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特許7531000まつげカール器およびこれを用いたまつげカール方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-31
(45)【発行日】2024-08-08
(54)【発明の名称】まつげカール器およびこれを用いたまつげカール方法
(51)【国際特許分類】
   A45D 2/48 20060101AFI20240801BHJP
   A45D 4/12 20060101ALI20240801BHJP
   A45D 4/16 20060101ALI20240801BHJP
   A45D 6/20 20060101ALI20240801BHJP
【FI】
A45D2/48
A45D4/12
A45D4/16
A45D6/20
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022576821
(86)(22)【出願日】2021-06-11
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-17
(86)【国際出願番号】 KR2021007314
(87)【国際公開番号】W WO2021251785
(87)【国際公開日】2021-12-16
【審査請求日】2023-04-12
(31)【優先権主張番号】10-2020-0071303
(32)【優先日】2020-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522482533
【氏名又は名称】ウ,ジ アン
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】パク,ソ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ウ,ミン ア
【審査官】宮部 愛子
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-189734(JP,A)
【文献】登録実用新案第3101488(JP,U)
【文献】米国特許第02630516(US,A)
【文献】特開2016-163699(JP,A)
【文献】特開2013-090727(JP,A)
【文献】特開2013-078506(JP,A)
【文献】国際公開第2012/147785(WO,A1)
【文献】特開2003-275015(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A45D 2/48
A45D 4/12
A45D 4/16
A45D 6/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1持ち手と、前記第1持ち手に連結され、前記第1持ち手と異なる材質で形成された第1チップと、を含む第1スティックと;
第2持ち手と、前記第2持ち手に連結された第2チップと、を含む第2スティックと;を含み、
前記第1スティックの前記第1チップは、金属を含み、
前記第1持ち手の表面は、前記第1チップより熱伝導率が低く、耐熱性の高い物質で形成され、
前記第1スティックおよび前記第2スティックを収容する本体部をさらに含み、
前記本体部は、
前記本体部の内部に収容された前記第1スティックの前記第1チップを加熱する加熱部と、
前記加熱部が前記第1チップをあらかじめ定められた温度までのみ加熱するように制御する制御部と、を含み、前記加熱部は、前記第2スティックの前記第2チップを加熱せず、前記第1スティックの前記第1チップのみを加熱するように、前記第1スティックおよび前記第2スティックが前記本体部に収容されるとき、前記加熱部は、前記第1スティックの前記第1チップに隣接し、前記第2チップから所定の距離以上離隔し、
前記第1スティックと前記第2スティックは、物理的に分離していて、カールしようとするユーザのまつげの位置を固定し支持できるように、加熱されない前記第2スティックの前記第2チップを前記まつげに隣接するまぶたに接触させ、加熱された前記第1スティックの前記第1チップを前記まつげに対して接触させながら移動させて、前記まつげをカールすることを特徴とするまつげカール器。
【請求項2】
前記第1チップは、第1幅を有する円柱の形状であり、
前記第1持ち手は、前記第1幅より大きい幅を有することを特徴とする請求項1に記載のまつげカール器。
【請求項3】
前記第2スティックの前記第2チップは、半円柱の形状であることを特徴とする請求項2に記載のまつげカール器。
【請求項4】
