(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-07-31
(45)【発行日】2024-08-08
(54)【発明の名称】第1ネットワークノード、第2ネットワークノード、及びワイヤレス通信ネットワークにおける方法
(51)【国際特許分類】
H04W 28/24 20090101AFI20240801BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240801BHJP
H04W 76/15 20180101ALI20240801BHJP
H04W 92/20 20090101ALI20240801BHJP
【FI】
H04W28/24
H04W72/0457 110
H04W76/15
H04W92/20
(21)【出願番号】P 2023521615
(86)(22)【出願日】2021-10-20
(86)【国際出願番号】 SE2021051037
(87)【国際公開番号】W WO2022086408
(87)【国際公開日】2022-04-28
【審査請求日】2023-04-28
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2020/122642
(32)【優先日】2020-10-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リアジディ, ヤジド
(72)【発明者】
【氏名】キウ, リウェイ
(72)【発明者】
【氏名】シ, ニアンシャン
(72)【発明者】
【氏名】ヴェスリー, アレクサンダー
【審査官】鈴木 重幸
(56)【参考文献】
【文献】特表2020-511893(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0115927(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第3101940(EP,A1)
【文献】国際公開第2018/174683(WO,A1)
【文献】Samsung, ZTE Corporation,Clarification regarding QoS handling in MRDC with 5G CN[online],3GPP TSG RAN WG2 #108 R2-1915709,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG2_RL2/TSGR2_108/Docs/R2-1915709.zip>,2019年11月08日
【文献】Ericsson,Managament of GBR QoS Flows at handover[online],3GPP TSG SA WG2 #136 S2-1911249,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_sa/WG2_Arch/TSGS2_136_Reno/Docs/S2-1911249.zip>,2019年11月08日
【文献】Huawei, Deutsche Telekom,End marker handling in case of MR-DC NG-RAN initiated QoS Flow offloading[online],3GPP TSG RAN WG3 #110-e R3-206123,Internet<URL:https://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_110-e/Docs/R3-206123.zip>,2020年10月23日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マルチ無線アクセス技術-デュアルコネクティビティ(MR-DC)においてユーザ機器(UE)(120)に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のサービス品質(QoS)パラメータを扱うための、第1ネットワークノード(111)により実行される方法であって、前記第1ネットワークノード(111)は、ワイヤレス通信ネットワーク(100)内の第2ネットワークノード(112)と共に前記MR-DCで動作し、前記方法は、
前記第2ネットワークノード(112)へ第1インジケーションを送信すること(502)であって、前記第1インジケーションは、ダウングレードされたQoSレベルの第1セットと、前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示す、ことと、
ダウングレードされたQoSレベルの前記第1セット及び前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づいて、前記MR-DCにおいて前記第2ネットワークノード(112)から前記UE(120)に提供されるべき前記第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを前記第2ネットワークノード(112)が決定することを可能にすることと、
前記第2ネットワークノード(112)から第2インジケーションを受信すること(503)であって、前記第2インジケーションは、ダウングレードされたQoSレベルの前記第2セットと、前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータと
、前記第2ネットワークノード(112)において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータとを示す、ことと、
ダウングレードされたQoSレベルの前記第1セット及び前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ
、ダウングレードされたQoSレベルの前記第2セット及び前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ
、並びに、前記第2ネットワークノード(112)において確立済みの現時点の前記QoS及びその1つ以上のQoSパラメータに基づいて、前記MR-DCにおいて前記第1ネットワークノード(111)から前記UE(120)に提供されるべき前記第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定すること(504)と、
