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▶ ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス アンド テクノロジー カンパニー リミテッドの特許一覧

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】情報認証方法、装置、機器及び媒体
(51)【国際特許分類】
   G06V 40/16 20220101AFI20240730BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20240730BHJP
【FI】
G06V40/16 A
G06T7/00 510F
【請求項の数】 17
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022129378
(22)【出願日】2022-08-15
(65)【公開番号】P2022166176
(43)【公開日】2022-11-01
【審査請求日】2022-08-15
(31)【優先権主張番号】202110950494.X
(32)【優先日】2021-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514322098
【氏名又は名称】ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing Baidu Netcom Science Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】2/F Baidu Campus, No.10, Shangdi 10th Street, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ポーチャーン リヤオ
(72)【発明者】
【氏名】シュウホーァ ワーン
(72)【発明者】
【氏名】プオンフェイ ジョーン
(72)【発明者】
【氏名】ジアウエイ リヤオ
(72)【発明者】
【氏名】シヤオホワ ゥレン
(72)【発明者】
【氏名】シヤオリン ホワーン
(72)【発明者】
【氏名】ホゥイビン ジャオ
【審査官】小池 正彦
(56)【参考文献】
【文献】特表2021-516819(JP,A)
【文献】特開2016-018406(JP,A)
【文献】国際公開第2020/022014(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/208121(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06V 40/16
G06T 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報認証方法であって、
ターゲット画像における複数の第1オブジェクトを決定することと、
前記ターゲット画像における少なくとも1つの第2オブジェクトを決定することと、
前記複数の第1オブジェクトのそれぞれに対して、前記少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定すること、前記少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれると決定することに応答して、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うことで、該第1オブジェクトの第1認証結果を得ること、及び前記第1認証結果を出力することを含む、第1認証操作を実行することと、を含み、
前記複数の第1オブジェクトは前記ターゲット画像における複数の顔であり、前記少なくとも1つの第2オブジェクトのそれぞれはいずれも顔を含み、
前記少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定することは、
前記少なくとも1つの第2オブジェクトのうちの少なくとも一部の第2オブジェクトのそれぞれと該第1オブジェクトとの相対位置がいずれも第1所定のルールに合致すると決定することに応答して、前記少なくとも一部の第2オブジェクトのそれぞれに含まれる顔と該第1オブジェクトとのマッチング程度を計算することと、
前記少なくとも一部の第2オブジェクトのうちの1つ又は複数の第2オブジェクトのそれぞれに含まれる顔と該第1オブジェクトとのマッチング程度がいずれも所定の閾値より大きいと決定することに応答して、該第1オブジェクトとのマッチング程度が最も高い第2オブジェクトを該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトとすることと、を含む情報認証方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定することは、
少なくとも、前記少なくとも1つの第2オブジェクトのそれぞれと該第1オブジェクトとの相対位置に基づいて、前記少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の第1オブジェクトは前記ターゲット画像における複数の顔であり、前記少なくとも1つの第2オブジェクトのそれぞれはいずれも顔を含み、
前記少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定することは、
少なくとも、前記少なくとも1つの第2オブジェクトのそれぞれに含まれる顔と該第1オブジェクトとのマッチング程度に基づいて、前記少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1所定のルールは対応する第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間の距離が所定の距離より小さいことを含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1認証結果を出力することは、
前記第1認証結果を表示することと、
音声で前記第1認証結果を放送することと、
前記第1認証結果を該第1オブジェクトに関連する電子機器に送信することと、を少なくとも1つ含む請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1認証操作はさらに、
該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが前記第1認証に成功すると決定することに応答し、前記ターゲット画像における該第1オブジェクトに対応する領域及び前記第1認証結果のうちの少なくとも1つをプリントすることを含む請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1認証操作はさらに、
前記少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれないと決定することに応答して、第1プロンプト情報を表示することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項8】
該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うことは、
前記少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれると決定することに応答して、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが第2所定のルールに合致するか否かを決定することと、
該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが前記第2所定のルールに合致すると決定することに応答して、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うことで、該第1オブジェクトの前記第1認証結果を得ることと、を含む請求項1に記載の方法。
【請求項9】
該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うことはさらに、
該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが前記第2所定のルールに合致しないと決定することに応答して、第2プロンプト情報を表示することを含む請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記第2所定のルールは、
