(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-30
(45)【発行日】2024-08-07
(54)【発明の名称】トランスポートブロックサイズ決定
(51)【国際特許分類】
H04W 28/06 20090101AFI20240731BHJP
H04W 28/18 20090101ALI20240731BHJP
H04W 72/232 20230101ALI20240731BHJP
【FI】
H04W28/06
H04W28/18 110
H04W72/232
(21)【出願番号】P 2023502676
(86)(22)【出願日】2020-07-15
(86)【国際出願番号】 CN2020102084
(87)【国際公開番号】W WO2022011592
(87)【国際公開日】2022-01-20
【審査請求日】2023-03-30
(73)【特許権者】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】グオ, チウジン
(72)【発明者】
【氏名】シュー, ジン
(72)【発明者】
【氏名】リャン, チューロン
(72)【発明者】
【氏名】シュー, ジュン
(72)【発明者】
【氏名】カン, ジャン
(72)【発明者】
【氏名】フー, チャン
【審査官】米倉 明日香
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0312708(US,A1)
【文献】特開2019-075835(JP,A)
【文献】国際公開第2019/191973(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0109752(US,A1)
【文献】特開2019-016826(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信のための方法であって、
端末が、第1のコーディングレートおよび第2のコーディングレートを識別する第1のメッセージを受信することと、
前記端末が、第1の動作を実行することであって、前記第1の動作は、チャネルコーディングに関連し、かつ、前記第1のコーディングレートを使用し、前記第1の動作を実行することは、少なくとも前記第1のコーディングレートによって、第1の部分の一時トランスポートブロックサイズ(TBS)値を決定することを含む、ことと、
前記端末が、第2の動作を実行することであって、前記第2の動作は、具体的コーディング動作に関連し、かつ、前記第2のコーディングレートを使用し、前記第2の動作を実行することは、少なくとも前記第2のコーディングレートによって、第2の部分の一時TBS値を決定することを含む、ことと、
前記端末が、修正方法によって各部分の一時TBS値を修正することにより、修正された第1の部分のTBS値および修正された第2の部分のTBS値を生成することと、
前記端末が、少なくとも前記修正された第1の部分のTBS値および前記修正された第2の部分のTBS値に基づいて、最終TBS値を決定することと、
前記端末が、前記最終TBS値に応じた情報ビットの数を含む第2のメッセージの通信を実行することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記通信を実行することは、1)前記第1の動作および前記第2の動作に関連する前記情報を使用して、前記第2のメッセージを伝送すること、または、2)前記第1の動作および前記第2の動作に関連する前記情報を使用して、前記第2のメッセージを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記チャネルコーディングは、低密度パリティチェック(LDPC)コーディング動作を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の動作および第2の動作のうちのいずれかは、1)TBS決定動作、または、2)変調およびコーディングスキーム(MCS)インジケーション動作である、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、前記端末が、コードレート、変調順序、層の数、リソース要素の合計数(N
RE)の積を導出することによって、前記一時TBS値を決定することをさらに含み、前記N
REは、配分されたPRBの数を使用することによって決定される、請求項1および4のいずれかに記載の方法。
【請求項6】
前記方法は、
前記端末が、修正方法によって前記一時TBS値を修正することにより、修正されたTBS値を生成することと、
前記端末が、前記第1のコーディングレート、前記第2のコーディングレート、比率、所定の関数のうちの少なくとも1つに基づいて、前記修正されたTBS値を修正することにより、第1の部分の修正されたTBS値および第2の部分の修正されたTBS値を生成することであって、前記比率は、前記第1のコーディングレート、前記第2のコーディングレート、および/または、前記変調順序によって決定される、ことと、
前記端末が、前記第1の部分の修正されたTBS値および前記第2の部分の修正されたTBS値を組み合わせることによって、最終TBS値を決定することと
をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記修正方法は、少なくとも、丸め演算と、修正されたTBS値を生成するための閾値に関連する量子化値とを含み、前記閾値は、前記第1のコーディングレートおよび前記第2のコーディングレートに関連する、請求項1および4のいずれかに記載の方法。
【請求項8】
前記所定の関数は、丸め演算、切り捨て演算、切り上げ演算、修正係数を使用する乗算演算、前記修正係数を使用する除算演算、CRCビット数を使用する減算演算のうちのいずれかを含み、前記修正係数は、前記チャネルコーディングおよび前記具体的コーディング動作のうちのいずれかに関するコードブロックの数に関連する、請求項
6に記載の方法。
【請求項9】
前記情報ビット
の数は、LDPCコーディング動作に関するリフティングサイズの2倍よりも小さくなく、前記情報ビットは、前記具体的コーディング動作に関する入力ビットを除いて、TBSの一部である、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
コードブロックの情報ビットは、前記チャネルコーディングのコードブロックの上位ビット場所または先頭ビット場所に位置し、前記コードブロックの情報ビットは、前記具体的コーディング動作によって出力されるビットを除いて、前記チャネルコーディングのために使用されるTBSの一部である、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記チャネルコーディングのコードブロックの情報ビットの数が、LDPCコーディング動作に関するリフティングサイズの2倍よりも小さい場合、パディングビットのセットが、前記情報ビットのセットのビット場所を除いて、コードブロックのリフティングサイズの2倍の最初のビット場所に追加され、前記情報ビットのセットは、前記具体的コーディング動作から出力されるビットを除いて、前記チャネルコーディングのコードブロックの入力ビットの一部である、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
無線通信のための装置であって、
前記装置は、プロセッサを備え、
前記プロセッサは、請求項1~11のいずれかに記載の方法を実行するように構成されている、装置。
【請求項13】
コードが記憶されている非一過性のコンピュータ読み取り可能な媒体であって、前記コードは、プロセッサによって実行されると、請求項1~11のいずれかに記載の方法を実装することを前記プロセッサに行わせる、非一過性のコンピュータ読み取り可能な媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許文書は、概して、無線通信を対象とする。
【背景技術】
【0002】
モバイル通信技術は、世界をますます接続およびネットワーク化された社会に変化させている。モバイル通信の急速な成長および技術の進歩は、容量およびコネクティビティのさらなる需要につながっている。エネルギー消費、デバイス費用、スペクトル効率、および待ち時間等の他の側面もまた、種々の通信シナリオの必要性を満たすために重要である。より高い品質のサービスを提供する新しい方法を含む、種々の技術が、議論されている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本書は、デジタル無線通信に関連する方法、システム、およびデバイスを開示し、より具体的には、トランスポートブロックサイズを決定することに関連する技法を開示する。
【0004】
一例示的側面では、無線通信のための方法が、開示される。本方法は、端末によって、第1のコーディングレートおよび第2のコーディングレートを識別する第1のメッセージを受信するステップを含む。本方法はまた、端末によって、第1のコーディング動作に関連し、第1のコーディングレートを使用する第1の動作を実施するステップを含む。本方法はまた、端末によって、第2のコーディング動作に関連し、第2のコーディングレートを使用する第2の動作を実施するステップを含む。本方法はまた、端末によって、第1の動作および/または第2の動作に関連する情報を使用して、第2のメッセージを伝送または受信するステップを含む。
【0005】
別の例示的側面では、プロセッサを備える、無線通信装置が、開示される。プロセッサは、本明細書に説明される方法を実装するように構成される。
【0006】
また別の例示的側面では、本明細書に説明される種々の技法は、プロセッサ実行可能コードとして具現化され、コンピュータ可読プログラム媒体上に記憶されてもよい。
【0007】
1つまたはそれを上回る実装の詳細が、付随の添付書類、図面、および下記の説明に記載される。他の特徴が、説明および図面から、および付記から明白となるであろう。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
無線通信のための方法であって、
端末によって、第1のコーディングレートおよび第2のコーディングレートを識別する第1のメッセージを受信することと、
前記端末によって、第1のコーディング動作に関連し、前記第1のコーディングレートを使用する第1の動作を実施することと、
前記端末によって、第2のコーディング動作に関連し、前記第2のコーディングレートを使用する第2の動作を実施することと、
前記端末によって、前記第1の動作および/または前記第2の動作に関連する情報を使用して、第2のメッセージの通信を実施することと
を含む、方法。
(項目2)
前記通信を実施することは、前記第1の動作および/または前記第2の動作に関連する前記情報を使用して、前記第2のメッセージを伝送することを含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記通信を実施することは、前記第1の動作および/または前記第2の動作に関連する前記情報を使用して、前記第2のメッセージを受信することを含む、項目1に記載の方法。
(項目4)
前記第1のコーディング動作は、低密度パリティチェック(LDPC)コーディング動作を含む、項目1に記載の方法。
(項目5)
前記第1のコーディング動作は、極性コーディング動作、ターボコーディング動作、または畳み込みコーディング動作のうちのいずれかを含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
前記第2のコーディング動作は、ビット-シンボルエンコーディング動作またはシンボル-ビット変換動作のうちのいずれかを含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
前記第2のコーディング動作は、分配合致動作およびシグナリング成形動作を含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
前記第1の動作および第2の動作のうちのいずれかは、トランスポートブロックサイズ(TBS)決定動作である、項目1に記載の方法。
(項目9)
前記第1の動作および第2の動作のうちのいずれかは、変調およびコーディングスキーム(MCS)インジケーション動作である、項目1に記載の方法。
(項目10)
前記第1のコーディング動作に関するコードブロックセグメント化およびベースグラフ選択動作は、前記第2の動作に関連する、項目1に記載の方法。
(項目11)
前記端末によって、コードレート、変調順序、層の数、およびリソース要素の合計数(N
RE
)の積を導出することによって、一時トランスポートブロックサイズ(TBS)値を決定することであって、前記N
RE
は、配分されたPRBの数を使用することによって決定される、こと
をさらに含む、項目1および8のいずれかに記載の方法。
(項目12)
前記コードレートは、前記第1のコーディングレートおよび/または前記第2のコーディングレートによって決定される、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記N
RE
は、データ伝送のために利用可能ではないリソース要素の数を含まない、項目11に記載の方法。
(項目14)
前記端末によって、一時TBS値が、第1の部分の一時TBS値と、第2の部分の一時TBS値とを含むと決定することと、
前記端末によって、修正方法によって各部分の一時TBS値を修正し、修正された第1の部分のTBS値および修正された第2の部分のTBS値を発生させることと、
前記端末によって、少なくとも前記修正された第1の部分のTBS値および前記修正された第2の部分のTBS値に基づいて、最終TBS値を決定することであって、前記第1の部分の一時TBS値は、少なくとも前記第1のコーディングレートによって決定され、前記第2の部分の一時TBS値は、少なくとも前記第2のコーディングレートによって決定される、ことと
をさらに含む、項目1および8のいずれかに記載の方法。
(項目15)
前記端末によって、修正方法によって前記一時TBS値を修正し、修正されたTBS値を発生させることと、
前記端末によって、前記第1のコーディングレート、前記第2のコーディングレート、比率、および所定の関数のうちの少なくとも1つに基づいて、前記修正されたTBS値を修正し、第1の部分の修正されたTBS値および第2の部分の修正されたTBS値を発生させることと、
前記端末によって、前記第1の部分の修正されたTBS値および前記第2の部分の修正されたTBS値を組み合わせることによって、最終TBS値を決定することと
をさらに含む、項目11に記載の方法。
(項目16)
前記比率は、前記第1のコーディングレート、前記第2のコーディングレート、および/または前記変調順序によって決定される、項目15に記載の方法。
(項目17)
前記修正方法は、少なくとも、丸め演算と、修正されたTBS値を発生させるための閾値に関連する量子化値とを含み、前記閾値は、前記第1のコーディングレートおよび前記第2のコーディングレートに関連する、項目14および15のいずれかに記載の方法。
(項目18)
前記所定の関数は、丸め演算、切り捨て演算、切り上げ演算、修正係数を使用する乗算演算、前記修正係数を使用する除算演算、およびCRCビット数を使用する減算演算のうちのいずれかを含み、前記修正係数は、前記第1のコーディング動作および前記第2のコーディング動作のうちのいずれかに関するコードブロックの数に関連する、項目12および14-15のいずれかに記載の方法。
(項目19)
前記端末によって、前記第1のコーディング動作に関するベースグラフ選択に関連する複数のベースグラフパラメータを備える第3のメッセージを受信することと、
前記端末によって、前記複数のベースグラフパラメータに基づいて、ベースグラフを選択することであって、前記複数のベースグラフパラメータは、少なくとも前記第2のコーディング動作に関連する第2のコーディングレートを含む、ことと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目20)
第2のベースグラフは、第2のベースグラフ条件が満たされると決定することに応答して選択され、前記第2のベースグラフ条件は、情報ビット数が第1の閾値よりも大きくないかどうかを決定すること、前記情報ビット数が第2の閾値よりも大きくなく、前記第1のコーディング動作に関するコードレートが第3の閾値よりも大きくないかどうかを決定すること、または前記第1のコーディング動作に関する前記コードレートが第4の閾値よりも大きくないかどうかを決定することのうちのいずれかを含む、項目19に記載の方法。
(項目21)
第1のLDPCベースグラフは、第1のベースグラフ条件が満たされると決定することに応答して選択され、前記第1のベースグラフ条件は、情報ビット数が第2の閾値よりも大きくなく、前記第1のコーディング動作に関する第1のコードレートが第4の閾値よりも大きいかどうかを決定すること、または前記情報ビット数が第2の閾値よりも大きくなく、前記情報ビット数が第1の閾値よりも大きく、前記第1のコーディング動作に関する前記コードレートが第3の閾値よりも大きいかどうかを決定することのうちのいずれかを含む、項目19に記載の方法。
(項目22)
前記情報ビット数は、前記第2のコーディング動作の入力ビットまたは前記最終TBS値を含み、前記第1の閾値および/または前記第2の閾値は、前記第2のコーディング動作の第2のコーディングレート、前記変調順序、前記第1のコーディング動作の第1のコーディングレート、および/またはトランスポートブロック(TB)またはコードブロック(CB)に付加されるCRCビット数に関連し、前記第3の閾値および/または前記第4の閾値は、前記第2のコーディング動作のコードレートおよび前記第1のコーディング動作の第1のコーディングレートに関連する、項目19-21のいずれかに記載の方法。
(項目23)
前記通信を実施することは、前記通信を実施するための情報ビット数を使用することを含み、前記情報ビット数は、前記第1の動作および/または前記第2の動作のうちのいずれかに関するリフティングサイズの2倍よりも小さくなく、前記情報ビットは、前記第2のコーディング動作に関する入力ビットを除いて、TBSの一部である、項目1、2、6、8、および12-13に記載の方法。
(項目24)
前記コードブロックの情報ビットは、前記第1のコーディング動作のコードブロックの上位または先頭ビット場所に位置し、前記コードブロックの情報ビットは、前記第2のコーディング動作によって出力される前記ビットを除いて、前記第1のコーディング動作のために使用されるTBSの一部である、項目23に記載の方法。
(項目25)
前記第1のコーディング動作のコードブロックの情報ビット数が、前記第1のコーディング動作に関するリフティングサイズの2倍よりも小さい場合、パディングビットのセットが、前記情報ビットのセットのビット場所を除いて、前記コードブロックのリフティングサイズの2倍の最初のビット場所に追加され、前記情報ビットのセットは、前記第2のコーディング動作から出力される前記ビットを除いて、前記第1のコーディング動作のコードブロックの入力ビットの一部である、項目23に記載の方法。
