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特許7530922運賃算出装置、運賃算出方法、及び運賃算出プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-31
(45)【発行日】2024-08-08
(54)【発明の名称】運賃算出装置、運賃算出方法、及び運賃算出プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/083 20240101AFI20240801BHJP
   G06Q 30/0283 20230101ALI20240801BHJP
【FI】
G06Q10/083
G06Q30/0283
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022006698
(22)【出願日】2022-01-19
(65)【公開番号】P2023105704
(43)【公開日】2023-07-31
【審査請求日】2024-05-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大神 康義
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】永野 一郎
(56)【参考文献】
【文献】特開平2-67693(JP,A)
【文献】特開2002-324175(JP,A)
【文献】特開2019-114032(JP,A)
【文献】特開2002-274651(JP,A)
【文献】特表2004-511402(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備えた運賃算出装置であって、
前記制御部は、
得意先コード、1又は複数の付帯料金の設定を示す請求単価表コードを関連付けて登録した請求単価表設定マスタと、
請求単価表コード、路線付帯区分、発送事業所コード、方面コード、期間情報、単価エリアコードを関連づけて登録した路線付帯料金地域マスタと、
請求単価表コード、単価エリアコード、料金情報を関連づけて登録した請求単価表マスタと、
にアクセス可能に構成されており、
伝票番号、得意先コード、発送事業所コード、集荷方面コード、配達方面コード、集荷日、配達日、運送重量を含む伝票データを入力する伝票データ入力手段と、
前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、請求単価表コードが設定されているか否かを判断し、請求単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コード、配達方面コード、集荷方面コード+集荷日、又は、配達方面コード+配達日をキーとして、路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて付帯料金を算出する運賃算出手段と、
を備えたことを特徴とする運賃算出装置。
【請求項2】
前記付帯料金は、中継料、区外配達料、地区割増料、冬期割増料の少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の運賃算出装置。
【請求項3】
前記料金情報は、通常料金についての第1の基準重量及び基本金額と、付帯料金についての第2の基準重量、割増単位、及び割増金額とを含み、
前記運賃算出手段は、前記伝票データの運送重量の前記第1の基準重量以下の分については、前記基本金額とし、前記第1の基準重量を超えた分の前記運送重量-前記第1の基準重量については、前記第2の基準重量以下の分を前記割増単位に前記割増金額を加算した金額とし、両金額を合計した金額を付帯料金として算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の運賃算出装置。
【請求項4】
請求単価表コードは、中継料単価表コードを含み、
前記運賃算出手段は、前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、中継料単価表コードが設定されているか否かを判断し、中継料単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コードをキーとして、前記路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて中継料を算出することを特徴とする請求項1~3のいずれか1つに記載の運賃算出装置。
【請求項5】
請求単価表コードは、区外配達料単価表コードを含み、
前記運賃算出手段は、前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、区外配達料単価表コードが設定されているか否かを判断し、区外配達料単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コードをキーとして、前記路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて区外配達料を算出することを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の運賃算出装置。
【請求項6】
請求単価表コードは、地区割増料単価表コードを含み、
前記運賃算出手段は、前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、地区割増単価表コードが設定されているか否かを判断し、地区割増単価表コードが設定されている場合には、配達方面コードをキーとして、前記路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて地区割増料を算出することを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の運賃算出装置。
【請求項7】
請求単価表コードは、冬期割増料単価表コードを含み、
前記運賃算出手段は、前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、冬期割増料単価表コードが設定されているか否かを判断し、冬期割増料単価表コードが設定されている場合には、集荷方面コード+集荷日と配達方面コード+配達日をそれぞれキーとして、前記路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて冬期割増料を算出することを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の運賃算出装置。
【請求項8】
制御部を備えた情報処理装置で実行される運賃算出方法であって、
前記制御部は、
得意先コード、1又は複数の付帯料金の設定を示す請求単価表コードを関連付けて登録した請求単価表設定マスタと、
請求単価表コード、路線付帯区分、発送事業所コード、方面コード、期間情報、単価エリアコードを関連づけて登録した路線付帯料金地域マスタと、
請求単価表コード、単価エリアコード、料金情報を関連づけて登録した請求単価表マスタと、
にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において実行される、