対応する第2オブジェクトと撮影ユニットとの距離が所定の距離範囲内にあることと、
対応する第2オブジェクトと前記撮影ユニットとがなす角度が所定の角度範囲内にあることと、
対応する第2オブジェクトが遮蔽されないことと、を少なくとも1つ含む請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記複数の第1オブジェクトのそれぞれに対して、前記第1認証操作を実行する前に、さらに、
該第1オブジェクトに対して第2認証を行うことで、該第1オブジェクトの第2認証結果を得ることと、
前記第2認証結果を出力することと、を含む第2認証操作を実行することを含み、
前記複数の第1オブジェクトのそれぞれに対して、該第1オブジェクトが前記第2認証に成功すると決定することに応答して、前記第1認証操作を実行することを含む請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記第2認証結果を出力することは、
前記第2認証結果を表示することと、
音声で前記第2認証結果を放送することと、
前記第2認証結果を該第1オブジェクトに関連する電子機器に送信することと、を少なくとも1つ含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1認証操作はさらに、
該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが第1認証に成功すると決定することに応答して、前記ターゲット画像における該第1オブジェクトに対応する領域、前記第1認証結果、及び前記第2認証結果のうちの少なくとも1つをプリントすることを含む請求項11に記載の方法。
【請求項14】
情報認証装置であって、
ターゲット画像における複数の第1オブジェクトを決定するように構成される第1決定ユニットと、
前記ターゲット画像における少なくとも1つの第2オブジェクトを決定するように構成される第2決定ユニットと、
前記複数の第1オブジェクトのうちの第1オブジェクトのそれぞれに対して、第1認証操作を実行するように構成される認証ユニットと、を含み、
前記認証ユニットは、
前記少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定するように構成される決定サブユニットと、
前記少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれると決定することに応答して、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うことで、該第1オブジェクトの第1認証結果を得るように構成される認証サブユニットと、
前記第1認証結果を出力する出力サブユニットと、を含み、
前記複数の第1オブジェクトは前記ターゲット画像における複数の顔であり、前記少なくとも1つの第2オブジェクトのそれぞれはいずれも顔を含み、
前記決定サブユニットは、
前記少なくとも1つの第2オブジェクトのうちの少なくとも一部の第2オブジェクトのそれぞれと該第1オブジェクトとの相対位置がいずれも第1所定のルールに合致すると決定することに応答して、前記少なくとも一部の第2オブジェクトのそれぞれに含まれる顔と該第1オブジェクトとのマッチング程度を計算し、
前記少なくとも一部の第2オブジェクトのうちの1つ又は複数の第2オブジェクトのそれぞれに含まれる顔と該第1オブジェクトとのマッチング程度がいずれも所定の閾値より大きいと決定することに応答して、該第1オブジェクトとのマッチング程度が最も高い第2オブジェクトを該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトとする情報認証装置。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されたメモリとを含み、
前記メモリは、前記少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令を記憶しており、前記命令は前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されて、前記少なくとも1つのプロセッサが請求項1に記載の方法を実行できるようにする電子機器。
【請求項16】
請求項1に記載の方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ命令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【請求項17】
プロセッサにより実行されると、請求項1に記載の方法を実現するコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータの分野に関し、具体的には、コンピュータビジョン、画像処理及び拡張現実技術に関し、特に情報認証方法、装置、電子機器、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
人工知能はコンピュータを人間のある思考過程及びインテリジェント行為(例えば学習、推論、思考、計画など)をシミュレーションする学科を研究することであり、ハードウェアレベルの技術もソフトウェアレベルの技術もある。人工知能ハードウェア技術は一般的にセンサ、専用人工知能チップ、クラウドコンピューティング、分散記憶、ビッグデータ処理などの技術を含む。人工知能ソフトウェア技術は主にコンピュータ視覚技術、音声認識技術、自然言語処理技術及び機械学習/深さ学習、ビッグデータ処理技術、知識グラフ技術などを含む。
【0003】
関連技術の発展に伴い、顔認識、証明書情報認証など視覚に基づく情報認証方法の応用シーンがますます広くなっており、従来の情報認証方法のほとんどは、シンプルなシーンで行われ、複雑なシーンに直面する時に、これらの方法の正確性、ロバスト性、リアルタイム性がいずれも挑戦される。
【0004】
この部分に記載される方法は、必ずしも以前に想定された方法または採用された方法ではない。特に明記されない限り、この部分に記載されるいずれかの方法がこの部分に含まれているため従来の技術とみなされるものと仮定すべきではない。同様に、特に明記されない限り、この部分で言及された問題は、いかなる従来の技術においても公認されていると見なされるべきではない。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、情報認証方法、装置、電子機器、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【0006】
本開示の一態様によれば、ターゲット画像における複数の第1オブジェクトを決定することと、ターゲット画像における少なくとも1つの第2オブジェクトを決定することと、複数の第1オブジェクトのそれぞれに対して、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定すること、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれると決定することに応答して、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うことで、該第1オブジェクトの第1認証結果を得ること、及び第1認証結果を出力することを含む、第1認証操作を実行することと、を含む情報認証方法を提供する。
【0007】
本開示の別の態様によれば、ターゲット画像における複数の第1オブジェクトを決定するように構成される第1決定ユニットと、ターゲット画像における少なくとも1つの第2オブジェクトを決定するように構成される第2決定ユニットと、複数の第1オブジェクトのうちの第1オブジェクトのそれぞれに対して、第1認証操作を実行するように構成される認証ユニットと、を含み、認証ユニットは、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定するように構成される決定サブユニットと、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれると決定することに応答して、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うことで、該第1オブジェクトの第1認証結果を得るように構成される認証サブユニットと、第1認証結果を出力する出力サブユニットと、を含む情報認証装置を提供する。
【0008】
本開示の別の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに通信可能に接続されたメモリとを含み、メモリは、少なくとも1つのプロセッサにより実行可能な命令を記憶しており、これらの命令は少なくとも1つのプロセッサにより実行されて、少なくとも1つのプロセッサが上記情報認証方法を実行できるようにする電子機器を提供する。
