(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】ロボットハンド
(51)【国際特許分類】
B25J 15/08 20060101AFI20240730BHJP
【FI】
B25J15/08 Z
(21)【出願番号】P 2023119982
(22)【出願日】2023-07-24
【審査請求日】2024-03-28
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519312854
【氏名又は名称】株式会社DailyColor
(74)【代理人】
【識別番号】100109210
【氏名又は名称】新居 広守
(72)【発明者】
【氏名】神谷 保徳
【審査官】杉山 悟史
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第05895084(US,A)
【文献】特開2018-176348(JP,A)
【文献】特開平09-300250(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0381656(US,A1)
【文献】特許第6678648(JP,B2)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 1/00 ~ 21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2つ以上の指部を持つロボットハンドであって、
前記2つ以上の指部のうち、1つ以上の指部を
他の1つ以上の指部とは独立して、前後方向にスライド移動させる機構を持ち、
前記前後方向とは、
(1)前記1つ以上の指部のどれかの指部の先端と、複数の部品で構成される機械装置と直接繋がっている箇所である前記ロボットハンドの根元部材の重心とを結んだ方向、
(2)前記機械装置と前記ロボットハンドとを直接繋げている接続面の法線ベクトルに沿った方向、
(3)前記機械装置を構成する複数の部品のうち前記ロボットハンドと直接繋がっている部品の重心と前記ロボットハンドの重心とを結んだ方向、
(4)前記1つ以上の指部
が伸びた状態で前記ロボットハンドの外形を楕円体で近似したときの前記楕円体の最も径が長い方向、
のいずれかである、ロボットハンド。
【請求項2】
さらに、前記ロボットハンドを制御する制御部を備え、
前記1つ以上の指部の少なくとも一つは、吸引口を持ち、
前記制御部は、
(1)前記吸引口でのバキュームで物体を保持させる制御と、
(2)2つ以上の前記吸引口をそれぞれ物体の異なる向きの面に沿わせてバキュームさせる制御とを行う、
請求項1に記載のロボットハンド。
【請求項3】
前記制御部は、さらに、(3)指部の前記吸引口でのバキュームを用いずに、前記1つ以上の指部を用いた物理的な挟み込みや抑え込みのみによっても物体を保持させる制御を行う、
請求項2に記載のロボットハンド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ロボットハンドに関する。
【背景技術】
【0002】
物体を把持するグリッパが提案されている(特許文献1を参照)。このグリッパによれば、物体を保持して搬送することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
様々な物体を保持できるロボットハンドが望まれている。
【0005】
そこで、本開示は、様々な物体を保持できるロボットハンドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示の一形態に係るロボットハンドは、
2つ以上の指部を持つロボットハンドであって、
前記2つ以上の指部のうち、1つ以上の指部を他の1つ以上の指部とは独立して、前後方向にスライド移動させる機構を持ち、
前記前後方向とは、
(1)前記1つ以上の指部のどれかの指部の先端と、複数の部品で構成される機械装置と直接繋がっている箇所である前記ロボットハンドの根元部材の重心とを結んだ方向、
(2)前記機械装置と前記ロボットハンドとを直接繋げている接続面の法線ベクトルに沿った方向、
(3)前記機械装置を構成する複数の部品のうち前記ロボットハンドと直接繋がっている部品の重心と前記ロボットハンドの重心とを結んだ方向、
(4)前記1つ以上の指部が伸びた状態で前記ロボットハンドの外形を楕円体で近似したときの前記楕円体の最も径が長い方向、
のいずれかである、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本開示により、様々な物体を保持できるロボットハンドが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施の形態に係るロボットハンドの外観斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1に示されたロボットハンドの一つの指部を後方に移動させた状態の外観斜視図である。なお他方の指部はカバー内に隠れている。
【
図3】
図3は、他方の指部を後方に移動させ、物体の上面を一方の指部で吸引し、物体を
