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特許7528930情報処理装置、表示制御方法、プログラム、及び、撮像装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】情報処理装置、表示制御方法、プログラム、及び、撮像装置
(51)【国際特許分類】
   H04N 23/63 20230101AFI20240730BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
H04N23/63
G09G5/00 510V
G09G5/00 530T
G09G5/00 530D
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021516013
(86)(22)【出願日】2020-04-14
(86)【国際出願番号】 JP2020016362
(87)【国際公開番号】W WO2020218076
(87)【国際公開日】2020-10-29
【審査請求日】2023-02-15
(31)【優先権主張番号】P 2019085075
(32)【優先日】2019-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100121131
【弁理士】
【氏名又は名称】西川 孝
(74)【代理人】
【氏名又は名称】稲本 義雄
(74)【代理人】
【識別番号】100168686
【弁理士】
【氏名又は名称】三浦 勇介
(72)【発明者】
【氏名】沼田 知己
【審査官】高野 美帆子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/008874(WO,A1)
【文献】特開2018-074216(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 23/63
G09G 5/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移させるとともに、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させる表示制御部と、
前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の出力を制御する第1の出力制御部と、
前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の出力を制御する第2の出力制御部と
を備え、
前記第1の出力制御部は、前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給を継続し、
前記第2の出力制御部は、前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給を継続する
情報処理装置。
【請求項2】
前記表示制御部は、前記第1の表示部を前記起動状態から前記待機状態又は前記停止状態に遷移させる処理と、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させる処理とを並行させる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記第1の表示部を前記発光状態から前記非発光状態に遷移させた後、前記第2の表示部を前記非発光状態から前記発光状態に遷移させる
請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記表示制御部は、前記第1の表示部を前記起動状態から前記待機状態又は前記停止状態に遷移させ、前記第2の表示部を前記停止状態から前記待機状態に遷移させた後、前記第2の表示部を前記起動状態に遷移させる
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記第1の表示部は、他発光型であり、
前記表示制御部は、前記第1の表示部の表示素子に光を照射する光源に電力を供給する電源をオフすることにより、前記第1の表示部を前記非発光状態に遷移させる
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記第1の表示部を前記起動状態から前記停止状態に遷移させる処理と、前記第2の表示部を前記停止状態から前記起動状態に遷移させる処理とを並行させる
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記第1の表示部を前記起動状態から前記待機状態に遷移させた後、前記第2の表示部を前記待機状態から前記起動状態に遷移させる
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記発光状態は、表示部が他発光型である場合、前記表示部の表示素子に光を照射する光源が点灯している状態であり、前記表示部が自発光型である場合、前記表示部が点灯し、かつ、黒画像と異なる映像を表示している状態であり、
前記非発光状態は、前記表示部が他発光型である場合、前記光源が消灯している状態であり、前記表示部が自発光型である場合、前記表示部が点灯し、かつ、黒画像を表示している状態、又は、前記表示部が消灯している状態であり、
前記起動状態は、前記表示部が他発光型である場合、前記表示素子が点灯し、かつ、前記光源が発光している状態であり、前記表示部が自発光型である場合、前記表示部が点灯し、かつ、黒画像と異なる映像を表示している状態であり、
前記待機状態は、前記表示部が他発光型である場合、前記表示素子が点灯し、かつ、前記光源が発光していない状態であり、前記表示部が自発光型である場合、前記表示部が点灯し、かつ、黒画像を表示している状態であり、
前記停止状態は、前記表示部が他発光型である場合、前記表示素子及び前記光源が消灯している状態であり、前記表示部が自発光型である場合、前記表示部が消灯している状態である
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記第1の表示部と、
前記第2の表示部と、
前記第1のバスと、
前記第2のバスと
を備える請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
撮像部を
さらに備え、
前記第1の表示部及び前記第2の表示部のうち一方はモニタであり、他方はEVF(Electronic View Finder)である
請求項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
情報処理装置が、
第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移させるとともに、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させ
前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給を継続し、
前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給を継続する
表示制御方法。
【請求項12】
第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移させるとともに、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させ
前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給を継続させ、
前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給を継続させる
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項13】
撮像部と、
第1のバスと、
第2のバスと、
前記撮像部により撮像された映像信号に基づく第1の映像信号が前記第1のバスを介して入力される第1の表示部と、
前記撮像部により撮像された映像信号に基づく第2の映像信号が前記第2のバスを介して入力される第2の表示部と、
前記第1の表示部から前記第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移させるとともに、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させる表示制御部と
前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の出力を制御する第1の出力制御部と、
前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の出力を制御する第2の出力制御部と
を備え、
前記第1の出力制御部は、前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給を継続し、
前記第2の出力制御部は、前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給を継続する
撮像装置。
【請求項14】
第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態から非発光状態に遷移させる処理と、前記第2の表示部を前記非発光状態から前記発光状態に遷移させる処理を並行させる表示制御部と、
前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の出力を制御する第1の出力制御部と、
前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の出力を制御する第2の出力制御部と
を備え、
前記第1の出力制御部は、前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給を継続し、
前記第2の出力制御部は、前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給を継続する
情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、情報処理装置、表示制御方法、プログラム、及び、撮像装置に関し、特に、映像を表示する表示デバイスの切り替え時間を短縮できるようにした情報処理装置、表示制御方法、プログラム、及び、撮像装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、EVF(Electronic View Finder)及び開閉可能なLCDパネルを備え、LCDパネルの開閉により、撮像した映像を表示する表示デバイスを切り替えることが可能なビデオカメラが提案されている。具体的には、LCDパネルが閉じられると、本体に設けられたLCDパネルスイッチが物理的にオンされ、LCDパネルへの電力が遮断され、LCDパネルの表示が停止し、EVFに電力が供給され、EVFに映像が表示される。一方、LCDパネルが開かれると、LCDパネルスイッチが物理的にオフされ、EVFへの電力が遮断され、EVFの表示が停止し、LCDパネルに電力が供給され、LCDパネルに映像が表示される(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開平7-298109号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、LCDパネルを開閉する必要があるのに加え、一方の表示デバイスへの映像信号及び電力の供給が停止されるのを待って、他方の表示デバイスへの映像信号及び電力の供給が開始されるため、切り替え時間が長くなる。
【0005】