【0009】
本開示の別の態様によれば、上記情報認証方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ命令が記憶された非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0010】
本開示の別の態様によれば、プロセッサにより実行されると、上記情報認証方法を実現するコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【発明の効果】
【0011】
本開示の方法は、情報認証の処理効率を向上させ、同時にユーザー体験を向上させることができる。
【0012】
理解できるように、本部分で説明される内容は、本開示の実施例のキーとなる又は重要な特徴を認識することを意図しておらず、本開示の範囲を限定することも意図していない。本開示の他の特徴は、以下の明細書によって容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図面は実施例を例示的に示し、明細書の一部を構成し、明細書の記載とともに実施例の例示的な実施形態を説明することに用いられる。示される実施例は例示の目的にのみ使用され、特許請求の範囲を限定するものではない。すべての図面において、同じ図面の符号は、類似するが、必ずしも同じではない要素を示す。
図1】本開示の実施例に係る本明細書に記載の各種の方法を実施できる例示的なシステムの模式図を示す。
図2】本開示の例示的な実施例に係る情報認証方法のフローチャートを示す。
図3】本開示の例示的な実施例に係るターゲット画像における第1オブジェクト及び第2オブジェクトの模式図を示す。
図4】本開示の例示的な実施例に係る少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定するフローチャートを示す。
図5】本開示の例示的な実施例に係る少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定する模式図を示す。
図6】本開示の例示的な実施例に係る該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うフローチャートを示す。
図7】本開示の例示的な実施例に係る第1認証操作のフローチャートを示す。
図8】本開示の例示的な実施例に係る認証結果情報の模式図を示す。
図9】本開示の例示的な実施例に係る情報認証方法のフローチャートを示す。
図10】本開示の例示的な実施例に係る情報認証装置の構造ブロック図を示す。
図11】本開示の実施例を実現するために使用できる例示的な電子機器の構造ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しつつ本開示の例示的な実施例を説明するが、以下の説明には、理解を容易にするために本開示の実施例の様々な詳細が含まれるが、このような詳細は単に例示的なものとみなされるべきである。したがって、当業者にとって自明なように、本開示の範囲から逸脱することなく、ここで記載された実施例に様々な変更及び修正が可能である。同様に、以下の説明では、周知の機能及び構造については、明確化及び簡明化のために説明を省略する。
【0015】
本開示では、特に明記しない限り、「第1」、「第2」などの用語を用いて様々な要素を説明する場合、これらの要素の位置関係、タイミング関係又は重要性関係を限定することを意図するものではなく、このような用語は、1つの素子と別の素子とを区別するためのものに過ぎない。いくつかの例では、第1の要素と第2の要素は、該要素の同じインスタンスを指すことができ、いくつかの場合では、コンテキストの説明に基づき、それらは、異なるインスタンスを指すこともできる。
【0016】
本開示では、様々な例の説明において使用される用語は、特定の例を説明するためのものに過ぎず、限定することを意図するものではない。コンテキストにおいて特に明記しない限り、要素の数が特に限定されていない場合、該要素は、1つであってもよいし、複数であってもよい。また、本開示で使用される「及び/又は」という用語は、示される項目のいずれか1つ及び全ての可能な組み合わせ形態をカバーする。
【0017】
関連技術では、従来の情報認証方法が複数のユーザーに対して1つずつ情報認証を行うため、ユーザーが多い場合に処理効率が低く、ユーザー体験に影響を及ぼす。
【0018】
上記の問題を解決するために、本開示は、ターゲット画像において複数の第1オブジェクト(例えば、顔)及び少なくとも1つの第2オブジェクト(例えば、パスコード、証明書の認証対象情報)を決定し、少なくとも1つの第2オブジェクトにおいて第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトを決定し、さらにこれらの第2オブジェクトに対して認証を行い、対応する第1認証結果を得て出力することで、複数の第1オブジェクトのそれぞれに関連する第2オブジェクトに対して同時に情報認証を行うことを実現する。複数の第1オブジェクトのそれぞれに関連する第2オブジェクトを1つずつ認証することに比べて、本開示の方法は情報認証の処理効率を向上させ、同時にユーザー体験を向上させることができる。
【0019】
以下、添付の図面を参照しつつ本開示の実施例を詳細に説明する。
【0020】
図1は、本開示の実施例に係る本明細書に記載の各種の方法及び装置を実施できる例示的なシステム100の模式図を示す。図1に示すように、該システム100は、1つ又は複数のクライアント機器101、102、103、104、105及び106と、サーバ120と、1つ又は複数のクライアント機器をサーバ120に結合する1つ又は複数の通信ネットワーク110とを含む。クライアント機器101、102、103、104、105、及び106は、1つ又は複数のアプリケーションを実行するように構成されてもよい。
【0021】
本開示の実施例では、サーバ120は、実行すると、情報認証の方法の1つ又は複数のサービス又はソフトウェアアプリケーションを実行させることができる。
【0022】
いくつかの実施例では、サーバ120は、非仮想環境と仮想環境を含みうる他のサービス又はソフトウェアアプリケーションを提供してもよい。いくつかの実施例では、このようなサービスはwebに基づくサービス又はクラウドサービスとして提供することができ、たとえば、ソフトウェア即ちサービス(SaaS)モデルでクライアント機器101、102、103、104、105及び/又は106のユーザーに提供する。
【0023】
図1に示す構成では、サーバ120は、サーバ120によって実行される機能の1つ又は複数を実現するコンポーネントを含むことができる。これらのコンポーネントは、1つ又は複数のプロセッサによって実行可能なソフトウェアコンポーネント、ハードウェアコンポーネント又はこれらの組み合わせを含むことができる。クライアント機器101、102、103、104、105及び/又は106を操作するユーザーは、1つ又は複数のクライアントアプリケーションを順次用いてサーバ120とインタラクションすることによって、これらのコンポーネントにより提供されたサービスを利用できる。なお、さまざまなシステム構成が可能であり、システム100と異なってもよい。したがって、図1は本明細書に記載の各種方法を実施するためのシステムの一例であり、限定するものではない。
【0024】
ユーザーは、クライアント機器101、102、103、104、105及び/又は106を用いて情報認証を行うことができる。クライアント機器は、クライアント機器のユーザーとクライアント機器とのインタラクションを可能にするインターフェースを提供でき、例えば、クライアントは画像収集機器によりユーザーを含むターゲット画像を撮影することができる。クライアント機器はまた、該インターフェースを介してユーザーに情報を出力することもでき、例えば、クライアントはユーザーに情報認証の結果を出力することができる。図1には、6種類のライアント機器だけが示されているが、当業者にとって自明なように、本開示は任意の数のクライアント機器をサポートできる。
【0025】
