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特許7529819ゲートドライバ、データドライバ、およびこれを用いた表示装置
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  • 特許-ゲートドライバ、データドライバ、およびこれを用いた表示装置 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】ゲートドライバ、データドライバ、およびこれを用いた表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09G 3/3233 20160101AFI20240730BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
G09G3/3233
G09G3/20 611A
G09G3/20 622D
G09G3/20 650C
G09G3/20 623A
G09G3/20 623G
G09G3/20 623H
G09G3/20 623F
G09G3/20 623B
G09G3/20 622A
G09G3/20 622G
G09G3/20 623R
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023006288
(22)【出願日】2023-01-19
(62)【分割の表示】P 2021103725の分割
【原出願日】2021-06-23
(65)【公開番号】P2023041737
(43)【公開日】2023-03-24
【審査請求日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】10-2020-0076553
(32)【優先日】2020-06-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】郭 奉 春
(72)【発明者】
【氏名】申 善 京
【審査官】橋本 直明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2016/084735(WO,A1)
【文献】特開2008-224798(JP,A)
【文献】特表2019-507380(JP,A)
【文献】特開2003-058117(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2017/0236466(US,A1)
【文献】特開2019-012258(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09G 3/3233
G09G 3/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ解像度制御信号を出力するデータ解像度制御信号出力装置と、
映像データを保存するラッチ装置と、
前記ラッチ装置に備えられたラッチが映像データを保存するようにするデータ保存制御信号を生成するシフトレジスタ装置と、
前記シフトレジスタ装置から出力した前記データ保存制御信号が伝送されるラッチを前記データ解像度制御信号を用いて選択するラッチ選択装置と、
前記ラッチ装置から伝送された映像データを用いて、複数のデータラインに出力するデータ電圧を生成するデジタルアナログ変換装置と、
前記データ電圧を前記複数のデータラインに同時に出力するデータバッファ装置とを含み、
前記データ解像度制御信号出力装置は、
データラインに対応するデータ解像度信号を保存するデータ解像度信号保存部、および
前記データ解像度信号によって生成された前記データ解像度制御信号を前記ラッチ選択装置に伝送するデータ解像度制御信号出力部を含み、
前記シフトレジスタ装置が、前記データ保存制御信号を生成するデータステージを含み、
前記ラッチ選択装置は、
複数のデータ直列スイッチ、および
複数のデータ並列スイッチを含み、
複数の前記データ直列スイッチのそれぞれは、複数の前記データステージと複数の前記ラッチを1対1で連結し、
複数の前記データ並列スイッチのそれぞれは、複数の前記データ直列スイッチと複数の前記ラッチを1対1で連結する複数の補助データラインのうち、互いに隣接している2つの前記補助データラインを1対1で連結させ、
前記データ解像度信号保存部は前記複数のデータラインのそれぞれに設けられている、
データドライバ。
【請求項2】
前記データ解像度制御信号が、使用者の目の焦点に対応する、請求項1に記載のデータドライバ。
【請求項3】
前記データ解像度信号保存部が、
データラインに対応する前記データ解像度信号を保存し、前記データ解像度信号を同時に出力する複数のデータ解像度信号保存器、および
前記データ解像度信号保存器を順番に駆動して、前記データ解像度信号が前記データ解像度信号保存器に保存されるようにする複数のデータ解像度信号レジスタを含む、請求項1に記載のデータドライバ。
【請求項4】
前記データ解像度制御信号出力部が、
前記データ解像度信号保存部から出力した前記データ解像度信号に対応するオリジナルデータ解像度制御信号を前記ラッチ選択装置に伝送する複数のオリジナルデータ解像度制御信号ライン、
前記オリジナルデータ解像度制御信号を反転させる複数のデータインバータ、および
前記データインバータから出力した反転データ解像度制御信号を前記ラッチ選択装置に伝送する反転データ解像度制御信号ラインを含む、請求項1に記載のデータドライバ。
【請求項5】
複数の前記データ直列スイッチのそれぞれが、前記データ解像度制御信号出力装置から出力したオリジナルデータ解像度制御信号によってターンオンまたはターンオフされ、
複数の前記データ並列スイッチのそれぞれは、前記データ解像度制御信号出力装置から出力した反転データ解像度制御信号によってターンオンまたはターンオフされ、
前記反転データ解像度制御信号は、前記オリジナルデータ解像度制御信号を反転させた信号である、請求項に記載のデータドライバ。
【請求項6】
複数の前記データ直列スイッチのうち、第mデータ直列スイッチがターンオンされると、第mデータステージから前記第mデータ直列スイッチに伝送される第mデータ保存制御信号が、前記第mデータ直列スイッチと連結した第m補助データラインを介して第mラッチに出力され、
前記第mデータ保存制御信号は、前記第m補助データラインと連結している少なくとも一つの前記データ並列スイッチを介して、前記第m補助データラインと隣接している少なくとも一つの補助データラインに出力する、請求項に記載のデータドライバ。
【請求項7】
前記第mデータ保存制御信号が、
前記第m補助データラインと連結している少なくとも一つの前記データ並列スイッチを介して、前記第mラッチの次段に備えられたラッチのうちのいずれか一つのラッチに伝送される、請求項6に記載のデータドライバ。
【請求項8】
前記データバッファ装置が、
前記デジタルアナログ変換装置を備える複数の変換部と1対1で連結した複数のデータバッファ、および
複数のバッファ並列スイッチを含み、
複数の前記バッファ並列スイッチの各々は、互いに隣接している二つのデータラインを1対1で連結させる、請求項1に記載のデータドライバ。
【請求項9】
複数の前記バッファ並列スイッチのそれぞれが、前記データ解像度制御信号出力装置から出力した反転データ解像度制御信号によってターンオンまたはターンオフされ、
複数の前記データバッファのそれぞれは、データバッファ制御信号によって駆動し、前記デジタルアナログ変換装置から伝送されてきた前記データ電圧をデータラインに出力し、
いずれか一つのデータバッファを介して供給された前記データ電圧は、いずれか一つのデータラインにのみ出力したり、または少なくとも一つの前記バッファ並列スイッチを介して、少なくとも二つのデータラインに出力する、請求項8に記載のデータドライバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示装置に関するものであり、特に、仮想現実装置に適用される表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
仮想現実装置は、実際の環境に似た環境を使用者が感じることができるようにする装置である。
【0003】
仮想現実装置には、表示装置が含まれる。表示装置には、液晶表示装置および発光表示装置などが含まれ、表示装置には、表示パネルが含まれる(特許文献1)。
【0004】
仮想現実装置に適用される従来の表示パネルにおいて、表示パネルの解像度は、各領域ごとに固定されている。
【0005】
しかし、使用者の目の焦点位置は固定されていないので、使用者の目の位置が変化するにつれて、表示パネルの各領域の解像度も変更されなければならない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許第10-2019-0003334号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した問題点を解決するために提案された本発明の目的は、表示パネルの各領域の解像度が変更されるようにするために、ゲートドライバ、データドライバ、およびそれを用いた表示装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した技術的課題を達成するための本発明に係るゲートドライバは、ゲート解像度制御信号(OGS、IGS)を出力するゲート解像度制御信号出力装置210、複数のゲートラインに出力されるゲートパルスを生成するゲートパルス生成装置220および前記ゲートパルス生成装置から出力したゲートパルスが伝送されるゲートラインを前記ゲート解像度制御信号(OGS、IGS)を用いて選択するゲートライン選択装置230を含む。前記ゲートパルス生成装置220は、ゲートパルスを生成するゲートステージ221を含む。前記ゲートライン選択装置230は、複数のゲート直列スイッチ231および複数のゲート並列スイッチ232を含む。複数の前記ゲート直列スイッチのそれぞれは、複数の前記ゲートステージ221と複数の前記ゲートラインを1対1で連結させ、前記ゲート並列スイッチの各々は、互いに隣接している二つの前記ゲートラインを1対1で連結させる。
【0009】
上述した技術的課題を達成するための本発明に係るデータドライバは、使用者の目の焦点に対応するデータ解像度制御信号(ODS、IDS)を出力するデータ解像度制御信号出力装置310、映像データを保存するラッチ装置340、前記ラッチ装置に備えられたラッチ341が映像データを保存するようにするデータ保存制御信号(C)を生成するシフトレジスタ装置320、前記シフトレジスタ装置320から出力した前記データ保存制御信号(C)が伝送されるラッチを上記データ解像度制御信号(ODS、IDS)を用いて選択するラッチ選択装置330、前記ラッチ装置340から伝送された映像データを用いて、データラインに出力するデータ電圧を生成するデジタルアナログ変換装置350および前記データ電圧をデータラインに同時に出力するデータバッファ装置360を含んでいる。上記データ解像度制御信号出力装置310は、データラインに対応するデータ解像度信号(DRS)を保存するデータ解像度信号保存部311および前記データ解像度信号によって生成されたデータ解像度制御信号(ODS、IDS)を上記ラッチ選択装置330に伝送するデータ解像度制御信号出力部312を含む。
【0010】
上述した技術的課題を達成するための本発明に係る表示装置は、映像を出力する表示パネル、上記データドライバ、前記ゲートドライバおよび前記データドライバと前記ゲートドライバを制御する制御部を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、使用者の目の焦点位置が変化するにしたがって、表示パネルの各領域の解像度を変更することができる。したがって、使用者はより鮮明な仮想現実を楽しむことができる。
【0012】