本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、映像を表示する表示デバイスの切り替え時間を短縮できるようにするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本技術の第1の側面の情報処理装置は、第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移させるとともに、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させる表示制御部と、前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の出力を制御する第1の出力制御部と、前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の出力を制御する第2の出力制御部とを備え、前記第1の出力制御部は、前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給を継続し、前記第2の出力制御部は、前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給を継続する。
【0007】
本技術の第1の側面の情報処理方法は、第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移させるとともに、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させ、前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給を継続し、前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給を継続する。
【0008】
本技術の第1の側面のプログラムは、第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移させるとともに、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させ、前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給を継続させ、前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給を継続させる処理をコンピュータに実行させる。
【0009】
本技術の第2の側面の撮像装置は、撮像部と、第1のバスと、第2のバスと、前記撮像部により撮像された映像信号に基づく第1の映像信号が前記第1のバスを介して入力される第1の表示部と、前記撮像部により撮像された映像信号に基づく第2の映像信号が前記第2のバスを介して入力される第2の表示部と、前記第1の表示部から前記第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移させるとともに、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させる表示制御部と、前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の出力を制御する第1の出力制御部と、前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の出力を制御する第2の出力制御部とを備え、前記第1の出力制御部は、前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給を継続し、前記第2の出力制御部は、前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給を継続する。
【0010】
本技術の第3の側面の情報処理装置は、第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態から非発光状態に遷移させる処理と、前記第2の表示部を前記非発光状態から前記発光状態に遷移させる処理を並行させる表示制御部と、前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の出力を制御する第1の出力制御部と、前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の出力を制御する第2の出力制御部と備え、前記第1の出力制御部は、前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給を継続し、前記第2の出力制御部は、前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給を継続する。
【0011】
本技術の第1の側面においては、第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部が発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移するとともに、前記第2の表示部が前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移し、前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給が継続され、前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給が継続される。
【0012】
本技術の第2の側面においては、撮像部により撮像された映像信号に基づく第1の映像信号が第1のバスを介して入力され、前記撮像部により撮像された映像信号に基づく第2の映像信号が前記第2のバスを介して入力され、前記第1の表示部から前記第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部が発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移するとともに、前記第2の表示部が前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移し、前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給が継続され、前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給が継続される。
【0013】
本技術の第3の側面においては、第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部が発光状態から非発光状態に遷移し、前記第2の表示部が前記非発光状態から前記発光状態に遷移させる処理が並行に行われ、前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給が継続され、前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給が継続する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本技術を適用した撮像装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。
図2】表示制御部の構成例を示すブロック図である。
図3図1の撮像装置の表示切替処理の第1の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
図4図1の撮像装置の表示切替処理の第1の実施の形態を説明するためのタイミングチャートである。
図5図1の撮像装置の表示切替処理の第2の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
図6図1の撮像装置の表示切替処理の第2の実施の形態を説明するためのタイミングチャートである。
図7図1の撮像装置の表示切替処理の第3の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
図8図1の撮像装置の表示切替処理の第3の実施の形態を説明するためのタイミングチャートである。
図9図1の撮像装置の表示切替処理の第4の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
図10図1の撮像装置の表示切替処理の第4の実施の形態を説明するためのタイミングチャートである。
図11図1の撮像装置の表示切替処理の第5の実施の形態を説明するためのフローチャートである。
図12図1の撮像装置の表示切替処理の第5の実施の形態を説明するためのタイミングチャートである。
図13】本技術を適用した撮像装置の第2の実施の形態を示すブロック図である。
図14】表示制御部の構成例を示すブロック図である。
図15図13の撮像装置の表示切替処理を説明するためのフローチャートである。
図16図13の撮像装置の表示切替処理を説明するためのタイミングチャートである。
図17】本技術を適用した撮像装置の第3の実施の形態を示すブロック図である。
図18】表示制御部の構成例を示すブロック図である。
図19図17の撮像装置の表示切替処理を説明するためのフローチャートである。
図20図17の撮像装置の表示切替処理を説明するためのタイミングチャートである。
図21】コンピュータの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本技術を実施するための形態について説明する。説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(自発光型の表示デバイスと他発光型の表示デバイスを用いた例)
2.第2の実施の形態(自発光型の表示デバイスのみを用いた例)
3.第3の実施の形態(他発光型の表示デバイスのみを用いた例)
4.変形例
5.その他
【0016】
<<1.第1の実施の形態>>
まず、図1乃至図12を参照して、本技術の第1の実施の形態について説明する。
【0017】
<撮像装置101の構成例>
図1は、本技術を適用した撮像装置101の構成例を示すブロック図である。
【0018】
撮像装置101は、光学系111、イメージセンサ112、情報処理部113、電源回路114、モニタ115、及び、EVF(Electronic View Finder)116を備える。
【0019】
光学系111は、例えば、レンズ等を備え、被写体からの入射光による像をイメージセンサ112の受光面に結像させる。
【0020】
イメージセンサ112は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、CCD(Charged-coupled devices)イメージセンサ等の任意の方式のイメージセンサにより構成される。イメージセンサ112は、入射光による像を電気信号の映像信号に変換し、情報処理部113の映像信号処理部131に供給する。
【0021】
情報処理部113は、例えば、SoC(System on a Chip)により構成される。情報処理部113は、映像信号処理部131、黒画像信号生成部132、切替部133、出力制御部134、出力制御部135、及び、制御部136を備える。
【0022】
映像信号処理部131は、RGBの映像信号をY/Cの映像信号に変換する等の所定の信号処理を行う。映像信号処理部131は、信号処理後の映像信号を切替部133及び出力制御部134に供給する。
【0023】
黒画像信号生成部132は、全画素が黒色の黒画像を表示するための映像信号である黒画像信号を生成し、切替部133に供給する。
【0024】
切替部133は、制御部136の制御の下に、接点の状態を切り替えることにより、映像信号処理部131からの映像信号、及び、黒画像信号生成部132からの黒画像信号のうち一方を選択して、出力制御部135に供給する。
【0025】
出力制御部134は、映像信号をモニタ115に適した解像度及びフォーマットに変換し、変換後の映像信号(以下、モニタ用映像信号と称する)を、バス121aを介してモニタ115に出力する出力制御を行う。
【0026】
