(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-31
(45)【発行日】2024-08-08
(54)【発明の名称】袋及び関連する方法
(51)【国際特許分類】
B65D 81/34 20060101AFI20240801BHJP
B65D 81/32 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
B65D81/34 U
B65D81/32 F
(21)【出願番号】P 2021558766
(86)(22)【出願日】2020-05-08
(86)【国際出願番号】 IB2020054360
(87)【国際公開番号】W WO2020229970
(87)【国際公開日】2020-11-19
【審査請求日】2023-04-19
(32)【優先日】2019-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(73)【特許権者】
【識別番号】521123002
【氏名又は名称】テクソム インターナショナル リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】タン,ルエン シン
【審査官】宮崎 基樹
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0039805(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0366484(US,A1)
【文献】英国特許出願公開第02546782(GB,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0057246(US,A1)
【文献】英国特許出願公開第02427601(GB,A)
【文献】米国特許第09815608(US,B2)
【文献】欧州特許出願公開第00838412(EP,A1)
【文献】特開平11-227842(JP,A)
【文献】特開2004-284604(JP,A)
【文献】特開2020-001760(JP,A)
【文献】特開2020-001759(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 81/34
B65D 81/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
袋の内部にある状態で電子レンジ内に加熱される少なくとも1つの品目を含有する袋であって、
第1の一次パネル及び第2の一次パネルであって、前記第2の一次パネルは、周囲内に封じ込め領域を形成するために前記第1の一次パネルと共に周囲に形成され、及び/又は前記第1の一次パネルに熱融着されており、前記封じ込め領域は、加熱すると開いて開いた構成内にあるように構成された破壊可能な高分子シールである少なくとも1つのシールにより、少なくとも2つの区画に分けられており、前記少なくとも1つのシールは、前記封じ込め領域を横切って延在し、前記少なくとも2つの区画は、前記袋の基部の近位に配置された下部区画、及び前記下部区画の上に配置された、又は前記下部区画の上に配置するように構成された上部区画であり、前記少なくとも2つの区画は、それぞれが前記少なくとも1つの品目を含有するように構成される、第1の一次パネル及び第2の一次パネルと、
引き裂きを促すための脆弱線であって、前記脆弱線は、前記少なくとも1つのシールに沿って又は前記少なくとも1つのシールに隣接して、前記袋の2つの対向する側面の間で前記袋を横切するように延在し、前記脆弱線は、前記第1の一次パネル及び前記第2の一次パネルが互いに接近するときに、ヒンジ線は前記上部区画を垂らすことができ、前記第1の一次パネル及び前記第2の一次パネルが遠ざかるときに、前記ヒンジ線が前記上部区画を前記下部区画の上にすることができるように、前記ヒンジ線として機能する、脆弱線と、
前記下部区画と前記少なくとも1つのシールとの間に配置された開放かつ再閉鎖可能なシールアセンブリと、
を備え、
前記袋の前記基部は、ガセット構造であり、前記ガセット構造は、前記袋が立位にあるときに、前記袋を安定させるフーチングを提供するために、拡開するように構成されており、
前記少なくとも1つの品目を加熱する前に、前記少なくとも1つのシールは、閉じた構成になるように構成され、それによって前記上部区画内の前記少なくとも1つの品目を前記下部区画内の前記少なくとも1つの品目から分離し、
前記少なくとも1つの品目を加熱中に、前記少なくとも1つのシールは、前記上部区画内の前記少なくとも1つの品目が重力に起因して前記下部区画の中に落ちて、前記下部区画内の前記少なくとも1つの品目と混合するように適合されるように、開いた構成になるように構成されている、
袋。
【請求項2】
前記少なくとも1つの品目は食品品目である、請求項1に記載の袋。
【請求項3】
前記上部区画は液体品目を含有するように構成される、請求項1又は2に記載の袋。
【請求項4】
前記少なくとも2つの区画は、それぞれが異なる品目を含有するように構成される、請求項1~3のいずれか一項に記載の袋。
【請求項5】
前記少なくとも2つの区画は、それぞれが異なる食品品目を含有するように構成される、請求項1~4のいずれか一項に記載の袋。
【請求項6】
前記第1の一次パネルはフロントパネルであり、第2の一次パネルはバックパネルである、請求項1~5のいずれか一項に記載の袋。
【請求項7】
前記第1の一次パネル及び前記第2の一次パネルのそれぞれは、以下の材料、すなわち
a.ポリエチレンテレフタレート(PET)
b.ナイロン
c.レトルト無延伸ポリプロピレン(RCPP)
の少なくとも1つを備えるフィルムから作成される、請求項1~6のいずれか一項に記載の袋。
【請求項8】
前記第1の一次パネル及び前記第2の一次パネルのそれぞれは、3層を備えるフィルムから作成され、前記3層は前記フィルムの第1の層、前記フィルムの第2の層及び前記フィルムの第3の層であり、前記フィルムの前記第1の層はレトルト無延伸ポリプロピレン(RCPP)を備え、前記フィルムの前記第2の層はナイロンを備え、前記フィルムの前記第3の層はポリエチレンテレフタレート(PET)を備え、前記フィルムの前記3層は一緒に接合される、請求項1~6のいずれか一項に記載の袋。
【請求項9】
前記フィルムの前記第1の層は前記封じ込め領域に面する内層であり、前記フィルムの前記第2の層は、前記フィルムの前記第1の層と前記フィルムの前記第3の層との間の中間層であり、前記フィルムの前記第3の層は外層である、請求項8に記載の袋。
【請求項10】
前記封じ込め領域内の圧力により前記袋が立位になる、請求項1~9のいずれか一項に記載の袋。
【請求項11】
前記破壊可能な高分子シールはエチレン酢酸ビニル(EVA)を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の袋。
【請求項12】
前記破壊可能な高分子シールは少なくとも2層を備え、前記2層は、前記破壊可能な高分子シールの第1の層及び前記破壊可能な高分子シールの第2の層であり、前記破壊可能な高分子シールの前記第1の層はエチレン酢酸ビニル(EVA)を備え、前記破壊可能な高分子シールの前記第2の層は無延伸ポリプロピレン(CPP)を備え、前記破壊可能な高分子シールの前記2層は一緒に接合される、請求項1~10のいずれか一項に記載の袋。
【請求項13】
前記破壊可能な高分子シールは閉鎖サブアセンブリと接合するように構成され、前記閉鎖サブアセンブリは2層を備え、前記2層は前記閉鎖サブアセンブリの第1の層及び前記閉鎖サブアセンブリの第2の層であり、前記閉鎖サブアセンブリの前記第1の層は配向ポリプロピレン(OPP)又はレトルト無延伸ポリプロピレン(RCPP)であり、前記閉鎖サブアセンブリの前記第2の層は無延伸ポリプロピレン(CPP)である、請求項12に記載の袋。
【請求項14】
前記破壊可能な高分子シールの前記第1の層は、前記閉鎖サブアセンブリの前記第1の層と接合するように構成される、請求項13に記載の袋。
【請求項15】
前記破壊可能な高分子シールは前記第1の一次パネルの一部に接合され、又は前記第1の一次パネルの一部として形成され、前記閉鎖サブアセンブリは前記第2の一次パネルの一部に接合され、又は前記第2の一次パネルの一部として形成される、請求項
13又は14に記載の袋。
【請求項16】
前記破壊可能な高分子シールは前記第2の一次パネルの一部に接合され、又は前記第2の一次パネルの一部として形成され、前記閉鎖サブアセンブリは前記第1の一次パネルの一部に接合されてもよく、又は前記第1の一次パネルの一部として形成されている、請求項
13又は14に記載の袋。
【請求項17】
前記開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリは、
第1の連結閉鎖部材を含む第1の閉鎖輪郭と、第2の連結閉鎖部材を含む第2の閉鎖輪郭と、を備える、請求項1~16のいずれか一項に記載の袋。
【請求項18】
前記
開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリは、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)から作成される、請求項17に記載の袋。
【請求項19】
前記袋は、前記袋の前記基部と反対側の前記袋の頂部又は前記頂部付近に開口をさらに備え、前記少なくとも1つの品目は、前記開口を通って前記袋の上部区画に入るように構成される、請求項1~18のいずれか一項に記載の袋。
【請求項20】
前記開口は、開いたときに前記開口を通って前記上部区画に接近することができ、閉じたときに前記開口を通って前記上部区画に接近するのを防ぐ、上部開放可能で再閉鎖可能なアセンブリを備える、請求項19に記載の袋。
【請求項21】
前記上部開放可能で再閉鎖可能なアセンブリは、
第1の連結閉鎖部材を含む第1の閉鎖輪郭と、第2の連結閉鎖部材を含む第2の閉鎖輪郭と、を備える、請求項20に記載の袋。
【請求項22】
前記上部
開放可能で再閉鎖可能なアセンブリは、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)から作成される、請求項21に記載の袋。
【請求項23】
前記袋は、第1の非熱融着性層及び第2の非熱融着性層を備える非熱融着性アセンブリをさらに備え、前記第1及び第2の非熱融着性層は、前記袋の2つの対向する側面の間で前記袋を横切って延在し、互いに面し、前記非熱融着性アセンブリは、前記開放可能で再閉鎖可能なアセンブリの上に配置される、請求項1~22のいずれか一項に記載の袋。
【請求項24】
前記第1又は第2の非熱融着性層の少なくとも1つは、以下の材料、すなわち
a.ポリエチレン(PE)
b.ポリプロピレン(PP)
c.ポリエチレンテレフタレート(PET)
d.無延伸ポリプロピレン(CPP)
の少なくとも1つを備える、請求項23に記載の袋。
【請求項25】
前記第1の非熱融着性層は、2層を備えるフィルムから作成され、前記2層は、前記第1の非熱融着性層の前記フィルムの第1の層及び前記第1の非熱融着性層の前記フィルムの第2の層であり、前記第1の非熱融着性層のフィルムの前記第1の層はポリエチレンテレフタレート(PET)を備え、フィルムの前記第2の層は
ポリエチレンテレフタレートを備え、前記2層は一緒に接合される、請求項23又は24に記載の袋。
【請求項26】
前記第2の非熱融着性層は、2層を備えるフィルムから作成され、前記2層は、前記第2の非熱融着性層の前記フィルムの第1の層及び前記第2の非熱融着性層の前記フィルムの第2の層であり、前記第2の非熱融着性層の前記フィルムの前記第1の層はポリエチレン(PE)又はポリプロピレン(PP)を備え、前記第2の非熱融着性層の前記フィルムの前記第2の層は無延伸ポリプロピレン(CPP)を備え、前記第2の非熱融着性層の前記フィルムの前記2層は一緒に接合される、請求項23~25のいずれか一項に記載の袋。
【請求項27】
引き裂きノッチは、前記袋の前記対向する側面の一方又はそれぞれに、前記袋が使用者によって引き裂くことができる所に提供される、請求項1~26のいずれか一項に記載の袋。
【請求項28】
前記袋は、前記上部区画が配置された上部帯域で前記袋の対向する側面の一方又はそれぞれに提供される通気開口をさらに備え、前記通気開口は、気体及び/又は蒸気を前記封じ込め領域から逃すことができるために前記少なくとも1つの品目を加熱中に開くように構成される、請求項1~27のいずれか一項に記載の袋。
【請求項29】
前記上部帯域は、前記封じ込め領域内の圧力に起因して拡開するように構成された上部ガセット形態を備える、請求項28に記載の袋。
【請求項30】
前記上部帯域は、前記上部ガセット形態の折線に沿って前記袋を横切って延在する通気層又は通気テープを備え、前記通気層
又は前記通気テープは前記通気開口を提供するように構成される、請求
項29に記載の袋。
【請求項31】
前記通気層又は通気テープはエチレン酢酸ビニル(EVA)を備える、請求項30に記載の袋。
【請求項32】
前記通気層又は通気テープは少なくとも2層を備え、前記2層は前記通気層の第1の層又は前記通気テープの第1の層、及び前記通気層の第2の層又は前記通気テープの第2の層であり、前記通気層の前記第1の層又は前記通気テープの前記第1の層はエチレン酢酸ビニル(EVA)を備え、前記通気層の前記第2の層又は前記通気テープの前記第2の層はポリエチレンテレフタレート(PET)を備え、前記通気層の前記2層又は前記通気テープの2層は一緒に接合される、請求項30又は31に記載の袋。
【請求項33】
電子レンジ内で少なくとも1つの食品品目を加熱することにより加熱又は料理するための袋であって、
第1の一次パネル、並びに周囲内に封じ込め領域を形成するために、前記第1の一次パネルと共に周囲に形成され、及び/又は前記第1の一次パネルに密封された第2の一次パネルであって、前記袋は、前記袋の基部に下部帯域、及び前記下部帯域の上に配置され、又は前記下部帯域の上に配置されるように構成された上部帯域を生成するために、前記封じ込め領域にわたる破壊可能な高分子シールにより少なくとも2つの帯域に分けられ、前記破壊可能な高分子シールは、前記封じ込め領域が加熱されたときに壊れて開いた構成になるように適合され、それによって前記上部帯域の前記封じ込め領域内の前記少なくとも食品品目を前記下部帯域に動かして、前記下部帯域の前記封じ込め領域内の前記少なくとも1つの食品品目と混合する、第1の一次パネル並びに第2の一次パネルと、
