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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-30
(45)【発行日】2024-08-07
(54)【発明の名称】4階建用ホールダウン金物
(51)【国際特許分類】
   E04B 1/26 20060101AFI20240731BHJP
   E04B 1/38 20060101ALI20240731BHJP
   E04B 1/58 20060101ALI20240731BHJP
【FI】
E04B1/26 F
E04B1/38 400Z
E04B1/58 507L
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021143554
(22)【出願日】2021-07-29
(65)【公開番号】P2023020780
(43)【公開日】2023-02-09
【審査請求日】2023-07-19
(73)【特許権者】
【識別番号】504196492
【氏名又は名称】株式会社高橋監理
(72)【発明者】
【氏名】高橋 龍夫
【審査官】須永 聡
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-075979(JP,A)
【文献】特開2008-156956(JP,A)
【文献】特開2018-131812(JP,A)
【文献】特開2006-132120(JP,A)
【文献】特開2012-041760(JP,A)
【文献】特開平11-022004(JP,A)
【文献】特開2009-024435(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04B 1/00-1/36
E04B 1/38-1/61
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
木造建物が地震・台風時に転倒するのを防ぐため、柱の柱脚と柱頭に取り付けるための4階建用ホールダウン金物において、
柱の隣り合う二面に固定するため、長方形の平板鋼板を概ねM形で左右対称に折り曲げたM形補強柱と、
平板鋼板で成形した等脚台形の左右の脚部を下底に対して直角三角形の形状になるように直角に折り曲げ、前記等脚台形の中央部の上底と下底で囲まれた支持面の概ね中央部に穴を成形した凹形三角金具と、
前記M形補強柱の上端に、横並びに並べた2個の前記凹形三角金具を互いに90度回転させて被せ溶接により接合すると共に、同様に、M形補強柱の下端に、横並びに並べた2個の凹形三角金具を互いに90度回転させ上下反転させて被せ溶接により接合したことを特徴とする4階建用ホールダウン金物
【請求項3】
前記凹形三角金具を、前記M形補強柱の中央のV字形をした折曲面の上端と下端に、互いに90度回転させた各々2個の前記凹形三角金具の支持面の下底を溶接で接合し、さらに前記M形補強柱の左右のハの字形をした折曲面の上端と下端に、前記凹形三角金具の折曲部を溶接により接合し、さらに前記凹形三角金具の一方の側面をM形補強柱の左右のハの字形をした折曲面に溶接により接合し、他方の側面の下底をM形補強柱の中央の中央折曲部に溶接により接合したことを特徴とする請求項1又は2に記載の4階建用ホールダウン金物
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、木造建物において、コンクリート製の基礎と、1階部分、その上階の2階、3階、さらに上階の4階を強固に連結し、木造建物の引抜力(引張力)と圧縮力(めり込み力)の両方を高めることを目的として設置するアンカー金物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、木造建築においては、図1図1aで示すようにコンクリート製の基礎9にアンカーボルト10を埋め込み、コンクリート製の基礎9の上面に土台8を固定し、土台8の上に根太7を取り付け、その根太7の上に構造用合板5を取り付け、その構造用合板5の上に下枠6を取り付け、その下枠6の上面にたて枠2を取り付けていた。
【0003】
このように構成したコンクリート製の基礎9とたて枠2を連結するため、たて枠2にホールダウン金物1をビス3により固定し、アンカーボルト10とホールダウン金物1をナット4により固定していた。
【0004】
