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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-31
(45)【発行日】2024-08-08
(54)【発明の名称】断熱デバイス
(51)【国際特許分類】
   A45C 11/20 20060101AFI20240801BHJP
   A45C 13/10 20060101ALI20240801BHJP
   B65D 81/38 20060101ALI20240801BHJP
   B65D 85/50 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
A45C11/20 F
A45C13/10 A
A45C13/10 J
B65D81/38 J
B65D85/50 100
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2022527686
(86)(22)【出願日】2020-11-10
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-01-25
(86)【国際出願番号】 US2020059783
(87)【国際公開番号】W WO2021096831
(87)【国際公開日】2021-05-20
【審査請求日】2022-05-12
(31)【優先権主張番号】16/685,124
(32)【優先日】2019-11-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515284526
【氏名又は名称】イエティ クーラーズ エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Yeti Coolers,LLC
【住所又は居所原語表記】7601 Southwest Parkway,AustinTX 78735,USA
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【弁理士】
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100224775
【弁理士】
【氏名又は名称】南 毅
(72)【発明者】
【氏名】ロジャーズ、カイル エドワード
(72)【発明者】
【氏名】ムニエ、ジェフリー チャールズ
(72)【発明者】
【氏名】ルーデンスレイジャー、ジョン
【審査官】宮部 愛子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/227047(WO,A1)
【文献】米国特許第06237776(US,B1)
【文献】米国特許出願公開第2004/0035143(US,A1)
【文献】実公昭47-004767(JP,Y1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0344951(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45C 11/20
A45C 11/00
A45C 13/10
B65D 81/38
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
断熱デバイスであって、
本体アセンブリであって、前記本体アセンブリが、底部層と、前記底部層に取り付けられた第1の側壁と、内側ライナと、側壁断熱部分を有する断熱層と、を含み、前記側壁断熱部分の少なくとも一部分が、前記第1の側壁と前記内側ライナとの間に位置決めされる、本体アセンブリと、
前記本体アセンブリに回転可能に接続された蓋アセンブリであって、前記蓋アセンブリが、上部層と、蓋断熱層と、蓋ライナと、を含む、蓋アセンブリと、
前記本体アセンブリおよび前記蓋アセンブリによって形成された貯蔵区画であって、前記断熱デバイスが、前記貯蔵区画へのアクセスを提供する開構成および前記貯蔵区画へのアクセスを防止する閉構成を有する、貯蔵区画と、
前記本体アセンブリと前記蓋アセンブリとの間に位置決めされた閉鎖具であって、前記閉鎖具が、前記本体アセンブリおよび前記蓋アセンブリを選択的に接続するように適合された、閉鎖具と、
前記内側ライナの一部分および前記側壁断熱部分の一部分から形成された断熱タブであって、前記断熱タブが、前記貯蔵区画内にあり、かつ前記閉鎖具の内方にあり、また、前記閉鎖具の中間点の上側に位置決めされた遠位端を有する、断熱タブと、を備える、
前記断熱タブが、前記断熱デバイスが前記閉構成にあるときに前記蓋アセンブリ上の第2の磁気要素に係合する、第1の磁気要素を含む、断熱デバイス。
【請求項2】
前記蓋アセンブリが、前記本体アセンブリから上方へ離れて延在する周縁部を含む、請求項1に記載の断熱デバイス。
【請求項3】
前記周縁部が、前記周縁部の頂面から前記上部層の頂面までの垂直高さとして画定された縁部高さを有し、前記縁部高さが、前記断熱デバイスの全高の13パーセント~17パーセントの範囲内である、請求項2に記載の断熱デバイス。
【請求項4】
