(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-30
(45)【発行日】2024-08-07
(54)【発明の名称】後付地震遮断機
(51)【国際特許分類】
H01H 83/00 20060101AFI20240731BHJP
H01H 73/02 20060101ALI20240731BHJP
【FI】
H01H83/00
H01H73/02 A
(21)【出願番号】P 2024010983
(22)【出願日】2024-01-29
【審査請求日】2024-01-29
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】391011113
【氏名又は名称】網矢 貞幸
(72)【発明者】
【氏名】網矢 貞幸
【審査官】片岡 弘之
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-296421(JP,A)
【文献】特開平08-287812(JP,A)
【文献】登録実用新案第3025848(JP,U)
【文献】登録実用新案第3194092(JP,U)
【文献】登録実用新案第3103509(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 83/00
H01H 73/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
後付地震遮断機は、キャップ(1)と紐(2)と錘(3)と支え部(4)で構成されており、
該キャップ(1)は、既存の遮断機のスイッチ(5)に被せてあり、
前記紐(2)は、該キャップ(1)と前記錘(3)を繋いでおり、
前記支え部(4)は
釘(4a)2本を使用し、該錘(3)を下から支える物で、該既存の遮断機の、下の壁(6)に取り付けてあり、
該支え部(4)の上に、該錘(3)を乗せてあることを特徴とする後付地震遮断機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地震の時に支え部から錘が落ちて、遮断機のスイッチをオフにする後付地震遮断機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の、特許文献2の実願2004-739 名称 錘落下式感震電流ブレーカー操作器具の
図4は、家庭用のブレーカーまたは分電盤に取り付けやすい構造であるため、その錘落下式感震電流ブレーカー操作器具を購入しても、取り付けができないと言った苦情が、多かった。その錘落下式感震電流ブレーカー操作器具は、ブレーカーのスイッチ(9)にクリップ(9a)を取り付け、そのクリップ(9a)に鎖(9b)を介して錘(9c)に繋ぎ、地震の時にはその錘(9c)がLプレート(9d)から落ちてスイッチ(9)を切る物であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】実願2014-4500
【文献】実願2004-739
【文献】特願2002-139270
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の、特許文献2の実願2004-739 名称 錘落下式感震電流ブレーカー操作器具の
図4は、ブレーカーのスイッチ(9)にクリップ(9a)を取り付け、そのクリップ(9a)に鎖(9b)を介して錘(9c)に繋ぐ。そして地震の時には、その錘(9c)がLプレート(9d)から落ちて、スイッチ(9)を切る物であったが、ブレーカーにL字型のプレート(9d)を取り付けるためには、そのブレーカーに合わせてスイッチ(9)などをよける孔が必要であり、複雑であった。それなら、Lプレート(9)をブレーカーから外し、そのブレーカーの下の壁に取り付けると、もっと簡単に取り付けることが可能で、後付であるため遮断機のブレーカーを、そのまま使用できる。
【0005】
そこで、本発明の後付地震遮断機は、市販の遮断機のスイッチ(5)と錘(3)を紐(2)が繋いでおり、その下に取り付けた支え部(4)の上に錘(3)が乗せられていて、地震の揺れで錘(3)が落ちることで、スイッチ(5)が切れる物を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の後付地震遮断機は、キャップ(1)と紐(2)と錘(3)と支え部(4)で構成されており、そのキャップ(1)は既存の遮断機の、スイッチ(5)の先に被せてある。そして紐(2)は、キャップ(1)と錘(3)を繋いでいる。