さらに、図1bで示すように木造建物の1階と2階、その上階の2階と3階を構築するため、下階のたて枠24の上部にビス23でホールダウン金物22を逆さにして取り付けると共に、その上階のたて枠11の下部にもビス12でホールダウン金物13を取り付け、上階のホールダウン金物13と下階のホールダウン金物22を連結ボルト15とナット14、21で固定していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前記従来の技術では、地震、強風(台風)等による引抜力(引張力)に対して、たて枠にホールダウン金物を取り付け地震、強風から建物が浮遊・転倒するのを防いでいたが、前記たて枠に取り付けたホールダウン金物は、建物にかかる圧縮力(めり込み力)に対しては無力であった。
【0006】
しかしながら地震、強風(台風)等より建物が揺れた場合、建物に対しては引抜力(引張力)以外にも圧縮力(めり込み力)と水平力(横揺れ)が発生する。さらに水平力(横揺れ)については、建物に対して一方だけではなく左右斜め方向にも同時に発生する。そのため、図1のアンカーボルト10とホールダウン金物13を用いたアンカー金物(連結金物)では、建物の全方向に係る横揺れに対して十分な耐震力を発揮することができなかった。
【0007】
本発明では、地震、強風(台風)等の引抜力(引張力)と圧縮力(めり込み力)の両方と、さらに左右斜め方向の水平力(横揺れ)にも同時に耐えられると共に、低層階から4階まで使用可能な4階建用ホールダウン金物を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
かかる課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、木造建物が地震・台風時に転倒するのを防ぐため、柱の柱脚と柱頭に取り付けるための4階建用ホールダウン金物において、柱の隣り合う二面に固定するため、長方形の平板鋼板を概ねM形で左右対称に折り曲げたM形補強柱と、平板鋼板で成形した等脚台形の左右の脚部を下底に対して直角三角形の形状になるように直角に折り曲げ、前記等脚台形の中央部の上底と下底で囲まれた支持面の概ね中央部に穴を成形した凹形三角金具と、前記M形補強柱の上端に、横並びに並べた2個の前記凹形三角金具を互いに90度回転させて被せ溶接により接合すると共に、同様に、M形補強柱の下端に、横並びに並べた2個の凹形三角金具を互いに90度回転させ上下反転させて被せ溶接により接合したことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構造に加え、M形補強柱は、柱の隣り合う壁側二面に取り付けるため、前記M形補強柱の中央部のV字形をした隣り合う折曲面に複数の穴を成形し、六角コーチスクリューで柱に固定したことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構造に加え、前記凹形三角金具を、前記M形補強柱の中央のV字形をした折曲面の上端と下端に、互いに90度回転させた各々2個の前記凹形三角金具の支持面の下底を溶接で接合し、さらに前記M形補強柱の左右のハの字形をした折曲面の上端と下端に、前記凹形三角金具の折曲部を溶接により接合し、さらに前記凹形三角金具の一方の側面をM形補強柱の左右のハの字形をした折曲面に溶接により接合し、他方の側面の下底をM形補強柱の中央の中央折曲部に溶接により接合したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に記載の発明によれば、木造建物が地震・台風時に転倒するのを防ぐため、柱の柱脚と柱頭に取り付けるための4階建用ホールダウン金物において、柱の隣り合う二面に固定するため、長方形の平板鋼板を概ねM形で左右対称に折り曲げたM形補強柱と、平板鋼板で成形した等脚台形の左右の脚部を下底に対して直角三角形の形状になるように直角に折り曲げ、前記等脚台形の中央部の上底と下底で囲まれた支持面の概ね中央部に穴を成形した凹形三角金具と、前記M形補強柱の上端に、横並びに並べた2個の前記凹形三角金具を互いに90度回転させて被せ溶接により接合すると共に、同様に、M形補強柱の下端に、横並びに並べた2個の凹形三角金具を互いに90度回転させ上下反転させて被せ溶接により接合したことにより、地震、強風(台風)等の引抜力(引張力)と圧縮力(めり込み力)の両方と、さらに左右斜め方向の水平力(横揺れ)にも同時に耐えることができ、簡単な構造で軽量なため、誰でも簡単に取り付けることが可能になった。