引き裂きを促すための脆弱線であって、前記脆弱線は、前記破壊可能な高分子シールに沿って又は前記破壊可能な高分子シールに隣接して、前記袋の2つの対向する側面の間で前記袋を横切するように延在し、前記脆弱線は、前記第1の一次パネル及び前記第2の一次パネルが互いに接近するときに、ヒンジ線は前記上部帯域を垂らすことができ、前記第1の一次パネル及び前記第2の一次パネルが遠ざかるときに、前記ヒンジ線は前記上部帯域を前記下部帯域の上にすることができるように、前記ヒンジ線として機能する、脆弱線と、
前記下部帯域の下部区画と前記破壊可能な高分子シールとの間に配置された開放かつ再閉鎖可能なシールアセンブリと、を備え、
前記袋の前記基部は、ガセット構造であり、前記ガセット構造は、前記袋が立位にあるときに、前記袋を安定させるフーチングを提供するために、拡開するように構成されている、
袋。
【請求項34】
前記上部帯域は上部区画を備え、前記下部帯域は前記下部区画を備え、前記上部及び下部区画は前記少なくとも1つの食品品目を保存するように構成される、請求項33に記載の袋。
【請求項35】
前記第1の一次パネルはフロントパネルであり、前記第2の一次パネルはバックパネルである、請求項33又は34に記載の袋。
【請求項36】
前記破壊可能な高分子シールはエチレン酢酸ビニル(EVA)から作成される、請求項33~35のいずれか一項に記載の袋。
【請求項37】
前記破壊可能な高分子シールは少なくとも2層を備え、前記2層は、前記破壊可能な高分子シールの第1の層及び前記破壊可能な高分子シールの第2の層であり、前記破壊可能な高分子シールの前記第1の層はエチレン酢酸ビニル(EVA)を備え、前記破壊可能な高分子シールの前記第2の層は無延伸ポリプロピレン(CPP)を備え、前記2層は一緒に接合される、請求項33~36のいずれか一項に記載の袋。
【請求項38】
前記破壊可能な高分子シールは閉鎖サブアセンブリと接合するように構成され、前記閉鎖サブアセンブリは2層を備え、前記2層は前記閉鎖サブアセンブリの第1の層及び前記閉鎖サブアセンブリの第2の層であり、前記閉鎖サブアセンブリの前記第1の層は配向ポリプロピレン(OPP)又はレトルト無延伸ポリプロピレン(RCPP)であり、前記閉鎖サブアセンブリの前記第2の層は無延伸ポリプロピレン(CPP)である、請求項33~37のいずれか一項に記載の袋。
【請求項39】
前記破壊可能な高分子シールの前記第1の層は、前記閉鎖サブアセンブリの前記第1の層と接合するように構成される
、請求項38に記載の袋。
【請求項40】
前記破壊可能な高分子シールは前記第1の一次パネルの一部に接合され、又は前記第1の一次パネルの一部として形成され、前記閉鎖サブアセンブリ層は前記第2の一次パネルの一部に接合されてもよく、又は前記第2の一次パネルの一部として形成されている、請求項
38又は39に記載の袋。
【請求項41】
前記破壊可能な高分子シールは前記第2の一次パネルの一部に接合されてもよく、又は前記第2の一次パネルの一部として形成されてもよく、前記閉鎖サブアセンブリ層は前記第1の一次パネルの一部に接合されてもよく、又は前記第1の一次パネルの一部として形成されてもよい、請求項
38又は39に記載の袋。
【請求項42】
前記第1の一次パネル及び前記第2の一次パネルのそれぞれは、以下の材料、すなわち
a.ポリエチレンテレフタレート(PET)
b.ナイロン
c.レトルト無延伸ポリプロピレン(RCPP)
の少なくとも1つを備えるフィルムから作成される、請求項33~41のいずれか一項に記載の袋。
【請求項43】
前記第1の一次パネル及び前記第2の一次パネルのそれぞれは、3層を備えるフィルムから作成され、前記3層は前記フィルムの第1の層、前記フィルムの第2の層及び前記フィルムの第3の層であり、前記フィルムの前記第1の層はレトルト無延伸ポリプロピレン(RCPP)を備え、前記第2の層はナイロンを備え、前記第3の層はポリエチレンテレフタレート(PET)を備え、前記フィルムの前記3層は一緒に接合される、請求項33~41のいずれか一項に記載の袋。
【請求項44】
前記フィルムの前記第1の層は前記封じ込め領域に面する内層であり、前記フィルムの前記第2の層は、前記フィルムの前記第1の層と前記フィルムの前記第3の層との間の中間層であり、前記フィルムの前記第3の層は外層である、請求項43に記載の袋。
【請求項45】
前記封じ込め領域内の圧力により前記袋が立位になる、請求項33~44のいずれか一項に記載の袋。
【請求項46】
前記開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリは、
第1の連結閉鎖部材を含む第1の閉鎖輪郭と、第2の連結閉鎖部材を含む第2の閉鎖輪郭と、を備える、請求項33~45のいずれか一項に記載の袋。
【請求項47】
前記
開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリは、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)から作成される、請求項46に記載の袋。
【請求項48】
前記袋は、前記袋の前記基部と反対側の前記袋の頂部又は前記頂部付近に開口をさらに備え、前記少なくとも1つの食品品目は、前記開口を通って前記袋の前記上部帯域に入るように構成される、請求項33~47のいずれか一項に記載の袋。
【請求項49】
前記開口は、開いたときに前記開口を通って前記上部区画に接近することができ、閉じたときに前記開口を通って前記上部区画に接近するのを防ぐ、上部開放可能で再閉鎖可能なアセンブリを備える、請求項34に従属されたときの請求項48に記載の袋。
【請求項50】
前記上部開放可能で再閉鎖可能なアセンブリは、
第1の連結閉鎖部材を含む第1の閉鎖輪郭と、第2の連結閉鎖部材を含む第2の閉鎖輪郭と、を備える、請求項49に記載の袋。
【請求項51】
前記上部
開放可能で再閉鎖可能なアセンブリは、ポリプロピレン(PP)又はポリエチレン(PE)から作成される、請求項50に記載の袋。
【請求項52】
前記袋は、第1の非熱融着性層及び第2の非熱融着性層を備える非熱融着性アセンブリをさらに備え、前記第1及び第2の非熱融着性層は、前記袋の2つの対向する側面の間で前記袋を横切って延在し、互いに面し、前記非熱融着性アセンブリは、前記開放可能で再閉鎖可能なアセンブリの上に配置される、請求項33~51のいずれか一項に記載の袋。
【請求項53】
前記第1又は第2の非熱融着性層の少なくとも1つは、以下の材料、すなわち
a.ポリエチレン(PE)
b.ポリプロピレン(PP)
c.ポリエチレンテレフタレート(PET)
d.無延伸ポリプロピレン(CPP)
の少なくとも1つを備える、請求項52に記載の袋。
【請求項54】
前記第1の非熱融着性層は、2層を備えるフィルムから作成され、前記2層は、前記第1の非熱融着性層の前記フィルムの第1の層及び前記第1の非熱融着性層の前記フィルムの第2の層であり、前記第1の非熱融着性層の前記フィルムの前記第1の層はポリエチレンテレフタレート(PET)を備え、前記第1の非熱融着性層の前記フィルムの前記第2の層は無延伸ポリプロピレン(CPP)を備え、前記第1の非熱融着性層の前記フィルムの前記2層は一緒に接合される、請求項52又は53に記載の袋。
【請求項55】
前記第2の非熱融着性層は、2層を備えるフィルムから作成され、前記2層は、前記第2の非熱融着性層の前記フィルムの第1の層及び前記第2の非熱融着性層の前記フィルムの第2の層であり、前記第2の非熱融着性層の前記フィルムの前記第1の層はPE又はPPを備え、前記第2の非熱融着性層の前記フィルムの前記第2の層はCPPを備え、前記第2の非熱融着性層の前記フィルムの前記2層は一緒に接合される、請求項52~54のいずれか一項に記載の袋。
【請求項56】
引き裂きノッチは、前記袋の前記対向する側面の一方又はそれぞれに、前記袋が使用者によって引き裂くことができる所に提供される、請求項33~55のいずれか一項に記載の袋。
【請求項57】
前記袋は、前記上部区画が配置された上部帯域で前記袋の対向する側面の一方又はそれぞれに提供される通気開口をさらに備え、前記通気開口は、気体又は蒸気の少なくとも一方を前記封じ込め領域から逃すことができるために前記少なくとも1つの食品品目を加熱中に開くように構成される、請求項34又は請求項35~56のいずれか一項が請求項34に直接若しくは間接的に従属されたときの請求項35~56のいずれか一項に記載の袋。
【請求項58】
前記上部帯域は、前記封じ込め領域内の圧力に起因して拡開するように構成されたガセット形態又は上部ガセット形態を備える、請求項34~57のいずれか一項に記載の袋。
【請求項59】
前記上部帯域は、前記ガセット形態又は前記上部ガセット形態の折線に沿って前記袋を横切って延在する通気層(通気テープ)を備え、前記通気層又は通気テープは前記通気開口を提供するように構成される、請求項58に記載の袋。
【請求項60】
前記通気層又は通気テープはエチレン酢酸ビニル(EVA)を備える、請求項59に記載の袋。
【請求項61】
前記通気層又は通気テープは、前記通気層又は前記通気テープの少なくとも2層を備え、前記通気層又は前記通気テープの前記2層は、前記通気層の第1の層又は前記通気テープの第1の層、及び前記通気層の第2の層又は前記通気テープの第2の層であり、前記通気層の前記第1の層又は前記通気テープの前記第1の層はエチレン酢酸ビニル(EVA)を備え、前記通気層の前記第2の層又は前記通気テープの前記第2の層はポリエチレンテレフタレート(PET)を備え、前記通気層又は前記通気テープの前記2層は一緒に接合される、請求項59又は60に記載の袋。
【請求項62】
請求項1~61のいずれか一項に記載の前記袋を使用する方法であって、少なくとも以下のステップ、すなわち
請求項1~61のいずれか一項に記載の前記袋を提供することと、
前記上部及び下部区画がどちらも少なくとも1つの品目又は食品で満たされるように、前記少なくとも1つの品目又は食品を前記袋の中に導入することと、
前記封じ込め領域から前記少なくとも1つの品目又は食品が漏れないように、且つ前記上部区画内の前記少なくとも1つの品目又は食品が、少なくとも予熱段階まで前記下部区画内の前記少なくとも1つの品目又は食品から分離できるように、あらゆる開口を密封又は閉鎖することと、
エンドユーザに使用可能な前記袋を提供することと、を含む、方法。
【請求項63】
少なくとも1つの商品品目を加熱するための袋の製造方法であって、
第1の一次パネル、並びに周囲内に封じ込め領域を形成するために、前記第1の一次パネルと共に周囲に形成され及び/又は前記第1の一次パネルに密封された第2の一次パネルを備える、前記少なくとも1つの品目を加熱するための袋として提供することであって、前記袋は、加熱すると開いて開いた構成内にあるように構成された破壊可能な高分子シールである少なくとも1つのシールにより、少なくとも2つの帯域に分けられ、前記少なくとも1つのシールは、前記袋の基部に下部帯域、及び前記下部帯域の上に配置された又は前記下部帯域の上に配置されるように構成された上部帯域を生成するために、前記封じ込め領域を横切って延在し、前記少なくとも1つのシールは、加熱されると前記上部帯域内のあらゆる品目を動かして、前記下部帯域内のあらゆる品目と混合することができるように構成され、前記袋は引き裂きを促すために脆弱線を備え、前記脆弱線は、前記少なくとも1つのシールに沿って又は前記少なくとも1つのシールに隣接して、前記袋の2つの対向する側面の間で前記袋を横切するように延在し、前記脆弱線は、前記第1の一次パネル及び前記第2の一次パネルが互いに接近するときに、ヒンジ線は前記上部帯域を垂らすことができ、前記第1の一次パネル及び前記第2の一次パネルが遠ざかるときに、前記ヒンジ線は前記上部帯域を前記下部帯域の上にすることができるように、前記ヒンジ線として機能し、前記袋は、前記下部帯域の下部区画と前記少なくとも1つのシールとの間に配置された開放かつ再閉鎖可能なシールアセンブリをさらに含み、前記袋の前記基部は、ガセット構造であり、前記ガセット構造は、前記袋が立位にあるときに、前記袋を安定させるフーチングを提供するために、拡開するように構成されている、提供することと、
前記少なくとも1つの品目が前記上部及び下部帯域の一方又は両方に配置されるように、前記少なくとも1つの品目を前記封じ込め領域の中に導入することと、
前記封じ込め領域から品目が漏れないように、且つ前記上部区画内の前記少なくとも1つの品目が、少なくとも予熱段階まで前記下部区画内の前記少なくとも1つの品目から分離できるように、熱及び圧力を加えることにより前記袋のあらゆる開口を閉鎖することと、を備える、
方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は、袋の内側に加熱する少なくとも1つの品目を含有するための袋に関する。詳細には、これに限定されないが、本発明は、袋の内側に加熱する少なくとも1つの食品品目を含有するための袋に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
袋及び具体的にはプラスチック袋は、一般に製品を保持し、輸送し、保存するために使用する。プラスチック袋は多様であり、具体的には食品を含有することを含む無数の用途に広く使用する。
【0003】
多忙な生活様式では、加熱又は料理する必要がある食品の準備に利便性の需要が高まっている。トウモロコシを含有する、又はポップコーン若しくは即席麺を作るための袋などの電子レンジ袋又は容器が周知である。このような袋は、通常単一区画から構成され、保存中に分離する必要があり、料理する時だけ混合する必要があることがある食品材料の分離には適さない。
【0004】
材料が別個の区画又はパッケージに分離されている場合であっても、材料は、電子レンジの内部で食品品目を加熱又は料理する前に、通常使用者が手動で予めパッケージされた材料を開いて材料を混合する必要がある。これは時間が掛り、面倒な作業である可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
発明の目的
