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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-31
(45)【発行日】2024-08-08
(54)【発明の名称】手延べ風麺類の連続延伸方法
(51)【国際特許分類】
   A23L 7/109 20160101AFI20240801BHJP
   A21C 9/00 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
A23L7/109 B
A21C9/00 B
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2021054307
(22)【出願日】2021-02-03
(65)【公開番号】P2022119145
(43)【公開日】2022-08-16
【審査請求日】2023-04-05
(73)【特許権者】
【識別番号】000151232
【氏名又は名称】シマダヤ株式会社
(72)【発明者】
【氏名】大田 啓司
【審査官】関根 崇
(56)【参考文献】
【文献】特開2010-068792(JP,A)
【文献】特開平06-022675(JP,A)
【文献】特開2007-252224(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23L 7/109
A21C 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
多列連続する麺線を掛け棒により漸次引き伸ばす麺線延伸工程を含み、その麺線延伸工程は、天面の中央に頂部がある長板の上掛け棒と下掛け棒を用い、その頂部を上向きにした一定間隔の上掛け棒を移動して麺線を掛け渡し、次いで隣り合う上掛け棒の間を、頂部を下向きにした下掛け棒により段階的に拡縮を行いながら引き下げる方法で、その下掛け棒を引き下げる方法は、移動する麺線の両側で、下掛け棒を立てた状態で、かつ間欠移動する上掛け棒と同じ方向に同じ間隔で、上掛け棒を追動させる昇降ガイドと、進行方向に下り傾斜の横溝により下掛け棒を下降および上昇させる昇降アームと、を連携し、下掛け棒上昇の間に上掛け棒を追動し、上掛け棒停止の間に下掛け棒を下降及び上昇する方法であって、
前記下掛け棒が、その頂部の反対かつ直角の向きに両端から真っすぐ設けられた柄と、それら柄の端部から外側に向かって設けられた両側のハンドルを含み、前記昇降ガイドは、下掛け棒の柄と互いの長さ方向に摺動可能な状態で下掛け棒を常時付帯して循環し、前記昇降アームは、下掛け棒の柄の両側のハンドルを下降及び上昇することを特徴とする、手延べ風麺類の高能力連続延伸方法。
【請求項2】
前記麺線延伸工程と、麺線延伸工程で延伸された麺線を下掛け棒の下向きの頂部に沿って麺線を切る麺線下切り工程と、麺線下切工程により麺線を切り離した状態の下掛け棒を引き上げて回収する下掛け棒回収工程を含む、手延べ風麺類の連続延伸方法であって、
その下掛け棒回収工程が移動する麺線の両側で、前記昇降ガイドと2枚の階段板とを連携する方法で、それら2枚の階段板は、共に全て一定の段差で、共に各段の奥行は掛け棒が連続して前進する距離に相当し、階段板の1枚はその段差を上下に移動する階段板Y、もう1枚はその奥行を前後に移動する階段板Xで、前記昇降ガイドが停止する毎に、(1)前記した下掛け棒の両側の柄のハンドルを階段板Yにより上げ、(2)そのハンドルの下に階段板Xを前から移動し、(3)階段板Yを下に戻しそのハンドルを階段板Xのみで支え、(4)前記昇降ガイドが前進するのに合わせ階段板Xを前に戻す、これら(1)から(4)を繰り返すことを特徴とする、請求項1に記載の手延べ風麺類の高能力連続延伸方法。
【請求項3】
前記上掛け棒が、その一定数を連続移動しては停止する、間欠移動であって、
前記麺線延伸工程の昇降ガイドが上掛け棒と同じ数を連続追動して停止し、昇降アームの其々の高さで連続追動した複数の下掛け棒の柄のハンドルを同時に下降および上昇させることを特徴とする、請求項1又は2に記載の手延べ風麺類の高能力連続延伸方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
手延べ風麺類の製麺において、連続する多列状の麺線を長板の掛け棒を横に立てた状態で段階的に拡縮を行いながら漸次拡大する延伸方法や、延伸を終えた掛け棒を回収する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