伝票番号、得意先コード、発送事業所コード、集荷方面コード、配達方面コード、集荷日、配達日、運送重量を含む伝票データを入力する伝票データ入力工程と、
前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、請求単価表コードが設定されているか否かを判断し、請求単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コード、配達方面コード、集荷方面コード+集荷日、又は、配達方面コード+配達日をキーとして、路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて付帯料金を算出する運賃算出工程と、
を含むことを特徴とする運賃算出方法。
【請求項9】
制御部を備えた情報処理装置に実行させるための運賃算出プログラムであって、
前記制御部は、
得意先コード、1又は複数の付帯料金の設定を示す請求単価表コードを関連付けて登録した請求単価表設定マスタと、
請求単価表コード、路線付帯区分、発送事業所コード、方面コード、期間情報、単価エリアコードを関連づけて登録した路線付帯料金地域マスタと、
請求単価表コード、単価エリアコード、料金情報を関連づけて登録した請求単価表マスタと、
にアクセス可能に構成されており、
前記制御部において、
伝票番号、得意先コード、発送事業所コード、集荷方面コード、配達方面コード、集荷日、配達日、運送重量を含む伝票データを入力する伝票データ入力工程と、
前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、請求単価表コードが設定されているか否かを判断し、請求単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コード、配達方面コード、集荷方面コード+集荷日、又は、配達方面コード+配達日をキーとして、路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて付帯料金を算出する運賃算出工程と、
を実行させるための運賃算出プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運賃算出装置、運賃算出方法、及び運賃算出プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、トラック運送の路線付帯料金は、荷物を集荷・配達する地域や季節によって定められている。路線付帯料金としては、例えば、「中継料」、「区外配達料」、「地区割増料」、「冬期割増料」等の種類があり運送する地域により付帯料金が発生するため、付帯料金がかかる地域か判断が困難である。従来、運送料を算出するシステムとして、例えば、特許文献1がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-129510号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、トラック運送の付帯料金を自動計算して、付帯料金の請求漏れ及び計算ミスを防止することに関して何ら記載されていない。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、トラック運送の付帯料金を自動計算して、付帯料金の請求漏れ及び計算ミスを防止すること可能な運賃算出装置、運賃算出方法、及び運賃算出プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた運賃算出装置であって、前記制御部は、得意先コード、1又は複数の付帯料金の設定を示す請求単価表コードを関連付けて登録した請求単価表設定マスタと、請求単価表コード、路線付帯区分、発送事業所コード、方面コード、期間情報、単価エリアコードを関連づけて登録した路線付帯料金地域マスタと、請求単価表コード、単価エリアコード、料金情報を関連づけて登録した請求単価表マスタと、にアクセス可能に構成されており、伝票番号、得意先コード、発送事業所コード、集荷方面コード、配達方面コード、集荷日、配達日、運送重量を含む伝票データを入力する伝票データ入力手段と、前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、請求単価表コードが設定されているか否かを判断し、請求単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コード、配達方面コード、集荷方面コード+集荷日、又は、配達方面コード+配達日をキーとして、路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて付帯料金を算出する運賃算出手段と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
また、本発明の一態様によれば、前記付帯料金は、中継料、区外配達料、地区割増料、冬期割増料の少なくとも1つを含むことにしてもよい。
【0008】
また、本発明の一態様によれば、前記料金情報は、通常料金についての第1の基準重量及び基本金額と、付帯料金についての第2の基準重量、割増単位、及び割増金額とを含み、前記運賃算出手段は、前記伝票データの運送重量の前記第1の基準重量以下の分については、前記基本金額とし、前記第1の基準重量を超えた分の前記運送重量-前記第1の基準重量については、前記第2の基準重量以下の分を前記割増単位に前記割増金額を加算した金額とし、両金額を合計した金額を付帯料金として算出することにしてもよい。
【0009】
また、本発明の一態様によれば、請求単価表コードは、中継料単価表コードを含み、前記運賃算出手段は、前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、中継料単価表コードが設定されているか否かを判断し、中継料単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コードをキーとして、前記路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて中継料を算出することにしてもよい。
【0010】
また、本発明の一態様によれば、請求単価表コードは、区外配達料単価表コードを含み、前記運賃算出手段は、前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、区外配達料単価表コードが設定されているか否かを判断し、区外配達料単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コードをキーとして、前記路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて区外配達料を算出することにしてもよい。
【0011】