また、本発明によれば、ゲートドライバで生成されるゲートパルスの回数を減少させることができ、データドライバで生成されるデータ電圧の回数を減少させることができる。したがって、ゲートドライバおよびデータドライバの消費電力が減少し得、これにより、表示装置の消費電力を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明に係る表示装置の構成を示す例示図。
図2A】本発明に係る表示装置に適用されるピクセルの構造を示す例示図。
図2B】本発明に係る表示装置に適用されるピクセルの構造を示す例示図。
図3】本発明に係る表示装置に適用される制御部の構成を示す例示図
図4】本発明に係るゲートドライバの構成を示す例示図。
図5図4に示したステージの構成を示す例示図。
図6】本発明に係るデータドライバの構成を示す例示図。
図7図6に示したデータバッファ装置の構成を示す例示図。
図8A】本発明に係る表示装置によって、高解像度、中解像度および低解像度が表現される方法を説明するための例示図。
図8B】本発明に係る表示装置によって、高解像度、中解像度および低解像度が表現される方法を説明するための例示図。
図8C】本発明に係る表示装置によって、高解像度、中解像度および低解像度が表現される方法を説明するための例示図。
図9】本発明に係るゲートドライバによって、高解像度、中解像度および低解像度が表現される方法を説明するための例示図。
図10図9に示したゲートドライバを駆動するための信号のタイミング図。
図11】本発明によるデータドライバによって、高解像度、中解像度および低解像度が表現される方法を説明するための例示図。
図12図11に示したデータドライバを駆動するための信号のタイミング図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一例を参照すると明確になるだろう。しかし、本発明は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形態で実現されるものであり、単に本実施例は、本発明の開示を完全にし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0015】
本明細書では、各図面の構成要素に参照番号を付加する場合において、同一の構成要素に限っては、たとえ他の図面上に表示されても、可能な限り同一の番号を有するようにしていることに留意しなければならない。
【0016】
本発明の一例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本発明が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本発明を説明するにおいて、関連する公知技術に対する具体的な説明が本発明の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「~だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0017】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0018】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~横に」などで二つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、二つの部分の間に一つ以上の他の部分が位置することもできる
【0019】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0020】
「少なくとも一つ」の用語は、一つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目の中の少なくとも一つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目の中から二つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを意味する。
【0021】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0022】
本発明のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に多様な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立的に実施することもでき、関連の関係で一緒に実施することもできる。
【0023】
以下、添付した図を参照して、本発明の実施例について詳細に説明する。
【0024】
図1は、本発明に係る表示装置の構成を示す例示図であり、図2Aおよび図2Bは、本発明に係る表示装置に適用されるピクセルの構造を示す例示図であり、図3は、本発明による表示装置に適用される制御部の構成を示す例示図である。
【0025】
本発明に係る表示装置は、様々な種類の電子装置に含むことができ、例えば、仮想現実装置に含むことができる。すなわち、電子装置は、外部システム20、センサー30および表示装置10を含む。
【0026】
本発明に係る表示装置10は、図1に示すように、映像が出力される表示領域120と表示領域の外郭に備えられた非表示領域130を含む表示パネル100、表示パネルの表示領域に備えられたゲートライン(GL1~GLg)にゲート信号(GS)を供給するゲートドライバ200、表示パネルに備えられたデータライン(DL1~DLd)にデータ電圧を供給するデータドライバ300およびゲートドライバ200とデータドライバ300の駆動を制御する制御部400を含む。
【0027】
電子装置を構成する外部システム20は、電子装置を構成するセンサー30から受信したセンシング情報を用いて、使用者の目の焦点位置に対する情報を生成し、焦点位置に対する情報は、外部システム20から制御部400に伝送される。
【0028】
すなわち、外部システム20は、制御部400および、電子装置を駆動する機能を遂行する。特に、外部システム20は、有線ネットワークまたは無線ネットワークを介して各種の音声情報、映像情報および文字情報などを受信し、受信した映像情報を制御部400に伝送する。映像情報は、制御部400に入力する入力映像データになり得る。また、外部システム20は、センサー30から受信したセンシング情報を用いて、使用者の目の焦点位置に対する情報(以下、簡単に焦点情報とする)を生成し、生成された焦点情報を制御部400に伝送する。
【0029】
以下では、表示装置10に含まれる上記のような構成要素の構成および機能について説明する。
【0030】
まず、表示パネル100は、表示領域120および非表示領域130を含む。表示領域120には、ゲートライン(GL1~GLg)、データライン(DL1~DLd)およびピクセル110が備えられる。
【0031】
表示パネル100は、発光素子(ED)で構成された発光表示パネルであることもあり、液晶を用いて画像を表現する液晶表示パネルであることもある。
【0032】
表示パネル100が発光表示パネルである場合、表示パネル100に具備されるピクセル110は、例えば、図2Aに示すように、発光素子(ED)、スイッチングトランジスタ(Tsw1)、ストレージキャパシタ(Cst)、駆動トランジスタ(Tdr)およびセンシングトランジスタ(Tsw2)を含むことができる。すなわち、ピクセル110は、ピクセル駆動回路(PDC)および発光部を含み、ピクセル駆動回路(PDC)は、スイッチングトランジスタ(Tsw1)、ストレージキャパシタ(Cst)、駆動トランジスタ(Tdr)およびセンシングトランジスタ(Tsw2)を含み、発光部は、発光素子(ED)を含むことができる。
【0033】
発光素子(ED)は、有機発光層、無機発光層および量子ドット発光層の中のいずれか一つを含むことができ、または、有機発光層(または無機発光層)と量子ドット発光層の積層または混合構造を含むことができる。
【0034】
ピクセル駆動回路(PDC)を構成するスイッチングトランジスタ(Tsw1)は、ゲートライン(GL)に供給されるゲート信号(GS)によってターンオンまたはターンオフされ、データライン(DL)を介して供給されるデータ電圧(Vdata)は、スイッチングトランジスタ(Tsw1)がターンオンしたときに駆動トランジスタ(Tdr)に供給される。第1の電圧(EVDD)は、第1電圧供給ライン(PLA)を介して駆動トランジスタ(Tdr)および発光素子(ED)に供給され、第2電圧(EVSS)は、第2電圧供給ライン(PLB)を介して発光素子(ED)に供給される。センシングトランジスタ(Tsw2)は、センシング制御ライン(SCL)を介して供給されるセンシング制御信号(SS)によってターンオンまたはターンオフされ、センシングライン(SL)は、センシングトランジスタ(Tsw2)に連結することができる。基準電圧(Vref)は、センシングライン(SL)を介してピクセル110に供給され得、駆動トランジスタ(Tdr)の特性変化に関連したセンシング信号は、センシングトランジスタ(Tsw2)を介してセンシングライン(SL)に伝送することができる。
【0035】
本発明に適用される発光表示パネルは、図2Aに示すような構造で形成することができるが、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、本発明に適用される発光表示パネルは、図2Aに示した構造以外にも様々な形態に変更することができる。
【0036】
表示パネル100が液晶表示パネルである場合、表示パネル100に具備されるピクセル110は、図2Bに示すように、スイッチングトランジスタ(Tsw)、共通電極および液晶を含むことができる。すなわち、ピクセル110は、ピクセル駆動回路(PDC)および発光部を含み、ピクセル駆動回路(PDC)は、スイッチングトランジスタ(Tsw)および共通電極(Vcom)を含み、発光部は液晶を含むことができる。図2Bで図面符号Clcは、スイッチングトランジスタ(Tsw)と連結したピクセル電極に供給されるピクセル電圧と共通電極に供給される共通電圧(Vcom)により、液晶に形成されるストレージ容量を意味する。
【0037】
表示パネル100が液晶表示パネルである場合、表示装置は、液晶表示パネルに光を出力するバックライトをさらに含むことができる。
【0038】
表示パネル100には、ピクセル110が形成されるピクセル領域を形成し、ピクセル110に具備されるピクセル駆動回路(PDC)に各種信号を供給する信号ラインが形成されている。
【0039】
例えば、図2Aに示すように、ピクセル110を含む発光表示パネルで、信号ラインは、ゲートライン(GL)、データライン(DL)、センシング制御ライン(SCL)、第1電圧供給ライン(PLA)、第2電圧供給ライン(PLB)およびセンシングライン(SL)などを含むことができる。
【0040】
また、図2Bに示すように、ピクセル110を含む液晶表示パネルで、信号ラインは、ゲートライン(GL)およびデータライン(DL)などを含むことができる。
【0041】
次に、データドライバ300は、表示パネル100に付着するチップオンフィルムに備えることができ、制御部400が備えられているメイン基板にも連結することができる。この場合、チップオンフィルムには、制御部400とデータドライバ300と表示パネル100を電気的に連結させるラインが備えられており、そのために、ラインはメイン基板と表示パネル100に備えられているパッドと電気的に連結している。メイン基板は、外部システムが装備されている外部基板と電気的に接続する。
【0042】
データドライバ300は、表示パネル100に直接に装着した後、メイン基板と電気的に接続することもできる。
【0043】
しかし、データドライバ300は、制御部400と一緒に一つの集積回路に形成することができ、集積回路は、チップオンフィルムに具備するか、表示パネル100に直接に装着することもできる。
【0044】