上述した欠点の一部を克服する、若しくは少なくとも一部を改善する、又は公に有効な選択を少なくとも提供する袋及び関連する方法を提供することが本発明の目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の概要
第1の態様では、本発明は、電子レンジ内で袋の内側に加熱する少なくとも1つの品目を含有するための袋であり、袋は、
第1の一次パネル並びに第2の一次パネルであって、第2の一次パネルは、周囲内に封じ込め領域を形成するために第1の一次パネルと共に周囲に形成され、及び/又は第1の一次パネルに熱融着され、
封じ込め領域は、封じ込め領域を横切って延在する少なくとも1つのシールによって少なくとも2つの区画に分けられ、
少なくとも2つの区画は、袋の基部の近位に配置された下部区画、及び下部区画の上に配置された、又は下部区画の上に配置するように構成された上部区画であり、少なくとも2つの区画は、それぞれが少なくとも1つの品目を含有するように構成される、第1の一次パネル並びに第2の一次パネルを備え、
少なくとも1つの品目を加熱する前に、少なくとも1つのシールは、閉じた構成になるように構成され、それによって上部区画内の少なくとも1つの品目を下部区画内の少なくとも1つの品目から分離し、
少なくとも1つの品目を加熱中に、少なくとも1つのシールは、上部区画内の少なくとも1つの品目は重力に起因して下部区画の中に落ちて、下部区画内の少なくとも1つの品目と混合するように適合されるように、開いた構成になるように構成される。
【0007】
一実施形態では、少なくとも1つのシールは、袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在する。
【0008】
一実施形態では、少なくとも1つの品目は食品品目である。
【0009】
一実施形態では、上部区画は液体品目を含有するように構成される。
【0010】
一実施形態では、少なくとも2つの区画は、それぞれが異なる品目を含有するように構成される。
【0011】
一実施形態では、少なくとも2つの区画は、それぞれが異なる食品品目を含有するように構成される。
【0012】
一実施形態では、第1の一次パネルはフロントパネルであり、第2の一次パネルはバックパネルである。
【0013】
一実施形態では、第1及び第2の一次パネルのそれぞれは、以下の材料、すなわち
a.PET
b.ナイロン
c.RCPP
の少なくとも1つを備えるフィルムから作成される。
【0014】
一実施形態では、第1及び第2の一次層のそれぞれは、3層を備えるフィルムから作成され、3層はフィルムの第1の層、フィルムの第2の層及びフィルムの第3の層であり、フィルムの第1の層はRCPPを備え、フィルムの第2の層はナイロンを備え、フィルムの第3の層はPETを備え、3層は(好ましくは接着剤により)(好ましくは一緒に接合される。
【0015】
一実施形態では、フィルムの第1の層は封じ込め領域に面する内層であり、フィルムの第2の層はフィルムの第1の層とフィルムの第3の層との間の中間層であり、フィルムの第3の層は外層である。
【0016】
一実施形態では、袋の基部は、拡開するように構成され、それによって袋が立位にある時に袋を安定させるためにフーチングを提供するガセット形態(下部ガセット形態)からなる。
【0017】
一実施形態では、封じ込め領域内の圧力により袋が立位になる。
【0018】
一実施形態では、少なくとも1つのシールは、加熱すると開いた構成になるように構成された破壊可能な高分子シールである。
【0019】
一実施形態では、少なくとも1つのシールは、開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリである。
【0020】
一実施形態では、少なくとも1つのシールは、加熱すると開いた構成になるように構成された破壊可能な高分子シール、及び開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリである。
【0021】
一実施形態では、開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリは、下部区画と破壊可能な高分子シールとの間に配置される。
【0022】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールはEVAを備える。
【0023】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールは少なくとも2層を備え、2層は、破壊可能な高分子シールの第1の層及び破壊可能な高分子シールの第2の層であり、破壊可能な高分子シールの第1の層はEVAを備え、破壊可能な高分子シールの第2の層はCPPを備え、破壊可能な高分子シールの第1の層及び破壊可能な高分子シールの第2の層は(好ましくは1つ又はその接着剤により)一緒に接合される。
【0024】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールは閉鎖サブアセンブリと接合するように構成され、閉鎖サブアセンブリは2層を備え、2層は閉鎖サブアセンブリの第1の層及び閉鎖サブアセンブリの第2の層であり、閉鎖サブアセンブリの第1の層はOPP)又はRCPPであり、閉鎖サブアセンブリの第2の層はCPPである。
【0025】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールの第1の層は、閉鎖サブアセンブリの第1の層と接合するように構成される。
【0026】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールは第1の一次パネルの一部に接合され、又は第1の一次パネルの一部として形成され、閉鎖サブアセンブリは第2の一次パネルの一部に接合され、又は第2の一次パネルの一部として形成される。
【0027】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールは第2の一次パネルの一部に接合され、又は第2の一次パネルの一部として形成され、閉鎖サブアセンブリは第1の一次パネルの一部に接合され、又は第1の一次パネルの一部として形成される。
【0028】
一実施形態では、開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリは、ジップロック(下部ジップロック)(登録商標)である。
【0029】
一実施形態では、ジップロック(下部ジップロック)はPP又はPEから作成される。
【0030】
一実施形態では、袋は、袋の基部と反対側の袋の頂部又は頂部付近に開口を更に備え、少なくとも1つの品目は、開口を通って袋の上部区画に入るように構成される。
【0031】
一実施形態では、開口は、開いた時に開口を通って上部区画に接近することができ、閉じた時に開口を通って上部区画に接近するのを防ぐ、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリ(上部開放可能で再閉鎖可能なアセンブリ)を備える。
【0032】
一実施形態では、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリ(上部開放可能で再閉鎖可能なアセンブリ)は、ジップロック(上部ジップロック)である。
【0033】
一実施形態では、ジップロック(上部ジップロック)はPP又はPEから作成される。
【0034】
一実施形態では、袋は、第1の非熱融着性層及び第2の非熱融着性層を備える非熱融着性アセンブリを更に備え、第1及び第2の非熱融着性層は、袋の2つの対向する側面の間で袋を横切って延在し、互いに面し、非熱融着性アセンブリは、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリの上に配置される。
【0035】
一実施形態では、少なくとも第1又は第2の非熱融着性層は、以下の材料、すなわち
a.PE
b.PP
c.PET
d.CPP
の少なくとも1つを備える。
【0036】
一実施形態では、第1の非熱融着性層は、2層を備えるフィルムから作成され、2層は、第1の非熱融着性層のフィルムの第1の層及び第1の非熱融着性層のフィルムの第2の層であり、第1の非熱融着性層のフィルムの第1の層はPETを備え、第1の非熱融着性層のフィルムの第2の層はCPPを備え、第1の非熱融着性層のフィルムの2層は1つ又はその接着剤により一緒に接合される。
【0037】
一実施形態では、第2の非熱融着性層は、2層を備えるフィルムから作成され、2層は、第2の非熱融着性層の第1の層及び第2の非熱融着性層の第2の層であり、第2の非熱融着性層の第1の層はPE又はPPを備え、第2の非熱融着性層の第2の層はCPPを備え、第2の非熱融着性層の2層は(好ましくは1つ若しくはその接着剤により)一緒に接合される。
【0038】
一実施形態では、袋は、引き裂きを促すために脆弱線を更に備え、脆弱線は、袋の2つの対向する側面の間で袋を横切って延在する。
【0039】
一実施形態では、引き裂きノッチは、袋の対向する側面の一方又はそれぞれに、袋が使用者によって引き裂くことができる所に提供される。
【0040】
一実施形態では、脆弱線は、少なくとも1つのシールに沿って又は少なくとも1つのシールに隣接して提供される。
【0041】
一実施形態では、脆弱線は、破壊可能な高分子シールに沿って又は破壊可能な高分子シールに隣接して提供される。
【0042】
一実施形態では、袋は、上部区画が配置される上部帯域(上部区画)で袋の対向する側面の一方又はそれぞれに提供される通気開口を更に備え、通気開口は、気体及び/又は蒸気を封じ込め領域から逃すことができるために少なくとも1つの品目を加熱中に開くように構成される。
【0043】
一実施形態では、上部帯域(上部区画)は、封じ込め領域内の圧力に起因して拡開するように構成されたガセット形態(上部ガセット形態)を備える。
【0044】
一実施形態では、上部帯域(上部区画)は、ガセット形態(上部ガセット形態の折線に沿って袋を横切って延在する通気層(通気テープ)を備え、通気層(通気テープ)は通気開口を提供するように構成される。
【0045】
一実施形態では、通気層(通気テープ)はEVAを備える。
【0046】
一実施形態では、通気層(通気テープ)は少なくとも2層を備え、2層は通気層(通気テープ)の第1の層及び通気層(通気テープ)の第2の層であり、通気層(通気テープ)の第1の層はEVAを備え、通気層(通気テープ)の第2の層はPETを備え、通気層(通気テープ)の2層は(好ましくは1つ又はその接着剤により)一緒に接合される。
【0047】
一実施形態では、脆弱線は、第1及び第2の一次パネルが互いに接近する時に、ヒンジ線は垂れることができ、第1及び第2の一次パネルが遠ざかる時に、ヒンジ線は上部区画を下部区画の上にすることができるように、ヒンジ線として機能する。
【0048】
第2の態様では、本発明は、電子レンジ内で少なくとも1つの食品品目を加熱することにより加熱又は料理するための袋であり、袋は、
第1の一次パネル、並びに周囲内に封じ込め領域を形成するために第1の一次パネルと共に周囲に形成され及び/又は第1の一次パネルに密封された第2の一次パネルであって、袋は、袋の基部に下部帯域、及び下部帯域の上に配置された又は下部帯域の上に配置されるように構成された上部帯域を生成するために、封じ込め領域を横切って延在するシールにより少なくとも2つの帯域に分けられ、シールは、封じ込め領域が加熱された時に開くように構成され、それによって上部帯域の封じ込め領域内の少なくとも1つの食品品目がシールを通過して、下部帯域の封じ込め領域内の少なくとも1つの食品品目と混合することができる開放可能なシールである、第1の一次パネル並びに第2の一次パネルを備える。
【0049】
一実施形態では、少なくとも1つのシールは、袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在する。
【0050】
一実施形態では、上部帯域は上部区画を備え、下部帯域は下部区画を備え、上部及び下部区画は少なくとも1つの食品品目を保存するように構成される。
【0051】
一実施形態では、上部及び下部区画は、それぞれが異なる食品品目を含有するように構成される。
【0052】
一実施形態では、第1の一次パネルはフロントパネルであり、第2の一次パネルはバックパネルである。
【0053】
一実施形態では、上部帯域は上部区画を備え、下部帯域は下部区画を備える。
【0054】
一実施形態では、第1及び第2の一次パネルのそれぞれは、以下の材料、すなわち
a.PET
b.ナイロン
c.RCPP
の少なくとも1つを備えるフィルムから作成される。
【0055】
一実施形態では、第1及び第2の一次パネルのそれぞれは、3層を備えるフィルムから作成され、3層はフィルムの第1の層、フィルムの第2の層及びフィルムの第3の層であり、フィルムの第1の層はRCPPを備え、フィルムの第2の層はナイロンを備え、フィルムの第3の層はPETを備え、3層は(好ましくは1つ又はその接着剤により)一緒に接合される。
【0056】
一実施形態では、フィルムの第1の層は封じ込め領域に面する内層であり、フィルムの第2の層は、フィルムの第1の層とフィルムの第3の層との間の中間層であり、第3の層は外層である。
【0057】
一実施形態では、袋の基部は、拡開するように構成され、それによって袋が立位にある時に袋を安定させるためにフーチングを提供する、ガセット形態(下部ガセット形態)からなる。
【0058】
一実施形態では、封じ込め領域内の圧力により袋が立位になる。
【0059】
一実施形態では、シールは、加熱すると開いた構成になるように構成された破壊可能な高分子シールである。
【0060】
一実施形態では、シールは、第1及び第2の一次パネルを一緒に付着することによって提供される。
【0061】
一実施形態では、シールは、開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリである。
【0062】
一実施形態では、シールは、加熱すると開いた構成になるように構成された破壊可能な高分子シール、及び開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリである。
【0063】
