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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】通信方法及び通信デバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/0446 20230101AFI20240730BHJP
   H04W 28/06 20090101ALI20240730BHJP
【FI】
H04W72/0446
H04W28/06 130
H04W28/06 110
【請求項の数】 24
(21)【出願番号】P 2021557703
(86)(22)【出願日】2020-03-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-06-07
(86)【国際出願番号】 CN2020079065
(87)【国際公開番号】W WO2020199897
(87)【国際公開日】2020-10-08
【審査請求日】2021-11-05
(31)【優先権主張番号】201910253361.X
(32)【優先日】2019-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503433420
【氏名又は名称】華為技術有限公司
【氏名又は名称原語表記】HUAWEI TECHNOLOGIES CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Huawei Administration Building, Bantian, Longgang District, Shenzhen, Guangdong 518129, P.R. China
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】シエ,シンチエン
(72)【発明者】
【氏名】グオ,ジーホゥオン
(72)【発明者】
【氏名】ローン,イー
(72)【発明者】
【氏名】フェイ,ヨーンチアーン
(72)【発明者】
【氏名】ビー,ウエンピーン
【審査官】吉村 真治▲郎▼
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0081762(US,A1)
【文献】国際公開第2019/049384(WO,A1)
【文献】中国特許出願公開第109474996(CN,A)
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,Discussion on single uplink operation enhancement for EN-DC[online],3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1902428,2019年02月15日
【文献】Apple,WF on Single Tx in EN-DC with TDD PCell[online],3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1807713,2018年05月24日
【文献】Samsung,Corrections on LTE-NR Coexistence[online],3GPP TSG RAN WG1 #93 R1-1806742,2018年05月11日
【文献】Apple Inc.,Updated summary of enhancements to single Tx switched uplink for EN-DC[online],3GPP TSG RAN WG1 #96 R1-1903761,2019年03月03日
【文献】Huawei, HiSilicon,Enhancements for single UL operation for EN-DC[online],3GPP TSG RAN WG1 #96b R1-1903994,2019年03月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末デバイスが実行する通信方法であって:
第1指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信するステップであって、前記第1指示情報は時分割複信TDDコンフィギュレーションを示し、前記TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、前記時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数である、ステップ;
第2指示情報を前記第1ネットワーク・デバイスから受信するステップであって、前記第2指示情報はリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、前記リファレンスTDDコンフィギュレーションは前記N個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、前記オフセットの値は値範囲に属し、前記値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まない、ステップ;及び
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションと前記オフセットとに基づいて、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を前記第1ネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、前記第3アップリンク時間ユニットは前記少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上である、ステップ;
を含み、前記オフセットは、前記k個の第2アップリンク時間ユニットのうちの或る第2アップリンク時間ユニットと前記第3アップリンク時間ユニットのうち前記或る第2アップリンク時間ユニットに対応する第3アップリンク時間ユニットとの間の差である、方法。
【請求項2】
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションにより示される前記N個の時間ユニットにおける前記k個の第2アップリンク時間ユニットの番号は、n1,n2,...,nkであり、前記オフセットの値はiであり;及び
前記第3アップリンク時間ユニットは、1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は前記時間ドメイン・ユニットにおいてn1+i,n2+i,...,nk+iであるか、又は1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は前記時間ドメイン・ユニットにおいてmod(n1+i,N),mod(n2+i,N),...,mod(nk+i,N)である、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記値範囲は、{0,1},{0,1,5,6},{0,5},{0,1,2},{0,1,2,5,6,7},{0,1,5},又は{0,1,2,5,6}である、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記値範囲は:
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1である場合には、前記値範囲は{0,1,5,6}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、前記値範囲は{0,5}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション3である場合には、前記値範囲は{0,1,2}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、前記値範囲は{0,1}であること;又は
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む、請求項1-3のうちの何れか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記値範囲は:
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションが前記TDDコンフィギュレーション2である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}又は{0,1,2,5,6}であること;
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションが前記TDDコンフィギュレーション4である場合には、前記値範囲は{0,1,5,6}又は{0,1,5}であること;又は
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}又は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む、請求項1-4のうちの何れか1項に記載の方法。
【請求項6】
ネットワーク・デバイスが実行する通信方法であって:
第1指示情報を端末デバイスへ送信するステップであって、前記第1指示情報はTDDコンフィギュレーションを示し、前記TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、前記時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数である、ステップ;
第2指示情報を前記端末デバイスへ送信するステップであって、前記第2指示情報はリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、前記リファレンスTDDコンフィギュレーションは前記N個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、前記オフセットの値は値範囲に属し、前記値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まない、ステップ;及び
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションと前記オフセットとに基づいて、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を前記端末デバイスから受信するステップであって、前記第3アップリンク時間ユニットは前記少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上である、ステップ;
を含み、前記オフセットは、前記k個の第2アップリンク時間ユニットのうちの或る第2アップリンク時間ユニットと前記第3アップリンク時間ユニットのうち前記或る第2アップリンク時間ユニットに対応する第3アップリンク時間ユニットとの間の差である、方法。
【請求項7】
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションにより示される前記N個の時間ユニットにおける前記k個の第2アップリンク時間ユニットの番号は、n1,n2,...,nkであり、前記オフセットの値はiであり;及び
前記第3アップリンク時間ユニットは、1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は前記時間ドメイン・ユニットにおいてn1+i,n2+i,...,nk+iであるか、又は1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は前記時間ドメイン・ユニットにおいてmod(n1+i,N),mod(n2+i,N),...,mod(nk+i,N)である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記値範囲は、{0,1},{0,1,5,6},{0,5},{0,1,2},{0,1,2,5,6,7},{0,1,5},又は{0,1,2,5,6}である、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
前記値範囲は:
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1である場合には、前記値範囲は{0,1,5,6}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、前記値範囲は{0,5}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション3である場合には、前記値範囲は{0,1,2}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、前記値範囲は{0,1}であること;又は
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む、請求項6-8のうちの何れか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記値範囲は:
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションが前記TDDコンフィギュレーション2である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}又は{0,1,2,5,6}であること;
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションが前記TDDコンフィギュレーション4である場合には、前記値範囲は{0,1,5,6}又は{0,1,5}であること;又は
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}又は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む、請求項6-9のうちの何れか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は:
前記TDDコンフィギュレーション及び/又は前記リファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて、前記値範囲を前記ネットワーク・デバイスにより決定するステップ;
を含む請求項6-10のうちの何れか1項に記載の方法。
【請求項12】
通信デバイスであって:
第1指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信し、第2指示情報を前記第1ネットワーク・デバイスから受信するように構成されたトランシーバであって、前記第1指示情報はTDDコンフィギュレーションを示し、前記TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、前記時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数であり、前記第2指示情報は、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、前記リファレンスTDDコンフィギュレーションは前記N個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、前記オフセットの値は値範囲に属し、前記値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まない、トランシーバ;及び
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションと前記オフセットとに基づいて、第3アップリンク時間ユニットを決定するように構成されたプロセッサであって、前記第3アップリンク時間ユニットは前記少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上である、プロセッサ;
を含み、前記トランシーバは、前記第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を前記第1ネットワーク・デバイスへ送信するように構成されており、
前記オフセットは、前記k個の第2アップリンク時間ユニットのうちの或る第2アップリンク時間ユニットと前記第3アップリンク時間ユニットのうち前記或る第2アップリンク時間ユニットに対応する第3アップリンク時間ユニットとの間の差である、通信デバイス。
【請求項13】
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションにより示される前記N個の時間ユニットにおける前記k個の第2アップリンク時間ユニットの番号は、n1,n2,...,nkであり、前記オフセットの値はiであり;及び
前記第3アップリンク時間ユニットは、1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は前記時間ドメイン・ユニットにおいてn1+i,n2+i,...,nk+iであるか、又は1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は前記時間ドメイン・ユニットにおいてmod(n1+i,N),mod(n2+i,N),...,mod(nk+i,N)である、請求項12に記載の通信デバイス。
【請求項14】
前記値範囲は、{0,1},{0,1,5,6},{0,5},{0,1,2},{0,1,2,5,6,7},{0,1,5},又は{0,1,2,5,6}である、請求項12又は13に記載の通信デバイス。
【請求項15】
前記値範囲は:
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1である場合には、前記値範囲は{0,1,5,6}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、前記値範囲は{0,5}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション3である場合には、前記値範囲は{0,1,2}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、前記値範囲は{0,1}であること;又は
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む、請求項12-14のうちの何れか1項に記載の通信デバイス。
【請求項16】
前記値範囲は:
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションが前記TDDコンフィギュレーション2である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}又は{0,1,2,5,6}であること;
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションが前記TDDコンフィギュレーション4である場合には、前記値範囲は{0,1,5,6}又は{0,1,5}であること;又は
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}又は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む、請求項12-15のうちの何れか1項に記載の通信デバイス。
【請求項17】
通信デバイスであって:
第1指示情報を端末デバイスへ送信し、第2指示情報を前記端末デバイスへ送信するように構成されたトランシーバであって、前記第1指示情報はTDDコンフィギュレーションを示し、前記TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、前記時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数であり、前記第2指示情報はリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、前記リファレンスTDDコンフィギュレーションは前記N個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、前記オフセットの値は値範囲に属し、前記値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まない、トランシーバ;及び
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションと前記オフセットとに基づいて、第3アップリンク時間ユニットを決定するように構成されたプロセッサであって、前記第3アップリンク時間ユニットは前記少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上である、プロセッサ;
を含み、前記トランシーバは、前記第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を前記端末デバイスから受信するように構成されており、
前記オフセットは、前記k個の第2アップリンク時間ユニットのうちの或る第2アップリンク時間ユニットと前記第3アップリンク時間ユニットのうち前記或る第2アップリンク時間ユニットに対応する第3アップリンク時間ユニットとの間の差である、通信デバイス。
【請求項18】
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションにより示される前記N個の時間ユニットにおける前記k個の第2アップリンク時間ユニットの番号は、n1,n2,...,nkであり、前記オフセットの値はiであり;及び
前記第3アップリンク時間ユニットは、1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は前記時間ドメイン・ユニットにおいてn1+i,n2+i,...,nk+iであるか、又は1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は前記時間ドメイン・ユニットにおいてmod(n1+i,N),mod(n2+i,N),...,mod(nk+i,N)である、請求項17に記載の通信デバイス。
【請求項19】
前記値範囲は、{0,1},{0,1,5,6},{0,5},{0,1,2},{0,1,2,5,6,7},{0,1,5},又は{0,1,2,5,6}である、請求項17又は18に記載の通信デバイス。
【請求項20】
前記値範囲は:
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1である場合には、前記値範囲は{0,1,5,6}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、前記値範囲は{0,5}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション3である場合には、前記値範囲は{0,1,2}であること;
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、前記値範囲は{0,1}であること;又は
前記TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む、請求項17-19のうちの何れか1項に記載の通信デバイス。
【請求項21】
前記値範囲は:
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションが前記TDDコンフィギュレーション2である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}又は{0,1,2,5,6}であること;
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションが前記TDDコンフィギュレーション4である場合には、前記値範囲は{0,1,5,6}又は{0,1,5}であること;又は
前記リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}又は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む、請求項17-20のうちの何れか1項に記載の通信デバイス。
【請求項22】
前記プロセッサは、前記TDDコンフィギュレーション及び/又は前記リファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて、前記値範囲を決定するように構成されている、請求項17-21のうちの何れか1項に記載の通信デバイス。
【請求項23】
通信装置であって、前記通信装置は:
コンピュータで実行可能なプログラム・コードを記憶するように構成されたメモリ;及び
プロセッサ;
を含み、前記プロセッサは前記メモリに結合され、前記プロセッサが前記コンピュータで実行可能なプログラム・コードを実行すると、前記通信装置は請求項1-5のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように動作することが可能である、通信装置。
【請求項24】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶し、前記命令がコンピュータ上で動作すると、前記コンピュータは請求項1-5のうちの何れか1項に記載の方法を実行するように動作することが可能である、記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本願は2019年3月29日付けで中国国家知識産権局に出願された「通信方法及び通信装置」と題する中国特許出願第201910253361.X号に対する優先権を主張しており、同出願は全体的に参照により本件に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本願は、通信技術の分野、特に通信方法及び通信デバイスに関連する。
【0003】
背景
LTEシステムでは、端末デバイスは2つのネットワーク・デバイスへの同時アクセスをサポートしている。このようなアクセス・モードは、デュアル・コネクティビティ(dual connectivity,DC)モードと言及される。一方のネットワーク・デバイスはプライマリ・ネットワーク・デバイスであり、他方のネットワーク・デバイスはセカンダリ・ネットワーク・デバイスである。無線通信システムの開発及び進化プロセスにおいて、オペレータは、第5世代移動通信技術(the 5th generation,5G)のニュー・ラジオ・インターフェース(new radio interface,NR)システムとロング・ターム・エボリューション(long term evolution,LTE)システムの両方を配備する。端末デバイスはまた、LTEシステムのネットワーク・デバイスとNRシステムのネットワーク・デバイスへの同時アクセスをサポートする。
【0004】
LTEシステム及びNRシステムでは、物理アップリンク制御チャネル(physical-layer uplink control channel,PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(physical-layer uplink shared channel,PUSCH)、物理ランダム・アクセス・チャネル(physical random access channel,PRACH)、サウンディング・リファレンス信号(sounding reference signal,SRS)等の複数の異なるタイプのアップリンク信号が定義されている。しかしながら、LTE方式であるかNR方式であるかによらず、端末デバイスがPRACHを送信するタイミングは、端末デバイスが他の信号を送信するタイミングと相違する。
【0005】
この場合において、端末デバイスがNRシステムのネットワーク・デバイスとLTEシステムのネットワーク・デバイスとに異なるタイプの信号を同時に送信する必要がある場合、例えば、PUSCHをLTEシステムのネットワーク・デバイスへ送信し、PRACHをNRシステムのネットワーク・デバイスへ送信するような場合、端末デバイスにより送信される信号間に強い干渉が引き起こされる。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施形態は、信号間の干渉を減らすために通信方法及び通信装置を提供する。
【0007】
第1態様によれば、第1通信方法が提供される。方法は:第1アップリンク・キャリアで送信されるべき第1信号を決定し、第2アップリンク・キャリアで送信されるべき第2信号を決定するステップであって、第1アップリンク・キャリアは第1無線アクセス技術に対応し、第2アップリンク・キャリアは第2無線アクセス技術に対応する、ステップ;及び第1信号に対応する第1送信タイミングが第2信号に対応する第2送信タイミングと相違する場合、又は第1送信タイミングと第2送信タイミングとの間の差分が所定値より大きい場合において、第1信号と第2信号が時間ドメインでオーバーラップするならば、第3信号を送信するステップを含み、第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号であるか、又は第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号と第1アップリンク・キャリアで送信される第1信号の一部分とであり、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0008】
第1態様の方法は第1通信装置によって実行することができる。第1通信装置は、方法で要求される機能を実装する通信デバイス、例えばチップ・システムをサポートすることが可能な通信デバイス又は通信装置であってもよい。例えば、通信デバイスは端末デバイスである。
【0009】
相応して、第2態様によれば、第2通信方法が提供される。方法において第1ネットワーク・デバイスは、第1信号を送信するために端末デバイスによって使用される第1時間単位を決定し、第1ネットワーク・デバイスは第1無線アクセス技術に対応する。
【0010】
第1ネットワーク・デバイスは、第1指示情報を第1ネットワーク・デバイスへ送信し、第1指示情報は第1時間ユニットを示すために使用され、第1時間ユニットは、第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信するために、端末デバイスによって使用される。
【0011】
端末デバイスは、第1アップリンク・キャリアで送信されるべき第1信号を決定し、第2アップリンク・キャリアで送信されるべき第2信号を決定し、第1アップリンク・キャリアは第1無線アクセス技術に対応し、第2アップリンク・キャリアは第2無線アクセス技術に対応する。
【0012】
第1信号に対応する第1送信タイミングが第2信号に対応する第2送信タイミングと相違する場合、又は第1送信タイミングと第2送信タイミングとの間の差分が所定値より大きい場合において、第1信号と第2信号が時間ドメインでオーバーラップするならば、端末デバイスは第3信号を送信する。
