(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】出発タイマーの提供方法およびシステム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20240730BHJP
【FI】
G01C21/26 C
G01C21/26 P
(21)【出願番号】P 2022084694
(22)【出願日】2022-05-24
(62)【分割の表示】P 2020205565の分割
【原出願日】2020-12-11
【審査請求日】2022-05-27
(31)【優先権主張番号】10-2020-0059016
(32)【優先日】2020-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】505205812
【氏名又は名称】ネイバー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】NAVER Corporation
(73)【特許権者】
【識別番号】500257300
【氏名又は名称】LINEヤフー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】イ ユヨン
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョニー
(72)【発明者】
【氏名】イム ジョンファ
(72)【発明者】
【氏名】ソ ジェホ
(72)【発明者】
【氏名】キム ジョンヒョン
(72)【発明者】
【氏名】シン ジェギョン
【審査官】田中 将一
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-228020(JP,A)
【文献】特開2005-172560(JP,A)
【文献】特開2018-084476(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01C 21/00 - 21/36
G01C 23/00 - 25/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
インテリジェント個人秘書を通じた出発タイマーの提供方法において、
出発地および目的地を受信するステップと、
前記目的地に対するターゲット到着時間を受信するステップと、
前記出発地から前記目的地までのルートの予想所要時間および前記受信されたターゲット到着時間に基づいて出発時間を決定するステップと、
前記出発タイマーを要請した後の現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差に基づいて決定される通知周期のタイマーを設定するステップと、
前記設定されたタイマーに基づいて通知を出力するステップとを含み、
前記現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差に基づいて決定される通知周期のタイマーは、前記現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差が予め設定された第1の時間差以下になった場合のタイマー開始通知を出力するための第1の通知類型、前記現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差が前記第1の時間差より小さい第2の時間差以下になった場合の出発時間間近通知を出力するための第2の通知類型、及び前記現在時間が前記出発時間になった場合のタイマー終了通知を出力するための第3の通知類型を有する、出発タイマーの提供方法。
【請求項2】
前記設定されたタイマーに基づいて通知を出力するステップは、
前記現在時間と前記決定された出発時間の間の差に対する合成音声を含む通知を出力するステップを含む、請求項1に記載の出発タイマーの提供方法。
【請求項3】
前記出発地から前記目的地までのルートに関連したリアルタイム交通情報を周期的に受信するステップをさらに含み、
前記出発時間を決定するステップは、
前記出発地から前記目的地までのルートに関連したリアルタイム交通情報に基づいて前記予想所要時間を決定するステップを含む、請求項1または2に記載の出発タイマーの提供方法。
【請求項4】
前記リアルタイム交通情報が周期的に受信されるたびに、前記リアルタイム交通情報に基づいて前記予想所要時間を更新するステップと、
前記更新された予想所要時間および前記ターゲット到着時間に基づいて前記出発時間を更新するステップと、
前記更新された出発時間および前記現在時間を利用して前記タイマーを更新するステップとをさらに含む、請求項3に記載の出発タイマーの提供方法。
【請求項5】
前記タイマーの自動実行要請のための曜日および開始時間を受信するステップをさらに含み、
前記タイマーを設定するステップは、
前記現在時間が前記タイマーの自動実行要請のための曜日および開始時間に達する場合、前記決定された出発時間および前記現在時間に基づいて前記タイマーを自動で設定するステップを含む、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の出発タイマーの提供方法。
【請求項6】
前記出発地および目的地を受信するステップは、
前記インテリジェント個人秘書が含まれたユーザー端末の位置情報に基づいて自動で決定された出発地を受信するステップを含む、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の出発タイマーの提供方法。
【請求項7】
リアルタイム道路交通状況の要請を示すユーザー音声を受信するステップと、
前記ユーザー音声から前記要請が認識された場合、前記出発地から前記目的地までのルートに対するリアルタイム道路交通情報を受信するステップと、
前記予想所要時間と平均所要時間を比較するステップであって、前記予想所要時間は、前記リアルタイム道路交通情報に基づいて決定される、ステップと、
前記比較の結果に対応する通知を出力するステップとをさらに含む、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の出発タイマーの提供方法。
【請求項8】
インテリジェント個人秘書を通じた出発タイマーの提供方法において、
出発地および目的地を受信するステップと、
公共交通機関に対する到着タイマーの要請を受信するステップと、
前記出発地から前記目的地までのルートにおける最初の停留所に対するリアルタイム運行情報を受信するステップと、
前記リアルタイム運行情報および前記到着タイマーの要請が受信された時間に基づいて出発時間を決定するステップと、
前記到着タイマーの要請を受信した後の現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差に基づいて決定される通知周期のタイマーを設定するステップと、
前記設定されたタイマーに基づいて通知を出力するステップとを含み、
前記現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差に基づいて決定される通知周期のタイマーは、前記現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差が予め設定された第1の時間差以下になった場合のタイマー開始通知を出力するための第1の通知類型、前記現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差が前記第1の時間差より小さい第2の時間差以下になった場合の出発時間間近通知を出力するための第2の通知類型、及び前記現在時間が前記出発時間になった場合のタイマー終了通知を出力するための第3の通知類型を有する、出発タイマーの提供方法。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか1項に記載の出発タイマーの提供方法をコンピュータで実行するためのコンピュータ読み取り可能なコンピュータプログラム。
【請求項10】
出発タイマーの提供システムであって、
メモリと、
前記メモリと連結され、前記メモリに含まれたコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
出発地および目的地を受信し、
前記目的地に対するターゲット到着時間を受信し、
前記出発地から前記目的地までのルートの予想所要時間および前記受信されたターゲット到着時間に基づいて出発時間を決定し、
前記出発タイマーを要請した後の現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差に基づいて決定される通知周期のタイマーを設定し、
前記設定されたタイマーに基づいて通知を出力するように構成され、
前記現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差に基づいて決定される通知周期のタイマーは、前記現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差が予め設定された第1の時間差以下になった場合のタイマー開始通知を出力するための第1の通知類型、前記現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差が前記第1の時間差より小さい第2の時間差以下になった場合の出発時間間近通知を出力するための第2の通知類型、及び前記現在時間が前記出発時間になった場合のタイマー終了通知を出力するための第3の通知類型を有する、出発タイマーの提供システム。
【請求項11】
出発タイマーの提供システムであって、
メモリと、
前記メモリと連結され、前記メモリに含まれたコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサとを含み、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
出発地および目的地を受信し、
公共交通機関に対する到着タイマーの要請を受信し、
前記出発地から前記目的地までのルートにおける最初の停留所に対するリアルタイム運行情報を受信し、
前記リアルタイム運行情報および前記到着タイマーの要請が受信された時間に基づいて出発時間を決定し、
前記到着タイマーの要請を受信した後の現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差に基づいて決定される通知周期のタイマーを設定し、
前記設定されたタイマーに基づいて通知を出力するように構成され、
前記現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差に基づいて決定される通知周期のタイマーは、前記現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差
が予め設定された第1の時間差以下になった場合のタイマー開始通知を出力するための第1の通知類型、前記現在時間と前記決定された出発時間の間の時間差が前記第1の時間差より小さい第2の時間差以下になった場合の出発時間間近通知を出力するための第2の通知類型、及び前記現在時間が前記出発時間になった場合のタイマー終了通知を出力するための第3の通知類型を有する、出発タイマーの提供システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、出発タイマーの提供方法およびシステムに関するもので、具体的には、出発地から目的地までのルートの予想所要時間およびターゲット到着時間に基づいて出発時間を決定し、決定された出発時間に対するタイマーを設定する出発タイマーの提供方法およびシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
人工知能技術およびIoT(Internet Over Things)技術の急激な発展により、ユーザーの音声要請に対応する特定のサービスをユーザーに提供するインテリジェント個人または仮想秘書(Intelligent Personal Assistant)を搭載したAIスピーカー、スマートフォンなどのような端末が広く利用されている。これらのインテリジェント個人秘書は、人工知能の音声認識技術を利用してユーザーの音声コマンドを認識し、音声コマンドに対応するサービスを提供している。例えば、AIスピーカーは、ユーザーの音声コマンドを通じて電話をかけることができるのはもちろん、特定のアプリケーションを実行したり、天気情報を提供したり、インターネット検索を通じた情報を提供したりなどのような秘書の役割をユーザーに提供することができる。
【0003】
従来のインテリジェント個人秘書が搭載された端末は、ユーザーの要請に応答して、第1の場所から第2の場所への推奨ルートを提供するサービスを提供した。また、これらの推奨ルートに沿って第2の場所に到着する予想時間が一緒に提供された。このようなサービスを利用するユーザーは、第2の場所に到着するためにいつ出発するべきかを直接計算しなければならない不便さがあった。また、リアルタイム交通状況が変化するので、ユーザーはいつ第1の場所を出発したら第2の場所に自分の望む時間に到着できるのかを認識することが難しかった。さらに、ユーザーは、自分が第2の場所に望む時間に到着するために、自分が第1の場所を出発しなければならない時間までどのくらいの時間が残っているかに関する情報を得るのが難しかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】韓国公開特許第10-2004-0086675号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、上述した問題点を解決するための出発タイマーの提供方法、記録媒体に格納されたコンピュータプログラムおよび装置(システム)を提供する。
【0006】
出発地、目的地、移動手段、ターゲット到着時間などの出発時間に対するタイマーを設定するのに必要な情報を受信し、受信された情報を利用して出発時間を決定する出発タイマーの提供方法および装置を提供する。
【0007】