また、出力制御部134は、信号生成部134Aを内蔵している。信号生成部134Aは、クロック信号及び同期信号(水平同期信号及び垂直同期信号)を生成し、バス121b介してモニタ115に出力する出力制御を行う。
【0027】
出力制御部135は、映像信号又は黒画像信号をEVF116に適した解像度及びフォーマットに変換して、変換後の映像信号(以下、EVF用映像信号と称する)又は黒画像信号を、バス122aを介してEVF116に出力する出力制御を行う。
【0028】
また、出力制御部135は、信号生成部135Aを内蔵している。信号生成部135Aは、クロック信号及び同期信号(水平同期信号及び垂直同期信号)を生成し、バス122b介してEVF116に出力する出力制御を行う。
【0029】
なお、出力制御部134及び出力制御部135は、それぞれ独立して信号を出力することが可能である。すなわち、両方が同時に信号を出力したり、一方のみが信号を出力したりすることが可能である。
【0030】
制御部136は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成される。制御部136は、情報処理部113の各部の制御を行う。また、制御部136は、電源回路114、モニタ115、及び、EVF116に制御信号を供給し、それぞれの制御を行う。
【0031】
電源回路114は、制御部136の制御の下に、オン又はオフする。また、電源回路114は、制御部136の制御の下に、モニタ115に供給する駆動電流を制御することにより、モニタ115の光源(バックライト)の点灯、消灯、及び、明るさを制御する。さらに、電源回路114は、モニタ115から供給されるバックライト電圧信号に従って駆動電流を制御し、モニタ115の光源の点灯、消灯、及び、明るさを制御する。
【0032】
モニタ115は、例えば、撮像装置101の背面に設けられ、イメージセンサ112により撮像された映像を大画面で表示するモニタ機能を実現する。モニタ115は、他発光型の表示デバイスである液晶ディスプレイにより構成され、映像を表示する表示素子である液晶パネル(以下、単にパネルと称する)、及び、パネルにバックライトを照射する光源を備える。
【0033】
モニタ115は、信号生成部134Aから供給されるクロック信号及び同期信号に従って動作し、出力制御部134から供給される映像信号に基づく映像を表示する。モニタ115のパネル及び光源は、制御部136から供給される制御信号により個別に制御される。すなわち、パネルの点灯(オン)及び消灯(オフ)と、光源の発光(オン)及び消灯(オフ)とが個別に制御される。また、光源の点灯、消灯、及び、バックライトの明るさは、電源回路114から供給される駆動電流により制御される。
【0034】
なお、以下、モニタ115の光源が発光している状態を発光状態と称し、消灯している状態を非発光状態と称する。
【0035】
また、以下、モニタ115のパネルが点灯し、かつ、光源が発光している状態を起動状態と称する。すなわち、起動状態は、モニタ115が発光状態で動作している状態であり、映像を表示することが可能な状態である。
【0036】
以下、モニタ115のパネルが点灯し、かつ、光源が消灯している状態を待機状態と称する。すなわち、待機状態は、モニタ115が非発光状態で動作している状態であり、映像を表示することができない状態である。
【0037】
以下、モニタ115のパネル及び光源が消灯している状態を、停止状態と称する。すなわち、停止状態は、モニタ115が非発光状態で動作を停止している状態であり、映像を表示することができない状態である。
【0038】
EVF116は、自発光型の表示デバイスである有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイにより構成される。EVF116は、信号生成部135Aから供給されるクロック信号及び同期信号に従って動作し、出力制御部135から供給される映像信号に基づく映像、又は、黒画像信号に基づく黒画像を表示する。EVF116は、制御部136から供給される制御信号により点灯(オン)又は消灯(オフ)する。
【0039】
なお、以下、EVF116の表示素子である有機EL素子が発光している状態を発光状態と称し、消灯している状態を非発光状態と称する。発光状態は、EVF116が点灯し、かつ、黒画像とは異なる映像を表示している状態である。非発光状態は、EVF116が点灯し、かつ、黒画像を表示している状態、又は、EVFが消灯している状態である。
【0040】
また、以下、EVF116が点灯し、かつ、黒画像とは異なる映像を表示している状態を起動状態と称する。すなわち、起動状態は、EVF116が発光状態で動作している状態である。なお、EVF116の起動状態と発光状態は、同様の状態である。
【0041】
以下、EVF116が点灯し、かつ、黒画像を表示している状態を待機状態と称する。すなわち、待機状態は、EVF116が非発光状態で動作している状態である。
【0042】
以下、EVF116が消灯している状態を停止状態と称する。すなわち、停止状態は、EVF116が非発光状態で動作を停止している状態であり、映像を表示することができない状態である。
【0043】
<表示制御部151の構成例>
図2は、図1の撮像装置101の制御部136により実現される機能の1つである表示制御部151の構成例を示している。
【0044】
表示制御部151は、イメージセンサ112により撮像された映像を表示する表示デバイスを切り替える処理を行う。表示制御部151は、表示切替タスク161、モニタ制御タスク162、及び、EVF制御タスク163を備える。
【0045】
表示切替タスク161は、撮像装置101の入力部(不図示)を介して入力される表示切替指示に基づいて、モニタ制御タスク162及びEVF制御タスク163に指示を与えることにより、表示デバイスの切り替えを制御する。
【0046】
モニタ制御タスク162は、出力制御部134及びモニタ115を制御することにより、モニタ115による映像の表示を制御する。
【0047】
EVF制御タスク163は、切替部133、出力制御部135、及び、EVF116を制御することにより、EVF116による映像の表示を制御する。
【0048】
<表示切替処理の第1の実施の形態>
次に、図3のフローチャート及び図4のタイミングチャートを参照して、撮像装置101の表示切替処理の第1の実施の形態について説明する。
【0049】
図3のフローチャートは、図2の表示切替タスク161、モニタ制御タスク162、及び、EVF制御タスク163の処理の流れを示している。図4のタイミングチャートは、制御部136のシーケンサ、モニタ用映像信号、モニタ115のパネル及び光源、EVF用映像信号、並びに、EVF116のタイミングチャートを示している。
【0050】
この処理は、例えば、図示せぬ入力部を介して、映像の表示をモニタ115からEVF116に切り替える指示が入力されたとき開始される。
【0051】
なお、初期状態において、電源回路114からモニタ115に駆動電流が供給され、モニタ115のパネルが点灯し、光源が発光しているものとする。また、出力制御部134からモニタ115にモニタ用映像信号、クロック信号、及び、同期信号が出力されているものとする。すなわち、モニタ115が、起動状態であり、モニタ用映像信号に基づく映像を表示しているものとする。
【0052】
さらに、EVF116は、消灯しており、停止状態であるものとする。また、切替部133の接点が映像信号処理部131側に設定され、映像信号処理部131から出力制御部135に映像信号が供給され、出力制御部135からEVF116にEVF用映像信号、クロック信号、及び、同期信号が出力されているものとする。
【0053】
ステップS1において、表示切替タスク161は、モニタ115の表示停止を指示する。具体的には、表示切替タスク161は、表示停止コマンドを生成し、モニタ制御タスク162に送信する。
【0054】
これに対して、ステップS21において、モニタ制御タスク162は、モニタ115の消灯を指示する。具体的には、モニタ制御タスク162は、モニタ消灯コマンドを生成し、モニタ115に送信する。
【0055】
これに対して、モニタ115は、パネル及び光源の消灯処理を行う。すなわち、モニタ115は、パネルを消灯するとともに、バックライト電圧信号を制御して、電源回路114からの駆動電流を停止するように制御する。そして、モニタ115は、パネル及び光源の消灯が完了したとき、すなわち、起動状態から停止状態に遷移したとき、消灯完了コマンドを生成し、モニタ制御タスク162に送信する。これにより、モニタ115は、映像の表示を停止する。
【0056】
これに対して、ステップS22において、モニタ制御タスク162は、モニタ115から消灯完了コマンドを受信することにより、モニタ115の消灯を確認する。
【0057】
ステップS23において、モニタ制御タスク162は、モニタ115の表示停止を通知する。具体的には、モニタ制御タスク162は、表示停止完了コマンドを生成し、表示切替タスク161に送信する。
【0058】
その後、モニタ制御タスク162の処理は終了する。
【0059】
これに対して、ステップS4において、表示切替タスク161は、モニタ制御タスク162から表示停止完了コマンドを受信することにより、モニタ115の表示停止を確認する。
【0060】
一方、ステップS2において、表示切替タスク161は、EVF116の表示開始を指示する。具体的には、表示切替タスク161は、表示開始コマンドを生成し、EVF制御タスク163に送信する。
【0061】
これに対して、ステップS41において、EVF制御タスク163は、EVF116の点灯を指示する。具体的には、EVF制御タスク163は、EVF点灯コマンドを生成し、EVF116に送信する。
【0062】
これに対して、EVF115は、点灯処理を行う。そして、EVF116は、点灯が完了したとき、点灯完了コマンドを生成し、EVF制御タスク163に送信する。このとき、EVF116にEVF用映像信号がすでに供給されているので、EVF116は、停止状態から起動状態に遷移し、EVF用映像信号に基づく映像の表示を開始する。
【0063】
これに対して、ステップS42において、EVF制御タスク163は、EVF116から点灯完了コマンドを受信することにより、EVF116の点灯を確認する。
【0064】
ステップS43において、EVF制御タスク163は、EVF116の表示開始を通知する。具体的には、EVF制御タスク163は、表示開始完了コマンドを生成し、表示切替タスク161に送信する。
【0065】
その後、EVF制御タスク163の処理は終了する。
【0066】
これに対して、ステップS3において、表示切替タスク161は、EVF制御タスク163から表示開始完了コマンドを受信することにより、EVF116の表示開始を確認する。
【0067】
そして、ステップS3及びステップS4の処理の終了後、表示切替タスク161の処理は終了する。
【0068】
なお、ステップS21乃至ステップS23の処理と、ステップS41乃至ステップS43の処理とは、並行して行われる。また、ステップS3及びステップS4の処理のタイミングは、モニタ115とEVF116の動作タイミング等により前後する場合がある。
【0069】
以上のようにして、モニタ115からEVF116に映像の表示が切り替わる。なお、例えば、EVF116が上述したモニタ115と同様の状態遷移を行い、モニタ115が上述したEVF116と同様の状態遷移を行うことにより、EVF116からモニタ115に映像の表示を切り替えることが可能である。
【0070】
また、モニタ115が起動状態から停止状態に遷移する処理と、EVF116が停止状態から起動状態に遷移する処理が並行して行われるため、切り替え時間が短縮される。さらに、モニタ115及びEVF116の状態に関わらず、映像信号が継続してモニタ115及びEVF116に供給されているため、映像信号の出力及び停止の処理が不要となり、さらに切り替え時間が短縮される。これにより、例えば、EVF116の表示が遅れて、撮影機会を逃す等の不利益が低減される。