本願発明者らは連続する多列状の麺線を長板の掛け棒により段階的に引き伸ばす麺線延伸方法について、引き伸ばされた麺線を両端部にバチ部が形成されるように切断するバチ形成工程を有する手延べ風麺類の製造方法について特許文献1で開示した。特許文献1では、麺線と直角の向きに一定のピッチで配置された上掛け棒を、尖った頂部を上向きにして麺線を支持しながら麺線と同じ方向に一定の速度で移動させ、複数の麺線を一定の長さに上掛けし、次いで上掛けされた麺線の中央を、尖った頂部を下向きにした下掛け棒により引き下げ、多列状の麺線を掛け棒により引き延ばした後、下掛け棒を引き上げて緩める操作を10回前後繰り返しながら、掛け棒延伸間隔を漸次拡大する。
【0003】
次に発明者らは、連続する多列状の麺線を長板の掛け棒を横に立てた状態で段階的に拡縮を行いながら漸次拡大する延伸方法を特許文献2で提案した。その方法は、移動する麺線の外側で、昇降ガイドの縦溝により下掛け棒を立てた状態で上掛け棒を追動する手段と昇降アームの進行方向に下り傾斜の横溝により下掛け棒を下降および上昇させる手段を連携させ、下掛け棒上昇の間に上掛け棒を追動し、上掛け棒停止の間に下掛け棒を下降及び上昇する。しかしこの方法では、下掛け棒は麺を引き下げるため上掛け棒の下にあるから、通常昇降ガイドも上掛け棒の下に設ける。その場合、間欠移動する上掛け棒が間欠停止する間に、上掛け棒の上から下掛け棒を降ろして昇降ガイドに導入し、延伸後の下掛け棒は上掛け棒の下から上に持ち上げて回収する必要があった。
【先行技術文献】
【0004】
【文献】特開2006-67845号公報
【文献】特開2010-68792号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上掛け棒の下に昇降ガイドを設け下掛け棒を引き下げる方法で延伸能力を高めようとすると、下掛け棒の導入や回収の受け渡しの時間が律速となって、移動する上掛け棒の間欠停止の時間を短縮できずに延伸能力が上げられない問題があった。間欠停止の時間を無理に短縮しようと下掛け棒の導入や回収の受け渡しを急ぐと、下掛け棒を受け損ねる問題があった。また、間欠移動の速度が上がると、引き下げ時間が減り、延伸率が不安定化する問題があった。
【0006】
すなわち本発明が解決しようとする課題は、連続する多列状の麺線を長板の掛け棒を横に立てた状態で段階的に拡縮を行いながら漸次拡大する延伸方法において、延伸能力を高める方法。延伸能力を高めながら掛け棒でゆっくり引き延ばす方法を提案することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
それらの課題を解決するため更に検討したところ、単純なことで処理効率を高めるのに効果的な方法に思い至った。
すなわち本発明1は、多列連続する麺線を掛け棒により漸次引き伸ばす麺線延伸工程を含み、その麺線延伸工程は、天面の中央に頂部がある長板の上掛け棒と下掛け棒を用い、その頂部を上向きにした一定間隔の上掛け棒を移動して麺線を掛け渡し、次いで隣り合う上掛け棒の間を、頂部を下向きにした下掛け棒により段階的に拡縮を行いながら引き下げる方法で、その下掛け棒を引き下げる方法は、移動する麺線の両側で下掛け棒を立てた状態で、かつ間欠移動する上掛け棒と同じ方向に同じ間隔で、上掛け棒を追動させる昇降ガイドと、進行方向に下り傾斜の横溝により下掛け棒を下降および上昇させる昇降アームと、を連携し、下掛け棒上昇の間に上掛け棒を追動し、上掛け棒停止の間に下掛け棒を下降及び上昇する方法であって、前記下掛け棒が、その頂部の反対かつ直角の向きに両端から真っすぐ設けられた柄と、それら柄の端部から外側に向かって設けられた両側のハンドルを含み、前記昇降ガイドは、下掛け棒の柄と互いの長さ方向に摺動可能な状態で下掛け棒を常時付帯して循環し、前記昇降アームは、下掛け棒の柄の両側のハンドルを下降及び上昇することを特徴とする、手延べ風麺類の高能力連続延伸方法に関する。
【0008】
また、本発明2は、前記麺線延伸工程と、麺線延伸工程で延伸された麺線を下掛け棒の下向きの頂部に沿って麺線を切る麺線下切り工程と、麺線下切工程により麺線を切り離した状態の下掛け棒を引き上げて回収する下掛け棒回収工程を含む、手延べ風麺類の連続延伸方法であって、その下掛け棒回収工程が移動する麺線の両側で、前記昇降ガイドと2枚の階段板とを連携する方法で、それら2枚の階段板は、共に全て一定の段差で、共に各段の奥行は掛け棒が連続して前進する距離に相当し、階段板の1枚はその段差を上下に移動する階段板Y、もう1枚はその奥行を前後に移動する階段板Xで、前記昇降ガイドが停止する毎に、(1)前記した下掛け棒の両側の柄のハンドルを階段板Yにより上げ、(2)そのハンドルの下に階段板Xを前から移動し、(3)階段板Yを下に戻しそのハンドルを階段板Xのみで支え、(4)前記昇降ガイドが前進するのに合わせ階段板Xを前に戻す、これら(1)から(4)を繰り返すことを特徴とする、請求項1に記載の手延べ風麺類の高能力連続延伸方法に関する。
