IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ロレアルの特許一覧

特許7529901ボトルと少なくとも1つのカートリッジとを備える化粧製品をパッケージングし吐出するためのデバイス
<>
  • 特許-ボトルと少なくとも1つのカートリッジとを備える化粧製品をパッケージングし吐出するためのデバイス 図1
  • 特許-ボトルと少なくとも1つのカートリッジとを備える化粧製品をパッケージングし吐出するためのデバイス 図2
  • 特許-ボトルと少なくとも1つのカートリッジとを備える化粧製品をパッケージングし吐出するためのデバイス 図3
  • 特許-ボトルと少なくとも1つのカートリッジとを備える化粧製品をパッケージングし吐出するためのデバイス 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-29
(45)【発行日】2024-08-06
(54)【発明の名称】ボトルと少なくとも1つのカートリッジとを備える化粧製品をパッケージングし吐出するためのデバイス
(51)【国際特許分類】
   A45D 34/00 20060101AFI20240730BHJP
   A45D 34/04 20060101ALI20240730BHJP
【FI】
A45D34/00 510B
A45D34/04 555
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023511976
(86)(22)【出願日】2020-08-17
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-07
(86)【国際出願番号】 CN2020109650
(87)【国際公開番号】W WO2022036530
(87)【国際公開日】2022-02-24
【審査請求日】2023-04-13
(73)【特許権者】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L’OREAL
【住所又は居所原語表記】14 Rue Royale,75008 PARIS,France
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133086
【弁理士】
【氏名又は名称】堀江 健太郎
(72)【発明者】
【氏名】ステラ・イ
(72)【発明者】
【氏名】ジン・ソク・キム
【審査官】木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2020/0071055(US,A1)
【文献】特開2005-231692(JP,A)
【文献】特開2020-033061(JP,A)
【文献】特開2018-070230(JP,A)
【文献】特開2000-326982(JP,A)
【文献】韓国登録実用新案第20-0486192(KR,Y1)
【文献】英国特許出願公告第01376951(GB,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 34/00
A45D 34/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のバルクと第2のバルクを混合することによって調製された化粧製品をパッケージングし吐出するためのデバイス(10)であって、
- 前記第1のバルクを含むように設計されたボトルリザーバ(28)を画定するボトル(12)であって、
前記ボトルリザーバ(28)が、前記ボトル(12)のボトル上端(26)とボトル下端(24)との間をボトル軸(B)に沿って延びるボトル(12)と、
- カートリッジ上端(82)とカートリッジ下端(80)との間をカートリッジ軸(C)に沿って延びるカートリッジ(14)であって、
前記第2のバルクを含むように設計されたカートリッジリザーバ(102)を画定し、
前記カートリッジリザーバ(102)を密封するシール(76)を備え、
前記ボトル(12)から離隔される分解構成と、前記ボトル(12)上に取り付けられる取り付け構成とに配置されるカートリッジ(14)と、
- 前記カートリッジ(14)が前記取り付け構成に配置されたときに前記シール(76)を開封するように適応されたシール開封機構(18)であって、前記ボトルリザーバ(28)と前記カートリッジリザーバ(102)とが前記取り付け構成において流体連通するシール開封機構(18)と、
- 前記第1のバルクまたは前記化粧製品を前記ボトルリザーバ(28)から吐出するための吐出装置(16)であって、前記ボトル(12)の前記ボトル上端(26)に取り付けられた吐出装置(16)と、
を備えるデバイス(10)において、
前記カートリッジ(14)が、取り外し可能なカートリッジ密封プラグ(62)を備え、前記取り外し可能なカートリッジ密封プラグ(62)が、前記分解構成において前記シール(76)を覆うように設計され、前記取り外し可能なカートリッジ密封プラグ(62)が、前記取り付け構成において前記ボトル(12)と置き換えられ
前記カートリッジ(14)は、前記カートリッジ軸(C)に沿って延びる内側管状スリーブ(70)と、下壁(74)とを備え、
前記内側管状スリーブ(70)、前記下壁(74)、および前記シール(76)は、前記カートリッジリザーバ(102)を画定し、
前記カートリッジ(14)は、外側環状スリーブ(68)と、前記外側環状スリーブ(68)と前記内側環状スリーブ(68)とを接続する環状接合部(72)と、を備え
ことを特徴とする
デバイス(10)。
【請求項2】
前記ボトル(12)は、そのボトル下端(24)に下部ねじ付きネック(30)を備え、
