(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】金型の冷却方法及び冷却装置
(51)【国際特許分類】
B21D 37/16 20060101AFI20240730BHJP
B22C 9/06 20060101ALI20240730BHJP
B22D 17/22 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
B21D37/16
B22C9/06 B
B22D17/22 D
(21)【出願番号】P 2021001795
(22)【出願日】2021-01-08
【審査請求日】2023-08-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】山田 正洋
【審査官】石田 宏之
(56)【参考文献】
【文献】特開2003-033920(JP,A)
【文献】実公昭49-013772(JP,Y1)
【文献】実公昭49-000917(JP,Y1)
【文献】特開2013-202652(JP,A)
【文献】特開2006-068753(JP,A)
【文献】中国実用新案第212299265(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B21D 37/16
B22C 9/06
B22D 17/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気機器により加熱される金型の冷却方法であって、
(a)前記金型の金型表面を、吸水性を有する金型カバーで被覆する工程と、
(b)前記金型表面を被覆した前記金型カバーの表面に冷却水を噴射する工程と、
を備える冷却方法。
【請求項2】
請求項1に記載の冷却方法であって、
前記金型カバーの全周は、壁部材で取り囲まれている、冷却方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の冷却方法であって、
前記金型カバーは、前記金型表面の形状に沿って変形可能である、冷却方法。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか一項に記載の冷却方法であって、
前記金型カバーは、コットン繊維で形成された繊維シートである、冷却方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の冷却方法であって、更に、
前記工程(a)の前に、前記金型カバーを吸水した状態とする工程、
を備える冷却方法。
【請求項6】
電気機器により加熱される金型を冷却する冷却装置であって、
吸水性を有し、前記金型の金型表面を被覆可能に形成された金型カバーと、
前記金型表面を被覆した前記金型カバーの表面に冷却水を噴射する噴射装置と、
を備える冷却装置。
【請求項7】
請求項6に記載の冷却装置であって、更に、
前記金型カバーの全周を取り囲む壁部材を備える、冷却装置。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の冷却装置であって、
前記金型カバーは、前記金型表面の形状に沿って変形可能である、冷却装置。
【請求項9】
請求項6~8のいずれか一項に記載の冷却装置であって、
前記金型カバーは、コットンを含む繊維で形成されている、冷却装置。
【請求項10】
請求項6~9のいずれか一項に記載の冷却装置であって、
前記噴射装置は、前記金型カバーで前記金型表面を被覆する前に前記冷却水を噴射することによって、前記金型カバーを吸水した状態とする、冷却装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、金型の冷却方法及び冷却装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、金型を用いて金属を成形する方法が開示されている。一般に、金型のメンテナンスを行う場合には、金型を冷却する必要が生じる。金型の冷却方法には、放冷と空冷と水冷がある。放冷や空冷は冷却時間が比較的長く、水冷は冷却時間が比較的短いので、生産性の観点からは水冷が好ましい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、電気機器により加熱される金型を冷却水で冷却すると、電気機器に冷却水が飛散して、漏電などの不具合が発生する可能性がある。そこで、金型の冷却時に冷却水の飛散を抑制する技術が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、電気機器により加熱される金型の冷却方法が提供される。この冷却方法は、(a)前記金型の金型表面を、吸水性を有する金型カバーで被覆する工程と、(b)前記金型表面を被覆した前記金型カバーの表面に冷却水を噴射する工程と、を備える。
この冷却方法によれば、金型表面を被覆した吸水性を有する金型カバーの表面に冷却水を噴射するので、冷却水の飛散を抑制することができる。
