IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ロレアルの特許一覧

特許7530982口紅のバルクトーンおよび適用評価のシステムおよび方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-31
(45)【発行日】2024-08-08
(54)【発明の名称】口紅のバルクトーンおよび適用評価のシステムおよび方法
(51)【国際特許分類】
   A45D 44/00 20060101AFI20240801BHJP
   G01J 3/52 20060101ALI20240801BHJP
   A61B 5/00 20060101ALI20240801BHJP
   G01J 3/46 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
A45D44/00 A
G01J3/52
A61B5/00 M
A61B5/00 101A
G01J3/46 Z
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2022544354
(86)(22)【出願日】2021-01-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-22
(86)【国際出願番号】 US2021015803
(87)【国際公開番号】W WO2021155217
(87)【国際公開日】2021-08-05
【審査請求日】2022-07-21
(31)【優先権主張番号】62/968,869
(32)【優先日】2020-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】62/968,875
(32)【優先日】2020-01-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】2003394
(32)【優先日】2020-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(31)【優先権主張番号】2004503
(32)【優先日】2020-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】391023932
【氏名又は名称】ロレアル
【氏名又は名称原語表記】L’OREAL
【住所又は居所原語表記】14 Rue Royale,75008 PARIS,France
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】チアオ, ユエ
(72)【発明者】
【氏名】ノーウッド, ケルシー
(72)【発明者】
【氏名】ハダッシュ, アンケ
(72)【発明者】
【氏名】ペルナ, ギセラ
【審査官】東 勝之
(56)【参考文献】
【文献】特開平09-056466(JP,A)
【文献】米国特許第05860809(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 44/00
G01J 3/52
A61B 5/00
G01J 3/46
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザの唇に適用される口紅の色相を予想する方法であって、
前記口紅がコーティングされていない、複数の第1の唇トーン見本、第1の白色見本、および第1の黒色見本を各々が含む、複数の第1の唇トーンカードの1つ以上の第1のデジタル画像を取得することと、
前記複数の第1の唇トーンカードから、前記第1の白色見本および前記第1の黒色見本に対して前記複数の第1の唇トーン見本の各々の色相を相対的に規定した第1の色相情報を決定することと、
前記複数の第1の唇トーン見本、前記第1の白色見本、および前記第1の黒色見本にそれぞれ前記口紅がコーティングされた、複数の第2の唇トーン見本、第2の白色見本、および第2の黒色見本を各々が含む、複数の第2の唇トーンカードの1つ以上の第2のデジタル画像を取得することと、
前記複数の第2の唇トーンカードから、前記第2の白色見本および前記第2の黒色見本に対して前記複数の第2の唇トーン見本の各々の色相を相対的に規定した第2の色相情報を決定することと
前記第2の色相情報基づいて前記ユーザの唇の色相情報に合致する1つ以上前記口紅の色相情報をソートすることと
を含む、方法。
【請求項2】
前記口紅の選択を示す1つ以上の入力、およびソートした前記口紅の色相情報のうちの1つ以上に基づき、前記ユーザが所望する口紅を決定することをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記口紅の選択を示す1つ以上の入力、およびソートした前記口紅の色相情報のうちの1つ以上に基づき、前記ユーザが所望する口紅に対応する複数の選択肢を決定することをさらに含む、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記複数の選択肢に基づいて、前記ユーザが所望する口紅を決定することをさらに含む、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年1月31日に出願された米国仮出願第62/968,869号に基づき、それに対して優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本出願はまた、2020年1月31日に出願された米国仮出願第62/968,875号に基づき、それに対して優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本出願はまた、2020年4月6日に出願されたフランス特許出願第2003394号に基づき、それに対して優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。本出願はまた、2020年5月6日に出願されたフランス特許出願第2004503号に基づき、それに対して優先権を主張し、その開示は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