【0071】
さらに、モニタ115及びEVF116のうち映像を表示していない方が停止状態となるため、消費電力を低減することができる。
【0072】
なお、例えば、モニタ115の消灯中に、出力制御部134からのモニタ用映像信号の出力を停止し、EVF116の消灯中に、出力制御部135からのEVF用映像信号の出力を停止するようにしてもよい。これにより、消費電力及び不要輻射を低減することができる。
【0073】
<表示切替処理の第2の実施の形態>
次に、図5のフローチャート及び図6のタイミングチャートを参照して、撮像装置101の表示切替処理の第2の実施の形態について説明する。
【0074】
図5のフローチャートは、図2の表示切替タスク161、モニタ制御タスク162、及び、EVF制御タスク163の処理の流れを示している。図6のタイミングチャートは、制御部136のシーケンサ、モニタ用映像信号、モニタ115のパネル及び光源、EVF用映像信号、並びに、EVF116のタイミングチャートを示している。
【0075】
この処理は、例えば、図示せぬ入力部を介して、映像の表示をモニタ115からEVF116に切り替える指示が入力されたとき開始される。
【0076】
なお、初期状態において、第1の実施の形態と同様に、モニタ115が、起動状態であり、モニタ用映像信号に基づく映像を表示しているものとする。
【0077】
また、EVF116が点灯しているものとする。さらに、切替部133の接点が黒画像信号生成部132側に設定され、黒画像信号生成部132から出力制御部135に黒画像信号が供給され、出力制御部135からEVF116に黒画像信号、クロック信号、及び、同期信号が出力されているものとする。すなわち、EVF116は、待機状態であり、黒画像信号に基づく黒画像を表示しているものとする。
【0078】
さらに、モニタ制御タスク162が発光排他権を取得しているものとする。発光排他権は、モニタ115の発光とEVF116の発光の排他制御を行うためのものであり、発光排他権を取得しているタスクが、発光状態の制御を行うことができる。この場合、モニタ制御タスク162が発光排他権を取得しているので、モニタ制御タスク162は、モニタ115の発光状態を制御することができるが、EVF制御タスク163は、EVF116の発光状態を制御することはできない。
【0079】
ステップS101において、図3のステップS1の処理と同様に、表示切替タスク161からモニタ制御タスク162に、モニタ115の表示停止が指示される。
【0080】
これに対して、ステップS121において、モニタ制御タスク162は、モニタ115のバックライトの消灯を指示する。具体的には、モニタ制御タスク162は、バックライト消灯コマンドを生成し、モニタ115に送信する。
【0081】
これに対して、モニタ115は、光源の消灯処理を行う。すなわち、モニタ115は、バックライト電圧信号を制御して、電源回路114からの駆動電流を停止するように制御する。そして、モニタ115は、光源(バックライト)の消灯が完了したとき、すなわち、起動状態から待機状態に遷移したとき、バックライト消灯完了コマンドを生成し、モニタ制御タスク162に送信する。これにより、モニタ115は、映像の表示を停止する。
【0082】
これに対して、ステップS122において、モニタ制御タスク162は、モニタ115からバックライト消灯完了コマンドを受信することにより、モニタ115のバックライトの消灯を確認する。
【0083】
ステップS123において、モニタ制御タスク162は、発光排他権を解放する。
【0084】
ステップS124において、図3のステップS23の処理と同様に、モニタ制御タスク162から表示切替タスク161に、モニタ115の表示停止が通知される。
【0085】
その後、モニタ制御タスク162の処理は終了する。
【0086】
これに対して、ステップS103において、図3のステップS4の処理と同様に、表示切替タスク161は、モニタ115の表示停止を確認する。
【0087】
一方、ステップS102において、図3のステップS2の処理と同様に、表示切替タスク161からEVF制御タスク163に、EVF116の表示開始が指示される。
【0088】
これに対して、EVF制御タスク163は、発光排他権が解放されるまで待機し、ステップS123の処理で発光排他権が解放されたとき、ステップS141において、発光排他権を取得する。
【0089】
ステップS142において、EVF制御タスク163は、ミュートの解除を指示する。具体的には、EVF制御タスク163は、ミュート解除指示コマンドを生成し、切替部133に送信する。
【0090】
これに対して、切替部133は、接点を黒画像信号生成部132側から映像信号処理部131側に切り替える。これにより、映像信号処理部131から出力制御部135への映像信号の供給が開始され、出力制御部135からEVF116へのEVF用映像信号の出力が開始される。その結果、EVF116の表示が黒画像からEVF用映像信号に基づく映像に切り替わる。すなわち、EVF116が、待機状態から起動状態に遷移する。この状態遷移は、切替部133の接点を切り替えるだけなので、ほぼ即座に行われる。
【0091】
そして、切替部133は、接点を黒画像信号生成部132側から映像信号処理部131側に切り替えたとき、ミュートの解除が完了したことを通知するためのミュート解除完了コマンドを生成し、EVF制御タスク163に送信する。
【0092】
これに対して、ステップS143において、EVF制御タスク163は、切替部133からミュート解除完了コマンドを受信することにより、ミュートの解除を確認する。
【0093】
ステップS144において、図3のステップS43の処理と同様に、EVF制御タスク163から表示切替タスク161に、EVF116の表示開始が通知される。
【0094】
その後、EVF制御タスク163の処理は終了する。
【0095】
これに対して、ステップS104において、図3のステップS3の処理と同様に、表示切替タスク161は、EVF116の表示開始を確認する。
【0096】
その後、表示切替タスク161の処理は終了する。
【0097】
以上のようにして、モニタ115からEVF116に映像の表示が切り替わる。なお、例えば、EVF116が上述したモニタ115と同様の状態遷移を行い、モニタ115が上述したEVF116と同様の状態遷移を行うことにより、EVF116からモニタ115に映像の表示を切り替えることが可能である。
【0098】
また、排他制御により、モニタ115が起動状態から待機状態に遷移してから、EVF116が待機状態から起動状態に遷移するため、モニタ115及びEVF116が同時に発光することが防止される。これにより、消費電力のピークを抑えることができ、撮像装置101の電源回路(電源回路114を含む)の負荷を低減することができる。その結果、電源回路の小型化や低コスト化が可能になる。
【0099】
さらに、モニタ115及びEVF116が、ともに起動状態と待機状態の間を遷移するため、起動状態と停止状態の間を遷移する場合と比較して、遷移時間を短縮することができる。その結果、映像の表示の切り替え時間が短縮される。
【0100】
<表示切替処理の第3の実施の形態>
次に、図7のフローチャート及び図8のタイミングチャートを参照して、撮像装置101の表示切替処理の第3の実施の形態について説明する。
【0101】
図7のフローチャートは、図2の表示切替タスク161、モニタ制御タスク162、及び、EVF制御タスク163の処理の流れを示している。図8のタイミングチャートは、制御部136のシーケンサ、モニタ用映像信号、モニタ115のパネル及び光源、EVF用映像信号、並びに、EVF116のタイミングチャートを示している。
【0102】
この処理は、例えば、図示せぬ入力部を介して、映像の表示をモニタ115からEVF116に切り替える指示が入力され、表示切替タスク161が起動したとき開始される。
【0103】
なお、初期状態において、第1の実施の形態と同様に、モニタ115が、起動状態であり、モニタ用映像信号に基づく映像を表示しているものとする。
【0104】
また、EVF116は、消灯しており、停止状態であるものとする。さらに、切替部133の接点が映像信号処理部131側に設定され、映像信号処理部131から出力制御部135に映像信号が供給されているが、出力制御部135からEVF116への信号の出力が行われていないものとする。
【0105】
ステップS201において、図3のステップS1の処理と同様に、表示切替タスク161からモニタ制御タスク162に、モニタ115の表示停止が指示される。
【0106】
これに対して、ステップS221において、図3のステップS21の処理と同様に、モニタ115の消灯が指示される。これにより、モニタ115が、起動状態から停止状態に遷移し、映像の表示を停止する。
【0107】
ステップS222において、図3のステップS22の処理と同様に、モニタ115の消灯が確認される。
【0108】
ステップS223において、モニタ制御タスク162は、モニタ115への信号の出力の停止を指示する。具体的には、モニタ制御タスク162は、信号出力停止コマンドを生成し、出力制御部134に送信する。
【0109】
これに対して、出力制御部134は、モニタ用映像信号、クロック信号、及び、同期信号の出力を停止する。そして、出力制御部134は、各信号の出力が停止したとき、信号出力停止完了コマンドを生成し、モニタ制御タスク162に送信する。
【0110】
これに対して、ステップS224において、モニタ制御タスク162は、出力制御部134から信号出力停止完了コマンドを受信することにより、モニタ115への信号の出力の停止を確認する。
【0111】
ステップS225において、図3のステップS23の処理と同様に、モニタ制御タスク162から表示切替タスク161に、モニタ115の表示停止が通知される。
【0112】
その後、モニタ制御タスク162の処理は終了する。
【0113】
これに対して、ステップS204において、図3のステップS4の処理と同様に、表示切替タスク161は、モニタ115の表示停止を確認する。
【0114】
一方、ステップS202において、図3のステップS2の処理と同様に、表示切替タスク161からEVF制御タスク163に、EVF116の表示開始が指示される。
【0115】
これに対して、ステップS241において、EVF制御タスク163は、EVF116への信号の出力を指示する。具体的には、EVF制御タスク163は、信号出力コマンドを生成し、出力制御部135に送信する。
【0116】
これに対して、出力制御部135は、EVF用映像信号、クロック信号、及び、同期信号の出力を開始する。ただし、EVF116が点灯していないため、EVF116に映像は表示されない。そして、出力制御部135は、各信号の出力を開始したとき、信号出力完了コマンドを生成し、EVF制御タスク163に送信する。
【0117】
これに対して、ステップS242において、EVF制御タスク163は、出力制御部135から信号出力完了コマンドを受信することにより、EVF116への信号の出力を確認する。
【0118】
ステップS243において、図3のステップS41の処理と同様に、EVF116の点灯が指示される。これにより、EVF116が点灯し、EVF用映像信号に基づく映像の表示が開始される。すなわち、EVF116が、停止状態から起動状態に遷移する。
【0119】
ステップS244において、図3のステップS42の処理と同様に、EVF116の点灯が確認される。
【0120】
ステップS245において、図3のステップS43の処理と同様に、EVF制御タスク163から表示切替タスク161に、EVF116の表示開始が通知される。
【0121】
その後、EVF制御タスク163の処理は終了する。
【0122】
これに対して、ステップS203において、図3のステップS3の処理と同様に、表示切替タスク161は、EVF116の表示開始を確認する。
【0123】
そして、ステップS203及びステップS204の処理の終了後、表示切替タスク161の処理は終了する。