(項目26)
前記第1のコーディングレートおよび前記第2のコーディングレートは、ダウンリンク制御シグナリングによって示される利用可能なMCSテーブルおよびMCSインデックスによって決定されることができる、項目1に記載の方法。
(項目27)
前記第1のコーディングレートは、前記第1のコーディングレートが閾値よりも小さくないことが満たされるMCSテーブル内のMCSインデックスに対応し、前記閾値は、前記MCSインデックスに対応する変調順序の値に関連する、項目1に記載の方法。
(項目28)
項目1-27のいずれかに記載の方法を実行するように構成されるプロセッサを備える、無線通信のための装置。
(項目29)
非一過性コンピュータ可読媒体であって、前記非一過性コンピュータ可読媒体は、その上に記憶されるコードを有し、前記コードは、プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、項目1-27のいずれかに記載の方法を実装させる、非一過性コンピュータ可読媒体。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1-1】
図1A-Hは、トランスポートブロックCRC付加とコードブロックCRC付加との間のプリコーディングに関する実施例を図示する。
【
図1-2】
図1A-Hは、トランスポートブロックCRC付加とコードブロックCRC付加との間のプリコーディングに関する実施例を図示する。
【0009】
【
図2】
図2は、チャネルコーディングおよび具体的コーディングの動作を組み合わせる無線リンクモデルに関する例示的ブロック図を図示する。
【0010】
【
図3】
図3は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングを使用するシステムに関するTBS決定プロシージャの例示的フロープロセスである。
【0011】
【
図4】
図4は、TBS決定プロシージャに関する例示的フローチャートである。
【0012】
【
図5】
図5は、例示的CRC付加動作を図示する、ブロック図である。
【0013】
【
図6】
図6は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングモジュールに関する有効コードレートの決定に関する例示的フローチャートである。
【0014】
【
図7】
図7は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに基づく、例示的LDPCコードブロック情報配分に関するブロック図である。
【0015】
【
図8】
図8A-8Bは、具体的コーディングおよびLDPCコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに基づく、例示的LDPCコードブロック情報配分に関する例示的ブロック図である。
【0016】
【
図9】
図9は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに基づく、例示的LDPCコードブロック情報配分に関するブロック図である。
【0017】
【
図10】
図10は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに基づく、例示的LDPCコードブロック情報配分に関するブロック図である。
【0018】
【
図11】
図11は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに基づく、例示的LDPCコードブロック情報配分に関するブロック図である。
【0019】
【
図12】
図12は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに基づく、例示的LDPCコードブロック情報配分に関するブロック図である。
【0020】
【0021】
【
図14】
図14は、本技術の1つまたはそれを上回る実施形態による技法が適用され得る、無線通信システムの実施例を示す。
【0022】
【
図15】
図15は、ハードウェアプラットフォームの一部のブロック図表現である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
詳細な説明
新しい世代の無線通信、すなわち、5G新規無線(NR)通信の開発は、高まるネットワーク需要の要件を満たすための持続的なモバイルブロードバンド発展プロセスの一部である。NRは、より多くのユーザが同時に接続されることを可能にするために、より大きいスループットを提供するであろう。エネルギー消費、デバイス費用、スペクトル効率、および待ち時間等の他の側面もまた、種々の通信シナリオの必要性を満たすために重要である。
【0024】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))規格では、高次直交振幅変調(QAM)コンステレーション変調が、3Gシステム以降、スペクトル効率を改良するために使用されている。しかしながら、伝送媒体の非線形性のため、高次QAMコンステレーションにおいて取得される限界利益は、徐々に消えつつある。したがって、他の強化されたチャネルコーディングおよび変調スキームが、高次QAMに関する効率を改良するために承認され得る。
【0025】
例えば、低複雑度の確率的成形(PS)スキームである確率的振幅成形(PAS)は、復調とデコーディングとの間の反復を伴わずに、DVB-S2低密度パリティチェック(LDPC)を使用して、0.1ビット/ディムのステップにおいて1ビット/ディム~5ビット/ディムの加算性白色ガウス雑音(AWGN)容量に対して1.1dB内の約0.01のフレームエラー率(FER)を達成することができる。LDPCコードと組み合わせられたPASは、いくつかの設定において、AWGNチャネルを経由する現在の第5世代(5G)変調およびコーディングスキーム(MCS)と比較して、2dBを上回るコーディング利得を有することができる。
【0026】
しかしながら、強化されたチャネルコーディングおよび変調スキームが、現在の通信システムのために使用される場合、コーディングリンク全体に関する有効コードレートは、現在のMCSテーブルによって決定される標的コードレートと類似しない場合があり、導入された強化されたコーディングモジュールのコードレートに関連し得る。したがって、チャネルコーディングに関するコードレートは、チャネル品質インジケータ(CQI)報告、MCSインジケーション、コードブロックセグメント化、LDPCベースグラフ(BG)選択、およびトランスポートブロックサイズ(TBS)決定に関連し得る。コーディングリンク全体に関するコードレートの値に対する潜在的影響を考慮して、CQI報告、MCSインジケーション、TBS決定、およびBG選択に関するいくつかのスキームが、本開示に開示される。
【0027】
3GPP(登録商標) 5Gでは、ユーザ機器(UE)または基地局(BS)等のデバイスは、データビットをチャネルコーディングおよび変調のためのトランスポートブロック(TB)にパーティション化することができる。トランスポートブロックの情報ビット数は、TBSと称され得る。チャネルコーディングおよび変調スキームが、情報ビットを変調シーケンスにエンコードするために使用され得る。変調シーケンスは、変調マッパから出力されるコンステレーション点シーケンスを含み得る。変調マッパは、2よりも大きいコンステレーション点の数を伴うコンステレーションの標識化を含む、高次変調を含み得る。コンステレーションは、複素数値のセットを含み得、各複素数値は、コンステレーション点である。非限定的実施例として、直交振幅変調(QAM)、直交位相偏移キーイング(QPSK)、位相偏移キーイング(PSK)、振幅偏移キーイング(ASK)、および振幅位相偏移キーイング(MAPSK)等の種々のタイプのコンステレーションが、存在し得る。
【0028】
標識化は、ビットシーケンスのセットと複素数値のセットとの間のマッピングを含み得る。複素数値に関連付けられるビットは、複素数値の標識と呼ばれ得る。複素数値の標識におけるビットの数は、標識の長さと呼ばれ得る。全ての標識が、標識化において同一の長さを有する場合、本長さはまた、標識化の長さと呼ばれ得る。コンステレーションの標識化は、ビットシーケンスのセットとコンステレーション点のセットとの間のマッピングである。表1は、標識化に関する具体的実施例を提供することができ、例えば、00は、標識化1における値1+jの標識であり、0は、標識化4における値5の標識である。所与のコンステレーションに関して、非限定的実施例として、グレイ標識化およびナチュラル標識化等のコンステレーションの種々のタイプの標識化が、存在することができる。表1は、QPSKコンステレーション{1+j,1-j,-1+j,-1-j}の標識化に関する2つの具体的実施例、すなわち、標識化1および標識化3を提供することができ、
【化1】
は、虚数単位である。
【表1】
【0029】
所与の変調マッパに関連付けられる振幅セットおよび位相セットが、存在し得る。振幅セットは、非負の実数値のセットを含み得る。振幅セットにおける要素は、振幅と呼ばれ得る。標識化の定義もまた、振幅セットに適用され得る。これは、所与の振幅セットの1つのタイプの標識化に限定されない場合がある。表1は、振幅セット{1,3,5,7}の標識化に関する2つの具体的実施例、すなわち、標識化2および標識化4を提供することができる。表2は、振幅セットおよび3GPP(登録商標) 5Gの16QAM、64QAM、および256QAMに関する対応する標識化を提供することができる。振幅シーケンスは、振幅セットから選定される各要素を伴うシーケンスを含み得る。振幅シーケンスのエネルギーは、振幅シーケンスにおける各振幅の加重の和として定義される。振幅αの加重は、関数値f(α)を含み、f(・)は、非負の実数値を非負の実数値にマッピングする単調増加実数値関数であり得る。f(α)に関する具体的実施例は、f(α)=α、f(α)=α
2、およびf(α)=2α+1である。コンステレーション点の指数は、コンステレーション点の複素係数の二乗を含み得る。変調シーケンスの指数は、変調シーケンスにおける各コンステレーション点の指数の和を含み得る。位相セットは、実数値のセットを含み得る。位相セットにおける要素は、位相と呼ばれる。標識化の定義はまた、位相セットに適用され得る。所与の位相セットの1つのタイプの標識化に限定されない。表1は、3GPP(登録商標) 5Gの16QAM、64QAM、および256QAMにおいて使用される、位相セット{-1,1}の標識化に関する具体的実施例を提供し得る。位相シーケンスは、位相セットから選定された各要素を伴うシーケンスを含み得る。3GPP(登録商標) 5GにおけるQAMコンステレーションに関して、振幅および位相の2つの対が、コンステレーション点にマッピングされ、一方の対は、実部に関し、他方の対は、虚部に関する。表3(a)、(b)、および(c)は、振幅と、位相と、振幅セットと、位相セットと、コンステレーションと、それらの標識化との間の関係に関する実施例を提供し得る。
【表2】
【0030】
理論的には、等しい確率でコンステレーション点を出力するチャネルコーディングおよび変調スキームは、効率的ではない。効率的なスキームは、異なる確率で異なるコンステレーション点を出力するべきである。具体的には、チャネルコーディングおよび変調の出力において、より小さい指数を伴うコンステレーション点は、より大きい指数を伴うコンステレーション点よりも頻繁に出現し得る。本開示では、チャネルコーディングおよび変調スキームは、コンステレーション点に関する所望の確率を伴ってTBを変調シーケンスにエンコードすることができる。
【表3-1】
【表3-2】
【表3-3】
【表3-4】
【表3-5】
【0031】
以下では、セットのサイズまたはセットサイズは、セットにおける要素の数であり得る。実数値に関する表記
【化2】
は、zを上回らない最も大きい整数を表し得る。実数値に関する表記
【化3】
は、zを下回らない最も小さい整数を表す。実数値に関する表記round(z)は、zの最近傍の整数を表し得る。表記exp(・)は、自然指数関数であり得る。表記「mod」は、モジュロ演算であり得る。表記πは、円周率であり得る。
【0032】
本開示では、トランスポートブロックに関するチャネルコーディングおよび変調は、具体的順序を伴わない以下のステップ、すなわち、チャネルコーディング、具体的コーディング、トランスポートブロックCRC付加、コードブロックセグメント化、コードブロックCRC付加を備えてもよい。チャネルコーディングは、低密度パリティチェックコード、極性コード、ターボコード、畳み込みコードのうちの1つであってもよい。具体的コーディングは、ビット-シンボルエンコーディングおよびシンボル-ビット変換のうちの少なくとも1つを備えるプロセスを含んでもよい。
TBS決定に関する緒言
【0033】
5G NRでは、CRCが複数のRNTIによってスクランブリングされるスケジューリングダウンリンク制御情報(DCI)フォーマットを伴うPDCCHによって割り当てられるPDSCH/PUSCHに関して、UEは、最初に、DCIによって示されるMCSインデックス(I
MCS)の値に基づいて、標的コードレート(R)および変調順序(Q
m)を決定し、層の数
【化4】
および配分されたPRBの数(n
PRB)を使用し、TBSを決定してもよい。PDSCHおよびPUSCHのために使用される複数のMCSテーブルは、付属書における表A1-A3および表B1-B2に示される。各MCSエントリは、MCSインデックス、標的コードレート(R)、変調順序(Q
m)、および対応するスペクトル効率(SE)を含んでもよい。TBS決定プロシージャは、スロット内のREの数(N
RE)を決定するステップおよび/または
【化5】
に基づいて中間情報ビット数(N
info)を決定するステップを含んでもよい。N
info≦3824であるとき、TBSは、中間情報ビット数を2
nだけ量子化し、N’
infoを取得してもよい。nは、3よりも小さくない整数であり、N
infoの値に関連し、TBSテーブルを使用し、N’
infoを下回らない最近接するTBSを求めることができる。
【0034】
Ninfo>3824であるとき、TBSは、中間情報ビット数を2nだけ量子化し、N’infoを取得してもよく、nは、6よりも小さくない場合がある整数であり、Ninfoの値に関連し、標的コードレート(R)を使用し、修正係数を決定し、修正係数に基づいて、コードブロックの数(C)を算出することができ、(N’info+24)の値は、(8×C)の値で均等に除算されるべきである。
【0035】
コードブロックの数を取得するために、UEは、最初に、表4に示されるルールに従って、LDPCベースグラフを選択し、次いで、選択されたベースグラフの最大コードブロックサイズを決定することができる。BG1に関して、最大コードブロックサイズは、Kcb=8448であり得、BG2に関して、最大コードブロックサイズは、Kcb=3840である。TBに関して、巡回冗長チェック(CRC)付加後の合計ビット数は、TBS+L
TB_CRCであり得、L
TB_CRC=24ビットである。TBS+L
TB_CRCが、Kcbよりも大きくない場合、コードブロックの数は、1であり得、いかなる付加的CRCシーケンスも、単一のコードブロックに付加されなくてもよく、そうでなければ、コードブロックの合計数は、C=ceil((TBS+L
TB_CRC)/(Kcb-L
CB_CRC))によって決定され、各コードブロックの合計ビット数は、K’=(TBS+L
TB_CRC)/C+L
CB_CRCである。
【表4】
CQI報告の緒言
【0036】
時間および周波数における観察間隔に基づいて、UEは、アップリンクスロット内で報告されるCQI値毎に、CQIインデックスに対応し、チャネル状態情報(CSI)基準リソースと称されるダウンリンク物理リソースブロックのグループを占有する、変調スキーム、標的コードレート、およびトランスポートブロックサイズの組み合わせを伴う単一のPDSCHトランスポートブロックが、上位層パラメータによって構成されるCQIテーブルに対応する標的ブロックエラー率を超えないトランスポートブロックエラー確率で受信され得ることを満たす、最も高いCQIインデックスを導出することができる。変調スキームおよびトランスポートブロックサイズの組み合わせは、組み合わせが、TBS決定によるCSI基準リソースにおけるPDSCH上での伝送のためにシグナリングされ得、変調スキームが、CQIインデックスによって示され、基準リソースに適用されるとき、トランスポートブロックおよび変調スキームの組み合わせが、CQIインデックスによって示されるコードレートに可能な限り最も近接する有効チャネルコードレートをもたらす場合、CQIインデックスに対応することができる。トランスポートブロックサイズおよび変調スキームの1つを上回る組み合わせが、CQIインデックスによって示されるコードレートに等しく近接する有効チャネルコードレートをもたらす場合、そのようなトランスポートブロックサイズのうちの最も小さいものを伴う組み合わせのみが、関連し得る。
無線リンクモデルにおける具体的コーディング動作の緒言
【表5-1】
【表5-2】
【0037】
本実施形態の具体的実施例では、ビット-シンボルエンコーディング(すなわち、具体的コーディング)は、振幅セットΦを使用して、第1のビットシーケンスuを第1の振幅シーケンスAにエンコードすることができる。第1のビットシーケンスuの長さをKdとして表す。第1の振幅シーケンスのAの長さをNaとして表す。振幅セットΦにおける要素の数をMaとして表す。Qaとして表される、振幅セットΦの標識化の長さは、2の整数乗が、振幅セットΦのサイズを上回る、またはそれに等しい、すなわち、2Qa≧Maであるように、整数であり得る。
【0038】
さらに、本実施形態の具体的実施例では、シンボル-ビット変換は、各振幅Aiを振幅セットΦの標識化の長さに等しいビット数に変換する振幅セットΦの標識化に従って第1の振幅シーケンスA=[A0,A1,A2,...,ANa-1]を第2のビットシーケンスv=[v0,v1,v2,...,vNv-1]に変換することができる。シンボル-ビット変換の具体的実装のうちの1つは、第2のビットシーケンスvのビット(vi・Qa,vi・Qa+1,...,vi・Qa+Qa-1)が、i=0,1,2,...,Na-1に関する振幅Aiの標識であることである。
【0039】
さらに、本実施形態の具体的実施例では、表3は、3GPP(登録商標) 5Gにおける16QAM、64QAM、および256QAMに関する振幅セットΦの標識化の具体的実装のうちの1つを提供することができる。
【0040】