ユーザの唇のトーンは、考えられる唇のトーンのスペクトルからの1つであり得、適用される口紅の結果として生じる色相を予想することを困難とする。所望の口紅の色相を選択することは、ユーザにとって困難な決定であり得、それは、口紅の結果として生じる色相がユーザの唇に適用された後にシフトされるとき、さらに複雑になる。したがって、ユーザの唇のトーンおよび口紅の種類は、正確な予想への寄与因子である。これは、例えばリップクリーム、リップグロス、またはリップライナを用いて、口紅が適用される前および後に唇に他の処理を適用することを含む、ユーザのやり方の他の局面に基づいて、追加的に歪曲される可能性がある。さらに、ユーザの唇への口紅の印加圧力が、結果として生じるカバレージおよび色相に影響を及ぼす可能性がある。したがって、適用される唇化粧品の結果として生じる色相を予想するためのより良い方法およびシステムが所望される。
【0003】
本明細書で提供される「背景」の説明は、開示の文脈を一般的に提示するためである。本背景セクションに記載されている範囲での、現時点で指名されている発明者の業績、ならびに出願時に他の方法で先行技術とみなされ得ない記載の態様は、本発明に対して先行技術として明示的にも暗示的にも認められない。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、適用される口紅の色を予想する方法であって、複数の唇トーンカードの1つ以上のデジタル画像から基準色相情報を抽出することであって、各唇トーンカードが、複数の唇トーン見本、白色見本、および黒色見本を含む、抽出することと、口紅でコーティングされた複数の唇トーンカードの1つ以上のデジタル画像から適用される色相情報を抽出することと、抽出された適用される色相情報、および口紅選択を示す1つ以上の入力に基づいて、予想される適用される口紅の色を生成することと、を含む方法に関する。
【0005】
本開示は、加えて、ユーザにおける、口紅製品の結果として生じる色相、色合い、トーン、または濃淡を予想する方法であって、ユーザの唇色相情報および口紅製品選択を受信することに基づいて、予想される適用される口紅の色相、色合い、トーン、または濃淡を示す1つ以上のインスタンスをグラフィカルユーザインターフェース上に生成することと、受信したユーザの唇色相情報および所望のコーティングされた唇色相に基づいて、ユーザにおいて、ある色相、色合い、トーン、または濃淡をもたらすと予想される口紅製品の1つ以上のインスタンスをグラフィカルユーザインターフェース上に生成することと、を含む方法に関する。
【0006】
先の段落は、一般的な序論のつもりで提供されたものであって、以下の特許請求の範囲を限定することを意図しない。記載される態様は、さらなる利点とともに、添付の図面と併せて以下の詳細な説明を参照することによって最もよく理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示およびそれに付随する多くの利点のより完全な理解は、添付の図面に関連して考えたときに以下の詳細な説明を参照することによって、より良く理解されるように、容易に得られるであろう。
【0008】
図1A】本開示の例示的な実施形態による、反射率測定のグラフを示す。
図1B】本開示の例示的な実施形態による、唇トーンカードおよび第1の適用カードを示す。
図2A】本開示の一実施形態による、追加唇トーンカードに適用される追加口紅を示す。
図2B】本開示の一実施形態による、彩度および明度に関するグラフを示す。
図3】ユーザの唇トーンを決定するための一実施形態の特徴の概要を示す。
図4-1】ユーザの唇トーンを決定するための一実施形態の特徴の概要を示す。
図4-2】ユーザの唇トーンを決定するための一実施形態の特徴の概要を示す。
図5】ユーザの唇トーンを決定するための一実施形態の特徴の概要を示す。
図6】ユーザの唇トーンを決定するための一実施形態の特徴の概要を示す。
図7-1】ユーザの唇トーンを決定するための一実施形態の特徴の概要を示す。
図7-2】ユーザの唇トーンを決定するための一実施形態の特徴の概要を示す。
図8-1】ユーザの唇トーンを決定するための一実施形態の特徴の概要を示す。
図8-2】ユーザの唇トーンを決定するための一実施形態の特徴の概要を示す。
