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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-31
(45)【発行日】2024-08-08
(54)【発明の名称】電気ケトル及び給電ユニット
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/21 20060101AFI20240801BHJP
【FI】
A47J27/21 101A
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2020199410
(22)【出願日】2020-12-01
(65)【公開番号】P2022087469
(43)【公開日】2022-06-13
【審査請求日】2023-09-22
(73)【特許権者】
【識別番号】000137292
【氏名又は名称】株式会社マキタ
(74)【代理人】
【識別番号】110003052
【氏名又は名称】弁理士法人勇智国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀 篤
(72)【発明者】
【氏名】藤本 康幸
【審査官】川口 聖司
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/074355(WO,A1)
【文献】特表2008-532703(JP,A)
【文献】特開2012-139461(JP,A)
【文献】特開2012-80990(JP,A)
【文献】特開2010-82382(JP,A)
【文献】特開2001-224506(JP,A)
【文献】特表2018-516630(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112006536(CN,A)
【文献】中国実用新案第210114342(CN,U)
【文献】中国実用新案第208371557(CN,U)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0103267(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 27/00-27/13
A47J 27/20-29/06
A47J 33/00-36/42
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気ケトルであって、
外部電源から電力を受け取るための受電接続部と、前記受電接続部が受け取る電力によって内部に収容された液体を加熱するための加熱部とを有するケトル本体と、
前記ケトル本体が載置され、かつ、前記ケトル本体に給電するための給電ユニットであって、
前記ケトル本体が上面に載置される給電台部であって、前記受電接続部と取り外し可能に電気的に接続する給電接続部を備える、給電台部と、
前記給電接続部及び前記受電接続部を介して前記加熱部へ電力を供給する前記外部電源としてのバッテリパックを取り付けるための取付ユニットと、
前記給電ユニットが平面上に載置されていることを検知するための第1検知部と、を有し、
前記給電台部と前記取付ユニットとが一体化された、給電ユニットと、
を備える、電気ケトル。
【請求項2】
請求項1に記載の電気ケトルであって、
前記第1検知部は、前記給電ユニットの下面に設けられ、前記給電ユニットが前記平面上に載置されていない場合に前記下面から突出し、前記給電ユニットが前記平面上に載置されている場合に前記下面に押し込まれる、スイッチを含む、電気ケトル。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の電気ケトルであって、
前記第1検知部の検知結果を用いて、前記給電接続部及び前記受電接続部を介した前記加熱部への電力供給を制御する第1制御部を備え、
前記第1制御部は、
予め定められた条件が満たされた場合に、前記加熱部への電力供給を実行し、
前記予め定められた条件が満たされない場合に、前記加熱部への電力供給を実行せず、
前記予め定められた条件は、前記給電ユニットが前記平面上に載置されていることを含む、電気ケトル。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電気ケトルであって、更に、
前記給電台部に前記ケトル本体が載置されていることを検知するための第2検知部を備える、電気ケトル。
【請求項5】
請求項3に従属する請求項4に記載の電気ケトルであって、
前記第1制御部は、更に、前記第2検知部の検知結果を用いて前記加熱部への電力供給を制御し、
前記予め定められた条件は、前記給電台部に前記ケトル本体が載置されていることを含む、
電気ケトル。
【請求項6】
請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載の電気ケトルであって、
前記電気ケトルの駆動情報を報知する報知部と、
前記第1検知部の検知結果を用いて前記報知部を制御する第2制御部と、を備え、
前記第2制御部は、前記給電ユニットが前記平面上に載置されていない場合に、前記報知部に、前記駆動情報として前記給電ユニットが前記平面上に載置されていないことを報知させる、電気ケトル。
【請求項7】
請求項4又は請求項5に従属する、請求項6に記載の電気ケトルであって、
前記第2制御部は、更に、前記第2検知部の検知結果を用いて前記報知部を制御し、前記給電台部に前記ケトル本体が載置されていない場合に、前記報知部に、前記駆動情報として前記給電台部に前記ケトル本体が載置されていないことを報知させる、電気ケトル。
【請求項8】
請求項6又は請求項7に記載の電気ケトルであって、
前記第2制御部は、更に、前記取付ユニットを介して前記バッテリパックの電力の残容量が予め定められた残容量であることを検知した場合に、前記報知部に、前記駆動情報として前記バッテリパックの電力の残容量が前記予め定められた残容量であることを報知させる、電気ケトル。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の電気ケトルであって、
前記給電ユニットは、前記給電台部から上方に延び、使用者に把持されるための把持部を備える、電気ケトル。
【請求項10】
請求項9に記載の電気ケトルであって、
前記給電台部は、前記把持部の一方の面側の領域に配置され、
前記取付ユニットは、前記把持部の他方の面側の領域に配置される、電気ケトル。
【請求項11】
請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載の電気ケトルであって、
前記取付ユニットは、前記給電ユニットにおける上方向であって前記給電台部に対して前記ケトル本体が載置される上方向において、前記給電台部と重ならない領域に配置されている、電気ケトル。
【請求項12】
請求項1から請求項11までのいずれか一項に記載の電気ケトルであって、
前記第1検知部は、前記取付ユニットよりも前記給電台部に近い位置に配置されている、電気ケトル。
【請求項13】
ケトル本体が載置され、かつ、前記ケトル本体に給電するための給電ユニットであって、
前記ケトル本体が上面に載置され、前記ケトル本体に給電するための給電接続部を備える、給電台部と、
前記給電接続部を介して前記ケトル本体へ電力を供給するためのバッテリパックを取り付けるための取付ユニットと、
前記給電ユニットが平面上に載置されていることを検知するための第1検知部と、
を備え
前記給電台部と前記取付ユニットとが一体化された、給電ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ケトル本体及び給電ユニットを備える電気ケトルと、給電ユニットとに関する。
【背景技術】
【0002】
容器に備えられた加熱機器により容器内の水を沸騰させる電気ケトルが知られている。特許文献1には、加熱機器に電力を供給するためのバッテリが容器の後部に取り付けられた、電気ケトルが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-80990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1記載の電気ケトルでは、容器内の水の量とバッテリの重さとによっては、電気ケトルの総重量が大きくなり、電気ケトルの取り扱いが容易でない場合がある。そのため、取り扱いのより容易な電気ケトルが求められていた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の第1の形態によれば、電気ケトルが提供される。この電気ケトルは、ケトル本体と、前記ケトル本体が載置され、かつ、前記ケトル本体に給電するための給電ユニットとを備える。前記ケトル本体は、外部電源から電力を受け取るための受電接続部と、前記受電接続部が受け取る電力によって内部に収容された液体を加熱するための加熱部とを有する。前記給電ユニットは、給電台部と、取付ユニットと、第1検知部とを備える。前記給電台部は、前記ケトル本体が上面に載置されるように構成されている。前記給電台部は、前記受電接続部と取り外し可能に電気的に接続する、給電接続部を備える。前記取付ユニットは、前記給電接続部及び前記受電接続部を介して前記加熱部へ電力を供給する前記外部電源としてのバッテリパックを取り付けるように構成されている。前記第1検知部は、前記給電ユニットが平面上に載置されていることを検知するように構成されている。
この形態によれば、給電ユニットはバッテリパックを取り付けるための取付ユニットを備える。そのため、ケトル本体にバッテリパックが取り付けられる構成と比較して、ケトル本体を容易に取り扱うことができる。また、給電ユニットにバッテリパックが取り付けられるので、使用者は、所望の場所で電気ケトルを使用することができる。そのため、使用環境の自由度を高めることができる。さらに、給電ユニットは、該給電ユニットが平面上に載置されていることを検知するための第1検知部を備えるので、給電ユニットの載置状態を検知することができる。
(2)上記形態において、前記第1検知部は、前記給電ユニットの下面に設けられたスイッチを含んでもよい。前記スイッチは、前記給電ユニットが前記平面上に載置されていない場合に前記下面から突出し、前記給電ユニットが前記平面上に載置されている場合に前記下面に押し込まれるように構成されていてもよい。