また、本発明の一態様によれば、請求単価表コードは、地区割増料単価表コードを含み、前記運賃算出手段は、前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、地区割増単価表コードが設定されているか否かを判断し、地区割増単価表コードが設定されている場合には、配達方面コードをキーとして、前記路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて地区割増料を算出することにしてもよい。
【0012】
また、本発明の一態様によれば、請求単価表コードは、冬期割増料単価表コードを含み、前記運賃算出手段は、前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、冬期割増料単価表コードが設定されているか否かを判断し、冬期割増料単価表コードが設定されている場合には、集荷方面コード+集荷日と配達方面コード+配達日をそれぞれキーとして、前記路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて冬期割増料を算出することにしてもよい。
【0013】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置で実行される運賃算出方法であって、前記制御部は、得意先コード、1又は複数の付帯料金の設定を示す請求単価表コードを関連付けて登録した請求単価表設定マスタと、請求単価表コード、路線付帯区分、発送事業所コード、方面コード、期間情報、単価エリアコードを関連づけて登録した路線付帯料金地域マスタと、請求単価表コード、単価エリアコード、料金情報を関連づけて登録した請求単価表マスタと、にアクセス可能に構成されており、前記制御部において実行される、伝票番号、得意先コード、発送事業所コード、集荷方面コード、配達方面コード、集荷日、配達日、運送重量を含む伝票データを入力する伝票データ入力工程と、前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、請求単価表コードが設定されているか否かを判断し、請求単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コード、配達方面コード、集荷方面コード+集荷日、又は、配達方面コード+配達日をキーとして、路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて付帯料金を算出する運賃算出工程と、を含むことにしてもよい。
【0014】
また、上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、制御部を備えた情報処理装置に実行させるための運賃算出プログラムであって、前記制御部は、得意先コード、1又は複数の付帯料金の設定を示す請求単価表コードを関連付けて登録した請求単価表設定マスタと、請求単価表コード、路線付帯区分、発送事業所コード、方面コード、期間情報、単価エリアコードを関連づけて登録した路線付帯料金地域マスタと、請求単価表コード、単価エリアコード、料金情報を関連づけて登録した請求単価表マスタと、にアクセス可能に構成されており、前記制御部において、伝票番号、得意先コード、発送事業所コード、集荷方面コード、配達方面コード、集荷日、配達日、運送重量を含む伝票データを入力する伝票データ入力工程と、前記伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、前記請求単価表設定マスタを参照して、請求単価表コードが設定されているか否かを判断し、請求単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コード、配達方面コード、集荷方面コード+集荷日、又は、配達方面コード+配達日をキーとして、路線付帯料金地域マスタを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、前記請求単価表マスタから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて付帯料金を算出する運賃算出工程と、を実行させるための運賃算出プログラムであることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、トラック運送の付帯料金を自動計算して、付帯料金の請求漏れ及び計算ミスを防止することが可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1図1は、本実施の形態に係る運賃算出装置の構成の一例を示すブロック図である。
図2図2は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の全体の処理の流れを説明するためのフローを示す図である。
図3図3は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図4図4は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図5図5は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図6図6は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図7図7は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図8図8は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図9図9は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図10図10は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図11図11は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図12図12は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図13図13は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図14図14は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図15図15は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図16図16は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図17図17は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図18図18は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図19図19は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図20図20は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
図21図21は、本実施の形態に係る運賃算出装置の制御部の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は本実施形態により限定されるものではない。