【0007】
前記支え部(4)は、釘(4a)またはアングルでできており、支え部(4)が、釘(4a)で取り付ける場合は、既存の遮断機の下に釘(4a)2本を打ち、釘(4a)と釘(4a)の間に錘(3)を固定する。また、アングルの下面は、壁(6)に取り付けるためネジ釘用の孔が開いており、ネジ釘で取り付ける。または、接着剤や両面テープで接着する。
【0008】
支え部(4)の、アングルの上の面は、中央に孔(4b)が開いており、その孔(4b)は錘(3)より小径で、その孔(4b)の上に錘(3)が乗せられていて、地震のときは揺れるので錘(3)が支え部(4)から落下し、紐(2´)を引っ張るのでスイッチ(5´)が切れる。また支え部(4)が釘(4a)の場合は、釘(4a)と釘(4a)との間に、固定した錘(3)も揺れて落下し、スイッチ(5´)が切れることで目的を達成した。
【発明の効果】
【0009】
本発明の後付地震遮断機は、次のような効果がある。
(イ)後付であるため、遮断機をそのまま使用できる。
(詳しくは0005段落参照)
(ロ)地震の時に、自動的に遮断機は切れる。 (詳しくは0008段落参照)
(ハ)電気が通電しても、遮断機は切れたままである。
(詳しくは0017段落参照)
(ニ)スイッチは、軽い力で作動する。 (詳しくは0019段落参照)
(ホ)スイッチは軽い力で作動するので、錘が軽い物でよい。
(詳しくは0019段落参照)
(ヘ)頭上にある錘は、軽い方が安全である。 (詳しくは0019段落参照)
(ト)従来の物より簡単である。 (詳しくは0004段落参照)
(チ)
図2は、後付地震遮断機の全部品であり簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】図は、後付地震遮断機の正面図と一部断面図である。
【
図4】図は、従来の錘落下式感震電流ブレーカー操作器具の斜視図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の後付地震遮断機は、全てのスイッチ(5)に取り付けられる物であるが、漏電遮断機が大元のスイッチ(5)であるため、そのスイッチ(5)を遮断する方法を説明する。既存の漏電遮断機のスイッチ(5)にキャップ(1)を被せ、そのキャップ(1)には紐(2)が取り付けてあり、その紐(2)は錘(3)を吊り下げるようになっている。
【0012】
その錘(3)を、支え部(4)の上に乗せている。地震が起これば、錘(3)は支え部(4)から落下し、錘(3´)の重さで紐(2´)を引っ張り、引っ張られた紐(2´)はキャップ(1´)に伝わり、スイッチ(5´)を下げ、電源を遮断する。
【0013】
大地震が発生したときは、電気は停電になるが、復旧させるときに問題があり、各家の状態を確認するわけにはいかない。その訳は、早く電気を復旧しないと、冷蔵庫など電気を止めたための、被害が発生する恐れがある。しかし、電気を復旧すると、倒れた電機ストーブなどから火災が起きることがあるので、地震用遮断機が必要である。
【0014】
その地震用遮断機は、後から取り付けることが可能であり、キャップ(1)と紐(2)と錘(3)と支え部(4)だけでよく、そのキャップ(1)は、遮断機のスイッチ(5)の先に被せてあり、接着剤などでスイッチ(5)の先に被せるとキャップ(1)はしっかりと固定する。そのキャップ(1)には紐(2)が具備されており、紐(2)はキャップ(1)と錘(3)の間に介在している。
【0015】
その紐(2)の長さは約30センチで、遮断機の下に支え部(4)を設置し、その支え部(4)は釘(4a)が2本で、その釘(4a)をとめる間隔が大切である。それ以外に、アングル(4a)を使用して、アングル(4a)の下面は壁(6)に取り付けるためネジ釘用の孔が開いており、ネジ釘で取り付ける。または、接着剤や両面テープで接着する。
【0016】