図1で示されたロボットハンドで保持しようとしている状態の外観斜視図である。
【
図4】
図4は、物体の上面を一方の指部で吸引し、他方の指部を後方に移動させつつ指の先端の角度を変え物体の側面を吸引し、物体を
図1で示されたロボットハンドで保持しようとしている状態の外観斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施の形態)
以下、本開示の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本開示の一具体例を示す。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態、ステップ、ステップの順序等は、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。また、各図は、必ずしも厳密に図示したものではない。各図において、実質的に同一の構成については同一の符号を付し、重複する説明は省略または簡略化する場合がある。
【0010】
(外観斜視図)
図1は、実施の形態に係るロボットハンド10の外観斜視図である。ロボットハンド10は、指部20及び30と、根元部材12と、制御部15とを含む。
図1では、ロボットハンド10の2つの指部20,30が緩く閉じた状態を示す。なお、本図では、ロボットハンド10が取り付けられる機械装置50も併せて図示されている。
【0011】
ロボットハンド10は、物体を掴んで保持できるロボットハンドである。例えばロボットハンド10は、機械装置50に取り付けられる。この時、必要に応じて、2つの指部20,30のそれぞれは、第1回動軸線A1、第2回動軸線A2、第3回動軸線A3、第4回動軸線A4を中心に回動させ、2つの指部20,30のうちの他方に近づく方向および遠ざかる方向に回動可能であり、各指部の位置関係を変え、指部20と30の間で物体を挟み込むことで、物体を保持することができる。なお、第1回動軸線A1、第2回動軸線A2、第3回動軸線A3、第4回動軸線A4を駆動させる機構(指部駆動部)は、各軸の周囲の指部内部に設置されている(図示せず)。また、
図1の指部の各回動軸線周りの関節の形状は、概要的な表現であり、厳密な物理構造を表していない。
【0012】
なお、本開示に係るロボットハンド10は、必ずしも、
図1の指部の各回動軸線周りの関節を有する必要はない。同様に、本開示に係るロボットハンド10は、必ずしも、
図1の制御部15を有する必要はない。
【0013】
また、ロボットハンド10は、物体を吸着して保持できるロボットハンドである。同様に、例えばロボットハンド10は、機械装置50に取り付けられる。
【0014】
また、ロボットハンド10は、指部30を後方(マイナスy方向)または、前方(プラスy方向)に移動させる前後方向移動機構60を備える(
図2参照)。なお、y軸は、本明細書で定義される前後方向を示し、x軸は、y軸に直交する方向を示し、z軸は、x軸及びy軸に直交する方向を示す。
【0015】
制御部15は、ロボットハンド10を制御するコントローラであり、プログラムや物体の情報を記憶するメモリ、プログラムを実行するプロセッサ、保持対象の物体の状況を検知する物体検知手段としてのカメラ等で構成され、機械装置50等に収容されている。なお、
図1では、制御部15は、機能的に図示されている。
【0016】
図2は、実施の形態に係るロボットハンド10の一つの指(ここでは、指部30)を、制御部15による制御の下で、前後方向移動機構60により、後方(マイナスy方向)に移動させた状態の外観斜視図である。なお、
図2では、
図1における機械装置50及び制御部15の図示を省略している。以降の図について、同様である。
【0017】
(前後方向移動)
ここで、前後方向移動とは、ロボットハンドの根元部材12、もしくは、ロボットハンドが取り付けられている部品51に対して、指部の相対的な位置関係を、前後方向に変更させることができる、という意味であってもよい。
【0018】
(前後方向の説明)
また、前後方向は、以下のいずれかの方向でも良い。
【0019】
(1)1つ以上の指部のどれかの指部の先端と、複数の部品で構成される機械装置50と直接繋がっている箇所であるロボットハンド10の根元部材12の重心とを結んだ方向、
(2)機械装置50とロボットハンド10とを直接繋げている接続面11の法線ベクトルに沿った方向、
(3)機械装置50を構成する部品のうちロボットハンド10と直接繋がっている部品51の重心とロボットハンド10の重心とを結んだ方向、
(4)1つ以上の指部が最も伸びた状態でロボットハンド10の外形を楕円体で近似したときの楕円体の最も径が長い方向。
【0020】
なお、機械装置50は、ロボットアームと呼ばれる機械であってもよい。また、「直接繋がる」とは、接触して繋がる意味であり、単に「繋がる」とは、「直接繋がる」形態だけでなく、他の物を介在して間接的に繋がる形態も含まれる。
【0021】
また、指部の先端、とは、指部を棒状と捉えたときにロボットハンドの根元とは反対側となる、指部の端点を意味する。
【0022】
また、