【0009】
また、本発明3は、前記上掛け棒が、その一定数を連続移動しては停止する、間欠移動であって、前記麺線延伸工程の昇降ガイドが上掛け棒と同じ数を連続追動して停止し、昇降アームの其々の高さで連続追動した複数の下掛け棒の柄のハンドルを同時に下降および上昇させることを特徴とする、請求項1又は2に記載の手延べ風麺類の高能力連続延伸方法に関する。
【発明の効果】
【0010】
下掛け棒の受け渡しを固定手段によって行う場合、移動する上掛け棒に干渉しないよう間欠停止毎に一挙に移動させる必要がある。すなわち、下掛け棒の導入では「受け手の往路、下掛け棒の受け取り、受け取り後の復路」、下掛け棒の回収では「引き渡しの往路、下掛け棒の引き渡し、引き渡し後の復路」のいずれか時間を長く要する工程を、上掛け棒を停止する毎に余裕をもって行わなければならない。本発明によれば、昇降ガイドが下掛け棒を常時付帯して循環し上掛け棒を追動することで、間欠停止毎に停止時間短縮の律速となっていた上掛け棒の上と下とで行う下掛け棒の受け渡しの工程を無くすことができる。
【0011】
また、本発明によれば、下掛け棒の導入に際し、上掛け棒の高さで下掛け棒を止め、上掛け棒を追動することができる。すなわち、上掛け棒との干渉を気にせず、高さレベルを細かく刻みながら、下掛け棒の導入が可能になるから、下掛け棒の導入前後で隣りの下掛け棒との落差を小さくすることができる。その結果、後ろの未延伸麺線を上掛け棒越しに引きずり込む不具合を無くすことができる。
【0012】
同様に下掛け棒の回収に際し、上掛け棒の高さで下掛け棒を止め、上掛け棒を追動することができる。よって、止める高さを刻んで細かく段階を踏んだ下掛け棒の回収が可能となり、追動毎の停止時間が短縮できる。その結果、下掛け棒回収工程が間欠停止時間短縮の律速となることを避けることができる。
【0013】
また、本発明によれば、下掛け棒を複数まとめて引き下げ延伸することで、ゆっくり引き下げ、引き下げた状態を長く維持しながら、延伸能力を高めることができる。その結果、延伸率の安定化と生産性の向上が両立できる。
以上により、麺市場において手延べ式製麺による製品の品質価値を一層広めることでができ、麺市場の拡大に資することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】 本発明の実施例(延伸装置)1を説明する側面図
図2図1のA-A断面
図3】 本発明を実施する昇降ガイドコンベアを構成するベース部材に取り付けられた昇降ガイドの一例、その正面(上)と平面(下)
図4】 本発明を実施する下掛け棒、その正面(上)、平面(下)及び断面(右拡大)
図5】 昇降ガイド(図3)に付帯する下掛け棒が回収された状態、その正面(上)と平面(下)
図6】 本発明の麺線延伸工程から下掛け棒回収工程を実施する延伸装置の、昇降アーム引き下げ直前の状態
図7図6に同じ延伸装置の、昇降アーム引き下げ直後の状態
図8図6に同じ延伸装置の、昇降アーム引き上げ直前の状態
図9図6に同じ延伸装置の、昇降アーム引き上げ直後から1ピッチ送りの状態
図10】 実施例2を説明する延伸装置の側面
図11図10の延伸装置の下掛け棒回収工程を実施する階段板
図12】 実施例3を説明する延伸装置の側面
図13】 従来例を説明する延伸装置の側面
【発明を実施するための形態】
【0015】
多列連続する麺線は連続供給する麺帯を回転式の切り刃等により細断することによって得る。本発明の延伸方法では、定寸カットすることなく麺線を連続的に供給し続けることが、ロスを無くし処理効率を高める前提となる。
【0016】
通常処理効率を高めるには、一度に延伸処理する麺線の列数は多くするのが望ましいが、掛け棒で形成されるバチ(扇状の端部)の拡がりを考慮すると、延伸前に回転式の切り刃で細断した麺線の状態から隣り合う麺線と1本分の隙間を空けると良い。すると、例えば300mm幅の麺帯を供給した場合も掛け棒では麺線を延伸する有効幅は600mmを確保する。そのように掛け棒は長く要するため、断面が円の通常の太さの丸棒では麺線を延ばす抵抗によりたわみを生じ易い。よって、長板の麺掛け棒を立てて利用する。
