(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-31
(45)【発行日】2024-08-08
(54)【発明の名称】車両に搭載可能なホログラムプロモーションシステム
(51)【国際特許分類】
G09F 21/04 20060101AFI20240801BHJP
G09F 19/12 20060101ALI20240801BHJP
G09F 13/30 20060101ALI20240801BHJP
G09F 21/06 20060101ALI20240801BHJP
G09F 21/18 20060101ALI20240801BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
G09F21/04 G
G09F19/12 J
G09F13/30
G09F21/06
G09F21/18
G09F9/00 361
G09F9/00 362
G09F21/04 L
(21)【出願番号】P 2022567188
(86)(22)【出願日】2021-07-16
(86)【国際出願番号】 US2021070895
(87)【国際公開番号】W WO2022020839
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2022-11-02
(32)【優先日】2020-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】521492883
【氏名又は名称】バスティアリ, タルカン
(74)【代理人】
【識別番号】100099623
【氏名又は名称】奥山 尚一
(74)【代理人】
【識別番号】100125380
【氏名又は名称】中村 綾子
(74)【代理人】
【識別番号】100142996
【氏名又は名称】森本 聡二
(74)【代理人】
【識別番号】100166268
【氏名又は名称】田中 祐
(74)【代理人】
【氏名又は名称】池本 理絵
(74)【代理人】
【識別番号】100137338
【氏名又は名称】辻田 朋子
(72)【発明者】
【氏名】バスティアリ, タルカン
【審査官】金田 理香
(56)【参考文献】
【文献】中国実用新案第208045012(CN,U)
【文献】米国特許出願公開第2002/0005826(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2005/0083403(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2011/0067279(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第111243452(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00
13/00-13/46
19/12
21/00-21/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両と、
前記車両に接続されたファンプロジェクターと、
ケースと、前記車両の内部又は上部に搭載される開閉可能なコンパートメントと、
を備え
た車両搭載型投影システムであって、
前記ファンプロジェクターは、ハブ、及び、前記ハブから外方に延びる少なくとも一つのファンブレード、を有するファンと、コントローラと、前記ファンブレードの外面に配置され、かつ、前記コントローラに電子的に接続されたライトと、を含み、
前記ファンプロジェクターは、前記ファンブレードが、前記ハブを通って延びる軸周りに、かつ、前記軸に垂直な平面内で回転するように、構成され、
前記コントローラは、画像データを受信する電子通信手段を含
み、
前記車両搭載型投影システムは、前記ファンが前記ケースの中に格納され前記コンパートメントが閉位置にある格納形態と、前記ファンが前記ケースから展開して前記コンパートメントが開位置にある展開形態と、を備える、車両搭載型投影システム。
【請求項2】
前記電子通信手段は、有線通信と、無線通信と、を含む、請求項1に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項3】
前記コントローラは、プロセッサと、ソフトウェア命令が格納されたメモリと、を含み、
前記プロセッサは、前記ソフトウェア命令を実行することにより、画像データの受信と、前記ライトの選択的な点灯による前記画像データの表示を促す、請求項2に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項4】
前記画像データは、動画データを含む、請求項3に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項5】
前記表示の解像度は、720P、1080P、High Definition、4k、5k、6k、7k、8k、440px×440px、500px×500px、512px×512px、720px×720px、880px×880px、1024px×1024px、1080px×1080px及び1280px×1280pxのうちの任意のものである、請求項4に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項6】
前記ファンの大きさが、直径で、16インチ(40cm)、22インチ(56cm)、24インチ(60cm)、26インチ(65cm)、27インチ(67cm)、30インチ(75cm)、35インチ(89cm)、39インチ(99cm)の何れかである、請求項5に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項7】
前記ファンプロジェクターを複数含む、請求項6に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項8】
前記表示の大きさが2~40平方フィートである、請求項7に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項9】
周囲に透明カバーが取り付けられている、請求項8に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項10】
前記車両は、列車、バス、ヘリコプター、自動車、タクシー、フェリー、ボート、飛行船、エアタクシー、又はドローンの何れかである、請求項9に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項11】
データインターフェースを用いて前記コントローラに接続された表示画面を更に備え、
前記メモリは、追加のソフトウェア命令を含み、
前記プロセッサは、前記追加のソフトウェア命令を実行することにより、前記表示画面の画像データの受信と、前記表示画面の画像データの前記表示画面への表示を促す、請求項3に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項12】
前記画像データは、動画データを含む、請求項11に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項13】
前記表示の解像度は、720P、1080P、High Definition、4k、5k、6k、7k、8k、440px×440px、500px×500px、512px×512px、720px×720px、880px×880px、1024px×1024px、1080px×1080px及び1280px×1280pxのうちの任意のものである、請求項12に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項14】
前記ファンの大きさが、直径で、16インチ(40cm)、22インチ(56cm)、24インチ(60cm)、26インチ(65cm)、27インチ(67cm)、30インチ(75cm)、35インチ(89cm)、39インチ(99cm)の何れかである、請求項13に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項15】
前記ファンプロジェクターを複数含む、請求項14に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項16】
前記表示画面の大きさが2~40平方フィートである、請求項15に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項17】