さらに、本実施形態の実施例では、振幅セットΦの標識化の具体的実装のうちの1つは、振幅セットΦにおける最も小さい振幅の標識が、振幅セットΦにおける最も大きい振幅の標識を上回るビット「1」を有することであり得る。言い換えれば、変調マッパのコンステレーションの標識化は、以下の性質を有する、すなわち、最も小さい指数を伴うコンステレーション点の標識は、変調マッパのコンステレーションにおける最も大きい指数を伴うコンステレーション点の標識を上回るビット「1」を有する。表5A-Cは、Qa=2および3である3つの振幅セット{1,2,6}、{1,3,5,7}、{1,3,5,7,9,11,13,15}に関する振幅の標識の具体的実施例を提供し得る。
【0041】
さらに、本実施形態の具体的実施例では、ビット-シンボルエンコーディングは、ソースコーディング関連エンコーディング、エネルギー閾値エンコーディング、最小エネルギーエンコーディング、可変長エンコーディング、および非線形コーディングのうちの1つである。
【0042】
さらに、本実施形態の具体的実施例では、ソースコーディング関連エンコーディングは、確率関連パラメータに従って、第1のビットシーケンスuを第1の振幅シーケンスAにエンコードする。
【0043】
確率関連パラメータに関する具体的実装のうちの1つは、振幅セットΦの確率質量関数(PMF)であり得る。振幅セットΦ={φ
0,φ
1,...,φ
Ma-1}の確率質量関数を使用するための具体的実装のうちの1つは、
【化6】
として第1の振幅シーケンスAにおいて出現する振幅φ
iの数を計算することであり得、式中、右の和は、i=0に関してゼロである。以下のように実施例として、確率質量関数Pr{1}=0.4、Pr{3}=0.3、Pr{5}=0、およびNa=5であるΦ={1,3,5}をとる。
【0044】
【0045】
振幅セットΦ={φ
0,φ
1,...,φ
Ma-1}の確率質量関数を使用するための具体的実装のうちの1つは、
【化8】
として第1の振幅シーケンスAにおいて出現する振幅φ
iの数を計算することであり得、式中、右の和は、i=0に関してゼロである。以下のように実施例として、確率質量関数Pr{1}=0.4、Pr{3}=0.3、Pr{5}=0、およびNa=5であるΦ={1,3,5}をとる。Num(1)=round(5・Pr{1})=round(5・0.4)=2、Num(3)=round(5・Pr{1}+5・Pr{3})-round(5・Pr{1})=round(3.5)-2=2、Num(5)=round(5・Pr{1}+5・Pr{3}+5・Pr{5})-round(5・Pr{1}+5・Pr{3})=5-round(3.5)=1。
【0046】
第1の振幅シーケンスAにおいて出現する振幅φ
iの数を用いて、第1の振幅シーケンスAは、Num(1)、Num(3)、およびNum(5)である1、3、および5の数を有してもよい。round(・)演算を使用して、表6は、確率質量関数Pr{1}=0.4、Pr{3}=0.3、Pr{5}=0.3、Kd=4、およびNa=5であるΦ={1,3,5}に関する具体的実施例のうちの1つを提供し得る。
【表6】
【0047】
確率関連パラメータに関する具体的実装のうちの1つは、セット{0,1}に関するQa確率質量関数であってもよく、Qaは、振幅セットΦの標識化の長さである。Qa PMFをPMF0,PMF1,...,PMFQa-1として表す。Qa PMFを使用するための具体的実装のうちの1つは、第1のビットシーケンスuをQa部分u0,u1,...,uQa-1に分割し、振幅セットとしてのセット{0,1}に関して、PMFiを使用して、(i)の実施例として、uiをNaビットのビットシーケンスyiにエンコードし、ビットシーケンスy0,y1,...,およびyQa-1のそれぞれからi番目のビットをとり、標識(y0,i,y1,i,...,yQa-1,i)を形成し、第1の振幅シーケンスAの振幅Aiにマッピングすることを含んでもよく、i=0,1,2,...,Na-1である。round(・)演算を使用して、表7は、表5(b)の標識化3を使用して、Φ={1,3,5,7}に関する具体的実装のうちの1つを提供し得、他のパラメータは、Qa=2、Kd=4、Na=5を含んでもよく、PMF0は、Pr{0}=0.35、Pr{1}=0.65である。PMF1は、Pr{0}=0.2、Pr{1}=0.8であり、第1のビットシーケンスu=[u0,u1,u2,u3]は、Qa=2部分に分割され、u0=長さ3ビットの[u0,u1,u2]であり、u1=長さ1ビットの[u3]である。
【0048】
u
0に関して、Num(0)=round(5×0.35)=2、Num(1)=round(5×0.35+5×0.65)-2=3であり、u
1に関して、Num(0)=round(5×0.20)=1、Num(1)=round(5×0.20+5×0.80)-1=4である。
【表7-1】
【表7-2】
【0049】
確率関連パラメータに関する具体的実装のうちの1つは、振幅セットへの1対1マッピングを伴う非負の整数セットであってもよく、非負の整数セットにおける要素の和は、第1の振幅シーケンスAの長さに等しい。具体的実装のうちの1つは、非負の整数セットが、第1の振幅シーケンスAにおいて出現する各振幅φiの数である要素を有することである。エンコーディングは、(i)と同一であってもよい。
【0050】
確率関連パラメータに関する具体的実装のうちの1つは、R>1であるR個の正の整数セットであってもよい。具体的実装のうちの1つは、R個の正の整数セットが、(ii)の各yiにおける0および1の数であることであってもよく、Rは、振幅セットQaの標識化の長さに等しく、エンコーディングは、(ii)と同一である。具体的実装のうちの1つは、R個の正の整数セットがそれぞれ、(iii)におけるセットであることであってもよい。エンコーディングは、以下の通りであり得る。
【0051】
いくつかの実施形態では、R個のコードワードのプレフィックスフリーコードとR個の正の整数セットとの間の1対1マッピングを構築する。具体的実装のうちの1つは、R=3であり、プレフィックスフリーコードが{0,10,11}であり得、R個の正の整数セットが振幅セット{1,3}に関して{3,2}、{4,1}、および{1,4}であり、1対1マッピング0->{3,2}、10->{4,1}、11->{1,4}であることである。
【0052】
第1のビットシーケンスuのプレフィックスビットに対応する正の整数セットを選択し、(iii)としてエンコードする。例えば、u=[0,0,1,1]であり、プレフィックスビット0は、プレフィックスフリーコードのコードワードであり、対応する正の整数セット{2,3}は、(iii)のエンコーディングのためのパラメータとして使用される。別の実施例は、u=[1,0,1,1]であり、プレフィックスビット10は、プレフィックスフリーコードのコードワードであり、対応する正の整数セット{2,3}は、(iii)におけるエンコーディングのためのパラメータとして使用される。表8は、エンコーディングのための詳細を与える。
【表8】
【0053】
さらに、本実施形態の具体的実施例では、エネルギー閾値エンコーディングは、エネルギー閾値エンコーディングの2Kd個の可能性として考えられる出力のうちのいずれかのシーケンスエネルギーが、Emを下回る、またはそれに等しいように、所定の値Em>0に従って、第1のビットシーケンスuを第1の振幅シーケンスAにエンコードすることができる。具体的実装のうちの1つが、以下のように議論され得る。
【0054】
シーケンスエネルギーは、実施例として第1の振幅シーケンスにおける振幅の平方和として定義されてもよい。
【0055】
振幅セットΦに関する長さNaの全てのMaNa個の振幅シーケンスのうち、Ti(a0,a1,..,ai)を振幅シーケンスの数として表し、第1のi番目の振幅は、a0,a1,..,aiであり、シーケンスエネルギーは、Emを下回る、またはそれに等しい。実施例として所定の値Emax=28、振幅セットΦ={1,3,5}、Na=4をとる。次いで、[1,3,3,3]自体は、28を下回る、またはそれに等しいエネルギーを有するため、T3(1,3,3,3)=1であり、12+32+52=35>28であるため、T2(1,3,5)=0であり、[1,3,3,1]および[1,3,3,3]は両方とも、28を上回らないエネルギーを有するため、T2(1,3,3)=2である。
【0056】
実施例としてKd=4をとる。第1のビットシーケンスu=[u0,u1,u2,u3]から第1の振幅シーケンスA=[A0,A1,A2,A3]へのエンコーディングが、アルゴリズム1にある。
【0057】
アルゴリズム1は、uを整数およびセットI
0=Iに変換することによるエネルギー閾値エンコーディングの具体的実装のうちの1つを含んでもよい。i=0,1,2,3に関して、
【化9】
であるように振幅セットΦ={1,3,5}におけるA
iを求め、i<Na-1である場合、
【化10】
を算出する。出力[A
0,A
1,A
2,A
3]は、第1の振幅シーケンスAであり得る。
【0058】
さらに、本実施形態の具体的実施例では、最小エネルギーエンコーディングは、最小エネルギーエンコーディングの2
Kd個の可能性として考えられる出力が、振幅セットから選定される各振幅を伴う全てのMa
Na個の振幅シーケンスのうちの最も低いシーケンスエネルギーを伴う2
Kd個の振幅シーケンスであるように、第1のビットシーケンスuを第1の振幅シーケンスAにエンコードしてもよい。表9は、最小エネルギーエンコーディングの具体的実装のうちの1つが、I番目の最小エネルギーシーケンスが振幅セットΦ={1,3}、Kd=3、Na=4に関する第1の振幅シーケンスAであるように、第1のビットシーケンスuを整数
【化11】
に変換することであることを提供し得る。
【表9】
【0059】
さらに、本実施形態の具体的実施例では、可変長エンコーディングは、以下、すなわち、可変-可変長エンコーディングおよび固定-可変長エンコーディングのうちの1つであり、可変-可変長は、第1のプレフィックスフリーコードと第2のプレフィックスフリーコードとの間の1対1マッピングを使用して、第1のビットシーケンスを第1の振幅シーケンスにエンコードし、固定-可変長エンコーディングは、第1の固定長ビットシーケンスセットと第2のプレフィックスフリーコードとの間の1対1マッピングを使用して、第1のビットシーケンスを第1の振幅シーケンスにエンコードする。プレフィックスフリーコードは、以下の2つの性質を有する、すなわち、(i)コードワードが、異なる長さを有し、(ii)[a0,a1,...,an-1]が、長さnのコードワードである場合、m>0である形態[a0,a1,...,an-1,b0,b1,...,bm-1]のいかなる任意の他のコードワードも存在しないように、いずれのコードワードも、任意の他のコードワードのプレフィックスではない。第1のプレフィックスフリーコードは、コードワードにおける要素としてビットを伴う。第2のプレフィックスフリーコードは、コードワードにおける要素として振幅を伴う。第1のプレフィックスフリーコードの具体的実施例のうちの1つは、コードワードにおける要素がビットである{0,10,110,111}である。第2のプレフィックスフリーコードの具体的実施例のうちの1つは、コードワードにおける要素が振幅セットΦ={1,3,5}から選定される{1111,1113,33,53}である。
【0060】
可変-可変長エンコーディングの具体的実施例のうちの1つは、以下、すなわち、0->1111、10->1113、110->33、111->53のようにプレフィックスフリーコード{0,10,110,111}とプレフィックスフリーコード{1111,1113,33,53}との間の1対1マッピングである。
【0061】
表10は、振幅セットΦ={1,3}に関する可変-可変長エンコーディングの具体的実施例のうちの1つを与え得る。固定-可変長の具体的実施例のうちの1つは、以下、すなわち、11->1111、10->1113、01->33のように第1の固定長ビットシーケンスセット{11,10,01}とプレフィックスフリーコード{1111,1113,33}との間の1対1マッピングである。
【0062】
固定-可変長の具体的実施例のうちの1つは、以下、すなわち、11->1111、10->1113、01->33、00->53のようにプレフィックスフリーコード{11,10,01,00}とプレフィックスフリーコード{1111,1113,33,53}との間の1対1マッピングである。
【表10-1】
【表10-2】
【0063】
さらに、本実施形態の具体的実施例では、非線形コーディングは、全ての以下の性質を満たす、少なくとも3つの異なるビットシーケンス[u0,0,u0,1,...,u0,Kd-1]、[u1,0,u1,1,...,u1,Kd-1]、および[u2,0,u2,1,...,u2,Kd-1]および非線形コーディングのそれらの対応する出力[A0,0,A0,1,...,A0,Na-1]、[A1,0,A1,1,...,A1,Na-1]、および[A2,0,A2,1,...,A2,Na-1]が存在するように、第1のビットシーケンスを第1の振幅シーケンスにエンコードし、すなわち、i=0,1,2,...,Kd-1に関するu2,i=u1,i+u0,i mod 2であり、mod 2は、モジュロ2演算であり、A2,i
1A1,i+A0,i mod 2であるように、少なくとも整数iが、存在し、mod 2は、モジュロ2演算であり、A2,i
1A1,i+A0,iであるように、少なくとも整数iが、存在し、加算は、実数加算である。
【0064】
さらに、本実施形態の具体的実施例では、プリコーディングは、それぞれ、全ての以下の性質を満たす、少なくとも3つの異なる第1のビットシーケンス[u0,0,u0,1,...,u0,Kd-1]、[u1,0,u1,1,...,u1,Kd-1]、および[u2,0,u2,1,...,u2,Kd-1]が存在し、それらの対応する第2のビットシーケンスが[v0,0,v0,1,...,v0,Nv-1]、[v1,0,v1,1,...,v1,Nv-1]、および[v2,0,v2,1,...,v2,Nv-1]であるように、非線形コーディングであり、すなわち、i=0,1,2,...,Kd-1に関してu2,i=u1,i+u0,i mod 2であり、mod 2は、モジュロ2演算であり、v2,i1v1,i+v0,i mod 2であるように、少なくとも整数iが、存在し、mod 2は、モジュロ2演算である。
【0065】
さらに、本実施形態の具体的実施例では、第1のビットシーケンスuは、Cpサブシーケンスに分割され、各サブシーケンスは、別個にプリコーディングを実施することができる。
【0066】
振幅セットの標識化は、チャネルコーディングおよび変調の誤差補正性能に影響を及ぼすことができる。チャネルコーディングの入力が、より多くのビット1を有する場合、チャネルコーディングの出力は、より多くのビット1を有し、より良好な誤差補正性能を有するであろう。したがって、より多くのビット「1」を伴う標識、すなわち、以下の性質を伴う標識化を有する、すなわち、振幅セットΦにおける最も小さい振幅の標識が、振幅セットΦにおける最も大きい振幅の標識を上回るビット「1」を有する場合、振幅は、プリコーディングの出力においてより頻繁に出現する。
無線リンクにおけるプリコーディング動作の可能性として考えられる場所に関する緒言
【0067】
プリコーディング動作は、
図1(a)および(b)に示されるようなTB CRC付加の前、または
図1(c)、(d)、(e)、および(f)に示されるようなTB CRC付加とCB CRC付加との間、または
図1(g)および(h)に示されるようなCB CRC付加の後に位置することができる。
【0068】
図1A-Hは、トランスポートブロックCRC付加とコードブロックCRC付加との間のプリコーディングに関する実施例100a-hを図示する。
【0069】
プリコーディングがトランスポートブロックCRC付加とコードブロックCRC付加との間にある場合に関して、
図1(c)および
図1(d)は、トランスポートブロックCRC付加の出力の少なくとも一部が、プリコーディングの入力であり、プリコーディングの出力およびトランスポートブロックCRC付加の出力の少なくとも一部を除外するトランスポートブロックCRC付加の出力が両方とも、コードブロックセグメント化の入力であり、コードブロックセグメント化の出力が、コードブロックCRC付加の入力であり、コードブロックCRC付加の出力が、チャネルコーディングの入力である、具体的実施例のうちの2つを提供し得る。
【0070】
図1(e)および
図2(f)は、トランスポートブロックCRC付加の出力が、コードブロックセグメント化の入力であり、コードブロックセグメント化の出力の少なくとも一部が、プリコーディングの入力であり、プリコーディングの出力およびコードブロックセグメント化の出力の少なくとも一部を除外するコードブロックセグメント化の出力が両方とも、コードブロックCRC付加の入力である、具体的実施例のうちの2つを提供し得る。
【0071】
コードブロックCRC付加の出力は、チャネルコーディングの入力であり得る。トランスポートブロックCRC付加とコードブロックCRC付加との間のプリコーディングの利益のうちの1つは、エラーが、コードブロックに付加されたCRCによって検出される場合、プリコーディングのデコーディングが、必要とされず、受信複雑性を低減させることである。トランスポートブロックCRC付加とコードブロックCRC付加との間のプリコーディングの別の利益は、所与の数のリソース要素に関するトランスポートブロックCRC付加およびコードブロックCRC付加の両方の後、TBSが、プリコーディングのものよりも大きいことである。
無線リンクにおける異なるモジュールに関するコードレートの関係に関する緒言
【0072】
具体的コーディング(すなわち、プリコーディング)およびチャネルコーディングの動作を組み合わせる無線リンクモデルに関する上記の実施例によると、無線リンクモデルは、以下のモジュール、すなわち、1)ビット分割モジュール、2)具体的コーディングモジュール、3)チャネルコーディングモジュール、4)変調モジュールのうちの1つまたはそれを上回るものを含むことができる。データビットの合計数は、Kiと見なされ得る。ビット分割モジュールは、その入力ビットを2つの部分、すなわち、KsおよびKcに分割することができる。Ksは、具体的コーディングモジュールの入力ビット数の少なくとも一部と見なされ得る。Kcは、チャネルコーディングモジュールの入力ビット数の少なくとも一部と見なされ得る。具体的コーディングモジュールの出力ビット数をNsとして表す。NsおよびKcをチャネルコーディングモジュールの入力ビット数の少なくとも一部として表す。チャネルコーディングモジュールの出力冗長パリティビット数は、Npと見なされ得る。変調モジュールは、各Qmバイナリビットを複素数にマッピングすることによって、入力ビットを変調シンボルに変換することができる。出力変調シンボルの数をNxとして表す。Ki、Ks、Kc、Ns、およびNpを含むマークは、ビット数だけではなく、また、ビットシーケンスを表すことができ、マークNxは、シンボルの数だけではなく、また、変調されたシンボルシーケンスを表す。
【0073】
