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特許7529979情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-30
(45)【発行日】2024-08-07
(54)【発明の名称】情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0207 20230101AFI20240731BHJP
   A63F 13/69 20140101ALI20240731BHJP
【FI】
G06Q30/0207
A63F13/69 500
A63F13/69 510
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020112064
(22)【出願日】2020-06-29
(65)【公開番号】P2022011131
(43)【公開日】2022-01-17
【審査請求日】2023-03-22
(73)【特許権者】
【識別番号】500033117
【氏名又は名称】株式会社MIXI
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【弁理士】
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】福田 聡
(72)【発明者】
【氏名】石井 公二
(72)【発明者】
【氏名】照内 大丈
【審査官】原 忠
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-226543(JP,A)
【文献】特開2013-225290(JP,A)
【文献】特開2008-077521(JP,A)
【文献】特開2014-142835(JP,A)
【文献】特開平11-338949(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
A63F 13/69
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
抽選処理部と、価値管理部と、を備え、
前記抽選処理部は、第1ユーザからの招待を受けた第2ユーザによるサービスの利用登録を条件に、前記第1ユーザと前記第2ユーザのそれぞれに対し、抽選権を発行し、前記抽選権に基づく前記第1ユーザからの抽選処理要求に応じて前記サービスで利用可能な第1付与額を抽選により決定するとともに、前記抽選権に基づく前記第2ユーザからの抽選処理要求に応じて前記サービスで利用可能な第2付与額を抽選により決定し、
前記価値管理部は、前記第1ユーザに前記第1付与額を、前記第2ユーザに前記第2付与額を関連付けて記憶する、
情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記第2ユーザによる利用登録により所定期間における前記第1ユーザの招待に基づくユーザ登録数が、前記第1ユーザが招待可能なユーザ数の上限に達した後である場合、
前記抽選処理部は、前記第1ユーザからの招待を受けた第3ユーザが前記サービスの利用登録を行った場合でも、前記第1ユーザへの付与額を決定する抽選を行わないように制御する、
情報処理装置。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記第2ユーザによる利用登録により、
所定期間における全ユーザの招待に基づく累計ユーザ登録数が、前記所定期間において全ユーザにより招待可能なユーザ数の上限に達した後である場合、又は、
前記所定期間における全ユーザの招待に基づいてユーザに付与した累計額が、前記所定期間において全ユーザに付与可能な額の上限に達した後である場合、
前記抽選処理部は、前記第1ユーザからの招待を受けた第3ユーザが前記サービスの利用登録を行った場合でも、前記第1ユーザ及び前記第3ユーザへの付与額を決定する抽選を行わないように制御する、
情報処理装置。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記抽選処理部は、所定期間における前記第1ユーザの招待に基づくユーザ登録数、又は、前記所定期間における前記第1ユーザの招待に基づいて前記第1ユーザに付与された付与額の合計、に基づいて、前記第1付与額を抽選により決定する、
情報処理装置。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記抽選処理部は、所定期間における全ユーザの招待に基づく累計ユーザ登録数、又は、前記所定期間における全ユーザの招待に基づいてユーザに付与した累計額、に基づいて前記第1付与額又は前記第2付与額を決定する、
情報処理装置。
【請求項6】
請求項1~請求項5の何れか1項に記載の情報処理装置であって、
前記価値管理部は、
前記第1付与額及び前記第2付与額を前記サービスで利用可能な第1価値の額として記憶し、
前記サービスで前記第1価値を利用した結果に応じて付与する報酬を、第2価値で付与する報酬として記憶し、
前記第2価値を、前記サービス外で利用可能な価値に交換可能に制御する、
情報処理装置。
【請求項7】
請求項6に記載の情報処理装置であって、
投票受付部をさらに備え、
前記投票受付部は、競技の結果に対して前記第1ユーザ又は前記第2ユーザから前記第1価値を利用した投票を受け付け、
前記価値管理部は、前記投票の内容に応じた倍率と前記投票に利用した前記第1価値の額に基づいて算出される報酬を、前記投票を行った前記第1ユーザ又は前記第2ユーザに前記第2価値で付与する報酬として記憶する、
情報処理装置。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理装置であって、
前記価値管理部は、前記第1ユーザ又は前記第2ユーザが、前記投票に前記第1ユーザによる前記第2ユーザの招待に基づいて付与された前記第1価値を利用した場合に、前記報酬を前記投票を行っていない前記第1ユーザ又は前記第2ユーザにも前記第2価値で付与する報酬として記憶する、
情報処理装置。
【請求項9】
抽選処理部と、価値管理部と、投票受付部とを備え、
前記抽選処理部は、第1ユーザからの招待を受けた第2ユーザによるサービスの利用登録を条件に、前記第1ユーザと前記第2ユーザのそれぞれに対し、前記サービスで利用可能な第1付与額と第2付与額を抽選により決定し、
前記価値管理部は、
前記第1ユーザに前記第1付与額を、前記第2ユーザに前記第2付与額を関連付けて記憶
前記第1付与額及び前記第2付与額を前記サービスで利用可能な第1価値の額として記憶し、
前記サービスで前記第1価値を利用した結果に応じて付与する報酬を、第2価値で付与する報酬として記憶し、
前記第2価値を、前記サービス外で利用可能な価値に交換可能に制御し、
前記投票受付部は、
競技の結果に対して前記第1ユーザから前記第1価値を利用した投票を受け付け、
前記第1ユーザによる前記第2ユーザの招待に基づいて付与された前記第1価値を利用する前記投票が、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの合意による投票であることを条件に、前記投票を受け付け、
前記価値管理部は、
前記投票の内容に応じた倍率と前記投票に利用した前記第1価値の額に基づいて算出される報酬を、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザに前記第2価値で付与する報酬として付与する、
情報処理装置。
【請求項10】
コンピュータに、抽選処理ステップと、価値管理ステップと、を実行させるプログラムであって、
前記抽選処理ステップでは、第1ユーザからの招待を受けた第2ユーザによるサービスの利用登録を条件に、前記第1ユーザと前記第2ユーザのそれぞれに対し、抽選権を発行し、前記抽選権に基づく前記第1ユーザからの抽選処理要求に応じて前記サービスで利用可能な第1付与額を抽選により決定するとともに、前記抽選権に基づく前記第2ユーザからの抽選処理要求に応じて前記サービスで利用可能な第2付与額を抽選により決定し、
