(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-31
(45)【発行日】2024-08-08
(54)【発明の名称】注文受付装置、注文システム、注文受付方法及び注文受付プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240801BHJP
G06Q 30/06 20230101ALI20240801BHJP
【FI】
G06Q50/10
G06Q30/06
(21)【出願番号】P 2021209083
(22)【出願日】2021-12-23
【審査請求日】2023-12-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000237639
【氏名又は名称】富士通フロンテック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】秋田 重一
(72)【発明者】
【氏名】山藤 健児
【審査官】山口 大志
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-002641(JP,A)
【文献】特開2021-144704(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2020-0126624(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
座席位置が確定された注文者の注文者端末からの注文を受け付ける注文受付装置であって、
前記注文者端末の現在の端末位置、前記注文者の座席位置及び、注文商品を識別する商品情報を含む注文情報を前記注文者端末から受信した場合に、前記注文情報から前記座席位置及び前記端末位置を抽出する抽出部と、
前記抽出部にて抽出された前記端末位置に対応する端末エリア内に前記座席位置があるか否かを判定する判定部と、
前記端末エリア内に前記座席位置がある場合に、前記注文者端末からの前記注文情報を受け付けると共に、前記端末エリア内に前記座席位置がない場合に、前記注文者端末からの前記注文情報の受付を除外する受付部と、
を有することを特徴とする注文受付装置。
【請求項2】
前記注文者端末からの前記注文情報を受け付けた場合に、前記注文情報から当該注文商品を前記注文者に配達する販売員を選定する選定部と、
前記注文者の注文者端末に対して、前記選定部にて選定された前記販売員を識別する識別情報を含む配達開始連絡を通知する連絡通知部と、を有することを特徴とする請求項1に記載の注文受付装置。
【請求項3】
前記選定部は、
前記注文商品を取り扱う販売員候補の中から前記注文者の座席位置に近い販売員候補が携帯する販売員端末に対して配達可否確認を通知し、当該配達可否確認に対する配達担当を返信した前記販売員候補を前記販売員として選定することを特徴とする請求項2に記載の注文受付装置。
【請求項4】
前記注文者端末からの承諾情報を受信した場合に、認証情報を前記注文者端末及び前記販売員端末に通知する認証通知部と、
前記販売員端末からの前記認証情報と、前記注文者端末からの前記認証情報とが一致した場合に、前記注文者端末及び前記販売員端末に対して、前記販売員と前記注文者との間の注文商品の引き渡しを許可する許可部と、
を有することを特徴とする請求項3に記載の注文受付装置。
【請求項5】
座席位置が確定された注文者の注文者端末と、前記注文者端末からの注文を受け付ける注文受付装置とを有する注文システムであって、
前記注文者端末は、
当該注文者端末の現在の端末位置を取得する取得部と、
前記注文を前記注文受付装置に発注する際に、当該注文者の座席位置、当該注文者端末の現在の端末位置及び、注文商品を識別する商品情報を含む注文情報を前記注文受付装置に通知する注文通知部と、を有し、
前記注文受付装置は、
前記注文者端末から前記注文情報を受信した場合に、前記注文情報から前記座席位置及び前記端末位置を抽出する抽出部と、
前記抽出部にて抽出された前記端末位置に対応する端末エリア内に前記座席位置があるか否かを判定する判定部と、
前記端末エリア内に前記座席位置がある場合に、前記注文者端末からの前記注文情報を受け付けると共に、前記端末エリア内に前記座席位置がない場合に、前記注文者端末からの前記注文情報の受付を除外する受付部と、
を有することを特徴とする注文システム。
【請求項6】
前記注文者に前記注文商品を配達する販売員の販売員端末を有し、
前記注文受付装置は、
前記注文者端末からの前記注文情報を受け付けた場合に、前記注文情報から当該注文商品を前記注文者に配達する前記販売員を選定する選定部と、
前記注文者の注文者端末に対して、前記選定部にて選定された前記販売員を識別する識別情報を含む配達開始連絡を通知する連絡通知部と、を有し、
前記注文者端末は、
前記注文受付装置から前記配達開始連絡を受信した場合に、前記注文商品を配達する前記販売員を識別する前記識別情報を表示する表示部を有することを特徴とする請求項5に記載の注文システム。
【請求項7】
前記選定部は、
前記注文商品を取り扱う販売員候補の中から前記注文者の座席位置に近い販売員候補が携帯する前記販売員端末に対して配達可否確認を通知し、当該配達可否確認に対する配達担当を返信した前記販売員候補を前記販売員として選定することを特徴とする請求項6に記載の注文システム。
【請求項8】
前記注文受付装置は、
前記注文者端末からの承諾情報を受信した場合に、認証情報を前記注文者端末及び前記販売員端末に通知する認証通知部と、
前記販売員端末からの前記認証情報と、前記注文者端末からの前記認証情報とが一致した場合に、前記注文者端末及び前記販売員端末に対して、前記販売員と前記注文者との間の注文商品の引き渡しを許可する許可部と、
を有することを特徴とする請求項6又は7に記載の注文システム。
【請求項9】
前記認証通知部は、
前記注文者端末からの前記承諾情報を受信した場合に、前記認証情報として認証コードを前記注文者端末及び前記販売員端末に通知し、
前記注文者端末及び前記販売員端末は、
前記注文受付装置から前記認証コードを受信した場合に当該認証コードを表示し、
前記販売員端末は、
前記注文者端末にて表示中の前記認証コードを読み取り、当該認証コードの読取結果である第1の読取結果を前記注文受付装置に通知する第1の読取部を有し、
前記注文者端末は、
前記販売員端末にて表示中の前記認証コードを読み取り、当該認証コードの読取結果である第2の読取結果を前記注文受付装置に通知する第2の読取部を有し、
前記許可部は、
前記第1の読取結果と前記第2の読取結果とが一致した場合に、前記注文者端末及び前記販売員端末に対して、前記販売員と前記注文者との間の前記注文商品の引き渡しを許可することを特徴とする請求項8に記載の注文システム。
【請求項10】
前記認証通知部は、
前記注文者端末からの前記承諾情報を受信した場合に、前記認証情報として認証画像を前記注文者端末及び前記販売員端末に通知し、
前記注文者端末及び前記販売員端末は、
前記注文受付装置から前記認証画像を受信した場合に当該認証画像を表示し、
前記注文者端末は、
前記販売員端末にて表示中の前記認証画像に関わる画像一致の認証操作を検出した場合に前記画像一致の認証結果を前記注文受付装置に通知し、
前記許可部は、
前記注文者端末からの前記画像一致の認証結果を受信した場合に、前記注文者端末及び前記販売員端末に対して、前記販売員と前記注文者との間の前記注文商品の引き渡しを許可することを特徴とする請求項8に記載の注文システム。
【請求項11】
座席位置が確定された注文者の注文者端末からの注文を受け付ける情報処理装置が、
前記注文者端末の現在の端末位置、前記注文者の座席位置及び、注文商品を識別する商品情報を含む注文情報を前記注文者端末から受信した場合に、前記注文情報から前記座席位置及び前記端末位置を抽出し、
抽出された前記端末位置に対応する端末エリア内に前記座席位置があるか否かを判定し、
前記端末エリア内に前記座席位置がある場合に、前記注文者端末からの前記注文情報を受け付けると共に、前記端末エリア内に前記座席位置がない場合に、前記注文者端末からの前記注文情報の受付を除外する
処理を実行することを特徴とする注文受付方法。
【請求項12】
座席位置が確定された注文者の注文者端末からの注文を受け付ける際に、前記注文者端末の現在の端末位置、前記注文者の座席位置及び、注文商品を識別する商品情報を含む注文情報を前記注文者端末から受信した場合に、前記注文情報から前記座席位置及び前記端末位置を抽出し、
抽出された前記端末位置に対応する端末エリア内に前記座席位置があるか否かを判定し、
前記端末エリア内に前記座席位置がある場合に、前記注文者端末からの前記注文情報を受け付けると共に、前記端末エリア内に前記座席位置がない場合に、前記注文者端末からの前記注文情報の受付を除外する