周囲に透明カバーが取り付けられている、請求項16に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項18】
前記車両は、列車、バス、ヘリコプター、自動車、タクシー、フェリー、ボート、飛行船、エアタクシー、又はドローンの何れかである、請求項17に記載の車両搭載型投影システム。
【請求項19】
データインターフェースを用いて前記コントローラに接続された表示画面を更に備える、請求項18に記載の車両搭載型投影システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2020年7月22日に出願された米国出願番号16/935,796号の優先権を主張するものである。
【0002】
発明の背景
以下は、本開示を理解する上で有用と思われる情報を含む。本明細書で提供される情報の何れかが、先行技術であること、本明細書に記載された発明又は請求された発明にとって重要であること、また、明示的又は黙示的に参照された刊行物又は文書が先行技術であることを認めるものではない。
【0003】
発明の分野
本発明は、一般に表示装置の分野に関するものであり、より具体的には、車両の広告表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0004】
新聞、ラジオ、テレビ、看板などの広告媒体は、インターネットや携帯電話の登場により、その人気と広告効果が激減している。そのため、スポンサーらは、ブランドの認知度を高めるために、新しい広告の配信方法を見出すことに大きな意欲を持っている。携帯電話などの新しいテクノロジーは、高度な双方向通信システムへと進化しており、広告主はそのテクノロジーを活用し、潜在顧客に広告やお客様の声を直接表示することで、追跡可能な広告インプレッションとブランド認知を提供することができる。
【0005】
車両用広告の歴史は古く、消費者は様々な広告手法に慣れ親しんできた。例えば、自動車の所有者は、広告主に自動車上の広告やロゴのスペースを提供することができる。自動車の所有者は、車体にこれらの広告やロゴをペイント又は貼り付ける。広告主は、これらの広告手法を広く利用している。成功した車両への配置コストが非常に高い一方で、車体上で利用可能な表面積の固定量のために、広告スペースは、しばしば最小限である。しかし、その代わりに、広告枠を購入したスポンサーは、レース期間中、観客やメディアに広く取り上げられることになる。このように、スポンサーによるモータースポーツ車体への広告掲載は、高価ではあるものの、スポンサーにとっては、商品・サービスの売上向上や広告主に対する好感度向上という直接的・間接的な利益をもたらすものである。
【0006】
当然ながら、モータースポーツ車両の所有者又は運営者は、そのような広告によって生成される収入を最大化するために、車体上のそのような広告スペースのために可能な限り高い金額を請求したい。車両の表面積は、生成される収益を技術的に制限するかもしれないが、車両上の広告が多すぎると、観察者が広告を無視するようになり、広告の効果を減少させる。適切な解決策が望まれている。
【0007】
Michael W. Shoreの米国特許公開第2017/0308930号は、車両広告システム及び広告に関するものである。記載された車両広告システム及び方法は、車両上に配置された電子ディスプレイを備え、電子ディスプレイはマイクロコントローラに操作可能に接続されている。車両のブレーキペダルは、マイクロコントローラ及び電子ディスプレイに操作可能に接続され、車両のオペレータがブレーキペダルを踏むと、一又は複数のメッセージが電子ディスプレイに表示され、オペレータがブレーキペダルを放すと、メッセージ(又はメッセージ)は電子ディスプレイに表示されなくなる。いくつかの例示的な実施形態では、電子ディスプレイは、例えば、光の回折を利用してオブジェクトの仮想三次元画像を作成する電子ホログラフィックディスプレイなど、特定のディスプレイデバイスのコンテキストで実装されうる。このようなホログラフィックディスプレイ又は3Dイメージングの別の形態は、電子ディスプレイを使用して表示された画像を含むメッセージを見るために、見る人(例えば、他の車両の運転手及び/又は乗客)が特別な眼鏡又は外部機器の助けを必要とせずに、電子ディスプレイに画像を電子的に表示するために利用することが可能である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【0009】
本開示は、車両に搭載可能な新しいホログラムプロモーションシステムを提供する。続いて、より詳細に説明する本開示の一般的な目的は、効率的かつ効果的なプロモーション手段を提供することである。
【0010】
車両に搭載可能なホログラムプロモーションシステムが開示されている。車両搭載型ホログラムプロモーションシステムは、ライトを有する本体、ファンプロジェクター、マウント、コントローラを含む。本体は、着脱可能なクリップなどのマウントを使用して車両に装着可能である。マウントは、車両を傷つけることなく、車両に着脱自在に取り付けるなどして固定することができる。コントローラは、光を用いてプロモーション可能なアイテムを画像表示によって視覚的にプロモーションできるように本体を制御する。プロモーション可能なアイテムは、ホログラムイメージとして車両上部の平面に浮かび上がって見える。システム100は、システム100に電力を供給するためのソーラーパネル160、バッテリー、又は他の適切な電力供給手段をさらに備える。いくつかの実施形態では、車両のスロットル又はアクセルペダルの操作により、ファンプロジェクターが回転を開始し、プロモーション可能なアイテムを表示する。また、車両が停止しているときに、コントローラが画像を回転させることも可能である。コントローラは、あらかじめ登録された業務内容からスケジュールや広告内容を具体的に制御し、オン・オフを具体的に制御できるソフトウェアアプリケーションを搭載した携帯電話を含む。本システムは、車両のダッシュボード上に配置され、コントローラと通信可能に接続された表示領域をさらに含んでもよい。
【0011】
また、そのシステムの使用方法も開示されている。車両搭載型ホログラムプロモーションシステムの使用方法は、ライト付きプロジェクター、マウント、及びコントローラを含むシステムを提供するステップと、システムは、着脱可能なマウントを使用して車両に搭載可能であり、コントローラは、光を使用してプロモーション可能なアイテムを画像表示で視覚的にプロモーションするようにプロジェクターを制御し、プロモーション可能なアイテムは車両の上の平面上に浮かんでいるように見え、マウントを使用して車両上部にシステムを取り付けるステップと、ファンプロジェクターを回転させて、コントローラを使用してファンプロジェクターからの光を使ってアイテムを表示するステップと、からなる。
【0012】
本発明を要約する目的で、本発明の特定の態様、利点及び新規な特徴を説明した。
【0013】
本明細書の一部に添付された図は、以下に開示する車両搭載型ホログラムプロモーションシステム、構造、及び動作を示している。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】
図1は、「使用中」の状態におけるホログラムプロモーションシステムの斜視図である。
【
図2】
図2は、
図1の車両搭載型ホログラムプロモーションシステムの斜視図である。
【
図3】
図3は、ホログラムプロジェクターの斜視図である。
【
図4】
図4は、
図3のホログラムプロジェクターのファンを示す斜視図である。
【
図5】
図5は、本システムの使用方法を説明するフローチャートである。
【
図6】
図6は、ホログラムプロモーションシステムのユーザーインターフェースを示す図である。
【
図7】
図7は、自動車に搭載されるホログラムプロモーションシステムの側面図である。
【
図8】
図8は、自動車に搭載されるホログラムプロモーションシステムの側面図である。
【
図9】
図9は、自動車に搭載されるホログラムプロモーションシステムの側面図である。
【
図10】
図10は、自動車に搭載されるホログラムプロモーションシステムの側面図である。
【
図11】
図11は、自動車に搭載されるホログラムプロモーションシステムの側面図である。
【
図12】
図12は、路面電車に搭載されるホログラムプロモーションシステムの側面図である。
【
図13】