一実施形態では、開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリは、下部区画と破壊可能な高分子シールとの間に配置される(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在する、及び/又は破壊可能な高分子シールに平行である)。
【0064】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールはEVAを備える。
【0065】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールは少なくとも2層を備え、2層は、破壊可能な高分子シールの第1の層及び破壊可能な高分子シールの第2の層であり、破壊可能な高分子シールの第1の層はEVAを備え、破壊可能な高分子シールの第2の層はCPPを備え、破壊可能な高分子シールの2層は(好ましくは1つ又はその接着剤により)一緒に接合される。
【0066】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールは閉鎖サブアセンブリと接合するように構成され、閉鎖サブアセンブリは2層を備え、2層は閉鎖サブアセンブリの第1の層及び閉鎖サブアセンブリの第2の層であり、閉鎖サブアセンブリの第1の層はOPP又はRCPPであり、閉鎖サブアセンブリの第2の層はCPPである。
【0067】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールの第1の層は、閉鎖サブアセンブリの第1の層と接合するように構成される。
【0068】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールは第1の一次パネルの一部に接合され、又は第1の一次パネルの一部として形成され、閉鎖サブアセンブリは第2の一次パネルの一部に接合され、又は第2の一次パネルの一部として形成される。
【0069】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールは第2の一次パネルの一部に接合され、又は第2の一次パネルの一部として形成され、閉鎖サブアセンブリは第1の一次パネルの一部に接合され、又は第1の一次パネルの一部として形成される。
【0070】
一実施形態では、開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリは、ジップロック(下部ジップロック)である。
【0071】
一実施形態では、ジップロック(下部ジップロック)はPP又はPEから作成される。
【0072】
一実施形態では、袋は、袋の基部と反対側の袋の頂部又は頂部付近に開口を更に備え、少なくとも1つの食品品目は、開口を通って袋の上部帯域に入るように構成される。
【0073】
一実施形態では、開口は、開いた時に開口を通って上部区画に接近することができ、閉じた時に開口を通って上部区画に接近するのを防ぐ、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリ(上部開放可能で再閉鎖可能なアセンブリ)を備える。
【0074】
一実施形態では、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリ(上部開放可能で再閉鎖可能なアセンブリ)は、ジップロック(上部ジップロック)である。
【0075】
一実施形態では、ジップロック(上部ジップロック)はPP又はPEから作成される。
【0076】
一実施形態では、袋は、第1の非熱融着性層及び第2の非熱融着性層を備える非熱融着性アセンブリを更に備え、第1及び第2の非熱融着性層は、袋の2つの対向する側面の間で袋を横切って延在し(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在し)、互いに面し、非熱融着性アセンブリは、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリの上に(及び好ましくは開放可能で再閉鎖可能なアセンブリに平行に)配置される。
【0077】
一実施形態では、第1又は第2の非熱融着性層の少なくとも1つは、以下の材料、すなわち
a.PE
b.PP
c.PET
d.CPP
の少なくとも1つを備える。
【0078】
一実施形態では、第1の非熱融着性層は、2層を備えるフィルムから作成され、2層は、第1の非熱融着性層のフィルムの第1の層及び第1の非熱融着性層のフィルムの第2の層であり、第1の非熱融着性層のフィルムの第1の層はPETを備え、第1の非熱融着性層のフィルムの第2の層はCPPを備え、第1の非熱融着性層のフィルムの2層は(好ましくは1つ又はその接着剤により)一緒に接合される。
【0079】
一実施形態では、第2の非熱融着性層は、2層を備えるフィルムから作成され、2層は、第2の非熱融着性層のフィルムの第1の層及び第2の非熱融着性層のフィルムの第2の層であり、第2の非熱融着性層のフィルムの第1の層はPE又はPPを備え、第2の非熱融着性層のフィルムの第2の層はCPPを備え、第2の非熱融着性層のフィルムの2層は(好ましくは1つ又はその接着剤により)一緒に接合される。
【0080】
一実施形態では、袋は、引き裂きを促すために脆弱線を更に備え、脆弱線は、袋の2つの対向する側面の間で袋を横切って延在する(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸に水平に横切って延在する)。
【0081】
一実施形態では、引き裂きノッチは、袋の対向する側面の一方又はそれぞれに、袋が使用者によって引き裂くことができる所に提供される。
【0082】
一実施形態では、脆弱線は、シールに沿って又はシールに隣接して提供される。
【0083】
一実施形態では、脆弱線は、その若しくは1つの破壊可能な高分子シールに沿って又はその若しくは1つの破壊可能な高分子シールに隣接して提供される。一実施形態では、袋は、上部区画が配置された上部帯域において袋の対向する側面の一方又はそれぞれに提供される通気開口を更に備え、通気開口は、気体又は蒸気の少なくとも一方を封じ込め領域から逃すことができるために、少なくとも1つの食品品目を加熱中に開くように構成される。
【0084】
一実施形態では、上部帯域(上部区画)は、封じ込め領域内の圧力に起因して拡開するように構成されたガセット形態(上部ガセット形態)を備える。
【0085】
一実施形態では、上部帯域(上部区画)は、ガセット形態(上部ガセット形態)の折線に沿って袋を横切って延在する(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸に水平に横切って延在する)通気層(通気テープ)を備え、通気層は通気開口を提供するように構成される。
【0086】
一実施形態では、通気層(通気テープ)はEVAを備える。
【0087】
一実施形態では、通気層(通気テープ)は少なくとも2層を備え、2層は通気層(通気テープ)の第1の層及び通気層(通気テープ)の第2の層であり、通気層(通気テープ)の第1の層はEVAを備え、通気層(通気テープ)の第2の層はPETを備え、通気層(通気テープ)の2層は(好ましくは1つ又はその接着剤により)一緒に接合される。
【0088】
一実施形態では、脆弱線は、第1及び第2の一次パネルが互いに接近する時に、ヒンジ線は上部帯域(上部区画)を垂らすことができ、第1及び第2の一次パネルが遠ざかる時に、ヒンジ線は上部帯域(上部区画)を下部帯域(下部区画)の上にすることができるように、ヒンジ線として機能する。
【0089】
第3の態様では、本発明は、電子レンジ内で少なくとも1つの食品品目を加熱する(又は加熱することによって料理する)ための袋であり、袋は、
第1の一次パネル、並びに周囲内に封じ込め領域を形成するために第1の一次パネルと共に周囲に形成され、及び/又は第1の一次パネルに密封された第2の一次パネルであって、袋は、袋の基部に下部帯域、及び下部帯域の上に配置された又は下部帯域の上に配置されるように構成された上部帯域を生成するために、封じ込め領域を横切って延在する(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在する)破壊可能な高分子シールにより少なくとも2つの帯域に分けられ、破壊可能な高分子シールは、封じ込め領域が加熱された時に壊れて開くように適合され、それによって上部帯域の封じ込め領域内の少なくとも1つの食品品目を下部帯域に動かして、下部帯域の封じ込め領域内の少なくとも1つの食品品目と混合する、第1の一次パネル並びに第2の一次パネルを備える。
【0090】
一実施形態では、上部帯域は上部区画を備え、下部帯域は下部区画を備え、上部及び下部区画は少なくとも1つの食品品目を保存するように構成される。
【0091】
一実施形態では、第1の一次パネルはフロントパネルであり、第2の一次パネルはバックパネルである。
【0092】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールはEVAから作成される。
【0093】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールは少なくとも2層を備え、2層は、破壊可能な高分子シールの第1の層及び破壊可能な高分子シールの第2の層であり、破壊可能な高分子シールの第1の層はEVAを備え、破壊可能な高分子シールの第2の層はCPPを備え、破壊可能な高分子シールの2層は、(好ましくは1つ又はその接着剤により)一緒に接合される。
【0094】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールは閉鎖サブアセンブリと接合するように構成され、閉鎖サブアセンブリは2層を備え、2層は第1の層及び第2の層であり、第1の層はOPP又はRCPPであり、第2の層はCPPである。
【0095】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールの第1の層は、閉鎖サブアセンブリの第1の層と接合するように構成される。
【0096】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールは第1の一次パネルの一部に接合され、又は第1の一次パネルの一部として形成されてもよく、閉鎖サブアセンブリ層は第2の一次パネルの一部に接合され、又は第2の一次パネルの一部として形成されてもよい。
【0097】
一実施形態では、破壊可能な高分子シールは第2の一次パネルの一部に接合され、又は第2の一次パネルの一部として形成されてもよく、閉鎖サブアセンブリ層は第1の一次パネルの一部に接合され、又は第1の一次パネルの一部として形成されてもよい。
【0098】
一実施形態では、第1及び第2の一次パネルのそれぞれは、以下の材料、すなわち
a.PET
b.ナイロン
c.RCPP
の少なくとも1つを備えるフィルムから作成される。
【0099】
一実施形態では、第1及び第2の一次パネルのそれぞれは、3層を備えるフィルムから作成され、3層はフィルムの第1の層、フィルムの第2の層及びフィルムの第3の層であり、フィルムの第1の層はRCPPを備え、フィルムの第2の層はナイロンを備え、第3の層はPETを備え、フィルムの3層は(好ましくは1つ又はその接着剤により)一緒に接合される。
【0100】
一実施形態では、第1の層は封じ込め領域に面する内層であり、第2の層は第1の層と第3の層との間の中間層であり、第3の層は外層である。
【0101】
一実施形態では、袋の基部は、拡開するように構成され、それによって袋が立位にある時に袋を安定させるためのフーチングを提供するガセット形態(下部ガセット形態)からなる。
【0102】
一実施形態では、封じ込め領域内の圧力により袋が立位になる。
【0103】
一実施形態では、袋は開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリを更に備える。
【0104】
一実施形態では、開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリは、下部区画と破壊可能な高分子シールとの間に配置される(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在する、及び/又は破壊可能な高分子シールに平行である)。
【0105】
一実施形態では、開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリは、ジップロック(下部ジップロック)である。
【0106】
一実施形態では、ジップロック(下部ジップロック)はPP又はPEから作成される。
【0107】
一実施形態では、袋は、基部と反対側の頂部又は頂部付近に開口を更に備え、少なくとも1つの食品品目は、基部を通って袋の上部帯域(上部区画)に入るように構成される。
【0108】
一実施形態では、開口は、開いた時に開口を通って上部区画(上部帯域)に接近することができ、閉じた時に開口を通って上部区画(上部帯域)に接近するのを防ぐ、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリ(上部開放可能で再閉鎖可能なアセンブリ)を備える。
【0109】
一実施形態では、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリは、ジップロック(上部ジップロック)である。
【0110】
一実施形態では、ジップロック(上部ジップロック)はPP又はPEから作成される。
【0111】
一実施形態では、袋は、第1の非熱融着性層及び第2の非熱融着性層を備える非熱融着性アセンブリを更に備え、第1及び第2の非熱融着性層は、袋の2つの対向する側面の間で袋を横切って延在し(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在し)、互いに面し、非熱融着性アセンブリは、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリの上に(開放可能で再閉鎖可能なアセンブリに平行に)配置される。
【0112】
一実施形態では、第1又は第2の非熱融着性層の少なくとも1つは、以下の材料、すなわち
a.PE
b.PP
c.PET