この形態によれば、簡易な構成により、給電ユニットが平面上に載置されていることを検知することができる。
(3)上記形態において、前記電気ケトルは、第1検知部の検知結果を用いて、前記給電接続部及び前記受電接続部を介した前記加熱部への電力供給を制御するように構成された第1制御部を備えていてもよい。前記第1制御部は、予め定められた条件が満たされた場合に、前記加熱部への電力供給を実行するように構成されていてもよい。前記第1制御部は、前記予め定められた条件が満たされない場合に、前記加熱部への電力供給を実行しないように構成されていてもよい。前記予め定められた条件は、前記給電ユニットが前記平面上に載置されていることを含んでいてもよい。
この形態によれば、第1制御部は、給電ユニットが平面上に載置されていない場合には、加熱部への電力供給を実行しない。そのため、給電ユニットを平面から移動させている場合には、加熱部への電力供給が行われないので、電気ケトルの安全性を高めることができる。したがって、使用環境の自由度を高めつつ、電気ケトルの安全性を担保することができる。
(4)上記形態において、前記電気ケトルは、更に、第2検知部を備えていてもよい。前記第2検知部は、前記給電台部に前記ケトル本体が載置されていることを検知するように構成されていてもよい。
この形態によれば、給電台部に対するケトル本体の載置状態を検知することができる。
(5)上記形態において、前記第1制御部は、更に、前記第2検知部の検知結果を用いて前記加熱部への電力供給を実行するように構成されていてもよい。前記予め定められた条件は、前記給電台部に前記ケトル本体が載置されていることを含んでもよい。
この形態によれば、第1制御部は、給電台部にケトル本体が載置されていない場合には、加熱部への電力供給を実行しない。したがって、給電ユニットが平面上に載置されていても、給電接続部が露出した状態では、加熱部への電力供給が行われない。その結果、電気ケトルの安全性をより高めることができる。
(6)上記形態において、前記給電ユニットの駆動情報を報知するように構成された報知部と、前記第1検知部の検知結果を用いて前記報知部を制御するように構成された第2制御部と、を備えていてもよい。前記第2制御部は、前記給電ユニットが前記平面上に載置されていない場合に、前記報知部に、前記駆動情報として前記給電ユニットが前記平面上に載置されていないことを報知させるように構成されていてもよい。
この形態によれば、給電ユニットが平面上に載置されていない場合には、報知部からその情報が報知される。そのため、使用者に対し、給電ユニットを平面上に載置させることを促すことができる。また、使用者は、ケトル本体に収容された液体の加熱が開始されない理由を知ることができる。そのため、利便性の高い電気ケトルを提供することができる。
(7)上記形態において、前記第2制御部は、更に、前記第2検知部の検知結果を用いて前記報知部を制御するように構成されていてもよい。前記第2制御部は、前記給電台部に前記ケトル本体が載置されていない場合に、前記報知部に、前記給電台部に前記ケトル本体が載置されていないことを報知させるように構成されていてもよい。
この形態によれば、給電台部にケトル本体が載置されていない場合には、報知部からその情報が報知される。そのため、使用者に対し、給電台部にケトル本体を載置させることを促すことができる。また、使用者は、ケトル本体に収容された液体の加熱が開始されない理由を知ることができる。そのため、利便性の高い電気ケトルを提供することができる。
(8)上記形態において、前記第2制御部は、更に、前記取付ユニットを介して前記バッテリパックの電力の残容量を検知するように構成されていてもよい。前記第2制御部は、前記バッテリパックの電力の残容量が予め定められた残容量である場合に、前記駆動情報として前記バッテリパックの電力の残容量が前記予め定められた残容量であることを示す情報を報知させるように構成されていてもよい。
この形態によれば、バッテリパックの電力の残容量が予め定められた残容量である場合には、報知部からその情報が報知される。そのため、使用者にとって利便性の高い電気ケトルを提供することができる。
(9)上記形態において、前記給電ユニットは、前記給電台部から前記上方に延び、使用者に把持されるための把持部を更に備えていてもよい。
この形態によれば、使用者は、把持部を把持して給電ユニットを持ち運んだり、ケトル本体と給電ユニットとを一体に持ち運んだりすることができる。そのため、使用者にとって利便性の高い電気ケトルを提供することができる。
(10)上記形態において、前記給電台部は、前記把持部の一方の面側の領域に配置されていてもよい。前記取付ユニットは、前記把持部の他方の面側の領域に配置されていてもよい。
この形態によれば、把持部が給電台部から上方に延びて形成され、把持部の一方の面側の領域に給電台部が配置され、把持部の他方の面に取付ユニットが設けられる。そのため、電気ケトルに用いられる液体が取付ユニットに付着することを抑制できる。したがって、電気ケトルの安全性や耐久性を向上させることができる。
(11)本開示の第2の形態によれば、ケトル本体が載置されて前記ケトル本体に給電するための給電ユニットが提供される。前記給電ユニットは、給電台部と、取付ユニットと、第1検知部とを備える。前記給電台部は、前記ケトル本体が上面に載置されるように構成されている。前記給電台部は、前記ケトル本体に給電するための給電接続部を備える。前記取付ユニットは、前記給電接続部を介して前記ケトル本体へ電力を供給するためのバッテリパックを取り付けるように構成されている。前記第1検知部は、前記給電ユニットが平面上に載置されていることを検知するように構成されている。
この形態によれば、給電ユニットはバッテリパックを取り付けるための取付ユニットを備える。そのため、ケトル本体にバッテリパックが取り付けられる場合と比較して、ケトル本体を容易に取り扱うことができる。また、給電ユニットにバッテリパックが取り付けられるので、使用者は、所望の場所で給電ユニットを使用することができる。そのため、使用環境の自由度を高めることができる。また、給電ユニットが平面上に載置されていることを検知するための第1検知部を備えるので、給電ユニットの載置状態を検知することができる。
本開示の技術は、電気ケトル、給電ユニット以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、バッテリパックを備える給電ユニット、バッテリパックを備える電気ケトル、電気ケトルに適用される制御装置、電気ケトルの制御方法、給電ユニットの制御方法、コンピュータに当該制御方法を実行させるためのコンピュータプログラム等の種々の形態でも実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】バッテリパック100が取り付けられた電気ケトル1の斜視図である。
図2】給電ユニット50からケトル本体10を取り外した状態の電気ケトル1の斜視図である。
図3】給電接続部72の拡大斜視図である。
図4】バッテリパック100が取り付けられた電気ケトル1の前面図である。
図5】バッテリパック100が取り付けられた電気ケトル1の右側面図である。
図6】バッテリパック100が取り付けられた電気ケトル1の左側面図である。
図7】バッテリパック100が取り付けられた電気ケトル1の上面図である。
図8】バッテリパック100が取り付けられた電気ケトル1の後面図である。
図9】電気ケトル1の図5におけるIX-IX断面図である。
図10】電気ケトル1の図4におけるX-X断面図である。
図11】バッテリパック100が取り付けられた給電ユニット50の上面図である。
図12】バッテリパック100が取り付けられた給電ユニット50の下面図である。
図13図12のXIII-XIII断面図である。
図14】電気ケトル1の上面図である。
図15】電気ケトル1の後面図である。
図16】バッテリパック100の一例を示す図である。
図17】ケトル本体10の下面図である。
図18】電気ケトル1のシステム構成を示すブロック図である。
図19】第2実施形態に係る電気ケトル1aのシステム構成を示すブロック図である。
図20】第3実施形態に係る電気ケトル1eの斜視図である。
図21】電気ケトル1eの備える第2表示部150の一例を示す図である。
図22】第4施形態に係る電気ケトル1bの斜視図である。
図23】第5実施形態に係る電気ケトル1cの概略構成図である。
図24】第6実施形態に係る電気ケトル1dの概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
<第1実施形態>
<電気ケトルの構成>
図1から図18までを参照しつつ、第1実施形態に係る電気ケトル1について説明する。電気ケトル1は、ケトル本体10と給電ユニット50とを含む。電気ケトル1の使用者は、水などの液体を入れたケトル本体10を、外部電源が取り付けられた給電ユニット50の給電台部70に載置し、給電ユニット50に設けられたメインスイッチS1を入れることにより、ケトル本体10内の液体を沸騰させることができる。図1及び図4から図8に示す電気ケトル1と、図11に示す給電ユニット50とには、バッテリパック100が取り付けられている。バッテリパック100は、電気ケトル1の外部電源の一例である。
【0009】
以下では、説明の便宜上、電気ケトル1のケトル本体10が給電ユニット50に載置されたときの姿勢を基準として、電気ケトル1の上下方向を規定する。つまり、給電ユニット50に対しケトル本体10の載置される側が電気ケトル1の上側であり、その反対側が電気ケトル1の下側である。また、給電ユニット50に対しバッテリパック100が取り付けられるための取付ユニット90が配置される側を後側、ケトル本体10が配置される側を前側とし、上下方向に直交する方向を前後方向と規定する。さらに、上下方向及び前後方向に直交する方向を左右方向と規定する。
【0010】
<給電ユニットの構成>
給電ユニット50は、ケトル本体10が載置されてケトル本体10に給電するための部材である。本実施形態の給電ユニット50は、主に、ベース部60と、壁部80と、取付ユニット90とを備える。給電ユニット50は、金属又は樹脂で形成することができる。壁部80は、ベース部60から上方に延びる略板状の部材である。
【0011】
図2に示すように、ベース部60は、前後方向及び左右方向に沿って広がる略板状部材である。ベース部60の下面63は、机や床、地面などの平面上に載置され得る。
【0012】