前記第1チップは、前記第1持ち手の外部に露出する第1部分と、前記第1持ち手の内部に位置する第2部分と、を含み、
前記第1チップの前記第1部分は、前記第1幅を有し、
前記第1チップの前記第2部分の少なくとも一部は、前記第1幅より大きい第2幅を有することを特徴とする請求項2に記載のまつげカール器。
【請求項5】
前記第1持ち手および前記第2持ち手は、多角柱の形状であり、
前記第1スティックと前記第2スティックの少なくとも一部は、互いに異なる色相を有することを特徴とする請求項1に記載のまつげカール器。
【請求項6】
前記本体部は、
前記第1スティックの前記第1チップおよび前記第1持ち手の少なくとも一部が収容されるケース部と、
前記ケース部に開閉可能に連結されるキャップ部と、
前記制御部の作動を制御するスイッチと、
前記第1チップの加熱状態を表示する状態表示部と、
前記制御部および前記加熱部に電源を供給するバッテリーと、をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のまつげカール器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、まつげカール器および前記まつげカール器を用いたまつげカール方法に関し、より詳細には、熱源を用いて第1スティックを加熱させた後、前記第1スティックと第2スティックを用いてまつげをカールするまつげカール器および前記まつげカール器を用いたまつげカール方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、メイクブラシのみを用いてまつげ化粧を終えることもできるが、まつげを固着させるための手段としてまつげ熱成形器、別名、まつげアイロンを使用することがある。すなわち、ユーザは、メイクブラシでマスカラをまつげに塗った後、前記まつげアイロンを用いて熱を加えて所望の形状に整える。前記まつげアイロンは、一般的に、熱線を金属パイプなどに螺旋状に巻いて使用し、外部に安全ガイドなどを装着して構成され、これによって、熱線を含むチップ部分の厚さが厚く、発熱のための構造物が内部に位置するので、前記まつげアイロンの体積および重さが増加する。これによって、ユーザがこれを使用するにあたって不便さが存在する。
【0003】
また、前記まつげアイロンをマスカラを塗った状態で使用する場合、熱線間などにマスカラが塗りつけられ、その構造上、清掃が困難であり、特に熱線とパイプとの間に挟まったマスカラなどは除去することが難しい問題がある。
【0004】
また、熱線とパイプにマスカラが除去されずに積層される場合、熱源で発生した熱がまつげに伝達されず、積層されたマスカラを除去することも難しく、使用が不可能になる場合も発生する。
【0005】
一方、まつげ化粧に使用されるビューラーの場合、圧力を用いてまつげ形状を成形するが、ユーザの眉毛の形や熟練度によって完成された結果物の偏差が発生する問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】韓国公開特許第10-2029133号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これより、本発明の技術的課題は、このような点に着目したものであって、本発明の目的は、携帯および洗浄が容易であるだけでなく、使用が便利であり、成形されたまつげがCカールを形成するようにするまつげカール器を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的は、前記まつげカール器を用いたまつげカール方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述のような本発明の目的を実現するための一実施形態によるまつげカール器は、第1持ち手と、前記第1持ち手に連結され、前記第1持ち手と異なる材質で形成された第1チップと、を含む第1スティックと;第2持ち手と、前記第2持ち手に連結された第2チップと、を含む第2スティックと;を含む。
【0010】
本発明の一実施形態において、前記第1スティックの前記第1チップは、金属を含んでもよい。前記第1持ち手の表面は、前記第1チップより熱伝導率が低い物質で形成されてもよい。
【0011】
本発明の一実施形態において、前記第1チップは、第1幅を有する円柱の形状であってもよい。前記第1持ち手は、前記第1幅より大きい幅を有していてもよい。
【0012】
本発明の一実施形態において、前記第2スティックの前記第2チップは、半円柱の形状であってもよい。
【0013】
本発明の一実施形態において、前記第1チップは、前記第1持ち手の外部に露出する第1部分と、前記第1持ち手の内部に位置する第2部分と、を含んでもよい。前記第1チップの前記第1部分は、前記第1幅を有していてもよい。前記第1チップの前記第2部分の少なくとも一部は、前記第1幅より大きい第2幅を有していてもよい。
