(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】印刷装置
(51)【国際特許分類】
B41J 29/38 20060101AFI20240730BHJP
B41J 2/01 20060101ALI20240730BHJP
B41J 29/48 20060101ALI20240730BHJP
G03G 21/14 20060101ALI20240730BHJP
B65H 31/22 20060101ALI20240730BHJP
B65H 7/14 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
B41J29/38 301
B41J2/01 305
B41J2/01 451
B41J2/01 401
B41J29/48 D
G03G21/14
B65H31/22
B65H7/14
(21)【出願番号】P 2020179518
(22)【出願日】2020-10-27
【審査請求日】2023-08-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000002369
【氏名又は名称】セイコーエプソン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100179475
【氏名又は名称】仲井 智至
(74)【代理人】
【識別番号】100216253
【氏名又は名称】松岡 宏紀
(74)【代理人】
【識別番号】100225901
【氏名又は名称】今村 真之
(72)【発明者】
【氏名】織田 浩史
(72)【発明者】
【氏名】志水 公二
【審査官】佐藤 孝幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-249273(JP,A)
【文献】特開2000-044105(JP,A)
【文献】特開平09-208110(JP,A)
【文献】特開2001-106419(JP,A)
【文献】特開2011-251776(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2010/0172679(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/38
B41J 2/01
B41J 29/48
G03G 21/14
B65H 31/22
B65H 7/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体に記録を行う記録部と、
前記記録部によって記録された前記媒体を積載する排出トレイと、
前記排出トレイに積載された第1積載量の前記媒体を検出可能な第1検出部と、
前記排出トレイに積載された前記第1積載量より小さい第2積載量の前記媒体を検出可
能な第2検出部と、
オプション機器が装着される装着部と、
前記記録部による記録を制御する制御部と、
を備え、
前記装着部に装着された前記オプション機器は、前記排出トレイの上方に位置し、
前記第1検出部及び前記第2検出部は、前記装着部に装着された前記オプション機器よ
り下方に位置し、
前記排出トレイは、前記媒体を積載する積載面を有し、
前記積載面から前記第1検出部までの第1距離(L1)は、前記積載面から前記第2検
出部までの第2距離(L2)より長く、
前記装着部に装着された前記オプション機器と前記積載面との積載方向における最短距
離(Ls)は、前記第1距離(L1)よりも短く前記第2距離(L2)より長く構成され
ており、
前記制御部は、前記オプション機器が装着されない非装着時に前記第1検出部が前記第
1積載量の前記媒体を検出すると、満載処理を実行することを特徴とする印刷装置。
【請求項2】
前記制御部は、前記オプション機器が装着されている装着時に前記第2検出部が前記第
2積載量の前記媒体を検出すると、前記満載処理を実行することを特徴とする請求項1に
記載の印刷装置。
【請求項3】
前記排出トレイは、下位置と、該下位置より上方の上位置と、に移動可能な移動部を有
し、
前記制御部は、特定条件下で記録する際に、前記移動部を前記上位置に位置させること
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記特定条件下で記録を行う際であって前記非装着時において、前記第
2検出部が前記媒体を検出すると、前記満載処理を実行することを特徴とする請求項3に
記載の印刷装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記オプション機器が装着されている装着時であって、前記移動部を前
記下位置から前記上位置に移動させる際に前記第2検出部が前記媒体を検出すると前記満
載処理を実行することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の印刷装置。
【請求項6】
前記下位置から前記上位置までの距離は、前記第1検出部から前記第2検出部までの距
離より短いことを特徴とする請求項3~請求項5のうち何れか一項に記載の印刷装置。
【請求項7】
前記満載処理は、前記記録部による記録の禁止であることを特徴とする請求項1~請求
項