前記価値管理ステップでは、前記第1ユーザに前記第1付与額を、前記第2ユーザに前記第2付与額を関連付けて記憶する、
プログラム。
【請求項11】
コンピュータに、抽選処理ステップと、価値管理ステップと、投票受付ステップと、を実行させるプログラムであって、
前記抽選処理ステップでは、第1ユーザからの招待を受けた第2ユーザによるサービスの利用登録を条件に、前記第1ユーザと前記第2ユーザのそれぞれに対し、前記サービスで利用可能な第1付与額と第2付与額を抽選により決定し、
前記価値管理ステップでは、
前記第1ユーザに前記第1付与額を、前記第2ユーザに前記第2付与額を関連付けて記憶
前記第1付与額及び前記第2付与額を前記サービスで利用可能な第1価値の額として記憶し、
前記サービスで前記第1価値を利用した結果に応じて付与する報酬を、第2価値で付与する報酬として記憶し、
前記第2価値を、前記サービス外で利用可能な価値に交換可能に制御し、
前記投票受付ステップでは、
競技の結果に対して前記第1ユーザから前記第1価値を利用した投票を受け付け、
前記第1ユーザによる前記第2ユーザの招待に基づいて付与された前記第1価値を利用する前記投票が、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの合意による投票であることを条件に、前記投票を受け付け、
前記価値管理ステップでは、
前記投票の内容に応じた倍率と前記投票に利用した前記第1価値の額に基づいて算出される報酬を、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザに前記第2価値で付与する報酬として付与する、
プログラム。
【請求項12】
コンピュータが、第1ユーザからの招待を受けた第2ユーザによるサービスの利用登録を条件に、前記第1ユーザと前記第2ユーザのそれぞれに対し、抽選権を発行し、前記抽選権に基づく前記第1ユーザからの抽選処理要求に応じて前記サービスで利用可能な第1付与額を抽選により決定するとともに、前記抽選権に基づく前記第2ユーザからの抽選処理要求に応じて前記サービスで利用可能な第2付与額を抽選により決定し、
コンピュータが、前記第1ユーザに前記第1付与額を、前記第2ユーザに前記第2付与額を関連付けて記憶する、
情報処理方法。
【請求項13】
コンピュータが、第1ユーザからの招待を受けた第2ユーザによるサービスの利用登録を条件に、前記第1ユーザと前記第2ユーザのそれぞれに対し、前記サービスで利用可能な第1付与額と第2付与額を抽選により決定し、
コンピュータが、
前記第1ユーザに前記第1付与額を、前記第2ユーザに前記第2付与額を関連付けて記憶
前記第1付与額及び前記第2付与額を前記サービスで利用可能な第1価値の額として記憶し、
前記サービスで前記第1価値を利用した結果に応じて付与する報酬を、第2価値で付与する報酬として記憶し、
前記第2価値を、前記サービス外で利用可能な価値に交換可能に制御し、
コンピュータが、
競技の結果に対して前記第1ユーザから前記第1価値を利用した投票を受け付け、
前記第1ユーザによる前記第2ユーザの招待に基づいて付与された前記第1価値を利用する前記投票が、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザの合意による投票であることを条件に、前記投票を受け付け、
コンピュータが、
前記投票の内容に応じた倍率と前記投票に利用した前記第1価値の額に基づいて算出される報酬を、前記第1ユーザ及び前記第2ユーザに前記第2価値で付与する報酬として付与する、
情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ネットワークゲームへ他のプレイヤを招待する技術が開示されている。また、被招待者が招待を受けたゲームをプレイするときには、被招待者と招待者に特典が付与されてもよいことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第6202226号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、招待者及び被招待者に一定の特典が付与されるため、特典を受け取れることによる一応メリットはあるものの、招待及び登録が機械的に行われる側面があった。
【0005】
本発明は、招待者及び被招待者への付与額が抽選処理により決定されることにより、新規ユーザの招待について、招待者及び被招待者の双方にお得感とゲーム感覚を与えることができる情報処理装置、プログラム、及び情報処理方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る情報処理装置は、抽選処理部と、価値管理部と、を備え、前記抽選処理部は、第1ユーザからの招待を受けた第2ユーザによるサービスの利用登録を条件に、前記第1ユーザと前記第2ユーザのそれぞれに対し、前記サービスで利用可能な第1付与額と第2付与額を抽選により決定し、前記価値管理部は、前記第1ユーザに前記第1付与額を、前記第2ユーザに前記第2付与額を関連付けて記憶する、情報処理装置である。
【0007】
本発明の一態様によれば、招待者・被招待者への付与額が抽選処理により決定されることにより、新規ユーザの招待について、招待者及び被招待者の双方にお得感とゲーム感覚を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】第1実施形態に係る価値管理システム1の概要を示す図である。
図2】第1実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】第1実施形態に係るユーザ端末20のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】第1実施形態に係るサーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図5】抽選処理部11aによる各ユーザに対する付与額の決定の一例を表す概念図である。
図6】第1実施形態に係る価値管理システム1による処理の流れを示す図である。
図7】第1実施形態の変形例1における第1ユーザの招待上限の到達と付与額の決定等の関係を示す図である。
図8】第1実施形態の変形例1(別態様)における第1ユーザの招待上限の到達と付与額の決定等の関係を示す図である。
図9】第2実施形態に係る価値管理システム1による処理の流れを示す図である。
図10】第3実施形態に係る価値管理システム1の概要を示す図である。
図11】第3実施形態に係るサーバ10の機能構成を示すブロック図である。
図12】第3実施形態に係る価値管理システム2による処理の流れを示す図である。
図13】第3実施形態の変形例1における投票と報酬付与の関係を示す図である。
図14】第3実施形態の変形例2における投票と報酬付与の関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を用いて本発明のいくつかの実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。また、各特徴事項について独立して発明が成立する。
【0010】
<1.第1実施形態>
(1-1.価値管理システム1)
本発明の一実施形態に係る情報処理装置は、図1に示すような価値管理システム1の一部を構成するサーバ10である。価値管理システム1は、サーバ10、ユーザ端末20a及びユーザ端末20b(以下共通する説明においては、まとめて「ユーザ端末20」と称することもある)を備える。
【0011】
サーバ10は、通信回線5を介して第1ユーザU1のユーザ端末20a及び第2ユーザU2のユーザ端末20bと通信可能に構成される。サーバ10は、第1ユーザU1からサービスへの招待を受けた第2ユーザU2の利用登録を条件に、特典として各ユーザへの付与額を抽選により決定し各ユーザに付与する。以下、各構成について説明する。