【0013】
第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号であるか、又は第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号と第1アップリンク・キャリアで送信される第1信号の一部分とであり、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0014】
方法は上記の第1通信装置と第2通信装置によって実行することができる。第2通信装置は、方法で要求される機能を実装する通信デバイス、例えばチップ・システムをサポートすることが可能な通信デバイス又は通信装置であってもよい。例えば、通信デバイスは第1ネットワーク・デバイスである。
【0015】
第1態様及び第2態様の方法において、第3信号が第2信号である場合、第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号である。第3信号が第2信号と第1信号の一部分とであり、第1信号の一部分は第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしないシンボルで搬送される場合、第3信号は、第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号と第1アップリンク・キャリアで送信される信号の一部分とである。
【0016】
第3態様によれば、第3通信方法が提供される。方法は以下を含む。
【0017】
第2ネットワーク・デバイスが、第2信号を送信するために端末デバイスにより使用される第2時間ユニットを決定し、第2ネットワーク・デバイスは第2無線アクセス技術に対応する。
【0018】
第2ネットワーク・デバイスは、第2指示情報を第1ネットワーク・デバイスへ送信し、第2指示情報は第2時間ユニットを示すために使用され、第2時間ユニットは、第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信するために、端末デバイスによって使用される。
【0019】
端末デバイスは、第1アップリンク・キャリアで送信されるべき第1信号を決定し、第2アップリンク・キャリアで送信されるべき第2信号を決定し、第1アップリンク・キャリアは第1無線アクセス技術に対応し、第2アップリンク・キャリアは第2無線アクセス技術に対応する。
【0020】
第1信号に対応する第1送信タイミングが第2信号に対応する第2送信タイミングと相違する場合、又は第1送信タイミングと第2送信タイミングとの間の差分が所定値より大きい場合において、第1信号と第2信号が時間ドメインでオーバーラップするならば、端末デバイスは第3信号を送信する。
【0021】
第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号であるか、又は第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号と第1アップリンク・キャリアで送信される第1信号の一部分とであり、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0022】
方法は上記の第1通信装置と第3通信装置によって実行することができる。第3通信装置は、方法で要求される機能を実装する通信デバイス、例えばチップ・システムをサポートすることが可能な通信デバイス又は通信装置であってもよい。例えば、通信デバイスは第2ネットワーク・デバイスである。
【0023】
本願のこの実施形態において、第1信号の第1送信タイミングが第2信号の第2送信タイミングと相違すること、又は2つの送信タイミングの間の差分が所定値より大きいこと、及び、第1信号と第2信号が時間ドメインでオーバーラップしていることが判定された場合、端末デバイスは、第2信号を送信するか、又は第2信号と第1信号の一部分とを送信する可能性があり、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしないシンボルで搬送される。これは、送信される信号が時間ドメインでオーバーラップしないので、2つの信号が時分割モードで送信されて信号間の干渉を減らすことと等価である。
【0024】
オプションとして、第1無線アクセス技術はNRであり、第2無線アクセス技術はLTEであり、あるいは第1無線アクセス技術はLTEであり、第2無線アクセス技術はNRである。特に制限はない。
【0025】
オプションとして、第1信号はPUCCH、PUSCH、又はSRSのうちの1つであり、第2信号はPRACHである。
【0026】
第1信号がPUCCH、PUSCH、又はSRSのうちの1つであり、第2信号がPRACHである場合、PRACHはより重要である可能性があり、或いは通常PRACHは時間に間に合うように送信されることを必要とする。従って、端末デバイスは優先的にPRACHを送信することを選択する可能性がある。代替的に、第2信号は、PUCCH、PUSCH又はSRSのうちの1つであり、第1信号はPRACHである。特に制限はない。
【0027】
オプションとして、第1信号の始点は時間ドメインにおいて第2信号の始点より遅れている。
【0028】
第2信号の始点がより早い場合、端末デバイスは優先的に第2信号を送信し、その結果、始点がより早い信号が可能な限り時間に間に合うように送信されることが可能である。代替的に、第2信号の始点は、時間ドメインにおいて第1信号の始点よりも遅くてもよい。これは特に限定されない。
【0029】
オプションとして、方法は、端末デバイスが、第1信号を破棄するか、又は第1信号の一部分を破棄するステップを更に含み、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしているシンボルで搬送される。
【0030】
本願のこの実施形態に説明される「廃棄する」は、第1信号又は信号の一部分が現在のリソースで送信されないことを意味してもよい。送信されない信号に関し、端末デバイスは、代替的に信号を格納してもよい。本願のこの実施形態では、信号が捨てられることを必要とすることに限定されない。もちろん、端末デバイスは代替的に第1信号又は信号の一部分を破棄し、保存しなくてもよい。このことは以下の説明に適用され、詳細は再び説明されない。
【0031】
第3信号を送信することに加えて、端末デバイスは、更に、信号の残りの部分を破棄する可能性がある。代替的に、端末デバイスは、信号の残りの部分を破棄せずに、信号の残りの部分の送信を遅らせてもよい。特に制限はない。
【0032】
オプションとして、方法は、端末デバイスが第1指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信するステップを更に含み、第1指示情報は、第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信するように端末デバイスを指示するために使用される。
【0033】
例えば、第1指示情報は第1信号を送信するために使用される第1時間ユニットを示すことが可能であり、端末デバイスは、第1信号のアップリンク・タイミング・アドバンスに基づいて、第1時間ユニットの始点を決定することが可能であり、即ち第1送信タイミングを決定することができる。代替的に、第1送信タイミングは、予め設定されていてもよく、端末デバイスは、第1信号のアップリンク・タイミング・アドバンスに基づいて、第1送信タイミングを決定する必要はない。
【0034】
オプションとして、方法は、端末デバイスが、第2指示情報を第2ネットワーク・デバイスから受信するステップを更に含み、第2指示情報は、第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信するように端末デバイスを指示するために使用される。
【0035】
例えば、第2指示情報は第2信号を送信するために使用される第2時間ユニットを示すことが可能であり、端末デバイスは、第2信号のアップリンク・タイミング・アドバンスに基づいて、第2時間ユニットの始点を決定することが可能であり、即ち第2送信タイミングを決定することができる。代替的に、第2送信タイミングは、予め設定されていてもよく、端末デバイスは、第2信号のアップリンク・タイミング・アドバンスに基づいて、第2送信タイミングを決定する必要はない。
【0036】
第4態様によれば、第4通信方法が提供される。方法は、第1指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信するステップであって、第1指示情報はTDDコンフィギュレーションを示し、TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数である、ステップ;第2指示情報を第1ネットワーク・デバイスから端末デバイスにより受信するステップであって、第2指示情報はリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、リファレンスTDDコンフィギュレーションはN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、オフセットの値は値範囲に属し、値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まない、ステップ;及びリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信するステップであって、第3アップリンク時間ユニットは少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上である、ステップを含む。
【0037】
方法は第4通信装置によって実行することができる。第4通信装置は、方法で要求される機能を実装する通信デバイス、例えばチップ・システムをサポートすることが可能な通信デバイス又は通信装置であってもよい。例えば、第4通信装置は端末デバイスである。
【0038】
第5態様によれば、第5通信方法が提供される。方法は、第1指示情報を端末デバイスへ送信するステップであって、1指示情報はTDDコンフィギュレーションを示し、TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数である、ステップ;第2指示情報を端末デバイスへ第1ネットワーク・デバイスにより送信するステップであって、第2指示情報はリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、リファレンスTDDコンフィギュレーションはN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、オフセットの値は値範囲に属し、値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まない、ステップ;及びリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を端末デバイスから受信するステップであって、第3アップリンク時間ユニットは少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上である、ステップを含む。
【0039】
方法は第5通信装置によって実行することができる。第5通信装置は、方法で要求される機能を実装する通信デバイス、例えばチップ・システムをサポートすることが可能な通信デバイス又は通信装置であってもよい。例えば、第5通信装置は第1ネットワーク・デバイスである。
【0040】
第4態様及び第5態様の方法では、第1ネットワーク・デバイスは、一部の端末デバイスに対してオフセットを設定することが可能であり、他の部分の端末デバイスに対してはオフセットを設定しない。一部の端末デバイスに対して設定されるオフセットの値(複数)は、異なっていてもよい。このようにして、異なる端末デバイスは、異なるアップリンク時間ユニットでアップリンク信号を送信することが可能であり、その結果、各アップリンク時間ユニットが可能な限り活用され、ネットワークのリソース利用が改善される。更に、オフセットを設定することによって、リファレンスTDDコンフィギュレーションの柔軟性も改善される。
【0041】
オプションとして、リファレンスTDDコンフィギュレーションにより示されるN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットの番号は、n1,n2,...,nkであり、オフセットの値はiであり;及び第3アップリンク時間ユニットは、1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は時間ドメイン・ユニットにおいてn1+i,n2+i,...,nk+iであるか、又は1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は時間ドメイン・ユニットにおいてmod(n1+i,N),mod(n2+i,N),...,mod(nk+i,N)である。
【0042】
本方法では、端末デバイスが、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて第3アップリンク時間ユニットを決定する。確かに、本願のこの実施形態では、端末デバイスがリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて第3アップリンク時間ユニットを決定する方法は、これに限定されない。
【0043】
オプションとして、値範囲は、{0,1},{0,1,5,6},{0,5},{0,1,2},{0,1,2,5,6,7},{0,1,5},又は{0,1,2,5,6}である。
【0044】
本願のこの実施形態では、幾つかの値範囲のうちの1つ以上に加えて、別の値範囲が更に含まれてもよい。幾つかの値範囲は、代替的に、複数の値のうちの一部分のみを含んでもよいし、又はすべての値を含んでもよい。更に、値範囲は実際上存在していてもよく、1つの値範囲が1つ以上の値を含んでいてもよい。代替的に、値範囲の概念は存在しなくてもよく、値範囲は、複数の値に対する単なる包括的な用語であるにすぎない。
【0045】
オプションとして、値範囲は以下のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む:
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1である場合には、値範囲は{0,1,5,6}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,5}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション3である場合には、値範囲は{0,1,2}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1}であること;又は
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること。
【0046】
値範囲がTDDコンフィギュレーションに基づいて決定される場合、決定された値範囲は、前述の項目のうちの少なくとも1つを含む可能性がある。
【0047】
オプションとして、値範囲は以下のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む:
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}又は{0,1,2,5,6}であること;
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1,5,6}又は{0,1,5}であること;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}又は{0,1,2,5,6}であること。
【0048】
値範囲がリファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて決定される場合、決定された値範囲は、前述の項目のうちの少なくとも1つを含む可能性がある。
【0049】
オプションとして、方法は、第1ネットワーク・デバイスが、TDDコンフィギュレーション及び/又はリファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて、値範囲を決定するステップを更に含む。
【0050】
第1ネットワーク・デバイスは、TDDコンフィギュレーション又はリファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて値範囲を決定してもよいし、又はTDDコンフィギュレーション及びリファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて値範囲を決定してもよい。値範囲が決定された後、オフセットの値は、決定された値範囲から選択され、端末デバイスへ送信されてもよい。
【0051】
第6態様によれば、第1タイプの通信装置が提供される。通信装置は例えば上記の第1通信装置である。通信装置はプロセッサとメモリとを含む。オプションとして、通信装置はトランシーバを更に含んでもよい。プロセッサ、メモリ、及びトランシーバは、第1態様又は第1態様の可能な設計のうちの何れかにおいて説明される方法を実装するように構成されてもよい。例えば、通信装置は、通信デバイスに配置されたチップである。例えば、通信デバイスは端末デバイスである。トランシーバは、例えば、通信デバイスにおけるアンテナ、フィーダー、コーデック等によって実現される。代替的に、通信装置が通信デバイス内に配置されたチップである場合、トランシーバは、例えば、チップ内の通信インターフェースであり、通信インターフェースは、通信デバイス内の無線周波数トランシーバ構成要素に接続され、無線周波数トランシーバ構成要素を介して情報の送受信を実現する。
【0052】
プロセッサは、第1アップリンク・キャリアで送信されるべき第1信号を決定し、第2アップリンク・キャリアで送信されるべき第2信号を決定するように構成され、第1アップリンク・キャリアは第1無線アクセス技術に対応し、第2アップリンク・キャリアは第2無線アクセス技術に対応する。
【0053】
トランシーバは、第1信号に対応する第1送信タイミングが第2信号に対応する第2送信タイミングと相違する場合、又は第1送信タイミングと第2送信タイミングとの間の差分が所定値より大きい場合において、第1信号と第2信号が時間ドメインでオーバーラップするならば、第3信号を送信するように構成される。
【0054】
第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号であるか、又は第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号と第1アップリンク・キャリアで送信される第1信号の一部分とであり、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0055】
第6態様のオプションの解決策については、前述の説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0056】
オプションとして、プロセッサは、第1信号を破棄するか、又は第1信号の一部分を破棄するように更に構成されており、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしているシンボルで搬送される。
【0057】
オプションとして、トランシーバは、第1指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信するように更に構成され、第1指示情報は、第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信するように端末デバイスを指示するために使用される。
【0058】
オプションとして、トランシーバは、第2指示情報を第2ネットワーク・デバイスから受信するように更に構成され、第2指示情報は、第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信するように端末デバイスを指示するために使用される。
【0059】
第6態様又は第6態様の実装によってもたらされる技術的効果については、第1態様又は第1態様の実装の技術的効果の説明を参照されたい。詳細は再度説明しない。
【0060】
第7態様によれば、第1タイプの通信システムが提供される。通信システムは、例えば上記の第1タイプの通信装置と第2タイプの通信装置を含む。第2タイプの通信装置は、例えば上記の第2通信装置である。
【0061】
第8態様によれば、第2タイプの通信システムが提供される。通信システムは、例えば上記の第1タイプの通信装置と第3タイプの通信装置を含む。第3タイプの通信装置は、例えば上記の第3通信装置である。
【0062】
第9態様によれば、第4タイプの通信装置が提供される。通信装置は例えば上記の第4通信装置である。通信装置はプロセッサとメモリとを含む。オプションとして、通信装置はトランシーバを更に含んでもよい。プロセッサ、メモリ、及びトランシーバは、第4態様又は第4態様の可能な設計のうちの任意の1つにおいて説明される方法を実装するように構成されてもよい。例えば、通信装置は、通信デバイスに配置されたチップである。例えば、通信デバイスは端末デバイスである。トランシーバは、例えば、通信デバイスにおけるアンテナ、フィーダー、コーデック等によって実現される。代替的に、通信装置が通信デバイス内に配置されたチップである場合、トランシーバは、例えば、チップ内の通信インターフェースであり、通信インターフェースは、通信デバイス内の無線周波数トランシーバ構成要素に接続され、無線周波数トランシーバ構成要素を介して情報の送受信を実現する。
【0063】
トランシーバは、第1指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信し、第2指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信するように構成され、第1指示情報はTDDコンフィギュレーションを示し、TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数であり、第2指示情報はリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、リファレンスTDDコンフィギュレーションはN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、オフセットの値は値範囲に属し、値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まない。
【0064】
プロセッサは、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて、第3アップリンク時間ユニットを決定するように構成され、第3アップリンク時間ユニットは少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上である。
【0065】
トランシーバは、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信するように更に構成される。
【0066】
第9態様のオプションの解決策については、前述の説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0067】
第9態様又は第9態様の実装によってもたらされる技術的効果については、第4態様又は第4態様の実装の技術的効果の説明を参照されたい。詳細は再度説明しない。
【0068】
第10態様によれば、第5タイプの通信装置が提供される。通信装置は例えば上記の第5通信装置である。通信装置はプロセッサとメモリとを含む。オプションとして、通信装置はトランシーバを更に含んでもよい。プロセッサ、メモリ、及びトランシーバは、第5態様又は第5態様の可能な設計において説明される方法を実装するように構成されてもよい。例えば、通信装置は、通信デバイスに配置されたチップである。例えば、通信デバイスは第1ネットワーク・デバイスである。トランシーバは、例えば、通信デバイスにおけるアンテナ、フィーダー、コーデック等によって実現される。代替的に、通信装置が通信デバイス内に配置されたチップである場合、トランシーバは、例えば、チップ内の通信インターフェースであり、通信インターフェースは、通信デバイス内の無線周波数トランシーバ構成要素に接続され、無線周波数トランシーバ構成要素を介して情報の送受信を実現する。
【0069】
トランシーバは、第1指示情報を端末デバイスへ送信し、第2指示情報を前記端末デバイスへ送信するように構成され、1指示情報はTDDコンフィギュレーションを示し、TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数であり、第2指示情報はリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、リファレンスTDDコンフィギュレーションはN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、オフセットの値は値範囲に属し、値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まない。
【0070】
プロセッサは、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて、第3アップリンク時間ユニットを決定するように構成され、第3アップリンク時間ユニットは少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上である。
【0071】
トランシーバは、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を前記第1ネットワーク・デバイスから受信するように更に構成される。
【0072】
第10態様のオプションの解決策については、前述の説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0073】
第10態様又は第10態様の実装によってもたらされる技術的効果については、第5態様又は第5態様の実装の技術的効果の説明を参照されたい。詳細は再度説明しない。
【0074】
第11態様によれば、第6タイプの通信装置が提供される。通信装置は、例えば上記の第1通信装置である。通信装置は、第1態様のうちの任意の1つ、又は第1態様の可能な実装における方法を実行するように構成される。具体的には、通信装置は、第1態様のうちの任意の1つ、又は第1態様の可能な実装における方法を実行するように構成されたモジュールを含むことが可能であり、例えば、互いに結合された処理モジュールと記憶モジュールを含み、オプションとしてトランシーバ・モジュールを更に含むことが可能である。例えば、通信装置は通信デバイスである。例えば、通信デバイスは端末デバイスである。トランシーバ・モジュールは、第1態様における受信及び送信動作を実装するように構成され、処理モジュールは、第1態様における受信及び送信動作以外の動作を実装するように構成される。
【0075】
第11態様のオプションの解決策については、前述の説明を参照されたい。詳細は、ここでは再度説明しない。
【0076】
第11態様又は第11態様の実装によってもたらされる技術的効果については、第5態様又は第5態様の実装の技術的効果の説明を参照されたい。詳細は再度説明しない。
【0077】
第12態様によれば、第3タイプの通信システムが提供される。通信システムは、例えば上記の第6タイプの通信装置と第7タイプの通信装置を含む。第7タイプの通信装置は、例えば上記の第2通信装置である。
【0078】
第13態様によれば、第4タイプの通信システムが提供される。通信システムは、例えば上記の第6タイプの通信装置と第8タイプの通信装置を含む。第8タイプの通信装置は、例えば上記の第3通信装置である。
【0079】
第14態様によれば、第9タイプの通信装置が提供される。通信装置は、例えば上記の第4通信装置である。通信装置は、第4態様のうちの任意の1つ、又は第4態様の可能な実装における方法を実行するように構成される。具体的には、通信装置は、第4態様のうちの任意の1つ、又は第4態様の可能な実装における方法を実行するように構成されたモジュールを含むことが可能であり、例えば、互いに結合された処理モジュールと記憶モジュールを含み、オプションとしてトランシーバ・モジュールを更に含むことが可能である。例えば、通信装置は通信デバイスである。例えば、通信デバイスは端末デバイスである。トランシーバ・モジュールは、第4態様における受信及び送信動作を実装するように構成され、処理モジュールは、第4態様における受信及び送信動作以外の動作を実装するように構成される。
【0080】
第15態様によれば、第10タイプの通信装置が提供される。通信装置は、例えば上記の第5通信装置である。通信装置は、第5態様のうちの任意の1つ、又は第5態様の可能な実装における方法を実行するように構成される。具体的には、通信装置は、第5態様のうちの任意の1つ、又は第5態様の可能な実装における方法を実行するように構成されたモジュールを含むことが可能であり、例えば、互いに結合された処理モジュールと記憶モジュールを含み、オプションとしてトランシーバ・モジュールを更に含むことが可能である。例えば、通信装置は通信デバイスである。例えば、通信デバイスは第1ネットワーク・デバイスである。トランシーバ・モジュールは、第5態様における受信及び送信動作を実装するように構成され、処理モジュールは、第5態様における受信及び送信動作以外の動作を実装するように構成される。
【0081】
第16態様によれば、第11タイプの通信装置が提供される。通信装置は、上記の方法の設計における第1通信装置であってもよい。例えば、通信装置は、通信デバイスに配置されたチップである。例えば、通信デバイスは端末デバイスである。通信装置は、コンピュータで実行可能なプログラム・コードを記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含み、プロセッサはメモリに結合されている。メモリに記憶されたプログラム・コードは、命令を含む。プロセッサが命令を実行すると、第11タイプの通信装置は、第1態様のうちの任意の1つ又は第1態様の可能な実装における方法を実行すること、第2態様のうちの任意の1つ又は第2態様の可能な実装における方法を実行すること、又は第3態様のうちの任意の1つ又は第3態様の可能な実装における方法を実行することが可能になる。
【0082】
第11タイプの通信装置は、通信インターフェースを更に含むことができる。通信インターフェースは、端末デバイス内のトランシーバであってもよい。例えば、通信インターフェースは、通信装置におけるアンテナ、フィーダー、コーデック等によって実現される。代替的に、第11タイプの通信装置が端末デバイス内に配置されたチップである場合、通信インターフェースは、チップの入力/出力インターフェース、例えば入力/出力ピンであってもよい。