【0014】
本発明の一実施形態において、前記第1持ち手および前記第2持ち手は、多角柱の形状であってもよい。前記第1スティックと前記第2スティックの少なくとも一部は、互いに異なる色を有していてもよい。
【0015】
本発明の一実施形態において、前記まつげカール器は、前記第1スティックおよび前記第2スティックを収容する本体部をさらに含んでもよい。前記本体部は、前記本体部の内部に収容された前記第1スティックの前記第1チップを加熱する加熱部と、前記加熱部が前記第1チップをあらかじめ定められた温度まで加熱されるように制御する制御部と、を含んでもよい。
【0016】
本発明の一実施形態において、前記本体部は、前記第1スティックの前記第1チップおよび前記第1持ち手の少なくとも一部が収容されるケース部と、前記ケース部に開閉可能に連結されるキャップ部と、前記制御部の作動を制御するスイッチと、前記第1チップの加熱状態を表示する状態表示部と、前記制御部および前記加熱部に電源を供給するバッテリーと、をさらに含んでもよい。
【0017】
前述のような本発明の目的を実現するための一実施形態によるまつげカール方法は、第1持ち手と、前記第1持ち手に連結され、前記第1持ち手と異なる材質で形成された第1チップと、を含む第1スティックと;第2持ち手と、前記第2持ち手に連結された第2チップと、を含む第2スティックと;を含むまつげカール器を用いることができる。前記まつげカール方法は、前記第1スティックの前記第1チップを加熱する段階と、前記第2スティックの前記第2チップをユーザのまつげに隣接するまぶたに接触させて固定する段階と、加熱した前記第1スティックの前記第1チップを前記まつげに接触させて、前記まつげに熱を伝達する段階と、を含む。
【0018】
本発明の一実施形態において、前記加熱する段階は、前記第1スティックが本体部の内部に収容される段階と、前記本体部の内部に収容された前記第1スティックの前記第1チップが加熱される段階と、前記第1スティックの前記第1チップの加熱が完了し、前記第1スティックを前記本体部から分離する段階と、を含んでもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の実施形態によれば、まつげカール器は、第1持ち手と、前記第1持ち手に連結され、前記第1持ち手と異なる材質で形成された第1チップと、を含む第1スティックと;第2持ち手と、前記第2持ち手に連結された第2チップと、を含む第2スティックと;を含む。前記第2スティックを用いてまつげを支持し、前記第1スティックの前記第1チップを加熱してまつげにカールを形成するので、ユーザの毛質の厚さ、長さ、強度に関係なく、どんなまつげにも使用が可能である。
【0020】
また、アンダーラッシュ(下まぶたのまつげ)にも使用可能であり、従来のまつげアイロンなどのまつげカール器より自然でかつ美しいC字状カールを形成することができる。また、熱を用いてまつげを成形するので、ビューラーなどの道具と比べて、優れたカール維持力を有することができる。
【0021】
また、前記第1スティックの第1チップは、ステンレスなどの金属材質で形成され、前記第1持ち手は、ポリフタルアミドなどの熱に強いプラスチックを用いて形成するので、洗浄が容易であり、衛生的である。
【0022】
また、前記第1持ち手は、八角柱などの多角柱の形状を有するか、滑り防止のための表面処理加工が施されていて、滑りにくく、使用時の回転の度合いをユーザが容易に調節することができる。
【0023】
また、前記第2スティックの前記第2チップは、半円柱の形状であり、ユーザのまぶたの上に固定しやすく、まつげのCカールの形成を容易にすることができる。
【0024】
ただし、本発明の効果は、前記効果に限定されるものではなく、本発明の思想および領域を逸脱しない範囲で多様に拡張され得る。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態によるまつげカール器の斜視図である。
図2図1のまつげカール器の第1スティックおよび第2スティックの端部を詳細に示す拡大図である。
図3】本発明の一実施形態によるまつげカール器の第1スティックおよび第2スティックの多様な実施形態を示す断面図である。
図4図1のまつげカール器の第1スティックおよび第2スティックがケース部の内部に収容された状態を示す図である。
図5】本発明の一実施形態によるまつげカール器の斜視図である。
図6】本発明の一実施形態によるまつげカール器の第1スティックおよび第2スティックの多様な実施形態を示す斜視図である。
図7】本発明の一実施形態によるまつげカール器のブロック図である。