クライアント機器101、102、103、104、105及び/又は106は、各種のタイプのコンピュータ機器、たとえば、サービスロボット、セルフサービス端末、携帯型手持ち機器、汎用コンピュータ(たとえば、パーソナルコンピュータやラップトップコンピュータ)、ワークステーションコンピュータ、ウェアラブル機器、ゲームシステム、シンクライアント、各種のメッセージング機器、センサ又は他の感知機器などを含みうる。これらのコンピュータ機器は、各種のタイプ及びバージョンのソフトウェアアプリケーション及びオペレーティングシステム、たとえばMICROSOFT Windows、APPLE iOS、UNIX(登録商標)ライクなオペレーティングシステム、Linux(登録商標)又はLinux(登録商標)ライクなオペレーティングシステム(たとえばGOOGLE Chrome OS)を実行したり、又は各種の移動オペレーティングシステム、たとえばMICROSOFT Windows Mobile OS、iOS、Windows Phone、Androidを含んだりすることができる。携帯型手持ち機器は、セルラー電話、スマートフォン、タブレットコンピュータ、パーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)などを含むことができる。ウェアラブル機器はヘッドマウントディスプレイ及び他の機器を含むことができる。ゲームシステムは各種の手持ち式ゲーム機器、インターネットをサポートするゲーム機器などを含む。クライアント機器は、さまざまなアプリケーション、たとえばInternetに関連する各種のアプリケーション、通信アプリケーション(たとえば電子メールアプリケーション)、ショートメッセージサービス(SMS)アプリケーションを実行し、かつ各種の通信プロトコルを用いることができる。
【0026】
ネットワーク110は、当業者にとって周知の任意のタイプのネットワークであってもよく、利用可能な様々なプロトコルのいずれか(TCP/IP、SNA、IPXなどを含むが、これらに限定されない)を用いてデータ通信をサポートすることができる。一例として、1つ又は複数のネットワーク110は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イーサネットに基づくネットワーク、トークンリング、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネット、仮想ネットワーク、仮想プライベートネットワーク(VPN)、イントラネット、エクストラネット、公衆電話交換網(PSTN)、赤外線ネットワーク、無線ネットワーク(たとえば、ブルートゥース(登録商標)、WIFI)、及び/又は、これら及び/又は他のネットワークの任意の組み合わせであってもよい。
【0027】
サーバ120は、1つ又は複数の汎用コンピュータ、専用サーバコンピュータ(たとえば、PC(パーソナルコンピュータ)サーバ、UNIX(登録商標)サーバ、ミッドレンジサーバ)、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、サーバクラスタ、又は任意の他の適切な配置及び/又は組み合わせを含むことができる。サーバ120は、仮想オペレーティングシステムを実行する1つ又は複数の仮想マシン、又は仮想化を伴う他のコンピューティングアーキテクチャ(たとえば、サーバの仮想記憶機器をメンテナンスするために仮想化され得る論理記憶機器の1つ又は複数の柔軟なプール)を含むことができる。様々な実施例では、サーバ120は、以下に記載の機能を提供する1つ又は複数のサービス又はソフトウェアアプリケーションを実行することができる。
【0028】
サーバ120の計算ユニットは、上記のいずれかのオペレーティングシステムと、商業的に利用可能ないずれかのサーバオペレーティングシステムとを含む1つ又は複数のオペレーティングシステムを実行することができる。サーバ120は、HTTPサーバ、FTPサーバ、CGIサーバ、JAVA(登録商標)サーバ、データベースサーバなどを含む、様々な追加のサーバアプリケーション及び/又は中間層アプリケーションのうちのいずれかを実行してもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、サーバ120は、クライアント機器101、102、103、104、105、及び106のユーザーから受信したデータフィード及び/又はイベント更新を分析・マージするように、1つ又は複数のアプリケーションを含むことができる。サーバ120は、クライアント機器101、102、103、104、105、及び106の1つ又は複数の表示機器を介してデータフィード及び/又はリアルタイムイベントを表示するように、1つ又は複数のアプリケーションを含むこともできる。
【0030】
いくつかの実施形態では、サーバ120は、分散システムのサーバであってもよく、ブロックチェーンを組み込んだサーバであってもよい。サーバ120は、クラウドサーバ、又は人工知能技術を備えたスマートクラウドコンピューティングサーバ又はスマートクラウドホストであってもよい。クラウドサーバは、クラウドコンピューティングサービスシステムにおけるホスト製品の1つであり、従来の物理ホストと仮想専用サーバ(VPS、Virtual Private Server)サービスに存在する、管理が困難で、ビジネスの拡張性が低いという欠点を解決するようにする。
【0031】
システム100はまた、1つ又は複数のデータベース130を含むことができる。いくつかの実施例では、これらのデータベースは、データ及び他の情報を記憶することに用いられ得る。たとえば、データベース130のうちの1つ又は複数は、オーディオファイル及びビデオファイルのような情報を記憶することに用いられ得る。データリポジトリ130は、様々な場所に配置され得る。たとえば、サーバ120によって使用されるデータリポジトリは、サーバ120に対してローカルであってもよく、サーバ120から離れるとともに、ネットワークベース又は専用の接続を介してサーバ120と通信してもよい。データリポジトリ130は、さまざまなタイプであってもよい。いくつかの実施例では、サーバ120によって使用されるデータリポジトリは、リレーショナルデータベースなどのデータベースであってもよい。これらのデータベースの1つ又は複数は、命令に応答して、データベース及びデータベースからのデータを記憶、更新、及び検索できる。
【0032】
いくつかの実施例では、データベース130のうちの1つ又は複数は、アプリケーションによって使用されることによってアプリケーションのデータを記憶することもできる。アプリケーションによって使用されるデータベースは、キー値リポジトリ、オブジェクトリポジトリ、又はファイルシステムによってサポートされる通常のリポジトリなど、異なる種類のデータベースであってもよい。
【0033】
図1のシステム100は、本開示に記載の各種の方法及び装置を適用できるように、各種の方式で構成・操作することができる。
【0034】
本開示の一態様によれば、情報認証方法を提供する。図2に示すように、情報認証方法は、ターゲット画像における複数の第1オブジェクトを決定するステップS201と、ターゲット画像における少なくとも1つの第2オブジェクトを決定するステップS202と、複数の第1オブジェクトのそれぞれに対して、第1認証操作を実行するステップS203と、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定するステップS204と、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれると決定することに応答して、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うことで、該第1オブジェクトの第1認証結果を得るステップS205と、第1認証結果を出力するステップS206と、を含む。
【0035】
これにより、ターゲット画像において複数の第1オブジェクト(例えば、顔)及び少なくとも1つの第2オブジェクト(例えば、パスコード、証明書の認証対象情報)を決定し、少なくとも1つの第2オブジェクトにおいて第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトを決定し、さらにこれらの第2オブジェクトに対して認証を行い、対応する第1認証結果を得て出力することで、複数の第1オブジェクトのそれぞれに関連する第2オブジェクトに対して同時に情報認証を行うことを実現する。複数の第1オブジェクトのそれぞれに関連する第2オブジェクトを1つずつ認証することに比べて、本開示の方法は情報認証の処理効率を向上させ、同時にユーザー体験を向上させることができる。
【0036】
いくつかの実施例によれば、ターゲット画像は、例えば画像収集機器により撮影された単一の画像であってもよく、連続ビデオフレームにおける1つのフレームであってもよく、記憶された履歴連続ビデオフレームにおける1つのフレーム及びリアルタイムに収集された連続ビデオフレームにおける1つのフレームを含むがそれに限定されず、ここでは限定しない。理解できるように、本開示に係る情報認証方法は、連続ビデオフレームにおける各フレームをリアルタイムに処理するか又はフレームを抽出して処理することができる。