前記外側管状スリーブ(68)は、前記カートリッジ軸(C)に沿って前記ボトル(12)に向かって延び、前記外側管状スリーブ(68)にはねじが設けられてねじ付き外側管状スリーブ(68)として構成され
前記下部ねじ付きネック(30)と前記ねじ付き外側管状スリーブ(68)は、前記カートリッジ(14)を前記ボトル(12)に取り付ける間に互いにねじ込まれるように設計される、
請求項1に記載のデバイス(10)。
【請求項3】
前記下壁(74)は、前記カートリッジリザーバ(102)が第1の体積を有する下部位置と、前記カートリッジリザーバ(102)が第2の体積を有する上部位置との間を移動可能であり、前記第1の体積は前記第2の体積よりも大きい、
請求項1に記載のデバイス(10)。
【請求項4】
前記カートリッジ(14)は、前記取り付け構成において前記第2のバルクを前記ボトルリザーバ(28)内に射出するための射出機構(64)を備え、前記射出機構(64)は、前記移動可能な下壁(74)をその上部位置に向けて押すためのボタン(118)を備える、
請求項3に記載のデバイス(10)。
【請求項5】
前記シール(76)は、前記内側管状スリーブ(70)の外面の少なくとも一部を覆う円筒形スカート(98)を備える、
請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
【請求項6】
前記シール開封機構(18)は、前記カートリッジ(14)が前記取り付け構成に配置されたときに前記シール(76)を開封するように設計された切れ刃(90)を備える、
請求項1から5のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
【請求項7】
前記シール(76)は、前記カートリッジ(14)を前記分解構成と前記取り付け構成との間を移動させることによって、前記シール(76)が前記カートリッジリザーバ(102)を密封する第1の密封位置と、前記ボトルリザーバ(28)と前記カートリッジリザーバ(102)が流体連通する第2の開封位置との間を前記切れ刃(90)に対して移動可能である、
請求項6に記載のデバイス(10)。
【請求項8】
前記シール開封機構(18)は、前記カートリッジ(14)によって支持される、
請求項1から7のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
【請求項9】
前記ボトル下端(24)は、前記カートリッジ(14)を前記ボトル(12)上に取り付ける間前記シール(76)と協働し、それによって、前記シール(76)がその開封位置に向かって押されるように設計された下部支持部(44)を備える、
請求項8に記載のデバイス(10)。
【請求項10】
前記吐出装置(16)は、前記ボトルリザーバ(28)内を実質的に前記ボトル軸(B)に沿って延びる延長部(132)を備え、前記シール開封機構(18)は、前記延長部(132)の下部押圧端(186)を備え、前記下部押圧端(186)は、前記カートリッジ(14)を前記ボトル(12)上に取り付ける間に前記シール(76)を開封するように設計される、
請求項1から4のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
【請求項11】
前記吐出装置(16)はピペットである、
請求項1から10のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
【請求項12】
前記分解構成において前記ボトル(12)の前記ボトル下端(24)を密封するように設計された取り外し可能なボトル密封プラグ(22)をさらに備え、前記取り外し可能なボトル密封プラグ(22)は、前記取り付け構成において前記カートリッジ(14)と置き換えられる、
請求項1から11のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
【請求項13】
前記第1のバルクは液体であり、前記第2のバルクは粉末である、
請求項1から12のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
【請求項14】
少なくとも補助カートリッジを備え、
前記補助カートリッジは、追加の第2のバルクを含むように設計された補助カートリッジリザーバを画定し、
前記補助カートリッジリザーバは、前記補助カートリッジの補助カートリッジ上端と補助カートリッジ下端との間を補助カートリッジ軸に沿って延び、
前記補助カートリッジは、前記補助カートリッジリザーバを密封する補助シールを備え、
前記補助カートリッジは、前記ボトル(12)から離隔される分解構成と、前記ボトル(12)に取り付けられる取り付け構成とに配置され、
前記シール開封機構(18)は、前記補助カートリッジが前記取り付け構成に配置されたときに前記補助シールを開封するように適応され、前記ボトルリザーバ(28)と前記補助カートリッジリザーバとは、前記取り付け構成において流体連通し、
前記補助カートリッジは、前記カートリッジ(14)との置き換えで前記ボトル(12)に取り付けることができ、
前記補助カートリッジは有利には、取り外し可能な補助カートリッジ密封プラグを備え、前記取り外し可能な補助カートリッジ密封プラグは、前記分解構成において前記補助シールを覆うように設計され、前記取り外し可能な補助カートリッジ密封プラグは、前記取り付け構成において前記ボトル(12)と置き換えられる、
請求項1から13のいずれか一項に記載のデバイス(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、第1のバルクと第2のバルクを混合することによって調製された化粧製品をパッケージングし吐出するためのデバイスであって、