【0012】
(1-2.価値管理システム1のハードウェア構成)
図2及び図3を参照し、価値管理システム1のハードウェア構成を説明する。
【0013】
(1ー2ー1.サーバ10のハードウェア構成)
図2は、本実施形態に係るサーバ10のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ10は、制御部11、記憶部12、通信部13を備える。また、サーバ10は、キーボード及びマウス等で構成されて各種操作の入力を受け付ける操作入力部14、各種画像を表示する例えば液晶ディスプレイ装置等の表示部15を備えていてもよい。
【0014】
制御部11は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、マイクロプロセッサ、DSP(Digital Signal Processor)等であり、サーバ10の全体の動作を制御する。
【0015】
記憶部12の一部は、例えば、RAM(Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等で構成されており、制御部11による各種プログラムに基づく処理の実行時のワークエリア等として用いられる。また、記憶部12の一部は、例えば、ROM(Read Only Memory)等の不揮発性メモリ、又はHDD(Hard Disk Drive)であり、各種データ及び制御部11の処理に利用されるプログラム等を保存する。
【0016】
記憶部12に記憶されるプログラムは、例えば、サーバ10の基本的な機能を実現するためのOS(Operating System)、各種ハードウェア制御するためのドライバ、各種機能を実現するためのプログラム等であって、本実施形態に係るプログラムを含む。
【0017】
通信部13は、例えばNIC(Network Interface Controller)であり、通信回線5に接続する機能を有する。なお、通信部13は、NICに代えて又はNICと共に、無線LAN(Local Area Network)に接続する機能、無線WAN(Wide Area Network)に接続する機能、例えばBluetooth(登録商標)等の近距離の無線通信、及び赤外線通信等を可能とする機能を有してもよい。サーバ10は、通信回線5を介してユーザ端末20等の他の情報処理装置等と接続され、他の情報処理装置等との間で各種データの送受信を行うことができる。
【0018】
これら制御部11、記憶部12、通信部13、操作入力部14、及び表示部15は、システムバス16を介して相互に電気的に接続されている。従って、制御部11は、記憶部12へのアクセス、表示部15に対する画像の表示、ユーザによる操作入力部14に対する操作状態の把握、及び通信部13を介した各種通信網や他の情報処理装置へのアクセス等を行うことができる。
【0019】
(1-2-2.ユーザ端末20のハードウェア構成)
図3は、本実施形態に係るユーザ端末20(ユーザ端末20a、ユーザ端末20b等)のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末20は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の情報処理端末であり、制御部21、記憶部22、通信部23を備える。また、ユーザ端末20は、画像等を表示し操作を受け付け可能なタッチパネルディスプレイ等の表示部24、音を出力するスピーカ25、音が入力されるマイク26、及び被写体を撮像するカメラ27、操作ボタン28を備えていてもよい。以下、サーバ10との相違点を中心に説明する。
【0020】
操作ボタン28は、ユーザ端末20の側面に設けられ、ユーザ端末20を起動又は停止させるための電源ボタンやスピーカ25が出力する音のボリューム調整ボタン等である。
【0021】
これら制御部21、記憶部22、通信部23、表示部24、スピーカ25、マイク26、カメラ27、及び操作ボタン28は、システムバス29を介して相互に電気的に接続されている。従って、制御部21は、記憶部22へのアクセス、表示部24に対する画像の表示、ユーザによるタッチパネルディスプレイ(表示部24)や操作ボタン28に対する操作状態の把握、マイク26への音の入力、スピーカ25からの音の出力、カメラ27に対する制御、及び通信部23を介した各種通信網や他の情報処理装置へのアクセス等を行うことができる。
【0022】
(1-3.サーバ10の機能構成)
図4に示すように、サーバ10の制御部11は、抽選処理部11a及び価値管理部11bを有する。制御部11は、さらにユーザ管理部11cを有していてもよい。
【0023】
抽選処理部11aは、第1ユーザU1からの招待を受けた第2ユーザU2によるサービスの利用登録を条件に、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれに対し、当該サービスで利用可能な第1付与額と第2付与額を抽選により決定する。価値管理部11bは、第1ユーザU1に第1付与額を、第2ユーザU2に第2付与額を関連付けて記憶する。また、ユーザ管理部11cは、第2ユーザU2からの利用登録の要求を受け付け、当該サービスのユーザとして第2ユーザU2を記憶する。機能の詳細は、後述する。
【0024】
上述した機能構成は、サーバ10に適宜インストールされるソフトウェア(いわゆるアプリを含む)によって実現してもよく、ハードウェアによって実現してもよい。ソフトウェアによって実現する場合、制御部11がソフトウェアを構成するプログラムを実行することによって各種機能を実現することができる。
【0025】
プログラムを実行することで実現される場合、当該プログラムは、サーバ10が内蔵する記憶部12に格納してもよく、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体に格納してもよい。また、外部の記憶装置に格納されたプログラムを読み出し、いわゆるクラウドコンピューティングにより実現してもよい。もしくは、ハードウェアによって実現する場合、ASIC、SOC、FPGA、又はDRPなどの種々の回路によって実現することができる。また、上述した機能構成は、一部の機能構成又は機能の一部をソフトウェア又はハードウェアによって、ユーザ端末20等で処理されるようにしてもよい。
【0026】
(1-4.抽選処理部11aの機能)
抽選処理部11aは、第1ユーザU1からの招待を受けた第2ユーザU2によるサービスの利用登録を条件に、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれに対し、当該サービスで利用可能な第1付与額と第2付与額を抽選により決定するように構成される。このような構成とすることにより、招待者・被招待者への付与額が抽選処理により決定されることにより、新規ユーザの招待について、招待者及び被招待者の双方にお得感とゲーム感覚を与えることができる。
【0027】
ここで、「サービス」とはユーザ登録を行うことができる、競技の結果に対する投票、音楽・動画視聴、ショッピング、コミュニケーション、ゲーム、又は各種手続き等に関する単独の又は複合的な種々のサービスである。このようなサービスにおいては、サービス利用のためにユーザ登録を必須としてもよい。また、登録を行ったユーザに無登録のユーザが利用できない機能を提供する等の登録ユーザと無登録ユーザの利用形態に差を設ける態様であってもよい。価値管理システム1は、このようなサービスに関して利用される。
【0028】
また、第2ユーザU2によるユーザ登録が第1ユーザU1からの招待を受けての登録であるかは、第2ユーザU2から提供される、第1ユーザU1に関する情報又は第1ユーザU1に対して新規ユーザ招待用に発行されている情報等に基づいて判定することができる。例えば、第2ユーザU2のユーザ端末20bが利用登録の要求の際に送信し、ユーザ管理部11cが受信した第1ユーザU1のユーザID等の情報に基づき第1ユーザU1からの招待に基づく登録であることを識別できる。また、第2ユーザU2がユーザ端末20bにより、第1ユーザU1に対して発行された招待用URLを経由して利用登録を行った場合にも、第1ユーザU1からの招待に基づく登録であることを識別できる。