図8】本発明の一実施形態によるまつげカール器を用いたまつげカール方法を示すフローチャートである。
図9】本発明の一実施形態によるまつげカール器を用いたまつげカール方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態をより詳細に説明することとする。
【0027】
本発明は、多様な変更を加えることができ、様々な形態を有することができるところ、特 定の実施形態を図面に例示し、本文に詳細に説明する。しかしながら、これは、本発明を特定の開示形態に対して限定しようとするものではなく、本発明の思想および技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解すべきである。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態によるまつげカール器の斜視図である。図2は、図1のまつげカール器の第1スティックおよび第2スティックの端部を詳細に示す拡大図である。
【0029】
図1および図2を参照すると、前記まつげカール器は、第1スティック100、第2スティック200、および本体部300を含んでもよい。
【0030】
前記第1スティック100は、第1チップ110および第1持ち手120を含んでもよい。前記第1チップ110は、熱伝導率の高い金属を含んでもよい。例えば、前記第1チップ110は、ステンレス(SUS304)で形成されてもよい。前記第1チップ110の表面にコーティング処理が施されてもよい。
【0031】
前記第1チップ110は、第1幅t1を有し、第1方向D1に沿って延びる円柱の形状であってもよい。すなわち、前記第1持ち手120から突出した前記第1チップ110の露出した部分は、前記第1方向D1に沿って第1長さl1分だけ延び、前記第1幅t1を有する円柱の形状であってもよい。例えば、前記第1長さl1は、約4cmであり、前記第1幅t1は、約2mmであってもよい。なお、図面において、前記第1チップ110の末端は、円形の平面で示されているが、これに限定されない。例えば、前記第1チップ110の末端は、半球状で形成され、前記第1チップ110の末端が皮膚やポーチなどの表面に非意図的に接触する場合における損傷を最小化することができる。
【0032】
前記第1持ち手120は、前記第1幅t1より大きい幅を有し、前記第1方向D1に延びる円柱または多角柱の形状であってもよい。前記第1持ち手120は、前記第1チップ110より熱伝導率が低く、かつ耐熱性が高い素材で形成されてもよい。例えば、前記第1持ち手120は、シリコン、耐熱性プラスチックなどで形成されてもよい。例えば、前記第1持ち手120は、ポリフタルアミド(Polyphthalamide:PPA)で形成されてもよい。
【0033】
前記第2スティック200は、第2チップ210および第2持ち手220を含んでもよい。
【0034】
前記第2チップ210は、第1幅を有し、前記第1方向D1に沿って延びる半円柱の形状であってもよい。すなわち、前記第1持ち手120から突出した前記第1チップ110の露出した部分は、前記第1方向D1に沿って第1長さ分だけ延び、前記第1幅を有する半円柱の形状であってもよい。例えば、前記第1長さは、約4cmであり、前記第1幅、すなわち、前記半円柱の直径は、約2mmであってもよい。なお、図面において、前記第2チップ210の末端は、半円形の平面で示されているが、これに限らない。例えば、前記第2チップ210の末端は、1/4球形状で形成され、前記第2チップ210の末端が皮膚やポーチなどの表面に非意図的に接触する場合における損傷を最小化することができる。
【0035】
前記第2チップ210および前記第2持ち手220は、互いに異なる素材で形成されてもよく、互いに同じ素材で形成されてもよい。例えば、前記第1スティック100と同様に、前記第2チップ210は、金属で形成され、前記第2持ち手220は、プラスチックで形成されてもよい。すなわち、前記第1スティック100と前記第2スティック200は、チップの形状を除いて同一であってもよい。他の実施形態によれば、前記第2チップ210および前記第2持ち手220は、いずれも、金属またはプラスチックで形成されてもよい。
【0036】
前記本体部300は、前記第1スティック100および前記第2スティック200を収容し、前記第1スティック100の前記第1チップ110を所望の温度に加熱することができる。前記本体部300は、内部に収容された前記第1スティック100の前記第1チップ110を加熱する加熱部(図4のHT)を含んでもよい。前記加熱部は、前記第1チップ110をあらかじめ定められた温度までのみ加熱することができる。例えば、前記加熱部は、ユーザの操作によって1段階温度である56℃までのみ加熱したり、2段階温度である80℃までのみ加熱することができる。ここで、前記1段階温度の場合、塊状マスカラを伸ばす機能が必要な場合、2段階温度の場合、まつげのカールが必要な場合などに使用されてもよい。
