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特許7529697非ニコチンポッドアセンブリおよび非ニコチンeベイピングデバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】非ニコチンポッドアセンブリおよび非ニコチンeベイピングデバイス
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/42 20200101AFI20240730BHJP
   A24F 40/10 20200101ALI20240730BHJP
【FI】
A24F40/42
A24F40/10
【請求項の数】 21
(21)【出願番号】P 2021570819
(86)(22)【出願日】2020-08-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-24
(86)【国際出願番号】 US2020045692
(87)【国際公開番号】W WO2021107999
(87)【国際公開日】2021-06-03
【審査請求日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】16/695,563
(32)【優先日】2019-11-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】517453405
【氏名又は名称】アルトリア クライアント サーヴィシーズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】ウルマン・ヤニク
(72)【発明者】
【氏名】ニューカム・クリストファー
(72)【発明者】
【氏名】ラウ・レイモンド・ダブリュー
(72)【発明者】
【氏名】ホーズ・エリック
【審査官】土屋 正志
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0360098(US,A1)
【文献】特表2017-538398(JP,A)
【文献】特表2019-515655(JP,A)
【文献】特表2019-530447(JP,A)
【文献】特表2019-501645(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0116880(US,A1)
【文献】特表2023-503245(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/42
A24F 40/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
非ニコチンeベイピングデバイスであって、
非ニコチンポッドアセンブリと、デバイス本体と、を備え、
前記非ニコチンポッドアセンブリは、非ニコチンプレベイパー製剤を保持するように構成され、上流側の端部および下流側の端部を有し、
前記上流側の端部は、少なくとも1つの上流側の凹部を規定し、
前記下流側の端部は、少なくとも1つの下流側の凹部を規定し、
前記デバイス本体は、前記非ニコチンポッドアセンブリを受け入れるように構成された貫通孔を規定し、
前記貫通孔は、上流側の側壁および下流側の側壁を備え、
前記上流側の側壁または前記下流側の側壁の少なくとも一方は、前記非ニコチンポッドアセンブリの挿入中にたわむように構成されており、
前記上流側の側壁は、少なくとも1つの上流側の突出部を備え、
前記下流側の側壁は、少なくとも1つの下流側の突出部を備え、
前記少なくとも1つの上流側の突出部および前記少なくとも1つの下流側の突出部は、それぞれ前記少なくとも1つの上流側の凹部および前記少なくとも1つの下流側の凹部と係合して、前記非ニコチンポッドアセンブリを前記デバイス本体の前記貫通孔内に保持するように構成されている、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項2】
請求項1に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記デバイス本体の前記上流側の側壁および前記下流側の側壁は、前記非ニコチンポッドアセンブリの挿入中に互いに離れるように屈曲するように構成されている、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項3】
請求項1に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記デバイス本体の前記上流側の側壁および前記下流側の側壁は、前記非ニコチンポッドアセンブリが前記デバイス本体に受け入れられたときに、非装填状態から装填状態に移行するように構成された弾力性のある面である、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項4】
請求項3に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記少なくとも1つの上流側の突出部は、前記装填状態において、前記デバイス本体の前記上流側の側壁によって前記非ニコチンポッドアセンブリの前記少なくとも1つの上流側の凹部とのインターロックを促される、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項5】
請求項3に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記少なくとも1つの下流側の突出部が、前記装填状態において、前記デバイス本体の前記下流側の側壁によって、前記非ニコチンポッドアセンブリの前記少なくとも1つの下流側の凹部とのインターロックを促される、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項6】
請求項1に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記デバイス本体は、前記貫通孔を規定するベゼル構造を備える、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項7】
請求項6に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記ベゼル構造は、モノリシック物体である、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項8】
請求項6に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記ベゼル構造は、第1の上流側のスリットを規定する第1の上流側の角部と、第2の上流側のスリットを規定する第2の上流側の角部と、第1の下流側のスリットを規定する第1の下流側の角部と、第2の下流側のスリットを規定する第2の下流側の角部と、を備える、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項9】
請求項8に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記上流側の側壁は、前記第1の上流側のスリットと前記第2の上流側のスリットとの間にあり、
前記下流側の側壁は、前記第1の下流側のスリットと前記第2の下流側のスリットとの間にある、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項10】
請求項8に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記ベゼル構造は、長さ、幅、および深さを有し、前記幅は前記深さよりも大きい、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項11】
請求項10に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記第1の上流側のスリット、前記第2の上流側のスリット、前記第1の下流側のスリット、および前記第2の下流側のスリットのそれぞれは、前記ベゼル構造の前記深さの少なくとも30%である最長寸法を備える、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項12】
請求項6に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記デバイス本体は、前記ベゼル構造に固定されたマウスピースを備える、非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項13】
請求項12に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記マウスピースは雄部分を備え、
前記ベゼル構造は雌部分を備え、
前記マウスピースの前記雄部分および前記ベゼル構造の前記雌部分は、バヨネット接続として嵌合するように構成されている、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項14】
請求項1に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記非ニコチンポッドアセンブリの前記少なくとも1つの上流側の凹部および前記少なくとも1つの下流側の凹部は、ディンプル形状である、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項15】
請求項1に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記非ニコチンポッドアセンブリの前記少なくとも1つの上流側の凹部は、2つの上流側の凹部を備え、
前記非ニコチンポッドアセンブリの前記少なくとも1つの下流側の凹部は、2つの下流側の凹部を備える、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項16】
請求項1に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記デバイス本体の前記少なくとも1つの上流側の突出部および前記少なくとも1つの下流側の突出部は、球冠形状である、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項17】
請求項1に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記デバイス本体の前記少なくとも1つの上流側の突出部は、2つの上流側の突出部を備え、
前記デバイス本体の前記少なくとも1つの下流側の突出部は、2つの下流側の突出部を備える、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項18】
請求項1に記載の非ニコチンeベイピングデバイスにおいて、
前記デバイス本体は、前記非ニコチンポッドアセンブリが前記デバイス本体の前記貫通孔内に着座したことに応答して、可聴クリックまたは触覚フィードバックのうちの少なくとも1つを生成するように構成される、
非ニコチンeベイピングデバイス。
【請求項19】
非ニコチンeベイピングデバイス用のデバイス本体であって、デバイスハウジングを備え、
前記デバイスハウジングは、非ニコチンポッドアセンブリを受容するように構成された貫通孔を規定し、
前記貫通孔は、上流側の側壁および下流側の側壁を備え、
前記上流側の側壁または前記下流側の側壁の少なくとも一方は、前記非ニコチンポッドアセンブリの挿入中にたわむように構成され、
前記上流側の側壁は、少なくとも1つの上流側の突出部を備え、
前記下流側の側壁は、少なくとも1つの下流側の突出部を備え、
前記少なくとも1つの上流側の突出部および前記少なくとも1つの下流側の突出部は、
前記非ニコチンポッドアセンブリの少なくとも1つの上流側の凹部および前記少なくとも1つの下流側の凹部とそれぞれ係合して、前記非ニコチンポッドアセンブリを前記貫通孔内に保持するように構成されている、
非ニコチンeベイピングデバイス用のデバイス本体。
【請求項20】
非ニコチンeベイピングデバイス用の非ニコチンポッドアセンブリであって、
ポッド本体を備え、
前記ポッド本体は、非ニコチンプレベイパー製剤を保持するように構成され、
前面部、後面部、第1の側面部、第2の側面部、上流側の端部、および下流側の端部を備え、
前記上流側の端部は、少なくとも1つの電気コンタクトを備え、少なくとも1つの上流側の凹部を規定し、
前記下流側の端部は、ポッド出口および少なくとも1つの下流側の凹部を規定する、
非ニコチンポッドアセンブリ。
【請求項21】
請求項20に記載の非ニコチンポッドアセンブリにおいて、
前記少なくとも1つの上流側の凹部は、2つの上流側の凹部を備え、
前記少なくとも1つの電気コンタクトは、前記2つの上流側の凹部の間にあり、
前記少なくとも1つの下流側の凹部は、2つの下流側の凹部を備え、
前記ポッド出口は、前記2つの下流側の凹部の間にある、
非ニコチンポッドアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、非ニコチンeベイピング(e-vaping)デバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
[関連技術の説明]
いくつかの非ニコチンeベイピングデバイスは、第2のセクションに結合された第1のセクションを含む。第1のセクションは、ウィックおよびヒータを含んでもよい。ウィックは、毛細管現象によって非ニコチンプレベイパー製剤を移動させるように構成されており、リザーバおよびベイパー通路に延びるように配置されている。ヒータは、ウィックと熱的にコンタクトしており、ウィックを介してベイパー通路に引き込まれた非ニコチンプレベイパー製剤を気化するように構成されている。第2のセクションは、ベイピング中にヒータに電流を供給するように構成された電源を含む。非ニコチンeベイピングデバイスの動作の開始は、手動および/またはパフによるアクティベーションによって達成されてもよい。
【0003】