図13は、川舟に搭載されるホログラムプロモーションシステムの側面図である。
【
図14】
図14は、川船に搭載されるホログラムプロモーションシステムの側面図である。
【
図15】
図15は、エアタクシーに搭載されるホログラムプロモーションシステムの側面図である。
【
図16】
図16は、エアタクシーに搭載されるホログラムプロモーションシステムの正面左側斜視図である。
【
図17】
図17は、エアタクシーに搭載されるホログラムプロモーションシステムの正面左側斜視図である。
【
図18】
図18は、エアタクシーに搭載されるホログラムプロモーションシステムの正面斜視図である。
【
図19】
図19は、エアタクシーに搭載されるホログラムプロモーションシステムの正面斜視図である。
【
図20】
図20は、「使用中」状態における車両搭載型ホログラムプロモーションシステムの斜視図である。
【
図21】
図21は、
図1の車両搭載型ホログラムプロモーションシステムの他の斜視図である。
【
図23】
図23は、
図19の車両搭載型ホログラムプロモーションシステムの構成要素を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の様々な実施形態を添付の図面と共に説明するが、ここで、類似の表記は、類似の要素を示すものである。
【0016】
詳細な説明
上述したように、本開示の実施形態は、ディスプレイに関し、より詳細には、自動車、列車、バス、ヘリコプター、ドローン、飛行船、エアタクシー、又は他の移動体又は物体に取り付け可能な可動3Dホログラムプロモーションシステム屋根を使用して広告の表示を改善するために用いられるような車両搭載型ホログラムプロモーションシステムに関するものである。
【0017】
一般に、本発明は、広告主の広告機会を増やすと同時に、自動車の所有者又は運転者の広告収入を最大化する広告方法を提供するものである。自動車のルーフ、サイド、ドアパネル、フェンダー、フロント、バック、ボンネット、トランクリッドなどに取り付け可能で、商品、イベント、販促品などのプロモーション用のホログラム画像を生成・表示する。これらのプロジェクター装置は、見る人の視覚の持続性に依存している。しかし、簡潔にするために、この画像をホログラムと呼ぶことにする。本書では、「ホログラム」を、立体的に見える画像を表示する、支持体から切り離されたように見えるという一般的な意味で使用している。「ホログラム」は、レーザーや光学の専門家が使うような専門的な言葉ではない。システムの本体は、車両を損傷することなく装置を一時的に固定するための様々な適切なクリップ又はファスナーを使用して車両に取り付けることができる。ある実施形態では、ピラミッド型ホログラムディスプレイ技術を使用してプロモーションアイテムを表示することができる。又はンの平面は、車両の前後左右など、任意のコンパスの方向に向けることができ、上向きに角度をつけることも可能である。いくつかの実施形態では、そのような様々な方向へ自動的にファンを動かし、車両の周囲にいる顧客に景色を提供する。例えば、車両を縦に貫く軸を中心にプロジェクターを自動回転させることができる。
【0018】
例えば、タクシー会社が、自社のタクシーに広告を出したい他社から、広告や動画の代金を電子メールで徴収することがある。3Dプロジェクターとソフトウェアアプリケーションに対応したフォーマットでファイルを受信する。そのファイルを担当のタクシー運転手にメールで送り、運転手は素材をダウンロードしてアプリケーションに保存し、指定された時間帯だけでなく、広告を掲載する予定の日、月にも各社の広告を挿入することができる。すべての広告が指定された時間帯に保存されると、タクシードライバーはWIFI(又はその他のローカルエリア技術)又はプロジェクターに挿入されたチップ又はカードを使用してプロジェクター又はその他の同様の技術で広告を同期させる。走行中、タクシードライバーがプロジェクターを起動するだけで、各広告のスケジュール時間に合わせて自動的に広告が表示される。又は、ドライバーは適切な操作により広告をダウンロードすることができる。いくつかの実施形態では、ドライバーや広告オペレータが、掲載予定の広告を順番に確認できる。そして、これも適切な制御を行うことが可能である。場合によっては、タッチパネルや携帯電話などの操作機構が適切である。必要に応じて、ドライバーにはホログラムディスプレイを操作することによる報酬が支払われ得る。プロジェクターが稼働している状態でドライバーが積算したマイル数に応じて、報酬の支払額を算出することができる。
【0019】
表示の解像度は、720P、1080P、High Definition、4k、5k、6k、7k、8k、又はその他の適切な解像度を使用することができる。広告には、ロゴ、テキスト、ホログラム動画、画像などを使用することができ、これらは回転しながら3次元で表示される。広告の回転速度は、低速、中速、高速を選択できる。
【0020】
図1~4は、車両搭載型ホログラムプロモーションシステム100の各種図である。
図1は、マウント130、コントローラ140、プロジェクター144、ファン2040、及びファンブレード2041を有するシステム100を描写する。装置は、取り外し可能なクリップ又は他の適切な取り付けファスナーを含むことができるマウント130を使用して、車両1500に取り付け可能である。いくつかの実施形態では、マウント130は、非破壊的な手段、車両1500の外装を損なわない手段を用いて、車両1500に結合される。Gクランプは、システムを車両1500に取り付けるのに適している。いくつかの実施形態では、マウント130は、車両1500の外壁を貫通するボルト、ネジ、又は他のコネクタを使用して車両1500に結合される。
【0021】
コントローラ140は、プロジェクター144がファン2040にホログラム20を表示するように、プロジェクター144を制御する。(例えば
図8参照)いくつかの実施形態では、プロジェクター144は、ファンブレード2041に配置されたLEDを選択的に点灯させることによって画像を表示する。ホログラム映像20が車両1500の上空で宙に浮いているように見えることもある。いくつかの実施形態では、車両1500は、自動車1500、ボート1501、路面電車1510、エアタクシー3000、又は移動する他の任意のオブジェクトである。プロジェクター144は、動くものなら何でも取り付け可能である。また、コントローラ140は、プロジェクター144の回転速度や回転方向を操作することができる。いくつかの実施形態では、コントローラ140は、WIFI機能を有する携帯電話又は他のタッチスクリーン電子デバイスである。これらの実施形態又は他の実施形態では、ソフトウェアアプリケーション162は、リストからスケジュールと広告コンテンツを具体的に制御し、オンとオフの条件を具体的に制御するために適切なデバイス上で動作する。制御スケジューリングは、広告コンテンツをスケジューリングすることができる充填可能な時間枠で構成されている。ホログラム20は、点灯中及び非点灯中に表示及び視認が可能である。システム100のいくつかの実施形態は、例えば
図1に示すように車両1500のフロントガラスに取り付けられた、又は
図2に示すように車両1500のボンネットに取り付けられた、一又は複数のGOPRO(登録商標)又はGOPRO(登録商標)型カメラ190を含む。
【0022】
いくつかの実施形態では、ホログラムプロジェクター144は、ファン構造に配置される二~八個のファンブレード2041を有し、ファン構造は、18~48インチの範囲である直径を有する。例えば、有用なファンブレードの直径には、22インチ(56cm)、30インチ(75cm)、24インチ(60cm)、35インチ(89cm)、27インチ(67cm)、26インチ65cm)、16インチ(40cm)及び39インチ(99cm)などがある。いくつかの実施形態では、ホログラム10のサイズは、ブレードの直径と等しいか、又は1/2~6インチ小さくなる。上記のブレードの直径は、ブレードが動作中に掃引する領域を横切る総距離を測定することから来ている。例えば、いくつかの四枚羽根のファンの場合、各ブレードは12インチの長さで、デバイスの頭部にある、モータからのシャフト又はモータのシャフトによって駆動されるシャフトに、各ブレードは接続されている。いくつかの実施形態では、2枚のブレードの合計が24インチになるため、直径が24インチとなる。しかし、モータシャフトからある程度の距離だけ伸びるハブ2043(