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする注文受付プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文受付装置、注文システム、注文受付方法及び注文受付プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、スタジアムや劇場等の大規模施設で観客等の注文者の商品注文を受け付ける注文システムでは、例えば、注文者が注文者端末を用いて商品を注文し、注文された商品を販売員が注文者に配達する。その結果、注文者は、売店に赴かなくても、座席にいたまま注文商品を受け取ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2015-191574号公報
【文献】特表2002-543500号公報
【文献】特開2005-174136号公報
【文献】特開2019-191891号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の注文システムでは、注文者がスタジアム内の自分の座席付近以外の場所からでも商品注文を受け付けるため、注文者が自分の座席に戻らない状態では、販売員が注文商品を注文者に届けることができない。従って、注文者と販売員との間で商品授受が行えない。
【0005】
一つの側面では、注文者と販売員との間で商品授受が迅速かつ確実に行える注文受付装置等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一つの態様の注文受付装置は、座席位置が確定された注文者の注文者端末からの注文を受け付ける。注文受付装置は、抽出部と、判定部と、受付部とを有する。抽出部は、前記注文者端末の現在の端末位置、前記注文者の座席位置及び、注文商品を識別する商品情報を含む注文情報を前記注文者端末から受信した場合に、前記注文情報から前記座席位置及び前記端末位置を抽出する。判定部は、前記抽出部にて抽出された前記端末位置に対応する端末エリア内に前記座席位置があるか否かを判定する。受付部は、前記端末エリア内に前記座席位置がある場合に、前記注文者端末からの前記注文情報を受け付けると共に、前記端末エリア内に前記座席位置がない場合に、前記注文者端末からの前記注文情報の受付を除外する。
【発明の効果】
【0007】
一つの側面として、注文者と販売員との間で商品授受が迅速かつ確実に行える。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、実施例1の注文システムの一例を示す説明図である。
【
図2】
図2は、注文受付装置の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図3】
図3は、注文者DBのDB構成の一例を示す説明図である。
【
図4】
図4は、販売員DBのDB構成の一例を示す説明図である。
【
図5】
図5は、商品DBのDB構成の一例を示す説明図である。
【
図6】
図6は、取引DBのDB構成の一例を示す説明図である。
【
図7】
図7は、注文者端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図8】
図8は、販売員端末の機能構成の一例を示すブロック図である。
【
図9】
図9は、位置管理装置におけるスタジアム内の位置検出方法の一例を示す説明図である。
【
図10A】
図10Aは、注文者端末の注文アプリ開始画面の一例を示す説明図である。
【
図14】
図14は、商品注文受付に関わる注文システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図15】
図15は、商品引渡(QRコード一致)に関わる注文システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図16】
図16は、商品引渡時に使用する受取確認画面及び受渡確認画面の一例を示す説明図である。
【
図17】
図17は、商品引渡(QRコード不一致)に関わる注文システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図18】
図18は、注文受付処理に関わる注文受付装置の処理動作の一例を示すフロー図である。
【
図19】
図19は、注文受付処理に関わる注文受付装置の処理動作の一例を示すフロー図である。
【
図20】
図20は、商品引渡処理に関わる注文受付装置の処理動作の一例を示すフロー図である。
【
図21】
図21は、商品引渡処理に関わる注文受付装置の処理動作の一例を示すフロー図である。
【
図22】
図22は、実施例2の商品引渡(画像一致)に関わる注文システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。
【
図23】
図23は、実施例2の商品引渡時に使用する受取確認画面及び受渡確認画面の一例を示す説明図である。
【
図24】
図24は、実施例2の商品引渡(画像不一致)に関わる注文システムの処理動作の一例を示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面に基づいて、本願の開示する注文受付装置等の実施例を詳細に説明する。尚、本実施例により、開示技術が限定されるものではない。また、以下に示す各実施例は、矛盾を起こさない範囲で適宜組み合わせても良い。
【実施例1】
【0010】
[注文システム1の構成]
図1は、実施例1の注文システム1の一例を示す説明図である。
図1に示す注文システム1は、例えば、スタジアム等の施設内で座席位置が確定されている注文者からの商品注文に対して販売員が注文商品を注文者に届ける注文商品のデリバリシステムである。注文システム1は、注文者端末2と、販売員端末3と、注文受付装置4と、決済装置5と、複数のビーコン6と、WLANルータ7と、位置管理装置8と、インターネット9とを有する。
【0011】
注文者端末2は、例えば、商品を注文する注文者が携帯するスマートフォン等の通信端末である。販売員端末3は、例えば、注文商品を配達する販売員が携帯するスマートフォン等の通信端末である。尚、注文者端末2及び販売員端末3は、例えば、スタジアム内に存在する通信端末である。注文受付装置4は、注文システム1内の商品注文を管理する情報処理装置等のサーバ装置である。決済装置5は、注文システム1内の商品注文に関わる決済処理を管理するサーバ装置である。尚、注文受付装置4及び決済装置5は、例えば、データセンタ内に配置されているものとする。
【0012】
各ビーコン6は、例えば、スタジアム内の各箇所に配置し、ビーコンを識別するビーコンIDを含むビーコン信号を所定周期で送信する。尚、注文者端末2は、各ビーコン6からのビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号の電波強度及びビーコン信号のビーコンIDに基づき、現在の端末位置を認識する。同様に、販売員端末3も、各ビーコン6からのビーコン信号を受信し、受信したビーコン信号の電波強度及びビーコン信号のビーコンIDに基づき、現在の端末位置を認識する。WLAN(Wireless Local Area Network)ルータ7は、例えば、販売員端末3とインターネット9との間のWLANを通信接続するルータである。位置管理装置8は、ビーコンIDと位置とを対応付けて管理するサーバ装置である。位置管理装置8は、各注文者端末2からの現在の端末位置及び各販売員端末3からの現在の端末位置を収集し、収集した端末位置に基づき、スタジアム内の注文者端末2及び販売員端末3の現在位置を管理する。
【0013】
[注文受付装置4の構成]
図2は、注文受付装置4の機能構成の一例を示すブロック図である。
図2に示す注文受付装置4は、通信部11と、操作部12と、表示部13と、記憶部14と、CPU15とを有する。通信部11は、例えば、インターネット9やLTE回線等の各種回線と通信で接続する通信インタフェースである。操作部12は、各種コマンドを入力する。表示部13は、各種情報を表示出力するディスプレイである。記憶部14は、各種情報を記憶する領域である。CPU15は、注文受付装置4全体を制御する。
【0014】
記憶部14は、注文者DB21と、販売員DB22と、商品DB23と、取引DB24と、注文アプリ格納部25とを有する。注文者DB21は、注文者に関わる情報を管理するDBである。販売員DB22は、販売員に関わる情報を管理するDBである。商品DB23は、商品に関わる情報を管理するDBである。取引DB24は、商品注文の取引に関わる各種情報を管理するDBである。注文アプリ格納部25は、注文アプリを格納する領域である。尚、注文アプリは、注文者端末2からの商品注文を受け付けて注文商品を配達する販売員を選定し、選定された販売員から注文商品を配達する注文受付プログラムである。
【0015】
CPU15は、注文アプリを実行することで、抽出部15Aと、判定部15Bと、受付部15Cと、選定部15Dと、連絡通知部15Eと、認証通知部15Fと、許可部15Gとを機能として実行する。抽出部15Aは、注文者端末2から注文情報を受信した場合に、注文情報から座席位置及び端末位置を抽出する。判定部15Bは、抽出された端末位置に対応する端末エリア内に座席位置があるか否かを判定する。受付部15Cは、端末エリア内に座席位置がある場合に、注文者端末2からの注文情報を受け付けると共に、端末エリア内に座席位置がない場合に、注文者端末2からの注文情報の受付を除外する。