6のうち何れか一項に記載の印刷装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1のように、媒体の一例である用紙に印刷する印刷装置の一例である画像形成装置がある。画像形成装置は、印刷された用紙を積載する排出トレイの一例である積載トレイを備える。画像形成装置には、オプション機器の一例である増設排紙ユニットが装着可能である。増設排紙ユニットは、積載トレイの上方の位置に、積載トレイから離れて設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
排出トレイに積載可能な媒体の量である最大積載量は、オプション機器を装着しない場合と、オプション機器を装着した場合と、で変化する。オプション機器の装着が可能な印刷装置において、オプション機器が装着されていないとき、排出トレイに積載された媒体の積載量について管理することが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する印刷装置は、媒体に記録を行う記録部と、前記記録部によって記録された前記媒体を積載する排出トレイと、前記排出トレイに積載された第1積載量の前記媒体を検出可能な第1検出部と、前記排出トレイに積載された前記第1積載量より小さい第2積載量の前記媒体を検出可能な第2検出部と、オプション機器が装着される装着部と、前記記録部による記録を制御する制御部と、を備え、前記装着部に装着された前記オプション機器は、前記排出トレイの上方に位置し、前記第1検出部及び前記第2検出部は、前記装着部に装着された前記オプション機器より下方に位置し、前記制御部は、前記オプション機器が装着されない非装着時に前記第1検出部が前記第1積載量の前記媒体を検出すると、満載処理を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】オプション機器が装着された印刷装置の一実施形態の模式図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、印刷装置及び印刷システムの一実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態の印刷装置は、例えば、用紙などの媒体に液体の一例であるインクを吐出して印刷するインクジェット式のプリンターである。
【0008】
図面では、印刷システム11が水平面上に置かれているものとして重力の方向をZ軸で示し、水平面に沿う方向をX軸とY軸で示す。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交する。以下の説明では、Y軸と平行な方向を奥行方向Yともいい、Z軸と平行な方向を鉛直方向Zともいう。
【0009】
図1に示すように、印刷システム11は、印刷装置12と、印刷装置12に装着されるオプション機器13と、を備える。印刷装置12は、オプション機器13を装着可能な装着部14を備える。オプション機器13は、装着部14に着脱可能に装着される。本実施形態のオプション機器13は、記録された媒体15を積載可能なトレイである。
【0010】
印刷装置12は、媒体15を収容可能な媒体収容部17と、媒体15を給送する給送部18と、図面に一点鎖線で示す搬送経路19に沿って媒体15を搬送する搬送部20と、を備えてもよい。印刷装置12は、媒体15に記録を行う記録部21と、記録部21によって記録された媒体15を積載する排出トレイ22と、を備える。本実施形態の記録部21は、ノズル23から液体を吐出して記録する。
【0011】
搬送経路19は、第1分岐経路19fと、第2分岐経路19sと、を備えてもよい。第1分岐経路19fは、排出トレイ22に媒体15を排出する第1排出口25に繋がる。第2分岐経路19sは、第1排出口25より上方に位置する第2排出口26に繋がる。オプション機器13が装着されているとき、第2排出口26から排出された媒体15は、オプション機器13に積載される。
【0012】
媒体収容部17は、複数の媒体15を積層状態で収容可能である。印刷装置12は、複数の媒体収容部17と、媒体収容部17と同数の給送部18と、を備えてもよい。給送部18は、媒体収容部17に収容される媒体15を給送する給送ローラー28と、媒体15を1枚ずつ分離する分離部29と、を備えてもよい。給送部18は、媒体収容部17に収容される媒体15を搬送経路19に送り出す。
【0013】
搬送部20は、搬送ローラー31と、無端状の搬送ベルト32と、搬送ベルト32が掛け渡される複数のプーリー33と、を備えてもよい。搬送部20は、複数の搬送ローラー31を備えてもよい。搬送ローラー31は、媒体15を挟んだ状態で回転することで、媒体15を搬送する。搬送ベルト32は、例えば静電吸着によって媒体15を支持した状態で周回することにより、媒体15を搬送する。
【0014】
印刷装置12は、記録部21による記録を制御する制御部35を備える。制御部35は、印刷装置12で実行される各種動作を制御してもよい。制御部35は、α:コンピュータープログラムに従って各種処理を実行する1つ以上のプロセッサー、β:各種処理のうち少なくとも一部の処理を実行する、特定用途向け集積回路等の1つ以上の専用のハードウェア回路、或いはγ:それらの組み合わせ、を含む回路として構成し得る。プロセッサーは、CPU並びに、RAM及びROM等のメモリーを含み、メモリーは、処理をCPUに実行させるように構成されたプログラムコードまたは指令を格納している。メモリーすなわちコンピューター可読媒体は、汎用または専用のコンピューターでアクセスできるあらゆる可読媒体を含む。