d.CPP
の少なくとも1つを備える。
【0113】
一実施形態では、第1の非熱融着性層は、2層を備えるフィルムから作成され、2層は、フィルムの第1の非熱融着性層の第1の層及びフィルムの第1の非熱融着性層の第2の層であり、フィルムの第1の非熱融着性層の第1の層はPETを備え、フィルムの第1の非熱融着性層の第2の層はCPPを備え、フィルムの第1の非熱融着性層の2層は1つ又はその接着剤により一緒に接合される。
【0114】
一実施形態では、第2の非熱融着性層は、2層を備えるフィルムから作成され、2層は、第2の非熱融着性層のフィルムの第1の層及び第2の非熱融着性層のフィルムの第2の層であり、第2の非熱融着性層のフィルムの第1の層はPE又はPPを備え、第2の非熱融着性層のフィルムの第2の層はCPPを備え、第2の非熱融着性層のフィルムの2層は1つ又はその接着剤により一緒に接合される。
【0115】
一実施形態では、袋は、引き裂きを促すために脆弱線を更に備え、脆弱線は、袋の2つの対向する側面の間で袋を横切って延在する(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在する)。
【0116】
一実施形態では、引き裂きノッチは、袋の対向する側面の一方又はそれぞれに、袋が使用者によって引き裂くことができる所に提供される。
【0117】
一実施形態では、脆弱線は、シールに沿って又はシールに隣接して提供される。
【0118】
一実施形態では、脆弱線は、破壊可能な高分子シールに沿って又は破壊可能な高分子シールに隣接して提供される。
【0119】
一実施形態では、袋は、上部区画が配置された上部帯域において袋の対向する側面の一方又はそれぞれに提供される通気開口を更に備え、通気開口は、気体及び/又は蒸気を封じ込め領域から逃すことができるために、食品を加熱中に開くように構成される。
【0120】
一実施形態では、上部帯域(上部区画)は、封じ込め領域内の圧力に起因して拡開するように構成されたガセット形態(上部ガセット形態)を備える。
【0121】
一実施形態では、上部帯域(上部区画)は、ガセット形態(上部ガセット形態)の折線に沿って袋を横切って延在する(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在する)通気層(通気テープ)を備え、通気層は通気開口を提供するように構成される。
【0122】
一実施形態では、通気層(通気テープ)はEVAを備える。
【0123】
一実施形態では、通気層(通気テープ)は少なくとも2層を備え、2層は通気層(通気テープ)の第1の層及び通気層(通気テープ)の第2の層であり、通気層(通気テープ)の第1の層はEVAを備え、通気層(通気テープ)の第2の層はPETを備え、通気層(通気テープ)の2層は1つ又はその接着剤により一緒に接合される。
【0124】
一実施形態では、脆弱線は、第1及び第2の一次パネルが互いに接近する時に、ヒンジ線は垂れることができ、第1及び第2の一次パネルが遠ざかる時に、ヒンジ線は上部区画を下部区画の上にすることができるように、ヒンジ線として機能する。
【0125】
第4の態様では、本発明は、上記の態様のいずれかに定義されたような袋を使用する方法であり、方法は少なくとも以下のステップ、すなわち
上文のいずれか1つに定義されたような袋を提供することと、
上部及び下部区画がどちらも少なくとも1つの品目又は食品で満たされるように、少なくとも1つの品目又は食品を袋の中に導入することと、
封じ込め領域から少なくとも1つの品目又は食品が漏れないように、且つ上部区画内の少なくとも1つの品目又は食品が、少なくとも予熱段階まで下部区画内の少なくとも1つの品目から分離できるように、あらゆる開口を密封又は閉鎖することと、
エンドユーザに使用可能な袋を提供することとを備える。
【0126】
第5の態様では、本発明は、少なくとも1つの商品品目を加熱するための袋の製造方法であり、方法は、
第1の一次パネル、並びに周囲内に封じ込め領域を形成するために、第1の一次パネルと共に周囲に形成され及び/又は第1の一次パネルに密封された第2の一次パネルを備える、少なくとも1つの品目を加熱するための袋として提供することであって、袋は、袋の基部に下部帯域、及び下部帯域の上に配置された又は下部帯域の上に配置されるように構成された上部帯域を生成するために、封じ込め領域を横切って延在する(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在する)少なくとも1つのシールにより少なくとも2つの帯域に分けられ、少なくとも1つのシールは、加熱時に上部帯域内のあらゆる品目を動かして、下部帯域内のあらゆる品目と混合することができるように構成される、提供することと、
少なくとも1つの品目が上部及び下部帯域の一方又は両方に配置されるように、少なくとも1つの品目を封じ込め領域の中に導入することと、
封じ込め領域から品目が漏れないように、且つ上部区画内の少なくとも1つの品目が、少なくとも予熱段階まで下部区画内の少なくとも1つの品目から分離できるように、熱及び圧力を加えることにより袋のあらゆる開口を閉鎖することとを備える。
【0127】
第6の態様では、本発明は、加熱した食品品目を提供するために電子レンジで加熱可能な二重パックの形の袋であり、パックは(a)パックのパッケージ、(b)パッケージの第1の区画内の第1の電子レンジで加熱可能な食品内容物、及び(c)パッケージの第2の区画内の第2の電子レンジで加熱可能な食品内容物を備え又は含み、
パッケージは、内容物に入力した電磁波を受けて、第1及び第2の区画を連結することができ、第1及び第2の区画の内容物を関連付けることができる破壊帯域を有し、第1の区画を備えるパックの一部は、第1の区画の内容物を電子レンジで加熱することにより、依存部分が破壊中及び/又は破壊に続いて上昇し、それによって重力を使用して第1の区画の内容物の少なくとも一部が第2の区画の内容物の上に落ちるように構成されるように、電子レンジ内で破壊帯域及び第2の区画を備えたパックの依存部分で安定することができる。
【0128】
一実施形態では、第1の電子レンジで加熱可能な食品内容物は、液体又は流体の形である。
【0129】
一実施形態では、パッケージは、主にフロント及びバックパネルであり、食品区画を備えたパックの一部は、安定性を提供するためにガセット形態(第1のガセット形態)又はガセット形態によって形成されたフーチングを有する。
【0130】
一実施形態では、第1の区画を備えたパックの一部は、ガセット形態(第2のガセット形態)を有する。
【0131】
一実施形態では、パッケージは、主に熱融着性プラスチックフィルム及び/又はプラスチックフィルム積層体からなる。
【0132】
一実施形態では、パッケージは、加熱して湿らせた食品を摂取できるために開放可能な通路又は開口を有する。
【0133】
一実施形態では、パッケージは、第1の区画の内側の圧力から開けられるように構成された開放可能な通気口を備える。
【0134】
一実施形態では、通気口は破壊帯域を破壊後に開いてもよい。
【0135】
一実施形態では、パックのパッケージの前駆体は、上部及び下部区画の一方又は両方が内容物を受領できるように、少なくとも1つの側面の閉鎖可能な、及び/又は熱融着性開口を有する。
【0136】
一実施形態では、前駆体はすでに密封された破壊帯域を有する。
【0137】
第7の態様では、本発明は、第6の態様の記載のいずれかに定義されたような二重パックの形の袋のパッケージに交換可能な前駆体パッケージ材料である。
【0138】
第8の態様では、本発明は、全てを電子レンジ内でその含有した水分を電子レンジで加熱し、破壊及び重力の関連により、その含有した食品の断片を湿らせて加熱するために分画した小売パックである。
【0139】
第9の態様では、本発明は、破壊帯域、パッケージの第1の区画内の食品、及びパッケージの第2の区画内の電子レンジで加熱可能な液体又は液体製品を備えた閉じたパッケージであり、内容物を関連付けることができるように二重パックに入力した電磁波を受けて破壊帯域を開口する二重パックを準備するために、顧客の利用のためにパッケージ構成要素を提供するために、少なくとも主にプラスチックフィルム又はプラスチックフィルム積層体の原料であり、原料は、適切な食品又は原料を備えた食品と一緒に、第1の区画の上に破壊帯域の少なくとも一部を備えた二重パックの少なくとも一部の安定したフーチングを電子レンジ内で提供するために、ガセット形態を有する。
【0140】
第10の態様では、本発明は、パックのパッケージの第1の区画内の電子レンジで加熱可能な品目が、加熱される時に破壊帯域を通ってパックの第2の区画に突破する種類の二重の電子レンジで加熱可能な食品パックを提供する原料であり、原料は、1つ又は複数のそれぞれの内容物を閉じ込めるために、閉鎖する前の第1及び第2の区画の一方又は両方は袋であることを特徴とし、第1及び第2の区画のその一方は、その内容物と連動して破壊帯域の下に安定した支持基部を画定するように構成されることを更に特徴とする。
【0141】
第11の態様では、本発明は、加熱した食品製品を提供するために電子レンジで加熱可能な二重パックであり、パックは、(a)パックのパッケージ、(b)パッケージの1つの区画内の食品、及び(c)パッケージの第2の区画内の電子レンジで加熱可能な液体若しくは液体製品を備え又は含み、
パッケージは、液体又は液体製品に入力した電磁波を受けて区画に連結できる流体破壊帯域を有し、
それらの内容物を関連付けることができ、食品区画を備えたパックの一部は電子レンジ内で安定することができ、流体破壊帯域、並びに液体又は液体製品を電子レンジで加熱することにより、その依存部分が破壊中及び/又は破壊に続いて上昇し、それによって重力を使用して少なくとも一部の液体又は液体製品が食品の上に落ちるように、液体又は液体製品区画を備えたパックの依存部分を備える。
【0142】
一実施形態では、パッケージは主にフロント及びリアパネルからなり、食品区画を備えたパックの一部は、安定性を提供するためにガセット又は混合型ガセットフーチングを有する。
【0143】
一実施形態では、液体又は液体製品区画を備えたパックの一部は、ガセット又は混合型ガセットを有する。
【0144】
一実施形態では、パッケージは、主に熱融着性プラスチックフィルム及び/又はプラスチックフィルム積層体からなる。
【0145】
一実施形態では、パッケージは、加熱して湿らせた食品を摂取することができるように開放可能な通路を有する。
【0146】
一実施形態では、流体圧力を有することにより、液体又は液体製品区画から通気口を開くことができる。
【0147】
一実施形態では、前記通気口は、流体破壊帯域を流体が突破した後に開く。
【0148】
一実施形態では、パックのパッケージの前駆体は、区画領域の一方又は両方が内容物を受領できるために、少なくとも1つの摺動閉鎖可能な及び/又は熱融着可能な開口を有する。
【0149】
一実施形態では、前駆体はすでに密封した破壊帯域を有する。
【0150】
第12の態様では、本発明は、第11の態様の記載のいずれかの二重パックのパッケージに交換可能な前駆体パッケージ材料である。
【0151】
第13の態様では、本発明は、全てを電子レンジ内でその含有した水分を電子レンジで加熱し、破壊及び重力の関連により、その含有した食品の断片を湿らせて加熱するために分画した小売パックである。
【0152】
第14の態様では、本発明は、破壊帯域、パッケージの第1のチャンバ内の食品、及び第2のチャンバ内の電子レンジで加熱可能な液体又は液体製品を備えた閉じたパッケージであり、内容物を関連付けることができるように二重パックに入力した電磁波を受けて破壊帯域を開口する二重パックを準備するために、顧客の利用のためにパッケージ構成要素を提供するために、少なくとも主にプラスチックフィルム又はプラスチックフィルム積層体の原料であり、原料は、適切な食品又は原料を備えた食品と一緒に、第1のチャンバの上に破壊帯域の少なくとも一部を備えた二重パックの少なくとも一部の安定したフーチングを電子レンジ内で提供するために、ガセット又は混合型ガセットの形を有する。
【0153】
第15の態様では、本発明は、パックのパッケージの1つのチャンバ内の電子レンジで加熱可能な流体が、加熱される時に破壊帯域を通ってパックの食品チャンバに突破する種類の二重の電子レンジで加熱可能な食品パックを提供する原料であり、原料は、1つ又は複数のそれぞれの内容物を閉じ込めるために閉じる前にチャンバの一方又は両方はパウチであることを特徴とし、食品を閉じ込めるための原料のその一部は、その食品内容物と連動して破壊帯域の下に安定した支持基部を画定する、又は画定できることを更に特徴とする。
【0154】
本発明の他の態様は、添付図面を参照して例として与えられたに過ぎない以下の記述から明らかになることがある。
【0155】
特許明細書、他の外部文書、又は他の情報源を参照した本明細書では、これは概して本発明の特徴を検討するための状況を提供することを目的とする。特段の指定がない限り、このような外部文書の参照は、このような文書、又はこのような情報源があらゆる法域において、先行技術であり、又は当技術分野における一般常識の一部を形成する許可として解釈してはならない。
【0156】
以下の説明のために、用語「上部」、「下部」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底部」、「横方向」、「長手方向」及びそれらの派生語は、図面で配向するように本発明に関連するものとする。しかし本発明は、逆と明言する場合を除いて、様々な代替型を想定してもよいことを理解されたい。添付図面に例示され、以下の記載に説明された特定のデバイスは、本発明の例示的実施形態に過ぎないことも理解されたい。それ故に本明細書に開示された実施形態に関連した特定の寸法及び他の物理的特性は、限定するとみなすべきではない。
【0157】
用語「備える(comprise)」は、様々な法域下で排他的又は包括的意味のいずれであってもよいと認識される。本明細書のために、及び特段の断りがない限り、用語「備える(comprise)」は包括的意味を有するものとし、すなわち列挙した構成要素を直接参照するだけでなく、他の特定されない構成要素又は要素も包むことを意味するとみなす。この理論は、用語「備える(comprises)」又は「備える(comprised)」又は「備える(comprising)」が、装置、或いは方法又は工程における1つ若しくは複数のステップに関連して使用される時にも使用される。