【0017】
天面の中央に頂部がある長板の掛け棒とは、長板の縦、横、厚みのうち、縦方向を水平にして横方向を垂直に立てると厚み方向が天地面となるから、その天面の中央縦方向に山脈状の頂部を成す。長板の掛け棒は頂部から膨らみのある斜面で段差のない形、例えば紡錘形の断面だとバチの形成上好ましい。
【0018】
上掛け棒は頂部を上向きにして麺線を掛け渡す。その際、上掛け棒の頂部が尖ていると麺線がずれ難く掛け渡す長さを一定にしやすい。麺線の掛け渡す長さが安定すれば、下掛け棒の引き下げにより麺線の張りや、延伸後の麺線の太さも安定する。尖った頂部は麺を引き延ばす過程で麺を切断するような先鋭な状態ではなく、頂部に沿いローラーを転がすことで麺線の切断が可能な程度にする。
【0019】
隣り合う上掛け棒の間を、頂部を下向きにした下掛け棒により段階的に拡縮を行いながら引き下げる方法について説明する。
上掛け棒を追動する昇降ガイドは、移動する麺線の両側で上掛け棒の進行方向と平行に、上掛け棒と同じ間隔で、その間隔の半分ずらして連設し、その昇降ガイドにより下掛け棒を立てた状態で上掛け棒を追動させる。下掛け棒を立てた状態とは、長板の縦、横、厚みのうち、縦方向を水平にして横方向を垂直に立てると厚み方向が天地面となるから、その天面の頂部を下向きにした状態である。また、下掛け棒の頂部の形状に関しては上掛け棒と同様が好ましい。上掛け棒の追動は、昇降ガイドにより下掛け棒を上掛け棒と同じタイミングで同じ方向に同じ間隔動かすことで、追動する間、上掛け棒と下掛け棒は進行により平面上の位置関係が変わらない。
【0020】
本発明の特徴を成す下掛け棒が、その頂部の反対かつ直角の向きに両端から真っすぐ設けられた柄と、それら柄の端部から外側に向かって設けられた両側のハンドルを含む形態の1例を図4に示した。下掛け棒の麺線を掛ける長板3は、図中B-B断面拡大図に示したように、下向き頂部の反対かつ直角(真上)の向きに両端から真っすぐ設けられた柄31が示され、柄31の端部から外側に向かって設けられた両側のハンドル32が示されている。
【0021】
下掛け棒の真っすぐの柄は、角柱、円柱、又は中空のパイプでも自由に採用できる。また、材質はSUS、アルミ等の金属、プラスチック樹脂やセラミックなど、強度と潤滑性があれば自由に採用できる。柄の端部から外側に向かって直角に設けられた両側のハンドルは固定の丸棒でも回転自在のローラーでも良いが、昇降アームの溝中を抵抗なく移動できる状態であればいい。なお、図4に示した、長板3の両端から直接外側に向かって設けられた補助ハンドル33は、ハンドル32だけでは長板3を必要な配置にコントロールできない時に利用する。
【0022】
この下掛け棒の柄31は、昇降ガイドの溝22に差し込むことで、昇降ガイドと下掛け棒の柄を互いの長さ方向でのみ摺動可能な状態に規制され、昇降ガイドは何らかの手段でハンドル32を押さえるだけで下掛け棒を付帯できる。
なお、昇降ガイドと下掛け棒の柄は、互いの長さ方向で摺動可能な状態に規制できればパイプと丸棒の組み合わせでも、ベアリング等で潤滑性を高めた市販のスライドレール等の組み合わされた部品を利用しても良い。
【0023】
本発明の昇降アームは、麺線の両側かつ昇降ガイドの外側に配置し、進行方向に下り傾斜の横溝により下掛け棒の両側のハンドルを下降および上昇させる。昇降アームの横溝には、麺線のない状態では下掛け棒の両側のハンドルを下から支え、麺線のある延伸状態では下掛け棒の両側のハンドルを引き下げるため上から押さえる機能がある。
よって、進行方向に下り傾斜の横溝の下掛け棒の両側のハンドルを停止する位置は、支え及び押さえの際、下り傾斜により前後にずれないよう溝の上下の傾きを修正すると良い。
【0024】
昇降アームにより下掛け棒の両側のハンドルを次回の追動で至るレベルより低いレベルに予め下降させ上昇させることで麺線は緩み、多数の麺線を同時に引き延ばす際に発生する抗力を受けることなく、続く追動で下り傾斜の溝を抵抗なく前進させることができる。
よって、下掛け棒を立てた状態で上掛け棒を追動させる昇降ガイドと、下掛け棒の柄の両側のハンドルを下降および上昇させる昇降アームを連携し、下掛け棒上昇の間に上掛け棒を追動し、上掛け棒停止の間に下掛け棒の柄の両側のハンドルを下降及び上昇することで手延べ風麺類の延伸能力を高めることができる。
【0025】
本発明2は、本発明1に示した麺線延伸工程の後に麺線下切り工程で麺線を切り離した状態の下掛け棒を引き上げて回収する、下掛け棒回収工程に特徴がある。