ベース部60のうち、壁部80の前面81側の領域には、給電台部70が設けられている。給電台部70は、ケトル本体10の底部40が載置されるための部位である。給電台部70の上面71には、ケトル本体10の下面41が載置される。本実施形態では、給電台部70の上面71は、ベース部60の側壁62の上端よりも下方に位置する。給電台部70の面積は、ケトル本体10の底部40の面積よりもわずかに大きい。給電台部70の上面71の略中心部には、給電接続部72が設けられている。図2の斜視図、図9及び図10の電気ケトル1の断面図、図11の給電ユニット50の上面図に示すように、給電接続部72は、上面71から上方に向けて突出した部位である。給電接続部72は、ケトル本体10における、後述する受電接続部42が、嵌り合うように形成されている。図3に示すように、本実施形態では、給電接続部72は、下側に下底を有する略円錐台において、該円錐台の側面72sから中心に向けて一対の切欠き(切欠き部79)が設けられた形状を有する。一対の切欠き部79の夫々には、導電性の部材である給電接続端子73が設けられている。給電接続端子73は、取付ユニット90に取り付けられたバッテリパック100からの電力を、ケトル本体10に供給する。
【0013】
図12及び図13に示すように、給電ユニット50の下面63には、下面スイッチ133が設けられている。なお、図13に示す給電ユニット50の下面63は、平面上に載置されていない。下面スイッチ133は押し込み式のスイッチである。本実施形態において、下面スイッチ133は、ボタン134とボタン受け部135とを備える。ボタン134とボタン受け部135とは、上下方向に移動可能に構成されている。ボタン134は、ベース部60の下面63が平面上に載置されていない場合に、下面63から下方へ突出している。ボタン受け部135は、ボタン134の上方に、ボタン134と対向して配置されている。ボタン受け部135は、給電ユニット50の下面63が平面上に載置されてボタン134が上方に押し込まれると、ボタン134に押されて上方へ移動するように構成されている。ボタン受け部135は、ボタン134の下面がベース部60の下面63と略同一面に位置するようになると、後述する制御部66へオン信号を送信するように構成されている。給電ユニット50の下面63が平面上から移動されると、ボタン134及びボタン受け部135は下方に移動する。その結果、ボタン受け部135から制御部66へのオン信号が遮断された、オフ状態となる。つまり、下面スイッチ133は、ベース部60の下面63が平面上に載置されている場合に、ベース部60の下面63に押し込まれ、ベース部60の下面63から下方へ突出しないように構成されている。下面スイッチ133は、給電ユニット50の状態が平面上に載置された状態であるか否かを検知するための検知部として機能する。
【0014】
本実施形態では、給電台部70は、さらに、以下の構成を備えている。
【0015】
図3に示すように、切欠き部79は、側面72sに接続する一対の面79sと、一対の面79sを接続する面79cとを備える。一対の面79sは、夫々、上下方向に略平行である。一対の面79sは、給電接続端子73を挟んで対向している。面79sの上端は、給電台部70の上面72uよりも下方に位置している。面79sの上端と上面72uとは、傾斜面79gによって接続されている。傾斜面79gは、給電接続端子73に向けて傾斜している。詳細は後述するが、傾斜面79gは、給電接続端子73とケトル本体10の受電接続端子45とが接続するように、ケトル本体10を周方向に移動させるためのガイド部として機能する。
【0016】
給電接続部72の側面72sは、後述するケトル本体10の受電接続部42の側面42s(図17参照)に沿った形状を有する。つまり、給電接続部72は、ケトル本体10の受電接続部42の側面42sを給電接続部72の側面72sに沿わせつつ、ケトル本体10を周方向に移動させることが可能に構成されている。また、給電接続部72は、ケトル本体10の受電接続部42と嵌まり合った場合に、ケトル本体10の回転を規制するように形成されている。回転を規制するとは、ケトル本体10が給電台部70に載置された状態で、周方向にほぼ移動しないことである。ほぼ移動しないとは、給電接続端子73と受電接続端子45との電気的接点を保つことが可能な範囲での移動は許容することである。給電接続部72は、ケトル本体10の受電接続部42と嵌まり合った場合に、ケトル本体10が回転不能となるように構成されているということもできる。
【0017】
図10及び図11に示すように、給電台部70の上面71には、一対の端子(第1通電端子131)が設けられている。一対の第1通電端子131は、給電接続部72の径方向外側に、給電接続部72を中心として略対称に設けられている。第1通電端子131の夫々は、ケトル本体10が給電台部70に載置された場合に、ケトル本体10の下面41に設けられた第2通電端子132(図17参照)の夫々と互いに接続する位置に配置されている。本実施形態では、第1通電端子131は、給電台部70の給電接続部72とケトル本体10の受電接続部42とが嵌り合った場合に、第2通電端子132と電気的に接続される。
【0018】
図2図11、及び図12に示すように、給電台部70には、給電台部70を上下方向に貫通する貫通孔77が形成されている。本実施形態では、貫通孔77は給電接続部72が設けられた位置よりも、給電台部70の外側に近い位置に配置されている。給電台部70の外側に近い位置とは、給電台部70の径方向外側に近い位置でもある。当該位置は、ベース部60の側壁62や、壁部80に近い位置でもある。本実施形態では、貫通孔77の数は4つである。貫通孔77は、給電接続部72に対し略対称に配置されている。
【0019】
図9及び図10に示すように、給電台部70の上面71は、給電接続部72から給電台部70の外側に向けて、下方に傾斜した傾斜面74を備える。
【0020】
図1図2、及び図4から図7に示すように、給電台部70の前方には、給電台部70から上方に突出するリブ部75が形成されている。リブ部75は、壁部80の前面81と向かい合う位置に設けられている。リブ部75は、給電台部70の外縁及びケトル本体10の後述する外周面31に沿った形状を有する。リブ部75は、給電台部70に載置されたケトル本体10が前方へ移動することを規制する。本実施形態では、リブ部75の上下方向の上端は、給電台部70に載置されたケトル本体10の後述するケトル把持部23の下端よりも、上方に位置する。
【0021】
次に、壁部80について説明する。本実施形態では、壁部80は、上下方向及び左右方向に沿って延びた略板状の部材である。壁部80は、給電台部70から上方に延びて形成されている。壁部80の前面81側の領域には、給電台部70が設けられている。壁部80の後面82側の領域には、取付ユニット90が設けられている。本実施形態において、壁部80は、給電台部70が設けられる領域と、取付ユニット90が設けられる領域とを、区分している。
【0022】
壁部80は、取付ユニット90が設けられた位置よりも上方に、給電ユニット50を把持するための給電ユニット把持部85を備える。給電ユニット把持部85は、壁部80を前後方向に貫通させた形状を有する。給電ユニット把持部85は、取付ユニット90と給電台部70に載置されたケトル本体10との間に設けられているともいえる。給電ユニット把持部85の上端は、給電台部70に載置されたケトル本体10よりも上方まで突出している。本実施形態において、電気ケトル1は、取付ユニット90にバッテリパック100が取り付けられ、かつ、ケトル本体10が給電台部70に載置された状態において、ケトル本体10内の液体の量にかかわらず、電気ケトル1の重心が壁部80又は壁部80の近傍に位置するように構成されている。つまり、給電ユニット把持部85は、電気ケトル1における重心の上方に配置されている。
【0023】
図2及び図11に示すように、壁部80は、その前面81に、前面81から後面82に向けて窪んだ窪み部83を有する。窪み部83は、給電台部70に載置されたケトル本体10の外周面31に沿うように形成されている。
【0024】
図8及び図15に示すように、壁部80の後面82には、第1表示部86が設けられている。詳細は後述するが、本実施形態では、第1表示部86には、バッテリパック100の電力の残容量が表示される。
【0025】
次に、図14図16を参照して、取付ユニット90に取り付けられるバッテリパック100と、取付ユニット90とについて説明する。
【0026】
バッテリパック100は、取付ユニット90に取り付けられる外部電源の一例である。バッテリパック100は、例えば、公称電圧が18ボルトのバッテリパックであり、電気ケトル1の電源として使用可能である。
【0027】
バッテリパック100は、バッテリーパッケージや組電池と呼ばれる場合があり、所定のサイズに成形された外郭ハウジングと当該外郭ハウジング内に収容され、直列に接続された複数のリチウムイオン電池セルを有している。バッテリパック100は、再充電可能なバッテリパックであり、外部電源として使用された後に、充電器(不図示)によって再充電することができる。バッテリパック100は、いわゆるスライド式のバッテリパックであり、取付ユニット90や充電器に、取り外し自在な状態で取り付け可能である。
【0028】
図16には、バッテリパック100が取付ユニット90に取付られるときの姿勢を基準として、上下方向、前後方向、左右方向が示されている。バッテリパック100には、左右一対のレール受け部101が設けられている。一対のレール受け部101の間には、正極出力端子102と負極出力端子103とが配置されている。正極出力端子102と負極出力端子103との間には、バッテリパック100が充電器や他の機器との間で制御信号を送受信するためのコネクタ部104が配置されている。また、バッテリパック100の上方部には、ロック部材105が設けられている。バッテリパック100の筐体内部であってロック部材105の下方には、バネ部材(不図示)が配置されている。当該バネ部材は、ロック部材105を上方に押し上げるように付勢している。バッテリパック100の後面には、アンロックボタン106(例えば、図11参照)が配置されている。アンロックボタン106が下方側に押下されると、ロック部材105は下方側に移動する。
【0029】