【0029】
抽選処理部11aによる各ユーザへの付与額決定のための抽選の処理は、第1ユーザU1からの招待を受けた第2ユーザU2によるサービスの利用登録を条件としており、第2ユーザU2によるサービスの利用登録完了後に実行可能である。
【0030】
なお、抽選処理部11aは、抽選により第1付与額及び第2付与額を独立に決定してもよい。このような構成とすることにより、第1付与額と第2付与額が異なる可能性があり、第1ユーザU1と第2ユーザU2の間での結果についてコミュニケーションを促進できる。また、抽選処理部11a、抽選により第1付与額及び第2付与額を一度に決定し、第1付与額及び第2付与額を同額としてもよい。このような構成とすることにより、抽選において一度の計算で第1付与額及び第2付与額を決定することができ、処理の負荷を軽減することができる。
【0031】
一態様においては、抽選処理部11aは、ユーザの要求によらず、自動的に抽選の処理を行うように構成されてもよい。例えば、第2ユーザU2の利用登録完了直後に、第1ユーザU1及び第2ユーザU2の何れの要求がない場合でも、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれに対する第1付与額と第2付与額を抽選により決定し、抽選結果はその後の各ユーザによるサービス利用のタイミングにおいてユーザに報知する。
【0032】
また、メールによる通知、サービスに関するアプリを介したプッシュ通知等によりユーザに報知してもよい。なお、ユーザへの抽選結果の報知は、制御部11が有する抽選結果報知部等によって行われてもよい。
【0033】
また、一態様においては、抽選処理部11aは、ユーザの要求に応じて、抽選の処理を行うように構成されてもよい。例えば、第2ユーザU2の利用登録によって第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれに抽選権を発行し、抽選処理部11aは各ユーザによる抽選権に基づく抽選の処理の実行要求を各ユーザ端末20a、ユーザ端末20bから受け付ける。そして、抽選処理部11aは、各ユーザによる実行要求に応じて抽選の処理を実行し、抽選結果をユーザに報知する。このような構成とすることにより、ユーザが抽選の処理のタイミングをコントロールでき、抽選をリアルタイムで楽しむことができる。
【0034】
なお、1つの抽選権によって1回抽選可能に制御してもよく、複数回抽選可能に制御してもよい。また、抽選権には利用期限が設けられていてもよい。また、抽選権は、サービス内で抽選をするためのアイテム等として配布してもよく、当該アイテム等を使用することで抽選をできるように構成してもよい。
【0035】
一態様においては、招待者である第1ユーザU1と、被招待者である第2ユーザU2とで、抽選の処理の開始についてユーザの要求を必要とするか否かが異なっていてもよい。例えば、抽選処理部11aは、招待者である第1ユーザU1についてはユーザの任意のタイミングでの要求により抽選の処理を開始する一方で、被招待者である第2ユーザU2についてはユーザ登録の処理に続いて抽選の処理を自動的に開始するように制御してもよい。
【0036】
なお、抽選処理部11aによる各ユーザへの付与額決定のための抽選の処理は、第1ユーザU1からの招待を受けた第2ユーザU2によるサービスの利用登録を条件としているが、所定の他の条件も満たした場合に抽選の処理を行うように構成されてもよい。所定の他の条件とは、例えば、第2ユーザU2が以前にサービスの利用登録を行ったことがないこと、又は所定期間内の登録であること等である。第2ユーザU2の氏名、メールアドレス、又は電話番号等の情報に基づいて以前の利用登録を検証しうる。
【0037】
ここで、「抽選」は、所定の範囲の額から付与額を決定する処理であってよい。この場合、抽選の処理は、所定の範囲の額から所定の選択方法に基づいて付与額を選択するように実行されうる。「所定の範囲の額」は、例えば、サービスで利用可能な付与額の価値がポイントである場合には500~20000ポイント(pt)である。
【0038】
「所定の選択方法」とは、例えば、所定の範囲の額から無作為に選択する方法、又は所定の確率で選択される複数の所定額から選択する方法等である。
【0039】
所定の確率で選択される複数の所定額から選択する方法である場合、例えば、40%の確率で選択されうる500ポイント、30%の確率で選択されうる2000ポイント、20%の確率で選択されうる5000ポイント、及び10%の確率で選択されうる20000ポイントが用意される。これらの所定額とその確率は対応付け、データベースの一部を構成するテーブル等として記憶部12等に記憶されていてよい。そして、抽選の処理において生成される乱数に応じて、これらの所定額が選択される。
【0040】
図5は、抽選処理部11aが第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれに対する、第1付与額と第2付与額を抽選により決定する処理の一例を表す概念図である。抽選処理部11aは、各ユーザからの抽選の要求をユーザ端末20から受け付ける。ここで、図5の例においては、抽選処理部11aは、所定の確率で選択される複数の所定額から選択する方法により抽選の処理を行う。抽選処理部11aにより生成した乱数と、複数の所定額とそれらの確率が対応付けて記憶されたテーブル50に基づいて付与額を選択し決定する。ある抽選においては、図5のように、第1ユーザU1に500ポイントを付与し、第2ユーザU2に20000ポイントを付与することが決定される。
【0041】
なお、ユーザ管理部11cは、第1ユーザU1によって招待され利用登録を行った第2ユーザU2も、新規ユーザを招待することが可能なユーザとして管理する。
【0042】
(1-5.価値管理部11bの機能)
価値管理部11bは、第1ユーザU1に第1付与額を、第2ユーザU2に第2付与額を関連付けて記憶部12等に記憶するように構成される。付与額とユーザを関連付けて記憶することにより、各付与額は各ユーザへ付与された状態として管理される。そして、価値管理部11bは、記憶されている付与額の情報に基づいて、サービスにおける付与額の利用等をユーザから受け付けることができる。
【0043】
(1-6.価値管理システム1による処理の流れ)
図11を参照し、価値管理システム1による処理の流れの一例について説明する。
【0044】
まず、図6に示すように、S200及びS100が実行される。S200では、第1ユーザU1のユーザ端末20aがサーバ10へ招待用の情報の要求を送信する。S100ではサーバ10のユーザ管理部11c等が招待用の情報を発行し、ユーザ端末20aへ送信する。ここで、招待用の情報とは、新規ユーザ招待用の情報であって、より具体的には招待用URLや招待コード(文字列、バーコードや2次元コード)等である。
【0045】
次に、S205が実行される。S205では、ユーザ端末20aが、第2ユーザU2のユーザ端末20bへ上記招待用の情報を送信する。招待用の情報の送信は、メールやソーシャルネットワーキングサービス(SNS)等を介して行われてもよく、SNS又はブロクへの投稿やホームページ上掲載等により発信されたものを第2ユーザU2が参照し取得することで行われてもよい。
【0046】
次に、S300及びS105が実行される。S300では、ユーザ端末20bが第2ユーザU2によるサービスの利用登録申請をサーバ10へ送信する。S105では、ユーザ管理部11cが、第2ユーザU2の情報を記憶部12等に記憶し、当該サービスのユーザとして登録する。
【0047】