図9】ユーザの唇トーンを決定するための一実施形態の特徴の概要を示す。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1Aは、本開示の例示的な実施形態による、反射率測定のグラフを示す。グラフは、x軸上に検出された波長の関数としての、y軸上の材料の反射率に関する。グラフ内にトレースによって示された任意のピークは、材料によって優勢的に反射された色相を表す。可視範囲、例えば、350nm~800nmで検出されるスペクトルについて、ピークは、材料の色と相関する。例えば、約400nmのピークは、青色の材料を表す。例えば、約700nmのピークは、赤色の材料を表す。特に、(材料が光を透過する)追加された材料の追加層のために、ならびにピーク波長の倍数で示される二次ピークのために、ピーク強度が増加する場合、反射率測定値に建設的干渉を見ることができる。例えば、400nmの青色光の二次ピークが、800nmに現れる。材料の反射率は、材料の表面の平滑性に基づいて、反射または拡散として表される。特に、これらの光学特性は、口紅の外観および設計、ならびに最終的には、ユーザによるそれらの適用に影響を及ぼす。
【0010】
図1Bは、本開示の例示的な実施形態による、唇トーンカード105および第1の適用カード105aを示す。一実施形態では、唇トーンカード105は、黒色見本110、白色見本115、および少なくとも1つの唇トーン見本120を含む。少なくとも1つの唇トーン見本120は、ユーザの唇トーンを表す唇トーンカード105上の領域である。これらは、ユーザから測定されるかまたはエミュレーションソフトウェアを介して予想される唇トーンに基づいて、変化し、選択され、唇トーンカード105上に再現され得る。例えば、少なくとも1つの唇トーン見本120は、唇トーンカード105上に印刷される。同様に、黒色見本110および白色見本115は、それぞれ、黒色および白色の色相を表す唇トーンカード105上の領域である。黒色見本110および白色見本115は、少なくとも1つの唇トーン見本120が比較される基準点を提供する。黒色見本110は、色相黒を表すRGB値、例えば(0、0、0)を有し、白色見本115は、色相白を表すRGB値、例えば(255、255、255)を有する。少なくとも1つの唇トーン見本120の各々について、コーティングされていない反射スペクトルが決定される。例えば、可視光範囲を走査するように構成された光学分光器を使用することができる。加えて、少なくとも1つの唇トーン見本120の各々について、光学画像が取得される。例えば、光学センサを含むカメラを使用して画像を取り込む。
【0011】
一実施形態では、第1の口紅125が、黒色見本110と、白色見本115と、少なくとも1つの唇トーン見本120の各々とに適用されて、第1のコーティングされた黒色見本110a、第1のコーティングされた白色見本115a、および第1の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本120aを含む第1の適用カード105aが生成される。例えば、第1の口紅125の色相は、実質的に赤紫である。図1Bに示されるように、唇トーンカード105は、白色見本115の近くのより明るいものから黒色見本110の近くのより暗いものへ進展する、6つの少なくとも1つの唇トーン見本120を含む。附随して、第1の口紅125aでコーティングされた6つの第1の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本120aは、第1のコーティングされた白色見本115aの近くのより明るいものから第1のコーティングされた黒色見本110aの近くのより暗いものへ、同様に進展する。第1のコーティングされた白色見本115aおよび第1のコーティングされた黒色見本110aもまた、第1の口紅125aによってコーティングされているので、第1のコーティングされた白色見本115aは、第1の口紅125aについて最も明るい色合いを呈することができ、第1のコーティングされた黒色見本110aは、第1の口紅125aについて最も暗い濃淡を呈することができる。第1の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本120aは、下層をなす唇トーン色相の寄与により、色相の様々なシフトを呈することができる。
【0012】
一実施形態では、コーティングされた反射率が、第1のコーティングされた黒色見本110a、第1のコーティングされた白色見本115a、および第1の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本120aの各々について決定される。例えば、光学分光器が使用される。例えば、光学カメラを使用して、画像も取得される。見本の各々について、コーティングされていない反射率からコーティングされた反射率への反射スペクトルのシフトが決定される。白色見本115から第1のコーティングされた白色見本115aへの反射スペクトルの変化は、ユーザの唇トーンからのいかなる追加寄与もない色相のシフトを表し、一方で、最大明度および最大彩度も表す。同様に、黒色見本110から第1のコーティングされた黒色見本110aへの反射スペクトルの変化は、ユーザの唇トーンからのいかなる追加寄与もない色相のシフトを表し、一方で、最小明度および最小彩度も表す。特に、少なくとも1つの唇トーン見本120の各々から、対応する第1の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本120aの各々への反射率スペクトルの変化を、白色見本115から第1のコーティングされた白色見本115aへの、および黒色見本110から第1のコーティングされた黒色見本110aへの反射率スペクトルの変化の両方と比較して、ユーザの唇トーンからの寄与に起因する色相のシフトを決定することができる。同じ方策によって、対応する第1の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本120aの各々について、明度および彩度の変化も決定される。ここでは、彩度は、物体の色相の色強度、または同じ明度の灰色からの知覚される差の量を表し、一方で、明度は、完全に白い物体と比較したときの物体の色相の知覚される明るさを表す。