ユーザー音声からユーザーの要請またはコマンドを認識し、認識されたユーザーの要請またはコマンドに基づいて、出発時間に対するタイマー、公共交通機関の到着時間に対するタイマー、リアルタイム交通情報を提供する出発タイマーの提供方法およびシステムが提供される。
【0008】
現在時間から出発時間までの残り時間に対する通知を、合成音声を通じて提供する出発タイマーの提供方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示は、方法、装置(システム)または読み取り可能な格納媒体に格納されたコンピュータプログラムを含む、多様な方式で具現されることができる。
【0010】
本開示の一実施例によると、インテリジェント個人秘書を通じた出発タイマーの提供方法は、出発地および目的地を受信するステップと、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段を受信するステップと、目的地に対するターゲット到着時間を受信するステップと、移動手段を利用した出発地から目的地までのルートの予想所要時間および受信されたターゲット到着時間に基づいて出発時間を決定するステップと、決定された出発時間に対するタイマーを設定するステップと、設定されたタイマーに基づいて通知を出力するステップとを含む。
【0011】
本開示の他の実施例によると、インテリジェント個人秘書を通じた出発タイマーの提供方法は、出発地および目的地を受信するステップと、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段を選択するステップと、選択された移動手段が公共交通機関である場合、公共交通機関に対する到着タイマーの要請を示すユーザー音声を受信するステップと、ユーザー音声から要請が認識された場合、出発地から目的地までのルートにおける最初の停留所に対するリアルタイム運行情報を受信するステップと、リアルタイム運行情報およびユーザー音声が受信された時間に基づいて出発時間を決定するステップと、決定された出発時間に対するタイマーを設定するステップと、設定されたタイマーに基づいて通知を出力するステップとを含む。
【0012】
本開示の多様な実施例による上述した出発タイマーの提供方法をコンピュータで実行するためのコンピュータ読み取り可能なコンピュータプログラムが提供される。
【0013】
本開示の一実施例による出発タイマーの提供システムは、メモリおよびメモリと連結され、メモリに含まれたコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、少なくとも1つのプロセッサは、出発地および目的地を受信し、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段を受信し、目的地に対するターゲット到着時間を受信し、移動手段を利用した出発地から目的地までのルートの予想所要時間および受信されたターゲット到着時間に基づいて出発時間を決定し、決定された出発時間に対するタイマーを設定し、設定されたタイマーに基づいて通知を出力するように構成される。
【0014】
本開示の他の実施例による出発タイマーの提供システムは、メモリおよびメモリと連結され、メモリに含まれたコンピュータ読み取り可能な命令を実行するように構成された少なくとも1つのプロセッサを含み、少なくとも1つのプロセッサは、出発地および目的地を受信し、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段を選択し、選択された移動手段が公共交通機関である場合、公共交通機関に対する到着タイマーの要請を示すユーザー音声を受信し、ユーザー音声から要請が認識された場合、出発地から目的地までのルートにおける最初の停留所に対するリアルタイム運行情報を受信し、リアルタイム運行情報およびユーザー音声が受信された時間に基づいて決定された出発時間に対するタイマーを設定し、設定されたタイマーに基づいて通知を出力するように構成される。
【発明の効果】
【0015】
本開示の多様な実施例において、インテリジェント個人秘書は、ユーザーが直接指定した目的地に対するターゲット到着時間まで目的地に到着可能な出発時間を提供することができ、出発時間に対するタイマー設定によって現在時間と出発時間に基づいた通知を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本開示の実施例は、以下で説明する添付図面を参照して説明され、ここで類似する参照番号は類似する要素を示すが、これに限定されない。
【
図1】本開示の一実施例によってインテリジェント個人秘書を通じた出発タイマーを提供する例示を示す図面である。
【
図2】本開示の一実施例に係る出発タイマーを提供するために、情報処理システムが複数のユーザー端末と通信可能に連結された構成を示す概要図である。
【
図3】本開示の一実施例に係るユーザー端末および情報処理システムの内部構成を示すブロック図である。
【
図4】本開示の一実施例に係る出発タイマーの提供方法を示すフローチャートである。
【
図5】本開示の他の実施例に係る出発タイマーの提供方法(500)を示すフローチャートである。
【
図6】本開示の一実施例に係る設定されたタイマーに基づいて通知が出力される例示を示す図面である。
【
図7】本開示の一実施例に係る出発時間が決定される例示を示す図面である。
【
図8】本開示の他の実施例に係る出発時間が決定される例示を示す図面である。
【
図9】本開示の一実施例に係るタイマーが更新される例示を示す図面である。
【
図10】本開示の一実施例に係る出発タイマーを設定するためのユーザーインターフェースの例示を示す図面である。
【
図11】本開示の他の実施例に係る出発タイマーを設定するためのユーザーインターフェースの例示を示す図面である。
【
図12】本開示の一実施例に係る出発タイマーに関連した地図アプリケーションが実行される例示を示す図面である。
【
図13】本開示の一実施例に係る出発タイマーに関連した地図アプリケーションから受信された選好場所が表示される例示を示す図面である。
【
図14】本開示の一実施例に係るリアルタイム道路交通状況に対応する絵文字が出力される例示を示す図面である。
【
図15】本開示の一実施例に係る公共交通機関に対する到着タイマーが設定される例示を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下では、本開示の実施のための具体的な内容を添付された図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の説明において、本開示の要旨を不必要に曖昧にする恐れがある場合には、広く知られている機能や構成に関する具体的な説明は省略することにする。
【0018】
添付された図面において、同一または対応する構成要素には同一の参照符号が付与されている。また、以下の実施例の説明において、同一または対応する構成要素を重複して記述することが省略されることがある。しかし、構成要素に関する記述が省略されても、そのような構成要素が実施例に含まれないことを意図するものではない。
【0019】
開示された実施例の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面と共に後述されている実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本開示は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる多様な形態で具現されることができ、単に本実施例は本開示が完全であるようにし、本開示が通常の技術者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
【0020】
本明細書において使用される用語について簡単に説明し、開示された実施例について具体的に説明する。本明細書において使用される用語は、本開示における機能を考慮しながら可能な限り現在広く使用される一般的な用語を選択したが、これは関連分野に携わる技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わることができる。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。したがって、本開示において使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたる内容に基づいて定義されるべきである。
【0021】
本明細書での単数の表現は、文脈上明らかに単数であると特定しない限り、複数の表現を含む。また、複数の表現は、文脈上明らかに複数であると特定しない限り、単数の表現を含む。明細書全体においてある部分がある構成要素を含むとするとき、これは特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことが可能であることを意味する。
【0022】
また、明細書において使用される「モジュール」または「部」という用語は、ソフトウェアまたはハードウェア構成要素を意味し、「モジュール」または「部」は、ある役割を遂行する。しかしながら、「モジュール」または「部」は、ソフトウェアまたはハードウェアに限定される意味ではない。「モジュール」または「部」は、アドレッシングできる格納媒体にあるように構成されることができ、1つまたはそれ以上のプロセッサを再生させるように構成されることもできる。したがって、一例として、「モジュール」または「部」は、ソフトウェア構成要素、オブジェクト指向ソフトウェア構成要素、クラス構成要素およびタスク構成要素のような構成要素と、プロセス、関数、属性、プロシージャ、サブルーチン、プログラムコードのセグメント、ドライバ、ファームウェア、マイクロコード、回路、データ、データベース、データ構造、テーブル、アレイまたは変数のうち少なくとも1つを含むことができる。構成要素と「モジュール」または「部」は、もっと小さい数の構成要素および「モジュール」または「部」で結合されたり、追加の構成要素と「モジュール」または「部」にさらに分離されたりすることができる。
【0023】
本開示の一実施例によると、「モジュール」または「部」は、プロセッサおよびメモリで具現されることができる。「プロセッサ」は、汎用プロセッサ、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、コントローラ、マイクロコントローラ、状態マシンなどを含むように広く解釈されるべきである。いくつかの環境において、「プロセッサ」は、注文型半導体(ASIC)、プログラム可能な論理デバイス(PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)などを称することもできる。「プロセッサ」は、例えば、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、DSPコアと結合した1つまたは複数のマイクロプロセッサの組み合わせ、または任意の他のそのような構成の組み合わせのような処理デバイスの組み合わせを称することもできる。また、「メモリ」は、電子情報を格納可能な任意の電子コンポーネントを含むように広く解釈されるべきである。「メモリ」は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM)、プログラム可能な読み出し専用メモリ(PROM)、消去-プログラム可能な読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的に消去可能PROM(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気または光学データ格納装置、レジスタなどのプロセッサ-読み出し可能媒体などの多様なタイプを称することもできる。プロセッサがメモリから情報を読み出し/またはメモリに情報を記録することができれば、メモリは、プロセッサと電子通信状態にあると呼ばれる。プロセッサに集積されたメモリは、プロセッサと電子通信状態にある。
【0024】
本開示において、インテリジェント個人秘書またはインテリジェント仮想秘書(Intelligent Personal Assistant)は、個人秘書のようにユーザーが要請する作業を処理し、ユーザーに特化したサービスを提供するように構成された1つまたは複数のモジュールを含むことができる。一実施例によると、インテリジェント個人秘書は、ユーザーからの音声コマンドを受信し、音声コマンドに対応するサービスを提供するように構成されることができる。また、インテリジェント個人秘書は、このようなサービスのための合成音声を提供するように構成されることができる。例えば、インテリジェント個人秘書は、ユーザーから出発タイマー提供サービスのための音声コマンドを受信し、出発時間に対するタイマーに通知メッセージを出力することができる。このとき、通知メッセージに対応する合成音声が出力されることができる。
【0025】
本開示において、タイマーは、決められた時刻に合わせて合成音声および/または画像(映像)を出力するように構成されることができる。これらのタイマーは、インテリジェント個人秘書によって提供されることができる。また、出発タイマーは、ユーザーが出発地から目的地へ出発しなければならない時間前に出発時間がどのくらい残っているかを知らせることができる。例えば、現在時間が与えられた出発時間より特定時間前である場合(例えば、20分前の場合)、出発タイマーは、出発時間まで20分残っているとの通知を音声および/または画像を介してユーザーに知らせることができる。ここで、現在時間は、プロセッサが時間を測定するように構成された時間モジュールによって受信された時間情報に基づいて決定されることができる。例えば、時間モジュールは、プロセッサと一緒にユーザー端末に含まれることができる。他の例として、時間モジュールは、プロセッサと別途の装置に含まれ、有無線通信を介してプロセッサに時間情報を伝達することができる。
【0026】