【0037】
いくつかの実施例によれば、第1オブジェクトは例えばターゲット画像におけるキャラクターであってもよく、これらのキャラクターの顔であってもよい。第2オブジェクトは例えばこれらのキャラクターが示した認証対象情報、例えば、パスコード、証明書、卒業証書、退職証明などであってもよく、ここでは限定しない。いくつかの例示的な実施例において、第2オブジェクトはさらに、顔、例えば、パスコードにおけるユーザーの顔画像、証明書における証明写真などを含んでもよい。
【0038】
いくつかの実施例によれば、ターゲット画像における複数の第1オブジェクトを決定するステップS201は、顔認識及び検出技術を用いることができる。1つの例示的な実施例では、図3に示すように、深層学習に基づく顔認識及び検出技術を用いてターゲット画像300において複数のユーザー顔302、304、306をそれぞれ囲む複数の検出枠308、310、312を決定し、これらの顔を第1オブジェクトとすることができる。
【0039】
いくつかの実施例によれば、ターゲット画像のうちの少なくとも1つの第2オブジェクトを決定するステップS202は、ターゲット検出技術を用いることができる。1つの例示的な実施例では、図3に示すように、深層学習に基づくターゲット検出技術を用いてターゲット画像において複数のパスコード、証明書の認証対象情報318、320を囲む複数の検出枠314、316を決定し、これらの認証対象情報を第2オブジェクトとすることができる。
【0040】
いくつかの実施例によれば、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定するステップS204は、例えば、少なくとも、少なくとも1つの第2オブジェクトのそれぞれと該第1オブジェクトとの相対位置に基づいて、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定することを含んでもよい。一般には、ユーザーは、情報認証を行う時に、該ユーザーが示した認証対象情報と該ユーザーの顔との距離が近い。したがって、複数の第1オブジェクト(例えば、顔)と少なくとも1つの第2オブジェクト(例えば、認証対象情報)との相対的な位置関係を決定することで、第1オブジェクトと第2オブジェクトとの関連関係を迅速に決定することができる。
【0041】
1つの例示的な実施例では、図3に示すように、左側ユーザーの顔302と該ユーザーが手持つパスコード318との距離が近く、同時に右側ユーザーの顔306と該ユーザーが手持つ証明書情報320との距離が近い。近い関連の方式を用いることで、パスコード318と第1オブジェクト302とを成功的にマッチングし、証明書情報320と第1オブジェクト306とをマッチングすることができる。
【0042】
いくつかの実施例によれば、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定するステップS204は、例えば、少なくとも、少なくとも1つの第2オブジェクトのそれぞれに含まれる顔と該第1オブジェクトとのマッチング程度に基づいて、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定することを含んでもよい。情報認証を同時に行うユーザーが多い場合、ターゲット画像に多くの第1オブジェクトと多くの第2オブジェクトが出現し、この時、相対位置に基づいて第1オブジェクトと第2オブジェクトとの関連関係を決定すると、大きな誤差を生じる可能性がある。このような状況で、第2オブジェクトに一般的に顔画像を有することを考慮し、第2オブジェクトにおける顔画像と第1オブジェクトとをマッチングし、マッチング程度に基づいて第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトを決定することができる。これにより、顔に基づくマッチングを用いることで、より正確な複数の第1オブジェクトと少なくとも1つの第2オブジェクトとの関連結果を取得することができる。
【0043】
1つの例示的な実施例では、図3に示すように、右側ユーザーが手持つ証明書情報320と中間ユーザーの顔304との間の距離は、右側ユーザーの顔306との間の距離とほぼ同じであり、この時、中間ユーザーが右へ移動すると、エラー関連をもたらす可能性がある。したがって、証明書情報320における顔画像322と右側ユーザーの顔306又は中間ユーザーの顔304とをマッチングし、最終的に証明書情報320と第1オブジェクト306を成功的に関連付けることができる。
【0044】
いくつかの実施例によれば、図4に示すように、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定するステップS204は、例えば、少なくとも1つの第2オブジェクトのうちの少なくとも一部の第2オブジェクトのそれぞれと該第1オブジェクトとの相対位置がいずれも第1所定のルールに合致すると決定することに応答して、少なくとも一部の第2オブジェクトのそれぞれに含まれる顔と該第1オブジェクトとのマッチング程度を計算するステップS2041と、少なくとも一部の第2オブジェクトのうちの1つ又は複数の第2オブジェクトのそれぞれに含まれる顔と該第1オブジェクトとのマッチング程度がいずれも所定の閾値より大きいと決定することに応答して、該第1オブジェクトとのマッチング程度が最も高い第2オブジェクトを該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトとするステップS2043と、を含んでもよい。これにより、まず相対位置に基づいて第2オブジェクトを選別し、次に選別された少なくとも一部の第2オブジェクトに対してそれぞれ該第1オブジェクトの顔とのマッチング程度を計算し、それにより顔のマッチング程度に基づいて該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトを選別し、第1オブジェクトと第2オブジェクトの関連方法を最適化し、処理速度と関連精度の両立を実現する。
【0045】
いくつかの実施例によれば、第1所定のルールは、対応する第1オブジェクトと第2オブジェクトとの間の距離が所定の距離より小さいことを含んでもよい。これにより、第1所定のルールを設定することで、他のユーザーが示したユーザーとの距離が遠い認証対象情報を該ユーザーに関連付けることを回避することができる。理解できるように、当業者は所定の距離を自ら設定してもよく、ユーザーの顔とユーザーが示した認証対象情報との相対的な位置関係を限定する他の合理的な第1所定のルールを採用してもよく、ここでは限定しない。
【0046】
いくつかの実施例によれば、図4に示すように、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定するステップS204はさらに、例えば、少なくとも1つの第2オブジェクトのそれぞれとターゲット画像における該第1オブジェクトとの相対位置がいずれも第1所定のルールに合致しなと決定することに応答して、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれないと決定するステップS2042を含んでもよい。これにより、第1オブジェクトとの相対的な位置関係が合理的ではない第2オブジェクトを排除することができる。
【0047】
いくつかの実施例によれば、図4に示すように、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定するステップS204はさらに、例えば、少なくとも一部の第2オブジェクトのそれぞれに含まれる顔と該第1オブジェクトとのマッチング程度がいずれも所定の閾値以下であると決定することに応答して、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれないと決定するステップS2044を含んでもよい。これにより、第1オブジェクトとの顔のマッチング度が低い第2オブジェクトを排除することができる。
【0048】
以下、1つの例示的な実施例を参照してステップS204を具体的に説明する。図5に示すように、中間ユーザーの顔(第1オブジェクト)504に対して、破線502の内側は該第1オブジェクト504に対応する第1所定のルールに合致する第2オブジェクトの位置範囲を示す。これにより、少なくとも1つの第2オブジェクト518、520において該第1オブジェクト504との相対位置が第1所定のルールに合致する少なくとも一部の第2オブジェクト520を決定する。さらに少なくとも一部の第2オブジェクト520に含まれる顔522と該第1オブジェクト504とのマッチング程度を計算する。顔522と第1オブジェクト504とのマッチング度が低い(所定の閾値より低い)ため、ターゲット画像500における少なくとも1つの第2オブジェクト518、520に該第1オブジェクト504に関連する第2オブジェクトが含まれないと決定することができる。