を含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、さらに、
前記第1ネットワークノード(111)において、現時点でサポートされているQoS、その1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの前記第1セット及び前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータを確立すること(501)、を含み、
前記第1インジケーションは、確立済みの現時点の前記QoS及びその1つ以上のQoSパラメータをさらに示し、確立済みの現時点の前記QoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づいて、前記MR-DCにおいて前記第2ネットワークノード(112)から前記UE(120)に提供されるべき前記第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを前記第2ネットワークノード(112)が決定することが可能とされる、方法。
【請求項3】
請求項
1又は2に記載の方法であって、前記1つ以上のQoSパラメータは、保証ビットレート(GBR)、パケット遅延バジェット(PDB)、及びパケットエラーレート(PER)のうちの1つ以上を含む、方法。
【請求項4】
請求項1~
3のいずれか1項に記載の方法であって、
前記第1インジケーションがXnデュアルコネクティビティメッセージにおいて前記第2ネットワークノード(112)へ送信されること(502)と、
前記第2インジケーションがXnデュアルコネクティビティメッセージにおいて前記第2ネットワークノード(112)から受信されること(503)と、
のうちのいずれか1つ以上が当てはまる、方法。
【請求項5】
請求項1~
4のいずれか1項に記載の方法であって、
前記第1ネットワークノード(111)は、マスタノード又はセカンダリノードのうちのいずれか1つにより表され、
前記第2ネットワークノード(112)は、前記第1ネットワークノード(111)がマスタノードである場合のセカンダリノード、又は前記第1ネットワークノード(111)がセカンダリノードである場合のマスタノード、のうちのいずれか1つにより表される、方法。
【請求項6】
マルチ無線アクセス技術-デュアルコネクティビティ(MR-DC)においてユーザ機器(UE)(120)に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のサービス品質(QoS)パラメータを扱うための、第2ネットワークノード(112)により実行される方法であって、前記第2ネットワークノード(112)は、ワイヤレス通信ネットワーク(100)内の第1ネットワークノード(111)と共に前記MR-DCで動作し、前記方法は、
前記第2ネットワークノード(112)において、現時点でサポートされているQoS、その1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータを確立すること(601)と、
前記第1ネットワークノード(111)から第1インジケーションを受信すること(602)であって、前記第1インジケーションは、ダウングレードされたQoSレベルの第1セットと、前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示す、ことと、
前記第1ネットワークノード(111)へ第2インジケーションを送信すること(603)であって、前記第2インジケーションは、ダウングレードされたQoSレベルの
前記第2セットと、前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータと
、前記第2ネットワークノード(112)において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータとを示す、ことと、
ダウングレードされたQoSレベルの前記第1セット及び前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ
、ダウングレードされたQoSレベルの前記第2セット及び前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ
、並びに、確立済みの現時点の前記QoS及びその1つ以上のQoSパラメータに基づいて、前記MR-DCにおいて前記第1ネットワークノード(111)から前記UE(120)に提供されるべき前記第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを前記第1ネットワークノード(111)が決定することを可能にすることと、
ダウングレードされたQoSレベルの前記第1セット及び前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの前記第2セット及び前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づいて、前記MR-DCにおいて前記第2ネットワークノード(112)から前記UE(120)に提供されるべき前記第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定すること(604)と、
を含む、方法。
【請求項7】
請求項
6に記載の方法であって、前記第1インジケーションは、前記第1ネットワークノード(111)において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータをさらに示し、
前記MR-DCにおいて前記第2ネットワークノード(112)から前記UE(120)に提供されるべき前記第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定すること(604)は、前記第1ネットワークノード(111)において確立済みの現時点の前記QoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づく、方法。
【請求項8】