【0007】
(2)上記冷却方法において、前記金型カバーの全周は、壁部材で取り囲まれているものとしてもよい。
この冷却方法によれば、壁部材の外に冷却水が飛散することを防止できる。
【0008】
(3)上記冷却方法において、前記金型カバーは、前記金型表面の形状に沿って変形可能であるものとしてもよい。
この冷却方法によれば、金型を効率よく冷却できる。
【0009】
(4)上記冷却方法において、前記金型カバーは、コットン繊維で形成された繊維シートであるものとしてもよい。
この冷却方法によれば、コットン製の繊維シートが金型表面の形状に沿って変形した状態で冷却水を吸水するので、金型を効率よく冷却できる。
【0010】
(5)上記冷却方法は、更に、前記工程(a)の前に、前記金型カバーを吸水した状態とする工程、を備えるものとしてもよい。
この冷却方法によれば、吸水した金型カバーで金型表面を被覆するので、金型カバーが高温の金型で損傷する可能性を低減できる。
【0011】
(6)本開示の他の形態によれば、電気機器により加熱される金型の冷却装置が提供される。この冷却装置は、吸水性を有し、前記金型の金型表面を被覆可能に形成された金型カバーと、前記金型表面を被覆した前記金型カバーの表面に冷却水を噴射する噴射装置と、を備える。
この冷却装置によれば、金型表面を被覆した吸水性を有する金型カバーの表面に冷却水を噴射するので、冷却水の飛散を抑制することができる。
【0012】
(7)上記冷却装置は、更に、前記金型カバーの全周を取り囲む壁部材を備えるものとしてもよい。
この冷却装置によれば、壁部材の外に冷却水が飛散することを防止できる。
【0013】
(8)上記冷却装置において、前記金型カバーは、前記金型表面の形状に沿って変形可能であるものとしてもよい。
この冷却装置によれば、金型を効率よく冷却できる。
【0014】
(9)上記冷却装置において、前記金型カバーは、コットンを含む繊維で形成されているものとしてもよい。
この冷却装置によれば、コットン製の繊維シートが金型表面の形状に沿って変形した状態で冷却水を吸水するので、金型を効率よく冷却できる。
【0015】
(10)上記冷却装置において、前記噴射装置は、前記金型カバーで前記金型表面を被覆する前に前記冷却水を噴射することによって、前記金型カバーを吸水した状態とするものとしてもよい。
この冷却装置によれば、吸水した金型カバーで金型表面を被覆するので、金型カバーが高温の金型で損傷する可能性を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】一実施形態における金型と冷却装置の構成を示す説明図。
【
図2】金型カバーで金型を被覆する前の状態を示す説明図。
【
図3】冷却装置で金型を冷却する様子を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本開示の一実施形態における金型200と冷却装置100の構成を示す説明図である。
図1には、X方向とY方向とZ方向が示されている。Z方向は、鉛直上向き方向である。X方向とY方向は、互いに直交する水平方向である。
【0018】
金型200は、金型本体210と、金型本体210の上に形成された凸形状部220とを有する凸形金型である。凸形状部220は、上に凸の金型表面222を有している。金型本体210の中には、加熱用の電気機器230が埋め込まれている。電気機器230は、例えば電気ヒーターや、高周波加熱器である。電気機器230のコネクター232は、金型本体210の外側に設けられている。金型200には、更に、金型200の温度を測定するための温度計234が設置されている。この金型200は、例えば、図示しない他の金型と組み合わされて、金属の鍛造に使用される。なお、冷却対象の金型200は、凸形金型に限らず、凹形金型としてもよい。但し、凸形金型の方が凹形金型よりも冷却水が飛散するので、本開示による冷却水の飛散の抑制効果は、凸形金型を冷却対象としたときの方が顕著である。
【0019】
冷却装置100は、金型200を冷却するための装置である。金型200の冷却は、例えば、金型200のメンテナンスを行う前に行われる。金型200のメンテナンスは、例えば、金型表面222に付着した異物を除去したり、金型200の形状を整形したりする作業である。
【0020】
冷却装置100は、吸水性を有する金型カバー110と、金型カバー110に冷却水を噴射する噴射ノズル122を有する噴射装置120と、噴射ノズル122を昇降させる昇降装置140と、冷却装置100の制御を行う制御装置150とを備える。
【0021】
金型カバー110は、金型200の金型表面222を被覆可能に形成されたシート状部材である。但し、
図1では、冷却装置100が金型200の上方に待避しているので、金型カバー110は、重力の影響で下に凸の形状となっている。
【0022】