表示パネル100が発光表示パネルである場合、データドライバ300は、発光表示パネルに備えられた駆動トランジスタ(Tdr)の特性変化に関連したセンシング信号を発光表示パネルから受信して制御部400に伝送することもできる。
【0045】
本発明に係るデータドライバ300の構成および機能は、以下の図6および図7を参照して、詳細に説明する。
【0046】
次に、ゲートドライバ200は、集積回路(Integrated Circuit)で構成された後、非表示領域130に装着することもでき、非表示領域130にゲートインパネル(GIP:Gate In Panel)方式を用いて直接に内蔵することもできる。ゲートインパネル方式を用いる場合、ゲートドライバ200を構成するトランジスタは、表示領域120の各ピクセル110に具備されるトランジスタと同じ工程を経て非表示領域130に備えることができる。
【0047】
ゲートドライバ200で生成されたゲートパルスがピクセル110に備えられたスイッチングトランジスタ(Tsw1またはTsw)のゲートに供給されるとき、スイッチングトランジスタはターンオンされ、これにより、ピクセルから光を出力することができる。ゲートオフ信号がスイッチングトランジスタ(Tsw1またはTsw)に供給されると、スイッチングトランジスタはターンオフされ、これにより、ピクセルは光を出力しない。ゲートライン(GL)に供給されるゲート信号(GS)は、ゲートパルスおよびゲートオフ信号を含む。
【0048】
本発明に係るゲートドライバ200の構成および機能は、以下の図4および図5を参照して、詳細に説明する。
【0049】
最後に、制御部400は、図3に示すように、外部システム20から伝送されてきたタイミング同期信号(TSS)を用いて、外部システム20から伝送されてきた入力映像データ(Ri、Gi、Bi)を再整列して、再整列した映像データ(Data)をデータドライバ300に供給するためのデータ整列部430、タイミング同期信号(TSS)を用いて、ゲート制御信号(GCS)とデータ制御信号(DCS)を生成するための制御信号生成部420、タイミング同期信号(TSS)と外部システム20から伝送された入力映像データ(Ri、Gi、Bi)を受信して、データ整列部430と制御信号生成部420に伝送するための入力部410、およびデータ整列部430で生成された映像データ(Data)と制御信号生成部420で生成された制御信号(DCS、GCS)をデータドライバ300またはゲートドライバ200に出力するための出力部440を含むことができる。
【0050】
制御部400は、表示パネル100に内蔵、又は表示パネル100に連結したタッチパネルを介して受信したタッチ検出信号を分析して、タッチの有無、およびタッチ位置を感知する機能をさらに行なうこともできる。
【0051】
制御部400は、上記で説明したように、外部システム20から焦点情報を受信し、焦点情報を用いて、表示パネルの解像度を制御する。表示パネルの解像度を制御するためのゲート解像度信号およびデータ解像度信号は、制御信号生成部420で生成される。これに対する詳細な説明は、図4図12を参照して、ゲートドライバ200およびデータドライバ300を説明するときに一緒に説明する。
【0052】
外部システム20は、センサー30から受信したセンシング情報を用いて、焦点情報を生成する。使用者の目の位置を感知するためのセンサー30は、目の位置を感知するために、現在用いられている一般的なセンサーであり得る。本発明は、センサー30および外部システム20を介して受信した焦点情報を用いて、表示パネルの解像度を変更することを特徴としており、焦点情報を生成する方法は、本発明の範囲外である。すなわち、焦点情報は、現在用いられている様々な方法を介して生成することができ、したがって、以下では、焦点情報が生成される方法の詳細な説明は省略する。
【0053】
以下では、様々な形態の表示パネルのうち、特に、図2Aに示すように、発光素子(ED)を含む発光表示パネルを、本発明に係る表示パネルの一例として説明する。
【0054】
図4は、本発明に係るゲートドライバの構成を示す例示図であり、図5は、図4に示したステージの構成を示した例示図である。
【0055】
本発明に係るゲートドライバ200は、図4に示すように、使用者の目の焦点に対応するゲート解像度制御信号(OGS、IGS)を出力するゲート解像度制御信号出力装置210、ゲートライン(GL1~GLg)に出力するゲートパルス(GP)を生成するゲートパルス生成装置220および、ゲートパルス生成装置220から出力したゲートパルス(GP1~GPg)を伝送するゲートラインをゲート解像度制御信号(OGS、IGS)を用いて選択するゲートライン選択装置230を含む。
【0056】
まず、ゲート解像度制御信号出力装置210は、制御部400から順番に伝送されてきたゲート解像度信号(GRS)を順番に保存し、順番に保存したゲート解像度信号(GRS)を制御部400から伝送されてきたゲート解像度出力信号(GRO)によって同時に出力する。したがって、ゲート解像度信号(GRS)およびゲート解像度出力信号(GRO)は、ゲート制御信号(GCS)に含めることができる。
【0057】
制御部400は、焦点情報により、例えば、高解像度で表現するピクセル、中解像度で表現するピクセルおよび低解像度で表現するピクセルの位置を知ることができる。したがって、制御部400は、高解像度で表現するピクセルに対応する高解像度ゲートライン、中解像度で表現するピクセルに対応する中解像度ゲートラインおよび低解像度で表現するピクセルに対応する低解像度ゲートラインの位置を知ることができる。
【0058】
したがって、制御部400は、高解像度のゲートラインを指示するゲート解像度信号(GRS)、中解像度ゲートラインを指示するゲート解像度信号(GRS)および低解像度ゲートラインを指示するゲート解像度信号(GRS)を生成して、ゲート解像度制御信号出力装置210に伝送する。
【0059】
また、制御部400は、ゲート解像度信号(GRS)を同時に出力するタイミングを指示するゲート解像度出力信号(GRO)を生成して、ゲート解像度制御信号出力装置210に伝送する。
【0060】
ゲート解像度信号(GRS)およびゲート解像度出力信号(GRO)は、制御信号生成部420でタイミング信号(TSS)と焦点情報を用いて生成することができる。
【0061】
上記のような機能を実行するためには、ゲート解像度制御信号出力装置210は、ゲートライン(GL1~GLg)に対応するゲート解像度信号(GRS)を保存するゲート解像度信号保存部211およびゲート解像度信号(GRS)によって生成されたゲート解像度制御信号(OGS、IGS)をゲートライン選択装置230に伝送するゲート解像度制御信号出力部212を含む。
【0062】
まず、ゲート解像度信号保存部211は、制御部400から順番に伝送されてきゲート解像度信号(GRS)を順番に保存し、順番に保存したゲート解像度信号(GRS)を同時に出力する機能を実行する。
【0063】
このため、ゲート解像度信号保存部211は、ゲートライン(GL1~GLg)に対応するゲート解像度信号(GRS)を保存し、ゲート解像度信号(GRS)を同時に出力するゲート解像度信号保存器211bおよびゲート解像度信号保存器211bを順番に駆動して、ゲート解像度信号(GRS)がゲート解像度信号保存器211bに順番に保存されるようにするゲート解像度信号レジスタ211aを含む。
【0064】
ゲート解像度信号保存器211bは、メモリの機能を実行する。ゲート解像度信号保存器211bは、ゲート解像度信号レジスタ211aから出力するゲートシフト信号(GSS)によって活性化され、ゲートシフト信号(GSS)が供給されるとき、伝送されてきゲート解像度信号(GRS)を保存する。
【0065】
すなわち、ゲート解像度信号保存器211bは、ゲートシフト信号(GSS)によって順番に活性化され、したがって、一つのゲート解像度信号保存器211bには、一つのゲート解像度信号(GRS)が保存される。
【0066】
すべてのゲート解像度信号保存器211bにゲート解像度信号(GRS)が保存された後、ゲート解像度出力信号(GRO)が、すべてのゲート解像度信号保存器211bに供給されると、すべてのゲート解像度信号保存器211bは、ゲート解像度出力信号(GRO)によって、同時にゲート解像度信号(GRS)を出力する。
【0067】
ゲート解像度信号レジスタ211aは、ゲート解像度信号保存器211bを順番に駆動して、ゲート解像度信号(GRS)がゲート解像度信号保存器211bに順番に保存されるようにする機能を実行する。
【0068】
このため、ゲート解像度信号レジスタ211aのそれぞれは、一つのゲート解像度信号保存器211bに連結される。
【0069】
ゲート解像度信号レジスタ211aには、制御部400からゲート解像度信号制御用スタート信号(GST1)および少なくとも一つのゲート解像度信号制御用クロック(GCK1)が供給される。ゲート解像度信号制御用スタート信号(GST1)およびゲート解像度信号制御用クロック(GCK1)は、ゲート制御信号(GCS)に含まれる。
【0070】
例えば、図4に示したゲートドライバ200において、ゲート解像度信号レジスタ211aのうちの一番上段に備えられた第1ゲート解像度信号レジスタは、ゲート解像度信号制御用スタート信号(GST1)によって駆動を開始し、ゲート解像度信号制御用クロック(GCK1)を用いて、第1ゲートシフト信号を生成し、第1ゲートシフト信号は、ゲート解像度信号保存器211bのうちの一番上段に備えられた第1ゲート解像度信号保存器に供給される。第1ゲート解像度信号保存器は、第1ゲートシフト信号によって駆動し、第1ゲートシフト信号によって、入力したゲート解像度信号(GRS)を保存する。
【0071】
第1ゲートシフト信号は、第2ゲート解像度信号レジスタに伝送され、これにより、第2ゲート解像度信号レジスタは、駆動を開始する。第1ゲートシフト信号によって駆動した第2ゲート解像度信号レジスタは、ゲート解像度信号制御用クロック(GCK1)を用いて、第2ゲートシフト信号を生成し、第2ゲートシフト信号は、第2ゲート解像度信号保存器に供給される。第2ゲート解像度信号保存器は、第2ゲートシフト信号によって駆動し、第2ゲートシフト信号によって、入力したゲート解像度信号(GRS)を保存する。
【0072】
ゲートライン(GL1~GLg)の数が、図1に示すようにg個のとき、上記のような動作は、少なくともg回繰り返すことができる。
【0073】
例えば、第g-1ゲートシフト信号は、第gゲート解像度信号レジスタに伝送され、これにより、第gゲート解像度信号レジスタは、駆動を開始する。第g-1ゲートシフト信号によって駆動した第gゲート解像度信号レジスタは、ゲート解像度信号制御用クロック(GCK1)を用いて、第gゲートシフト信号を生成し、第gゲートシフト信号は、第gゲート解像度信号を保存機に供給する。第gゲート解像度信号保存器は、第gゲートシフト信号によって駆動し、第gゲートシフト信号によって、入力したゲート解像度信号(GRS)を保存する。
【0074】
本発明に係る表示装置のゲートドライバが二つ以上備えられ、一つのゲートドライバがgよりも小さい個数のゲートラインと連結される場合、図4に示したゲートドライバに表示した図面符号gは、gよりも小さい自然数を表すeで表示することができる。
【0075】
第2に、ゲート解像度制御信号出力部212は、ゲート解像度信号(GRS)によって生成されたゲート解像度制御信号(OGS、IGS)をゲートライン選択装置230に伝送する機能を実行する。
【0076】
このため、ゲート解像度制御信号出力部212は、ゲート解像度信号保存部211から出力したゲート解像度信号に対応するオリジナルゲート解像度制御信号(OGS)をゲートライン選択装置230に伝送するオリジナルゲート解像度制御信号ライン212a、オリジナルゲート解像度制御信号(OGS)を反転させるゲートインバータ212bおよびゲートインバータ212bから出力した反転ゲート解像度制御信号(IGS)をゲートライン選択装置230に伝送する反転ゲート解像度制御信号ライン212cを含む。