【0016】
選定部15Dは、注文者端末2からの注文情報を受け付けた場合に、注文情報から当該注文商品を注文者に配達する販売員を選定する。選定部15Dは、注文商品を取り扱う販売員候補の中から注文者の座席位置に近い販売員候補が携帯する販売員端末3に配達可否確認を通知する。更に、選定部15Dは、当該配達可否確認に対して配達担当を返信した販売員候補を注文者に配達する販売員として選定する。
【0017】
連絡通知部15Eは、注文者の注文者端末2に対して、選定された販売員を識別するゼッケン番号を含む配達開始連絡を通知する。認証通知部15Fは、注文者端末2からの承諾情報を受信した場合に、認証情報であるQRコード(登録商標)を注文者端末2及び販売員端末3に通知する。許可部15Gは、販売員端末3からのQRコードの読取結果と、注文者端末2からのQRコードの読取結果とが一致した場合に、注文者端末2及び販売員端末3に対して、販売員と注文者との間の注文商品の引き渡しを許可する。
【0018】
図3は、注文者DB21のDB構成の一例を示す説明図である。
図3に示す注文者DB21は、注文者ID21Aと、登録パスワード21Bと、注文者端末ID21Cと、決済情報21Dとを対応付けて管理する。注文者ID21Aは、注文アプリの会員である注文者を識別する会員登録済みのIDである。登録パスワード21Bは、注文アプリ使用時の認証に要する会員登録済みの認証用パスワードである。注文者端末ID21Cは、注文者が携帯する注文者端末2を識別する会員登録済みのIDである。決済情報21Dは、クレジット決済登録有無及びクレジット番号を含む。クレジット決済登録有無は、注文者が注文商品の決済をクレジットカードで決済するか否かを示す情報である。クレジット番号は、商品決済をクレジットカードで決済する際のクレジットカードを識別するカード番号である。
【0019】
図4は、販売員DB22のDB構成の一例を示す説明図である。
図4に示す販売員DB22は、販売員ID22Aと、販売員端末ID22Bと、販売員ゼッケン番号22Cと、取扱商品情報22Dとを対応付けて管理するDBである。販売員ID22Aは、注文商品を配達する販売員を識別するIDである。販売員端末ID22Bは、販売員が携帯する販売員端末3を識別するIDである。販売員ゼッケン番号22Cは、例えば、販売員が着る上着に貼り付けたゼッケン番号であって販売員を識別する番号である。取扱商品情報22Dは、販売員が取り扱う配達可能な取扱商品を識別する商品名(商品コード)を含む。
【0020】
図5は、商品DB23のDB構成の一例を示す説明図である。
図5に示す商品DB23は、商品コード23Aと、販売員ID23Bと、販売員端末ID23Cと、販売員ゼッケン番号23Dと、販売員ビーコン位置情報23Eと、販売実績23Fとを対応付けて管理するDBである。商品コード23Aは、取扱商品を識別する商品名(商品コード)である。販売員ID23Bは、当該商品が配達可能な販売員を識別するIDである。販売員端末ID23Cは、当該商品が配達可能な販売員が携帯する販売員端末3を識別するIDである。販売員ゼッケン番号23Dは、当該商品が配達可能な販売員を識別するゼッケン番号である。販売員ビーコン位置情報23Eは、当該商品が配達可能な販売員が携帯する販売員端末3の現在の端末位置である。販売実績23Fは、当該商品の販売実績である。尚、各商品は、複数の販売員が取り扱っているものとする。
【0021】
図6は、取引DB24のDB構成の一例を示す説明図である。
図6に示す取引DB24は、取引番号24Aと、注文者ID24Bと、注文者端末ID24Cと、注文者座席番号24Dと、注文者妥当性24Eと、商品情報24Fとを対応付けて取引内容を管理するDBである。取引番号24Aは、注文取引を識別する番号である。注文者ID24Bは、注文取引に関わる注文者を識別するIDである。注文者端末ID24Cは、注文取引に関わる注文者が携帯する注文者端末2を識別するIDである。注文者座席番号24Dは、確定された注文者の座席を識別する番号である。
【0022】
注文者妥当性24Eは、正規の商品注文であるか否かを示す情報である。注文者妥当性24Eは、注文者が注文者端末2を使用して商品注文を発注した場合に、注文者が注文者端末2で入力した注文者座席番号と、商品注文を発注した注文者端末2の現在のビーコン位置情報に対応した現在の端末エリアとを比較する比較結果である。例えば、現在の端末エリア内に注文座席番号がある場合、注文者妥当性24Eは、正規の注文として注文者の発注を受け付けたことを示す情報である。また、例えば、現在の端末エリア内に注文座席番号がない場合、注文者妥当性24Eは、注文者の発注の受付を保留することを示す情報である。
【0023】
商品情報24Fは、取引番号+枝番24F1と、商品名(商品コード)24F2と、数量24F3と、決済方法24F4と、販売員ID24F5と、販売員端末ID24F6と、販売員ゼッケン番号24F7と、を対応付けて管理する。更に、商品情報24Fは、販売員ゼッケン番号24F7と、QRコード(注文者)24F8と、QRコード(販売員)24F9と、ステータス24F10と、更新時刻24F11とを対応付けて商品情報を管理する情報である。取引番号+枝番24Aは、商品単位で注文商品の取引を識別する番号である。商品名(商品コード)24F2は、注文商品を識別する情報である。数量24F3は、注文商品の数量である。決済方法24F4は、注文商品を決済する際の決済方法である。販売員ID24F5は、注文商品を配達する販売員を識別するIDである。販売員端末ID24F6は、注文商品を配達する販売員が携帯する販売員端末3を識別するIDである。販売員ゼッケン番号24F7は、注文商品を配達する販売員を識別するゼッケン番号である。QRコード(注文者)24F8は、注文商品に関わる正規の注文者の認証に使用する確認用コードである。QRコード(販売員)24F9は、注文商品に関わる正規の販売員の認証に使用する確認用コードである。ステータス24F10は、注文商品に関わる現在の状態、例えば、受付、配達中、保留や完了を識別する情報である。受付は、注文商品が受付中、配達中は、注文商品が販売員によって配達中、保留は、注文商品が保留中、完了は、注文商品の配達及び決済が完了したことを示す情報である。更新時刻24F11は、注文商品に関わるステータスを更新した時刻である。
【0024】
[注文者端末2の構成]
図7は、注文者端末2の機能構成の一例を示すブロック図である。
図7に示す注文者端末2は、LTE通信部31と、WLAN通信部32と、ビーコン通信部33と、操作部34と、表示部35と、QRコード読取部36と、記憶部37と、CPU38とを有する。LTE通信部31は、LTE回線と通信接続する通信インタフェースである。WLAN通信部32は、WLANと通信接続する通信インタフェースである。ビーコン通信部33は、各ビーコン6からのビーコン信号を受信する通信インタフェースである。操作部34は、各種コマンドを入力する入力インタフェースである。表示部35は、各種情報を表示出力する出力インタフェースである。QRコード読取部36は、QRコードを読み取る読取部である。記憶部37は、各種情報を記憶する領域である。CPU38は、注文者端末2全体を制御する。記憶部37は、注文アプリを格納する注文アプリ格納部37Aを有する。
【0025】
CPU38は、取得部38Aと、注文通知部38Bとを有する。取得部38Aは、当該注文者端末2の現在の端末位置である端末エリアを取得する。取得部38Aは、ビーコン通信部33を用いて各ビーコン信号を受信し、受信した各ビーコン信号の電波強度及びビーコンIDに基づき、各ビーコン6のビーコン位置情報を取得する。そして、取得部38Aは、各ビーコン6のビーコン位置情報に基づき、現在の注文者が位置する端末エリアを取得する。注文通知部38Bは、注文を注文受付装置4に発注する際に、当該注文者の座席位置、当該注文者端末2の現在の端末位置(端末エリア)及び、注文商品を識別する注文商品情報含む注文情報を注文受付装置4に通知する。
【0026】
[販売員端末3の構成]
図8は、販売員端末3の機能構成の一例を示すブロック図である。
図8に示す販売員端末3は、LTE通信部41と、WLAN通信部42と、ビーコン通信部43と、操作部44と、表示部45と、QRコード読取部46と、記憶部47と、CPU48とを有する。LTE通信部41は、LTE回線と通信接続する通信インタフェースである。WLAN通信部42は、WLANと通信接続する通信インタフェースである。ビーコン通信部43は、各ビーコン6からのビーコンIDを受信する通信インタフェースである。操作部44は、各種コマンドを入力する入力インタフェースである。表示部45は、各種情報を表示出力する出力インタフェースである。QRコード読取部46は、QRコードを読み取る読取部である。記憶部47は、各種情報を記憶する領域である。CPU48は、販売員端末3全体を制御する。記憶部47は、注文アプリを格納する注文アプリ格納部47Aを有する。
【0027】
[位置管理装置8の注文者端末2及び販売員端末3の現在位置取得方法]