麺線下切り工程は、麺線延伸工程で延伸された麺線を下掛け棒に沿って切る方法であれば自由に採用できる。例えば、下向きの頂部にローラーを転がす方法は、間欠移動1ピッチ毎の停止時間内にローラーを押し当てる、転がす、ローラーを戻す動作を行う。
その他に、下向きの頂部を平に形成し頂部に円形のカッターを転がす方法、予め下掛け棒に長板の刃物を仕込み頂部から突き出す方法等が考えられる。
【0026】
本発明2の下掛け棒回収工程は、麺線延伸工程で引き下げた下掛け棒を逆に引き上げる工程だから、本発明1の昇降ガイドやそれに付帯する下掛け棒のハンドルを利用する。その新たな引き上げ手段は、段差が全て一定で、各段の奥行は掛け棒が連続して前進する距離とする2枚の階段板のうち、その段差を上下に移動する階段板Yと、その奥行を前後に移動する階段板Xに、下掛け棒の両側の柄のハンドルを順次載せ替えることで行う。
【0027】
階段板は下掛け棒の柄のハンドルの幅の内に動きの異なるYとXの2つの支持階段を設けるために互いに干渉しない平板状とするのが合理的だが、機能するのはハンドルを支持する各段の存在だから、各段の高さ(段差)と奥行が揃った階段状の支持手段であれば板状に限らず採用できる。なお、階段板の材質は強度を満たす他に、階段板Xの各段ではハンドルを擦るため潤滑性のある樹脂を組み合わせ構成すると良い。また、各段の奥行は掛け棒が連続して前進する距離とする、とは本発明の掛け棒の進行は一定数の掛け棒を前進しては停止する間欠移動を前提としていることによる。よって、掛け棒1本毎に停止して延伸を行う場合は、掛け棒1ピッチの長さを各段の奥行とする。掛け棒を2本移動しては停止して2本単位で延伸を行う場合は、掛け棒2ピッチ分の長さを各段の奥行とする。
【0028】
上掛け棒を追動する昇降ガイドは、隣り合う上掛け棒の間で上掛け棒と同じ距離の進行と同じ時間の停止を繰り返す。本発明2では、昇降ガイドが停止する都度、一段ずつ下掛け棒の両側の柄のハンドルを引き上げる。そのハンドルの引き上げ操作は、
(1)追動により階段板Y上に移動したハンドルを下に待機する階段板Y上に載せて上げ、(2)前に待機する階段板Xを後ろのハンドルの下に移動し、(3)階段板Yを下へ戻しハンドルを階段板Xのみで支えて高さを維持し、(4)追動により昇降ガイドが前進することで、ハンドルは階段板X上で階段板Yの1段上位の段上にハンドルを移動することができる。階段板Xは昇降ガイドの前進と共に前へ戻す、これら(1)から(4)の繰り返しにより下掛け棒の両側の柄のハンドルを最上段に引き上げることができる。
【0029】
階段板Xを前に戻すタイミングは、ハンドルを支持する状態を維持できるなら追動と同時でも多少前後しても良いが、階段板Xを前に戻すタイミングが遅れた場合に備え、階段板Xには、図11の6SXnの各段に逃がしスペースを取ると良い。
【0030】
本発明2の階段板YとXは、(1)から(4)の操作を回収工程の全ての段で同時に、各階の段差や奥行を一定にすることで其々一枚の階段状の板にまとめることができる。そして、段階板の段数を増やし階段板Yの移動幅を小さくすることで、(1)から(4)の操作時間を短縮できる。
【0031】
本発明3は本発明1の麺線延伸工程において一度に下降、上昇する下掛け棒の数を複数にすることに特徴がある。本発明では、上掛け棒を複数連続して前進し停止する間欠移動である。昇降ガイドは上掛け棒と同数連続して追動し、そして停止の都度、連続して前進させた昇降ガイドに付帯する同数の下掛け棒の柄のハンドルをまとめて下降上昇させる。
【0032】
麺線延伸工程において、各段の延伸率を揃えたい場合は、進行方向に下り傾斜を成す昇降アームの溝は水平の棚段に形成し、昇降ガイドの追動と共に前進した複数の下掛け棒の柄のハンドルを水平の棚段に止めまとめて下降、上昇させる。(図10の4S)
なお、各段の延伸率にある程度のバラツキを求める場合は、水平の棚段はなくても良い。その場合、単純な直線状の下り傾斜の溝にすれば良いし、水平の棚段と直線状の下り傾斜を組み合わせても良い。又は下り傾斜の進行と共に水平に着地させる曲線溝としても良い。
【0033】
麺線延伸工程に続く下掛け棒回収工程では、本発明2の方法を採用しても、爪付きチェーンコンベアーを採用しても良い。本発明2の方法を採用する場合は、昇降ガイドの追動と共に前進した複数の下掛け棒の柄のハンドルをまとめて引き上げるだけの奥行のある棚段を両側の階段板XとYに其々備えなければならない。(図10の6S)
【実施例
【0034】