本開示において、ユーザー音声を認識するのに音声認識分野で知られた任意の音声-テキスト転写(STT:Speech-to-Text)を遂行する任意のアルゴリズムまたは技法が使用されることができる。例えば、インテリジェント個人秘書は、ユーザー音声からユーザーの要請および/またはコマンドを認識するために、人工知能の音声-テキスト転写モデルを使用することができる。これらの人工ニューラルネットワークの音声-テキスト転写モデルは、与えられた音声に対応するテキストを出力したり、生成したりすることができる。また、人工ニューラルネットワークの音声-テキスト転写モデルは、学習データ(例えば、音声とこれに対応するテキストの集合)を利用して学習されることができる。そして、これとは異なり、インテリジェント個人秘書は、生成されたテキストと予め格納された要請に対応する参照テキストを比較し、比較結果に基づいてユーザーの要請および/またはコマンドを認識することができる。これとは異なり、インテリジェント個人秘書は、自然語処理を利用して生成されたテキストに対応する要請および/またはコマンドを認識することができる。このような音声認識は、ユーザー端末またはインテリジェント個人秘書を制御したり、管理したりすることができる情報処理システムによって遂行されて出力されることができる。
【0027】
本開示において、インテリジェント個人秘書を通じて合成音声を出力するのに音声合成の分野で知られた任意のテキスト-音声合成(TTS:Text-to-Speech)を遂行する任意のアルゴリズムまたは技法が使用されることができる。例えば、インテリジェント個人秘書は、出発時間に対するタイマーに基づいて通知をユーザーに提供するために、人工ニューラルネットワークのテキスト-音声合成モデルを使用することができる。これらの人工ニューラルネットワークのテキスト-音声合成モデルは、与えられたテキストに対応する合成音声を出力したり、生成したりするように構成されることができる。また、人工ニューラルネットワークのテキスト-音声合成モデルは、学習データ(例えば、テキストとこれに対応する音声の集合)を利用して学習されることができる。このような音声合成は、ユーザー端末またはインテリジェント個人秘書を制御したり、管理したりすることができる情報処理システムによって遂行されて出力されることができる。
【0028】
本開示において、「移動手段」は、出発地から目的地への移動に使用される任意の移動手段を含むことができ、例えば、自動車、公共交通機関を含むことができるが、これに限定されない。また、移動手段は、公共交通機関に該当するそれぞれのバス、地下鉄などを意味することができる。例えば、移動手段は、「2号線地下鉄」、「3号線地下鉄」、「新盆唐線地下鉄」、「3002番バス地下鉄」、「14番バス地下鉄」、「62-1番バス地下鉄」などを含むことができる。一方、本開示において、自動車は、ユーザーが1つの車両を通じて移動できる任意の移動手段(例えば、自家用車、タクシーなど)を称することができる。これとは異なり、タクシーは、公共交通機関および自動車と異なる別途の移動手段として分類され、リアルタイム交通情報だけでなく、出発地への該当のタクシーの到着時間を考慮した出発時間が算出されるサービスが提供されることができる。
【0029】
本開示において、「リアルタイム交通情報」は、リアルタイムまたは予め決定された周期(例えば、1分、5分間隔など)でアップデートされる交通情報であって、アップデートされる時点の道路交通情報および/または運行情報(公共交通機関)を含むことができる。また、リアルタイム交通情報は、交通の流れ(円滑、渋滞、徐行など)、交通事故、工事の有無などの情報を含むことができる。公共交通機関の運行情報は、停留所に対する公共交通機関(例えば、バス、地下鉄など)に関連した任意の情報を含むことができ、例えば、到着予定時間、運行時間表、運行間隔、停留所間の移動所要時間などを含むことができる。
【0030】
本開示において、「出発タイマーの提供システム」は、ユーザー端末または情報提供システムを称することができる。
【0031】
図1は、本開示の一実施例によってインテリジェント個人秘書を通じた出発タイマーを提供する例示を示す図面である。一実施例によると、ユーザー端末(110)は、インテリジェント個人秘書(Intelligent Personal Assistant)を含み、インテリジェント個人秘書を通じたサービスをユーザー(100)に提供することができる。例えば、このようなインテリジェント個人秘書は、ユーザー端末(110)にアプリケーションの形態で提供され、ユーザー端末のマイクロフォン(図示せず)を介してユーザー音声(例えば、コマンド)を受信し、受信された音声コマンドに応答して合成音声をユーザー端末(110)のスピーカー(図示せず)を介して出力することができる。また、このようなインテリジェント個人秘書は、ユーザー端末(110)のディスプレイ(例えば、タッチスクリーン)を介してユーザー(100)からの入力を受信し、ディスプレイを介して出力情報を表示することができる。
【0032】
インテリジェント個人秘書を通じて出発タイマーを提供するために、ユーザー端末(110)は、出発地および目的地を受信することができる。一実施例によると、ユーザー(100)は、ユーザー端末(110)のディスプレイに表示されたインテリジェント個人秘書のユーザーインターフェースを介して出発地(例えば、現在位置)および目的地を入力することができる。他の実施例によると、ユーザー端末(110)は、ユーザー端末(110)のマイクロフォンを介して受信されたユーザー音声を認識することにより、これらの出発地および/または目的地を受信することができる。さらに他の実施例によると、ユーザー端末(110)は、GPS(Global Positioning system)モジュールを通じて測定された位置情報に基づいて決定された出発地情報を受信することができる。例えば、このようなGPSモジュールは、ユーザー端末(110)に搭載されたり、内在されたりすることができる。
【0033】
ユーザー端末(110)は、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段を受信することができる。一実施例によると、ユーザー(100)は、インテリジェント個人秘書のユーザーインターフェースを介して出発地から目的地までのルートに使用される移動手段を選択することができる。ここで、移動手段は、出発地から目的地までのルートに使用され得る任意の移動手段を含むことができ、例えば、自動車、公共交通機関(バス、地下鉄など)、徒歩などを含むことができるが、これに限定されない。例えば、ユーザー(100)がインテリジェント個人秘書のユーザーインターフェースを介して出発地および目的地を入力すると、ユーザー端末(110)は、出発地から目的地までの1つまたは複数のルートを表示することができる。そして、表示された1つまたは複数のルートの中から1つのルートが選択される場合、ユーザー端末(110)は、選択されたルートに使用可能な移動手段を出発地から目的地までのルートに使用される移動手段として受信することができる。
【0034】
ユーザー端末(110)は、目的地に対するターゲット到着時間を受信することができる。一実施例によると、ユーザー(100)は、インテリジェント個人秘書のユーザーインターフェースを介して目的地に対するターゲット到着時間を入力することができる。ここで、目的地に対するターゲット到着時間は、ユーザー(100)が目的地に到着しようとする時間を称することができ、出発時間を決定するのに使用されることができる。例えば、ユーザー(100)が目的地に対するターゲット到着時間に遅れないようにするために、ユーザー端末(110)は、ユーザー(100)から受信したターゲット到着時間(例えば、午前10時)より特定時間(例えば、5分)の早い時間(例えば、午前9時55分)に基づいて出発時間を決定することができる。つまり、出発時間を算出するために、ターゲット到着時間だけでなく、余裕時間が考慮されることができる。
【0035】
ユーザー端末(110)は、移動手段を利用した出発地から目的地までのルートの予想所要時間および受信されたターゲット到着時間に基づいて出発時間を決定することができる。一実施例によると、ユーザー(100)は、「出発タイマーをお願いします」という音声コマンド(120)を発話することができ、ユーザー端末(110)は、受信されたユーザー音声を認識して、「出発タイマーをお願いします」というコマンドを抽出することができる。この場合、ユーザー端末(110)は、出発地から目的地までのルートの予想所要時間およびターゲット到着時間に基づいて出発時間を決定することができる。これとは異なり、出発地、目的地および/またはターゲット到着時間がまだ受信されていない場合、ユーザー端末(110)は、受信されていない情報に関する入力要請を出力することができる。
【0036】
一実施例によると、ユーザー端末(110)は、出発地から目的地までのルート間の1つまたは複数のサブルートを分割し、分割されたサブルートのそれぞれを通過するのにかかる時間を算出することにより、出発地から目的地までのルートに対する予想所要時間を算出することができる。このために、ユーザー端末(110)は、他の外部システムから受信されたリアルタイム交通情報(運行情報を含む)を利用することができる。これとは異なり、ユーザー端末(110)は、各サブルートのそれぞれまたはルートを通過するのにかかる平均時間(例えば、パターン交通情報に基づいた通常所要時間)を利用することができる。他の実施例によると、ユーザー端末(110)は、インテリジェント個人秘書を制御または遂行することができる情報処理システム(例えば、サーバー、クラウドシステムなど)によって算出された出発地から目的地までのルートに対する予想所要時間を受信することができる。
【0037】
ユーザー端末(110)は、決定された出発時間に対するタイマーを設定することができる。一実施例において、ユーザー端末(110)は、決定された出発時間に対するタイマーを設定するときに、開始発話、タイマー発話、終了発話を通知に含むことができる。例えば、開始発話時点が60分である場合、現在時間から出発時間までの残り時間が50分、40分、30分、20分、10分、5分、1分のときにタイマー発話が通知として設定されることができる。また、現在時間が出発時間に達した場合、終了発話が通知として設定されることができる。他の実施例によると、ユーザー端末(110)は、現在時間と決定された出発時間の間の時間差に対応する通知を決定することができる。ここで、現在時間から出発時間までの残り時間に応じて異なる通知が設定されることができる。例えば、通知は、現在時間から出発時間までの残り時間に関する情報(例えば、5分、10分など)および出発時間までの案内を示す発話および/または画像を含むことができる。さらに他の例として、通知は、現在時間から出発時間までの残り時間に応じて、クラクション音の種類、回数および/または大きさを異なるように含むことができる。さらに他の実施例によると、ユーザー端末(110)は、現在時間と決定された出発時間の間の時間差に基づいて通知周期を設定することができる。ここで、ユーザー端末(110)は、現在時間が出発時間に近づいた場合、通知周期をより早く設定することができる。例えば、ユーザー端末(110)は、現在時間から出発時間までの残り時間が60分、50分、40分、30分、20分、10分、5分、1分、0分のときに通知を設定することができる。
【0038】
ユーザー端末(110)は、設定されたタイマーに基づいて通知(130)を出力することができる。ユーザー端末(110)は、設定されたタイマーに基づいて決定された通知に対する合成音声を、スピーカーを介して出力することができる。ここで、スピーカーは、ユーザー端末(110)に付着されたり、有/無線で連結されたりすることができる。一実施例において、ユーザー端末(110)は、「出発タイマーをお願いします」というユーザー音声を受信することに応答して、ユーザー端末(110)は、スピーカーを介して出発タイマーを開始する通知を出力することができる。例えば、公共交通機関を利用して、出発時間より25分早い時間に開始発話が設定された場合、ユーザー端末(110)は、「XX時までに出勤するためには25分後に到着するYYバスに乗って下さい。今からタイマーを実行します。」という合成音声を出力することができる。そして、現在時間が5分経過した場合、ユーザー端末(110)は、「ブウブウ、YY番バスが約20分後に到着する予定です。」のような合成音声を出力することができる。つまり、ユーザー端末は、決定されたアラームに対する合成音声を設定された通知周期で出力することができる。本開示において、ユーザー端末(110)は、出発時間に対するタイマーに基づいて合成音声を通知として提供すると説明したが、これに限定されず、予め録音された音声を利用して通知を提供することができる。
【0039】
図2は、本開示の一実施例に係る出発タイマーを提供するために、情報処理システム(230)が複数のユーザー端末(210_1、210_2、210_3)と通信可能に連結された構成を示す概要図である。情報処理システム(230)は、ネットワーク(220)を介して音声認識サービスおよび音声合成サービスを含むインテリジェント個人秘書サービス(例えば、出発タイマー提供サービス)の遂行が可能なシステムを含むことができる。一実施例において、情報処理システム(230)は、出発時間に対するタイマーを設定する構成およびタイマー設定のための音声認識および合成サービスに関連したコンピュータで実行可能なプログラム(例えば、ダウンロード可能なアプリケーション)およびデータを格納、提供および実行可能な1つまたは複数のサーバー装置および/またはデータベース、またはクラウドコンピューティングサービス基盤の1つまたは複数の分散コンピューティングデバイスおよび/または分散データベースを含むことができる。情報処理システム(230)によって提供される出発タイマー提供サービスは、複数のユーザー端末(210_1、210_2、210_3)のそれぞれに設置されたインテリジェント個人秘書を通じてユーザーに提供されることができる。例えば、インテリジェント個人秘書は、音声認識サービス、出発時間に対するタイマー提供サービスおよび音声合成サービスなどを含むことができる。複数のユーザー端末(210_1、210_2、210_3)は、ネットワーク(220)を介して情報処理システム(230)と通信することができる。ネットワーク(220)は、複数のユーザー端末(210_1、210_2、210_3)と情報処理システム(230)間の通信が可能であるように構成されることができる。ネットワーク(220)は、設置環境に応じて、例えば、イーサネット(Ethernet)、有線ホームネットワーク(Power Line Communication)、電話線通信装置およびRS-serial通信などの有線ネットワーク、移動通信網、WLAN(Wireless LAN)、Wi-Fi、Bluetooth(登録商標)およびZigBee(登録商標)などのような無線ネットワークまたはその組み合わせで構成されることができる。通信方式は制限されず、ネットワーク(220)が含むことが可能な通信網(例えば、移動通信網、有線インターネット、無線インターネット、放送網、衛星網など)を活用する通信方式だけでなく、ユーザー端末(210_1、210_2、210_3)間の近距離無線通信も含まれることができる。