図14及び図15に示すように、取付ユニット90は、壁部80の後面82側の領域に配置されている。本実施形態において、取付ユニット90は、壁部80の後面82の下方に設けられている。取付ユニット90には、取付部91が2つ配置されている。2つの取付部91は互いに同様の構成を備えている。2つの取付部91は電気的に直列に接続されている。取付ユニット90は、例えば、公称電圧が18ボルトである2つのバッテリパック100を直列に接続することができる。バッテリパック100が2つ取り付けられた取付ユニット90から供給される電力で、電気ケトル1は駆動することができる。
【0030】
取付部91には、一対のスライドレール92が設けられている。本実施形態では、スライドレール92は、上下方向に延びて形成されている。スライドレール92には、正極入力端子93と負極入力端子94が配置されている。また、取付部91には、バッテリパック100のロック部材105が係合するロック受入穴95が設けられている。
【0031】
取付部91に対してバッテリパック100が取り付け方向にスライドされることで、レール受け部101がスライドレール92に係合して、バッテリパック100は取付部91に取り付けられる。本実施形態において、取付方向は、上から下に向かう方向である。バッテリパック100が取付部91に取り付けられると、取付部91が有する正極入力端子93及び負極入力端子94が、バッテリパック100が有する正極出力端子102及び負極出力端子103に電気的に接続される。また、バッテリパック100が取付部91に取り付けられると、ロック部材105がロック受入穴95に係合し、バッテリパック100が上下方向に移動不能に固定されたロック状態となる。
【0032】
取付部91に取り付けられたバッテリパック100のアンロックボタン106が使用者によって押下されると、ロック部材105とロック受入穴95との係合が解除された状態(アンロック状態)となる。アンロック状態において、取付部91に対してバッテリパック100が取り外し方向にスライドされることによって、バッテリパック100は取付部91から取り外される。本実施形態において、取り外し方向は、下から上に向かう方向である。このように、バッテリパック100は、取付ユニット90が有する取付部91に、取り外し自在な状態で取り付け可能である。
【0033】
<ケトル本体の構成>
図1図2図4図10に示すように、ケトル本体10は、主として、本体ユニット20と蓋部21とで構成された外観を有する。本体ユニット20は、上部が開口した有底筒状に形成されている。蓋部21は、本体ユニット20の開口を開閉可能なように、本体ユニット20に接続されている。本体ユニット20は、側壁部30と、底部40と、液体収容部48と、を備える。
【0034】
側壁部30は、本体ユニット20の上下方向に延びる略筒状の部位である。側壁部30は、ケトル本体10の外周面31を形成する。側壁部30の上方には、液体収容部48からの液体を吐出するための注ぎ口22が設けられている。ケトル本体10を上から見た場合に、注ぎ口22と対向する位置には、ケトル本体10を把持するためのケトル把持部23が設けられている。ケトル把持部23の端部は、側壁部30の上方及び下方に接続されている。側壁部30とケトル把持部23とは、金属又は樹脂で形成することができる。
【0035】
底部40は、側壁部30の下方に接続された部位である。底部40は、金属又は樹脂で形成することができる。底部40の下面41の中心部には、受電接続部42が設けられている。図9図10の電気ケトル1の断面図、及び図17のケトル本体10の下面図に示すように、受電接続部42は、下面41から上方に向けて突出した部位である。受電接続部42は、給電ユニット50の給電接続部72と嵌まり合うように形成されている。本実施形態では、受電接続部42は、下側に下底を有する略円錐台において、該円錐台の側面から中心に向けて一対の板状部材44が突出した形状を有する。一対の板状部材44の夫々には、導電性の部材である受電接続端子45が設けられている。受電接続端子45は、給電接続部72を介して外部電源から電力を受け付ける。本実施形態において、受電接続部42は、給電ユニット50の給電接続部72と協働して、受電接続部42と給電接続部72とが互いに嵌まり合った場合に、ケトル本体10の移動を規制するように形成されている。
【0036】
本実施形態では、一対の板状部材44の夫々には、略上下方向に延び、給電接続端子73を挿入可能な間隙が設けられている。受電接続端子45は、板状部材44のうち、当該間隙を構成する一対の面44sに設けられている。板状部材44が切欠き部79(図3参照)に嵌まり合うように、給電接続部72に対するケトル本体10の周方向の位置が調整(位置合わせ)されると、給電接続端子73と受電接続端子45とが接続し、かつ、ケトル本体10の移動が規制される。
【0037】
また、本実施形態では、上述したように、給電接続部72の切欠き部79は、給電接続部72の上面72uから給電接続端子73に向けて下方に傾斜する傾斜面79gを備える。そのため、ケトル本体10の板状部材44が傾斜面79g上に位置する場合には、ケトル本体10は自重によって傾斜面79gに沿って下方に移動し、板状部材44は切欠き部79に嵌まり合う。つまり、本実施形態の電気ケトル1では、周方向において、切欠き部79上あるいは傾斜面79g上に板状部材44が配置されれば、ケトル本体10の給電ユニット50に対する位置合わせが完了する。なお、傾斜面79g上に板状部材44が配置されていなくとも、使用者がケトル本体10を周方向に移動させて板状部材44が傾斜面79g上に移動すれば、ケトル本体10は自重によって傾斜面79gに沿って下方に移動するので、位置合わせが完了する。
【0038】
さらに、本実施形態では、ケトル本体10の底部40の下面41は、受電接続部42から径方向外側に向けて、下方に傾斜した傾斜面46を備えている。傾斜面46は、給電台部70の傾斜面74に沿った形状を有する。そのため、ケトル本体10は、給電台部70に安定して載置され得る。
【0039】
図17に示すように、ケトル本体10の下面41には、一対の端子(第2通電端子132)が設けられている。一対の第2通電端子132は、受電接続部42の径方向外側に、受電接続部42を中心として略対称に設けられている。第2通電端子132の夫々は、ケトル本体10が給電台部70に載置された場合に、給電台部70の上面71に設けられた第1通電端子131(図10図11参照)の夫々と互いに接続する位置に配置されている。第2通電端子132は、給電台部70の給電接続部72とケトル本体10の受電接続部42とが嵌り合った場合に、第1通電端子131と電気的に接続される。
【0040】
液体収容部48は、側壁部30及び底部40の内側に配置されている。液体収容部48は、内部に水などの液体を溜めることのできる形状を有する。液体収容部48の内表面は、フッ素樹脂などの耐熱性樹脂でコーティングされていてもよい。液体収容部48の底面は、金属等の伝熱材料で形成されている。
【0041】
図9に示すように、液体収容部48の下方には、温度センサTcが設けられている。温度センサTcは、液体収容部48内の液体の温度を計測するためのセンサである。本実施形態では、温度センサTcの回路は、第1通電端子131と第2通電端子132とが接触(接続)することで形成される。つまり、電気ケトル1では、給電台部70にケトル本体10が載置された状態になると、第1通電端子131と第2通電端子132とが接触し、その結果、液体収容部48内の液体の温度が計測可能となる。第1通電端子131、第2通電端子132、温度センサTcは、給電ユニット50にケトル本体10が載置されているか否かを検知する検知部としても機能する。温度センサTcの計測結果は、後述する制御部66に送信される。
【0042】
図10に示すように、底部40には、ヒータ49が内装されている。ヒータ49は、受電接続部42を介して受電し、底部40の上方に位置する液体収容部48内の液体を加熱する。なお、本実施形態で説明したケトル本体10の構成は、一例である。ケトル本体10の構成は、取付ユニット90を備える給電ユニット50から受電する構成を除いて、公知のケトルの構成を適用してもよい。
【0043】
<システム構成>
次に、電気ケトル1のシステム構成の一例を説明する。図18に示すように、本実施形態の給電ユニット50は、制御装置65を備えている。制御装置65は、CPUと、メモリと、インターフェースとを備えるマイクロコンピュータとして構成されている。制御装置65は、メモリに記憶されたプログラムを展開して実行することにより、制御部66として機能する。制御部66は、上述の各部の検知結果を用いて電気ケトル1全体を制御する。以下、制御部66により実行される種々の制御の例について説明する。
【0044】
制御部66は、下面スイッチ133が押し込まれると、下面スイッチ133からオン信号を取得するように構成されている。制御部66により下面スイッチ133のオン信号が取得されることは、給電ユニット50が平面上に載置されていることを意味する。また、制御部66により下面スイッチ133のオン信号が取得されないことは、給電ユニット50が平面上に載置されていないことを意味する。
【0045】
制御部66は、第1通電端子131と第2通電端子132とが接触して温度センサTcの回路が構成されると、温度センサTcの計測結果を取得するように構成されている。制御部66により温度センサTcの計測結果が取得されることは、給電台部70にケトル本体10が載置されていることを意味する。また、制御部66により温度センサTcの計測結果が取得されないことは、給電台部70にケトル本体10が載置されていないことを意味する。
【0046】
制御部66は、取付ユニット90を介して、バッテリパック100の電圧に関する情報を取得するように構成されている。制御部66は、電圧と電力の残容量との予め定められた関係を用いて、バッテリパック100の電力の残容量を算出する。本実施形態では、制御部66は、バッテリパック100の電力の残容量を示す情報を第1表示部86(図15参照)に表示する。
【0047】
次に、制御部66による、ヒータ49への電力供給制御について説明する。この制御は、予め定められた条件が満たされた場合に、制御部66が、給電接続部72及び受電接続部42を介して、ヒータ49への電力供給を実行する制御である。本実施形態では、予め定められた条件は、給電ユニット50が平面上に載置されていることと、給電台部70にケトル本体10が載置されていることと、バッテリパック100の電力の残容量が予め定められた残容量以上であることとを含む。本実施形態における予め定められた残容量は、ケトル本体10内部の所定の量の水(液体)を沸騰させることが可能な容量である。制御部66は、バッテリパック100の電力の残容量が予め定められた残容量以上であって、給電ユニット50が平面上に載置され、給電台部70にケトル本体10が載置されている場合に、ヒータ49へ電力を供給するように、給電ユニット50を制御する。例えば、給電ユニット50が使用者によって持ち運ばれている場合や、給電台部70にケトル本体10が載置されていない場合には、制御部66は、ヒータ49への電力供給を実行しない。