本実施形態において、金型カバー110の全周は、壁部材130で取り囲まれている。また、金型カバー110の全周は、壁部材130に接続されている。壁部材130は、水を通過させない素材で形成されていることが好ましい。本実施形態において、壁部材130の上方は解放されている。また、壁部材130の下端部には、冷却水を壁部材130の外部に排出する排水口132が設けられている。排水口132の出口には、冷却水を外部に導くための排水管が接続されることが好ましい。壁部材130の下端面には、金型本体210の表面に壁部材130が設置されたときに壁部材130と金型本体210との間をシールするためのシール部材134が設けられている。シール部材134は、壁部材130の全周にわたって設けられている。シール部材134は省略してもよいが、シール部材134を設けるようにすれば、冷却装置100で金型200を冷却する際に、冷却水が壁部材130の外に漏出することを防止できる。
【0023】
金型カバー110と壁部材130を互いに接続せずに別体として構成し、それぞれ別個に移動可能としてもよい。また、壁部材130を省略してもよいが、冷却水の飛散をより確実に抑制するために、壁部材130を設けることが好ましい。
【0024】
噴射装置120は、噴射ノズル122と、冷却水供給装置124と、ホース126と、を有している。噴射ノズル122は、金型カバー110の表面に向けて冷却水を下方に噴射するためのものである。噴射ノズル122は、壁部材130の上部に設置された梁部材121によって支持されている。
図1の例では、噴射ノズル122は等間隔で複数個並べられているが、噴射ノズル122の個数は金型200の大きさに応じて1以上の任意の個数に設定可能である。冷却水供給装置124は、可撓性のホース126を介して噴射ノズル122に冷却水を供給する。冷却水供給装置124としては、例えば、冷却水タンクとポンプとバルブとを備える装置を利用可能である。或いは、公設水道から水道水を導く配管とバルブによって冷却水供給装置124を構成してもよい。また、冷却水供給装置124は、噴射ノズル122への冷却水の供給量を調節できる機能を有していることが好ましい。
【0025】
昇降装置140は、ワイヤー142を用いて、梁部材121に支持された噴射ノズル122と、金型カバー110とを昇降させる機能を有する。制御装置150は、噴射装置120と昇降装置140を制御することによって、金型カバー110による金型表面222の被覆工程や、金型カバー110に向けた冷却水の噴射工程を実行する。金型200の温度計234で測定された金型温度は、制御装置150に供給される。制御装置150は、この金型温度に応じて噴射装置120による冷却水の噴射量や噴射時間を制御することが可能である。なお、制御装置150を省略して、噴射装置120と昇降装置140を人手で操作してもよい。
【0026】
図1の状態は、金型カバー110と噴射ノズル122が金型200の上方に待避した状態である。冷却装置100を使用する場合には、昇降装置140を用いて金型カバー110と噴射ノズル122を下降させて、金型カバー110で金型200の金型表面222を被覆する。なお、昇降装置140を省略して、金型カバー110と噴射ノズル122の移動を人手で行ってもよい。
【0027】
図2は、金型カバー110で金型200を被覆する前の状態を示す説明図である。この状態は、
図1の状態よりも金型カバー110が下降しているが、金型カバー110は未だ金型表面222に接していない。
図2の状態において、噴射装置120は、噴射ノズル122から冷却水Wを噴射することによって、金型カバー110を吸水した状態とする。すなわち、噴射装置120は、金型カバー110で金型表面222を被覆する前に、金型カバー110を吸水した状態とする。こうすれば、更に金型カバー110を降下させた際に、吸水した金型カバー110で金型表面222を被覆できるので、金型カバー110が高温の金型200で損傷する可能性を低減できる。冷却水を噴射するタイミングは、制御装置150が、昇降装置140の動作により下降している金型カバー110の高さに合わせて決定することが可能である。このときの冷却水の噴射量や噴射時間は、金型カバー110から多量の水が滴下しない程度に調節されていることが好ましく、金型カバー110から水が全く滴下しない程度に調節されていることが更に好ましい。なお、金型カバー110が吸水した状態になった後は、冷却水の噴射を一旦停止するようにしてもよく、或いは、冷却水の噴射を継続するようにしてもよい。
【0028】
金型カバー110で金型表面222を被覆する前に金型カバー110を吸水した状態とするために、噴射装置120を用いることなく、他の手段で金型カバー110に水を散布してもよい。この場合には、
図1の状態で金型カバー110に水を散布してもよい。但し、噴射装置120を用いれば、金型カバー110を吸水した状態とする工程を容易に実行できる。また、金型カバー110を吸水した状態とすることなく、乾燥した状態の金型カバー110で金型表面222を被覆するようにしてもよい。
【0029】
図3は、冷却装置100で金型200を冷却する様子を示す説明図である。金型カバー110は、金型表面222の形状に沿って変形可能な素材で形成されていることが好ましい。