図3参照)を有するファン2040の場合、全体の直径は12インチ+ハブ2043の直径となる。いくつかの実施形態のファンは、11インチのブレードを四枚、15インチのブレードを四枚使用し、それぞれ22インチ、30インチの直径を持つ。これらの実施形態では、ハブ2043の中心まで延びたファンブレード2041を持つことになる。実施形態によっては、これらのブレードを上記のように接続するものと、異なる方法で接続するものと、がある。ブレード2041をレイと呼ぶこともある。通常、ブレードの数は多いほどよい。例えば、ブレードの枚数が多いほど回転を遅くできるため、プロジェクターから出る音が小さくなり、オーバーヒートを抑えることができる。いくつかのの実施形態では、最新のステータを備えるモータ2044(
図3参照)を使用しているため、サウンドレベルをさらに低下させることができる。プロジェクターの実施形態によっては、45dBという低いサウンドレベルを実現している。秒間コマ数を維持したままブレードの数を増やすと、より輝度の高い、色飽和した(太い)画像になる。
【0023】
ファンブレード2041の縁には、LEDやマイクロLED2042が並んでいる。また、いくつかの実施形態では、ホログラムイメージの作成に、マイクロメートル単位の小型LEDを用いる技術を使用する。いくつかの実施形態では、個々のファンブレードのエッジに2200個のマイクロLEDが含まれている。24インチの四枚ブレードのファンに設置した場合、LEDは1280px×1280px(880px×880pxなど低い画素数の場合もある)、総輝度約2200 nits(2200cd/m2)の画像を提供する。なお、明るさの単位はカンデラ/平方メートルで、輝度(Luminance)のSI組立単位である。この単位は光度を表すSI単位であるカンデラと面積を表すSI単位である平方メートルに基づいている。この輝度レベルにより、プロジェクターが明るい環境下でも効率よく色を表示することができる。いくつかの実施形態では、最終的な解像度が十分に高く、ハイビジョンと呼べるものもある。このLEDの数と配置から、画像には何百万色もの色が含まれ得る。いくつかの実施形態では、1600万色以上の表示が可能である。プロジェクターには、約8万時間の寿命を持つマイクロLEDライトを搭載した機種もある。3D LED ファンの一部実施形態では、輝度800 NITSを実現している。
【0024】
このディスプレイは高解像度であるため、ロゴなどを含むさまざまな画像を生成することが可能である。画像は、既存又は新規の様々なフォーマットでアップロードすることができる。実施形態によっては、データはJPEG形式やMP4形式である。これらの実施形態又は他の実施形態では、データはJPEG、MP4、JPG、GIF、AVI、RVMB、MPEG、RAVB、APEG、PNG、WMV、MKV、MOV、FLV、OBJ、GLTF形式などとなっている。実施形態によっては、3D Studioに対応し、スタンドアロン製品として、又はクラウドポータルのサブスクリプションの一部としてデータを提供することができる。このソフトは、動画や静止画を3D Studioに取り込み、ソフト上の編集ツールで加工し、書き出すことができる。例えば、データをアニメーション化し、mp4、PNG、JPG、obj、mtlデータを添付したobj、gltf形式で出力することができる。一度操作したファイルは、クラウドに保存して、すぐにアクセスしたり、デバイスに送信したりすることができる。ある実施形態では、デバイスの所有者がデバイスに保存された、又はデバイスに提供されたコンテンツを管理し、他の例では、そのコンテンツ管理はサービスとして提供される。ファンブレード2041の枚数を多くすることで、ファンの回転を遅くし、ファンノイズを低減することができる。いくつかの実施形態では、マイクロコントローラやマイクロプロセッサは、メーカーからの接続以外、外部からの接続を受け付けないようになっている。これらを含む実施形態では、マイクロSDカードなどの固体メディアを使用してデータを追加する。プロジェクターの実施形態によっては、スマートフォンやパソコンに接続したHDMI(登録商標)ケーブルを使って、データの出し入れが可能である。当業者が認識するように、動画のフレームレートは画質の良し悪しの要因になる。いくつかの実施形態では、ホログラムプロジェクターは、15フレーム/秒、20フレーム/秒、30フレーム/秒、及び50フレーム/秒より大きい速度で画像を投影することができる。440px×440px、500px×500px、512px×512px、720px×720px、880px×880px、1024px×1024px、1080px×1080px、1280px×1280pxなどの解像度が有効である。明るさの例としては、204ルーメン、700ルーメン、800ルーメン、2500ルーメンなどが有用であり、その他にもさまざまな明るさがある。この明るさであれば、プロジェクター144は昼でも夜でも見える画像を作ることができる。いくつかの実施形態では、視野角が最大140度である。この角度は、直視角(ファンの平面に垂直な方向)をゼロにして測定される。このゼロ点からの視野角は、片側に70度、反対側に70度広がっており、総視野角は140度となっている。いくつかの実施形態では、垂直方向から上方及び下方への視野角も最大140度までとなっている。
【0025】
いくつかの実施形態では、API又はSDK及び開発ドキュメントを含む特別なソフトウェア開発キットにより、ユーザーは、視覚ディスプレイの一部としてプロジェクター144を使用する独自のインタラクティブアプリケーションを開発することができる。例えば、APIとSDKは顔認識をサポートしており、ディスプレイと対話する人がインタラクティブなメッセージやパーソナライズされた画像を3Dで受信することができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、ファンブレード2041は、プラスチック、金属、又はガラスである。いくつかの実施形態では、ファンブレード2041は黒色である。いくつかの投影装置は、容易に持ち運び可能な軽量のファンとして、5kg未満又は2.5kg未満のファンブレード2041などの軽量のファンブレードを使用する。プロジェクターの様々な実施形態では、20.26オンス(575グラム)、2.8kg/6.1ポンド、2.9kg/6.3ポンド、又は2.2kg/5ポンドの質量又は重量のブレードを持つファンを使用している。
【0027】
プロジェクター144は、マイクロプロセッサやマイクロコントローラによって制御される。マイクロコントローラは、WIFI方式、又は現在知られている、あるいは将来発明される他の適切な方式で通信するためのハードウェアとソフトウェアを含む。よって、システム100は、マイクロプロセッサ又はマイクロコントローラが広告コンテンツを格納する他の装置と通信するのを支援するファームウェアを有する。いくつかの実施形態では、通信の重要な機能は、表示される画像に関連する指示を受信するデバイスの機能である。いくつかの実施形態では、デバイスは、少なくとも数時間(いくつかの実施形態では、少なくとも8時間)のデータ又は画像データを格納できる、プロセッサ又はマイクロコントローラに接続されたメモリを含む。さらに、一部の実施形態では、リモートコントロールユニットがデバイスと通信する。このユニットは、例えばキーフォブでファンディスプレイの電源ON/OFFなどのコマンドを遠隔操作することが可能である。ある実施形態では、リモートコントロールユニットは、タッチスクリーンデバイスによって供給されることもあるグラフィカルユーザーインターフェースを備えている。さらに、音声コマンドやジェスチャー操作に対応した実施形態もあり、傍観者等からの操作機能が望まれる場合にも対応可能になっている。
【0028】
いくつかの実施形態では、二つ又は複数のホログラムディスプレイユニットが一緒に配置され、単一のホログラムプロジェクターで可能な場合よりも大きな画像20を作成する。より大きなプロジェクターレイは、一次マイクロプロセッサ又はマイクロコントローラによって制御され、より大きな画像を提供するためにタンデムに接続されている。例えば、一般的なパネルバンの側面に多数のプロジェクター144を搭載し、パネルバンの側面の大きさのオーダーでホログラム20を提供することが可能である。
【0029】