図9は、位置管理装置8におけるスタジアム内の位置検出方法の一例を示す説明図である。スタジアム内には複数のビーコン6が配置されている。各ビーコン6は、ビーコン6を識別するビーコンIDを含むビーコン信号を所定周期で送信している。例えば、a地点では、B1、B2、B3のビーコンIDを受信し、各ビーコン6の電波強度がB2>B1>B3又はB2>B3>B1の状態である。尚、ビーコン6の電波強度がビーコン6からの距離の2乗に比例して減衰する。この場合、電波強度B2が最も強いため、a地点は、例えば、B列・3、B列・4、B列・5、C列・3、C列・4、C列・5を候補と判断し、電波強度B2>B1に基づき、a地点では、B列・4が最も近い候補(端末エリア)と判断することになる。例えば、b地点では、B2、B3のビーコンIDを受信し、各ビーコン6の電波強度がB3>B2の状態であるため、b地点では、B列・6が最も近い候補(端末エリア)と判断することになる。つまり、この位置特定アルゴリズムを使用することで、電波強度及びビーコンIDに基づき、端末エリアを取得することになる。
【0028】
注文者端末2は、ビーコン通信部33を用いて各ビーコン信号を受信し、受信した各ビーコン信号の電波強度及びビーコンIDに基づき、各ビーコン6のビーコン位置情報を取得する。そして、注文者端末2は、各ビーコン6のビーコン位置情報及び位置特定アルゴリズムに基づき、現在の注文者が位置する端末エリアを取得する。
【0029】
販売員端末3も、ビーコン通信部43を用いて各ビーコン信号を受信し、受信した各ビーコン信号の電波強度及びビーコンIDに基づき、各ビーコン6のビーコン位置情報を取得する。そして、販売員端末3は、各ビーコン6のビーコン位置情報及び位置特定アルゴリズムに基づき、現在の販売員が位置する端末エリアを取得する。
【0030】
位置管理装置8は、WLANルータ7を経由して各販売員端末3からの端末エリアを受信し、販売員端末3を識別する販売員端末ID、販売員を識別する販売員IDと、端末エリアとを対応付けてスタジアム内の販売員の位置を管理する。尚、位置管理装置8では、端末エリアで販売員を管理する場合を例示したが、端末エリアの基になるビーコン位置情報で販売員を管理しても良い。また、位置管理装置8は、WLANルータ7を経由して各注文者端末2からの端末エリアを受信し、注文者端末2を識別する注文者端末ID、注文者を識別する注文者IDと、端末エリアとを対応付けてスタジアム内の注文者の位置を管理する。尚、位置管理装置8では、端末エリアで注文者を管理する場合を例示したが、端末エリアの基になるビーコン位置情報で注文者を管理しても良い。
【0031】
[注文者端末2の注文アプリ画面]
注文者端末2の注文アプリを実行した場合の注文アプリ画面について説明する。
図10Aは、注文者端末2の注文アプリ開始画面35Aの一例を示す説明図である。
図10Aに示す注文者端末2の注文アプリ開始画面35Aは、注文開始(現金払い)ボタンと、注文開始(クレジットカード払い)ボタンと、注文確認ボタンと、会員登録ボタン等とを有する。注文開始(現金払い)ボタンは、決済方法を現金払いとして商品注文を開始するボタンである。注文開始(クレジットカード払い)ボタンは、決済方法をクレジットカード払いとして商品注文を開始するボタンである。注文確認ボタンは、注文済みの注文内容を確認するボタンである。会員登録ボタンは、注文アプリを使用する際に会員登録するためのボタンである。
【0032】
図10Bは、注文者端末2の認証画面35Bの一例を示す説明図である。
図10Bに示す認証画面35Bは、会員ID入力欄と、パスワード入力欄と、ログインボタンと、会員登録ボタンと、戻るボタンとを有する。会員ID入力欄は、注文アプリ使用時に正規の会員であることを認証するための会員IDを入力する欄である。尚、会員IDは、例えば、注文者を識別する注文者IDである。パスワード入力欄は、注文アプリ使用時に正規の会員であることを認証するためのパスワードを入力する欄である。ログインボタンは、注文アプリを使用して注文受付装置4にログインするためのボタンである。会員登録ボタンは、注文アプリを使用する際に会員登録するためのボタンである。戻るボタンは、認証画面35Bから前ページに戻るためのボタンである。
【0033】
図11Aは、注文者端末2の注文待ち画面35Cの一例を示す説明図である。
図11Aに示す注文待ち画面35Cは、会員番号と、座席番号入力欄と、商品注文入力欄と、注文開始ボタンとを有する。会員番号は、注文アプリの正規の会員を識別する会員番号である。尚、説明の便宜上、会員番号は、例えば、会員である注文者を識別する注文者IDとする。座席番号入力欄は、注文者の座席を識別する座席番号を入力する入力欄である。商品注文入力欄は、注文商品を指定する入力欄である。商品注文入力欄は、商品名と、金額と、数量と、ゼッケン番号と、合計金額とを有する。商品名は、注文可能な商品を識別する名称である。金額は、商品の商品単価である。数量は、注文商品の個数を入力する入力欄である。ゼッケン番号は、注文商品を配達する販売員のゼッケン番号である。合計金額は、注文商品の決済金額である。注文開始ボタンは、商品注文入力欄の注文内容の入力を開始するボタンである。
【0034】
図11Bは、注文者端末2の注文入力画面35Dの一例を示す説明図である。
図11Bに示す注文入力画面35Dは、注文内容を入力する画面である。注文入力画面35Dは、会員番号と、座席番号入力欄と、商品注文入力欄と、注文ボタンと、キャンセルボタンとを有する。会員番号は、注文アプリの正規の会員を識別する会員番号である。座席番号入力欄は、注文者の座席を識別する座席番号を入力する入力欄である。商品注文入力欄は、注文商品を指定する入力欄である。商品注文は、商品名と、金額と、数量と、ゼッケン番号と、合計金額とを有する。商品名は、注文可能な商品を識別する名称である。金額は、商品の商品単価である。数量入力欄は、注文商品の個数を指定する入力欄である。ゼッケン番号は、注文商品を配達する販売員のゼッケン番号である。合計金額は、注文商品の数量に応じた決済金額である。注文ボタンは、商品注文の注文内容を発注するボタンである。キャンセルボタンは、商品注文の注文内容をキャンセルするボタンである。注文者は、注文入力画面35Dの座席番号の入力欄に座席番号、注文入力画面の注文商品に対応する数量欄から注文数を入力し、注文入力画面35D上の注文ボタンをボタン操作することで、商品注文内容を注文受付装置4に通知することになる。
【0035】
図12Aは、注文者端末2の受取確認画面35Eの一例を示す説明図である。
図12Aに示す受取確認画面35Eは、注文受付装置4側で注文内容を受け付け、注文内容を配達する販売員のゼッケン番号を注文者に知らせる確認画面である。受取確認画面35Eは、会員番号と、座席番号と、商品注文と、確認ボタン、注文状況ボタンとを有する。会員番号は、注文アプリの正規の会員を識別する会員番号である。座席番号入力欄は、注文者の座席を識別する座席番号である。商品注文入力欄は、商品名と、金額と、数量と、ゼッケン番号と、合計金額とを有する。商品名は、注文商品を識別する名称である。金額は、注文商品の商品単価である。数量は、注文商品の注文数である。ゼッケン番号は、注文商品を配達する販売員のゼッケン番号である。合計金額は、注文商品の数量に応じた決済金額である。確認ボタンは、商品注文の注文内容の詳細を表示するボタンである。注文状況ボタンは、商品注文の状況、例えば、受付、配達中、保留や完了等の状態を表示するボタンである。注文者は、受取確認画面上の注文商品に対応したゼッケン番号を見て、注文商品を配達する各販売員のゼッケン番号を認識できる。
【0036】
図12Bは、注文者端末2の受取完了画面35Fの一例を示す説明図である。
図12Bに示す受取完了画面35Fは、注文受付装置4側で注文内容の決済が完了した場合、注文商品の取引が完了したことを示す画面である。受取完了画面35Fは、会員番号と、座席番号と、注文に戻るボタンとを有する。会員番号は、注文アプリの正規の会員を識別する会員番号である。座席番号は、注文者の座席を識別する座席番号である。商品注文は、商品名と、金額と、数量と、ゼッケン番号とを有する。商品名は、注文商品を識別する名称である。金額は、注文商品の商品単価である。数量は、注文商品の注文数である。ゼッケン番号の表示欄は、注文商品の配達が完了又は完了不可を示すメッセージを表示することになる。尚、メッセージとしては、配達完了を示す「お届け完了」又は、配達不可を示す「お届けできませんでした」である。注文に戻るボタンは、
図11Aに示す注文待ち画面35Cに戻るボタンである。注文者は、受取完了画面35F内のゼッケン番号のメッセージを見て注文商品の取引完了を認識できる。
【0037】
[販売員端末3のアプリ画面]
図13Aは、販売員端末3の注文受付画面45Aの一例を示す説明図である。