図3の状態では、金型カバー110は、凸形状部220の金型表面222の3次元的な形状に沿って変形しており、金型表面222のほぼ全面で金型表面222と接触している。但し、金型表面222に局所的な小さな凹凸がある場合には、その部分とは多少の隙間が空いていてもよい。なお、金型カバー110は、金型表面222の形状に沿って変形可能でなくてもよいが、変形可能な素材で形成されていれば、金型を効率よく冷却できる。金型カバー110が変形しない素材で形成されている場合には、金型カバー110は、予め金型表面222の形状に合わせて形成されていることが好ましい。
【0030】
金型200の冷却時には、金型200の金型表面222を金型カバー110で被覆し、金型表面222を被覆した金型カバー110の表面に冷却水Wを噴射する。すなわち、金型表面222を金型カバー110で被覆した状態で冷却水供給装置124から冷却水Wが供給されると、噴射ノズル122が冷却水Wを下方に噴射し、冷却水Wが金型カバー110の表面に噴射される。このとき、金型カバー110は、吸水性を有するので、冷却水Wの飛散を抑制することができる。なお、前述した
図2で説明したように、金型カバー110で金型表面222を被覆する前に冷却水Wの噴射が行われる場合には、冷却水Wの噴射は、
図2の状態から
図3の状態にわたって連続して行われてもよく、或いは、一旦停止した後に、
図3の状態で再開してもよい。
【0031】
金型200は、冷却開始時には200℃~350℃の範囲の温度にあるので、冷却の初期には、冷却水Wは金型200で加熱されて水蒸気Wvとなり、上方の空間に逃げてゆく。本実施形態では壁部材130の上方は解放されているが、この代わりに、壁部材130の上部に図示しない蓋部材を設けることによって壁部材130の上部を封止し、蓋部材に排気ダクトを設けるようにしてもよい。
【0032】
冷却水Wによる金型200の冷却が進み、金型200の温度が100℃未満になると、冷却後の冷却水Wqは金型カバー110の上に溜まり、排水口132を介して外部に排出される。但し、金型200の温度が約100℃になった時点で、冷却水Wの噴射を停止するようにしてもよい。この場合には、排水口132を省略してもよい。なお、金型200を常温まで冷却するためには、金型200の温度が約100℃に達しても冷却水Wの噴射を継続し、冷却後の冷却水Wqを排水口132から外部に排出することが好ましい。
【0033】
金型カバー110は、吸水性と共に、ある程度の耐熱性を有することが好ましい。本開示において、「耐熱性」とは、金型200の冷却に使用しても、シート形状を維持できる程度に高温に耐える性質を意味する。このような金型カバー110としては、例えば、コットン繊維で形成された繊維シートを用いることが好ましい。本実施形態の金型カバー110は、コットン製の布である。コットン製の繊維シートは、金型表面222の形状に沿って変形した状態で冷却水を吸水するので、金型200を効率よく冷却できる。なお、コットン繊維は、加熱されても溶融しないが、235℃で分解し、275℃~456℃で燃焼する性質を有する。但し、本開示では、金型カバー110を使用する際には、噴射ノズル122によって冷却水が金型カバー110に噴射されるので、高温の金型200の冷却にコットン繊維製の繊維シートを使用しても、十分な耐熱性を有するものとなる。また、
図2で説明したように、金型カバー110で金型表面222を被覆する前に金型カバー110を吸水した状態とすれば、金型カバー110が高温の金型200で損傷する可能性を更に低減できる。
【0034】
なお、金型カバー110の素材としては、コットン繊維で形成された繊維シートの他に、真綿や羊毛を用いた布などの繊維シートや、親水剤を塗布した無機材料製の繊維シートなどを使用することも可能である。
【0035】
以上のように、上記実施形態では、金型表面222を被覆した吸水性を有する金型カバー110の表面に冷却水を噴射するので、冷却水の飛散を抑制することができる。この結果、電気機器230やそのコネクター232の付近に冷却水が飛散して、漏電などの不具合が発生する可能性を低減することができる。また、本実施形態では、金型カバー110の全周が壁部材130で取り囲まれているので、壁部材130の外に冷却水が飛散することを防止できる。
【0036】
本開示は、上述の実施形態や実施形態、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、開示の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0037】
100…冷却装置、110…金型カバー、120…噴射装置、121…梁部材、122…噴射ノズル、124…冷却水供給装置、126…ホース、130…壁部材、132…排水口、134…シール部材、140…昇降装置、142…ワイヤー、150…制御装置、200…金型、210…金型本体、220…凸形状部、222…金型表面、230…電気機器、232…コネクター、234…温度計