【0018】
[1.概要]
例えば、トラック輸送の路線付帯料金は、荷物を集荷・配達する地域や季節によって定められている。路線付帯料金としては、例えば、「中継料」、「区外配達料」、「地区割増料」、「冬期割増料」等の種類があり運送する地域により付帯料金が発生するため、付帯料金がかかる地域か判断が困難である。
【0019】
従来は、請求者は、運送伝票が路線付帯料金対象にかかるか1つ1つ判断し手計算にて追加請求をする必要があり、また、付帯料金も重量単位に加算が必要な場合もあり計算が複雑であるため、膨大な伝票に対して判断漏れ、計算ミス、計算の労力など課題があり、定められている路線付帯料金を請求できていない場合が非常に多かった。
【0020】
そこで、本実施の形態では、「中継料」「区外配達料」「地区割増料」「冬期割増料」に関連する地域をマスタ化し集荷地域、配達地域を考慮して付帯料金を自動加算する機能を実装した。
【0021】
本実施の形態によれば、請求時に付帯料金の漏れが発生しないようになった。また、自動で付帯料金を計算するので手計算で算出する必要がなくなり、計算ミスがなくなった。
これにより、お客様への請求書提出の早期化が図れ、また正確な請求書によりお客様からの信頼度も上がる効果がある。
【0022】
本実施の形態の運賃算出装置は、トラック等の路線運送業等の運送業界に広く適用可能である。
【0023】
[2.構成]
本実施形態に係る運賃算出装置の構成の一例について、図1を参照して説明する。図1は、情報処理装置の構成の一例を示すブロック図である。
【0024】
運賃算出装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、運賃算出装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0025】
運賃算出装置100は、制御部102と通信インターフェース部104と記憶部106と入出力インターフェース部108と、を備えている。運賃算出装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0026】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置及び専用線等の有線又は無線の通信回線を介して、運賃算出装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と通信回線を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、運賃算出装置100とサーバ200とを相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。
【0027】
入出力インターフェース部108には、入力装置112及び出力装置114が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、及びマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0028】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブル、及びファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、請求単価表設定マスタ106aと、路線付帯料金地域マスタ106bと、請求単価表マスタ106cと、データファイル106dと、を備えている。
【0029】
請求単価表設定マスタ106aは、得意先コード、数量運賃単価表コード、重量運賃単価表コード、中継料単価表コード、区外配達料単価表コード、地区割増料単価表コード、冬期割増料単価表コードを関連付けて登録したテーブル等で構成することができる。
【0030】
路線付帯料金地域マスタ106bは、地域ごとに付帯料金の単価地域を設定するためのマスタである。路線付帯料金地域マスタは、路線付帯区分、発送事業所コード、方面コード、期間情報(日付以上、日付以下)、単価エリアコードを関連づけて登録したテーブル等で設定することができる。
【0031】
請求単価表マスタ106cは、通常料金表マスタと付帯料金表マスタで構成されている。通常料金表マスタは、請求単価表コード、請求単価表名、単価表タイプ、請求単価表計算基準、距離(以下)、着地コード、着地方面コード、単価エリアコード、料金情報(第1の基準重量(重量(以下))、基本金額)を関連づけて登録したテーブル等で構成することができる。
【0032】
付帯料金表マスタは、請求単価表コード、請求単価表名、単価表タイプ、請求単価表計算基準、距離(以下)、着地コード、着地方面コード、単価エリアコード、料金情報(第2の基準(重量(以下))、割増単位、割増金額)を関連づけて登録したテーブル等で構成することができる。
【0033】
データファイル106dは、伝票データ等の各種データを格納するためのファイルである。伝票データは、伝票番号、得意先コード、発送事業所、集荷方面コード、配達方面コード、集荷日、配達日、運送重量(kg)のデータを含んでいてもよい。
【0034】
制御部102は、運賃算出装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。
【0035】
制御部102は、記憶部106に格納されている、請求単価表設定マスタ106a、路線付帯料金地域マスタ106b、請求単価表マスタ106c、データファイル106dにアクセス可能に構成されている。なお、これらのマスタ・ファイルは、他の場所(例えば、サーバ200)に設けられていてもよく、制御部102がアクセス可能な構成であればよい。
【0036】
制御部102は、機能概念的に、マスタメンテ部102aと、伝票入力部102bと、運賃算出部102cと、画面表示制御部102dと、を備えている。
【0037】
マスタメンテ部102aは、マスタメンテ部102aは、例えば、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、請求単価表設定マスタ106a、路線付帯料金地域マスタ106b、請求単価表マスタ106cに対して、データの入力・追加・削除・編集等の設定を行う。
【0038】
伝票入力部102bは、例えば、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、伝票番号、得意先コード、発送事業所、集荷方面コード、配達方面コード、集荷日、配達日、運送重量を含む伝票データを入力して、データファイル106dに登録する。
【0039】
運賃算出部102cは、伝票データに基づき、得意先コードをキーとして、請求単価表設定マスタ106aを参照して、請求単価表コードが設定されているか否かを判断し、請求単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コード、配達方面コード、集荷方面コード+集荷日、又は、配達方面コード+配達日をキーとして、路線付帯料金地域マスタ106bを参照して、請求単価表コードの単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、請求単価表マスタ106cを参照して、付帯料金を算出する。