【0158】
以上及び以下で使用する場合、用語「及び/又は」は「及び」若しくは「又は」、又は両方を意味する。
【0159】
以上及び以下で使用する場合、名詞に続く「s」は、名詞の複数形及び/又は単数形を意味する。
【0160】
特許請求の範囲で使用される時、及び特段の断りがない限り、単語「for」は「適する」のみを意味し、例えば記載した目的に具体的に「適合する」又は「構成される」のではないと解釈されるべきである。
【0161】
特段の断りがない限り、単語「ジップロック」は以上及び以下で使用する場合、第1の連結閉鎖部材を含む第1の閉鎖輪郭、及び第2の連結閉鎖部材を含む第2の閉鎖輪郭を備える閉鎖配置を意味することがあり、第1及び第2の連結閉鎖部材は、閉じた構成になるように選択的に係合し、開いた構成になるように係脱するように配置されて構成される。同じ理論は、以下で使用する場合に単語「上部ジップロック」及び「下部ジップロック」に適用するべきである。
【0162】
図面の簡単な説明
本発明の好ましい実施形態は、例のみとして図面を参照して記載される。
【図面の簡単な説明】
【0163】
【
図1】本発明の好ましい一実施形態による袋の正面立面図を示す。
【
図2】ガセット形態を示す
図1の袋の正面立面図を示す。
【
図5】完全に拡開した位置にある袋の基部におけるガセット形態(下部ガセット形態)を示す、
図5の袋の等角図を示す。
【
図7】袋の頂部の開口を示す
図1の袋の頂部等角図を示す。
【
図8】袋の下部区画が自立型食品ボールとして機能する場合の
図1の袋の下部区画の頂部等角図を示す。
【
図9】袋の上部及び下部区画の両方が食品品目で充填された場合の袋を示す。
【
図9A】
図9の袋の断面図であり、下部区画を備える下部帯域に関する袋の上部区画を備える上部帯域の一連の動き、及び下部区画への上部区画の内容物の放出を示す。
【
図9B】
図9の袋の断面図であり、下部区画を備える下部帯域に関する袋の上部区画を備える上部帯域の一連の動き、及び下部区画への上部区画の内容物の放出を示す。
【
図9C】
図9の袋の断面図であり、下部区画を備える下部帯域に関する袋の上部区画を備える上部帯域の一連の動き、及び下部区画への上部区画の内容物の放出を示す。
【
図9D】
図9の袋の断面図であり、下部区画を備える下部帯域に関する袋の上部区画を備える上部帯域の一連の動き、及び下部区画への上部区画の内容物の放出を示す。
【
図10】本発明の別の好ましい実施形態による充填された袋を示す。
【
図11】本発明の尚別の好ましい実施形態による袋を示す。
【
図12】本発明の更に好ましい実施形態による袋を示す。
【
図19】
図1~18の実施形態による袋に使用するための閉鎖サブアセンブリの図を示す。
【
図20】
図19の閉鎖サブアセンブリを別のパネルに接合する段階を示す。
【
図21】
図19の閉鎖サブアセンブリを別のパネルに接合する段階を示す。
【
図22】第1のモードの開口を備えた袋の一部として
図21のアセンブリを示す。
【
図26】2つの閉鎖要素の間に袋の第2のモードの開口を備えた
図25の袋の一部を示す。
【
図27】
図24及び25に示された袋の一部の更なる実施形態を示す。
【
図28】
図24及び25に示された袋の一部の更なる実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0164】
好ましい実施形態の詳細な説明
図1~9及び9A~9Dを参照すると、本発明の好ましい一実施形態による袋1が示されている。袋1は、袋1の内側を加熱することによって加熱又は料理される少なくとも1つの品目(好ましくは少なくとも1つの食品品目)を含有するのに適している。袋は、好ましくは大部分がプラスチックから作成され、袋がプラスチックであり、又は食品などの品目と接触するのであれば、使用される材料はこの用途に適する。材料は、好ましくはその後で摂取するために食品を十分に加熱するために十分な温度に曝すような時を含む、食品用プラスチックである。
【0165】
袋1は、第1の一次パネル2を含む。第1の一次パネル2は、フロントパネルと呼ばれることもある。袋1は第2の一次パネル4も備える。第2の一次パネル4はバックパネルと呼ばれることもある。第2の一次パネル4は、形成された/熱融着した周囲内に封じ込め領域Aを形成するために、第1の一次パネル2と共に周囲に形成され及び/又は第1の一次パネル2に密封される(熱融着及び/又は別法により密封される)。袋1は、好ましくは互いに熱融着された2つのシートから作成した、そのフロント及びバックパネルを有する。別法として、フロント及びバックパネル2、4は、折目が袋の周囲の一方を画定し、少なくとも一部が熱融着された残余部が封じ込め領域Aを画定するような手法で、1つのシートを折りたたむことによって作成されてもよい。
【0166】
封じ込め領域Aは、好ましくは封じ込め領域Aを横切って延在する(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在する)少なくとも1つのシール6により2つの区画に分けられる。シール6は、袋の1つの周囲領域Bから袋の別の周囲領域Cに延在する。シール6で、フロントパネル及びバックパネルは、2つの区画8及び10を生成するために一緒に接合される。2つの区画は、袋1の基部(基部は底部である)の近位に配置された下部区画8、及び下部区画8の上に配置された上部区画10であり、上部及び下部は、画像に描かれたように基準枠内にあり、ここに記載されるように加熱中に使用する時にも基準枠内にある。図に示されたように、袋1の上部帯域3は上部区画10を備え、袋1の下部帯域5は下部区画8を備える。図には2つの区画8、10のみが示されているが、袋は3つ以上の区画を備えてもよい。例えば3つ、4つ若しくは5つ、又はそれ以上の区画が存在してもよく、それらは隣接して互いに平行に配置され、各区画は、区画8及び9が配置されて互いに離間するのと同様の手法で、少なくとも1つのシール(若しくは少なくとも1つのシールを備える破壊帯域)を使用して別の区画から離間される。
【0167】
2つの区画8、10は、それぞれが少なくとも1つの品目又は混和材料7、9、好ましくは食品品目(食品品目は食品原料を含んでもよい)又は
図9に示されたような品目を含有するように構成される。
【0168】
袋1及びその内容物は加熱されてもよい。これは、内容物を備えた袋1を電子レンジの内側に置いた後に起きてもよい。品目7、9を加熱する前に、シール6は閉じた構成になるように構成され、それによって下部区画8内の品目7を上部区画10内の品目9から分離する。品目7、9を加熱中に、シール6は、上部区画10内の品目9が重力に起因して下部区画8の中に落下して、下部区画8内の品目7と混合することができるように開いて開いた構成になるように構成される。
【0169】
下部及び上部区画8、10は、同じ又は異なる品目を含有してもよい。好ましい一実施形態では、上部区画10は水などの液体/流体を含有し、下部区画8は、
図8及び9に示されたように料理するべき食品品目又は材料を含有する。空気が下部及び上部区画8、10のどちらか一方に存在し、又は存在してもよい。
【0170】
一実施形態では、第1及び第2の一次パネル2、4のそれぞれは、好ましくはPET、ナイロン及びRCPPから選択された材料の少なくとも1つを備えるフィルムから作成される。一実施形態では、第1及び第2の一次パネル2、4のそれぞれは、3層を備えるフィルムから作成され、第1の層はRCPPを備え、第2の層はナイロンを備え、第3の層はPETを備える。フィルムの3層は、好ましくは接着剤により一緒に接合される。フィルムの第1の層は封じ込め領域に面する内層であってもよく、フィルムの第2の層は、外層であってもよく、又はフィルムの第1の層とフィルムの第3の層との間の中間層である。フィルムの第3の層は外層であってもよい。
【0171】
示された実施形態では、シール6は、加熱すると開いて、開いた構成になるように構成された破壊可能な高分子シール14である。例えば破壊可能な高分子シール14は、フロントパネルとバックパネルとの間に接着取付剤を備えてもよく、これらのパネルを一緒に接合する。接着取付剤は透明であり、又は特定の基準に加熱した時に機能してもよく、それによって破壊可能なシール14が開く。これは、破壊可能な高分子シール14が特定の温度に又は特定の温度まで加熱された時に接着接合を弱めることによって起きてもよい。温度は接着接合の強度に影響を及ぼすことがある。温度が上昇すると、接着剤の粘着を弱めることがある。弛緩は、下部及び上部区画8、10のどちらか一方内の気体圧力の増加に起因して、パネル2、4が破壊可能な高分子シール14でそれぞれから遠ざかろうとするために、破壊可能な高分子シール14上の圧力が増加することに起因して起きることがある。又は接着取付剤の弛緩若しくは除去は、破壊可能な高分子シール14を開いた構成に動かす又は引くために、接着剤の加熱と破壊可能な高分子シール14上の圧力との組み合わせに起因して起きることがある。
【0172】
例として接着剤の接合は、区画の温度が摂氏約80~90度に達した時に破壊するように確立されてもよい。ジップロック閉鎖は、区画の温度が摂氏約100度である時に開いてもよい。区画内の空気圧が上部区画内の空気圧より下部区画内で大きい場合、区画がまずジップロックを開ける温度に達する必要があることがあり、その後圧力及び熱が上の接着シールに影響を及ぼすことができる。
【0173】
破壊可能な高分子シール14は、好ましくは一旦破壊可能な高分子シール14が開いた構成になると、もはや閉じることができないことを意味する、ワンオフシールである。
【0174】
好ましい形では、高分子シール14の外層はEVAを使用して作成されてもよい。糊状取付剤は、EVAとOPP/RCPPとの間に生成することができる。糊状取付剤は他の適切な材料によって生成することもできる。食品用糊が使用されてもよい。
【0175】
図1~10の実施形態は、好ましくはジップロック16の形の開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリも示す。ジップロック16は、下部区画8と破壊可能な高分子シール14との間、及びフロントパネル2とバックパネル4との中間に配置される。
【0176】
ジップロック16は2つの補完的ストリップ16A、16B(
図10参照)を備え、補完的ストリップ16A、16BはPP又はPEから形成されてもよい。
【0177】
破壊可能な高分子シール14及びジップロック16は、袋1の下部区画8と上部区画10との間に開放可能な分離部を生成してもよく、分離部は(後に記載するような)フィルムから形成されてもよい。ジップロック16は、使用者が開始した行為、及び/又は圧力(例えば封じ込め領域の内側の空気/気体圧力)によりジップロック16及び破壊可能な高分子シール14の両方が開くまで、下部区画8及び上部区画10内の品目7、9の混合を防ぐことができる。例えば上部区画10が水の形の品目7を含有し、下部区画8が米又は麺の形の品目9を含有する場合、使用者は袋1を電子レンジ内に置いて内容物を加熱してもよい。蒸気などからの熱により、特に十分な熱及び/又は内圧が袋の両方の区画の一方の中に構築されると、破壊可能な高分子シール14が開く。熱が上昇することにより、圧力(例えば空気/蒸気圧)が増加し、それ故に下部区画8が膨張することがあり、このような膨張はジップロック16をこじ開けて開く。ジップロック16及び破壊可能な高分子シール14の両方が開くと、次いで上部区画10内の水は下部区画8の中に落ち、下部区画8内の米又は麺と混合することができ、続いて米又は麺を下部区画8内で料理することができる。あらゆる加熱が連続し、その結果袋の内圧が増加することにより、任意に
図3に示されたように袋の周囲領域に配置された任意の通気開口18、20を介して圧力を発散してもよい。これは、好ましくは下部及び上部区画8、10が互いに開いた後に、水が袋内に落ち着き得る高さより上の場所にある。
【0178】
一実施形態では、破壊可能な高分子シール14は、高分子材料、例えば共重合体であるEVAを含んでもよく、又は高分子材料から作成されてもよい。一実施形態では、破壊可能な高分子シールは少なくとも2層を備え、第1の層はEVAを備え、第2の層はCPPを備え、2層は好ましくは接着剤により一緒に接合される。2層を一緒に加圧して2層を一緒に接合させるために圧力が加えられてもよい。
【0179】
図4及び5に示されたように、袋1の基部は、拡開するように構成され、それによって袋1が自立できるガセット形態60(下部ガセット形態)からなってもよい。従ってガセット形態60は、袋1が電子レンジ内で立位にある時に袋1を安定させるためにフーチングを提供することができる。このガセット形態60は袋の下部区画8にある。基部は、それ故に下部区画8の一部である。
【0180】
任意の一実施形態では、袋1は最初に電子レンジの内側に非立位状態で置かれてもよく、熱及び圧力が封じ込め領域Aの内側に構築し始めると、このような熱及び圧力により次いで袋1が立位になる。下部及び上部区画8、10のどちらか一方内の内圧が増加することにより、袋1がフロント及びバックパネル2、4によって膨張して、互いから遠ざかる。袋1は、それ故に加熱前に膨張状態の袋及びその区画が存在しないような手法で、品目7、9が詰まっている。それ故に予熱した状態で、袋1は最大容積ではない構成からなる。これは、それ故に袋1の内容物を加熱することにより内圧が増加すると、容積が増加する収容能力を袋1に提供する。熱若しくは蒸気及び/又は内圧は、結果として破壊可能な高分子シール14を開ける。熱及び圧力(例えば空気圧及び蒸気圧)の増加は、下部区画8の容積も膨張させ、このような膨張は、ジップロック16をこじ開けて開く。これは、次いで重力に起因して上部区画10内の水を下部区画8の中に落として、下部区画8内の米又は麺と混合することができ、続いて米又は麺を下部区画8内で料理することができる。一実施形態では、使用時に上部区画10を備える上部帯域3は、まず下部帯域5内の立位の下部区画に対して垂れた状態にあり、
図9A~9Dに連続して示されたように下部区画8に隣接している状態から上に動く。