図13Aに示す注文受付画面45Aは、販売員が商品注文の配達を担当するか否かを注文受付装置4に知らせるための画面である。注文受付画面45Aは、ゼッケンと、座席番号と、注文内容とを有する。ゼッケンは、注文受付画面45Aを表示する販売員端末3を携帯する販売員のゼッケン番号である。座席番号は、注文商品の配達先を示す注文者の座席を識別する座席番号である。注文内容は、商品と、数量と、座席位置と、受付ボタンと、対応不可ボタンとを有する。商品は、注文商品を識別する商品名である。数量は、注文商品の注文数である。座席位置は、注文商品の注文者の座席位置を含むエリアを識別する情報である。受付ボタンは、販売員が注文商品の配達担当を注文受付装置4に求めるボタンである。対応不可ボタンは、販売員が注文商品の配達の対応不可を注文受付装置4に求めるボタンである。
【0038】
図13Bは、販売員端末3の受渡完了画面45Bの一例を示す説明図である。
図13Bに示す受渡完了画面45Bは、販売員が配達を担当する注文商品の取引が完了したことを示す画面である。受渡完了画面45Bは、ゼッケンと、座席番号と、注文内容とを有する。ゼッケンは、販売員端末3を携帯する販売員のゼッケン番号である。座席番号は、注文商品の配達先を示す注文者の座席番号である。注文内容は、商品と、数量と、座席位置と、完了ボタンと、放棄ボタンとを有する。商品は、注文商品を識別する商品名である。数量は、注文商品の注文数である。座席位置は、注文商品の注文者の座席位置を含むエリアを識別する情報である。完了ボタンは、販売員が注文商品の配達及び決済が終了して取引完了を注文受付装置4に通知するボタンである。放棄ボタンは、販売員が注文商品の配達ができなかった旨を注文受付装置4に通知するボタンである。
【0039】
[注文システム1の商品注文受付]
図14は、商品注文受付に関わる注文システム1の処理動作の一例を示すシーケンス図である。
図14において注文者端末2は、
図10Bに示す認証画面35Bを通じて、ログイン情報を注文受付装置4に通知する(ステップS11)。ログイン情報は、注文者ID(会員ID)、パスワード及び注文者端末IDを含む。注文受付装置4は、ログイン情報を受信した場合、ログイン情報から注文者ID及びパスワードから正規の注文者であるか否かを判定するログイン認証を実行する(ステップS12)。
【0040】
注文受付装置4は、注文者のログイン認証を実行した後、取扱商品を示す商品情報を読み出し(ステップS13)、読み出した商品情報を注文者端末2に通知する(ステップS14)。注文者端末2は、商品情報を受信した場合、
図11Aに示す注文待ち画面35Cを表示する(ステップS15)。注文者端末2は、注文開始ボタンのボタン操作に応じて注文待ち画面35Cから、
図11Bに示す注文入力画面35Dに切替表示する。
【0041】
注文者端末2は、注文入力画面35D上の注文入力操作を検出した場合(ステップS16)、注文入力操作に応じた注文情報を注文受付装置4に通知する(ステップS17)。尚、注文情報は、注文者ID、注文者端末ID、注文者の座席番号、現在の端末エリア、商品コード、商品数量及び決済方法を含む。
【0042】
注文受付装置4は、注文情報を受信した場合(ステップS18)、注文者の注文受付の妥当性を認証する(ステップS19)。つまり、注文受付装置4は、注文者の座席番号と、注文者の現在の端末エリアとを比較し、現在の端末エリア内に注文者の座席番号があるか否かを判定する。注文受付装置4は、現在の端末エリア内に注文者の座席番号がある場合、正規の注文として注文者からの商品注文を受け付ける。また、注文受付装置4は、現在の端末エリア内に注文者の座席番号がない場合、正規の注文でないとして注文者からの商品注文を保留する。
【0043】
注文受付装置4は、注文受付の妥当性認証にて商品注文を正規の注文として受け付けた場合、注文受付情報を注文者端末2に通知する(ステップS20)。尚、注文受付情報は、取引番号、注文者ID、注文者端末ID、注文者座席番号、商品名、商品数量及び決済方法を含む。注文者端末2は、注文受付情報を受信した場合、受付確認画面を表示する(ステップS21)。
【0044】
また、注文受付装置4は、注文受付の妥当性認証にて商品注文を正規の注文として受け付けた場合、注文商品を取り扱う各販売員の販売員端末3に配達可否確認を要求する処理を実行する(ステップS22)。注文受付装置4は、配達可否確認を各販売員端末3に通知する(ステップS23)。尚、配達可否確認は、注文商品の商品名、商品数量、注文者の座席番号及び取引番号+枝番を含む。
【0045】
販売員端末3は、配達可否確認を受信した場合、
図13Aに示す注文受付画面45Aを表示する(ステップS24)。販売員端末3は、注文受付画面45A上の操作に応じて、配達受付情報を注文受付装置4に通知する(ステップS25)。尚、配達受付情報は、配達可否情報、販売員ID及び販売員端末IDを含む。
【0046】
注文受付装置4は、各販売員端末3からの配達受付情報を受信した場合、各配達受付情報に基づき、注文商品配達受付処理を実行する(ステップS26)。注文受付装置4は、配達受付情報及び販売員の位置情報に基づき、複数の配達担当を求める販売員候補から、例えば、注文者座席に最も近い販売員のように、効率よく、注文商品を配達できる販売員を選定できる。
【0047】
注文受付装置4は、注文商品を配達する販売員を連絡する配達開始連絡処理を実行する(ステップS27)。注文受付装置4は、配達開始連絡処理を実行した後、配達開始連絡を注文者端末2に通知する(ステップS28)。尚、配達開始連絡は、注文者ID、取引番号、注文者端末ID、注文者座席番号、受付商品名、受付商品数量、決済金額、決済方法及び販売員ゼッケン番号を含む。注文者端末2は、配達開始連絡を受信した場合、配達確認画面を表示する(ステップS29)。その結果、注文者は、配達確認画面を見て注文を受け付けた発注商品毎に配達を担当する販売員のゼッケン番号等を認識できる。
【0048】
注文受付装置4は、配達開始連絡処理を実行した後、注文商品の配達指示を販売員端末3に通知する(ステップS30)。尚、配達指示は、販売員ID、取引番号+枝番、販売員端末ID、座席番号、受付商品名、受付商品数量、決済金額及び決済方法を含む。販売員端末3は、配達指示を受信した場合、配達指示画面を表示する(ステップS31)。その結果、販売員は、配達指示画面を見て自分が配達担当する注文商品を認識できる。
【0049】
また、注文受付装置4は、注文商品を配達する販売員が選定できなかった場合に配達不可連絡処理を実行する(ステップS32)。注文受付装置4は、配達不可連絡処理を実行した後、配達不可連絡を注文者端末2に通知する(ステップS33)。尚、配達不可連絡は、注文者ID、取引番号+枝番、注文者端末ID、注文者座席番号、受付不可商品名及び受付不可商品数量を含む。注文者端末2は、配達不可連絡を受信した場合、配達確認画面を表示する(ステップS34)。その結果、注文者は、配達確認画面を見て注文を受付不可の商品を認識できる。
【0050】
[注文システム1の商品取引]
図15は、商品引渡(QRコード一致)に関わる注文システム1の処理動作の一例を示すシーケンス図である。
図15において販売員端末3は、販売員が注文者座席番号付近に到着した場合に商品の受渡開始操作を検出する(ステップS41)。販売員端末3は、受渡開始操作を検出した場合、受渡開始情報を注文受付装置4に通知する(ステップS42)。尚、受渡開始情報は、配達商品に関わる取引番号+枝番及び販売員端末IDを含む。
【0051】
注文受付装置4は、受渡開始情報を受信した場合、受取開始情報を注文者端末2に通知する(ステップS43)。尚、受取開始情報は、注文者ID、注文者端末ID及び取引番号+枝番を含む。
【0052】
注文者端末2は、受取開始情報を受信した後、注文商品の受取承諾操作を検出した場合(ステップS44)、受取承諾情報を注文受付装置4に通知する(ステップS45)。尚、受取承諾情報は、注文者ID、注文者端末ID及び取引番号+枝番を含む。
【0053】
注文受付装置4は、受取承諾情報を受信した場合、受渡準備情報を販売員端末3に通知する(ステップS46)。尚、受渡準備情報は、販売員ID、販売員端末ID、座席番号、取引番号+枝番、受付商品名、受付商品数量、決済方法、決済金額、ゼッケン番号及び確認用QRコードを含む。販売員端末3は、受渡準備情報を受信した場合、
図16に示すように確認用QRコードを含む受渡確認画面45Cを表示する(ステップS47)。
【0054】
また、注文受付装置4は、受取承諾情報を受信した場合、受取準備情報を注文者端末2に通知する(ステップS48)。尚、受取準備情報は、注文者ID、注文者端末ID、座席番号、取引番号+枝番、受付商品名、受付商品数量、決済方法、決済金額、ゼッケン番号及び確認用QRコードを含む。注文者端末2は、受取準備情報を受信した場合、
図16に示すように確認用QRコードを含む受取確認画面35Gを表示する(ステップS49)。その結果、注文者は、受取確認画面35G内のゼッケン番号と、注文商品を担当する販売員が着る上着のゼッケン番号とを比較して注文商品の販売員であることを確認できる。
【0055】
図16は、商品引渡時に使用する受取確認画面35G及び受渡確認画面45Cの一例を示す説明図である。販売員端末3は、
図16に示すように、注文者端末2に表示中の受取確認画面35G上の確認用QRコードを読み取り(ステップS50)、読み取られた確認用QRコードを含む第1の読取結果を注文受付装置4に通知する(ステップS51)。尚、第1の読取結果は、販売員ID、販売員端末ID、取引番号+枝番及びQRコード読取結果を含む。