【0040】
図2において、電子時計(210_1)、スピーカー(210_2)およびモバイル端末(210_3)がユーザー端末の例として図示されたが、これに限定されず、ユーザー端末(210_1、210_2、210_3)は、有線および/または無線通信が可能であり、スピーカーが搭載または連結されて音声を出力することが可能であり、インテリジェント個人秘書が設置されて実行され得る任意のコンピューティングデバイスであることができる。例えば、ユーザー端末は、スマートフォン、携帯電話、AIスピーカー、ナビゲーション、コンピュータ、ラップトップ、デジタル放送用端末、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットPC、ゲームコンソール(game console)、ウェアラブルデバイス(wearable device)、IoT(internet of things)デバイス、VR(virtual reality)デバイス、AR(augmented reality)デバイスなどを含むことができる。また、
図2には3つのユーザー端末(210_1、210_2、210_3)がネットワーク(220)を介して情報処理システム(230)と通信するものとして図示されているが、これに限定されず、異なる数のユーザー端末がネットワーク(220)を介して情報処理システム(230)と通信するように構成されることもできる。
【0041】
一実施例において、情報処理システム(230)は、ユーザー端末(210_1、210_2、210_3)で動作するインテリジェント個人秘書を通じて出発時間に対するタイマーを提供することができる。一実施例によると、情報処理システム(230)は、インテリジェント個人秘書を通じて受信されたユーザー音声に対応するテキストを生成し、生成されたテキストに基づいてユーザー音声を認識することができる。そして、情報処理システム(230)は、このように認識されたユーザー音声に対応するコマンドまたは情報をインテリジェント個人秘書に提供することができる。また、情報処理システム(230)は、出発時間に対するタイマーに基づいて残りの時間に対応する合成音声を生成し、生成された合成音声を、インテリジェント個人秘書を通じて出力することができる。
【0042】
図3は、本開示の一実施例に係るユーザー端末(210)および情報処理システム(230)の内部構成を示すブロック図である。ユーザー端末(210)は、インテリジェント個人秘書が実行可能で有線/無線通信が可能な任意のコンピューティングデバイスを称することが可能であり、例えば、
図2の電子時計(210_1)、スピーカー(210_2)およびモバイル端末(210_3)などを含むことができる。図示されたように、ユーザー端末(210)は、メモリ(312)、プロセッサ(314)、通信モジュール(316)および入出力インターフェース(318)を含むことができる。これと同様に、情報処理システム(230)は、メモリ(332)、プロセッサ(334)、通信モジュール(336)および入出力インターフェース(338)を含むことができる。
図3に図示されたように、ユーザー端末(210)および情報処理システム(230)は、それぞれの通信モジュール(316、336)を利用して、ネットワーク(220)を介して情報および/またはデータを通信可能に構成されることができる。また、入出力装置(320)は、入出力インターフェース(318)を介してユーザー端末(210)に情報および/またはデータを入力したり、ユーザー端末(210)から生成された情報および/またはデータを出力したりするように構成されることができる。
【0043】
メモリ(312、332)は、非一時的な任意のコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むことができる。一実施例によると、メモリ(312、332)は、RAM(random access memory)、ROM(read only memory)、ディスクドライブ、SSD(solid state drive)、フラッシュメモリ(flash memory)などのような不揮発性の大容量格納装置(permanent mass storage device)を含むことができる。他の例として、ROM、SSD、フラッシュメモリ、ディスクドライブなどのような不揮発性の大容量格納装置は、メモリと区別される別途の永久格納装置としてユーザー端末(210)または情報処理システム(230)に含まれることができる。また、メモリ(312、332)には、オペレーティングシステムと少なくとも1つのプログラムコード(例えば、ユーザー端末(210)に設置されて駆動されるインテリジェント個人秘書などのためのコード)が格納されることができる。
【0044】
このようなソフトウェア構成要素は、メモリ(312、332)とは別途のコンピュータ読み取り可能な記録媒体からロードされることができる。このような別途のコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、これらのユーザー端末(210)および情報処理システム(230)に直接連結可能な記録媒体を含むことができるが、例えば、フロッピー(登録商標)ドライブ、ディスク、テープ、DVD/CD-ROMドライブ、メモリーカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体を含むことができる。他の例として、ソフトウェア構成要素は、コンピュータ読み取り可能な記録媒体ではなく、通信モジュールを介してメモリ(312、332)にロードされることもできる。例えば、少なくとも1つのプログラムは、開発者またはアプリケーションのインストールファイルを配布するファイル配布システムがネットワーク(220)を介して提供するファイルによってインストールされるコンピュータプログラム(例えば、インテリジェント個人秘書サービスを提供するアプリケーション)に基づいて、メモリ(312、332)にロードされることができる。
【0045】
プロセッサ(314、334)は、基本的な算術、ロジックおよび入出力演算を遂行することによって、コンピュータプログラムの命令を処理するように構成されることができる。命令は、メモリ(312、332)または通信モジュール(316、336)によってプロセッサ(314、334)に提供されることができる。例えば、プロセッサ(314、334)は、メモリ(312、332)のような記録装置に格納されたプログラムコードに基づいて受信される命令を実行するように構成されることができる。
【0046】
通信モジュール(316、336)は、ネットワーク(220)を介してユーザー端末(210)と情報処理システム(230)が互いに通信するための構成または機能を提供することができ、ユーザー端末(210)および/または情報処理システム(230)が他のユーザー端末または他のシステム(例えば、別途のクラウドシステム、別途の交通状況情報を提供するシステムなど)と通信するための構成または機能を提供することができる。一例として、ユーザー端末(210)のプロセッサ(314)がメモリ(312)などのような記録装置に格納されたプログラムコードに基づいて生成した要請またはデータ(例えば、ユーザー音声の認識要請、移動手段を利用した出発地から目的地までのルートの予想所要時間の要請、出発タイマーに関連した出発時間を決定する要請、出発時間に対するタイマーでの通知に対応する合成音声提供要請など)は、通信モジュール(316)の制御に基づいてネットワーク(220)を介して情報処理システム(230)で伝達されることができる。逆に、情報処理システム(230)のプロセッサ(334)の制御に基づいて提供される制御信号や命令が、通信モジュール(336)とネットワーク(220)を介してユーザー端末(210)の通信モジュール(316)を通じてユーザー端末(210)に受信されることができる。例えば、ユーザー端末(210)は、情報処理システム(230)から通信モジュール(316)を介してユーザー音声から認識された情報、予想所要時間、出発時間、通知に対応する合成音声などを受信することができる。
【0047】
入出力インターフェース(318)は、入出力装置(320)とのインターフェースのための手段であることができる。一例として、入力装置は、マイクロフォン、オーディオセンサーおよび/またはイメージセンサーを含むカメラ、キーボード、マウスなどの装置を、そして出力装置は、ディスプレイ、スピーカー、ハプティックフィードバックデバイス(haptic feedback device)などのような装置を含むことができる。他の例として、入出力インターフェース(318)は、タッチスクリーンなどのように入力と出力を遂行するための構成または機能が1つに統合された装置とのインターフェースのための手段であることができる。例えば、ユーザー端末(210)のプロセッサ(314)がメモリ(312)にロードされたコンピュータプログラムの命令を処理するにおいて、情報処理システム(230)や他のユーザー端末が提供する情報および/またはデータを利用して構成されるサービス画面や交通状況または通知に対応する画像が入出力インターフェース(318)を介してディスプレイに表示されることができる。
図3では、入出力装置(320)がユーザー端末(210)に含まれないように図示されているが、これに限定されず、ユーザー端末(210)と1つの装置で構成されることができる。また、情報処理システム(230)の入出力インターフェース(338)は、情報処理システム(230)と連結されたり、情報処理システム(230)を含んだりすることができる入力または出力のための装置(図示せず)とのインターフェースのための手段であることができる。
図3では、入出力インターフェース(318、338)がプロセッサ(314、334)と別途に構成された要素として図示されたが、これに限定されず、入出力インターフェース(318、338)がプロセッサ(314、334)に含まれるように構成されることができる。
【0048】
ユーザー端末(210)および情報処理システム(230)は、
図3の構成要素よりも多くの構成要素を含むことができる。しかし、ほとんどの従来技術の構成要素を明確に図示する必要はない。一実施例によると、ユーザー端末(210)は、上述された入出力装置(320)のうち少なくとも一部を含むように具現されることができる。また、ユーザー端末(210)は、GPSモジュール、トランシーバ(transceiver)、各種センサ、データベースなどのような他の構成要素をさらに含むことができる。例えば、ユーザー端末(210)がスマートフォンである場合、一般的にスマートフォンが含んでいる構成要素を含むことが可能であり、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、カメラモジュール、各種の物理的なボタン、タッチパネルを利用したボタン、入出力ポート、振動のためのバイブレーターなどの多様な構成要素がユーザー端末(210)にさらに含まれるように具現されることができる。
【0049】
一実施例によると、ユーザー端末(210)のプロセッサ(314)は、出発タイマーの提供サービスを含むインテリジェント個人秘書サービスを提供するアプリケーションまたは地図アプリケーションが動作するように構成されることができる。このとき、該当のアプリケーションに関連したプログラムコードがユーザー端末(210)のメモリ(312)にロードされることができる。アプリケーションが動作する間に、ユーザー端末(210)のプロセッサ(314)は、入出力装置(320)から提供された情報および/またはデータを、入出力インターフェース(318)を介して受信したり、通信モジュール(316)を介して情報処理システム(230)から情報および/またはデータを受信したりすることができ、受信された情報および/またはデータを処理してメモリ(312)に格納することができる。また、このような情報および/またはデータは、通信モジュール(316)を介して情報処理システム(230)に提供されることができる。
【0050】
インテリジェント個人秘書サービスを提供するアプリケーションが動作する間に、プロセッサ(314)は、入出力インターフェース(318)と連結されたタッチスクリーン、マイクロフォン、タッチパッド、キーボード、オーディオセンサーおよび/またはイメージセンサーを含むカメラなどの入力装置を介して入力または選択された音声、テキスト、画像、映像などを受信することができ、受信された音声、テキスト、画像および/または映像などをメモリ(312)に格納したり、通信モジュール(316)およびネットワーク(220)を介して情報処理システム(230)に提供したりすることができる。一実施例において、プロセッサ(314)は、入力装置を介して受信したユーザー音声をネットワーク(220)および通信モジュール(316)を介して情報処理システム(230)に提供することができる。代案的に、プロセッサ(314)は、ユーザー音声を任意のSTTモデルを利用してテキストに転写することにより、ユーザー音声を認識し、認識された情報を情報処理システム(230)に提供することができる。
【0051】