図1~12より本発明を、図13より従来例を、其々実施する形態についてについて説明するが本発明はこれらの形態に限定されない。
【実施例1】
【0035】
図1には、上掛け棒が一定のピッチで連設された上掛け棒循環コンベア1の上方に、昇降ガイド循環コンベア2が設けられ、昇降ガイド循環コンベア2には上掛け棒を追動する昇降ガイド21が連設されている。それら全ての昇降ガイドに下掛け棒が付帯し、上掛け棒と交差しながら上掛け棒を追動する延伸装置の側面を示した。
【0036】
この延伸装置には、延伸前の麺線8が麺線供給コンベア8aから供給され、12cmピッチの上掛け棒に対し30cmの長さで掛け渡され、掛け渡しされた麺線の中央を下掛け棒で漸次引き下げることで延伸されローラーカッター5により下側をカットし、その後、下掛け棒は回収手段6により引き上げることで回収される。延伸された麺線は上掛け棒に跨る状態で上掛け棒の上向きの頂部に沿ってローラーカッター7によりカットし、麺線取り出しコンベア8cにより延伸装置から取り出すことができる。
【0037】
昇降ガイド21の単独の状態を図3に、下掛け棒の単独の状態を図4に、昇降ガイド21が下掛け棒を付帯する状態を図5に示した。下掛け棒の柄31は、昇降ガイド21の溝22にはめ込まれ、昇降ガイド21と滑らかにスライド可能な状態で付帯している。
【0038】
長板3の頂部の反対面にある、麺線乗り上げ防止壁34は切断後の麺線の長さが想定より収縮したとき、麺線の端部が下掛け棒に乗り上げるのを防止する。すなわち、麺線下部の下切りの高さを微調整することなしに麺線を切り離すことができる。
【0039】
図3図5では、チェーンアタッチメントを24の位置にとりつけ、図1のように2軸大径のスプロケットで下掛け棒を付帯した昇降ガイド循環コンベアを構成しているが、4軸のスプロケットで下掛け棒を付帯した昇降ガイド循環コンベアを構成しても良い。
【0040】
昇降ガイド循環コンベア2の下半部の両外側には昇降アーム4、階段板6が設けられ、昇降アーム4と階段板6の間で麺線群8b(図2)の下方にカッターローラー5が設けられ、其々麺線延伸工程、麺線下切り工程、下掛け棒回収工程が同時進行で行われる。なお、図2は、図1のA-A断面を示し、昇降ガイド21、昇降アーム4が麺線群8bの両側に設けられた状態を示した。
【0041】
図6~9は、それら工程を上掛け棒が間欠移動により1ピッチ前進し停止する毎に動作する、昇降アーム4、カッターローラー5、階段板6X及び階段板6Yの配置の変化を表した。以下工程毎に説明する。
【0042】
<麺線延伸工程>
図6の40の位置には、昇降ガイド21に付帯する下掛け棒3の柄31のハンドル32が引き上げられた状態で保持されている。
上掛け棒1が1ピッチ前へ進むと昇降ガイド21が1ピッチ追動し、下掛け棒のハンドル32は、40から41の位置に移動して昇降アーム4の横溝に導入される。その後、図7、8のように昇降アームの下降に伴い、ハンドル32は10~15cmの一定の幅で麺線を引き下げる方向の41bの位置に移動して麺線を押さえ、元の高さ41の位置に戻り、上掛け棒が1ピッチ前へ進むとハンドル32は41から42の位置に移動する。同様に麺線を引き下げる方向に移動しては1ピッチ前へ進む操作を繰り返し、昇降アームの下り傾斜を進行方向に移動する。
【0043】
位置41から44の区間では、それら区間のハンドル32のいずれかの下掛け棒が引き下げられたときに初めて麺を押さえる高さになるよう設定する。ある程度延伸が進むまでは上掛け棒に対し麺線の定着が不十分だから、41から44の区間では、昇降アーム4のピッチ毎の隣り合う落差を2~4cm程度に小さくして麺のズレを防止する。
【0044】
続く位置44から46の区間ではピッチ毎の隣り合う落差を4~8cm程度にして延伸を進める。続く位置46から47の区間では最終の麺長50cmを安定化させるためピッチ毎の隣り合う落差を無くして同じ長さの延伸を繰り返す。延伸率は使用する原料、加水率、麺帯や麺線に成形した後の温度、滞留時間、滞留の際の温度、湿度など環境によって異なる為、事情にあった長さで上掛け棒に掛け渡す。
【0045】
<麺線下切り工程>
図9の47の位置で昇降アーム4により引き上げられたハンドル32は、上掛け棒が1ピッチ前へ進むことで追動し、下切位置ハンドル台52に載せ替えられ、ハンドル32が下切押さえ51により上に逃げない状態とし、図7から図8ではローラーカッター5を押し上げ、下掛け棒の下向きの頂部に沿ってローラーを転がす方法で麺線を切断した。なお、ローラーカッター5により、延伸された麺の下掛け棒の尖った頂部に沿った部分は薄く広がった状態にある為、麺がずれることなく切断でる。