【0056】
注文者端末2は、
図16に示すように、販売員端末3に表示中の受渡確認画面45C上の確認用QRコードを読み取り(ステップS52)、読み取られた確認用QRコードを含む第2の読取結果を注文受付装置4に通知する(ステップS53)。尚、第2の読取結果は、注文者ID、注文者端末ID、取引番号+枝番及びQRコード読取結果を含む。
【0057】
注文受付装置4は、第1の読取結果及び第2の読取結果を受信した場合、第2の読取結果内のQRコード読取結果と、第1の読取結果内のQRコード読取結果とが一致した場合(ステップS54)、注文者及び販売員が正規の取引者であると認識する。そして、注文受付装置4は、取引許可を販売員端末3に通知すると共に(ステップS55A)、取引許可を注文者端末2に通知する(ステップS55B)。
【0058】
販売員端末3は、取引許可を受信した場合、取引許可画面を表示する(ステップS56A)。販売員は、取引許可画面を見て注文商品の引渡許可を認識できる。また、注文者端末2は、取引許可を受信した場合、取引許可画面を表示する(ステップS56B)。注文者は、取引許可画面を見て注文商品の受取許可を認識できる。そして、注文受付装置4は、決済装置5を用いて、注文商品の決済金額及び決済方法に基づき、注文商品の決済処理を実行する(ステップS57)。販売員は、注文商品を注文者に引き渡し(ステップS58A)、注文者は、販売員から注文商品を受け取る(ステップS58B)。つまり、注文者は、ゼッケン番号及び取引許可画面を見て注文商品の配達を担当する正規の販売員であることを認識できる。更に、販売員も、取引許可画面を見て注文商品の正規の注文者であることを認識できる。従って、注文者と販売員との間で商品授受が確実に行える。
【0059】
注文受付装置4は、注文商品の決済処理を実行した後、第1の取引終了情報を販売員端末3に通知すると共に(ステップS59A)、第2の取引終了情報を注文者端末2に通知する(ステップS59B)。尚、第1の取引終了情報は、販売員ID、販売員端末ID及び取引番号+枝番を含む。第2の取引終了情報は、注文者ID、注文者端末ID及び取引番号を含む。
【0060】
販売員端末3は、第1の取引終了情報を受信した場合、注文商品の受渡完了画面45Bを表示する(ステップS60A)。その結果、販売員は、受渡完了画面45Bを見て、自分が配達担当した注文商品の受渡完了を認識できる。注文者端末2は、第2の取引終了情報を受信した場合、注文商品の受取完了画面35Fを表示する(ステップS60B)。その結果、注文者は、受取完了画面35Fを見て、注文商品の販売員からの商品授受完了を認識できる。
【0061】
注文受付装置4は、全ての注文商品の受取が完了した場合(ステップS61)、全取引終了情報を注文者端末2に通知する(ステップS62)。尚、全取引終了情報は、注文者ID、注文者端末ID、取引番号、注文者座席番号、受付商品名、受付商品数量、受付不可商品名、受付不可商品数量、決済金額、決済方法及び販売員ゼッケン番号等を含む。
【0062】
注文者端末2は、全取引終了情報を受信した場合、全注文商品の受取完了画面を表示する。その結果、注文者は、全ての注文商品の受取完了画面を見て、全注文商品の受取完了を認識できる。
【0063】
図17は、商品引渡(QRコード不一致)に関わる注文システム1の処理動作の一例を示すシーケンス図である。注文受付装置4は、第1の読取結果及び第2の読取結果を受信した場合、第1の読取結果内のQRコード読取結果と、第2の読取結果内のQRコード読取結果とが不一致の場合(ステップS54A)、注文者と販売員とが正規の取引者でないと認識する。
【0064】
注文受付装置4は、注文者と販売員とが不一致の場合、受渡保留誘導を販売員端末3に通知する(ステップS71)。尚、受渡保留誘導は、販売員ID、座席番号、取引番号+枝番、受付商品名、受付商品数量、決済方法及び決済金額を含む。販売員端末3は、受渡保留誘導を受信した場合、受渡保留誘導画面を表示する(ステップS72)。その結果、販売員は、受渡保留誘導画面を見て、配達中の注文商品の正規の注文者でないことを認識できることは勿論のこと、正規の注文者の情報を再確認できる。
【0065】
注文受付装置4は、注文者と販売員とが不一致の場合、受取保留誘導を注文者端末2に通知する(ステップS73)。尚、受取保留誘導は、注文者ID、注文者端末ID及び取引番号を含む。注文者端末2は、受取保留誘導を受信した場合、受取保留誘導画面を表示する(ステップS74)。その結果、注文者は、受取保留誘導画面を見て注文商品の配達担当の正規の販売員でないことを認識できることは勿論のこと、正規の販売員の情報、例えば、ゼッケン番号を再確認できる。
【0066】
[注文受付装置4の注文受付処理]
図18及び
図19は、注文受付処理に関わる注文受付装置4の処理動作の一例を示すフロー図である。
図18において注文受付装置4は、注文者端末2から注文情報を受信したか否かを判定する(ステップS101)。注文受付装置4は、注文者端末2から注文情報を受信した場合(ステップS101:Yes)、注文情報から注文者の座席番号を取得する(ステップS102)。
【0067】
注文受付装置4は、注文情報から端末エリアを取得する(ステップS103)。注文受付装置4は、注文者端末2の端末エリア内に注文者の座席番号の座席位置があるか否かを判定する(ステップS104)。
【0068】
注文受付装置4は、端末エリア内に注文者の座席番号の座席位置がある場合(ステップS104:Yes)、正規の注文と認識し、注文者の注文を受け付けるべく、商品注文に関わる取引DB24を生成する(ステップS105)。注文受付装置4は、注文情報に対する注文受付情報を注文者端末2に通知する(ステップS106)。
【0069】
注文受付装置4は、全注文商品の商品毎の販売員候補を選定し(ステップS107)、注文者の座席番号に距離的に近い販売員の順に注文商品毎の販売員候補リストを生成し(ステップS108)、
図19に示すM1に移行する。
【0070】
注文受付装置4は、端末エリア内に注文者の座席番号の座席位置がない場合(ステップS104:No)、正規の注文ではないと判断し、注文受付不可(注文保留)を注文者端末2に通知し(ステップS109)、
図18に示す処理動作を終了する。注文受付不可は、注文者端末2に対して注文者の座席番号の座席位置での再注文又は、注文者の座席番号の再入力を注文者に促す情報である。注文受付装置4は、注文者端末2から注文情報を受信したのでない場合(ステップS101:No)、
図18に示す処理動作を終了する。
【0071】
図19に示すM1において注文受付装置4は、注文商品毎の販売員候補リストから最上位の販売員候補を選定し(ステップS111)、選定された販売員候補の販売員端末3に注文商品の配達可否確認を通知する(ステップS112)。尚、配達可否確認を受信した販売員端末3は、販売員の操作に応じて商品配達を担当するか否かを注文受付装置4に通知することになる。販売員端末3は、商品配達を担当する場合は配達受付を注文受付装置4に通知し、商品配達を担当しない場合は配達不可を注文受付装置4に通知する。
【0072】
注文受付装置4は、配達可否確認に対する配達受付を販売員端末3から受信したか否かを判定する(ステップS113)。注文受付装置4は、配達受付を受信した場合(ステップS113:Yes)、取引DB24の内容を更新する(ステップS114)。尚、注文受付装置4は、取引DB24内の注文商品に関わるステータスを配達中及び販売員IDを更新する。
【0073】
注文受付装置4は、取引DB24の内容を更新した後、配達開始連絡を注文者端末2に通知し(ステップS115)、注文商品の配達指示を販売員端末3に通知する(ステップS116)。注文受付装置4は、注文商品内の全商品の配達可否確認が完了したか否かを判定する(ステップS117)。
【0074】
注文受付装置4は、注文商品内の全商品の配達可否確認が完了した場合(ステップS117:Yes)、注文商品内に販売不可商品があるか否かを判定する(ステップS118)。尚、販売不可商品とは、例えば、販売員による配達不可の商品である。注文受付装置4は、注文商品内に販売不可商品がある場合(ステップS118:Yes)、販売不可商品の配達不可連絡を注文者端末2に通知し(ステップS119)、
図19に示す処理動作を終了する。
【0075】
注文受付装置4は、注文商品内に販売不可商品がない場合(ステップS118:No)、
図19に示す処理動作を終了する。また、注文受付装置4は、注文商品内の全商品の配達可否確認が完了していない場合(ステップS117:No)、配達可否確認の配達受付を受信したか否かを判定するステップS113の処理に移行する。
【0076】
注文受付装置4は、販売員端末3から配達受付を受信したのでない場合(ステップS113:No)、販売員端末3から配達不可を受信したか否かを判定する(ステップS120)。注文受付装置4は、販売員端末3から配達不可を受信したのでない場合(ステップS120:No)、所定期間内に販売員端末3から確認返信なしであるか否かを判定する(ステップS121)。尚、所定期間とは、配達可否確認に対する返信の応答猶予期間である。