【0013】
一実施形態では、広範囲の第1の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本120aを含む第1の適用カード105aの画像のライブラリが、第1の口紅125aについて生成され、メモリ記憶装置内に記憶される。ライブラリ内の第1の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本120aの各々について、色相、彩度、および明度もまた決定され、各々について、それぞれのスペクトルがメモリ記憶装置内に記憶される。
【0014】
図2Aは、本開示の一実施形態による、追加唇トーンカード105に適用される追加口紅を示す。一実施形態では、第2の口紅125bおよび第3の口紅125cが唇トーンカード105に適用されて、それぞれの第2の適用カード105bおよび第3の適用カード105cが得られる。第2の口紅125bの色相は、例えば、実質的に緋色であり、第3の口紅125cの色相は、例えば、実質的にオレンジ色である。第2の口紅125bは、黒色見本110、白色見本115、および少なくとも1つの唇トーン見本120の各々に適用されて、第2のコーティングされた黒色見本110b、第2のコーティングされた白色見本115b、および第2の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本120bを含む第2の適用カード105bが生成される。第3の口紅125bは、黒色見本110、白色見本115、および少なくとも1つの唇トーン見本120の各々に適用されて、第3のコーティングされた黒色見本110c、第3のコーティングされた白色見本115c、および第3の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本120cを含む第3の適用カード105cが生成される。同様に、広範囲の第2の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本120bを含む第2の適用カード105bが、第2の口紅125bに対して生成され、広範囲の第3の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本120cを含む第3の適用カード105cが、第3の口紅125cに対して生成され、すべてがライブラリに追加される。また、対応する反射率スペクトル、彩度、および明度も決定され、メモリ記憶装置内に記憶される。
【0015】
図2Bは、本開示の一実施形態による、彩度および明度に関するグラフを示す。一実施形態では、第1の口紅125a、第2の口紅125b、および第3の口紅125cについての見本の各々に対して、明度(x軸)の関数として彩度(y軸)を表すトレースが生成される。各口紅について、図2Bのグラフには6つの唇トーンのみがプロットされているが、各口紅について、少なくとも1つの唇トーン見本120のより多くがコーティングされ、測定されるので、トレースの各々のデータは、より粒度が増すことが理解され得る。
【0016】
有利には、ライブラリを利用して、ユーザの唇に適用される口紅の色相を予想することができる。一実施形態では、口紅は、第1の口紅125aであり、ユーザの唇トーンは、少なくとも1つの唇トーン見本120のうちの1つと合致する。例えば、ユーザの唇トーンの色相は、少なくとも1つの唇トーン見本120のうちの1つの色相の所定偏差閾値内にある。したがって、第1の口紅125aに対する第1のコーティングされた少なくとも1つの唇トーン見本120aの対応する反射率測定値は、ユーザの唇トーンと最もよく合致する少なくとも1つの唇トーン見本120における、適用される第1の口紅125aの色相を表す。
【0017】
一実施形態では、ユーザの唇トーンは、ライブラリ内の少なくとも1つの唇トーン見本120のうちの1つと合致しない。すなわち、ユーザの唇トーンの色相は、少なくとも1つの唇トーン見本120のうちの1つの色相の所定偏差閾値の外にある。ここでは、ユーザの唇トーンに最もよく合致する少なくとも1つの唇トーン見本120のうちの2つの間の補間が実行されて、ユーザの唇トーンによりよく合致する、補間唇トーン見本が得られる。(ユーザの唇トーンと最もよく合致する)少なくとも1つの唇トーン見本120のうちの2つについて、2つの対応する反射率測定値の間の補間もまた実行されて、適用される第1の口紅125aについての補間色相が得られる。ライブラリ内の他の標的データ、例えば、彩度および明度を、補間することができることが理解され得る。ユーザの多様性の故に、無数の唇トーンのデータを収集してライブラリを拡張することにより、ユーザの唇に適用した後の口紅の色相、彩度、および明度を予想する精度を改善することができる。
【0018】
一実施形態では、ライブラリは、ユーザの唇トーンに合致する単一唇トーンによってソートすることができる。したがって、ユーザの唇トーンに合致する少なくとも1つの唇トーン見本120に適用された口紅のすべてがソートされる。続いて、ユーザは、適用される口紅の所望の外観(色相)をライブラリから選択し、適用する口紅の決定を実行することができる。
【0019】