【0048】
さらに、制御部66は、使用者に対し、電気ケトル1の駆動情報を報知するように構成されている。本実施形態では、駆動情報は、給電ユニット50が平面上に載置されていないことや、給電台部70にケトル本体10が載置されていないことや、バッテリパック100の電力の残容量が予め定められた容量より少ないことを含む。なお、本実施形態において、メインスイッチS1は、オンである場合に点灯するライトを備えている。また、給電ユニット50は、音声を出力可能な音声出力部141を内装している。制御部66は、メインスイッチS1の備えるライトや、給電ユニット50に内装された音声出力部141や、第1表示部86に、駆動情報を報知させる。例えば、制御部66は、メインスイッチS1がオンであり、かつ、給電ユニット50が平面上に載置されていない場合に、メインスイッチS1のライトを点滅させたり、音声出力部141から警告音を出力させる。なお、制御部66は、駆動情報の内容によって、メインスイッチS1のライトの色や、メインスイッチS1のライトの点滅時間や、警告音の長さや、これらの組み合わせを変更してもよい。
【0049】
本実施形態では、制御部66は、予め定められた条件が満たされなくなった場合、メインスイッチS1をオンにしたまま、ヒータ49への電力供給を停止するように構成されている。そして、当該停止から予め定められた期間内に再び上記の条件が満たされた場合には、制御部66は、ヒータ49への電力供給を再開するように構成されている。さらに、制御部66は、メインスイッチS1をオンにした状態でヒータ49への電力供給を停止してから、予め定められた期間が経過しても上記の条件が満たされない場合には、メインスイッチS1をオフにするように構成されている。予め定められた期間は、例えば、1秒から5秒の間のいずれかの期間である。このような構成により、電気ケトル1では、ヒータ49への電力供給中に、使用者が、比較的短い期間、給電ユニット50を持ち上げたり、ケトル本体10を給電台部70から持ち上げたりすることが許容される。そのため、使用者の利便性を向上させることができる。なお、当該予め定められた期間において、制御部66は、メインスイッチS1や音声出力部141に、上記の駆動情報を報知させてもよい。このようにすれば、使用者に対し、給電ユニット50を平面上に載置したり、給電台部70にケトル本体10を載置したりすることを促すことができる。
【0050】
また、本実施形態において、制御部66は、予め定められた設定温度を取得するように構成されている。制御部66は、温度センサTcから取得した計測値と設定温度とを用いて、液体収容部48内の液体を、設定温度まで上昇させる。予め定められた設定温度は、例えば、給電ユニット50に設けられた温度設定部67を用いて、使用者が設定可能であってもよい。温度設定部67は、使用者が温度を設定可能な、入力インターフェースである。また、予められた温度は、制御装置65のメモリに予め記憶されていてもよい。例えば、メモリには、液体が沸騰する温度が設定温度として記憶されていてもよい。
【0051】
<効果>
以上で説明した第1実施形態の電気ケトル1によれば、以下の効果を奏する。
【0052】
(A1)給電ユニット50はバッテリパック100を取り付けるための取付ユニット90を備える。そのため、ケトル本体10にバッテリパック100が取り付けられる場合と比較して、ケトル本体10を容易に取り扱うことができる。また、給電ユニット50にバッテリパック100が取り付けられるので、使用者は、所望の場所で電気ケトル1を使用することができる。そのため、電気ケトル1の使用環境の自由度を高めることができる。
【0053】
(A2)給電ユニット50の下面63には、給電ユニット50が平面上に載置されていない場合に下面から突出し、給電ユニット50が平面上に載置されている場合に下面に押し込まれるように構成された、下面スイッチ133が設けられている。そのため、簡易な構成により、給電ユニット50が平面上に載置されているか否かを検知することができる。
【0054】
(A3)制御部66は、給電ユニット50が平面上に載置されていることを含む、予め定められた条件が満たされた場合に、ヒータ49への電力供給を行う。そのため、給電ユニット50が平面上に載置されていない場合には、ヒータ49へ電力が供給されない。したがって、例えば、使用者が給電ユニット50を持ち運んでいる間に、ケトル本体10に収容された水などの液体が沸騰して、ケトル本体10から高温の蒸気が出ることを抑制できる。その結果、使用環境の自由度を高めつつ、安全性の高い電気ケトル1を提供することができる。
【0055】
(A4)電気ケトル1は、給電台部70の上面71に設けられた第1通電端子131と、ケトル本体10の下面41に設けられた第2通電端子132とを備える。第1通電端子131と第2通電端子132とは、電気的に接続されることによって、温度センサTcの回路を形成する。そのため、温度センサTcの計測結果が得られるか否かにより、給電台部70にケトル本体10が載置されているか否かを検知することができる。
【0056】
(A5)本実施形態では、ヒータ49への電力供給を行うための予め定められた条件は、給電台部70にケトル本体10が載置されていることを含む。そのため、制御部66は、給電台部70にケトル本体10が載置されていない場合には、ヒータ49への電力供給を実行しない。したがって、給電ユニット50が平面上に載置されていても、給電接続部72が露出した状態では、ヒータ49への電力供給が行われない。したがって、使用者が給電接続部72に不意に触れたり、給電接続部72に水などの液体が落下した場合における、電気ケトル1の安全性を担保することができる。
【0057】
(A6)給電ユニット50が平面上に載置されていない場合には、制御部66は、その情報を報知するので、使用者に対し、給電ユニット50を平面上に載置させることを促すことができる。また、使用者は、ケトル本体10に収容された水などの液体の加熱が行われない理由を知ることができる。そのため、利便性の高い電気ケトル1を提供することができる。
【0058】
(A7)給電台部70にケトル本体10が載置されていない場合には、制御部66は、その情報を報知するので、使用者に対し、給電台部70にケトル本体10を載置させることを促すことができる。また、使用者は、ケトル本体10に収容された水などの液体の加熱が行われない理由を知ることができる。そのため、利便性の高い電気ケトル1を提供することができる。
【0059】
(A8)制御部66は、予め定められた条件が満たされなくなった場合、メインスイッチS1をオンにしたまま、ヒータ49への電力供給を停止する。そして、当該停止から予め定められた期間内に再び上記の条件が満たされた場合には、ヒータ49への電力供給を再開する。また、当該停止から予め定められた期間内に再び上記の条件が満たされない場合には、メインスイッチS1をオフにする。この構成により、ヒータ49への電力供給中に、比較的短い時間、給電ユニット50を持ち上げたり、ケトル本体10を給電台部70から持ち上げたりすることが許容される。したがって、安全性と利便性とを兼ね備えた電気ケトル1を提供することができる。
【0060】
(A9)制御部66は、バッテリパック100の電力の残容量が予め定められた残容量である場合には、その情報を報知させるので、使用者にとって利便性の高い電気ケトル1を提供することができる。
【0061】
(A10)給電ユニット50は、給電台部70から上方に延び、使用者に把持されるための給電ユニット把持部85を備える。そのため、使用者は、給電ユニット把持部85を把持して給電ユニット50を持ち運んだり、ケトル本体10と給電ユニット50とを一体に持ち運んだりすることができる。したがって、使用者にとって利便性の高い電気ケトル1を提供することができる。
【0062】
(A11)ケトル本体10が載置される給電台部70は、壁部80(給電ユニット把持部85)の一方の面(前面81)側の領域に配置され、バッテリパック100を取り付けるための取付ユニット90は、壁部80の他方の面(後面82)側の領域に配置される。そのため、電気ケトル1に用いられる液体が取付ユニット90に付着することを抑制できる。したがって、電気ケトル1の安全性や耐久性を向上させることができる。加えて、使用者が、給電台部70にケトル本体10を載置したまま、ケトル本体10の蓋部21を開けてケトル本体10に液体を入れる場合にも、液体が取付ユニット90やバッテリパック100に付着することを抑制できる。そのため、電気ケトル1の安全性や耐久性を向上させることと、電気ケトル1の取り扱いの自由度を向上させることとを実現できる。
【0063】
(A12)取付ユニット90は、バッテリパック100が上下方向にスライドすることによって着脱することができる、上下方向に延びたスライドレール92を備える。そのため、スライドレール92にケトル本体10の液体が付着した場合であっても、当該液体は下方に落下しやすい。したがって、電気ケトル1の安全性や耐久性をより向上させることができる。
【0064】
(A13)給電ユニット把持部85は、壁部80における取付ユニット90よりも上方の位置に配置される。そのため、壁部80の後面82にバッテリパック100が取り付けられ、かつ、壁部80の前面81側の給電台部70にケトル本体10が載置された状態で、電気ケトル1の姿勢が安定する。したがって、使用者が持ち運ぶ際に、電気ケトル1が傾くことを抑制することができる。その結果、より持ち運びやすい電気ケトル1を提供することができる。
【0065】
なお、上記(A13)に関し、本実施形態では、電気ケトル1は、取付ユニット90にバッテリパック100が取り付けられ、かつ、ケトル本体10が給電ユニット50に載置された状態において、ケトル本体10内の液体の量にかかわらず、電気ケトル1の重心が壁部80又は壁部80の近傍に位置するように構成されている。つまり、給電ユニット把持部85は、使用時の電気ケトル1における重心の上方に配置されている。そのため、よりいっそう持ち運びやすい電気ケトル1を提供することができる。