図1において、1つ以上の指部が最も伸びた状態でロボットハンド10の外形を楕円体で近似したときの楕円体の最も径が長い方向とは、
図1に示されるy軸方向である。また、ロボットハンドを楕円体で近似とは、ロボットハンドの表面形状の座標を最小二乗法で楕円形に近似する、と言う意味でもよい。また(4)は、ロボットハンドを、円や正方形などの均等な形状ではなく長方形や楕円などの長い形状とみなした時の長軸方向、を3次元に拡張した方向、としてもよい。
【0023】
(前後方向移動に含まれる意味)
指部の前後方向移動とは、前記(1)―(4)のいずれかの方向に完全に沿った移動(例えば、直線移動)のみではなく、前記(1)―(4)のいずれかの方向成分が含まれる移動であってもよい。つまり、例えば、前後方向の移動に加え、左右方向の移動の成分も含まれる、斜め方向の移動であってもよいし、前記(1)―(4)のいずれかの方向に沿った移動の成分を含みつつ、曲線を描くような経路で移動してもよい。また、前後方向移動といえるためには、移動の主成分が、前記(1)―(4)のいずれかの方向である必要がある、としてもよい。
【0024】
また、前後方向移動は、指の向き角度の変化を伴う移動であってもよい。
【0025】
(吸引口)
また、指部、もしくは指部以外のロボットハンド10の部材の少なくとも1つに、バキューム(真空吸引)の吸引口がついていてもよい。
【0026】
本実施の形態では、指部20、30には、吸引口20a,20b,30a,30bをそれぞれ備えている。これにより、制御部15による制御の下で、ポンプ(図示せず)等で吸引口から空気を吸引し、その負圧で物体を吸引、保持することができる。また、吸引口は、
図1に示されるように、ロボットハンド10の内側である指部側面に設けられていてもよい。また、吸引口は、指部の先端に設けられていてもよい。また、吸引口は、ロボットハンド10の外側である指部側面に設けられていてもよい。
【0027】
(指部は吸引口そのものではない場合)
なお、指部が吸引口を持っている場合、指部は、指部の吸引口でのバキュームを用いずに、制御部15による制御の下で、1つ以上の指部を用いた物理的な挟み込みや抑え込み(つまり、指部と指部、指部と指部以外のロボットハンド部位による物理的な挟み込みや押え込み)のみによっても物体を保持できる指部であってもよい。このとき、挟み込みや押え込みをする指部は、吸引口を持つ指部でないといけない、もしくは、異なる他の指部でもよい。
【0028】
(指部の可動部)
指部について、本実施形態のように、指部は、上述した指部駆動部のような1つ以上の可動部を持ってもよい。また、指部が持つ可動部は、指部を前後方向に移動させる可動機構とは重複しない(つまり、共通ではなく、前後方向移動機構60を1つ持つ場合、指部は別にもう一つ可動部を持つ必要がある)構成としてもよい。
【0029】
(指部を後方移動させ退避させる効果)
本実施の形態に係るロボットハンド10は、1つ以上の指部、もしくは2つ以上の指部、もしくは2つ以上の指部のうちの1つ以上の指部が前後方向に移動可能である指部を有する。
【0030】
これにより、一方の指部20の吸引口で、物体の上方を吸引する際、予め、他方の指部30を前後方向移動機構60で後方に移動、退避させておくことで、他方の指部30が物体に干渉せずに一方の指部20の吸引口を使いロボットハンド10で物体を保持することができる。
【0031】
この様な保持の方法は、保持しようとする物体の周囲の環境に制約のある場合などで有効である。例えば、物体の上方に他の物体が存在する場合、他方の指部30を後方に退避させたうえで、一方の指部20を対象の物体と他方の物体の間に差し込み、対象の物体を保持することができる(他方の指部30を後方に移動させ、物体40の上面を一方の指部20で吸引し、物体40を
図1で示されたロボットハンド10で保持しようとしている状態の外観を示す
図3参照)。
【0032】
(指部の角度を変えられる。またその効果)
また、指部30の先端部31の角度を変えられることも考えられる。制御部15による制御の下で、指部30の先端部31の角度を変え物体の側面に沿わせることにより、物体の上面だけでなく、物体の側面も吸引することができる。つまり、2つ以上の吸引口をそれぞれ物体の異なる向きの面に沿わせてバキュームすることができる。このとき、制御部15が備えるメモリが保持している物体の情報のひとつである形状情報や、制御部15が備えるカメラ等の物体検知手段としてのカメラ等で検知した物体の表面形状の情報を用いて、制御部15による制御の下で、物体の側面に沿うように、指部30の先端部31の角度を変えてもよい。また同様に、指部20の先端部21の角度を変えてもよい。
【0033】
これにより、より強固に物体を保持することができる(物体40の上面を一方の指部20で吸引し、他方の指部30を後方に移動させつつ指部30の先端部31の角度を変え物体40の側面を吸引し、物体40を
図1で示されたロボットハンド10で保持しようとしている状態の外観を示す
図4参照)。
【0034】
また、
図4は一つの例を示している。つまり、
図4では、物体の90度の角の面に合わせて先端部21と先端部31の面を沿わせているが、90度の角の面だけではなく、先端部21と先端部31の相対角度や相対位置を変え、任意の角度の面や曲面に沿わせることが考えられる。