一実施形態では、ライブラリは、ユーザの合致する唇トーンを含まない。すなわち、ユーザの唇トーンの色相は、少なくとも1つの唇トーン見本120のうちの1つの色相の所定偏差閾値の外にある。ここでも、ユーザの唇トーンに最もよく合致する少なくとも1つの唇トーン見本120のうちの2つの間の補間が実行されて、補間唇トーン見本が得られる。例えば、ユーザの唇トーンは、第1の少なくとも1つの唇トーン見本1201および第2の少なくとも1つの唇トーン見本1201と最もよく合致する。第1の少なくとも1つの唇トーン見本1201および第2の少なくとも1つの唇トーン見本1201に適用される口紅のすべてについて、2つの対応する反射率測定値の間の補間が実行されて、補間された唇トーン見本において、すべての適用される口紅の結果として生じる色相が予想される。例えば、第1の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本の第1のもの120a1、および第1の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本の第2のもの120a2について、反射率測定値の補間が実行されて、補間された唇トーン見本上にコーティングされた第1の口紅125aの色相が予想される。同様に、第2の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本の第1のもの120b1、および第2の少なくとも1つのコーティングされた唇トーン見本の第2のもの120b2について、反射率測定値の補間が実行されて、補間された唇トーン見本上にコーティングされた第2の口紅125bの色相が予想される。同じ補間が、第3の口紅125c、およびライブラリ内のすべての他の口紅について実行される。補間された唇トーン見本における口紅の予想されるコーティングされた色相のすべてをフィルタリングして、適用される口紅についてのユーザの所望の外観(色相)の所定偏差閾値内の予想されるコーティングされた色相を得ることができ、所定偏差閾値内の予想されるコーティングされた色相に対応する口紅が推奨される。まさにユーザが所望する外観をもたらす口紅は存在しない場合があるが、ユーザには、所望の外観(色相)によく合致する複数の選択肢を推奨することができる。例えば、ユーザは、推奨された口紅のうちの1つを選択してもよいし、推奨された口紅の色合いを明るくするか、または濃淡を暗くする製品について、第2の推奨が行われ得る。例えば、所望の外観(色相)を達成するために、2つ以上の口紅を、混合コーティングすることが推奨される。
【0020】
一実施形態では、ユーザは、適用される口紅の所望の外観(色相)をライブラリから選択するが、それは、ライブラリ内のいかなるエントリとも合致しない。この実施形態では、ユーザの唇トーンは、少なくとも1つの唇トーン見本120のうちの1つと合致する。合致するユーザの唇トーン上にコーティングされたときに所望の外観(色相)に合致する少なくとも2つの口紅を決定するために、合致する少なくとも1つの唇トーン見本120上にコーティングされたすべての口紅の間で、補間が実行される。ここでは、ユーザの唇トーンと合致する少なくとも1つの唇トーン見本120上にコーティングされたときに、わずかにより暗い濃淡をもたらす口紅について第1の推奨が行われ、わずかにより明るい色合いをもたらす口紅について、第2の推奨が行われる。
【0021】
一実施形態では、唇トーンカード105は、コーティングされる口紅の色相、彩度、および明度を変化させる追加見本を含む。例えば、唇トーンカード105は、口紅でコーティングする前に、リップクリームがその上に適用された追加の少なくとも1つの唇トーン見本120を含む。例えば、唇トーンカード105は、口紅でコーティングされた後の、リップグロス、リップクリーム、保湿剤、または任意の他のトップコートなどの第2の材料の追加コーティングのための、追加の少なくとも1つの唇トーン見本120を含む。例えば、唇トーンカード105は、異なるタイプの口紅、例えば、艶消し口紅、光沢口紅、リップティント、メタリック口紅などでコーティングするための、追加の少なくとも1つの唇トーン見本120を含む。例えば、唇トーンカード105は、軽め、普通、およびしっかりとした圧力など、様々な適用圧力で、口紅でコーティングするための、追加の少なくとも1つの唇トーン見本120を含む。したがって、任意の1つの少なくとも1つの唇トーン見本120について、同じ色相の無数の口紅の無数の外観をカタログ化して使用して、ユーザの口紅選択の精度および経験を改善することができる。
【0022】
一実施形態では、唇トーンカード105は、例えば、少なくとも1つの唇トーン見本120が唇トーンカード105上に印刷される代わりに、人工唇を含む。人工唇の各々は、多様なユーザの唇トーンに従って着色され、有利には、適用される口紅の結果として生じる外観に影響を及ぼす実際のヒトの唇のテクスチャに似るようにテクスチャ化される。例えば、人工唇は、無細胞の非免疫原性皮膚等価物など、骨格上に成長させた皮膚ケラチノサイトから成長させた成形コラーゲンである。
【0023】
続いて、前述の無数のコーティングが、人工唇上にコーティングされる。例えば、最初にリップクリームが適用され、続いて光沢口紅が適用され、続いてリップグロスが適用される。各コーティングが適用され、ライブラリの一部としてメモリに記憶されるとき、ステップの各々について、反射率測定値および光学画像を取得することができる。特に、人工唇から測定される反射率は、平坦な見本と比較して、より拡散性の反射率および現実的な適用環境を提供する。
【0024】
図3図8は、(1)カバレージについて口紅配合物についてのガイダンスを提供し、(2)現在の口紅適用プロトコルを評価し、および(3)口紅のバルクトーンから、異なる唇のトーンにおける口紅適用を予想するモデルを作成するための特徴の追加の詳細を示す。