図9Aに示されたように、上部区画10を備える上部帯域3は、まず下部帯域5内の立位の下部区画8に対して垂れた状態であり、下部帯域5内の下部区画12に隣接してもよい。このような位置では、ジップロック16の破壊可能な高分子シール14の一部が損なわれて開いた場合であっても、上部区画10が上部/下部区画の接合面(密封領域における)の下にあることは、上部区画10を上昇させて下部区画8の上になり、結果として品目、例えば水を下部区画8の中に注ぐ十分な内圧が構築されるまで、上部区画10内の品目、例えば水が下部区画8の中に挿入されないことを意味する。そのように垂れた時に、フロント及びバックパネル2、4は、破壊可能な高分子シール14で
図9Aに見られるように互いに連続している。この構成では、表記のヒンジ軸は、想定される垂れた構成が可能であるようにフロント及びバックパネルによって画定される。
図9Bは、わずかに上昇して下部区画8の上にある上部区画10を備える上部帯域を示す。
図9Cは、上昇して下部区画8を備える下部帯域5の上にある上部区画10を備える上部帯域3を示し、
図9Dは、圧力の増加に起因して開いたジップロック16及び破壊可能な高分子シールを示し、それによって上部区画10内の品目、例えば水が下部区画8の内側に落ちる。
図9B~9Cでは、下部区画8及び上部区画10の内側の矢印は、下部及び上部区画8、10の内側の温度の増加に起因した下部及び上部区画8、10の内側の内圧の方向を示す。示されたように、下部及び上部区画8、10内の内圧が増加するにつれて、下部及び上部区画8、10の内部容積が増加する。これは、上部及び下部区画8、10内の内圧が増加するにつれて、内壁(フロント及びリアパネル2、4によって形成された)に対して作用する力も増加するからであり、それによって下部及び上部区画8、10のそれぞれにおける壁の間の分離距離が増加する。
【0181】
一実施形態では、シール6は破壊可能な高分子シール14のみ(すなわちジップロックがない)の形であってもよい。これは
図11に示されている。
図11の袋1’’は、袋1’’がジップロック16を備えないことを除いて、
図1~9の袋1と同じである。
図12に示されたような代替実施形態では、シール6は、ジップロック16などのみの開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリの形であってもよい(しかし開放可能で再閉鎖可能なシールアセンブリの多くの他の適切な形が使用されてもよい)。
図12の袋1’’’は、袋1’’’が破壊可能な高分子シール14を備えないことを除いて、
図1~9の袋1と同じである。
【0182】
破壊可能な高分子シール14及びジップロック16の両方をシールとして有することは、一方が偶然破壊した場合であっても別の一方が依然として下部及び上部区画8、10内の品目が混合するのを防ぐことができることを意味する、二重層の保護ができるので好都合である。換言すると、ジップロック16が偶然開いた場合に、破壊可能な高分子シール14は、依然として上部及び下部区画内の品目の混合を防ぎ得る。同様に破壊可能な高分子シール14が偶然開いた場合(例えば保存/輸送中に通常周囲温度が高いことにより)、ジップロック16は、依然として下部及び上部区画8、10内の品目7、9の混合を防ぎ得る。ジップロック16の使用は、使用者が下部区画を再閉鎖できる追加の利点も有する。これは、例えば依然として下部区画8の内側に食品品目が若干残っており、使用者が後で摂取するために残っている食品品目を含有する下部区画を一時的に保存する(例えば冷蔵庫内に)と決めた時に、望ましいことがある。使用者は、下部区画内に残った食品を密封するためにジップロック16を再閉鎖することができる。上部区画10は次いで下部区画から分離され、それ故に下部区画8へのマウス入口21にジップロック16を提供し得る。
【0183】
下部及び上部区画8、10のどちらか一方の内側の圧力(空気又は蒸気圧など)は別として、ジップロック16及び破壊可能な高分子シール14は、(a)2つの真空吸着が袋のフロント及びバックパネルを引き離す、(b)加圧する、(c)外部フック又はベルクロ(登録商標)が袋の対向する側面を引き離す、(d)袋の内容物の化学反応で内部空気圧を生成する、(e)使用者の手/指によりフロント及びバックパネル2、4を手動で握って引き離すなどのいくつかの他の手段によって開くこともできる。
【0184】
図6及び7に示されたように、袋1は、基部と反対側にある頂部に又は頂部付近に開口20を任意に備え、少なくとも1つの品目は開口20を通って袋1の上部区画10に入るように構成される。
【0185】
開口20は、開いた時に開口を通って上部区画に接近でき、閉じた時に開口20を通って上部区画10に接近するのを防ぐ、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリを備える。示された実施形態では、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリはジップロック22であるが、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリの多くの他の適切な形が使用されてもよい。一実施形態では、袋は、第1の非熱融着性層71及び第2の非熱融着性層72を備える非熱融着性アセンブリ70を備える。第1及び第2の非熱融着性層71、72は、
図7に示されたように、袋の2つの対向する側面の間で袋1を横切って延在し(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在し)、互いに面する。非熱融着性アセンブリは、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリ、すなわちジップロック22(すなわち上部ジップロック22)の上に配置される。示されたように、非熱融着性アセンブリは、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリに平行に配置されてもよい。
【0186】
第1及び/又は第2の非熱融着性層は、PE、PP、PET、CPPの少なくとも1つを備える。
【0187】
一実施形態では、第1の非熱融着性層71は、2層を備えるフィルムから作成される。第1の非熱融着性層71のフィルムの第1の層はPETを備えてもよく、第1の非熱融着性層71のフィルムの第2の層はCPPを備えてもよい。第1の非熱融着性層71のフィルムの2層は、好ましくは接着剤により一緒に接合される。
【0188】
第2の非熱融着性層72も、2層を備えるフィルムから作成されてもよい。第2の非熱融着性層72のフィルムの第1の層は、PE又はPPを備えてもよく、第2の非熱融着性層72のフィルムの第2の層は、CPPを備えてもよい。第2の非熱融着性層72のフィルムの2層は、好ましくは接着剤により一緒に接合される。
【0189】
開口20、ジップロック22及び非熱融着性アセンブリ70は全てが任意であり、使用者の要求に依存し、袋はいかなる開口20、ジップロック22及び非熱融着性アセンブリ70も備えなくてもよいことに留意されたい。例えば封じ込め領域内に1つ又は複数の品目7、9をすでに予め包装した袋1は、もはや開口20に類似したいかなる開口も必要としないことがあり、従って一旦品目が封じ込め領域の内側に置かれると、第1及び第2の一次パネルは、開口20に類似した開口がないことを確実にするために、永久に熱融着されてもよい。同様にジップロック22及び非熱融着性アセンブリ70は、このような場合にも任意であってもよい。このような袋の一例は
図10に示されており、ここでは袋1’は、袋1’の第1及び第2の一次パネルが永久に熱融着され、袋1’の頂部にジップロックも非熱融着性アセンブリも存在しないことを除いて、
図1~9の袋と同じである。
【0190】
ジップロック22の一方の半体は、CPP層の拡幅部上に密封されてもよい。ジップロック22の他方の半体(反対側の半体)は、その第1の層としてPE又はPPから、及びその第2の層としてCPPから作成された反対側のテープの拡幅部上に密封されてもよい。PETはPE又はPPに熱融着することができないので、ジップロック22の上の袋1の開口を熱融着することはできない。袋1の頂部を開くことをより困難にさせるために、ジップロック22の一方の半体の裏は、袋上に熱融着されてもよい(すなわちCPP層は袋のRCPP層に密封されてもよい)一方で、ジップロック22の他方の半体は袋1の上にそのように熱融着されなくてもよい。
【0191】
袋1は、引き裂きを促すために脆弱線24を任意に備えてもよい。脆弱線24は、
図2に示されたように、袋の2つの対向する側面の間で袋1を横切って延在してもよい(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在してもよい)。脆弱線24は、シール6に沿って、又はシール6に隣接して提供されてもよい。一実施形態では、脆弱線は、破壊可能な高分子シール14に沿って、又は破壊可能な高分子シール14に隣接して提供されてもよい。
【0192】
引き裂きノッチ26は、袋の対向する側面B、Cの一方又はそれぞれに、袋1が使用者によって引き裂くことができる所に任意に提供されてもよい。袋のこのような周囲領域に提供された引き裂きノッチ26、及び袋を横切って提供された(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在する)脆弱線24により、使用者は袋1の上部区画10を取り除き、
図8に示されたように食品ボールとして下部区画8を使用することができる。
図8に示されたように、基部におけるガセット形態60は、下部区画8を自立式食品ボールとして機能させることができる。
【0193】
図3に示されたように、通気開口18、20は、上部区画10が配置された上部帯域3で袋の対向する側面の一方若しくはそれぞれ又は袋の周囲に任意に提供されてもよい。通気開口18、20は、品目を加熱中に気体及び/又は蒸気を封じ込め領域Aから逃すことができるために開くように構成されてもよい。
【0194】
上部帯域3は、封じ込め領域内の圧力に起因して、拡開するように構成されたガセット形態36(上部ガセット形態)を備えてもよい。
図2に示されたように、ガセット形態36は、通気開口32、34から袋を横切って延在する(好ましくは袋の頂部から底部に延在する垂直軸に直角な横軸を水平に横切って延在する)V字形接合部を備えてもよい。これにより、袋の圧力が増加した際にフロント及びバックパネル2、4を互いから分離できる。これにより、前に垂れた上部区画が下部区画の上に配置された直立状態になることができるように適した状態に、又は適した状態に向かって、上部区画10の形状を変えることができる。脆弱線24は、フロント及びバックパネル2、4が互いに接近した時に、ヒンジ線は上部区画10を垂らすことができ、フロント及びバックパネル2、4が遠ざかる時に、ヒンジ線は上部区画10が下部区画8の上になることができるように、ヒンジ線として作用してもよい。
【0195】
一方の区画内に液体/流体を、及び他方の区画内に米、麺、又はティーバッグなどの食品品目を保持することを別として、袋は、加熱又は料理する時に混合する必要がある異なる食品品目も保持することができる。
【0196】
次に袋1の様々な部分の材料及び構造の一部の例について、
図13~18を参照して記載する。
【0197】
図13に示されたように、好ましくは第1及び第2の一次パネル2、4は、3層(又はプライ)を備えるフィルムから作成され、第1の層(又はプライ)1HはRCPPを備え、第2の層(又はプライ)2Hはナイロンを備え、第3の層(又はプライ)3HはPETを備え、3層(又はプライ)1H、2H、3Hは好ましくは接着剤により一緒に接合される。袋1の内部空間は、
図13に参照番号10Hで示されている。
【0198】
図14に示されたように、通気層(通気テープ)は、好ましくは少なくとも2つ層(又はプライ)を備え、第1の層(又はプライ)4HはEVAを備え、第2の層(又はプライ)5HはPETを備える。2層(又はプライ)は好ましくは接着剤により一緒に接合されてもよい。
図14では、通気層(通気テープ)は第1の一次パネル2に接合するように示されている。しかし通気層(通気テープ)は、第2の一次パネル4に接合することが可能であることがある。
【0199】
上述のように、袋1は、好ましくは第1の非熱融着性層71及び第2の非熱融着性層72を備える非熱融着性アセンブリ70を備える。
図15に示されたように、第1の非熱融着性層71は2層(又はプライ)備えるフィルムから作成されてもよく、第1の層(プライ)6HはPETを備え、第2の層(又はプライ)7HはCPPを備える。2層(又はプライ)は、接着剤により一緒に接合されてもよい。同様に、第2の非熱融着性層72も2層を備えるフィルムから作成されてもよく、第1の層(又はプライ)8HはPE又はPPを備え、第2の層(又はプライ)7HはCPPを備える。2層(又はプライ)は、好ましくは接着剤により一緒に接合されてもよい。
図15では、第1の非熱融着性層71と第2の非熱融着性層72との間の内部空間は、参照番号20Hによって示されている。このような構造を有することにより、第1及び第2の非熱融着性層71、72は、PETがPE/PPと密着しないので一緒に密着することができない。
【0200】
破壊可能な高分子シールは、好ましくはEVAの第1の層(又はプライ)9H及びPETの第2の層(又はプライ)92Hを備える2プライ構造からなる。これは
図16に示されている。
【0201】
図17に示されたように、破壊可能な高分子シール14は、2の層(又はプライ)を備える閉鎖サブアセンブリ63と接合するように構成されてもよく、第1の層(又はプライ)はOPP又はRCPPであり、第2の層(又はプライ)はCPPである。EVAとOPP/RCPPとの間の取付剤は、輸送又は取り扱い中に偶然押し開かれたジップロック16内の上部区画の中に下部区画内の食品などの品目が入るのを防ぐことができる、糊状取付剤を提供する。破壊可能な高分子シール14は、第1の一次パネル2の一部と接合し又は第1の一次パネル2の一部として形成されてもよく、閉鎖サブアセンブリ63は、第2の一次パネル4の一部と接合し又は第2の一次パネル4の一部として形成されてもよい。別法として、閉鎖サブアセンブリ63は、第1の一次パネル2の一部と接合し又は第1の一次パネル2の一部として形成されてもよく、破壊可能な高分子シール14は、第2の一次パネル4の一部と接合し又は第2の一次パネル4の一部として形成されてもよい。