請求項
6又は7に記載の方法であって、前記1つ以上のQoSパラメータは、保証ビットレート(GBR)、パケット遅延バジェット(PDB)、及びパケットエラーレート(PER)のうちの1つ以上を含む、方法。
【請求項9】
請求項
6~
8のいずれか1項に記載の方法であって、
前記第1インジケーションがXnデュアルコネクティビティメッセージにおいて前記第1ネットワークノード(111)から受信されること(602)と、
前記第2インジケーションがXnデュアルコネクティビティメッセージにおいて前記第1ネットワークノード(111)へ送信されること(603)と、
のうちのいずれか1つ以上が当てはまる、方法。
【請求項10】
請求項
6~
9のいずれか1項に記載の方法であって、
前記第2ネットワークノード(112)は、マスタノード又はセカンダリノードのうちのいずれか1つにより表され、
前記第1ネットワークノード(111)は、前記第2ネットワークノード(112)がマスタノードである場合のセカンダリノード、又は前記第2ネットワークノード(112)がセカンダリノードである場合のマスタノード、のうちのいずれか1つにより表される、方法。
【請求項11】
マルチ無線アクセス技術-デュアルコネクティビティ(MR-DC)においてユーザ機器(UE)(120)に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のサービス品質(QoS)パラメータを扱うように構成される第1ネットワークノード(111)であって、前記第1ネットワークノード(111)は、ワイヤレス通信ネットワーク(100)内の第2ネットワークノード(112)と共に前記MR-DCで動作可能であり、前記第1ネットワークノード(111)は、さらに、
前記第2ネットワークノード(112)へ、ダウングレードされたQoSレベルの第1セットと、前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示すように適合される第1インジケーションであって、
ダウングレードされたQoSレベルの前記第1セット及び前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づいて、前記MR-DCにおいて前記第2ネットワークノード(112)から前記UE(120)に提供されるべき前記第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを前記第2ネットワークノード(112)が決定することを可能にするようにさらに適合される前記第1インジケーションを送信することと、
前記第2ネットワークノード(112)から、ダウングレードされたQoSレベルの前記第2セットと、前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータと
、前記第2ネットワークノード(112)において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータとを示すように適合される第2インジケーションを受信することと、
ダウングレードされたQoSレベルの前記第1セット及び前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ
、ダウングレードされたQoSレベルの前記第2セット及び前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ
、並びに、前記第2ネットワークノード(112)において確立済みの現時点の前記QoS及びその1つ以上のQoSパラメータに基づいて、前記MR-DCにおいて前記第1ネットワークノード(111)から前記UE(120)に提供されるべき前記第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定することと、
を行うように構成される、第1ネットワークノード(111)。
【請求項12】
請求項
11に記載の第1ネットワークノード(111)であって、さらに、
前記第1ネットワークノード(111)において、現時点でサポートされているQoS、その1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの前記第1セット及び前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータを確立すること、を行うように構成され、
前記第1インジケーションは、確立済みの現時点の前記QoS及びその1つ以上のQoSパラメータを示すようにさらに適合され、確立済みの現時点の前記QoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づいて、前記MR-DCにおいて前記第2ネットワークノード(112)から前記UE(120)に提供されるべき前記第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを前記第2ネットワークノード(112)が決定することが可能とされる、第1ネットワークノード(111)。
【請求項13】
請求項
11又は12に記載の第1ネットワークノード(111)であって、前記1つ以上のQoSパラメータは、保証ビットレート(GBR)、パケット遅延バジェット(PDB)、及びパケットエラーレート(PER)のうちの1つ以上を含むように適合される、第1ネットワークノード(111)。
【請求項14】
請求項
11~
13のいずれか1項に記載の第1ネットワークノード(111)であって、
前記第1インジケーションがXnデュアルコネクティビティメッセージにおいて前記第2ネットワークノード(112)へ送信されるように適合されることと、
前記第2インジケーションがXnデュアルコネクティビティメッセージにおいて前記第2ネットワークノード(112)から受信されるように適合されることと、
のうちのいずれか1つ以上が当てはまる、第1ネットワークノード(111)。
【請求項15】
請求項
11~
14のいずれか1項に記載の第1ネットワークノード(111)であって、
前記第1ネットワークノード(111)は、マスタノード又はセカンダリノードのうちのいずれか1つにより表され、