【0025】
添付の図面に関連して上述された説明は、開示の主題の様々な実施形態の説明として意図されており、必ずしも唯一の実施形態を表すことを意図しない。特定の事例では、説明は、開示の主題の理解を提供する目的のための特定の詳細を含む。しかしながら、実施形態が、これらの特定の詳細なしで実施され得ることは、当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、開示の主題の概念を曖昧にすることを避けるために、周知の構造および構成要素をブロック図形式で示す場合がある。
【0026】
本明細書全体を通して「1つの実施形態」または「一実施形態」への言及は、実施形態に関連して説明される特定の特性、構造、特徴、動作、または機能が、開示の主題の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書における「1つの実施形態では」または「一実施形態では」という語句のいかなる出現も、必ずしも同じ実施形態を指すものではない。さらに、特定の特性、構造、特徴、動作、または機能は、1つ以上の実施形態において任意の好適な様式で組み合わせられ得る。さらに、開示の主題の実施形態は、説明された実施形態の改変態様および変形態様をカバーできること、そしてカバーすることが意図される。
【0027】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が明示的に別様に示さない限り、複数参照を含むことに留意する必要がある。すなわち、明示的に別様に特定されない限り、本明細書で使用される場合、語「a」および「an」などは、「1つ以上」の意味を有する。加えて、本明細書で使用され得る「上方」、「下方」、「前方」、「後方」、「側方」、「内部」、「外部」などの用語は、基準点を説明するに過ぎず、必ずしも開示の主題の態様を任意の特定の配向または構成に限定するものではないことを理解されたい。さらに、「第1の」、「第2の」、「第3の」などの用語は、本明細書に記載のいくつかの部分、構成要素、基準点、動作、および/または機能のうちの1つを識別するに過ぎず、同様に、必ずしも開示の主題の態様を任意の特定の構成または配向に限定するものではない。
【0028】
いくつかの実装態様が説明された。それでもなお、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、様々な改変が行われ得ることが理解されるであろう。例えば、開示された技術のステップが異なる順序で実行された場合、開示されたシステムの構成要素が異なる様式で組み合わされた場合、または構成要素が他の構成要素によって置き換えられたりもしくは補充されたりした場合、好ましい結果が達成され得る。
【0029】
前述の議論は、本開示の単なる例示的な実施形態を説明するものである。当業者には理解されるように、本開示は、その趣旨または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で具現化され得る。したがって、開示は、例示的であるが、本開示の範囲ならびに特許請求の範囲を限定するものではないことが意図される。本明細書の教示の任意の容易に認識可能な変形態様を含め、開示は、一部では、前述の特許請求の用語の範囲を、発明の主題が公衆に捧げられることがないように定義している。
【0030】
本開示の実施形態はまた、以下の挿入部に記載されるようであり得る。
【0031】
(1)適用される口紅の色を予想する方法であって、複数の唇トーンカードの1つ以上のデジタル画像から基準色相情報を抽出することであって、各唇トーンカードが、複数の唇トーン見本、白色見本、および黒色見本を含む、抽出することと、口紅でコーティングされた複数の唇トーンカードの1つ以上のデジタル画像から適用される色相情報を抽出することと、抽出された適用される色相情報、および口紅選択を示す1つ以上の入力に基づいて、予想される適用される口紅の色を生成することと、を含む方法。
【0032】
(2)予想される適用される口紅の色を生成することが、抽出された適用される色相情報、口紅選択を示す1つ以上の入力、およびユーザの唇色相情報に基づいて、予想される適用される口紅の色を生成することを含む、(1)に記載の方法。
【0033】
(3)1つ以上のデジタル画像からユーザの唇色相情報を抽出することと、抽出された適用される色相情報、口紅選択を示す1つ以上の入力、および抽出されたユーザの唇色相情報に基づいて、予想される適用される口紅の色を生成することと、をさらに含む、(1)または(2)のいずれかに記載の方法。
【0034】
(4)抽出された適用される色相情報、口紅選択を示す1つ以上の入力、および抽出されたユーザの唇色相情報に基づいて、ユーザにおいて、口紅選択の色相の所定閾値内にある色相をもたらすと予想される口紅製品の1つ以上のインスタンスを仮想ディスプレイ上に生成することをさらに含む、(3)に記載の方法。
【0035】
(5)抽出された適用される色相情報、口紅選択を示す1つ以上の入力、および抽出されたユーザの唇色相情報に基づいて、ユーザにおいて、口紅選択を示す1つ以上の入力に関連付けられた、予想される結果として生じる口紅の色相の1つ以上のインスタンスを仮想ディスプレイ上に生成することをさらに含む、(3)に記載の方法。
【0036】
(6)口紅選択を示す1つ以上の入力の色相を決定することをさらに含む、(1)~(5)のいずれか1つに記載の方法。