ホログラム20の大きさはファンの直径に依存し、一部の実施形態では、ホログラム20はファンのブレード直径より約2インチ短い。ガラス又はプラスチック製のカバー2100又はドームは、プロジェクター144を囲んでプロジェクター144を外的要素から保護し、いくつかの実施形態では、ホログラム20の投影スクリーンとして機能することが可能である。さらに、カバー2100は、プロジェクターの動作中に可動部に接触しないように、ユーザーや一般人を保護することができる。いくつかの実施形態では、ドーム又はカバー2100の高さは30インチである。また、いくつかの実施形態では、カバー2100はプロジェクター144から発生するファン音を低減し、又はファン音を低減するためのサウンドカバーが追加される。
【0030】
複数のファンを持つ実施形態では、角度付きファン2040は、ホログラム20を上方に向け、場合によっては、空中の要素に向けることができる。
【0031】
自動車の電気系統に接続された110ボルト又は220ボルトの無停電電源装置、又は他のバッテリーや充電式バッテリーを介して、プロジェクター装置に電力を供給する。また、いくつかの実施形態では、装置は太陽電池を搭載し、装置と電池をソーラー駆動する。UPSバッテリーパックは、プロジェクター144への電源供給用として有効である。
【0032】
上記のように、システム100は、プロジェクター144(ライト120を有する)、マウント130、コントローラ140、及び3Dプロジェクター144を含んでもよい。なお、「3Dファンプロジェクター144」を、「ファンプロジェクター144」、「ホログラムプロジェクター144」、「プロジェクター144」と呼ぶことがある。プロジェクター144は、ファン2040、ブレード又はファンブレード2041を含む。システム100は、プロジェクター144を天候、水、又は他の周囲の環境要素から保護するために設けられたガラスドーム2100を含む。特定の実施形態では、システム100は、明るい条件下で太陽光電力を収集し、システム100に電力を供給するように構成されたソーラーパネル160をさらに含む。電源は、電池のほか、自動車のシガーライターソケットなどの電源コードやアダプター(あるいは既存の自動車配線システムに接続することも可能)など、さまざまなものを使用することができる。ソーラーパネル160は、正方形又は円形の形状であってよく、ガラスドーム2100の上面と同一平面上の中央部分に配置される。ガラスドーム2100は、ソーラーパネル160及びプロジェクター144の幅を超えるように、高さ約12インチ、幅約36インチであってもよい。いくつかの実施形態では、これらのプロジェクター144は、1時間当たり60又は65Wより低い消費率などの低エネルギー消費で非常にエネルギー効率が高い。実施形態によっては、消費電力が最大40W、55W、60W(1台あたり)となっているものもある。
【0033】
本開示において、「車両」には、列車、バス、ヘリコプター、自動車、タクシー、フェリー、船、飛行船、エアタクシー、又はドローンなどの車両が含まれる。投影装置を支えることができる大きさの車両であれば、自走式車両をはじめ、投影装置を支えることができるトレーラーを牽引できる車両など、さまざまな実施形態が採用されている。いくつかの実施形態では、プロジェクター144は、車両1500の移動が停止したときに、ホログラム20をオフにするか、又は空白にする。システム100の代替実施形態は、車両1500が静止しているとき、画像の投影を継続する。乗り物がバスの場合は、バスの後部座席の乗客や歩行者もホログラムルーレットで遊べるようになる。同様に、タクシーであれば、乗客や歩行者もホログラムルーレットで遊べる。
【0034】
図2は、車のフェンダー又はボンネットに取り付けられたGOPRO(商標登録)又はGOPRO(商標登録)型のカメラ190をさらに含むシステム100を描いている。コントローラ140は、電子的な接続を介してプロジェクター144と相互作用する。コントローラ140は、
図1に示すソフトウェアアプリケーション162を実行する携帯電話又は他のWIFl対応デバイスとすることができる。いくつかの実施形態では、コントローラ140は、プロジェクター144とプライベートローカルエリアネットワークを作成する。この接続により、データやプロジェクター144への不正な者によるアクセスを恐れることなく、プロジェクター144にデータを転送することができる。実施形態によっては、プライベートWIFIネットワークやコネクションを経由しての接続となる。また、暗号化通信を利用して接続のプライバシーを確保することもある。あるいは、コントローラ140は、特別な目的のデバイスとすることができ、上述したように、電力を供給することができる。プロジェクター144に送信されるデータの主な種類は、どの広告をどの充填可能な時間枠に表示するかをプロジェクター144に指示するための時間枠と広告データである。その他のデータもプロジェクター144に送信されてもよい。WIFIなどの近距離ネットワーキング又は通信技術を使用することで、コントローラ140は、広告及び時間枠データをプロジェクター144と同期させることができる。実施形態によっては、Bluetooth(商標登録)技術を使ってプライベートネットワークを作り、暗号化することも可能である。ローカルネットワークの使用が望ましくない状況や、ローカルネットワークがオフラインの場合、プロジェクター144は、広告データ又は時間枠データ、あるいはその両方を含むメモリカードなどを受け取るための防水スロットを備えることができる。プロジェクター144のいくつかの実施形態は、ウェブに直接修正する機能を含むことができ、他の場所に位置するコントローラ140へのプライベートな又は暗号化された接続を作成するために仮想プライベートネットワーク(VPN)機能を採用することができる。
【0035】
図3は、システム100の斜視図である。上記のように、システム100は、マウント130、プロジェクター144、ファン2040、及びモータ2044を含む。ファン2040は、ファンブレード2041に接続されたファンハブ2043からなり、いくつかの実施形態では、LEDストリップ2042が並べられている。ファンハブ2043は、ファンブレード2041をモータ2044に接続し、ファン2040を形成する。この実施形態は、カバー2100を含む。
【0036】
図4は、プロジェクター144の斜視図である。上記のように、プロジェクター144は、モータ2044と、ファン2040のファンブレード2041をモータ2044に接続するハブ2043と、を含んでもよい。ファンブレード2041は、その縁に沿ってLEDストリップ2042を有する。プロジェクター144は、ホログラム画像で広告する。ファン2040は、少なくとも670~2000RPMの範囲を含む適切な回転毎分で回転する。
【0037】
図5は、車両搭載型プロモーションシステムの使用方法を示すフローチャート550である。図示されるように、車両搭載型プロモーションシステムの使用方法は、ライト120、マウント130、及びコントローラ140を有する本体110を含むシステム100を用意する第一ステップ501を含むことができ、本体110は、マウント130を用いて車両1500に搭載可能である。マウント130は、車両1500に取り外し可能に取り付けられ、コントローラ140は、ホログラム20を作成するファン2040に反射するライト120を用いて、本体110がアイテムを視覚的に宣伝するように、本体110を操作する。いくつかの実施形態では、ホログラム20は、車両1500の上の平面上に浮かんでいるように見える;第二ステップ502、マウント130を用いてシステム100を車両1500の上部に取り付ける又は設置する;第三ステップ503、車両1500がプロジェクター144の回転を開始する;及び第四ステップ504、コントローラ140を用いてライト120及びプロジェクター144を用いて本体110上のアイテムの画像を発生させる。
【0038】