次に、S110が実行される。S110では、抽選処理部11aが第1ユーザU1及び第2ユーザU2が利用可能な抽選権を発行し、これを記憶する。また、抽選処理部11aは、ユーザ端末20a及びユーザ端末20bに送信することで抽選権について第1ユーザU1及び第2ユーザU2に報知する。
【0048】
次に、S305、S115(抽選処理ステップ)、S120(価値管理ステップ)、及びS125が実行される。S305では、ユーザ端末20bが、第2ユーザU2による抽選権に基づいた抽選の処理の要求をサーバ10へ送信する。S115では、抽選処理部11aが、第2ユーザU2に対するサービスで利用可能な第2付与額を抽選により決定する。S120では、価値管理部11bが、第2ユーザU2に決定した第2付与額を関連付けて記憶部12等に記憶する。そして、S125では、サーバ10が、抽選結果として第2付与額をユーザ端末20bに送信し、第2ユーザU2に報知する。
【0049】
次に、S210、S130(抽選処理ステップ)、S135(価値管理ステップ)、及びS140が実行される。第1ユーザU1及びそのユーザ端末20aに関する処理であり、第1付与額が決定される点以外はS305、S115、S120、及びS125と同様に処理が行われる。
【0050】
なお、S210等がS305等より先に行われてもよい。また、第1付与額について第2ユーザU2に報知されてもよく、第2付与額について第1ユーザU1に報知されてもよい。
【0051】
(1-7.第1実施形態の変形例1)
一態様においては、図7に示すように、サーバ10は、第2ユーザU2による利用登録により所定期間における第1ユーザU1の招待(招待A)に基づくユーザ登録数が、第1ユーザU1が招待可能なユーザ数の上限に達した後である場合、抽選処理部11aが、第1ユーザU1からの招待(招待B)を受けた第3ユーザU3がサービスの利用登録を行った場合でも、第1ユーザU1への付与額を決定する抽選を行わないように制御するように構成されてもよい。このような構成とすることにより、招待の特典として付与を受けるユーザが特定のユーザに偏らないように制御できる。
【0052】
ここで、「所定期間」とは、招待による利用登録を受け付け可能な期間である。また、被招待者が招待による利用登録を行うことによって、招待者・非招待者が抽選によって特典を得ることができる期間ということもできる。具体的には、サービスの提供者によって設けられたキャンペーン期間等である。同様又は内容が異なるキャンペーンが複数回行われる場合には、それらのキャンペーン期間のそれぞれが異なる「所定期間」となる。
【0053】
「所定期間における第1ユーザU1の招待に基づくユーザ登録数」とは、所定期間内に第1ユーザU1からの招待を受けての登録であると判定されたユーザ登録の数である。第1ユーザU1の招待を利用していても、2回目のユーザ登録、所定期間外に行われたユーザ登録、又は所定期間外に行われた招待に基づくユーザ登録等はその数に含まれない。
【0054】
「第1ユーザU1が招待可能なユーザ数の上限」とは、所定期間内に第1ユーザU1が招待によるユーザ登録に基づいて抽選の処理が可能なユーザ登録数の上限である。第1ユーザU1が招待によって他のユーザが登録することにより付与額を受け取ることが可能な回数ともいえる。
【0055】
例えば、「第1ユーザU1が招待可能なユーザ数の上限」が100人である場合には、第1ユーザU1の招待により99人のユーザが利用登録している状態で、第1ユーザU1の招待により第2ユーザU2が利用登録した場合にはその上限に達したといえる。この場合、第2ユーザU2の利用登録の後に第3ユーザU3が第1ユーザU1の招待により利用登録を行ったとしても、第1ユーザU1について第3ユーザU3の登録に基づいて抽選の処理が実行されず、したがって付与額も受け取ることができない。
【0056】
なお、第2ユーザU2による利用登録により所定期間における第1ユーザU1の招待に基づくユーザ登録数が、第1ユーザU1が招待可能なユーザ数の上限に達した後に、抽選処理部11aは、第1ユーザU1からの招待を受けた第3ユーザU3がサービスの利用登録を行った場合に、第3ユーザU3への付与額を決定する抽選を行うよう制御してもよい。
【0057】
別の態様においては、図8に示すように、第2ユーザU2による利用登録により所定期間における第1ユーザU1の招待Aに基づくユーザ登録数が、第1ユーザU1が招待可能なユーザ数の上限に達した後である場合、抽選処理部11aは、第1ユーザU1からの招待Bを受けた第3ユーザU3がサービスの利用登録を行った場合でも、第3ユーザU3への付与額を決定する抽選も行わないように制御してもよい。このような構成とすることにより、様々な招待者を中心としたコミュニティーに属するユーザを招待することが可能となる。すなわち、抽選によって付与額を受け取ることのできる新規登録ユーザが、特定のユーザによる被招待者に集中しないように制御できる。
【0058】
なお、この際第1ユーザU1が招待可能なユーザ数の上限に達していたことを理由として抽選が行えないことを、第3ユーザU3のユーザ端末20c(ユーザ端末20aと同様の構成)に報知してもよい。
【0059】
(1-8.第1実施形態の変形例2)
一態様においては、サーバ10は、第2ユーザU2による利用登録により、所定期間における全ユーザの招待に基づく累計ユーザ登録数が、所定期間において全ユーザにより招待可能なユーザ数の上限に達した後である場合、又は、所定期間における全ユーザの招待に基づいてユーザに付与した累計額が、所定期間において全ユーザに付与可能な額の上限に達した後である場合、抽選処理部11aが、第1ユーザU1からの招待を受けた第3ユーザU3がサービスの利用登録を行った場合でも、第1ユーザU1及び第3ユーザU3への付与額を決定する抽選を行わないように制御するよう構成されてもよい。このような構成とすることにより、目標とする付与額、招待によるユーザ登録数を達成した場合に、予定以上の付与を行わないように制御できる。
【0060】
ここで、「所定期間における全ユーザの招待に基づく累計ユーザ登録数」とは、所定期間内に全ユーザの何れかの招待を受けての登録であると判定されたユーザ登録の数の累計である。招待によらないユーザ登録や、2回目のユーザ登録、又は所定期間外に行われたユーザ登録はその数に含まれない。
【0061】
「所定期間において全ユーザにより招待可能なユーザ数の上限」とは、所定期間内に全ユーザの何れかの招待によるユーザ登録に基づいて抽選の処理を行うユーザ登録数の上限である。招待によって全ユーザで付与額を受け取ることが可能な回数ともいえる。
【0062】
「所定期間における全ユーザの招待に基づいてユーザに付与した累計額」とは、所定期間内に全ユーザの何れかからの招待を受けての登録であると判定されたユーザ登録によって招待者及び被招待者に付与した付与額の合計である。
【0063】
「所定期間において全ユーザに付与可能な額の上限」とは、所定期間内に全ユーザの何れかの招待によるユーザ登録に基づいて付与可能な累計額の上限である。招待によって全ユーザで付与額を受け取ることが可能額の上限ともいえる。
【0064】
(1-9.第1実施形態の変形例3)
一態様においては、抽選処理部11aは、所定期間における第1ユーザU1の招待に基づくユーザ登録数、又は、所定期間における第1ユーザU1の招待に基づいて第1ユーザU1に付与された付与額の合計、に基づいて、第1付与額を抽選により決定するように構成されてもよい。このような構成とすることにより、ユーザの招待による貢献度や招待により得た付与額を考慮し、ユーザの招待活動に応じた抽選処理の制御ができる。
【0065】
ここで、「所定期間における第1ユーザU1の招待に基づいて第1ユーザU1に付与された付与額の合計」とは、所定期間内に第1ユーザU1の招待を受けての登録であると判定されたユーザ登録によって第1ユーザU1に付与した付与額の合計である。
【0066】
例えば、招待数の多いユーザほど、高い付与額が抽選により当たりやすくなるように確率を制御してもよい。また、招待数の多いユーザと、招待数の少ないユーザで所定の範囲の額が異なるように制御してもよい。
【0067】