【0066】
(A14)給電ユニット50は、壁部80の前面81と向かい合う位置に設けられ、給電台部70から上方に突出したリブ部75を備える。そのため、電気ケトル1を持ち運ぶ際に、電気ケトル1が給電台部70からずれることを抑制することができる。したがって、この構成によれば、より持ち運びやすい電気ケトル1を提供することができる。
【0067】
(A15)給電台部70には、給電台部70を上下方向に貫通する貫通孔77が形成されている。そのため、給電台部70に液体が付着した場合であっても、貫通孔77から当該液体を排出することができる。したがって、給電台部70に液体が溜まることを抑制することができる。その結果、電気ケトル1の安全性や耐久性をいっそう向上させることができる。
【0068】
(A16)給電台部70は、上面71の中心部から給電台部70の外側に向けて下方に傾斜する傾斜面74を備える。そのため、給電台部70に液体が付着した場合であっても、当該液体を外側に向けて流すことができる。また、貫通孔77は、給電台部70の中心部よりも外側に近い位置に配置される。そのため、外側に向けて流れる液体は、外側に近い位置に配置された貫通孔77から排出される。したがって、給電台部70に液体が溜まることをより抑制することができる。その結果、電気ケトル1の安全性や耐久性をよりいっそう向上させることができる。
【0069】
(A17)給電ユニット50の備える壁部80は、前面81に、壁部80の前面81側から後面82側に向けて窪んだ窪み部83を備える。この窪み部83は、ケトル本体10の側壁部30の外周面31に沿うように形成されている。そのため、使用者は、窪み部83に沿わせながら、ケトル本体10を給電台部70に載置することができる。したがって、ケトル本体10を適切な位置に載置することができる。
【0070】
(A18)ケトル本体10の受電接続部42と給電台部70の給電接続部72とは、ケトル本体10が給電台部70に載置された場合に互いに篏合するように形成されている。受電接続部42と給電接続部72とは、互いに篏合した場合に、給電台部70上でのケトル本体10の回転が規制されるように形成されている。そのため、給電ユニット50からケトル本体10へ、安定して電力を供給することができる。
【0071】
(A19)リブ部75の上下方向の上端は、給電台部70に載置されたケトル本体10のケトル把持部23の下端よりも、上方に位置する。そのため、使用者は、前後方向においてリブ部75と壁部80との間にケトル把持部23が位置するように、ケトル本体10を給電ユニット50に載置し得る。また、本実施形態では、受電接続部42及び給電接続部72は、ケトル把持部23が前後方向においてリブ部75と壁部80との間に位置した範囲内において、互いに嵌まり合うように形成されている。そのため、リブ部75は、壁部80と協働して、さらに、ケトル本体10を給電台部70に適切に載置するための位置決め機能を発揮する。その結果、使用者は、簡易に、ケトル本体10を適切な位置へ載置することができる。
【0072】
<第2実施形態>
<給電ユニットの構成>
図19を用いて第2実施形態に係る電気ケトル1aについて説明する。以下では、上述の実施形態と同様の構成については同じ符号を使用し、説明を省略する。第2実施形態の電気ケトル1aでは、給電ユニット50aの制御装置65aが、メモリに記憶されたプログラムを実行することで制御部66aとして機能する。制御装置65aは、ケトル本体10に収容される液体の量と液体を予め定められた温度まで上昇させるために必要な電力と、の予め定められた関係を記憶している。制御部66aは、取付ユニット90を介して取得したバッテリパック100の電力の残容量と、上記関係とを用いて、予め定められ温度まで上昇させることのできる液体の量を算出する。
【0073】
第1表示部86aは、制御部66aにより算出された液体の量を表示する。図19には、第1表示部86aの表示態様が例示されている。液体収容部48に収容可能な液体の量は、メモリで示されており、制御部66aにより算出された液体の量は、ハッチングで示されている。本実施形態の電気ケトル1aにおけるその他の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0074】
<効果>
この形態によれば、電気ケトル1aは、予め定められた温度まで上昇させることのできる液体の量を算出する制御部66aを備える。制御部66aは、当該算出のために、ケトル本体10に収容される液体の量と、液体を予め定められた温度まで上昇させるために必要な電力との関係と、バッテリパック100の電力の残容量とを用いる。また、給電ユニット50aは、算出された液体の量を表示する第1表示部86aを備える。そのため、使用者は、例えばバッテリパック100の電力の残容量が少ない場合であっても、表示された量の液体をケトル本体10に入れることで、予め定められた温度まで上昇した液体を得ることができる。
【0075】
さらに、本実施形態の電気ケトル1aは、制御部66a及び第1表示部86aを除いて、第1実施形態の電気ケトル1と同様の構成を備える。そのため、本実施形態の電気ケトル1aにおいても、第1実施形態の効果(A1)~(A19)と同様の効果を奏する。
【0076】
<第3実施形態>
図20及び図21を用いて、第3実施形態に係る電気ケトル1eについて説明する。電気ケトル1eでは、給電ユニット50eが、スイッチS2と第2表示部150とを備える点において、第1実施形態の電気ケトル1と異なる。スイッチS2は、ケトル本体10に収容された液体の温度を設定したり、第2表示部150に表示する温度の単位を変更したりするためのインターフェースである。第2表示部150は、電気ケトル1の駆動情報を含む、種々の情報を表示するように構成されている。本実施形態の電気ケトル1eにおけるその他の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0077】
図21に示す第2表示部150の表示態様について説明する。図21に示す例では、領域151にはケトル本体10内の液体を加熱する場合の設定温度が表示される。領域152には温度センサTcにより計測された、ケトル本体10内の液体の温度が表示される。領域153には、スイッチS2により選択された、温度単位が表示される。電気ケトル1eでは、温度単位として、摂氏と華氏とのいずれかを選択することができるように構成されている。領域154には、給電ユニット50の平面上への載置状態が表示される。例えば、制御部66は、給電ユニット50が平面上に載置されている場合に、領域154に、給電ユニット50が平面上に載置されていることを示すアイコンを、継続的に表示する。一方、給電ユニット50が平面上に載置されていない場合には、制御部66は当該アイコンを点滅させる。領域155には、ケトル本体10の給電ユニット50(給電台部70)への載置状態が表示される。例えば、制御部66は、給電台部70にケトル本体10が載置されている場合に、領域155に、給電台部70にケトル本体10が載置されていることを示すアイコンを継続的に表示する。一方、給電台部70にケトル本体10が載置されていない場合には、制御部66は当該アイコンを点滅させる。
【0078】
領域156には、バッテリパック100の電力の残容量に関する情報が表示される。例えば、制御部66は、バッテリパック100の電力の残容量が予め定められた残容量よりも少ない場合に、電池を表すアイコンを点滅させる。このとき、制御部66は、領域156にアイコンを点滅させるとともに、音声出力部141を介して報知を行ってもよい。領域157には、ヒータ49への電力の供給が行われている場合に、ヒータ49の加熱が行われていることを表すアイコンが表示される。領域158には、音声出力部141からの音声の出力が許可されているか否かを示すアイコンが表示される。なお、音声出力部141による音声の出力を許可するか否かは、使用者がスイッチS2を介して入力可能である。
【0079】
<効果>
この形態の電気ケトル1eによれば、第2表示部150には、給電ユニット50が平面上に載置されているか否かや、給電台部70にケトル本体10が載置されているか否かが、視覚的に表示される。そのため、使用者に対し、給電ユニット50を平面上に載置させることや、ケトル本体10を給電台部70に載置させることを、より促すことができる。さらに、本実施形態の電気ケトル1eは、第2表示部150とスイッチS2とを備えることを除き、第1実施形態の電気ケトル1と同様の構成を備える。そのため、本実施形態の電気ケトル1eにおいても、第1実施形態の効果(A1)~(A19)と同様の効果を奏する。
【0080】
<第4実施形態>
<給電ユニットの構成>
図22を用いて第4実施形態に係る電気ケトル1bについて説明する。電気ケトル1bでは、第1実施形態の電気ケトル1と異なり、給電ユニット50bの有する取付ユニット90bは、スライドレール92を備えていない。本実施形態の取付ユニット90bは、電気コード120bを介して、バッテリパック100bを取り付け可能に構成されている。
【0081】
具体的には、本実施形態のバッテリパック100bは、バッテリ本体部110bと、一端がバッテリ本体部110bに接続された電気コード120bとを備える。バッテリ本体部110bは、直列に接続された複数のリチウムイオン電池セルを含む。電気コード120bの他端には、取付ユニット90bへの差し込み口が設けられた、接続端部125bが設けられている。取付ユニット90bは、接続端部125bの差し込み口が差し込み可能に構成された取付部(不図示)を備えている。本実施形態の電気ケトル1bのその他の構成は、第1実施形態の電気ケトル1と同様であるため説明を省略する。
【0082】
<効果>
この形態の電気ケトル1bによれば、第1実施形態の取付ユニット90におけるスライドレール92に関する効果(A12)を除いた、第1実施形態の効果(A1)~(A11)、(A13)~(A19)と同様の効果を奏する。
【0083】
<第5実施形態>
<給電ユニットの構成>
図23を用いて第5実施形態に係る電気ケトル1cについて説明する。図23では、外観に現れない電気ケトル1cの主な構成を破線で示している。電気ケトル1cの給電ユニット50cは、主に、ベース部60cと取付ユニット90cとを備える。給電ユニット50cは、第1実施形態の電気ケトル1と異なり、壁部80及び給電ユニット把持部85を備えていない。また、給電ユニット50cは、下面スイッチ133に変えて、加速度センサ133cを備えている。加速度センサ133cは、給電ユニット50cの移動を検知する。本実施形態では、制御部66は、加速度センサ133cを介して給電ユニット50cの移動を検知しない場合に、給電ユニット50が平面上に載置されていると判定する。