プロジェクター144のコンテンツは、まずAndroid(登録商標)やiOS(登録商標)などのApp Store(登録商標)からアプリをダウンロードし、適切なデバイスにインストールすることで制御することが可能である。このアプリや他のアプリを使って、コンテンツを制作すること。そして、マイクロコントローラやマイクロプロセッサ上で動作するアプリに、携帯電話のワイヤを無線(WIFI)又は有線(USB、Thunderbolt、HDMI(登録商標)など)で接続する。あるいは、第三者がプロジェクター144へのアクセスを制御し、ユーザーは、第三者のウェブサイト上の保護された領域にそのコンテンツをアップロードすることによってコンテンツを供給することができる。いくつかの実施形態では、ユーザーがスマートフォン又は同様の装置を接続することを可能にするが、ユーザーの装置がホログラムプロジェクター144に接続されているときに、ユーザーの装置とインターネットとの間の他の外部通信を防止するWIFIホットスポットを装置は生成する。携帯電話やスマートフォンなどのコントローラ機器との接続は、機器に内蔵されたWIFIを利用する。一部の実施形態では、広告がWIFI経由でプレイリストとしてダウンロードされたり、プロジェクター144に転送されたりする。コンピュータのセキュリティは、プロジェクター144へのアクセス制御の既知の任意の方法を用いて提供することができる。例えば、プロジェクターのシリアル番号とパスワードを要求することで、不正なアクセスを防止することができる。他の実施形態では、コンピュータのセキュリティは、デバイスが外部接続を受け入れる方法を提供しないように作成されている。このようなコンピュータセキュリティは、マルウェアやその他の試みによりプロジェクターを乗っ取る、あるいは所有者の意図とは異なる画像を表示させるといった行為を抑制することができる。いくつかの実施形態では、コントローラは、ファンブレードの下のローターの下に位置し得るワイヤレスアンテナを備える。そして、コントローラがWIFIホットスポットを作成したり、プライベートなローカルWIFIネットワークを作成する際に、この無線アンテナを使用してWIFIネットワークに接続したり、スマートフォンなどのローカルデバイスに接続することができる。通信方式は、WIFI、リモートコントロール、Android(登録商標)やiOS(登録商標)などのOS、Windows(登録商標)やMacIntosh(登録商標)のデスクトップシステム、クラウド対応などが挙げられる。実施形態によっては、mp4などのコンテンツを直接クラウドポータルアカウントに保存することができる。これが完了すると、デバイスへのデータ転送はクラウド接続かソフトウェアアプリを利用することになる。ユーザーがクラウドポータルに動画をアップロードすると、クラウドを利用したアップロード(この場合、端末がWIFIネットワークに接続されていることが必要)、又はスマホアプリを利用してクラウドから動画をダウンロードし、端末のホットスポットを利用して端末にアップロードすることが可能である。実施形態によっては、世界のどこからでもコンテンツをリモートコントロールできる。avi、mov、mky形式で作成されたコンテンツは、デバイスにアップロードすることができる。いくつかの実施形態では、デバイスへのコンテンツのアップロードは、クラウドアカウント又はポータルを使用している。実施形態によっては、最初に3Dモデルやテクスチャでコンテンツを構築し、アニメーション化した後、mp4ファイルとしてレンダリングする必要がある。
【0039】
いくつかの実施形態では、車内の乗員が適切なアプリを使用して広告とインタラクションすることができる。例えば、乗員は特殊効果を加えたり、回転を変えたりして、広告の見た目をカスタマイズすることができる。例えば、広告の上に花火や水しぶきを加えるアプリが考えられる。ある特殊効果では、空中に最大100フィート以上の画像を投影することも可能である。実施形態によっては、乗員が自分のソーシャルメディアアカウント(INSTAGRAM(登録商標)やTICTOK)に特殊効果とともに広告を保存し、作成したものを友人と共有できるようにすることもできる。広告主は、特定の種類の特殊効果を可能にするために広告をカスタマイズすることができ、おそらく誰が最高の広告を作成したかを確認するためにコンテストを実行することができる。広告主は、乗員が広告をカスタマイズすることで、将来又は現在の割引をすることができる。
【0040】
乗員又は乗客は、
図6に示すように、ユーザーインターフェースでホログラム画像広告20を広範囲に制御することが可能である。また、カスタマイズソフトの中には、ユーザーが作成したホログラム広告をソーシャルメディアにアップロードし、友人やフォロワーと共有することができるものもある。多くの異なるソーシャルメディア形式は、ユーザーが自分の作品を共有することを容易にする。これらのフォーマット又はプラットフォームには、INSTAGRAM(登録商標)、SnapChat(登録商標)、Facebook(登録商標)、TIKTOK(登録商標)、又は現在存在する、あるいは将来作成される同様のソーシャルメディア・プラットフォームが含まれる。
【0041】
図6は、3Dホログラム広告をカスタマイズするために用いられるインターフェース1000を示す図である。タイトル1010、特殊効果パレット1020、作成物をプレビューできるようにするためのプレビュー領域1030、フォトパレット1040、シェアパレット1050が含まれる。最後に、保存・共有ボタン1060がある。図から分かるように、シェアパレット1050には、INSTAGRAM(登録商標)ボタン1051、SnapChat(登録商標)ボタン1052、Facebook(登録商標)ボタン1053、及びTIK-TOKボタン1054が表示される。もちろん、他のどのプラットフォームでも、シェアパレット1050に対応するボタンを含むことができる。いくつかの実施形態では、プレビュー領域1030は、乗客が自分の創作物の実景又はリアルタイムビューを見ることができるように、車外のカメラにも接続される。
【0042】
これらのカスタマイズはすべて、GOPRO(登録商標)やGOPRO(登録商標)タイプのカメラ190など、耐候性のあるポータブルカメラから記録することが可能である。例えば、一部の実施形態では、乗客が作成した特殊効果などのカスタマイズをカメラで記録することができる。
【0043】
また、インターフェース1000は、乗客を楽しませるために使用することもできる。例えば、スクリーンを使って動画を見たり、ゲームをしたりすることができる。また、本機は乗車時の充電、ビデオやゲームの再生など、その他の提供サービスにも利用することができる。また、本機では、顔認証などの生体情報を利用した決済方法など、一般的な決済方法を利用することができる。
【0044】
場合によっては、3Dホログラム広告がドライバーの注意をそらす可能性がある。この注意力散漫は、さまざまな方法で緩和・改善することができる。また、実施形態によっては、ドライバーはホログラムをろ過する、又は遮断する特殊なメガネを着用する。また、フロントガラスにホログラムをろ過する、又は遮断する光学コーティングや電子デバイスを配置することも可能である。
【0045】
これらの方法論は、他の車両のドライバーに対しても同様に実施されうる。つまり、ホログラムプロジェクターが自車両にあるか他車両にあるかに関わらず、ドライバーがホログラムから受ける潜在的な注意散漫効果をろ過するようにする様々な実施形態が存在する。
【0046】
ユーザーは、水しぶきや花火などの特殊効果を追加して、広告を修正することができる。また、ユーザーは広告と一緒に自撮りしたり、他の写真を広告に挿入したりすることができる。必要に応じて、広告や商品の所有者は、ユーザーが不用意に所有者の望まないメッセージに変更することを防ぐため、又は他の悪戯を防ぐために、ユーザーが利用できるカスタマイズの種類を制限することができる。
【0047】
車両が川舟1501又は川船1501である場合(
図13参照又は
図14参照)、様々な実施形態が一又は複数のプロジェクター144を含み得る。一つの選択肢として、上部に22インチ又は30インチのファン(Hypervsn(登録商標)のモデルM又はL)を複数設置し、広告を投影することもできる。実施形態によっては、表示装置の数は川舟1501の長さによって制限され、その長さをホログラムプロジェクター装置で満たす実施形態もあれば、部分的に空間をホログラムプロジェクター装置で満たす他の実施形態もある。代替的に、又は付加的に、複数のプロジェクター144を川舟1501の側面に沿って設置することも可能である。美的価値を満足させるためのいくつかの実施形態では、長さと高さが川舟1501の長さと高さに比例して見えることになる。四枚羽根の30インチファンや、六枚羽根の35.5インチファンを搭載した実施形態もある。このサイズのファンは、タクシーでの使用に適している。
【0048】