【0037】
前記本体部300は、前記第1スティック100の前記第1チップ110および前記第1持ち手120の少なくとも一部が収容されるケース部310と、前記ケース部310に開閉可能に連結されるキャップ部320と、を含んでもよい。すなわち、前記ケース部310には、前記第1スティック100および前記第2スティック200を収容するための第1収容溝H1および第2収容溝H2が形成され、前記キャップ部320には、前記第1スティック100および前記第2スティック200の持ち手の端部が収容されるための空間である第1グルーブG1および第2グルーブG2が形成されてもよい。
【0038】
前記ケース部310には、前記本体部300の作動を制御するスイッチ312と、前記第1チップ110の加熱状態を表示する状態表示部314が形成されてもよい。
【0039】
一方、前記ケース部310の内部には、前記加熱部だけでなく、制御部、バッテリー、および充電回路部を含む回路モジュール(図4のSM)がさらに位置していてもよい(図4および図7参照)。
【0040】
図3は、本発明の一実施形態によるまつげカール器の第1スティックおよび第2スティックの多様な実施形態を示す断面図である。
【0041】
図3の(a)を参照すると、前記第1スティック100は、第1チップ110および第1持ち手120を含む。前記第1チップ110は、前記第1持ち手120の外部に露出する第1部分と、前記第1持ち手120の内部に位置する第2部分と、を含んでもよい。前記第1チップ110の前記第1部分は、第1幅t1を有し、前記第2部分は、前記第1幅t1より大きい第2幅t2を有していてもよい。すなわち、前記第1チップ110は、金属を含んでもよいし、加熱された後、前記第1チップ110の温度を持続するために、前記第1チップ110の熱容量が大きいことが有利であり、このために、前記第1持ち手120の内部に位置する前記第2部分が、前記第1幅t1より大きい前記第2幅t2を有していてもよい。
【0042】
前記第2スティック200は、第2チップ210および第2持ち手220を含む。前記第2チップ210は、前記第2持ち手220に結合されてもよく、例えば、前記第2持ち手220に長さ方向に形成されたホールに前記第2チップ210がねじ結合、締まりばめまたは接着剤などを用いて結合されてもよい。
【0043】
図3の(b)を参照すると、前記第1スティック100の第1チップ110は、第1幅t1を有する円柱の形状であってもよく、前記第1チップ110の一部が第1持ち手120に長さ方向に形成されたホールにねじ結合、締まりばめまたは接着剤などを用いて結合されてもよい。
【0044】
前記第2スティック200の第2チップ210と第2持ち手220は、一体に形成されてもよい。
【0045】
図3の(c)を参照すると、前記第1スティック100は、金属で形成された第1チップ110の一部がカバー層によってカバーされる構造を有していてもよく、前記カバー層が形成された部分が第1持ち手120を構成することもできる。すなわち、前記第1チップ110は、第1厚さt1を有する第1部分と、前記第1厚さt1より厚い第2部分とを含み、前記第2部分の表面は、前記カバー層によってカバーされ、前記第1持ち手120を構成することができる。前記第2スティック200は、前記第1スティック100と実質的に同じ構造を有していてもよい。
【0046】
一方、図3には、多様な実施形態が示されており、これに限定されず、第1スティックの第1チップが比較的大きい熱容量を有し、第1持ち手の表面が前記第1チップより熱伝導率が低い物質で形成される多様な構造を有していてもよい。
【0047】
図4は、図1のまつげカール器の第1スティックおよび第2スティックが本体部の内部に収容された状態を示す図である。
【0048】
図1および図4を参照すると、前記まつげカール器は、第1スティック100と、第2スティック200と、ケース部310とキャップ部320を含む本体部300と、を含む。
【0049】
前記第1スティック100および前記第2スティック200は、前記ケース部310の第1および第2収容溝H1、H2および前記キャップ部320に形成された第1および第2グルーブG1、G2内に収容され得る。一方、前記第1スティック100の第1チップ110を取り囲むように加熱部HTが形成され、図示してはいないが、前記加熱部HTが形成された前記第1収容溝H1を外部で容易に区別するためのマーカー(marker)または色相標識が前記本体部300に形成されてもよい。例えば、前記第1収容溝H1の内側壁の色相が前記第2収容溝H2の内側壁の色相と異なっていてもよい。