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、M形補強柱は、柱の隣り合う壁側二面に取り付けるため、前記M形補強柱の中央部のV字形をした隣り合う折曲面に複数の穴を成形し、六角コーチスクリューで柱に固定したことにより、柱にM形補強柱を頑強に固定することが可能になった。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、前記凹形三角金具を、前記M形補強柱の中央のV字形をした折曲面の上端と下端に、互いに90度回転させた各々2個の前記凹形三角金具の支持面の下底を溶接で接合し、さらに前記M形補強柱の左右のハの字形をした折曲面の上端と下端に、前記凹形三角金具の折曲部を溶接により接合し、さらに前記凹形三角金具の一方の側面をM形補強柱の左右のハの字形をした折曲面に溶接により接合し、他方の側面の下底をM形補強柱の中央の中央折曲部に溶接により接合したことにより、工場で正確に大量生産することが可能になった。
【実施例
【0014】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図2乃至図9には、この発明の実施の形態を示す。
【0016】
図2は、木造建物の柱59と、柱59に取り付けるための4階建用ホ―ルダウン金物30を斜視図で示す。図2aは、本発明の4階建用ホ―ルダウン金物30を斜視図で示す。4階建用ホ―ルダウン金物30は、図2bで示す柱59の隣り合う面に取り付けるため厚さ2.3mm、幅約280mm、長さ約2496mmの長方形の平板鋼板を概ねM形で左右対称に折り曲げたM形補強柱35と、さらにM形補強柱35の上端に、厚さ6mmの平板鋼板を等脚台形(下底約387mm、上底約87mm、高さ約150mm、左右の脚約212mm)の形状に成形し、このように成形した等脚台形の左右の脚部を下底に対して直角三角形の形状になるように直角に折り曲げ凹形に成形した同一形状の2個の第1の凹形三角金具(A)33、第2の凹形三角金具(A)49の脚部を下に向けて横並びに配置し、互いに90度回転させた状態でM形補強柱35の上端に被せ溶接により接合すると共に、さらにM形補強柱35の下端にも、第1の凹形三角金具(A)33、第2の凹形三角金具(A)49と同一形状の2個の第1の凹形三角金具(B)39、第2の凹形三角金具(B)43を上下反転させてM形補強柱35の下端に被せ溶接により接合した状態を示す。図2bは、図2aで説明した4階建用ホ―ルダウン金物30を取り付けるため木造建物の1階床下部分を構成するコンクリート製の基礎66、土台65、根太64、構造用合板63、下枠62と、柱59と、木造建物1階天井部分を構成する上枠58、頭つなぎ57、床枠組56、構造用合板55、上枠54を示す。
【0017】
図3は、図2bで説明した木造建物の下枠62と柱59と上枠58に、図2aで説明した4階建用ホ―ルダウン金物30を第1のアンカーボルト41と第1のアンカーボルト用ナット38、第2のアンカーボルト42と第2のアンカーボルト用ナット45、さらに第1の六角コーチスクリュー37(寸法はM12×75mm)、第2の六角コーチスクリュー46(寸法はM12×75mm)、さらに第1の連結ボルト34と第1の連結ボルト用ナット31、第2の連結ボルト48と第2の連結ボルト用ナット51で取り付けた状態を示す。
【0018】
図4は、図2aで説明した4階建用ホ―ルダウン金物30を、図4aでは分解図で示すと共に、図4bでは組立図で示す。4階建用ホ―ルダウン金物30を構成するM形補強柱35は厚さ2.3mm、幅約280mm、長さ約2496mmの長方形の平板鋼板を、図7の第三角法の図面で示すように、幅約60mmの第1の折曲面(A)98と、次に第1の折曲面(A)98に対して直角に折り曲げた幅約80mmの第1の折曲面(B)99と、次に第1の折曲面(B)99に対して直角に折り曲げた幅約80mmの第2の折曲面(B)101と、次に第2の折曲面(B)101に対して直角に折り曲げた幅約60mmの第2の折曲面(A)100で概ねM形に成形され、両端の先端(図7で示す先端部(B)140、先端部(A)141)を強度を高めるため先端折りし、第1の折曲面(B)99と第2の折曲面(B)101の概ね中心線上に、4階建用ホ―ルダウン金物30を柱59(図2bで示す)に取り付けるため各々6個の取付穴が成形される。
【0019】