【0040】
付帯料金は、中継料、区外配達料、地区割増料、冬期割増料の少なくとも1つを含むことにしてもよい。
【0041】
請求単価表マスタ106cの料金情報は、通常料金についての第1の基準重量及び基本金額と、付帯料金についての第2の基準重量、割増単位、及び割増金額とを含み、運賃算出部102cは、伝票データの運送重量の第1の基準重量以下の分については、基本金額とし、第1の基準重量を超えた分の運送重量-第1の基準重量については、第2の基準重量以下の分を割増単位に割増金額を加算した金額とし、両金額を合計した金額を付帯料金として算出することにしてもよい。
【0042】
画面表示制御部102dは、例えば、モニタ114に表示する各種画面(例えば、マスタメンテ画面、伝票入力画面等)の表示及びその入力の受付を制御する。
【0043】
[3.具体例]
図1図21を参照して、本実施の形態に係る運賃算出装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
【0044】
(3-1.全体の処理)
図2は、本実施の形態に係る運賃算出装置100の制御部102の全体の処理の流れを説明するためのフローを示す図である。図2を参照して、本実施の形態に係る運賃算出装置100の全体の処理の流れを説明する。
【0045】
図2において、マスタメンテ部102aは、マスタメンテ処理を実行する(ステップS1)。具体的には、マスタメンテ処理では、マスタメンテ部102aは、例えば、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、請求単価表設定マスタ106a、路線付帯料金地域マスタ106b、請求単価表マスタ106cに対してデータを設定する。
【0046】
伝票入力部102bは、伝票入力処理を実行する(ステップS2)。具体的には、伝票入力処理では、伝票入力部102bは、例えば、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、伝票番号、得意先コード、発送事業所、集荷方面コード、配達方面コード、集荷日、配達日、運送重量を含む伝票データを入力して、データファイル106dに登録する。
【0047】
運賃算出部102cは、運賃算出処理を実行する(ステップS3)。具体的には、運賃算出処理では、運賃算出部102cは、伝票データに基づき、得意先コードをキーとして、請求単価表設定マスタ106aを参照して、請求単価表コードが設定されているか否かを判断し、請求単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コード、配達方面コード、集荷方面コード+集荷日、又は、配達方面コード+配達日をキーとして、路線付帯料金地域マスタ106bを参照して、請求単価表コードの単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、請求単価表マスタ106cを参照して、付帯料金を算出する。
【0048】
付帯料金は、中継料、区外配達料、地区割増料、冬期割増料の少なくとも1つを含むことにしてもよい。
【0049】
(3-2.サンプルデータ)
図4図21は、本実施の形態に係る運賃算出装置100の制御部102の処理の具体例を説明するためのサンプルデータを示す図である。図4~21を参照して、本実施の形態に係る運賃算出装置100の制御部102の処理の具体例を説明する。
【0050】
(S1:マスタメンテ処理)
図3図9は、マスタメンテ処理を説明するための図である。マスタメンテ部102aは、マスタメンテ部102aは、例えば、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、請求単価表設定マスタ106a、路線付帯料金地域マスタ106b、請求単価表マスタ106cに対してデータを設定する。
【0051】
(請求単価表設定マスタメンテ)
図3は、請求単価表設定マスタ106aのデータ例を示す図である。請求単価表設定マスタ106aは、得意先毎に利用する料金表を設定するためのコードを設定するためのマスタである。
【0052】
請求単価表設定マスタ106aは、得意先コード、数量運賃単価表コード、重量運賃単価表コード、中継料単価表コード、区外配達料単価表コード、地区割増料単価表コード、冬期割増料単価表コードの項目を備えている。
【0053】
中継料単価表コード、区外配達料単価表コード、地区割増料単価表コード、冬期割増料単価表コードが付帯料金算出のために追加された各料金表コードを設定するための項目である。付帯料金表コードが未設定の場合は、該当付帯料金を請求しない得意先としている。上記の情報を得意先毎に請求単価表設定マスタメンテよりメンテナンスする。
【0054】
図3に示す請求単価表設定マスタ106aの例では、1行目は、得意先コード「TOKU01」、数量運賃単価表コード「SUU-TAN1」、重量運賃単価表コード「JUU-TAN1」、中継料単価表コード「CHU-TAN1」、区外配達料単価表コード「KUG-TAN1」、地区割増料単価表コード「TIK-TAN1」、冬期割増料単価表コード「TOU-TAN1」となっている。
【0055】
(路線付帯料金地域マスタメンテ)
図4は、路線付帯料金地域マスタ106bのデータ例を示す図である。路線付帯料金地域マスタ106bは、地域毎に付帯料金の単価地域を設定するためのマスタである。路線付帯料金地域マスタ106bは、路線付帯区分、発送事業所コード、方面コード、日付以上、日付以下、単価エリアコードの項目を備えている。
【0056】
路線付帯区分は、「1:中継料」、「2:区外配達料」、「3:地区割増」、「4:冬期割増」の4つの区分が規定されている。上記の情報を路線付帯区分毎に路線付帯料金地域マスタメンテよりメンテナンスする。
【0057】
図4に示す路線付帯料金地域マスタ106bの例では、1行目は、路線付帯区分「1:中継料」、発送事業所コード「020:福岡」、方面コード「4201010:長崎県長崎市××」、単価エリアコード「RF01:中継料あり」となっている。
【0058】
(請求単価表マスタメンテ)
請求単価表マスタ106cは、通常料金表マスタと付帯料金表マスタで構成されている。図5は、通常料金表マスタと付帯料金表マスタのデータ例を示している。通常料金表マスタは、請求単価表コード、請求単価表名、単価表タイプ、請求単価表計算基準、距離(以下)、着地コード、着地方面コード、単価エリアコード、重量(以下)、基本金額の項目を備えている。
【0059】
図5に示す通常料金表マスタの例では、1行目は、請求単価表コード「CHU-TAN1」、請求単価表名「中継料単価1」、単価表タイプ「4:エリア別単価」、請求単価表計算基準「1:基準金額」、単価エリアコード「RF01:中継料あり」、重量(以下)「50」、基本金額「480」となっている。
【0060】
付帯料金表マスタは、請求単価表コード、請求単価表名、単価表タイプ、請求単価表計算基準、距離(以下)、着地コード、着地方面コード、単価エリアコード、重量(以下)、割増単位、割増金額の項目を備えている。
【0061】