また、川舟1501の上に壁2050のコンセプトを中央に置き、ガラスで囲むという方法もある。例えば、船の両側の壁2050に28個のファンを設置すれば、大きなホログラム20を形成するのに十分である。このような工夫により、4K映像を左右に投影し、川の両側で映像を見ることができるようになる。また、川舟の上部の中央に、ポールにつながった大きなLED扇風機を一台設置する方法もある。また、実施形態によっては、ホログラムイメージは、川舟の長さに比例して大きくなり、ガラスカバー(おそらくピラミッド型)の下に見える。また、実施形態によっては、ディスプレイウォールには四台のプロジェクターが設置され、3フィートの画像サイズを実現する。他の実施形態では、ディスプレイウォールは28個のプロジェクター144を備えている。
【0049】
路面電車1510や他の駐車場シャトルバス(ディズニーランドやディズニーワールドを想定)のようなプライベートシャトルバスの場合、ホログラムプロジェクターシステム100はシャトルバスの上部又はシャトルバスの側面に搭載される。
【0050】
実施形態によっては、ホログラムプロジェクターシステム100は、表示画面2010のような従来のディスプレイ技術とも組み合わせられる。例えば、広告装置によっては、フラットなビデオスクリーンとホログラムプロジェクターが同時に動作し、コンテンツと広告が結合して二つの異なるディスプレイ間で統一的な効果を生み出すことも、ディスプレイが他のディスプレイとは独立して広告コンテンツを生成又は表示することも可能である。
【0051】
また、実施形態によっては、ファンを透明なプラスチックやガラスで覆い、ホログラムイメージの解像度を維持しやすくしている。カバーは、円形、角錐形など任意の形状を取りうる。保護カバーがないと、ホコリや風、水などで見えにくくなったり、画質が悪くなったりすることがある。さらに、周囲環境はプロジェクターにダメージを与える可能性がある。同様に、投影される画像であるホログラムも、円形やその他の形状にすることができる。実施形態によっては、背景を黒にすると夜間に視認性が悪くなる。ファンカバーには、アクリルやPLEXIGLAS(登録商標)を使用したものなど、多くの公知の透明プラスチックが有用である。
【0052】
凸凹のある道路は3Dホログラムファンの解像度に影響を与えるため、実施形態によっては、プロジェクターには、道路を均一化するセンサーシステムを搭載した車両が使用されている。場合によっては、荒れた舗装が車両上方のホログラムイメージを大幅に歪ませるのを防ぐために、荒れた舗装上のデライドを十分に均一化することができる。場合によっては、窪みを検出し、ホログラムイメージの歪みを防ぐために反応し、地元の道路当局や他の車両に窪みの位置を報告することができる。
【0053】
図7は、自動車1500などの車両に搭載された状態のホログラム広告システム100を示す図である。一般に、システム100は、任意の移動体又は車両1500に搭載される。表示画面2010とプロジェクター144を別々に設置した実施形態と、ポール2030に取付金具(図示せず)で一緒に設置した実施形態がある。ファン2040は、この実施形態では、ポール2030の先端に搭載されている。
図7は、自動車のルーフラゲージキャリアが自動車のルーフに接続する方法と同様に、車両に接続する取り外し可能な取付装置を用いて車両の上部に取り付けられたプロジェクター144を示す。ブラケット1801及びブラケット1802は、システム100を自動車1500などの車両に接続する。ポール2030は、プラットフォーム1803から上方に延び、ファン2040を含むプロジェクター144をプラットフォーム1803から上昇させた状態で搭載する。ブラケット1801、1802は、実施形態によっては、ルーフを横切って車両の一方の側から他方の側まで延びている。ホログラム広告プロジェクター144にカバーがないこともある。この方式は、悪天候のない環境や、防水・防塵仕様のプロジェクターに適している。また、プロジェクター144を環境から保護するカバーが付いたタイプもある。強い風は、移動中のオブジェクトのホログラム画像解像度に影響を与える可能性がある。
図7は、プロジェクター144が車両の側方を向いている様子を描いている。しかし、プロジェクター144が有効な角度を持つ実施形態も存在する。例えば、
図9は、プロジェクター144が自動車1500の側方を向いている状態を示している。そして、
図10は、プロジェクター144が自動車1500の後方を向いている状態を示している。そして、
図11は、プロジェクター144が自動車1500の前方を向いている様子が示されている。
【0054】
図8は、車両1500に搭載された状態のホログラム広告システム100を示す図である。一般に、システム100は、任意の移動体又は車両1500に搭載することができる。この実施形態は、表示画面2010とプロジェクター144の両方を有する。この場合、プロジェクター144は、アクリルやPlexiglas(登録商標)などのガラスやプラスチックからなる透明なカバー2100を使用する。図には、飲料ボトルを描いたホログラム20が示されている。
【0055】
図9は、車両1500に、搭載された状態のホログラム広告システム100を示す図である。一般に、システム100は、移動体又は車両1500に搭載することができる。この実施形態では、カバー2100はシステム100を完全に覆っている。ファン2040は、カバー2100の下に静止している状態が示されている。実施形態によっては、ホログラム画像20は、片側のファン2040から反射する(したがって、車両1500の片側から延びる);実施形態によっては、ホログラム画像20は、ファン2040の両側から反射する(したがって、車両1500の二つの側面から延びる)。LED又はマイクロLEDの配置に応じて、ファン2040の一方の側に表示されるホログラム画像20は、ファン2040の他方の側に表示されるホログラムと同じであっても、異なってもよい。実施形態によっては、ファン2040のファンブレード2041に沿ったLEDのストリップは、片側にホログラム画像20を生成し(したがって、車両1500の片側から延びる)、実施形態によっては、ファン2040のファンブレード2041に沿ったLEDのストリップは、ファン2040の両側(したがって、車両1500の2側面から延びる)にホログラム画像20を生成する。
【0056】
図12は、システム100が路面電車1510に搭載された状態を示す図である。この構成では、広告主は、ホログラム20上の広告と関連するメッセージを表示画面2010に表示する広告を行うことができる。例えば、DISNEY(登録商標)の場合、表示画面2010にメッセージ「JOIN US TONIGHT(今夜おいでよ)」を表示し、その上に花火の広告ホログラム20を表示することができる。同様に、表示画面2010上の広告は、ホログラム20上の広告と無関係なものであってもよい。
【0057】
図13は、川船又は川舟1501のようなボートを示す。システム100は、川舟1501の少なくとも三つの異なる選択肢に適している。一つの選択肢は、川船1501の上に複数の22インチ又は30インチのファン2040(例えばHypervsnのモデルM又はL)を置き、広告を投影するものである。別の選択肢は、川船1501の上部又は中央部に、プロジェクタースペースの壁2050をもたらす複数のファン2040の配列を配置することである。この投影壁は、透明カバー2100で箱型に囲むことも可能である。プロジェクタースペースの特定の壁面には、それぞれの側に28台のファンを使用することができる。いくつかの実施形態では、このような壁面投影スペースは、川の両側から見ることができる各壁面に4K画像を投影するのに適している。第三の選択肢は、川舟の上部の中央に一つの大きなファン2040をポールで接続するものである。この実施形態では、ファン2040は、川舟1501の長さと高さに比例した表示面を提供するのに十分な大きさとなるだろう。いくつかの実施形態では、プロジェクター144は、カバー2100に画像を表示する。いくつかの実施形態では、カバー2100はピラミッド型の形状をしている。
図13に示す実施形態では、表示されたホログラムがないプロジェクター144が示されている。
図14に示す実施形態では、ホログラム20が表示されたプロジェクター144が示されている。プロジェクターや(ディスプレイのサイズを大きくするためにデザインされた)ファンウォールの上に透明なピラミッド型のカバーを付けた実施形態もある。このカバーは、雨や埃、風などの過酷な要素から壁を保護する。これらの実施形態や他の実施形態では、ファンウォールがボート上の回転ホイールに接続されている。ユーザーが広告画像を表示しているプロジェクターを上げると、そのホイールが船首の方向に回転する。その位置になると、壁2050、ファン2040、又はプロジェクター144は、車両がどの実施形態を使用するかによって、広告画像を上方に投影するためにわずかにピボットアップすることができる。