【0083】
第17態様によれば、第12タイプの通信装置が提供される。通信装置は、上記の方法の設計における第2通信装置であってもよい。例えば、通信装置は、通信デバイスに配置されたチップである。例えば、通信デバイスは第1ネットワーク・デバイスである。通信装置は、コンピュータで実行可能なプログラム・コードを記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含み、プロセッサはメモリに結合されている。メモリに記憶されたプログラム・コードは、命令を含む。プロセッサが命令を実行すると、第12タイプの通信装置は、第2態様のうちの任意の1つ又は第2態様の可能な実装における方法を実行することが可能になる。
【0084】
第12タイプの通信装置は、通信インターフェースを更に含むことができる。通信インターフェースは、第1ネットワーク・デバイス内のトランシーバであってもよい。例えば、通信インターフェースは、通信装置におけるアンテナ、フィーダー、コーデック等によって実現される。代替的に、第12タイプの通信装置が第1ネットワーク・デバイス内に配置されたチップである場合、通信インターフェースは、チップの入力/出力インターフェース、例えば入力/出力ピンであってもよい。
【0085】
第18態様によれば、第13タイプの通信装置が提供される。通信装置は、上記の方法の設計における第3通信装置であってもよい。例えば、通信装置は、通信デバイスに配置されたチップである。例えば、通信デバイスは第2ネットワーク・デバイスである。通信装置は、コンピュータで実行可能なプログラム・コードを記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含み、プロセッサはメモリに結合されている。メモリに記憶されたプログラム・コードは、命令を含む。プロセッサが命令を実行すると、第13タイプの通信装置は、第3態様のうちの任意の1つ又は第3態様の可能な実装における方法を実行することが可能になる。
【0086】
第13タイプの通信装置は、通信インターフェースを更に含むことができる。通信インターフェースは、第2ネットワーク・デバイス内のトランシーバであってもよい。例えば、通信インターフェースは、通信装置におけるアンテナ、フィーダー、コーデック等によって実現される。代替的に、第13タイプの通信装置が第2ネットワーク・デバイス内に配置されたチップである場合、通信インターフェースは、チップの入力/出力インターフェース、例えば入力/出力ピンであってもよい。
【0087】
第19態様によれば、第14タイプの通信装置が提供される。通信装置は、上記の方法の設計における第4通信装置であってもよい。例えば、通信装置は、通信デバイスに配置されたチップである。例えば、通信デバイスは端末デバイスである。通信装置は、コンピュータで実行可能なプログラム・コードを記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含み、プロセッサはメモリに結合されている。メモリに記憶されたプログラム・コードは、命令を含む。プロセッサが命令を実行すると、第19タイプの通信装置は、第4態様のうちの任意の1つ又は第4態様の可能な実装における方法を実行することが可能になる。
【0088】
第19タイプの通信装置は、通信インターフェースを更に含むことができる。通信インターフェースは、端末デバイス内のトランシーバであってもよい。例えば、通信インターフェースは、通信装置におけるアンテナ、フィーダー、コーデック等によって実現される。代替的に、第19タイプの通信装置が端末デバイス内に配置されたチップである場合、通信インターフェースは、チップの入力/出力インターフェース、例えば入力/出力ピンであってもよい。
【0089】
第20態様によれば、第15タイプの通信装置が提供される。通信装置は、上記の方法の設計における第5通信装置であってもよい。例えば、通信装置は、通信デバイスに配置されたチップである。例えば、通信デバイスは第2ネットワーク・デバイスである。通信装置は、コンピュータで実行可能なプログラム・コードを記憶するように構成されたメモリと、プロセッサとを含み、プロセッサはメモリに結合されている。メモリに記憶されたプログラム・コードは、命令を含む。プロセッサが命令を実行すると、第20タイプの通信装置は、第5態様のうちの任意の1つ又は第5態様の可能な実装における方法を実行することが可能になる。
【0090】
第20タイプの通信装置は、通信インターフェースを更に含むことができる。通信インターフェースは、第2ネットワーク・デバイス内のトランシーバであってもよい。例えば、通信インターフェースは、通信装置におけるアンテナ、フィーダー、コーデック等によって実現される。代替的に、第20タイプの通信装置が第2ネットワーク・デバイス内に配置されたチップである場合、通信インターフェースは、チップの入力/出力インターフェース、例えば入力/出力ピンであってもよい。
【0091】
第21態様によれば、第4タイプの通信システムが提供される。通信システムは、第9態様による第4タイプの通信装置、第14態様による第9タイプの通信装置、又は第19態様による第14タイプの通信装置を含む可能性があり;且つ第10態様による第5タイプの通信装置、第15態様による第10タイプの通信装置、又は第20態様による第15タイプの通信装置を含む可能性がある。
【0092】
第22態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第1態様又は第1態様の可能な設計のうちの任意の1つにおける方法を実行することが可能になる。
【0093】
第23態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第2態様又は第2態様の可能な設計のうちの任意の1つにおける方法を実行することが可能になる。
【0094】
第24態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第3態様又は第3態様の可能な設計のうちの任意の1つにおける方法を実行することが可能になる。
【0095】
第25態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第4態様又は第4態様の可能な設計のうちの任意の1つにおける方法を実行することが可能になる。
【0096】
第26態様によれば、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供される。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は命令を記憶する。命令がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第5態様又は第5態様の可能な設計のうちの任意の1つにおける方法を実行することが可能になる。
【0097】
第27態様によれば、命令を含むコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品は、命令を記憶する。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第1態様又は第1態様の可能な設計のうちの任意の1つにおける方法を実行することが可能になる。
【0098】
第28態様によれば、命令を含むコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品は、命令を記憶する。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第2態様又は第2態様の可能な設計のうちの任意の1つにおける方法を実行することが可能になる。
【0099】
第29態様によれば、命令を含むコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品は、命令を記憶する。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第3態様又は第3態様の可能な設計のうちの任意の1つにおける方法を実行することが可能になる。
【0100】
第30態様によれば、命令を含むコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品は、命令を記憶する。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第4態様又は第4態様の可能な設計のうちの任意の1つにおける方法を実行することが可能になる。
【0101】
第31態様によれば、命令を含むコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・プログラム製品は、命令を記憶する。コンピュータ・プログラム製品がコンピュータ上で動作すると、コンピュータは、第5態様又は第5態様の可能な設計のうちの任意の1つにおける方法を実行することが可能になる。
【0102】
本願の実施形態によれば、送信される信号は時間ドメインにおいてオーバーラップせず、その結果、2つの信号は時分割モードで送信されて、信号間の干渉を減らす。
【図面の簡単な説明】
【0103】
図1図1図4は本願の実施形態による4つのアプリケーション・シナリオの概略図である。
図2図1図4は本願の実施形態による4つのアプリケーション・シナリオの概略図である。
図3図1図4は本願の実施形態による4つのアプリケーション・シナリオの概略図である。
図4図1図4は本願の実施形態による4つのアプリケーション・シナリオの概略図である。
【0104】
図5】本願の実施形態による第1通信方法のフローチャートである。
【0105】
図6】本願の実施形態による第1時間ユニットと第2時間ユニットとの間の第1関係の概略図である。
【0106】
図7】本願の実施形態による第1時間ユニットと第2時間ユニットとの間の第2関係の概略図である。
【0107】
図8】本願の実施形態による第2通信方法のフローチャートである。
【0108】
図9】本願の実施形態による端末デバイスの機能を実現することが可能な通信装置の概略構成図である。
【0109】
図10】本願の実施形態による第1ネットワーク・デバイスの機能を実現することが可能な通信装置の概略構成図である。
【0110】
図11】本願の実施形態による第2ネットワーク・デバイスの機能を実現することが可能な通信装置の概略構成図である。
【0111】
図12】本願の実施形態による端末デバイスの機能を実現することが可能な通信装置の概略構成図である。
【0112】
図13】本願の実施形態による第1ネットワーク・デバイスの機能を実現することが可能な通信装置の概略構成図である。
【0113】
図14A図14A及び図14Bは本願の実施形態による2つの通信装置の概略構造図である。
図14B図14A及び図14Bは本願の実施形態による2つの通信装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0114】
本願の実施形態の目的、技術的解決策、及び利点をより明確にするために、以下、添付図面を参照しながら本願の実施形態を更に詳細に説明する。
【0115】
当業者の理解を容易にするために、以下、本願の実施形態における幾つかの用語を説明する。
【0116】
(1)端末デバイス:端末デバイスは、ユーザーに音声及び/又はデータ接続を提供するデバイスであり、例えば、無線接続機能を有するハンドヘルド・デバイス、又は無線モデムに接続される処理デバイスであってもよい。端末デバイスは、無線アクセス・ネットワーク(radio access network,RAN)を介してコア・ネットワークと通信し、音声及び/又はデータをRANとやり取りすることができる。端末デバイスは、ユーザー装置(user equipment,UE)、無線端末デバイス、移動端末デバイス、デバイス・ツー・デバイス(device-to-device,D2D)端末デバイス、ビークル・ツー・エブリシング(vehicle-to-everything,V2X)端末デバイス、マシン・ツー・マシン/マシン・タイプ通信(machine-to-machine/machine-type communications,M2M/MTC)端末デバイス、物のインターネット(インターネット、IoT)端末デバイス、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者局(subscriber station)、移動局(mobile station)、遠隔局(remote station)、アクセス・ポイント(access point,AP)、遠隔端末(remote terminal)、アクセス端末(access terminal)、ユーザー端末(user terminal)、ユーザー・エージェント(user agent)、ユーザー・デバイス(user device)等であってもよい。例えば、端末デバイスは、携帯電話(又は「セルラー」電話と言及される)、携帯端末デバイスを備えたコンピュータ、ポータブル、ポケット・サイズ、ハンドヘルド、又はコンピュータ内蔵の移動装置などであってもよい。例えば、端末デバイスは、パーソナル通信サービス(personal communication service,PCS)電話、コードレス電話、セッション・イニシエーション・プロトコル(session initiation protocol,SIP)電話、無線ローカル・ループ(wireless local loop,WLL)ステーション、又はパーソナル・デジタル・アシスタント(personal digital assistant,PDA)のようなデバイスである。端末デバイスは、更に、限られたデバイス、例えば、比較的低電力消費のデバイス、限られた記憶能力を有するデバイス、又は限られた演算能力を有するデバイスを含む。例えば、端末デバイスは、バー・コード・デバイス、無線周波数識別(radio frequency identification,RFID)デバイス、センサー、グローバル・ポジショニング・システム(global positioning system,GPS)、又はレーザー・スキャナのような情報センシング・デバイスを含む。
【0117】
限定ではない例示として、本願の実施形態において、端末デバイスは代替的にウェアラブル・デバイスであってもよい。ウェアラブル・デバイスはまた、ウェアラブル・インテリジェント・デバイス、インテリジェント・ウェアラブル・デバイスなどと言及されてもよい。ウェアラブル・デバイスは、例えばメガネ、手袋、腕時計、衣服、靴のような日常的なウェアでインテリジェント・デザインを行うために、ウェアラブル技術を応用することによって開発されたデバイスの総称である。ウェアラブル・デバイスは、身体に直接的に装着されるポータブル・デバイス、又はユーザーの衣類やアクセサリに組み込まれるポータブル・デバイスである。ウェアラブル・デバイスはハードウェア・デバイス以上のものであり、ソフトウェア・サポート、データ交換、クラウド・インタラクションを通じて強力な機能を実現する。広義には、ウェアラブル・インテリジェント・デバイスは、例えばスマート・ウォッチやスマート・グラスのようなスマートフォンに依存することなく全部又は一部の機能を実現することが可能なフル装備の大型デバイス、及び一種類のアプリケーション機能にフォーカスし、スマートフォンのような他のデバイスとの連携を必要とするデバイス、例えば様々なスマート・バンド、スマート・ヘルメット、又は身体合図を監視するスマート・ジュエリーなどを含む。
【0118】
しかしながら、上記の様々な端末デバイスが車両に搭載される場合(例えば、車両内に置かれたり、車両にインストールされたりする場合)、端末デバイスは車載端末デバイスと考えられてもよい。車載端末デバイスはまた、例えば車載ユニット(on-board unit,OBU)と呼ばれる。
【0119】
(2)ネットワーク・デバイス:ネットワーク・デバイスは、例えば、基地局(例えば、アクセス・ポイント)のようなアクセス・ネットワーク(access network,AN)デバイスを含み、アクセス・ネットワーク内の1つ以上のセルを介して、エア・インターフェースを介して無線端末デバイスと通信するデバイスであってもよい。代替的に、例えばV2X技術におけるネットワーク・デバイスは、路側ユニット(road side unit,RSU)である。基地局は、受信したオーバー・ザ・エアー・フレームと受信したインターネット・プロトコル(IP)パケットとの間で相互変換を実行するように構成され、端末デバイスとアクセス・ネットワークの残りの部分との間のルータとして機能することが可能であり、アクセス・ネットワークの残りの部分はIPネットワークを含むことが可能である。RSUは、ビークル・ツー・エブリシング(vehicle-to-everything,V2X)アプリケーションをサポートする固定インフラストラクチャ・エンティティであってもよく、V2Xアプリケーションをサポートする別のエンティティとメッセージをやり取りすることが可能である。アクセス・ネットワーク・デバイスは、エア・インターフェースの属性管理を更に統合することができる。例えば、アクセス・ネットワーク・デバイスは、LTEシステムにおけるエボルブドNodeB(NodeB,eNB,又はe-NodeB,evolutional Node B)又はロング・ターム・エボリューション・アドバンスト(long term evolution-advanced,LTE-A)システムを含んでもよいし;又は5G NRシステムにおける次世代NodeB(next generation node B,gNB)を含んでもよいし;又はクラウド・アクセス・ネットワーク(cloud radio access network,Cloud RAN)システムにおけるセントラル化されたユニット(centralized unit,CU)及び分散されたユニット(distributed unit,DU)を含んでもよい。これは、本願の実施態様で限定されない。
【0120】
もちろん、ネットワーク・デバイスはコア・ネットワーク・デバイスを含んでもよい。しかしながら、本願の実施形態で提供される技術的解決策は、主にアクセス・ネットワーク・デバイスに関する。従って、以下で説明される「ネットワーク・デバイス」は、別意に指定されない限り、アクセス・ネットワーク・デバイスである。
【0121】
(3)多重無線アクセス技術デュアル・コネクティビティ(multi-RAT dual connectivity,MR-DC)
【0122】
LTEシステムでは、端末デバイスは2つのネットワーク・デバイスへの同時アクセスをサポートしている。このようなアクセス・モードは、デュアル・コネクティビティ(dual connectivity,DC)モードと呼ばれる。一方のネットワーク・デバイスはプライマリ・ネットワーク・デバイスであり、他方のネットワーク・デバイスはセカンダリ・ネットワーク・デバイスである。無線通信システムの開発及び進化プロセスにおいて、オペレータは5G NRシステムとLTEシステムの両方を配備し、端末デバイスもLTEネットワーク・デバイスとNRネットワーク・デバイスへの同時アクセスをサポートする。LTEは、エボルブド・ユニバーサル地上無線アクセス(evolved universal terrestrial radio access,E-UTRA)とも呼ばれるので、このようなアクセス・モードは、エボルブド・ユニバーサル地上無線アクセス及びニュー・ラジオ無線インターフェース・デュアル・コネクティビティ(E-UTRA NR dual connectivity,EN-DC)モードとも言及される。EN-DCモードでは、LTEネットワーク・デバイスはプライマリ・ネットワーク・デバイスであり、NRネットワーク・デバイスはセカンダリ・ネットワーク・デバイスである。もちろん、システムの進化、新しいエア・インターフェース及びエボルブド・ユニバーサル地上無線アクセス・ネットワーク・デュアル・コネクティビティ(NR E-UTRA dual connectivity,NE-DC)は、将来においてもサポートされる可能性があり、即ち、NRネットワーク・デバイスはプライマリ・ネットワーク・デバイスであり、LTEネットワーク・デバイスはセカンダリ・ネットワーク・デバイスである。EN-DC端末デバイスとNE-DC端末デバイスの両方が2つの異なる無線アクセス技術のネットワーク・デバイスに接続されるので、これらのDCモードは、まとめてMR-DCモードと言及されてもよい。
【0123】
(4)サブキャリア:直交周波数分割多重(orthogonal frequency division multiplexing,OFDM)システムでは、周波数ドメイン・リソースは幾つかのサブリソースに分割され、周波数ドメインにおける各サブリソースはサブキャリアと言及されてもよい。サブキャリアはまた、周波数ドメイン・リソースの最小の粒度として理解されてもよい。
【0124】
(5)サブキャリア間隔:サブキャリア間隔は、OFDMシステムの周波数ドメインにおける2つの隣接するサブキャリアの中心位置又はピーク位置の間の間隔の値である。例えば、LTEシステムにおけるサブキャリア間隔は15kHzであり、5G NRシステムにおけるサブキャリア間隔は15kHz、30kHz、60kHz、120kHz等であってもよい。
【0125】
(6)リソース・ブロック(resource block,RB):周波数ドメインにおけるN個の連続したサブキャリアは、1つのリソース・ブロックと言及されてもよい。例えば、LTEシステムにおける1つのリソース・ブロックは12個のサブキャリアを含み、5G NRシステムの1つのリソース・ブロックは12個のサブキャリアを含む。通信システムの進化に伴って、1つのリソース・ブロックは代替的に別の量のサブキャリアを含む可能性がある。
【0126】
(7)スロット(slot):NRシステムにおける1スロットは14個のOFDMシンボルを含む。例えば、15kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長は1msであり、30kHzのサブキャリア間隔に対応するスロット長は0.5msである。
【0127】
(8)サブフレーム(subframe):NRシステムにおける1サブフレームの時間長は1msである。
【0128】
(9)OFDMシンボル:OFDMシンボルは、OFDMシステムの時間ドメインにおける最小時間ユニットである。本明細書では、OFDMシンボルはシンボルと省略して言及される。
【0129】
(10)時間‐周波数リソース・ユニット:時間‐周波数リソース・ユニットは、OFDMシステムにおける最小のリソース粒度である。時間-周波数リソース・ユニットは時間ドメインではOFDMシンボルであり、時間-周波数リソース・ユニットは周波数ドメインではサブキャリアである。
【0130】
(11)「少なくとも1つ」は1つ以上を意味し、「複数の」は2つ以上を意味する。「及び/又は」は関連するオブジェクトを記述するための関連関係を記述しており、3つの関係が存在し得ることを表す。例えば、A及び/又はBは、以下のケース:Aのみが存在すること、A及びBの両方が存在すること、Bのみが存在することを表す可能性があり、A及びBは単数又は複数であってもよい。記号「/」は、通常、関連するオブジェクト間の「又は」の関係を表す。「以下のうちの少なくとも1つのアイテム(ピース)」又はその類似の表現は、これらのアイテムの任意の組み合わせを意味し、単独のアイテム(ピース)又は複数のアイテム(ピース)の任意の組み合わせを含む。例えば、a、b、又はcのうちの少なくとも1つは、a、b、c、a-b、a-c、b-c、又はa-b-cを示す可能性があり、ここで、a、b、及びcは単数又は複数である可能性がある。
【0131】
更に、別意に指定されない限り、本願の実施形態における「第1」及び「第2」のような序数は、複数のオブジェクトを区別するために使用され、複数のオブジェクトについてのシーケンス、時間シーケンス、優先順位、又は重要度を制限するようには意図されていない。例えば、第1情報と第2情報は、異なるシグナリングの間を区別するように単に意図されているに過ぎず、2つのタイプの情報が、内容、優先順位、送信シーケンス、重要度などにおいて相違することを示すものではない。
【0132】
以上は、本願の実施態様における幾つかの概念を説明している。以下、本願の実施態様における技術的特徴を説明する。
【0133】
無線通信システムの場合、異なる複信モードに基づいて、周波数分割複信(frequency division duplex,FDD)モードと、時分割複信(time division duplex,TDD)モードが主に存在し得る。TDDモードで動作する無線通信システムの場合、システムは通常1つの動作周波数バンドのみを含む。従って、周波数バンドは、不対周波数バンドとも言及される。不対周波数バンドを使用するシステムの場合、ある期間内では、1つのネットワーク・デバイスにより応対されるエリアにおいて、動作周波数バンド全体がダウンリンク通信のみ、又はアップリンク通信のみに使用される。FDDモードで動作する無線通信システムの場合、システムは、通常、通信のために1対の周波数バンドを含む。一方の周波数バンドはネットワーク・デバイスから端末デバイスへのダウンリンク通信に使用され、他方の周波数バンドは端末デバイスからネットワーク・デバイスへのアップリンク通信に使用される。
【0134】
現在、典型的な配備モードはイントラ・バンド(intra-band)MR-DCモードである。NRネットワークとLTEネットワークは同じ周波数バンドで配備され、両方ともTDDモードで動作する。
【0135】
MR-DCモードで動作する端末デバイスの場合、信号を送信する時点は、LTE側とNR側で同じタイミング調整グループに属する可能性がある。換言すれば、端末デバイスがLTE信号をLTEネットワーク・デバイスへ送信する送信タイミングは、端末デバイスがNR信号をNRネットワーク・デバイスへ送信する送信タイミングと同じである。
【0136】
「タイミング」とは、送信するデバイスが信号を送信する始点(又はするデバイスが信号を送信する終点)、又は受信するデバイスが信号を受信する始点(又は受信するデバイスが信号を受信する終点)として理解されてもよい。説明の簡明化のため、以下では無線フレームを例として使用する。もちろん、時間ユニットは、スロット又はシンボルのような別のタイプの時間ユニットであってもよい。信号送信に使用されるタイミングは、一般に、絶対的な瞬間として理解されてもよい。アップリンク信号を送信する場合に、端末デバイスは、受信した同期信号に基づいて、ダウンリンク受信に使用される無線フレームの始点を決定することを必要とする。ダウンリンク受信に使用される無線フレームの始点は、時間基準点として使用することが可能であり、更に、端末デバイスは、ダウンリンク受信に使用される無線フレームの始点に基づいて、アップリンク送信に使用される無線フレームの始点を決定することができる。この場合、アップリンク送信に使用される無線フレームの始点は、(送信タイミングと言及されてもよい)タイミングと考えられてもよく、そのタイミングは絶対的な瞬間である。次いで、端末デバイスはそのタイミングに基づいてアップリンク信号を送信する。
【0137】
タイミングは時点として理解されてもよいことが理解されるべきである。換言すれば、1つのタイミングは、少なくとも1つの時点を含んでもよい(又は少なくとも1つの瞬間を含んでもよい)。例えば、少なくとも1つの時点は、均等に隔てられている可能性がある少なくとも3つの時点を含む。例えば、ダウンリンク受信のために端末デバイスにより使用される無線フレームの始点が基準時点として使用され 0ミリ秒(millisecond,ms)として表記される。1つの無線フレームの長さは10msである。ダウンリンク受信のために端末デバイスによって使用される無線フレームのタイミングは、0ms,10ms,20ms,...等を含む可能性がある。換言すれば、端末デバイスは、0ms,10ms,20ms等のような複数の時点のうちの全部又は一部の各々において、ダウンリンク信号を受信することができる。アップリンク送信のために端末デバイスにより使用される無線フレームの始点は、ダウンリンク受信に使用される無線フレームの始点よりも(x)ms早い場合がある。アップリンク送信のために端末デバイスによって使用されるタイミングは、(0-x)ms,(10-x)ms,及び(20-x)msのような複数の時点を含む可能性がある。もちろん、少なくとも1つの時点は均等に隔てられていなくてもよい。これは本願で限定されない。
【0138】
タイミング・アドバンス(timing advance,TA)は、相対的な時点の観点から理解することができる。通信プロトコルで指定されるタイミングは相対的な時点である。一般に、時間基準点(時間基準点は、ダウンリンク受信に使用される無線フレームの始点であって、同期信号に基づいて決定されるものであってもよい)は、通信プロトコルで定義されており、通常、通信プロトコルにおけるタイミングと時間基準点との間にオフセットが存在する。アップリンク信号に対応するタイミング・アドバンスは、アップリンク・タイミング・アドバンスと言及されてもよい。
【0139】
アップリンク信号は、PUCCH、PUSCH、PRACH、SRS等を含む可能性がある。分類の観点では、PUCCH、PUSCH、SRS等は1つのタイプに属する可能性があり、例えば、第1タイプ信号と言及され;PRACHは別のタイプに属する可能性があり、例えば、第2タイプ信号と言及される。時間基準点は、LTEシステム内のすべてのタイプの信号に対して同じである。しかしながら、LTEシステムにおいて第1タイプ信号と第2タイプ信号はそれぞれ指定されたアップリンク・タイミング・アドバンスを有する。例えば、第1タイプ信号のアップリンク・タイミング・アドバンスは一般に0より大きく、第2タイプ信号のアップリンク・タイミング・アドバンスは一般に0に等しい。従って、LTE方式において、第1タイプ信号と第2タイプ信号の送信タイミングは異なる。NRシステムにおける送信タイミングは、概して、LTEシステムにおける伝送タイミングと可能な限り同じである。例えば、NRシステムの第1タイプ信号の送信タイミングはLTEシステムの第1タイプ信号の送信タイミングと同じであり、NRシステムの第2タイプ信号の送信タイミングはLTEシステムの第2タイプ信号の送信タイミングと同じである。従って、第1タイプ信号と第2タイプ信号の送信タイミングはNRシステムにおいても異なる。
【0140】
従って、端末デバイスが、NRシステムにおいて第1タイプ信号をネットワーク・デバイスへ、及びLTEシステムにおいて第2タイプ信号をネットワーク・デバイスへ同時に送信する必要がある場合、或いは端末デバイスが、NRシステムにおいて第2タイプ信号をネットワーク・デバイスへ、及びLTEシステムにおいて第1タイプ信号をネットワーク・デバイスへ同時に送信する必要がある場合、端末デバイスにより送信される信号間に強い干渉が引き起こされる。
【0141】
この観点から、本願の実施形態における技術的解決策が提供される。本願の実施形態では、第1信号の送信タイミングが第2信号の送信タイミングと異なるか、又は2つの送信タイミングの差分が所定値より大きく、第1信号と第2信号は時間ドメインでオーバーラップしていると判断する場合、端末デバイスは、第2信号を送信するか、又は第2信号と第1信号の一部分とを送信することができ、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしていないシンボルで搬送される。これは、送信される信号が時間ドメインでオーバーラップしないので、2つの信号が時分割モードで送信されて信号間の干渉を減らすことと等価である。