【0046】
<下掛け棒回収工程>
図9で下切位置ハンドル台52上に残された下掛け棒のハンドル32は、上掛け棒が1ピッチ前へ進むことで昇降ガイド21も1ピッチ追動し、図6の階段板6Yの61aの位置に載せ替えられた。続いて、昇降アーム4の下降のタイミングで、階段板6Yは逆に上昇し、ハンドル32は61bの位置に上昇(図7)、その後、階段板6Yが上昇した状態で階段板6Xを61bの下に前から差し込み(図8)、階段板6Yを下げることで、ハンドル32は61bの位置で階段板6Xのみに載った状態となる(図9)。昇降ガイド21が1ピッチ追動することで、図6の階段板6Yの上の62aの位置に移動し、階段板6Xは前側に戻る。そして、ハンドル32は61bから62aの位置に載せ替えられた。(図6)以後、ハンドル32は、階段板6Y、6X及び1ピッチ毎の間欠移動による同様の連携により、順次載せ替えられて図6の66aに引き上げられ下掛け棒の回収工程は終了した。
【実施例2】
【0047】
実施例2の麺線延伸工程は、上掛け棒3本が3ピッチ前進する毎に停止する間欠移動を行う。昇降ガイド21は3ピッチ連続追動しては停止し、昇降アーム4Sの横溝で水平の棚段には、下掛け棒の柄のハンドル3対(図10の4S51~4S53)が連続して導入される。その後、昇降アーム4Sはハンドル3対を各段毎に、まとめて引き下げ、続いて引き上げ、麺線が緩んだ状態で各段のハンドル3対は追動により1つ下の段に進み、同様の引き下げと引き上げを繰り返したところ、延伸後の麺の長さは揃っていた。
【0048】
麺線下切り工程は、3連のカッターローラー5Sにより麺線を切り離した。図10の4S6の位置から昇降アーム4Sによって引き上げられた下掛け棒の柄のハンドル3対は、上掛け棒が3ピッチ進むことで追動し、下切位置ハンドル台5S2に載せ替えられ、ハンドル3対が下切押さえ5S1で上に逃げない状態とし、3セットあるローラーカッター5Sを押し上げて下掛け棒の下向きの頂部に沿ってローラーを押し付けて転がす方法で麺線を切断した。
【0049】
下掛け棒回収工程では、追動によりハンドル3対は階段板6S(図10)上に連続移動し、続く停止の間に、階段板6SY(図11)と共に下掛け棒のハンドル3対は上昇、その後、階段板6SYが上昇した状態で階段板6SXを差し込み図10の状態となった。その後、階段板6SYを下げることで、下掛け棒のハンドル3対は階段板6SXのみに載った状態となり、続く追動により1段高い棚段に移動した。その後も階段板6SY、6SX及び昇降ガイド追動の連携により、下掛け棒のハンドル3対は最上段に至ることで下掛け棒3対を回収した。
【実施例3】
【0050】
実施例3の麺線延伸工程及び麺線下切り工程は、実施例2と同様に行った。続く下掛け棒回収工程では、爪付き無端チェーンを循環する下掛け棒回収コンベア6Zにより行った。下掛け棒回収コンベア6Zは、下掛け棒の柄のハンドルを3対連続して無端チェーンの其々の爪の前に受け入れては停止する間欠移動を行う。下掛け棒回収コンベア6Zは上掛け棒を追動し、チェーンの爪が下掛け棒の柄のハンドルを引き上げる方向に搬送し下掛け棒を回収した。
【0051】
[従来例]
従来例を図13で説明する。
上掛け棒J1は、一定のピッチで連設された無端チェーン(図中省略)に固定され、矢印J1yの方向に、1ピッチ進んでは停止する間欠移動を行う。麺線J8は多列連続する状態で上掛け棒J1に均等に掛け渡され上掛け棒J1と共に前進する。昇降ガイドJ21は、昇降ガイドコンベアJ2により上掛け棒J1と同じタイミングで動いては止まる追動を行う。
【0052】
下掛け棒J3の導入は、導入ハンド9が上掛け棒の間を通して迎えに行き、下掛け棒J3を把持した後、エアシリンダー9bによる解放を待って、上掛け棒の間を通して戻り、側面で重なる昇降ガイドJ21の縦溝で所定の引き下げを行い、導入ハンド9から解放される。その後、解放された下掛け棒J3は、昇降アームJ4により持ち上げられた状態で、昇降ガイドJ21の追動により昇降アームJ4の傾斜溝(横溝)に導入され、昇降ガイドJ21と昇降アームJ4で包持された状態となる。間欠停止毎の下掛け棒J3の導入では、導入ハンド9の起動から昇降アームJ4により持ち上げられた状態となるまでを間欠停止中に行う必要がある。
【0053】
その後、下掛け棒J3は引き下げガイドJ21の追動に伴う昇降アームJ4の上げ下げによって麺線J8は無理なく延ばされて下掛け棒回収コンベアJ6に載せ替えられ、途中麺線の下側を切り離し(J5)、回収ハンド10の上方に移動した。
