(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】電磁接触器及びヘッドオンユニットの連結構造
(51)【国際特許分類】
H01H 45/04 20060101AFI20240730BHJP
H01H 50/04 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
H01H45/04 Z
H01H50/04 C
(21)【出願番号】P 2023574824
(86)(22)【出願日】2023-02-21
(86)【国際出願番号】 JP2023006284
(87)【国際公開番号】W WO2024047906
(87)【国際公開日】2024-03-07
【審査請求日】2023-12-05
(31)【優先権主張番号】P 2022136950
(32)【優先日】2022-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】508296738
【氏名又は名称】富士電機機器制御株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105854
【氏名又は名称】廣瀬 一
(74)【代理人】
【識別番号】100103850
【氏名又は名称】田中 秀▲てつ▼
(72)【発明者】
【氏名】菊地 翔太
(72)【発明者】
【氏名】高谷 幸悦
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 充哉
【審査官】荒木 崇志
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-225391(JP,A)
【文献】国際公開第2017/056195(WO,A1)
【文献】特開2007-059084(JP,A)
【文献】特開平11-339618(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 45/00 - 45/14
H01H 50/00 - 59/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体内部に接点機構及び当該接点機構をオン・オフ駆動する電磁石ユニットが配置され、前記接点機構を覆う消弧カバーに開口部が設けられており、前記接点機構の接点支えに設けた係合部が前記電磁石ユニットのオン・オフ駆動により前記開口部に出没するようにした電磁接触器と、ヘッドオンユニットとを連結する構造であって、前記ヘッドオンユニットをスライドさせて前記電磁接触器に連結したときに、前記ヘッドオンユニットの回転を防止する回転防止部が設けられており、
前記開口部は、前記消弧カバーに設けた一つの開口部であり、
前記接点支えに前記一つの開口部に出没する前記係合部が設けられ、前記筐体に前記一つの開口部に突出する固定爪部が設けられており、
前記ヘッドオンユニットの前記消弧カバーに対面する底面に、前記一つの開口部に挿入して前記ヘッドオンユニットをスライドさせたときに前記係合部に係合するフック部と、前記固定爪部に係合するユニット側固定爪部が設けられており、
前記回転防止部は、前記一つの開口部の開口縁部から前記ヘッドオンユニットをスライドさせる方向に直線状に延在している回転防止溝と、前記底面に形成され、前記ヘッドオンユニットをスライドさせたときに前記回転防止溝に嵌まり込む直線状の回転防止突起と、で構成されていることを特徴とする電磁接触器及びヘッドオンユニットの連結構造。
【請求項2】
前記ヘッドオンユニットは、ねじ端子を有する補助接点ユニットであることを特徴とする請求項1記載の電磁接触器及びヘッドオンユニットの連結構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁接触器及びヘッドオンユニットの連結構造に関する。
【背景技術】
【0002】
電磁接触器は、主回路接点を設けた筐体と、筐体に内装された接点機構及び接点機構をオン・オフ駆動する電磁石ユニットと、を備えている。電磁接触器には各種のオプションユニットが用意されており、その一つに、補助接点ユニット(ヘッドオンユニット)を電磁接触器の筐体の頂部に装着する場合がある(例えば、特許文献1)。