【0037】
(7)口紅選択を示す1つ以上の入力の色相の所定閾値内にある色相を有する口紅を決定することをさらに含む、(1)~(6)のいずれか1つに記載の方法。
【0038】
(8)ユーザの唇の色相の所定閾値内にある色相を有する複数の唇トーン見本のうちの第1の唇トーン見本を決定することをさらに含む、(3)に記載の方法。
【0039】
(9)口紅に対応する適用される口紅の色に基づいて、推奨される口紅を決定することをさらに含む、(7)に記載の方法。
【0040】
(10)口紅選択に基づく製品の予想される適用される口紅の色情報、およびユーザにおいて、口紅選択の色相を有する製品の所定閾値内にある、ある色相をもたらすと予想される製品に関する口紅製品推奨情報、のうちの1つ以上を送信することをさらに含む、(1)~(9)のいずれか1つに記載の方法。
【0041】
(11)ユーザにおける、口紅製品の結果として生じる色相、色合い、トーン、または濃淡を予想する方法であって、ユーザの唇色相情報および口紅製品選択を受信することに基づいて、予想される適用される口紅の色相、色合い、トーン、または濃淡を示す1つ以上のインスタンスをグラフィカルユーザインターフェース上に生成することと、受信したユーザの唇色相情報および所望のコーティングされた唇色相に基づいて、ユーザにおいて、ある色相、色合い、トーン、または濃淡をもたらすと予想される口紅製品を示す1つ以上のインスタンスをグラフィカルユーザインターフェース上に生成することと、を含む、方法。
【0042】
(12)ユーザの唇色相情報および口紅製品選択を受信することに基づいて、予想される適用される口紅の色相、色合い、トーン、または濃淡を示す1つ以上のインスタンスをグラフィカルユーザインターフェース上に生成することが、口紅製品選択を示す1つ以上の入力を受信すること、および1つ以上のデジタル画像からユーザの唇色相情報を抽出することに基づいて、口紅の色相、色合い、トーン、または濃淡の情報を生成することを含む、(11)に記載の方法。
【0043】
(13)ユーザの唇色相情報および口紅製品選択を受信することに基づいて、予想される適用される口紅の色相、色合い、トーン、または濃淡を示す1つ以上のインスタンスをグラフィカルユーザインターフェース上に生成することが、口紅でコーティングされた複数の唇トーンカードの1つ以上のデジタル画像から生成された適用される色相情報を抽出することであって、各唇トーンカードが、少なくとも1つの唇トーン見本、白色見本、および黒色見本を含む、抽出することを含む、(11)または(12)のいずれかに記載の方法。
【0044】
(14)受信したユーザの唇色相情報、および所望のコーティングされた唇色相に基づいて、ユーザにおいて、ある色相、色合い、トーン、または濃淡をもたらすと予想される口紅製品の1つ以上のインスタンスをグラフィカルユーザインターフェース上に生成することが、所望のコーティングされた唇色相を受信すること、1つ以上のデジタル画像からユーザの唇色相情報を抽出すること、および口紅でコーティングされた複数の唇トーンカードの1つ以上のデジタル画像から、適用される色相、色合い、トーン、または濃淡の情報を抽出することであって、各唇トーンカードが、少なくとも1つの唇トーン見本、白色見本、および黒色見本を含む、抽出することに基づいて、予想される結果として生じる口紅の色相を生成することを含む、(11)~(13)のいずれか1つに記載の方法。
【0045】
(15)ユーザの唇色相情報および口紅製品選択を受信することに基づく、予想される適用される口紅の色相、色合い、トーン、もしくは濃淡、またはユーザにおいて、口紅製品選択の色相の所定閾値内にある、ある色相、色合い、トーン、もしくは濃淡をもたらすと予想される口紅製品、のうちの1つ以上を送信することをさらに含む、(11)~(14)のいずれか1つに記載の方法。
【0046】
(16)適用される口紅の色を予想する方法であって、ユーザから所望の唇の外観を受信することであって、所望の唇の外観はターゲット色相を有する、受信することと、ユーザの唇の色相を決定することと、唇トーンカード上の複数の唇トーン見本に適用される口紅の適用に基づいて、適用される口紅の色の最終色相を決定することであって、複数の唇トーン見本は、ユーザの唇の色相の所定偏差範囲内の色相を有する、決定することと、所望の唇の外観のターゲット色相と最もよく合致する最終色相と相関する口紅を決定することと、口紅の情報をユーザに送信することと、を含む方法。
【0047】
(17)ユーザの唇の色相の所定偏差範囲内の色相を有する複数の唇トーン見本を決定するステップは、複数の唇トーンカードを受信することであって、各唇トーンカードが、複数の唇トーン見本、白色見本、および黒色見本を含む、受信することと、複数の唇トーン見本、白色見本、および黒色見本の各々の色相を決定することと、ユーザの唇の色相の所定閾値内の色相を有する複数の唇トーン見本のサブセットを決定することと、をさらに含む、(16)に記載の方法。
【0048】
(18)所望の唇の外観のターゲット色相と最もよく合致する最終色相と相関する口紅を決定するステップは、複数の唇トーン見本、白色見本、および黒色見本のサブセットを口紅でコーティングすることと、コーティングされたサブセットの複数の唇トーン見本の各々の最終色相を決定することと、所望の唇の外観のターゲット色相と最もよく合致する最終色相を有する複数の唇トーン見本のサブセット上にコーティングされた口紅を決定することと、をさらに含む、(17)に記載の方法。
【0049】