前記周縁部が、前記周縁部の頂面から前記上部層の頂面までの垂直高さとして画定された縁部高さを有し得、前記縁部高さが、前記断熱デバイスの全高の10パーセント~20パーセントの範囲内である、請求項2に記載の断熱デバイス。
【請求項5】
前記閉鎖具が、接続要素によって前記第1の側壁に取り付けられ、前記接続要素が、前記断熱デバイスの底面に対して垂直に延在する垂直面によって形成された断面で見たときに、前記閉鎖具、前記第1の側壁、前記内側ライナ、および前記側壁断熱部分を通って延在する、請求項1に記載の断熱デバイス。
【請求項6】
前記断熱タブが、前記内側ライナの一部分から形成され、前記内側ライナが、前記断熱タブの外向き層および前記断熱タブの内向き層を形成する、請求項1に記載の断熱デバイス。
【請求項7】
前記内側ライナが、前記内向き層から前記外向き層まで前記側壁断熱部分の周りに延在し、前記断熱タブが、基端部において前記閉鎖具に接続される、請求項6に記載の断熱デバイス。
【請求項8】
前記断熱タブが、接続要素を介して前記基端部において前記閉鎖具に接続され、該接続要素が、前記断熱デバイスの底面に対して垂直に延在する垂直面によって形成された断面で見たときに、前記内向き層、前記外向き層、前記閉鎖具、前記第1の側壁、および前記側壁断熱部分を通って延在する、請求項7に記載の断熱デバイス。
【請求項9】
前記断熱タブが、前記閉鎖具の長さに沿って前記貯蔵区画を断熱するために、前記閉鎖具の前記長さに沿って延在する、請求項1に記載の断熱デバイス。
【請求項10】
前記第1の磁気要素が、前記内側ライナと前記側壁断熱部分との間に位置決めされ、前記第2の磁気要素が、前記蓋ライナと前記蓋断熱層との間に位置決めされる、請求項1に記載の断熱デバイス。
【請求項11】
前記断熱デバイスが、ソフトサイドの断熱ランチボックスである、請求項1に記載の断熱デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2019年11月15日に出願された米国特許出願第16/685,124号に対する優先権を主張するものであり、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、食品および飲料を保冷または保温するのに有用な、非剛性で携帯用の断熱デバイスまたはコンテナ、より具体的には、ソフトサイドの断熱ランチボックスに関する。
【背景技術】
【0003】
断熱デバイスまたはランチボックスは、食品および飲料をより低い温度に保つように設計されている。コンテナは、織物または発泡体などの可撓性材料で構成され得る。断熱ランチボックスは、携帯性を高めるように設計され得る。ランチボックスは、ストラップおよび/またはハンドルを含み得、特定の場合では、機動性を高めるためにより軽量な材料で作製され得る。ランチボックスは、貯蔵区画およびその内容物へのアクセスを許容または阻止するためにランチボックスの本体に対して蓋を開閉することができる、閉鎖具を含むことができる。
【発明の概要】
【0004】
この「発明の概要」は、以下の「発明を実施するための形態」においてさらに説明される、本開示に関するいくつかの一般的概念への簡略形態での導入を提供する。この「発明の概要」は、本開示の主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するものではない。
【0005】
本明細書での本開示の態様は、断熱デバイスに関し得、該断熱デバイスは、本体アセンブリであって、底部層と、底部層に取り付けられた第1の側壁と、内側ライナと、断熱層であって、断熱層の少なくとも一部分が第1の側壁と内側ライナとの間に位置決めされる、断熱層と、を含む、本体アセンブリと、本体アセンブリに回転可能に接続された蓋アセンブリであって、上部層、蓋断熱層、および蓋ライナを含む、蓋アセンブリと、を含む。貯蔵区画は、本体アセンブリおよび蓋アセンブリによって形成され得、断熱デバイスは、貯蔵区画へのアクセスを提供する開構成と、貯蔵区画へのアクセスを阻止する閉構成と、を有する。閉鎖具は、本体アセンブリと蓋アセンブリとの間に位置決めされ得、閉鎖具は、本体アセンブリおよび蓋アセンブリを選択的に接続するように適合され、断熱タブは、内側ライナの一部分および断熱層の一部分から形成され得、断熱タブは、貯蔵区画内にあり、かつ閉鎖具の内方にあり、また、閉鎖具の中間点の上側に位置決めされた遠位端を有する。蓋アセンブリは、本体アセンブリから上方へ離れて延在する周縁部を含み得、周縁部は、周縁部の頂面から上部層の頂面までの垂直高さとして画定された縁部高さを有し、縁部高さは、蓋断熱層の厚さよりも少なくとも2倍高い。加えて、周縁部は、周縁部の頂面からの垂直高さとして画定された縁部高さを有し得、縁部高さは、全高の10パーセント~20パーセントの範囲内、かつ断熱デバイスの20パーセントであり得る。閉鎖具は、接続要素によって第1の側壁に取り付けられ得、接続要素は、断熱デバイスの底面に対して垂直に延在する垂直面によって形成された断面で見たときに、閉鎖具、第1の側壁、内側ライナ、および断熱層を通って延在する。
【0006】