【0003】
特許文献1の電磁接触器の頂部カバーには開口部が形成されている。筐体内部には、電磁石ユニットの可動鉄心に固定されている接点機構の接点支えが配置されており、この接点支えの上部に、補助接点ユニットの接点機構に連結する係合爪部が一体に形成され、頂部カバーの開口部に向けて突出している。
補助接点ユニットは、ユニットケースに補助回路接点を設け、ユニットケースの内部に補助接点機構を配置し、補助接点機構の可動接触子に連結するフック部がユニットケースの底部に設けられている。
【0004】
そして、補助接点ユニットのフック部を開口部に挿入し、補助接点ユニットを横方向にスライドさせてフック部を電磁接触器の係合爪部に連結することで、電磁接触器に補助接点ユニットが連結される。
また、補助接点ユニットを連結しない場合、係合爪部は、電磁接触器が開閉動作を行う際に開口部に向けて出没することで、電磁接触器の動作表示部として機能する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2007-59084号公報(
図4及び
図5)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、電磁接触器の動作表示部として機能する係合爪部は、電磁接触器が開閉動作を行う際に、外部の塵埃を筐体内部に侵入させるおそれがある。特に、係合爪部の形状が大きい場合には開口部の開口面積も大きくなるので、塵埃侵入の可能性が大きくなる。一方で、動作表示部として機能する係合爪部の大きさは、ヘッドオンユニットのフック部との連結強度とトレードオフの関係があり、塵埃侵入を抑制するために動作表示部及び開口部を小さくすると、ヘッドオンユニットとの連結強度として使用できる範囲も狭まる。特に、ねじ端子を有する補助接点ユニットでは、ねじ締め時に補助接点ユニットが回転して係合爪部及びフック部が破損するおそれがある。
【0007】
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、電磁接触器の係合爪部とヘッドオンユニットのフック部との連結強度を確保することができるとともに、塵埃が電磁接触器の筐体内部に侵入するのを抑制して接点機構の動作安定を図ることができる電磁接触器及びヘッドオンユニットの連結構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る電磁接触器及びヘッドオンユニットの連結構造は、筐体内部に接点機構及び当該接点機構をオン・オフ駆動する電磁石ユニットが配置され、前記接点機構を覆う消弧カバーに開口部が設けられており、接点機構の接点支えに設けた係合部が電磁石ユニットのオン・オフ駆動により開口部に出没するようにした電磁接触器と、フック部を開口部に挿入してスライドすることで係合部に係合するヘッドオンユニットとを連結する構造であって、ヘッドオンユニットをスライドさせて電磁接触器に連結したときに、ヘッドオンユニットの回転を防止する回転防止部を設けた。
【発明の効果】
【0009】
本発明の電磁接触器及びヘッドオンユニットの連結構造によれば、電磁接触器の係合部とヘッドオンユニットのフック部との連結強度を確保することができるとともに、塵埃が電磁接触器の筐体内部に侵入するのを抑制して接点機構の動作安定を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明に係る第1実施形態の電磁接触器及びヘッドオンユニットの連結構造を示す斜視図である。
【
図2】第1実施形態の電磁接触器及びヘッドオンユニットの連結構造を前方から示した図である。
【
図4】第1実施形態の電磁接触器及びヘッドオンユニットの連結を解除した状態を示す図である。
【
図5】電磁接触器の消弧カバー(頂部カバー)を外して内部を示した図である。
【
図6】第1実施形態のヘッドオンユニットを示す断面図である。
【
図7】第1実施形態のヘッドオンユニットを示す斜視図である。
【
図8】第1実施形態において電磁接触器の消弧カバーに設けた開口部にヘッドオンユニットのフック部を挿入した状態を示す図である。
【