第1のバルクを含むように設計されたボトルリザーバを画定するボトルであって、ボトルリザーバが、ボトルのボトル上端とボトル下端との間をボトル軸に沿って延びるボトルと、
カートリッジ上端とカートリッジ下端との間をカートリッジ軸に沿って延びるカートリッジであって、カートリッジが、第2のバルクを含むように設計されたカートリッジリザーバを画定し、カートリッジが、カートリッジリザーバを密封するシールを備え、カートリッジが、ボトルから離隔される分解構成とボトル上に取り付けられる取り付け構成とに配置されるカートリッジと、
カートリッジが取り付け構成に配置されたときにシールを開封するように適応されたシール開封機構であって、ボトルリザーバとカートリッジリザーバが取り付け構成において流体連通するシール開封機構と、
第1のバルクまたは化粧製品をボトルリザーバから吐出するための吐出装置であって、ボトルのボトル上端に取り付けられた吐出装置とを備えるタイプのデバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
このようなデバイスは、化粧製品を、たとえば体表面に吐出するためにユーザによって使用されるようになっている。
【0003】
このようなデバイスは、ユーザが、自分の望みに応じて特定のバルクを使用して特定の化粧製品を調製するのを可能にする。たとえば、様々なカートリッジに含まれる様々なバルクによって、ユーザの好みに合わせた何通りもの混合が可能になる。
【0004】
化粧製品はたとえば、美容製品、毛染め製品、または体表面用のメイクアップ製品である。化粧製品は特に、液体またはゲルの形態である。
【0005】
より一般的には、化粧製品は、化粧製品に関する欧州議会および2009年11月30日の評議会のEC規則No 1223/2009において定義される製品である。
【0006】
WO2018/206898A1は、2つの化粧製品を混合するためのデバイスであって、第1の生成物を含む第1のリザーバを画定するボトルと、第2の生成物を含む第2のリザーバを画定するカートリッジであって、ボトル上に取り付けることのできるカートリッジと、第1のリザーバを密封するシールと、カートリッジをボトル上に取り付ける間にシールを穿孔するためのシール開封機構とを備えるデバイスを開示している。
【0007】
ユーザが、たとえば、ボトルまたはカートリッジのいずれかのバルクをこぼすこともまたは劣化させることもなしに、カートリッジをボトル上に適切に配置し交換するのは困難な場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】WO2018/206898A1
【非特許文献】
【0009】
【文献】EC規則No 1223/2009
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の一目的は、使いやすく、バルクが安全にパッケージングされ、それによって、調製された化粧製品が最適な化粧特性を示すデバイスを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的のために、本発明は、前述のタイプのデバイスであって、カートリッジが、取り外し可能なカートリッジ密封プラグを備え、取り外し可能なカートリッジ密封プラグが、分解構成においてシールを覆うように設計され、取り外し可能なカートリッジ密封プラグが、取り付け構成においてボトルと置き換えられるデバイスに関する。
【0012】
取り外し可能なカートリッジ密封プラグは、カートリッジがたとえば分解構成であるときに、第2のバルクがカートリッジリザーバの外部に漏れるか、または空気がカートリッジリザーバ内に侵入するのを防止する追加の密封手段を構成する。したがって、カートリッジは、第2のバルクが劣化し得る恐れなしに貯蔵することができる。さらに、カートリッジが使用されたときに、取り外し可能なカートリッジ密封プラグはカートリッジリザーバを再び密封するのを可能にし、それによって、残留化粧製品がカートリッジの外部にこぼれることはなくなる。
【0013】
このデバイスは、以下の特徴を有することができる。
ボトルは、そのボトル下端に下部ねじ付きネックを備え、カートリッジは、カートリッジ軸に沿ってボトルに向かって延びるねじ付き外側管状スリーブを備え、下部ねじ付きネックとねじ付き外側管状スリーブは、カートリッジをボトル上に取り付ける間に互いにねじ込まれるように設計される。
【0014】
ねじ込みによる取り付けは、ボトルおよびカートリッジを締結するための効率的で安全な方法である。
【0015】
代替態様によれば、
カートリッジは、カートリッジ軸および下壁に沿って延びる内側管状スリーブを備え、内側管状スリーブ、下壁、およびシールはカートリッジリザーバを画定し、
下壁は、カートリッジリザーバが第1の体積を有する下部位置とカートリッジリザーバが第2の体積を有する上部位置との間を移動可能であり、第1の体積は第2の体積よりも大きく、
カートリッジは、取り付け構成において第2のバルクをボトルリザーバ内に射出するための射出機構を備え、射出機構は、移動可能な下壁をその上部位置に向けて押すためのボタンを備える。
【0016】
射出機構が存在すると、ユーザは第1のバルクと第2のバルクを強制的に混合して化粧製品を調製するのが可能になる。押しボタンは、使いやすく効率的な機械的システムを構成する。下壁は、第2のバルクをボトルリザーバに向けて押すピストンとして働く。
【0017】
他の代替態様によれば、
シールは、内側管状スリーブの外面の少なくとも一部を覆う円筒形スカートを備え、
シール開封機構は、カートリッジが取り付け構成に配置されたときにシールを開封するように設計された切れ刃を備え、