【0142】
本願の実施形態のアプリケーション・シナリオは、端末デバイスがLTE-NRデュアル・コネクティビティ・モードで動作し、端末デバイスがLTEネットワーク・デバイスとNRネットワーク・デバイスに同時にアクセスするものである。なお、LTEネットワーク・デバイスとNRネットワーク・デバイスは、図1図2に示すように、同一のサイトに配備されてもよい。図2は、ネットワーク・デバイスと端末デバイスのハードウェア構造の概略図である。代替的に、LTEネットワーク・デバイスとNRネットワーク・デバイスは、図3及び図4に示すように、異なるサイトに配備されてもよい。図4は、ネットワーク・デバイスと端末デバイスのハードウェア構造の概略図である。また、LTEネットワーク・デバイスとNRネットワーク・デバイスが同一のサイトに配備される場合、LTEネットワーク・デバイスとNRネットワーク・デバイスは、ハードウェア・デバイスの同じセットを共有してもよい。図2は、LTEネットワーク・デバイスとNRネットワーク・デバイスとの間で共有される幾つかのハードウェア・デバイスの概略図である。図2において、LTEネットワーク・デバイスとNRネットワーク・デバイスはトランシーバを共有してもよい。代替的に、LTEネットワーク・デバイスとNRネットワーク・デバイスが同じサイトに配備される場合、LTEネットワーク・デバイスとNRネットワーク・デバイスは異なるハードウェア・デバイスを別々に使用してもよい。
【0143】
以下、添付図面を参照して、本願の実施態様において提供される技術的解決策を説明する。
【0144】
図5は、本願の実施形態による第1通信方法のフローチャートである。以下の説明では、図1図4のうちの任意の1つに示されるネットワーク・アーキテクチャに本方法が適用される例が使用される。また、方法は3つの通信装置によって実行することができる。これら3つの通信装置は、例えば、第1通信装置、第2通信装置、及び第3通信装置である。第1通信装置は、方法で要求される機能を実装する際にネットワーク・デバイスをサポートすることが可能な通信装置又はネットワーク・デバイスであってもよい。或いは、第1通信装置は、方法で要求される機能を実装する際に端末デバイスをサポートすることが可能な通信装置又は端末デバイスであってもよい。もちろん、第1通信装置は、代替的に別の通信装置、例えばチップ・システムであってもよい。第2通信装置は、方法で要求される機能を実装する際にネットワーク・デバイスをサポートすることが可能な通信装置又はネットワーク・デバイスであってもよい。代替的に、第2通信装置は、方法で要求される機能を実装する際に端末デバイスをサポートすることが可能な通信装置又は端末デバイスであってもよい。もちろん、第2通信装置は、代替的に別の通信装置、例えばチップ・システムであってもよい。同様に、第3通信装置は、方法で要求される機能を実装する際にネットワーク・デバイスをサポートすることが可能な通信装置又はネットワーク・デバイスであってもよい。代替的に、第3通信装置は、方法に要求される機能を実装する際に端末デバイスをサポートすることが可能な通信装置又は端末デバイスであってもよい。もちろん、第3通信装置は、代替的に別の通信装置、例えばチップ・システムであってもよい。また、第1通信装置、第2通信装置、及び第3通信装置の実装は限定されない。例えば、第1通信装置は端末デバイスであってもよく、第2通信装置はネットワーク・デバイスであり、第3通信装置はネットワーク・デバイスである。代替的に、第1通信装置、第2通信装置、及び第3通信装置はすべてネットワーク・デバイスである。代替的に、第1通信装置、第2通信装置、及び第3通信装置はすべて端末デバイスである。代替的に、第1通信装置は、方法に要求される機能を実装する際に端末デバイスをサポートすることが可能なチップ・システムであり、第2通信装置はネットワーク・デバイスであり、第3通信装置はネットワーク・デバイスである、等々である。ネットワーク・デバイスは、例えば基地局である。
【0145】
説明の簡明化のために、以下、ネットワーク・デバイスと端末デバイスにより方法が実行される例を使用する。換言すれば、第1通信装置は端末デバイスであること、第2通信装置はネットワーク・デバイス(以下では、第1ネットワーク・デバイスと言及される場合がある)であること、及び第3通信装置はネットワーク・デバイス(以下では、第2ネットワーク・デバイスと言及される場合がある)であることが、例として使用されている。実施形態では、図4に示すネットワーク・アーキテクチャに端末デバイスが適用される例が、使用される。従って、以下に説明する端末デバイスは、図1図4のうちの任意の1つに示されるネットワーク・アーキテクチャにおける端末デバイスであってもよい。更に、以下で説明される第1ネットワーク・デバイスは、図1図4のうちの任意の1つに示されるネットワーク・アーキテクチャにおけるLTEネットワーク・デバイスであってもよく、以下で説明される第2ネットワーク・デバイスは、図1図4のうちの任意の1つに示されるネットワーク・アーキテクチャにおけるNRネットワーク・デバイスであってもよい。代替的に、以下で説明される第1ネットワーク・デバイスは、図1図4のうちの任意のいずれかのネットワーク・アーキテクチャのNRネットワーク・デバイスであってもよく、以下に説明される第2ネットワーク・デバイスは、図1図4のうちの任意の1つに示されるネットワーク・アーキテクチャにおけるLTEネットワーク・デバイスであってもよい。
【0146】
S51:第1ネットワーク・デバイスが、第1信号を送信するために端末デバイスにより使用される第1時間ユニットを決定し、第1ネットワーク・デバイスは第1無線アクセス技術に対応する。
【0147】
例えば、第1無線アクセス技術は、LTE、NR、又は他の無線アクセス技術である可能性がある。
【0148】
第1信号は、例えばPUSCH、PUCCH、SRS、又はPRACHのうちの1つである。第1時間ユニットは、端末デバイスが第1信号を送信するために、第1ネットワーク・デバイスによって設定されるアップリンク時間ユニットである。第1時間ユニットは、タイミング・アドバンスを考慮に入れない時間ユニットであってもよい。例えば、第1ネットワーク・デバイスがLTEに対応する場合、第1時間ユニットは、例えばサブフレームである。代替的に、第1ネットワーク・デバイスがNRに対応する場合、第1時間ユニットは、例えばスロットである。
【0149】
更に、第1信号がPUSCH、PUCCH、又はSRSのうちの1つである場合、第1時間ユニットは、第1信号を送信するために端末デバイスにより使用される1つの時間ユニットであってもよい。代替的に、第1信号がPRACHである場合、第1時間ユニットは、例えばPRACHを送信するために端末デバイスによって使用される複数の候補時間ユニットを含む。
【0150】
第1無線アクセス技術がLTEである場合、第1時間ユニットは例えばサブフレームである。代替的に、第1無線アクセス技術がNRである場合、第1時間ユニットは例えばスロットである。
【0151】
S52:第1ネットワーク・デバイスが、第1指示情報を第1ネットワーク・デバイスへ送信し、端末デバイスは第1指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信し、第1指示情報は第1時間ユニットを示すために使用され、第1時間ユニットは、第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信するために端末デバイスにより使用される。
【0152】
第1指示情報は、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel,PDCCH)で搬送されてもよい。例えば、第1指示情報は、ダウンリンク制御情報(downlink control information,DCI)において搬送される。代替的に、第1指示情報は例えばシステム・メッセージの中で搬送され、システム・メッセージは例えばシステム情報ブロック(system information block,SIB)又はマスタ情報ブロック(master information block,MIB)を含む。代替的に、第1指示情報は例えば無線リソース制御(radio resource control,RRC)シグナリングで搬送される。第1指示情報を送信する方法は限定されない。
【0153】
第1信号がPUSCH、PUCCH、又はSRSのうちの1つである場合、第1時間ユニットは、第1信号を送信するために端末デバイスにより使用される1つの時間ユニットであってもよく、第1指示情報は時間ユニットを示す可能性がある。例えば、第1指示情報は、DCI又はRRCシグナリングで搬送されてもよい。代替的に、第1信号がPRACHである場合、第1時間ユニットは、PRACHを送信するために端末デバイスによって使用される複数の候補時間ユニットを含んでもよく、第1指示情報は、複数の候補時間ユニットを示してもよい。例えば、第1指示情報はシステム・メッセージで搬送されてもよい。
【0154】
第1指示情報により示される第1時間ユニットが1つの時間ユニットである場合、端末デバイスは、第1指示情報に基づいて、第1信号を第1ネットワーク・デバイスへその時間ユニットで送信することを、直接的に決定することができる。代替的に、第1指示情報によって示される第1時間ユニットが複数の時間ユニットを含む場合には、端末デバイスは、第1指示情報を受信した後に、必要に応じて複数の候補時間ユニットから1つの時間ユニットを選択し、選択した時間ユニットは、第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信するために端末デバイスによって使用されることを決定してもよい。
【0155】
端末デバイスは、第1信号の第1時間ユニットとアップリンク・タイミング・アドバンスに基づいて、第1送信タイミングを決定することができる。例えば、第1時間ユニットの始点にアップリンク・タイミング・アドバンスを加えたものは、第1送信タイミングである。
【0156】
S53:第2ネットワーク・デバイスが、第2信号を送信するために端末デバイスにより使用される第2時間ユニットを決定し、第2ネットワーク・デバイスは第2無線アクセス技術に対応する。
【0157】
例えば、第1無線アクセス技術はLTEであり、第2無線アクセス技術はNRである。代替的に、第1無線アクセス技術はNRであり、第2無線アクセス技術はLTEである。
【0158】
第2信号は、例えばPUSCH、PUCCH、SRS、又はPRACHのうちの1つである。第2時間ユニットは、端末デバイスが第2信号を送信するために、第2ネットワーク・デバイスによって設定されるアップリンク時間ユニットである。第2時間ユニットは、タイミング・アドバンスを考慮に入れない時間ユニットであってもよい。例えば、第2ネットワーク・デバイスがLTEに対応する場合、第2時間ユニットは、例えばサブフレームである。代替的に、第2ネットワーク・デバイスがNRに対応する場合、第2時間ユニットは、例えばスロットである。
【0159】
第2信号がPUSCH、PUCCH、又はSRSのうちの1つである場合、第2時間ユニットは、第2信号を送信するために端末デバイスにより使用される1つの時間ユニットであってもよい。代替的に、第2信号がPRACHである場合、第2時間ユニットは、例えばPRACHを送信するために端末デバイスによって使用される複数の候補時間ユニットを含む。
【0160】
また、第1信号がPUSCH、PUCCH、又はSRSのうちの1つである場合、第2時間ユニットはPRACHである。代替的に、第1信号がPRACHであり、第2時間ユニットは、PUSCH、PUCCH、又はSRSのうちの1つである。換言すれば、第1信号と第2信号は異なるタイプの信号である。
【0161】
例えば、第2無線アクセス技術がLTEである場合、第2時間ユニットは、例えばサブフレームである。代替的に、第2無線アクセス技術がNRである場合、第2時間ユニットは、例えばスロットである。
【0162】
S54:第2ネットワーク・デバイスが、第2指示情報を第2ネットワーク・デバイスへ送信し、端末デバイスは第2指示情報を第2ネットワーク・デバイスから受信し、第2指示情報は第2時間ユニットを示すために使用され、第2時間ユニットは、第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信するために端末デバイスによって使用される。
【0163】
S51とS52はS53とS54の前に実行されてもよいし、S51とS52はS53とS54の後に実行されてもよいし、S51とS52及びS53とS54は同時に実行されてもよい。
【0164】
第2指示情報はPDCCHで搬送されてもよい。例えば、第2指示情報はDCIにおいて搬送される。代替的に、第2指示情報は例えばシステム・メッセージの中で搬送され、システム・メッセージは例えばSIB又はMIBを含む。代替的に、第2指示情報は例えばRRCシグナリングで搬送される。第2指示情報を送信する方法は限定されない。
【0165】
第2信号がPUSCH、PUCCH、又はSRSのうちの1つである場合、第2時間ユニットは、第2信号を送信するために端末デバイスにより使用される1つの時間ユニットであってもよく、第2指示情報は1つの時間ユニットを示す可能性がある。代替的に、第2信号がPRACHである場合、第2時間ユニットは、PRACHを送信するために端末デバイスによって使用される複数の候補時間ユニットを含んでもよく、第2指示情報は、複数の候補時間ユニットを示してもよい。
【0166】
第2指示情報により示される第2時間ユニットが1つの時間ユニットである場合、端末デバイスは、第2指示情報に基づいて、第2信号を第2ネットワーク・デバイスへその時間ユニットで送信することを、直接的に決定することができる。代替的に、第2指示情報によって示される第2時間ユニットが複数の時間ユニットを含む場合には、端末デバイスは、第2指示情報を受信した後に、必要に応じて複数の候補時間ユニットから1つの時間ユニットを選択し、選択した時間ユニットは、第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信するために端末デバイスによって使用されることを決定してもよい。
【0167】
端末デバイスは、第2信号の第2時間ユニットとアップリンク・タイミング・アドバンスに基づいて、第2送信タイミングを決定することができる。例えば、第2時間ユニットの始点にアップリンク・タイミング・アドバンスを加えたものは、第2送信タイミングである。
【0168】
S55:端末デバイスは、第1アップリンク・キャリアで送信されるべき第1信号を決定し、第2アップリンク・キャリアで送信されるべき第2信号を決定し、第1アップリンク・キャリアは第1無線アクセス技術に対応し、第2アップリンク・キャリアは第2無線アクセス技術に対応する。
【0169】
オプションとして、第1アップリンク・キャリアと第2アップリンク・キャリアは、同じタイミング調整グループに属してもよい。端末デバイスは、同じタイミング調整コマンドに従って、又は同じタイミング調整パラメータに基づいて、第1アップリンク・キャリア及び第2アップリンク・キャリアでアップリンク信号を送信するための送信タイミングを決定することが理解されるべきである。
【0170】
S56:第1信号に対応する第1送信タイミングが第2信号に対応する第2送信タイミングと異なる場合、又は第1送信タイミングと第2送信タイミングの差分が所定値より大きい場合において、第1信号と第2信号が時間ドメインでオーバーラップする場合、端末デバイスは第3信号を送信する。
【0171】
第3信号は第2信号であるか;又は第3信号は第2信号と第1信号の一部分とであり、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしないシンボルで搬送され;或いは第3信号は第1信号であるか;又は第3信号は第1信号と第2信号の一部分とであり、第2信号の一部分は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0172】
第3信号が第2信号である場合、第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号である。第3信号が第2信号と第1信号の一部分とであり、第1信号の一部分が第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしないシンボルで搬送される場合、第3信号は、第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号と第1アップリンク・キャリアで送信される信号の一部分とである。第3信号が第1信号である場合、第3信号は第1アップリンク・キャリアで送信される第1信号である。第3信号が第1信号と第2信号の一部分とであり、第2信号の一部分が第1信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしないシンボルで搬送される場合、第3信号は、第1アップリンク・キャリアで送信される第1信号と第2アップリンク・キャリアで送信される信号の一部分とである。
【0173】
オプションの実装では、第3信号の送信に加えて、端末デバイスは更に第4信号を破棄する場合がある。第4信号は、第1信号と、第3信号を除く第2信号とを含む。例えば、第3信号が第2信号である場合、第4信号は第1信号である。代替的に、第3信号が第2信号と第1信号の一部分とであり、第1信号の一部分は第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいオーバーラップしないシンボルで搬送される場合に、第4信号は第1信号の一部分であり、第1信号の一部分は第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。代替的に、第3信号が第1信号である場合、第2信号は第1信号である。代替的に、第3信号が第1信号と第2信号の一部分とであり、第2信号の一部分が第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される場合、第4信号は第2信号の一部分であり、第2信号の一部分は第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。
【0174】
本願のこの実施形態に説明される「廃棄する」は、第1信号又は信号の一部分が第1信号の現在のリソースで送信されないことを意味してもよい。端末デバイスは信号を格納してもよい。この実施形態では、破棄が実行されることを要する点に限定されず、信号は送れて送信されてもよい。確かに、端末デバイスは代替的に第1信号又は信号の一部分を破棄し、保存しなくてもよい。代替的に、「廃棄する」は、第2信号又は信号の一部分が第1信号の現在のリソースで送信されないことを意味してもよい。端末デバイスは信号を格納してもよい。この実施形態では、破棄が実行されることを要する点に限定されず、信号は送れて送信されてもよい。確かに、端末デバイスは代替的に第2信号又は信号の一部分を破棄し、保存しなくてもよい。このことは以下の説明に適用され、詳細は再び説明されない。
【0175】
第3信号として、第2信号と第1信号に含まれる特定の部分とを端末デバイスがどのように決定するか、又は第4信号として、第2信号と第1信号に含まれる特定の部分とを端末デバイスがどのように決定するかは、第1送信タイミングと第2送信タイミングに関連付けられ、即ち送信タイミングに基づいて決定される時間ユニット間の関係に関連付けられる。本願のこの実施形態では、第1信号の送信タイミングは第1送信タイミングと言及され、第2信号の送信タイミングは第2送信タイミングと言及される。
【0176】
1.第1時間ユニットと第2時間ユニットは第1関係にある。
【0177】
第1時間ユニットと第2時間ユニットとの間の第1関係については、図6を参照されたい。図6は、第1時間ユニットと第2時間ユニットが同じ長さを有する例を示す。これは特に限定されない。更に、図6における第1時間ユニットと第2時間ユニットの周波数ドメイン位置は、単なる一例に過ぎず、実際のケースを表現するものではない。第1時間ユニットと第2時間ユニットは時間ドメインでオーバーラップする。例えば、第1時間ユニットと第2時間ユニットは、時間ドメインで完全にオーバーラップしてもよい。しかしながら、アップリンク・タイミング・アドバンスが考慮された後では、第1信号と第2信号は異なるタイプの信号であるので、対応するアップリンク・タイミング・アドバンスは異なる。従って、第1信号の送信タイミングは、第2信号の送信タイミングとは相違する。換言すれば、端末デバイスが実際に第1信号を送信する時間ドメイン開始位置は、端末デバイスが第2信号を送信する時間ドメイン開始位置とは異なる。更に、第1信号と第2信号を送信するための時間ドメイン開始位置は異なるが、第1時間ユニットと第2時間ユニットは時間ドメインにおいてオーバーラップしている。
【0178】
第1時間ユニットと第2時間ユニットの間の第1関係では、第1送信タイミングが第2送信タイミングと異なり、第1時間ユニットと第2時間ユニットが時間ドメインでオーバーラップする場合、端末デバイスは第3信号を送信し、オプションとして更に第4信号を破棄してもよい。代替的に、第1送信タイミングが第2送信タイミングと異なり、第1送信タイミングと第2送信タイミングとの差分が所定値より大きく、第1時間ユニットと第2時間ユニットとが時間領域においてオーバーラップする場合、端末デバイスは、第3信号を送信し、オプションとして更に第4信号を廃棄してもよい。
【0179】
場合によっては、第1送信タイミングと第2送信タイミングの間の差分が比較的小さい場合、第1送信タイミングと第2送信タイミングが近似的に同じであると判断される可能性があり、換言すれば、第1送信タイミングと第2送信タイミングとの間の差分が比較的小さい場合には、端末デバイスは、第1信号を第1送信タイミングで送信し、第2信号を第2送信タイミングで送信する。第1信号と第2信号との間の干渉は、比較的低い場合がある。従って、第1送信タイミングと第2送信タイミングとの間の差分が比較的小さく、例えば所定値以下である場合、端末デバイスは、第1信号と第2信号をノーマルに送信し続けてもよく、第4信号を廃棄することを要しない。しかしながら、第1送信タイミングと第2送信タイミングとの間の差分が比較的大きく、例えば所定値より大きい場合、端末デバイスは、第3信号を送信し、更に第4信号を破棄して、信号間の干渉を最大限に減らすことができる。所定値は、例えばネットワーク・デバイスで設定されるか、又はプロトコルで指定される。
【0180】
更に、第1送信タイミングと第2送信タイミングとの差分は、第1送信タイミングと第2送信タイミングとの間の実際の差分であってもよく、差分は0以上であってもよい;或いは第1送信タイミングと第2送信タイミングとの間の実際の差分の絶対値であってもよい。この場合、対応する所定値は、差分の様々な定義に基づいて相違し、当業者はそれを理解することができる。
【0181】
第1時間ユニットと第2時間ユニットとの間の第1関係では、端末デバイスは、第1信号又は第2信号を第3信号として使用することができる。この場合、第1信号は第4信号であり、第2信号は第3信号であり;或いは第1信号は第3信号であり、第2信号は第4信号である。
【0182】
第1時間ユニットと第2時間ユニットとの間をオーバーラップさせるこの方式では、第1時間ユニットと第2時間ユニットは時間ドメインにおいて大きくオーバーラップする可能性がある。従って、端末デバイスは、信号間の干渉を減らすために、第1信号又は第2信号のみを送信することを選択してもよい。
【0183】
端末デバイスは、第1信号又は第2信号のみを送信するので、これは、端末デバイスがどのように特定の信号を送信用に選択するのか、ということに関連する。
【0184】
端末デバイスが第3信号を選択する第1方式において、端末デバイスは信号のタイプに基づいて第3信号を選択してもよい。
【0185】
例えば、端末デバイスは第1タイプ信号を第3信号として選択する。例えば、第1信号は第1タイプ信号であり、例えば第1信号は、PUSCH、PUCCH又はSRSのうちの1つであり、第2信号は第2タイプの信号であり、例えば第2信号は、PRACHである。この場合、端末デバイスは、第1信号を送信することができ、オプションとして更に第2信号を廃棄することができる。この場合、第1ネットワーク・デバイスは、第1信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第2信号を第2ネットワーク・デバイスに送信しないので、第2ネットワーク・デバイスは第2信号を受信しない。
【0186】
代替的に、端末デバイスは第2タイプ信号を第3タイプ信号として選択する。例えば、第1信号は第1タイプ信号であり、例えば第1信号は、PUSCH、PUCCH又はSRSのうちの1つであり、第2信号は第2タイプ信号であり、例えば第2信号は、PRACHである。この場合、端末デバイスは、第2信号を送信することができ、オプションとして更に第1信号を破棄してもよい。この場合、第2ネットワーク・デバイスは、第2信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第1信号を第1ネットワーク・デバイスに送信しないので、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信しない。
【0187】
端末デバイスが第3信号を選択する第2方式において、端末デバイスは信号の優先度に基づいて第3信号を選択してもよい。
【0188】
端末デバイスは、例えば、第1信号と第2信号で優先度がより高い信号を第3信号として決定する。
【0189】
例えば、信号の優先順位は次のとおりである:PRACH > PUCCH > PUSCH > SRS。この場合、例えば、第2信号がPRACHであり、第1信号がPUCCHである場合、端末デバイスは、第1信号を送信してもよく、オプションとして更に第2信号を破棄してもよい。この場合、第1ネットワーク・デバイスは、第1信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第2ネットワーク・デバイスは第2信号を受信しない。代替的に、例えば、第2信号がPUSCHであり、第1信号がPRACHである場合、端末デバイスは、第2信号を送信してもよく、オプションとして更に第1信号を破棄してもよい。この場合、第2ネットワーク・デバイスは、第2信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信しない。
【0190】
このようにして、より高い優先度の信号をできるだけ時間に間に合うように送信することができる。もちろん、優先度の順序は単なる一例に過ぎず、信号の優先度の順序は実際のアプリケーションで制限されない。例えば、何らかの優先順位では、PUCCHはPRACHより高い優先度を有する可能性があり、或いはPUSCHはPUCCHより高い優先度を有する可能性がある。
【0191】
端末デバイスが第3信号を選択する第3方式において、端末デバイスは信号の無線アクセス技術に基づいて第3信号を選択してもよい。
【0192】
端末デバイスは、例えば第1無線アクセス技術に対応する信号を、第3信号として選択する。例えば、第1信号が第1無線アクセス技術に対応する信号であり、第2信号が第2無線アクセス技術に対応する信号である場合、端末デバイスは第1信号を送信する可能性があり、オプションとして更に第2信号を廃棄する可能性がある。この場合、第1ネットワーク・デバイスは、第1信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第2ネットワーク・デバイスは第2信号を受信しない。第2無線アクセス技術は、例えばNRである。
【0193】
代替的に、端末デバイスは、例えば第2無線アクセス技術に対応する信号を、第3信号として選択する。第1信号が第1無線アクセス技術に対応する信号であり、第2信号が第2無線アクセス技術に対応する信号である場合、端末デバイスは第2信号を送信する可能性があり、オプションとして更に第1信号を廃棄する可能性がある。この場合、第2ネットワーク・デバイスは、第2信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信しない。第1無線アクセス技術は、例えばLTEである。
【0194】
端末デバイスが第3信号を選択する第4方式において、端末デバイスは信号の送信タイミングに基づいて第3信号を選択してもよい。
【0195】
例えば、端末デバイスは、より早いタイミングの信号を第3信号として選択してもよい。例えば、第1送信タイミングが、時間ドメインで第2送信タイミングよりも遅い場合、端末デバイスは、第2信号を送信する可能性があり、オプションとして更に第1信号を廃棄する可能性がある。この場合、第2ネットワーク・デバイスは、第2信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第1信号を第1ネットワーク・デバイスに送信しないので、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信しない。代替的に、第2送信タイミングが、時間ドメインで第1送信タイミングよりも遅い場合、端末デバイスは、第1信号を送信する可能性があり、オプションとして更に第2信号を廃棄する可能性がある。この場合、第1ネットワーク・デバイスは、第1信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第2信号を第2ネットワーク・デバイスに送信しないので、第2ネットワーク・デバイスは第2信号を受信しない。タイミングが早い方の信号は、より緊急性の高い、又は重要な信号である可能性がある。このようにして、端末デバイスは、タイミングがより早い方の信号を時間に間に合うように送信することができる。
【0196】
代替的に、端末デバイスは、より遅いタイミングの信号を第3信号として選択してもよい。例えば、第1送信タイミングが、時間ドメインで第2送信タイミングよりも早い場合、端末デバイスは、第2信号を送信する可能性があり、オプションとして更に第1信号を廃棄する可能性がある。この場合、第2ネットワーク・デバイスは、第2信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第1信号を第1ネットワーク・デバイスに送信しないので、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信しない。代替的に、第2送信タイミングが、時間ドメインで第1送信タイミングよりも早い場合、端末デバイスは、第1信号を送信する可能性があり、オプションとして更に第2信号を廃棄する可能性がある。この場合、第1ネットワーク・デバイスは、第1信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第2信号を第2ネットワーク・デバイスに送信しないので、第2ネットワーク・デバイスは第2信号を受信しない。
【0197】
端末デバイスが第3信号を選択する第5方式において、端末デバイスは第3信号をランダムに選択してもよい。