【0049】
いくつかの実施例によれば、第1認証操作はさらに、該第1オブジェクトが第1認証操作を実行しかつ第1の認証に成功したことが検出されたことに応答して、ユーザーに第1認証が完了したように促すことと、該第1オブジェクトが第1認証操作を実行したが第1認証に失敗したことが検出されたことに応答して、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定し、第1認証操作を実行し続けることと、を含んでもよい。理解できるように、第1認証が完了された上記プロンプト情報に対して、当業者は対応するプロンプト方式及びプロンプトコンテンツを自ら設定することができ、ここでは限定しない。
【0050】
いくつかの実施例によれば、図6に示すように、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うステップS205は、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれると決定することに応答して、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが第2所定のルールに合致するか否かを決定するステップS2051と、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが第2所定のルールに合致すると決定することに応答して、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うことで、該第1オブジェクトの第1認証結果を得るステップS2052と、を含んでもよい。これにより、まず第2オブジェクトが正確に認識されるか否かを決定することで認証を行い、情報認証方法のインテリジェンス及びユーザーとの対話性を向上させ、さらに認証の正確さを向上させ、ユーザーの使用体験を向上させる。
【0051】
いくつかの実施例によれば、第2所定のルールは、対応する第2オブジェクトと撮影ユニットとの距離が所定の距離範囲内にあることと、対応する第2オブジェクトと撮影ユニットがなす角度が所定の角度範囲内にあることと、対応する第2オブジェクトが遮蔽されないことと、を少なくとも1つ含んでもよい。理解できるように、当業者は上記所定の距離範囲及び所定の角度範囲を自ら設定することができ、もより自由な方式で合理的な第2所定のルールを設定することができ、それにより第2オブジェクトから正確な情報を抽出して認証することができ、ここでは限定しない。
【0052】
いくつかの実施例によれば、図6に示すように、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うステップS205はさらに、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが第2所定のルールに合致しないと決定することに応答して、第2プロンプト情報を表示するステップS2053を含んでもよい。1つの例示的な実施例では、第2プロンプト情報は、例えば、ユーザーに撮影ユニットに接近するか又は離れるように促すこと、ユーザーに対応する第2オブジェクトを撮影ユニットに正対させるように促すこと、及びユーザーに第2オブジェクトを遮蔽しないように促すことなどを含んでもよく、ここでは限定しない。
【0053】
いくつかの実施例によれば、図7に示すように、第1認証操作はさらに、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれないと決定することに応答して、第1プロンプト情報を表示するステップS703を含んでもよい。図7におけるステップS701、S702及びS704の操作は図2におけるステップS204~S206の操作と類似し、ここでは説明を省略する。1つの例示的な実施例では、第1プロンプト情報は、例えば、ユーザーに第2オブジェクトを表示するように促すことを含んでもよい。
【0054】
いくつかの実施例によれば、第1認証結果を出力するステップS704は、第1認証結果を表示することと、音声で第1認証結果を放送することと、第1認証結果を該第1オブジェクトに関連する電子機器に送信することと、を少なくとも1つ含んでもよい。これにより、多様化の出力方式により、ユーザーが第1認証結果を受信することを容易にするとともに、シーンに応じて適切な出力方式を選択し、ユーザーのプライバシーを保護すると同時にユーザーが第1認証結果を知ることを確保する。
【0055】
いくつかの実施例によれば、ユーザーが多いシーンで、異なるユーザに対する複数の認証結果及びプロンプト情報を短時間で生成する可能性がある。このような状況で、これらの認証結果とプロンプト情報に優先順位付けを行う必要があり、優先順位の高いコンテンツを優先的に放送する。理解できるように、当業者は必要に応じて異なる認証結果及びプロンプト情報の優先順位を自ら設定することができ、ここでは限定しない。
【0056】
異なる第2オブジェクトに応じて、第1認証結果は異なるコンテンツを表示する可能性がある。1つの例示的な実施例では、第2オブジェクトがパスコードである場合、第2オブジェクトに対する第1認証は、例えば、パスコードの時間に対する認証、パスコードの「正常」又は「異常」に対する認証、パスコードのレイアウトに対する認証などを含んでもよく、第1認証結果は、例えば、「パスコードが認証に成功する」、「パスコードの期限が切れる」、「パスコードの表示が「異常」である」、「パスコードのレイアウトが誤った」などを含んでもよい。別の1つの例示的な実施例では、第2オブジェクトが証明書である場合、第2オブジェクトに対する第1認証は、証明書中の複数の情報及びその真実性に対する認証を含んでもよい。ここでは説明を省略する。理解できるように、当業者は、情報認証を必要とする第2オブジェクトを選択することができ、第2オブジェクトに対する第1認証のコンテンツ及び対応する第1認証結果を自ら設計することができ、これらの解決手段はいずれも本開示の特許範囲内にある。
【0057】
いくつかの実施例によれば、図7に示すように、第1認証操作はさらに、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが第1認証に成功すると決定することに応答して、ターゲット画像における該第1オブジェクトに対応する領域及び第1認証結果のうちの少なくとも1つをプリントするステップS705を含んでもよい。これにより、第1認証結果をプリントすることで、第1オブジェクトが例えば会場、団地、オフィスエリアでの複数の位置に繰り返し認証を行うことを回避し、認証フロー及び操作を簡略化し、ターゲット画像における第1オブジェクトに対応する領域、即ち当日の現場で撮影されたユーザー画像をプリントすることで、例えば人工的に認証する必要があるより高いセキュリティレベル領域の入口に位置する作業者がプリントされたユーザー画像に基づいてユーザーの身分を決定することができるようにし、それにより安全性を向上させる。理解できるように、これらのコンテンツは、ユーザーが使用できるように、他の方式で記憶および表示することもでき、例えばユーザーの携帯電話などの電子機器に送信してもよく、ここでは限定しない。
【0058】
1つの例示的な実施例では、図8に示すように、認証結果情報800は例えばプリントされた紙質材料であってもよく、電子情報であってもよく、他の表示可能な媒体であってもよく、ここでは限定しない。認証結果情報800は、第1認証結果802と、ターゲット画像300における該第1オブジェクト306に対応する領域312と同じコンテンツ304と、を含む。また、認証結果情報800はさらに、ユーザーの名前804及び日付806を含む。理解できるように、認証結果情報はさらに、豊富なテキスト情報、画像情報、図形コードなどを含んでもよく、ここでは限定しない。
【0059】