【0084】
ベース部60cは、給電台部70cが設けられる領域と、取付ユニット90cが設けられる領域とを区分している。ベース部60cの上面61c側の領域には、給電台部70cが設けられている。給電台部70cは、ベース部60cの上面61cが下方に窪んだ部位である。
【0085】
ベース部60cの下面63c側の領域には、取付ユニット90cが設けられている。取付ユニット90cには、取付部91cが2つ配置されている。取付部91cは、一対のスライドレール(不図示)を備える。本実施形態では、スライドレールは、前後方向に延びて形成されている。スライドレールに対してバッテリパック100が前後方向にスライドされることで、バッテリパック100は取付部91cに着脱される。電気ケトル1cでは、バッテリパック100におけるレール受け部101(図15参照)が設けられている面と反対側の面(図23においてバッテリパック100の下方の面)を、机や床、地面などの上に載置することができる。本実施形態の電気ケトル1cにおけるその他の構成は、第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0086】
<効果>
第5実施形態の電気ケトル1cにおいて、給電ユニット50cはバッテリパック100を取り付けるための取付ユニット90cを備える。そのため、ケトル本体10にバッテリパック100が取り付けられる場合と比較して、ケトル本体10を容易に取り扱うことができる。そのため、上述の第1実施形態の効果(A1)と同様の効果を奏する。
【0087】
また、給電ユニット50cは加速度センサ133cを備えるので、加速度センサ133cにより、給電ユニット50が平面上に載置されているか否かを検知することができる。
【0088】
ケトル本体10が載置される給電台部70cは、ベース部60cの一方の面(上面61c)側の領域に配置され、バッテリパック100を取り付けるための取付ユニット90cは、ベース部60cの他方の面(下面63c)側の領域に配置される。そのため、電気ケトル1cに用いられる液体が取付ユニット90cに付着することを抑制できる。
【0089】
また、第5実施形態の電気ケトル1cにおけるその他の構成は、第1実施形態と同様であるため、第1実施形態の効果(A3)~(A9)、(A11)、(A14)~(A19)と同様の効果を奏する。
【0090】
<第6実施形態>
<給電ユニットの構成>
図24を用いて第6実施形態に係る電気ケトル1dについて説明する。図24では、外観に現れない電気ケトル1dの主な構成を破線で示している。電気ケトル1dに係る給電ユニット50dは、主に、ベース部60dと、取付ユニット90cと、給電ユニット把持部85dとを備える。給電ユニット50dは、第1実施形態と異なり、壁部80を備えていない。
【0091】
ベース部60dの上面61d側の領域には、給電台部70dが設けられている。給電台部70dは、ベース部60dの上面61dが下方に窪んだ部位である。ベース部60dの側面62dには、取付ユニット90dが設けられている。つまり、本実施形態の電気ケトル1dでは、ベース部60dの一方の面(上面61d)側の領域に給電台部70dが配置され、ベース部60dの側面62dに取付ユニット90dが設けられる点において、上述の各実施形態と異なる。ベース部60dの他方の面(下面63d)は、机や床、地面などの上に載置され得る。
【0092】
取付ユニット90dは、2つの取付部91dを備える。なお、取付部91dは前後方向に並んでおり、図24には1つの取付部91dのみが現れている。取付部91dは、一対のスライドレール(不図示)を備える。スライドレールに対してバッテリパック100が取付方向にスライドされることで、バッテリパック100は取付部91dに取り付けられる。
【0093】
給電ユニット把持部85dは、給電台部70dから上方に延びて形成されている。給電ユニット把持部85dの上端は、給電台部70dに載置されたケトル本体10よりも上方まで突出している。
【0094】
<効果>
この形態によれば、給電ユニット50dはバッテリパック100を取り付けるための取付ユニット90dを備えるので、ケトル本体10にバッテリパック100が取り付けられる場合と比較して、ケトル本体10を容易に取り扱うことができる。そのため、本実施形態においても、第1実施形態の効果(A1)と同様の効果を奏する。
【0095】
また、給電ユニット50dは給電ユニット把持部85dを備えるので、使用者は、給電ユニット把持部85dを把持して給電ユニット50dを持ち運んだり、ケトル本体10及び給電ユニット50dを一体に持ち運んだりすることができる。
【0096】
上記実施形態の各構成要素と本開示の技術の各構成要素の対応関係を以下に示す。但し、実施形態の各構成要素は単なる一例であって、本開示の各構成要素を限定するものではない。
【0097】
電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1eは、「電気ケトル」の一例である。バッテリパック100、100bは、「外部電源」及び「バッテリパック」の一例である。受電接続部42は、「受電接続部」の一例である。ヒータ49は、「加熱部」の一例である。ケトル本体10は、「ケトル本体」の一例である。給電ユニット50、50a、50b、50c、50d、50eは、「給電ユニット」の一例である。給電台部70、70c、70dは、「給電台部」の一例である。上面71は、「給電台部の上面」の一例である。給電接続部72は、「給電接続部」の一例である。取付ユニット90、90b、90c、90dは、「取付ユニット」の一例である。下面スイッチ133は、「第1検知部」及び「スイッチ」の一例である。加速度センサ133cは、「第1検知部」の一例である。第1通電端子131、第2通電端子132、温度センサTc、加速度センサ133cは、「第2検知部」の一例である。制御部66、66aは、「第1制御部」及び「第2制御部」の一例である。第1表示部86、86a、第2表示部150、音声出力部141、メインスイッチS1、スイッチS2は、「報知部」の一例である。給電ユニット把持部85、85dは、「把持部」の一例である。前面81は、「把持部の一方の面」の一例である。後面82は、「把持部の他方の面」の一例である。
【0098】
<他の実施形態>
給電ユニット50、50a、50b、50c、50d、50eが平面上に載置されていることを検知するための検知部は、下面スイッチ133や、加速度センサ133cに限らない。例えば、ジャイロセンサ、傾斜センサ、他の振動検知センサ等、給電ユニット50、50a、50b、50c、50d、50eの移動や傾斜を検知する機器を適用可能である。
【0099】
上記実施形態では、給電台部70、70c、70dの上面71とケトル本体10の下面41とに設けられた第1通電端子131、第2通電端子132、温度センサTcにより、ケトル本体10が給電台部70、70c、70dに載置されていることを検知していた。これに対し、ケトル本体10の給電台部70、70c、70dに対する載置状態を検知可能な他のセンサやスイッチ等の機器が用いられてもよい。例えば、ケトル本体10の下面41に、下面スイッチ133のような押し込み式のスイッチを設け、当該スイッチが押し込まれた場合に、ケトル本体10から給電ユニット50、50a、50b、50c、50d、50eに対しオン信号が送信されるようにしてもよい。
【0100】
上記実施形態では、制御部66、66aは、予め定められた条件が満たされた場合に、ヒータ49へ電力を供給しており、予め定められた条件は、(a)給電ユニット50、50a、50b、50c、50d、50eが平面上に載置されていることと、(b)給電台部70、70c、70dにケトル本体10が載置されていることと、(c)バッテリパック100、100bの電力の残容量が予め定められた残容量以上であることとを含んでいた。これに対し、該条件は、上記(a)(b)(c)のうち、少なくとも1つであってもよいし、メインスイッチS1がオンされたことであってもよい。
【0101】
電気ケトル1~1eの構成は、適宜変更されてもよい。例えば、給電台部70は傾斜面74を備えていなくともよい。給電接続部72と受電接続部42とは、ケトル本体10が給電台部70に載置された場合に互いに電気的に接続可能なように形成されていれば、他の形状が適用されてもよい。
【0102】
上記各実施形態において、ケトル本体10として、例えば、AC電源に接続される、商業用の給電ユニットに載置されるケトルが適用されてもよい。
【0103】
給電台部70、70b、70d、70eに貫通孔77を設ける場合には、その位置は、給電台部70、70b、70d、70eの外側よりも給電接続部72に近い位置であってもよい。この構成によっても、給電台部70、70b、70d、70eにケトル本体10に用いる液体が溜まることを抑制することができる。
【0104】
制御装置65、65aは、ケトル本体10に設けられていてもよい。この場合には、ケトル本体10は、ケトル本体10に設けられた給電接続部72及び受電接続部42を介して、バッテリパック100の電力の残容量や設定温度等を取得するように構成されていてもよい。制御装置65、65aと同様に、第1表示部86、86a、第2表示部150、音声出力部141、メインスイッチS1、スイッチS2は、ケトル本体10に設けられていてもよい。
【0105】
給電ユニット50は、第4実施形態の取付ユニット90bを含んで構成されていてもよい。すなわち、給電ユニット50の取付ユニット90は、バッテリパック100と、バッテリパック100bとの双方を着脱可能に構成されていてもよい。
【0106】
電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1eは、充電機能を有していてもよい。例えば、電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1eは、AC電源を接続するための接続部を備え、該接続部にAC電源が接続された際に、バッテリパック100、100bを充電するように構成されていてもよい。ベース部60、60c、60dに該充電のための充電回路を備える構成や、AC電源用のコードの途中に、充電回路を有するユニットが設けられた構成が採用されてもよい。