(1-10.第1実施形態の変形例4)
一態様においては、抽選処理部11aは、所定期間における全ユーザの招待に基づく累計ユーザ登録数、又は、所定期間における全ユーザの招待に基づいてユーザに付与した累計額、に基づいて前記第1付与額又は前記第2付与額を決定するように構成されてもよい。このような構成とすることにより、招待によるユーザ登録数又は付与額との関係で、全体の招待活動の状況に応じた抽選処理の制御ができる。
【0068】
例えば、付与可能な残額が少なくなり、招待されたユーザ数が少ない場合に、高額の付与額が当たり難いように制御される。また、付与可能な残額が多く、且つ、招待可能なユーザ数が残り少ない場合は、高額の付与額が当たり易く制御される。
【0069】
<2.第2実施形態>
(2-1.価値管理システム1)
以下、本発明の第2実施形態に係る価値管理システム1について説明する。第2実施形態における価値管理システム1は、ユーザが招待により得られる価値をサービス内で利用し得た価値を、サービス外で利用可能な価値に交換可能に制御する点で第1実施形態と異なる。以下、相違点を中心に説明する。
【0070】
(2-2.価値管理部11bの機能)
価値管理部11bは、第1付与額及び第2付与額をサービスで利用可能な第1価値の額として記憶し、当該サービスで第1価値を利用した結果に応じて付与する報酬を、第2価値で付与する報酬として記憶し、第2価値を、当該サービス外で利用可能な価値に交換可能に制御するように構成される。このような構成とすることにより、第1価値(招待によって得られた特典)をサービスで利用可能とする一方で、第1価値の利用によりサービス外で利用可能な価値に交換可能な第2価値を付与し、第1価値の利用についての動機づけを高めることができる。
【0071】
ここで、第1価値や第2価値等における「価値」とは、銀行券、電子マネーやポイント等の一定の範囲内で流通し、利用可能な媒体を意味する。2つの異なる価値間では、相互に交換可能な場合、一定の又は変動する交換比率に基づき交換を行うことができる。
【0072】
第1価値は、サービスで利用可能な媒体として管理される。第1価値は、利用可能な範囲がサービス内に限定され、サービス外での利用が制限される。また、第1価値は、サービス内においてもさらに特定の目的にのみ利用可能に制限されてもよい。なお、招待に基づき抽選によって決定され付与された付与額だけでなく、他の原因により得た特典や報酬等も第1価値としてユーザと関連付けて記憶され、管理されうる。
【0073】
第2価値は、サービスで利用可能な媒体であり、且つ、サービス外で利用可能な価値(第3価値)に交換可能な媒体として管理される。「サービス外で利用可能な価値」とは、異なるサービスでの利用が可能な価値、ポイント、種々のショッピングで利用可能な電子マネー、又は国の政府或いはその中央銀行が発行する通貨等である。
【0074】
また、第2価値は、サービス内で第1価値を利用した結果に応じて付与されるが、第3価値を第2価値に交換することにより付与されてもよい。また、一態様においては、第2価値は、サービス外でそのまま利用可能に管理されてもよい。
【0075】
(2-3.価値管理システム1による処理の流れ)
図9を参照し、価値管理システム1による処理の流れの一例について説明する。図9及び以下の説明において、第1実施形態と同様の処理については省略する。
【0076】
S135において、価値管理部11bは、第1付与額を第1価値として記憶する。そして、その後S140が実行される。
【0077】
次に、S215が実行される。S215では、ユーザ端末20aは、第1ユーザU1によるサービス内における第1価値の利用要求をサーバ10に送信する。サーバ10は、当該要求に従い第1価値の利用を処理し、その処理結果に応じて付与する報酬を算出する。そして、価値管理部11bは、当該報酬を第2価値としてその額とともに記憶する。この際、価値管理部11bは、報酬及び第2価値として記憶したことをユーザ端末20aに報知してもよい。
【0078】
次に、S220及びS150が実行されてもよい。S220では、ユーザ端末20aは、第1ユーザU1による第2価値を第3価値に交換する要求をサーバ10に送信する。この際、交換すべき第2価値の額も同時に指定して送信する。また、価値管理部11b等は、事前に又は交換の要求を受けた際に交換比率について知らせてもよい。S150では、価値管理部11bは、交換の要求に従い、指定額分の第2価値を交換比率に基づいて第3価値に交換し記憶する。第1ユーザU1への付与は、他のサービスのポイント口座、電子マネー口座、又は銀行口座等を管理するサーバ等と連携し、付与した情報が反映されるようにして実行されうる。
【0079】
<3.第3実施形態>
(3-1.価値管理システム2)
以下、本発明の第3実施形態に係る価値管理システム2について説明する。第3実施形態における価値管理システム2は、図10に示すように、サーバ10の制御部11が投票受付部11dをさらに備え、招待に基づく登録によって得た第1価値を競技の結果に対する投票に利用できる点で第1実施形態及び第2実施形態と異なる。以下、相違点を中心に説明する。
【0080】
(3-2.サーバ10の機能構成)
図11に示すように、サーバ10の制御部11は、抽選処理部11a、価値管理部11b、及び投票受付部11dを有する。制御部11は、さらにユーザ管理部11cを有していてもよい。
【0081】
(3-3.投票受付部11dの機能)
投票受付部11dは、競技の結果に対して第1ユーザU1又は第2ユーザU2から第1価値を利用した投票を受け付けるように構成される。このように構成することにより、競技の結果に対する投票に第1価値を利用可能となり、ユーザによる第1価値の利用を促進することができる。
【0082】
ここで、「競技」とは、能力や技術を競い合う試合や勝負等である。運動競技(スポーツ)としては、例えば、自転車、自動車、ボート、若しくは競走馬等を用いた順位を競うレース、又は野球若しくはサッカーの試合等が挙げられる。運動競技以外の競技としては、例えば、将棋、囲碁、チェスやトランプゲーム等の勝負、又はコンピュータゲームの大会における試合等が挙げられる。
【0083】
また、「競技の結果」は、途中経過も含みうる競技の状況によって決定される情報である。例えば、試合における勝敗や点数、レースにおける着順、又は各競技者の成績等の情報である。
【0084】
また、「投票」は、競技の結果を予想又は選択して競技の結果の内容とし、その内容に対する投票額を設定して行われる行為である。順位を競うレースに対する投票においては、例えば、1位、2位、及び3位となる競技者の組み合わせを予想して競技結果の内容とし、その内容に対して利用可能な価値による額を設定して投票が行われる。
【0085】
競技の結果に対して第1ユーザU1又は第2ユーザU2は、第1価値を利用することができる。第2実施形態において説明したように、招待による登録によっても得ることができる第1価値はサービス内で利用可能である。サービス内で競技の結果に対する第1価値を利用した投票を可能にすることで、このような投票に興味のあるユーザによる第1価値の利用を期待できる。また、このような投票に興味のあるユーザが、新規ユーザの招待活動を積極的に行うことが期待できる。また、このような投票に興味のある者が、招待を受けてサービスの利用登録を行うことも期待できる。
【0086】
なお、投票受付部11dは、競技の結果に対して第1ユーザU1又は第2ユーザU2から第1価値と第2価値又はその他の価値を合わせて利用した投票を受け付けるように構成されてもよい。
【0087】
(3-4.価値管理部11bの機能)
価値管理部11bは、投票の内容に応じた倍率と投票に利用した第1価値の額に基づいて算出される報酬を、投票を行った第1ユーザU1又は第2ユーザU2に第2価値で付与する報酬として記憶するように構成される。このような構成とすることにより、競技の結果に対する投票に第1価値を利用可能にし、サービス外で利用可能な価値に交換可能な第2価値を、競技結果によっては投票した第1価値の額以上に得られるようにすることで、第1価値の利用を促進することができる。