シールは、カートリッジを分解構成と取り付け構成との間を移動させることによって、シールがカートリッジリザーバを密封する第1の密封位置と、ボトルリザーバとカートリッジリザーバが流体連通する第2の開封位置との間を切れ刃に対して移動可能であり、
シール開封機構は、カートリッジによって支持され、
ボトル下端は、カートリッジをボトル上に取り付ける間シールと協働し、それによって、シールがその開封位置に向かって押されるように設計された下部支持部を備える。
【0018】
カートリッジによって支持されるシール開封機構は、ユーザが軽量のボトルを操作するのを可能にする。カートリッジをボトル上に取り付けると、シールが開封される。したがって、シールは、デバイスの操作が簡単であることによって容易に開封される。
【0019】
別の変形例では、吐出装置は、ボトルリザーバ内を実質的にボトル軸に沿って延びる延長部を備え、シール開封機構は、延長部の下部押圧端を備え、下部押圧端は、カートリッジをボトル上に取り付ける間にシールを開封するように設計される。
【0020】
シール開封機構がボトルの吐出装置の一部であることによって、たとえば、特定の切れ刃などの特定のシール開封手段なしに、ボトルおよびカートリッジが単純な構造を有する軽量のデバイスを実装するのが可能になる。
【0021】
別の変形例では、吐出装置はピペットである。
【0022】
ピペットは、化粧製品をボトルリザーバから引き込み、化粧製品をたとえば、体表面上に吐出するためにユーザによって容易に使用できる吐出装置である。
【0023】
別の代替態様によれば、デバイスは、分解構成においてボトルのボトル下端を密封するように設計された取り外し可能なボトル密封プラグをさらに備え、取り外し可能なボトル密封プラグは、取り付け構成においてカートリッジと置き換えられる。
【0024】
取り外し可能なボトル密封プラグは、カートリッジがたとえば、分解構成であるときに、第1のバルクまたは化粧製品のいずれかの漏れおよびボトルリザーバ内への空気の侵入を防止する密封手段を構成する。
【0025】
別の代替態様によれば、第1のバルクは液体であり、第2のバルクは粉末である。
【0026】
デバイスは、広範囲の混合可能性を提供する。様々な状態の様々な化学物質を使用して、たとえば、ユーザの望みに適応された好みに合わせた化粧製品を調製することができる。
【0027】
別の代替態様によれば、デバイスは、少なくとも補助カートリッジを備え、補助カートリッジは、追加の第2のバルクを含むように設計された補助カートリッジリザーバを画定し、補助カートリッジリザーバは、補助カートリッジ軸に沿って補助カートリッジの補助カートリッジ上端と補助カートリッジ下端との間を延び、補助カートリッジは、補助カートリッジリザーバを密封する補助シールを備え、補助カートリッジは、ボトルから離隔される分解構成とボトル上に取り付けられる取り付け構成とに配置され、シール開封機構は、補助カートリッジが取り付け構成に配置されたときに補助シールを開封するように適応され、ボトルリザーバと補助カートリッジリザーバは、取り付け構成において流体連通され、補助カートリッジは、カートリッジとの置き換えでボトル上に取り付けることができ、補助カートリッジは有利には、取り外し可能な補助カートリッジ密封プラグを備え、取り外し可能な補助カートリッジ密封プラグは、分解構成において補助シールを覆うように設計され、取り外し可能な補助カートリッジ密封プラグは、取り付け構成においてボトルと置き換えられる。
【0028】
いくつかのカートリッジを連続的に同じボトルに取り付けて、たとえば、最終化粧製品中の第2のバルクの量を調整することができる。
【0029】
本発明は、単に例として提示される以下の説明を、添付図面を参照して読むと、より理解し易くなるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】ボトルおよびカートリッジの断面図を示し、カートリッジが分解構成である、本発明によるデバイスの断面図である。
図2】カートリッジが分解構成と取り付け構成の間の中間構成である、図1のデバイスの断面図である。
図3】ボトル下端およびカートリッジを示し、カートリッジが取り付け構成である、図1のデバイスの拡大断面図である。
図4】ボトルおよびカートリッジの断面図を示し、カートリッジが分解構成である、本発明によるデバイスの変形例の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下では、「上部」という用語は、ボトルについては、ボトル内から第1のバルクまたは化粧製品を吐出する方向として定義され、カートリッジについては、カートリッジがボトル上に取り付けられる方向として定義される。「下部」という用語は、上部方向と逆の方向として定義される。
【0032】
本発明の第1の実施形態によるデバイス10を、図1図3に示す。
【0033】
デバイス10は、第1のバルクと第2のバルクを混合することによって調製された化粧製品をパッケージングし吐出するように設計される。
【0034】
第1のバルクはたとえば、化合物から構成された液体であり、たとえば、化粧クリーム、ローション、セラム、オイルなどの一部である。
【0035】
第2のバルクは、たとえば化合物から構成された粉末であり、たとえば、アンチエージングアクティブフォーミュラ、ホワイトニングアクティブフォーミュラ、肌弾力強化フォーミュラなどのアクティブフォーミュラの一部である。
【0036】