【0124】
なお、ステップS221乃至ステップS225の処理と、ステップS241乃至ステップS245の処理とは、並行して行われる。また、ステップS203及びステップS204の処理のタイミングは、モニタ115とEVF116の動作タイミング等により前後する場合がある。
【0125】
以上のようにして、モニタ115からEVF116に映像の表示が切り替わる。なお、例えば、EVF116が上述したモニタ115と同様の状態遷移を行い、モニタ115が上述したEVF116と同様の状態遷移を行うことにより、EVF116からモニタ115に映像の表示を切り替えることが可能である。
【0126】
また、モニタ115が起動状態から停止状態に遷移する処理と、EVF116が停止状態から起動状態に遷移する処理が並行して行われるため、切り替え時間が短縮される。
【0127】
さらに、モニタ115及びEVF116のうち映像を表示していない方への映像信号の出力が停止されるため、消費電力を低減することができる。
【0128】
<表示切替処理の第4の実施の形態>
次に、図9のフローチャート及び図10のタイミングチャートを参照して、撮像装置101の表示切替処理の第4の実施の形態について説明する。
【0129】
図9のフローチャートは、図2の表示切替タスク161、モニタ制御タスク162、及び、EVF制御タスク163の処理の流れを示している。図10のタイミングチャートは、制御部136のシーケンサ、モニタ用映像信号、モニタ115のパネル及び光源、EVF用映像信号、並びに、EVF116のタイミングチャートを示している。
【0130】
この処理は、例えば、図示せぬ入力部を介して、映像の表示をモニタ115からEVF116に切り替える指示が入力されたとき開始される。
【0131】
なお、初期状態において、第1の実施の形態と同様に、モニタ115が、起動状態であり、モニタ用映像信号に基づく映像を表示しているものとする。
【0132】
また、EVF116は、消灯しており、停止状態であるものとする。さらに、切替部133の接点が黒画像信号生成部132側に設定され、黒画像信号生成部132から出力制御部135に黒画像信号が供給されているが、出力制御部135から信号が出力されていないものとする。
【0133】
さらに、モニタ制御タスク162が発光排他権を取得しているものとする。
【0134】
ステップS301において、図3のステップS1の処理と同様に、表示切替タスク161からモニタ制御タスク162に、モニタ115の表示停止が指示される。
【0135】
これに対して、ステップS321において、図3のステップS21の処理と同様に、モニタ115の消灯が指示される。
【0136】
これに対して、モニタ115は、図3のステップS21の処理と同様に、パネル及び光源の消灯処理を行う。そして、モニタ115は、光源(バックライト)の消灯が完了したとき、すなわち、起動状態から待機状態に遷移したとき、バックライト消灯完了通知を生成し、モニタ制御タスク162に送信する。これにより、モニタ115は、映像の表示を停止する。
【0137】
これに対して、ステップS322において、モニタ制御タスク162は、モニタ115からバックライト消灯完了コマンドを受信することにより、モニタ115のバックライトの消灯を確認する。
【0138】
ステップS323において、モニタ制御タスク162は、発光排他権を解放する。
【0139】
また、モニタ115は、パネルの消灯が完了したとき、すなわち、待機状態から停止状態に遷移したとき、パネル消灯完了通知を生成し、モニタ制御タスク162に送信する。
【0140】
これに対して、ステップS324において、モニタ制御タスク162は、モニタ115からパネル消灯完了コマンドを受信することにより、モニタ115のパネルの消灯を確認する。
【0141】
ステップS325において、図7のステップS223の処理と同様に、モニタ115への信号の出力の停止が指示される。これにより、出力制御部134からモニタ115への信号の出力が停止される。
【0142】
ステップS326において、図7のステップS224の処理と同様に、モニタ115への信号の出力の停止が確認される。
【0143】
ステップS327において、図3のステップS23の処理と同様に、モニタ制御タスク162から表示切替タスク161に、モニタ115の表示停止が通知される。
【0144】
その後、モニタ制御タスク162の処理は終了する。
【0145】
これに対して、ステップS304において、図3のステップS4の処理と同様に、表示切替タスク161は、モニタ115の表示停止を確認する。
【0146】
一方、ステップS302において、図3のステップS2の処理と同様に、表示切替タスク161からEVF制御タスク163に、EVF116の表示開始が指示される。
【0147】
これに対して、ステップS341において、図7のステップS241の処理と同様に、EVF116への信号の出力が指示される。これにより、出力制御部135からEVF116への、黒画像信号、クロック信号、及び、同期信号の出力が開始される。ただし、EVF116が点灯していないため、EVF116に黒画像は表示されない。
【0148】
ステップS342において、図7のステップS242の処理と同様に、EVF116への信号の出力が確認される。
【0149】
ステップS343において、図3のステップS41の処理と同様に、EVF116の点灯が指示される。
【0150】
その後、EVF制御タスク163は、発光排他権が解放されるまで待機し、ステップS323の処理で発光排他権が解放されたとき、ステップS344において、発光排他権を取得する。
【0151】
ステップS345において、図3のステップS42の処理と同様に、EVF116の点灯が確認される。なお、EVF116が点灯することにより、EVF115が黒画像を表示し、停止状態から待機状態に遷移する。
【0152】
なお、ステップS344の処理とステップS345の処理は、モニタ115とEVF116の動作タイミング等により前後する場合がある。
【0153】
ステップS346において、図5のステップS142の処理と同様に、ミュートの解除が指示される。
【0154】
これに対して、映像信号処理部131から出力制御部135への映像信号の供給が開始され、出力制御部135からEVF116へのEVF用映像信号の出力が開始される。そして、EVF116は、EVF用映像信号に基づく映像の表示を開始する。これにより、EVF116は、待機状態から起動状態に遷移する。
【0155】
ステップS347において、図5のステップS143の処理と同様に、ミュートの解除が確認される。
【0156】
ステップS348において、図3のステップS43の処理と同様に、EVF制御タスク163から表示切替タスク161に、EVF116の表示開始が通知される。
【0157】
その後、EVF制御タスク163の処理は終了する。
【0158】
これに対して、ステップS303において、図3のステップS3の処理と同様に、表示切替タスク161は、EVF116の表示開始を確認する。
【0159】
そして、ステップS303及びステップS304の処理の終了後、表示切替タスク161の処理は終了する。
【0160】
なお、ステップS303及びステップS304の処理のタイミングは、モニタ115とEVF116の動作タイミング等により前後する場合がある。
【0161】
以上のようにして、モニタ115からEVF116に映像の表示が切り替わる。なお、例えば、EVF116が上述したモニタ115と同様の状態遷移を行い、モニタ115が上述したEVF116と同様の状態遷移を行うことにより、EVF116からモニタ115に映像の表示を切り替えることが可能である。
【0162】
また、モニタ115が起動状態から停止状態に遷移する処理と、EVF116が停止状態から起動状態に遷移する処理が並行して行われるため、切り替え時間が短縮される。
【0163】
また、排他制御により、モニタ115が起動状態から待機状態又は停止状態に遷移してから、EVF116が待機状態から起動状態に遷移するため、モニタ115及びEVF116が同時に発光することが防止される。これにより、消費電力のピークを抑えることができ、撮像装置101の電源回路(電源回路114を含む)の負荷を低減することができる。その結果、電源回路の小型化や低コスト化が可能になる。
【0164】
<表示切替処理の第5の実施の形態>
次に、図11のフローチャート及び図12のタイミングチャートを参照して、撮像装置101の表示切替処理の第5の実施の形態について説明する。
【0165】
図11のフローチャートは、図2の表示切替タスク161、モニタ制御タスク162、及び、EVF制御タスク163の処理の流れを示している。図12のタイミングチャートは、制御部136のシーケンサ、モニタ用映像信号、モニタ115のパネル及び光源、電源回路114、EVF用映像信号、並びに、EVF116のタイミングチャートを示している。
【0166】
この処理は、例えば、図示せぬ入力部を介して、映像の表示をモニタ115からEVF116に切り替える指示が入力されたとき開始される。
【0167】
なお、初期状態は、第4の実施の形態と同様であるものとする。
【0168】
ステップS401において、図3のステップS1の処理と同様に、表示切替タスク161からモニタ制御タスク162に、モニタ115の表示停止が指示される。
【0169】
これに対して、ステップS421において、図3のステップS21の処理と同様に、モニタ115の消灯が指示される。
【0170】
これに対して、モニタ115は、図3のステップS21の処理と同様に、パネル及び光源の消灯処理を開始する。
【0171】
ステップS422において、モニタ制御タスク162は、モニタ115のバックライトの電源のオフを指示する。具体的には、モニタ制御タスク162は、バックライト電源オフコマンドを生成し、電源回路114に送信する。
【0172】
これに対して、電源回路114はオフし、モニタ115への駆動電流の供給が強制的に停止される。これにより、モニタ115の光源(バックライト)が消灯し、モニタ115は、起動状態から待機状態に遷移し、映像の表示を停止する。
【0173】
なお、電源回路114をオフするのに要する時間は、モニタ115に指示を出して光源を消灯するのに要する時間より短い。従って、より迅速にモニタ115の光源が消灯され、より迅速にモニタ115が非発光状態となる。
【0174】
そして、電源回路114は、バックライト電源オフ完了コマンドを生成し、モニタ制御タスク162に送信する。
【0175】
これに対して、ステップS423において、モニタ制御タスク162は、電源回路114からバックライト電源オフ完了コマンドを受信することにより、モニタ115のバックライトの消灯を確認する。
【0176】
ステップS424において、モニタ制御タスク162は、発光排他権を解放する。
【0177】
その後、ステップS425乃至ステップS428において、図9のステップS324乃至ステップS327と同様の処理が行われ、モニタ制御タスク162の処理は終了する。
【0178】
そして、ステップS404において、図3のステップS4の処理と同様に、表示切替タスク161は、モニタ115の表示停止を確認する。
【0179】
一方、ステップS402において、図3のステップS2の処理と同様に、表示切替タスク161からEVF制御タスク163に、EVF116の表示開始が指示される。
【0180】
これに対して、ステップS441乃至ステップS444において、図9のステップS341乃至ステップS344と同様の処理が行われる。
【0181】
ステップS445において、図5のステップS142の処理と同様に、ミュートの解除が指示される。これにより、映像信号処理部131から出力制御部135への映像信号の供給が開始され、出力制御部135からEVF116へのEVF用映像信号の出力が開始される。
【0182】
ステップS446において、図5のステップS143の処理と同様に、ミュートの解除が確認される。
【0183】