【0198】
例えば、端末デバイスが第1信号をランダムに第3信号として使用する場合、端末デバイスは第1信号を送信する可能性があり、オプションとして更に第2信号を破棄する可能性がある。この場合、第1ネットワーク・デバイスは、第1信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第2信号を第2ネットワーク・デバイスに送信しないので、第2ネットワーク・デバイスは第2信号を受信しない。
【0199】
代替的に、端末デバイスが第2信号をランダムに第3信号として使用する場合、端末デバイスは第2信号を送信する可能性があり、オプションとして更に第1信号を破棄する可能性がある。この場合、第2ネットワーク・デバイスは、第2信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第1信号を第1ネットワーク・デバイスに送信しないので、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信しない。
【0200】
端末デバイスが第3信号を選択する上記の方式は、単なる幾つかの例に過ぎない。端末デバイスが第3信号をどのように選択するかは、本願のこの実施形態で限定されない。
【0201】
2.第1時間ユニットと第2時間ユニットは第2関係にある。
【0202】
第1時間ユニットと第2時間ユニットとの間の第2関係については、図7を参照されたい。第1時間ユニットと第2時間ユニットは時間ドメインでオーバーラップしている。例えば、第1時間ユニットと第2時間ユニットは時間ドメインにおいて完全にオーバーラップしているかもしれない。しかしながら、アップリンク・タイミング・アドバンスが考慮された後、第1信号と第2信号は異なるタイプの信号であるので、対応するアップリンク・タイミング・アドバンスは異なる。従って、第1信号の送信タイミングは、第2信号の送信タイミングと相違する。換言すれば、端末デバイスが実際に第1信号を送信する時間ドメイン開始位置は、端末デバイスが第2信号を送信する時間ドメイン開始位置とは相違する。第1信号と第2信号を送信するための時間ドメイン開始位置は相違するが、第1時間ユニットと第2時間ユニットは時間ドメインにおいてオーバーラップする。2つの信号のアップリンク・タイミング・アドバンスの間には比較的大きな差が存在し得ることが図7から分かるであろう。従って、第1時間ユニットは時間ドメインにおいて以前の第2時間ユニットとオーバーラップするかもしれないし、又は第2時間ユニットは時間ドメインにおいて以前の第1時間ユニットとオーバーラップするかもしれない。例えば、第1時間ユニットは周期的に登場し、第2時間ユニットも周期的に登場する。従って、複数の第1時間ユニットと複数の第2時間ユニットとが存在することが理解されるであろう。例えば、i番目の第1時間ユニットと(i-1)番目の第2時間ユニットとが時間ドメインでオーバーラップするか、又はi番目の第2時間ユニットと(i-1)番目の第1時間ユニットとが時間ドメインでオーバーラップする。図7では、i番目の第2時間ユニットと(i-1)番目の第1時間ユニットとが時間ドメインでオーバーラップしている例が使用されている。
【0203】
第1時間ユニットと第2時間ユニットとの間の第2関係では、第1送信タイミングが第2送信タイミングと異なり、第1時間ユニットと第2時間ユニットが時間ドメインでオーバーラップする場合(具体的には、i番目の第1時間ユニットと(i-1)番目の第2時間ユニットとが時間ドメインでオーバーラップする場合、又は、i番目の第2時間ユニットと(i-1)番目の第1時間ユニットとが時間ドメインでオーバーラップする場合)、端末デバイスは第3信号を送信することが可能であり、オプションとして更に第4信号を廃棄することが可能である。代替的に、第1送信タイミングと第2送信タイミングとが相違する場合、又は第1送信タイミングと第2送信タイミングとの間の差分が所定値より大きい場合において、第1時間ユニットと第2時間ユニットとが時間ドメインでオーバーラップする場合がある(具体的には、i番目の第1時間ユニットと(i-1)番目の第2時間ユニットとが時間ドメインでオーバーラップする場合、又はi番目の第2時間ユニットと(i-1)番目の第1時間ユニットとが時間ドメインでオーバーラップする場合がある)。この場合において、端末デバイスは、第3信号を送信することが可能であり、オプションとして更に第4信号を廃棄することが可能である。
【0204】
所定値の説明については、前述の説明を参照されたい。詳細は再度説明しない。
【0205】
第3信号は、例えば第1信号と第1信号の一部分とを含み、第1信号の一部分は第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。代替的に、第3信号は、例えば第2信号と第2信号の一部分とを含み、第2信号の一部分は第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。第1時間ユニットと第2時間ユニットとの間の第2関係において、端末デバイスは、第3信号として、第1信号と第2信号に含まれる一部分とを使用する可能性があることが理解されるであろう。この場合、第1信号と第2信号に含まれる一部分とが第3信号である。第2信号に含まれる残りの部分、即ち、第2信号の一部分が第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される場合における、第2信号の一部分は第4信号として端末デバイスによって廃棄されてもよい。代替的に、端末デバイスは、第3信号として、第2信号と第1信号に含まれる一部分とを使用してもよい。この場合、第2信号と第1信号に含まれる信号の一部分とが第3信号である。第1信号に含まれる残りの部分、即ち、第1信号の一部分が第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される場合における、第1信号の一部分は第4信号として端末デバイスによって廃棄されてもよい。第1信号のうちの信号の一部分であって時間ドメインにおいて第2信号とオーバーラップする部分は、第1信号のうちの信号として理解されてもよく、第1信号のうちのその信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送されるか;又は、第1信号のうちの一部分であって第2信号と時間ドメインにおいてオーバーラップする部分として理解されてもよい。第2信号のうちの信号の一部分であって時間ドメインにおいて第1信号とオーバーラップする部分は、第2信号のうちの信号として理解されてもよく、第2信号のうちのその信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送されるか;又は、第2信号のうちの一部分であって第1信号と時間ドメインにおいてオーバーラップする部分として理解されてもよい。
【0206】
第1時間ユニットと第2時間ユニットとの間の第2関係では、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップする第1信号に対応するシンボルの数は一般的には1であるので(又は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップする第2信号に対応するシンボルの数も一般的には1であるので)、端末デバイスにより廃棄される第4信号は、通常、1シンボルで搬送される信号である。これに対して、比較的少ない量の情報が破棄され、それにより、送信される信号の完全性を最大限に確保することに役立つ。もちろん、本願のこの実施形態では、時間ドメインにおける2つの信号に対応するオーバーラップするシンボルの量は制限されず、従って、廃棄される信号が搬送されるシンボルの量も制限されない。信号全体を破棄することと比較して、破棄される情報の量はそのような破棄する方法で最大限に低減することが可能であり、その結果、受信側はより多くの情報を取得することができる。
【0207】
第1時間ユニットと第2時間ユニットのそのようなオーバーラップする方式では、第1時間ユニットと第2時間ユニットとの間には時間ドメインにおいて比較的小さなオーバーラップ・エリアが存在する可能性がある。これは、時間ドメインにおいて、i番目の第1時間ユニットとi番目の第2時間ユニットとの間に比較的小さなオーバーラップ・エリアが存在すること、又は時間ドメインにおいて、i番目の第1時間ユニットと(i-1)番目の第2時間ユニットとの間に比較的小さなオーバーラップ・エリアが存在すること、又は時間ドメインにおいて、i番目の第2時間ユニットと(i-1)番目の第1時間ユニットとの間に比較的小さなオーバーラップ・エリアが存在することとして理解することができる。従って、端末デバイスは、第1信号と第2信号がオーバーラップする信号の部分のみを廃棄することを選択することが可能であり、第1信号と第2信号のコンテンツの大部分を保持して、できるだけ多くのコンテンツを送信することが可能である。更に、このように、第3信号によって占有されるシンボルは、時間ドメインにおいて互いにオーバーラップせず、それにより信号間の干渉を減らす。
【0208】
代替的に、端末デバイスは第1信号又は第2信号を第3信号として使用してもよい。この場合、第1信号が第3信号であり、第2信号は第4信号であるか;又は第2信号が第3信号であり、第1信号は第4信号である。
【0209】
以下、端末デバイスが第3信号をどのように選択するのかを説明する。
【0210】
端末デバイスが第3信号を選択する第1方式において、端末デバイスは信号のタイプに基づいて第3信号を選択してもよい。
【0211】
例えば、端末デバイスは第1タイプ信号を第3信号として選択するか;又は第2タイプ信号と第1タイプ信号のうちの信号とを第3信号として選択し、ここで、第1タイプ信号のうちの信号は、第2タイプ信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。例えば、第1信号は第1タイプ信号であり、例えば第1信号は、PUSCH、PUCCH又はSRSのうちの1つであり、第2信号は第2タイプの信号であり、例えば第2信号は、PRACHである。この場合、端末デバイスは、第1信号と第2信号のうちの信号とを送信することができ、ここで、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。オプションとして、端末デバイスは更に第2信号のうちの信号を廃棄することが可能であり、この場合、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。この場合、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信することができ、第2ネットワーク・デバイスは第2信号のうちの信号を受信することができ、この場合において、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0212】
代替的に、端末デバイスは第1タイプ信号を第3信号として選択するか;又は第2タイプ信号と第1タイプ信号のうちの信号とを第3信号として選択することが可能であり、ここで、第1タイプ信号のうちの信号は、第2タイプ信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。例えば、第1信号は第1タイプ信号である。例えば第1信号は、PUSCH、PUCCH又はSRSのうちの1つである。第2信号は第2タイプの信号である。例えば第2信号は、PRACHである。この場合、端末デバイスは、第1信号を送信することができる。更に、第2送信タイミングは第1送信タイミングよりも遅く、第2信号の信号は、復調リファレンス信号(demodulation reference signal,DMRS)を含み、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。オプションとして、端末デバイスが第4信号を破棄する必要がある場合、端末デバイスは、第2信号を第4信号として破棄してもよい。受信端として使用されるネットワーク・デバイスの場合、第2信号に含まれる他の情報は、DMRSに基づいて復調されることを必要とする。端末デバイスがDMRSを破棄する場合、ネットワーク・デバイスは、第2信号に含まれる他の情報を復調することができない。従って、第2信号に含まれる他の情報の送信は無意味であり、端末デバイスは、第2信号全体を破棄してもよい。この場合、第1ネットワーク・デバイスは、第1信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第2ネットワーク・デバイスは第2信号を受信しない。
【0213】
代替的に、端末デバイスは第2タイプ信号を第3信号として選択するか;又は第1タイプ信号と第2タイプ信号のうちの信号とを第3信号として選択することが可能であり、ここで、第2タイプ信号のうちの信号は、第1タイプ信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。例えば、第1信号は第1タイプ信号であり、例えば第1信号はPUSCH、PUCCH又はSRSのうちの1つであり;及び第2信号は第2タイプ信号であり、例えば第2信号はPRACHである。この場合、端末デバイスは、第2信号と、第1信号のうちの信号であって第2信号と時間ドメインにおいてオーバーラップしない信号とを送信することができる。オプションとして、端末デバイスは、更に、第1信号のうちの信号を廃棄することが可能であり、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。この場合、第2ネットワーク・デバイスは第2信号を受信することができ、第1ネットワーク・デバイスは第1信号のうちの信号を受信することができ、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0214】
代替的に、端末デバイスは第2タイプ信号を第3信号として選択するか;又は第1タイプ信号と第2タイプ信号のうちの信号とを第3信号として選択することが可能であり、ここで、第2タイプ信号のうちの信号は、第1タイプ信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。例えば、第1信号は第1タイプ信号である。例えば第1信号はPUSCH、PUCCH又はSRSのうちの1つである。及び第2信号は第2タイプ信号である。例えば第2信号はPRACHである。この場合、端末デバイスは第2信号を送信することができる。更に、第1送信タイミングは第2送信タイミングよりも遅く、第1信号の信号はDMRSを含み、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。従って、端末デバイスが第4信号を破棄する必要がある場合、端末デバイスは、第1信号を第4信号として破棄してもよい。この場合、第2ネットワーク・デバイスは、第2信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信しない。
【0215】
端末デバイスが第3信号を選択する第2方式において、端末デバイスは信号の優先度に基づいて第3信号を選択してもよい。
【0216】
例えば、端末デバイスは、第1信号においてより高い優先度の信号と第2信号とを第3信号として決定するか;又はより高い優先度の信号とより低い優先度のうちの信号とを第3信号として決定し、より低い優先度の低い信号のうちの信号は、より優先度の高い信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。
【0217】
例えば、信号の優先順位は、以下のようにPRACH > PUCCH > PUSCH > SRSである。この場合、例えば、第1信号がPRACHであり、第2信号がPUCCHである場合、端末デバイスは、PRACHとPUCCHのうちの信号と送信することができ、この場合、PUCCHの信号は、PRACHに対応するシンボルと時間ドメインにおいて重ならないシンボルで搬送される。オプションとして、端末デバイスは、更にPUCCHのうちの信号を廃棄することが可能であり、PUCCHのうちの信号は、PRACHに対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。この場合、第1ネットワーク・デバイスはPRACHを受信することができ、第2ネットワーク・デバイスはPUCCHのうちの信号を受信することができ、PUCCHのうちの信号は、PRACHに対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。代替的に、例えば、第1信号はPUSCHであり、第2信号はPUCCHである場合、端末デバイスは、PUCCHとPUSCHのうちの信号とを送信してもよく、PUSCHのうちの信号は、PUCCHに対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。オプションとして、端末デバイスは更にPUSCHのうちの信号を廃棄してもよく、PUSCHのうちの信号は、PUCCHに対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。この場合、第1ネットワーク・デバイスはPUCCHを受信することができ、第2ネットワーク・デバイスはPUSCHの信号を受信することができ、PUSCHのうちの信号は、PUCCHに対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0218】
このようにして、より高い優先度の信号をできるだけ時間に間に合うように送信することができる。もちろん、優先度の順序は単なる一例に過ぎず、信号の優先度の順序は実際のアプリケーションで制限されない。例えば、何らかの優先順位では、PUCCHはPRACHより高い優先度を有する可能性があり、或いはPUSCHはPUCCHより高い優先度を有する可能性がある。
【0219】
端末デバイスが第3信号を選択する第3方式において、端末デバイスは信号の無線アクセス技術に基づいて第3信号を選択してもよい。
【0220】
例えば、端末デバイスは、第1無線アクセス技術に対応する信号を、第3信号として選択するか;又は第1無線アクセス技術に対応する信号と第2無線アクセス技術に対応する信号のうちの信号とを第3信号として選択し、第2無線アクセス技術に対応する信号のうちの信号は、第1無線アクセス技術に対応する信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。例えば、第1信号は第1無線アクセス技術に対応する信号であり、第2信号は第2無線アクセス技術に対応する信号である。例えば、第1無線アクセス技術はLTEであり、第2無線アクセス技術はNRである場合、第1信号はLTE信号であり、第2信号はNR信号である。この場合、端末デバイスは、LTE信号とNR信号のうちの信号とを送信することができ、NR信号のうちの信号は、LTE信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。オプションとして、端末デバイスは更にNR信号のうちの信号を廃棄することが可能であり、NR信号のうちの信号は、LTE信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。この場合、第1ネットワーク・デバイスは、LTE信号を受信することができ、第2ネットワーク・デバイスは、NR信号のうちの信号を受信することができ、NR信号のうちの信号は、LTE信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0221】
代替的に、端末デバイスは、第1無線アクセス技術に対応する信号を第3信号として選択するか;又は第1無線アクセス技術に対応する信号と第2無線アクセス技術に対応する信号のうちの信号とを第3信号として選択し、第2無線アクセス技術に対応する信号のうちの信号は、第1無線アクセス技術に対応する信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。例えば、第1信号は第1無線アクセス技術に対応する信号であり、第2信号は第2無線アクセス技術に対応する信号である。例えば、第1無線アクセス技術はLTEであり、第2無線アクセス技術はNRである場合、第1信号はLTE信号であり、第2信号はNR信号である。第2送信タイミングは第1送信タイミングよりも遅く、第2信号のうちの信号はDMRSを含み、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。この場合、端末デバイスはLTE信号のみを送信することができる。オプションとして、端末デバイスは更に第4信号としてNR信号を破棄してもよい。この場合、第1ネットワーク・デバイスはLTE信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスはNR信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第2ネットワーク・デバイスはNR信号を受信しない。
【0222】
代替的に、端末デバイスは、第2無線アクセス技術に対応する信号を第3信号として選択するか;又は第2無線アクセス技術に対応する信号と第1無線アクセス技術に対応する信号のうちの信号とを第4信号として選択し、第1無線アクセス技術に対応する信号のうちの信号は、第2無線アクセス技術に対応する信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。例えば、第1信号は第1無線アクセス技術に対応する信号であり、第2信号は第2無線アクセス技術に対応する信号である。例えば、第1無線アクセス技術はLTEであり、第2無線アクセス技術はNRである場合、第1信号はLTE信号であり、第2信号はNR信号である。この場合、端末デバイスは、NR信号とLTE信号のうちの信号とを送信する可能性があり、LTE信号のうちの信号は、NR信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいて重ならないシンボルで搬送される。オプションとして、端末デバイスは更にLTE信号のうちの信号を廃棄してもよく、LTE信号のうちの信号は、NR信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。この場合、第2ネットワーク・デバイスは、NR信号を受信することができ、第1ネットワーク・デバイスは、LTE信号のうちの信号を受信することができ、LTE信号のうちの信号は、NR信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0223】
代替的に、端末デバイスは、第2無線アクセス技術に対応する信号を第3信号として選択するか;又は第2無線アクセス技術に対応する信号と第1無線アクセス技術に対応する信号のうちの信号とを第4信号として選択し、第1無線アクセス技術に対応する信号のうちの信号は、第2無線アクセス技術に対応する信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。例えば、第1信号は第1無線アクセス技術に対応する信号であり、第2信号は第2無線アクセス技術に対応する信号である。例えば、第1無線アクセス技術はLTEであり、第2無線アクセス技術はNRである場合、第1信号はLTE信号であり、第2信号はNR信号である。第1送信タイミングは第2送信タイミングよりも遅く、LTE信号のうちの信号はDMRSを含み、LTE信号のうちの信号は、NR信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。この場合、端末デバイスはLTE信号のみを送信することができる。オプションとして、端末デバイスは更に第4信号としてNR信号を破棄してもよい。この場合、第2ネットワーク・デバイスはNR信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスはLTE信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第1ネットワーク・デバイスはLTE信号を受信しない。
【0224】
端末デバイスが第3信号を選択する第4方式において、端末デバイスは信号の送信タイミングに基づいて第3信号を選択してもよい。
【0225】
例えば、端末デバイスは、より早いタイミングの信号を第3信号として選択してもよい。例えば、第1送信タイミングが時間ドメインにおいて第2送信タイミングよりも遅い場合、端末デバイスは第2信号を送信してもよい。オプションとして、端末デバイスは更に第1信号を破棄してもよい。例えば、第1送信タイミングが第2送信タイミングより遅く、第1信号のうちの信号がDMRSを含み、第1信号のうちの信号は第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される場合、端末デバイスは第2信号のみを送信してもよく、オプションとして更に第1信号を直接的に破棄してもよい。この場合、第2ネットワーク・デバイスは、第2信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信しない。代替的に、第2送信タイミングが時間ドメインにおいて第1送信タイミングよりも遅い場合、端末デバイスは第1信号を送信してもよい。オプションとして、端末デバイスは更に第2信号を破棄してもよい。例えば、第2送信タイミングが第1送信タイミングより遅く、第2信号のうちの信号がDMRSを含み、第2信号のうちの信号が、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される場合、端末デバイスは第1信号のみを送信してもよく、オプションとして更に第2信号を直接的に破棄してもよい。この場合、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第2ネットワーク・デバイスは第2信号を受信しない。
【0226】
代替的に、端末デバイスは、より早いタイミングの信号を第4信号として選択してもよい。例えば、第1送信タイミングは時間ドメインにおいて第2送信タイミングよりも遅く、端末デバイスは第2信号と第1信号のうちの信号とを送信することができ、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。オプションとして、端末デバイスは更に第1信号のうちの信号を廃棄してもよく、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。例えば、第1送信タイミングは第2送信タイミングより遅く、第1信号のうちの信号はDMRSを含まず、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで伝送される。この場合、端末デバイスは、第1信号のうちの信号のみを廃棄してもよく、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送され、第1信号のうちの残りの部分を保留にしてもよい。この場合、第2ネットワーク・デバイスは、第2信号を受信することができ、第1ネットワーク・デバイスは、第1信号のうちの信号を受信することができ、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。代替的に、第2送信タイミングは、時間ドメインにおいて第1送信タイミングよりも遅く、端末デバイスは、第1信号と第2信号のうちの信号とを送信することができ、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいて重ならないシンボルで搬送される。オプションとして、端末デバイスは更に第2信号のうちの信号を廃棄してもよく、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。例えば、第2送信タイミングが第1送信タイミングより遅く、第2信号のうちの信号がDMRSを含まず、第2信号のうちの信号が、第1信号に対応する信号と時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される場合、端末デバイスは、第2信号のうちの信号のみを廃棄してもよく、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応する信号と時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送され、第2信号のうちの残りの部分を保留にしてもよい。この場合、第1ネットワーク・デバイスは、第1信号を受信することができ、第2ネットワーク・デバイスは、第2信号のうちの信号を受信することができ、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0227】
代替的に、端末デバイスは後のタイミングの信号を第3信号として選択してもよい。例えば、第1送信タイミングが、時間ドメインにおいて第2送信タイミングよりも早い場合、端末デバイスは第2信号を送信してもよい。オプションとして、端末デバイスは更に第1信号を破棄してもよい。この場合、第2ネットワーク・デバイスは、第2信号を受信してもよい。しかしながら、端末デバイスは第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信しない。代替的に、第2送信タイミングが時間ドメインにおいて第1送信タイミングよりも早い場合、端末デバイスは第1信号を送信してもよい。オプションとして、端末デバイスは更に第2信号を破棄してもよい。この場合、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第2ネットワーク・デバイスは第2信号を受信しない。
【0228】
代替的に、端末デバイスは後のタイミングの信号を第3信号として選択してもよい。例えば、第1送信タイミングが、時間ドメインにおいて第2送信タイミングよりも早い場合、端末デバイスは第2信号と第1信号のうちの信号とを送信してもよく、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。オプションとして、端末デバイスは更に第1信号のうちの信号を廃棄してもよく、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。この場合、第2ネットワーク・デバイスは第2信号を受信することができ、第1ネットワーク・デバイスは、第1信号のうちの信号を受信することができ、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。代替的に、第2送信タイミングは時間ドメインにおいて第1送信タイミングよりも早く、端末デバイスは、第1信号と第2信号のうちの信号とを送信することができ、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。オプションとして、端末デバイスは更に第2信号のうちの信号を廃棄してもよく、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。この場合、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信することができ、第2ネットワーク・デバイスは、第2信号のうちの信号を受信することができ、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0229】