デバイス10は、第1のバルクを含むようになっているボトル12と、第2のバルクを密封状態で含むようになっているカートリッジ14と、第1のバルクおよび第2のバルクの混合物を吐出するための吐出装置16と、カートリッジ14をボトル12上への取り付け時に開封するためのシール開封機構18とを備える。
【0037】
デバイス10は、補助カートリッジ(図示せず)を備えてもよい。
【0038】
ボトル12は、管状壁20と取り外し可能なボトル密封プラグ22とを備える。
【0039】
管状壁20は、ボトル下端24とボトル上端26との間をボトル軸Bに沿って延びる。
【0040】
管状壁20は、ボトルリザーバ28を画定する。
【0041】
ボトルリザーバ28は、ボトル下端24とボトル上端26との間をボトル軸Bに沿って延びる。ボトルリザーバ28は、第1のバルクまたは化粧製品を含むように設計される。
【0042】
管状壁20は、ボトル下端24に下部ねじ付きネック30を備え、ボトル上端26に上部ねじ付きネック32を備える。
【0043】
下部ねじ付きネック30および上部ねじ付きネック32はそれぞれ、下部ねじ山および上部ねじ山を有する。
【0044】
上部ねじ付きネック32は、自由上縁部38と、自由上縁部38からボトル軸Bに沿って上方に延びる円形取り付け突起40とを備える。
【0045】
下部ねじ付きネック30は自由下縁部42を備える。自由下縁部42は下部支持部44を備える。
【0046】
図1を参照すると、取り外し可能なボトル密封プラグ22は、ねじ付き管状スカート50とボトル被覆丸形壁52とを備える。
【0047】
ねじ付き管状スカート50は、ボトル被覆丸形壁52に垂直に延びる。
【0048】
ねじ付き管状スカート50は、ボトル下端24の下部ねじ山と相補的なプラグねじ山を備える。
【0049】
取り外し可能なボトル密封プラグ22は、管状壁20の下部ねじ付きネック30上に取り付けられ、ボトル下端24においてボトルリザーバ28を密封する被覆構成(図1に示す)と、下部ねじ付きネック30から離隔される非被覆構成(図2および図3に示す)(図2および図3には取り外し可能なボトル密封プラグ22は示されていない)とに配置される。
【0050】
ねじ付き管状スカート50のプラグねじ山は、取り外し可能なボトル密封プラグ22が被覆構成と非被覆構成との間で移動されるときに下部ねじ付きネック30の下部ねじ山と協働するように構成される。言い換えれば、取り外し可能なボトル密封プラグ22とボトル12は、取り外し可能なボトル密封プラグ22をボトル12上に取り付ける間に互いにねじ込まれるように設計される。
【0051】
カートリッジ14は、構造バルク貯蔵部60と、取り外し可能なカートリッジ密封プラグ62とを備え、有利には射出機構64を備える。
【0052】
構造部60は、外側管状スリーブ68と、内側管状スリーブ70と、スリーブ68、70を接続する環状接合部72と、この実施形態ではピストン116(以下で説明する)によって形成される下壁74とを備える。構造部60は、シール76をさらに備える。
【0053】
外側管状スリーブ68は、カートリッジ下端80とカートリッジ上端82との間をカートリッジ軸Cに沿って延びる。外側管状スリーブ68は円筒形カートリッジキャビティ84を画定する。
【0054】
外側管状スリーブ68は、カートリッジ軸Cの方へ向けられた内面と、内面の反対側の外面とを備える。
【0055】
外側管状スリーブ68はねじ山を有する。詳細には、外側管状スリーブ68の内面はカートリッジねじ山を備える。カートリッジねじ山は、ボトル12の下部ねじ付きネック30の下部ねじ山と相補的である。
【0056】
内側管状スリーブ70は、カートリッジ円筒形キャビティ84内をカートリッジ軸Cに沿って延びる。内側管状スリーブ70および外側管状スリーブ68は同軸である。
【0057】
内側管状スリーブ70は、カートリッジ軸Cの方へ向けられた内面と、内側管状スリーブ70の内面の反対側であり、外側管状スリーブ68の内面に対向する外面とを備える。内側管状スリーブ70は、自由端である内側管状スリーブ上端92をさらに備える。
【0058】
内側管状スリーブ70は、円筒形内側キャビティ88を画定する。
【0059】
内側管状スリーブ70は、内側管状スリーブ上端92に切れ刃90を備える。
【0060】
切れ刃90は、たとえば、カートリッジ軸Cの周りにらせんを画定する。
【0061】
環状接合部72は、カートリッジ軸Cに対して半径方向の平面内で内側管状スリーブ70の外面から外側管状スリーブ68の内面まで延びる。
【0062】
環状接合部72は、外側管状スリーブ68および内側管状スリーブ70を接続する。
【0063】
環状接合部72は、円筒形カートリッジキャビティ84を、環状接合部72の上方に延びる上部円筒形カートリッジキャビティ、および環状接合部72の下方に延びる下部円筒形カートリッジキャビティに分割する。
【0064】
外側管状スリーブ68は、下部円筒形カートリッジキャビティを画定する下部と、上部円筒形カートリッジキャビティを画定する上部とを備える。外側管状スリーブ68の上部は、カートリッジねじ山を備える。
【0065】
下壁74は、円筒形内側キャビティ88内をカートリッジ軸Cに対して横方向に関して延び、下壁74の下端において円筒形内側キャビティ88を密封する。
【0066】
シール76は、密封丸形部96と、円筒形スカート98と、環状当接カラー100とを備える。シール76は、内側管状スリーブ70の上端を密封する。シール76は、円筒形内側キャビティ88を上端から密封する。
【0067】
密封丸形部96は、カートリッジ軸Cに対して半径方向の平面内を延びる。密封丸形部96はシールを上向きに閉鎖する。
【0068】
円筒形スカート98は、カートリッジ軸Cに沿って延び、内側管状スリーブ70の外面の少なくとも一部を覆う。
【0069】