【0077】
例えば、いずれか一つのゲート解像度信号保存器211bに保存されていて、出力されたゲート解像度信号は、オリジナルゲート解像度制御信号(OGS)となる。オリジナルゲート解像度制御信号(OGS)は、オリジナルゲート解像度制御信号ライン212aを介してゲートライン選択装置230に伝送される。
【0078】
いずれか一つのゲート解像度信号保存器211bから出力されたゲート解像度信号、すなわち、オリジナルゲート解像度制御信号(OGS)は、ゲートインバータ212bによって反転されて反転ゲート解像度制御信号(IGS)になる。
【0079】
反転ゲート解像度制御信号(IGS)は、反転ゲート解像度制御信号ライン212cを介してゲートライン選択装置230に伝送される。
【0080】
この場合、図4に示したゲートドライバ200のゲート解像度制御信号出力部212で一番上段に備えられたオリジナルゲート解像度制御信号ライン212aは、第1オリジナルゲート解像度制御信号(OGS1)が出力され、一番上段に備えられた反転ゲート解像度制御信号ライン212cは、第1反転ゲート解像度制御信号(IGS1)が出力され、一番下段に備えられたオリジナルゲート解像度制御信号ライン212aでは、第gオリジナルゲート解像度制御信号(OGSg)が出力され、一番下段に備えられた反転ゲート解像度制御信号ライン212cでは、第g反転ゲート解像度制御信号(IGSg)が出力される。
【0081】
次に、ゲートパルス生成装置220は、ゲートライン(GL1~GLg)に出力するゲートパルス(GP)を生成する。
【0082】
このために、ゲートパルス生成装置220は、ゲートパルスを生成するゲートステージ221を含む。
【0083】
ゲートステージ221は、順番に駆動して、ゲートパルスを生成する。
【0084】
ゲートステージ221の出力ラインは、ゲートライン選択装置230に連結される。
【0085】
ゲートステージ221には、制御部400からゲートスタート信号(GST2)および少なくとも一つのゲートクロック(GCK2)が供給される。ゲートスタート信号(GST2)およびゲートクロック(GCK2)は、ゲート制御信号(GCS)に含まれる。
【0086】
例えば、図4に示したゲートドライバで、ゲートステージ221のうちの一番上段に備えられた第1ゲートステージは、ゲートスタート信号(GST2)によって駆動を開始し、ゲートクロック(GCK2)を用いて、第1ゲートパルス(GP1)を生成し、第1ゲートパルス(GP1)は、ゲートラインの中で一番上段に備えられた第1ゲートライン(GL1)に供給される。
【0087】
第1ゲートパルス(GP1)は、第2ゲートステージに伝送され、これにより、第2ゲートステージは駆動を開始する。第1ゲートパルス(GP1)によって駆動した第2ゲートステージは、ゲートクロック(GCK2)を用いて、第2ゲートパルス(GP2)を生成し、第2ゲートパルスは、第2ゲートライン(GL2)に供給される。
【0088】
ゲートライン(GL1~GLg)の個数が、図1に示すようにg個存在するとき、上記のような動作は、少なくともg回繰り返すことができる。
【0089】
例えば、第g-1ゲートパルス(GPg-1)は、第gゲートステージに伝送され、これにより、第gゲートステージは駆動を開始する。第g-1ゲートパルス(GPg-1)によって駆動した第gゲートステージは、ゲートクロック(GCK2)を用いて、第gゲートパルス(GPg)を生成し、第gゲートパルスは、第gゲートライン(GLg)に供給される。
【0090】
上記のような機能を実行するためのゲートステージ221の例示図を図5に示している。
【0091】
ゲートステージ221は、複数のトランジスタを含む。図5には、四つのトランジスタ(Tst、Trs、Tu、Td)を備えたゲートステージが、本発明に適用されるゲートステージ221の一例として示されている。
【0092】
スタートトランジスタ(Tst)は、スタート信号(Vst)によってターンオンされ、高電圧(VD)をQノード(Q)を介してプルアップトランジスタ(Tu)のゲートに供給する。ここで、スタート信号(Vst)は、制御部400から伝送されたゲートスタート信号(GST2)になり得、または前段ゲートステージから伝送されたゲートパルス(GP)になり得る。
【0093】
プルアップトランジスタ(Tu)は、高電圧(VD)によってターンオンされ、クロック(CLK)をゲートライン(GL)に出力する。この場合、ゲートラインには、ハイ値を有するゲートパルス(GP)が出力される。
【0094】
スタートトランジスタ(Tst)を通過した高電圧(VD)は、インバータ(I)によって低電圧に変換されてQbノード(Qb)を介してプルダウントランジスタ(Td)のゲートに供給される。これにより、プルダウントランジスタ(Td)は、ターンオフされる。
【0095】
スタートトランジスタ(Tst)がターンオフされ、リセット信号(Rest)によってリセットトランジスタ(Trs)がターンオンされると、第1低電圧(VSS1)がリセットトランジスタ(Trs)を介してプルアップトランジスタ(Tu)に供給され、したがって、プルアップトランジスタ(Tu)は、ターンオフされる。
【0096】
第1低電圧(VSS1)は、インバータ(I)によって高電圧に変換されてQbノード(Qb)を介してプルダウントランジスタ(Td)のゲートに供給される。これにより、プルダウントランジスタ(Td)は、ターンオンされる。この場合、第2低電圧(VSS2)がプルダウントランジスタ(Td)を介してゲートライン(GL)に供給される。プルダウントランジスタ(Td)を介してゲートラインに供給される第2低電圧(VSS2)は、ゲートオフ信号(Goff)である。
【0097】
ゲートパルス(GP)が、図2Aに示したピクセル110に備えられたスイッチングトランジスタ(Tsw1)のゲートに供給されるとき、スイッチングトランジスタ(Tsw1)は、ターンオンされ、これにより、ピクセルから映像が出力され得る。ゲートオフ信号(Goff)がスイッチングトランジスタ(Tsw1)に供給されるとき、スイッチングトランジスタ(Tsw1)はターンオフされ、これにより、ピクセルからは、映像が出力されない。
【0098】
ここで、ゲートパルス(GP)およびゲートオフ信号(Goff)を総称して、ゲート信号(GS)とする。すなわち、ゲートステージ221は、ゲートパルス(GP)およびゲートオフ信号(Goff)をゲートライン(GL)に出力する。
【0099】
しかし、ゲートステージ221の構造および機能は、図5と上記で説明した構造および機能以外にも、さまざまなに変更することができる。
【0100】
ゲート解像度信号レジスタ211aも、図5に示したゲートステージ221と類似な形態で形成することができる。すなわち、ゲートステージ221は、順番に駆動して、ゲートパルス(GP)を出力し、ゲート解像度信号レジスタ211aは、順番に駆動して、ゲートシフト信号(GSS)を出力する。
【0101】
最後に、ゲートライン選択装置230は、ゲートパルス生成装置220から出力したゲートパルスが伝送されるゲートラインをゲート解像度制御信号(OGS、IGS)を用いて選択する機能を実行する。
【0102】
そのために、ゲートライン選択装置230は、ゲート直列スイッチ231およびゲート並列スイッチ232を含む。
【0103】
ゲート直列スイッチ231のそれぞれは、ゲートステージ221とゲートラインを1対1で連結させる。
【0104】
ゲート並列スイッチ232のそれぞれは、互いに隣接している二つのゲートラインを1対1で連結させる。
【0105】
ゲート直列スイッチ231のそれぞれは、ゲート解像度制御信号出力装置210から出力したオリジナルゲート解像度制御信号(OGS)によってターンオンまたはターンオフされ、ゲート並列スイッチ232のそれぞれは、ゲート解像度制御信号出力装置210から出力した反転ゲート解像度制御信号(IGS)によってターンオンまたはターンオフされる。
【0106】
上記で説明したように、反転ゲート解像度制御信号(IGS)は、オリジナルゲート解像度制御信号(OGS)を反転させる信号である。
【0107】
この場合、図4に示したゲートライン選択装置230で、一番上段に備えられたゲート直列スイッチ231は、第1ゲート直列スイッチ(S1)であり、その下に備えられたゲート直列スイッチは、第2ゲート直列スイッチ(S2)であり、その下に備えられたゲート直列スイッチは、第3ゲート直列スイッチ(S3)~第gゲート直列スイッチ(Sg)となる。
【0108】
また、図4に示したゲートライン選択装置230で、一番上段に備えられたゲート並列スイッチ232は、第2ゲート並列スイッチ(P2)であり、その下に備えられたゲート並列スイッチは、第3ゲート並列スイッチ(P3)であり、その下に備えられたゲート並列スイッチは、第4ゲート並列スイッチ(P4)~第gゲート並列スイッチ(Pg)となる。
【0109】
ゲート直列スイッチ231のうち、第m(mはgよりも小さい自然数)ゲート直列スイッチがターンオンすると、第mゲートステージから第mゲート直列スイッチに伝送される第mゲートパルスは、第mゲート直列スイッチと連結した第mゲートラインに出力される。
【0110】
この場合、第mゲートパルスは、第mゲートラインと連結している少なくとも一つのゲート並列スイッチ(例えば、第m+1ゲート並列スイッチ)を介して第mゲートラインと隣接している少なくとも一つのゲートライン(例えば、第m+1ゲートライン)に出力することができる。
【0111】
例えば、図4において、第1ゲート直列スイッチ(S1)がターンオンされると、第1ゲートステージから第1ゲート直列スイッチ(S1)に伝送される第1ゲートパルス(GP1)は、第1ゲート直列スイッチ(S1)と連結した第1ゲートライン(GL1)に出力される。
【0112】
また、第1ゲートパルス(GP1)は、第1ゲートライン(GL1)と連結している少なくとも一つのゲート並列スイッチ、例えば、第2ゲート並列スイッチ(P2)を介して第1ゲートラインと隣接している少なくとも一つのゲートライン、例えば、第2ゲートライン(GL2)に出力することができる。この場合、第1ゲートパルス(GP1)は、第3ゲート並列スイッチ(P3)を介して第3ゲートライン(GL3)に出力することもでき、第4ゲート並列スイッチを介して第4ゲートライン(GL4)に出力こともできる。すなわち、第1ゲートライン(GL1)から第4ゲートライン(GL4)には、同時に、第1ゲートパルス(GP1)を出力することができる。
【0113】
また、第mゲートパルスは、第mゲートラインと連結している少なくとも一つのゲート並列スイッチを介して、第mゲートステージの次段に備えられたゲートステージのうちのいずれか一つのステージに伝送することができる。
【0114】
例えば、図4において、第1ゲートパルス(GP1)は、第1ゲートライン(GL1)と連結している少なくとも一つのゲート並列スイッチ、例えば、第2ゲート並列スイッチ(P2)を介して第1ゲートステージの次段に備えられたゲートステージ、例えば、第2ゲートステージに伝送することができる。この場合、第1ゲートパルス(GP1)は、第2ゲート並列スイッチ(P2)および第3ゲート並列スイッチ(P3)を介して第3ゲートステージに出力することもでき、第2ゲート並列スイッチ(P2)、第3ゲート並列スイッチ(P3)および第4ゲート並列スイッチを介して第4ゲートステージに出力することもできる。すなわち、第1ゲートステージが駆動した後、第2ゲートステージが駆動することもあり、第3ゲートステージが駆動することもあり、第4ゲートステージが駆動することもある。
【0115】
上記のような方法で、ゲートステージ221は、様々な順序で駆動し、ゲートパルス(GP)を生成することができ、同じゲートパルスを出力するゲートラインの組み合わせも多様に変更することができる。
【0116】