以下では、Qm=2×mは、各変調されたシンボルが、系統的コーディングモジュールの出力の一部である2×mビットによってマッピングされることを表し得る。Qm=2は、直交位相偏移キーイング(QPSK)変調スキームを表す。Qm=4は、16QAMを表す。Qm=6は、64QAMを表す。Qm=8は、256QAMを表す。
【0074】
CRCビット付加を考慮することなく、異なる動作に関するコードレート間の関係が、
図1に示されるような無線リンクモデルに従って導出されてもよい。プリコーディングは、具体的コーディング動作を表す。プリコーディング動作の出力ビットが、変調シンボルの振幅として完全にマッピングされる場合、ビットNs以外の出力ビットは、変調シンボルのシンボルビットとして完全にマッピングされ得る。したがって、変調されたシンボルの数Nx、チャネルエンコーディングの出力冗長パリティビット数Np、入力チャネルエンコーディングビット数NsおよびKc、および変調順序Q
m間の関係は、以下、すなわち、
【化12】
として導出されてもよい。
【0075】
図2は、チャネルコーディングおよび具体的コーディングの動作を組み合わせる無線リンクモデルに関する例示的ブロック
図200を図示する。
【0076】
3GPP(登録商標) 5Gでは、TBS決定に関して、中間情報ビットは、標的コードレートRおよび関連付けられるリソースパラメータの積によって取得され得る。標的コードレートRはまた、CQI報告に関するTBS、標的SE、ベースグラフ選択、およびLDPCコーディングを決定するために使用されてもよい。しかし、
図2の無線リンクに関して、L1シグナリングが、チャネルコーディングのコードレートRcおよびプリコーディング動作のコードレートRsのみを示す場合、TBS決定に関する中間情報ビット数を決定するために使用されるコードレートは、プリコーディングおよびチャネルコーディングモジュールに関して示される2つのコードレートに基づいて、有効コードレート(R
eff)として導出されてもよい。
【0077】
例えば、プリコーディング動作の標的コードレートが、Rsとして示され、チャネルコーディング動作の標的コードレートが、Rcとして示され、示されたRsが、Ks/Nsの値を表し、示されたRcが、(Ns+Kc)/(Ns+Kc+Np)の値を表す場合、中間情報ビット数を決定するために使用されるコードレートR
effは、以下として導出されることができる。
【化13】
【0078】
次いで、KsとKcとの間の関係は、以下として導出されることができる。
【化14】
【0079】
したがって、有効コードレートによるスペクトル効率(SE)は、以下、すなわち、
【化15】
として導出されることができる。
【0080】
ビット分割モジュールに関する、それぞれ、2つの部分の分割ビット数KcおよびKsの比率は、0よりも小さくあり得ない。
【0081】
コードレートRsおよびコードレートReffが、L1シグナリングによって示されるMCSインデックスによって決定される場合、コードレートRcを導出するための同一の方法が、存在する。また、TBS決定のためにコードレートReffを導出するための方法は、同一であり得る。
システム概観
【0082】
以下では、層1(L1)シグナリングは、物理層シグナリングまたはDCIを搬送するPDCCHを表すことができる。上位層パラメータは、無線リソース制御(RRC)シグナリングまたは媒体アクセス制御(MAC)シグナリングまたはMACエンティティを表すことができる。上位層パラメータは、RRCシグナリングまたはRRC情報要素(IE)を表す。
【0083】
以下では、CBSは、チャネルエンコーディングのために使用されるコードブロックのビット数であり得る。例えば、NR LDPCに関して、LDPCベースグラフ1に関する最大コードブロックサイズは、8448であり、LDPCベースグラフ2に関する最大コードブロックサイズは、3840である。
【0084】
具体的コーディング動作またはプリコーディングモジュールに関連するパラメータは、以下、すなわち、1)コードレート(Rs)、2)入力ビット(Ks)、3)コードビット(Ns)のうちの少なくとも1つを含むことができる。チャネルコーディングモジュールに関連するパラメータは、以下、すなわち、1)コードレート(Rc)、2)入力ビット(Kc)、3)チャネルコーディングに関する選択されたベースグラフまたはマトリクス、4)コードブロックの数のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0085】
標的コードレートRtは、L1シグナリングによって示されるTBS決定に関するNinfoを決定するために直接使用されるコードレートを表すことができる。
【0086】
有効コードレート(Reff)は、コードレートRsおよびRcによって導出されるコードレートを表すことができる、またはPDSCHまたはPUSCH上の物理チャネルビット数によって分割される情報ビット数(TBSを含む)を表す。
【0087】
いくつかの実施形態では、情報ビット数は、トランスポートブロックサイズと、トランスポートブロック巡回冗長チェック(TB-CRC)ビット数とを含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、具体的コーディングモジュールの有効コードレートRs_effまたはLDPCコーディングモジュールの有効コードレートRc_effは、PDSCHまたはPUSCH上の物理チャネルリソースにおける伝送のための利用可能である出力ビット数によって分割されるCRCビットを含む入力ビット数として定義されることができる。
【0089】
いくつかの実施形態では、有効コードレート(Reff)は、標的コードレート(Rt)に類似し得る。
【0090】
いくつかの実施形態では、標的コードレート(Rt)は、UEによってMCSインデックス(IMCS)によって決定されることができ、MCSインデックスは、DCIによって示される。
【0091】
本実施形態は、CQI報告、BG選択、TBS決定、およびMCSインジケーションに関するコードレートおよび変調順序選択の組み合わせと、具体的コーディングおよびチャネルコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに関する具体的TBS決定プロシージャとを含むことができる。
【0092】
CQI報告に関連するパラメータは、チャネル測定のためのリソースと、上位層パラメータによって構成されるCRC表と、変調スキームおよびトランスポートブロックサイズの組み合わせを決定するために使用されるCQIインデックスとを含むことができる。
【0093】
BG選択に関連するパラメータは、LDPCコーディングのための入力ビット数と、コードレートと、候補ベースグラフとを含むことができる。
【0094】
TBS決定に関連するパラメータは、変調順序Qmと、構成されたリソース要素(RE)の合計数と、有効コードレートReffまたは標的コードレートRtと、層の数とを含むことができる。
【0095】
いくつかの実施形態では、具体的コーディングおよびチャネルコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに関して、Rs、Rc、およびRtまたはReffの3つのパラメータのうちのいずれか2つが、残りの1つを決定するために使用されることができる。
実施形態1:CQI報告
【0096】
いくつかの実施形態では、UEは、変調順序、標的コードレート、およびCQIインデックスに対応するトランスポートブロックサイズの組み合わせに基づいて、アップリンクスロットにおいて報告されるCQI値を導出する。
【0097】
いくつかの実施形態では、標的コードレートは、CQIインデックスに対応するTBS決定のために使用されるコードレートである。
【0098】
いくつかの実施形態では、標的コードレートは、CQIインデックスに対応する具体的コーディング動作のために使用されるコードレートである。
【0099】
いくつかの実施形態では、標的コードレートは、CQIインデックスに対応するチャネルコーディング動作のために使用されるコードレートである。
【0100】
いくつかの実施形態では、標的コードレートは、CQIインデックスに対応する具体的コーディングおよびチャネルコーディング動作に関するコードレートによって導出される有効コードレートである。
【0101】
いくつかの実施形態では、CQI報告に関するTBS決定プロシージャは、実施形態3および4に説明されるプロシージャと一致する。
実施形態2:LDPCコーディングに関するBG選択
【0102】
チャネルコーディングに関するBG選択またはマトリクス発生は、コードレートRcおよび入力ビット数に関連することができる。具体的コーディング動作が、
図1に示されるようにチャネルコーディング動作の前に実施されるとき、コードレートRcは、以下のパラメータ、すなわち、L1シグナリングによって示されるMCSインデックス、具体的コーディング動作に関するコードレートRs、具体的コーディング動作に関する入力ビット数、変調順序、トランスポートブロックサイズのうちの少なくとも1つに関連する、またはそれによって決定されることができる。
【0103】
図1(c-f)では、BG選択はまた、TBに関するCRCビット数に関連することができる。
【0104】
図1(g-h)では、BG選択はまた、CBに関するコードブロックサイズおよびCRCビット数に関連することができる。コードブロックは、チャネルコーディングおよび/または具体的コーディング動作のために使用されることができる。
【0105】
LDPCコーディング動作が、具体的コーディング動作の前または後に実施されるとき、BG選択は、以下のパラメータ、すなわち、トランスポートブロックサイズ、具体的コーディング動作に関するレートRs、変調順序のうちの少なくとも1つに関連することができる。
【0106】
入力ビット数は、以下のパラメータ、すなわち、トランスポートブロックサイズ、具体的コーディング動作に関するレートRs、変調順序、およびLDPCコーディングに関するコードレートRcのうちの少なくとも1つに関連する。
【0107】
第1の方法は、無線リンクモデルに関する2つのBGに関連することができる。いくつかの実施形態では、LDPCコーディングのために使用される2つのBGが、存在するとき、LDPCコーディングに関する入力ビット数(Kc)が、T1よりも大きくない場合、またはKcが、T2よりも大きくなく、コードレートRcが、R1よりも大きくない、またはコードレートRcが、R2よりも大きくない場合、LDPCベースグラフ2が、使用され、そうでなければ、LDPCベースグラフ1が、使用される。
【0108】
いくつかの実施形態では、R1の値は、2/3よりも小さくなく、R2の値は、1/4よりも小さくなく、T1の値は、292よりも小さくなく、T2の値は、3824よりも小さくない。
【0109】
いくつかの実施形態では、LDPCコーディングのために使用される2つのBGが、存在するとき、具体的コーディングに関する入力ビット数(Ks)が、T1よりも大きくない場合、またはKsが、T2よりも大きくなく、コードレートRsが、R1よりも大きくない、またはコードレートRsが、R2よりも大きくない場合、LDPCベースグラフ2が、使用され、そうでなければ、LDPCベースグラフ1が、使用される。
【0110】
いくつかの実施形態では、R1の値は、2/3よりも大きくなく、R2の値は、1/4よりも大きくなく、T1の値は、292よりも大きくなく、T2の値は、3824よりも大きくない。
【0111】
いくつかの実施形態では、LDPCコーディングのために使用される2つのBGが、存在するとき、具体的コーディングに関する入力ビット数(Ks)が、T1よりも大きくない場合、またはKsが、T2よりも大きくなく、コードレートRcが、R1よりも大きくない、またはコードレートRcが、R2よりも大きくない場合、LDPCベースグラフ2が、使用され、そうでなければ、LDPCベースグラフ1が、使用される。
【0112】
いくつかの実施形態では、R1の値は、2/3よりも小さくなく、R2の値は、1/4よりも小さくなく、T1の値は、292よりも大きくなく、T2の値は、3824よりも大きくない。
【0113】
閾値T1およびT2は、中間情報ビット、および/または標的コードレートRtまたは有効コードレートReff、および/またはコードレートRc、および/またはレートRs、および/または変調順序に関連することができる。
【0114】
閾値R1およびR2は、コードレートRc、および/またはレートRs、および/または標的コードレートRt、または有効コードレートReffに関連することができる。T1の値は、T2のものよりも小さくあり得、R1の値は、R2のものよりも大きい。
【0115】
例えば、
図2の無線リンクモデルによるBG選択プロシージャは、以下の通りであり、すなわち、Rs=1/3、Rc=2/3、およびDCIによって示されるMCSインデックスによって決定される64QAM(Q
m=6=2×m)、および本開示のTBSプロシージャによって決定されるTBS=4736であると仮定する。次いで、以下のパラメータが、取得されることができ、すなわち、標的コードレートは、Rt=(Rs-1)×(m-1)/m+Rc=2/9であり、具体的コーディング動作に関する入力ビット数は、Ks=4760であり、具体的コーディング動作に関する出力ビット数は、Ns=Ks/Rs=14280である。
【0116】
LDPCコーディングに関して、以下のパラメータが、取得されることができ、すなわち、LDPCコーディングに関する入力ビット数は、Kc=Ns=14280であり、LDPCコーディングに関するコードレートは、Rc=2/3である。したがって、LDPCベースグラフ1は、Rc≦2/3およびKc>3824に従って使用されることができる。
【0117】
第2の方法は、LDPCコーディングに関する2つのBG選択に関連することができる。
【0118】
いくつかの実施形態では、TBS決定プロシージャに関して、UEが、DCIによって示されるMCSインデックスに基づいて、標的コードレートおよび変調順序Qmを決定した後、UEは、最初に、中間情報ビットの未量子化数Ninfoを決定することができる。
【0119】
いくつかの実施形態では、UEは、Ninfoと所定の閾値との間の比較に基づく異なるステップに基づいて、TBSを決定する。
【0120】
いくつかの実施形態では、所定の閾値は、T2の値および分割ビットの2つの部分の数の比率、例えば、Kc/Ksに関連する。
【0121】
いくつかの実施形態では、所定の閾値は、(Ks+Kc)に対するT2×(1+δ)×Rs/(Rs+δ)として定義される。δは、分割ビットの2つの部分の数の比率を表す。いくつかの実施形態では、δは、0よりも小さくない実数である。
【0122】
いくつかの実施形態では、δの値は、コードレートRt、および/またはコードレートRs、および/またはコードレートRc、および/または変調順序によって決定されることができる。
【0123】
いくつかの実施形態では、UEは、CRCビットおよび修正されたNinfoを含む最大CBSに基づいて、コードブロックの数を決定する。CRCビットを含む最大CBSは、選択されたBGに対応する。
【0124】
いくつかの実施形態では、修正されたNinfoは、T1よりも大きくない、または修正されたNinfoが、T2よりも大きくなく、コードレートRcが、R1よりも大きくない、またはコードレートRcが、R2よりも大きくない場合、LDPCベースグラフ2が、使用され、そうでなければ、LDPCベースグラフ1が、使用される。
【0125】
いくつかの実施形態では、修正されたNinfoは、2nだけNinfoを修正した値である。nは、整数であり、Ninfoによって決定されることができる。
【0126】
閾値T1およびT2は、T2、δ、およびRsに基づくスケール係数によって修正される。スケール係数は、以下のパラメータ、すなわち、1)コードレートRs、2)標的コードレートRt、3)変調順序、4)ビット分割モジュールによって分割される情報ビットの2つの部分の比率δのうちの少なくとも1つに関連する。
【0127】
閾値R1およびR2は、コードレートRc、および/またはレートRs、および/または標的コードレートRt、または有効コードレートReffに関連することができる。T1の値は、T2のものよりも小さくあり得、R1の値は、R2のものよりも大きい。
【0128】
いくつかの実施形態では、R1の値は、2/3であり、R2の値は、1/4である。
【0129】
第3の方法は、LDPCコーディングに関する1つのBGに関連することができる。
【0130】
いくつかの実施形態では、TBが、チャネルコーディングおよび具体的コーディング動作の組み合わせによってエンコードされることができる場合、1つのみのBGが、チャネルコーディングのために使用される。
【0131】
いくつかの実施形態では、チャネルコーディングは、LDPCコーディングである。
【0132】
いくつかの実施形態では、BGは、LDPCベースグラフ1である。
【0133】
いくつかの実施形態では、具体的コーディング動作の前に、コードブロックセグメント化動作が、存在し、BGは、LDPCベースグラフ2である。
【0134】
いくつかの実施形態では、具体的コーディング動作に関する最大CBSは、選択されたBGに対応するLDPCコーディングのものよりも小さい。
【0135】
いくつかの実施形態では、具体的コーディング動作に関する最大CBSは、具体的コーディング動作に関するコードレートRsに関連する。
実施形態3:具体的コーディングおよびチャネルコーディングを伴う無線リンクに関するTBS決定
【0136】
いくつかの実施形態では、TBS決定プロシージャによって決定されるTBSは、具体的コーディング動作およびチャネルコーディング動作に関する入力ビットに対する制約条件を満たされるべきである。
【0137】
いくつかの実施形態では、TBSは、ビット分割モジュールによって均等に分割されることができる。
【0138】
いくつかの実施形態では、TBSおよびビット分割モジュールの比率δの積の値は、整数であるべきである。
【0139】
いくつかの実施形態では、具体的コーディング動作の入力ビットに対する制約条件は、以下のうちの少なくとも1つを含み、すなわち、1)具体的コーディングモジュールの有効コードレートは、閾値1よりも大きくなくあるべきである、2)具体的コーディングモジュールの入力ビットの合計数は、除数1によって均等に分割されることができる、3)具体的コーディングモジュールの各コードブロックの情報ビット数は、除数2によって均等に分割されることができる、4)ビット分割モジュールによって分割される2つの部分の情報ビットサイズの間の比率は、1よりも大きくなくあるべきである。
【0140】
閾値1は、2/3よりも小さく、除数1は、8および/または変調順序および/または具体的コーディングモジュールのコードブロックの数または8および変調順序の最小公倍数に等しい。
【0141】