【0077】
注文受付装置4は、所定期間内に販売員端末3から確認返信なしの場合(ステップS121:Yes)、販売員候補リスト内に次位の販売員があるか否かを判定する(ステップS122)。注文受付装置4は、販売員候補リスト内に次位の販売員がある場合(ステップS122:Yes)、販売員候補リスト内に次位の販売員を選定する(ステップS123)。更に、注文受付装置4は、選定された販売員の販売員端末3に商品毎の配達可否確認を通知すべく、ステップS112に移行する。
【0078】
注文受付装置4は、所定期間内に販売員端末3から確認返信なしでない場合(ステップS121:No)、配達受付を受信したか否かを判定すべく、ステップS113の処理に移行する。
【0079】
また、注文受付装置4は、販売員端末3から配達不可を受信した場合(ステップS120:Yes)、販売員候補リスト内に次位の販売員があるか否かを判定すべく、ステップS122の処理に移行する。
【0080】
また、注文受付装置4は、販売員候補リスト内に次位の販売員がない場合(ステップS122:No)、取引DB24の内容を更新する(ステップS124)。尚、注文受付装置4は、取引DB24内の注文商品に関わるステータス情報として配達不可及び商品を更新する。そして、注文受付装置4は、ステップS124にて取引DB24の内容を更新した後、注文商品の全商品の配達可否確認が完了したか否かを判定すべく、ステップS117の処理に移行する。
【0081】
[注文受付装置4の商品引渡処理]
図20及び
図21は、商品引渡処理に関わる注文受付装置4の処理動作の一例を示すフロー図である。
図20において注文受付装置4は、販売員端末3から受渡開始情報を受信したか否かを判定する(ステップS131)。注文受付装置4は、販売員端末3から受渡開始情報を受信した場合(ステップS131:Yes)、受取開始情報を注文者端末2に通知する(ステップS132)。
【0082】
注文受付装置4は、注文者端末2から受取承諾情報を受信したか否かを判定する(ステップS133)。注文受付装置4は、注文者端末2から受取承諾情報を受信した場合(ステップS133:Yes)、取引DB24内の注文商品のステータス情報(受付中)を更新する(ステップS134)。
【0083】
注文受付装置4は、取引DB24内の注文商品のステータス情報を更新した後、受渡準備情報を販売員端末3に通知する(ステップS135)。更に、注文受付装置4は、受取準備情報を注文者端末2に通知する(ステップS136)。そして、注文受付装置4は、販売員端末3から第1の読取結果を受信したか否かを判定する(ステップS137)。注文受付装置4は、販売員端末3から第1の読取結果を受信した場合(ステップS137:Yes)、注文者端末2から第2の読取結果を受信したか否かを判定する(ステップS138)。そして、注文受付装置4は、注文者端末2から第2の読取結果を受信した場合(ステップS138:Yes)、
図21に示すM2に移行する。
【0084】
注文受付装置4は、販売員端末3から第1の読取結果を受信したのでない場合(ステップS137:No)、第1の読取結果を受信したか否かを判定すべく、ステップS137の処理に移行する。また、注文受付装置4は、注文者端末2から第2の読取結果を受信したのでない場合(ステップS138:No)、第2の読取結果を受信したか否かを判定すべく、ステップS138の処理に移行する。また、注文受付装置4は、注文者端末2から受取承諾情報を受信したのでない場合(ステップS133:No)、受取承諾情報を受信したか否かを判定すべく、ステップS133の処理に移行する。また、注文受付装置4は、受渡開始情報を受信したのでない場合(ステップS131:No)、受渡開始情報を受信したか否かを判定すべく、ステップS131の処理に移行する。
【0085】
図21に示すM2において注文受付装置4は、第1の読取結果内のQRコード読取結果と第2の読取結果内のQRコード読取結果とが一致したか否かを判定する(ステップS141)。注文受付装置4は、第1の読取結果内のQRコード読取結果と第2の読取結果内のQRコード読取結果とが一致した場合(ステップS141:Yes)、注文者端末2及び販売員端末3に商品引渡の取引許可を通知する(ステップS142)。
【0086】
注文受付装置4は、注文商品の決済方法がクレジット決済であるか否かを判定する(ステップS143)。注文受付装置4は、注文商品の決済方法がクレジット決済の場合(ステップS143:Yes)、決済装置5を通じて注文商品のクレジット決済処理を実行する(ステップS144)。注文受付装置4は、クレジット決済処理を実行した後、取引DB24内の注文商品に関わる情報を更新する(ステップS145)。尚、注文受付装置4は、取引DB24内の注文商品に関わる情報として、取引完了、商品名、商品数量、決済金額、決済方法及び配達時刻を更新する。
【0087】
注文受付装置4は、ステップS145にて取引DB24内の注文商品に関わる情報を更新した後、第1の取引終了情報を販売員端末3に通知する(ステップS146)。更に、注文受付装置4は、第2の取引終了情報を注文者端末2に通知する(ステップS147)。注文受付装置4は、注文商品の全商品の取引が完了したか否かを判定する(ステップS148)。
【0088】
注文受付装置4は、注文商品の全商品の取引が完了した場合(ステップS148:Yes)、取引DB24の注文商品に関わる情報の全取引終了を更新する(ステップS149)。更に、注文受付装置4は、全取引終了情報を注文者端末2に通知し(ステップS150)、
図21に示す処理動作を終了する。
【0089】
注文受付装置4は、第1の読取結果のQRコード読取結果と第2の読取結果のQRコード読取結果とが一致しなかった場合(ステップS141:No)、取引DB24内の注文商品に関わる情報として取引保留を更新する(ステップS152)。注文受付装置4は、受渡保留誘導を販売員端末3に通知する(ステップS153)。更に、注文受付装置4は、受取保留誘導を注文者端末2に通知し(ステップS154)、販売員端末3から受渡開始情報を受信したか否かを判定すべく、
図20に示すステップS131の処理に移行する。また、注文受付装置4は、注文商品の決済方法がクレジット決済でない場合(ステップS143:No)、注文商品の現金決済処理を実行し(ステップS151)、取引DB24内の注文商品に関わる情報を更新するステップS145の処理に移行する。
【0090】
[実施例1の効果]
実施例1の注文受付装置4は、注文者端末2から注文情報を受信した場合に、注文情報から座席位置及び現在の端末位置を抽出し、抽出された端末位置に対応する端末エリア内に座席位置があるか否かを判定する。注文受付装置4は、端末エリア内に座席位置がある場合に、注文者端末2からの注文情報を受け付けると共に、端末エリア内に座席位置がない場合に、注文者端末2からの注文情報の受付を除外する。その結果、座席位置付近からの注文者の発注の場合は商品注文を受け付けるため、注文者と販売員との間で注文商品の引渡が確実に行える。
【0091】
注文受付装置4は、注文者端末2からの注文情報を受け付けた場合に、注文情報から当該注文商品を注文者に配達する販売員を選定し、注文者の注文者端末2に対して、選定された販売員を識別するゼッケン番号を含む配達開始連絡を通知する。注文者端末2は、注文受付装置4から配達開始連絡を受信した場合に、注文商品の配達を担当する販売員のゼッケン番号を表示する。その結果、注文者は、表示中のゼッケン番号を見て、注文商品の配達を担当する販売員を確認できる。
【0092】
注文受付装置4は、当該注文商品を取り扱う販売員候補の中から注文者の座席位置に近い販売員候補が携帯する販売員端末3に配達可否確認を通知する。更に、注文受付装置4は、当該配達可否確認に対して配達を担当する旨を返信した販売員候補を販売員として選定する。その結果、複数の販売員候補の中から注文者に適した販売員を選定できる。
【0093】
注文受付装置4は、注文者端末2からの承諾情報を受信した場合に、認証情報としてQRコードを注文者端末2及び販売員端末3に通知する。注文者端末2及び販売員端末3は、QRコードを受信した場合に当該QRコードを表示する。販売員端末3は、注文者端末2にて表示中のQRコードの読取結果である第1の読取結果を注文受付装置4に通知する。注文者端末2は、販売員端末3にて表示中のQRコードの読取結果である第2の読取結果を注文受付装置4に通知する。注文受付装置4は、第1の読取結果内のQRコード読取結果と第2の読取結果内のQRコード読取結果とが一致した場合に、販売員と注文者との間の注文商品の引き渡しを許可する。その結果、例えば、QRコードによる注文商品の引渡認証を実現することで、販売員と注文者とが正規の取引者と判断し、注文者と販売員との間で注文商品の引渡が迅速かつ確実に行える。
【0094】
また、商品授受に際して、注文受付装置4は注文者と販売員との間で共有できるQRコードで授受の妥当性を認証し、認証が取れない場合は授受を続行しない。その結果、注文者と販売員との間で注文商品の引渡が迅速かつ確実に行える。
【0095】