上記のような本発明によれば、すべてのゲートステージ221が駆動しなくても、すべてのゲートライン(GL1~GLg)にゲートパルス(GP1~GPg)が供給され得る。したがって、本発明によれば、ゲートステージ221を駆動するための消費電力を低減することができる。
【0117】
さらに、ゲートライン選択装置230とゲートラインの間には、ゲートバッファ装置をさらに備えることができる。ゲートバッファ装置は、同じゲートパルスをゲートラインに同時に出力する機能を実行することができる。
【0118】
すなわち、上記で説明したように、隣接している少なくとも二つのゲートラインには、同じゲートパルスを供給することができる。この場合、同一のゲートパルスが、実質的にゲートラインに出力されるタイミングが、様々な原因によって変わったら、映像が正常に表現されない場合があり得る。これを防止するためには、ゲートライン選択装置230とゲートラインの間には、ゲートバッファ装置をさらに備えることができる。ゲートバッファ装置は、ゲートラインと連結しているゲートバッファを含むことができる。
【0119】
図6は、本発明に係るデータドライバの構成を示す例示図であり、図7は、図6に示したデータバッファ装置の構成を示した例示図である。
【0120】
本発明に係るデータドライバ300は、図6に示すように、使用者の目の焦点に対応するデータ解像度制御信号(ODS、IDS)を出力するデータ解像度制御信号出力装置310、映像データ(Data)を保存するラッチ装置340、ラッチ装置に備えられたラッチ341が映像データ(Data)を保存するようにするデータ保存制御信号(C1~Cd)を生成するシフトレジスタ装置320、シフトレジスタ装置320から出力したデータ保存制御信号(C1~Cd)を伝送するラッチをデータ解像度制御信号(ODS、IDS)を用いて選択するラッチ選択装置330、ラッチ装置340から伝送された映像データを用いて、データラインに出力するデータ電圧(Vdata1~Vdatad)を生成するデジタルアナログ変換装置350およびデータ電圧(Vdata1~Vdatad)をデータライン(DL1~DLd)に同時に出力するデータバッファ装置360を含む。
【0121】
まず、データ解像度制御信号出力装置310は、制御部400から順番に伝送されてきたデータ解像度信号(DRS)を順番に保存し、順番に保存したデータ解像度信号(DRS)を制御部400から伝送されてきたデータ解像度出力信号(DRO)によって同時に出力する。したがって、データ解像度信号(DRS)およびデータ解像度出力信号(DRO)は、データ制御信号(DCS)に含めることができる。
【0122】
制御部400は、焦点情報により、例えば、高解像度で表現されるピクセル、中解像度で表現されるピクセルおよび低解像度で表現されるピクセルの位置を知ることができる。したがって、制御部400は、高解像度で表現されるピクセルに対応する高解像度データライン、中解像度で表現されるピクセルに対応する中解像度データラインと低解像度で表現されるピクセルに対応する低解像度データラインの位置を知ることができる。
【0123】
したがって、制御部400は、高解像度データラインを指示するデータ解像度信号(DRS)、中解像度データラインを指示するデータ解像度信号(DRS)および低解像度データラインを指示するデータ解像度信号(DRS)を生成して、データ解像度制御信号出力装置310に伝送する。
【0124】
また、制御部400は、データ解像度信号(DRS)が同時に出力されるタイミングを指示するデータ解像度出力信号(DRO)を生成して、データ解像度制御信号出力装置310に伝送する。
【0125】
データ解像度信号(DRS)およびデータ解像度出力信号(GRO)は、制御信号生成部420でタイミング信号(TSS)と焦点情報を用いて生成することができる。
【0126】
上記のような機能を実行するためには、データ解像度制御信号出力装置310は、データライン(DL1~DLd)に対応するデータ解像度信号(DRS)を保存するデータ解像度信号保存部311、およびデータ解像度信号(DRS)によって生成されたデータ解像度制御信号(ODS、IDS)をラッチ選択装置330に伝送するデータ解像度制御信号出力部312を含む。
【0127】
第1に、データ解像度信号保存部311は、制御部400から順番に伝送されてきたデータ解像度信号(DRS)を順番に保存し、順番に保存したデータ解像度信号(DRS)を同時に出力する機能を実行する。
【0128】
そのために、データ解像度信号保存部311は、データライン(DL1~DLd)に対応するデータ解像度信号(DRS)を保存し、データ解像度信号(DRS)を同時に出力するデータ解像度信号保存器311bおよびデータ解像度信号保存器311bを順番に駆動して、データ解像度信号(DRS)がデータ解像度信号保存器311bに保存されるようにするデータ解像度信号レジスタ311aを含む。
【0129】
データ解像度信号保存器311bは、メモリ機能を実行する。データ解像度信号保存器311bは、データ解像度信号レジスタ311aから出力されるデータシフト信号(DSS)によって活性化され、データシフト信号(DSS)が供給されるときに伝送されてきたデータ解像度信号(DRS)を保存する。
【0130】
すなわち、データ解像度信号保存器311bは、データシフト信号(DSS)によって順番に活性化され、したがって、一つのデータ解像度信号保存器311bには、一つのデータ解像度信号(DRS)が保存される。
【0131】
すべてのデータ解像度信号保存器311bにデータ解像度信号(DRS)が保存された後、データ解像度出力信号(DRO)が、すべてのデータ解像度信号保存器311bに供給されると、すべてのデータ解像度信号保存器311bは、データ解像度出力信号(DRO)によって、同時にデータ解像度信号(DRS)を出力する。
【0132】
データ解像度信号レジスタ311aは、データ解像度信号保存器311bを順番に駆動して、データ解像度信号(DRS)がデータ解像度信号保存器311bに順番に保存されるようにする機能を実行する。
【0133】
そのために、データ解像度信号レジスタ311aのそれぞれは、一つのデータ解像度信号保存器311bに連結される。
【0134】
データ解像度信号レジスタ311aには、制御部400からデータ解像度信号制御用スタート信号(DST1)および少なくとも一つのデータ解像度信号制御クロック(DCK1)が供給される。データ解像度信号制御用スタート信号(DST1)およびデータ解像度信号制御クロック(DCK1)は、データ制御信号(DCS)に含まれる。
【0135】
例えば、図6に示したデータドライバ300において、データ解像度信号レジスタ311aのうち一番左側に備えられた第1データ解像度信号レジスタは、データ解像度信号制御用スタート信号(DST1)によって駆動を開始し、データ解像度信号制御クロック(DCK1)を用いて、第1データシフト信号を生成し、第1データシフト信号は、データ解像度信号保存器311bのうち一番左側に備えられた第1データ解像度信号保存器に供給される。第1データ解像度信号保存器は、第1データシフト信号によって駆動し、第1データシフト信号によって、入力したデータ解像度信号(DRS)を保存する。
【0136】
第1データシフト信号は、第2データ解像度信号レジスタに伝送され、これにより、第2データ解像度信号レジスタは、駆動を開始する。第1データシフト信号によって駆動した第2データ解像度信号レジスタは、データ解像度信号制御クロック(DCK1)を用いて、第2データシフト信号を生成し、第2データシフト信号は、第2データ解像度信号保存器に供給される。第2データ解像度信号保存器は、第2データシフト信号によって駆動し、第2データシフト信号によって、入力したデータ解像度信号(DRS)を保存する。
【0137】
データライン(GL1~GLg)の個数が、図1に示すようにd個存在するとき、上記のような動作は、少なくともd回繰り返すことができる。
【0138】
例えば、第d-1データシフト信号は、第dデータ解像度信号レジスタに伝送され、これにより、第dデータ解像度信号レジスタは、駆動を開始する。第d-1データシフト信号によって駆動した第dデータ解像度信号レジスタは、データ解像度信号制御クロック(DCK1)を用いて、第dデータシフト信号を生成し、第dデータシフト信号は、第dデータ解像度信号保存器に供給される。第dデータ解像度信号¥を保存器は、第dデータシフト信号によって駆動し、第dデータシフト信号によって、入力したデータ解像度信号(DRS)を保存する。
【0139】
データ解像度信号レジスタ311aのそれぞれは、図5を参照して説明した、ゲートステージ221の構成と同様の構成を含むことができる。
【0140】
本発明に係る表示装置にデータドライバが二つ以上備えられ、一つのデータドライバがdよりも小さい数のデータラインと連結する場合、図6に示したデータドライバに表示された図面符号dは、dよりも小さい自然数を示すqで表示することができる。
【0141】
第2に、データ解像度制御信号出力部312は、データ解像度信号(DRS)によって生成されたデータ解像度制御信号(ODS,IDS)をラッチ選択装置330に伝送する機能を実行する。
【0142】
そのために、データ解像度制御信号出力部312は、データ解像度信号保存部311から出力したデータ解像度信号に対応するオリジナルデータ解像度制御信号(ODS)をラッチ選択装置330に伝送するオリジナルデータ解像度制御信号ライン312a、オリジナルデータ解像度制御信号(ODS)を反転させるデータインバータ312bおよびデータインバータ312bから出力した反転データ解像度制御信号(IDS)をラッチ選択装置330に伝送する反転データ解像度制御信号ライン312cを含む。
【0143】
例えば、いずれか一つのデータ解像度信号保存器311bに保存されていて、出力したデータ解像度信号は、オリジナルデータ解像度制御信号(ODS)となる。オリジナルデータ解像度制御信号(ODS)は、オリジナルデータ解像度制御信号ライン312aを介してラッチ選択装置330に伝送される。
【0144】
いずれか一つのデータ解像度信号保存器311bから出力したデータ解像度信号、すなわち、オリジナルデータ解像度制御信号(ODS)は、データインバータ312bによって反転されて反転データ解像度制御信号(IDS)になる。
【0145】
反転データ解像度制御信号(IDS)は、反転データ解像度制御信号ライン312cを介してラッチ選択装置330に伝送される。
【0146】
この場合、図6に示したデータドライバ300のデータ解像度制御信号出力部312で一番左側に備えられたオリジナルデータ解像度制御信号ライン312aでは、第1オリジナルデータ解像度制御信号(ODS1)が出力され、一番左側に備えられた反転データ解像度制御信号ライン312cでは、第1反転データ解像度制御信号(IDS1)が出力され、一番右側に備えられたオリジナルデータ解像度制御信号ライン312aでは、第dオリジナルデータ解像度制御信号(ODSd)が出力され、一番右側に備えられた反転データ解像度制御信号ライン312cでは、第d反転データ解像度制御信号(IDSd)が出力される。
【0147】
次に、シフトレジスタ装置320は、データ保存制御信号(C)を生成する。
【0148】
そのために、シフトレジスタ装置320は、データ保存制御信号(C)を生成するデータステージ321を含む。
【0149】
データステージ321は、順番に駆動して、データ保存する制御信号(C)を生成する。
【0150】
データステージ321の出力ラインは、ラッチ選択装置330に連結される。
【0151】
データステージ321には、制御部400からデータスタート信号(DST2)および少なくとも一つのデータクロック(DCK2)が供給される。データスタート信号(DST2)およびデータクロック(DCK2)は、データ制御信号(DCS)に含まれる。
【0152】
例えば、図6に示したデータドライバ300において、データステージ321のうち一番左側に備えられた第1データステージは、データスタート信号(DST2)によって駆動を開始して、データクロック(DCK2)を用いて、第1データ保存制御信号(C1)を生成し、第1データ保存制御信号(C1)は、ラッチ装置340に備えられたラッチ341のうち一番左側に備えられた第1ラッチと、第1データステージを連結させる第1補助データラインに供給される。