【0088】
ここで、競技の結果に対する投票によって得られる「報酬」とは、投票の内容が的中した場合にユーザに払い戻される額であって、倍率を乗じた額である。より具体的な一例としては、競輪・競馬等における、いわゆる「払戻金」の額である。また、「倍率」とは、全体における投票の傾向に基づいて投票内容に応じて設定される倍率である。より具体的な一例としては、競輪・競馬等における、いわゆる確定した「オッズ」「配当率」である。
【0089】
(3-5.価値管理システム2による処理の流れ)
図12を参照し、価値管理システム2による処理の流れの一例について説明する。図12及び以下の説明において、第1実施形態と第2実施形態と同様の処理については省略する。
【0090】
S140の後に、S215及びS155(投票受付ステップ)が実行される。S215では、ユーザ端末20aは、第1ユーザU1による競技の結果に対する第1価値を利用した投票をサーバ10に送信する。S155では、価値管理部11bは、第1付与額を第1価値として記憶する。そして、その後S140が実行される。
【0091】
(3-6.第3実施形態の変形例1)
一態様においては、価値管理部11bは、第1ユーザU1又は第2ユーザU2が、競技の結果に対する投票に第1ユーザU1による第2ユーザU2の招待に基づいて付与された第1価値を利用した場合に、報酬を当該投票を行っていない第1ユーザU1又は第2ユーザU2にも第2価値で付与する報酬として記憶するように構成されてもよい。このように構成することにより、招待に基づいて得た付与額の利用においても、招待者と被招待者間のコミュニケーションを促進することができる。
【0092】
図13に示すように、第1ユーザU1が、競技の結果に対する投票Cに第1ユーザU1による第2ユーザU2の招待に基づいて付与された第1価値を利用した場合について説明する。本変形例においては、このような場合、投票Cの内容に応じた倍率と投票Cに利用した第1価値の額に基づいて算出される報酬を、第1ユーザU1だけでなく、第2ユーザU2に付与するものとして処理する。
【0093】
なお、招待における招待者・被招待者間で、当該招待によって得た第1価値を投票に利用し、投票を行っていないもう一方のユーザにも報酬が付与される態様を利用する場合、投票に当該招待によって得た第1価値のみを利用できるように制限してもよい。また、投票額における当該招待によって得た第1価値の割合に応じて、投票を行っていないもう一方のユーザへの報酬が算出されてもよい。
【0094】
(3-7.第3実施形態の変形例2)
投票受付部11dは、第1ユーザU1による第2ユーザU2の招待に基づいて付与された第1価値を利用する競技の結果に対する投票が、第1ユーザU1及び第2ユーザU2の合意による投票であることを条件に、投票を受け付け、価値管理部11bは、投票の内容に応じた倍率と利用した第1価値の額に基づいて算出される報酬を、第1ユーザU1及び第2ユーザU2に第2価値で付与する報酬として付与するように構成されてもよい。このような構成とすることにより、招待に基づいて得た付与額を招待者と被招待者の両者の合意によってのみ利用可能に制御でき、招待者と被招待者間の競技結果の予想及び競技結果判明までのコミュニケーションを促進することができる。
【0095】
図14に示すように、第1ユーザU1による第2ユーザU2の招待に基づいて付与された第1価値を利用する競技の結果に対する投票が、第1ユーザU1及び第2ユーザU2の両者の合意に基づくもとして行われなかった場合には、投票受付部11dは当該投票を受け付けない。各ユーザの意思によってのみ投票が対して行われた場合に、投票受付部11dは当該投票を受け付けない。
【0096】
第1ユーザU1及び第2ユーザU2の両者の合意は、ユーザ端末20a及びユーザ端末20bの間で合意を形成し、投票内容及び投票額とそれらを合意した旨がユーザ端末20a及びユーザ端末20bの一方又は両方からサーバ10に送信してもよい。また、第1ユーザU1及び第2ユーザU2の両者の合意はサーバ10を介して形成されてもよい。
【0097】
(3-8.第3実施形態の変形例3)
価値管理部11bは、抽選により決定された付与額を第1価値として当該抽選と関連付けて記憶し、投票受付部11dは、抽選と関連付けられた第1価値を用いた投票を抽選毎に受け付けるように構成されてもよい。このように構成することにより、複数の抽選により付与された付与額をまとめて1つの投票に用いることを制限し、ユーザの投票を行う回数を増やすことができる。
【0098】
抽選Aにおいて付与額A、抽選Bにおいて付与額Bが決定され、それぞれ第1ユーザU1及び各抽選に関連付けて第1価値として記憶されている場合について説明する。本変形例においては、第1ユーザU1は、抽選Aに関連付けられた第1価値(付与額A分)と抽選Bに関連付けられた第1価値(付与額B分)をまとめて投票に用いることができない。例えば、付与額Aが1000ポイント、付与額Bが2000ポイントである場合に、これらを合算して3000ポイントとして用いることが制限される。
【0099】
また、一態様においては、投票受付部11dは、抽選により決定された付与額を分割して第1価値として用いた複数の投票を受け付け可能に構成されてもよい。例えば、第1ユーザU1は、1000ポイントの付与額Aを、500ポイントずつ利用した2つの投票を行うことができる。
【0100】
<4.その他の実施形態>
以上、本発明における実施形態及びその変形例について説明したが、本開示の適用は上述の内容に限定されるものではない。
【0101】
また、上記実施形態では、各機能を主にサーバ10が備える態様について説明したが、一部の機能についてユーザ端末20が備える、又はサーバ10とユーザ端末20の何れもが備える構成とすることができる。
【0102】
例えば、第1実施形態においては抽選処理部11aにおいて抽選の処理が行われるが、抽選の処理をユーザ端末20a等で行ってもよい。例えば、ユーザ端末20aが、サーバ10と通信して、抽選が可能な(抽選許可が出た、或いは未使用の抽選権が記録されている等)ことが確認された場合に、ユーザ端末20aが所定の範囲の額から付与額を決定する処理を行う。抽選の結果は、サーバ10に送信され記憶されうる。
【0103】
また、抽選処理部11aは、抽選の処理によって決定された付与額が、付与額の所定の範囲の上限額であった場合には、上限額を付与されたユーザのその次の抽選又はその次以降の抽選において付与額の所定の範囲の上限額が当たる確率を低く設定してもよい。
【0104】
また、抽選処理部11aは、抽選の処理によって決定された付与額が、付与額の所定の範囲の上限額であった場合には、上限額を付与されたユーザが招待可能なユーザ数の上限を減少させてもよい。
【0105】
また、抽選処理部11aは、所定期間における全ユーザの招待に基づいてユーザに付与した累計額が、所定のタイミングにおいて基準額に満たない場合には、各ユーザが招待可能なユーザ数の上限を増加させてもよい。
【0106】
また、抽選処理部11aは、第1ユーザU1が招待により第2ユーザU2が登録し、さらに第2ユーザU2の招待により第4ユーザU4が登録した場合に、第4ユーザU4の登録に基づいて、第2ユーザU2及び第4ユーザU4に加え第1ユーザU1への付与額も抽選により決定してもよい。この様な二次的な招待により得られる付与額は、確率や額の範囲を変えることで一次的招待により得られる付与額より少なくなるように制御されうる。また、第2ユーザU2又は第4ユーザU4に対する付与額の一部を第1ユーザU1に対する付与額に充当するように制御してもよい。
【0107】
また、サーバ10等の情報処理装置は、物理的に1台で構成される装置だけでなく、複数台の装置が有線又は無線で通信可能に接続され、実質的に1つの情報処理装置として機能するものを含んでもよい。
【0108】
また、上記実施形態においてサーバ10に実行させるものとして記載されていた各ステップについて、ユーザ端末20に行わせる態様で実現してもよい。