図5に示す付帯料金表マスタの例では、1行目は、請求単価表コード「CHU-TAN1」、請求単価表名「中継料単価1」、単価表タイプ「4:エリア別単価」、請求単価表計算基準「1:基準金額」、単価エリアコード「RF01:中継料あり」、重量(以下)「999,999」、割増単位「50」、割増金額「110」となっている。
【0062】
上記の情報を請求単価表マスタメンテよりメンテナンスする。つぎに、請求単価表マスタメンテ画面を使用して、中継料単価、区外配達料単価、地区割増単価、冬期割増単価の設定方法の一例を説明する。
【0063】
図6図9を参照して、請求単価表マスタ106cの設定方法を説明する。図6は、請求単価表マスタメンテ画面の模式図と設定の概略を説明するための図である。図6は、中継料単価の設定を一例として示している。
【0064】
図6において、請求単価表マスタメンテ画面で、請求単価表マスタのヘッダー部(請求単価表コード、請求単価表名、請求単価表タイプ、請求単価表計算基準)の設定が可能となっている。
【0065】
請求単価表コードは、オペレータが設定可能となっている。請求単価表名は、オペレータが設定可能となっている。請求単価表タイプは、0:固定単価、1:距離別単価、2:着地コード別単価、3:着地方面別単価、4:エリア別単価の中からオペレータが選択して設定可能となっている。請求単価表計算基準は、1:基準金額、2:特別金額の中からオペレータが選択して設定可能となっている。
【0066】
請求単価表マスタメンテ画面で、請求単価表一覧部(距離(以下)、着地コード、着地方面コード、単価エリアコード)の設定が可能となっている。ヘッダー部の単価表タイブにより単価表一覧部は「距離」、「着地コード」、「着地方面コード」、「単価エリアコード」の必要項目が入力可能となり、一覧設定ができるようになる。一覧をダブルクリックで選択すると選択行の単価表設定部の画面に切り替わる。
【0067】
単価表設定部では、選択単価の設定が可能となっている。請求単価表マスタメンテ画面の通常料金表(重量(以下)、基本金額)と付帯料金表(重量(以下)、割増単位、割増金額)の設定が可能となっている。
【0068】
図6に示す例では、通常料金表が重量(以下)「50」、基本金額「480」となっているが、50kgまで480円の設定を意味する。また、付帯料金表が、重量(以下)「999,999」、割増単位「50」、割増金額「110」となっているが、50kg超の場合、50kg単位に110円加算する設定を意味する。
【0069】
図7は区外配達料単価の設定の一例、図8は地区割増単価の一例、図9は冬期割増単価の設定の一例を示している。図6と同様な方法で設定できるので、その詳細な説明は省略する。
【0070】
(S2:伝票入力処理)
図10を参照して、伝票入力処理を説明する。伝票入力部102bは、例えば、モニタ114に表示されるマスタメンテ画面上でのオペレータの操作に応じて、伝票番号、得意先コード、発送事業所、集荷方面コード、配達方面コード、集荷日、配達日、運送重量を含む伝票データを入力して、データファイル106dに登録する。
【0071】
図10は、伝票データのデータ例を示している。伝票データは、伝票番号、得意先コード、発送事業所、集荷方面コード、配達方面コード、集荷日、配達日、運送重量(kg)の項目を備えている。
【0072】
(S5:運賃算出処理)
図11図21を参照して、運賃算出処理を説明する。図11は、運賃算出処理の処理フローを示している。図11において、運賃算出部102cは、対象の伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、請求単価表設定マスタ106aを参照して、付帯料金の単価表コード(中継料単価表コード、区外配達料単価表コード、地区割増料単価表コード、冬期割増料単価表コード)が設定されているか否かを判断する(ステップS11)。
【0073】
運賃算出部102cは、付帯料金の単価表コードが設定されている場合、路線付帯料金地域マスタ106bを参照して、単価エリアが設定されているか否かを判断して、付帯料金の対象料金が発生するかを判断する(ステップS12)。
【0074】
具体的には、(1)中継料単価表コードが設定されている場合は、伝票データの発送事業所コード+配達方面コードをキーとして、路線付帯料金地域マスタ106bを参照する。(2)区外配達料単価表コードが設定されている場合は、伝票の発送事業所コード+配達方面コードをキーとして、路線付帯料金地域マスタ106bを参照する。(3)地区割増料単価表コードが設定されている場合は、伝票の配達方面コードをキーとして、路線付帯料金地域マスタ106bを参照する。(4)冬期割増料単価表コードが設定されている場合は、伝票の集荷方面コード+集荷日、配達方面コード+配達日をそれぞれキーとして、路線付帯料金地域マスタ106bを参照する。
【0075】
運賃算出部102cは、路線付帯料金地域マスタ106bで単価エリアを取得した場合、取得した単価エリアをキーとして、請求単価表マスタ106cを参照して付帯料金を計算する(ステップS13)。
【0076】
つぎに、図3の請求単価表設定マスタ106a、図4の路線付帯料金地域マスタ106b、図5の請求単価表マスタ106c、図10の伝票データを使用した場合の運賃計算の具体的な例を説明する。
【0077】
(伝票番号「DEN000000001」の運賃計算)
図12及び図13を参照して、伝票データの伝票番号「DEN000000001」の運賃計算例を説明する。図12において、伝票データの伝票番号「DEN0000000001」は、得意先コード「TOKU1」、発送事業所「020:福岡」、集荷方面コード「4010100:福岡県福岡市博多区」、配達方面コード「4201010:長崎県長崎市××」、集荷日「11/15」、配達日「11/16」、運送重量(kg)「220」となっている。
【0078】
得意先コード「TOKU1」をキーとして、請求単価表設定マスタ106aを参照すると、数量運賃単価表コード「SUU-TAN1」、重量運賃単価表コード「JUU-TAN1」、中継料単価表コード「CHU-TAN1」、区外配達料単価表コード「KUG-TAN1」、地区割増料単価表コード「TIK-TAN1」、冬期割増料単価表コード「TOU-TAN1」が設定されているので、中継料、区外配達料、地区割増料、冬期割増が発生する顧客と判断する。
【0079】
中継料、区外配達料、地区割増料、冬期割増が発生するので、伝票データの発送事業所コード+配達方面コード、伝票の発送事業所コード+配達方面コード、配達方面コード、集荷方面コード+集荷日、配達方面コード+配達日をそれぞれキーとして、路線付帯料金地域マスタ106bを参照する。
【0080】
この場合、伝票データの発送事業所「020:福岡」+配達方面コード「4201010:長崎県長崎市××」をキーとした場合、「中継料」の単価エリア「RF01:中継料あり」が取得される。それ以外(区外配達料、地区割増料、冬期割増)は、該当しない。
【0081】
図13において、単価エリア「RF01:中継料あり」をキーとして、請求単価表マスタ106cを参照して、通常料金表マスタの重量(以下)「50」、基本金額「480」と、付帯料金表マスタの重量(以下)「999,999」、割増単位「50」、割増金額「110」を取得する。
【0082】