[サマリー]
少なくとも1つの実施形態は、非ニコチンeベイピングデバイスに関するものである。
【0004】
例示的な実施形態では、非ニコチンeベイピングデバイスは、非ニコチンポッドアセンブリと、非ニコチンポッドアセンブリを受容するように構成されたデバイス本体とを含むことができる。非ニコチンポッドアセンブリは、非ニコチンプレベイパー製剤を保持するように構成されている。非ニコチンポッドアセンブリは、上流側の端部および下流側の端部を有する。上流側の端部は、少なくとも1つの上流側の凹部を規定してもよい。下流側の端部は、少なくとも1つの下流側の凹部を規定してもよい。デバイス本体は、非ニコチンポッドアセンブリを受け入れるように構成された貫通孔を規定する。貫通孔は、上流側の側部および下流側の側部を含んでもよい。上流側の側壁または下流側の側壁の少なくとも一方は、非ニコチンポッドアセンブリの挿入中にたわむように構成されてもよい。上流側の側壁は、少なくとも1つの上流側の突出部を含んでいてもよく、下流側の側壁は、少なくとも1つの下流側の突出部を含んでいてもよい。少なくとも1つの上流側の突出部および少なくとも1つの下流側の突出部は、非ニコチンポッドアセンブリをデバイス本体の貫通孔内に保持するように、それぞれ、少なくとも1つの上流側の凹部および少なくとも1つの下流側の凹部と係合するように構成されてもよい。
【0005】
少なくとも1つの実施形態は、非ニコチンeベイピングデバイス用のデバイス本体に関するものである。
【0006】
例示的な実施形態では、デバイス本体は、非ニコチンポッドアセンブリを受け入れるように構成された貫通孔を規定するデバイスハウジングを含んでもよい。貫通孔は、上流側の側壁と下流側の側壁とを含んでもよい。上流側の側壁または下流側の側壁の少なくとも一方は、非ニコチンポッドアセンブリの挿入中にたわむように構成される。上流側の側壁は、少なくとも1つの上流側の突出部を含み、下流側の側壁は、少なくとも1つの下流側の突出部を含む。少なくとも1つの上流側の突出部および少なくとも1つの下流側の突出部は、非ニコチンポッドアセンブリを貫通孔内に保持するように、非ニコチンポッドアセンブリの少なくとも1つの上流側の凹部および少なくとも1つの下流側の凹部とそれぞれ係合するように構成されている。
【0007】
少なくとも1つの実施形態は、非ニコチンeベイピングデバイス用の非ニコチンポッドアセンブリに関する。
【0008】
例示的な実施形態では、非ニコチンポッドアセンブリは、非ニコチンプレベイパー製剤を保持するように構成されたポッド本体を含んでもよい。ポッド本体は、前面部、後面部、第1の側面部、第2の側面部、上流側の端部、および下流側の端部を有してもよい。上流端は、少なくとも1つの電気コンタクトを含み、少なくとも1つの上流側の凹部を規定してもよい。下流側の端部は、ポッド出口および少なくとも1つの下流側の凹部を規定してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本明細書の非限定的な実施形態の様々な特徴および利点は、添付の図面と併せて詳細な説明を検討することにより、より明らかになるであろう。添付の図面は、単に説明のために提供されており、特許請求の範囲を限定するように解釈されるべきではない。添付の図面は、明示的に記載されていない限り、縮尺に合わせて描かれているとはみなされない。明確にするために、図面の様々な寸法が誇張されている場合がある。
【0010】
図1図1は、例示的な実施形態による非ニコチンeベイピングデバイスの正面図である。
【0011】
図2図2は、図1の非ニコチンeベイピングデバイスの側面図である。
【0012】
図3図3は、図1の非ニコチンeベイピングデバイスの背面図である。
【0013】
図4図4は、図1の非ニコチンeベイピングデバイスの近位端図である。
【0014】
図5図5は、図1の非ニコチンeベイピングデバイスの遠位端図である。
【0015】
図6図6は、図1の非ニコチンeベイピングデバイスの斜視図である。
【0016】
図7図7は、図6の非ニコチンeベイピングデバイスのデバイス本体の斜視図である。
【0017】
図8図8は、図7のベゼル構造の拡大図である。
【0018】
図9図9は、図7のベゼル構造の他の拡大図である。
【0019】
図10図10は、図9のマウスピースを含む部分分解図である。
【0020】
図11図11は、図9のベゼル構造を含む部分分解図である。
【0021】
図12図12は、図11のマウスピース、保持構造、およびベゼル構造の拡大斜視図である。
【0022】
図13図13は、図11のフロントカバー、フレーム、およびリアカバーを含む部分分解図である。
【0023】
図14図14は、図6の非ニコチンeベイピングデバイスの非ニコチンポッドアセンブリの斜視図である。
【0024】
図15図15は、図14の非ニコチンポッドアセンブリの他の斜視図である。
【0025】
図16図16は、図14の非ニコチンポッドアセンブリの第1のハウジング部を含む分解図である。
【0026】
図17図17は、図14の非ニコチンポッドアセンブリの第2のハウジング部を含む部分分解図である。
【0027】
図18図18は、図17のアクティベーションピンの分解図である。
【0028】
図19図19は、図17のコネクタモジュールの分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
[詳細説明]
いくつかの詳細な例示的な実施形態が本明細書に開示されている。しかし、本明細書に開示されている特定の構造的および機能的な詳細は、例示的な実施形態を説明するための代表的なものに過ぎない。しかし、例示的な実施形態は、多くの代替的な形態で具現化することができ、本明細書に記載された例示的な実施形態のみに限定して解釈されるべきではない。
【0030】
したがって、例示的な実施形態は、様々な変更や代替の形態が可能であるが、その例示的な実施形態は、図面に例として示されており、本明細書で詳細に説明される。しかし、例示の実施形態を開示された特定の形態に限定する意図はなく、それどころか、例示の実施形態は、そのすべての変更、等価物、および代替物をカバーするものであることを理解すべきである。同様の番号は、図の説明を通して同様の要素を指す。
【0031】
ある要素または層が、他の要素または層の「上に(on)ある」、「接続されている(connected to)」、「結合されている(coupled to)」、「取り付けられている(attached to)」、「隣接している(adjacent to)」、「覆っている(covering)」等と呼ばれる場合、それは他の要素または層の上に直接、接続されている、結合されている、取り付けられている、隣接している、覆っている等であってもよいし、介在する要素または層が存在していてもよいことを理解すべきである。一方、ある要素が他の要素や層に「直接載っている(directly on)」、「直接つながっている(directly connected to)」、「直接結合している(directly coupled to)」等と言われる場合は、介在する要素や層が存在しないこととなる。本明細書では、同一番号は同一要素を意味する。本明細書では、「および/または(and/or)」という用語は、関連する記載項目の1つまたは複数の任意のおよびすべての組み合わせまたはサブコンビネーションを含む。
【0032】
本明細書では、様々な要素、領域、層、および/またはセクションを説明するために、第1、第2、第3などの用語が使用されることがあるが、これらの要素、領域、層、および/またはセクションは、これらの用語によって限定されるべきではないことを理解する必要がある。これらの用語は、1つの要素、領域、層、またはセクションを別の領域、層、またはセクションと区別するためにのみ使用される。したがって、以下で説明する第1の要素、領域、層、またはセクションは、例示的な実施形態の教示から逸脱することなく、第2の要素、領域、層、またはセクションと呼ぶことができる。
【0033】
本明細書では、説明を容易にするために、空間的に相対的な用語(例えば、「下方に(beneath)」、「下方に(below)」、「下方に(lower)」、「上方に(above)」、「上方に(upper)」など)を使用して、図に示されているように、ある要素または機能と他の要素または機能との関係を説明することができる。空間的に相対的な用語は、図に描かれている向きに加えて、使用時や操作時におけるデバイスの異なる向きを包含することを意図していることを理解すべきである。例えば、図中のデバイスを裏返した場合、他の要素や特徴の「下方(below)」や「下方(beneath)」と記載された要素は、他の要素や特徴の「上方(above)」に向けられることになる。したがって、「下方(below)」という用語は、上と下の両方の向きを包含する可能性がある。また、デバイスは他の方向に向けてもよく(90度回転させてもよいし、他の方向に向けてもよい)、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子はそれに応じて解釈される。
【0034】
本明細書で使用されている用語は、様々な例示的な実施形態を説明するためだけのものであり、例示的な実施形態を限定することを意図したものではない。本明細書で使用される単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明確に示す場合を除き、複数形も含むことが意図される。本明細書で使用される用語「含む(includes)」、「含む(including)」、「備える(comprises)」および/または「備える(comprising)」は、記載された特徴、整数、ステップ、操作および/または要素の存在を特定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではないことがさらに理解されるであろう。
【0035】
例示的な実施形態の説明で「同じ(same)」または「同一(identical)」という用語が使用される場合、いくつかの不正確さが存在する可能性があることを理解すべきである。したがって、1つの要素または値が他の要素または値と同じであると言及される場合、その要素または値は、製造上または操作上の許容範囲(例えば、±10%)内で他の要素または値と同じであると理解される。
【0036】
「約(about)」または「実質的に(substantially)」という言葉が数値に関連して使用される場合、関連する数値は、記載された数値の周囲に製造上または操作上の許容範囲(例えば、±10%)を含むと理解される。さらに、「一般的に(generally)」および「実質的に(substantially)」という言葉が幾何学的形状に関連して使用される場合、幾何学的形状の精度は要求されないが、形状のための変形は本開示の範囲内であると理解される。
【0037】
特に定義されていない限り、本明細書で使用されているすべての用語(技術用語および科学用語を含む)は、例示された実施形態が属する技術分野の通常の技術者によって一般的に理解されているのと同じ意味を持つ。さらに、一般的に使用されている辞書で定義されているものを含む用語は、関連する技術の文脈における意味と一致する意味を持つものとして解釈されるべきであり、本明細書で明示的に定義されていない限り、理想化された、または過度に形式的な意味で解釈されることはないことが理解されるであろう。
【0038】
ハードウェアは、1つまたは複数のプロセッサ、1つまたは複数の中央処理装置(CPU)、1つまたは複数のマイクロコントローラ、1つまたは複数の算術論理ユニット(ALU)、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP)、1つまたは複数のマイクロコンピュータ、1つまたは複数のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、1つまたは複数のシステムオンチップ(SoC)、1つまたは複数のプログラマブルロジックユニット(PLU)、1つまたは複数のマイクロプロセッサ、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、または他の任意のデバイスまたは定義された方法で命令に応答して実行することができるデバイス、などの処理または制御回路を使用して実装することができるが、これらに限定されるものではない。
【0039】
図1は、例示的な実施形態による非ニコチンeベイピングデバイスの正面図である。図2は、図1の非ニコチンeベイピングデバイスの側面図である。図3は、図1の非ニコチンeベイピングデバイスの背面図である。図1~3を参照すると、非ニコチンeベイピングデバイス500は、非ニコチンポッドアセンブリ300を受け入れるように構成されたデバイス本体100を含む。非ニコチンポッドアセンブリ300は、非ニコチンプレベイパー製剤を保持するように構成されたモジュール物体である。非ニコチンプレベイパー製剤は、ニコチンを含まず、非ニコチンベイパーに変換され得る材料または材料の組み合わせである。例えば、非ニコチンプレベイパー製剤は、液体、固体、および/またはゲル製剤を含んでもよい。これらには、例えば、水、油、ビーズ、溶媒、有効成分、エタノール、植物抽出物、非ニコチン化合物、天然または人工フレーバ、グリセリンやプロピレングリコールなどのベイパー形成剤、および/またはベイピングに適したその他の成分を含む溶液や懸濁液(例えば、エマルジョン)が含まれるが、これらに限定されるものではない。ベイピング中、非ニコチンeベイピングデバイス500は、非ニコチンプレベイパー製剤を加熱して、非ニコチンベイパーを生成するように構成される。非ニコチンベイパー、非ニコチンエアロゾル、および非ニコチン分散液は、互換的に使用され、そして、開示・請求されている装置およびその等価物によって生成または放出される物質であり、そのような物質はニコチンを欠いている。
【0040】