【0202】
袋1のジップロック16、22は、PP又はPEから作成されてもよい。
図18は、袋1の一次パネル2、4に接合されたジップロック16、22を示す。PP又はPE層(又はプライ)は、参照番号11Hによって示されている。図は、第1の一次パネル2に接合されるジップロック16、22の雄閉鎖部材16a、22a、及び第2の一次パネル4に接合されるジップロック14、16の雌閉鎖部材16b、22bbを示すが、これは逆も可能であり、すなわちジップロック16、22の雌閉鎖部材16b、22bは、第1の一次パネル2に接合されてもよく、ジップロック14、16の雄閉鎖部材16a、22aは、第2の一次パネル4に接合される。
【0203】
袋1の頂部に配置されたジップロック22に対して、閉鎖部材22a、22bの1つのストリップ又はプライは、その裏面を袋に熱融着させなくてもよい。こうしてジップロック22の2つの対向する側面の間の構造が等しくないことに起因して、袋2の内側の圧力が膨張して、より具体的には袋1の上部区画10の内側の圧力が膨張してジップロック22を押し開くことは難しくなる。
【0204】
同様に袋1の下部に配置されたジップロック16に対して、閉鎖部材22a、22bの両方のストリップ又はプライは、それらの裏面を袋に熱融着させなくてもよい。こうしてその構造が等しいことに起因して、袋1の下部区画8の内圧からジップロック16を開くことが容易になる。
【0205】
閉鎖サブアセンブリ
ジップロック16及び破壊可能な高分子シール14は、
図19~28を参照して下に記載されるような手法で、閉鎖サブアセンブリ130の一部を形成してもよい。
【0206】
好ましい実施形態では、ジップロック16は、閉鎖サブアセンブリ130の一部として提供され得る閉鎖要素113及び114を備える。このような閉鎖サブアセンブリ130は
図19に示されている。閉鎖サブアセンブリ130は、好ましくは第1の閉鎖パネル112及び第2の閉鎖パネル127を備える。閉鎖サブアセンブリの各閉鎖パネル112及び127の基層はCPPから作成され、頂層はOPP又はRCPPから作成される。破壊可能な高分子シールはEVAから作成される。
【0207】
閉鎖要素113は第1の閉鎖パネル112と関連付けるためのものであり、閉鎖要素114は第2の閉鎖パネル127と関連付けるためのものである。第1の閉鎖パネル112及び第2の閉鎖パネル127は、非接合帯域115を備えてもよく、そこでは第1の閉鎖パネル及び第2の閉鎖パネルは、熱及び圧力を加えて互いに接合するのを防止される。接合の防止は、熱及び圧力を加えて接合しない材料のストリップ117によって提供されてもよい。
【0208】
ストリップ117は、第2の閉鎖パネル127と関連するように
図19に示されているが、別法として第1の閉鎖パネル112と、又は第1の閉鎖パネル112及び第2の閉鎖パネル127のそれぞれと関連してもよい。
【0209】
非接合帯域の防止は、追加として他の適切なあらゆる防止を備えてもよく、1つ又は複数のストリップ117は、第1の閉鎖パネル112及び第2の閉鎖パネル127のいずれか若しくは両方に追加として又は一体化して提供されてもよい。
【0210】
本発明による袋1の製造を単純にするために、閉鎖サブアセンブリ130を提供することが望ましいことがある。閉鎖サブアセンブリ130は、
図19に示された形のバックパネルである第2の一次パネル4に接合するために提供されてもよい。別法として、閉鎖サブアセンブリ130の第1の閉鎖パネル112及び第2の閉鎖パネル127は、閉鎖サブアセンブリをバックパネル4に接合する前に、閉鎖サブアセンブリ130のヘッダで一緒に接合されてもよい。
【0211】
図20は、袋1のバックパネル4と関連した閉鎖サブアセンブリ130を示す。熱及び圧力は、第2の閉鎖パネル127をバックパネル4に接合するために、少なくとも非接合帯域115で閉鎖サブアセンブリ130及びバックパネル107に加えられてもよい。
図20に示されたように、閉鎖サブアセンブリ130は、矢印128によって示されたように、ヘッダ124でバックパネル4にも接合されてもよい。
【0212】
図21は、閉鎖サブアセンブリ130と接合した袋1のバックパネル4の断面を示す。第2の閉鎖パネル127は、非接合帯域115でバックパネル4に接合される。第1の閉鎖パネル112及び第2の閉鎖パネル127を備える閉鎖サブアセンブリ130も、一部のヘッダ119’を形成するためにバックパネル4に接合される。
【0213】
図21のバックパネル4は、次いで袋の側面及びフロントパネルである第1の一次パネル6と繋がってもよい。得られる袋アセンブリを通る断面は
図22に示されている。
図22の構成では、袋1の第1のモードの開口が開口領域111に示され、開放可能で再閉鎖可能なアセンブリ又はジップロック16を通過する。袋1の下部区画10は次いでその所望の内容物で充填されてもよい。
【0214】
一旦充填されると、袋1は次いで記載されるようなモードに変換することができる。
図23の断面は、バックパネル4と閉鎖サブアセンブリ130の組み合わせを複数のパネルアセンブリの残余部122に、具体的にはフロントパネル2に接合するのを示す。熱及び圧力は、第1の閉鎖パネル112をフロントパネル4に接合するために、少なくとも非接合帯域115に加えられてもよい。一部のヘッダも、袋1の下部帯域5のヘッダ119を形成するために、ヘッダ帯域124でフロントパネル2に接合されてもよい。
【0215】
非接合帯域に沿って熱及び圧力を加え、ヘッダとフロントパネル2をヘッダ帯域124で接合した後で得られる袋1の下部帯域5が、
図24に示されている。第1の閉鎖パネル112のフロントパネル2への非接合帯域115での接合、及び第2の閉鎖パネル127のバックパネル4への非接合帯域115での接合も
図24に示されている。
【0216】
ヘッダ119は、次いで袋1の下部帯域5を非接合帯域115に沿って切断又は切り裂くことによって取り除かれてもよい。
図25に示されたように、ヘッダ119は、袋1の下部帯域5の残余部から非接合帯域115で分離されている。これは、
図26に示されたように、第1の閉鎖パネル112の閉鎖要素113と第2の閉鎖パネル127の閉鎖要素114との間に画定することができる開口モードを露出する。
【0217】
各閉鎖パネル112及び127をそれぞれフロントパネル2及びバックパネル4に非接合帯域115で接合することにより、開口モードを生成することができ、閉鎖要素113及び閉鎖パネル112を最初にそれらが関連したバックパネル4から、
図26に示されたように複数のパネルアセンブリの残余部122にそれらが関連したモードに移すことができる。
【0218】
好ましい実施形態では、第1の閉鎖パネル112及び第2の閉鎖パネルのそれぞれの袋1の基部に向かう幅は、例えば
図19に示されたように前記下縁部を超えるより、むしろ閉鎖要素113及び114の下縁部(すなわち基部9により近い縁部)に丁度達することができる。
【0219】
各閉鎖パネル112及び127をそれぞれの残余部122及び袋1の複数のパネルアセンブリのバックパネル112とのしっかりした関連を確保するために、非接合帯域115の大きさを制御することが望ましいことがある。例えば
図27及び28に示されたように、非接合帯域115は、前の実施形態に関して示されたものより広い。
【0220】
より広い非接合帯域115を提供することにより、第1の閉鎖パネル112はフロントパネル2と関連してもよく、第2の閉鎖パネル127はより大きい面積にわたってバックパネル4と関連してもよい。これは、互いにこれらの部分の連結を確実にする支援となることがあり、恐らく袋1の耐久性を増加させる。例えば袋1の下部区画8は、閉鎖パネルとフロント及びバックパネルとの間の接合が損なわれる前に、その耐用期間にわたって開放可能で再閉鎖可能な閉鎖部116の開閉の周期数を増加されることができ得る。
【0221】
非接合帯域がより広いと、袋1の下部区画124を充填後に閉じるプロバイダが熱及び圧力をヘッダ帯域124で加えることがより単純になることもある。これは、非接合帯域115がより広いことにより、互いに閉鎖部も接合することなくヘッダ帯域124の接合に対してより大きい誤差の範囲を提供することがあるからであり、精度が低いと熱及び圧力を加える必要があることを意味する。
【0222】
袋1の下部帯域5がヘッダ119を取り除くために非接合帯域115で切断又は引き裂く必要がある場合、切断又は引き裂く場所は、各閉鎖パネル112及び127が袋1の下部帯域5の残余部122及びバックパネル4のそれぞれに取り付けられたままであることを確実にするために、開放可能で再閉鎖可能な閉鎖部116より基部から離れていることが好ましい。
【0223】
上記から、袋1は加熱した食品品目を提供するために電子レンジで加熱可能である二重パックの形であってもよいことが認識できる。パックは、(a)パックのパッケージ、(b)パッケージの第1の区画(例えば下部区画8)内の第1の電子レンジで加熱可能な食品内容物、及び(c)パッケージの第2の区画(例えば上部区画10)内の第2の電子レンジで加熱可能な食品内容物を備え又は含んでもよい。パッケージは、内容物に入力した電磁波を受けて、第1及び第2の区画を連結することができ、第1及び第2の区画の内容物を関連付けることができる破壊帯域(上部帯域3と下部帯域5との間の帯域)を有してもよい。第1の区画を備えるパックの一部は、第1の区画の内容物を電子レンジで加熱することにより、依存部分が破壊中及び/又は破壊後に上昇し、それによって重力を使用して第1の区画の内容物の少なくとも一部を第2の区画の内容物の上に落とすように構成されるように、破壊帯域及び第2の区画を備えたパックの依存部分を備えて電子レンジ内で安定することができる。
【0224】
第1の電子レンジで加熱可能な食品内容物は、液体又は流体の形であってもよい。
【0225】
パッケージは、主にフロント及びバックパネル2、4であってもよく、食品区画を備えたパックの一部は、安定性を提供するためにガセット形態60(第1のガセット形態)又はガセット形態60によって形成されたフーチングであってもよい。
【0226】
第1の区画を備えたパックの一部は、ガセット形態36(第2のガセット形態)を有してもよい。
【0227】
パッケージは、主に熱融着性プラスチックフィルム及び/又はプラスチックフィルム積層体からなってもよい。
【0228】
パッケージは、加熱して湿らせた食品を摂取できるために開放可能な通路又は開口(開口20若しくはマウス入口21の開口などを有してもよい。
【0229】
パッケージは、第1の区画の内側の圧力から開けられるように構成された開放可能な通気口(例えば通気開口18、20)を備えてもよい。通気口は破壊帯域を破壊後に開いてもよい。
【0230】
パックのパッケージの前駆体は、上部及び下部区画の一方又は両方が内容物を受領できるように、少なくとも1つの側面の閉鎖可能及び/又は熱融着可能な開口を有してもよい。前駆体はすでに密封された破壊帯域を有してもよい。
【0231】
一実施形態では、本発明は、二重パックの形の袋(袋1など)のパッケージに互換性のある前駆体パッケージ材料を備えてもよい。
【0232】
一実施形態では、本発明は、全てを電子レンジ内でその含有した水分を電子レンジで加熱し、破壊及び重力の関連により、その含有した食品の断片を湿らせて加熱するために分画した小売パック(例えば袋1)を備えてもよい。
【0233】
一実施形態では、本発明は、破壊帯域(上部帯域3と下部帯域5との間の帯域)を備えた閉鎖したパッケージである二重パック(例えば袋1)を準備するために顧客が使用するためのパッケージ区画を提供する、少なくとも主にプラスチックフィルム又はプラスチックフィルム積層体の原料であってもよい。パッケージの第1の区画(例えば下部区画8)内に食品、及びパッケージの第2の区画(例えば上部区画10)内に電子レンジで加熱可能な液体又は液体製品が存在してもよい。
図9Dに示されたように、内容物に関連付けることができるために、二重パックに入力した電磁波を受ける破壊帯域の開口が存在してもよい。原料は、適切な食品又は原料を備えた食品と一緒に、第1の区画の上に破壊帯域の少なくとも一部を備えた二重パックの少なくとも一部の電子レンジ内で安定するフーチングを備えるために、ガセット形態60を有してもよい。
【0234】
本発明は、パックのパッケージの第1の区画(例えば上部区画10)内の電子レンジで加熱可能な品目が、加熱された時に破壊帯域を通ってパックの第2の区画(例えば下部区画8)に突破する種類の、二重の電子レンジで加熱可能な食品パック(例えば袋1)を提供する原料でもあってもよい。閉鎖する前に1つ又は複数のそれぞれの内容物を閉じ込めてもよい、第1及び第2の区画の一方又は両方は袋1である。第1及び第2の区画の一方は、その内容物と連動して、
図5に示されたように、破壊帯域の下に安定した支持基部を画定してもよい。
【0235】
略語及び注釈
CPP=無延伸ポリプロピレン(これは、CPP材料の厚さに大きく依存して、例えば摂氏約130~150度で熱融着可能である)
PET=ポリエチレンテレフタレート(これは例えば非熱融着性であるが、摂氏約200V度で軟化することができる)
PE=ポリエチレン(これは例えば低熱で熱融着可能である。これは摂氏約110度で溶解するので、セメントのように作用することができる)
OPP=配向ポリプロピレン(これは例えば非熱融着性であるが、摂氏約160度で軟化することができる)
EVA=エチレン酢酸ビニル(これは例えば接合特徴よりむしろその粘着性に起因して、容器用に引き裂きやすい開口フィルムとして使用することが多い)
RCPP=レトルト無延伸ポリプロピレン(これは例えば摂氏約160~200度で熱融着可能である)
MATT OPP=ポリトリメチレンテレフタレート(これはOPPのマット形である)
PP=ポリプロピレン
ナイロン(これは非熱融着性であり、容器からの蒸気又は気体の漏れに対して良好な遮蔽として作用することができる)
【0236】
当然のことながら、前述は本発明の実施例として与えられているが、当業者には明らかになるはずであるような、それに対する全ての修正及び変形は、上述した及び/又は特許請求の範囲に定義されたような本発明の広範囲の様々な態様に収まると考えられることが認識されよう。