【0153】
第1データ保存制御信号(C1)は、第2データステージに伝送され、これにより、第2データステージは駆動を開始する。第1データ保存制御信号(C1)によって駆動した第2データステージは、データクロック(DCK2)を用いて、第2データ保存制御信号(C2)を生成し、第2データ保存制御信号(C2)は、第2補助データラインに供給される。
【0154】
データライン(DL1~DLd)の個数が、図1に示すようにd個存在するとき、上記のような動作は、少なくともd回繰り返すことができる。
【0155】
例えば、第d-1データ保存制御信号(Cd-1)は、第dデータステージに伝送され、これにより、第dデータステージは駆動を開始する。第d-1データ保存制御信号(Cd-1)によって駆動した第dデータステージは、データクロック(DCK2)を用いて、第dデータ保存制御信号(Cd)を生成し、第dデータ保存制御信号(Cd)は、図6に示したラッチ341のうち一番右側に備えられた第dラッチに供給される。
【0156】
データステージ321は、図5を参照して説明したゲートステージ221の構成と同様の構成を含むことができる。
【0157】
次に、ラッチ選択装置330は、シフトレジスタ装置320から出力したデータ保存制御信号(C1~Cd)が伝送される補助データラインを、データ解像度制御信号(ODS、IDS)を用いて選択する機能を実行する。
【0158】
このため、ラッチ選択装置330は、データ直列スイッチ331およびデータ並列スイッチ332を含む。
【0159】
データ直列スイッチ331のそれぞれは、データステージ321とラッチ341を1対1で連結させる。
【0160】
データ並列スイッチ332のそれぞれは、データ直列スイッチ331とラッチ341を1対1で連結させる補助データラインのうち、互いに隣接している二つの補助データラインを1対1で連結させる。
【0161】
データ直列スイッチ331のそれぞれは、データ解像度制御信号出力装置310から出力したオリジナルデータ解像度制御信号(ODS)によってターンオンまたはターンオフされ、データ並列スイッチ332のそれぞれは、データ解像度制御信号出力装置310から出力した反転データ解像度制御信号(IDS)によってターンオンまたはターンオフされる。
【0162】
上記で説明したように、反転データ解像度制御信号(IDS)は、オリジナルデータ解像度制御信号(ODS)を反転させた信号である。
【0163】
この場合、図6に示したラッチ選択装置330で、一番左側に備えられたデータ直列スイッチ331は、第1データ直列スイッチ(R1)であり、その右側に備えられたデータ直列スイッチは第2データ直列スイッチ(R2)であり、その右側に備えられたデータ直列スイッチは、第3データ直列スイッチ(R3)~第dデータ直列スイッチ(Rd)になる。
【0164】
また、図6に示したラッチ選択装置330で、一番左側に備えられたデータ並列スイッチ332は、第2データ並列スイッチ(K2)であり、その右側に備えられたデータ並列スイッチは、第3ゲート並列スイッチ(K3)であり、その右側に備えられたデータ並列スイッチは、第4データ並列スイッチ(K4)~第dデータ並列スイッチ(Kd)となる。
【0165】
データ直列スイッチ331のうち、第mデータ直列スイッチがターンオンされると、第mデータステージから第mデータ直列スイッチに伝送される第mのデータ保存制御信号は、第mデータ直列スイッチと連結した第m補助データラインを介して第mラッチに出力される。
【0166】
この場合、第mデータ保存制御信号は、第m補助データラインと連結している少なくとも一つのデータ並列スイッチ(例えば、第m+1データ並列スイッチ)を介して、第m補助データラインと隣接している少なくとも一つの補助データライン(例えば、第m+1補助データライン)に出力することができる。
【0167】
例えば、図6において、第1データ直列スイッチ(R1)がターンオンすると、第1データステージから第1データ直列スイッチ(R1)に伝送される第1データ保存制御信号(C1)は、第1データ直列スイッチ(R1)と連結した第1補助データラインを介して第1ラッチに出力される。
【0168】
また、第1データ保存制御信号(C1)は、第1補助データラインと連結している少なくとも一つのデータ並列スイッチ332、例えば、第2データ並列スイッチ(K2)を介して第1補助データラインと隣接している少なくとも一つの補助データライン、例えば、第2補助データラインに出力することができる。第2補助データラインに出力された第1データ保存制御信号(C1)は、第2ラッチに出力することができる。この場合、第1データ保存制御信号(C1)は、第3データ並列スイッチ(K3)を介して第3補助データラインに供給した後、第3ラッチに出力することもあり、第4データ並列スイッチを介して第4補助データラインに供給した後、第4ラッチに出力することもできる。すなわち、第1補助データラインないし第4補助データラインには、同時に、第1データ保存制御信号(C1)を出力することができる。
【0169】
また、第mデータ保存制御信号は、第m補助データラインと連結している少なくとも一つのデータ並列スイッチを介して、第mのラッチの次段に備えられたラッチのうちのいずれか一つのラッチに伝送することができる。
【0170】
例えば、図6において、第1データ保存制御信号(C1)は、第1補助データラインと連結している少なくとも一つのデータ並列スイッチ、例えば、第2データ並列スイッチ(K2)を介して第1データステージの次段に備えられたデータステージ、例えば、第2データステージに伝送され得る。この場合、第1データ保存制御信号(C1)は、第2データ並列スイッチ(K2)および第3データ並列スイッチ(K3)を介して第3データステージに出力することもでき、第2データ並列スイッチ(K2)、第3データ並列スイッチ(K3)および第4データ並列スイッチを介して、第4データステージに出力することもできる。すなわち、第1データステージが駆動した後、第2データステージが駆動することもでき、第3データステージが駆動することもでき、第4データステージが駆動することもできる。
【0171】
上記のような方法で、データステージ321は、様々な順序で駆動し、データ保存制御信号(C)を生成することができ、同じデータを保存制御信号を出力する補助データラインの組み合わせも多様に変更することができる。
【0172】
上記のような本発明によれば、すべてのデータステージ321が駆動しなくても、すべての補助データラインにデータ保存制御信号(C1~Cd)が供給され得、これにより、すべてのラッチ341に映像データを保存することができる。したがって、本発明によれば、データステージ321を駆動するための消費電力を低減することができる。
【0173】
次に、ラッチ装置340は、制御部400から伝送されてきた映像データ(Data)をデータ保存制御信号(C)によって順番に保存する。
【0174】
例えば、第1データ保存制御信号(C1)が第1ラッチに供給されると、第1ラッチは、第1映像データを保存し、第2データ保存制御信号(C2)が第2ラッチに供給されると、第2ラッチは、第2映像データを保存し、第3データ保存制御信号(C3)が第3ラッチに供給されると、第3ラッチは、第3映像データを保存する。
【0175】
しかし、上記で説明したような方法により、第1データ保存制御信号(C1)が、第1ラッチないし第4ラッチに供給されると、第1ラッチないし第4ラッチは、同時に駆動され、これにより、第1ラッチないし第4ラッチすべては、第1映像データを保存する。また、第1ラッチないし第4ラッチに第1映像データが保存された後、第5ラッチに第5データ保存制御信号(C5)が供給されると、第5ラッチは、第2映像データを保存する。この場合、第5データ保存制御信号(C5)は、実質的には、第1データ保存制御信号(C1)によって生成される信号である。
【0176】
すなわち、本発明によれば、ラッチ341に保存される映像データは、すべて異なることがあり、隣接している少なくとも二つのラッチ341は、同一の映像データを保存することもできる。
【0177】
より詳しく説明すると、ラッチ341は、データ保存制御信号(C)によって活性化され、映像データを保存する。したがって、同じデータ保存制御信号(C)が、少なくとも二つのラッチ341に同時に供給されると、二つのラッチ341は、同一の映像データを保存することができる。
【0178】
したがって、本発明によれば、ラッチ341に映像データが保存される期間が減少し得る。
【0179】
次に、デジタルアナログ変換装置350は、ラッチ装置340から伝送された映像データを用いて、データラインに出力するデータ電圧を生成する。
【0180】
そのために、ラッチ341は、データ制御信号(DCS)によって同時に映像データをデジタルアナログ変換装置350の変換部351に供給し、変換部351のそれぞれは、ガンマ信号を用いて映像データをデータ電圧(Vdata1~Vdatad)に変換させる。
【0181】
すなわち、変換部351は、デジタル形式の映像データをアナログ形式のデータ電圧(Vdata1~Vdatad)に変換する機能を実行する。
【0182】
最後に、データバッファ装置360は、デジタルアナログ変換装置350で生成されたデータ電圧(Vdata1~Vdatad)をデータライン(DL1~DLd)に同時に出力する機能を実行する。
【0183】
すなわち、上記で説明したように、隣接している少なくとも二つのデータラインには、同じデータ電圧が供給され得る。この場合、同一のデータ電圧が実質的にデータラインに出力されるタイミングが、様々な原因によって変われば、映像が正常に表現されない場合があり得る。これを防止するために、デジタルアナログ変換装置350とデータラインの間には、データバッファ装置360が備えられる。
【0184】
より詳しく説明すると、データバッファ装置360は、ゲートラインにゲートパルスが供給される期間に含まれる1水平期間中、すべてのデータライン(DL1~DLd)にデータ電圧を同時に出力する。このため、デジタルアナログ変換装置350とデータラインの間には、データバッファ装置360が備えられる。
【0185】
データバッファ装置360は、図6に示すように、データライン(DL1~DLd)と連結しているデータバッファ361を含むことができる。
【0186】
データバッファ361の消費電力を低減させるため、データバッファ装置360は、図7の(b)に示すような形態で構成することもできる。
【0187】
例えば、データバッファ装置360は、図7の(b)に示すように、デジタルアナログ変換装置350を構成する変換部351と1対1で連結したデータバッファ361およびバッファ並列スイッチ362を含む。
【0188】
バッファ並列スイッチ362のそれぞれは、互いに隣接している二つのデータラインを1対1で連結させる。特に、図7の(b)に示したバッファ並列スイッチ362の中で一番左側に備えられたバッファ並列スイッチは、第2バッファスイッチであり、その右側に備えられたバッファ並列スイッチは、第3バッファスイッチ~第13バッファスイッチとなる。
【0189】
この場合、バッファ並列スイッチ362のそれぞれは、データ解像度制御信号出力装置310から出力した反転データ解像度制御信号(IDS)によってターンオンまたはターンオフされる。すなわち、データバッファ装置360に備えられるバッファ並列スイッチ362と、ラッチ選択装置330に具備されるデータ並列スイッチ332には、同じ反転データ解像度制御信号(IDS)が供給される。したがって、バッファ並列スイッチ362とデータ並列スイッチ332は、同じ形態でターンオンまたはターンオフされる。
【0190】