図1および図3に示すように、非ニコチンeベイピングデバイス500は、長手方向に延び、その幅よりも大きい長さを有する。さらに、図2に示すように、非ニコチンeベイピングデバイス500の長さは、その厚さよりも大きくもある。さらに、非ニコチンeベイピングデバイス500の幅は、その厚さよりも大きくてもよい。x-y-z直交座標系を仮定すると、非ニコチンeベイピングデバイス500の長さは、y方向に測定されてもよく、幅は、x方向に測定されてもよく、厚さは、z方向に測定されてもよい。非ニコチンeベイピングデバイス500は、例示的な実施形態がそれに限定されないが、その正面図、側面図、および背面図に基づいて、テーパ状および/または丸みを帯びた端部を有する実質的に直線的な形態を有してもよい。
【0041】
デバイス本体100は、フロントカバー104と、フレーム106と、リアカバー108と、を含む。フロントカバー104、フレーム106、およびリアカバー108は、非ニコチンeベイピングデバイス500の動作に関連する機械部品、電子部品、および/または回路を封入するデバイスハウジングを形成する。例えば、デバイス本体100のデバイスハウジングは、非ニコチンeベイピングデバイス500に電力を供給するように構成された電源を封入してもよく、非ニコチンポッドアセンブリ300に電流を供給するものを含んでもよい。さらに、組み立てられたときに、フロントカバー104、フレーム106、およびリアカバー108は、デバイス本体100の可視部分の大部分を構成してもよい。また、デバイスハウジングは、マウスピース102を除くデバイス本体100の全ての構成部分を含むとみなすことができる。別の言い方をすれば、マウスピース102とデバイスハウジングとがデバイス本体100を形成しているとみなしてもよい。
【0042】
フロントカバー104(例えば、第1のカバー)は、ベゼル構造112を収容するように構成された一次開口部を規定する。一次開口部は、ベゼル構造112の形状に応じて他の形状が可能であるが、丸みを帯びた長方形の形状を有してもよい。ベゼル構造112は、非ニコチンポッドアセンブリ300を受け入れるように構成された貫通孔150を規定する。貫通孔150は、例えば、図7にて本明細書でより詳細に説明される。
【0043】
また、フロントカバー104は、ライトガイドアレンジメントを収容するように構成された二次開口部を規定する。二次開口部は、ライトガイドアレンジメントの形状に応じて他の形状が可能であるが、スロットに似ていてもよい。例示的な実施形態では、ライトガイドアレンジメントは、ライトガイドハウジング114とボタンハウジング122とを含む。ライトガイドハウジング114は、ライトガイドレンズ116を露出させるように構成されている。ボタンハウジング122は、第1のボタン118として構造化された上流側の部分と、第2のボタン120として構造化された下流側の部分とを有してもよい。ボタンハウジング122は、1つの構造体の形態であってもよいし、2つの別個の構造体の形態であってもよい。後者の形態であれば、第1のボタン118と第2のボタン120は、押したときに、より独立した感触で動くことができる。
【0044】
非ニコチンeベイピングデバイス500の動作は、第1のボタン118および第2のボタン120によって制御されてもよい。例えば、第1のボタン118は、電源ボタンであってもよく、第2のボタン120は、強度ボタンであってもよい。図面ではライトガイドアレンジメントに関連して2つのボタンが示されているが、利用可能な機能および所望のユーザインタフェースに応じて、より多くの(または少ない)ボタンが提供されてもよい。
【0045】
フレーム106(例えば、ベースフレーム)は、デバイス本体100(および全体としての非ニコチンeベイピングデバイス500)の中央支持構造である。フレーム106は、シャーシと呼ばれてもよい。フレーム106は、近位端と、遠位端と、近位端と遠位端との間の一対の側部とを含む。近位端および遠位端は、それぞれ、下流端および上流端と呼ばれることもある。本明細書では、「近位」(および、逆に「遠位」)は、ベイピング中アダルトベイパーとの関係であり、「下流」(および、逆に「上流」)は、非ニコチンベイパーの流れとの関係である。強度と安定性を高めるために、橋渡し部は、側面部の対向する内面の間(例えば、フレーム106の長さのほぼ中間)に設けられてもよい。フレーム106は、モノリシック構造となるように一体的に形成されてもよい。
【0046】
構造の材料に関しては、フレーム106は、合金またはプラスチックで形成されてもよい。合金(例えば、ダイキャストグレード、機械加工可能グレード)は、アルミニウム(Al)合金または亜鉛(Zn)合金であってもよい。プラスチックは、ポリカーボネート(PC)、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン(ABS)、またはそれらの組み合わせ(PC/ABS)であってもよい。例えば、ポリカーボネートは、LUPOYSC1004Aであってもよい。さらに、フレーム106は、機能的および/または美的な理由で(例えば、高級感のある外観を提供するために)、表面仕上げが施されていてもよい。例示的な実施形態では、フレーム106(例えば、アルミニウム合金で形成される場合)は、アルマイト処理されてもよい。別の実施形態では、フレーム106(例えば、亜鉛合金で形成されている場合)は、硬質エナメルでコーティングされてもよいし、塗装されてもよい。別の実施形態では、フレーム106(例えば、ポリカーボネートで形成されている場合)は、金属化されてもよい。さらに別の実施形態では、フレーム106(例えば、アクリロニトリル・ブタジエン・スチレンで形成されている場合)は、電気めっきされてもよい。フレーム106に関する構造の材料は、フロントカバー104、リアカバー108、および/または非ニコチンeベイピングデバイス500の他の適切な部分にも適用可能である。
【0047】
リアカバー108(例えば、第2のカバー)はまた、ベゼル構造112を収容するように構成された開口部を規定する。開口部は、ベゼル構造112の形状に応じて他の形状が可能であるが、丸みを帯びた長方形の形状を有していてもよい。例示的な実施形態では、リアカバー108の開口部は、フロントカバー104の一次開口部よりも小さい。さらに、図示されていないが、非ニコチンeベイピングデバイス500の前面のライトガイドアレンジメントに加えて(またはそれに代えて)、非ニコチンeベイピングデバイス500の背面にライトガイドアレンジメント(例えば、ボタンを含む)が設けられてもよい。
【0048】
フロントカバー104およびリアカバー108は、スナップフィット配置を介してフレーム106と係合するように構成されてもよい。例えば、フロントカバー104および/またはリアカバー108は、フレーム106の対応する嵌合部材とインターロックするように構成されたクリップを含んでもよい。非限定的な実施形態では、クリップは、フレーム106の対応する嵌合部材(例えば、面取りされたエッジを有する突起)を受け入れるように構成されたオリフィスを有するタブの形態であってもよい。あるいは、フロントカバー104および/またはリアカバー108は、干渉フィット(プレスフィットまたはフリクションフィットとも呼ばれることがある)を介してフレーム106と係合するように構成されてもよい。しかし、フロントカバー104、フレーム106、およびリアカバー108は、他の適切な配置および技術を介して結合されてもよい。
【0049】
デバイス本体100はまた、マウスピース102を含む。マウスピース102は、フレーム106の近位端に固定されてもよい。さらに、図2に示すように、フレーム106がフロントカバー104とリアカバー108との間に挟まれている例示的な実施形態では、マウスピース102は、フロントカバー104、フレーム106、およびリアカバー108に接していてもよい。さらに、非限定的な実施形態では、マウスピース102は、バヨネット接続を介してデバイスハウジングと接合されてもよい。
【0050】
図4は、図1の非ニコチンeベイピングデバイスの近位端図である。図4を参照すると、マウスピース102の出口面は、複数のベイパー出口を規定している。非限定的な実施形態において、マウスピース102の出口面は、楕円形であってもよい。さらに、マウスピース102の出口面は、楕円形の出口面の長軸に対応する第1のクロスバーと、楕円形の出口面の短軸に対応する第2のクロスバーとを含んでもよい。さらに、第1のクロスバーおよび第2のクロスバーは、垂直に交差し、マウスピース102の一体的に形成された部分であってもよい。出口面は、4つのベイパー出口を規定するように示されているが、例示的な実施形態はこれに限定されない。例えば、出口面は、4つ未満(例えば、1つ、2つ)のベイパー出口を規定してもよいし、4つ以上(例えば、6つ、8つ)のベイパー出口を規定してもよい。
【0051】
図5は、図1の非ニコチンeベイピングデバイスの遠位端図である。図5を参照すると、非ニコチンeベイピングデバイス500の遠位端は、ポート110を含む。ポート110は、非ニコチンeベイピングデバイス500内の内部電源を充電するように、外部電源から(例えば、USB/mini-USBケーブルを介して)電流を受け取るように構成されている。さらに、ポート110は、他の非ニコチンeベイピングデバイスまたは他の電子デバイス(例えば、電話、タブレット、コンピュータ)にデータを送信し、および/または他の電子デバイスからデータを受信する(例えば、USB/mini-USBケーブルを介して)ように構成されてもよい。さらに、非ニコチンeベイピングデバイス500は、電話機などの他の電子デバイスと、その電子デバイスにインストールされたアプリケーションソフトウェア(アプリ)を介して、無線通信できるように構成されていてもよい。そのような例では、アダルトベイパーは、アプリを介して、非ニコチンeベイピングデバイス500を制御するか、または他の方法でインターフェイスすることができる(例えば、非ニコチンeベイピングデバイスの位置を確認する、使用情報を確認する、動作パラメータを変更する)。
【0052】
図6は、図1の非ニコチンeベイピングデバイスの透視図である。図6を参照すると、上で簡単に述べたように、非ニコチンeベイピングデバイス500は、非ニコチンプレベイパー製剤を保持するように構成された非ニコチンポッドアセンブリ300を含む。非ニコチンポッドアセンブリ300は、上流側の端部(ライトガイドアレンジメントに面する)と、下流側の端部(マウスピース102に面する)とを有する。非限定的な実施形態では、上流側の端部は、非ニコチンポッドアセンブリ300の下流側の端部との対向面である。非ニコチンポッドアセンブリ300の上流側の端部は、少なくとも1つの上流側の凹部(例えば、図14の第1の上流側の凹部312aおよび/または第2の上流側の凹部312b)を規定してもよく、一方、非ニコチンポッドアセンブリ300の下流側の端部は、少なくとも1つの下流側の凹部(例えば、図15の第1の下流側の凹部306aおよび/または第2の下流側の凹部306b)を規定してもよい。本明細書でより詳細に議論されるように、デバイス本体100のベゼル構造112は、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100内に着座しているときに、非ニコチンポッドアセンブリ300の上流側の端部(例えば、少なくとも1つの上流側の凹部を介して)および下流側の端部(例えば、少なくとも1つの下流側の凹部を介して)と係合してもよい。
【0053】
デバイス本体100および非ニコチンポッドアセンブリ300は、非ニコチンeベイピングデバイス500の動作に関連する機械部品、電子部品、および/または回路を含み、これらは、本明細書でより詳細に説明され、および/または本明細書で参照により組み込まれる。例えば、非ニコチンポッドアセンブリ300は、内部の密封されたリザーバから非ニコチンプレベイパー製剤を放出するように作動するように構成された機械的コンポーネントを含むことができる。また、非ニコチンポッドアセンブリ300は、非ニコチンポッドアセンブリ300の挿入および着座を容易にするために、デバイス本体100と係合するように構成された機械的側面を有してもよい。
【0054】
さらに、非ニコチンポッドアセンブリ300は、情報を格納、受信、および/またはデバイス本体100との間で送信するように構成された電子部品および/または回路を含む「スマートポッド」であってもよい。そのような情報は、デバイス本体100と一緒に使用するために非ニコチンポッドアセンブリ300を認証するために使用されてもよい(例えば、未承認/偽造の非ニコチンポッドアセンブリの使用を防止するために)。さらに、情報は、非ニコチンポッドアセンブリ300のタイプを識別するために使用されてもよく、次に、識別されたタイプに基づくベイピングプロファイルと相関される。ベイピングプロファイルは、非ニコチンプレベイパー製剤の加熱のための一般的なパラメータを規定するように設計されてもよく、ベイピング前および/またはベイピング中にアダルトベイパーによって調整、改良、または他の調整が行われてもよい。
【0055】
非ニコチンポッドアセンブリ300はまた、非ニコチンeベイピングデバイス500の動作に関連する可能性のある他の情報をデバイス本体100と通信してもよい。関連する情報の例には、非ニコチンポッドアセンブリ300内の非ニコチンプレベイパー製剤のレベル、および/または、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100に挿入されてアクティベートされてから経過した時間の長さが含まれ得る。例えば、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100に挿入されてアクティベートされてから一定期間以上前(例えば、6ヶ月以上前)であれば、非ニコチンeベイピングデバイス500はベイピングを許可せず、アダルトベイパーは、非ニコチンポッドアセンブリ300がまだ十分なレベルの非ニコチンプレベイパー製剤を含んでいるにもかかわらず、新しい非ニコチンポッドアセンブリに変更するように促される可能性がある。
【0056】
