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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-31
(45)【発行日】2024-08-08
(54)【発明の名称】飲料容器サポート装置
(51)【国際特許分類】
   B67D 1/08 20060101AFI20240801BHJP
   G07F 13/10 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
B67D1/08 Z
G07F13/10 Z
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022159407
(22)【出願日】2022-10-03
(62)【分割の表示】P 2021532532の分割
【原出願日】2019-08-16
(65)【公開番号】P2022188172
(43)【公開日】2022-12-20
【審査請求日】2022-10-03
(31)【優先権主張番号】1813479.1
(32)【優先日】2018-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GB
(73)【特許権者】
【識別番号】521069973
【氏名又は名称】ラバッツァ プロフェッショナル ユーケー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003579
【氏名又は名称】弁理士法人山崎国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100173978
【弁理士】
【氏名又は名称】朴 志恩
(74)【代理人】
【識別番号】100118647
【弁理士】
【氏名又は名称】赤松 利昭
(74)【代理人】
【識別番号】100123892
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 忠雄
(74)【代理人】
【識別番号】100169993
【弁理士】
【氏名又は名称】今井 千裕
(72)【発明者】
【氏名】トンプソン、マーク
(72)【発明者】
【氏名】ヘイ、デイヴィッド
(72)【発明者】
【氏名】ホブデン、スティーブン
【審査官】所村 陽一
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-128379(JP,A)
【文献】特開2001-270598(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B67D 1/08
G07F 13/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
飲料分配装置用の飲料容器支持装置であって、
複数の異なる支持位置で飲料容器を支持するように構成された高さ調整可能な飲料容器支持部材と、
少なくとも最下支持位置と最上支持位置との間で前記飲料容器支持部材を動かすように構成された飲料容器支持アクチュエータと、
複数の飲料容器検出器であって、
第1の垂直位置に配置され、かつ前記飲料容器支持部材によって支持された飲料容器の最上部が、飲料が前記飲料容器に分配されるのに適切な位置にあるかどうかを決定するように構成された飲料容器リム検出器と、
前記飲料容器リム検出器の前記第1の垂直位置の下の第2の垂直位置に配置され、かつ前記飲料容器が前記飲料容器支持部材上に存在するかどうかを決定するように構成された第1の飲料容器検出器と、
前記飲料容器リム検出器および前記第1の飲料容器検出器の前記第1の垂直位置と前記第2の垂直位置との間の第3の垂直位置に配置され、かつ前記飲料容器が前記飲料容器支持部材上に存在するかどうかを決定するように構成された、第2の飲料容器検出器と、を含む、複数の飲料容器検出器と、
を備え、前記複数の飲料容器検出器は、垂直に並べられ、かつ各飲料容器検出器が、隣接した各飲料容器検出器から垂直に離間するように、互いに離れており、
前記飲料容器支持部材が前記最上支持位置にあるとき、前記飲料容器支持部材は、前記第1の飲料容器検出器を遮断し、前記第2の飲料容器検出器は、前記飲料容器が前記飲料容器支持部材上に存在するかどうかを決定するように使用される、飲料分配装置用の飲料容器支持装置。
【請求項2】
前記飲料容器リム検出器、前記第1の飲料容器検出器、および前記第2の飲料容器検出器のうちの1つまたは複数が光学検出器である、請求項1に記載の飲料容器支持装置。
【請求項3】
前記光学検出器が、ビーム遮断検出器である、請求項2に記載の飲料容器支持装置。
【請求項4】
前記複数の異なる支持位置が、前記最下支持位置、前記最上支持位置、および前記最下部支持と前記最上支持位置との間の複数の中間支持位置を含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の飲料容器支持装置。
【請求項5】
前記飲料容器支持部材が最下支持位置にあるとき、前記第1の飲料容器検出器は、前記飲料容器が前記飲料容器支持部材上に存在するかどうかを決定するように動作可能であり、前記第2の飲料容器検出器は、電力を節約するために利用されない、請求項4に記載の飲料容器支持装置。
【請求項6】
前記飲料容器支持部材が前記最上支持位置にあるときに、前記第1の飲料容器検出器による前記飲料容器の検出が防止される、請求項4または5に記載の飲料容器支持装置。
【請求項7】
前記複数の中間支持位置の上部が前記第1の飲料容器検出器の前記第2の垂直位置より上にあり、それにより、前記飲料容器支持部材が前記複数の中間支持位置の上部の中間支持位置にあるときに、前記第1の飲料容器検出器による飲料容器の検出が防止される、請求項6に記載の飲料容器支持装置。
【請求項8】
前記第2の飲料容器検出器が、前記最上支持位置にある前記飲料容器支持部材上の前記飲料容器を検出するように動作可能であるように、前記飲料容器支持部材の最上支持位置は、前記第2の飲料容器検出器の前記第3の垂直位置より下にある、請求項4~7のいずれかに記載の飲料容器支持装置。
【請求項9】
前記第1の飲料容器検出器が、前記最下支持位置にある前記飲料容器支持部材上の前記飲料容器を検出するように動作可能であるように、前記飲料容器支持部材の最下支持位置は、前記第1の飲料容器検出器の前記2の垂直位置より下にある、請求項4~8のいずれかに記載の飲料容器支持装置。
【請求項10】
前記装置が、前記飲料容器支持部材が前記第1の飲料容器検出器の前記第2の垂直位置より下の支持位置にあるとき、前記第1の飲料容器検出器は、前記飲料容器の存在を検出するために使用され、
前記飲料容器支持部材が前記第1の飲料容器検出器の前記第2の垂直位置より上の支持位置にあるとき、前記第2の飲料容器検出器は、前記飲料容器の存在を検出するために使用されるように構成される、請求項4~9のいずれか一項に記載の飲料容器支持装置。
【請求項11】
前記飲料容器支持部材上の前記飲料容器の好ましい位置を規定する飲料容器位置決め要素をさらに備え、前記飲料容器リム検出器、前記第1の飲料容器検出器、および前記第2の飲料容器検出器のうちの1つまたは複数が、好ましい位置に配置されたときに円形断面を有する飲料容器の接線と実質的に一致するように配置される、請求項1~10のいずれか一項に記載の飲料容器支持装置。
【請求項12】
飲料分配装置であって、
飲料を飲料容器に分配するための飲料分配出口と、
請求項1~11のいずれか一項に記載の飲料容器支持装置と、を備え、前記飲料容器支持装置は、前記飲料分配出口に対して複数の異なる支持位置で飲料容器を支持するように構成される、飲料分配装置。
【請求項13】
飲料容器支持装置を含む飲料分配装置を操作する方法であって、
高さ調整可能な飲料容器支持部材を最下支持位置に配置し、
前記最下支持位置より上の第1の垂直位置にある第1の飲料容器検出器を使用して、飲料容器が前記飲料容器支持部材上に存在するかどうかを検出し、
飲料容器リム検出器を使用して、前記飲料容器支持部材によって支持された前記飲料容器の最上部が、飲料が前記飲料容器に分配されるのに適切な位置にあるかどうかを検出し、
a)前記飲料容器が前記飲料容器支持部材上に存在し、前記飲料容器の最上部が適切な位置にあることが検出された場合、飲料を分配するか、あるいは
b)前記飲料容器が前記飲料容器支持部材上に存在し、前記飲料容器の最上部が適切な位置にないことが検出された場合、前記飲料容器支持部材を持ち上げ、
前記飲料容器支持部材が前記第1の飲料容器検出器を遮断するように前記飲料容器支持部材の支持位置が前記第1の飲料容器検出器の第1の垂直位置より上にある場合には、前記第1の飲料容器検出器より上の第2の垂直位置にある第2の飲料容器検出器を使用して、飲料容器が前記飲料容器支持部材上に存在するかどうかを検出し、