(19)唇トーンカードが、ユーザの唇の色相の所定範囲内の色相を有する合致する唇トーン見本を含まないと判定すると、ユーザの唇の色相の所定範囲に最も近い色相を有する、複数の唇トーン見本内の2つの合致する唇トーン見本を決定することと、2つの合致する唇トーン見本のうちの第1のものと、2つの合致する唇トーン見本のうちの第2のものとに適用された複数の口紅の最終色相を決定することと、2つの合致する唇トーン見本のうちの第1のものと2つの合致する唇トーン見本のうちの第2のものとの間の色相を有する補間された唇トーン見本に適用された複数の口紅の最終色相を補間することと、所望の唇の外観のターゲット色相と最もよく合致する、補間された最終色相と相関する口紅を決定することと、をさらに含む、(18)に記載の方法。
【0050】
(20)補間された唇トーン見本のシミュレーション画像と、複数の口紅でコーティングされた補間された唇トーン見本のシミュレーション画像とを取得することをさらに含む、(19)に記載の方法。
【0051】
(21)口紅でコーティングされた黒色見本および口紅でコーティングされた白色見本の決定された最終色相に対して、コーティングされたサブセットの複数の唇トーン見本の各々の決定された最終色相を正規化することをさらに含む、(18)に記載の方法。
【0052】
(22)ユーザの唇の画像およびコーティングされたサブセットの複数の唇トーン見本の画像を取得することをさらに含み、ユーザの唇の色相は、ユーザの唇の画像から決定され、コーティングされたサブセットの複数の唇トーン見本の各々の最終色相は、コーティングされたサブセットの複数の唇トーン見本の画像から決定される、(18)に記載の方法。
【0053】
(23)コーティングされていないサブセットおよびコーティングされたサブセットの複数の唇トーン見本、白色見本、および黒色見本の各々の色相、最終色相、および画像をメモリ内に記憶することをさらに含む、(22)に記載の方法。
【0054】
(24)適用される口紅の色は、訓練済みニューラルネットワークに基づいて決定される、(23)に記載の方法。
【0055】
(25)ニューラルネットワークは、訓練データセットを使用して訓練され、訓練データセットの入力データは、コーティングされていないサブセットおよびコーティングされたサブセットの複数の唇トーン見本、白色見本、および黒色見本の色相、最終色相、および画像を含む、(24)に記載の方法。
【0056】
(26)適用される口紅の色を予想する方法であって、ユーザから口紅選択を受信することであって、口紅は色相を有する、受信することと、ユーザの唇の色相を決定することと、口紅選択が適用された唇トーンカードを介して、口紅選択が適用されたユーザの唇の最終色相を決定することと、ユーザの唇の最終色相をユーザに送信することと、を含む、方法。
【0057】
(27)口紅選択が適用されたユーザの唇の最終色相を決定するステップは、複数の唇トーンカードを受信することであって、各唇トーンカードが、複数の唇トーン見本、白色見本、および黒色見本を含む、受信することと、複数の唇トーン見本、白色見本、および黒色見本の各々の色相を決定することと、ユーザの唇の色相の所定閾値内の合致する色相を有する合致する唇トーン見本を決定することと、口紅選択を合致する唇トーン見本に適用することと、をさらに含む、(26)に記載の方法。
【0058】
(28)唇トーンカードが、ユーザの唇の色相の所定範囲内の色相を有する合致する唇トーン見本を含まないと判定すると、ユーザの唇の色相の所定範囲に最も近い色相を有する、複数の唇トーン見本内の2つの合致する唇トーン見本を決定することと、2つの合致する唇トーン見本のうちの第1のものと2つの合致する唇トーン見本のうちの第2のものとの間の色相を有する補間された唇トーン見本に適用された口紅選択の最終色相を補間することと、を含む、(27)に記載の方法。
【0059】
(29)補間された唇トーン見本のシミュレーション画像と、口紅選択でコーティングされた補間された唇トーン見本のシミュレーション画像とを取得することをさらに含む、(28)に記載の方法。
【0060】
(30)口紅選択でコーティングされた黒色見本および口紅選択でコーティングされた白色見本の決定された最終色相に対して、コーティングされた複数の唇トーン見本の各々の決定された最終色相を正規化することをさらに含む、(27)~(29)のいずれか1つに記載の方法。
【0061】
(31)ユーザの唇の画像およびコーティングされた複数の唇トーン見本の画像を取得することをさらに含み、ユーザの唇の色相は、ユーザの唇の画像から決定され、コーティングされた複数の唇トーン見本の各々の最終色相は、コーティングされた複数の唇トーン見本の画像から決定される、(27)~(30)のいずれか1つに記載の方法。
【0062】
(32)コーティングされていないおよびコーティングされた複数の唇トーン見本、白色見本、および黒色見本の各々の色相、最終色相、および画像をメモリに記憶することをさらに含む、(31)に記載の方法。
【0063】
(33)適用される口紅の色を決定することが、訓練済みニューラルネットワークに基づいて決定される、(32)に記載の方法。
【0064】
(34)ニューラルネットワークは、訓練データセットを使用して訓練され、訓練データセットの入力データは、コーティングされていないおよびコーティングされた複数の唇トーン見本、白色見本、および黒色見本の色相、最終色相、および画像を含む、(33)に記載の方法。
図1A
図1B
図2A
図2B
図3
図4-1】
図4-2】
図5
図6
図7-1】
図7-2】
図8-1】
図8-2】
図9