いくつかの実施形態では、LDPCコーディングの入力ビットに対する制約条件は、以下のうちの少なくとも1つを含み、すなわち、1)LDPCコーディングの有効コードレートは、0.95よりも大きくなくあるべきである、2)LDPCコーディングの入力ビット数は、8およびコードブロックの数の積によって均等に分割されることができる、3)具体的コーディングモジュールの各コードブロックの情報ビット数は、8によって均等に分割されることができる、4)ビット分割モジュールによって分割される2つの部分の情報ビットサイズの比率は、1よりも小さくなくあるべきである、5)LDPCコーディングのコードレートRcは、(Qm-2)/Qmよりも小さくなくあるべきである。
【0142】
いくつかの実施形態では、チャネルコーディングおよび具体的コーディング動作を組み合わせる無線リンクモデルによるTBS決定プロシージャに関して、2つのベースグラフが、チャネルコーディング動作のために使用されることができる場合、UEは、上記の実施形態における方法に従ってベースグラフを選択するものとする。
【0143】
具体的コーディング動作およびチャネルコーディング動作を伴うデータ伝送に関する、TBS決定プロシージャに関する第1の方法は、以下のステップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0144】
ステップ1)UEは、DCIによって示される、または上位層パラメータによって構成される複数のパラメータに基づいて、リソース要素の合計数(NRE)を決定する。
【0145】
いくつかの実施形態では、複数のパラメータは、配分された物理リソースブロック(PRB)、PRBにおけるサブキャリアの数、配分された復調基準信号(DMRS)シンボル、および/または制御リソースセット(CORESET)のオーバヘッドまたは物理チャネル内の他のRS、およびスロット内のPDSCHまたはPUSCH配分のシンボルの数を含むことができる。
【0146】
いくつかの実施形態では、配分されたPRBは、DCIフォーマット1-1またはDCIフォーマット1-2によって示されるレート合致のために使用されるPRBの数を含まない。
【0147】
ステップ2)UEは、複数のパラメータに基づいて、TBSに関連する一時的値Temp_vを決定することができる。
【0148】
いくつかの実施形態では、複数のパラメータは、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、コードレート(R)、および層の数を含む。
【0149】
いくつかの実施形態では、コードレート(R)は、標的コードレートRtに対応する、または有効コードレート(Reff)に対応する。標的コードレートRtは、DCIによって示されるMCSインデックスによって決定されることができる。有効コードレート(Reff)は、具体的コーディング動作のコードレート(Rs)および/またはチャネルコーディング動作のコードレート(Rc)、および/または変調順序、および/またはCRCビット数によって決定されることができる。
【0150】
いくつかの実施形態では、UEは、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、チャネルコーディングに関するコードレート(Rc)、層の数、およびスケール係数βを乗算することによって一時的値Temp_vを決定する。
【0151】
いくつかの実施形態では、スケール係数βは、変調順序(Qm)、および/または具体的コーディング動作に関するコードレート(Rs)、および/またはCRCビット数の関数である。
【0152】
ステップ3)一時的値Temp_vは、修正値αによって修正され、修正された値Temp_mを発生させることができる。αは、2nの値である。いくつかの実施形態では、nは、整数であり、3よりも小さくない。いくつかの実施形態では、nの値は、一時的値Temp_vに関連する。
【0153】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vが、閾値よりも大きくないとき、修正値α1は、2nに等しい整数であり得る。nは、3よりも小さくない。
【0154】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vが、閾値よりも大きいとき、Temp_vは、TBに関するCRCビットおよび修正値α2に基づいて修正され、修正された値Temp_mを発生させ、修正値α2は、2nに等しい整数であり得る。nは、6よりも小さくない。
【0155】
いくつかの実施形態では、閾値は、3824に等しい。
【0156】
いくつかの実施形態では、閾値は、T2×(1+δ)×Rs/(Rs+δ)として定義される。δは、分割ビットの2つの部分の数の比率を表す。いくつかの実施形態では、δは、0よりも小さくない実数である。
【0157】
ステップ4)ビット分割動作が、UEのために構成される、または利用可能である場合、UEは、比率δに基づいて、具体的コーディング(Ks_v)およびチャネルコーディング(Kc_v)を含む、分割ビットの2つの一時的部分の数を決定することができる。δは、分割ビットの2つの部分の数の比率を表す。いくつかの実施形態では、δは、0よりも小さくない実数である。
【0158】
いくつかの実施形態では、δの値は、コードレートRt、および/またはコードレートRs、および/またはコードレートRc、および/または変調順序によって決定されることができる。
【0159】
ステップ5)Kc_vは、チャネルコーディングモジュールに関する修正された情報ビット数Kc_mを発生させるために修正されることができる。いくつかの実施形態では、チャネルコーディングに関する修正された情報ビット数Kc_mは、チャネルコーディングに関する入力ビットの最終部分である。
【0160】
ステップ6)Ks_vは、丸め関数または具体的コーディングモジュールに関するコードブロックセグメント化の制約条件によって修正され、具体的コーディングモジュールに関する修正された情報ビット数Ks_mを発生させる。
【0161】
いくつかの実施形態では、NR TBSプロシージャにおけるステップ2)-4)の修正プロシージャは、再使用され、ステップ5)において、NinfoをKc_vと置換し、修正値αを具体的コーディングモジュールに関する制約条件に基づく修正値βに置換することによって、Kc_vを修正し、Kc_mを発生させる。
【0162】
いくつかの実施形態では、チャネルコーディングが、LDPCコーディングであり得る場合、NR TBSプロシージャにおけるステップ2)-4)の修正プロシージャは、再使用され、ステップ5)において、NinfoをKc_vと置換することによって、Kc_vを修正し、Kc_mを発生させる。
【0163】
いくつかの実施形態では、NR TBSプロシージャにおけるステップ2)-4)の修正プロシージャは、再使用され、ステップ6)において、NinfoをKs_vと置換し、修正値αを具体的コーディングモジュールに関する制約条件に基づく修正値βに置換することによって、Ks_vを修正し、Ks_mを発生させる。
【0164】
いくつかの実施形態では、修正値αは、修正値2nまたは選択されたBGに対応する最大CBSの修正値を表すことができる。
【0165】
ステップ7)最終TBSは、修正されたKc_mおよびKs_mの加算によって決定されることができる。具体的コーディングモジュールに関する情報ビット数は、Ks_mであり、LDPCコーディングモジュールに関する情報ビット数は、Kc_mである。
【0166】
具体的コーディングおよびLDPCコーディングを伴う無線リンクに関するTBS決定プロシージャに関する上記の方法1に関する図示が、
図2として示される。
【0167】
図3は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングを使用するシステムに関するTBS決定プロシージャの例示的フロープロセス300である。
【0168】
具体的コーディング動作およびLDPCコーディング動作を伴うデータ伝送に関する、TBS決定プロシージャに関する第2の方法は、以下のステップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0169】
ステップ1)UEは、DCIによって示される、または上位層パラメータによって構成される複数のパラメータに基づいて、リソース要素の合計数(NRE)を決定することができる。
【0170】
いくつかの実施形態では、複数のパラメータは、配分された物理リソースブロック(PRB)、PRBにおけるサブキャリアの数、配分された専用復調基準信号(DMRS)シンボル、および/または制御リソースセット(CORESET)のオーバヘッドまたは物理チャネル内の他のRS、およびスロット内のPDSCHまたはPUSCH配分のシンボルの数を含むことができる。
【0171】
ステップ2)UEは、複数のパラメータに基づいて、TBSに関連する一時的値Temp_vを決定することができる。
【0172】
いくつかの実施形態では、複数のパラメータは、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、コードレート(R)、および層の数(v)を含む。
【0173】
いくつかの実施形態では、コードレート(R)は、標的コードレートRtに対応する、または有効コードレート(Reff)に対応する。いくつかの実施形態では、標的コードレートRtは、DCIによって示されるMCSインデックスによって決定されることができる。いくつかの実施形態では、有効コードレート(Reff)は、具体的コーディング動作のコードレート(Rs)および/またはLDPCコーディング動作のコードレート(Rc)、および/または変調順序、および/またはCRCビット数によって決定されることができる。
【0174】
ステップ3)一時的値Temp_vは、修正値αによって修正され、修正された値Temp_mを発生させることができる。αは、2nの値である。いくつかの実施形態では、nは、整数であり、3よりも小さくない。いくつかの実施形態では、nの値は、一時的値Temp_vに関連する。
【0175】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vが、閾値よりも大きくないとき、修正値α1は、2nに等しい整数であり得る。nは、整数であり、3よりも小さくない。
【0176】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vが、閾値よりも大きいとき、Temp_vは、TBに関するCRCビットおよび修正値α2に基づいて修正され、修正された値Temp_mを発生させる。修正値α2は、2nに等しい整数であり得る。いくつかの実施形態では、nは、6よりも小さくない。
【0177】
いくつかの実施形態では、閾値は、3824に等しい。
【0178】
いくつかの実施形態では、閾値は、T2×(1+δ)×Rs/(Rs+δ)として定義される。δは、分割ビットの2つの部分の数の比率を表す。いくつかの実施形態では、δは、0よりも小さくない実数である。
【0179】
ステップ4)ビット分割動作が、UEのために構成される、または利用可能である場合、UEは、TBSの修正された値Temp_m、Kc対Ksの比率、および丸め関数に基づいて、Ks_vおよびKc_vを含む、情報ビットの2つの一時的部分の数を決定することができる。丸め関数は、一時的分割情報ビット数Ks_vおよびKc_vを整数に修正するために使用される。
【0180】
いくつかの実施形態では、丸め関数は、対応するコーディング動作に関する制約条件を満たされる修正された情報ビット数Kc_mおよびKs_mを発生させるための修正関数を含むことができる。
【0181】
いくつかの実施形態では、比率は、ビット分割モジュールによって分割された情報ビットの2つの部分の数、LDPCコーディングのコードレートRc、および/または具体的コーディング動作のコードレートRs、および/または変調順序、および/または標的コードレートRtまたは有効コードレートReffの関数である。
【0182】
いくつかの実施形態では、丸め関数は、切り捨て、または切り上げ、または丸めを表す。
【0183】
いくつかの実施形態では、Kc_mおよびKs_mの加算は、Temp_mの値に等しくあるべきである。
【0184】
ステップ5)最終TBSは、修正されたKc_mおよびKs_mの加算によって決定されることができる。
【0185】
具体的コーディングおよびLDPCコーディングを伴う無線リンクに関するTBS決定プロシージャに関する上記の方法2に関する図示が、
図3として示される。
【0186】
図4は、TBS決定プロシージャに関する例示的フローチャート400である。
【0187】
具体的コーディング動作およびLDPCコーディング動作を伴うデータ伝送に関する、TBS決定プロシージャに関する第3の方法は、以下のステップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0188】
ステップ1)UEは、DCIによって示される、または上位層パラメータによって構成される複数のパラメータに基づいて、リソース要素の合計数(NRE)を決定することができる。
【0189】
いくつかの実施形態では、複数のパラメータは、配分された物理リソースブロック(PRB)、PRBにおけるサブキャリアの数、配分された専用復調基準信号(DMRS)シンボル、および/または制御リソースセット(CORESET)のオーバヘッドまたは物理チャネル内の他のRS、およびスロット内のPDSCHまたはPUSCH配分のシンボルの数を含むことができる。
【0190】
ステップ2)UEは、複数のパラメータに基づいて、TBSに関連する一時的値Temp_vを決定することができる。
【0191】
いくつかの実施形態では、複数のパラメータは、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、コードレート(R)、および層の数(v)を含む。
【0192】
いくつかの実施形態では、コードレート(R)は、標的コードレートRtに対応する、または有効コードレート(Reff)に対応する。いくつかの実施形態では、標的コードレートRtは、DCIによって示されるMCSインデックスによって決定されることができる。いくつかの実施形態では、有効コードレート(Reff)は、具体的コーディング動作のコードレート(Rs)および/またはLDPCコーディング動作のコードレート(Rc)、および/または変調順序、および/またはCRCビット数によって決定されることができる。
【0193】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vは、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、コードレート(R)、および層の数(v)の積によって取得される。
【0194】
ステップ3)一時的値Temp_vは、修正値αによって修正され、修正された値Temp_mを発生させることができる。αは、2nの値である。いくつかの実施形態では、nは、整数であり、3よりも小さくない。いくつかの実施形態では、nの値は、一時的値Temp_vに関連する。
【0195】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vが、閾値よりも大きくないとき、修正値α1は、2nに等しい整数であり得る。nは、整数であり、3よりも小さくない。
【0196】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vが、閾値よりも大きいとき、Temp_vは、TBに関するCRCビットおよび修正値α2に基づいて修正され、修正された値Temp_mを発生させる。修正値α2は、2nに等しい整数であり得る。いくつかの実施形態では、nは、6よりも小さくない。
【0197】
いくつかの実施形態では、閾値は、3824に等しい。
【0198】
いくつかの実施形態では、閾値は、T2×(1+δ)×Rs/(Rs+δ)として定義される。δは、分割ビットの2つの部分の数の比率を表す。いくつかの実施形態では、δは、0よりも小さくない実数である。
【0199】
ステップ4)修正された値Temp_mは、最終TBSとして決定される。
【0200】
具体的コーディング動作およびLDPCコーディング動作を伴うデータ伝送に関する、TBS決定プロシージャに関する第4の方法は、以下のステップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0201】
ステップ1)UEは、DCIによって示される、または上位層パラメータによって構成される複数のパラメータに基づいて、リソース要素の合計数(NRE)を決定することができる。
【0202】
いくつかの実施形態では、複数のパラメータは、配分された物理リソースブロック(PRB)、PRBにおけるサブキャリアの数、配分された専用復調基準信号(DMRS)シンボル、および/または制御リソースセット(CORESET)のオーバヘッドまたは物理チャネル内の他のRS、およびスロット内のPDSCHまたはPUSCH配分のシンボルの数を含むことができる。
【0203】
ステップ2)UEは、複数のパラメータに基づいて、TBSに関連する一時的値Temp_vを決定することができる。
【0204】
いくつかの実施形態では、複数のパラメータは、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、コードレート(R)、および層の数(v)を含む。
【0205】
いくつかの実施形態では、コードレート(R)は、標的コードレートRtに対応する、または有効コードレート(Reff)に対応する。いくつかの実施形態では、標的コードレートRtは、DCIによって示されるMCSインデックスによって決定されることができる。いくつかの実施形態では、有効コードレート(Reff)は、具体的コーディング動作のコードレート(Rs)および/またはLDPCコーディング動作のコードレート(Rc)、および/または変調順序、および/またはCRCビット数によって決定されることができる。
【0206】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vは、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、コードレート(R)、および層の数(v)の積によって取得される。
【0207】
ステップ3)一時的値Temp_vは、修正値αによって修正され、修正された値Temp_mを発生させることができる。αは、2nの値である。いくつかの実施形態では、nは、整数であり、3よりも小さくない。いくつかの実施形態では、nの値は、一時的値Temp_vに関連する。
【0208】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vが、閾値よりも大きくないとき、修正値α1は、2nに等しい整数であり得る。nは、整数であり、3よりも小さくない。