前記飲料容器支持部材を最上支持位置まで持ち上げた後に、前記飲料容器リム検出器によって、前記飲料容器支持部材によって支持された前記飲料容器の前記最上部が、飲料を前記飲料容器に分配するのに適切な位置にないことが検出された場合には、前記第2の飲料容器検出器を使用して、飲料容器が飲料容器支持部材上に存在するかどうかを検出し、飲料容器の存在が検出された場合、飲料を分配することを含む、方法。
【請求項14】
前記飲料容器支持部材を持ち上げ、前記飲料容器リム検出器を使用している間に、前記飲料容器支持部材によって支持された前記飲料容器の最上部が、前記飲料が前記飲料容器に分配されるのに適切な位置にあるかどうかを検出し、
前記飲料容器の最上部が適切な位置にあることが検出された場合、前記飲料容器支持部材の持ち上げを停止し、
次に、飲料を分配することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2018年8月17日に出願された英国特許出願第1813479.1号の
優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、飲料容器支持装置に関する。より具体的には、本開示は、飲料分配機用の高
さ調節可能な飲料容器支持装置に関する。
【0003】
飲料分配装置では、容器の縁が飲料分配出口に可能な限り近くなるように飲料容器を配
置して、それによって飲料のこぼれおよび浪費を低減することが望ましい。高さ調節可能
な飲料容器サポートを提供することにより、支持体の位置を調整して、飲料容器の縁が容
器の高さの範囲で分配出口に確実に近づくようにすることが知られている。
【0004】
しかしながら、広範囲の異なる飲料容器の高さが利用可能であり、支持体の高さ調整が
多種多様な飲料容器を収容するのに適切であることを保証することは困難である可能性が
ある。さらに、この種類の飲料容器で可能な位置の範囲は、特に自動または半自動の飲料
ディスペンサーの場合、飲料ディスペンシングを正確に感知および制御することを困難に
する可能性がある。
【0005】
したがって、飲料容器支持装置に改良を加えることが望ましいことが理解されるであろ
う。
【発明の概要】
【0006】
第1の態様によれば、飲料分配装置用の飲料容器支持装置が提供され、複数の異なる支
持位置で飲料容器を支持するように構成された高さ調整可能な飲料容器支持体と、前記飲
料容器支持体の高さを調整するために構成された飲料容器支持アクチュエータと、第1の
垂直位置に配置され、かつ前記飲料容器支持体によって支持された飲料容器の最上部が、
飲料が前記飲料容器に分配されるのに適切な位置にあるかどうかを決定するように構成さ
れた飲料容器リム検出器と、前記飲料容器リム検出器の前記第1の垂直位置の下の第2の
垂直位置に配置され、かつ飲料容器が飲料容器支持体上に存在するかどうかを決定するよ
うに構成された第1の飲料容器検出器と、前記飲料容器リム検出器および前記第1の飲料
容器検出器の前記第1の垂直位置と前記第2の垂直位置との間の第3の垂直位置に配置さ
れ、かつ前記飲料容器が前記飲料容器支持体上に存在するかどうかを決定するように構成
された、第2の飲料容器検出器と、を備える。
【0007】
前記飲料容器リム検出器、前記第1の飲料容器検出器、および前記第2の飲料容器検出
器のうちの1つまたは複数は、光学検出器であり得る。1つまたは複数の検出器は、エミ
ッタおよびレシーバを有する赤外光レベル検出器などのビーム遮断検出器であり得る。
【0008】
前記可動支持部材の前記複数の支持位置は、最下支持位置、最上支持位置、および前記
最下部支持と前記最上支持位置との間の複数の中間支持位置を含む。
【0009】
前記可動支持部材が最下支持位置にあるとき、前記第1の飲料容器検出器は、前記飲料
容器が前記可動支持部材上に存在するかどうかを決定するように動作可能であり得、前記
可動支持部材が最上支持位置にあるとき、前記第2の飲料容器検出器は、前記飲料容器が
前記可動支持部材上に存在するかどうかを決定するように動作可能であり得る。
【0010】
前記可動支持部材の最上支持位置は、前記第1の飲料容器検出器の前記第2の垂直位置
より上にあり、それにより、前記可動支持部材が前記最上支持位置にあるときに、前記第
1の飲料容器検出器による前記飲料容器の検出が防止され得る。
【0011】
前記複数の中間支持位置の上部は前記第1の飲料容器検出器の前記第2の垂直位置より
上にあり、それにより、前記可動支持部材が前記複数の中間支持位置の上部の中間支持位
置にあるときに、前記第1の飲料容器検出器による飲料容器の検出が防止され得る。
【0012】
前記最上支持位置および前記複数の中間支持位置の上部において、前記可動支持部材は
、前記第1の飲料容器検出器を遮断して、前記第1の飲料容器検出器による飲料容器の検
出が防止され得る。
【0013】
前記可動支持部材の前記最上支持位置は、前記第2の飲料容器検出器が前記最上支持位
置にあり、任意選択で、前記複数の中間支持位置の上部にある前記可動支持部材上の飲料
容器を検出するように動作可能であるように、前記第2の飲料容器検出器の前記第3の垂
直位置より下にあり得る。
【0014】
前記可動支持部材の最下支持位置は、前記第1の飲料容器検出器が前記最下支持位置に
あり、任意選択で、前記複数の中間支持位置の下部にある前記可動支持部材上の飲料容器
を検出するように動作可能であるように、前記第1の飲料容器検出器の垂直位置より下に
あり得る。
【0015】
前記装置が、前記可動支持部材が前記第1の飲料容器検出器の前記第2の垂直位置より
下の支持位置にあるとき、前記第1の飲料容器検出器は、前記飲料容器の存在を検出する
ために使用され、前記可動支持部材が前記第1の飲料容器検出器の前記第2の垂直位置よ
り上の支持位置にあるとき、前記第2の飲料容器検出器は、飲料容器の存在を検出するた
めに使用されるように構成され得る。
【0016】
第1の飲料容器検出器は、飲料容器支持体の交差位置を規定することができる。飲料容
器支持体の複数の位置の上部は、交差位置より上にあってもよく、飲料容器支持体の複数
の位置の下部は、交差位置より下にあってもよい。交差位置より下の飲料容器支持体の位
置において、装置は、第1の飲料容器検出器が飲料容器の存在を検出するように構成され
得る。交差位置より上の飲料容器支持体の位置において、装置は、第2の飲料容器検出器
が飲料容器の存在を検出するように構成され得る。
【0017】
飲料容器支持装置は、前記可動支持部材上の飲料容器の好ましい位置を規定する飲料容
器位置決め要素をさらに備える。前記飲料容器リム検出器、前記第1の飲料容器検出器、
および前記第2の飲料容器検出器のうちの1つまたは複数が、好ましい位置に配置された
ときに円形断面を有する飲料容器、任意選択で真っ直ぐな側面の円筒形飲料容器の接線と
実質的に一致するように配置され得る。
【0018】
第2の態様では、飲料を飲料容器に分配するための飲料分配出口と、第1の態様の飲料
容器支持装置と、を備える飲料分配装置が提供される。前記高さ調整可能な飲料容器支持
体は、前記飲料容器分配出口に対して複数の異なる支持位置で飲料容器を支持するように
構成される。飲料分配出口は、飲料分配装置の飲料分配出口、または飲料成分コンテナの
飲料分配出口であり得る。
【0019】
第3の態様によれば、飲料容器支持装置を含む飲料分配装置を操作する方法であって、
可動支持部材を最下支持位置に配置し、前記最下支持位置の上の第1の垂直位置にある第
1の飲料容器検出器を使用して、飲料容器が前記可動支持部材上に存在するかどうかを検
出し、飲料容器リム検出器を使用して、前記可動支持部材によって支持された前記飲料容
器の最上部が、飲料が前記飲料容器に分配されるのに適切な位置にあるかどうかを検出し
、a)前記飲料容器が前記可動支持部材上に存在し、前記飲料容器の最上部が適切な位置
にあることが検出された場合、飲料を分配するか、あるいはb)前記飲料容器が前記可動
支持部材上に存在し、前記飲料容器の最上部が適切な位置にないことが検出された場合、
前記可動支持部材を持ち上げ、次に、前記可動支持部材の支持位置が前記第1の飲料容器
検出器の垂直位置より上にあるかどうかを決定し、前記支持位置が前記第1の飲料容器検
出器の上にあると決定された場合、前記第1の飲料容器検出器の上の垂直位置にある前記
第2の飲料容器検出器を使用して、前記飲料容器が前記可動支持部材上に存在するかどう
かを検出することを含む、方法が提供される。
【0020】
前記方法は、前記可動支持部材を持ち上げ、前記飲料容器リム検出器を使用している間