【0015】
図2に示すように、装着部14は、鉛直方向Zにおいて第1排出口25と第2排出口26との間に位置してもよい。装着部14に装着されたオプション機器13は、排出トレイ22の上方に位置する。オプション機器13は、第1排出口25よりも上方に、排出トレイ22から離れて装着される。そのため、オプション機器13が装着されている装着時も、第1排出口25から排出された媒体15は、排出トレイ22に積載される。オプション機器13の装着時に第2排出口26から排出された媒体15は、オプション機器13に積載される。
【0016】
搬送部20は、第1排出口25から媒体15を第1排出方向Dfに排出する。搬送部20は、第2排出口26から媒体15を第2排出方向Dsに排出する。第1排出方向Dfと第2排出方向Dsは、同じ方向であってもよいし、異なる方向であってもよい。
【0017】
排出トレイ22は、媒体15を積載する積載面37を有する。媒体15は積載面37に垂直な積載方向Dpに積み重ねられる。積載方向Dpは、鉛直方向Zの成分を含む。積載面37は、水平面に対して傾斜する傾斜面38と、傾斜面38より傾斜が緩やかな平坦面39と、を有してもよい。平坦面39は、傾斜面38より第1排出方向Dfの下流に位置し、傾斜面38の下流端に連なる。第1排出方向Dfにおいて、傾斜面38の下流端は、傾斜面38の上流端より上方に位置する。
【0018】
装着部14に装着されたオプション機器13と排出トレイ22との積載方向Dpにおける距離は、第1排出方向Dfの上流より下流の方が短い。本実施形態では、オプション機器13と平坦面39との積載方向Dpにおける距離が、装着部14に装着されたオプション機器13と排出トレイ22の最短距離Lsとなる。
【0019】
排出トレイ22は、積載方向Dpに移動可能な移動部41を有してもよい。具体的には、移動部41は、
図2に二点鎖線で示す下位置Pdと、下位置Pdより上方の
図2に実線で示す上位置Puと、に移動可能である。本実施形態の移動部41は、奥行方向Yの中央に設けられる。下位置Pdに位置する移動部41は、移動距離Lmだけ積載方向Dpに移動して上位置Puに至る。移動距離Lmは、下位置Pdから上位置Puまでの距離である。
【0020】
印刷装置12は、排出トレイ22に積載された媒体15を検出可能な第1検出部43及び第2検出部44を備える。第1検出部43及び第2検出部44は、装着部14に装着されたオプション機器13より下方に位置する。第2検出部44は、第1検出部43より下方に位置する。換言すると、鉛直方向Z及び積載方向Dpにおいて、第1検出部43及び第2検出部44は、オプション機器13と排出トレイ22の間に位置する。鉛直方向Z及び積載方向Dpにおいて、第1検出部43は、オプション機器13と第2検出部44の間に位置する。鉛直方向Z及び積載方向Dpにおいて、第2検出部44は、第1検出部43と排出トレイ22との間に位置する。
【0021】
第1検出部43及び第2検出部44は、第1排出方向Dfにおいて、排出トレイ22の中央より上流に位置してもよい。第1検出部43及び第2検出部44は、第1排出方向Dfにおいて、排出トレイ22の中央と第1排出口25との間に位置してもよい。
【0022】
排出トレイ22から第1検出部43までの第1距離L1は、排出トレイ22から第2検出部44までの第2距離L2より大きい。本実施形態の第1距離L1は、積載面37から第1検出部43が媒体15を検出する位置までの積載方向Dpの距離である。本実施形態の第2距離L2は、積載面37から第2検出部44が媒体15を検出する位置までの積載方向Dpの距離である。
【0023】
第1距離L1は、最短距離Lsより長くてもよい。第2距離L2は、最短距離Ls以下であってもよい。すなわち、装着部14に装着されたオプション機器13と積載面37との積載方向Dpにおける最短距離Lsは、第2検出部44と積載面37との積載方向Dpにおける第2距離L2より長くてもよい。
【0024】
第1距離L1及び第2距離L2は、移動距離Lmより長くてもよい。第1検出部43から第2検出部44までの差分距離Ldは、第1距離L1と第2距離L2との差に等しい。差分距離Ldは、移動部41が移動する移動距離Lm以上であってもよい。換言すると、下位置Pdから上位置Puまでの移動距離Lmは、第1検出部43から第2検出部44までの差分距離Ldより短くてもよい。
【0025】
本実施形態の第1検出部43と第2検出部44は、構成が同じである。そのため、第1検出部43について説明し、第2検出部44の説明を省略する。第1検出部43は、例えば光を照射する照射部と、照射部から照射された光を受光する受光部と、を有する光学センサーである。照射部と受光部は、鉛直方向Z、積載方向Dp、及び第1排出方向Dfにおいて同じ位置であって、奥行方向Yにおいて媒体15よりも大きな間隔を有して設けてもよい。
【0026】