データバッファ361のそれぞれは、データバッファ制御信号(PD)によって駆動し、デジタルアナログ変換装置350から伝送されてきたデータ電圧をデータラインに出力する。すなわち、データバッファ361は、データバッファ制御信号(PD)によってデータ電圧をデータラインに出力することができ、またはデータバッファ制御信号(PD)によってデータ電圧をデータラインに出力しないことができる。
【0191】
このため、図7の(b)に示したデータバッファ361のうち一番左側に備えられた第1データバッファには、第1データバッファ制御信号(PD1)が供給され、その右側に備えされたデータバッファには、第2データバッファ制御信号(PD2)~第12データバッファ制御信号(PD12)が供給され得る。
【0192】
いずれか一つのデータバッファ361を介して供給されたデータ電圧は、いずれか一つのデータラインにのみ出力したり、または少なくとも一つのバッファ並列スイッチ362を介して、少なくとも二つのデータラインに出力することができる。
【0193】
例えば、データバッファ制御信号(PD)および反転データ解像度制御信号(IDS)が、図7の(a)に示すように構成されるとき、off値を有する第1データバッファ制御信号(PD1)により、第1データバッファは、第1データ電圧(Vdata1)をデータラインに出力する。この場合、on値を有する第2反転データ解像度制御信号(IDS2)ないし第4反転データ解像度制御信号(IDS4)により、第2バッファ並列スイッチないし第4バッファ並列スイッチはターンオンされ、これにより、第1データライン(DL1)ないし第4データライン(DL4)には、同じデータ電圧が出力される。以下の説明では、同一のデータ電圧が出力される四つのデータラインを第1データライングループ(D_Group1)とする。第1データライングループ(D_Group1)によって、低解像度が具現され得る。
【0194】
さらに、データバッファ制御信号(PD)および反転データ解像度制御信号(IDS)が、図7の(a)に示すように構成されるとき、off値を有する第5データバッファ制御信号(PD5)によって第5データバッファは、第5データ電圧(Vdata5)をデータラインに出力する。この場合、on値を有する第6反転データ解像度制御信号(IDS6)により、第6バッファ並列スイッチはターンオンされ、これにより、第5データライン(DL5)および第6データライン(DL6)には、同じデータ電圧が出力される。以下の説明では、同一のデータ電圧が出力される二つのデータラインを第2データライングループ(D_Group2)とする。第2データライングループ(D_Group2)により、中解像度が具現され得る。この場合、第7データライン(DL7)および第8データライン(DL8)にも同じデータ電圧が出力される。したがって、第7データライン(DL7)および第8データライン(DL8)は、第2データライングループ(D_Group2)を形成する。
【0195】
さらに、データバッファ制御信号(PD)および反転データ解像度制御信号(IDS)が、図7の(a)に示すように構成されるとき、off値を有する第9データバッファ制御信号(PD9)ないし第12データバッファ制御信号(PD12)により、第9データバッファないし第12データバッファは、第9データ電圧(Vdata9)ないし第12データ電圧(Vdata12)を第9データライン(DL9)ないし第12データライン(DL12)に出力する。この場合、off値を有する第9反転データ解像度制御信号(IDS9)ないし第12反転データ解像度制御信号(IDS12)により、第9バッファ並列スイッチないし第12バッファ並列スイッチは、ターンオフされる。これにより、第9データライン(DL9)ないし第12データライン(DL12)には、異なる第9データ電圧(Vdata9)ないし第12データ電圧(Vdata12)が出力される。以下の説明では、異なるデータ電圧が出力されるデータラインを第3データライングループ(D_Group3)とする。第3データライングループ(D_Group3)によって、高解像度が具現され得る。
【0196】
上記で説明したように、本発明によれば、12個のデータバッファ361のうちの7つのデータバッファ361、例えば、第1データバッファ、第5データバッファ、第7データバッファおよび第9データバッファないし第12データバッファのみが駆動しても、12個のデータライン(DL1~DL12)にデータ電圧を出力することができる。したがって、本発明によれば、データバッファ装置360の消費電力を減少させることができ、これにより、表示装置の消費電力が減少し得る。
【0197】
図8A図8Cは、本発明に係る表示装置によって、高解像度、中解像度および低解像度が表現される方法を説明するための例示図である。図8A図8Cでゲートドライバ200に表示された矢印は、ゲートラインに出力されるゲートパルスを意味し、データドライバ300に表示された矢印は、データラインに出力されるデータ電圧を意味する。すなわち、四つのゲートラインと同じゲートパルスが出力されることもあり、二つのゲートラインと同じゲートパルスが出力されることもあり、各ゲートラインに異なるゲートパルスが出力されることもある。また、4本のデータラインに同じデータ電圧が出力されることもあり、2本のデータラインに同じデータ電圧が出力されることもあり、各データラインに異なるデータ電圧が出力されることもある。
【0198】
上記で説明したように、本発明に係る表示装置は、仮想現実装置に適用することができ、仮想現実装置は、例えば、使用者の目の周りに着用されるゴーグルの形態で製作することができる。
【0199】
この場合、使用者は仮想現実装置から出力される仮想現実画面を目で見ることができ、仮想現実画面に沿って使用者の目の焦点が移動することができる。
【0200】
仮想現実装置は、使用者の注意力を増大させるために、使用者の目の焦点によって、図8A図8Cに示したように、低解像度領域(X)、中解像度領域(Y)および高解像度領域(Z)の位置を変更させることができる。
【0201】
例えば、仮想現実装置に備えられたセンサー30によって、使用者の目の焦点位置を判断することができ、使用者の目の焦点が図8Aに示すように、表示パネルの中心部分を向く場合、本発明に係る表示装置は、表示パネルの中心部分を高解像度領域(Z)で表示して、高解像度領域(Z)の外郭部分を中解像度領域(Y)で表示し、中解像度領域(Y)の外郭部分を低解像度領域(X)で表示することができる。
【0202】
また、使用者の目の焦点が図8Bに示すように表示パネルの左上部分を向く場合、本発明に係る表示装置は、表示パネルの左上部分を高解像度領域(Z)で表示することができ、使用者の目の焦点が図8Cに示すように表示パネルの右下部分を向く場合、本発明に係る表示装置は、表示パネルの右下部分を高解像度領域(Z)で表示することができる。
【0203】
そのため、本発明に係るゲートドライバ200は、例えば、図8A図8Cに示したように、低解像度領域(X)に含まれるゲートラインのうち隣接している四つのゲートラインには同じゲートパルスを出力し、中解像度領域(Y)に含まれるゲートラインのうち隣接している二つのゲートラインには同じゲートパルスを出力し、高解像度の領域(Z)に含まれるゲートラインには互いに異なるゲートパルスを出力することができる。
【0204】
また、本発明に係るデータドライバ300は、例えば、図8A図8Cに示したように、低解像度領域(X)に含まれるデータラインの中の隣接している四つのデータラインには、同じデータ電圧を出力し、中解像度領域(Y)に含まれるデータラインの中の隣接している二つのデータラインには、同じデータ電圧を出力し、高解像度の領域(Z)に含まれるデータラインには、互いに異なるデータ電圧を出力することができる。
【0205】
この場合、例えば、図8Aに示すように、高解像度領域(Z)に含まれたゲートラインは、低解像度の領域(X)にも含むことができ、したがって、高解像度領域(Z)にも含まれ、低解像度領域(X)にも含まれるゲートラインそれぞれには、互いに異なるゲートパルスが供給される。しかし、低解像度領域(X)に含まれる四つのデータラインには、同じデータ電圧が供給される。したがって、低解像度領域(X)では、低解像度が具現され得る。
【0206】
また、高精細領域(Z)にも含まれて、中解像度領域(Y)にも含まれるゲートラインそれぞれには、互いに異なるゲートパルスが供給される。しかし、中解像度領域(Y)に含まれる二つのデータラインには、図8Aに示すように、同じデータ電圧が供給される。したがって、中解像度領域(Y)では、中解像度が具現され得る。
【0207】
また、上記したような説明は、データラインを基準にした説明にも同様に適用することができる。
【0208】
以下では、図1図12を参照して、本発明に係る表示装置の駆動方法を説明する。以下の説明では、図8Aに示すような形態でデータ電圧およびゲートパルスが出力される表示装置を、本発明の一例として説明する。特に、以下では、図8Aに示したデータドライバ300の一番左側から出力される12個のデータ電圧(E)および図8Aに示したゲートドライバ200の一番上段から出力される12個のゲートパルス(F)を用いて、本発明を説明する。
【0209】
図9は、本発明に係るゲートドライバによって高解像度、中解像度および低解像度が表現される方法を説明するための例示図であり、図10は、図9に示したゲートドライバを駆動するための信号のタイミング図であり、図11は、本発明によるデータドライバによって高解像度、中解像度および低解像度を表現する方法を説明するための例示図であり、図12は、図11に示したデータドライバを駆動するための信号のタイミング図である。図10において符号VSは、第1フレーム期間および第2フレーム期間を定義する信号であり、図12において図面符号HSは、第1フレーム期間の1ライン期間および第2フレーム期間の1ライン期間を定義する信号である。1ライン期間中にすべてのデータラインには、データ電圧が同時に出力される。以下の説明中、図1図8Cを参照して説明した内容と同一または類似の内容は、省略したり簡単に説明する。
【0210】
まず、第1フレーム期間(1st frame period)に、図9の(a)に示すような値を有するオリジナルゲート解像度制御信号(OGS)および反転ゲート解像度制御信号(IGS)が、図4および図5を参照して説明したような方法で、ゲート解像度制御信号出力装置210に保存される。
【0211】
すなわち、図10に示すように、第1フレーム期間に、ゲート解像度信号制御用クロック(GCK1)によってゲート解像度信号レジスタ211aが順番に駆動し、ゲート解像度信号保存器211bに、ゲート解像度信号(GRS)、すなわち、図9の(a)に示すようなオリジナルゲート解像度信号(OGS)が保存される。
【0212】
また、第1フレーム期間に、図11の(a)に示すような値を有するオリジナルデータ解像度制御信号(ODS)および反転データ解像度制御信号(IDS)が、図6を参照して、説明したような方法を用いて、データ解像度制御信号出力装置310に保存される。
【0213】
すなわち、第1フレーム期間に、データ解像度信号制御クロック(DCK1)によってデータ解像度信号レジスタ311aが順番に駆動し、データ解像度信号保存器311bに、データ解像度信号(DRS)、すなわち、図11の(a)に示すようなオリジナルデータ解像度制御信号(ODS)が保存される。
【0214】
次に、第2フレーム期間(2nd frame period)が開始される直前に、図10に示すように、ハイ値を有するゲート解像度出力信号(GRO)がゲート解像度制御信号出力装置210に供給される。
【0215】
これにより、ゲート解像度制御信号出力装置210では、図9の(a)に示すような値を有するオリジナルゲート解像度制御信号(OGS)および反転ゲート解像度制御信号(IGS)を同時にゲートライン選択装置230に出力する。
【0216】
また、第2フレーム期間が開始される直前に、図12に示すように、ハイ値を有するデータ解像度出力信号(DRO)がデータ解像度制御信号出力装置310に供給される。
【0217】