に、前記可動支持部材によって支持された前記飲料容器の最上部が、前記飲料が前記飲料
容器に分配されるのに適切な位置にあるかどうかを検出し、前記飲料容器の最上部が適切
な位置にあることが検出された場合、前記可動支持部材の持ち上げを停止し、次に、飲料
を分配することをさらに含み得る。
【0021】
前記可動支持部材を最上位置に持ち上げた後、前記飲料容器リム検出器により、前記可
動支持部材によって支持された飲料容器の最上部が、飲料を前記飲料容器に分配するのに
適切な位置にないことが検出された場合、前記第2の飲料容器検出器を使用して、前記飲
料容器が前記可動支持部材上に存在したままであるかどうかを検出し得る。飲料容器が残
っていることが検出された場合は、飲料を分配し得る。
【0022】
本明細書に記載の第2の態様の方法を実行するために、コントローラを提供することが
できる。
【0023】
任意の態様は、相互に排他的であるような特徴の組み合わせを除いて、上記の他の態様
のいずれかに関して言及される特徴および/または制限の任意の組み合わせを含み得る。
【0024】
別の態様では、本発明は、飲料分配装置であって、飲料を分配するための飲料分配出口
と、前記飲料分配出口の下に飲料容器を支持するための上面を有する可動支持部材であっ
て、内側伸縮要素および外側伸縮要素を備える可動支持部材と、前記可動支持部材に動作
可能に結合され、かつ前記可動支持部材を移動させて、前記可動支持部材の上面と前記飲
料分配出口との間の距離を変更するように構成された作動アセンブリと、を備え、前記作
動アセンブリの作動により、前記内側伸縮要素および前記外側伸縮要素の両方が、前記飲
料分配出口に向かってまたは前記飲料分配出口から離れて同時に移動する、飲料分配装置
であり得る。
【0025】
さらなる態様では、本発明は、長手方向の軸に沿って下端から上端まで延びるハウジン
グと、飲料を分配するための飲料分配出口と、前記飲料分配出口の下の飲料容器を支持す
るための可動支持部材であって、第1の構成要素および第2の構成要素を含む可動支持部
材と、前記可動支持部材に動作可能に結合された作動アセンブリであって、前記作動アセ
ンブリの作動時に、前記第1の構成要素が、前記ハウジングの前記長手方向の軸と平行に
、前記ハウジングに対して第1の垂直方向および第2の垂直方向のうちの1つの方向に移
動するとともに、前記第2の構成要素は、前記第1の構成要素に対して前記第1の垂直方
向および前記第2の垂直方向のうち前記1つの方向と同じ方向に移動するように構成され
た作動アセンブリと、を備える飲料分配装置であり得る。
【0026】
さらなる態様では、本発明は、ハウジングと、前記ハウジングに取り外し可能に結合さ
れ、かつ空洞、上面、および前記上面の開口部を含むベース部材;および前記ベース部材
の空洞内に少なくとも部分的に配置された可動支持部材を含む支持構成要素を備える飲料
容器支持アセンブリと、前記可動支持部材に動作可能に結合され、複数の支持位置の間で
前記ベース部材に対して可動支持部材を移動するように構成された作動アセンブリと、を
含み、前記可動支持部材は、前記ベース部材の開口部を通って延在し、前記複数の支持位
置のうちの少なくともいくつかにおいて前記ベース部材の前記上面から突き出ている、飲
料分配装置であり得る。
【0027】
上記の態様は、自動かつ安全な操作でより広い範囲の飲料容器サイズの使用に対応また
は使用を可能にすることができる飲料分配装置用の飲料容器支持装置を提供することがで
きる。特に、広い範囲の容器の高さにわたる容器に自動操作および飲料容器の位置決めを
提供するために、飲料容器支持体のより広い範囲の垂直移動を提供しなければならない。
しかしながら、これは、小型容器に必要な支持体のより高い高さで、飲料容器支持体自体
が飲料容器センサをブロックするか、さもなければ容器の存在を検出するためのその動作
を妨げる可能性があることを意味し得る。したがって、より高い垂直位置にさらなる飲料
容器検出器を提供することにより、自動販売操作中に容器が取り外されたときに自動販売
を防止するように、自動販売操作中に容器の存在を依然として確認することができる。さ
らに、これらの態様は、最上支持位置においてさえ、容器のリムがリム検出器に到達しな
い非常に小さな容器の使用を可能にし得る。なぜなら、さらなる飲料容器検出器は、リム
検出器および下部容器が使用できない場合に、容器の存在を確認し得るからである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
次に、本発明の実施形態を、一例として、添付の図面を参照して説明する。
【0029】
図1】本発明の一実施形態による飲料容器支持装置を含む飲料分配装置の斜視図である。
【0030】
図2図1の飲料分配装置の正面図である。
【0031】
図3図1の飲料分配装置の飲料容器支持体の斜視図である。
【0032】
図4A図3の飲料容器支持体の分解図である。
【0033】
図4B図3の飲料容器支持体の部分分解図であり、飲料容器支持体の作動構成要素から取り外された飲料容器支持体の支持構成要素を示している。
【0034】
図5図3の飲料容器支持体の平面図である。
【0035】
図6図3の飲料容器支持体の底面図である。
【0036】
図7図3の飲料容器支持体の可動支持部材の内側伸縮要素の斜視図である。
【0037】
図8図7の内側伸縮要素の斜視図であり、回転要素がその中に配置されている。
【0038】
図9図8の線IX-IXに沿った断面図である。
【0039】
図10図3の飲料容器支持体の可動支持部材の外側伸縮要素の底面斜視図である。
【0040】
図11図10の線XI-XIに沿った断面図である。
【0041】
図12図5の線XII-XIIに沿った断面図である。
【0042】
図13】可動支持部材が最下位置にある飲料容器支持体の部分的に切り取られた図である。
【0043】
図14図13の飲料容器支持体の部分的に切り取られた図であり、その可動支持部材が最上部の位置にある。
【0044】
図15】飲料容器支持体の可動支持部材が最下位置にある、図2の線XV~XVに沿った断面図である。
【0045】
図16図2の線XVI~XVIに沿って取られた断面図であり、飲料容器支持体の可動支持部材は最下位置にあり、容器が可動支持部材上に配置されている。
【0046】
図17図15の断面図であり、飲料容器支持体の可動支持部材が最上位置にある。
【0047】
図18図16の断面図であり、飲料容器支持体の可動支持部材が最上位置にある。
【発明を実施するための形態】
【0048】
図1および図2には、本発明の実施形態による飲料分配装置100が示されている。飲
料分配装置100は、飲料容器支持装置200を備えており、これについては、以下でよ
り詳細に説明する。飲料容器支持装置200は、飲料容器支持アセンブリ300およびセ
ンサ装置203を備える。飲料分配装置100は、一般に、飲料容器支持装置200の飲
料容器支持アセンブリ300の可動支持部材202上に配置される飲料容器(図示せず)
に様々なタイプの飲料を分配するように構成される。
【0049】
例示された実施形態では、飲料分配装置100は、飲料容器に分配するためのコーヒー
などの温かい飲料を調製するように構成される。いくつかの例では、装置100によって
調製される飲料は、ジュースまたは冷水などの冷たい飲料であり得る。本開示は、多くの
タイプの飲料分配装置または機械に適用可能であり得ることを理解されたい。
【0050】
飲料分配装置100は、飲料分配装置100の主要構成要素であるハウジング110を
備える。ハウジング110は、軸W-Wに沿って下端111から上端112まで延びる。
ハウジング110は、飲料を調製および分配するために飲料分配装置100の適切な動作
に必要とされる電子機器および他の構成要素を収容する内部空洞を有する。例示された実
施形態では、飲料分配装置100は、ハウジング100のコンテナコンパートメント10
2内の飲料成分コンテナ(図示せず)を受け取る。販売操作において、加熱された水は、
コンテナコンパートメント102内に位置する飲料成分容器にポンプで送られる。加熱さ
れた水が飲料成分コンテナ内の飲料成分を通過すると、飲料が作られる。飲料(または調
製された飲料)は、コンテナコンパートメント102内の飲料成分コンテナから、飲料分
配出口204を通って、飲料容器支持アセンブリ300の可動支持部材202上に配置さ
れた飲料容器に分配される。
【0051】
したがって、例示された実施形態では、飲料分配出口204は、成分コンテナを飲料容
器の真上に配置して、調製された飲料を容器に送達するために提供される。他の実施形態