ステップS447において、図3のステップS42の処理と同様に、EVF116の点灯が確認される。なお、EVF116が点灯することにより、EVF116は、EVF映像信号に基づく映像を表示し、起動状態に遷移する。
【0184】
ステップS448において、図3のステップS43の処理と同様に、EVF制御タスク163から表示切替タスク161に、EVF116の表示開始が通知される。
【0185】
その後、EVF制御タスク163の処理は終了する。
【0186】
これに対して、ステップS403において、図3のステップS3の処理と同様に、表示切替タスク161は、EVF116の表示開始を確認する。
【0187】
そして、ステップS403及びステップS404の処理の終了後、表示切替タスク161の処理は終了する。
【0188】
なお、ステップS403及びステップS404の処理のタイミングは、モニタ115とEVF116の動作タイミング等により前後する場合がある。
【0189】
以上のようにして、モニタ115からEVF116に映像の表示が切り替わる。なお、例えば、EVF116が上述したモニタ115と同様の状態遷移を行い、モニタ115が上述したEVF116と同様の状態遷移を行うことにより、EVF116からモニタ115に映像の表示を切り替えることが可能である。
【0190】
また、この第5の実施の形態では、第4の実施の形態と比較して、映像の表示の切り替え時間を短縮することができる。具体的には、モニタ制御タスク162からモニタ115に光源のオフを指示した場合、モニタ115がバックライト電圧信号を用いて電源回路114の駆動電流を制御する必要がある。一方、モニタ制御タスク162から電源回路114に直接指示し、電源回路114をオフすることにより、より迅速にモニタ115の光源をオフすることができる。その結果、より迅速にモニタ115が非発光状態に遷移し、より迅速にEVF116を起動状態(発光状態)に遷移させることができる。
【0191】
<<2.第2の実施の形態>>
次に、図13乃至図16を参照して、本技術の第2の実施の形態について説明する。
【0192】
<撮像装置201の構成例>
図13は、本技術を適用した撮像装置201の構成例を示すブロック図である。なお、図中、図1の撮像装置101と対応する部分には、同じ符号を付しており、その説明は適宜省略する。
【0193】
撮像装置201は、撮像装置101と比較して、モニタ212及びEVF116の両方が自発光型の表示デバイスにより構成される点が大きく異なる。具体的には、撮像装置201は、撮像装置101と比較して、光学系111、イメージセンサ112、EVF116を備える点で一致し、情報処理部113及びモニタ115の代わりに、情報処理部211及びモニタ212を備え、電源回路114が削除されている点が異なる。また、情報処理部211は、情報処理部113と比較して、映像信号処理部131、黒画像信号生成部132、切替部133、及び、出力制御部135を備える点で一致し、出力制御部134及び制御部136の代わりに、出力制御部233及び制御部234を備え、黒画像信号生成部231及び切替部232が追加されている点が異なる。
【0194】
黒画像信号生成部231は、黒画像信号を生成し、切替部232に供給する。
【0195】
切替部232は、制御部234の制御の下に、接点の状態を切り替えることにより、映像信号処理部131からの映像信号、及び、黒画像信号生成部231からの黒画像信号のうち一方を選択して、出力制御部233に供給する。
【0196】
出力制御部233は、映像信号をモニタ212に適した解像度及びフォーマットに変換し、変換後の映像信号(以下、モニタ用映像信号と称する)を、バス121aを介してモニタ212に出力する出力制御を行う。
【0197】
また、出力制御部233は、信号生成部233Aを内蔵している。信号生成部233Aは、クロック信号及び同期信号(水平同期信号及び垂直同期信号)を生成し、バス121b介してモニタ212に出力する出力制御を行う。
【0198】
制御部234は、例えば、CPUにより構成される。制御部234は、情報処理部211の各部の制御を行う。また、制御部234は、EVF116及びモニタ212に制御信号を供給し、それぞれの制御を行う。
【0199】
モニタ212は、撮像装置101のモニタ115と同様に、撮像装置201の背面に設けられ、イメージセンサ112により撮像された映像を大画面で表示するモニタ機能を実現する。ただし、モニタ212は、モニタ115と異なり、EVF116と同様に、自発光型の表示デバイスである有機ELディスプレイにより構成される。
【0200】
<表示制御部251の構成例>
図13は、図14の撮像装置201の制御部234により実現される機能の1つである表示制御部251の構成例を示している。なお、図中、図2の表示制御部151と対応する部分には同じ符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0201】
表示制御部251は、表示制御部151と比較して、表示切替タスク161及びEVF制御タスク163を備える点で一致し、モニタ制御タスク162の代わりにモニタ制御タスク261を備える点が異なる。
【0202】
モニタ制御タスク261は、切替部232、出力制御部233、及び、モニタ212を制御することにより、モニタ212による映像の表示を制御する。
【0203】
<表示切替処理>
次に、図15のフローチャート及び図16のタイミングチャートを参照して、撮像装置201の表示切替処理について説明する。なお、この処理は、図9及び図10を参照して上述した撮像装置101の表示切替処理の第4の実施の形態と同様の処理を撮像装置201により実現するものである。
【0204】
図15のフローチャートは、図14の表示切替タスク161、モニタ制御タスク261、及び、EVF制御タスク163の処理の流れを示している。図16のタイミングチャートは、制御部234のシーケンサ、モニタ用映像信号、モニタ212、EVF用映像信号、並びに、EVF116のタイミングチャートを示している。
【0205】
この処理は、例えば、図示せぬ入力部を介して、映像の表示をモニタ212からEVF116に切り替える指示が入力されたとき開始される。
【0206】
なお、初期状態において、モニタ212が点灯しているものとする。また、切替部133の接点が映像信号処理部131側に設定され、映像信号処理部131から出力制御部233に映像信号が供給され、出力制御部233からモニタ212にモニタ用映像信号、クロック信号、及び、同期信号が出力されているものとする。すなわち、モニタ212は、起動状態であり、モニタ等映像信号に基づく映像を表示しているものとする。
【0207】
また、EVF116は、消灯しており、停止状態であるものとする。さらに、切替部133の接点が黒画像信号生成部132側に設定され、黒画像信号生成部132から出力制御部135に黒画像信号が供給されているが、出力制御部135から信号が出力されていないものとする。
【0208】
ステップS501において、表示切替タスク161は、モニタ115の表示停止を指示する。具体的には、表示切替タスク161は、表示停止コマンドを生成し、モニタ制御タスク261に送信する。
【0209】
これに対して、ステップS521において、モニタ制御タスク261は、モニタ212の消灯、及び、ミュートを指示する。具体的には、モニタ制御タスク261は、モニタ消灯コマンドを生成し、モニタ212に送信する。
【0210】
これに対して、モニタ212は、消灯処理を開始する。
【0211】
また、モニタ制御タスク261は、ミュートコマンドを生成し、切替部232に送信する。
【0212】
これに対して、切替部232は、接点を映像信号処理部131側から黒画像信号生成部231側に切り替える。これにより、映像信号処理部131から出力制御部233への黒画像信号の供給が開始され、出力制御部233からモニタ212への黒画像信号の供給が開始される。
【0213】
なお、出力制御部233の出力がモニタ用映像信号から黒画像信号に切り替わるのに要する時間は、モニタ212が消灯するのに要する時間より短い。従って、モニタ212が消灯する前に、黒画像信号に基づく黒画像がモニタ212に表示され、モニタ212は、起動状態から待機状態に遷移する。
【0214】
そして、切替部232は、接点を映像信号処理部131側から黒画像信号生成部231側に切り替えたとき、ミュート完了コマンドを生成し、モニタ制御タスク261に送信する。
【0215】
これに対して、ステップS522において、モニタ制御タスク261は、切替部232からミュート完了コマンドを受信することにより、ミュートの完了を確認する。
【0216】
ステップS523において、モニタ制御タスク261は、発光排他権を解放する。
【0217】
また、モニタ212は、消灯が完了したとき、すなわち、待機状態から停止状態に遷移したとき、消灯完了コマンドを生成し、モニタ制御タスク162に送信する。
【0218】
これに対して、ステップS524において、モニタ制御タスク261は、モニタ212から消灯完了コマンドを受信することにより、モニタ212の消灯を確認する。
【0219】
ステップS525において、モニタ制御タスク261は、モニタ212への信号の出力の停止を指示する。具体的には、モニタ制御タスク261は、信号出力停止コマンドを生成し、出力制御部233に送信する。
【0220】
これに対して、出力制御部233は、モニタ用映像信号、クロック信号、及び、同期信号の出力を停止する。そして、出力制御部233は、各信号の出力が停止したとき、信号出力停止完了コマンドを生成し、モニタ制御タスク261に送信する。
【0221】
これに対して、ステップS526において、モニタ制御タスク261は、出力制御部134から信号出力停止完了コマンドを受信することにより、モニタ212への信号の出力の停止を確認する。
【0222】
ステップS527において、モニタ制御タスク261は、モニタ212の表示停止を通知する。具体的には、モニタ制御タスク261は、表示停止完了コマンドを生成し、表示切替タスク161に送信する。
【0223】
その後、モニタ制御タスク261の処理は終了する。
【0224】
これに対して、ステップS504において、表示切替タスク161は、モニタ制御タスク261から表示停止完了コマンドを受信することにより、モニタ212の表示停止を確認する。
【0225】
一方、ステップS502において、図3のステップS2の処理と同様に、表示切替タスク161からEVF制御タスク163にEVF116の表示開始が指示される。
【0226】
これに対して、ステップS541乃至ステップS548において、図11のステップS441乃至ステップS448と同様の処理が行われる。これにより、EVF116が、停止状態から起動状態に遷移し、EVF映像信号に基づく映像の表示を開始する。
【0227】
その後、EVF制御タスク163の処理は終了する。
【0228】
これに対して、ステップS503において、図3のステップS3の処理と同様に、表示切替タスク161は、EVF116の表示開始を確認する。
【0229】
そして、ステップS503及びステップS504の処理の終了後、表示切替タスク161の処理は終了する。
【0230】
なお、ステップS503及びステップS504の処理のタイミングは、モニタ212とEVF116の動作タイミング等により前後する場合がある。
【0231】
以上のようにして、モニタ212からEVF116に映像の表示が切り替わる。なお、例えば、EVF116が上述したモニタ212と同様の状態遷移を行い、モニタ212が上述したEVF116と同様の状態遷移を行うことにより、EVF116からモニタ212に映像の表示を切り替えることが可能である。
【0232】
また、図9及び図10を参照して上述した、撮像装置101の表示切替処理の第4の実施の形態と同様に、映像の表示の切り替え時間が短縮されるともに、消費電力のピークを抑えることができる。
【0233】
<<3.第3の実施の形態>>
次に、図17乃至図20を参照して、本技術の第3の実施の形態について説明する。
【0234】