上述したように、また本明細書でより詳細に説明するように、デバイス本体100は、非ニコチンポッドアセンブリ300を係合、保持、および/またはアクティベートするように構成された機械的構成要素(例えば、相補的構造)を含んでもよい。さらに、デバイス本体100は、電流を受けて内部電源(例えば、電池)を充電するように構成された電子部品および/または回路を含んでもよく、この回路は、次々に、ベイピング中に非ニコチンポッドアセンブリ300に電力を供給するように構成されている。さらに、デバイス本体100は非ニコチンポッドアセンブリ300、別の非ニコチンeベイピングデバイス、他の電子デバイス(例えば、電話、タブレット、コンピュータ)、および/またアダルトベイパーと通信するように構成された電子部品および/または回路を含んでもよい。通信される情報は、ポッド固有のデータ、現在のベイピングの詳細、および/または過去のベイピングのパターン/履歴を含んでもよい。アダルトベイパーは、そのような通信を、触覚(例えば、振動)、聴覚(例えば、ビープ音)、および/または視覚(例えば、色付き/点滅するライト)のフィードバックにより、通知されてもよい。なお、充電および/または情報の通信は、ポート110を用いて(例えば、USB/mini-USBケーブルを介して)行われてもよい。
【0057】
図7は、図6の非ニコチンeベイピングデバイスのデバイス本体の透視図である。図8は、図7のベゼル構造の拡大図である。図9は、図7のベゼル構造の他の拡大図である。図7~9を参照すると、デバイス本体100は、非ニコチンポッドアセンブリ300を受け入れるように構成された貫通孔150を規定する。例示的な実施形態において、デバイス本体100のベゼル構造112は、貫通孔を規定する。貫通孔150は、非ニコチンポッドアセンブリ300の構成に応じて他の形状が可能であるが、丸みを帯びた角を有する長方形の形状を有してもよい。ベゼル構造112は、非ニコチンポッドアセンブリ300が貫通孔150内に着座したときに、非ニコチンポッドアセンブリ300と係合するように構成された少なくとも1つの可撓性部分(例えば、突起を有する上流側のパネルおよび/または下流側のパネル)を有するモノリシックで弾力性のある物体となるように一体的に形成されてもよい。例えば、ベゼル構造112は、プラスチックで形成されてもよい。したがって、非ニコチンポッドアセンブリ300は、費用対効果の高い方法で、比較的容易に位置決めされ、デバイス本体100内に確実に保持されてもよい。
【0058】
ベゼル構造112は、長さ、幅、および深さを有する。ベゼル構造112の長さは、デバイス本体100の長手方向であってもよく、一方、ベゼル構造112の幅は、貫通孔150を横切り、デバイス本体100の長手方向に直交する横方向であってもよい。また、ベゼル構造112の奥行きは、貫通孔150を通る縦方向であって、デバイス本体100の長手方向と貫通孔150を横切る横方向の両方に直交していてもよい。例えば、x-y-z直交座標系を仮定すると、ベゼル構造112の長さはy方向に測定されてもよく、幅はx方向に測定されてもよく、深さはz方向に測定されてもよい。ベゼル構造112の長さは、幅よりも大きくてもよく、ベゼル構造112の幅は、深さよりも大きくてもよい。
【0059】
図8に示すように、ベゼル構造112は、第1の下流側のスリット154aを規定する第1の下流側の角部と、第2の下流側のスリット154bを規定する第2の下流側の角部とを含んでもよい。さらに、図9に示すように、ベゼル構造112は、第1の上流側のスリット152aを規定する第1の上流側の角部と、第2の上流側のスリット152bを規定する第2の上流側の角部とを含んでいてもよい。その結果、ベゼル構造112が、貫通孔150を規定するための上流側の側壁、対向する下流側の側壁、およびその間の一対の横方向側の側壁を有する例示的な実施形態において、少なくとも上流側の側壁および/または下流側の側壁は、非ニコチンポッドアセンブリ300の挿入中に(スリットによって)たわむように構成されてもよい。例えば、ベゼル構造112の上流側の側壁および下流側の側壁は、非ニコチンポッドアセンブリ300の挿入中に互いから離れるように撓むように構成されてもよい。したがって、ベゼル構造112の上流側の側壁および下流側の側壁は、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体によって受け入れられたときに、非装填状態から装填状態に移行する(例えば、可逆的に)ように構成された弾力性のある部分であってもよい。
【0060】
図8では、第1の下流側のスリット154aと第2の下流側のスリット154bとの間の下流側の側壁の部分は、下流側の係合パネル158であってもよい。同様に、図9では、第1の上流側のスリット152aと第2の上流側のスリット152bとの間の上流側の側壁の部分が、上流側の係合パネル156であってもよい。第1の上流側のスリット152a、第2の上流側のスリット152b、第1の下流側のスリット154a、および第2の下流側のスリット154bの各々は、ベゼル構造112の深さ(例えば、平均深さ)の少なくとも30パーセント(例えば、少なくとも40パーセント)である最長寸法(例えば、ベゼル構造112の深さ方向)を有してもよいが、上流側の係合パネル156および下流側の係合パネル158による弾力性のあるレバー状の動作を許容する構成である限り、他の寸法も可能である。
【0061】
ベゼル構造112の上流側の側壁および/または下流側の側壁は、非ニコチンポッドアセンブリ300をデバイス本体100の貫通孔150内に(例えば、非ニコチンポッドアセンブリ300の1つまたは複数の凹部との係合を介して)保持するように構成された少なくとも1つの突出部(例えば、デテント)を含んでもよい。例えば、図8に示されるように、下流側の側壁の下流側の係合パネル158は、第1の下流側の突出部130aと第2の下流側の突出部130bとを含んでもよい。第1の下流側の突出部130aは、第1の下流側のスリット154aとデバイス本体100の背面側(例えば、リアカバー108)とに隣接していてもよく、第2の下流側の突出部130bは、第2の下流側のスリット154bとデバイス本体100の背面側(例えば、リアカバー108)とに隣接していてもよい。同様に、図9に示されるように、上流側の側壁の上流側の係合パネル156は、第1の上流側の突出部128aと第2の上流側の突出部128bとを含んでもよい。第1の上流側の突出部128aは、第1の上流側のスリット152aとデバイス本体100の後面(例えば、リアカバー108)とに隣接していてもよく、第2の上流側の突出部128bは、第2の上流側のスリット152bとデバイス本体100の後面(例えば、リアカバー108)とに隣接していてもよい。
【0062】
ベゼル構造112の上流側の側壁および下流側の側壁のそれぞれに関連して一対の突出部が図示されているが、他の数量も好適であり得ることを理解すべきである(例えば、1つの突出部それぞれ、3つの突出部それぞれ)。さらに、例示的な実施形態では、突出部の各々は、球冠形状(例えば、半球)の形態であってもよい。あるいは、1つまたは複数の突出部は、楕円形のキャップ(例えば、半楕円体)、リッジ(例えば、丸みを帯びた、面取りされた)、または非ニコチンポッドアセンブリ300の対応する凹部と係合するための他の適切な嵌合構造の形態であってもよい。さらに、突出部(複数可)は、ベゼル構造112の一体的な部分であってもよい。
【0063】
第1の上流側の突出部128aおよび第2の上流側の突出部128bは、上流側の側壁の上流側の係合パネル156によって(例えば、非装填状態から)、装填状態の間、非ニコチンポッドアセンブリ300の対応する上流側の凹部とインターロックするように促される。同様に、第1の下流側の突出部130aおよび第2の下流側の突出部130bは、下流側の側壁の下流側の係合パネル158によって(例えば、非装填状態から)、装填状態の間に非ニコチンポッドアセンブリ300の対応する下流側の凹部と連動するように促される。したがって、例示的な実施形態では、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100の貫通孔150内に着座するとき、非ニコチンポッドアセンブリ300は、上流側の側壁の上流側の係合パネル156および下流側の側壁の下流側の係合パネル158によって挟まれて保持される(例えば、圧迫される)。
【0064】
非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100の貫通孔150に挿入されると、ベゼル構造112の下流側の対の突出部(例えば、第1の下流側の突出部130aおよび第2の下流側の突出部130b)が非ニコチンポッドアセンブリ300の対応する下流側の対の凹部と係合する前に(またはその逆に)、ベゼル構造112の上流側の対の突出部(例えば、第1の上流側の突出部128aおよび第2の上流側の突出部128b)は、非ニコチンポッドアセンブリ300の対応する上流側の対の凹部と係合してもよい。別の例では、ベゼル構造112の上流側のおよび下流側の対の突出部は、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100の貫通孔150に挿入されるときに、実質的に同時に非ニコチンポッドアセンブリ300の対応する上流側のおよび下流側の対の凹部と係合してもよい。さらに、ベゼル構造112の突起と非ニコチンポッドアセンブリ300の対応する凹部との係合は、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100の貫通孔150に適切に収まっていることをアダルトベイパーに通知するための聴覚的フィードバック(例えば、可聴クリック)および/または触覚フィードバック(例えば、振動)を生成してもよい。
【0065】
ベゼル構造112の下流側の側壁は、下流側の開口部(例えば、図11の下流側の開口部148)を規定してもよい。その結果、図7~8によって示される例示的な実施形態において、マウスピース102の遠位端は、ベゼル構造112の下流側の開口部を通って、(例えば、第1の下流側のスリット154aと第2の下流側のスリット154bとの間になるように)貫通孔150の中に延びる。マウスピース102の遠位端は、環状の弾性構造物の形態であってもよい。その弾性的な性質により、マウスピース102の遠位端は、非ニコチンポッドアセンブリ300のデバイス本体100の貫通孔150への挿入を収容するように、一時的に変形することができる。さらに、マウスピース102の遠位端の弾性は、非ニコチンポッドアセンブリ300のポッド出口とのベイパー密閉シールを確立するのに役立ち得る。
【0066】
デバイス本体100のデバイス電気コンタクトは、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100の貫通孔150内に着座したときに、非ニコチンポッドアセンブリ300のポッド電気コンタクトと係合するように構成されている。デバイス本体100のデバイス電気コンタクトは、デバイス電気コネクタ132を含む。図9を参照すると、デバイス本体100のデバイス電気コネクタ132は、貫通孔150の上流側に配置されている。デバイス本体100のデバイス電気コネクタ132は、貫通孔150内に着座している非ニコチンポッドアセンブリ300と電気的に係合するように構成されている。その結果、ベイピングの際に、デバイス本体100からデバイス電気コネクタ132を介して非ニコチンポッドアセンブリ300に電力を供給することができる。さらに、データは、デバイス電気コネクタ132を介して、デバイス本体100および非ニコチンポッドアセンブリ300に送信および/または非ニコチンポッドアセンブリ300から受信することができる。
【0067】
デバイス電気コネクタ132は、パワーコンタクトおよびデータコンタクトを含む。デバイス電気コネクタ132のパワーコンタクトは、デバイス本体100から非ニコチンポッドアセンブリ300に電力を供給するように構成されている。図示されているように、デバイス電気コネクタ132のパワーコンタクトは、第1のパワーコンタクトおよび第2のパワーコンタクトを含み、これらは、フロントカバー104よりもリアカバー108に近い(またはその逆)ように配置されてもよい。第1のパワーコンタクトは、第1の上流側の突出部128aに隣接していてもよく、一方、第2のパワーコンタクトは、第2の上流側の突出部128bに隣接していてもよい。デバイス電気コネクタ132の第1のパワーコンタクトおよび第2のパワーコンタクトは、デフォルトとして貫通孔150内に突出し、バイアスに打ち勝つ力を受けたときに貫通孔150から(例えば、独立して)後退するように、牽引可能に取り付けられ、バイアスがかけられてもよい。
【0068】
デバイス電気コネクタ132のデータコンタクトは、非ニコチンポッドアセンブリ300とデバイス本体100との間でデータを伝送するように構成されている。図示されるように、デバイス電気コネクタ132のデータコンタクトは、例示的な実施形態がそれに限定されないが、6つの突起の列を含む。デバイス電気コネクタ132のデータコンタクトは、リアカバー108よりもフロントカバー104に近づくように(またはその逆に)配置されてもよい。デバイス電気コネクタ132のデータコンタクトは、組み立てられたときに、貫通孔150内に延びる別個の構造であってもよい。また、デバイス電気コネクタ132のデータコンタクトは、デフォルトとして、貫通孔150内に突出し、バイアスに打ち勝つ力を受けたときに貫通孔150から(例えば、独立して)後退するように、牽引可能に取り付けられ、バイアスがかけられていてもよい。
【0069】
例えば、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100の貫通孔150に挿入されると、非ニコチンポッドアセンブリ300のポッド電気コンタクトは、デバイス本体100の対応するデバイス電気コンタクトを押すことになる。その結果、デバイス電気コネクタ132のパワーコンタクトおよびデータコンタクトは、デバイス本体100内に引き込まれる(例えば、少なくとも部分的に引き込まれる)が、その弾力性のある配置により対応するポッド電気コンタクトを押し続け、それにより、デバイス本体100と非ニコチンポッドアセンブリ300との間の適切な電気的接続を確保するのに役立つ。さらに、そのような接続は、機械的に安全であり、最小限のコンタクト抵抗を有し、デバイス本体100と非ニコチンポッドアセンブリ300との間の電力および/または信号を確実かつ正確に転送および/または通信できるようにすることもできる。これまで、デバイス本体100のデバイス電気コンタクトに関連して様々な態様を説明してきたが、例示的な実施形態はこれに限定されるものではなく、他の構成を利用してもよい。