では、調製された飲料は、コンテナから容器に直接分配され得ず、装置100内で調製さ
れ得、例えば、導管システムによって、飲料容器支持アセンブリ300の上に配置された
装置100の代替的に構成された飲料分配出口に向けられ得る。当業者によって他の構成
も考えられる。
【0052】
図3~6では、それぞれ斜視図、分解図、上面図、および底面図の図で分離して示され
ている飲料容器支持アセンブリ300がより詳細に説明される。上記のように、飲料容器
支持アセンブリ300は、概して、支持構成要素270および作動構成要素271を含む
図4Bに示されるように、支持構成要素270および作動構成要素271は、互いに分
離されるように構成され、その目的は、以下でより詳細に説明される。
【0053】
飲料容器支持アセンブリ300の支持構成要素270は、ベース部材201と、飲料を
容器内に販売するために飲料容器(または単に容器)を配置することができる可動支持部
材202とを備える。これらのコンポーネントについては、以下で詳しく説明する。ベー
ス部材201は、ベース構成要素205およびカバー206を備える。ベース構成要素2
05は、飲料分配出口204から分配され得る(飲料容器には分配されない)液体の量を
保持するように構成された空洞294を集合的に規定する床および側壁を有する。カバー
206は、空洞294の開いた上端を閉じる。さらに、カバー206は、ベース部材20
1内の空洞294につながる複数の排水開口208を備える。したがって、分配されたが
容器/コンテナに行き着いていない液体/飲料の任意の部分は、ベース構成要素205が
ユーザー/操作者によって洗浄されるまで、カバー206の排水開口208を通過し、ベ
ース構成要素205の空洞294に流れ込むことができる。ベース部材205は、空洞2
94からの液体の除去を容易にするために、その側壁の1つに注ぎ口219を備えて設計
され得る。例示された実施形態では、ベース部材201のカバー206はまた、開口部2
07、およびベース部材201のカバー206において開口部207を通して延びる可動
支持部材202を備える。具体的には、可動支持部材202は、ベース構成要素205の
空洞294内に配置され得、可動支持部材202の一部は、可動支持部材202が本明細
書で以下に説明するように調整される特定の高さに応じて、ベース部材201のカバー2
06内の開口部207を通って突出し得る。
【0054】
ベース構成要素205は、床227と、床227から突出する1つまたは複数の吊り上
げ部材228とを備える。例示された実施形態では、3つの吊り上げ部材228が存在す
るが、本発明は、すべての実施形態においてそのように限定されるべきではなく、他の実
施形態では、吊り上げ部材228のうち3つより少ないまたは多いものを含めることがで
きる。吊り上げ部材228のそれぞれは、以下でより詳細に説明されるように、可動支持
部材202の構成要素を軌道に沿って乗る従動部材229を備える。ベース構成要素20
5およびそのすべての部品は、可動支持部材202の動作中に静止している。したがって
、吊り上げ部材228は、ベース構成要素205の床227に固定的に結合され、装置の
動作中に移動しない。具体的には、吊り上げ部材228は、可動支持部材202の移動に
おいて役割を果たすが、これについては、以下でより詳細に説明するが、それらの役割は
、リフティング部材228が移動する必要なしに達成される。
【0055】
さらに、図2、3、および6に最もよく示されているように、飲料容器支持アセンブリ
300、より具体的には、その作動構成要素271は、作動アセンブリ209を備える。
作動アセンブリ209は、プレート部材260(プレート部材260が組み立てられると
きに一緒に結合される上部プレート260aおよび下部プレー260bを含む)と、可動
支持部材202を最下位置(図15を参照)と最上位置(図17を参照)との間で移動さ
せるように動作する構成要素と、を含む。具体的には、作動アセンブリ209は、一般に
、プレート部材260に動作可能に結合されたモータ216および歯車列218を備える
。より具体的には、モータ216は、プレート部材260の上面に配置され、歯車列21
8の歯車はプレート部材の底面に配置される。別の言い方をすれば、モータ216は、プ
レート部材260の上部プレート260aに結合され、歯車列218は、プレート部材2
60の下部プレート260bに結合される。例示的な実施形態では、モータ216および
歯車列218は、飲料容器支持アセンブリ300の作動構成要素271のプレート部材2
60に結合されている。具体的には、上部および下部プレート部材260a、260bが
一緒に結合されている場合、以下でより詳細に説明するように、モータ216は歯車列2
18に結合されている。飲料容器支持アセンブリ300の作動構成要素271は、固定さ
れた方法で飲料分配装置100内に配置されるように構成される。したがって、支持構成
要素270は、飲料分配装置100の残りの部分から取り外すことができるが、作動構成
要素271は、常に飲料分配装置100に結合されたままである(他の実施形態では、作
動構成要素271をハウジング110から取り外すことが可能であり得る)。
【0056】
歯車列218は、例示された実施形態ではラックアンドピニオンタイプの歯車列である
が、他の実施形態では他の形態をとることができる。例示された実施形態では、歯車列2
18は、一般に、モータ216に直接結合された駆動歯車290を含み(上部プレート2
60a、260bが一緒に結合された場合)、その結果、モータ216が作動して回転す
ると、駆動歯車290は、2つの中間歯車291a、291b、および従動歯車292を
回転させる。従動歯車292は、従動歯車292との相互作用によるラック293の動き
が、可動指示部材202を最下位置と最上位置との間で移動させるように、可動支持部材
202に動作可能に結合されているラック293と相互作用する。モータ216は、電源
(図示せず)に動作可能に結合され、モータ216の作動を制御するためにモータ216
と電源との間にスイッチがあり得、したがって、本明細書に記載の可動支持部材202の
高さ調整もあり得る。油圧または空気圧作動など、可動支持部材202の高さを調整する
ための他の構成も考えられる。さらに、ラック293は別の歯車と交換することができる
。さらに、例示された実施形態では、ラック293は弧状であるが、他の実施形態では、
本明細書に記載されたのと同じ機能を達成しながら、それは線形であり得る。
【0057】
例示された実施形態では、歯車列218の歯車290~292のそれぞれは、同じ平面
にある。具体的には、駆動歯車290、中間歯車291a、291b、および従動歯車2
92の底面は同一平面上にある。これは、本明細書で説明するように、可動支持部材20
2を有することを可能にしながら、薄型のデバイスを作製するのに役立つ。
【0058】
再び図3~6、特に図4Aを参照すると、例示的な実施形態では、可動支持部材202
は、可動支持部材202が最下位置にあるときに薄型であり、最上位置に伸ばされるとき
に高さが2倍を超えることを可能にする二重らせん伸縮装置である。その点に関して、可
動支持部材202は、内側伸縮要素210および外側伸縮要素212を備える(内側およ
び外側伸縮要素210、212は、第1の構成要素および第2の構成要素と呼ばれ得るが
、第1の構成要素は、内側および外側の伸縮要素のいずれかを指し、第2の構成要素は、
内側および外側の伸縮要素のいずれかを指すことができる)。例示された実施形態では、
外側伸縮要素212は、内側伸縮要素210を少なくとも部分的に取り囲んでいるが、内
側伸縮要素210の大部分は、最上位置(図17)よりも、最下位置(図15)で外側伸
縮要素212によって囲まれていてもよい。
【0059】
さらに、飲料容器支持アセンブリ300は、回転子アセンブリ214も含む。回転子ア
センブリ214は、作動アセンブリ209と可動支持部材202との間に機能的に配置さ
れる。したがって、作動アセンブリ209は、回転子アセンブリ214を回転させる。こ
れにより、可動支持部材202は、以下でさらに説明するように、最下位置と最上位置と
の間で変化する。回転子アセンブリ214は、以下でより詳細に説明するように、概して
、ラック293と相互作用して係合プレート261を回転させる係合プレート261、係
合プレート261の上面から突出するシャフト262、および内側伸縮要素210と相互
作用する回転子部材263を備える。係合プレート261、シャフト262、および回転
子部材263は、それらの構成要素のいずれか1つの回転がそれらの構成要素のすべての
回転をもたらすように、一緒に結合される。したがって、係合プレート261を以下に説