本開示の他の態様は、閉鎖具の背面に断熱タブを有する断熱デバイスに関し得、断熱タブは、内側ライナの一部分から形成され、内側ライナは、断熱タブの外向き層および断熱タブの内向き層を形成する。内側ライナは、内向き層から外向き層まで断熱層の周りに延在し得、断熱タブは、基端部において閉鎖具に接続される。断熱タブは、接続要素を介して基端部において閉鎖具に接続され得、該接続要素は、断熱デバイスの底面に対して垂直に延在する垂直面によって形成された断面で見たときに、内向き層、外向き層、閉鎖具、第1の側壁、および断熱層を通って延在する。断熱タブは、閉鎖具の長さに沿って貯蔵区画を断熱するために、閉鎖具の長さに沿って延在し得る。別の選択肢として、断熱タブは、断熱デバイスが閉構成にあるときに蓋アセンブリ上の第2の磁気要素に係合する、第1の磁気要素を含み得る。第1の磁気要素は、内側ライナと断熱層との間に位置決めされ得、第2の磁気要素は、蓋ライナと蓋断熱層との間に位置決めされ得る。
【0007】
本開示のさらに他の態様は、断熱デバイスに関し得、該断熱デバイスは、本体アセンブリであって、底部層と、底部層に取り付けられた側壁と、内側ライナと、断熱層であって、断熱層の少なくとも一部分が底部層と内側ライナとの間に位置決めされる、断熱層と、を含む、本体アセンブリと、本体アセンブリに回転可能に接続された蓋アセンブリであって、上部層、蓋断熱層、および蓋ライナを含む、蓋アセンブリと、を含む。貯蔵区画は、本体アセンブリおよび蓋アセンブリによって形成され得、断熱デバイスは、貯蔵区画へのアクセスを提供する開構成と、閉構成と、を有する。本体アセンブリおよび蓋アセンブリを選択的に接続するように適合された閉鎖具、および内側ライナの一部分から少なくとも部分的に形成されたタブ、タブは、貯蔵区画内にあり、かつ閉鎖具の内方に設置される。タブは、閉鎖具の中間点の上側に位置決めされた遠位端を有し得、タブは、断熱デバイスが閉構成にあるときに蓋アセンブリ上の第2の磁気要素に係合する、第1の磁気要素を含み得る。いくつかの実施形態では、タブは、断熱デバイスが閉構成にあるときに蓋アセンブリ上の蓋ライナに接触し得る。蓋アセンブリの上部層は、本体アセンブリから上方へ離れて延在する周縁部を含み得、周縁部は、周縁部の頂面からの垂直高さとして画定された縁部高さを有する。縁部高さは、蓋断熱層の厚さよりも少なくとも2倍高くなり得る。上部層は、発泡ゴム材料から形成され得る。加えて、蓋アセンブリおよび本体アセンブリは、ヒンジによって断熱デバイスの片側に接続され得、ヒンジは、本体アセンブリの底部層から蓋アセンブリの蓋ライナの上部層まで延在する第2の側壁によって形成される。タブはまた、内側ライナ内に封入された断熱層の一部分も含み得る。
【0008】
本開示のさらに他の態様は、断熱デバイスに関し得、該断熱デバイスは、本体アセンブリであって、底部層と、底部層に取り付けられた第1の側壁と、内側ライナと、断熱層であって、断熱層の少なくとも一部分が底部層と内側ライナとの間に位置決めされる、断熱層と、を含む、本体アセンブリを備える。断熱デバイスはまた、本体アセンブリに回転可能に接続された蓋アセンブリであって、上部層と、蓋断熱層と、蓋ライナと、を含む、蓋アセンブリも含み得る。蓋アセンブリの上部層は、本体アセンブリから上方へ離れて延在する周縁部を含み得、周縁部は、上部層の頂面から周縁部の頂部までの垂直高さとして画定された縁部高さを有し、縁部高さは、蓋断熱層の厚さよりも高い。貯蔵区画は、本体アセンブリおよび蓋アセンブリによって形成され得、断熱デバイスは、貯蔵区画へのアクセスを提供する開構成と、閉構成と、を有する。断熱デバイスはまた、本体アセンブリおよび蓋アセンブリを選択的に接続するように適合された閉鎖具も含み得、閉鎖具は、接続要素によって第1の側壁に取り付けられ、接続要素は、第1の側壁、閉鎖具、内側ライナ、および断熱層を通って延在する。断熱タブは、内側ライナの一部分および断熱層の一部分から形成され得、断熱タブは、閉鎖具の内方に配設されており、また、閉鎖具の中間点の上側に延在する遠位端を有する。断熱タブは、断熱デバイスが閉構成にあるときに蓋アセンブリ上の第2の磁気要素に係合する、第1の磁気要素を含み得る。断熱タブは、内側ライナから形成され得、内側ライナは、断熱タブの外向き層および断熱タブの内向き面を形成する。断熱タブは、閉鎖具の全長に沿って貯蔵区画を断熱するために、閉鎖具の全長に沿って延在し得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
前述の「発明の概要」ならびに以下の「発明を実施するための形態」は、参照符号が現れる様々な図の全てにおいて同様の参照番号が同じまたは同様の要素を指す添付図面と併せて考慮すると、より良好に理解されるであろう。
【0010】
図1】本開示の一態様による、閉構成にある例示的な断熱デバイスの右正面斜視図を示す。
図2】開構成にある図1の例示的な断熱デバイスの右正面斜視図を示す。
図3図1の例示的な断熱デバイスの正面図を示す。
図4図1の例示的な断熱デバイスの上面図を示す。
図5図1の例示的な断熱デバイスの背面図を示す。
図6図1の例示的な断熱デバイスの底面図を示す。
図7図1の例示的な断熱デバイスの右側面図を示す。
図8図1の例示的な断熱デバイスの左側面図を示す。
図9図4に示されるものの右側断面図を示す。