情報処理システム(230)のプロセッサ(334)は、複数のユーザー端末および/または複数の外部システムから受信された情報および/またはデータを管理、処理および/または格納するように構成されることができる。一実施例において、プロセッサ(334)は、ユーザー端末から受信されたユーザー音声を任意のSTTモデルを利用してテキストに転写することによって、ユーザー音声を認識することができる。プロセッサ(334)は、ユーザー端末から出発地、目的地、移動手段およびターゲット到着時間を受信し、移動手段を利用した出発地から目的地までのルートの予想所要時間を決定することができる。この場合、プロセッサ(334)は、リアルタイム交通情報(運行情報を含む)および/またはルートまたはサブルート別平均所要時間に関する情報を利用することができる。これらの情報は、別途の外部のシステムから受信されて格納されることができる。さらに、プロセッサ(334)は、決定された予想所要時間および受信されたターゲット到着時間に基づいて出発時間を決定することができる。また、プロセッサ(334)は、決定された出発時間に対するタイマーを設定し、設定されたタイマーによる通知に関する情報をユーザー端末に提供することができる。例えば、プロセッサ(334)は、現在時間から決定された出発時間までの残り時間に基づいて決定された通知に対応する合成音声をユーザー端末に提供することができる。
【0052】
図4は、本開示の一実施例に係る出発タイマーの提供方法(400)を示すフローチャートである。一実施例において、出発タイマーの提供方法(400)は、情報処理システム(例えば、情報処理システムのプロセッサ)によって遂行されることができる。他の実施例において、出発タイマーの提供方法(400)は、ユーザー端末(例えば、ユーザー端末のプロセッサ)によって遂行されることができる。例えば、ユーザー端末が移動手段を利用した出発地から目的地までのルートの予想所要時間およびターゲット到着時間に基づいて出発時間を決定する場合、ユーザー端末が出発タイマーの提供方法(400)の各ステップをすべて遂行することができる。さらに他の実施例において、情報処理システム(例えば、情報処理システムのプロセッサ)とユーザー端末(例えば、ユーザー端末のプロセッサ)が出発タイマーの提供方法(400)のステップを分けて遂行することができる。
【0053】
図示されたように、出発タイマーの提供方法(400)は、出発地および目的地を受信するステップとして開示されることができる(S410)。一実施例によると、インテリジェント個人秘書によって提供されるユーザーインターフェースを介して出発地および目的地が受信されることができる。例えば、プロセッサは、インテリジェント個人秘書が含まれたユーザー端末の位置情報に基づいて自動で決定された出発地を受信することができる。また、プロセッサは、タイマーに関連した地図アプリケーションから1つまたは複数の選好場所を受信することができ、目的地は受信された1つまたは複数の選好場所のうち1つを含むことができる。
【0054】
プロセッサは、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段を受信することができる(S420)。一実施例によると、インテリジェント個人秘書によって提供されるユーザーインターフェースを介して移動手段が受信されることができる。例えば、移動手段は、自動車、公共交通機関、徒歩などを含むことができる。ここで、公共交通機関は、公衆が利用可能な任意の移動手段を含むことが可能であり、バス、地下鉄などを含むことができる。
【0055】
プロセッサは、目的地に対するターゲット到着時間を受信することができる(S430)。一実施例によると、プロセッサは、ターゲット到着時間に対する質問を示す合成音声を出力することができる。ターゲット到着時間に対する質問を示す合成音声に応答して、プロセッサは、ターゲット到着時間を示すユーザー音声を受信することができる。そして、プロセッサは、ユーザー音声からターゲット到着時間を認識することができる。
【0056】
プロセッサは、移動手段を利用した出発地から目的地までのルートの予想所要時間および受信されたターゲット到着時間に基づいて出発時間を決定することができる(S440)。一実施例によると、プロセッサは、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段に対するリアルタイム交通情報に基づいて予想所要時間を決定することができる。他の実施例によると、プロセッサは、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段に対するリアルタイム交通情報を周期的に受信することができる。リアルタイム交通情報が周期的に受信されるたびに、プロセッサは、リアルタイム交通情報に基づいて予想所要時間を更新することができる。そして、プロセッサは、更新された予想所要時間およびターゲット到着時間に基づいて出発時間を更新することができる。
【0057】
プロセッサは、決定された出発時間に対するタイマーを設定することができる(S450)。一実施例によると、プロセッサは、出発時間に対するタイマーの要請を示すユーザー音声を受信することができる。この場合、プロセッサは、ユーザー音声が受信された時間に基づいて出発時間に対するタイマーを設定することができる。他の実施例によると、プロセッサは、現在時間と決定された出発時間の間の時間差に対応する通知を決定することができる。さらに、プロセッサは、現在時間と決定された出発時間の間の時間差に基づいて通知周期を設定することができる。さらに他の実施例によると、出発時間が更新された予想所要時間およびターゲット到着時間に基づいて更新された場合、プロセッサは、更新された出発時間および現在時間を利用してタイマーを更新することができる。このとき、プロセッサは、更新された出発時間が決定された出発時間より早い場合、タイマーの通知周期をもっと短く設定することができる。さらに他の実施例によると、プロセッサは、タイマーの自動実行要請のための曜日および開始時間を受信することができる。この場合、プロセッサは、現在時間がタイマーの自動実行要請のための曜日および開始時間に達する場合、決定された出発時間および現在時間に基づいてタイマーを自動で設定することができる。
【0058】
そして、プロセッサは、設定されたタイマーに基づいて通知を出力することができる(S460)。一実施例によると、プロセッサは、設定されたタイマーによる通知に対応する合成音声(例えば、TTS音声)を出力することができる。例えば、現在時間と決定された出発時間の間の時間差に対応する通知が決定され、現在時間と決定された出発時間の間の時間差に基づいて通知周期が設定される場合、プロセッサは、設定された通知周期で決定された通知に対する合成音声を出力することができる。他の実施例として、プロセッサは、設定されたタイマーによる通知を予め決定された音(例えば、クラクション音など)で出力することができる。さらに他の実施例において、プロセッサは、合成音声および予め決定された音を全て利用して設定されたタイマーによる通知を出力することができる。
【0059】
一実施例によると、プロセッサは、現在時間が出発時間に達した場合、タイマーを終了することができる。タイマーを終了するステップに応答して、プロセッサは、タイマーに関連した地図アプリケーションを実行することができる。このために、プロセッサは、タイマーに関連した地図アプリケーションを実行するか否かに関するメッセージを出力することができる。さらに、プロセッサは、地図アプリケーションの実行を示す応答を受信し、受信された応答に基づいてタイマーに関連した地図アプリケーションを実行することができる。そして、プロセッサは、タイマーに関連した地図アプリケーションを介して、出発地から目的地までのルートに関する情報を出力することができる。
【0060】
一実施例によると、プロセッサは、リアルタイム道路交通状況の要請を示すユーザー音声を受信することができる。受信されたユーザー音声から要請が認識された場合、プロセッサは、出発地から目的地までのルートに対するリアルタイム道路交通情報を受信することができる。さらに、プロセッサは、予想所要時間と平均所要時間を比較することが可能であり、ここで予想所要時間は、リアルタイム道路交通情報に基づいて決定されることができる。そして、プロセッサは、比較結果に対応する通知を出力することができる。さらに、プロセッサは、比較結果に対応する絵文字を出力することができる。
【0061】
図5は、本開示の他の実施例に係る出発タイマーの提供方法(500)を示すフローチャートである。本開示において、出発タイマーの提供方法(500)は、プロセッサ(例えば、プロセッサ(314)および/またはプロセッサ(334))によって実行されることができる。プロセッサは、
図5に図示されたように、出発タイマーに関連した要請が含まれたユーザー音声を受信することができる(S510)。
【0062】
そして、プロセッサは、受信されたユーザー音声から出発タイマーに関連したユーザーの要請を認識することができる(S520)。一実施例によると、ユーザーの要請は、出発時間に対するタイマーの要請、リアルタイム道路交通状況の要請および公共交通機関に対するタイマーの要請を含むことができる。そして、プロセッサは、認識された要請に対応する通知を出力することができる(S530)。
【0063】
受信されたユーザー音声が出発時間に対するタイマーの要請を示す場合、プロセッサは、出発時間に対するタイマーを設定し、通知を出力することができる。一実施例によると、出発時間に対するタイマーの要請を示すユーザー音声を受信し、ユーザー音声が受信された時間に基づいて出発時間に対するタイマーを設定することができる。
【0064】
受信されたユーザー音声がリアルタイム道路交通状況の要請を示す場合、プロセッサは、リアルタイム道路交通状況に対する通知を出力することができる。このために、プロセッサは、出発地から目的地までのルートに対するリアルタイム道路交通情報を受信することができる。さらに、プロセッサは、出発地から目的地までのルートに対する予想所要時間と同じルートに対する平均所要時間を比較し、比較結果に対応する通知を出力することができる。ここで、予想所要時間は、受信されたリアルタイム道路交通情報に基づいて決定されることができる。また、プロセッサは、情報処理システムまたは外部システムからの平均所要時間(例えば、パターン交通情報に基づいた通常所要時間)に関する情報を受信することができる。
【0065】
受信されたユーザー音声が公共交通機関に対するタイマーの要請を示す場合、プロセッサは、公共交通機関に対するタイマーを設定し、通知を出力することができる。一実施例によると、プロセッサは、出発地および目的地を受信することができる。また、プロセッサは、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段を選択することができる。選択された移動手段が公共交通機関である場合、プロセッサは、公共交通機関に対する到着タイマーの要請を示すユーザー音声を受信することができる。このようなユーザー音声から公共交通機関に対する到着タイマーの要請が認識された場合、プロセッサは、出発地から目的地までのルートにおける最初の停留所に対するリアルタイム運行情報を受信することができる。プロセッサは、リアルタイム運行情報およびユーザー音声を受信された時間に基づいて出発時間を決定し、決定された出発時間に対するタイマーを設定することができ、設定されたタイマーに基づいて通知を出力することができる。
【0066】
以下の表1は、それぞれの要請に対応するユーザー音声の例を示す。プロセッサは、以下の表に記載された例示以外にも、要請を示す音声を認識することができる。
【0067】
【表1】
図6は、本開示の一実施例に係る設定されたタイマーに基づいて通知が出力される例示を示す図面である。このような通知を出力する過 程は、プロセッサ(例えば、プロセッサ(314)および/またはプロセッサ(334))によって実行されることができる。ここで、設定されたタイマーに基づいて出力される通知は、合成音声、効果音などを含む聴覚的通知、ポップアップメッセージ通知、点滅通知などを含む視覚的な通知または振動通知のうち少なくとも1つであることができる。例えば、設定されたタイマーに基づいて出力される合成音声は、テキスト-音声合成人工ニューラルネットワークモデルを介して出力された音声であることができる。
【0068】
図6に図示された内容によると、ユーザー音声が受信された時間から出発時間までに出力される通知は、タイマー開始待機通知(610)、タイマー開始通知(620)、残り時間通知(630)、出発時間間近通知(640)、タイマー終了通知(650)などを含むことができるが、これに限定されず、タイマーの設定に基づいて通知の種類および/または数は異なることができる。一実施例によると、出発時間に対するタイマーの要請を示すユーザー音声が受信された時間と出発時間の時間差が1時間以下である場合、プロセッサは、すぐにタイマーを設定または開始するので、タイマー開始待機通知(610)は出力されないことができる。他の実施例によると、出発時間に対するタイマーの要請を示すユーザー音声が受信された時間が出発時間と同じ場合、出発を催促する通知を出力することができる。さらに他の実施例において、出発時間に対するタイマーの要請を示すユーザー音声が受信された時間よりも出発時間が以前の時間であると判定された場合、ユーザー音声が受信された時間に基づいて決定された到着予定時間に関する情報を含む通知を出力することができる。
【0069】
プロセッサは、タイマーを設定または開始するときに、タイマーの開始を通知するためのタイマー開始通知(620)を出力することができる。例えば、出発時間に対するタイマーの要請を示すユーザー音声が受信されると、出発時間に対するタイマーが設定されるとともにタイマー開始通知(620)を出力することができる。他の例として、出発時間に対するタイマーの要請を示すユーザー音声が受信された時間と出発時間の時間差が予め設定された最大時間差を超過する場合、プロセッサは、タイマー開始待機通知(610)を出力し、その後、現在時間と出発時間の時間差が予め設定された最大時間差(例えば、60分、90分、120分など)以下になると、それに応答して、タイマー開始通知(620)を出力し、タイマーを設定または開始することができる。さらに他の例として、出発時間に対するタイマーの要請を示すユーザー音声が受信された時間と出発時間の時間差が第1の基準(例えば、90分)と第2の基準(例えば、60分)の間に該当する場合、プロセッサは、タイマー開始待機通知(610)を出力し、タイマーを設定または開始することができる。その後、現在時間と出発時間の時間差が第2の基準に達すると、それに応答して、タイマー開始通知(620)を出力することができる。ここで、第1の基準に対応する時間差は、第2の基準に対応する時間差より大きいことができる。