尚、説明の便宜上、QRコードを使用して注文商品の引渡認証を実現する場合を例示したが、QRコードを限定されるものではなく、例えば、バーコード等でも良く、また、名前等の文字を使用しても良く、適宜変更可能である。
【0096】
尚、上記実施例1の注文受付装置4では、QRコードの第1の読取結果と、QRコードの第2の読取結果とを照合し、読取結果の照合結果に基づき、注文商品の商品の引き渡しを許可する場合を例示した。しかしながら、QRコードに限定されるものではなく、例えば、確認用画像でも良く、その実施の形態につき、実施例2として以下に説明する。尚、実施例1の注文システム1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
【実施例2】
【0097】
実施例2の注文者端末2はQRコード読取部36がなくても良く、また、販売員端末3もQRコード読取部46をなくても良い。
【0098】
図22は、実施例2の商品引渡(画像一致)に関わる注文システム1の処理動作の一例を示すシーケンス図である。
図22において注文受付装置4は、ステップS45にて受渡承諾情報を受信した場合、確認用画像を含む受渡準備情報を販売員端末3に通知する(ステップS46A)。尚、受渡準備情報は、販売員ID、販売員端末ID、座席番号、取引番号+枝番、受付商品名、受付商品数量、決済方法、決済金額、ゼッケン番号及び確認用画像を含む。確認用画像は、販売員が正規の取引者であることを示す画像である。販売員端末3は、受渡準備情報を受信した場合、
図23に示す確認用画像を含む受渡確認画面45Dを表示する(ステップS47A)。
【0099】
また、注文受付装置4は、受取承諾情報を受信した場合、確認用画像を含む受取準備情報を注文者端末2に通知する(ステップS48A)。尚、受取準備情報は、注文者ID、注文者端末ID、座席番号、取引番号+枝番、受付商品名、受付商品数量、決済方法、決済金額、ゼッケン番号及び確認用画像を含む。受渡準備情報内の確認用画像と受取準備情報内の確認用画像とは同一画像である。
【0100】
注文者端末2は、受取準備情報を受信した場合、
図23に示す確認用画像を含む受取確認画面35Hを表示する(ステップS49)。その結果、注文者は、受取確認画面35H内のゼッケン番号と、注文商品を担当する販売員が着る上着のゼッケン番号とを比較して注文商品の販売員であることを確認できる。
【0101】
図23は、実施例2の商品引渡時に使用する受取確認画面35H及び受渡確認画面45Dの一例を示す説明図である。注文者は、
図23に示すように、注文者端末2に表示中の受取確認画面35H上の確認用画像と、販売員端末3に表示中の受渡確認画面45D上の確認用画像とが一致していると目視で確認する(ステップS161)。更に、注文者は、販売員が配達する商品と自分の注文商品とが一致していると目視で確認する。
【0102】
注文者端末2は、確認用画像一致、かつ、商品一致を示す確認ボタンのボタン操作を検出した場合(ステップS162)、画像一致確認情報を注文受付装置4に通知する(ステップS163)。尚、画像一致確認情報は、注文者ID、注文者端末ID、取引番号+枝番及び画像一致を示す画像確認情報を含む。
【0103】
注文受付装置4は、注文者端末2からの画像一致確認情報を受信した場合、画像一致と判断する(ステップS164)。注文受付装置4は、画像一致と判断した場合、注文商品の引渡の取引許可を販売員端末3に通知すると共に(ステップS55A)、注文商品の受取の取引許可を注文者端末2に通知する(ステップS55B)。
【0104】
販売員端末3は、取引許可を受信した場合、取引許可画面を表示する(ステップS56A)。販売員は、取引許可画面を見て注文商品の引渡許可を認識できる。また、注文者端末2は、取引許可を受信した場合、取引許可画面を表示する(ステップS56B)。注文者は、取引許可画面を見て注文商品の受取許可を認識できる。つまり、注文者は、ゼッケン番号及び取引許可画面を見て注文商品の配達を担当する正規の販売員であることを認識できる。更に、販売員も、取引許可画面を見て注文商品の正規の注文者であることを認識できる。従って、注文者と販売員との間で商品授受が確実に行える。
【0105】
図24は、実施例2の商品引渡(画像不一致)に関わる注文システム1の処理動作の一例を示すシーケンス図である。注文者は、
図24に示すように、注文者端末2に表示中の受取確認画面35H上の確認用画像と、販売員端末3に表示中の受渡確認画面45D上の確認用画像とが不一致であると目視で確認する(ステップS161A)。更に、注文者は、販売員が配達する商品と自分の注文商品とが一致しているか否かを目視で確認する。
【0106】
注文者端末2は、確認用画像不一致、又は、商品不一致を示すボタンのボタン操作を検出した場合(ステップS162A)、画像不一致確認情報を注文受付装置4に通知する(ステップS163A)。尚、画像不一致確認情報は、注文者ID、注文者端末ID、取引番号及び画像不一致を示す画像確認情報を含む。
【0107】
注文受付装置4は、注文者端末2からの画像不一致確認情報を受信した場合、画像不一致と判断する(ステップS164A)。注文受付装置4は、画像不一致と判断した場合、受渡保留誘導を販売員端末3に通知する(ステップS171A)。尚、受渡保留誘導は、販売員ID、座席番号、取引番号+枝番、受付商品名、受付商品数量、決済方法及び決済金額を含む。販売員端末3は、受渡保留誘導を受信した場合、受渡保留誘導画面を表示する(ステップS172A)。その結果、販売員は、受渡保留誘導画面を見て配達中の注文商品の正規の注文者でないことを認識できることは勿論のこと、正規の注文者の情報を再確認できる。
【0108】
注文受付装置4は、画像不一致と判断した場合、受取保留誘導を注文者端末2に通知する(ステップS173A)。尚、受取保留誘導は、注文者ID、注文者端末ID及び取引番号を含む。注文者端末2は、受取保留誘導を受信した場合、受取保留誘導画面を表示する(ステップS174A)。その結果、注文者は、受取保留誘導画面を見て注文商品の配達担当の正規の販売員でないことを認識できることは勿論のこと、正規の販売員の情報、例えば、ゼッケン番号を再確認できる。
【0109】
[実施例2の効果]
実施例2の注文受付装置4は、注文者端末2からの承諾情報を受信した場合に、認証情報として認証画像を注文者端末2及び販売員端末3に通知する。注文者端末2及び販売員端末3は、認証画像を受信した場合に当該認証画像を表示する。注文者は、販売員端末3にて表示中の認証画像と、注文者端末2に表示中の認証画像とが一致した場合、注文者端末2で画像一致の認証操作を実行する。注文者端末2は、画像一致の認証操作を検出した場合、画像一致の認証結果を注文受付装置4に通知する。注文受付装置4は、注文者端末からの画像一致の認証結果を受信した場合に、販売員と注文者との間の注文商品の引き渡しを許可する。その結果、例えば、認証画像による注文商品の引渡認証を実現することで、販売員と注文者とが正規の取引者と判断し、注文者と販売員との間で注文商品の引渡が迅速かつ確実に行える。
【0110】
また、商品授受に際して、注文受付装置4は注文者と販売員との間で共有できる画像で授受の妥当性を認証し、認証が取れない場合は授受を続行しない。その結果、注文者と販売員との間で注文商品の引渡が迅速かつ確実に行える。
【0111】
[変形例]
尚、説明の便宜上、商品決済として、例えば、現金決済やカード決済が例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、電子マネーの決済でも良く、適宜変更可能である。
【0112】
本実施例では、注文者の座席位置に距離が近い順に販売員端末3の注文商品を取り扱う販売員の候補リストを生成する場合を例示した。これは販売員が注文者から近い順に選定抽出されるため迅速に商品授受することができるためである。しかしながら、例えば、販売員が注文者の座席位置に近くにいても、販売員が多くの注文商品を抱えている場合、販売員の配達状況を加味して、販売員が注文者の座席位置から離れていても、手の空いている販売員の候補リストを生成しても良い。
【0113】
実施例2では、注文者が受取確認画面35H上の確認用画像と、受渡確認画面45D上の確認用画像とを比較して確認操作を実行する場合を例示した。しかしながら、販売員が受取確認画面35H上の確認用画像と、受渡確認画面45D上の確認用画像とを比較して確認操作を実行しても良く、適宜変更可能である。
【0114】
また、図示した各部の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。
【0115】
更に、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良い。また、各種処理機能は、CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
【符号の説明】
【0116】
1 注文システム
2 注文者端末
3 販売員端末
4 注文受付装置
15A 抽出部
15B 判定部
15C 受付部
15D 選定部
15E 連絡通知部
15F 認証通知部
15G 許可部
36 QRコード読取部
46 QRコード読取部
38A 取得部
38B 注文通知部