第1検出部43は、排出トレイ22に積載された第1積載量の媒体15を検出可能である。第1検出部43は、照射部から照射された光が積載された媒体15により遮られることで、第1積載量の媒体15を検出する。第1積載量は、移動部41が下位置Pdに位置し、排出トレイ22に積載された媒体15のうち最上の媒体15が積載方向Dpにおいて第1検出部43と同じ位置にあるときの媒体15の量である。第1積載量の媒体15の厚みは、第1距離L1に等しい。
【0027】
第2検出部44は、排出トレイ22に積載された第2積載量の媒体15を検出可能である。第2積載量は、第1積載量より小さい。第2検出部44は、照射部から照射された光が積載された媒体15により遮られることで、第2積載量の媒体15を検出する。第2積載量は、移動部41が下位置Pdに位置し、排出トレイ22に積載された媒体15のうち最上の媒体15が積載方向Dpにおいて第2検出部44と同じ高さにあるときの媒体15の量である。第2積載量の媒体15の厚みは、第2距離L2に等しい。
【0028】
次に、
図3に示すフローチャートを参照し、制御部35が実行する記録処理ルーチンについて説明する。この記録処理ルーチンは、記録の命令を受けたタイミングで実行される。初期状態として、移動部41は下位置Pdに位置する。
【0029】
図3に示すように、ステップS101において、制御部35は、オプション機器13が装着されているか否かを判断する。制御部35は、ユーザーが入力した情報に基づいて装着の有無を判断してもよいし、装着されたオプション機器13を検出する図示しないセンサーの検出結果に基づいて装着の有無を判断してもよい。
【0030】
オプション機器13が装着されている装着時は、ステップS101がYESになり、制御部35は、処理をステップS102に移行する。ステップS102において、制御部35は、第2検出部44が媒体15を検出したか否かを判断する。第2検出部44が媒体15を検出した場合、ステップS102がYESになり、制御部35は、処理をステップS103に移行する。ステップS103において、制御部35は、排出トレイ22が満載状態にあると判断する。ステップS104において、制御部35は、満載処理の一例として記録部21による記録を禁止し、記録処理ルーチンを終了する。
【0031】
ステップS102において、第2検出部44が媒体15を検出していない場合、ステップS102がNOになり、制御部35は、処理をステップS105に移行する。ステップS105において、制御部35は、命令された記録が特定条件下での記録であるか否かを判断する。特定条件下での記録ではない場合、ステップS105がNOになり、制御部35は、処理をステップS106に移行する。
【0032】
ステップS106において、制御部35は、移動部41を下位置Pdに位置させる。移動部41が予め下位置Pdに位置する場合、制御部35は移動部41を下位置Pdのまま維持させる。ステップS107において、制御部35は、媒体15に記録を行い、記録した媒体15を排出トレイ22に積載する。
【0033】
ステップS108において、制御部35は、記録が終了したか否かを判断する。記録が残っている場合は、ステップS108がNOになり、制御部35は、処理をステップS102に移行する。記録が終了した場合、ステップS108がYESになり、制御部35は、記録処理ルーチンを終了する。
【0034】
ステップS105において、特定条件下の記録である場合、ステップS105がYESになり、制御部35は、処理をステップS109に移行する。ステップS109において、制御部35は、移動部41を上昇させる。
【0035】
ステップS110において、制御部35は、第2検出部44が媒体15を検出したか否かを判断する。ステップS110において、第2検出部44が媒体15を検出していない場合、ステップS110がNOになり、制御部35は、処理をステップS111に移行する。ステップS111において、制御部35は、移動部41が上位置Puまで移動したか否かを判断する。移動部41が上位置Puまで移動して停止すると、ステップS111がYESになり、制御部35は、処理をステップS107に移行する。移動部41が上昇途中である場合、ステップS111がNOになり、制御部35は、処理をステップS110に移行する。
【0036】
ステップS110において、第2検出部44が媒体15を検出した場合、ステップS110がYESになり、制御部35は、処理をステップS112に移行する。ステップS112において、制御部35は、満載処理の一例として移動部41の移動を停止させ、処理をステップS104に移行する。ステップS104において、制御部35は、満載処理の一例として記録部21による記録を禁止し、記録処理ルーチンを終了する。
【0037】
ステップS101において、オプション機器13が装着されていない非装着時は、ステップS101がNOになり、制御部35は、処理をステップS113に移行する。ステップS113において、制御部35は、第1検出部43が媒体15を検出したか否かを判断する。第1検出部43が媒体15を検出した場合、ステップS113がYESになり、制御部35は、処理をステップS103に移行する。
【0038】
ステップS113において、第1検出部43が媒体15を検出していない場合、ステップS113がNOになり、制御部35は、処理をステップS114に移行する。ステップS114において、制御部35は、命令された記録が特定条件下の記録であるか否かを判断する。特定条件下での記録ではない場合、ステップS114がNOになり、制御部35は、処理をステップS115に移行する。