【0054】
下掛け棒J3の回収は、回収ハンド10が上方の下掛け棒を下から持ち上げ、上掛け棒の間を通して送りに行き、下掛け棒渡し位置でエアシリンダー10bの遮閉による受け取りを待ってから、上掛け棒の間を通して戻る。その際、回収ハンド10の動作を速めると下掛け棒のズレが生じ、両端が受け取り位置から外れる場合があり、故に、下掛け棒J3の回収は間欠停止毎にゆっくりと行う必要があった。その後、下掛け棒循環コンベア10Cに導入された下掛け棒は、矢印J10yの向きに移動して再び導入する循環を繰り返した。
【0055】
[実施例のまとめ]
従来例のように、昇降ガイドコンベアJ2が麺を掛け渡した上掛け棒の下にある場合、下掛け棒を導入する際には、循環コンベア10Cから昇降ガイドコンベアJ2に対し導入ハンド9による複雑な工程を伴う受け取りを行う必要があった。また、下掛け棒を回収する際には、下掛け棒回収コンベアJ6から循環コンベア10Cに対し回収ハンド10によりゆっくりと引き渡しを行う必要があった。これに対し、実施例1~3によれば、下掛け棒に両側の柄とハンドルが設けられ、昇降ガイドが下掛け棒を付帯して上掛け棒を追動することで、固定手段である導入ハンド9や回収ハンド10による下掛け棒の受け渡しが不要となり、間欠停止する時間が短縮されることで延伸速度を上げることが可能となって連続延伸の能力を高めることができた。また、実施例2及び3によれば、3対の下掛け棒を同時に延伸することで、引き下げをゆっくり行いながら延伸能力を更に高めることができた。
【符号の説明】
【0056】
1 :上掛け棒循環コンベア、又は上掛け棒
2 :昇降ガイド循環コンベア
21 :昇降ガイド
22 :昇降ガイドの溝
24 :チェーンアタッチメントのとりつけ位置
3 :下掛け棒の麺線を掛ける長板
31 :下掛け棒の柄
32 :下掛け棒の柄の両側のハンドル
33 :下掛け棒の補助ハンドル
34 :下掛け棒の麺線乗り上げ防止壁
4 :昇降アーム
40 :昇降アーム導入前の位置
41~44:昇降アーム導入始めの麺のズレを防止する予備延し区間
45~47:昇降アーム導入最後の延伸を繰り返す区間
4a :昇降アーム4の駆動エアシリンダー
4S :実施例2の昇降アーム
4S51~4S53:昇降アーム4Sの横溝で水平の始めの棚段
4S6 :昇降アーム4Sの横溝で水平の最後の棚段
5 :下掛け棒の麺線をカットするローラーカッター
51 :下切押さえ
52 :麺線下切位置ハンドル台
5S :実施例2、3の下掛け棒の麺線をカットするローラーカッター
5S1 :5Sの下切押さえ
5S2 :5Sの下切位置ハンドル台
6 :実施例1の回収手段階段板
61a :階段板6の始めの段の下げたハンドル位置
61b :61aを上げたハンドル位置
62a :61bを1ピッチ進めた隣の段の下げたハンドル位置
66a :下掛け棒の回収を終えるハンドル位置
6X :6を構成する前後に移動する階段板
6Xa :階段板6Xを前後に移動するエアシリンダー
6Y :6を構成する上下に移動する階段板
6Ya :階段板6Yを上下に移動するエアシリンダー
6S :実施例2の回収手段である階段板
6Sd :階段板6Sの始めの棚段の奥行
6SX :階段板6Sを構成する前後に移動する階段板
6SXa :階段板6SXを前後に移動するエアシリンダー
6SXn :階段板6SXの棚段の逃がしスペース
6SY :階段板6Sを構成する上下に移動する階段板
6SYa :階段板6SYを上下に移動するエアシリンダー
6Z :実施例3の下掛け棒回収コンベア
7 :上掛け棒の麺線をカットするローラーカッター
8 :延伸前の麺線
8a :麺線供給コンベア
8b :麺線群
8c :麺線取り出しコンベア
9 :従来例で下掛け棒を導入する把持機能をもつ導入ハンド
9b :昇降ハンド9と連携し、下掛け棒を開放するエアシリンダー
10 :従来例で下掛け棒を回収する回収ハンド
10b :回収ハンド10と連携し、下掛け棒を受け取るエアシリンダー
10c :従来例の下掛け棒循環コンベア
J1 :従来例の上掛け棒
J1y :従来例で上掛け棒の進行方向を示す矢印
J8 :従来例の麺線
J2 :従来例の昇降ガイドコンベア
J21 :従来例の昇降ガイド
J3 :従来例の下掛け棒
J4 :従来例の昇降アーム
J5 :従来例で下掛け棒の麺線をカットするローラーカッター
J6 :従来例の下掛け棒回収コンベア
J10y :従来例で下掛け棒循環コンベア10cの進行方向を示す矢印
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13