前記第2ネットワークノード(112)は、前記第1ネットワークノード(111)がマスタノードである場合のセカンダリノード、又は前記第1ネットワークノード(111)がセカンダリノードである場合のマスタノード、のうちのいずれか1つにより表される、
第1ネットワークノード(111)。
【請求項16】
マルチ無線アクセス技術-デュアルコネクティビティ(MR-DC)においてユーザ機器(UE)(120)に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のサービス品質(QoS)パラメータを扱うように構成される第2ネットワークノード(112)であって、前記第2ネットワークノード(112)は、ワイヤレス通信ネットワーク(100)内の第1ネットワークノード(111)と共に前記MR-DCで動作可能であり、前記第2ネットワークノード(112)は、さらに、
前記第2ネットワークノード(112)において、現時点でサポートされているQoS、その1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータを確立することと、
前記第1ネットワークノード(111)から、ダウングレードされたQoSレベルの第1セットと、前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示すように適合される第1インジケーションを受信することと、
前記第1ネットワークノード(111)へ、ダウングレードされたQoSレベルの
前記第2セットと、前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータと
、前記第2ネットワークノード(112)において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータとを示すように適合される第2インジケーションであって、
ダウングレードされたQoSレベルの前記第1セット及び前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ
、ダウングレードされたQoSレベルの前記第2セット及び前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ
、並びに、確立済みの現時点の前記QoS及びその1つ以上のQoSパラメータに基づいて、前記MR-DCにおいて前記第1ネットワークノード(111)から前記UE(120)に提供されるべき前記第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを前記第1ネットワークノード(111)が決定することを可能にするようにさらに適合される前記第2インジケーションを送信することと、
ダウングレードされたQoSレベルの前記第1セット及び前記第1ネットワークノード(111)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの前記第2セット及び前記第2ネットワークノード(112)において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づいて、前記MR-DCにおいて前記第2ネットワークノード(112)から前記UE(120)に提供されるべき前記第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定することと、
を行うように適合される、第2ネットワークノード(112)。
【請求項17】
請求項
16に記載の第2ネットワークノード(112)であって、前記第1インジケーションは、前記第1ネットワークノード(111)において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータを示すようにさらに適合され、
前記MR-DCにおいて前記第2ネットワークノード(112)から前記UE(120)に提供されるべき前記第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定することは、前記第1ネットワークノード(111)において確立済みの現時点の前記QoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づく、第2ネットワークノード(112)。
【請求項18】
請求項
16又は17に記載の第2ネットワークノード(112)であって、前記1つ以上のQoSパラメータは、保証ビットレート(GBR)、パケット遅延バジェット(PDB)、及びパケットエラーレート(PER)のうちの1つ以上を含むように適合される、第2ネットワークノード(112)。
【請求項19】
請求項
16~
18のいずれか1項に記載の第2ネットワークノード(112)であって、
前記第1インジケーションがXnデュアルコネクティビティメッセージにおいて前記第1ネットワークノード(111)から受信されるように適合されることと、
前記第2インジケーションがXnデュアルコネクティビティメッセージにおいて前記第1ネットワークノード(111)へ送信されるように適合されることと、
のうちのいずれか1つ以上が当てはまる、第2ネットワークノード(112)。
【請求項20】
請求項
16~
19のいずれか1項に記載の第2ネットワークノード(112)であって、
前記第2ネットワークノード(112)は、マスタノード又はセカンダリノードのうちのいずれか1つにより表され、
前記第1ネットワークノード(111)は、前記第2ネットワークノード(112)がマスタノードである場合のセカンダリノード、又は前記第2ネットワークノード(112)がセカンダリノードである場合のマスタノード、のうちのいずれか1つにより表される、
第2ネットワークノード(112)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ここでの実施形態は、第1及び第2ネットワークノード、並びにそれらにおける方法に関連する。いくつかの観点では、マルチ無線アクセス技術-デュアルコネクティビティ(MR-DC)においてユーザ機器(UE)に提供されるべきそれぞれ第1及び第2の無線リソースのための1つ以上のサービス品質(QoS)パラメータの取り扱いに関連する。
【背景技術】
【0002】