図4aで示す第1の凹形三角金具(A)33、第2の凹形三角金具(A)49、第1の凹形三角金具(B)39、第2の凹形三角金具(B)43は同一形状の部材で、第1の凹形三角金具(A)33は、厚さ6mmの平板鋼板を等脚台形(下底約387mm、上底約87mm、高さ約150mm、左右の脚約212mm)の形状に成形し、このように成形した等脚台形の左右の脚部を下底に対して直角三角形の形状になるように直角に折り曲げることにより、中央の長方形(縦約87mm、横約150mm)の形状をした第1の支持面(A)81と、左右の直角二等辺三角形(辺の長さは各々約150mm、斜辺の長さは約212mm)の形状をした第1の側面(A)82、第1の側面(B)83が成形され、さらに第1の支持面(A)81には下底から約50mm離れた中央部に直径約30mmの第1の固定穴(A)32が成形される。このように成形された4個の第1の凹形三角金具(A)33、第2の凹形三角金具(A)49、第1の凹形三角金具(B)39、第2の凹形三角金具(B)43は、4階建用ホ―ルダウン金物30を柱59(図2で示す)の柱脚と柱頭に取り付けるための部材で、M形補強柱35の上端の第1の補強柱上端部(A)94、第1の補強柱上端部(B)95、第2の補強柱上端部(B)96、第2の補強柱上端部(A)97に対して、第1の凹形三角金具(A)33と第2の凹形三角金具(A)49が脚部を下向きにして横並びに互いに90度回転させて配置した状態を示すと共に、下端の第1の補強柱下端部(C)102、第1の補強柱下端部(D)103、第2の補強柱下端部(D)104、第2の補強柱下端部(C)105に対して、第1の凹形三角金具(B)39と第2の凹形三角金具(B)43を上下反転させた状態で脚部を上向きにして配置した状態を示す。
【0020】
図4bは、図4aで説明した第1の凹形三角金具(A)33、第2の凹形三角金具(A)49と第1の凹形三角金具(B)39、第2の凹形三角金具(B)43をM形補強柱35の上端(第1の補強柱上端部(A)94、第1の補強柱上端部(B)95、第2の補強柱上端部(B)96、第2の補強柱上端部(A)97)と、M形補強柱35の下端(第1の補強柱下端部(C)102、第1の補強柱下端部(D)103と第2の補強柱下端部(D)104、第2の補強柱下端部(C)105)に取り付けた状態を示す。図4aで説明したM形補強柱35の上端の第1の補強柱上端部(A)94と第1の補強柱上端部(B)95と中央折曲部128に対して、第1の凹形三角金具(A)33の第1の折曲部(A)80と第1の下底(A)85と第1の下底(B)84を当接させて被せ、第1の補強柱上端部(A)94、第1の補強柱上端部(B)95と第1の凹形三角金具(A)33の当接した部分を溶接で接合すると共に、さらにM形補強柱35の上端の第2の補強柱上端部(A)97と第2の補強柱上端部(B)96と中央折曲部128に対して、第2の凹形三角金具(A)49の第2の折曲部(A)89と第2の下底(A)87と第2の下底(B)92を当接させて被せ、第2の補強柱上端部(A)97、第2の補強柱上端部(B)96と第2の凹形三角金具(A)49の当接した部分を溶接で接合させ、同様に、M形補強柱35の第1の補強柱下端部(C)102と第1の補強柱下端部(D)103と中央折曲部128に対して、前記第1の凹形三角金具(A)33と同一形状で形成した第1の凹形三角金具(B)39を上下反転させた状態で、第1の折曲部(B)108と第1の下底(C)106と第1の下底(D)111を当接させて被せ、第1の補強柱下端部(C)102、第1の補強柱下端部(D)103と第1の凹形三角金具(B)39の当接した部分を溶接で接合すると共に、さらにM形補強柱35の第2の補強柱下端部(C)105と第2の補強柱下端部(D)104と中央折曲部128に対して、前記第2の凹形三角金具(A)49と同一形状で成形した第2の凹形三角金具(B)43を上下反転させた状態で、第2の折曲部(B)115と第2の下底(C)113と第2の下底(D)119を当接させて被せ、第2の補強柱下端部(C)105、第2の補強柱下端部(D)104と第2の凹形三角金具(B)43の当接した部分を溶接で接合させた状態を示す。
【0021】
さらに図4bで示すように、第1の凹形三角金具(A)33の第1の側面(B)83の端部の第1の下底(B)84と第2の凹形三角金具(A)49の第2の側面(B)91の端部の第2の下底(B)92を溶接で接合させ、さらに前記接合した第1の下底(B)84と第2の下底(B)92をM形補強柱35の第1の折曲面(B)99と第2の折曲面(B)101に溶接で接合すると共に、第1の凹形三角金具(B)39の第1の下底(D)111と第2の凹形三角金具(B)43の第2の下底(D)119を溶接で接合させ、さらに前記接合した第1の下底(D)111と第2の下底(D)119をM形補強柱35の第1の折曲面(B)99と第2の折曲面(B)101に溶接で接合することにより、M形補強柱35の上端と下端に第1の凹形三角金具(A)33と第2の凹形三角金具(A)49と第1の凹形三角金具(B)39と第2の凹形三角金具(B)43を頑強に固定することが可能になった。