アングル(4a)の上の面は、平面の中央には孔(4b)が開いており、その孔(4b)の上に錘(3)が乗せられていて、地震のときは錘(3)が支え部(4)から落下し、紐(2´)を引っ張る。その長さが約30センチで、支え部(4)の上に乗せた錘(3)は約10センチ落下して紐(2´)が張り、紐(2´)はキャップ(1´)を下に引っ張り、キャップ(1´)はスイッチ(5´)を下に下げ、電気は通電しなくなる。
【0017】
この後付地震遮断機は、遮断機のブレーカーや各部屋のスイッチで、スイッチ(5)が上下に操作するものであれば、簡単に後から取り付けることができる。また、この後付の地震用遮断機は辺りの電気が復旧しても、錘(3´)を元の支え部(4)の上に戻し、スイッチ(5)をONにするまでは、家の電気が復旧することは無いので安全である。つまり自分の家は、自分で全ての部屋の確認をしてから、電気を復旧する。
【実施例1】
【0018】
本発明の後付地震遮断機を、図面を参照して説明する。
図1は、後付地震遮断機の斜視図である。なお、´の付いている点線の物は、地震の後のスイッチ(5´)とキャップ(1´)と紐(2´)と錘(3´)である。その後付地震遮断機は、後から取り付ける物で、既存の遮断機に取り付けるだけでよいので、従来の遮断機を無駄にしない。その既存の遮断機は50アンペアーで、一般的な家庭用の元スイッチである。大きさは、縦15センチ、横10センチ、奥行5センチで、スイッチ(5)は横2センチの縦1センチで、そのスイッチ(5)の先にキャップ(1)を被せる。
【0019】
そのキャップ(1)は、接着剤で簡単には外れないようにして、キャップ(1)は多少上底に取り付ける。その訳は、スイッチ(5)が約2キログラムで動くスイッチ(5)ならば、そのキャップ(1)を取り付けることで、スイッチ(5)の作用点が約5センチ長くなり、1キログラムで動くようになる。そのため、頭より高い位置に重たい2キロの物を使用するより、軽い1キログラムの物を使用した方が、頭に当たったときに被害が少ない。そのキャップ(1)は、ホームサンターの角パイプ売り場に、プラスチックの縦15ミリ、横25ミリ、長さ1メートルの物を8センチに切って使用するが、無ければアルミ等でもよい。そして、そのキャップ(1)の先端にΦ2の紐(2)を取り付け、スイッチ(5)に嵌め込み、その後隙間接着剤で空間を満たす。その紐(2)は、電気を通さないものがよい。
【0020】
そして、既存の遮断機の下には、支え部(4)の釘(4a)があり、その釘(4a)はねじ釘でできており、釘(4a)は2本で、釘(4a)と釘(4a)の間隔は3センチで、Φ60の錘(3)を移動しないように載せて固定している。さらに、釘(4a)を取り付ける角度は、手元を2度から10度下に下げ、釘(4a)の頭で止まるようにする。
【0021】
その錘(3)は、つり道具屋で買った浮きで、50グラムの物で、重さが足りないため中に粘土を詰めこんで、約1キログラムにしている。それに、元は浮きであるため、赤や黄色の目立つ色をしている。または、夜の暗い所で釣りをしているときには、蛍光塗料などを使っているので、同じく蛍光塗料を塗った浮きを使用しても良い。
【0022】
その錘(3)を支え部(4)から降ろすと、スイッチ(5´)が切れることを確認して、台(4)の上にセットする。重さが足りないときは、中に鉛を入れた物に交換する。つまり、粘土の中に鉛を錬り込み、それを浮きの中に詰め込み、錘(3)を作る。
【0023】
支え部(4)はねじ釘(4a)を採用し、長さ90ミリを30ミリ打ち、錘(3)が転げないように、40ミリ間隔を開けた釘(4a)と釘(4a)の間隔で、錘(3)が約3ミリ下に落ち込み固定する。
【0024】
その釘(4a)と釘(4a)の間隔が大切で、間隔の距離が狭いと震度3ぐらいで作動して、錘(3´)が落ちて、電源が切れてしまう。そして間隔が広すぎると、震度5でも作動せず、電気ストーブなどが倒れても電気が切れない場合には、火災になる場合がある。また、電気ストーブには、底に安全装置が付いているが、地震で燃え草のほうが近寄ってくることもあり、やはり電気は、その家の持ち主の安全確認が済んでから、自分で遮断機をオンとし、復旧するのがよい。
【0025】
そして、
図2は本発明の全部品である。左にはキャップ(1)があり、そのキャップ(1)には紐(2)が結んでおり、その先には錘(3)に繋がっている。そのキャップ(1)の先は、隙間接着剤を詰め込んでいる。その上には、釘(4a)が2本あり、これだけで後付地震遮断機を作るものである。