明するように回転させると、シャフト262および回転子部材263も回転する。
【0060】
図4Aおよび6に示されるように、歯車列218と回転子アセンブリ214との間の相
互作用が、回転子アセンブリ214を回転させることを説明する。例示的な実施形態では
、係合プレート261は、周縁264を有する丸型プレートである。係合プレート261
の周縁264は、ノッチ265を備える。図6に示されるように、歯車列218の従動歯
車292に動作可能に結合されるラック293は、係合プレート261の周縁264のノ
ッチ265内に入れ子になる隆起295を備える。歯車列218の従動歯車292との相
互作用を介して、ラック293の隆起295が係合プレート261のノッチ265内に位
置するため、その動きが係合プレート261に与えられる。したがって、ラック293が
時計回りまたは反時計回りに回転すると、係合プレート261(したがって、回転子アセ
ンブリ214全体)は、同じ量だけ同じ方向に移動する。
【0061】
図4A、8、および9に示されるように、回転子部材263は、シャフト262の遠位
端に直接結合される。その結果、係合プレート261およびシャフト262は、係合プレ
ート261とラック293との間の係合により回転すると、回転子部材263も回転する
。例示された実施形態では、係合プレート261およびシャフト262は、単一構造の一
部を形成し(例えば、図9を参照)、回転子部材263は、シャフト262に機械的に結
合される。回転子部材263は、ハブ部分266と、ハブ部分266から円周方向に離間
して延びる複数の係合部材224とを備える。係合部材224のそれぞれは、例示された
実施形態では凹面である遠位縁225で終端する。凹状の係合部材224の遠位端225
を有する目的は、回転子部材263と内側伸縮要素210との間の相互作用に関する以下
の説明からよりよく理解されるであろう。代替の実施形態では、係合部材224の遠位端
225は、以下で同様に議論されるように、凸状であり得る。
【0062】
図7を参照すると、内側伸縮要素210がより詳細に説明され、回転子アセンブリ21
4の回転子部材263と内部伸縮要素210との間の相互作用を説明するための図8およ
び9の追加の説明が続く。内部伸縮要素210は、内面310および外面311を有する
例示的な実施形態では、円筒形構造(またはより具体的にはリング形状構造)である。さ
らに、内伸縮要素210は、中心軸Z-Zに沿って下端312から上端313まで延びる
。内側伸縮要素210は、その内面310が空の空間を取り囲むような中空のリング状構
造である。さらに、内側伸縮要素210の上下端312、313に形成された開口部があ
る。
【0063】
内側伸縮要素210は、円周方向に離間して内面310から延びる複数の垂直に延びる
突起220を備える。例示された実施形態では、3つの垂直に延びる突起220が存在す
るが、3つより多いまたは少ない3つの垂直に延びる突起220が、様々な異なる実施形
態で使用され得る。垂直方向に延びる突起220のそれぞれは、例示的な実施形態では、
内側伸縮要素210の下端312から内側伸縮要素210の上端313まで延びるが、垂
直方向に延びる突起220の正確な高さは、代替的な実施形態では変更され得る。例示さ
れた実施形態では、垂直方向に延びる突起220のそれぞれは、図8および9を参照して
以下でさらに説明するように、回転子部材263の係合部材224の遠位端225間の係
合を容易にするために、内側伸縮要素210の中心軸Z-Zに面する凸状の外面221を
有する。図1および図2を参照して以下でさらに説明するように。
【0064】
代替の実施形態では、垂直方向に延びる突起220は、同じ地理的痕跡を有する垂直方
向に延びる凹部またはくぼみで置き換えることができる。垂直方向に延びる突起220は
、係合部材224の凹状の遠位端225と係合するように設計され、一方、垂直方向に延
びる凹部は、それらが凸状の遠位端を有する場合、係合部材224と係合するように設計
される。もちろん、他の特徴は、回転子部材263が本明細書に記載されるように内側伸
縮要素210に動作可能に結合され得ることを保証しながら、垂直に延びる突起220お
よび係合部材224の代替として提供され得る。
【0065】
内側伸縮要素210はまた、複数のランプ要素を含む。ランプ要素226のそれぞれは
、内側伸縮要素210の内面310の一部に沿って延在し、円周方向に延在するにつれて
、それはまた、内側伸縮要素210の下端312から上端313まで延在する。したがっ
て、ランプ要素226は、例示された実施形態においてらせん状である。ランプ要素22
6は、内側伸縮要素210の内面310から突出し、それらは、上面314および底面3
15を備える。例示された実施形態では、3つのランプ要素226が存在するが、他の実
施形態では、異なる数のランプ要素が使用され得る。ランプ要素226のそれぞれは、垂
直に延びる突起220の2つの隣接するものの間に延びる。したがって、ランプ要素22
6のそれぞれは、垂直に延びる突起220の1つの外面に結合または隣接する第1の端部
316、および垂直に延びる突起220の別の1つの外面に結合または隣接する第2の端
部317を備える。ランプ要素226は、その第1および第2の端部316、317が異
なる高さにあるようにらせん状に配置される。
【0066】
最後に、内側伸縮要素210は、その上端313で内側伸縮要素210の外面311か
ら半径方向外向きに延びる複数の突起230を備える。例示された実施形態では、突起2
30のそれぞれは、外面311から、および/または内側伸縮要素210の上端313か
ら突出している。突起230は、円周方向に離間して配置されている。例示された実施形
態では、3つの突起230が存在するが、他の実施形態では、3つより多いまたは少ない
突起230を使用することができる。突起230は、最下位置と最上位置との間の可動支
持部材202の移行中にその伸縮運動を容易にするために、外側伸縮要素212の一部と
相互作用する。
【0067】
再び図8および図9を参照すると、回転子アセンブリ214の回転子部材263と、可
動支持部材202の内側伸縮要素210との間の相互作用が説明される。回転子部材26
3は、上記のようにシャフト262に結合するため、内側伸縮要素210の内部に懸架さ
れている。さらに、回転子部材263は、回転子部材263の係合部材224のそれぞれ
が、内側伸縮要素210の垂直に延びる突起220の1つと整列するように配向される。
より具体的には、各係合部材224の凹状遠位端225は、垂直に延びる突起220のう
ちの1つの外面221と接触している。この接触により、回転子部材263は、歯車列2
18およびモータ216へのその動作可能な結合を介して回転するので、内側伸縮要素2
10もまた回転する。さらに、内側伸縮要素210は、これらの2つの構成要素が互いに
結合しているため、回転子部材263と同じ量/距離だけ回転する。
【0068】
さらに、図8に示されるように(また、以下で説明される図13および14においても
)、ベース構成要素205の吊り上げ要素228は、内側伸縮要素210のランプ要素2
26と係合している。より具体的に、吊り上げ要素228それぞれの従動部材229は、
ランプ要素226がその中に入れ子になっているチャネル239(図4A、9および14
で示されている)を含む。上記のように、吊り上げ要素228およびその従動部材229
は、ベース構成要素205と一体的に形成されるので、それらは固定されているか、また
は移動不可能である。したがって、内側伸縮要素210が反時計回り方向に回転すると(
回転する回転要素263との係合のために)、内側伸縮要素210は、垂直上向きに強制
的に移動する。内側伸縮要素210が時計回り方向に回転すると、内側伸縮要素210は
、垂直下向きに強制的に移動する。具体的には、ランプ要素226はらせん状であるため
、内側伸縮要素210が回転すると、ランプ要素226と吊り上げ要素228との間の係
合により、内側伸縮要素210が、内側伸縮要素210の回転方向に応じて垂直上向きお
よび下向きに移動する。
【0069】
したがって、内側伸縮要素210が時計回りに回転すると、吊り上げ要素228はラン
プ要素226と係合し、内側伸縮要素210は、回転するときに垂直に吊り上げられ、内
側伸縮要素210が反時計回りに回転すると、吊り上げ要素228はランプ要素226と
係合し、内側伸縮要素210は、それが回転するにつれて垂直に下げられる。垂直方向に
延びる突起220は、内側伸縮要素210の最上端から最下端まで垂直に延びるので、回
転子部材263の係合部分224は、その垂直移動中、常に内側伸縮要素210と接触し