【0109】
さらに、本発明は、上述のシステムを実現させるためにステージ管理システムを機能させるプログラムとして実現することもできる。
【0110】
さらに、本発明は、上述のプログラムを格納する、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記録媒体として実現することもできる。
【0111】
以上、本発明に係る種々の実施形態を説明したが、これらは例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0112】
<5.実施形態の特徴>
以下、本発明の実施形態の特徴をまとめる。
【0113】
本発明の一態様に係るサーバ10は、抽選処理部11aと、価値管理部11bと、を備え、抽選処理部11aは、第1ユーザU1からの招待を受けた第2ユーザU2によるサービスの利用登録を条件に、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれに対し、当該サービスで利用可能な第1付与額と第2付与額を抽選により決定し、価値管理部11bは、第1ユーザU1に前記第1付与額を、第2ユーザU2に前記第2付与額を関連付けて記憶する、情報処理装置である。
【0114】
このような構成とすることにより、招待者・被招待者への付与額が抽選処理により決定され、新規ユーザの招待について、招待者及び被招待者の双方にお得感とゲーム感覚を与えることができる。
【0115】
また、第2ユーザU2による利用登録により所定期間における第1ユーザU1の招待に基づくユーザ登録数が、第1ユーザU1が招待可能なユーザ数の上限に達した後である場合、抽選処理部11aは、第1ユーザU1からの招待を受けた第3ユーザが当該サービスの利用登録を行った場合でも、第1ユーザU1への付与額を決定する抽選を行わないように制御してもよい。このような構成とすることにより、付与を受けるユーザが特定のユーザに偏らないように制御できる。
【0116】
また、第2ユーザU2による利用登録により、所定期間における全ユーザの招待に基づく累計ユーザ登録数が、所定期間において全ユーザにより招待可能なユーザ数の上限に達した後である場合、又は、前記所定期間における全ユーザの招待に基づいてユーザに付与した累計額が、前記所定期間において全ユーザに付与可能な額の上限に達した後である場合、抽選処理部11aは、第1ユーザU1からの招待を受けた第3ユーザが前記サービスの利用登録を行った場合でも、第1ユーザU1及び第3ユーザU3への付与額を決定する抽選を行わないように制御してもよい。このような構成とすることにより、目標とする付与額、招待によるユーザ登録数を達成した場合に、予定以上の付与を行わないように制御できる。
【0117】
また、抽選処理部11aは、所定期間における第1ユーザU1の招待に基づくユーザ登録数、又は、所定期間における第1ユーザU1の招待に基づいて第1ユーザU1に付与された付与額の合計、に基づいて、第1付与額を抽選により決定するように構成されてもよい。このような構成とすることにより、ユーザの招待による貢献度や招待により得た付与額を考慮することで、ユーザの招待活動に応じた抽選処理の制御ができる。
【0118】
また、抽選処理部11aは、所定期間における全ユーザの招待に基づく累計ユーザ登録数、又は、所定期間における全ユーザの招待に基づいてユーザに付与した累計額、に基づいて第1付与額又は第2付与額を決定するように構成されてもよい。このような構成とすることにより、招待によるユーザ登録数又は付与額との関係で、全体の招待活動の状況に応じた抽選処理の制御ができる。
【0119】
また、価値管理部11bは、第1付与額及び第2付与額をサービスで利用可能な第1価値の額として記憶し、当該サービスで第1価値を利用した結果に応じて付与する報酬を、第2価値で付与する報酬として記憶し、第2価値を、当該サービス外で利用可能な価値に交換可能に制御してもよい。このような構成とすることにより、第1価値(招待によって得られた特典)をサービスで利用可能とする一方で、第1価値の利用によりサービス外で利用可能な価値に交換可能な第2価値を付与し、第1価値の利用についての動機づけを高めることができる。
【0120】
また、投票受付部11dをさらに備え、投票受付部11dは、競技の結果に対して第1ユーザU1又は第2ユーザU2から前記第1価値を利用した投票を受け付け、価値管理部11bは、当該投票の内容に応じた倍率と当該投票に利用した第1価値の額に基づいて算出される報酬を、当該投票を行った第1ユーザU1又は第2ユーザU2に第2価値で付与する報酬として記憶するように構成されてもよい。このような構成とすることにより、競技の結果に対する投票に第1価値を利用可能にし、サービス外で利用可能な価値に交換可能な第2価値を、競技結果によっては投票した第1価値の額以上に得られるようにすることで、第1価値の利用を促進することができる。
【0121】
また、価値管理部11bは、第1ユーザU1又は第2ユーザU2が、投票に第1ユーザU1による第2ユーザU2の招待に基づいて付与された第1価値を利用した場合に、報酬を当該投票を行っていない第1ユーザU1又は第2ユーザU2にも第2価値で付与する報酬として記憶するように構成されてもよい。このような構成とすることにより、招待に基づいて得た付与額の利用においても、招待者と被招待者間のコミュニケーションを促進することができる。
【0122】
また、投票受付部11dは、第1ユーザU1による第2ユーザU2の招待に基づいて付与された第1価値を利用する投票が、第1ユーザU1及び第2ユーザU2の合意による投票であることを条件に、当該投票を受け付け、価値管理部11bは、当該投票の内容に応じた倍率と利用した第1価値の額に基づいて算出される報酬を、第1ユーザU1及び第2ユーザU2に第2価値で付与する報酬として付与する、ように構成されてもよい。このような構成とすることにより、招待に基づいて得た付与額を招待者と被招待者の両者の合意によってのみ利用可能に制御し、招待者と被招待者間の競技結果の予想及び競技結果判明までのコミュニケーションを促進することができる。
【0123】
本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、抽選処理ステップと、価値管理ステップと、を実行させるプログラムであって、抽選処理ステップでは、第1ユーザU1からの招待を受けた第2ユーザU2によるサービスの利用登録を条件に、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれに対し、当該サービスで利用可能な第1付与額と第2付与額を抽選により決定し、価値管理ステップでは、第1ユーザU1に第1付与額を、第2ユーザU2に第2付与額を関連付けて記憶する、プログラムである。
【0124】
本発明の一態様に係る情報処理方法は、コンピュータが、第1ユーザU1からの招待を受けた第2ユーザU2によるサービスの利用登録を条件に、第1ユーザU1と第2ユーザU2のそれぞれに対し、当該サービスで利用可能な第1付与額と第2付与額を抽選により決定し、コンピュータが、第1ユーザU1に第1付与額を、第2ユーザU2に前記第2付与額を関連付けて記憶する、情報処理方法である。
【符号の説明】
【0125】
1,2:価値管理システム、5:通信回線、10:サーバ、11:制御部、11a:抽選処理部、11b:価値管理部、11c:ユーザ管理部、11d:投票受付部、12:記憶部、13:通信部、14:操作入力部、15:表示部、16:システムバス、20(20a,20b,20c):ユーザ端末、21:制御部、22:記憶部、23:通信部、24:表示部、25:スピーカ、26:マイク、27:カメラ、28:操作ボタン、29:システムバス、50:テーブル、U1:第1ユーザ、U2:第2ユーザ、U3:第3ユーザ、U4:第4ユーザ
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