環状当接カラー100は、円筒形スカート98から、内側管状スリーブ70と外側管状スリーブ68の間の環状空間内を、半径方向に外側管状スリーブ68に向かって延びる。環状当接カラー100は、以下でさらに説明するように、ボトル下端24と協働するように設計される。
【0070】
内側管状スリーブ70、下壁74、およびシール76は、カートリッジリザーバ102を画定する。
【0071】
カートリッジリザーバ102は、第2のバルクを含むように設計される。
【0072】
シール76は、内側管状スリーブ70に対してカートリッジ軸Cに沿って移動可能であり、密封丸形部を開封する。
【0073】
したがって、シール76は、切れ刃90に対して、シール76がカートリッジリザーバ102を密封する第1の密封位置と、ボトルリザーバ28とカートリッジリザーバ102が流体連通する第2の開封位置との間を移動可能である。ここで、シール76は、壊れやすく、切れ刃90によって破壊されるように構成される。
【0074】
カートリッジ14は、ボトル12から離隔される分解構成と、ボトル12に取り付けられる取り付け構成とに配置される。
【0075】
ボトル12の下部ねじ付きネック30とカートリッジ14のねじ付き外側管状スリーブ68は、カートリッジ14をボトル12上に取り付ける間に互いにねじ込まれるように設計される。
【0076】
シール76の環状当接カラー100は、カートリッジ14をボトル12上に取り付ける間にボトル12の下部支持部44と協働し、それによって、シール76がその開封位置に押されるように設計される。
【0077】
取り外し可能なカートリッジ密封プラグ62は、分解構成においてシール76を覆うように設計される。
【0078】
取り外し可能なカートリッジ密封プラグ62は、取り付け構成においてボトル12と置き換えられる。
【0079】
取り外し可能なボトル密封プラグ22は、取り付け構成においてカートリッジ14と置き換えられる。
【0080】
取り外し可能なカートリッジ密封プラグ62は、カートリッジ被覆丸形壁110と直線状管状スカート112とを備える。
【0081】
直線状管状スカート112は、カートリッジ被覆丸形壁110に対して垂直に突出する。
【0082】
直線状管状スカート112は、実質的にカートリッジ14の外側管状スリーブ68の外径以下の内径を有する。
【0083】
取り外し可能なカートリッジ密封プラグ62は、カートリッジ14の外側管状スリーブ68のカートリッジ上端82上に取り付けられる被覆構成と、外側管状スリーブ68から離隔される非被覆構成とに配置される。
【0084】
取り外し可能なカートリッジ密封プラグ62の被覆構成では、直線状管状スカート112は、弾性的に変形して、カートリッジ14の外側管状スリーブ68の外面と協働し、それによって、取り外し可能なカートリッジ密封プラグ62が外側管状スリーブ68に弾性的に取り付けられるように設計される。射出機構64は、上述のように、カートリッジ14の下壁74を構成するピストン116と、ボタン118とを備える。
【0085】
ピストン116は、カートリッジ下端80からカートリッジ軸Cに沿って円筒形内側キャビティ88内を少なくとも部分的に延びる。
【0086】
ピストン116は、カートリッジ14の構造部60の下壁74を画定する上面を備える。ピストン116は、内側管状スリーブ70の内面と協働する外側面をさらに備える。
【0087】
ピストン116は、カートリッジリザーバ102が第1の体積を有する下部位置と、カートリッジリザーバ102が第2の体積を有する上部位置との間を移動可能であり、第1の体積は第2の体積よりも大きい。
【0088】
ピストン116がその下部位置と上部位置との間を移動するとき、ピストン116の外側面が内側管状スリーブ70の内面と密に協働し、それによって、ピストンは円筒形内側キャビティ88内を案内される。
【0089】
ボタン118は、移動可能な下壁74を上部位置に向けて押すように設計される。ボタン118は、丸形支持壁122と、周辺環状リセス124と、支持延長部126とを備える。
【0090】
丸形支持壁122は、カートリッジ軸Cに対して半径方向の平面内を延びる。丸形支持壁122は、移動可能な下壁74を上部位置に向けて押すように、ユーザにより、特にユーザの指によって押されるように設計された押圧面を画定する。
【0091】
周囲環状リセス124は、丸形支持壁122から軸方向にカートリッジ軸Cに沿って延びる。周囲環状リセス124は、ユーザによってボタン118が押されたときに外側管状スリーブ68の下部と協働するように設計される。したがって、外側管状スリーブ68の下部は、ユーザによって押されたときにボタン118を案内する。
【0092】
支持延長部126は、丸形支持壁122から軸方向にカートリッジ軸Cに沿ってピストン116に向かって延び、ピストン116を支持する。支持延長部126は、ユーザが丸形支持壁122を押し上げたときにピストン116を押し上げるように設計される。
【0093】
吐出装置16は、第1のバルクまたは化粧製品をボトルリザーバ28から吐出するように設計される。
【0094】
吐出装置16は、ハンドリング部130と、延長部132と、取り付けスリーブ134と、ワイパー136とを備える。
【0095】
ハンドリング部130は、たとえば、第1のバルクもしくは化粧製品をボトルリザーバ28内から引き込み、ならびに/または第1のバルクもしくは化粧製品を吐出するようにユーザによって操作されるように設計される。
【0096】
ハンドリング部130は、たとえば、変形可能なバルブ140と管状保持壁142とを備える。変形可能バルブ140は、たとえばゴムで作られる。
【0097】
変形可能なバルブ140は、引き込み中空キャビティを画定する。