【0022】
図5は、図4で説明した4階建用ホ―ルダウン金物30を、点線で示す上枠73、床枠組74、構造用合板75、下枠76に第3の連結ボルト126、第4の連結ボルト127と第3の連結ボルト用ナット124、第4の連結ボルト用ナット125で取り付けると共に、さらに上枠77、床枠組78、構造用合板76に第5の連結ボルト122、第6の連結ボルト123と第5の連結ボルト用ナット120、第6の連結ボルト用ナット121で取り付けた状態を示す。
【0023】
図6は、図4で説明した4階建用ホールダウン金物30を第三角法の図面で示す。
【0024】
図7は、図4aで説明したM形補強柱35を第三角法の図面で示す。正面図の第1の折曲面(B)99に表示した第1のY通り取付穴148、第2のY通り取付穴149、第3のY通り取付穴150、第4のY通り取付穴151、第5のY通り取付穴152、第6のY通り取付穴153は木造建物の柱59(図2で示す)にM形補強柱35を六角コーチスクリュー37(図4で示す)で取り付けるための取付穴で、平面図で示す寸法Aは図4で説明したM形補強柱35の第2の補強柱上端部(A)97の幅(約60mm)を示す。寸法Bは図4で説明したM形補強柱35の第2の補強柱上端部(B)96の幅(約80mm)を示す。寸法Cは図4で説明したM形補強柱35の第1の補強柱上端部(B)95の幅(約80mm)を示す。寸法Dは図4で説明したM形補強柱35の第1の補強柱上端部(A)94の幅(約60mm)を示す。正面図で示す寸法EはM形補強柱35の上端から第1のY通り取付穴148までの寸法(約100mm)を示す。寸法Fは第1のY通り取付穴148から第2のY通り取付穴149までの寸法(約330mm)を示す。寸法Gは第2のY通り取付穴149から第3のY通り取付穴150までの寸法(約400mm)を示す。寸法Hは第4のY通り取付穴151から第5のY通り取付穴152までの寸法(約400mm)を示す。寸法Iは第5のY通り取付穴152から第6のY通り取付穴153までの寸法(約330mm)を示す。寸法JはM形補強柱35の下端から第6のY通り取付穴153までの寸法(約100mm)を示す。寸法KはM形補強柱35の上端から下端までの寸法(約2496mm)を示す。左側面図で示す第2の折曲面(B)101に示した第1のX通り取付穴142、第2のX通り取付穴143、第3のX通り取付穴144、第4のX通り取付穴145、第5のX通り取付穴146、第6のX通り取付穴147も木造建物の柱59(図2で示す)にM形補強柱35を六角コーチスクリュー46(図4で示す)で取り付けるための穴で、柱59(図2で示す)の隣り合うX通りとY通りにM形補強柱35を同一寸法の六角コーチスクリューで取り付けるため、第1のY通り取付穴148、第2のY通り取付穴149、第3のY通り取付穴150、第4のY通り取付穴151、第5のY通り取付穴152、第6のY通り取付穴153に対して穴位置を移動し、寸法Qは約130mm、寸法Rは約330mm、寸法Sは約400mm、寸法Tは約400mm、寸法Uは約330mm、寸法Vは約130mmで成形される。
【0025】
図8は、図4bで説明したM形補強柱35の上端に取り付けた第1の凹形三角金具(A)33と第2の凹形三角金具(A)49を第三角法の図面で示す。
【0026】
図9は、図3図5で説明した4階建用ホ―ルダウン金物30を4階建ての木造建物の隅柱に取り付けた状態を示す。
【0027】
以上、実施の形態に基づいて、本発明に係る4階建用ホ―ルダウン金物について詳細に説明してきたが、本発明は、以上の実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において各種の改変をなしても、本発明の技術的範囲に属するのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】本発明の実施の形態に係る、従来の、木造建築におけるアンカーボルトを使った施工事例を斜視図で示す。
図2】同実施の形態に係る、柱と、その柱に取り付けるための4階建用ホ―ルダウン金物を斜視図で示す。
図3】同実施の形態に係る、図2で示した柱に4階建用ホールダウン金物を取り付けた状態を斜視図で示す。
図4】同実施の形態に係る、4階建用ホールダウン金物を分解した状態と、組み立てた状態を斜視図で示す。
図5】同実施の形態に係る、図4で示した4階建用ホールダウン金物を2階の柱に取り付けた状態を斜視図で示す。