【0070】
図示されたように、出発時間に対するタイマーの要請を示すユーザー音声が受信された時間と出発時間の差が65分である場合、プロセッサは、タイマー開始待機通知(610)を出力することができる。そして、プロセッサは、現在時間と出発時間の差が60分になるとき、タイマー開始通知(620)を出力することができる。例えば、タイマー開始通知(620)は、出発時間、出発時間に対するタイマーの要請を示すユーザー音声が受信された時間と出発時間の差の時間などに関する情報を含む合成音声の形態で出力されることができる。
【0071】
また、タイマー開始通知(620)の後に、残り時間通知(630)または出発時間間近通知(640)が現在時間と出発時間の時間差、すなわち、現在時間から出発時間までの残り時間に関する情報を含む合成音声の形態で出力されることができる。
【0072】
下記の表2は、各通知カテゴリに対する合成音声の例を示す。プロセッサは、合成音声と効果音(例えば、「ブウブウ」などのようなクラクションの音など)を一緒に出力することができる。以下に中括弧で表示された部分は、タイマーに対する目的地(De:場所の名称または家、会社などの識別情報)、ターゲット到着時間(a、b)、現在時間と出発時間の間の時間差(c、d)、予想所要時間(e、f)、公共交通機関情報(n:バス路線番号、地下鉄路線番号など)などに関する情報が挿入されることができる。
【0073】
【表2】
プロセッサは、予想所要時間およびターゲット到着時間に基づいて決定された出発時間と現在時間の間の時間差に対応する通知を決定し、決定された通知を出力することができる。一実施例によると、現在時間と決定された出発時間の間の時間差に基づいて通知周期を設定することができ、設定された通知周期で合成音声を出力することができる。例えば、図示されたように、現在時間と決定された出発時間の間の時間差が、30分から59分59秒の間に含まれる場合、10分の周期で合成音声を出力し、5分から29分59秒の間に含まれる場合、5分の周期で合成音声が出力し、0分から4分59秒の間に含まれる場合、1分の周期で合成音声を出力することができる。ここで、合成音声は、現在時間と決定された出発時間の間の時間差に関する情報を含むことができる。
【0074】
図7は、本開示の一実施例に係る出発時間が決定される例示を示す図面である。このような出発時間を決定する過程は、プロセッサ(例えば、プロセッサ(314)および/またはプロセッサ(334))によって実行されることができる。一実施例によると、ユーザーが出発タイマーの開始を要請する場合、プロセッサは、出発タイマーの開始を知らせる合成音声を出力することができる。図示されたように、「出発タイマーを開始します。午前11時までに到着するためには、約20分後に出発して14番バスに乗ってください。」という合成音声が出力されることができる。
【0075】
プロセッサは、出発タイマーサービスを提供するために、移動手段を利用した出発地から目的地までのルートの予想所要時間およびターゲット到着時間(720)に基づいて出発時間(730)を決定することができる。
【0076】
一実施例において、移動手段が公共交通機関である場合、出発地から目的地までのルートの予想所要時間は、出発地から最初の乗車停留所までの徒歩移動時間(712)、最初の停留所での公共交通機関乗車時間から目的地に到着する時間までの予想所要時間(710)および余裕時間(714)を全て含む合計予想所要時間に該当することができる。ここで、最初の停留所での公共交通機関乗車時間から目的地に到着する時間までの予想所要時間(710)は、公共交通機関移動時間および最後の降車停留所から目的地までの徒歩移動時間を含むことができる。また、出発地から目的地までのルートにおいて複数の公共交通機関が利用される場合、最初の停留所での公共交通機関乗車時間から目的地に到着する時間までの予想所要時間(710)は、公共交通機関移動の間の歩行移動時間をさらに含むことができる。一方、出発地から最初の乗車停留所までの徒歩移動時間(712)は、出発地から最初の停留所までの徒歩時間に出発および/または最初の停留所での準備時間または待機時間を加えて算出することができる。
【0077】
プロセッサは、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段に対するリアルタイム交通情報に基づいて出発地から目的地までのルートの予想所要時間を決定することができる。つまり、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段が1つまたは複数の公共交通機関である場合、ルートにおいて使用される1つまたは複数の公共交通機関に対するリアルタイム運行情報(740)に基づいて出発地から目的地までの予想所要時間を決定することができる。
【0078】
一実施例によると、プロセッサは、公共交通機関のリアルタイム運行情報(740)およびターゲット到着時間(720)に基づいて最初の公共交通機関乗車時間、到着予定時間および余裕時間(714)を決定することができる。例えば、プロセッサは、公共交通機関のリアルタイム運行情報(740)に基づいて、ユーザーが最初の乗車停留所に15分後(10時5分)に停車するバスに乗車する場合には目的地に10時45分に到着するということを、25分後(10時15分)に停車するバスに乗車する場合には目的地に10時55分に到着するということを、35分後(10時25分)に停車するバスに乗車する場合には目的地に11時5分に到着するということを計算することができる。プロセッサは、ユーザーがターゲット到着時間(720)前に目的地に到着できる乗車時間のうち、ターゲット到着時間に近い10時55分に到着できる乗車時間である10時15分を、最初の公共交通機関乗車時間として決定することができる。
【0079】
つまり、プロセッサは、図示された時間表(700)のように、バス乗車時間(最初の公共交通機関乗車時間)を10時15分に、到着予定時間を10時55分に決定することができ、余裕時間(714)を到着予定時間(750)とターゲット到着時間(720)の間の時間である5分に決定することができる。したがって、プロセッサは、出発地から最初の乗車停留所までの徒歩移動時間(712)である5分、最初の停留所での公共交通機関乗車時間から目的地に到着する時間までの予想所要時間(710)である40分および余裕時間である5分を合わせて、出発地から目的地までのルートの予想所要時間を50分として計算することができる。さらに、プロセッサは、ターゲット到着時間(720)である11時から出発地から目的地までのルートの予想所要時間である50分を差し引いた10時10分を、出発時間(730)として決定することができる。
【0080】
プロセッサは、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段に対するリアルタイム交通情報を周期的に受信することができ、リアルタイム交通情報が周期的に受信されるたびに、リアルタイム交通情報に基づいて出発地から目的地までのルートの予想所要時間を更新することができる。つまり、ルートに使用される移動手段が1つまたは複数の公共交通機関である場合、プロセッサは、ルートにおいて使用される1つまたは複数の公共交通機関に対するリアルタイム運行情報(740)を周期的に受信することができ、リアルタイム運行情報(740)が周期的に受信されるたびに、リアルタイム運行情報(740)に基づいて出発地から目的地までのルートの予想所要時間および出発時間(730)を更新することができる。
【0081】
一実施例によると、プロセッサは、リアルタイム運行情報(740)が周期的に受信されるたびに、リアルタイム運行情報(740)に基づいて最初の停留所での公共交通機関乗車時間、到着予定時間および余裕時間(714)を更新することができる。例えば、最初の乗車停留所においてバスが停車する時間が25分後(10時15分)から27分後(10時17分)に変化したリアルタイム運行情報(740)を受信されることができる。この場合、プロセッサは、10時15分であった最初の公共交通機関乗車時間を10時17分に更新することができ、それに応じて到着予定時間を10時57分に更新することができる。また、余裕時間(714)は、従来の5分から新たに決定された到着予定時間(10時57分)とターゲット到着時間(11時)の間の時間である3分に更新されることができる。したがって、プロセッサは、最初の停留所での公共交通機関乗車時間から目的地に到着する時間までの予想所要時間(710)である40分、出発地から最初の乗車停留所までの徒歩移動時間(712)である5分および更新された余裕時間である3分を合わせて、出発地から目的地までのルートの予想所要時間を50分から48分に更新することができる。プロセッサは、更新された出発地から目的地までのルートの予想所要時間に基づいて出発時間(730)を10時10分から10時12分に更新することができる。
【0082】
他の例として、既存の運行情報に基づいて、ユーザーが最初の乗車停留所に15分後(10時5分)に停車するバスに乗車する場合には目的地に10時45分に到着し、25分後(10時15分)に停車するバスに乗車する場合には目的地に10時55分に到着すると予想されたが、リアルタイム運行情報(740)の変化により、ユーザーが最初の乗車停留所に15分後(10時5分)に停車するバスに乗車する場合には目的地に10時53分に到着し、25分後(10時15分)に停車するバスに乗車する場合には目的地に11時3分に到着すると予想されることができる。この場合、ユーザーがターゲット到着時間前に到着するために、プロセッサは、最初の公共交通機関乗車時間を10時15分から10時5分に、到着予定時間を10時55分から10時53分に更新することができる。つまり、最初の停留所での公共交通機関乗車時間から目的地に到着する時間までの予想所要時間(710)は、40分から48分に更新され、余裕時間も5分から7分(更新された到着予定時間である10時53分とターゲット到着時間である11時の間の時間)に更新されることができる。これにより、プロセッサは、出発地から目的地までのルートの予想所要時間を50分から1時間に更新することができ、更新された出発地から目的地までのルートの予想所要時間に基づいて出発時間(730)を10時に更新することができる。
【0083】
図8は、本開示の他の実施例に係る出発時間が決定される例示を示す図面である。このような出発時間を決定する過程は、プロセッサ(例えば、プロセッサ(314)および/またはプロセッサ(334))によって実行されることができる。プロセッサは、出発タイマーサービスを提供するために、移動手段を利用した出発地から目的地までのルートの予想所要時間(810)およびターゲット到着時間(820)に基づいて出発時間(830)を決定することができる。このために、予想所要時間(810)は、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段に対するリアルタイム交通情報に基づいて決定されることができる。一実施例において、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段が自動車である場合、予想所要時間(810)は、ルートに含まれる道路での車に対するリアルタイム道路交通情報(840)に基づいて決定されることができる。
【0084】
例えば、図示された時間表(800)のように、出発地から目的地までのルートに含まれたA大路、B高速道路、C大路のリアルタイム道路交通状況に基づいて予想所要時間(810)を決定することができる。
図8においては、出発地から目的地に到達するために車で、A大路において20分、B高速道路において30分、C大路において10分の移動時間が必要とされるので、プロセッサは、予想所要時間(810)を1時間として決定することができる。このような予想所要時間(810)は、同じルートに該当しても、リアルタイム道路交通情報(840)に応じて増加または減少することができる。ターゲット到着時間(820)から予想所要時間(810)を差し引いた時間が出発時間(830)として決定されることができるので、
図8においては、プロセッサは、11時から1時間を差し引いた10時を出発時間(830)として決定することができる。
【0085】
一実施例において、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段が自動車である場合、プロセッサは、ルートに含まれる1つまたは複数の道路に対するリアルタイム道路交通情報(840)を周期的に受信することができる。リアルタイム道路交通情報(840)が周期的に受信されるたびに、プロセッサは、リアルタイム道路交通情報(840)に基づいて予想所要時間(810)を更新することができる。例えば、
図8に図示された出発地から目的地までのルートのうちB高速道路に対するリアルタイム道路交通状況に応じて、B高速道路における移動時間が30分から40分に更新される場合、予想所要時間(810)を1時間から1時間10分に更新することができる。更新された予想所要時間およびターゲット到着時間(820)に基づいて出発時間(830)が更新されることができるので、プロセッサは、出発時間(830)を10時から9時50分に更新することができる。
【0086】
図9は、本開示の一実施例に係るタイマーが更新される例示を示す図面である。このようなタイマーを更新する過程は、プロセッサ(例えば、プロセッサ(314)および/またはプロセッサ(334))によって実行されることができる。プロセッサは、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段に対するリアルタイム交通情報を周期的に受信することができる。例えば、プロセッサは、情報処理システムおよび/または交通情報提供サーバーからn分、n秒などの一定の時間間隔でリアルタイム交通情報を受信することができる。リアルタイム交通情報が周期的に受信されるたびに、プロセッサは、リアルタイム交通情報に基づいて予想所要時間を更新することができる。プロセッサは、更新された予想所要時間およびターゲット到着時間に基づいて出発時間を更新することができ、更新された出発時間および現在時間を利用してタイマーを更新することができる。