【0039】
ステップS115において、制御部35は、移動部41を下位置Pdに位置させる。移動部41が予め下位置Pdに位置する場合、制御部35は移動部41を下位置Pdのまま維持させる。ステップS116において、制御部35は、媒体15に記録を行い、記録した媒体15を排出トレイ22に積載する。
【0040】
ステップS117において、制御部35は、記録が終了したか否かを判断する。記録が残っている場合は、ステップS117がNOになり、制御部35は、処理をステップS113に移行する。記録が終了した場合、ステップS117がYESになり、制御部35は、記録処理ルーチンを終了する。
【0041】
ステップS114において、特定条件下での記録である場合、ステップS114がYESになり、制御部35は、処理をステップS118に移行する。ステップS118において、制御部35は、第2検出部44が媒体15を検出したか否かを判断する。第2検出部44が媒体15を検出していない場合、ステップS118がNOになり、制御部35は、処理をステップS119に移行する。ステップS119において、制御部35は、移動部41を上位置Puに位置させ、処理をステップS116に移行する。移動部41が予め上位置Puに位置する場合、制御部35は移動部41を上位置Puのまま維持させる。
【0042】
ステップS118において、第2検出部44が媒体15を検出した場合、ステップS118がYESになり、制御部35は、処理をステップS104に移行する。ステップS104において、制御部35は、満載処理の一例として記録部21による記録を禁止し、記録処理ルーチンを終了する。
【0043】
本実施形態の作用について説明する。
制御部35は、オプション機器13が装着されない非装着時に第1検出部43が第1積載量の媒体15を検出すると、排出トレイ22に媒体15が満載された満載状態であると判断する。制御部35は、満載状態であると判断した場合に、満載処理を実行する。本実施形態の制御部35は、満載処理の一例として記録部21による記録を禁止する。
【0044】
制御部35は、特定条件下で記録する際に、移動部41を上位置Puに位置させてもよい。特定条件とは、例えば、媒体15が湾曲するように変形する所謂カールが生じやすい条件である。媒体15は、幅が大きい、坪量が小さい、媒体15に対する印字率が高い、及び媒体15に付着させる液体の付着量が多いほどカールしやすい。カールが生じやすい条件に関してはこれに限定されず、印刷装置12が置かれた環境の温湿度や媒体15を乾燥させる時間、その他のパラメータを用いても良い。制御部35は、カールのしやすさに影響する1つもしくは複数の条件を組み合わせた特定条件を予め記憶していてもよい。
【0045】
オプション機器13が装着されない非装着時には、制御部35は、移動部41が下位置Pdにある状態で第2検出部44が媒体15を検出すると、満載処理の一例として特定条件下での記録を禁止してもよい。特定条件下での記録は、移動部41を上位置Puに位置させて行うため、移動部41の上昇に伴って第1検出部43が媒体15を検出する虞がある。制御部35は、オプション機器13の非装着時であって、移動部41が下位置Pdにある状態で第2検出部44が媒体15を検出すると、満載処理の一例として移動部41を下位置Pdに位置させて行う記録を許可し、移動部41を上位置Puに位置させて行う記録を禁止してもよい。
【0046】
制御部35は、オプション機器13が装着されている装着時に第2検出部44が第2積載量の媒体15を検出すると、満載状態であると判断してもよい。制御部35は、満載状態であると判断した場合に、満載処理の一例として記録部21による記録を禁止してもよいし、満載処理の一例として媒体15の排出先をオプション機器13に変更して記録を行ってもよい。
【0047】
制御部35は、オプション機器13が装着されている装着時であって、移動部41を下位置Pdから上位置Puに移動させる際に第2検出部44が媒体15を検出すると満載処理の一例として特定条件下での記録を禁止してもよい。すなわち、制御部35は、移動部41の上昇を停止させてもよい。
【0048】
本実施形態の効果について説明する。
(1)装着部14に装着されたオプション機器13は、排出トレイ22の上方に位置する。そのため、オプション機器13が装着されない非装着時に排出トレイ22に積載可能な最大積載量は、オプション機器13が装着されている装着時に排出トレイ22に積載可能な最大積載量より大きい。第1検出部43が検出する第1積載量は、第2検出部44が検出する第2積載量より大きい。制御部35は、オプション機器13の非装着時に第1検出部43が媒体15を検出すると満載処理を実行する。したがって、排出トレイ22に積載される媒体15の積載量を管理できる。
【0049】
(2)制御部35は、第1検出部43及び第2検出部44の検出結果を用いて満載処理を実行する。すなわち、制御部35は、オプション機器13の非装着時に第1検出部43の検出結果を用い、オプション機器13の装着時に第2検出部44の検出結果を用いる。したがって、オプション機器13の装着の有無に応じて媒体15の積載量を管理できる。