【0209】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vが、閾値よりも大きいとき、Temp_vは、TBに関するCRCビットおよび修正値α2に基づいて修正され、修正された値Temp_mを発生させる。修正値α2は、2nに等しい整数であり得る。いくつかの実施形態では、nは、6よりも小さくない。
【0210】
いくつかの実施形態では、閾値は、3824に等しい。
【0211】
いくつかの実施形態では、閾値は、T2×(1+δ)×Rs/(Rs+δ)として定義される。δは、分割ビットの2つの部分の数の比率を表す。いくつかの実施形態では、δは、0よりも小さくない実数である。
【0212】
ステップ4)Temp_vが、閾値よりも大きくない場合、最終TBSは、TBSテーブルにおいて、修正された値Temp_mを下回らず、それに最近接する、または修正された値Temp_mよりも大きくなく、それに最近接する、または修正された値Temp_mに最近接するTBSとして決定される。
【0213】
ステップ5)Temp_vが、閾値よりも大きい場合、修正された値Temp_mは、最終TBSとして決定される。
【0214】
具体的コーディング動作およびLDPCコーディング動作を伴うデータ伝送に関する、TBS決定プロシージャに関する第5の方法は、以下のステップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0215】
ステップ1)UEは、DCIによって示される、または上位層パラメータによって構成される複数のパラメータに基づいて、リソース要素の合計数(NRE)を決定することができる。
【0216】
いくつかの実施形態では、複数のパラメータは、配分された物理リソースブロック(PRB)、PRBにおけるサブキャリアの数、配分された専用復調基準信号(DMRS)シンボル、および/または制御リソースセット(CORESET)のオーバヘッドまたは物理チャネル内の他のRS、およびスロット内のPDSCHまたはPUSCH配分のシンボルの数を含むことができる。
【0217】
ステップ2)UEは、第1の部分の一時的値Temp_v1および第2の部分の一時的値Temp_v2を決定することができる。
【0218】
いくつかの実施形態では、第1の部分の一時的値Temp_v1は、具体的コーディング動作のコードレート(Rs)、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、および層の数(v)のうちの少なくとも1つに関連する。
【0219】
いくつかの実施形態では、第2の部分の一時的値Temp_v2は、チャネルコーディング動作のコードレート(Rc)、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、および層の数(v)のうちの少なくとも1つに関連する。
【0220】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_v1は、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、具体的コーディング動作のコードレート(Rs)、および層の数(v)の積によって取得される。
【0221】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_v2は、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、チャネルコーディング動作のコードレート(Rc)、および層の数(v)の積によって取得される。
【0222】
ステップ3)一時的値Temp_v1およびTemp_v2は、修正方法によって修正され、それぞれ、修正された値Temp_m1およびTemp_m2を発生させることができる。修正方法は、少なくとも、それぞれ、具体的コーディング動作およびチャネルコーディング動作に関する制約条件を満たされるべき量子化方法、切り上げ演算、切り捨て演算、および丸め演算のうちの少なくとも1つを含む丸め演算を含む。
【0223】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_v2は、NR Rel-16仕様におけるTBS決定プロシージャにおけるステップ3)およびステップ4)に基づいて修正される。
【0224】
ステップ4)修正された値Temp_m2は、修正された値Temp_m1および所定の関数に基づく具体的コーディングのコードレート(Rs)によって修正され、修正された値Temp_m3を発生させる。
【0225】
いくつかの実施形態では、所定の関数は、丸め演算、加算または減算、乗算演算、除算演算、および量子化演算のうちの少なくとも1つを含む。
【0226】
ステップ5)最終TBSは、Temp_m1およびTemp_m3を加算することによって決定される。
【0227】
具体的コーディング動作およびLDPCコーディング動作を伴うデータ伝送に関する、TBS決定プロシージャに関する第6の方法は、以下のステップのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0228】
ステップ1)UEは、DCIによって示される、または上位層パラメータによって構成される複数のパラメータに基づいて、リソース要素の合計数(NRE)を決定することができる。
【0229】
いくつかの実施形態では、複数のパラメータは、配分された物理リソースブロック(PRB)、PRBにおけるサブキャリアの数、配分された専用復調基準信号(DMRS)シンボル、および/または制御リソースセット(CORESET)のオーバヘッドまたは物理チャネル内の他のRS、およびスロット内のPDSCHまたはPUSCH配分のシンボルの数を含むことができる。
【0230】
ステップ2)UEは、複数のパラメータに基づいて、TBSに関連する一時的値Temp_vを決定することができる。
【0231】
いくつかの実施形態では、複数のパラメータは、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、コードレート(R)、および層の数(v)を含む。
【0232】
いくつかの実施形態では、コードレート(R)は、標的コードレートRtに対応する、または有効コードレート(Reff)に対応する。いくつかの実施形態では、標的コードレートRtは、DCIによって示されるMCSインデックスによって決定されることができる。いくつかの実施形態では、有効コードレート(Reff)は、具体的コーディング動作のコードレート(Rs)および/またはLDPCコーディング動作のコードレート(Rc)、および/または変調順序、および/またはCRCビット数によって決定されることができる。
【0233】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vは、REの合計数(NRE)、変調順序(Qm)、コードレート(R)、および層の数(v)の積によって取得される。
【0234】
ステップ3)一時的値Temp_vは、修正値αによって修正され、修正された値Temp_mを発生させることができる。αは、2nの値である。いくつかの実施形態では、nは、整数であり、3よりも小さくない。いくつかの実施形態では、nの値は、一時的値Temp_vに関連する。
【0235】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vが、閾値よりも大きくないとき、修正値α1は、2nに等しい整数であり得る。nは、整数であり、3よりも小さくない。
【0236】
いくつかの実施形態では、一時的値Temp_vが、閾値よりも大きいとき、Temp_vは、TBに関するCRCビットおよび修正値α2に基づいて修正され、修正された値Temp_mを発生させる。修正値α2は、2nに等しい整数であり得る。いくつかの実施形態では、nは、6よりも小さくない。
【0237】
いくつかの実施形態では、閾値は、3824に等しい。
【0238】
いくつかの実施形態では、閾値は、T2×(1+δ)×Rs/(Rs+δ)として定義される。δは、分割ビットの2つの部分の数の比率を表す。いくつかの実施形態では、δは、0よりも小さくない実数である。
【0239】
ステップ4)修正された値Temp_m1は、所定の関数、修正された値Temp_m、具体的コーディングのコードレート(Rs)、チャネルコーディングのコードレート(Rc)、およびビット分割モジュールの比率のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0240】
ステップ5)修正された値Temp_m2は、所定の関数、修正された値Temp_m、修正された値Temp_m1、具体的コーディングのコードレート(Rs)、チャネルコーディングのコードレート(Rc)、およびビット分割モジュールの比率のうちの少なくとも1つによって決定される。
【0241】
いくつかの実施形態では、比率は、具体的コーディングのコードレート(Rs)およびチャネルコーディングのコードレート(Rc)のうちの少なくとも1つによって決定されることができる。
【0242】
いくつかの実施形態では、所定の関数は、丸め演算、加算または減算、乗算演算、除算演算、および量子化演算のうちの少なくとも1つを含む。
【0243】
ステップ6)最終TBSは、Temp_m1およびTemp_m2を加算することによって決定される。
【0244】
TBS決定プロシージャに関する上記の方法1-2における各ステップは、独立した実施形態として使用されることができる。
【0245】
いくつかの実施形態では、TBに関するCRCビットは、具体的コーディング動作の後に付加されることができる。例えば、
図1(a)および(b)における無線リンクモデルは、TB CRC付加の前に位置する具体的コーディング動作(例えば、プリコーディング動作)を示す。
【0246】
いくつかの実施形態では、TBに関するCRCビットは、具体的コーディング動作の前に付加されることができる。例えば、
図1(c)-(f)における無線リンクモデルは、TB CRC付加の後に位置する具体的コーディング動作(例えば、プリコーディング動作)を示す。
【0247】
いくつかの実施形態では、TBに関するCRCビットおよびCBに関するCRCビットは、具体的コーディング動作の前に付加されることができる。例えば、
図1(g)および1(h)における無線リンクモデルは、TB CRC付加およびCB CRC付加の後に位置する具体的コーディング動作(例えば、プリコーディング動作)を示す。
【0248】
いくつかの実施形態では、TBに関するCRCビットは、以下の動作、すなわち、1)ビット分割、2)具体的コーディング動作に対応するCBセグメント化、3)LDPCコーディングに対応するCBセグメント化、4)具体的コーディング動作、5)LDPCコーディングのうちの少なくとも1つの前に付加されることができる。
【0249】
いくつかの実施形態では、CBに関するCRCビットは、以下の動作、すなわち、1)TB CRC付加、2)ビット分割、3)具体的コーディング動作に対応するCBセグメント化、4)LDPC BG選択、5)LDPCコーディングに対応するCBセグメント化、6)具体的コーディング動作のうちの少なくとも1つの後に付加されることができる。
【0250】
図1の無線リンクモデルに基づくCRC付加動作を考慮することによるTBS決定に関する方法は、以下として示される。
【0251】
例えば、CRC付加動作は、以下の順序、すなわち、TB_CRC付加-->ビット分割-->具体的コーディングセグメント化およびBG選択-->CBセグメント化として示される。
【0252】
例えば、TB CRCは、
図4の具体的コーディング動作の前に付加される。
【0253】
図5は、例示的CRC付加動作を図示する、ブロック
図500である。いくつかの実施形態では、UEが、データ伝送をスケジューリングするDCIを検出する場合、UEは、1)構成に従って、コードレートRc、コードレートRs、および変調順序Q
mを決定し、2)構成されたRc、Rs、およびQ
mに従って、R
effを計算し、3)Ks、Kcを計算し、すなわち、TBS_tempを計算し、KsおよびKcを量子化および取得することができる。いくつかの実施形態では、(Ks+Kc)は、TB_CRCビットを含む。UEはまた、4)Ns+Kcを計算し、すなわち、チャネルコーディング動作に関する一時的入力ビット数を計算し(CC_tempとして記述される)、チャネルコーディングモジュールに関するコードブロックの数を計算する、および/または5)Rcの有効コードレート(eff_Rcとして記述される)およびRsの有効コードレート(eff_Rsとして記述される)を計算することができる。
【0254】
TBS決定に関する第1の実施例は、nPRB=25であり、PRBあたりのREの数が144であり、Rs=1/3であり、Rc=2/3であり、64QAM(Qm=6=2×m)であり、層の数が1であると仮定することができ、したがって、REの合計数は、NRE=25×144である。
【0255】
Rsは、Ks/Nsの値を表すことができ、したがって、Reff=(Rs-1)×(m-1)/m+Rc=2/9である。コードブロックに関するCRCビット数が0(LCB_CRC=0)に等しく、次いで、TBS_temp=NRE×Reff×Qm×v=4800であると仮定する。
【0256】
TBS_tempは、以下、すなわち、TBS_temp>3824である場合、n=floor(log2(TBS_temp-24))-5=7、TBS_modify=2n×round((TBS_temp-24)/2n)=4736、TBS=4736として量子化されることができる。
【0257】
例示的方程式1:Kc+Ks=4736+TB_CRC=4760およびKc/Ks=(Rc×m/(m-1)-1)/Rs=0を使用し、Kc=0、Ks=4760を取得する。
【0258】
次いで、CC_temp=NRE×Rc×Qm×v=14400である。CC_tempは、以下、すなわち、Rc>1/4およびCC_temp>8424である場合、C=ceil(CC_temp/8424)=2、CC_modify=(2×8)×ceil(CC_temp/(2×8))=14400として量子化されることができる。
【0259】
例示的方程式2:Ns+Kc=14400を使用する。例示的方程式3:Ns=Ks/Rsである。結果は、TBS=4736、Ks=4760、LTB_CRC=24、C=2、LCB_CRC=0、Kc=0、Ns=14400、eff_Rs=Ks/Ns=0.3306<Rs、eff_Rc=1/(1+1/(m-1))=2/3=Rcを含み得る。
【0260】
Reff=(TBS+LTB_CRC)/(Ns+Ns/(m-1))=0.2204およびNx=Ns/(2×(m-1))=3600である。
【0261】
仮定の同一のパラメータに従って、コードブロックに関するCRCビット数が具体的コーディング動作の前に付加される24(LCB_CRC=24)に等しく、次いで、CC_temp=NRE×Rc×Qm×v=14400であると仮定する。CC_tempは、以下、すなわち、Rc>1/4およびCC_temp>8424である場合、C=ceil(CC_temp/8424)=2、CC_modify=(2×8)×ceil((CC_temp)/(2×8))=14400として量子化されることができる。方程式2:Ns+Kc=14400である。方程式3:Ns=Ks/Rsである。次いで、TBS_temp=NRE×Reff×Qm×v=4800である。TBS_tempは、以下、すなわち、TBS_temp>3824である場合、n=floor(log2(TBS_temp-24-C×24))-5=7、TBS_modify=2n×round((TBS_temp-24-C×24)/2n)=4736、TBS=4736として量子化されることができる。
【0262】
方程式1:Kc+Ks=4736+LTB_CRC+C×LCB_CRC=4808、Kc/Ks=(Rc×m/(m-1)-1)/Rs=0を使用し、Kc=0、Ks=4808を取得する。
【0263】
結果は、TBS=4736、Ks=4808、LTB_CRC=24、C=2、LCB_CRC=24、Kc=0、Ns=14400、eff_Rs=Ks/Ns=0.3339>Rs、eff_Rc=1/(1+1/(m-1))=2/3=Rc、Reff=(TBS+LTB_CRC)/(Ns+Ns/(m-1))=0.2204、およびNx=Ns/(2×(m-1))=3600である。
【0264】
コードブロックに関するCRCビットの数が具体的コーディングとチャネルコーディングとの間に付加される24(LCB_CRC=24)に等しく、次いで、3)CC_temp=NRE×Rc×Qm×v=14400であると仮定する。以下、すなわち、Rc>1/4およびCC_temp>8424である場合、C=ceil(CC_temp/8424)=2、CC_modify=(2×8)×ceil((CC_temp)/(2×8))=14400としてCC_tempを量子化する。
【0265】
方程式2:Ns+Kc=14400および方程式3:Ns=Ks/Rsである。
【0266】
2)TBS_temp=NRE×Reff×Qm×v=4800である。以下、すなわち、TBS_temp>3824、n=floor(log2(TBS_temp-24))-5=7、TBS_modify=2n×round((TBS_temp-24)/2n)=4736、TBS=4736としてTBS_tempを量子化する。
【0267】
方程式1:Kc+Ks=4736+TB_CRC=4760、Kc/Ks=(Rc×m/(m-1)-1)/Rs=0を使用し、Kc=0、Ks=4760を取得する。Rsは、具体的コーディングモジュールに関する有効Rsに変更され得るため、方程式は、KcおよびKsを取得するために使用されない場合がある。
【0268】
結果は、TBS=4736、Ks=4760、TB_CRC=24、C=2、CB_CRC=24、Kc=0、Ns=14400、eff_Rs=Ks/Ns=0.3306<Rs、eff_Rc=(Ns+Kc+C×LCB_CRC)/(Ns+Ns/(m-1))=0.6689>Rcである。
【0269】
Reff=(TBS+LTB_CRC)/(Ns+Ns/(m-1))=0.2204およびNx=Ns/(2×(m-1))=3600である。
【0270】
TBS決定に関する実施例1-2
【0271】
nPRB=25であり、PRBあたりのREの数が144であり、Rs=1/3であり、Rc=3/5であり、16QAM(Qm=4=2×m)であり、層の数が1であると仮定し、したがって、REの合計数は、NRE=25×144である。
【0272】
1)Rsは、Ks/Nsの値を表すことができ、したがって、Reff=(Rs-1)×(m-1)/m+Rc=4/15である。コードブロックに関するCRCビット数が0(LCB_CRC=0)に等しく、次いで、2)TBS_temp=NRE×Reff×Qm×v=3840であると仮定する。以下、すなわち、TBS_temp>3824である場合、n=floor(log2(TBS_temp-24))-5=6、TBS_modify=2n×round((TBS_temp-24)/2n)=3840、TBS=3840としてTBS_tempを量子化する。