【実施例2】
【0026】
図3は、後付地震遮断機の側面と一部支え部(4)のアングルの断面図であり、点線で描かれているスイッチ(5´)キャップ(1´)紐(2´)錘(3´)は、支え部(4)から錘(3)が落下したところである。その既存の遮断機は50アンペアーで、一般的な家庭用の基スイッチである。大きさは、縦15センチ、横10センチ、奥行5センチで、スイッチ(5)は横2センチの縦1センチで、そのスイッチ(5)の先にキャップ(1)を被せる。
【0027】
そのキャップ(1)は接着剤で、簡単には外れないようにして、そのキャップ(1)は多少揚げ底に取り付ける。その訳は、スイッチ(5)が約2キログラムで作動するスイッチ(5)ならば、そのキャップ(1)を取り付けることで、スイッチ(5)の作用点が約5センチに長くなり、1キログラムで動くようになる。そして、そのキャップ(1)にΦ2の紐(2)を取り付け、錘(3)に繋いでいる。そして、その紐(2)は電気を通さないものがよい。
【0028】
支え部(4)はアングルでできており、アングルの上の面は、一辺が6センチで、中央にΦ40の孔(4b)があり、Φ60の錘(3)を移動しないように載せてある。壁(10)と接する面は、ねじ釘で止める孔のΦ6が開いており、その孔に釘2本で止めている。
【0029】
その錘(3)は、つり道具屋で買った浮きで、重さが足りないため中に粘土を詰めこんで、約1キログラムにしている。それに、元は浮きであるため、赤や黄色の目立つ色をしている。または、夜の暗い所で釣りをしているときには、蛍光塗料などを使っているので、同じく蛍光塗料を塗った浮きを使用しても良い。
【0030】
その錘(3)を支え部(4)から降ろすと、スイッチ(5´)が切れることを確認して、支え部(4)の上に乗せてセットする。重さが足りないときは、中に鉛を入れた物に交換する。つまり、粘土の中に鉛を錬り込み、それを浮きの中に詰め込み、錘(3)を作る。
【0031】
支え部(4)はプラスチックのアングルで、長さ60ミリに切断し、上の面にはΦ40の孔(4b)が開いており、その孔(4b)は錘(3)が転げないように開けた孔(4b)で、錘(3)を約3ミリ下に落ち込み固定する。
【0032】
その孔(4b)の大きさは大切で、孔(4b)の径が小さいと震度3ぐらいで作動し、電源が切れてしまう。そして孔(4b)が太すぎると、震度5でも作動せず、電気ストーブなどが倒れても電機が切れない場合には、火災になる場合がある。電気ストーブには、下に安全装置が付いているが、地震で燃え草のほうが近寄ってくることもあり、やはり電気は、その家の持ち主の安全確認が済んでから、自分で遮断機をオンとするのがよい。
【実施例3】
【0033】
以下、使用例について説明する。
後付地震遮断機は、通常玄関の手が届かない高い位置に取り付けられている。その後付地震遮断機の後には、各部屋に配電する20アンペアのスイッチがある。その大元の後付地震遮断機は壁(6)に設置しており、その後付地震遮断機の下に支え部(4)の釘(4a)やアングルを取り付ける。
【0034】
その支え部(4)は、釘(4a)ならば間隔は4センチぐらいで、アングルならばΦ40の孔(4b)を開け、その上に錘(3)を乗せている。そして地震が起こり、錘(3)が支え部(4)から落下し、錘(3´)の重さでスイッチ(5´)が下に下がり、スイッチが切れたところを
図1と
図3の点線で表している。
【0035】
この後付地震遮断機は、元の電気が切れているか、切れていないかを、錘(3)が支え部(4)に載っているか、落ちているかで確認できる。また、落下して電気が切れた場合には、作業員が電気を復旧しても、家の中は後付地震遮断機の錘(3´)が落ちている場合には、復旧しないので、業者が電気を復旧させても、家の中は停電したままであるので、自宅を離れて非難しているときでも安心である。
【0036】
地震の揺れが収まり、電気を復旧したいときには、各部屋を確認し、錘(3´)を支え部(4)の上に置き、スイッチ(5´)を上に上げてスイッチ(5)にすると、電機はONとなり、元の通電が通る状態になる。そして、各部屋を確認しながら、一部屋づつ電気を通し、漏電などの異常が無いか確認する。
【実施例4】
【0037】
符号と用語の詳しい説明をする。