【0050】
(3)制御部35は、特定条件下で記録する際に、移動部41を上位置Puに位置させる。そのため、特定条件下で記録された媒体15を排出トレイ22に良好に積載することができる。
【0051】
(4)移動部41が下位置Pdから上位置Puに移動すると、移動部41に積載された媒体15も上昇する。上昇した媒体15を第1検出部43が検出すると、制御部35は、満載処理を実行する。制御部35は、オプション機器13の非装着時に第2検出部44が媒体15を検出すると、満載処理を実行する。したがって、移動部41を上位置Puに移動する前に満載処理を実行できる。
【0052】
(5)移動部41が上位置Puに移動すると、積載された媒体15が押し上げられ、媒体15とオプション機器13との隙間が小さくなる。小さな隙間に媒体15を通す場合、媒体15が引っ掛かる虞がある。その点、移動部41を上位置Puに移動させる際に第2検出部44が媒体15を検出すると、制御部35は、満載処理を実行する。したがって、媒体15が引っ掛かる虞を低減できる。
【0053】
(6)媒体15が積載された状態で移動部41が下位置Pdから上位置Puに移動すると、積載された媒体15は、押し上げられる。例えば、下位置Pdから上位置Puまでの移動距離Lmが、第1検出部43から第2検出部44までの差分距離Ldより長い場合、移動部41が下位置Pdに位置するときに第2検出部44が媒体15を検出していなくても、移動部41が上位置Puに移動したときに第1検出部43が媒体15を検出することがある。その点、下位置Pdから上位置Puまでの移動距離Lmは、第1検出部43から第2検出部44までの差分Ld距離より短い。したがって、移動部41を上位置Puに移動させた後に第1検出部43が媒体15を検出する虞を低減できる。
【0054】
(7)装着部14に装着されたオプション機器13と積載面37との最短距離Lsは、第2検出部44と積載面37との第2距離L2より長い。オプション機器13と積載面37との最短距離Lsは、オプション機器13の装着時に排出トレイ22に積載可能な最大積載量である。第2検出部44と積載面37との第2距離L2は、第2検出部44が検出する第2積載量である。すなわち、最大積載量は、第2積載量より大きいため、過積載が生じる虞を低減できる。また、第1排出方向Dfの下流側で媒体15がカールした状態においても、最大積載量が第2積載量より大きいことによって、第1排出方向Dfの下流側でのカールを許容しつつ後続の媒体15の排出ができる。そのため、過積載や、既に積載面37に載置されている媒体15に後続の媒体15が衝突して排出不良が生じる虞を低減できる。
【0055】
(8)記録された媒体15は、湾曲するように変形することがある。この変形は、カールともいわれる。制御部35は、特定条件下での記録を、移動部41を上位置Puに位置させて行わせる。移動部41は、上位置Puに位置して媒体15の一部を支持することで、カールした媒体15を矯正する。したがって、特定条件が、媒体15にカールが生じやすい条件である場合でも、特定条件下で記録された媒体15のカールを低減できる。
【0056】
(9)媒体15のカールは、広い空間に位置する部分ほど大きくなりやすい。排出トレイ22とオプション機器13との間隔は、第1排出方向Dfの下流に比べて上流の方が大きい。すなわち、排出トレイ22に積載される媒体15のカールは、第1排出方向Dfの下流より上流で大きくなりやすい。第1検出部43及び第2検出部44は、第1排出方向Dfにおいて、排出トレイ22の中央より上流に位置する。したがって、第1検出部43及び第2検出部44は、媒体15のカールを検出することができる。
【0057】
(10)満載処理は、記録の禁止である。制御部35が記録を禁止すると、排出トレイ22への媒体15の積載も停止する。したがって、過積載が生じる虞を低減できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0058】
・印刷装置12は、ユーザーに情報を報知する報知部を備えてもよい。報知部は、文字や画像により報知するモニターであってもよいし、音や音声により報知するスピーカーであってもよいし、光の点灯及び点滅などにより報知するライトであってもよい。制御部35は、満載処理の一例として、報知部に満載状態である旨を報知させてもよい。制御部35は、オプション機器13の非装着時に第2検出部44が媒体15を検出した場合に、排出トレイ22が満載に近い状態である旨を報知部に報知させてもよい。
【0059】
・排出トレイ22は、移動部41を備えない構成としてもよい。排出トレイ22は、積載面37の全体、もしくは傾斜面38の全体を移動可能な移動部を備えてもよい。積載面37もしくは傾斜面38を上昇させることで、積載面37もしくは傾斜面38と第1排出口25とを近づけることができる。例えば、特定条件は、媒体15の坪量が小さいなど積載される媒体15同士がずれやすい条件であってもよい。積載面37もしくは傾斜面38を第1排出口25に近づけた状態で、第1排出口25から媒体15を排出することにより、排出トレイ22に積載される媒体15同士のずれを抑制できる。
【0060】
・制御部35は、移動部41を上位置Puに位置させた状態で第1検出部43が媒体15を検出すると、移動部41を下位置Pdに移動させて記録を行ってもよい。