【0070】
図10は、図9のマウスピースを含む部分分解図である。図10を参照すると、マウスピース102は、デバイスハウジングのフレーム106を通って延び、ベゼル構造112と係合するように構成されている。本明細書でより詳細に説明するように、マウスピース102は、いくつかの異なる部品のアセンブリであってもよい。あるいは、マウスピース102は、単一の、一体的に形成された構造体であってもよい。例示的な実施形態では、フレーム106およびベゼル構造112の近位端は、マウスピース102の遠位端を受容するように構成される。図示されるように、フレーム106およびベゼル構の近位端のそれぞれは、雌型端であってもよく、一方、マウスピースの遠位端は、雄型端であってもよい。
【0071】
例えば、マウスピース102は、バヨネット接続でベゼル構造112に固定、嵌合、または結合(例えば、可逆的に結合)されてもよい。そのような例では、ベゼル構造112の雌側の端部は、一対の対向するL字型スロットを規定してもよく、一方、マウスピース102の雄側の端部は、ベゼル構造112のL字型スロットと係合するように構成された対向する径方向部材134(例えば、径方向ピン)を有してもよい。ベゼル構造112のL字型スロットのそれぞれは、長手方向部分および円周方向部分を有してもよい。任意で、円周方向部分の終端は、マウスピース102の径方向部材134が不注意に係合解除される可能性を低減または防止するのに役立つセリフ部分を有してもよい。
【0072】
非限定的な実施形態では、L字型スロットの長手方向部分は、デバイス本体100の長手方向軸に沿って平行に延在し、L字型スロットの周方向部分は、デバイス本体100の長手方向軸(例えば、中心軸)の周りに延在する。その結果、マウスピース102をデバイスハウジングに結合するために、マウスピース102は、最初に90度回転させられて、径方向部材134を、フレーム106の近位端の下流側の開口部およびベゼル構造112のL字型スロットの長手方向部分の入口に合わせる(例えば、図10の図に基づいて)。次いで、マウスピース102は、径方向部材134がL字型スロットの長手方向部分に沿って、周方向部分のそれぞれとの接合部に到達するまでスライドするように、フレーム106を通ってベゼル構造112に挿入される。この時点で、径方向部材134が、それぞれの終端に到達するまで周方向部分を横切って移動するように、マウスピース102を回転させる。セリフ部分が各終端に存在する場合、マウスピース102がデバイスハウジングに適切に結合されたことをアダルトベイパーに通知するために、触覚および/または聴覚のフィードバック(例えば、可聴クリック)が生成されてもよい。一対の径方向部材134および対応する一対のL字型スロットが本明細書で論じられているが、いくつかの例では、1つの径方向部材134および1つの対応するL字型スロットが適切である。
【0073】
マウスピース102は、ベイピング中に非ニコチンベイパーが流れるベイパー通路136を規定する。ベイパー通路136は、(非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100内に着座している)貫通孔150と流体連通している。ベイパー通路136の近位端は、フレア部分を含んでいてもよい。さらに、マウスピース102は、エンドカバー138を含んでもよい。エンドカバー138は、その遠位端から近位端に向かってテーパ状になっていてもよい。エンドカバー138の出口面は、複数のベイパー出口を規定する。エンドカバー138には4つのベイパー出口が示されているが、例示的な実施形態はこれに限定されない。
【0074】
図11は、図9のベゼル構造を含む部分分解図である。図12は、図11におけるマウスピース、保持構造、およびベゼル構造の拡大斜視図である。図11~12を参照すると、ベゼル構造112は、上流側の側壁と下流側の側壁とを含む。ベゼル構造112の上流側の側壁は、コネクタ開口部146を規定する。コネクタ開口部146は、デバイス本体100のデバイス電気コネクタ132を露出または受容するように構成されている。ベゼル構造112の下流側の側壁は、下流側の開口部148を規定する。ベゼル構造112の下流側の開口部148は、マウスピース102の遠位端を受け入れるように構成される。
【0075】
デバイスハウジングへの取り付けを容易にするために、ベゼル構造112は、上流側の一対のタブおよび下流側の一対のタブ(例えば、外部タブ)を有する。上流側の一対のタブは、コネクタ開口部146に隣接していてもよく(例えば、コネクタ開口部146の両側に1つのタブ)、一方、下流側の一対のタブは、下流側の開口部148に隣接していてもよい(例えば、下流側の開口部148の両側に1つのタブ)。同様に、デバイスハウジングのフレーム106は、ベゼル構造112の上流側の一対のタブおよび下流側の一対のタブにそれぞれ対応する上流側の一対のタブおよび下流側の一対のタブ(例えば、内部タブ)を有する。ベゼル構造112は、少なくとも保持構造140を用いて、上記タブを介してデバイスハウジングのフレーム106に固定されてもよい。
【0076】
保持構造140は、第1のファスナ142a、第2のファスナ142b、および(例えば、中間のリンク部材としての)キャッチ機構を含んでもよい。例示的な実施形態では、第1のファスナ142aおよび第2のファスナ142bは、キャッチ機構の対向する端部の開口部を通って延びる別個の部品(例えば、ねじ)であってもよい。ベゼル構造112の下流側の一対のタブは、保持構造140の第1のファスナ142aおよび第2のファスナ142bを用いて、フレーム106の対応する下流側の一対のタブに固定されてもよい。同様に、図11で見るために特に分解されていないが、ベゼル構造112の上流側の対のタブは、第1のファスナ142aおよび第2のファスナ142bと同様または同一の上流側のファスナを用いて、フレーム106の対応する上流側の対のタブに固定されてもよい。
【0077】
図12に示すように、ベゼル構造112の近位の雌側端部は、下流側の開口部148を規定するとともに、マウスピース102の対向する径方向部材134とのバヨネット接続を確立するための一対の対向するL字型スロットを規定する円筒部であってもよい。例示的な実施形態では、L字型スロットの周方向部分の1つは、円筒部の開放部分(例えば、図12の図に基づく円筒部の下側の開放部分)であってもよい。このような例では、ベゼル構造112の下流側の一対のタブが、保持構造140によってフレーム106の対応する下流側の一対のタブに固定されると、(第1のファスナ142aと第2のファスナ142bとを連結する)キャッチ機構は、L字型スロットのうちの1つの周方向部分の少なくとも一部を規定するように、円筒部の開放部分と整列する。保持構造140のキャッチ機構は、マウスピース102の径方向部材134の1つの幅にほぼ対応する隙間によって分離された2つの角度のついたフィンガーを含む。キャッチ機構の2つの角度付きフィンガーは、弾力性があり、径方向部材134のうちの対応する1つの円周方向の動きに対応するために、マウスピース102が回転したとき(例えば、組み立て中)に撓むように構成されている。対応する径方向部材134が、(保持構造140の)キャッチ機構の2つの角度付きフィンガーの間のギャップに到達すると、屈曲した角度付きフィンガーは、ギャップ内に径方向部材134を着座させる(例えば、キャッチする)ように、負荷のかかっていない状態にリバウンドまたはスプリングバックする。着座位置において、キャッチ機構の2つの角度付きフィンガーは、マウスピース102のさらなる回転に抵抗するように、対応する径方向部材134の側面に接し、または隣接することができる。その結果、マウスピース102とベゼル構造112との間のバヨネット接続は、保持構造140によって比較的安全な方法で維持されてもよい。
【0078】
組み立て中、ベゼル構造112は、フロントカバー104およびリアカバー108がフレーム106に取り付けられる前に、(他の機械部品、電子部品、および/または回路とともに)フレーム106に固定されてもよい。例えば、ベゼル構造112は、ベゼル構造112の下流側のタブおよび上流側のタブが、それぞれフレーム106の下流側のタブおよび上流側のタブと整列するように、フレーム106に対して初期配置されてもよい。タブの各々がその中に延びるオリフィス(例えば、予め形成されたオリフィス)を有する例示的な実施形態では、下流側のタブのオリフィスと上流側のタブのオリフィスとが結果的に整列して配置されてもよい。適切な位置合わせが達成されると、第1のファスナ142aおよび第2のファスナ142bは、フレーム106の下流側のタブを介して、次いでベゼル構造112の下流側のタブを介して(例えば、図11の図に基づいてタブの下側を介して)導入されてもよい。同様に、上流側のファスナは、フレーム106の上流側のタブを介して、次いでベゼル構造112の上流側のタブを介して、同様に導入されてもよい。図11は、ベゼル構造112の取り付け前に既に組み立てられているようにデバイスハウジングを示しているが、この部分的な分解図は、特定の部品(例えば、ベゼル構造112)をデバイス本体100の他の部品とは別に示すことを単に意図したものであり、したがって、デバイス本体100を組み立てる順序を必ずしも代表するものではない。
【0079】
図13は,図11のフロントカバー,フレーム,およびリアカバーを含む部分分解図である。図13を参照すると、非ニコチンeベイピングデバイス500の動作に関連する様々な機械部品、電子部品、および/または回路が、フレーム106に固定されていてもよい。フロントカバー104およびリアカバー108は、スナップフィット配置を介してフレーム106と係合するように構成されてもよい。例示的な実施形態では、フロントカバー104およびリアカバー108は、フレーム106の対応する嵌合部材とインターロックするように構成されたクリップを含む。クリップは、フレーム106の対応する嵌合部材(例えば、面取りされたエッジを有する突起)を受け入れるように構成されたオリフィスを有するタブの形態であってもよい。フロントカバー104は、それぞれ4つのクリップを有する2つの列を有する(フロントカバー104のための合計8つのクリップ)。同様に、リアカバー108は、それぞれ4つのクリップを有する2つの列(リアカバー108のための合計8つのクリップ)を有する。なお、フレーム106の対応する嵌合部材は、フレーム106の内側の側壁にあってもよい。その結果、フロントカバー104とリアカバー108がスナップ接続されたときに、係合したクリップと嵌合部材が視界から隠されてもよい。あるいは、フロントカバー104および/またはリアカバー108は、干渉フィットを介してフレーム106と係合するように構成されてもよい。しかし、フロントカバー104、フレーム106、およびリアカバー108は、他の適切な配置および技術を介して結合されてもよい。
【0080】
図14は、図6の非ニコチンeベイピングデバイスの非ニコチンポッドアセンブリの斜視図である。図15は、図14の非ニコチンポッドアセンブリの別の斜視図である。図14~15を参照すると、非ニコチンポッドアセンブリ300は、前面部と、前面部に対向する後面部と、前面部と後面部との間の第1の側面部と、第1の側面部に対向する第2の側面部と、上流側の端面部と、上流側の端面部に対向する下流側の端面部とを含むポッド本体を有する。側面部および端面部の角部(例えば、第1の側面部と上流側の端面部の角部、上流側の端面部と第2の側面部の角部、第2の側面部と下流側の端面部の角部、下流側の端面部と第1の側面部の角部)は、丸みを帯びていてもよい。しかし、場合によっては、角部が角張っていてもよい。さらに、前面部の周縁部は、レッジの形をしていてもよい。非ニコチンポッドアセンブリ300の前面部は、後面部よりも広く、長くてもよい。そのような例では、第1の側面部および第2の側面部は、互いに向かって内側に角度をつけていてもよい。また、上流側の端面部と下流側の端面部も、互いに内側に向かって角度がついていてもよい。角度のついた面があるため、非ニコチンポッドアセンブリ300の挿入は、一方向性(例えば、デバイス本体100の正面側(フロントカバー104に関連する側)から)となる。その結果、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100に不適切に挿入される可能性を低減または防止することができる。
【0081】
図14によって図示されるように、非ニコチンポッドアセンブリ300の上流端は、少なくとも1つの電気コンタクトを含み、少なくとも1つの上流側の凹部(例えば、第1の上流側の凹部312aおよび/または第2の上流側の凹部312b)を規定してもよく、一方、図15によって図示されるように、非ニコチンポッドアセンブリ300の下流端は、ポッド出口304および少なくとも1つの下流側の凹部(例えば、第1の下流側の凹部306aおよび/または第2の下流側の凹部306b)を規定してもよい。非ニコチンポッドアセンブリ300のポッド本体は、第1のハウジング部302および第2のハウジング部308を含んでもよい。ポッド本体の第1のハウジング部302は、非ニコチンプレベイパー製剤を保持するように構成されていてもよく、一方、第2のハウジング部308は、コネクタモジュール320(例えば、図17)を受容するように構成されていてもよい。
【0082】
例示的な実施形態では、ポッド本体の第2のハウジング部308の上流側の端部は、キャビティを規定し、一方、ポッド本体の第1のハウジング部302の下流側の端部は、第2のハウジング部308のキャビティと流体連通するポッド出口304を規定する。本明細書でより詳細に説明されるように、コネクタモジュール320(例えば、図17)は、ポッド本体の第2のハウジング部308のキャビティ内に着座するように構成される。コネクタモジュール320は、外面部(例えば、電気コンタクトを有する)および隣接する側面部を含む。非ニコチンポッドアセンブリ300が組み立てられると、コネクタモジュール320の外面部は、非ニコチンポッドアセンブリ300の外部を形成し、隣接する側面部は、第2のハウジング部308のキャビティ内で見えないようになっている。したがって、コネクタモジュール320の外面部は、非ニコチンポッドアセンブリ300の上流側の端面部の一部であってもよい。