【0035】
また、指部30を前後方向に移動が可能なことで、指部20の吸引口と指部30の吸引口との距離や相対位置関係を変化させることができ、より様々な物体を保持することができる 。
【0036】
さらに、
図4の先端部31の吸引口は、第3回動軸線A3、第4回動軸線A4の関節角度を変化させることで上下方向に位置を変更でき、様々に異なる物体に合わせ物体の面に沿う位置で、吸引口で保持することができる。この上下方向の調整には前後方向のずれも伴い、その調整にも、前後方向移動機構60が有効に働く。なおこの上下方向の位置の変更は、前記関節角度の変更に限らず、例えば上下方向のスライド移動機構による変更であってもよい。
【0037】
(前後方向移動機構はスライド移動を可能にするスライド機構)
なお、指部を前後方向に移動させる機構である前後方向移動機構60の具体例として、その移動がスライド移動となる、スライド駆動部で構成されるスライド機構とすることが一例として考えられる。また、別の具体例として、回転駆動により、前後方向に移動させる機構も考えられる。なお、前後方向移動機構60の具体例は、それ以外の移動機構であっても良い。
【0038】
(指部の退避、指部が占める空間、としての表現記述)
また、前後方向移動機構60は、前後方向に移動させる1つ以上の指部の効果範囲の空間領域を、他の1つ以上の任意の指部の効果範囲の空間領域から退避させる(つまり、これら2つの空間領域が重ならないようにする)ことができる機構であってもよい。ここで、指部の効果範囲の空間領域とは、指部が持つ前後方向移動機構60以外の可動部で指部を動かした際に指部が占めることができる空間領域と定義してもよい。また、指部の効果範囲の空間領域の退避では、各指部の効果範囲の空間領域に加え、その周辺の空間領域(つまり、マージンとしての空間)を含んだ空間領域を対象としてもよい。ここで、その周辺の空間領域を含んだ空間領域とは、指部の効果範囲の空間領域の重心位置から指部の効果範囲の空間領域の境界位置までの距離だけ、またはその距離の半分だけ、指部の効果範囲の空間領域の外側に拡張した空間領域であってもよい。
【0039】
また逆に、指部の効果範囲の空間領域の退避では、各指部の効果範囲の空間領域から縮小させた空間領域を対象としてもよい。また、その縮小させた空間領域は、指部の効果範囲の空間領域の境界から、その空間領域の重心位置に向かって、境界と重心位置との間の距離の1/3の距離だけ、境界を内側に移動させた空間領域、としてもよい。
【0040】
(ロボットハンドのサイズ)
また、一つ以上の指部の厚み(
図1において、各指部をy方向に最も伸ばした時のz方向の各指部の厚さ)が小さく、かつ、指部の幅(
図1におけるx方向)が狭いと、物体の周囲の環境に、より厳しい制約のある場合に有効である。例えば、厚みが、70mm以下でかつ幅が120mm以下、の組み合わせである。また、別の例として、厚みが50mm以下でかつ幅が100mm以下の組み合わせがある。また、別の例として、厚みが40mm以下でかつ幅が70mm以下の組み合わせがある。
【0041】
(制御部による制御例)
制御部15は、上述したように、少なくとも、(1)吸引口20a及び20b等でのバキュームで物体40を保持させる制御(
図3、
図4参照)と、(2)2つ以上の吸引口20a及び30a等をそれぞれ物体の異なる向きの面に沿わせてバキュームさせる制御(
図4参照)と、(3)吸引口20a及び20b等でのバキュームを用いずに、1つ以上の指部20及び30を用いた物理的な挟み込みや抑え込みのみによっても物体40を保持させる制御の少なくとも一つを行ってもよい。
【0042】
以上、本開示に係るロボットハンドについて、実施の形態および変形例に基づいて説明したが、本開示は、これらの実施の形態および変形例に限定されるものではない。本開示の主旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態および変形例に施したものや、実施の形態および変形例における一部の構成要素を組み合わせて構築される別の形態も、本開示の範囲内に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本開示に係るロボットハンドは、様々な物体を保持できるロボットハンドとして、利用できる。
【符号の説明】
【0044】
10 ロボットハンド
11 ロボットハンドと機械装置との接続面
12 ロボットハンドの根元部材
15 制御部
20,30 指部
20a,20b,30a,30b 吸引口
21 指部20の先端部
31 指部30の先端部
40 物体
50 機械装置
51 機械装置の部品のうちロボットハンドと直接繋がっている部品
60 前後方向移動機構
A1 第1回動軸線
A2 第2回動軸線
A3 第3回動軸線
A4 第4回動軸線
【要約】
【課題】様々な物体を保持できるロボットハンドを提供する。
【解決手段】ロボットハンド10は、1つ以上の指部20及び30を備え、少なくとも1つの指部30を、ロボットハンド10の前後方向に移動させる前後方向移動機構60を持つ。
【選択図】
図1