図10図4に示されるものの右側断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の様々な例および本開示の構成要素の説明では、その一部を形成し、本開示の態様が実施可能な様々な例示的な構造および環境として示される添付の図面を参照する。他の構造および環境が利用されてもよく、本開示の範囲から逸脱することなく、具体的に説明した構造および方法から構造的および機能的変更が行われてもよいことを理解されたい。
【0012】
また、「前側」、「後側」、「頂部」、「底部」、「側面」、「内向き」、および「外向き」などの用語は、様々な例示的な特徴および要素を説明するために本明細書において使用され得、これらの用語は、便宜上、例えば図に示される例示的な方向および/または典型的な使用での方向に基づいて、本明細書において使用される。本明細書のいかなるものも、特許請求の範囲内に含めるために、構造の特定の三次元的または空間的方向付けを必要とすると解釈されるべきではない。加えて、読者には、図面が必ずしも縮尺通りに描かれ得ないことを助言する。
【0013】
図1図10は、貯蔵された所望の内容物を所望の期間にわたって保冷または保温するように構成することができる、例示的な断熱デバイス100を表す。具体的には、断熱デバイス100の例示する実施形態は、少なくとも数時間にわたって内容物を保管し、かつ適切な貯蔵温度に保つために使用され得る、ソフトサイドの断熱ランチボックスであり得る。断熱デバイス100は、本体アセンブリ120と、本体アセンブリ120に回転可能に結合された蓋アセンブリ140と、本体アセンブリ120および蓋アセンブリ140によって形成された貯蔵区画160と、本体アセンブリ120および蓋アセンブリ140を選択的に接続するように適合された閉鎖具180と、を備え得る。断熱デバイス10には、断熱デバイス100を携持する、保持する、または固定するための複数のハンドル190が含まれ得る。
【0014】
断熱デバイス100は、貯蔵区画160に貯蔵された所望の内容物を数時間にわたって保冷または保温するように構成され得る。いくつかの実施形態では、断熱デバイス100はまた、貯蔵区画160の内部で水を維持するように設計され得、また、水が外部から入ることに「抵抗する」ように構成され得る。これらの実施例では、閉鎖具180が閉位置にあるときに、水が、外部から貯蔵区画160の中へ漏れ得ないように、または貯蔵区画160から外へ漏れ得ないように、断熱デバイス100は、「水密」であり得る。
【0015】
図1図10に示されるように、断熱デバイス100は、立方形または直角プリズムの形状であり得、また、前側102、後側104、右側106、左側108、頂部側110、および底部側112を有し得る。例えば、本体アセンブリ120は、立方形の底部分の外部形状を形成するために、隣接する側壁124に接続するコーナー部材126とともに、底部層122、第1の側壁124A、第2の側壁124B、第3の側壁124C、および側壁124Dを備え得る。蓋アセンブリ140は、立方形の上部分の外部形状を形成するために、上部層142および上部側壁144を備え得る。断熱デバイス100については、他の形状、例えば、円筒形、球形、円錐形、ピラミッド形、円錐台形、切頭円錐形、切頭球形、切頭ピラミッド形、なども想到される。断熱デバイス100の長さは、幅および高さよりも長くなり得、幅は、高さよりも広くなり得る。例えば、断熱デバイス100の高さは、一実施形態では、80mm~150mmの範囲であり得、特定の一実施例では、約115mmであり得る。断熱デバイス100の長さは、200mm~310mmの範囲であり得、特定の一実施例では、約260mmであり得る。また、断熱デバイス100の幅は、一実施例では、150mm~270mmの範囲であり得、特定の一実施例では、幅は、約210mmであり得る。しかしながら、これらの開示の範囲から逸脱することなく、断熱デバイス100が、任意の高さ、長さ、幅、および容積の寸法で構成され得ることが想到される。
【0016】
断熱デバイス100の貯蔵区画160は、本体アセンブリ120の頂部に形成された開口部162を通してアクセスされ得る。本体アセンブリ120の内側ライナ128は、貯蔵区画の内面を形成し得、一方で、蓋ライナ146は、蓋アセンブリ140の内面を形成し得る。後でさらに詳細に論じるように、蓋断熱層148は、上部層142と蓋ライナ146との間に位置決めされ得、断熱層130は、側壁124と内側ライナ128との間に位置決めされ得、および/または同様に底部層122と内側ライナ128との間に位置決めされ得る。
【0017】