【0083】
コネクタモジュール320の外面部は、少なくとも1つの電気コンタクトを含んでいてもよい。少なくとも1つの電気コンタクトは、複数のパワーコンタクトを含んでもよい。例えば、複数のパワーコンタクトは、第1のパワーコンタクト324aおよび第2のパワーコンタクト324bを含んでもよい。第1のパワーコンタクト324aおよび第2のパワーコンタクト324bは、図14において、水平方向に外側に延びるように図示されているが、非ニコチンポッドアセンブリ300のさらなる形態において、第1のパワーコンタクト324aおよび第2のパワーコンタクト324bは、コネクタモジュール320の外面部に対向し、データコンタクト326に隣接するように、上向きに折り畳まれてもよい。非ニコチンポッドアセンブリ300の第1のパワーコンタクト324aは、デバイス本体100のデバイス電気コネクタ132の第1のパワーコンタクト(例えば、図9の第1の上流側の突出部128aに隣接するパワーコンタクト)と電気的に接続するように構成されている。同様に、非ニコチンポッドアセンブリ300の第2のパワーコンタクト324bは、デバイス本体100のデバイス電気コネクタ132の第2のパワーコンタクト(例えば、図9の第2の上流側の突出部128bに隣接するパワーコンタクト)と電気的に接続するように構成されている。さらに、非ニコチンポッドアセンブリ300の少なくとも1つの電気コンタクトは、複数のデータコンタクト326を含む。非ニコチンポッドアセンブリ300の複数のデータコンタクト326は、デバイス電気コネクタ132のデータコンタクト(例えば、図9の6個の接点の列)と電気的に接続するように構成されている。非ニコチンポッドアセンブリ300に関連して2つのパワーコンタクトと6つのデータコンタクトが示されているが、デバイス本体100の設計に応じて他のバリエーションが可能である。
【0084】
上述したように、非ニコチンポッドアセンブリ300のポッド本体は、第1のハウジング部302および第2のハウジング部308を含んでもよい。第1のハウジング部302は、ポッド出口304を規定する下流側の端部を有する。ポッド出口304のリムは、任意に、隆起した領域であってもよい。そのような例では、第1のハウジング部302の下流側の端面部が内側に傾斜している場合、ポッド出口304のリムの突出度合いは、後面部に向かって大きく、前面部に向かって小さくなっていてもよい。さらに、ポッド出口304の後面側には、下流側の端面部からリムに向かって上方につながるランプが設けられていてもよい。その結果、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100の貫通孔150に挿入されているときに、ポッド出口304がマウスピース102の遠位端と整列するまでの前進が、ランプによって促進されてもよい。非限定的な実施形態では、マウスピース102の遠位端は、非ニコチンポッドアセンブリ300のデバイス本体100の貫通孔150への前進を許容し、ポッド出口304の周囲にシールを形成するのを助けるために、弾力性のある材料を含んでもよい(または、そのように形成されてもよい)。
【0085】
第1のハウジング部302の下流端は、さらに、少なくとも1つの下流の凹部を規定する。例示的な実施形態では、少なくとも1つの下流側の凹部は、第1の下流側の凹部306aおよび第2の下流側の凹部306bの形をしている。ポッド出口304は、第1の下流の凹部306aと第2の下流の凹部306bとの間にあってもよい。第1の下流側の凹部306aおよび第2の下流側の凹部306bは、それぞれ、デバイス本体100の第1の下流側の突出部130aおよび第2の下流側の突出部130bと係合するように構成されている。なお、第1の下流側の凹部306aおよび第2の下流側の凹部306bのそれぞれは、ディンプルの形態であってもよい。そのような例では、デバイス本体100の第1の下流側の突出部130aおよび第2の下流側の突出部130bのそれぞれは、第1の下流側の凹部306aおよび第2の下流側の凹部306bのうちの対応する1つと係合するように構成された丸みを帯びた構造(例えば、球冠形状)の形態であってもよい。
【0086】
同様に、第2のハウジング部308の上流側の端部は、少なくとも1つの上流側の凹部を規定する。例示的な実施形態では、少なくとも1つの上流の凹部は、第1の上流の凹部312aおよび第2の上流の凹部312bの形態である。コネクタモジュール320の第1のパワーコンタクト324aおよび第2のパワーコンタクト324bは、第1の上流側の凹部312aおよび第2の上流側の凹部312bの間にあってもよい。第1の上流側の凹部312aおよび第2の上流側の凹部312bは、デバイス本体100の第1の上流側の突出部128aおよび第2の上流側の突出部128bとそれぞれ係合するように構成されている。また、第1の上流側の凹部312aおよび第2の上流側の凹部312bのそれぞれは、ディンプルの形態であってもよい。そのような例では、デバイス本体100の第1の上流側の突出部128aおよび第2の上流側の突出部128bのそれぞれは、第1の上流側の凹部312aおよび第2の上流側の凹部312bのうちの対応する1つと係合するように構成された丸みを帯びた構造(例えば、球冠形状)の形態であってもよい。
【0087】
第1のハウジング部302は、非ニコチンプレベイパー製剤を保持するように構成されたリザーバを内部に規定してもよい。リザーバは、非ニコチンポッドアセンブリ300のアクティベーションによって非ニコチンプレベイパー製剤がリザーバから放出されるまで、非ニコチンプレベイパー製剤を密閉シールするように構成されてもよい。密閉シールの結果、非ニコチンプレベイパー製剤は、環境だけでなく、非ニコチンプレベイパー製剤と潜在的に反応する可能性のある非ニコチンポッドアセンブリ300の内部要素からも隔離されてもよく、それにより、非ニコチンプレベイパー製剤の保存期間および/または感覚的特性(例えば、フレーバー)に対する悪影響の可能性を低減または防止することができる。第2のハウジング部308は、非ニコチンポッドアセンブリ300をアクティベートし、アクティベーション後にリザーバから放出された非ニコチンプレベイパー製剤を受け取り、加熱するように構成された構造を含んでもよい。
【0088】
非ニコチンポッドアセンブリ300は、非ニコチンポッドアセンブリ300をデバイス本体100に挿入する前に、アダルトベイパーによって手動でアクティベートされてもよい。あるいは、非ニコチンポッドアセンブリ300は、非ニコチンポッドアセンブリ300のデバイス本体100への挿入の一部としてアクティベートされてもよい。例示的な実施形態では、ポッド本体の第2のハウジング部308は、非ニコチンポッドアセンブリ300のアクティベーション中にリザーバから非ニコチンプレベイパー製剤を放出するように構成された穿孔器(パーフォレ-タ)を含む。穿孔器(パーフォレ-タ)は、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bの形態であってもよく、これについては本明細書でより詳細に説明する。
【0089】
非ニコチンポッドアセンブリ300を手動でアクティベートさせるために、アダルトベイパーは、非ニコチンポッドアセンブリ300をデバイス本体100の貫通孔150に挿入する前に、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bを内側に(例えば、同時にまたは順次)押してもよい。例えば、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bは、その端部が非ニコチンポッドアセンブリ300の上流側の端面部と実質的に一致するまで手動で押してもよい。例示的な実施形態では、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bの内向きの動きによって、リザーバのシールが穿刺されるか、または他の方法で損なわれて、そこから非ニコチンプレベイパー製剤を放出するようになる。
【0090】
代替的に、非ニコチンポッドアセンブリ300のデバイス本体100への挿入の一部として非ニコチンポッドアセンブリ300をアクティベートするために、非ニコチンポッドアセンブリ300は、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bが貫通孔150の上流側の側壁と接触するように最初に配置されてもよい。次いで、非ニコチンポッドアセンブリ300の上流端は、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bが第2のハウジング部308内に(例えば、同時に)押し込まれるように、貫通孔150の上流側の側壁に向かって促されてもよく、したがって、リザーバから非ニコチンプレベイパー製剤を放出するために、延伸状態から収縮状態に移行される。非ニコチンポッドアセンブリ300のポッド電気コンタクトがデバイス本体100のデバイス電気コンタクトに隣接または接触すると、非ニコチンポッドアセンブリ300の下流側の端部を貫通孔150内に動かす(例えば、枢動させる)ことができる。非ニコチンポッドアセンブリ300が貫通孔150内に進行すると、上流側の係合パネル156および/または下流側の係合パネル158は、撓み、そして非ニコチンポッドアセンブリ300の凹部がデバイス本体100の対応する突起と係合すると、跳ね返る。
【0091】
例示的な実施形態では、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100内に着座すると、非ニコチンポッドアセンブリ300の第1の上流側の凹部312aおよび第2の上流側の凹部312bは、それぞれベゼル構造112の第1の上流側の突出部128aおよび第2の上流側の突出部128bと係合する(例えば、上流側の係合)。同様に、非ニコチンポッドアセンブリ300の第1の下流側の凹部306aおよび第2の下流側の凹部306bは、ベゼル構造112の第1の下流側の突出部130aおよび第2の下流側の突出部130bとそれぞれ係合する(例えば、下流側の係合)。上流側の係合および/または下流側の係合への移行は、非ニコチンポッドアセンブリ300がデバイス本体100の貫通孔150内に適切に着座していることを示す可聴クリックおよび/または触覚フィードバックを生成してもよい。
【0092】
適切に着座すると、非ニコチンポッドアセンブリ300は、機械的、電気的、および流体的にデバイス本体100に接続される。非ニコチンポッドアセンブリ300の上流側の係合は、いくつかの実施例では下流側の係合の前に発生してもよいが、代替的に、下流側の係合は、他の実施例では上流側の係合の前に(または同時に)発生してもよい。非ニコチンポッドアセンブリ300とデバイス本体100との係合、ならびに非ニコチンeベイピングデバイス500の他の態様は、「Non-nicotinepodassembliesAndNon-nicotineE-vapingdevices」と題された米国出願第16/696,189号(Atty.Dkt.24000NV-000619-US)、および同時期に出願された「Non-nicotinepodassembliesAndNon-nicotineE-vapingdevices」と題された米国出願第16/695,515号(Atty.Dkt.No.24000NV-000613-US)に記載されており、これらの各内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0093】
図16は、図14の非ニコチンポッドアセンブリの第1のハウジング部を含む分解斜視図である。図16を参照すると、第1のハウジング部302は、ベイパーチャネル316を含む。ベイパーチャネル316は、(第2のハウジング部308から)非ニコチンベイパーを受け取るように構成され、ポッド出口304と流体連通している。例示的な実施形態では、ベイパーチャネル316は、ポッド出口304に向かって延びるにつれて、サイズ(例えば、直径)が徐々に大きくなってもよい。さらに、ベイパーチャネル316は、第1のハウジング部302と一体的に形成されていてもよい。インサート342およびシール344は、第1のハウジング部302の上流端に配置されて、非ニコチンポッドアセンブリ300のリザーバを規定する。組み立てられたとき、インサート342は、ベイパーチャネル316の外側の側壁と弾力的に嵌合してもよい。さらに、シール344は、第1のハウジング部302の上流側のリムおよびインサート342の上流側サイドに取り付けられて、リザーバ内の非ニコチンプレベイパー製剤の流体密(例えば、液体密および/または空気密)な封じ込めを提供してもよい。
【0094】
例示的な実施形態では、シール344は、ベイパーチャネル316と整列し、ベイパライザ336の下流端を収容するために適切なクリアランスを提供するように構成された開口部(例えば、中央開口部)を規定する(例えば、図17)。図16では、シール344は穿刺された状態で示されている。特に、非ニコチンポッドアセンブリ300の第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bによって穿刺されると、シール344の2つの穿刺された部分は、フラップとして(図16に示すように)リザーバ内に押し込まれ、その結果、シール344に2つの穿刺された開口部(例えば、中央開口部の両側に1つ)が形成される。対照的に、パンクしていない状態では、シール344は、平面的な形態を有し、1つの開口部(例えば、中央開口部)のみを有することになる。シール344は、非ニコチンポッドアセンブリ300の通常の動きおよび/または取り扱いの間に、早まって/誤って破られないように、無傷のままでいるのに十分な強度を有するように設計されている。例えば、シール344は、コーティングされたフォイル(例えば、アルミニウムで裏打ちされたポリエチレンテレフタレート(PET))であってもよい。