<撮像装置301の構成例>
図17は、本技術を適用した撮像装置301の構成例を示すブロック図である。なお、図中、図1の撮像装置101と対応する部分には、同じ符号を付しており、その説明は適宜省略する。
【0235】
撮像装置301は、撮像装置101と比較して、モニタ115及びEVF313の両方が他発光型の表示デバイスにより構成される点が大きく異なる。具体的には、撮像装置301は、撮像装置101と比較して、光学系111、イメージセンサ112、電源回路114、及び、モニタ115を備える点で一致し、情報処理部113及びEVF116の代わりに、情報処理部311及びEVF313を備え、電源回路312が追加されている点が異なる。また、情報処理部311は、情報処理部113と比較して、映像信号処理部131、及び、出力制御部134を備える点で一致し、出力制御部135及び制御部136の代わりに、出力制御部341及び制御部342を備え、切替部133が削除されている点が異なる。
【0236】
出力制御部341は、映像信号処理部131から供給される映像信号をEVF313に適した解像度及びフォーマットに変換して、変換後の映像信号(以下、EVF用映像信号と称する)を、バス122aを介してEVF313に出力する出力制御を行う。
【0237】
また、出力制御部341は、信号生成部341Aを内蔵している。信号生成部341Aは、クロック信号及び同期信号(水平同期信号及び垂直同期信号)を生成し、バス122b介してEVF313に出力する出力制御を行う。
【0238】
制御部342は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により構成される。制御部342は、情報処理部311の各部の制御を行う。また、制御部342は、電源回路114、モニタ115、電源回路312、及び、EVF313に制御信号を供給し、それぞれの制御を行う。
【0239】
電源回路312は、制御部342の制御の下に、オン又はオフする。また、電源回路312は、制御部342の制御の下に、EVF313に供給する駆動電流を制御することにより、EVF313の光源(バックライト)の点灯、消灯、及び、明るさを制御する。さらに、電源回路312は、EVF313から供給されるバックライト電圧信号に従って駆動電流を制御し、EVF313の光源の点灯、消灯、及び、明るさを制御する。
【0240】
EVF313は、モニタ115と同様に、他発光型の表示デバイスである液晶ディスプレイにより構成され、液晶パネル(以下、単にパネルと称する)、及び、パネルにバックライトを照射する光源を備える。
【0241】
EVF313は、信号生成部341Aから供給されるクロック信号及び同期信号に従って動作し、出力制御部341から供給される映像信号に基づく映像を表示する。EVF313のパネル及び光源は、制御部342から供給される制御信号により個別に制御される。また、光源の点灯、消灯、及び、バックライトの明るさは、電源回路312から供給される駆動電流により制御される。
【0242】
<表示制御部351の構成例>
図18は、図17の撮像装置301の制御部342により実現される機能の1つである表示制御部351の構成例を示している。なお、図中、図2の表示制御部151と対応する部分には同じ符号を付してあり、その説明は適宜省略する。
【0243】
表示制御部351は、表示制御部151と比較して、表示切替タスク161及びモニタ制御タスク162を備える点で一致し、EVF制御タスク163の代わりにEVF制御タスク361を備える点が異なる。
【0244】
EVF制御タスク361は、出力制御部341、電源回路312、及び、EVF313を制御することにより、EVF313による映像の表示を制御する。
【0245】
<表示切替処理>
次に、図19のフローチャート及び図20のタイミングチャートを参照して、撮像装置301の表示切替処理について説明する。なお、この処理は、図11及び図12を参照して上述した撮像装置101の表示切替処理の第5の実施の形態と同様の処理を撮像装置301により実現するものである。
【0246】
図19のフローチャートは、図18の表示切替タスク161、モニタ制御タスク162、及び、EVF制御タスク361の処理の流れを示している。図20のタイミングチャートは、制御部342のシーケンサ、モニタ用映像信号、モニタ115のパネル及び電源、電源回路114、EVF用映像信号、EVF313のパネル及び光源、並びに、電源回路312のタイミングチャートを示している。
【0247】
この処理は、例えば、図示せぬ入力部を介して、映像の表示をモニタ115からEVF313に切り替える指示が入力されたとき開始される。
【0248】
なお、初期状態において、電源回路114からモニタ115に駆動電流が供給され、モニタ115のパネルが点灯し、光源が発光しているものとする。また、出力制御部134からモニタ115にモニタ用映像信号、クロック信号、及び、同期信号が出力されているものとする。すなわち、モニタ115が、起動状態であり、モニタ用映像信号に基づく映像を表示しているものとする。
【0249】
また、電源回路312がオフし、EVF313のパネル及び光源が消灯しているものとする。すなわち、EVF313は、停止状態であるものとする。また、出力制御部341からEVF313に信号が出力されていないものとする。
【0250】
ステップS601において、図3のステップS1の処理と同様に、表示切替タスク161からモニタ制御タスク162に、モニタ115の表示停止が指示される。
【0251】
これに対して、ステップS621乃至ステップS628において、図11のステップS421乃至ステップS428と同様の処理が行われる。
【0252】
これにより、モニタ115が、起動状態から待機状態に遷移し、映像の表示を停止した後、さらに待機状態から停止状態に遷移する。また、電源回路114がオフされることにより、モニタ115の起動状態から待機状態への遷移が迅速に行われる。
【0253】
これに対して、ステップS604において、図3のステップS4の処理と同様に、表示切替タスク161は、モニタ115の表示停止を確認する。
【0254】
一方、ステップS602において、図3のステップS2の処理と同様に、表示切替タスク161からEVF制御タスク361に、EVF313の表示開始が指示される。
【0255】
これに対して、ステップS641において、EVF制御タスク361は、EVF313への信号の出力を指示する。具体的には、EVF制御タスク361は、信号出力コマンドを生成し、出力制御部341に送信する。
【0256】
これに対して、出力制御部341は、EVF用映像信号、クロック信号、及び、同期信号の出力を開始する。ただし、EVF313が点灯していないため、EVF313に映像は表示されない。そして、出力制御部341は、各信号の出力が開始したとき、各信号の出力の完了を通知するための信号出力完了コマンドを生成し、EVF制御タスク361に送信する。
【0257】
これに対して、ステップS642において、EVF制御タスク361は、出力制御部341から信号出力完了コマンドを受信することにより、EVF313への信号の出力の開始を確認する。
【0258】
ステップS643において、EVF制御タスク361は、EVF313の点灯を指示する。具体的には、EVF制御タスク361は、EVF点灯コマンドを生成し、EVF313に送信する。
【0259】
これに対して、EVF313は、パネルの点灯及び光源の発光の処理を開始する。
【0260】
その後、EVF制御タスク361は、発光排他権が解放されるまで待機し、ステップS624の処理で発光排他権が解放されたとき、ステップS644において、発光排他権を取得する。
【0261】
ステップS645において、EVF制御タスク361は、EVF313のバックライトの電源のオンを指示する。具体的には、EVF制御タスク361は、バックライト電源オンコマンドを生成し、電源回路312に供給する。
【0262】
これに対して、電源回路312は、オンし、EVF313への駆動電流の供給を開始する。
【0263】
このように、ステップS622において、モニタ115のバックライトの消灯が確認されるまで、電源回路312からEVF313への駆動電流の供給が停止され、EVF313のバックライトが点灯することが防止される。
【0264】
また、EVF313は、モニタ及び光源が点灯したとき、点灯完了コマンドを生成し、EVF制御タスク361に送信する。
【0265】
これに対して、ステップS646において、EVF制御タスク361は、EVF313から点灯完了コマンドを受信することにより、EVF313の点灯を確認する。
【0266】
ステップS647において、EVF制御タスク361は、EVF313の表示開始を通知する。具体的には、EVF制御タスク361は、表示開始完了コマンドを生成し、表示切替タスク161に送信する。
【0267】
その後、EVF制御タスク361の処理は終了する。
【0268】
これに対して、ステップS604において、図3のステップS3の処理と同様に、表示切替タスク161は、EVF313の表示開始を確認する。
【0269】
そして、ステップS603及びステップS604の処理の終了後、表示切替タスク161の処理は終了する。
【0270】
なお、ステップS603及びステップS604の処理のタイミングは、モニタ115とEVF313の動作タイミング等により前後する場合がある。
【0271】
以上のようにして、モニタ115からEVF313に映像の表示が切り替わる。なお、例えば、EVF313が上述したモニタ115と同様の状態遷移を行い、モニタ115が上述したEVF313と同様の状態遷移を行うことにより、EVF313からモニタ115に映像の表示を切り替えることが可能である。
【0272】
また、図11及び図12を参照して上述した撮像装置101の表示切替処理の第5の実施の形態と同様に、映像の表示の切り替え時間を短縮することができる。
【0273】
<<4.変形例>>
以下、上述した本技術の実施の形態の変形例について説明する。
【0274】
本技術は、例えば、それぞれ異なるバスにより映像信号が供給される3以上の表示デバイスを備える撮像装置の映像の表示を切り替える場合にも適用することができる。
【0275】
また、本技術は、例えば、撮像装置以外の、複数の表示デバイスを備えるシステムや装置(例えば、スマートフォン、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末等)の映像の表示を切り替える場合にも適用することができる。また、本技術を適用したシステムや装置は、必ずしも撮像部(イメージセンサ)を備える必要はなく、例えば、外部に設けられた撮像部から映像信号を取得するようにしてもよい。さらに、例えば、表示を切り替える対象となる映像は、撮像した映像に限定されず、記録媒体に記録されている映像や、外部から受信した映像等でもよい。また、例えば、制御対象となる表示デバイスの一部又は全部が、システムや装置の外部に設けられていてもよい。
【0276】
さらに、上述した表示デバイスの種類は、その一例であり、他の種類の自発光型又は他発光型の表示デバイスを用いることも可能である。
【0277】
<<5.その他>>
<コンピュータの構成例>
上述した一連の処理は、ハードウェアにより実行することもできるし、ソフトウェアにより実行することもできる。一連の処理をソフトウェアにより実行する場合には、そのソフトウェアを構成するプログラムが、コンピュータにインストールされる。ここで、コンピュータには、専用のハードウェアに組み込まれているコンピュータや、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどが含まれる。
【0278】
図21は、上述した一連の処理をプログラムにより実行するコンピュータのハードウェアの構成例を示すブロック図である。
【0279】
コンピュータ1000において、CPU(Central Processing Unit)1001,ROM(Read Only Memory)1002,RAM(Random Access Memory)1003は、バス1004により相互に接続されている。