【0050】
前記本体部300は、制御部、バッテリーおよび充電回路部を含む回路モジュールSMを含んでもよい。前記回路モジュールSMに関する詳しい説明は、図7に関する説明で後述する。前記ケース部310には、前記本体部300の作動を制御するスイッチ312と、前記第1チップ110の加熱状態を表示する状態表示部314が形成されてもよい。
【0051】
図5は、本発明の一実施形態によるまつげカール器の斜視図である。
【0052】
図5を参照すると、前記まつげカール器は、第1スティック100および第2スティック200を含む。前記第1スティック100は、第1チップ110および第1持ち手120を含み、前記第2スティック200は、第2チップ210および第2持ち手220を含む。前記第1スティック100および前記第2スティック200は、図1のまつげカール器の第1スティックおよび第2スティックと実質的に同一である。
【0053】
本実施形態によれば、図1のまつげカール器が専用の加熱源である本体部を用いて第1スティックを加熱することとは異なって、一般的なライターなどの加熱機構400を用いて、前記第1スティック100を適当な温度まで加熱して使用することができる。図1のまつげカール器とは異なって、別途の本体部を必要としないので、手軽に携帯して使用したり、低コストでまつげの成形が可能である。
【0054】
図6は、本発明の一実施形態によるまつげカール器の第1スティックおよび第2スティックの多様な実施形態を示す斜視図である。
【0055】
図6を参照すると、前記第1スティック100は、第1チップ110および第1持ち手120を含み、前記第2スティック200は、第2チップ210および第2持ち手220を含む。前記第1チップ110および前記第2チップ210は、円柱、半円柱、四角柱など多様な形状を有することができ、前記第1持ち手120および前記第2持ち手220は、円柱、六角柱などの多角柱の形状を有していてもよい。
【0056】
一方、前記第1持ち手120および前記第2持ち手220の表面には、滑り防止のための表面処理加工が施されてもよく、前記第1スティック100と前記第2スティック200が互いに異なる形状または互いに異なる材質を有する場合、相互間の区別のために、前記第1スティック100と前記第2スティック200にマーカー(marker)または色相標識が形成されてもよい。
【0057】
図7は、本発明の一実施形態によるまつげカール器のブロック図である。
【0058】
図7を参照すると、前記まつげカール器は、第1スティック100、第2スティック200および本体部300を含む。
【0059】
前記本体部300には、前記第1スティック100が収容される第1収容部RC1と、前記第2スティック200が収容される第2収容部RC2が形成される。前記本体部300は、前記第1スティック100の第1チップを加熱する加熱部HTおよび前記加熱部HTを制御する回路モジュールSMを含む。前記回路モジュールSMは、制御部302、バッテリー304および充電回路部306を含んでもよい。
【0060】
前記制御部302は、前記加熱部HTが前記第1チップをあらかじめ定められた温度まで加熱されるように制御することができる。前記バッテリー304は、前記制御部302および前記加熱部HTに電源を供給することができる。前記バッテリー304は、リチウムイオンバッテリー、リチウムポリマーバッテリー、ニッケル水素バッテリーなど2次電池であってもよい。前記充電回路部306は、外部電源(不図示)を用いて、前記バッテリー304を充電したり、前記外部電源から直接前記加熱部HTなどに電源を提供することができる。
【0061】
図8は、本発明の一実施形態によるまつげカール器を用いたまつげカール方法を示すフローチャートである。
【0062】
図8を参照すると、前記まつげカール方法は、本発明の一実施形態によるまつげカール器を用いて、まつげをカールすることができる。前記まつげカール器は、第1持ち手と、前記第1持ち手に連結され、前記第1持ち手と異なる材質で形成された第1チップと、を含む第1スティックと;第2持ち手と、前記第2持ち手に連結された第2チップと、を含む第2スティックと;を含む。
【0063】
前記まつげカール方法は、第1スティックおよび第2スティックを準備する段階S100と、第1スティックを加熱する段階S200と、第2スティックを用いてまつげを固定する段階S300と、第2スティックによって固定されたまつげに第1スティックを接触させてカールを形成する段階S400と、を含んでもよい。
【0064】
前記第1スティックおよび第2スティックを準備する段階S100では、前記第1スティックおよび前記第2スティックを準備する。