図9】第1実施形態においてヘッドオンユニットをスライドさせ、フック部を電磁接触器の係合爪部に係合した状態を示す図である。
【
図10】第2実施形態の電磁接触器及びヘッドオンユニットの連結を解除した状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
次に、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
【0012】
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
なお、以下の説明で記載されている「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」等の方向を示す用語は、添付図面の方向を参照して用いられている。
【0013】
本発明に係る第1実施形態の電磁接触器及びヘッドオンユニットの連結構造について説明する。
図1は、電磁接触器1の前端に、ヘッドオンユニットである4極用の補助接点ユニット25を連結した構造を示している。電磁接触器1は、電気絶縁性を有する合成樹脂で形成した第1フレーム2Aと第2フレーム2Bとで筐体が構成されている。第1フレーム2Aは有底角筒状体であり、後端四隅に取付板部3aが形成され、第2フレーム2Bは後端が開口した角筒体であり、前端に後述する接点機構10を覆う消弧カバー4が着脱自在に装着されている。第2フレーム2Bの上方には、
図2に示すように、電源側端子部6a、補助端子部7a及びコイル端子部8が形成され、第2フレーム2Bの下方には、負荷側端子部6b及び補助端子部7bが形成されている。
【0014】
図3は電磁接触器1の内部構造を示すものであり、第2フレーム2Bに内装された接点機構10と、第1フレーム2Aに内装され、接点機構10をオン・オフ駆動する電磁石ユニット12と、を備えている。電磁石ユニット12は、第1フレーム2Aの底側に配置された固定鉄心13と、固定鉄心13の接極面13aに接極面14aが対向して配置された可動鉄心14と、固定鉄心13の中央突出部13bに挿通されて配置された電磁コイル15と、電磁コイル15の上部と可動鉄心14との間に配置した復帰バネ16と、を備えている。
電磁コイル15は、ボビン21と、ボビン21の円筒部に巻き付けられている巻線22とを有している。
【0015】
接点機構10は、第2フレーム2Bに固定されて左右方向に並べて配置されている複数組の電源側固定接触子18a及び負荷側固定接触子18bと、第2フレーム2Bの内部に前後方向に移動自在に装着されている接点支え19と、接点支え19に支持され、複数組の電源側固定接触子18aの固定接点18a1及び複数組の負荷側固定接触子18bの固定接点18b1に可動接点20a,20bが接離可能となるように前後方向に移動する複数の可動接触子20と、を備えている。
【0016】
図4は、電磁接触器1の前端から補助接点ユニット25を取り外した状態を示し、
図5は、第2フレーム2Bの前端から消弧カバー4を外した状態を示すものである。
図4に示すように、消弧カバー4には、前方に向けて四角形状に開口して内部に連通する開口部9が形成されている。この開口部9の下側縁部に、互いに平行に下方に向けて直線状に延在する一対の回転防止溝5a,5bが形成されている。
また、開口部9には、接点支え連結用の係合部である係合爪部23と、フレーム固定用の一対の固定爪部24a,24bが突出している。係合爪部23は、
図5に示すように、接点支え19の前端に一体に形成されており、前方に直線状に延在する第1係合片23aと、第1係合片23aの先端で左右方向に直交して延在する第2係合片23bとを有する略T字状に突出した部材である。この係合爪部23は、電磁接触器1が開閉動作を行う際に開口部9に向けて出没することで、電磁接触器1の動作表示部として機能する。また、一対の固定爪部24a,24bは、係合爪部23に対して左右方向に離間して開口部9に突出している。一対の固定爪部24a,24bは、第2フレーム2Bに一体に形成されて略L字状に突出した部材である。
【0017】
4極用の補助接点ユニット25は、
図1に示すように、電気絶縁性を有する合成樹脂で形成した有底箱形状の第1フレーム26Aと、有蓋箱形状の第2フレーム26Bとで筐体が構成されているとともに、