【0098】
管状保持壁142は、引き込み中空キャビティと連通する保持導管を画定する。
【0099】
管状保持壁142は、吐出装置軸Dに沿って延びる。
【0100】
管状保持壁142は、内側環状保持窪み146と、外側環状保持延長部148と、外側環状保持窪み150とを備える。
【0101】
内側環状保持窪み146は、たとえば、管状保持壁142の保持導管の内面上に画定される。
【0102】
外側環状保持延長部148は、管状保持壁142の自由下縁部から半径方向外側に延びる。
【0103】
外側環状保持窪み150は、たとえば、管状保持壁142の保持導管の外面上に画定される。外側環状保持窪み150は、たとえば、吐出装置軸Dに対して内側環状保持窪み146と外側環状保持延長部148との間に画定される。
【0104】
ハンドリング部130は、たとえば、ピペットのバルブである。
【0105】
延長部132は、ボトルリザーバ28内を実質的にボトル軸Bに沿ってかつ吐出装置軸Dに沿って延びるように設計された引き込み手段である。延長部132は、ボトルリザーバ28内を実質的にボトル軸Bおよび吐出装置軸Dに沿って、ハンドリング部に取り付けられた延長部上端154と延長部下端156との間を延びるように設計される導管を備える。
【0106】
延長部上端154は、ハンドリング部130に取り付けられるように設計される。
【0107】
延長部132の導管は、管状保持壁142の保持導管内を少なくとも部分的に延びる。
【0108】
延長部上端154は、吐出装置軸Dから半径方向に反対方向に延びる環状保持突起160を備える。環状保持突起160は、ハンドリング部130の内側環状保持窪み146に係合し、それによって、延長部132とハンドリング部130を取り付ける。
【0109】
取り付けスリーブ134は、吐出装置軸Dに沿って取り付けスリーブ上端と取り付けスリーブ下端との間を延びる管状取り付けスリーブ166を備える。
【0110】
管状取り付けスリーブ134は、ハンドリング部130の外側環状保持窪み150に係合し、それによって、取り付けスリーブ134とハンドリング部130とを取り付けるための内側に延びる環状突起168を、管状取り付けスリーブ134の上端に備える。
【0111】
管状取り付けスリーブ134は、取り付けスリーブねじ山を備える。取り付けスリーブねじ山は、ボトル上端26の上部ねじ山と相補的である。
【0112】
ワイパー136は、上部カラー172と下部カラー174とを備える。
【0113】
上部カラー172は、管状壁20の円形取り付け突起40と協働してワイパー136と管状壁20とを取り付けるように設計される。
【0114】
上部カラー172は上部支持面176を備える。
【0115】
下部カラー174は、吐出装置軸Dに向かって内側に延び、また、ボトル軸Bに向かって延びるように設計される。
【0116】
下部カラー174は、延長部132の導管の外面上に残る化粧製品の残存する第1のバルクを拭き取るように設計される。
【0117】
吐出装置16は、ボトル上端26上に取り付けられる引き込み構成と、ボトル上端26から離隔される吐出構成とに配置される。
【0118】
吐出装置16とボトル12は、吐出装置16をボトル12上に取り付ける間に互いにねじ込まれるように設計される。
【0119】
引き込み構成では、ハンドリング部130の外側環状保持延長部148が、ワイパー136の上部支持面176に接触する。
【0120】
引き込み構成では、ハンドリング部130を操作することによって第1のバルクまたは化粧製品を引き込むことができる。
【0121】
吐出構成では、ハンドリング部130を操作することによって化粧製品の第1のバルクを吐出することができる。
【0122】
吐出装置16は、たとえばピペットである。
【0123】
シール開封機構18は、カートリッジ14が取り付け構成に配置されたときにシール76を開封するように適応される。ボトルリザーバ28とカートリッジリザーバ102は、取り付け構成において流体連通する。
【0124】
図1から図3に示すように、シール開封機構18は、たとえばカートリッジ14によって支持される。
【0125】
シール開封機構18は、カートリッジ14の切れ刃90を備える。
【0126】
切れ刃90は、カートリッジが取り付け構成に配置されたときにシール76を開封するように設計される。詳細には、切れ刃90は、カートリッジ14をボトル12上にねじ込む間にシール76を穿孔するように設計される。
【0127】
射出機構64は、取り付け構成において第2のバルクをボトルリザーバ28内に射出し、それによって、第1のバルクと第2のバルクが混合されて化粧製品を形成するように設計される。
【0128】
有利には、デバイス10は、少なくとも補助カートリッジ(図示せず)をさらに備える。
【0129】
補助カートリッジは、構造的には上記で説明したカートリッジと同一である。補助カートリッジの補助カートリッジリザーバは、たとえば、第2のバルクまたは第2のバルクとは異なる第3のバルクを含む。
【0130】
補助カートリッジは、カートリッジとの置き換えでボトル12上に取り付けることができる。
【0131】
デバイス10を使用して化粧製品を調整して吐出することについて、次に説明する。
【0132】
図1を参照すると、上記で説明したデバイス10が示されている。カートリッジはその分解構成になっている。取り外し可能なボトル密封プラグ22はその被覆構成になっている。取り外し可能なカートリッジ密封プラグ62はその被覆構成になっている。吐出装置16は、その引き込み構成になっている。シール76はその密閉構成になっている。ピストン116はその下部位置に配置されている。
【0133】