図6】同実施の形態に係る、図4で示した4階建用ホールダウン金物を第三角法で示す。
図7】同実施の形態に係る、図6で示した4階建用ホールダウン金物のM形補強柱を第三角法の図面で示す。
図8】同実施の形態に係る、図4で示した4階建用ホールダウン金物の上端に取り付けた2個の凹形三角金具を第三角法の図面で示す。
図9】同実施の形態に係る、4階建用ホールダウン金物を木造4階建て建物の隅柱に取り付けた状態を斜視図で示す。
【符号の説明】
【0029】
A 寸法
B 寸法
C 寸法
D 寸法
E 寸法
F 寸法
G 寸法
H 寸法
I 寸法
J 寸法
K 寸法
L 寸法
M 寸法
N 寸法
O 寸法
P 寸法
Q 寸法
R 寸法
S 寸法
T 寸法
U 寸法
V 寸法
1 ホールダウン金物
2 たて枠
3 ビス
4 ナット
5 構造用合板
6 下枠
7 根太
8 土台
9 コンクリート製の基礎
10 アンカーボルト
11 たて枠
12 ビス
13 ホールダウン金物
14 ナット
15 連結ボルト
16 構造用合板
17 下枠
18 床枠組
19 頭つなぎ
20 上枠
21 ナット
22 ホールダウン金物
23 ビス
24 たて枠
30 4階建用ホールダウン金物
31 第1の連結ボルト用ナット
32 第1の枠固定穴(A)
33 第1の凹形三角金具(A)
34 第1の連結ボルト
35 M形補強柱
36 第1の柱取付穴
37 第1の六角コーチスクリュー
38 第1のアンカーボルト用ナット
39 第1の凹形三角金具(B)
40 第1の枠固定穴(B)
41 第1のアンカーボルト
42 第2のアンカーボルト
43 第2の凹形三角金具(B)
44 第2の枠固定穴B
45 第2のアンカーボルト用ナット
46 第2の六角コーチスクリュー
47 第2の柱取付穴
48 第2の連結ボルト
49 第2の凹形三角金具(A)
50 第2の枠固定穴(A)
51 第2の連結ボルト用ナット
52 第1の下枠穴
53 第2の下枠穴
54 下枠
55 構造用合板
56 床枠組
57 頭つなぎ
58 上枠
59 柱
60 第3の下枠穴
61 第4の下枠穴
62 下枠
63 構造用合板
64 根太
65 土台
66 コンクリート製の基礎
73 上枠
74 床枠組
75 構造用合板
76 下枠
77 上枠
78 床枠組
79 構造用合板
80 第1の折曲部(A)
81 第1の支持面(A)
82 第1の側面(A)
83 第1の側面(B)
84 第1の下底(B)
85 第1の下底(A)
86 第1の矢印
87 第2の下底(A)
88 第2の支持面(A)
89 第2の折曲部(A)
90 第2の側面(A)
91 第2の側面(B)
92 第2の下底(B)
93 第2の矢印
94 第1の補強柱上端部(A)
95 第1の補強柱上端部(B)
96 第2の補強柱上端部(B)
97 第2の補強柱上端部(A)
98 第1の折曲面(A)
99 第1の折曲面(B)
100 第2の折曲面(A)
101 第2の折曲面(B)
102 第1の補強柱下端部(C)
103 第1の補強柱下端部(D)
104 第2の補強柱下端部(D)
105 第2の補強柱下端部(C)
106 第1の下底(C)
107 第1の側面(C)
108 第1の折曲部(B)
109 第1の支持面(B)
110 第1の側面(D)
111 第1の下底(D)
112 第3の矢印
113 第2の下底(C)
114 第2の側面(C)
115 第2の折曲部(B)
116 第2の支持面(B)
117 第2の側面(D)
118 第4の矢印
119 第2の下底(D)
120 第5の連結ボルト用ナット
121 第6の連結ボルト用ナット
122 第5の連結ボルト
123 第6の連結ボルト
124 第3の連結ボルト用ナット
125 第4の連結ボルト用ナット
126 第3の連結ボルト
127 第4の連結ボルト
128 中央折曲部
140 先端部(B)
141 先端部(A)
142 第1のX通り取付穴
143 第2のX通り取付穴
144 第3のX通り取付穴
145 第4のX通り取付穴
146 第5のX通り取付穴
147 第6のX通り取付穴
148 第1のY通り取付穴
149 第2のY通り取付穴
150 第3のY通り取付穴
151 第4のY通り取付穴
152 第5のY通り取付穴
153 第6のY通り取付穴
160 たて枠4階
161 たて枠3階
162 たて枠2階
163 たて枠1階
164 たて枠4階
165 たて枠3階
166 たて枠2階
167 たて枠1階
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9