【0273】
方程式1:Kc+Ks=3840+24=3864である。
【0274】
Kc/Ks=(Rc×m/(m-1)-1)/Rs=3/5==>Kc=1439、Ks=2415である。
【0275】
3)CC_temp=NRE×Rc×Qm×v=8640である。以下、すなわち、Rc>1/4およびCC_temp>8424である場合、C=2、CC_modify=8640、方程式2:Ns+Kc=8640としてCC_tempを量子化する。
【0276】
方程式3:Ns=Ks/Rsである。
【0277】
一時的結果は、Ks=2415、Kc=1439、Ns=7201、eff_Rs=Ks/Ns=0.3354>Rs、eff_Rc=(Ns+Kc)/(Ns+Ns/(m-1))=0.5999<Rcである。Reff=(TBS+TB_CRC)/(Ns+Ns/(m-1))=0.2683およびNx=Ns/(2×(m-1))=3600.5である。
【0278】
いくつかの実施形態では、具体的コーディング動作に関する制約条件は、Nsが(Qm-2)で均等に除算され得ることを含むべきである。
【0279】
Rsに関する制約条件を考慮することによるTBS決定に関する実施例1-3
【0280】
nPRB=25であり、PRBあたりのREの数が144であり、Rs=1/3であり、Rc=3/5であり、16QAM(Qm=4=2×m)であり、層の数が1であると仮定し、したがって、REの合計数は、NRE=25×144である。
【0281】
Rsは、Ks/Nsの値を表すことができ、したがって、Reff=(Rs-1)×(m-1)/m+Rc=4/15である。コードブロックに関するCRCビット数が0(LCB_CRC=0)に等しく、次いで、TBS_temp=NRE×Reff×Qm×v=3840であると仮定する。以下、すなわち、TBS_temp>3824である場合、n=floor(log2(TBS_temp-24))-5=6、TBS_modify=2n×round((TBS_temp-24)/2n)=3840、TBS=3840であるとしてTBS_tempを量子化する。
【0282】
方程式1:Kc+Ks=3840+24=3864、Kc/Ks=(Rc×m/(m-1)-1)/Rs=3/5==>Kc=1439、Ks=2415である。
【0283】
CC_temp=NRE×Rc×Qm×v=8640である。以下、すなわち、Rc>1/4およびCC_temp>8424である場合、C=2、CC_modify=8640、方程式2:Ns+Kc=8640、方程式3:Ns=Ks/RsとしてCC_tempを量子化する。
【0284】
方程式:Kc+Ks=3864およびδ=Kc/Ks=3/5を使用し、Ks_temp=2415を発生させ、次いで、方程式Ns=ceil{(Ks_temp/Rs)/(2×(m-1))}×(2×(m-1))=7246およびNs+Kc=8640を使用し、Kc=1394およびKs=2470を発生させる。
【0285】
有効コードレートは、以下、すなわち、eff_Rs=Ks/Ns=0.3409、eff_Rc=(Ns+Kc)/(Ns+Ns/(m-1))=0.5962<Rc、およびReff=(TBS+TB_CRC)/(Ns+Ns/(m-1))=0.2660として取得されることができる。リソースにマッピングされる数は、Nx=Ns/(2×(m-1))=3623>NREとして計算されることができる。
【0286】
実施例1-3から、変調されたシンボルの数は、DCIによって配分されたREの合計数よりも大きい。
【0287】
いくつかの実施形態では、制約条件は、Ns/(Qm-2)の値がREの配分された合計数よりも大きくあるべきではないことを含むことができる。
【0288】
いくつかの実施形態では、Nxの値は、Ns/(Qm-2)によって決定される。
【0289】
いくつかの実施形態では、Nsの値は、関数(Ns/(Qm-2))×(Qm-2)の値と(Qm-2)×NREの値との間の最小値によって決定されるべきである。関数は、切り捨て、切り上げ、丸め、および元の値の留保を表す。
【0290】
Nsに関する制約条件を考慮することによるTBS決定に関する実施例1-4
【0291】
nPRB=25であり、PRBあたりのREの数が144であり、Rs=1/3であり、Rc=3/5であり、16QAM(Qm=4=2×m)であり、層の数が1であると仮定し、したがって、REの合計数は、NRE=25×144である。
【0292】
1)Rsは、Ks/Nsの値を表すことができ、したがって、Reff=(Rs-1)×(m-1)/m+Rc=4/15である。コードブロックに関するCRCビット数が0(CB_CRC=0)に等しく、次いで、2)TBS_temp=NRE×Reff×Qm×v=3840であると仮定する。以下、すなわち、TBS_temp>3824である場合、n=floor(log2(TBS_temp-24))-5=6、TBS_modify=2n×round((TBS_temp-24)/2n)=3840、TBS=3840としてTBS_tempを量子化する。
【0293】
方程式1:Kc+Ks=3840+24=3864、Kc/Ks=(Rc×m/(m-1)-1)/Rs=3/5==>Kc=1439、Ks=2415である。
【0294】
3)CC_temp=NRE×Rc×Qm×v=8640である。以下、すなわち、Rc>1/4およびCC_temp>8424である場合、C=2、CC_modify=8640、方程式2:Ns+Kc=8640、方程式3:Ns=Ks/RsとしてCC_tempを量子化する。
【0295】
方程式:Kc+Ks=3864およびδ=Kc/Ks=3/5を使用し、Ks_temp=241を発生させる。次いで、方程式Ns=min{floor{(Ks_temp/Rs)/(2×(m-1))}×(2×(m-1)) ,2×(m-1)×NRE}=7200およびNs+Kc=8640を使用し、Kc=1440およびKs=2424を発生させる。
【0296】
有効コードレートは、eff_Rs=Ks/Ns=0.3367、eff_Rc=(Ns+Kc)/(Ns+Ns/(m-1))=0.6=Rc、およびReff=(TBS+LTB_CRC)/(Ns+Ns/(m-1))=0.2667として取得されることができる。
【0297】
リソースにマッピングされるシンボルの数は、Nx=Ns/(2×(m-1))=3600=NREとして計算されることができる。
実施形態4:TBS決定に関する制約
【0298】
図6のフローチャートは、具体的コーディングモジュールおよびLDPCコーディングモジュールに関する有効コードレートの決定プロシージャを示すことができる。
【0299】
図6は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングモジュールに関する有効コードレートの決定に関する例示的フローチャート600である。UEが、制約条件を満たした場合、UEは、スケジューリングされたデータ伝送を無視することができる、および/またはUEは、スケジューリングされたデータ伝送が正常に受信されていないと仮定する。
【0300】
制約条件は、以下のうちの少なくとも1つを含むことができ、すなわち、1)TBSの有効コードレートReffは、DCIインジケーションによって決定された具体的コーディングモジュールのコードレートRsよりも大きくない、2)具体的コーディングモジュールの有効コードレートRs_effは、DCIインジケーションによって決定された具体的コーディングモジュールのコードレートRsよりも大きい、3)チャネルコーディングモジュールの有効コードレートRc_effは、0.95よりも大きい、4)具体的コーディングモジュールの入力ビット数は、具体的コーディング動作に関連する上位層パラメータがUEに構成されないとき、0に等しい、5)具体的コーディングモジュールの入力ビット数は、具体的コーディング動作に関連する上位層パラメータがUEに構成されるとき、閾値よりも大きい。
【0301】
具体的コーディングモジュールまたはチャネルコーディングモジュールの有効コードレートは、CRCビットを含む入力ビット数を、PDSCHまたはPUSCH上の物理チャネルリソースにマッピングされるように利用可能である出力ビット数で除算したものとして定義されることができる。
【0302】
いくつかの実施形態では、UEは、具体的コーディングモジュールの有効コードレートRs_effが、DCIインジケーションによって決定された具体的コーディングモジュールのコードレートRsよりも大きいことを予期しない。
【0303】
いくつかの実施形態では、UEは、チャネルコーディングモジュールの有効コードレートRc_effが、0.95よりも大きいことを予期しない。
【0304】
いくつかの実施形態では、具体的コーディング動作に関連する上位層パラメータが、UEに構成されるとき、具体的コーディング動作のために使用される情報ビットは、8よりも大きく、TBSの値よりも小さい。
【0305】
いくつかの実施形態では、具体的コーディング動作が、UEのために利用可能である場合、TBSは、閾値よりも大きくあるべきではない。閾値は、3824よりも小さくない。
実施形態5:コードレートのMCSインジケーション
【0306】
いくつかの実施形態では、チャネルコーディングに関する各コードブロックの情報ビットは、2×Zcよりも小さくないKcの1つまたはそれを上回るビットを含む。いくつかの実施形態では、各コードブロックサイズにおけるKcの情報ビットの一部が、2×Zcよりも小さい場合、パディングビットが、Kcの情報ビットの一部の後に付加されるべきである。
【0307】
MCSテーブルでは、具体的コーディング動作およびチャネルコーディング動作を組み合わせる無線リンクに関して、TBSに関する有効コードレートは、
【化16】
であり、スペクトル効率は、MCSインデックスに対応する。
【0308】
いくつかの実施形態では、DCIによって示されるMCSインデックスは、具体的コーディング動作のコードレートRs、チャネルコーディングのコードレートRc、変調順序Qm、およびスペクトル効率を決定するために使用されることができる。Ninfoを決定するために使用される有効コードレートReffは、Rs、Rc、およびQmによって決定されることができる。
【0309】
いくつかの実施形態では、DCIによって示されるMCSインデックスは、具体的コーディング動作のコードレートRs、標的コードレートRt、変調順序Qm、およびスペクトル効率を決定するために使用されることができる。LDPCコーディングの有効コードレートRc_effは、Rs、Rt、およびQmによって決定されることができる。
【0310】
いくつかの実施形態では、DCIによって示されるMCSインデックスは、LDPCコーディングのコードレートRc、標的コードレートRt、変調順序Qm、およびスペクトル効率を決定するために使用されることができる。具体的コーディング動作の有効コードレートRs_effは、Rc、Rt、およびQmによって決定されることができる。
【0311】
いくつかの実施形態では、DCIによって示されるMCSインデックスは、ビット分割モジュールによって分割される情報ビットの2つの部分の比率を決定するために使用されることができる。
【0312】
いくつかの実施形態では、各MCSエントリは、MCSインデックス、チャネルコーディングに関する標的コードレートRc、具体的コーディングに関する標的コードレートRs、変調順序(Qm)、およびスペクトル効率(SE)に対応する。
【0313】
いくつかの実施形態では、MCSテーブル内のMCSエントリに対応するRcは、条件
【化17】
を満たされるべきである。
実施形態6:チャネルコーディングに関するコードブロック情報ビット配分
【0314】
いくつかの実施形態では、具体的コーディング動作の合計出力ビットは、物理チャネル内で伝送されるべきである。
【0315】
いくつかの実施形態では、具体的コーディング動作の出力ビットは、パンクチャされるべきではない。
【0316】
いくつかの実施形態では、チャネルコーディングは、LDPCコーディングを表す。
【0317】
いくつかの実施形態では、具体的コーディング動作の出力ビットは、LDPCコードブロックの最初の2×Zcビット場所に設定されるべきではない。Zcは、LDPCコーディングに関するリフティングサイズである。
【0318】
いくつかの実施形態では、具体的コーディング動作の出力ビットを除くLDPCコーディングに関する入力ビット数は、2×Zc×Cの値よりも小さくあるべきではない。Zcは、LDPCコーディングに関するリフティングサイズである。Cは、LDPCコーディングに関するコードブロックの数である。
【0319】
いくつかの実施形態では、具体的コーディング動作の出力ビットを除くLDPCコーディングに関する入力ビット数は、2×Zcの値で均等に除算されることができる。Zcは、LDPCコーディングに関するリフティングサイズである。
【0320】
具体的コーディング動作の出力ビットを除くLDPCコーディングに関する入力ビット数は、Kcとして記述される。
【0321】
方法1:Kcの合計ビットは、TBに関する各LDPCコードブロックにおいて配分される。本方法では、各LDPCコードブロックにおける最初の2×Zcビットは、パンクチャされ、したがって、最初の2×Zcビットは、Kcのビットの一部として設定される。
【0322】
実施例1-2は、TBに関する1つのみのLDPCコードブロックの場合に関するLDPCコードブロック情報配分を示す。実施例3-4は、TBに関するLDPCコードブロックセグメント化を伴う場合に関するLDPCコードブロック情報配分を示す。
図6に示されるような実施例1では、Kc<2×Zcである場合、2×Zc-Kcパディングビットが、Kcの情報ビットの後に追加されるべきである。パディングビットは、全てゼロである、または全て1である、または所定のビットシーケンスである。
【0323】
図7は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに基づく、例示的LDPCコードブロック情報配分に関するブロック
図700である。
【0324】
実施例2では、Kc≧2×Zcである場合、スキーム1:
図8(a)に示されるように、各LDPCコードブロックの有効ビット場所にKcのビットを置く。スキーム2:
図8(b)に示されるように、各LDPCコードブロックの有効ビット場所にKcの(2×Zc)ビットを置き、下位ビット場所等の各コードブロックの他のビット場所にKcの残りのビットを置く。
【0325】
図8は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに基づく、例示的LDPCコードブロック情報配分に関するブロック
図800である。スキーム3:
図8に示されるように、各LDPCコードブロックの有効ビット場所にKcの(2×Zc)ビットを置き、LDPCインターリーバによって並べ替えられるコードブロックの情報ビットの後の各コードブロックの各変調されたシンボルの最上位ビット場所にKcの残りのビットを置く。次いで、Kcの残りのビットは、変調されたシンボルのシンボル(「+」または「-」)ビット場所を表すことができる。Kcビットの数が、各コードブロックの各変調されたシンボルの最上位ビット場所を占有するほど十分ではない場合、パディングビットが、Kcのビットの後に追加されるべきである。
【0326】
図9は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに基づく、例示的LDPCコードブロック情報配分に関するブロック
図900である。
【0327】
実施例3:Kc<2×Zc×Cである場合、スキーム1:Kcビットの合計数をTBのコードブロックに等しく分割することによって、各コードブロックの有効ビット場所または先頭にKcビットを置く。
図9に示されるように、各コードブロックのfunc(Kc/C)+1~2×Zcの範囲内の最初のビット場所にパディングビットを置く。いくつかの実施形態では、func(Kc/C)は、Kc/Cが、整数ではない場合、これが、最初のmod(Kc,C)コードブロックに関するfloor(Kc/C)の値に等しく、これが、残りの(C-mod(Kc,C))コードブロックに関するceil(Kc/C)の値に等しいことを表す。floor(●)は、「●」を切り捨てることを表す。ceil(●)は、「●」を切り上げることを表す。
【0328】
図10は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに基づく、例示的LDPCコードブロック情報配分に関するブロック
図1000である。スキーム2:Kcビットの全てが配置されるまで、最初のコードブロックからn番目のコードブロックまでの各コードブロックの(2×Zc)有効ビット場所または先頭にKcビットを置く。最初の(2×Zc)ビットが完全にはKcビットを用いて充填されていないコードブロックに関して、パディングビットが、残りのビット場所に位置することができる。
【0329】
例えば、Kc>(C-1)×2×Zcである場合、Kcビットは、最初に、CB1~CBC-1の最初の(2×Zc)ビットに位置するものとする。CBCに関して、パディングビットは、
図10に示されるように、(Kc-(C-1)×2×Zc+1)番目のビットのビット場所の後から(2×Zc)番目のビット場所まで位置するものとする。
【0330】
図11は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに基づく、例示的LDPCコードブロック情報配分に関するブロック
図1100である。スキーム3:Kc≧2×Zc×Cである場合、実施例2のコードブロック情報配分スキームは、TBのコードブロック毎に再使用されることができる。
【0331】
方法2:TBに関するKcの値に関する制約条件。TBに関するKcビットの値は、(Kc mod CBS)≧2×Zcを満たされるべきである。最初に、Kcビットは、Kcビットの全てが配置されるまで、最初のコードブロックからC番目のコードブロックまでビット場所の全てに置かれることができる。次いで、残りのコードブロックの残りのビット場所にNsビットを置く。例えば、
図11に示されるように、完全にKcビットを搬送するn1コードブロック、完全にNsビットを搬送するn2コードブロック、およびkcビットの一部およびNsビット一部の両方を搬送する1つのコードブロックCBn1+1が、存在する。
【0332】
いくつかの実施形態では、完全にKcビットを用いて充填されるコードブロック(例えば、CB1-CBn1)に関して、コードブロックは、加えて、(C-n1)×2×Zcビットをパンクチャされるべきである。いくつかの実施形態では、Nsビットを用いて充填されるコードブロック(例えば、CBn1+2-CBC)に関して、コードブロックは、最初の2×Zcビットをパンクチャされるべきではない。
【0333】