取り外し可能なカートリッジ密封プラグ62をカートリッジ14の構造部60から外して、取り外し可能なカートリッジ密封プラグ62の非被覆構成にする。
【0134】
取り外し可能なボトル密封プラグ22をボトルの管状壁20から外して、取り外し可能なカートリッジ密封プラグ62の非被覆構成にする。
【0135】
次いで、カートリッジ14をボトル12の下部ねじ付きネック32上にねじ込んでカートリッジ14の取り付け構成にする。
【0136】
カートリッジ14をボトル12上に取り付ける間、ボトル下端24の下部支持部44が環状当接カラー100を下向きに押す。これによって、シール76がカートリッジ軸Cに沿って移動し、シール76が、特に密封丸形部96において破壊される。シール76の円筒形スカート98が下向きに内側管状スリーブ70に沿って、ボトル軸Bおよびカートリッジ軸Cに沿って移動する。
【0137】
ボタン118を押してその上部位置に配置する。
【0138】
第1のバルクと第2のバルクとを混合する。第1のバルクおよび第2のバルクが化粧製品を形成する。
【0139】
ハンドリング部130を操作して、化粧製品をボトルリザーバ28内から延長部132の導管内に引き込む。
【0140】
次いで、吐出装置16をボトル12から外して吐出装置16の吐出構成にする。
【0141】
ハンドリング部130を操作して、化粧製品を延長部132の導管内から、たとえばユーザの体表面上に吐出する。
【0142】
本発明では、第1のバルクと第2のバルクとが安全にかつ最適に調整される。このデバイスでは、ユーザが、劣化しないように保護されたバルクを用いて、望みに応じて、好みに合わせた化粧製品を調製することができる。詳細には、本発明は、カートリッジリザーバ内に空気が侵入するのを防止し、それによって、カートリッジリザーバ内の有効成分が保護される。
【0143】
本デバイスは、必要とされるすべてのステップが、たとえばねじ込み動作および取り外し動作に基づいているので、使いやすい。
【0144】
図4に示す本発明の第2の実施形態によれば、シール76は取り外し可能に内側管状スリーブ70に取り付けられる。シール76は壊れやすくない。
【0145】
詳細には、内側管状スリーブ70は環状密封窪み180を備える。シール76は、環状密封窪み180に係合して内側管状スリーブ68を用いてシール76を固定するように設計された環状密封突起182を備える。
【0146】
この第2の実施形態では、ボタン118はピストン116でもある。ボタン118の周囲環状リセス124は、ユーザによってボタン118が押されたときに内側管状スリーブ70の内面と協働するように設計される。したがって、内側管状スリーブ70の内面は、ユーザによってボタン118が押されたときにボタン118を案内する。
【0147】
シール開放機構18は、吐出装置16の延長部132の下部押圧端186を備える。下部押圧端186は、カートリッジ14をボトル12上に取り付ける間にシール76を開放するように設計される。下部押圧端186は、吐出装置16の延長部132の延長部下端156上に画定される。下部押圧端186は、たとえば、ピペットの先端上に画定される。
【0148】
詳細には、下部押圧端は、カートリッジ14をボトル12上に取り付ける間に、シール76を下向きに押し、それによって、環状密封突起182が環状密封窪み180から離脱するように設計される。その場合、シール76は、内側管状スリーブ70に対して自由に移動することができ、シール76の開封位置に配置される。次いで、ボトルリザーバ28とカートリッジリザーバ102は、流体連通する。
【0149】
本発明の第2の実施形態によれば、円形取り付け突起40は、ボトル上端26から半径方向にボトル軸Bに向かって延びる。
【0150】
変形例によれば、第2のバルクは液体である。
【0151】
本発明の第1および第2の実施形態の変形例によれば、カートリッジはピストンを備えない。その場合、カートリッジリザーバ102は、内側管状スリーブ70、シール76、および固定下部壁によって画定される。
【符号の説明】
【0152】
10 デバイス
12 ボトル
14 カートリッジ
18 シール開封機構
20 管状壁
22 取り外し可能なボトル密封プラグ
24 ボトル下端
26 ボトル上端
28 ボトルリザーバ
30 下部ねじ付きネック
32 上部ねじ付きネック
38 自由上縁部
40 円形取り付け突起
42 自由下縁部
44 下部支持部
50 ねじ付き管状スカート
52 ボトル被覆丸形壁
60 構造バルク貯蔵部
62 取り外し可能なカートリッジ密封プラグ
64 射出機構
68 外側管状スリーブ
70 内側管状スリーブ
72 環状接合部
74 下壁
76 シール
80 カートリッジ下端
82 カートリッジ上端
84 円筒形カートリッジキャビティ
88 円筒形内側キャビティ
90 切れ刃
92 内側管状スリーブ上端
96 密封丸形部
98 円筒形スカート
100 環状当接カラー
102 カートリッジリザーバ
110 カートリッジ被覆丸形壁
112 直線状管状スカート
116 ピストン
118 ボタン
122 丸形支持壁
124 周囲環状リセス
126 支持延長部
130 ハンドリング部
132 延長部
134 取り付けスリーブ
136 ワイパー
140 変形可能なバルブ
142 管状保持壁
146 内側管状保持窪み
148 外側管状保持延長部
150 外側管状保持窪み
154 延長部上端
156 延長部下端
160 環状保持突起
166 管状取り付けスリーブ
168 内側に延びる環状突起
172 上部カラー
174 下部カラー
176 支持面
180 環状密封窪み
182 環状密封突起
186 下部押圧端
図1
図2
図3
図4