たままである。回転子アセンブリ214の構成要素(係合プレート261、シャフト26
2、および回転子部材263)は回転するが、それらは垂直に上向きまたは下向きに移動
しないことを理解されたい。むしろ、内側伸縮要素210は、回転子アセンブリ214に
対して上向き/下向きに移動し、回転子アセンブリ214は、常に同じ高さに留まる。別
の言い方をすれば、可動支持部材202は上向き/下向きに動くが、回転子アセンブリ2
14は動かない。
【0070】
図10および11では、外側伸縮要素212について説明する。外側伸縮要素212は
、それが中空の内部を有するので、一般に円筒形、またはより具体的にはリング形である
。外側伸縮要素212は、内面320および外面321を含み、外側伸縮要素212は、
中心軸Y-Yに沿って下端322から上端323まで延びる。外側伸縮要素212はリン
グ形状であるため、その内面320は空の空間を取り囲み、下端322、323の両方に
開口部がある。外側伸縮要素212は、内面320に複数のトラック232を備える。よ
り具体的には、例示された実施形態では、3つのトラック232が存在するが、他の実施
形態では、3つより多いまたは少ないトラック232を使用することができる。トラック
232のそれぞれは、トラック232のチャネル326を形成するギャップによって互い
に間隔を置いて配置された第1の突起324および第2の突起325を備える。
【0071】
トラック232のそれぞれは、それらが外側伸縮要素212の内面320の一部の周り
に延びるという点でらせん状であり、それらが円周方向に延びるにつれて、それらはまた
、上向きまたは下向きに(円周方向に応じて)延びる。したがって、トラック232は、
外側伸縮要素212の下端322にまたは隣接して配置された第1の端部327と、外側
伸縮要素212の上端323にまたは隣接して配置された第2の端部328とを有する。
第1および第2の端部327、328は、互いに円周方向にオフセットされている。
【0072】
外側伸縮要素212はまた、下端322に沿って内面320から半径方向内側に延びる
第1の環状フランジ329と、上端323に沿って内面320から半径方向内側に延びる
第2の環状フランジ330とを備える。トラック232の端部327は、第1の環状フラ
ンジ329に隣接し、トラック232の第2の端部328は、第2の環状フランジ330
に隣接する。以下でさらに説明するように、内側伸縮要素210の突起230は、そのチ
ャネル326内でトラック232に沿って乗って、第1および第2の環状フランジ329
、330は、突起230がトラック232のチャネル326から除去されるのを防ぐ。
【0073】
最後に、外側伸縮要素212は、回転防止特徴331を備える。例示された実施形態で
は、回転防止特徴331は、外側伸縮要素212の外面321から延びる突起である。図
1に示されるように、組み立てられた飲料分配装置100において、外側伸縮要素212
の回転防止特徴331は、飲料分配装置100の凹部(または回転防止特徴)101内に
入れ子になっている。回転防止特徴331と凹部101との間のこの相互作用は、外側伸
縮要素212が回転しないことを確実にする。以下の説明から理解されるように、外側伸
縮要素212の回転を防止することにより、外側伸縮要素212が単に所定の位置で回転
するのではなく、垂直に移動できることが保証される。したがって、垂直方向に延びる凹
部101(またはガイドトラック)における回転防止特徴331の係合は、外側伸縮要素
212の回転を防止し、その移動経路を純粋に垂直方向の並進に制限し、回転を防止する
【0074】
回転防止特徴331は、例示された実施形態では突起として示されているが、本発明は
、すべての実施形態においてそのように限定されるべきではない。いくつかの実施形態で
は、回転防止特徴331は凹部であり得、飲料分配装置100は、外側伸縮要素212の
回転を防止するために凹部と相互作用する突起を含み得る。他の構造的特徴も、本明細書
に記載の本発明の範囲内の回転防止特徴331として可能である。
【0075】
図1、3、4A、4B、および5では、使用中に飲料容器を配置することができる可動
支持部材202の上面に、穴あきカバー要素215が設けられている。カバー要素215
の穿孔は、廃液がベース構成要素205の空洞294(すなわち、廃液コンパートメント
)に排出されることを可能にする。
【0076】
図12は、図5の線XII-XIIに沿って取られた断面図を示す。この図は、吊り上
げ部材228の従動部材229と、内側伸縮要素210のランプ要素226との間の相互
作用を示している。回転子部材263と、内側伸縮要素210との間の相互作用も見える
。しかしながら、内側伸縮要素210の突起230と外側伸縮要素212のトラック23
2との間の相互作用は、この図には示されていないが、その相互作用は、図13および図
14を参照して示され、説明される。図12は、様々な構成要素、特徴、および要素のす
べての間の相互作用の理解を提供するために、上記で提供された説明と一致する符号で示
されている。各構成要素の詳細な説明は、簡潔にするために、図12に関して具体的に提
供されない。
【0077】
図13および図14に示されるように、可動支持部材202の構成要素と、可動支持部
材202と、該可動支持部材202を高さ調整のために垂直に移動させる回転子アセンブ
リ214との相互作用が説明される。図13は、最下位置にある可動支持部材202を示
し、図14は、最下位置にある可動支持部材202を示している。見られるように、そし
図15および図17を参照して再び説明されるように、可動支持部材202は、最下位
置と比較して、最上位置で高さが2倍を超えるように構成される。可動支持部材202の
構成要素が完全に組み立てられると、内側伸縮要素210は外側伸縮要素212の内部に
配置され、回転子部材263は内側伸縮要素212の内部に配置される。これらの構成要
素は、例示された実施形態において同心円状に配置される。
【0078】
これらの図に見られるように、回転子部材263の係合部材224は、内側伸縮要素の
垂直方向に延びる突起220と接触しているので、(係合プレート261を介して歯車列
218およびラック293への動作可能な結合により生じる)回転子部材263の回転運
動は、内側伸縮要素210の同じ回転運動が生じる。さらに、内側伸縮要素210のラン
プ要素226のそれぞれは、吊り上げ部材228の1つの従動部材229のチャネル23
9内に配置される。したがって、内側伸縮要素210が回転子部材263によって回転さ
せられると、内側伸縮要素210のランプ要素226は、内側伸縮要素210を垂直上向
きに移動させる吊り上げ部材228の従動部材229のチャネル239内に乗る。具体的
には、ランプ要素226は、それらの両端が異なる高さにあるようにらせん状であるため
、内側伸縮要素210が回転すると、ランプ要素226が従動部材229のチャネル23
9内に位置する限り、それは上向きに強制される。他の実施形態では、従動部材229は
、らせん状チャネル内に入れ子になる突起などの特徴を含むか、または同じ効果を備えた
内側伸縮要素210の内面310を追うことができる。
【0079】
さらに、図14に示され、前述したように、内側伸縮要素210の突起230は、外側
伸縮要素212のトラック232内、より具体的には、トラック232のチャネル326
内に配置される。突起230は、第1および第2の環状フランジ329、330によるト
ラック232のチャネル326から除去されなくなる。さらに、外側伸縮要素212の回
転防止特徴331と凹部101との間の相互作用のために、外側伸縮要素212が回転す
るのが防止される。上で論じた(図13および14には示されていない)。結果として、
内側伸縮要素210が回転して上方に移動すると、突起230は、トラック232のチャ
ネル326内に乗り、これにより、外側伸縮要素212も上方に移動する。したがって、
可動支持部材202の各上向きの動きは、内側および外側の伸縮要素210、212の両
方が同時に上向きに動くので、2倍になる。外側伸縮要素212は、内側伸縮要素210
が動くので、単に動くだけではない。むしろ、内側伸縮要素210も垂直に移動している
ので、外側伸縮要素212は、内側伸縮要素210に対して垂直に移動する。したがって
、内側伸縮要素210が第1の距離を垂直方向に移動する場合、外側伸縮要素210は、
第1の距離よりも大きい第2の距離を垂直方向に移動する。
【0080】
具体的には、可動支持部材202が垂直上向きに移動すると、外側伸縮要素212が内
側伸縮要素210に対して移動しているため、内側伸縮要素210の上端313と外側伸