【0095】
図17は、図14の非ニコチンポッドアセンブリの第2のハウジング部を含む部分的な分解図である。図17を参照すると、第2のハウジング部308は、非ニコチンプレベイパー製剤を放出し、受け取り、加熱するように構成された様々なコンポーネントを含むように構成されている。例えば、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bは、第1のハウジング部302内のリザーバを穿刺して、非ニコチンプレベイパー製剤を放出するように構成される。第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bのそれぞれは、第2のハウジング部308の対応する開口部を通って延びる遠位端を有する。例示的な実施形態では、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bの遠位端は、組み立て(例えば、図14)後に見えるが、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bの残りの部分は、非ニコチンポッドアセンブリ300内で見えないようになっている。さらに、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bのそれぞれは、非ニコチンポッドアセンブリ300のアクティベーションに先立って、シール344に隣接し、かつシール344よりも上流側に位置するように配置される近位端を有する。第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bを第2のハウジング部308に押し込んで非ニコチンポッドアセンブリ300をアクティベートすると、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bのそれぞれは、近位端が前進し、その結果、シール344を穿刺して、リザーバから非ニコチンプレベイパー製剤を放出することになる。第1のアクティベーションピン314aの動きは、第2のアクティベーションピン314bの動きとは独立していてもよい(およびその逆も同様である)。第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bは、本明細書でより詳細に議論される。
【0096】
例示的な実施形態では、第2のハウジング部308の後面は、ポッド入口(例えば、図3)を規定する。ポッド入口(これを介して、ベイピング中に空気が入る)は、ポッド出口304(これを介して、ベイピング中に非ニコチンベイパーが出る)と流体連通している。ポッド入口は、例示的な実施形態がそれに限定されないが、非ニコチンポッドアセンブリ300(および非ニコチンeベイピングデバイス500)の長手方向軸に沿って、第2のハウジング部308の上流端に隣接して配置されてもよい。さらに、ポッド入口は、第2のハウジング部308の後面に設けられた一対の昇降面(例えば、隆起部)の間に位置していてもよい。その結果、隆起した表面は、ポッド入口の閉塞(例えば、ベイピング中のアダルトベイパーの指(複数可)による不注意な閉塞)を低減または防止するのに役立つ場合がある。ポッド入口は、スロットの形態であるとして示されている(例えば、図3)。しかし、例示的な実施形態はそれに限定されず、他の形態が可能である。
【0097】
第2のハウジング部308の上流端は、キャビティ(例えば、図17の図に基づく第2のハウジング部308の下側)を規定する。上述したように、キャビティは、コネクタモジュール320を(例えば、干渉嵌めを介して)受け入れるように構成されている。例示的な実施形態では、キャビティは、第1の上流側の凹部312aと第2の上流側の凹部312bとの間に位置し、また、第1のアクティベーションピン314aと第2のアクティベーションピン314bとの間に位置する。コネクタモジュール320が存在しない場合、ガスケット318と、ベイパライザ336の上流側の端部(ガスケット318を通って延びる)とが、第2のハウジング部308のキャビティを介して見えることがある。
【0098】
ベイパライザ336は、第1のハウジング部302のリザーバから放出された非ニコチンプレベイパー製剤を受け取り、加熱するように構成されている。以下でより詳細に議論されるように、ベイパライザ336は、非ニコチンプレベイパー製剤を受け取り、加熱するように構成されたウィックおよび/またはヒータを含んでもよい。さらに、ベイパライザ336は、上流側の端部、対向する下流側の端部、および上流側の端部と下流側の端部との間の中間セクターを有するものとみなすことができる。ベイパライザ336の上流端は、第2のハウジング部308およびガスケット318を通って延び、コネクタモジュール320と係合するように構成されている。例えば、ベイパライザ336の上流側の端部は、コネクタモジュール320の対応するソケット内に着座してもよい(例えば、干渉嵌めを介して)。一方、ベイパライザ336の下流側の端部は、シール344およびインサート342を通って延び、第1のハウジング部302のベイパーチャネル316と係合するように構成されている。ベイパライザ336の中間セクターは、非ニコチンポッドアセンブリ300がアクティベートされたときに第1のハウジング部302のリザーバから放出された非ニコチンプレベイパー製剤を受け入れるように構成された、それにつながる1つ以上の開口部とともに、内部加熱チャンバーを規定する。
【0099】
例示的な実施形態では、ベイパライザ336の中間セクターは、シール344から上流側の一対の開口部を規定する。ベイパライザ336は、中間セクターの両方の開口部内および/または開口部を通って延びるウィックを含んでもよい。ウィックは、毛細管現象のために設計された細孔/間隙を有する。さらに、ヒータは、ウィックと熱的に接触するように、ベイパライザ336の中間セクターの加熱室内に配置されてもよい。その結果、リザーバから放出された非ニコチンプレベイパー製剤は、ウィックを介してベイパライザ336の中間セクター内のヒータに輸送されてもよい。ヒータは、非ニコチンベイパーを生成するために、ベイピング中に非ニコチンプレベイパー製剤を加熱するように構成されているヒータは、コネクタモジュール320の少なくとも1つの電気コンタクトに電気的に接続されている。例えば、ヒータの一端(例えば、第1の端)は、第1のパワーコンタクト324aに接続されてもよく、一方、ヒータの他端(例えば、第2の端)は、第2のパワーコンタクト324bに接続されてもよい。ヒータは、コイル状の発熱体を含んでいてもよい。そのような例では、ウィックは、その長さの少なくとも一部の周りにヒータが(例えば、螺旋状に)巻かれた紐状の形態を有していてもよい。あるいは、ヒータは、折り畳まれた発熱体を含んでいてもよい。そのような例では、ウィックは、折り畳まれた発熱体によって保持されるように構成された平面的な形態(例えば、繊維状のパッド)を有していてもよい。ヒータおよびウィックに関連して様々な形態が上述されているが、他の構成および組み合わせが可能である。
【0100】
ヒータは、電流の印加によりジュール加熱(オーミック/抵抗加熱とも呼ばれる)を行うように構成されていてもよい。より詳細に説明すると、ヒータは、1つ以上の導体(抵抗材料)で形成され、そこを電流が通過すると熱を生成するように構成されていてもよい。電流は、デバイス本体100内の電源(例えば、電池)から供給され、第1のパワーコンタクト324aまたは第2のパワーコンタクト324bを介してヒータに伝達されてもよい。ベイピング中、ヒータによって生成された非ニコチンベイパーは、ベイパライザ336の中間セクターの加熱室から、ベイパライザ336の下流端を通り、第1のハウジング部302のベイパーチャネル316を通り、非ニコチンポッドアセンブリ300のポッド出口304を出て、マウスピース102のベイパー通路136を通って、ベイパー出口(複数可)に引き出される。
【0101】
ヒータのための適切な導体(抵抗材料)は、鉄ベースの合金(例えば、ステンレス鋼)および/またはニッケルベースの合金(例えば、ニクロム)を含む。このような材料で形成された線を巻いて、コイル状のヒータを提供してもよい。別の例では、ヒータは、導電性シート(例えば、金属、合金)から製造され、そのシートから巻線パターンを切断するためにスタンピングされてもよい。巻線パターンは、水平方向のセグメントと交互に配置された曲線セグメントを有し、水平方向のセグメントが平行に延びながらジグザグに往復するようになっていてもよい。さらに、巻線パターンの水平セグメントのそれぞれの幅は、巻線パターンの隣接する水平セグメント間の間隔と実質的に等しくてもよいが、例示的な実施形態はこれに限定されない。ヒータの折り畳み形態を得るために、巻線パターンは、それ自体に折り畳まれるか、または折り曲げられてもよい(例えば、ウィックを受け入れてグリップするように構成されたU字型の断面を提供するため)。ヒータおよび関連する構造は、2017年10月11日に出願された「FoldedHeaterForElectronicVapingDevice」と題された米国出願第15/729,909号(Atty.Dkt.No.24000-000371-US)でより詳細に議論されており、その内容全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0102】
図18は、図17のアクティベーションピンの分解図である。図18を参照すると、アクティベーションピンは、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bの形態であってもよい。本明細書の非限定的な実施形態に関連して2つのアクティベーションピンが示され、議論されているが、代替的に、非ニコチンポッドアセンブリ300は、1つのアクティベーションピンのみを含んでもよい。図18において、第1のアクティベーションピン314aは、第1のブレード348a、第1のアクチュエータ350a、第1のOリング352a、および第1のキャップ353aを含んでもよい。同様に、第2のアクティベーションピン314bは、第2のブレード348b、第2のアクチュエータ350b、第2のOリング352b、および第2のキャップ353bを含んでもよい。
【0103】
例示的な実施形態では、第1のブレード348aおよび第2のブレード348bは、それぞれ第1のアクチュエータ350aおよび第2のアクチュエータ350bの上側部分(例えば、近位部分)に取り付けまたは装着されるように構成される。取り付けまたは装着は、スナップフィット接続、干渉フィット(例えば、摩擦フィット)接続、接着剤、または他の適切な結合技術を介して達成されてもよい。第1のブレード348aおよび第2のブレード348bのそれぞれの上部は、尖った先端に向かって先細りになる1つまたは複数の湾曲または凹状のエッジを有してもよい。例えば、第1のブレード348aおよび第2のブレード348bのそれぞれは、その間に凹状のエッジを有する2つの尖った先端部と、各尖った先端部に隣接する湾曲したエッジとを有してもよい。凹状のエッジと湾曲したエッジの曲率半径は同じであってもよく、一方、それらの弧長は異なっていてもよい。第1のブレード348aおよび第2のブレード348bは、所望のプロファイルを有するように切断または他の方法で成形され、その最終形態に曲げられるシートメタル(例えば、ステンレス鋼)で形成されてもよい。別の例では、第1のブレード348aおよび第2のブレード348bは、プラスチックで形成されてもよい。
【0104】
さらに、図18に示すように、第1のアクチュエータ350aおよび第2のアクチュエータ350bは、第1のブレード348aおよび第2のブレード348bがリザーバ内に進むときに、シール344の2つのパンクした部分をリザーバ内に押し込むように構成された突出したエッジ(例えば、互いに向き合う湾曲した内側のリップ)を含んでもよい。非限定的な実施形態では、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bが非ニコチンポッドアセンブリ300に完全に挿入されたとき、(図16に示すように、シール344の2つの穿刺されたセクションからの)2つのフラップは、インサート342の側壁と、第1のアクチュエータ350aおよび第2のアクチュエータ350bの突出したエッジとの間にあってもよい。その結果、シール344の2つのパンクした開口部が(2つのパンクした部分からの2つのフラップによって)妨害される可能性が低減または防止されてもよい。さらに、第1のアクチュエータ350aおよび第2のアクチュエータ350bは、リザーバからの非ニコチンプレベイパー製剤を、ベイパライザ336の開口部(これは、中の加熱室につながる)に向かって誘導するように構成されてもよい。
【0105】
第1のアクチュエータ350aおよび第2のアクチュエータ350bのそれぞれの下側部分(例えば、遠位部分)は、第2のハウジング部308の底部(例えば、上流端)を通って延びるように構成されている。なお、第1のアクチュエータ350aおよび第2のアクチュエータ350bのそれぞれのこの棒状の部分は、シャフトと呼ばれることもある。第1のOリング352aおよび第2のOリング352bは、第1のアクチュエータ350aおよび第2のアクチュエータ350bのそれぞれのシャフトに配置されていてもよい。例示的な実施形態では、第1のキャップ353aは、第1のアクチュエータ350aのシャフトの凹部表面に対して第1のOリング352aを固定するのを助けるために使用されてもよい。同様に、第2のキャップ353bは、第2のアクチュエータ350bのシャフトの凹んだ表面に対して第2のOリング352bを固定するのを助けるために使用されてもよい。
【0106】