【0280】
バス1004には、さらに、入出力インターフェース1005が接続されている。入出力インターフェース1005には、入力部1006、出力部1007、記録部1008、通信部1009、及びドライブ1010が接続されている。
【0281】
入力部1006は、入力スイッチ、ボタン、マイクロフォン、撮像素子などよりなる。出力部1007は、ディスプレイ、スピーカなどよりなる。記録部1008は、ハードディスクや不揮発性のメモリなどよりなる。通信部1009は、ネットワークインターフェースなどよりなる。ドライブ1010は、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリなどのリムーバブルメディア1011を駆動する。
【0282】
以上のように構成されるコンピュータ1000では、CPU1001が、例えば、記録部1008に記録されているプログラムを、入出力インターフェース1005及びバス1004を介して、RAM1003にロードして実行することにより、上述した一連の処理が行われる。
【0283】
コンピュータ1000(CPU1001)が実行するプログラムは、例えば、パッケージメディア等としてのリムーバブルメディア1011に記録して提供することができる。また、プログラムは、ローカルエリアネットワーク、インターネット、デジタル衛星放送といった、有線または無線の伝送媒体を介して提供することができる。
【0284】
コンピュータ1000では、プログラムは、リムーバブルメディア1011をドライブ1010に装着することにより、入出力インターフェース1005を介して、記録部1008にインストールすることができる。また、プログラムは、有線または無線の伝送媒体を介して、通信部1009で受信し、記録部1008にインストールすることができる。その他、プログラムは、ROM1002や記録部1008に、あらかじめインストールしておくことができる。
【0285】
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
【0286】
また、本明細書において、システムとは、複数の構成要素(装置、モジュール(部品)等)の集合を意味し、すべての構成要素が同一筐体中にあるか否かは問わない。したがって、別個の筐体に収納され、ネットワークを介して接続されている複数の装置、及び、1つの筐体の中に複数のモジュールが収納されている1つの装置は、いずれも、システムである。
【0287】
さらに、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
【0288】
例えば、本技術は、1つの機能をネットワークを介して複数の装置で分担、共同して処理するクラウドコンピューティングの構成をとることができる。
【0289】
また、上述のフローチャートで説明した各ステップは、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0290】
さらに、1つのステップに複数の処理が含まれる場合には、その1つのステップに含まれる複数の処理は、1つの装置で実行する他、複数の装置で分担して実行することができる。
【0291】
<構成の組み合わせ例>
本技術は、以下のような構成をとることもできる。
【0292】
(1)
第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移させるとともに、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させる表示制御部を
備える情報処理装置。
(2)
前記表示制御部は、前記第1の表示部を前記起動状態から前記待機状態又は前記停止状態に遷移させる処理と、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させる処理とを並行させる
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記表示制御部は、前記第1の表示部を前記発光状態から前記非発光状態に遷移させた後、前記第2の表示部を前記非発光状態から前記発光状態に遷移させる
前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記表示制御部は、前記第1の表示部を前記起動状態から前記待機状態又は前記停止状態に遷移させ、前記第2の表示部を前記停止状態から前記待機状態に遷移させた後、前記第2の表示部を前記起動状態に遷移させる
前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記第1の表示部は、他発光型であり、
前記表示制御部は、前記第1の表示部の表示素子に光を照射する光源に電力を供給する電源をオフすることにより、前記第1の表示部を前記非発光状態に遷移させる
前記(3)又は(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記第1のバスを介した前記第1の表示部への前記第1の映像信号の出力を制御する第1の出力制御部と、
前記第2のバスを介した前記第2の表示部への前記第2の映像信号の出力を制御する第2の出力制御部と
をさらに備える前記(2)乃至(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記第1の出力制御部は、前記映像の表示の切り替えを行う場合に、前記第1の表示部への前記第1の映像信号の出力を停止し、
前記第2の出力制御部は、前記映像の表示の切り替えを行う場合に、前記第2の表示部への前記第2の映像信号の出力を開始する
前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記第1の出力制御部は、前記第1の表示部が前記停止状態に遷移した後、前記第1の表示部への前記第1の映像信号の出力を停止する
前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記表示制御部は、前記第1の表示部を前記起動状態から前記停止状態に遷移させる処理と、前記第2の表示部を前記停止状態から前記起動状態に遷移させる処理とを並行させる
前記(7)に記載の情報処理装置。
(10)
前記第1の出力制御部は、前記第1の表示部の状態に関わらず、前記第1の表示部への前記第1の映像信号の供給を継続し、
前記第2の出力制御部は、前記第2の表示部の状態に関わらず、前記第2の表示部への前記第2の映像信号の供給を継続する
前記(6)に記載の情報処理装置。
(11)
前記表示制御部は、前記第1の表示部を前記起動状態から前記停止状態に遷移させる処理と、前記第2の表示部を前記停止状態から前記起動状態に遷移させる処理とを並行させる
前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記表示制御部は、前記第1の表示部を前記起動状態から前記待機状態に遷移させた後、前記第2の表示部を前記待機状態から前記起動状態に遷移させる
前記(1)に記載の情報処理装置。
(13)
前記発光状態は、表示部が他発光型である場合、前記表示部の表示素子に光を照射する光源が点灯している状態であり、前記表示部が自発光型である場合、前記表示部が点灯し、かつ、黒画像と異なる映像を表示している状態であり、
前記非発光状態は、前記表示部が他発光型である場合、前記光源が消灯している状態であり、前記表示部が自発光型である場合、前記表示部が点灯し、かつ、黒画像を表示している状態、又は、前記表示部が消灯している状態であり、
前記起動状態は、前記表示部が他発光型である場合、前記表示素子が点灯し、かつ、前記光源が発光している状態であり、前記表示部が自発光型である場合、前記表示部が点灯し、かつ、黒画像と異なる映像を表示している状態であり、
前記待機状態は、前記表示部が他発光型である場合、前記表示素子が点灯し、かつ、前記光源が発光していない状態であり、前記表示部が自発光型である場合、前記表示部が点灯し、かつ、黒画像を表示している状態であり、
前記停止状態は、前記表示部が他発光型である場合、前記表示素子及び前記光源が消灯している状態であり、前記表示部が自発光型である場合、前記表示部が消灯している状態である
前記(1)乃至(12)のいずれかに記載の情報処理装置。
(14)
前記第1の表示部と、
前記第2の表示部と、
前記第1のバスと、
前記第2のバスと
を備える前記(1)乃至(13)のいずれかに記載の情報処理装置。
(15)
撮像部を
さらに備え、
前記第1の表示部及び前記第2の表示部のうち一方はモニタであり、他方はEVF(Electronic View Finder)である
前記(14)に記載の情報処理装置。
(16)
情報処理装置が、
第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移させるとともに、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させる
表示制御方法。
(17)
第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移させるとともに、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させる
処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(18)
撮像部と、
第1のバスと、
第2のバスと、
前記撮像部により撮像された映像信号に基づく第1の映像信号が前記第1のバスを介して入力される第1の表示部と、
前記撮像部により撮像された映像信号に基づく第2の映像信号が前記第2のバスを介して入力される第2の表示部と、
前記第1の表示部から前記第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態で動作している起動状態から、非発光状態で動作している待機状態、又は、前記非発光状態で動作を停止している停止状態に遷移させるとともに、前記第2の表示部を前記待機状態又は前記停止状態から前記起動状態に遷移させる表示制御部と
を備える撮像装置。
(19)
第1のバスを介して第1の映像信号が入力される第1の表示部から、第2のバスを介して第2の映像信号が入力される第2の表示部への映像の表示の切り替えを行う場合、前記第1の表示部を発光状態から非発光状態に遷移させる処理と、前記第2の表示部を前記非発光状態から前記発光状態に遷移させる処理を並行させる表示制御部を
備える情報処理装置。
【0293】
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、他の効果があってもよい。
【符号の説明】
【0294】
101 撮像装置, 112 イメージセンサ, 113 情報処理部, 114 電源回路, 115 モニタ, 116 EVF, 121a,121b,122a,122b バス, 131 映像信号処理部, 132 黒画像信号生成部, 133 切替部, 134 出力制御部, 134A 信号生成部, 135 出力制御部, 135A 信号生成部, 136 制御部, 151 表示制御部, 161 表示切替タスク, 162 モニタ制御タスク, 163 EVF制御タスク, 201 撮像装置, 211 情報処理部, 212 モニタ, 231 黒画像信号生成部, 232 切替部, 233 出力制御部, 233A 信号生成部, 234 制御部, 251 表示制御部, 261 モニタ制御タスク, 301 撮像装置, 311 情報処理部, 312 電源回路, 313 EVF, 341 出力制御部, 341A 信号生成部, 342 制御部, 351 表示制御部, 361 モニタ制御タスク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
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図21