中継料の計算は、伝票データの運送重量(kg)は「220」となっているので、通常料金は、50kg以下の分については、480円とする。50kg超分については、9,999kg以下分を50kg単位に110円加算する。50kg超分は、220Kg-50kg=170gであるので、{170kg÷50kg単位}×110円=440円とする。なお、{ }内は切上げして整数とする。中継料は、合計の480円+440円=920円となる。
【0083】
(伝票番号「DEN000000002」の運賃計算)
図14及び図15を参照して、伝票データの伝票番号「DEN000000002」の運賃計算例を説明する。図14において、伝票データの伝票番号「DEN0000000002」は、得意先コード「TOKU1」、発送事業所「020:福岡」、集荷方面コード「4010100:福岡県福岡市博多区」、配達方面コード「4201010:長崎県指宿市××」、集荷日「11/15」、配達日「11/16」、運送重量(kg)「220」となっている。
【0084】
得意先コード「TOKU1」をキーとして、請求単価表設定マスタ106aを参照すると、数量運賃単価表コード「SUU-TAN1」、重量運賃単価表コード「JUU-TAN1」、中継料単価表コード「CHU-TAN1」、区外配達料単価表コード「KUG-TAN1」、地区割増料単価表コード「TIK-TAN1」、冬期割増料単価表コード「TOU-TAN1」が設定されているので、中継料、区外配達料、地区割増料、冬期割増が発生する顧客と判断する。
【0085】
この場合、配達方面コード発送事業所「020:福岡」+配達方面コード「4201010:長崎県指宿市××」をキーとした場合、「区外配達料」の単価エリア「RF11:区外配達15~20km」が取得される。それ以外(中継料、地区割増料、冬期割増)は、該当しない。
【0086】
図15において、単価エリア「RF11:区外配達15~20km」をキーとして、請求単価表マスタ106cを参照して、通常料金表マスタの重量(以下)「50」、基本金額「90」と、付帯料金表マスタの重量(以下)「999,999」、割増単位「50」、割増金額「90」を取得する。
【0087】
区外配達料の計算は、伝票データの運送重量(kg)は「220」となっているので、通常料金は、50kg以下の分については、90円とする。50kg超分については、9,999kg以下分を50kg単位に90円加算する。50kg超分は、220Kg-50kg=170gであるので、{170kg÷50kg単位}×90円=360円とする。区外配達料は、合計の900円+360円=450円となる。
【0088】
(伝票番号「DEN000000003」の運賃計算)
図16及び図17を参照して、伝票データの伝票番号「DEN000000003」の運賃計算例を説明する。図16において、伝票データの伝票番号「DEN0000000003」は、得意先コード「TOKU1」、発送事業所「020:福岡」、集荷方面コード「4010100:福岡県福岡市博多区」、配達方面コード「4201010:福岡県福岡市博多区」、集荷日「11/15」、配達日「11/16」、運送重量(kg)「220」となっている。
【0089】
得意先コード「TOKU1」をキーとして、請求単価表設定マスタ106aを参照すると、数量運賃単価表コード「SUU-TAN1」、重量運賃単価表コード「JUU-TAN1」、中継料単価表コード「CHU-TAN1」、区外配達料単価表コード「KUG-TAN1」、地区割増料単価表コード「TIK-TAN1」、冬期割増料単価表コード「TOU-TAN1」が設定されているので、中継料、区外配達料、地区割増料、冬期割増が発生する顧客と判断する。
【0090】
この場合、配達方面コード「4201010:福岡県福岡市博多区」をキーとした場合、「地区割増」の単価エリア「RF21:福岡市」が取得される。それ以外(中継料、区外配達料、冬期割増)は、該当しない。
【0091】
図17において、単価エリア「RF21:福岡市」をキーとして、請求単価表マスタ106cを参照して、付帯料金表マスタの重量(以下)「999,999」、割増単位「50」、割増金額「70」を取得する。
【0092】
地区割増料の計算は、通常料金の設定はないので、9,999kg以下分を50kg単位に70円加算する。伝票データの運送重量は「220Kg」であるので、{220kg÷50kg単位}×70円=350円とする。地区割増料は、合計の0円+350円=350円となる。
【0093】
(伝票番号「DEN000000004」の運賃計算)
図18及び図19を参照して、伝票データの伝票番号「DEN000000004」の運賃計算例を説明する。図18において、伝票データの伝票番号「DEN0000000004」は、得意先コード「TOKU1」、発送事業所「020:福岡」、集荷方面コード「4010100:福岡県福岡市博多区」、配達方面コード「0110100:北海道札幌市××」、集荷日「11/15」、配達日「11/18」、運送重量(kg)「220」となっている。
【0094】
得意先コード「TOKU1」をキーとして、請求単価表設定マスタ106aを参照すると、数量運賃単価表コード「SUU-TAN1」、重量運賃単価表コード「JUU-TAN1」、中継料単価表コード「CHU-TAN1」、区外配達料単価表コード「KUG-TAN1」、地区割増料単価表コード「TIK-TAN1」、冬期割増料単価表コード「TOU-TAN1」が設定されているので、中継料、区外配達料、地区割増料、冬期割増が発生する顧客と判断する。
【0095】
この場合、配達方面コード「0110100:北海道札幌市××」+配達日「11/18」をキーとした場合、「冬期割増」の単価エリア「RF31:北海道」が取得される。それ以外(中継料、区外配達料、地区割増料)は、該当しない。
【0096】
図19において、単価エリア「RF31:北海道」をキーとして、請求単価表マスタ106cを参照して、通常料金表マスタの重量(以下)「50」、基本金額「230」と、付帯料金表マスタの重量(以下)「999,999」、割増単位「50」、割増金額「100」を取得する。
【0097】
冬期割増料の計算は、伝票データの運送重量(kg)は「220」となっているので、通常料金は、50kg以下の分については、230円とする。50kg超分については、9,999kg以下分を50kg単位に100円加算する。50kg超分は、220Kg-50kg=170gであるので、{170kg÷50kg単位}×100円=400円とする。冬期割増料は、230円+400円=630円となる。
【0098】
(伝票番号「DEN000000005」の運賃計算)
図20及び図21を参照して、伝票データの伝票番号「DEN000000005」の運賃計算例を説明する。図20において、伝票データの伝票番号「DEN0000000005」は、得意先コード「TOKU1」、発送事業所「090:北海道」、集荷方面コード「北海道 0110100:北海道札幌市××」、配達方面コード「0210100:青森県青森市××」、集荷日「11/15」、配達日「11/16」、運送重量(kg)「220」となっている。
【0099】