本体アセンブリ120はまた、複数のハンドル190も含み得る。ハンドル190は、本体アセンブリ120の複数の側面に位置決めされ得る。例えば、例示的な実施形態では、ハンドル190は、前側102に配設された前部ハンドル192と、右側106の右側ハンドル194と、左側の左側ハンドル196と、を含み得る。ハンドル190は、糸を使用して縫合などの接続要素198を使用して取り付けられ得るが、ハンドル190を取り付けるこれらの糸は、いくつかの例では、断熱層130または内側ライナ128に延在しない場合がある。複数のハンドル190(192、194、196)は、断熱デバイスを把持して携持するための、把持に関する選択肢をユーザに提供する。加えて、ウェブループ202は、様々なアイテム(例えば、カラビナ、保存容器など)を取り付けるために、前部ハンドル192の端部の片側または両側に配設され得る。いくつかの実施形態では、ハンドル190およびウェブループ202は、本体アセンブリ120または蓋アセンブリ140の任意の場所に配設され得る。ハンドル190およびウェブループ202は、ナイロンウェビングで構築され得る。代替の選択肢として、ハンドル190およびウェブループ202は、ポリプロピレン、ネオプレン、ポリエステル、ダイニーマ、ケブラー、綿織物、皮革、プラスチック、ゴム、またはロープから形成され得る。ハンドル190およびウェブループ202は、縫合、接着剤、またはポリマー溶接によって本体アセンブリ120に取り付けられ得る。いくつかの実施形態では、ハンドル190およびウェブループ202は、糸を使用してパッチに縫合され得、次いで、該パッチが断熱デバイス100に取り付けられる。
【0018】
断熱デバイス100はまた、外側シェルの外面の任意の場所に、ポケット、タイダウン、およびDリングも含み得る。ポケットは、鍵、電話、財布などを受容するようにサイズ決定することができ、また、防水加工され得る。ポケットはまた、内容物が濡れるのを防ぐために防水ジッパーを含むこともできる。
【0019】
図9および図10の断面図に示されるように、本体アセンブリ120は、断熱層130を封入する内側ライナ128を備え得る。明確にするため、ハンドル190は、図9および図10の断面図から取り外されている。一実施例では、図9に示されるように、内側ライナ128は、1つ以上の側壁内側ライナ128A、および1つの底部内側ライナ128Bから形成され得る。1つ以上の側壁内側ライナ128Aは、ポリマー溶接技術を使用した重ね接合によって、一緒に底部内側ライナ128Bに固定され得る。ポリマー溶接は、外部方法および内部方法の両方を含み得る。外部または熱的方法は、ホットガス溶接、ホットウェッジ溶接、ホットプレート溶接、赤外線溶接およびレーザ溶接を含むことができる。内部方法は、機械的溶接および電磁的溶接を含むことができる。機械的方法は、スパイン溶接、攪拌溶接、振動溶接、および超音波溶接を含むことができる。電磁的方法は、抵抗、インプラント、エレクトロフュージョン溶接、誘導溶接、誘電溶接、RF(無線周波数)溶接、およびマイクロ波溶接を含むことができる。溶接は、平坦面または水平面において行うことができ、構成材料へのポリマー溶接の効果を最大化することができる。随意に、ライナ128A、128Bは、貯蔵区画160を形成するために、継ぎ目の上に配置することができるTPUテープなどのテープを使用して一緒に固定または接合され得る。
【0020】
断熱層130は、内側ライナ128と外側壁124との間に設置され得、また、貯蔵区画160の内部温度を維持するのを支援するための断熱体として形成され得る。一実施例では、断熱層130は、外側壁または底部層122に直接取り付けられない自由浮動層であり得る。断熱層130は、1つ以上の側壁断熱部分130Aおよび1つの底部断熱部分130Bとして形成され得る。下でさらに詳細に説明するように、1つ以上の側壁断熱部分130Aおよび1つの底部断熱部分130Bは、断熱発泡体材料から形成され得る。1つ以上の側壁断熱層130Aは、独立気泡フォームであり得、また、2mm~6mmの範囲内の、または約4mmの厚さを有し得る。底部断熱層130Bは、独立気泡フォームであり得、また、4mm~8mmの範囲内の、または約6mmの厚さを有し得る。一実施例では、断熱層130は、ビニル硝酸(NBR/PVC混合物)または任意の他の好適な混合物で形成され得る。
【0021】
加えて、断熱タブ132は、断熱デバイス100の全体的な断熱性能を向上させるために、内側ライナ128Aの一部分および断熱層130Aの一部分から形成され得る。図2図9、および図10に示されるように、閉鎖具180の背面に熱保持部材を提供するために、断熱タブ132が、閉鎖具180の内方または背面に配設され得る。断熱タブ132は、閉鎖具の下端部が側壁124に取り付けられる接続領域139の基端部133から、閉鎖具180の中間点の上側に位置決めされ得る遠位端まで、垂直方向に上方へ延在し得る。閉鎖具180の中間点は、閉鎖具180が、本体アセンブリ120に取り付けられた部分と蓋アセンブリ140に取り付けられた部分とを分離する場所として画定される。いくつかの場合では、断熱タブ132の遠位端135は、断熱デバイス100が閉構成にあるときに、蓋アセンブリ140の蓋ライナ146に接触し得る。いくつかの実施形態では、蓋ライナ146および断熱タブ132は、断熱デバイス100の断熱性能を向上させるために、断熱タブ132を蓋ライナ146に固定してインターロック特徴を形成する相補表面を含み得る。インターロック特徴は、断熱タブ132の頂面を受容するライナ146内に溝を含み得る。断熱タブ132はまた、閉鎖具180の長さに沿って貯蔵区画160を断熱するのを補助するために、閉鎖具180の大部分に沿って、またはその全長に沿って連続的に延在し得る。換言すれば、断熱タブ132は、側面106、108、前側102、および後側104の一部の周りに連続的に延在し得、断熱タブ132は、ヒンジ138と隣接または接続する端部を有し得る。