第1のOリング352aおよび第2のOリング352bは、流体密閉シールを提供するために、第1のアクチュエータ350aおよび第2のアクチュエータ350bのそれぞれのシャフト、ならびに第2のハウジング部308の対応する開口部の内面と係合するように構成されている。その結果、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bを内側に押して非ニコチンポッドアセンブリ300をアクティベートすると、第1のOリング352aおよび第2のOリング352bは、それぞれのシールを維持しながら、第2のハウジング部308の対応する開口部内で第1のアクチュエータ350aおよび第2のアクチュエータ350bのそれぞれのシャフトと一緒に移動することができる。それにより、第1のアクティベーションピン314aおよび第2のアクティベーションピン314bのための第2のハウジング部308の開口部を介した非ニコチンプレベイパー製剤の漏れを低減または防止するのに役立つ。第1のOリング352aおよび第2のOリング352bは、シリコーンで形成されてもよい。
【0107】
図19は、図17のコネクタモジュールの分解斜視図である。図19を参照すると、モジュールハウジング354およびフェースプレート366は、概して、コネクタモジュール320の外部フレームワークを形成している。特に、コネクタモジュール320は、外面部と隣接する側面部とを含む複数の面を有するとみなすことができる。例示的な実施形態では、コネクタモジュール320の外面は、フェースプレート366の上流面(例えば、図19の図に基づくフェースプレート366の下面)を含む。コネクタモジュール320の側面は、モジュールハウジング354の一部であってもよい。視界からは隠されているが、モジュールハウジング354の背面側の面は、モジュール入口(例えば、図19の図に基づいて左奥に向かって傾斜したモジュールハウジング354の側面部)を規定してもよい。側面部は、コネクタモジュール320が第2のハウジング部308のキャビティ内に着座したときに、干渉嵌めを容易にするように構成されたリブ構造(例えば、クラッシュリブ)を含んでもよい。例えば、側部面の各々は、フェースプレート366から離れるように先細りする一対のリブ構造を含んでもよい。その結果、モジュールハウジング354は、コネクタモジュール320が第2のハウジング部308のキャビティ内に押し込まれると、キャビティの面に対するリブ構造の摩擦を介して増加する抵抗に遭遇する。コネクタモジュール320が適切に着座すると、モジュールハウジング354のモジュール入口は、第2のハウジング部308のポッド入口と整列する。
【0108】
センサ364、第1のパワーコンタクト324a、第2のパワーコンタクト324b、およびプリント回路基板(PCB)362は、モジュールハウジング354およびフェースプレート366によって形成された外枠内に配置されている。例示的な実施形態では、センサ364は、非ニコチンポッドアセンブリ300への空気の流れを検出および/または測定するように構成されている。例えば、センサ364は、ワイヤ部分がモジュールハウジング354のモジュール入口を横切って延びるように配置された熱線式風速計であってもよい。フェースプレート366は、複数の接点開口部を規定する。データコンタクト326は、フェースプレート366の対応する接点開口部を通って延び、プリント回路基板362に電気的に接続するように構成されている。
【0109】
第1のパワーコンタクト324aおよび第2のパワーコンタクト324bの各々は、ボディ部分、アーム部分、フィンガー部分、およびレッグ部分を有するものとみなすことができる。組み立てられたとき、第1のパワーコンタクト324aおよび第2のパワーコンタクト324bのボディ部分は、モジュールハウジング354の背面側の面(例えば、図19の図に基づいて左奥に向かって傾斜したモジュールハウジング354の側面部)に隣接していてもよい。さらに、第1のパワーコンタクト324aおよび第2のパワーコンタクト324bのアーム部分は、モジュールハウジング354の横方向の側面(例えば、背面側の側面から延びる2つの側面部)に隣接していてもよい。第1のパワーコンタクト324aおよび第2のパワーコンタクト324bのフィンガー部分はそれぞれ、ベイパライザ336の上流側の端部がコネクタモジュール320のモジュールハウジング354によって規定される対応するソケット内に着座したときに、ベイパライザ336内のヒータに(例えば、電気リード線を介して)電気的に接続される2つのフィンガーの形態であってもよい。フェースプレート366が所定の位置にあり、モジュールハウジング354と係合すると、第1のパワーコンタクト324aおよび第2のパワーコンタクト324bのレッグ部分は、レッグ部分がフェースプレート366の上流側の表面(例えば、図19の図に基づくフェースプレート366の下側)に隣接するか、またはそれに対抗するように、フィンガー部分に向かって曲げられてもよい。したがって、組み立てられたとき、プリント回路基板362は、第1のパワーコンタクト324aおよび第2のパワーコンタクト324bの蛇行構造によって少なくとも4つの面で囲まれているとみなすことができる。
【0110】
非ニコチンeベイピングデバイス500のドロー抵抗(RTD)は、(第2のハウジング部308の)ポッド入口のサイズを変更するのではなく、(モジュールハウジング354の)モジュール入口のサイズを変更することによって調整されてもよい。例示的な実施形態では、モジュール入口のサイズは、ドロー抵抗が25~100mmHOの間(例えば、30~50mmHOの間)となるように選択されてもよい。例えば、モジュール入口の直径は、1.0mmの場合、ドロー抵抗が88.3mmHOとなることがある。別の例では、モジュール入口の直径は、1.1mmの場合、ドロー抵抗が73.6mmHOとなることがある。別の例では、モジュール入口の直径が1.2mmの場合、ドロー抵抗が58.7mmHOになることがあるさらに別の例では、モジュール入口の直径が1.3mmの場合、ドロー抵抗が約40~43mmHOになることがある。
【0111】
例示的な実施形態では、第2のハウジング部308のポッド入口は、モジュールハウジング354のモジュール入口よりも大きい。そのような例では、モジュールハウジング354内のモジュール入口は、非ニコチンポッドアセンブリ300への空気の流れに関して、制限要因となり得る。その結果、モジュール入口のサイズは、その内部配置のため、非ニコチンポッドアセンブリ300の外部の美観に影響を与えることなく調整することができ、それにより、様々なドロー抵抗(RTD)を有する非ニコチンポッドアセンブリに対して、より標準化された製品設計を可能にする一方で、流入する空気の不注意な閉塞の可能性を低減することができる。非ニコチンポッドアセンブリ300、ならびに非ニコチンeベイピングデバイス500の他の態様はまた、本明細書と同時に出願された「Non-nicotinepodassembliesAndNon-nicotineE-vapingdevices」と題された米国出願第16/696,081号(Atty.Dkt.No.24000NV-000623-US)に記載されているようなものであってもよく、その内容全体は参照により本明細書に組み込まれる。
【0112】
例示的な実施形態では、非ニコチンプレベイパー製剤は、タバコを含まず、タバコに由来するものでもない。非ニコチンプレベイパー製剤の非ニコチン化合物は、抽出物、油、アルコール、チンキ、懸濁液、分散液、コロイド、一般的な非中性(弱酸性または弱塩基性)溶液、またはそれらの組み合わせを含む液体または部分液体の一部であってもよい。非ニコチンプレベイパー製剤の調製中に、非ニコチン化合物を非ニコチンプレベイパー製剤の他の成分に注入したり、混ぜ合わせたり、その他の方法で組み合わせてもよい。
【0113】
例示的な実施形態では、非ニコチン化合物は、室温以下(例えば、72°F)などの比較的低い温度で、長時間にわたってゆっくりと自然な脱炭酸プロセスを受ける。さらに、非ニコチン化合物は、高温、特に1気圧などの比較的低い圧力下で一定期間(数分または数時間)にわたって約175°F以上の範囲の温度にさらされると、著しく高い脱炭酸プロセス(例えば、50%脱炭酸以上)を経る可能性がある。約240°F以上の高温では、比較的高い脱炭酸率で急速なまたは瞬間的な脱炭酸を起こすことができるが、さらに高温にすると非ニコチン化合物(複数可)の化学的特性の一部または全部が劣化する可能性がある。
【0114】
例示的な実施形態では、非ニコチン化合物は、薬用植物(例えば、医学的に認められた治療効果を提供する植物の天然に存在する成分)由来であってもよい。薬用植物はカンナビス植物であってもよく、成分は少なくとも1つのカンナビス由来の成分であってもよい。カンナビス由来の成分の例として、カンナビノイド(例えば、フィトカンナビノイド)およびテルペンが挙げられる。カンナビノイドは、体内の受容体と相互作用して、さまざまな効果をもたらす。その結果、カンナビノイドは様々な薬効があるとされている。大麻由来の材料には、1種以上の大麻植物の葉および/または花の材料、あるいは1種以上の大麻植物からの抽出物が含まれる。例えば、1種以上の大麻植物は、Cannabissativa、Cannabisindica、およびCannabisruderalisを含んでもよい。いくつかの例示的な実施形態では、非ニコチンプレベイパー製剤は、60~80%(例えば、70%)のカンナビス・サティバおよび20~40%(例えば、30%)のカンナビス・インディカである、またはそれらに由来するカンナビスおよび/またはカンナビス由来の成分の混合物を含む。
【0115】
大麻由来のカンナビノイドの非限定的な例としては、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)、テトラヒドロカンナビノール(THC)、カンナビジオール酸(CBDA)、カンナビジオール(CBD)、カンナビノール(CBN)、カンナビシクロル(CBL)、カンナビクロメン(CBC)、カンナビゲロール(CBG)などがある。テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)はテトラヒドロカンナビノール(THC)の前駆体であり、カンナビジオール酸(CBDA)はカンナビジオール(CBD)の前駆体である。テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)およびカンナビジオール酸(CBDA)は、加熱を介して、それぞれテトラヒドロカンナビノール(THC)およびカンナビジオール(CBD)に変換されてもよい。例示的な実施形態において、ヒータからの熱は、非ニコチンプレベイパー製剤中のテトラヒドロカンナビノール酸(THCA)をテトラヒドロカンナビノール(THC)に変換するための脱炭酸を引き起こしてもよく、および/または非ニコチンプレベイパー製剤中のカンナビジオール酸(CBDa)をカンナビジオール(CBD)に変換するための脱炭酸を引き起こしてもよい。
【0116】
テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)とテトラヒドロカンナビノール(THC)の両方が非ニコチンプレベイパー製剤中に存在する場合、脱炭酸とその結果としての変換により、テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)が減少し、テトラヒドロカンナビノール(THC)が増加する。テトラヒドロカンナビノール酸(THCA)の少なくとも50%(例えば、少なくとも87%)は、気化を目的とした非ニコチンプレベイパー製剤の加熱中に、脱炭酸プロセスを介して、テトラヒドロカンナビノール(THC)に変換されてもよい。同様に、カンナビジオール酸(CBDA)とカンナビジオール(CBD)の両方が非ニコチンプレベイパー製剤中に存在する例では、脱炭酸とその結果としての変換により、カンナビジオール酸(CBDA)が減少し、カンナビジオール(CBD)が増加する。カンナビジオール酸(CBDA)の少なくとも50%(例えば、少なくとも87%)は、気化を目的とした非ニコチンプレベイパー製剤の加熱中に、脱炭酸プロセスを介して、カンナビジオール(CBD)に変換されてもよい。
【0117】
非ニコチンプレベイパー製剤は、医学的に認められた治療効果(例えば、痛み、吐き気、てんかん、精神疾患の治療)を提供する非ニコチン化合物を含んでいてもよい。治療方法の詳細は、2017年12月18日に出願された、「VAPORIZINGDEVICESANDMETHODSFORDELIVERACOMPOUNDUSINGTHESAME」と題された米国出願第15/845,501号に記載されており、その開示内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれている。
【0118】
実施形態の例では、少なくとも1つのフレバラントが、非ニコチンプレベイパー製剤の総重量を基準にして、約0.2%~約15%(例えば、約1%~12%、約2%~10%、または約5%~8%)の範囲の量で存在する。少なくとも1つのフレバラントは、天然フレバラント、人工フレバラント、または天然フレバラントと人工フレバラントの組み合わせのうちの少なくとも1つであってもよい。少なくとも1つのフレバラントは、揮発性のカンナビスフレーバー化合物(フラボノイド)、またはカンナビスフレーバー化合物の代わりに、もしくはカンナビスフレーバー化合物に加えて、他のフレーバー化合物を含んでいてもよい。例えば、少なくとも1つのフレバラントは、メントール、ウィンターグリーン、ペパーミント、シナモン、クローブ、それらの組み合わせ、および/またはそれらの抽出物を含んでいてもよい。さらに、他のハーブフレーバー、フルーツフレーバー、ナッツフレーバー、リカーフレーバー、ローストフレーバー、ミントフレーバー、セイボリーフレーバー、それらの組み合わせ、およびその他の所望のフレーバーを提供するために、フレバラントを含んでもよい。
【0119】
ここまで例示的な実施形態を開示してきたが、他の変形が可能であることを理解すべきである。そのような変形は、本開示の精神および範囲から逸脱したものとみなされるべきではなく、当業者には明らかであろうすべてのそのような変更は、以下の請求項の範囲内に含まれることが意図される。
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