いくつかの実施例によれば、図9に示すように、情報認証方法はさらに、複数の第1オブジェクトのそれぞれに対して、第1認証操作を実行する前に、第2認証操作を実行するステップS903と、複数の第1オブジェクトのそれぞれに対して、該第1オブジェクトが第2認証に成功すると決定することに応答して、第1認証操作を実行するステップS904と、を含んでもよい。第2認証操作は、該第1オブジェクトに対して第2認証を行うことで、該第1オブジェクトの第2認証結果を得ることと、第2認証結果を出力することと、を含んでもよい。図9におけるステップS901~S902の操作は図2におけるステップS201~S202の操作と類似し、ここでは説明を省略する。これにより、まず複数の第1オブジェクトに対して第2認証(例えば、顔認識)を行い、次に第2認証に成功した第1オブジェクトに対して第1認証操作を実行することで、認証プロセスの計算量を低下させ、さらに認証速度及び効率を向上させ、ユーザーの使用体験を向上させる。
【0060】
いくつかの実施例によれば、第2認証は、例えば第1オブジェクトに対する顔認識であってもよく、データベースにおける顔データに応じて第1オブジェクトを認識し認証することができる。第1オブジェクトとデータベースにおける顔データとのマッチングが成功したと決定することに応答して、該ユーザーの他の情報がいずれも所定の要件に合致すると決定すると、該第1オブジェクトに対して第2認証操作を実行することができる。第1オブジェクトとデータベースにおける顔データとのマッチングが成功したと決定することに応答するが、該ユーザーの他の情報が所定の要件に合致しないと、対応する所定の要件に応じて促すことができる。1つの例示的な実施例では、情報認証方法は従業員の入社時のチェックインに用いられる。新入社員が誤ったチェックイン地点でチェックインする場合、データベースに該新入社員の顔データが記憶されるが、該新入社員が誤ったチェックイン地点に位置するため、所定の要件に合致しない。この時、該新入社員にチェックイン地点が誤ったように促し、正確なチェックイン地点を表示し、放送するか又は該新入社員の電子機器に送信することができる。第1オブジェクトとデータベースにおける顔データがいずれもマッチングしないことに応答すると、該ユーザーに顔認証が失敗したように促し、該ユーザーに人工的な助けを求めるように促すことができる。
【0061】
いくつかの実施例によれば、第1オブジェクトとデータベースにおける顔データとのマッチングが成功したと決定することに応答して、第1オブジェクトに対応するユーザーの特定情報に応じて対応するコンテンツを出力することができる。1つの例示的な実施例では、ユーザーの特定情報がユーザーの誕生日が来週以内にあることが指示する場合、第1オブジェクトの周辺に対応する誕生日のお祝いの特殊効果を表示し、又は音声放送を行うことができる。別の1つの例示的な実施例では、ユーザーの特定情報はユーザーが個性化表示特殊効果を設定したことを指示し、該ユーザーの顔を検出すると、第1オブジェクトの周辺に対応する個性化表示特殊効果を表示することができ、それによりユーザーの使用体験を向上させる。別の1つの例示的な実施例では、拡張現実技術を用いて認証結果表示、特定情報表示などを行うことができ、ここでは限定しない。
【0062】
いくつかの実施例によれば、第2認証結果を出力することは、例えば、第2認証結果を表示することと、音声で第2認証結果を放送することと、第2認証結果を該第1オブジェクトに関連する電子機器に送信することと、を少なくとも1つ含んでもよい。これにより、多様化の出力方式により、ユーザーが第2認証結果を受信することを容易にするとともに、シーンに応じて適切な出力方式を選択し、ユーザーのプライバシーを保護すると同時にユーザーが第2認証結果を知ることを確保することができる。
【0063】
いくつかの実施例によれば、第2認証結果を出力した後、第3プロンプトメッセージを出力することで、ユーザーに認証対象情報を示すように指示することができる。
【0064】
いくつかの実施例によれば、第1認証操作はさらに、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが第1認証に成功すると決定することに応答して、ターゲット画像における該第1オブジェクトに対応する領域、第1認証結果、及び第2認証結果のうちの少なくとも1つをプリントすることを含んでもよい。これにより、第2認証結果をプリントすることで、プリントする認証結果情報の情報量を向上させる。
【0065】
本開示の別の態様によれば、情報認証装置をさらに提供する。図10に示すように、情報認証装置1000は、ターゲット画像における複数の第1オブジェクトを決定するように構成される第1決定ユニット1010と、ターゲット画像における少なくとも1つの第2オブジェクトを決定するように構成される第2決定ユニット1020と、複数の第1オブジェクトのうちの第1オブジェクトのそれぞれに対して、第1認証操作を実行するように構成される認証ユニット1030と、を含む。認証ユニット1030は、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれるか否かを決定するように構成される決定サブユニット1031と、少なくとも1つの第2オブジェクトに該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトが含まれると決定することに応答し、該第1オブジェクトに関連する第2オブジェクトに対して第1認証を行うことで、該第1オブジェクトの第1認証結果を得るように構成される認証サブユニット1032と、第1認証結果を出力する出力サブユニット1033と、を含む。
【0066】
情報認証装置1000のユニット1010~1030及び認証ユニット1030のサブユニット1031~1033の操作はそれぞれ、上記情報認証方法のステップS201~S206の操作と類似し、ここでは説明を省略する。
【0067】
本開示の技術的解決手段では、係るユーザー個人情報の収集、記憶、使用、加工、伝送、提供及び開示などの処理は、いずれも相関法規則の規定に適合し、かつ公序良俗に反するものではない。
【0068】
本開示の実施例によれば、さらに電子機器、読み取り可能な記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【0069】
図11を参照して、本開示のサーバ又はクライアントとして使用可能な電子機器1100の構造ブロック図を説明し、これは、本開示の各態様に適用できるハードウェア機器の例である。電子機器は、例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、メインフレームコンピュータ、及びその他の適切なコンピュータなど、様々な形式のデジタル電子のコンピュータ機器を示すことを意図している。電子機器は、例えば、パーソナルデジタル処理、セルラー電話、スマートフォン、ウェアラブル機器、及びその他の類似の計算装置など、様々な形式の移動装置を示してもよい。本明細書に示されている部材、それらの接続と関係、及びそれらの機能は単なる例であるが、本明細書に説明及び/又は要求される本開示の実現を限定することを意図しない。
【0070】
図11に示すように、機器1100は、読み取り専用メモリ(ROM)1102に記憶されたコンピュータプログラム又は記憶ユニット1108からランダムアクセスメモリ(RAM)1103にロードされたコンピュータプログラムに従って、様々な適切な動作及び処理を実行することができる計算ユニット1101を含む。RAM1103には、機器1100の動作に必要な様々なプログラム及びデータが記憶されてもよい。計算ユニット1101、ROM1102及びRAM1103は、バス1104を介して互いに接続されている。入力/出力(I/O)インターフェース1105もバス1104に接続されている。
【0071】
機器1100の複数の部材はI/Oインターフェース1105に接続され、入力ユニット1106、出力ユニット1107、記憶ユニット1108及び通信ユニット1109を含む。入力ユニット1106は機器1100に情報を入力しうる任意のタイプの機器であってもよく、入力ユニット1106は、入力したデジタル又は文字情報を受信したり、電子機器のユーザー設定及び/又は機能制御に関連するキー信号入力を発生させることができ、そして、マウス、キーボード、タッチスクリーン、トラックパッド、トラックボール、ジョイスティック、マイク、及び/又はリモコンを含むが、これらに限定されない。出力ユニット1107は、情報を表示できる任意のタイプの機器であってもよく、そして、ディスプレイ、スピーカー、ビデオ/オーディオ出力端末、振動器及び/又はプリンタを含むが、これらに限定されない。記憶ユニット1108は、磁気ディスク、光ディスクを含むが、これらに限定されない。通信ユニット1109は、機器1100が例えばインターネットのコンピュータネットワーク及び/又は各種の電信ネットワークを介して他の機器と情報/データを交換することを可能とし、そして、モデム、ネットワークカード、赤外線通信機器、無線通信トランシーバ及び/又はチップセット、例えば、ブルートゥース(登録商標)機器、802.11機器、WiFi機器、WiMax機器、セルラー通信機器及び/又は類似のものを含むが、これらに限定されない。