【0087】
例えば、図示されたように、プロセッサは、25分0秒(25:00)に設定されたタイマーにより、25分0秒(25:00)から13分0秒(13:00)までの時間の流れに沿って減少する残り時間をディスプレイに表示することができる。予想所要時間および出発時間を更新することにより、プロセッサは、更新された出発時間および現在時間を利用して、タイマーの残り時間を13分から10分に更新することができる。これにより、ディスプレイに表示される残り時間が13:00(910)から10:00(920)に変更されることができる。その後、更新されたタイマーによって10分0秒(10:00)から0分0秒(00:00)まで時間の流れに沿って減少する残り時間がディスプレイに表示されることができる。
【0088】
一実施例において、プロセッサは、更新された出発時間が決定された出発時間(つまり、更新前の出発時間)より早い場合、タイマーの通知周期をもっと短く設定することができる。例えば、出発時間がもっと早い時間に更新される場合、プロセッサは、現在時間および出発時間に決定されたタイマーの残り時間が減少するように更新することができ、タイマーの通知周期をもっと短く設定することができる。
【0089】
図9において、25分0秒(25:00)に設定されたタイマーは、5分周期で通知が出力されるように設定することができる。更新された出発時間が決定された出発時間より3分早いので、13分00秒だった残り時間が10分00秒にタイマーが更新されることができ、更新されたタイマーの通知周期は3分に設定されることができる。これにより、プロセッサは、図示されたように、設定されたタイマーに基づいて5分周期で、すなわち、残り時間が25分の場合と20分の場合に通知を出力し、更新されたタイマーに基づいて3分周期で、すなわち残り時間が10分、7分、4分、1分の場合に通知を出力することができる。
【0090】
図9においては、更新された出発時間が決定された出発時間より早い場合にタイマーを1回更新したが、これに限定されない。例えば、更新された出発時間が決定された出発時間より遅い場合にも、それに応じてタイマーが更新されることができる。他の例として、プロセッサは、リアルタイム交通情報が受信される周期に応じてタイマーを複数回更新することができる。
【0091】
図10は、本開示の一実施例に係る出発タイマーを設定するためのユーザーインターフェースの例示を示す図面である。出発タイマーを提供するために、ユーザー端末は、出発地、目的地、移動手段を受信することができる。このために、ユーザーは、ユーザーインターフェースを介して出発地、目的地、移動手段を入力することができる。このように受信された出発地、目的地および移動手段は、プロセッサ(例えば、プロセッサ(314)および/またはプロセッサ(334))に提供されることができる。
【0092】
第1の動作(1000)において、ユーザーは、出発地と目的地をそれぞれ対応する領域(1002、1004)にテキストで入力することができる。これとは異なり、ユーザーは、場所に関連したキーワードを使用して検索された場所リスト(図示せず)のうち1つの場所を選択することによって、出発地および目的地のそれぞれを設定することができる。例えば、図示されたように、出発地としては「A駅」が、目的地としては「会社」が、ユーザーインターフェースを介して入力または選択されることができる。
【0093】
一実施例において、出発地は、ユーザー端末の位置情報に基づいて自動で決定されることができる。例えば、プロセッサは、ユーザー端末に内蔵または搭載されたGPSモジュールを通じて測定された位置情報に基づいて出発地を決定することができる。さらに、これらの出発地は、タイマー設定のための予想所要時間が決定される前に決定されることができる。例えば、出発時間に対するタイマーの要請を示すユーザー音声が受信されるときに、プロセッサは、GPSモジュールを通じて測定された位置情報に基づいて出発地を決定することができる。または、自動実行が要請された曜日および開始時間に達した場合、プロセッサは、ユーザー端末の位置情報に基づいて出発地を自動で決定することができる。
【0094】
一実施例において、第1の動作(1000)においてプロセッサは、ユーザーインターフェースの自動車を示す領域(1006)に対するタッチ入力を受信することによって、移動手段を自動車に選択することができる。そして、自動車を利用した出発地から目的地までのルートの予想所要時間(1008)が画面を通じて表示されることができる。このような予想所要時間(1008)は、リアルタイム交通情報を利用して決定されることができる。または、予想所要時間(1008)は、リアルタイム交通情報が反映されていない平均所要時間に決定されることができる。例えば、予想所要時間(1008)は、出発時間帯に出発地から目的地まで自動車で移動するのに平均的に所要される時間に決定されることができる。
【0095】
他の実施例によると、第2の動作(1020)においてプロセッサは、ユーザーインターフェースの公共交通機関を示す領域(1022)に対するタッチ入力を受信することによって、移動手段を公共交通機関に選択することができる。出発地から目的地までの1つまたは複数のルートおよび移動手段(1つまたは複数のルートおよび/または地下鉄など)とそれに対する予想所要時間を含む公共交通機関の候補リスト(1024)がディスプレイ上に表示されることができる。第2の動作(1020)に図示されたように、A駅から会社までの第1のルート(A駅->B駅->C駅->会社)および第1の移動手段(4号線、2号線、6号線)、第2のルート(A駅->D駅->E駅->会社)および第2の移動手段(4号線、3号線、6号線)を含むリストが表示されることができる。ユーザーは、第1のルートと第1の移動手段に対応する領域に対するタッチ入力を通じて出発地から目的地までの移動手段として、第1の移動手段である4号線、2号線、3号線を選択することができる。一方、ユーザーの選択を示す入力が受信されない場合、公共交通機関の候補リスト(1024)に含まれたルートおよび移動手段の中から予想所要時間が最も短い第1のルートおよび第1の移動手段が自動で選択されることができる。
【0096】
公共交通機関の候補リスト(1024)に表示される予想所要時間は、リアルタイム交通情報が反映されていない静的(static)予想所要時間として、該当のルートに対する平均所要時間を称することができる。例えば、ユーザーが選択した第1のルートの平均所要時間は、A駅から会社までの距離または該当のルートおよび移動手段の通常所要時間に基づいて決定された時間である1時間19分に表示されることができる。
【0097】
または、公共交通機関の候補リスト(1024)に表示される予想所要時間は、リアルタイム交通情報が反映された動的(dynamic)予想所要時間として、すなわち、公共交通機関のリアルタイム運行情報が反映された予想所要時間に該当することができる。
【0098】
図11は、本開示の他の実施例に係る出発タイマーを設定するためのユーザーインターフェースの例示を示す図面である。
図11に図示された動作(1100)に図示されたように、ユーザーインターフェースを介して設定された出発タイマーに対する出発地、目的地、移動手段、ルートなどを含むタイマー情報(1102)が表示されることができる。このようなタイマー情報(1102)は、ユーザー入力によって修正されることができる。例えば、予め設定した出発タイマーに対する出発地情報である「A駅」、目的地情報である「会社」、移動手段情報である「公共交通機関」、ルートおよび移動手段情報である「A駅(4号線)->B駅(2号線)->...」が表示されることができ、ユーザーは、「ルート修正」アイコン(1104)をクリックして連結されるユーザーインターフェースを介して表示されたタイマー情報(1102)を修正することができる。
【0099】
出発タイマーを提供するために、ユーザー端末は、ターゲット到着時間を受信することができる。一実施例において、ユーザーは、ユーザーインターフェースを介してターゲット到着時間を入力することができる。例えば、図示されたように、ユーザーは、到着時間設定に対応する領域(1106)を通じてターゲット到着時間を午前11時に設定することができる。
【0100】
他の実施例において、プロセッサは、ターゲット到着時間に対する質問を示す合成音声を出力することができる。ターゲット到着時間に対する質問を示す合成音声に応答して、プロセッサは、ターゲット到着時間を示すユーザー音声を受信し、ユーザー音声からターゲット到着時間を認識することができる。例えば、プロセッサは、「今日は何時までに到着する必要がありますか?」という合成音声をユーザー端末に関連したスピーカーを介して出力することができ、それに対する応答として受信されたユーザー音声である「OO時」からターゲット到着時間をOO時として認識することができる。
【0101】
一実施例によると、プロセッサは、自動実行要請のための曜日および開始時間を受信するように構成されることができる。動作(1100)に図示されたように、自動実行に対応する領域(1108)を通じて、火曜日、水曜日、金曜日の午前10時に出発タイマーが自動で実行されるように設定することができる。現在時間が予め設定されたタイマーの自動実行を要請するための曜日および開始時間に達する場合、決定された出発時間および現在時間に基づいてタイマーを自動で設定することができる。つまり、プロセッサは、予め設定された自動実行要請を通じて曜日および時間に出発タイマーを自動で設定または開始することができる。
【0102】
図11においては、設定された出発タイマーの情報、到着時間の設定に対応する領域、自動実行の設定に対応する領域が1つの画面に表示されているが、これに限定されず、それぞれ別途の画面で表示されることができる。
【0103】
図12は、本開示の一実施例に係る出発タイマーに関連した地図アプリケーションが実行される例示を示す図面である。このような地図アプリケーションを実行する過程は、プロセッサ(例えば、プロセッサ(314)および/またはプロセッサ(334))によって実行されることができる。プロセッサは、現在時間が出発時間に達した場合、タイマーを終了し、それに応答して、タイマーに関連した地図アプリケーションを実行することができる。また、出発地から目的地までのルートに対する情報がタイマーに関連した地図アプリケーションを介して出力されることができる。
【0104】
動作(1200)に図示されたように。タイマー終了に応答して、タイマーに関連した地図アプリケーションを介して出発地から目的地までのルートに対する情報(1202)が表示されることができる。公共交通機関である4号線、2号線、新盆唐線地下鉄を使用したA駅B線(一般鉄道)から会社までのルートに対する情報(1202)が表示されることができる。ここで、情報(1202)は、終了したタイマーを設定するために使用された情報を含むことができる。例えば、情報(1202)は、出発地である「A駅B線(一般鉄道)」、目的地である「会社」、ルート(A駅->C駅->D駅->会社)、予想所要時間(1時間19分)などを含むことができる。さらに、図示されていないが、このようなルートに関連して出発時間、ターゲット到着時間、到着予定時間が一緒に表示されることができる。
【0105】
一実施例において、プロセッサは、現在時間が出発時間に達してタイマーを終了するのに応答して、タイマーに関連した地図アプリケーション実行の必要性有無に関するメッセージを出力することができる。プロセッサは、地図アプリケーションの実行を示す応答を受信し、受信した応答に基づいてタイマーに関連した地図アプリケーションを実行することができる。つまり、ユーザーの選択に応じて、ルート案内のための地図アプリケーションを実行するか否かが決定されることができる。
【0106】
図13は、本開示の一実施例に係る出発タイマーに関連した地図アプリケーションから受信された選好場所が表示される例示を示す図面である。このような過程は、プロセッサ(例えば、プロセッサ(314)および/またはプロセッサ(334))によって実行されることができる。一実施例によると、出発タイマーを設定するにおいて、プロセッサは、タイマーに関連した地図アプリケーションから1つまたは複数の選好場所を受信することができ、目的地は1つまたは複数の選好場所のうち1つを含むことができる。つまり、プロセッサは、出発タイマーに関連した地図アプリケーションから受信された選好場所の中からユーザーによって選択された場所を、出発タイマーのための目的地として受信することができる。
【0107】
動作(1300)に図示されたように、タイマーを設定するために、ユーザーが目的地を入力、検索または選択できるユーザーインターフェースが表示されることができる。このようなユーザーインターフェースを介して、出発タイマーに関連した地図アプリケーションから受信された選好場所リスト(1302)が表示されることができる。ここで、選好場所は、例えば、ユーザーが頻繁に行く場所、頻繁に選択した場所、頻繁に検索した場所、選好指定場所または保存した場所などを意味することができるが、これに限定されない。
【0108】
例えば、プロセッサは、地図アプリケーションにおいて、家として保存されたAアパート、会社として保存されたBファクトリー、学校として保存されたC小学校、頻繁に行く場所であるDヨガ瞑想、頻繁に検索した場所であるEリハビリセンターが含まれたリストを受信することができる。受信されたリストは、ユーザーインターフェースを介して表示されることができる。ユーザーは表示されたリストに含まれた場所のうち1つを選択することができ、選択された場所が出発タイマーのための目的地として設定されることができる。
【0109】