図12は、具体的コーディングおよびLDPCコーディングの動作を組み合わせる無線リンクに基づく、例示的LDPCコードブロック情報配分に関するブロック
図1200である。いくつかの実施形態では、上記の方法1および2におけるパディングビットは、LDPCコードブロックの最初のビット場所において付加されることができ、情報ビット数Kcは、パディングビットの後のビット場所に位置することができる。
【0334】
図13は、トランスポートブロックサイズを決定するための方法のブロック
図1300である。本方法は、端末によって、第1のコーディングレートおよび第2のコーディングレートを識別する第1のメッセージを受信するステップ(ブロック1302)を含むことができる。本方法はまた、端末によって、第1のコーディング動作に関連し、第1のコーディングレートを使用する第1の動作を実施するステップ(ブロック1304)を含むことができる。本方法はまた、端末によって、第2のコーディング動作に関連し、第2のコーディングレートを使用する第2の動作を実施するステップ(ブロック1306)を含むことができる。本方法はまた、端末によって、第1の動作および/または第2の動作に関連する情報を使用して、第2のメッセージを伝送または受信するステップ(ブロック1308)を含むことができる。
【0335】
いくつかの実施形態では、第1のコーディング動作は、低密度パリティチェック(LDPC)コーディング動作を含む。
【0336】
いくつかの実施形態では、第1のコーディング動作は、極性コーディング動作、ターボコーディング動作、または畳み込みコーディング動作のうちのいずれかを含む。
【0337】
いくつかの実施形態では、第2のコーディング動作は、ビット-シンボルエンコーディング動作およびシンボル-ビット変換動作のうちのいずれかを含む。
【0338】
いくつかの実施形態では、第2のコーディング動作は、分配合致動作およびシグナリング成形動作を含む。
【0339】
いくつかの実施形態では、第1の動作および第2の動作のうちのいずれかは、トランスポートブロックサイズ(TBS)決定動作である。
【0340】
いくつかの実施形態では、第1の動作および第2の動作のうちのいずれかは、変調およびコーディングスキーム(MCS)インジケーション動作である。
【0341】
いくつかの実施形態では、第1のコーディング動作に関するコードブロックセグメント化およびベースグラフ選択動作は、第2の動作に関連する。
【0342】
いくつかの実施形態では、本方法は、端末によって、コードレート、変調順序、層の数、リソース要素の合計数(NRE)の積を導出することによって、一時TBS値を決定するステップであって、NREは、配分されたPRBの数を使用することによって決定される、ステップを含む。
【0343】
いくつかの実施形態では、コードレートは、第1のコーディングレートおよび/または第2のコーディングレートによって決定される。
【0344】
いくつかの実施形態では、NREは、データ伝送のために利用可能ではないREの数を含まない。
【0345】
いくつかの実施形態では、本方法は、端末によって、一時TBS値が、第1の部分の一時TBS値と、第2の部分の一時TBS値とを含むと決定するステップと、端末によって、修正方法によって各部分の一時TBS値を修正し、修正された第1の部分のTBS値および修正された第2の部分のTBS値を発生させるステップと、端末によって、少なくとも修正された第1の部分のTBS値および修正された第2の部分のTBS値に基づいて、最終TBS値を決定するステップであって、第1の部分の一時TBS値は、少なくとも第1のコーディングレートによって決定され、第2の部分の一時TBS値は、少なくとも第2のコーディングレートによって決定される、ステップとを含む。
【0346】
いくつかの実施形態では、本方法は、端末によって、修正方法によって一時TBS値を修正し、修正されたTBS値を発生させるステップと、端末によって、第1のコーディングレート、第2のコーディングレート、比率、および所定の関数のうちの少なくとも1つに基づいて、修正されたTBS値を修正し、第1の部分の修正されたTBS値および第2の部分の修正されたTBS値を発生させるステップと、端末によって、第1の部分の修正されたTBS値および第2の部分の修正されたTBS値を組み合わせることによって、最終TBS値を決定するステップとを含む。
【0347】
いくつかの実施形態では、比率は、第1のコーディングレート、第2のコーディングレート、および/または変調順序によって決定される。
【0348】
いくつかの実施形態では、修正方法は、少なくとも、丸め演算と、修正されたTBS値を発生させるための閾値に関連する量子化値とを含み、閾値は、第1のコーディングレートおよび第2のコーディングレートに関連する。
【0349】
いくつかの実施形態では、所定の関数は、丸め演算、切り捨て演算、切り上げ演算、修正係数を使用する乗算演算、修正係数を使用する除算演算、およびCRCビット数を使用する減算演算のうちのいずれかを含み、修正係数は、第1のコーディング動作および第2のコーディング動作のうちのいずれかに関するコードブロックの数に関連する。
【0350】
いくつかの実施形態では、本方法は、端末によって、第1のコーディング動作に関するベースグラフ選択に関連する複数のベースグラフパラメータを備える、第3のメッセージを受信するステップと、端末によって、複数のベースグラフパラメータに基づいて、ベースグラフを選択するステップであって、複数のベースグラフパラメータは、少なくとも第2のコーディング動作に関連する第2のコーディングレートを含む、ステップとを含む。
【0351】
いくつかの実施形態では、第2のベースグラフは、第2のベースグラフ条件が満たされると決定することに応答して選択され、第2のベースグラフ条件は、情報ビット数が第1の閾値よりも大きくないかどうかを決定すること、情報ビット数が第2の閾値よりも大きくなく、第1のコーディング動作に関するコードレートが第3の閾値よりも大きくないかどうかを決定すること、および第1のコーディング動作に関するコードレートが第4の閾値よりも大きくないかどうかを決定することのうちのいずれかを含む。
【0352】
いくつかの実施形態では、第1のLDPCベースグラフは、第1のベースグラフ条件が満たされると決定することに応答して選択され、第1のベースグラフ条件は、情報ビット数が第2の閾値よりも大きくなく、第1のコーディング動作に関する第1のコードレートが第4の閾値よりも大きいかどうかを決定すること、および情報ビット数が第2の閾値よりも大きくなく、情報ビット数が第1の閾値よりも大きく、第1のコーディング動作に関するコードレートが第3の閾値よりも大きいかどうかを決定することのうちのいずれかを含む。
【0353】
いくつかの実施形態では、情報ビット数は、第2のコーディング動作の入力ビットまたは最終TBS値を含み、第1の閾値および/または第2の閾値は、第2のコーディング動作の第2のコーディングレート、変調順序、第1のコーディング動作の第1のコーディングレート、および/またはトランスポートブロック(TB)またはコードブロック(CB)に付加されるCRCビット数に関連し、第3の閾値および/または第4の閾値は、第2のコーディング動作のコードレートおよび第1のコーディング動作の第1のコーディングレートに関連する。
【0354】
いくつかの実施形態では、情報ビット数は、チャネル動作に関するリフティングサイズの2倍よりも小さくなく、情報ビットは、第2のコーディング動作に関する入力ビットを除いて、TBの一部である。
【0355】
いくつかの実施形態では、コードブロックの情報ビットは、第1のコーディング動作のコードブロックの上位または先頭ビット場所に位置し、コードブロックの情報ビットは、第2のコーディング動作によって出力されるビットを除いて、第1のコーディング動作のために使用されるTBの一部である。
【0356】
いくつかの実施形態では、第1のコーディング動作のコードブロックの情報ビット数が、第1のコーディング動作に関するリフティングサイズの2倍よりも小さい場合、パディングビットのセットが、情報ビットのセットのビット場所を除いて、コードブロックのリフティングサイズの2倍の最初のビット場所に追加され、情報ビットのセットは、第2のコーディング動作から出力されるビットを除いて、第1のコーディング動作のコードブロックの入力ビットの一部である。
【0357】
いくつかの実施形態では、第1のコーディングレートおよび第2のコーディングレートは、ダウンリンク制御シグナリングによって示される利用可能なMCSテーブルおよびMCSインデックスによって決定されることができる。
【0358】
いくつかの実施形態では、第1のコーディングレートは、第1のコーディングレートが閾値よりも小さくないことが満たされるMCSテーブル内のMCSインデックスに対応し、閾値は、MCSインデックスに対応する変調順序の値に関連する。
例示的無線システム
【0359】
図14は、本技術の1つまたはそれを上回る実施形態による技法が適用され得る、無線通信システムの実施例を示す。無線通信システム1400は、1つまたはそれを上回る基地局(BS)1405a、1405bと、1つまたはそれを上回る無線デバイスまたは端末1410a、1410b、1410c、1410dと、コアネットワーク1425とを含むことができる。基地局1405a、1405bは、1つまたはそれを上回る無線セクタにおいて無線デバイス1410a、1410b、1410c、および1410dに無線サービスを提供することができる。いくつかの実装では、基地局1405a、1405bは、異なるセクタにおいて無線カバレッジを提供するために、2つまたはそれを上回る指向性ビームを生成するための指向性アンテナを含む。基地局は、本書に説明されるように、スケジューリングセルまたは候補セルの機能性を実装してもよい。
【0360】
コアネットワーク1425は、1つまたはそれを上回る基地局1405a、1405bと通信することができる。コアネットワーク1425は、他の無線通信システムおよび有線通信システムとのコネクティビティを提供する。コアネットワークは、サブスクライブされる無線デバイス1410a、1410b、1410c、および1410dに関連する情報を記憶するために、1つまたはそれを上回るサービスサブスクリプションデータベースを含んでもよい。第1の基地局1405aは、第1の無線アクセス技術に基づいて、無線サービスを提供することができる一方、第2の基地局1405bは、第2の無線アクセス技術に基づいて、無線サービスを提供することができる。基地局1405aおよび1405bは、展開シナリオに従って、共同設置されてもよい、または現場に別個に配設されてもよい。無線デバイス1410a、1410b、1410c、および1410dは、複数の異なる無線アクセス技術をサポートすることができる。
【0361】
いくつかの実装では、無線通信システムは、異なる無線技術を使用する複数のネットワークを含むことができる。デュアルモードまたはマルチモード無線デバイスは、異なる無線ネットワークに接続するために使用され得る、2つまたはそれを上回る無線技術を含む。
【0362】
図15は、ハードウェアプラットフォームの一部のブロック図表現である。ネットワークノードまたは基地局または端末または無線デバイス(またはUE)等のハードウェアプラットフォーム1505は、本書に提示される技術のうちの1つまたはそれを上回るものを実装する、マイクロプロセッサ等のプロセッサ電子機器1510を含むことができる。ハードウェアプラットフォーム1505は、アンテナ1520または有線インターフェース等の1つまたはそれを上回る通信インターフェースを経由して有線または無線信号を送信および/または受信するための送受信機電子機器1515を含むことができる。ハードウェアプラットフォーム1505は、データを伝送および受信するための定義されたプロトコルを伴う他の通信インターフェースを実装することができる。ハードウェアプラットフォーム1505は、データおよび/または命令等の情報を記憶するように構成される、1つまたはそれを上回るメモリ(明示的に図示せず)を含むことができる。いくつかの実装では、プロセッサ電子機器1510は、送受信機電子機器1515の少なくとも一部を含むことができる。いくつかの実施形態では、開示される技法、モジュール、または機能のうちの少なくともいくつかは、ハードウェアプラットフォーム1505を使用して実装される。
結論
【0363】
本書に説明される開示される、および他の実施形態、モジュール、および機能的動作は、デジタル電子回路において、または本書に開示される構造およびそれらの構造的均等物を含む、コンピュータソフトウェア、ファームウェア、またはハードウェアにおいて、またはそれらのうちの1つまたはそれを上回るものの組み合わせにおいて実装されることができる。開示される、および他の実施形態は、1つまたはそれを上回るコンピュータプログラム製品、すなわち、デー処理装置による実行のために、またはその動作を制御するためにコンピュータ可読媒体上にエンコードされるコンピュータプログラム命令の1つまたはそれを上回るモジュールとして実装されることができる。コンピュータ可読媒体は、機械可読記憶デバイス、機械可読記憶基板、メモリデバイス、機械可読伝搬信号をもたらす組成物、または1つまたはそれを上回るそれらの組み合わせであり得る。用語「データ処理装置」は、実施例として、プログラマブルプロセッサ、コンピュータ、または複数のプロセッサまたはコンピュータを含む、データを処理するための全ての装置、デバイス、および機械を包含する。本装置は、ハードウェアに加えて、当該コンピュータプログラムのための実行環境を作成するコード、例えば、プロセッサファームウェア、プロトコルスタック、データベース管理システム、オペレーティングシステム、またはそれらのうちの1つまたはそれを上回るものの組み合わせを成すコードを含むことができる。伝搬信号は、好適な受信機装置への伝送のために情報をエンコードするために発生される、人工的に発生された信号、例えば、機械発生電気、光学、または電磁信号である。
【0364】
コンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、スクリプト、またはコードとしても公知である)は、コンパイル型またはインタープリタ型言語を含む、任意の形態のプログラミング言語において書き込まれることができ、これは、スタンドアロンプログラムとして、またはモジュール、コンポーネント、サブルーチン、またはコンピューティング環境内での使用のために好適な他のユニットとしてを含む、任意の形態において展開されることができる。コンピュータプログラムは、必ずしもファイルシステム内のファイルに対応しない。プログラムは、他のプログラムまたはデータ(例えば、マークアップ言語ドキュメント内に記憶される1つまたはそれを上回るスクリプト)を保持するファイルの一部の中に、当該プログラム専用の単一のファイル内に、または複数の連携ファイル(例えば、1つまたはそれを上回るモジュール、サブプログラム、またはコードの部分を記憶するファイル)内に記憶されることができる。コンピュータプログラムは、1つのコンピュータ上で、または1つの地点に位置し、または複数の地点を横断して分散され、通信ネットワークによって相互接続される、複数のコンピュータ上で実行されるように展開されることができる。
【0365】
本書に説明されるプロセスおよび論理フローは、1つまたはそれを上回るコンピュータプログラムを実行する1つまたはそれを上回るプログラマブルプロセッサによって実施され、入力データに対して動作し、出力を発生させることによって機能を実施することができる。プロセスおよび論理フローはまた、専用論理回路、例えば、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)またはASIC(特定用途向け集積回路)によって実施されることができ、装置はまた、それとして実装されることができる。
【0366】
コンピュータプログラムの実行のために好適なプロセッサは、実施例として、汎用および専用マイクロプロセッサの両方および任意の種類のデジタルコンピュータのいずれか1つまたはそれを上回るプロセッサを含む。概して、プロセッサは、読取専用メモリまたはランダムアクセスメモリまたは両方から命令およびデータを受信するであろう。コンピュータの本質的な要素は、命令を実施するためのプロセッサおよび命令およびデータを記憶するための1つまたはそれを上回るメモリデバイスである。概して、コンピュータはまた、データを記憶するための1つまたはそれを上回る大容量記憶デバイス、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、または光学ディスクを含む、またはそれからデータを受信する、またはそれにデータを転送するために動作的に結合される、または両方であろう。しかしながら、コンピュータは、そのようなデバイスを有する必要はない。コンピュータプログラム命令およびデータを記憶するために好適なコンピュータ可読媒体は、実施例として、半導体メモリデバイス、例えば、EPROM、EEPROM、およびフラッシュメモリデバイス、磁気ディスク、例えば、内部ハードディスクまたはリムーバブルディスク、光磁気ディスク、およびCD ROMおよびDVD-ROMディスクを含む、あらゆる形態の不揮発性メモリ、媒体、およびメモリデバイスを含む。プロセッサおよびメモリは、専用論理回路によって補完される、またはその中に組み込まれることができる。
【0367】
本特許文書は、多くの詳細を含有するが、これらは、任意の発明または請求され得る内容の範囲に対する限定として解釈されるべきではなく、むしろ、特定の発明の特定の実施形態に特有であり得る特徴の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈において本特許文書に説明されるある特徴はまた、単一の実施形態において組み合わせて実装されることができる。逆に、単一の実施形態の文脈において説明される種々の特徴はまた、複数の実施形態において別個に、または任意の好適な副次的組み合わせにおいて実装されることができる。また、特徴が、ある組み合わせにおいて作用するものとして上記に説明され、さらには最初にそのように請求され得るが、請求される組み合わせからの1つまたはそれを上回る特徴は、ある場合には、組み合わせから削除されることができ、請求される組み合わせは、副次的組み合わせまたは副次的組み合わせの変形例を対象とし得る。
【0368】
同様に、動作が、特定の順序で図面に描写されるが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような動作が示される特定の順序で、または順次的順序で実施されること、または全ての図示される動作が実施されることを要求するものとして理解されるべきではない。また、本特許文書に説明される実施形態における種々のシステムコンポーネントの分離は、全ての実施形態においてそのような分離を要求するものとして理解されるべきではない。
【0369】
いくつかの実装および実施例のみが、説明され、他の実装、強化、および変形例も、本特許文書に説明および例証される内容に基づいて行われることができる。