得意先コード「TOKU1」をキーとして、請求単価表設定マスタ106aを参照すると、数量運賃単価表コード「SUU-TAN1」、重量運賃単価表コード「JUU-TAN1」、中継料単価表コード「CHU-TAN1」、区外配達料単価表コード「KUG-TAN1」、地区割増料単価表コード「TIK-TAN1」、冬期割増料単価表コード「TOU-TAN1」が設定されているので、中継料、区外配達料、地区割増料、冬期割増が発生する顧客と判断する。
【0100】
この場合、配達方面コード「0110100:北海道札幌市××」+配達日「11/18」をキーとした場合、「冬期割増」の単価エリア「RF31:北海道」が取得される。また、配達方面コード「0210100:青森県青森市××」、配達日「11/16」をキーとした場合、「冬期割増」の単価エリア「RF32:東北地区」が取得される。それ以外(中継料、区外配達料、地区割増料)は、該当しない。
【0101】
図21において、単価エリア「RF31:北海道」をキーとして、請求単価表マスタ106cを参照して、通常料金表マスタの重量(以下)「50」、基本金額「230」と、付帯料金表マスタの重量(以下)「999,999」、割増単位「50」、割増金額「100」を取得する。また、単価エリア「RF32:東北地区」をキーとして、請求単価表マスタ106cを参照して、通常料金表マスタの重量(以下)「50」、基本金額「120」と、付帯料金表マスタの重量(以下)「999,999」、割増単位「50」、割増金額「30」を取得する。
【0102】
冬期割増料の計算は以下のようにして行う。出発点分(集荷分)は、伝票データの運送重量(kg)は「220」となっているので、通常料金は、50kg以下の分については、230円とする。50kg超分については、9,999kg以下分を50kg単位に100円加算する。50kg超分は、220Kg-50kg=170gであるので、{170kg÷50kg単位}×100円=400円とする。
【0103】
配達点分は、伝票データの運送重量(kg)は「220」となっているので、通常料金は、50kg以下の分については、120円とする。50kg超分については、9,999kg以下分を50kg単位に30円加算する。50kg超分は、220Kg-50kg=170gであるので、{170kg÷50kg単位}×30円=120円とする。
【0104】
これらを合計して、冬期割増料は、230円+400円+120円+120円=870円となる。
【0105】
以上説明したように、本実施の形態によれば、得意先コード、1又は複数の付帯料金の設定を示す請求単価表コードを関連付けて登録した請求単価表設定マスタ106aと、請求単価表コード、路線付帯区分、発送事業所コード、方面コード、期間情報、単価エリアコードを関連づけて登録した路線付帯料金地域マスタ106bと、請求単価表コード、単価エリアコード、料金情報を関連づけて登録した請求単価表マスタ106cと、にアクセス可能に構成されており、伝票番号、得意先コード、発送事業所コード、集荷方面コード、配達方面コード、集荷日、配達日、運送重量を含む伝票データを入力する伝票入力部102bと、伝票データに基づき、その得意先コードをキーとして、請求単価表設定マスタ106aを参照して、請求単価表コードが設定されているか否かを判断し、請求単価表コードが設定されている場合には、発送事業所コード+配達方面コード、配達方面コード、集荷方面コード+集荷日、又は、配達方面コード+配達日をキーとして、路線付帯料金地域マスタ106bを参照して、単価エリアコードを取得し、取得した単価エリアコードをキーとして、請求単価表マスタ106cから料金情報を取得し、取得した料金情報に基づいて付帯料金を算出する運賃算出部102cと、を備えているので、トラック運送の付帯料金を自動計算して、付帯料金の請求漏れ及び計算ミスを防止することが可能となる。
【0106】
[4.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8及び9に貢献することが可能となる。
【0107】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13及び15に貢献することが可能となる。
【0108】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0109】
[5.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0110】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0111】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメータを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0112】
また、運賃算出装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0113】
例えば、運賃算出装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。尚、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて運賃算出装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0114】
また、このコンピュータプログラムは、運賃算出装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0115】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0116】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0117】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、及び、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、及び、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0118】
また、運賃算出装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、運賃算出装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0119】
更に、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【符号の説明】
【0120】
100 運賃算出装置
102 制御部
102a マスタメンテ部
102b 伝票入力部
102c 運賃算出部
102d 画面表示制御部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 請求単価表設定マスタ
106b 路線付帯料金地域マスタ
106c 請求単価表マスタ
106d データファイル
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク
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