縮要素212の上端323との間の距離が増加する。同様に、可動支持部材202が垂直
下向きに移動すると、外側伸縮要素212が内側伸縮要素210に対して移動しているた
め、内側伸縮要素210の上端313と外側伸縮要素212の上端323との間の距離が
減少する。
【0081】
さらに、モータの方向を逆にすることによって、構成要素が反対方向に回転して、可動
支持部材202(内側および外側伸縮要素210、212)を上向きではなく下向きに移
動させることを理解されたい。上記の相互作用および構成要素を使用して、可動支持部材
202は、最下位置(図13)から最上位置(図14)およびそれらの間の任意の位置に
移動可能である。モータ216(よって、歯車列218の歯車も)が回転するように作動
アセンブリ209が作動すると、内側および外側伸縮要素210の両方が同時に飲料に向
かってまたは飲料分配出口204から離れて移動する。
【0082】
したがって、内側伸縮要素210が回転し、突起230が回転すると、それらは、トラ
ック232に沿って付勢される。上記のように、例示された実施形態では、外側伸縮要素
212は、内側伸縮要素210と共に回転しない。したがって、突起230は、内側伸縮
要素210が回転するときに、外側伸縮要素212を垂直上向き(または下向き)に付勢
する。具体的には、内側伸縮要素210が時計回りに回転すると、突起230とトラック
232との間の相互作用により、トラック232が時計回り方向に下向きに傾斜している
ため、外側伸縮要素212を垂直上向きに移動させる。同様に、内側伸縮要素210が反
時計回りに回転すると、突起230とトラック232との間の相互作用により、トラック
232が反時計回り方向に上向きに傾斜しているため、外側伸縮要素212が垂直下向き
に移動する。
【0083】
内側および外側伸縮要素210、212の両方がそれぞれのらせん状傾斜を有するので
、この配置は、本明細書では一般に「二重らせん」構成として説明される。らせん状トラ
ック232およびらせん状ランプ226は、反対方向に角度が付けられている。具体的に
は、内側および外側伸縮要素210、212内を時計回りに移動すると、らせん状ランプ
226は上向きに角度が付けられ、らせん状トラック232は下向きに角度が付けられる
。この構成は、可動支持部材202がモータ216の小さな角回転のみで移動できる垂直
距離を大幅に増加させる。したがって、可動支持部材202は、広範囲の容器高さに対応
することができる。もちろん、例示された実施形態では、可動支持部材202は、上記の
二重らせん構成で形成されるが、飲料容器支持体の高さまたは垂直位置を調整するための
他の構成も可能であることを理解されたい。
【0084】
ここで、図15および16に示されるように、飲料容器支持装置200の配置および動
作は、その可動支持部材202だけではなく、完全な飲料分配装置100を参照して説明
される。図15は、図2に示される平面上で矢印XV-XVの方向に見た飲料分配装置1
00の断面図を示す。図16は、図2に示される平面上で矢印XVI-XVIの反対方向
に見た飲料分配装置100の断面図を示す。以下の説明は、センサ装置203の説明、お
よび飲料分配装置100の全体的な動作においてそれが果たす役割を含む。
【0085】
飲料容器支持装置200は、高さ調節可能な飲料容器支持体、この場合、上記の飲料容
器支持体アセンブリ300の可動支持部材202を備える。上記のように、可動支持部材
202は、複数の異なる支持位置で飲料容器を支持するように構成されるように高さ調節
可能である。言い換えれば、可動支持部材202は、異なる垂直高さの範囲にわたって飲
料容器を支持することができる。飲料容器支持装置200はまた、可動支持部材202の
高さを調整するように構成された作動アセンブリ209を備える。例示的な作動アセンブ
リ209が上で論じられているが、他のタイプのアクチュエータが想定され得る。図15
および図16に示されるように、可動支持部材202は、その最下部の垂直位置に配置さ
れる。自動販売操作を行っていないとき、飲料分配装置100は、可動支持部材202を
この最下位置に維持するように構成される。
【0086】
飲料容器支持装置200のセンサ装置203は、飲料分配出口204に近接する垂直位
置で飲料容器支持装置200の反対側に構成されたリムエミッタ236aおよびリムレシ
ーバ236bを含む飲料容器リム検出器236を備える。飲料容器リム検出器236は、
飲料容器支持アセンブリ300によって支持された飲料容器の最上部が、飲料が飲料容器
に分配されるのに適切な位置にあるかどうかを決定するように構成される。特に、リムエ
ミッタ236aは、赤外線などの光を放出し、その光は、リムエミッタ236aとリムレ
シーバ236bとの間に障害物が存在しない場合、リムレシーバ236bでの強度として
測定される。物体がリムエミッタ236aとリム受信機236bとの間に配置される場合
、リム受信機236bで測定された強度は減少し、これは、リム検出器236の垂直位置
に物体が存在することを示す。飲料容器の最上部またはリムは、リムエミッタ236aと
リムレシーバ236bとの間の視線を遮断し、これを検出することができる。このタイプ
のセンサエミッターレシーバ検出器は、本明細書ではビーム遮断検出器と呼ばれるものと
する。
【0087】
飲料容器支持装置200は、可動支持部材202の支持面に近接する低い垂直位置に配
置された第1の飲料容器検出器238をさらに備える。第1の飲料容器検出器238は、
第1のエミッタ238aおよび第1の受信機238bを備え、上記のリム検出器236と
同様の方法でビーム遮断検出器として動作する。第1の飲料容器検出器238は、飲料容
器が飲料容器支持体202上に存在するかどうかを決定するように構成される。飲料容器
が飲料容器支持体202上に配置される場合、これは、第1のエミッタ238aと第1の
レシーバ238bとの間の視線を遮断する。例示的な容器「V」は、図16にゴースト形
態で示されており、図16は、容器が第1の飲料容器検出器238の視線をどのように遮
断し、検出され得るかを示している。
【0088】
飲料容器支持装置200は、飲料容器リム検出器236と第1の飲料容器検出器238
の垂直位置との間の中間垂直位置に配置された第2の飲料容器検出器240をさらに備え
る。他の検出器236、238と同様に、第2の飲料容器検出器240は、第2のエミッ
タ240aおよび第2の受信機240bを含み、ビーム遮断検出器として構成される。第
2の飲料容器検出器240はまた、飲料容器が飲料容器支持体上に存在するかどうかを決
定するように構成される。
【0089】
高さ調節可能な可動支持部材202の複数の支持位置は、図15および図16に示され
たような最下支持位置、および図15および16に示されたような最上支持位置を含む。
可動支持部材202はまた、示された最下支持位置と最上支持位置との間に複数の中間支
持位置をとることができる。
【0090】
飲料容器支持装置200は、飲料を販売していないときに、可動支持部材202を図1
5および16に示される最下位置に設定しているので、ユーザーが飲料容器を可動支持部
材20上に置くと、容器が下部の第1の飲料容器検出器238の視界を遮断するのに十分
な高さであるならば、これは常に下部の第1の飲料容器検出器238によって検出される
。第1の飲料容器検出器238の垂直位置は、最も典型的な飲料容器が検出されなければ
ならないように構成される。この例では、高さが少なくとも50mmの飲料容器は、第1
の飲料容器検出器238によって検出されなければならない。したがって、この最小高さ
を超える容器は、飲料容器支持体202の最下位置に置かれたときに検出される。したが
って、第2の飲料容器検出器238は、この時点では冗長であり、電力を節約するために
利用されていない。
【0091】
自動販売操作がユーザーによって要求されると、飲料容器支持装置200は、第1の飲
料容器検出器238を使用して、飲料容器が可動支持部材20上に配置されたことを最初
にチェックする。容器が検出されない場合、次に、容器が存在しないか、または容器が小
さすぎるために販売が不可能であるという視覚的または音声的警告などの警告がユーザに
提示され得る。容器の存在が第1の飲料容器検出器238によって検出される場合、次に
、リム検出器236を利用して、容器の最上部またはリムが、飲料が分配されるのに適切
な位置にあるかどうかを決定する。容器の縁が低すぎる(または飲料分配出口204から
遠すぎる)場合、容器への飲料の分配は、飲料を容器から飛散させて混乱を引き起こす可
能性がある。したがって、通常、リム検出器236またはその近くに位置する容器のリム
を備えるのが望ましい。
【0092】