これにより、データ解像度制御信号出力装置310では、図11の(a)に示すような値を有するオリジナルデータ解像度制御信号(ODS)および反転データ解像度制御信号(IDS)を同時にラッチ選択装置330に出力する。
【0218】
以下、図9の(a)に示すような値を有するオリジナルゲート解像度制御信号(OGS)および反転ゲート解像度制御信号(IGS)が、第2フレーム期間が開始された後、ゲートライン選択装置230に供給されると、on値を有する第1オリジナルゲート解像度制御信号(OGS1)により、図9の(c)に示すように、第1ゲート直列スイッチ(S1)は、ターンオンされ、off値を有する第2オリジナルゲート解像度制御信号(OGS2)ないし第4オリジナルゲート解像度制御信号(OGS4)により、第2ゲート直列スイッチ(S2)ないし第4ゲート直列スイッチ(S4)はターンオフされ、on値を有する第2反転ゲート解像度制御信号(IGS2)ないし第4反転ゲート解像度制御信号(IGS4)によって、第2ゲート並列スイッチ(P2)ないし第4ゲート並列スイッチ(P4)はターンオンされる。
【0219】
これにより、図9の(c)および図10に示すように、第2フレーム期間(2nd frame period)に第1ゲートパルス(GP1)が第1ゲートライン(GL1)ないし第4ゲートライン(GL4)に出力される。ここで、第1ゲートパルス(GP1)は、第1ゲートステージで生成されたゲートパルスを意味する。
【0220】
また、図11の(a)に示すような値を有するオリジナルデータ解像度制御信号(ODS)および反転データ解像度制御信号(IDS)が、第2フレーム期間が開始された後、ラッチ選択装置330に供給されると、on値を有する第1オリジナルデータ解像度制御信号(ODS1)により、図11の(c)に示すように、第1データ直列スイッチ(R1)はターンオンされ、off値を有する第2オリジナルデータ解像度制御信号(ODS2)ないし第4オリジナルデータ解像度制御信号(ODS4)により、第2データ直列スイッチ(R2)ないし第4データ直列スイッチ(R4)は、ターンオフされ、on値を有する第2反転データ解像度制御信号(IDS2)ないし第4反転データ解像度制御信号(IDS4)によって第2データ並列スイッチ(K2)ないし第4データの並列スイッチ(K4)はターンオンされる。
【0221】
これにより、図11の(c)および図12に示すように、第2フレーム期間(2nd frame period)の1ライン期間中に、第1データ電圧(Vdata1)が第1データライン(DL1)ないし第4データライン(DL4)に出力される。ここで、第1データ電圧(Vdata1)は、第1変換部ないし第4変換部で生成されたデータ電圧を意味する。図12において、V1ないしV12は、データラインに供給されるデータラインの電圧を意味し、上記データラインの電圧は、データ電圧(Vdata)になり得る。第1ゲートパルス(GP1)が、第1ゲートライン(GL1)ないし第4ゲートライン(GL4)に出力され、第1データ電圧(Vdata1)が、第1データライン(DL1)ないし第4データライン(DL4)出力されることによって、第1ゲートライン(GL1)ないし第4ゲートライン(GL4)および、第1データライン(DL1)ないし第4データライン(DL4)が交差する領域では、図8Aに示すように、低解像度領域(X)が形成される。
【0222】
以下、図9の(a)に示すような値を有するオリジナルゲート解像度制御信号(OGS)および反転ゲート解像度制御信号(IGS)が、第2フレーム期間が開始された後、ゲートライン選択装置230に供給されると、on値を有する第5オリジナルゲート解像度制御信号(OGS5)および第7オリジナルゲート解像度制御信号(OGS7)により、図9の(c)に示すように、第5ゲート直列スイッチ(S5)および第7ゲート直列スイッチ(S7)はターンオンされ、off値を有する第6オリジナルゲート解像度制御信号(OGS6)および第8オリジナルゲート解像度制御信号(OGS8)により、第6ゲート直列スイッチ(S6)および第8ゲート直列スイッチ(S8)は、ターンオフされ、off値を有する第5反転ゲート解像度制御信号(IGS5)および第7反転ゲート解像度制御信号(IGS7)により、第5ゲート並列スイッチ(P5)および第7ゲート並列スイッチ(P7)はターンオフされ、on値を有する第6反転ゲート解像度制御信号(IGS6)および第8反転ゲート解像度制御信号(IGS8)により、第6ゲート並列スイッチ(P6)および第8ゲート並列スイッチ(P8)はターンオンされる。
【0223】
これにより、図9の(c)および図10に示すように、第5ゲートパルス(GP5)が第5ゲートライン(GL5)および第6ゲートライン(GL6)に出力され、第7ゲートパルス(GP7)が第7ゲートライン(GL7)および第8ゲートライン(GL8)に出力される。ここで、第5ゲートパルス(GP5)は、第5ゲートステージで生成されたゲートパルスを意味し、第7ゲートパルス(GP7)は、第7ゲートステージで生成されたゲートパルスを意味する。
【0224】
また、図11の(a)に示すような値を有するオリジナルデータ解像度制御信号(ODS)および反転データ解像度制御信号(IDS)が、第2フレーム期間が開始された後、ラッチ選択装置330に供給されると、on値を有する第5オリジナルデータ解像度制御信号(ODS5)および第7オリジナルデータ解像度制御信号(ODS7)により、図11の(c)に示すように、第5データ直列スイッチ(R5)および第7データ直列スイッチ(R7)はターンオンされ、off値を有する第6オリジナルデータ解像度制御信号(ODS6)および第8オリジナルデータ解像度制御信号(ODS8)により、第6データ直列スイッチ(R6)および第8データ直列スイッチ(R8)はターンオフされ、off値を有する第5反転データ解像度制御信号(IDS5)および第7反転データ解像度制御信号(IDS7)により、第5データの並列スイッチ(K5)および第7データ並列スイッチ(K7)はターンオフされ、on値を有する第6反転データ解像度制御信号(IDS6)および第8反転データ解像度制御信号(IDS8)により、第6データ並列スイッチ(K6)および第8データ並列スイッチ(K8)はターンオンされる。
【0225】
これにより、図11の(c)および図12に示すように、第5データ電圧(Vdata5)が第5データライン(DL5)および第6データライン(DL6)に出力され、第7データ電圧(Vdata7)が第7データライン(DL7)および第8データライン(DL8)に出力される。ここで、第5データ電圧(Vdata5)は、第5変換部および第6変換部で生成されたデータ電圧を意味し、第7データ電圧(Vdata7)は、第7変換部および第8変換部で生成されたデータ電圧を意味する。
【0226】
第5ゲートパルス(GP5)が、第5ゲートライン(GL5)および第6ゲートライン(GL6)に出力され、第5データ電圧(Vdata5)が、第5データライン(DL5)および第6データライン(DL6)に出力され、第7ゲートパルス(GP7)が、第7ゲートライン(GL7)および第8ゲートライン(GL8)に出力され、第7データ電圧(Vdata7)が、第7データライン(DL7)および第8データライン(DL8)に出力されることによって、第5ゲートライン(GL5)ないし第8ゲートライン(GL8)および第5データライン(DL5)ないし第8データライン(DL8)が交差する領域では、図8Aに示したように、中解像度領域(Y)が形成される。
【0227】
最後に、図9の(a)に示すような値を有するオリジナルゲート解像度制御信号(OGS)および反転ゲート解像度制御信号(IGS)が、第2フレーム期間が開始された後、ゲートライン選択装置230に供給されると、on値を有する第9オリジナルゲート解像度制御信号(OGS9)ないし第12オリジナルゲート解像度制御信号により、図9の(c)に示すように、第9ゲート直列スイッチ(S9)ないし第12ゲート直列スイッチはターンオンされ、off値を有する第9反転ゲート解像度制御信号(IGS2)ないし第12反転ゲート解像度制御信号により、第9ゲート並列スイッチ(P9)ないし第12ゲート並列スイッチ(P12)は、ターンオフされる。
【0228】
これにより、図9の(c)および図10に示すように、第9ゲートパルス(GP9)ないし第12ゲートパルス(GP12)が、第9ゲートライン(GL9)ないし第12ゲートライン(GL12)に出力される。ここで、第9ゲートパルス(GP9)は、第9ゲートステージで生成されたゲートパルスを意味し、第10ゲートパルス(GP10)は、第10ゲートステージで生成されたゲートパルスを意味し、第11ゲートパルス(GP11)は、第11ゲートステージで生成されたゲートパルスを意味し、第12ゲートパルス(GP12)は、第12ゲートステージで生成されたゲートパルスを意味する。
【0229】
また、図11の(a)に示すような値を有するオリジナルデータ解像度制御信号(ODS)および反転データ解像度制御信号(IDS)が、第2フレーム期間が開始された後、ラッチ選択装置330に供給されると、on値を有する第9オリジナルデータ解像度制御信号(ODS9)ないし第12オリジナルデータ解像度制御信号(ODS12)により、図11の(c)に示すように、第9データ直列スイッチ(R9)ないし第12データ直列スイッチ(R12)は、ターンオンされ、off値を有する第9反転データ解像度制御信号(IDS9)ないし第12反転データ解像度制御信号(IDS12)により、第9データ並列スイッチ(K9)ないし第12データ並列スイッチ(K12)はターンオフされる。
【0230】
これにより、図11の(c)および図12に示すように、第9データ電圧(Vdata9)ないし第12データ電圧(Vdata12)が、第9データライン(DL9)ないし第12データライン(DL12)に出力される。ここで、第9データ電圧(Vdata9)は、第9変換部で生成されたデータ電圧を意味し、第10データ電圧(Vdata10)は、第10変換部で生成されたデータ電圧を意味し、第11データ電圧(Vdata11)は、第11変換部で生成されたデータ電圧を意味し、第12データ電圧(Vdata12)は、第12変換部で生成されたデータ電圧を意味する。
【0231】
第9ゲートパルス(GP9)ないし第12ゲートパルス(GP12)が、第9ゲートライン(GL9)ないし第12ゲートライン(GL12)に出力され、第9データ電圧(Vdata9)ないし第12データ電圧(Vdata12)が、第9データライン(DL9)ないし第12データライン(DL12)に出力されることによって、第9ゲートライン(GL9)ないし第12ゲートライン(GL12)および第9データライン(DL9)ないし第12データライン(DL12)が交差する領域では、図8Aに示すように、高解像度の領域(Z)が形成される。
【0232】
上記のような本発明によれば、使用者の目の焦点の位置によって、低解像度領域(X)、中解像度領域(Y)および高解像度領域(Z)を多様に変更することができる。
【0233】
本発明の属する技術分野の当業者は、本発明がその技術的思想や必須の特徴を変更せず、異なる具体的な形態で実施することができることを理解できるだろう。したがって、以上で記述した実施例は、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないものと理解されなければならない。本発明の範囲は、上記の詳細な説明ではなく、後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および範囲そしてその等価概念から導き出されるすべての変更または変形された形態が、本発明の範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0234】
100:表示パネル
200:ゲートドライバ
300:データドライバ
400:制御部
図1
図2A
図2B
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
図12