【0107】
電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1eは、外部機器と無線通信可能に構成されていてもよく、電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1eに対する種々の設定は、外部機器により行われてもよい。例えば、無線通信可能な携帯端末が、電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1eを駆動させたり、温度を設定するなどの種々の設定を行うためのアプリケーションを備えており、電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1eの制御部66、66aは、アプリケーションを介した指示により各種の制御を行ってもよい。また、制御部66、66aは、電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1eに設けられた通信部を介して、使用者が電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1eに対して行った種々の設定や、使用者が電気ケトルを使用した情報を、携帯端末に送信してもよい。例えば、制御部66、66aは、メインスイッチS1や、下面スイッチ133や、加速度センサ133cや、第1通電端子131、第2通電端子132、温度センサTcの信号を取得して、電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1eのメインスイッチS1がオンされたことや、ケトル本体10が給電台部70、70c、70dから持ち上げられたことや、給電ユニット50、50a、50b、50c、50d、50eが平面上から移動されたことを、携帯端末に送信するようにしてもよい。
【0108】
電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1eは、ケトル本体10が平面上に載置されていることを検知するための検知部を当該ケトル本体10に備えていてもよく、当該検知部の検知結果を用いて電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1e全体が平面上に載置されていることを検知するように構成されていてもよい。例えば、ケトル本体10は、給電ユニット50、50a、50b、50c、50d、50eに設けられた平面上に載置されていることを検知するための検知部と同様に、加速度センサ、ジャイロセンサ、傾斜センサ、他の振動検知センサ等、ケトル本体10(電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1e)の移動や傾きを検知する機器を適用してもよい。このような構成によって、電気ケトル1、1a、1b、1c、1d、1eが平面上に載置されていることを検知してもよい。
【0109】
さらに、本開示の技術、上記実施形態の趣旨に鑑み、以下の態様が構築される。以下の態様のうち少なくとも1つが、上述の実施形態及び各請求項に記載された技術のいずれかと組み合わされて採用されうる。
【0110】
[態様1]
電気ケトルであって、
外部電源から電力を受け取るための受電接続部と、前記受電接続部が受け取る電力によって内部に収容された液体を加熱するための加熱部とを有するケトル本体と、
前記ケトル本体が載置され、かつ、前記ケトル本体に給電するための給電ユニットであって、
板部と、
前記板部を構成する面のうち一方の面側の領域に配置されて前記ケトル本体が上方に載置される給電台部であって、前記受電接続部と取り外し可能に電気的に接続する給電接続部を備える、給電台部と、
前記板部を構成する面のうち他方の面側の領域に配置され、前記給電接続部及び前記受電接続部を介して前記加熱部へ電力を供給する前記外部電源としてのバッテリパックを取り付けるための取付ユニットと、
を備える、電気ケトル。
[態様2]
前記板部は、前記給電台部に接続され前記給電台部から前記上方に延びて形成されており、
前記取付ユニットは、前記板部の前記他方の面に設けられている。
[態様3]
前記取付ユニットは、前記バッテリパックが上下方向にスライドすることによって取り付られる、前記上下方向に延びたレール部を備える。
[態様4]
前記板部は、前記取付ユニットよりも前記上方に、使用者に把持されるための把持部を備える。
[態様5]
前記給電ユニットは、前記板部の一方の面と向かい合う位置に設けられ、前記給電台部から前記上方に突出したリブ部を備える。
[態様6]
前記給電台部には、前記給電台部を前記上下方向に貫通する貫通孔が形成されている。
[態様7]
前記給電接続部は前記給電台部の上面の中心部に配置されており、
前記上面は前記中心部から前記給電台部の外側に向けて下方に傾斜する傾斜面を備え、
前記貫通孔は、前記中心部よりも前記給電台部の前記外側に近い位置に配置されている。
[態様8]
前記板部は、前記一方の面に、前記板部の前記一方の面側から前記他方の面側に向けて窪んだ窪み部であって、前記給電台部に載置された前記ケトル本体の側周面に沿うように形成された窪み部を備える。
[態様9]
前記ケトル本体に収容される液体の量と前記液体を予め定められた温度まで上昇させるために必要な電力と、の予め定められた関係と、前記取付ユニットを介して取得した前記バッテリパックの電力の残容量と、を用いて、前記予め定められた温度まで上昇させることのできる前記液体の量を算出する、制御部と、
前記給電ユニットに設けられ、前記制御部により算出された前記液体の量を表示する表示部と、を備える。
[態様10]
前記ケトル本体の前記受電接続部と前記給電台部の前記給電接続部とは、前記ケトル本体が前記給電台部に載置された場合に互いに篏合し、かつ、前記ケトル本体の前記給電台部上での回転が規制されるように形成されている。
[態様11]
外部電源から電力を受け取るための受電接続部と、前記受電接続部が受け取る電力によって内部に収容された液体を加熱するための加熱部とを有するケトル本体と、
前記ケトル本体が載置され、かつ、前記ケトル本体に給電するための給電ユニットであって、
前記ケトル本体が上方に載置される給電台部であって、前記受電接続部と取り外し可能に電気的に接続する給電接続部を備える、給電台部と、
前記給電接続部及び前記受電接続部を介して前記加熱部へ電力を供給する前記外部電源としてのバッテリパックを取り付けるための取付ユニットと、
前記給電台部から前記上方に延び、使用者に把持されるための把持部と、を有する給電ユニットと、
を備える。
[態様12]
前記取付ユニットは、前記給電台部に載置された前記ケトル本体と、前記把持部を挟んで対向する位置に設けられている。
[態様13]
前記ケトル本体は、前記内部に収容された液体の温度を計測するための温度センサを備え、
前記第2検知部は、前記給電台部の前記上面に設けられた第1通電端子と、前記ケトル本体の下面に設けられた第2通電端子と、を含み、前記第1通電端子と前記第2通電端子とは、前記ケトル本体が前記給電台部に載置された場合に互いに接続するように配置されており、かつ、前記接続した場合に前記温度センサの回路を形成するように構成されている。
[態様14]
ケトル本体が載置され、かつ、前記ケトル本体に給電するための給電ユニットであって、
前記ケトル本体は、外部電源から電力を受け取るための受電接接続部と、前記受電接続部が受け取る電力によって内部に収容された液体を加熱するための加熱部とを有しており、
前記給電ユニットは、
板部と、
前記板部を構成する面のうち一方の面側の領域に配置されて前記ケトル本体が上方に載置される給電台部であって、前記受電接続部と取り外し可能に電気的に接続する給電接続部を備える、給電台部と、
前記板部を構成する面のうち他方の面側の領域に配置され、前記給電接続部及び前記受電接続部を介して前記加熱部へ電力を供給する前記外部電源としてのバッテリパックを取り付けるための取付ユニットと、
を備える。
【0111】
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0112】
1、1a、1b、1c、1d、1e...電気ケトル
10...ケトル本体
20...本体ユニット
21...蓋部
22...注ぎ口
23...ケトル把持部
26...主把持部
30...側壁部
31...外周面
40...底部
41...下面
42...受電接続部
42s...側面
44...板状部材
44s...面
45...受電接続端子
46...傾斜面
48...液体収容部
49...ヒータ
50、50a、50b、50c、50d、50e...給電ユニット
60、60c、60d...ベース部
61c、61d...上面
62、62d...側壁
63、63c、63d...下面
65、65a...制御装置
66、66a...制御部
67...温度設定部
70、70c、70d...給電台部
71...上面
72...給電接続部
72s...側面
72u...上面
73...給電接続端子
74...傾斜面
75...リブ部
77...貫通孔
79...切欠き部
79c...面
79g...傾斜面
79s...面
80...壁部
81...前面
82...後面
83...窪み部
85、85d...給電ユニット把持部
86、86a...第1表示部
90、90b、90c、90d...取付ユニット
91、91c、91d...取付部
92...スライドレール
93...正極入力端子
94...負極入力端子
95...ロック受入穴
100、100b...バッテリパック
101...レール受け部
102...正極出力端子
103...負極出力端子
104...コネクタ部
105...ロック部材
106...アンロックボタン
110b...バッテリ本体部
120b...電気コード
125b...接続端部
131...第1通電端子
132...第2通電端子
133...下面スイッチ
133c...加速度センサ
134...ボタン
135...ボタン受け部
141...音声出力部
150...第2表示部
151、152、153、154、155、156、157、158...領域
S1...メインスイッチ
S2...スイッチ
Tc...温度センサ
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