【0065】
前記第1スティックを加熱する段階S200では、前記第1スティックの前記第1チップを加熱することができる。例えば、加熱部を含む本体部を用いて、前記第1チップを加熱したり、一般的なライターなどの加熱機構を用いて、前記第1チップを加熱することができる。
【0066】
前記本体部を用いて、前記第1チップを加熱する場合、前記加熱する段階S200は、前記第1スティックが本体部の内部に収容される段階と、前記本体部の内部に収容された前記第1スティックの前記第1チップが加熱する段階と、前記第1スティックの前記第1チップの加熱が完了し、前記第1スティックを前記本体部から分離する段階と、を含んでもよい。
【0067】
前記第2スティックを用いてまつげを固定する段階S300では、前記第2スティックの第2チップをユーザのまつげに隣接するまぶたに接触させて、カールしようとするまつげの位置を固定し、支持することができる。
【0068】
前記第2スティックによって固定されたまつげに第1スティックを接触させてカールを形成する段階S400では、加熱された前記第1スティックの前記第1チップを前記まつげに接触させて、前記まつげに熱を伝達してカールを形成することができる。
【0069】
この際、前記第2スティックによって前記まつげが保持され、前記第1スティックの前記第1チップが前記まつげの長さ方向に沿って回転しつつ接触して、熱が伝達され得る。
【0070】
図9は、本発明の一実施形態によるまつげカール器を用いたまつげカール方法を説明するための図である。
【0071】
図9の(a)を参照すると、ユーザの目(EYE)の上側のまつげ2の裏側のまぶたに第2スティックの第2チップ210を接触させることができる。この際、前記第2チップ210は、半円柱の形状を有するので、平たい面がまぶたに接触するように位置させて、前記まつげ2のC字状カールの形成のために、前記まつげ2を保持することができる。
【0072】
図9の(b)を参照すると、加熱された第1スティックの第1チップ110を前記まつげ2の前方に接触させて、前記まつげ2の根元から長さ方向に沿って前記第1チップ110を回転させながら巻き上げて、前記まつげ2に熱を加えてカールを形成することができる。
【0073】
図9の(c)は、前記まつげ2を上方から見た図であり、同図を参照すると、まつげ2の位置に応じて、前記第1チップ110の位置および前記第2チップ210の位置を移動させながら(110a、110b、110c参照)、前記まつげ2の全体に対してカールを形成することができる。
【0074】
本発明の実施形態によれば、まつげカール器は、第1持ち手と、前記第1持ち手に連結され、前記第1持ち手と異なる材質で形成された第1チップと、を含む第1スティックと;第2持ち手と、前記第2持ち手に連結された第2チップと、を含む第2スティックと;を含む。前記第2スティックを用いてまつげを支持し、前記第1スティックの前記第1チップを加熱してまつげにカールを形成するので、ユーザの毛質の厚さ、長さ、強度に関係なく、どんなまつげにも使用が可能である。
【0075】
また、アンダーラッシュ(下まぶたのまつげ)にも使用可能であり、従来のまつげアイロンなどのまつげカール器より自然でかつ美しいC字状カールを形成することができる。また、熱を用いてまつげを成形するので、ビューラーなどの道具と比べて、優れたカール維持力を有することができる。
【0076】
また、前記第1スティックの第1チップは、ステンレスなどの金属材質で形成され、前記第1持ち手は、ポリフタルアミドなどの熱に強いプラスチックを用いて形成するので、洗浄が容易であり、衛生的である。
【0077】
また、前記第1持ち手は、八角柱などの多角柱の形状を有するか、滑り防止のための表面処理加工が施されていて、滑りにくく、使用時の回転の度合いをユーザが容易に調節することができる。
【0078】
また、前記第2スティックの前記第2チップは、半円柱の形状であり、ユーザのまぶたの上に固定しやすく、まつげのCカールの形成を容易にすることができる。
【0079】
以上、実施形態を参照して説明したが、当該技術分野における熟練した当業者は、下記の特許請求の範囲に記載された本発明の思想および領域を逸脱しない範囲内で本発明を多様に修正および変更させることができることを理解することができる。
【符号の説明】
【0080】
100 第1スティック
110 第1チップ
120 第1持ち手
200 第2スティック
210 第2チップ
220 第2持ち手
300 本体部
310 ケース部
320 キャップ部
HT 加熱部
SM 回路モジュール
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9