端末デバイスが第3信号を選択する第5方式において、端末デバイスは第3信号をランダムに選択してもよい。
【0230】
例えば、端末デバイスは第2信号をランダムに第3信号として使用してもよく、端末デバイスは第2信号を送信する。オプションとして端末デバイスは更に第1信号を破棄してもよい。この場合、第1ネットワーク・デバイスは第2信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信しない。端末デバイスは第1信号をランダムに第3信号として使用してもよく、端末デバイスは第1信号を送信してもよい。オプションとして端末デバイスは更に第2信号を破棄してもよい。この場合、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信することができる。しかしながら、端末デバイスは第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信しないので、第2ネットワーク・デバイスは第2信号を受信しない。
【0231】
代替的に、端末デバイスは第1信号と第2信号のうちの信号とをランダムに第3信号として使用してもよく、第2信号のうちの信号は第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送され;端末デバイスは第1信号と第2信号のうちの信号とを送信し、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。オプションとして、端末デバイスは更に第2信号のうちの信号を廃棄してもよく、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。この場合、第1ネットワーク・デバイスは第1信号を受信することができ、第2ネットワーク・デバイスは第2信号のうちの信号を受信することができ、第2信号のうちの信号は、第1信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。代替的に、端末デバイスは第2信号と第1信号のうちの信号とをランダムに第3信号として使用してもよく、第1信号のうちの信号は第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送され;端末デバイスは第2信号と第1信号のうちの信号とを送信し、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。オプションとして、端末デバイスは更に第1信号のうちの信号を廃棄してもよく、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップするシンボルで搬送される。この場合、第1ネットワーク・デバイスは第2信号を受信することができ、第1ネットワーク・デバイスは第1信号のうちの信号を受信することができ、第1信号のうちの信号は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインにおいてオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0232】
端末デバイスが第3信号を選択する上述の方法は単なる幾つかの例に過ぎない。端末デバイスが第3信号を如何にして選択するかは、本願のこの実施形態では限定されない。
【0233】
更に、第1ネットワーク・デバイスは第3信号を受信する可能性があること、又は第3信号を受信しない可能性があること;及び第2ネットワーク・デバイスは第3信号を受信する可能性があること、又は第3信号を受信しない可能性があることを、前述の説明から学ぶことができる。図5は、単に、第1ネットワーク・デバイスが第3信号を受信し、第2ネットワーク・デバイスも第3信号を受信する例を示す。
【0234】
本願のこの実施形態では、第1信号の送信タイミングは第2信号の送信タイミングと異なること、又は2つの送信タイミングの差分が所定値より大きいこと、及び第1信号と第2信号は時間ドメインでオーバーラップしていることを判定した場合、端末デバイスは第1信号と第2信号のうちの信号とを送信することができる。これは、送信される信号が時間ドメインでオーバーラップせず、その結果2つの信号が時分割モードで送信されて、信号間の干渉を減らすことと等価である。
【0235】
図5に示す実施形態は、2つの信号の送信タイミングが相違する場合にどのようにして干渉を減らすかについての技術的解決策を提供する。しかしながら、MR-DC端末デバイスでは、端末デバイスから送信されるLTE信号の送信タイミングが、端末デバイスにより送信されるNR信号の送信タイミングと同じである場合に、端末デバイスのハードウェアの非理想性に起因して、LTE信号とNR信号との間に干渉も発生し、通信品質の劣化を生じさせる可能性がある。
【0236】
LTEシステムを一例として使用する。セルの共通時分割複信(time division duplex,TDD)コンフィギュレーションを全ての端末デバイスに通知することに加えて、LTEネットワーク・デバイスは、リファレンス・ダウンリンク・コンフィギュレーションをMR-DC端末デバイスに追加的に通知することが可能であり、MR-DC端末デバイスは、追加的に通知されたリファレンス・ダウンリンク・コンフィギュレーションによって示されるアップリンク・サブフレームにおいてのみLTE信号を送信することができる。具体的には、表1に示すように、7つのLTE TDDコンフィギュレーションが存在する。
表1
【表1】
【0237】
TDDコンフィギュレーションの場合、「U」と表記されるサブフレームは利用可能なアップリンク・サブフレームを示し、「-」はダウンリンク・サブフレーム又は特殊なサブフレームを示す。例えば、LTEネットワーク・デバイスが先ずセルの共通TDDコンフィギュレーション、例えば表1に示すTDDコンフィギュレーション1を設定する場合、LTEネットワーク・デバイスにより応対されるセル内のすべての端末デバイスは、サブフレーム2、サブフレーム3、サブフレーム7又はサブフレーム8においてのみアップリンク信号を送信することができる。更に、LTEネットワーク・デバイスは、MR-DC端末デバイスのためのリファレンスTDDコンフィギュレーション、例えば表1に示されるTDDコンフィギュレーション2を追加的に設定する。この場合、MR-DC端末デバイスは、サブフレーム2又はサブフレーム7においてのみLTEアップリンク信号を送信することができ、MR-DC端末デバイスは、サブフレーム3又はサブフレーム8においてNRアップリンク信号を送信することができる。
【0238】
LTEセル内のすべての端末デバイスがMR-DC端末デバイスであるか、又はほとんどの端末デバイスがMR-DC端末デバイスである場合、前述の解決策では、MR-DC端末デバイスは、サブフレーム2及びサブフレーム7においてのみLTEアップリンク信号を送信することができ、端末デバイスはLTEセル内にあるので、NR信号を送信することはできない。その結果、サブフレーム3とサブフレーム8は常にアイドルであり、これは疑う余地なくLTEネットワーク・リソースの利用を減らすことができる。
【0239】
この点を考慮して、本願の実施形態は第2通信方法を提供する。通信方法において、端末デバイスのTDDコンフィギュレーションとリファレンスTDDコンフィギュレーションを設定することに加えて、ネットワーク・デバイスは端末デバイスのオフセットを更に設定する。端末デバイスは、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットに基づいて第3アップリンク時間ユニットを決定することができる。例えば、オフセットは、一部の端末デバイスに対して設定される可能性があり;オフセットは、他の部分の端末デバイスに対して設定されない可能性がある。一部の端末デバイスに対して異なるオフセットが設定されてもよい。従って、異なる端末デバイスは異なるアップリンク時間ユニットを決定する可能性があり、その結果、最大量のアップリンク時間ユニットを使用して、ネットワーク・リソース利用を改善することができる。
【0240】
図8は第2通信方法のフローチャートである。以下の説明では、図1図4の任意の何れかに示されるネットワーク・アーキテクチャに方法が適用される例が使用されている。また、方法は2つの通信装置によって実行されてもよい。2つの通信装置は、例えば第1通信装置と第2通信装置である。第1通信装置は、方法で要求される機能を実装する際にネットワーク・デバイスをサポートすることが可能な通信装置又はネットワーク・デバイスであってもよい。代替的に、第1通信装置は、方法で要求される機能を実現する際に端末デバイスをサポートすることが可能な通信装置又は端末デバイスであってもよい。もちろん、第1通信装置は別の通信装置、例えばチップ・システムであってもよい。同様に、第2通信装置は、方法で要求される機能を実装する際にネットワーク・デバイスをサポートすることが可能な通信装置又はネットワーク・デバイスであってもよい。代替的に、第2通信装置は、方法で要求とされる機能を実装する際に端末デバイスをサポートすることが可能な通信装置又は端末デバイスであってもよい。もっとも、第2通信装置は別の通信装置、例えばチップ・システムであってもよい。また、第1通信装置と第2通信装置の実装は限定されない。例えば、第1通信装置は端末デバイスであってもよく、第2通信装置はネットワーク・デバイスである。代替的に、第1通信装置と第3通信装置の両方がネットワーク・デバイスであるか、又は第1通信装置と第3通信装置の両方が端末デバイスである。代替的に、第1通信装置は、方法で要求される機能を実装する際に端末デバイスをサポートすることが可能なチップ・システムであり、第2通信装置はネットワーク・デバイス等である。ネットワーク・デバイスは例えば基地局である。
【0241】
説明を簡単にするために、以下、方法がネットワーク・デバイスと端末デバイスにより実行される例を使用する。換言すれば、第1通信装置が端末デバイスであること、第2通信装置がネットワーク・デバイス(以下、第1ネットワーク・デバイスとも言及される)であることが、一例として使用される。この実施形態では、図1図4の任意の1つされるネットワーク・アーキテクチャが、一例として使用される。従って、以下で説明される端末デバイスは、図1図4の任意の1つに示されるネットワーク・アーキテクチャにおける端末デバイスであってもよい。更に、以下に説明される第1ネットワーク・デバイスは、図1図4の任意の1つに示されるネットワーク・アーキテクチャのLTEネットワーク・デバイスであってもよいし、図1図4の任意の1つに示されるネットワーク・アーキテクチャのNRネットワーク・デバイスであってもよい。
【0242】
S81:第1ネットワーク・デバイスが第1指示情報を端末デバイスへ送信し、端末デバイスは第1指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信し、第1指示情報はTDDコンフィギュレーションを示し、TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数である。
【0243】
例えば、第1ネットワーク・デバイスがLTEネットワーク・デバイスである場合、時間ドメイン・ユニットは例えば無線フレームであり、時間ユニットは例えばサブフレームである。
【0244】
また、本願のこの実施形態における端末デバイスは、例えばMR-DC端末デバイスである。
【0245】
TDDコンフィギュレーションは、セルの共通TDDコンフィギュレーション、例えば表1に示す任意のTDDコンフィギュレーションであってもよい。
【0246】
S82:第1ネットワーク・デバイスは第2指示情報を端末デバイスへ送信し、端末デバイスは第2指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信し、第2指示情報はリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、リファレンスTDDコンフィギュレーションはN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、オフセットの値は値範囲に属し、値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まない。
【0247】
値範囲は実際に存在する範囲であってもよいし、或いは値範囲は、実際に存在する範囲ではなく、複数の値に対する包括的な用語であるだけであってもよいことに留意すべきである。換言すれば、複数の値が必ずしも1つの範囲にあるとは限らない。
【0248】
リファレンスTDDコンフィギュレーションは、第1ネットワーク・デバイスにより追加的に通知されたリファレンス・ダウンリンク・コンフィギュレーションであってもよく、端末デバイスは、リファレンスTDDコンフィギュレーションによって示されるアップリンク・サブフレームでLTE信号を送信しているはずである。オフセットは、例えばTDDコンフィギュレーションに対するリファレンスTDDコンフィギュレーションのオフセットである。
【0249】
値範囲は、例えば{0,1},{0,1,5,6},{0,5},{0,1,2},{0,1,2,5,6,7},{0,1,5},又は{0,1,2,5,6}である。
【0250】
値範囲を決定する第1方式において、値範囲はTDDコンフィギュレーションに基づいて決定されてもよい。この場合において、TDDコンフィギュレーションに基づいて設定される値範囲については、表2を参照されたい。
表2
【表2】
【0251】
表2における1行は1つのアイテムとして考えられてよい。TDDコンフィギュレーションに基づいて決定される値範囲は、表2における1つ以上のアイテムを含んでもよいし、或いは表2に含まれていないアイテムを含んでもよい。表2の左側の列は、表1のTDDコンフィギュレーションの番号を示す。例えば、表2のTDDコンフィギュレーション1は、表1に示すTDDコンフィギュレーション1を表す。表2に含まれるアイテムは、次のように説明される:
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0である場合、値範囲は{0,1,2,5,6,7}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1である場合、値範囲は{0,1,5,6}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合、値範囲は{0,5}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション3である場合、値範囲は{0,1,2}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合、値範囲は{0,1}である;又は
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6である場合、値範囲は{0,1,2,5,6}である。
【0252】
更に、本願のこの実施形態は、端末デバイスの観点から、以下のアイテムのうちの1つ以上を含む可能性がある:
TDDコンフィギュレーション1が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション0が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,2,5,6,7}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション2が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,5}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション3が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,2}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション4が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;又は
TDDコンフィギュレーション6が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,2,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない。
【0253】
例えば、本願のこの実施形態は以下を含む:TDDコンフィギュレーション1が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期せず、ネットワーク・デバイスにより端末デバイスへ送信されたオフセットの値が、値範囲{0,1,5,6}における値以外の値であるならば、例えばオフセットの値が2であるならば、端末デバイスはこのケースをエラーとみなし、処理を実行しない可能性がある。
【0254】
例えば、TDDコンフィギュレーションが表1に示すTDDコンフィギュレーション1であり、値範囲が{0,1,5,6}である場合、第1ネットワーク・デバイスにより端末デバイスへ送信されるオフセットの値は、0,1,5又は6である可能性がある。更に、第1ネットワーク・デバイスは、異なる端末デバイスに異なるオフセットを送ってもよい。例えば、第1ネットワーク・デバイスは、一部の端末デバイスにオフセットの値1を送り、他の部分の端末デバイスにオフセットの値5を送り、その結果、異なる端末デバイスが異なるオフセットを使用する可能性があり、端末デバイスによって決定されるアップリンク時間ユニットは異なる。このようにして、ネットワーク・リソースは最大限に且つ適切に利用することができ、ネットワーク・リソースの利用が改善される。更に、値範囲における値の量は、TDDコンフィギュレーションに関係付けられる。従って、所与のTDDコンフィギュレーションに対して、ネットワーク・デバイスによって端末デバイスへ送信される第2指示情報は、オフセットを示すために、比較的少ないビット数のみとともに指示フィールドを含むことを必要とする。例えば、値範囲が{0,1,5,6}である場合、指示フィールドは2ビットを含むことを必要とする。値範囲が{0,5}である場合、指示フィールドは1ビットのみを含むことを必要とする。このようにして、第2指示情報のオーバーヘッドを減らすことができる。
【0255】
値範囲を決定する第2方式において、値範囲はリファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて決定されてもよい。この場合、リファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて決定される値範囲については、表3を参照されたい。
表3
【表3】
【0256】
表3に示す値範囲は、セルが表1に示すTDDコンフィギュレーション0又はTDDコンフィギュレーション6をサポートしない前提で利用可能である。
【0257】
表3の1行は1つのアイテムと考えられてよい。リファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて決定される値範囲は、表3における1つ以上のアイテムを含んでもよいし、或いは表3に含まれていないアイテムを含んでもよい。表3の左側の列は、表1のTDDコンフィギュレーションの番号を示す。表3に含まれるアイテムは、次のように説明される:
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合、値範囲は{0,1,2,5,6}である;
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合、値範囲は{0,1,5}である;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合、値範囲は{0,1,2,5,6}である。
【0258】
本願のこの実施形態は、端末デバイスの観点から、以下のアイテムのうちの1つ以上を含む可能性がある:
リファレンスTDDコンフィギュレーション2が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
リファレンスTDDコンフィギュレーション4が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,5}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーション5が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,2,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない。
【0259】
例えば、本願のこの実施形態は以下を含む:リファレンスTDDコンフィギュレーション2が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期せず、ネットワーク・デバイスにより端末デバイスへ送信されたオフセットの値が、値範囲{0,1,5,6}における値以外の値であるならば、例えばオフセットの値が2であるならば、端末デバイスはこのケースをエラーとみなし、処理を実行しない可能性がある。
【0260】
例えば、TDDコンフィギュレーションが表1に示すTDDコンフィギュレーション5であり、値範囲が{0,1,2,5,6}である場合、第1ネットワーク・デバイスにより端末デバイスへ送信されるオフセットの値は、0,1,2,5又は6である可能性がある。更に、第1ネットワーク・デバイスは、異なる端末デバイスに異なるオフセットを送ってもよい。例えば、第1ネットワーク・デバイスは、一部の端末デバイスにオフセットの値1を送り、他の部分の端末デバイスにオフセットの値2を送り、その結果、異なる端末デバイスが異なるオフセットを使用する可能性があり、端末デバイスによって決定されるアップリンク時間ユニットは異なる。このようにして、ネットワーク・リソースは最大限に且つ適切に利用することができ、ネットワーク・リソースの利用が改善される。更に、値範囲における値の量は、リファレンスTDDコンフィギュレーションに関係付けられる。従って、所与のTDDコンフィギュレーションに対して、ネットワーク・デバイスによって端末デバイスへ送信される第2指示情報は、オフセットを示すために、比較的少ないビット数のみとともに指示フィールドを含むことを必要とする。例えば、値範囲が{0,1,2,5,6}である場合、指示フィールドは3ビットを含むことを必要とする。値範囲が{0,1,5}である場合、指示フィールドは2ビットのみを含むことを必要とする。このようにして、第2指示情報のオーバーヘッドを減らすことができる。
【0261】
代替的に、リファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて決定される別の値範囲については、表4を参照されたい。
表4
【表4】
【0262】
表4に示す値範囲は、セルが表1に示すTDDコンフィギュレーション0とTDDコンフィギュレーション6をサポートすることを前提として利用可能である。
【0263】
表4の1行は1つのアイテムと考えられてよい。リファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて決定される値範囲は、表4における1つ以上のアイテムを含んでもよいし、或いは表4に含まれていないアイテムを含んでもよい。表4の左側の列は、表1のTDDコンフィギュレーションの番号を示す。表4に含まれるアイテムは、次のように説明される:
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合、値範囲は{0,1,2,5,6,7}である;
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合、値範囲は{0,1,5,6}である;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合、値範囲は{0,1,2,5,6,7}である。
【0264】
本願のこの実施形態は、端末デバイスの観点から、以下のアイテムのうちの1つ以上を含む可能性がある:
リファレンスTDDコンフィギュレーション2が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,2,5,6,7}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
リファレンスTDDコンフィギュレーション4が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーション5が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,2,5,6,7}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない。
【0265】
例えば、本願のこの実施形態は以下を含む:リファレンスTDDコンフィギュレーション2が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,2,5,6,7}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期せず、ネットワーク・デバイスにより端末デバイスへ送信されたオフセットの値が、値範囲{0,1,2,5,6,7}における値以外の値であるならば、例えばオフセットの値が3であるならば、端末デバイスはこのケースをエラーとみなし、処理を実行しない可能性がある。
【0266】
例えば、TDDコンフィギュレーションが表1に示すTDDコンフィギュレーション5であり、値範囲が{0,1,2,5,6,7}である場合、第1ネットワーク・デバイスにより端末デバイスへ送信されるオフセットの値は、0,1,2,5,6又は7である可能性がある。更に、第1ネットワーク・デバイスは、異なる端末デバイスに異なるオフセットを送ってもよい。例えば、第1ネットワーク・デバイスは、一部の端末デバイスにオフセットの値1を送り、他の部分の端末デバイスに或るオフセットを送り、その結果、異なる端末デバイスが異なるオフセットを使用する可能性があり、端末デバイスによって決定されるアップリンク時間ユニットは異なる。このようにして、ネットワーク・リソースは最大限に且つ適切に利用することができ、ネットワーク・リソースの利用が改善される。更に、値範囲における値の量は、リファレンスTDDコンフィギュレーションに関係付けられる。従って、所与のTDDコンフィギュレーションに対して、ネットワーク・デバイスによって端末デバイスへ送信される第2指示情報は、オフセットを示すために、比較的少ないビット数のみとともに指示フィールドを含むことを必要とする。例えば、値範囲が{0,1,2,5,6,7}である場合、指示フィールドは3ビットを含むことを必要とする。値範囲が{0,1,5,6}である場合、指示フィールドは2ビットのみを含むことを必要とする。このようにして、第2指示情報のオーバーヘッドを減らすことができる。
【0267】
値範囲を決定する第3方式において、値範囲はTDDコンフィギュレーションとリファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて決定されてもよい。この場合、TDDコンフィギュレーションとリファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて決定される値範囲については、表5を参照されたい。
表5
【表5】
【0268】
表5の1行は1つのアイテムと考えられてよい。TDDコンフィギュレーションに基づいて決定される値範囲は、表5における1つ以上のアイテムを含んでもよいし、或いは表5に含まれていないアイテムを含んでもよい。表5の左側の列は、表1のTDDコンフィギュレーションの番号を示す。表5に含まれるアイテムは、次のように説明される:
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合、値範囲は{0,1}又は{0,1,5,6}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合、値範囲は{0,5}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合、値範囲は{0,1,5,6}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合、値範囲は{0,5}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション3であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合、値範囲は{0,1}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション3であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合、値範囲は{0,1,2}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合、値範囲は{0,1}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合、値範囲は{0,1,2}又は{0,1,2,5,6,7}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合、値範囲は{0,1,5,6}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合、値範囲は{0,1,2,5,6,7}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合、値範囲は{0,1,5,6}である;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合、値範囲は{0,1,5}である;又は
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合、値範囲は{0,1,2,5,6}である。
【0269】
本願のこの実施形態は、端末デバイスの観点から、以下のアイテムのうちの1つ以上を含む可能性がある:
TDDコンフィギュレーション1とリファレンスTDDコンフィギュレーション2が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション1とリファレンスTDDコンフィギュレーション4が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,5}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション1とリファレンスTDDコンフィギュレーション5が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション2とリファレンスTDDコンフィギュレーション5が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,5}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション3とリファレンスTDDコンフィギュレーション4が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション3とリファレンスTDDコンフィギュレーション5が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,2}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション4とリファレンスTDDコンフィギュレーション5が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション0とリファレンスTDDコンフィギュレーション2が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,2}又は{0,1,2,5,6,7}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション0とリファレンスTDDコンフィギュレーション4が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション0とリファレンスTDDコンフィギュレーション5が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,2,5,6,7}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション6とリファレンスTDDコンフィギュレーション2が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;
TDDコンフィギュレーション6とリファレンスTDDコンフィギュレーション4が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,5}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない;又は
TDDコンフィギュレーション6とリファレンスTDDコンフィギュレーション5が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,2,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期しない。
【0270】
例えば、本願のこの実施形態は以下を含む:TDDコンフィギュレーション1とリファレンスTDDコンフィギュレーション2が端末デバイスに設定される場合、端末デバイスは値範囲{0,1,5,6}の値以外のオフセットの値をネットワーク・デバイスから受け取ることを予期せず、ネットワーク・デバイスにより端末デバイスへ送信されたオフセットの値が、値範囲{0,1,5,6}又は{0,1}における値以外の値であるならば、例えばオフセットの値が2であるならば、端末デバイスはこのケースをエラーとみなし、処理を実行しない可能性がある。
【0271】
例えば、TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションが表1に示すTDDコンフィギュレーション5であり、値範囲が{0,1,5,6}である場合、第1ネットワーク・デバイスにより端末デバイスへ送信されるオフセットの値は、0,1,5,又は6である可能性がある。更に、第1ネットワーク・デバイスは、異なる端末デバイスに異なるオフセットを送ってもよい。例えば、第1ネットワーク・デバイスは、一部の端末デバイスにオフセットの値1を送り、他の部分の端末デバイスに或るオフセットを送り、その結果、異なる端末デバイスが異なるオフセットを使用する可能性があり、端末デバイスによって決定されるアップリンク時間ユニットは異なる。このようにして、ネットワーク・リソースは最大限に且つ適切に利用することができ、ネットワーク・リソースの利用が改善される。更に、値範囲における値の量は、TDDコンフィギュレーションとリファレンスTDDコンフィギュレーションとに関係付けられる。従って、所与のTDDコンフィギュレーションと所与のリファレンスTDDコンフィギュレーションとに対して、ネットワーク・デバイスによって端末デバイスへ送信される第2指示情報は、オフセットを示すために、比較的少ないビット数のみとともに指示フィールドを含むことを必要とする。例えば、値範囲が{0,1,5,6}である場合、指示フィールドは2ビットを含むことを必要とする。値範囲が{0,1}である場合、指示フィールドは1ビットのみを含むことを必要とする。このようにして、第2指示情報のオーバーヘッドを減らすことができる。
【0272】
前述の値範囲は単なる一例であり、具体的な値範囲は本願のこの実施形態で限定されない。値範囲は、第1ネットワーク・デバイスによって設定されてもよいし、又はプロトコルで指定されてもよい。この場合、端末デバイスにオフセットを送るために、第1ネットワーク・デバイスは先ず値範囲を決定し、次いでオフセットの値を値範囲から選択する必要がある。
【0273】
例えば、第1ネットワーク・デバイスは、TDDコンフィギュレーション及び/又はリファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて値範囲を決定することができる。具体的には、第1ネットワーク・デバイスは、TDDコンフィギュレーションに基づいて値範囲を決定してもよいし、リファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて値範囲を決定してもよいし、TDDコンフィギュレーションとリファレンスTDDコンフィギュレーションとに基づいて値範囲を決定してもよい。値範囲を決定した後、第1ネットワーク・デバイスは値範囲からオフセットを選択することができる。第1ネットワーク・デバイスが値範囲からオフセットをどのように選択するかは、本願のこの実施形態で限定されない。
【0274】
S83:端末デバイスは、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットに基づいて、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信し、第1ネットワーク・デバイスは、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットに基づいて、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を端末デバイスから受信し、第3アップリンク時間ユニットは少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上である。
【0275】
端末デバイスは、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットに基づいて、第3アップリンク時間ユニットを決定し、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信することができる。また、第1ネットワーク・デバイスは、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットに基づいて、第3アップリンク時間ユニットを決定し、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を第1ネットワーク・デバイスから受信することができる。第1アップリンク信号は、例えばPUCCHである。これは特に限定されない。
【0276】
例えば、時間ドメイン・ユニットに含まれるN個の時間ユニットの数は、0,1,...,N-1;又は1,2,...,Nである。時間ユニットの開始番号は限定されない。リファレンスTDDコンフィギュレーションにより示されるN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットの番号は、n1,n2,...,nkであり、オフセットの値はiである。端末デバイスは、第3アップリンク時間ユニットは、1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は時間ドメイン・ユニットにおいてn1+i,n2+i,...,nk+iであるか、又は1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は時間ドメイン・ユニットにおいてmod(n1+i,N),mod(n2+i,N),...,mod(nk+i,N)であることを決定し得る。同様に、ネットワーク・デバイスも同じ方式で第3アップリンク時間ユニットを決定することができる。
【0277】
第3アップリンク時間ユニットは、少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上である。これは、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットに基づいて端末デバイスによって決定されるアップリンク時間ユニットは、TDDコンフィギュレーションにおけるアップリンク時間ユニットとなる必要があり、TDDコンフィギュレーションにおけるダウンリンク時間ユニット又は別の時間ユニットであるはずはないことを示す。
【0278】
例えば、TDDコンフィギュレーションはTDDコンフィギュレーション1であり、リファレンスTDDコンフィギュレーションはTDDコンフィギュレーション2であり、時間ユニットはサブフレームである。オフセットが設定されていない場合、端末デバイスは、サブフレーム2及び/又はサブフレーム7においてのみアップリンク信号を送信することができる。オフセットが設定された後に、例えば設定されたオフセットが1であれば、端末デバイスは、サブフレーム3及び/又はサブフレーム8においてのみアップリンク信号を送信することができる。換言すれば、オフセットが設定されていない場合には、端末デバイスはサブフレームnにおいてのみアップリンク信号を送信することができる。オフセットが設定され、オフセットがxである場合、端末デバイスは、サブフレームy=mod(n+x,10)においてのみアップリンク信号を送信することが可能であり、ここで、modはモジュロ演算を表す。サブフレームyは、TDDコンフィギュレーションにおいて「U」として識別されるサブフレームであることを必要とすることに留意すべきである。
【0279】
例えば、第1ネットワーク・デバイスは、一部の端末デバイスに対してオフセットを設定してもよく、他の部分の端末デバイスに対してオフセットを設定しない。端末デバイスの一部に対して設定されるオフセットの値は、異なっていてもよい。このように、異なる端末デバイスは、各アップリンク時間ユニットを可能な限り利用するために、異なるアップリンク時間ユニットでアップリンク信号を送信することが可能であり、ネットワーク・リソースの利用が改善される。更に、オフセットを設定することにより、リファレンスTDDコンフィギュレーションの柔軟性も改善される。
【0280】
以下、添付図面を参照しながら、本願の実施形態における前述の方法を実装するように構成された装置を説明する。従って、前述の内容は全て、以下の実施形態で使用される可能性があり、反復的な内容は再度説明しない。
【0281】
本願の実施形態は第1タイプの通信装置を提供し、通信装置は例えば第1通信装置である。図9を参照すると、通信装置は例えば通信装置900である。通信装置900は、上述の端末デバイスの機能を実装することができる。例えば、通信装置900は通信デバイスであってもよいし、或いは通信装置900は通信デバイス内に配置されたチップであってもよい。例えば、通信デバイスは上述の端末デバイスであってもよい。通信装置900は、プロセッサ901とトランシーバ902を含んでもよく、トランシーバ902はプロセッサ901に接続されてもよい。プロセッサ901は、図5に示す実施形態における端末デバイスにより実行される送信/受信動作以外の動作、例えば図5に示す実施形態におけるS55、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。トランシーバ902は、図5に示す実施形態における端末デバイスにより実行される全ての送信及び受信動作、例えば図5に示す実施形態におけるS52、S54、S56、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。
【0282】
例えば、プロセッサ901は、第1アップリンク・キャリアで送信されるべき第1信号を決定し、第2アップリンク・キャリアで送信されるべき第2信号を決定するように構成され、第1アップリンク・キャリアは第1無線アクセス技術に対応し、第2アップリンク・キャリアは第2無線アクセス技術に対応し;及び
トランシーバ902は、第1信号に対応する第1送信タイミングが第2信号に対応する第2送信タイミングと相違すること、又は第1送信タイミングと第2送信タイミングとの間の差分が所定値より大きいこと、及び第1信号と第2信号が時間ドメインでオーバーラップすることをプロセッサ901が判定した場合に、第3信号を送信するように構成され、ここで、
第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号であるか、又は第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号と第1アップリンク・キャリアで送信される第1信号の一部分とであり、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0283】
可能な実装において、第1無線アクセス技術はNRであり、第2無線アクセス技術はLTEである。
【0284】
可能な実装において、第1信号は、PUCCH、PUSCH、又はSRSのうちの1つであり、第2信号はPRACHである。
【0285】
可能な実装において、第1信号の始点は時間ドメインにおいて第2信号の始点より遅れている。
【0286】
可能な実装において、プロセッサ901は、第1信号を破棄するか、又は第1信号の一部分を破棄するように更に構成されており、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしているシンボルで搬送される。
【0287】
可能な実装において、トランシーバ902は、第1ネットワーク・デバイスから第1指示情報を受信するように更に構成されており、第1指示情報は、第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信するように通信装置900を指示するために使用される。
【0288】
可能な実装において、トランシーバ902は、第2ネットワーク・デバイスから第2指示情報を受信するように更に構成されており、第2指示情報は、第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信するように通信装置900を指示するために使用される。
【0289】
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明で引用することができる。詳細はここで再度説明しない。
【0290】
本願の実施形態は第2タイプの通信装置を提供し、通信装置は例えば第2通信装置である。図10を参照すると、通信装置は例えば通信装置1000である。通信装置1000は、上述の第1ネットワーク・デバイスの機能を実装することができる。例えば、通信装置1000は通信デバイスであってもよいし、或いは通信装置1000は通信デバイス内に配置されたチップであってもよい。例えば、通信デバイスは上述の第1ネットワーク・デバイスであってもよい。通信装置1000は、プロセッサ1001とトランシーバ1002を含んでもよく、トランシーバ1002はプロセッサ1001に接続されてもよい。プロセッサ1001は、図5に示す実施形態における第1ネットワーク・デバイスにより実行される送信/受信動作以外の動作、例えば図5に示す実施形態におけるS51、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。トランシーバ1002は、図5に示す実施形態における第1ネットワーク・デバイスにより実行される全ての送信及び受信動作、例えば図5に示す実施形態におけるS52、S56、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。
【0291】
例えば、プロセッサ1001は、第1信号を送信するために端末デバイスにより使用される第1時間ユニットを決定するように構成され、通信装置1000は第1無線アクセス技術に対応し;及び
トランシーバ1002は、第1指示情報を端末デバイスへ送信するように構成され、第1指示情報は第1時間ユニットを示すために使用され、第1時間ユニットは第1信号を通信装置1000へ送信するために端末デバイスによって使用される。
【0292】
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明で引用することができる。詳細はここで再度説明しない。
【0293】
本願の実施形態は第3タイプの通信装置を提供し、通信装置は例えば第3通信装置である。図11を参照すると、通信装置は例えば通信装置1100である。通信装置1100は、上述の第1ネットワーク・デバイスの機能を実装することができる。例えば、通信装置1100は通信デバイスであってもよいし、或いは通信装置1100は通信デバイス内に配置されたチップであってもよい。例えば、通信デバイスは上述の第1ネットワーク・デバイスであってもよい。通信装置1100は、プロセッサ1101とトランシーバ1102を含んでもよく、トランシーバ1102はプロセッサ1101に接続されてもよい。プロセッサ1101は、図5に示す実施形態における第2ネットワーク・デバイスにより実行される送信/受信動作以外の動作、例えば図5に示す実施形態におけるS53、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。トランシーバ1102は、図5に示す実施形態における第2ネットワーク・デバイスにより実行される全ての送信及び受信動作、例えば図5に示す実施形態におけるS54、S56、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。
【0294】
例えば、プロセッサ1101は、第2信号を送信するために端末デバイスにより使用される第2時間ユニットを決定するように構成され、通信装置1100は第2無線アクセス技術に対応し;及び
トランシーバ1102は、第2指示情報を端末デバイスへ送信するように構成され、第2指示情報は第2時間ユニットを示すために使用され、第2時間ユニットは第2信号を通信装置1100へ送信するために端末デバイスによって使用される。
【0295】
通信装置1100と通信装置1000は、異なる通信装置であってもよいし、或いは同じ通信装置であってもよい。
【0296】
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明で引用することができる。詳細はここで再度説明しない。
【0297】
本願の実施形態は第4タイプの通信装置を提供し、通信装置は例えば第4通信装置である。図12を参照すると、通信装置は例えば通信装置1200である。通信装置1200は、上述の端末デバイスの機能を実装することができる。例えば、通信装置1200は通信デバイスであってもよいし、或いは通信装置1200は通信デバイス内に配置されたチップであってもよい。例えば、通信デバイスは上述の端末デバイスであってもよい。通信装置1200は、プロセッサ1201とトランシーバ1202を含んでもよく、トランシーバ1202はプロセッサ1201に接続されてもよい。プロセッサ1201は、図8に示す実施形態における端末デバイスにより実行される送信/受信動作以外の動作、例えばリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて第3アップリンク時間ユニットを決定するような動作、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。トランシーバ1202は、図5に示す実施形態における端末デバイスにより実行される全ての送信及び受信動作、例えば図8に示す実施形態におけるS81、S82、S83、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。
【0298】
例えば、トランシーバ1202は、第1指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信し、第2指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信するように構成され、第1指示情報はTDDコンフィギュレーションを示し、TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数であり、第2指示情報はリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、リファレンスTDDコンフィギュレーションはN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、オフセットの値は値範囲に属し、値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まず、
プロセッサ1201は、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて、第3アップリンク時間ユニットを決定するように構成され、第3アップリンク時間ユニットは少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上であり、
トランシーバ1202は、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信するように更に構成される。
【0299】
可能な実装において、リファレンスTDDコンフィギュレーションにより示されるN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットの番号は、n1,n2,...,nkであり、オフセットの値はiであり;及び
第3アップリンク時間ユニットは、1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は時間ドメイン・ユニットにおいてn1+i,n2+i,...,nk+iであるか、又は1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は時間ドメイン・ユニットにおいてmod(n1+i,N),mod(n2+i,N),...,mod(nk+i,N)である。
【0300】
可能な実装において、値範囲は、{0,1},{0,1,5,6},{0,5},{0,1,2},{0,1,2,5,6,7},{0,1,5},又は{0,1,2,5,6}である。
【0301】
可能な実装において、値範囲は:
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1である場合には、値範囲は{0,1,5,6}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,5}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション3である場合には、値範囲は{0,1,2}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1}であること;又は
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む。
【0302】
可能な実装において、値範囲は:
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1,5,6}であること;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む。
【0303】
可能な実装において、値範囲は:
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1,5}であること;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む。
【0304】
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明で引用することができる。詳細はここで再度説明しない。
【0305】
本願の実施形態は第5タイプの通信装置を提供し、通信装置は例えば第5通信装置である。図13を参照すると、通信装置は例えば通信装置1300である。通信装置1300は、上述の第1ネットワーク・デバイスの機能を実装することができる。例えば、通信装置1300は通信デバイスであってもよいし、或いは通信装置1300は通信デバイス内に配置されたチップであってもよい。例えば、通信デバイスは上述の第1ネットワーク・デバイスであってもよい。通信装置1300は、プロセッサ1301とトランシーバ1302を含んでもよく、トランシーバ1302はプロセッサ1301に接続されてもよい。プロセッサ1301は、図8に示す実施形態における第1ネットワーク・デバイスにより実行される送信/受信動作以外の動作、例えばリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて第3アップリンク時間ユニットを決定するような動作、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。トランシーバ1302は、図8に示す実施形態における第1ネットワーク・デバイスにより実行される全ての送信及び受信動作、例えば図8に示す実施形態におけるS81、S82、S83、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。
【0306】
例えば、トランシーバ1302は、第1指示情報を端末デバイスへ送信し、第2指示情報を端末デバイスへ送信するように構成され、第1指示情報はTDDコンフィギュレーションを示し、TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数であり、第2指示情報はリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、リファレンスTDDコンフィギュレーションはN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、オフセットの値は値範囲に属し、値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まず、
プロセッサ130は、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて、第3アップリンク時間ユニットを決定するように構成され、第3アップリンク時間ユニットは少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上であり、ここで、
トランシーバ1302は、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を第1ネットワーク・デバイスから受信するように更に構成されている。
【0307】
可能な実装において、リファレンスTDDコンフィギュレーションにより示されるN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットの番号は、n1,n2,...,nkであり、オフセットの値はiであり;及び
第3アップリンク時間ユニットは、1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は時間ドメイン・ユニットにおいてn1+i,n2+i,...,nk+iであるか、又は1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は時間ドメイン・ユニットにおいてmod(n1+i,N),mod(n2+i,N),...,mod(nk+i,N)である。
【0308】
可能な実装において、値範囲は、{0,1},{0,1,5,6},{0,5},{0,1,2},{0,1,2,5,6,7},{0,1,5},又は{0,1,2,5,6}である。
【0309】
可能な実装において、値範囲は:
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1である場合には、値範囲は{0,1,5,6}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,5}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション3である場合には、値範囲は{0,1,2}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1}であること;又は
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む。
【0310】
可能な実装において、値範囲は:
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1,5,6}であること;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む。
【0311】
可能な実装において、値範囲は:
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1,5}であること;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む。
【0312】
可能な実装において、プロセッサ1301は、TDDコンフィギュレーション及び/又はリファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて、値範囲を決定するように更に構成されている。
【0313】
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明で引用することができる。詳細はここで再度説明しない。
【0314】
シンプルな実施形態では、前述の複数の通信装置は図14Aに示す通信装置1400の構造により更に実装されてもよいことを、当業者は理解するであろう。通信装置1400は、上述の端末デバイス、第1ネットワーク・デバイス、又は第2ネットワーク・デバイスの機能を実装することができる。通信装置1400はプロセッサ1401を含む可能性がある。
【0315】