【0022】
断熱タブ132は、内側ライナ128Aおよび断熱層130Aの一部分から形成され得、内側ライナ128Aは、断熱タブ132の外向き層136および内向き層137を形成し得る。内側ライナ128は、外向き層136から内向き層137まで断熱層130Aの一部分の周りに延在して、基端部135において閉鎖具に接続し得る。図9および図10に示されるように、断熱タブ132は、断熱デバイス100の底面に対して垂直に延在する垂直面によって形成された断面で見たときに、外向き層136、内向き層137、閉鎖具180、側壁124、および断熱層130Aを通って延在する接続要素198を介して、基端部135において接続領域139に沿って閉鎖具180に接続され得る。いくつかの実施形態では、断熱タブ132は、蓋ライナ146から延在し得、基端部は、蓋ライナ146に接続され、またはそれから形成され、また、垂直方向で閉鎖具180の中間点に、またはその下側に位置決めされ得る遠位端を有する。
【0023】
代替的に、断熱タブ132は、蓋アセンブリ140に取り付けることまたは本体アセンブリ120に取り付けることができるライナおよび別個の断熱層を有する別個の部品として形成され得る。例えば、別々に形成された断熱タブ132は、内側壁ライナ128Aに接続された基端部と、垂直方向で閉鎖具180の中間点に、またはその上側に位置決めされ得る遠位端と、を有し得る。別の選択肢として、別々に形成された断熱タブ132は、蓋ライナ146に接続された基端部と、垂直方向で閉鎖具180の中間点に、またはその下側に位置決めされ得る遠位端と、有し得る。さらに別の選択肢として、別々に形成された断熱タブ132は、断熱タブ132の第1の端部が閉鎖具180の中間点の片側に取り付けられ得、断熱タブが中間点を越えて閉鎖具180の反対側まで延在するように、閉鎖具180に取り付けられ得る(取り付けられた裏打ちまたは織物182など)。上述の一体的に形成された断熱タブ132と同様に、別々に形成された断熱タブ132を有する実施形態では、タブ132は、閉鎖具180の大部分に沿って、またはその全長に沿って延在し得る。タブ132は、端部においてヒンジ138に取り付けられ得、また、側面106、108、前側102、および後側104の一部分の周りに延在し得、断熱タブ132は、ヒンジ138に隣接または接続する端部を有し得る。
【0024】
上で論じたように、本体アセンブリ120は、立方形の底部分の外部形状を形成するために、隣接する側壁124に接続するコーナー部材126とともに、底部層122、第1の側壁124A、第2の側壁124B、第3の側壁124C、および側壁124Dを備え得る。側壁124およびコーナー部材126は、複数の部品から形成され得、また、重ね接合によって一緒に接合され、縫合などの接続要素198によって一緒に固定され得るか、または任意の既知の方法、例えばポリマー溶接、縫合、または他の接着剤を使用して取り付けられ得る。側壁124およびコーナー部材126は、断熱デバイス100のための外部カバーを提供し得る。上で論じたように、断熱層130は、本体アセンブリ120内に自由に懸架され得る。代替的に、断熱層(複数可)130はまた、一体成形の一体構造として固定または形成することもできる。
【0025】
底部層122は、断熱デバイス100の断熱および構造的完全性を高め得る。底部層122はまた、断熱デバイス100の底部の周りに追加の保護を提供し得る。底部層122は、蓋アセンブリ140に向かって上方へ延在する周縁部123を有し得る。一実施例では、底部層122は、EVA発泡体から形成され得る。底部層122はまた、材料に直接成形またはエンボス加工することができるロゴまたは名称などのデザインも含み得る。底部層122は、縫合または他の既知の方法などの接続要素198によって、側壁124およびコーナー部材126に取り付けられ得る。
【0026】
蓋アセンブリ140は、上部層142と、上部側壁144と、蓋ライナ146と、を含み得る。蓋アセンブリ140は、略長方形の形状であり得、また、本体アセンブリ120から上方へ離れて延在する周縁部150を含み得る。これらの上方に延在する周縁部150は、閉鎖具180を開閉するときに、ユーザの手によって容易に把持するのを支援する部材をユーザに提供する高さを有し得る。周縁部150は、上部層142の頂面152から周縁部150の頂部までの垂直高さとして画定された縁部高さを有し得、縁部高さは、蓋断熱層148の厚さよりも高くなり得る。いくつかの実施形態では、縁部高さは、蓋断熱層148の厚さよりも少なくとも2倍高くなり得る。縁部高さは、約18mm、または15mm~21mmの範囲内、または12mm~24mmの範囲内であり得る。他の実施形態では、縁部高さは、断熱デバイス100の全高の約15パーセント、または断熱デバイス100の全高の13パーセント~17パーセントの範囲内、または断熱デバイス100の全高の10パーセント~20パーセントの範囲内の縁部高さを有し得る。周縁部150は、一定の高さを有し得るか、または、周縁部の領域が隣接領域よりも高い可変高さを有し得る。いくつかの実施形態では、周縁部150は、栓抜きまたは台所用具などのアクセサリを受容または固定することができる係合部材または受容部材を有し得る。加えて、蓋アセンブリ140の上部層142は、頂面に形成されたポケットを有し得、周縁部150は、ポケットが周縁部150に直接接続され得るポケットの側面の一部分を形成し得る。