図2に示すように、第2フレーム26Bの上方には、電源側補助端子部27aが形成され、第2フレーム2Bの下方には、負荷側補助端子部27bが形成されている。
【0018】
補助接点ユニット25は、
図6に示すように、第2フレーム26Bに固定されて電源側補助端子部27aに接続している4極の電源側固定接触子28aと、第2フレーム26Bに固定されて負荷側補助端子部27bに接続している4極の負荷側固定接触子28bと、第1フレーム26A及び第2フレーム26Bの内部に移動自在に装着されている補助接点支え29と、補助接点支え29に支持され、電源側固定接触子28aの固定接点28a1及び負荷側固定接触子28bの固定接点28b1に可動接点30a,30bが接離可能となるように前後方向に移動する複数の可動接触子30と、を備えている。
【0019】
図7に示すように、補助接点ユニット25の第1フレーム26Aの底部には開口部31が形成されており、この開口部31から補助接点支え連結用のフック部32が突出している。フック部32は、電磁接触器1に補助接点ユニット24を連結した際に、消弧カバー4の開口部9に突出している接点支え連結用の係合爪部23に係合する部材であり、補助接点支え29の下端に一体に形成されており、係合爪部23の第2係合片23bが入り込むように一端が開口している係合孔32bと、この係合孔32bに連通して係合爪部23の第1係合片23aが入り込む係合スリット32aと、が形成されている。また、第1フレーム26Aの底部には、フック部32の両側に、消弧カバー4の開口部9に突出している前述したフレーム固定用の一対の固定爪部24a,24bに係合する略L字状に突出したユニット側固定爪部33a,33bが一体に形成されている。
また、第1フレーム26Aの底部には、電磁接触器1に補助接点ユニット24を連結した際に、消弧カバー4に形成した回転防止溝5a,5bに入り込む直線状の回転防止突起34a,34bが一体に形成されている。
【0020】
次に、電磁接触器1に補助接点ユニット25を連結する手順について、
図8及び
図9を参照して説明する。なお、
図8及び
図9の破線で示す部位は、補助接点ユニット25のフック部32、ユニット側固定爪部33a,33b、回転防止突起34a,34bである。
先ず、
図8に示すように、電磁接触器1の消弧カバー4に補助接点ユニット25の第1フレーム26Aの底面を当接し、補助接点ユニット25のフック部32及びユニット側固定爪部33a,33bを、消弧カバー4の開口部9の上側に設けられている空間9a~9cに挿入する。このとき、補助接点ユニット25の回転防止突起34aの一部が消弧カバー4の回転防止溝5aの一部に入り込み、回転防止突起34bの一部が回転防止溝5bの一部に入り込んだ状態となる。
【0021】
次いで、
図9に示すように、補助接点ユニット25を下側に移動することで、フック部32を係合爪部23に係合し、ユニット側固定爪部33a,33bを固定爪部24a,24bに係合することで、電磁接触器1に補助接点ユニット25が連結される。このとき、補助接点ユニット25の回転防止突起34a,34bが消弧カバー4の回転防止溝5a,5bを下方向にスライド移動していき、回転防止突起34a,34bの全域が、回転防止溝5a,5bに嵌まり込んだ状態となり、電磁接触器1に補助接点ユニット25が連結される。
【0022】
ここで、補助接点ユニット25の電源側補助端子部27a及び負荷側補助端子部27bにハーネスを接続する際に、電源側補助端子部27a及び負荷側補助端子部27bのねじ端子をドライバーでねじ締めするときには補助接点ユニット25に回転力が作用する。この際、従来装置では、電磁接触器1の係合爪部23及び補助接点ユニット25のフック部32にねじり力が作用して破損するおそれがあった。しかし、本実施形態では、ねじ締め時に補助接点ユニット25に回転力が作用すると、補助接点ユニット25の回転防止突起34a,34bが嵌まり込んでいる電磁接触器1の消弧カバー4の回転防止溝5a,5bが回転力を受ける構造とされている。
【0023】
また、ねじ締め時には係合爪部23及びフック部32には回転力が作用せず、連結強度が確保されることから、係合爪部23の形状を小さくし、開口部の開口面積も小さくすることが可能となる。これにより、電磁接触器が開閉動作を行う際に、小さな開口面積の開口部から係合爪部23が出没するので、塵埃侵入の可能性が小さくなる。