通信装置1400が、前述の説明における端末デバイスの機能を実装するように構成されている場合、プロセッサ1401は、図5に示す実施形態において端末デバイスにより実行される送信/受信動作以外の動作、例えば図5に示す実施形態におけるS55、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されており、通信装置1400が、前述の説明における第1ネットワーク・デバイスの機能を実装するように構成されている場合、プロセッサ1401は、図5に示す実施形態において第1ネットワーク・デバイスにより実行される送信/受信動作以外の動作、例えば図5に示す実施形態におけるS51、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されており、或いは通信装置1400が、前述の説明における第2ネットワーク・デバイスの機能を実装するように構成されている場合、プロセッサ1401は、図5に示す実施形態において第2ネットワーク・デバイスにより実行される送信/受信動作以外の動作、例えば図5に示す実施形態におけるS53、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成される。
【0316】
代替的に、通信装置1400が、前述の説明における端末デバイスの機能を実装するように構成されている場合、プロセッサ1401は、図8に示す実施形態において端末デバイスにより実行される送信/受信動作以外の動作、例えばリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて第3アップリンク時間ユニットを決定するような動作、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されており、或いは通信装置1400が、前述の説明における第1ネットワーク・デバイスの機能を実装するように構成されている場合、プロセッサ1401は、図8に示す実施形態において第1ネットワーク・デバイスにより実行される送信/受信動作以外の動作、例えば図8に示す実施形態におけるS81、S82、S83、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。
【0317】
通信装置1400は、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field-programmable gate array,FPGA)、特定用途向け集積チップ(application specific integrated circuit,ASIC)、システム・オン・チップ(system on chip,SoC)、中央処理ユニット(central processor unit,CPU)、ネットワーク・プロセッサ(network processor,NP)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor,DSP)、マイクロ・コントローラ・ユニット(micro controller unit,MCU)、プログラマブル論理デバイス(programmable logic device,PLD)、又は他の集積チップを使用することによって実現されてもよい。この場合において、通信装置1400は、本願の実施形態における端末デバイス又は第1ネットワーク・デバイスに配置されてもよく、その結果、端末デバイス又は第1ネットワーク・デバイスは、本願の実施形態において提供される方法を実現する。
【0318】
オプションの実装において、通信装置1400は、他のデバイスと通信するように構成されたトランシーバ構成要素を含んでもよい。通信装置1400が、前述の説明における端末デバイス、第1ネットワーク・デバイス、又は第2ネットワーク・デバイスの機能を実装するように構成されている場合、トランシーバ構成要素は、図5に示す実施形態におけるS52、S54、又はS56のうちの少なくとも1つ、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。代替的に、通信装置1400が、前述の説明における端末デバイス又は第1ネットワーク・デバイスの機能を実装するように構成されている場合、トランシーバ構成要素は、図8に示す実施形態におけるS81、S82、又はS83、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。
【0319】
オプションの実装において、通信装置1400はメモリ1402を更に含んでもよい。図14Bを参照すると、メモリ1402は、コンピュータ・プログラム又は命令を記憶するように構成されており、プロセッサ1401は、これらのコンピュータ・プログラム又は命令をデコードして実行するように構成されている。これらのコンピュータ・プログラム又は命令は、端末デバイス、第1ネットワーク・デバイス、又は第2ネットワーク・デバイスの機能プログラムを含んでもよいことが理解されるべきである。端末デバイスの機能プログラムがプロセッサ1401によってデコードされ実行されると、端末デバイスは、本願の実施形態において図5に示す実施形態で提供される方法における端末デバイスの機能を実現することが可能であり、或いは本願の実施形態において図8に示す実施形態で提供される方法における端末デバイスの機能を実現することができる。第1ネットワーク・デバイスの機能プログラムがプロセッサ1401によってデコードされ実行されると、第1ネットワーク・デバイスは、本願の実施形態において図5に示す実施形態で提供される方法における第1ネットワーク・デバイスの機能を実現することが可能であり、或いは本願の実施形態において図8に示す実施形態で提供される方法における第1ネットワーク・デバイスの機能を実現することができる。第2ネットワーク・デバイスの機能プログラムがプロセッサ1401によってデコードされ実行されると、第2ネットワーク・デバイスは、本願の実施形態において図5に示す実施形態で提供される方法における第2ネットワーク・デバイスの機能を実現することが可能である。
【0320】
別のオプションの実装では、端末デバイス、第1ネットワーク・デバイス、又は第2ネットワーク・デバイスの機能プログラムは、通信装置1400の外部メモリに格納される。端末デバイスの機能プログラムがプロセッサ1401によってデコードされ実行されると、メモリ1402は、端末デバイスの機能プログラムの一部又は全部の内容を一時的に記憶する。第1ネットワーク・デバイスの機能プログラムがプロセッサ1401によってデコードされ実行されると、メモリ1402は、第1ネットワーク・デバイスの機能プログラムの一部又は全部の内容を一時的に記憶する。第2ネットワーク・デバイスの機能プログラムがプロセッサ1401によってデコードされ実行されると、メモリ1402は、第2ネットワーク・デバイスの機能プログラムの一部又は全部の内容を一時的に記憶する。
【0321】
別のオプションの実装では、端末デバイス、第1ネットワーク・デバイス、又は第2ネットワーク・デバイスの機能プログラムは、通信装置1400の内部メモリ1402に格納される。端末デバイスの機能プログラムが通信装置1400の内部メモリ1402に記憶される場合、通信装置1400は本願の実施形態における端末デバイスに配置されてもよい。
第1ネットワーク・デバイスの機能プログラムが通信装置1400の内部メモリ1402に記憶される場合、通信装置1400は本願の実施形態における第1ネットワーク・デバイスに配置されてもよい。第2ネットワーク・デバイスの機能プログラムが通信装置1400の内部メモリ1402に記憶される場合、通信装置1400は本願の実施形態における第2ネットワーク・デバイスに配置されてもよい。
【0322】
更に別のオプションの実装では、端末デバイスの機能プログラムのうちの或る内容は通信装置1400の外部メモリに記憶され、端末デバイスの機能プログラムのうちの別の内容は通信装置1400の内部メモリ1402に記憶される。代替的に、第1ネットワーク・デバイスの機能プログラムのうちの或る内容は通信装置1400の外部メモリに記憶され、第1ネットワーク・デバイスの機能プログラムのうちの別の内容は通信装置1400の内部メモリ1402に記憶される。代替的に、第2ネットワーク・デバイスの機能プログラムのうちの或る内容は通信装置1400の外部メモリに記憶され、第2ネットワーク・デバイスの機能プログラムのうちの別の内容は通信装置1400の内部メモリ1402に記憶される。
【0323】
本願の実施形態では、通信装置900、通信装置1000、通信装置1100、通信装置1200、通信装置1300、及び通信装置1400は、機能モジュールが機能に応じて分けられる形態で提供されもよいし、或いは機能モジュールが統合される方式で分けられる形態で提供されてもよい。本願における「モジュール」は、ASIC、1つ以上のソフトウェア又はファームウェア・プログラムを実行するプロセッサ及びメモリ、集積論理回路、及び/又は前述の機能を提供することが可能な別の構成要素であってもよい。
【0324】
更に、上述の第1タイプの通信装置は代替的に別の形態で実装されてもよい。例えば、通信装置は処理モジュールとトランシーバ・モジュールを含む。例えば、処理モジュールは、プロセッサ901により実装されてもよく、トランシーバ・モジュールは、トランシーバ902により実装されてもよい。処理モジュールは、図5に示す実施形態における端末デバイスによって実行される送信/受信動作以外の動作、例えば図5に示す実施形態におけるS55、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。トランシーバ・モジュールは、図5に示す実施形態における端末デバイスよって実行される全ての送信及び受信動作、例えば図5に示す実施形態におけるS52、S54、S56、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。
【0325】
例えば、処理モジュールは、第1アップリンク・キャリアで送信されるべき第1信号を決定し、第2アップリンク・キャリアで送信されるべき第2信号を決定するように構成され、第1アップリンク・キャリアは第1無線アクセス技術に対応し、第2アップリンク・キャリアは第2無線アクセス技術に対応し;及び
トランシーバ・モジュールは、第1信号に対応する第1送信タイミングが第2信号に対応する第2送信タイミングと相違すること、又は第1送信タイミングと第2送信タイミングとの間の差分が所定値より大きいこと、を処理モジュールが判定した場合において、第1信号と第2信号が時間ドメインでオーバーラップするならば、第3信号を送信するように構成され、ここで、
第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号であるか、又は第3信号は第2アップリンク・キャリアで送信される第2信号と第1アップリンク・キャリアで送信される第1信号の一部分とであり、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしないシンボルで搬送される。
【0326】
可能な実装において、第1無線アクセス技術はNRであり、第2無線アクセス技術はLTEである。
【0327】
可能な実装において、第1信号は、PUCCH、PUSCH、又はSRSのうちの1つであり、第2信号はPRACHである。
【0328】
可能な実装において、第1信号の始点は時間ドメインにおいて第2信号の始点より遅れている。
【0329】
可能な実装において、処理モジュールは、第1信号を破棄するか、又は第1信号の一部分を破棄するように更に構成されており、第1信号の一部分は、第2信号に対応するシンボルと時間ドメインでオーバーラップしているシンボルで搬送される。
【0330】
可能な実装において、トランシーバ・モジュールは、第1ネットワーク・デバイスから第1指示情報を受信するように更に構成されており、第1指示情報は、第1信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信するように通信装置を指示するために使用される。
【0331】
可能な実装において、トランシーバ・モジュールは、第2ネットワーク・デバイスから第2指示情報を受信するように更に構成されており、第2指示情報は、第2信号を第2ネットワーク・デバイスへ送信するように通信装置を指示するために使用される。
【0332】
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明で引用することができる。詳細はここで再度説明しない。
【0333】
上述した第2タイプの通信装置は代替的に別の形態で実装されてもよい。例えば、通信装置は処理モジュールとトランシーバ・モジュールを含む。例えば、処理モジュールは、プロセッサ1001により実装されてもよく、トランシーバ・モジュールは、トランシーバ1002により実装されてもよい。処理モジュールは、図5に示す実施形態における第1ネットワーク・デバイスによって実行される送信/受信動作以外の動作、例えば図5に示す実施形態におけるS51、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。トランシーバ・モジュールは、図5に示す実施形態における第1ネットワーク・デバイスよって実行される全ての送信及び受信動作、例えば図5に示す実施形態におけるS52、S56、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。
【0334】
例えば、処理モジュールは、第1信号を送信するために端末デバイスにより使用される第1時間ユニットを決定するように構成され、通信装置は第1無線アクセス技術に対応し;及び
トランシーバ・モジュールは、第1指示情報を端末デバイスへ送信するように構成され、第1指示情報は第1時間ユニットを示すために使用され、第1時間ユニットは第1信号を通信装置へ送信するために端末デバイスによって使用される。
【0335】
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明で引用することができる。詳細はここで再度説明しない。
【0336】
上述した第3タイプの通信装置は代替的に別の形態で実装されてもよい。例えば、通信装置は処理モジュールとトランシーバ・モジュールを含む。例えば、処理モジュールは、プロセッサ1101により実装されてもよく、トランシーバ・モジュールは、トランシーバ1102により実装されてもよい。処理モジュールは、図5に示す実施形態における第2ネットワーク・デバイスによって実行される送信/受信動作以外の動作、例えば図5に示す実施形態におけるS53、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。トランシーバ・モジュールは、図5に示す実施形態における第2ネットワーク・デバイスよって実行される全ての送信及び受信動作、例えば図5に示す実施形態におけるS54、S56、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。
【0337】
例えば、処理モジュールは、第2信号を送信するために端末デバイスにより使用される第2時間ユニットを決定するように構成され、通信装置は第2無線アクセス技術に対応し;及び
トランシーバ・モジュールは、第2指示情報を端末デバイスへ送信するように構成され、第2指示情報は第2時間ユニットを示すために使用され、第2時間ユニットは第2信号を通信装置へ送信するために端末デバイスによって使用される。
【0338】
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明で引用することができる。詳細はここで再度説明しない。
【0339】
上述した第4タイプの通信装置は代替的に別の形態で実装されてもよい。例えば、通信装置は処理モジュールとトランシーバ・モジュールを含む。例えば、処理モジュールは、プロセッサ1201により実装されてもよく、トランシーバ・モジュールは、トランシーバ1202により実装されてもよい。処理モジュールは、図8に示す実施形態における端末デバイスにより実行される送信/受信動作以外の動作、例えばリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて第3アップリンク時間ユニットを決定するような動作、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。トランシーバ・モジュールは、図8に示す実施形態における端末デバイスにより実行される全ての送信及び受信動作、例えば図8に示す実施形態におけるS81、S82、S83、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。
【0340】
例えば、トランシーバ・モジュールは、第1指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信し、第2指示情報を第1ネットワーク・デバイスから受信するように構成され、第1指示情報はTDDコンフィギュレーションを示し、TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数であり、第2指示情報はリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、リファレンスTDDコンフィギュレーションはN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、オフセットの値は値範囲に属し、値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まず、
処理モジュールは、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて、第3アップリンク時間ユニットを決定するように構成され、第3アップリンク時間ユニットは少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上であり、ここで、
トランシーバ・モジュールは、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を第1ネットワーク・デバイスへ送信するように更に構成される。
【0341】
可能な実装において、リファレンスTDDコンフィギュレーションにより示されるN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットの番号は、n1,n2,...,nkであり、オフセットの値はiであり;及び
第3アップリンク時間ユニットは、1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は時間ドメイン・ユニットにおいてn1+i,n2+i,...,nk+iであるか、又は1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は時間ドメイン・ユニットにおいてmod(n1+i,N),mod(n2+i,N),...,mod(nk+i,N)である。
【0342】
可能な実装において、値範囲は、{0,1},{0,1,5,6},{0,5},{0,1,2},{0,1,2,5,6,7},{0,1,5},又は{0,1,2,5,6}である。
【0343】
可能な実装において、値範囲は:
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1である場合には、値範囲は{0,1,5,6}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,5}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション3である場合には、値範囲は{0,1,2}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1}であること;又は
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む。
【0344】
可能な実装において、値範囲は:
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1,5,6}であること;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、前記値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む。
【0345】
可能な実装において、値範囲は:
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1,5}であること;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む。
【0346】
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明で引用することができる。詳細はここで再度説明しない。
【0347】
上述した第5タイプの通信装置は代替的に別の形態で実装されてもよい。例えば、通信装置は処理モジュールとトランシーバ・モジュールを含む。例えば、処理モジュールは、プロセッサ1301により実装されてもよく、トランシーバ・モジュールは、トランシーバ1302により実装されてもよい。処理モジュールは、図8に示す実施形態における第1ネットワーク・デバイスにより実行される送信/受信動作以外の動作、例えばリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて第3アップリンク時間ユニットを決定するような動作、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。トランシーバ・モジュールは、図8に示す実施形態における第1ネットワーク・デバイスにより実行される全ての送信及び受信動作、例えば図8に示す実施形態におけるS81、S82、S83、及び/又は本明細書で説明される技術をサポートするために使用される別のプロセス、を実行するように構成されてもよい。
【0348】
例えば、トランシーバ・モジュールは、第1指示情報を端末デバイスへ送信し、第2指示情報を端末デバイスへ送信するように構成され、第1指示情報はTDDコンフィギュレーションを示し、TDDコンフィギュレーションは、時間ドメイン・ユニットにおける少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットと少なくとも1つのダウンリンク時間ユニットとを示すために使用され、時間ドメイン・ユニットはN個の時間ユニットを含み、Nは1より大きな整数であり、第2指示情報はリファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとを示し、リファレンスTDDコンフィギュレーションはN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットを示し、kは1以上であり且つNより小さな整数であり、オフセットの値は値範囲に属し、値範囲は0,1,2,5,6又は7のうちの全部又は一部を含み、且つ3,4,8又は9を含まず、
処理モジュールは、リファレンスTDDコンフィギュレーションとオフセットとに基づいて、第3アップリンク時間ユニットを決定するように構成され、第3アップリンク時間ユニットは少なくとも1つの第1アップリンク時間ユニットのうちの1つ以上であり、ここで、
トランシーバ・モジュールは、第3アップリンク時間ユニットにおいて第1アップリンク信号を第1ネットワーク・デバイスから受信するように更に構成されている。
【0349】
可能な実装において、リファレンスTDDコンフィギュレーションにより示されるN個の時間ユニットにおけるk個の第2アップリンク時間ユニットの番号は、n1,n2,...,nkであり、オフセットの値はiであり;及び
第3アップリンク時間ユニットは、1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は時間ドメイン・ユニットにおいてn1+i,n2+i,...,nk+iであるか、又は1つ以上の時間ユニットであって当該時間ユニットの番号は時間ドメイン・ユニットにおいてmod(n1+i,N),mod(n2+i,N),...,mod(nk+i,N)である。
【0350】
可能な実装において、値範囲は、{0,1},{0,1,5,6},{0,5},{0,1,2},{0,1,2,5,6,7},{0,1,5},又は{0,1,2,5,6}である。
【0351】
可能な実装において、値範囲は:
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション0である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション1である場合には、値範囲は{0,1,5,6}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,5}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション3である場合には、値範囲は{0,1,2}であること;
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1}であること;又は
TDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション6である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む。
【0352】
可能な実装において、値範囲は:
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1,5,6}であること;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6,7}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む。
【0353】
可能な実装において、値範囲は:
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション2である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション4である場合には、値範囲は{0,1,5}であること;又は
リファレンスTDDコンフィギュレーションがTDDコンフィギュレーション5である場合には、値範囲は{0,1,2,5,6}であること;
のうちの少なくとも1つ又は任意の組み合わせを含む。
【0354】
可能な実装において、処理モジュールは、TDDコンフィギュレーション及び/又はリファレンスTDDコンフィギュレーションに基づいて、値範囲を決定するように更に構成されている。
【0355】
前述の方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明で引用することができる。詳細はここで再度説明しない。
【0356】
本願の実施形態で提供される通信装置900、通信装置1000、通信装置1100、通信装置1200、通信装置1300、及び通信装置1400は、図5に示す実施形態で提供される方法又は図8に示す実施形態で提供される方法を実行するように構成されることが可能である。従って、通信装置によって達成され得る技術的効果については、前述の実施形態を参照されたい。詳細はここで再度説明しない。
【0357】
本願の実施形態は、本願の実施形態による方法、デバイス(システム)及びコンピュータ・プログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照しながら説明される。コンピュータ・プログラム命令は、フローチャート及び/又はブロック図における各プロセス及び/又は各ブロック、並びにフローチャート及び/又はブロック図におけるプロセス及び/又はブロックの組み合わせを実施するために使用されてもよいことが理解されるべきである。これらのコンピュータ・プログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、埋め込みプロセッサ、又はマシンを生成する何らかの他のプログラマブル・データ処理デバイスのプロセッサに対して提供されてもよく、その結果、任意の他のプログラマブル・データ処理デバイスのコンピュータ又はプロセッサによって実行される命令は、フローチャートにおける1つ以上のプロセス及び/又はブロック図における1つ以上のブロックにおいて特定の機能を実現するための装置を生成する。
【0358】
前述の実施形態の全部又は一部は、前述の実施形態において、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はそれらの任意の組み合わせにより実装されてもよい。実施形態を実現するためにソフトウェアが使用される場合、実施形態の全部又は一部は、コンピュータ・プログラム製品の形態で実現されてもよい。コンピュータ・プログラム製品は1つ以上のコンピュータ命令を含む。コンピュータ・プログラム命令がコンピュータにおいてロードされて実行される場合、本願の実施形態による手順又は機能は全体的又は部分的に生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータ・ネットワーク、又は他のプログラマブル装置であってもよい。コンピュータ命令は、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されてもよいし、又はコンピュータ読み取り可能な記憶媒体から別の読み取り可能な記憶媒体へ伝送されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、ウェブサイト、コンピュータ、サーバー、又はデータ・センターから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバー、又はデータ・センターへ、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、又はデジタル加入者線(digital subscriber line,DSL))又は無線(例えば、赤外線、無線、又はマイクロ波)方式で送信されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、又は1つ以上の使用可能な媒体を統合するサーバー又はデータ・センターのようなデータ記憶デバイスであってもよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー・ディスク、ハード・ディスク、又は磁気テープ)、光媒体(例えば、デジタル多用途ディスク(digital versatile disc,DVD))、半導体媒体(例えば、ソリッド・ステート・ドライブ(solid state disk,SSD))等である。
【0359】
当業者は、本願の精神及び範囲から逸脱することなく、本願の実施態様に種々の修正及び変更を加えることが可能であることは明らかである。この場合において、本願は、以下の特許請求の範囲及びそれらの均等な技術の範囲内に該当することを条件として、本願の実施形態におけるこれらの修正及び変更をカバーするように意図されている。
図1
図2
図3
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図13
図14A
図14B