【0072】
計算ユニット1101は、処理能力及び計算能力を有する様々な汎用及び/又は専用の処理コンポーネントであってもよい。計算ユニット1101のいくつかの例には、中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、様々な専用の人工知能(AI)計算チップ、機械学習モデルアルゴリズムを実行する様々な計算ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなどが含まれるが、これらに限定されない。計算ユニット1101は、上記した様々な方法及び処理、例えば、画像処理方法を実行する。例えば、いくつかの実施例では、画像処理方法は、記憶ユニット1108などの機械読み取り可能な媒体に物理的に含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。いくつかの実施例では、コンピュータプログラムの一部又は全部を、ROM 1102及び/又は通信ユニット1109を介して機器1100にロード及び/又はインストールすることができる。コンピュータプログラムがRAM1103にロードされ、計算ユニット1101によって実行されると、上記した画像処理方法の1つ以上のステップを実行することができる。オプションとして、別の実施例では、計算ユニット1101は、他の任意の適切な方式で(例えば、ファームウェアによって)画像処理方法を実行するように構成されてもよい。
【0073】
本明細書に記載のシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、特定用途向け標準製品(ASSP)、システムオンチップシステム(SOC)、ロードプログラマブルロジック機器(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせにおいて実現することができる。これらの様々な実施形態は、1つ又は複数のコンピュータプログラムにおいて実施され、この1つ又は複数のコンピュータプログラムは、少なくとも1つのプログラム可能なプロセッサを含むプログラム可能なシステムで実行及び/又は解釈され得、このプログラム可能なプロセッサは専用又は汎用のプログラム可能なプロセッサであってもよく、ストレージシステム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信し、データ及び命令をこのストレージシステム、この少なくとも1つの入力装置、及びこの少なくとも1つの出力装置に送信することができる。
【0074】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせでプログラミングすることができる。これらのプログラムコードは汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供することができ、それによりプログラムコードはプロセッサ又はコントローラにより実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/動作が実施される。プログラムコードは機械に完全に実行されてもよく、部分的に機械で実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして一部が機械で実行されかつ一部が遠隔機械で実行されるか、又は完全に遠隔機械又はサーバで実行されてもよい。
【0075】
本開示の文脈において、機械読み取り可能な媒体はプログラムを含む又は記憶した有形媒体であってもよく、このプログラムは、命令実行システム、装置又は機器により使用されるか、又はそれらと組み合わせて使用されてもよい。機械読み取り可能な媒体は、機械読み取り可能な信号媒体又は機械読み取り可能な記憶媒体であってもよい。機械読み取り可能な媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体のシステム、装置又は機器、又は以上の任意の組み合わせを含むことができるが、これらに限られない。機械読み取り可能な記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数のワイヤによる電気接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラム可読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶機器、磁気記憶機器、又は上記の任意の適切な組み合わせを含む。
【0076】
ユーザーと対話できるように、ここで記載されるシステム及び技術をコンピュータに実施することができ、このコンピュータは、ユーザーに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニター)、ユーザーが入力をコンピュータに提供することが可能であるキーボード及びポインティング装置(例えば、マウスやトラックボール)を有する。他の種類の装置も、ユーザーとの対話を提供することができ、例えば、ユーザーに提供するフィードバックは、任意の形式の感覚フィードバック(例えば、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、又は触覚的フィードバック)であってもよく、そして、ユーザーからの入力は、任意の形式(音響入力、音声入力、又は触覚入力を含む)で受信できる。
【0077】
ここで記載されるシステム及び技術は、バックエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとして)、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザーインターフェース又はWEBブラウザーを備えたユーザーコンピュータが挙げられ、ユーザーはこのグラフィカルユーザーインターフェース又はこのWEBブラウザーを介してここで記載されるシステム及び技術の実施形態と対話できる)、又はこのようなバックエンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムにおいて実施できる。システムのコンポーネントは、任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)を介して相互に接続できる。通信ネットワークの例には、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、及びインターネットが含まれる。
【0078】
コンピュータシステムには、クライアントとサーバを含むことができる。クライアントとサーバは通常、互いに遠く離れており、通信ネットワークを介して対話する。クライアントとサーバの関係は、対応するコンピュータで実行され、互いにクライアント-サーバの関係を持つコンピュータプログラムによって生成される。サーバはクラウドサーバであってもよく、クラウドコンピューティングサーバ又はクラウドホストとも呼ばれ、従来の物理ホストとVPSサービス(「Virtual Private Server」、或いは「VPS」と略称)に存在する、管理の難易度が大きく、トラフィックの拡張性が弱いという欠陥を解決するための、クラウドコンピューティングサービスシステムのうちの1つのホスト製品である。サーバは分散型システムのサーバであってもよいし、あるいはブロックチェーンと組み合わせたサーバであってもよい。
【0079】
なお、上記の様々な形式のプロセスを用いて、ステップを改めて並べ替えたり、追加したり、削除したりすることができる。例えば、本開示に記載の各ステップは、本開示で開示された技術案の所望の結果が達成できる限り、並行して実施しても、順次実施しても、異なる順次で実施してもよく、本明細書ではそれについて限定しない。
【0080】
なお、図面を参照して本開示の実施例又は例を説明したが、上記の方法、システム及び機器は例示的な実施例又は例に過ぎず、本発明の範囲はこれらの実施例又は例により限定されず、授権された特許請求の範囲及びその同等の範囲により限定される。実施例又は例における各種の要素は、省略されたり、他の同等の要素に置き換えたりすることができる。さらに、本開示に記載のものと異なる順番に従って各ステップを実行してもよい。さらに、各種の方式で実施例又は例の各種の要素を組み合わせることができる。重要なことは、技術の発展に伴い、ここで記載される多くの要素は本開示以降に現れる同等の要素により置き換えることができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11