したがって、本実施形態は、電磁接触器1の係合爪部23と補助接点ユニット25のフック部32との連結強度を確保することができるとともに、塵埃が電磁接触器1の筐体内部に侵入するのを抑制し、接点機構10の動作安定を図ることができる。
【0024】
次に、
図10は、電磁接触器1に連結可能な2極用の補助接点ユニット35を示す第2実施形態である。2極用の補助接点ユニット35が第1実施形態で示した4極用の補助接点ユニット25と異なる点は、2極の電源側補助端子部27aと、2極の負荷側補助端子部(不図示)とを備えていることであり、他の構造は同一である。
【0025】
そして、電磁接触器1に2極用の補助接点ユニット35を連結する場合も、先ず、電磁接触器1の消弧カバー4に補助接点ユニット35の第1フレーム26Aの底面を当接し、補助接点ユニット35のフック部32及びユニット側固定爪部33a,33bを、消弧カバー4の開口部9の上側に設けられている空間に挿入し、補助接点ユニット35の回転防止突起34aの一部が消弧カバー4の回転防止溝5aの一部に入り込み、回転防止突起34bの一部が回転防止溝5bの一部に入り込んだ状態とする。次いで、補助接点ユニット35を下側に移動することで、フック部32を係合爪部23に係合し、ユニット側固定爪部33a,33bを固定爪部24a,24bに係合することで、電磁接触器1に補助接点ユニット35が連結される。このとき、補助接点ユニット35の回転防止突起34a,34bが消弧カバー4の回転防止溝5a,5bを下方向にスライド移動していき、回転防止突起34a,34bの全域が、回転防止溝5a,5bに嵌まり込んだ状態となり、電磁接触器1に補助接点ユニット35が連結される。
【0026】
これにより、第2実施形態の電磁接触器1及び補助接点ユニット35の連結構造も、電磁接触器1の係合爪部23と補助接点ユニット25のフック部32との連結強度を確保することができるとともに、塵埃が電磁接触器1の筐体内部に侵入するのを抑制し、接点機構10の動作安定を図ることができる。
なお、第1及び第2実施形態では、電磁接触器1に4極用の補助接点ユニット25、2極用の補助接点ユニット35を連結する構造を示したが、本発明の要旨がこれに限定されるものではなく、例えば、ヘッドオンタイプのユニットとして機械ラッチユニットを電磁接触器1に連結してもよい。
【0027】
また、第1及び第2実施形態では、消弧カバー4に2本の回転防止溝5a,5bが形成され、補助接点ユニット25(35)の底面に2本の回転防止突起34a,34bが形成されているが、消弧カバー4に1本の回転防止溝が形成され、補助接点ユニット25(35)の底面に1本の回転防止突起が形成されていてもよく、或いは、消弧カバー4に2本以上の回転防止溝が形成され、補助接点ユニット25(35)の底面に2本以上の回転防止突起が形成されていてもよい。
【符号の説明】
【0028】
1 電磁接触器
2A 第1フレーム
2B 第2フレーム
3a 取付板部
4 消弧カバー
5a,5b 回転防止溝
6a 電源側端子部
7a補助端子部
6b 負荷側端子部
7b 補助端子部
8 コイル端子部
9 開口部
10 接点機構
12 電磁石ユニット
13 固定鉄心
13a 接極面
13b 中央突出部
14 可動鉄心
14a 接極面
15 電磁コイル
16 復帰バネ
18a 電源側固定接触子
18b 負荷側固定接触子
18a1,18b1 固定接点
19 接点支え
20 可動接触子
20a,20b 可動接点
21 ボビン
22 巻線
23 係合爪部
23a 第1係合片
23b 第2係合片
24a,24b 固定爪部
25,35 補助接点ユニット
26A 第1フレーム
26B 第2フレーム
27a 電源側補助端子部
27b 負荷側補助端子部
28a 電源側固定接触子
28a1 固定接点
28b 負荷側固定接触子
28b1 固定接点
29 補助接点支え
30a,30b 可動接点
30 可動接触子
31 開口部
32 フック部
32b 係合孔
32a 係合スリット
33a,33b ユニット側固定爪部
34a,34b 回転防止突起