・装着部14に装着されたオプション機器13と排出トレイ22の最短距離Lsは、第2検出部44と排出トレイ22との第2距離L2以下であってもよい。
【0061】
・下位置Pdから上位置Puまでの移動距離Lmは、第1検出部43から第2検出部44までの差分距離Ldより以上であってもよい。
・制御部35は、オプション機器13の装着時には、移動部41を移動させなくてもよい。すなわち、制御部35は、オプション機器13の装着時には、移動部41を下位置Pdに位置させたまま記録を行うようにしてもよい。
【0062】
・制御部35は、オプション機器13の非装着時に第2検出部44が媒体15を検出した場合でも、移動部41を上位置Puに位置させる特定条件で記録を行ってもよい。
・印刷装置12は、排出トレイ22とは別に記録された媒体15を受けるトレイを備えてもよい。制御部35は、満載処理の一例として、排出トレイ22とは異なるトレイに媒体15を排出してもよい。
【0063】
・オプション機器13は、記録された媒体15に後処理を行う後処理装置であってもよいし、後処理装置と印刷装置12とを繋ぐ中継機構であってもよい。オプション機器13は、媒体15の両面に記録を行うための反転機構であってもよい。
【0064】
・第1検出部43及び第2検出部44は、積載された媒体15に接触することで、最上の媒体15の位置を検出するレバーセンサーであってもよい。第1検出部43及び第2検出部44は、積載された媒体15のうち最上の媒体15までの距離を検出する距離センサーであってもよい。第1検出部43及び第2検出部44は、積層される媒体15の厚みを検出するイメージセンサーであってもよい。第1検出部43及び第2検出部44は、積載される15の重量を測定する重量センサーであってもよい。第1検出部43及び第2検出部44は、異なる種類のセンサーにより構成されてもよい。
【0065】
・第1距離L1は、移動部41から第1検出部43が媒体15を検出する位置までの積載方向Dpの距離でもよい。第2距離L2は、移動部41から第2検出部44が媒体15を検出する位置までの積載方向Dpの距離でもよい。
【0066】
・印刷装置12は、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする印刷装置であってもよい。印刷装置から微小量の液滴となって吐出される液体の状態としては、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。ここでいう液体は、印刷装置から吐出させることができるような材料であればよい。例えば、液体は、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属、金属融液、のような流状体を含むものとする。液体は、物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなども含むものとする。液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。印刷装置の具体例としては、例えば、液晶ディスプレイ、エレクトロルミネッセンスディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造等に用いられる電極材や色材等の材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を吐出する装置がある。印刷装置は、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を吐出する装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を吐出する装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。印刷装置は、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を吐出する装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ、光学レンズ、などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に吐出する装置であってもよい。印刷装置は、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を吐出する装置であってもよい。
【0067】
以下に、上述した実施形態及び変更例から把握される技術的思想及びその作用効果を記載する。
(A)印刷装置は、媒体に記録を行う記録部と、前記記録部によって記録された前記媒体を積載する排出トレイと、前記排出トレイに積載された第1積載量の前記媒体を検出可能な第1検出部と、前記排出トレイに積載された前記第1積載量より小さい第2積載量の前記媒体を検出可能な第2検出部と、オプション機器が装着される装着部と、前記記録部による記録を制御する制御部と、を備え、前記装着部に装着された前記オプション機器は、前記排出トレイの上方に位置し、前記第1検出部及び前記第2検出部は、前記装着部に装着された前記オプション機器より下方に位置し、前記制御部は、前記オプション機器が装着されない非装着時に前記第1検出部が前記第1積載量の前記媒体を検出すると、満載処理を実行する。