【0027】
側壁144は、縫合のような接続要素によって周辺の周縁部150に取り付けられ得る。随意に、上部側壁144は、RF溶接接合によって周縁部150に取り付けられ得るか、または他の形態の溶接、縫合、接着剤、リベット、などの他のタイプの固定方法を使用することができる。縁部部材154は、蓋アセンブリ140の周縁部150の全長に沿って延在し得、縁部部材154はまた、縫合または当業者に既知の他の手段などの接続要素198によって上部層142および上部側壁144に取り付けられ得る。
【0028】
側壁144は、複数の部品から形成され得、また、重ね接合によって一緒に接合され、縫合などの接続要素198によって一緒に固定されるか、または任意の既知の方法、例えばポリマー溶接、縫合、または他の接着剤を使用して取り付けら得る。縁部部材154は、単一のナイロンウェビング部品から形成され得るか、または複数のウェビング部品から形成され得る。断熱層148は、上部層142と蓋ライナ146との間に位置決めされた蓋アセンブリ140内に自由に懸架され得る。代替的に、断熱層(複数可)148はまた、一体成形の一体構造として固定または形成することもできる。別の選択肢として、蓋ライナ146は、別個の部品として形成されて、蓋アセンブリ140の内縁部に沿って取り付けられ得る。加えて、蓋ライナ146は、ポケットまたは他の保持部材をさらに含み得、ポケットは、台所用具、携帯用の氷嚢、または他のアイテムを保持するように構成され得る。
【0029】
上部層142は、断熱デバイス100の断熱および構造的完全性を高め得る。上部層142はまた、断熱デバイス100の頂部の周りに追加の保護を提供し得る。一実施形態では、上部層142は、エチレンビニルアセテート(EVA)発泡体または類似の材料などの発泡ゴムから形成され得る。上部層142はまた、材料に直接成形またはエンボス加工することができるロゴまたは名称などのデザインも含み得る。
【0030】
蓋断熱層148は、蓋アセンブリ140の全体的な形状に対応する、単一層の発泡体で形成され得る。発泡体は、一実施例では、本明細書で論じられるように、断熱発泡体であり得るが、これは、本体アセンブリ120で使用されるものと同じ発泡体であり得、また、蓋ライナ146と上部側壁144との間に取り付けられず、浮動し得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、ライナ128、146は、二重積層TPUナイロン織物から構築され得る。側壁124および上部側壁144は、ポリ600D織物の片側積層エーテルTPU上のエーテルTPUによって織物の少なくとも片側に積層される、ポリエステル織物から形成され得る。ライナおよび側壁を形成する積層織物は防水加工され得、また、食品医薬品局の全ての要件を満たす抗菌性添加剤またはコーティングを有し得る。加えて、断熱デバイスを構築するために使用される織物は、全てが、安全な食品接触表面である、カビを含まない環境を生じさせるために組み込まれた抗菌材料を有し得る。1つの特定の例では、ナイロンは、TPUを有する840dナイロンとすることができる。内側ライナ128、蓋ライナ146、側壁124、および上部側壁144を製造するために使用される代替の材料は、PVC、TPUで被覆したナイロン、コーティングされた織物、および他の溶接可能かつ防水の織物であり得る。
【0032】
加えて、図9および図10の断面図に示されるように、蓋アセンブリ140は、断熱デバイス100の片側で本体アセンブリ120に接続され得、これは、リビングヒンジ138を形成する。例示的な実施形態では、リビングヒンジ138は、側壁124Dによって断熱デバイス100の後側104に形成され得る。側壁124Dは、他の側壁124よりも高い高さを有し得る。側壁124Dは、本体アセンブリ120の底部層122に接続し、上方へ延在して、蓋アセンブリの上部層142に接続し得る。リビングヒンジ138はまた、織物材料の内側部品によって強化され得る。いくつかの実施形態では、内側ライナ128Dの一部分は、内側ライナ128Dを貯蔵区画160から上方へ延在させて、上部層142と側壁124Dとの間で上部層142に取り付け得るように、リビングヒンジ138を強化し得る。リビングヒンジ138を使用することによって、貯蔵区画160およびその内容物は、閉鎖具180を開くことによって、また、リビングヒンジ138に沿って蓋アセンブリ140を回転させるか、または折り返すことによってアクセスされ得る。
【0033】