図14は、本開示の一実施例に係るリアルタイム道路交通状況に対応する絵文字が出力される例示を示す図面である。このような過程は、プロセッサ(例えば、プロセッサ(314)および/またはプロセッサ(334))によって実行されることができる。一実施例によると、プロセッサは、リアルタイム道路交通状況の要請を示すユーザー音声を受信し、ユーザー音声から該当の要請が認識された場合、出発地から目的地までのルートに対するリアルタイム道路交通情報を受信することができる。プロセッサは、受信されたリアルタイム道路交通情報に基づいて決定された予想所要時間と平均所要時間を比較し、比較結果に対応する通知を出力することができる。このような平均所要時間は、交通情報を管理する任意の外部システムから受信されることができる。
【0110】
一実施例によると、プロセッサは、「今日は道が混んでいますか?」というユーザー音声を受信して、それからリアルタイム道路交通状況の要請を認識し、リアルタイム道路交通情報を受信することができる。例えば、受信したリアルタイム道路交通情報に基づいて決定された予想所要時間が平均所要時間対比90%未満である場合、プロセッサは、「今日は{到着地}まで約{n}分かかりそうです。通常よりも速く移動することができます。」という合成音声を出力することができる。また、予想所要時間が平均所要時間対比90%以上110%未満である場合、プロセッサは、「今日は{到着地}まで約{n}分かかりそうです。通常の交通流れです。」という合成音声を出力することができる。また、決定された予想所要時間が平均所要時間対比110%以上である場合、プロセッサは、「今日は{到着地}まで約{n}分かかりそうです。いつもより遅いです。」という合成音声を出力することができる。つまり、出発地から目的地までの自動車に対するルートの現在時間または出発時間のリアルタイム道路交通状況の情報を示す合成音声が提供されることができる。
【0111】
他の実施例によると、プロセッサは、比較結果に対応する絵文字をユーザー端末のディスプレイまたはユーザー端末と連結された外部装置の画面を通じて出力することができる。ここで、絵文字は、感情を直観的に表す任意の視覚的表現を称することができ、例えば、画像、コード、絵画、標識などで表現されることができる。ユーザーは、表示された絵文字を通じて直観的に状況を認識することができる。例えば、ユーザー端末またはユーザー端末と連結された外部装置のディスプレイ(例えば、FLD(fluorescent display))を通じて、予想所要時間が平均所要時間に比べて90%未満である場合は「笑顔」の絵文字(1410)を、予想所要時間が平均所要時間に比べて90%以上110%未満である場合は「無表情」の絵文字(1420)を、予想所要時間が平均所要時間に比べて110%以上である場合は「悲しい表情」の絵文字(1430)を出力することができる。
【0112】
図15は、本開示の一実施例に係る公共交通機関に対する到着タイマーが設定される例示を示す図面である。このような過程は、プロセッサ(例えば、プロセッサ(314)および/またはプロセッサ(334))によって実行されることができる。一実施例によると、プロセッサは、出発地および目的地を受信し、出発地から目的地までのルートに使用される移動手段を選択することができる。さらに、プロセッサは、選択された移動手段が公共交通機関である場合、公共交通機関に対する到着タイマーの要請を示すユーザー音声を受信することができる。受信されたユーザー音声から要請が認識された場合、プロセッサは、出発地から目的地までのルートにおける最初の停留所に対するリアルタイム運行情報(1510)を受信することができる。これにより、リアルタイム運行情報(1510)およびユーザー音声が受信された時間(1530)に基づいて決定された出発時間(1520)に対するタイマーを設定することができる。さらに、プロセッサは、余裕時間および/または徒歩移動時間も考慮して出発時間(1520)を決定することができ、リアルタイム運行情報(1510)が変化するにつれて出発時間およびタイマーを更新することができる。
【0113】
例えば、表(1500)に図示されたように、プロセッサは、9時50分に「バスタイマーをお願いします」というユーザー音声を受信して、それから公共交通機関に対する到着タイマーの要請を認識することができる。到着タイマーの要請に応じて、プロセッサは、出発地から目的地までのルートにおける最初の停留所に対するバスのリアルタイム運行情報(1510)を受信することができる。つまり、プロセッサは、14番バスの乗車停留所到着予定時間である10:15(25分後)、10:30(40分後)を受信することができる。プロセッサは、受信された到着予定時間の中からユーザー音声が受信された時間(1530)と最も近い時間である10:15(25分後)を出発時間(1520)として決定することができ、決定された出発時間(1520)に対するタイマーを設定することができる。
【0114】
プロセッサは、設定されたタイマーに基づいて通知を出力することができる。例えば、タイマーを設定または開始するときに、プロセッサは、「14番バスを乗るためには、25分後に出なければなりません。今からタイマーを実行します。」という合成音声を出力することができる。プロセッサは、タイマー設定または開始後、出発時間(1520)までに、周期的に「{n}分後に出て14番バスに乗って下さい。」という合成音声を含む通知を出力することができる(ここで、nは自然数)。現在時間が出発時間(1520)に近くなると、プロセッサは、「そろそろ出て14番バスに乗って下さい。急いでください。」という合成音声を出力することができる。また、現在時間が出発時間に達する場合、プロセッサは、タイマーを終了し、「出発時間になりました。今出て14番バスに乗って下さい。タイマーを終了します。」という合成音声を出力することができる。
【0115】
図15においては、移動手段がバスである場合を図示しているが、これに限定されず、地下鉄などの公共交通機関に対してもタイマーが設定されることができ、設定されたタイマーに応じて通知が出力されることができる。
【0116】
上述した出発タイマーの提供方法は、コンピュータで実行するためのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納されたコンピュータプログラムで提供されることができる。媒体は、コンピュータで実行可能なプログラムを続けて格納したり、実行またはダウンロードのために一時的に格納したりするものであることもできる。また、媒体は、単一または数個のハードウェアが結合された形態の多様な記録手段または記憶媒体であることができ、あるコンピュータシステムに直接接続される媒体に限らず、ネットワーク上に分散存在するものであることもできる。媒体の例としては、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスクおよび磁気テープのような磁気媒体、CD-ROMおよびDVDのような光記録媒体、フロプティカルディスク(floptical disk)のような磁気-光媒体(magneto-optical medium)およびROM、RAM、フラッシュメモリなどを含んでプログラム命令が格納されるように構成されたものであることができる。また、他の媒体の例として、アプリケーションを流通するアプリストアやその他の多様なソフトウェアを供給ないし流通するサイト、サーバーなどで管理する記録媒体ないし格納媒体も挙げることができる。
【0117】
本開示の多様な実施例によれば、インテリジェント個人秘書は、ユーザーが直接指定した目的地に対するターゲット到着時間まで目的地に到着可能な出発時間を提供することができ、出発時間に対するタイマー設定によって現在時間と出発時間に基づいた通知を提供することができる。これにより、インテリジェント個人秘書は、ユーザーが現在時間から出発するまでの時間を管理するのに役立つことができる。
【0118】
また、本開示の多様な実施例によれば、予め設定された曜日および時間に出発タイマーが自動で実行されるため、毎週繰り返される移動(例えば、出勤)において、ユーザーが毎回タイマー設定に関するコマンドを遂行する必要がない。
【0119】
本開示の多様な実施例によれば、リアルタイム交通情報変化による出発時間に基づいてタイマーを更新し、更新されたタイマーによる通知をユーザーに提供することによって、ユーザーはこのような変更された出発時間を即時に認識することができる。
【0120】
本開示の多様な実施例によれば、出発地から目的地までのルートに対するリアルタイム交通状況情報に対応する絵文字をユーザーに提供することにより、ユーザーは、このような絵文字を通じて現在の交通状況を直観的に認識することができる。
【0121】
本開示の多様な実施例によれば、出発地から目的地までのルートのための公共交通機関の停留所(例えば、最初の停留所)に到着する時間に対するタイマーを提供することにより、ユーザーは、現在時間から公共交通機関の到着時間までの残り時間を容易に認識することができる。
【0122】
本開示の方法、動作または技法は、多様な手段によって具現されることもできる。例えば、これらの技法は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせによって具現されることもできる。本願の開示と連携して説明された多様な例示的論理ブロック、モジュール、回路およびアルゴリズムのステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両者の組み合わせで具現され得るということを通常の技術者は理解できるであろう。ハードウェアおよびソフトウェアのこのような相互代替を明確に説明するために、多様な例示的構成要素、ブロック、モジュール、回路およびステップがそれらの機能的観点から一般的に上述されている。そのような機能がハードウェアとして具現されるか否か、またはソフトウェアとして具現されるか否かは、特定のアプリケーションおよび全体システムに課される設計要求事項によって異なることになる。通常の技術者は、それぞれの特定のアプリケーションのために多様な方式で説明された機能を具現することもできるが、そのような具現は本開示の範囲を逸脱するものと解釈されてはならない。
【0123】
ハードウェアの具現において、技法を遂行するのに利用されるプロセッシングユニットは、1つまたは複数のASIC、DSP、デジタル信号プロセッシングデバイス(digital signal processing devices;DSPD)、プログラム可能な論理デバイス(programmable logic devices;PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate arrays;FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、電子デバイス、本開示で説明された機能を遂行するように設計された他の電子ユニット、コンピュータ、またはこれらの組み合わせの中から具現されることもできる。
【0124】
従って、本開示と連携して説明された多様な例示的論理ブロック、モジュールおよび回路は、汎用プロセッサ、DSP、ASIC、FPGAや他のプログラム可能な論理デバイス、ディスクリートゲートやトランジスタロジック、ディスクリートハードウェアコンポーネント、または本願において説明された機能を遂行するように設計されたものの任意の組み合わせで具現されたり、実行されたりすることもできる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであることもできるが、代案として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態マシンであることもできる。プロセッサは、また、コンピューティングデバイスの組み合わせ、例えば、DSPとマイクロプロセッサ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携した1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他の構成の組み合わせで具現されることもできる。
【0125】
ファームウェアおよび/またはソフトウェアの具現において、技法は、ランダムアクセスメモリ(random access memory;RAM)、読み出し専用メモリ(read-only memory;ROM)、不揮発性RAM(non-volatile random access memory;NVRAM)、PROM(programmable read-only memory)、EPROM(erasable programmable read-only memory)、EEPROM(electrically erasable PROM)、フラッシュメモリ、コンパクトディスク(compact disc;CD)、磁気または光データストレージデバイスなどのようなコンピュータ読み取り可能な媒体上に格納された命令で具現されることもできる。命令は、1つまたは複数のプロセッサによって実行することもでき、プロセッサが本開示において説明された機能の特定の態様を遂行するようにすることもできる。
【0126】
以上で説明された実施例が1つまたは複数のスタンドアロンコンピュータシステムで現在開示された主題の態様を活用するものとして記述されたが、本開示はこれに限定されず、ネットワークや分散コンピューティング環境のような任意のコンピューティング環境と連携して具現されることもできる。さらに、本開示において主題の様相は、複数のプロセッシングチップや装置で具現されることもでき、ストレージは、複数のデバイスにわたって同様に影響を受けることもできる。これらの装置は、PC、ネットワークサーバおよび携帯用装置を含むこともできる。
【0127】
本明細書において、本開示が一部の実施例に関連して説明されたが、本開示の発明の属する技術分野の通常の技術者が理解できる本開示の範囲を逸脱しない範囲で多様な変形および変更が行われることができる。また、そのような変形および変更は、本明細書に添付された特許請求の範囲内に属するものとして考えなければならない。
【符号の説明】
【0128】
100:ユーザー
110、210_1、210_2、210_3:ユーザー端末
120:音声コマンド
130:通知
220:ネットワーク
230:情報処理システム
312、332:メモリ
314、334:プロセッサ
316、336:通信モジュール
318、338:入出力インターフェース
320:入出力装置