【0068】
この構成によれば、装着部に装着されたオプション機器は、排出トレイの上方に位置する。そのため、オプション機器が装着されない非装着時に排出トレイに積載可能な最大積載量は、オプション機器が装着されている装着時に排出トレイに積載可能な最大積載量より大きい。第1検出部が検出する第1積載量は、第2検出部が検出する第2積載量より大きい。制御部は、オプション機器の非装着時に第1検出部が媒体を検出すると満載処理を実行する。したがって、排出トレイに積載される媒体の積載量を管理できる。
【0069】
(B)印刷装置において、前記制御部は、前記オプション機器が装着されている装着時に前記第2検出部が前記第2積載量の前記媒体を検出すると、前記満載処理を実行してもよい。
【0070】
この構成によれば、制御部は、第1検出部及び第2検出部の検出結果を用いて満載処理を実行する。すなわち、制御部は、オプション機器の非装着時に第1検出部の検出結果を用い、オプション機器の装着時に第2検出部の検出結果を用いる。したがって、オプション機器の装着の有無に応じて媒体の積載量を管理できる。
【0071】
(C)印刷装置において、前記排出トレイは、下位置と、該下位置より上方の上位置と、に移動可能な移動部を有し、前記制御部は、特定条件下で記録する際に、前記移動部を前記上位置に位置させてもよい。
【0072】
この構成によれば、制御部は、特定条件下で記録する際に、移動部を上位置に位置させる。そのため、特定条件下で記録された媒体を排出トレイに良好に積載することができる。
【0073】
(D)印刷装置において、前記制御部は、前記非装着時に前記第2検出部が前記媒体を検出すると、前記満載処理を実行してもよい。
移動部が下位置から上位置に移動すると、移動部に積載された媒体も上昇する。上昇した媒体を第1検出部が検出すると、制御部は、満載処理を実行する。この構成によれば、制御部は、オプション機器の非装着時に第2検出部が媒体を検出すると、満載処理を実行する。したがって、移動部を上位置に移動する前に満載処理を実行できる。
【0074】
(E)印刷装置において、前記制御部は、前記オプション機器が装着されている装着時であって、前記移動部を前記下位置から前記上位置に移動させる際に前記第2検出部が前記媒体を検出すると前記満載処理を実行してもよい。
【0075】
移動部が上位置に移動すると、積載された媒体が押し上げられ、媒体とオプション機器との隙間が小さくなる。小さな隙間に媒体を通す場合、媒体が引っ掛かる虞がある。その点、この構成によれば、移動部を上位置に移動させる際に第2検出部が媒体を検出すると、制御部は、満載処理を実行する。したがって、媒体が引っ掛かる虞を低減できる。
【0076】
(F)印刷装置において、前記下位置から前記上位置までの距離は、前記第1検出部から前記第2検出部までの距離より短くてもよい。
媒体が積載された状態で移動部が下位置から上位置に移動すると、積載された媒体は、押し上げられる。例えば、下位置から上位置までの距離が、第1検出部から第2検出部までの距離より長い場合、移動部が下位置に位置するときに第2検出部が媒体を検出していなくても、移動部が上位置に移動したときに第1検出部が媒体を検出することがある。その点、この構成によれば、下位置から上位置までの距離は、第1検出部から第2検出部までの距離より短い。したがって、移動部を上位置に移動させた後に第1検出部が媒体を検出する虞を低減できる。
【0077】
(G)印刷装置において、前記排出トレイは、前記媒体を積載する積載面を有し、前記装着部に装着された前記オプション機器と前記積載面との該積載面に垂直な最短距離は、前記第2検出部と前記積載面との該積載面に垂直な距離より長くてもよい。
【0078】
この構成によれば、装着部に装着されたオプション機器と積載面との最短距離は、第2検出部と積載面との距離より長い。オプション機器と載置面との最短距離は、オプション機器の装着時に排出トレイに積載可能な最大積載量である。第2検出部と積載面との距離は、第2検出部が検出する第2積載量である。すなわち、最大積載量は、第2積載量より大きいため、過積載が生じる虞を低減できる。
【0079】
(H)印刷装置において、前記満載処理は、前記記録部による記録の禁止であってもよい。
この構成によれば、満載処理は、記録の禁止である。制御部が記録を禁止すると、排出トレイへの媒体の積載も停止する。したがって、過積載が生じる虞を低減できる。
【符号の説明】
【0080】
11…印刷システム、12…印刷装置、13…オプション機器、14…装着部、15…媒体、17…媒体収容部、18…給送部、19…搬送経路、19f…第1分岐経路、19s…第2分岐経路、20…搬送部、21…記録部、22…排出トレイ、23…ノズル、25…第1排出口、26…第2排出口、28…給送ローラー、29…分離部、31…搬送ローラー、32…搬送ベルト、33…プーリー、35…制御部、37…積載面、38…傾斜面、39…平坦面、41…移動部、43…第1検出部、44…第2検出部、Df…第1排出方向、Ds…第2排出方向、Dp…積載方向、L1…第1距離、L2…第2距離、Ld…差分距離、Lm…移動距離、Ls…最短距離、Pd…下位置、Pu…上位置、Y…奥行方向、Z…鉛直方向。