上で論じたように、閉鎖具180は、本体アセンブリ120および蓋アセンブリ140に選択的に接続され得る。閉鎖具180は、接続要素198を使用して側壁124に取り付けられ得、接続要素198は、糸によって縫合され得る。具体的には、閉鎖具180は、接続要素198によって側壁124のうちの少なくとも1つに取り付けられ得、接続要素198は、図9および図10に示されるように断熱デバイスの底面に対して垂直に延在する垂直面によって形成された断面で見たときに、側壁124、閉鎖具180、内側ライナ128、および断熱層130を通って延在する。同様に、断熱デバイス100の隅部に沿って、閉鎖具180は、接続要素198によってコーナー部材126のうちの少なくとも1つに取り付けられ得、接続要素198は、コーナー部材126、閉鎖具180、内側ライナ128、および断熱層130を通って延在する。閉鎖具180は、貯蔵区画160へのアクセスを可能にするために開かれ得、または貯蔵区画160へのアクセスを防止するために閉じられ得る。閉鎖具180は、図1図10に示されるようにジッパーアセンブリであり得るが、他の封止デバイスであってもよい。例えば、閉鎖具180は、フックおよびループタイプの締結具(すなわち、ベルクロ(登録商標))、スナップ、バックル、その閉止機構として使用することができるロールダウンシール、シール、金属、またはプラスチッククランプ、およびこれらの組み合わせなどの複数回折り畳まれてシールを形成する余剰材料であり得る。
【0034】
閉鎖具180は、断熱デバイス100の少なくとも3つの側面などの、断熱デバイス100の周辺部全体または周辺部の大部分の周りに延在し得る。この特定の実施例では、断熱デバイス100の内容物は、図2に示されるように閉鎖具180が開かれて、蓋アセンブリ140をヒンジ138に沿って本体アセンブリ120から離れて回転させた後に、ユーザによって容易にアクセスされ得る。
【0035】
閉鎖具180は、本明細書で説明される閉鎖具180の一部分として含まれる裏打ちまたは織物182上に装着され得る。ジッパーの場合、これは、ジッパーテープ182と称することができる。ジッパーテープ182は、各側壁124と本体アセンブリ120上の内側ライナ128との間に取り付けられ得、また、上部側壁144と蓋アセンブリ140上の蓋ライナ146との間に取り付けられ得る。加えて、上で説明したように、接続要素198が閉鎖具180を通って延在する場合は、接続要素が織物またはジッパーテープ182を通って延在すると解釈され得る。
【0036】
上で論じたように、貯蔵区画は、閉鎖具180の長さに沿って延在する断熱タブ132を含み得、断熱タブ132はまた、閉鎖具180の中間点を越えて上方へ延在する。いくつかの実施形態では、断熱タブ132は、断熱タブ132内に固定された磁気要素134を含み得る。磁気要素134は、磁気要素134が、蓋アセンブリ140内に固定された磁気要素156に係合し得るように、タブ132の上部領域に沿って位置決めされ得る。磁気要素134および156の引力は、断熱デバイスがその閉構成にあるときに、断熱タブ132の外面を形成している内側ライナ128の一部分に蓋ライナ146を接触させ得る。加えて、磁力は、断熱デバイス100がその閉構成にあるときに断熱タブ132をその適切な位置に上昇させた状態に保つのを補助し得、それによって、貯蔵区画内の任意の温度上昇または低下をさらに最小にするのを補助する。磁気要素134は、内側ライナ128と断熱層部分130Aとの間で断熱タブ132内に固定され得る。同様に、磁気要素156は、蓋ライナ146と蓋断熱層148との間に位置決めされ得る。いくつかの実施形態では、磁気要素134、156は、断熱デバイス100がその開構成にあるときにそれらが見えないように、それぞれのライナ128、146の下に固定され得るが、他の実施形態では、磁気要素134、156は、断熱タブ132および蓋ライナ146の表面の上に突出する、断熱タブ132および蓋ライナ146内のポケットまたはボス(図示せず)内に位置決めされ得る。磁気要素134、156は、接着剤、溶接、または当業者に既知の他の技術を使用して適所に固定され得る。
【0037】
磁気要素134、156は、それらの互いに対する引力を最大にするために、互いに実質的に整列するそれらの中央点を有し得る。加えて、いくつかの実施形態では、断熱デバイスは、断熱デバイス100の前側102の中心平面に沿って位置決めされた1対の磁気要素を備え得る。他の実施形態では、断熱デバイスは、断熱タブ132の長さに沿って、かつ蓋アセンブリ140上の対応する位置に位置決めされた複数対の磁気要素を含み得る。
【0038】
磁気要素134、156は、任意の形状およびサイズを有し得、いくつかの場合では、各磁気要素134、156は、同じサイズであり得、他の実施形態では、磁気要素は、異なるサイズを有し得る。例えば、例示的な実施形態では、磁気要素134、156は、約25mmの長さ、約5mmの幅、および約2mmの厚さを有する長方形形状を有し得る。磁気要素134、156は、1つ以上の永久磁石、金属ストリップ、または強磁性材料であり得る。
【0039】
本開示は、上記を開示し、様々な例を参照する図面を添付している。しかしながら、本開示によって提供される目的は、本発明の範囲に限定されるわけではなく、本発明に関係する様々な特徴および概念の例を提供することである。当業者であれば、本発明の範囲を逸脱することなく、上記で述べた例に対して数多くの変形および変更がなされ得ると認識するであろう。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10