リムが適切な高さにあることがリム検出器236によって検出された場合、分配が開始
される。しかしながら、リム検出器236によってリムが検出されない場合、モータ21
6は、上で非常に詳細に説明されているように、可動支持部材202を上昇させるように
開始される。背の高い飲料容器の場合、リムを検出させるために、可動支持部材202の
わずかな上昇のみが必要とされ得る。飲料容器支持アセンブリ300の上昇中にリムが検
出された場合、モータ216は非アクティブ化される。ただし、上昇操作中に容器が取り
外された場合に飲料の分配を回避するために、容器の存在を再確認する必要がある。背の
高い容器の場合、可動支持部材202は、第1の飲料容器検出器238の垂直位置を超え
て上昇していない可能性があり、その場合、容器の存在は、同じ検出器によって再検証す
ることができる。しかしながら、より小さな飲料容器の場合、飲料容器の支持は、第1の
飲料容器検出器238を超えて上昇している可能性がある。
【0093】
図17および18は、可動支持部材202が第1の飲料容器検出器238の垂直位置よ
り上に上昇したシナリオを示す。このような状況では、第1の飲料容器検出器238は、
容器が飲料容器支持アセンブリ300上に存在しているかどうかをもはや判断できない。
これは、可動支持部材202によってブロックされているためである。この特定の構成で
は、図18に示されるように、容器Vは実際には短すぎてリム検出器236によって検出
することができず、したがって可動支持部材202はその最上部の垂直限界位置まで上昇
している。第1の飲料容器検出器238の下の可動支持部材202の位置の範囲は、位置
の下部として知られ得、検出器238の上の可動支持部材202の位置の範囲は、位置の
上部として知られ得る。第1の飲料容器検出器238の垂直位置は、以下で明らかになる
理由のために、交差位置として知られ得る。
【0094】
可動支持部材202の高さまたは垂直位置を決定するために、エンコーダまたは同様の
ものを提供することができる(図示せず)。決定された場合、リム検出により可動支持部
材202の上昇を停止した後、または上限位置に達すると、可動支持部材202は、第1
の飲料容器検出器238がブロックされる交差位置より上にあり、次に、第2の飲料容器
検出器240を使用しなければならないことが決定される。可動支持部材202の最上支
持位置は、第2の飲料容器検出器240の垂直位置より下にあるので、検出器240は、
飲料容器支持アセンブリ300のすべての位置での容器の存在を検出するために常に使用
され得る。
【0095】
したがって、飲料容器支持装置200は、可動支持部材202が第1の飲料容器検出器
238の垂直位置(別名交差位置)より下の支持位置にあるとき、第1の飲料容器検出器
238が、飲料を分配する前に飲料容器の存在を検出するために使用され、可動支持部材
202が第1の飲料容器検出器238の垂直位置より上の支持位置にある場合、第2の飲
料容器検出器240は、飲料を分配する前に飲料容器の存在を検出するように構成される
。コントローラは、飲料分配装置、特に本明細書に記載の飲料容器支持装置200の動作
方法を実行するために提供され得る。
【0096】
したがって、本開示による飲料容器支持装置200を使用することは、自動かつ安全な
操作でより広い範囲の飲料容器サイズの使用に対応または可能にすることができる飲料分
配装置100のための飲料容器支持装置200を提供し得る。特に、広範囲の容器高さに
わたる容器に自動操作および飲料容器位置決めを提供するために、飲料容器支持アセンブ
リ300の可動支持部材202のより広い範囲の垂直移動が提供されなければならない。
しかしながら、これは、小型容器に必要な支持のより高い高さで、可動支持部材202が
飲料容器センサをブロックするか、さもなければ容器の存在を検出するためのその動作を
阻害し得ることを意味し得る。したがって、より高い垂直位置にさらなる飲料容器検出器
を提供することにより、自動販売操作中に容器が取り外された場合に自動販売を防止する
ために、自動販売操作中に容器の存在を依然として確認することができる。さらに、これ
らの態様は、最高の支持位置においてさえ、容器の縁が縁検出器に到達しない非常に小さ
な容器の使用を可能にし得る。なぜなら、さらなる飲料容器検出器は、縁検出器および下
部容器検出器が使用できないときに、容器の存在を確認し得るからである。さらに、可動
支持部材202は、第1の飲料容器検出器を遮断することができるので、可動支持部材2
02を使用して、飲料容器支持アクチュエータが正しく動作していることを試験すること
もできる。これは、モータの固定回転数など、アクチュエータの所定の操作後に検出器が
ポジティブを与えるからである。
【0097】
図15に示されるように、可動支持部材202は、可動支持部材202がその最下位置
にあるとき、ベース部材201の底面199から可動支持部材202の上面198まで測
定される第1の高さH1を有し得る。さらに、図17に示されるように、可動支持部材2
02は、可動支持部材202がその最上位置にあるとき、ベース部材201の底面199
から可動支持部材202の上面198まで測定される第2の高さH2を有し得る。いくつ
かの実施形態では、第2の高さH2は、第1の高さH1の少なくとも2倍であり得る。他
の実施形態では、第2の高さH2は、第1の高さH1の2倍を超えていてもよい。したが
って、H2:H1の比は、少なくとも2:1、または他の実施形態では少なくとも2.1
:1であり得る。いくつかの実施形態では、第1の高さH1は、42mmから52mmの
間、より具体的には45mmから50mmの間であり得、H2は95mmから105mm
の間、より具体的には98mmから102mmの間であり得る。
【0098】
さらに、最下位置において、可動支持部材202は、その底面197からその上面19
8まで測定された第3の高さH3を有する。最上位置では、可動支持部材202は、その
底面197からその上面198まで測定された第4の高さH4を有する。したがって、第
3の高さH3と第4の高さH4との比は、いくつかの実施形態では少なくとも1.5:1
、または他の実施形態では少なくとも1.6:1、またはさらに他の実施形態では少なく
とも1.7:1であり得る。いくつかの実施形態では、第3の高さH3は、63mmから
73mmの間、より具体的には65mmから70mmの間であり得、第4の高さは35m
mから45mmの間、より具体的には38mmから42mmの間であり得る。
【0099】
飲料容器支持装置200は、可動支持部材202上の飲料容器の好ましい位置を規定す
る飲料容器位置決め要素242をさらに備える。飲料容器リム検出器236、ならびに第
1および第2の飲料容器検出器238、240は、好ましい位置に配置されたときに、円
形断面を有する飲料容器、任意選択で真っ直ぐな側面の円筒形飲料容器の接線と実質的ま
たはほぼ一致するように構成または配置され得る。これにより、容器の最も厚い部分が検
出器のエミッタとレシーバの間に存在する可能性があるため、透明または半透明の容器の
検出が向上し得る。
【0100】
したがって、本明細書に記載の構成要素を使用して、可動支持部材202は、その上面
198が、飲料分配装置100が配置される水平支持面に対して異なる高さに配置され得
るように高さ調整され得る(カウンタートップなどとして)。別の言い方をすれば、可動
支持部材202は、その上面198が飲料分配出口204の下の様々な距離に配置される
ように高さ調整することができる。図15および17に示されるように、可動支持部材2
02の動きは、可動支持部材202の上面198と飲料分配出口204との間の距離を変
更する。図15に示すように、可動支持部材202の上面198は、図17の最上位置よ
りも飲料分配出口204から離れた距離に配置されている。可動支持部材202の上面1
98は、図15の最下位置と図17の最下位置との間の任意の位置に配置することができ
るので、可動支持部材202の上面198と飲料分配出口204との間の距離は、図15
に示される距離と図17に示される距離を含め、それらの間の任意の距離であり得る。
【0101】
本発明は、上記の実施形態に限定されず、本明細書に記載の概念から逸脱することなく
、様々な修正および改善を行うことができることが理解されよう。相互に排他的である場
合を除いて、機能のいずれかを個別に、または他の機能と組み合わせて使用することがで
き、本開示は、本明細書に記載の1つまたは複数の機能のすべての組み合わせおよびサブ
組み合わせにまで及び、それらを含む。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18