キャップ(1)は、遮断機のスイッチ(5)をカバーするもので、少しスイッチ(5)の長さを長くして、スイッチ(5)の操作を軽い力で行われるようになっている。そして、キャップ(1)の先には紐(2)が取り付けられる。
キャップ(1´)は、スイッチ(5´)が切れた状態を表している。紐(2´)は錘(3´)の重さをキャップ(1´)に伝え、スイッチ(5´)がOFFの状態になっており、キャップ(1´)が下を向いても外れないように、接着剤が必要となる。
紐(2)は、スイッチ(5)のキャップ(1)と錘(3)を繋ぐための物である。その紐(2)は、電気器具の部品であるため、通電しない物で、錘(3)の重さ1キログラムを吊るす強度が必要である。そして、紐(2)は支え部(4)の上に載った状態であり、紐(2)は揺るんだ状態である。
紐(2´)は、地震で錘(3´)が落ちて、紐(2´)が張っている状態をあらわしている。錘(3´)は支え部(4)から落ちて、紐(2´)が張り、キャップ(1´)を引っ張ってスイッチ(5´)が切れている。
錘(3)は、つり道具店の真ん丸い浮きが、形状的に良く、また丸いため角が無く安全である。そして、暗い所でも目立つようになっており、そのプラスチックであるため中が空洞になっており、その重さは50グラムであるから、その空洞に粘土や、重さが足りないときには鉛を混合して、詰める。
錘(3´)は、地震で錘(3´)が支え部(4)から落ちている状態をあらわしている。
【0038】
支え部(4)で、
図1は釘(4a)を使用し、
図3はプラスチック製のアングルで、遮断機の下に取り付けている。そのアングルの壁(6)の取り付けは、壁(6)と接する面に、ねじ釘を2本で止める。
釘(4a)は、支え部(4)の部品で、ねじ釘(4a)を使用すると、ねじ釘(4a)の出し入れか簡単にできる。また、釘(4a)の間隔は大切で、地震の震度に合わせて間隔を決める。さらに、釘(4a)を上向きに打って、釘(4a)の頭で止まっている。
孔(4b)は、支え部(4)のアングルを加工したところで、上の面の中央にΦ30の孔(4b)を開け、壁(10)に接する面には、ねじ釘で止めるようにΦ6の孔が2箇所開いている。
スイッチ(5)は、遮断機のスイッチ(5)で、漏電したときには0.1秒以内に反応するが、地震の時には停電になり反応しないので、電気を復旧したときに、家の様子を見てから遮断機のスイッチ(5)を入れることが必要である。
スイッチ(5´)は、地震で錘(3´)が支え部(4)から落ちたところである。
壁(6)は、木の壁(6)が良いが、土壁(6)ならばその遮断機を木製の板の上に後付地震遮断機を取り付ける。
コード(7)は、
図1の上のコード(7)は電気の入り口で、遮断機の下のコード(7)は各部屋のブレーカーに繋がっている。
【0039】
アングルで鋼材なら山形鋼とも言い、フラットバー2枚を直角に接いだ形で、アングルの幅と横との長さは、6センチで、そこにΦ40の孔(4b)が開いており、もう一つの面は壁(6)に取り付けるための釘孔Φ6が2個開いてある。
【産業上の利用可能性】
【0040】
この後付地震遮断機は電気以外にも、本棚や棚にビンを並べているスーパーなどの食料店等に設置すると、地震が起きると錘(3)が落ち、その錘(3´)に具備した緞帳が下りてきて、本やビンを落下させない物もできるが、被害、その効果から鑑みると、そこまでは必要でない。
【符号の説明】
【0041】
1 キャップ 2 紐 3 錘
4 支え部 4a 釘 4b 孔
5 スイッチ 6 壁 7 コード
9 スイッチ 9a クリップ 9b 鎖 9c 錘
9d Lプレート
【要約】
【課題】 従来の錘落下式感震電流ブレーカー操作器具は、ブレーカーのスイッチにクリップを取り付け、そのクリップに鎖を介して錘に繋ぎ、地震の時には、その錘がLプレートから落ちてスイッチを切る物であったが、複雑であった。そこで、本発明の後付地震遮断機は、錘(3)を支える支え部(4)を遮断機の下に取り付けることで、簡単に取り付けられる。
【解決手段】 本発明の後付地震遮断機は、キャップ(1)と紐(2)と錘(3)と支え部(4)で構成されており、キャップ(1)は遮断機のスイッチ(5)の先に被せてあり、紐(2)はキャップ(1)と錘(3)を繋いでおり、支え部(4)は錘(3)を下から支える物で、地震で錘(3)が落ちることで、スイッチ(5´)が切れる簡単なものを提供する。
【選択図】
図1