【0058】
図15は、プロジェクター144からホログラム画像20を表示するエアタクシー3000を示す図である。このようなタクシーでは、離着陸時に一又は複数の格納式ポール2030がランディングギアのように展開・格納される。ファン2040を有する一又は複数のプロジェクター144が、格納式ポール2030に取り付けられる。実施形態によっては、プロジェクター144は、飛行中にプロジェクター144にかかる風や空気の力を最小にするために、ドーム状のカバー(図示せず)を備えている。
図16は、
図15と同様のエアタクシー3000を示す図である。この図は、ホログラムの画像を示していない。コンパートメント3010は、格納式ポール2030の基部にある。
図17は、ホログラム画像20が表示された状態のエアタクシー3000を示す図である。
【0059】
図18は、プロジェクター144及びファン2040がコンパートメント3010に格納されるエアタクシー3000の異なる実施形態を示す。
図19は、
図18に描かれたエアタクシー3000に、ファン2040を有するプロジェクター144がコンパートメント3010から延出するように設けられた構成を示している。実施形態によっては、プロジェクター144は、パイロットの制御下で、あるいはそうでなくても、着陸装置が展開するのと同時に、コンパートメント3010から自動的に展開する。同様に、離陸時に、プロジェクター144は、ランディングギアの格納に伴って、コンパートメント3010に自動的に格納することができる。実施形態によっては、ホログラムの投影を離陸時、着陸時、エアタクシーが地上にいるとき、又は停止しているときに限定する。すなわち、プロジェクター144とファン2040は、離陸時又は離陸直前にコンパートメント3010に格納されることになる。実施形態によっては、プロジェクター144とファン2040は、タッチダウンの直前にコンパートメント3010から展開することになる。
【0060】
図20~
図23は、車両搭載型ホログラムプロモーションシステム100の各種の図である。
図20は、「使用中」状態150のときの車両搭載型ホログラムプロモーションシステム100を示す図である。図示されているように、システム100は、ライト120を有するプロジェクター144、ブラケット1801、1802、及びコントローラ140を含んでもよい。ブラケット1801、1802は、本体110を車両10に接続する。実施形態によっては、ブラケット1801、1802は、本体110を車両10に取り外し可能に取り付けるか、あるいは固定する。コントローラ140は、プロジェクター144を制御し、ライト120を用いてアイテムを視覚的に宣伝する。ライト120は、アイテムの画像、ホログラム20を形成する。実施形態によっては、ホログラム20が車両10の上方に浮いているように見える。
【0061】
図21は、
図20の車両搭載型ホログラムプロモーションシステム100の斜視図である。上記のように、車両搭載型ホログラムプロモーションシステム100は、少なくとも一つのライト120と、ブラケット1801、1802と、ファンプロジェクター144を含んでもよい。コントローラ140(
図20)は、ファンプロジェクター144の回転速度及び回転方向を制御することができる。実施形態によっては、コントローラ140は、WIFI機能を有する携帯電話又は他のタッチスクリーン電子デバイスであり、予め登録された業務リストからスケジュール及び広告コンテンツを具体的に制御し、オン及びオフ状況を具体的に制御できるソフトウェアアプリケーション162を含む。制御スケジューリングは、広告コンテンツをスケジューリングすることができる充填可能な時間枠で構成されている。ホログラム20は、点灯中及び非点灯中に表示及び視認が可能である。実施形態によっては、ライト120はLEDのストリップである。
【0062】
図21に示すように、車両搭載型ホログラムプロモーションシステム100は、車両10のダッシュボード上に配置され、コントローラ140(図示せず)と通信可能に接続された表示画面168をさらに含む。表示画面168は、各広告の充填可能な時間枠に関する情報を表示し、ソフトウェアアプリケーション162及びファンプロジェクター144と同時に同期することになる。ブルートゥース(登録商標)(又は他の近距離)技術を使用する送信機は、ソフトウェアアプリケーション162上の異なる充填可能な時間枠に挿入された広告を車両10の上部にあるファンプロジェクター144と同時に同期させる。こうすることで、ドライバーは表示画面168に表示された広告を見ることができる。WIFI技術が接続できない場合などには、広告のデータが入ったメモリカードなどを受け取るための防水スロットがファンプロジェクター144に設けられている。
【0063】
図22は、
図21の車両搭載型ホログラムプロモーションシステム100の斜視図である。上記のように、車両搭載型ホログラムプロモーションシステム100は、少なくとも一つのライト120、ブラケット1801、1802、及びファンブレード2041を有するファンプロジェクター144を含んでもよい。コントローラは、ファンプロジェクター144の回転速度及び回転方向を制御する。実施形態によっては、コントローラは、WIFI機能を有する携帯電話又は他のタッチスクリーン電子デバイスである。
【0064】
図23は、プロジェクター144の斜視図である。上記のように、プロジェクター144は、モータ2044と、ファン2040のファンブレード2041をモータ2044に接続するハブ2043と、を含んでもよい。ファンブレード2041は、そのエッジに沿ってLEDストリップ2042を有する。プロジェクター144は、ホログラム画像で広告を行う。ファン2040は、少なくとも670~2000RPMの範囲を含む適切な回転毎分で回転する。
図23は、ソーラーパネル160を示す。
【0065】
ホログラムプロジェクター144は、LEDアレイ基部のスイッチで選択される二つの動作モードを有する。セットアップモードは、機器のセットアップに使用される。オペレーティングモードは、日常的な操作に使用される。セットアップモードは、初回使用時及び動作パラメータを変更する場合に使用される。セットアップモードをオンにすると、デバイスはWIFI Hotspotメッセージを表示し、デバイスの近くにプライベートな無線ネットワークを作成する。ネットワーク名は、ホログラムプロジェクターの取扱説明書に詳しく記載されており、ローターの基部に表示されている。実施形態によっては、名称が7桁の数字になっているものもある。ユーザーは、セットアップモードで機器に接続するために、このプライベートネットワークの場所を特定する必要がある。ユーザーは、このプライベートネットワークに接続した後、画像コンテンツや動画コンテンツを機器にダウンロードすることができる。実施形態によっては、ユーザーが自身のスマートフォンから画像コンテンツや動画コンテンツをダウンロードするものもある。
【0066】
オペレーティングモードとは、プロジェクター144に画像を投影させるためのモードである。このモードでは、インターネットに接続して機器を遠隔操作したり、ユーザーコンテンツを表示させたりすることができる。アップロードされたユーザーコンテンツがない場合、機器はアニメーションのイントロを表示する。
【0067】
使用方法に記載されているステップは、ユーザーの好みに応じて様々な順序で実行することができる。本明細書の特許請求の範囲における「step of」の使用は、「step for」と解釈されるべきではなく、35 USC 5 112(f)の規定を呼び起こすことを意図したものではない。また、適切な状況下で、設計上の好適性、ユーザーの嗜好、マーケティング上の好適性、コスト、構造的要件、利用可能な材料、技術的進歩などの問題を考慮して、システム100を使用するための他の方法(例えば、上記リスト内の異なるステップ順序、特定のステップの排除又は追加、特定の保守ステップを含む又は排除など)が、本明細書に教示されていることに留意されたい。
【0068】
本明細書に記載された本発明の実施形態は例示であり、実質的に同等の結果を達成するために多数の修正、変形及び再配置が容易に想定され得、それらのすべては本発明の精神及び範囲内に包含されることが意図される。さらに、前述の要旨の目的は、米国特許商標庁と一般市民、特に特許用語や法律用語に精通していない科学者、技術者、当業者が、通覧することで出願の技術開示の性質と本質を迅速に判断できるようにすることである。