(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-30
(45)【発行日】2024-08-07
(54)【発明の名称】乳ガン診断用乳房膨張カップ
(51)【国際特許分類】
A61B 10/00 20060101AFI20240731BHJP
A61B 6/50 20240101ALI20240731BHJP
【FI】
A61B10/00 T
A61B10/00 N
A61B6/50 500E
(21)【出願番号】P 2024042891
(22)【出願日】2024-02-07
【審査請求日】2024-02-07
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000246354
【氏名又は名称】有▲吉▼ 一夫
(72)【発明者】
【氏名】有▲吉▼ 一夫
【審査官】小野 健二
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-159965(JP,A)
【文献】実公昭45-010427(JP,Y2)
【文献】国際公開第2006/106927(WO,A1)
【文献】登録実用新案第3128904(JP,U)
【文献】特開2015-066273(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0230074(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108421173(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/06-5/22
6/00-6/58
10/00-10/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明のプラスチックにより形成され、その頂部に空気抜きが設けられたフランジ付きの乳房カップ、
薄いプラスチック板により形成され、その内径が前記フランジの内径よりも大きく前記フランジの外径よりも小さく、その外径が前記フランジの外径よりも大きく、その外径よりも外側に一部分が伸張したつまみを有し、一方の面に医療用接着剤が塗布されて前記フランジの前記乳房カップ側の面に接着されるフランジ押さえ、
油紙により形成され、その外径が前記フランジ押さえの外径と同径であり、その外径よりも外側に一部分が伸張したつまみを有し、前記フランジ押さえの前記医療用接着剤が塗付された面に接着される接着剤当て、及び、
前記乳房カップの空気抜きに接続される手動空気抜き、
からなる乳ガン診断用乳房膨張カップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乳ガン診断用乳房膨張カップに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、乳ガンの診断方法として、マンモグラフイ、超音波検査なとがあるが、立体的に診断する方法はなかった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来の診断方法に加えて、立体的に診断し、乳ガン診断が、多角的、且、確実に行えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の実施例を図について説明すると、透明のプラスチックで頂部に空気抜き3を設けた、フランジ2付きの乳房カップ1を形成し、また、薄いプラスチック板で、内径が、フランジ2の付け根まで通ると共に、外径は、フランジ2より大径で、つまみ6付きのフランジ押さえ4を形成し、且、フランジ押さえ4の片側全面に、医療用接着剤7を塗付すると共に、フランジ押さえ4の外径と同径で、つまみ6付きの接着剤当て8を油紙で形成し、而して、フランジ押さえ4を乳房カップ1の上側から通して、フランジ2の裏側に接着し、該医療用接着剤7面に、接着剤当て8を貼り付けたものである。
なお、本発明を、大、中、小型を製作し、各人に、適するものを使用するよにしたがよい。また、乳房回りになじむように、乳房カップ1を弾性を持った材料で形成したがよい。
【発明の効果】
【0005】
本発明は上記のように構成したので、乳ガン検診時は、先ず、接着剤当て8を外し、フランジ2を乳房回りに当て、フランジ押さえ4を押さえて乳房回りに密着すれば、乳房カップ1の気密性は、保持されるので、手動空気抜き9で空気を抜けば、真空状態になる。
その効果で、垂れ乳、小乳でも、乳房カップ1内で前向きの膨張状態になる。また、垂れず、豊かな乳房でも、乳房カップ1内で膨張状態になると共に今より前向きになる。
したがつて、目視診断が可能であると共に、レントゲンも横方向から撮影でるので、従来の診断方法に本発明の診断方法を加えれば、立体的に診断でき、今より、多角的、且、的確な診断をすることができる。
なお、診断完了後は、フランジ押さえ4のつまみ6持って、乳房カップ1を外し、肌に付着した医療用接着剤7を拭きとつて清浄にする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【発明を実施するための形態】
【0007】
1は頂部に空気抜き3を設けたフランジ2付きの乳房カップ。4はフランジ2の付け根まで通り、外径はフランジ2の外径より大径の、つまみ6付きのフランジ押さえで、該フランジ押さえ4の片側全面に、医療用接着剤7を塗付して、乳房カップ1の上側から通してフランジ2に接着し、而して、医療用接着剤7に、接着剤当て8を貼り付け、乳ガン検診時に、該接着剤当て8を外して、フランジ押さえ4を、乳房回りの肌に密着するようにしている。
【符号の説明】
【0008】
1 乳房カップ
2 フランジ
3 空気抜き
4 フランジ押さえ
5 乳
6 つまみ
7 医療用接着剤
8 接着剤当て
9 手動空気抜き
【要約】
【課題】 従来の乳ガンの診断方法として、マンモグラフイ、超音波検査なとがあるが、これに加えて、横方向から、目視診断とレントゲン撮影も可能にして、立体的に診断し、乳ガン診断が多角的、且、適確に行えるようにすることを目的とする。
【解決手段】乳房カップを乳房に被せ、真空状態にして、乳房を前方に向けて膨らませ、乳ガン診断が、多角的、且、確実にできるようにして解決した。
【選択図】
図1