典型的なワイヤレス通信ネットワークにおいて、ワイヤレス通信デバイス、移動局、ステーション(STA)、及び/又はユーザ機器(UE)としても知られるワイヤレスデバイスは、1つ以上のコアネットワーク(CN)との間で、Wi-Fiネットワークといったローカルエリアネットワーク又は無線アクセスネットワーク(RAN)を介して通信する。RANは、ビーム又はビームグループとしても言及され得る複数のサービスエリア又はセルエリアへ分割される地理的エリアをカバーし、各サービスエリア又はセルエリアは、例えばW-Fiアクセスポイント又は無線基地局(RBS)である無線アクセスノードといった無線ネットワークノードによりサービスされる。無線ネットワークノードは、例えば、"ノードB"、"eNodeB(eNB)"、又は5Gで称されるgNBとも呼ばれ得る。サービスエリア又はセルエリアは、無線ネットワークノードにより無線カバレッジが提供される地理的エリアである。無線ネットワークノードは、当該無線ネットワークノードのレンジ内のワイヤレスデバイスと無線周波数上で動作するエアインタフェースを介して通信する。
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)内で、第4世代(4G)ネットワークとも呼ばれる進化型パケットシステム(EPS)向けの規格化が完了しており、その作業は、例えば5G新無線(NR)としても言及される第5世代(5G)ネットワークを規格化するために将来の3GPPリリースにおいて継続する。EPSは、ロングタームエボリューション(LTE)無線アクセスネットワークとしても知られる進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、及びシステムアーキテクチャエボリューション(SAE)コアネットワークとしても知られる進化型パケットコア(EPC)を含む。E-UTRAN/LTEは、3GPP無線アクセスネットワークの派生であり、無線ネットワークノードは、3Gネットワークにおいて使用されるRNCよりもむしろEPCコアネットワークへ直接的に接続される。概して、E-UTRAN/LTEにおいて、3G RNCの機能は、例えばLTEではeNodeBである無線ネットワークノードと、コアネットワークとの間で分散される。そのため、EPSのRANは、本質的に"フラットな"アーキテクチャを有し、1つ以上のコアネットワークへ直接的に接続される複数の無線ネットワークノードを含み、即ちそれらはRNCへは接続されない。それを補償するために、E-UTRAN規格は、無線ネットワークノードの間の直接的なインタフェースを定義しており、そのインタフェースはX2インタフェースと称される。
【0004】
マルチアンテナの技法は、ワイヤレス通信システムのデータレート及び信頼性を有意に増加させ得る。その性能は、とりわけ、送信機及び受信機の双方が多重的なアンテナを具備する場合に改善され、これは複数入力複数出力(MIMO)通信チャネルに帰結する。そうしたシステム及び/又は関連する技法は、通常、MIMOとして言及される。
【0005】
通知制御を有効化すると共に、保証ビットレート(GBR)のQoSフローのために代替的なQoSプロファイルがオプションとして提供されるかもしれない。対応するポリシー及び課金制御(PCC)ルールが関連する情報を含む場合、セッション管理機能(SMF)は、QoSプロファイルに加えて、代替的なQoSプロファイルの優先順位付きリストを、NG-RAN(Next Generation Radio Access Network)へ提供するものとされる。SMFが代替的なQoSプロファイルの新たな優先順位付きリストをNG-RANへ提供する場合、対応するPCCルール情報が変化すると、NG-RANは、過去に記憶したリストをそれと置き換えるものとされる。
【0006】
代替的なQoSプロファイルは、アプリケーショントラフィックが適応可能な、パケット遅延バジェット(PDB)、パケットエラーレート(PER)、及び保証フロービットレート(GFBR)といったQoSパラメータの組み合わせを表す。
【0007】
代替的なQoSプロファイルの好ましさが下がるにつれてGFBRが単調減少したりPDB又はPERが単調増加しなければならないような要件は存在しない。
【0008】
QoSプロファイルが満たされていないという通知をNG-RANがSMFへ送信する場合、NG-RANは、現時点で満たされる値が代替的なQoSプロファイルに見合うならば、NG-RANがその時点で満たしているQoSを指し示すために、当該代替的なQoSへの参照をも含めるものとされる。NG-RANは、いつNG-RANノードがその代替的なQoSの特徴をサポートするものの最も好ましくない代替的なQoSプロファイルでさえも満たすことができないかを、SMFが決定することを可能とするものとされる。
【0009】
[通知制御における代替的なQoSプロファイルのサポート]
所与のGBR QoSフローについて、通知制御が有効化され、NG-RANがそのQoSフローのための代替的なQoSプロファイルのリストを受信し、その代替的なQoSプロファイルの取り扱いをサポートする場合、次のことが適用されるものとされる:
1)QoSプロファイルのGFBR、PDB又はPERを満たすことができないとNG-RANが判定すると、NG-RANは、"GFBRをもはや保証することができない"という通知をSMFへ送信するものとされる。"GFBRをもはや保証することができない"という通知をSMFへ送信する前に、NG-RANは、当該NG-RANが現時点で充足するGFBR、PDB及びPERが指し示された優先順位における代替的なQoSプロファイルのうちのいずれかに適合するかをチェックするものとされる。適合する場合、NG-RANは、上記通知と併せて、適合する代替的なQoSプロファイルへの参照を最高の優先度と共に指し示すものとされる。適合しない場合、NG-RANは、例えば無線リンク障害又はRAN内部の輻輳に起因して当該NG-RANでの固有の条件がそのGBR QoSフローのためのNG-RANリソースの解放を要することのない限り、代替的なQoSプロファイルのいずれへの参照も含めることなく、"GFBRをもはや保証することができない"という通知をSMFへ送信するものとされる。
【0010】
2)"GFBRをもはや保証することができない"という通知がSMFへ送信され、現時点で充足されているGFBR、PDB又はPERが良かれ悪しかれ最後の通知で指し示された状況から相違するとNG-RANが判定すると、NG-RANは、さらなる通知をSMFへ送信し、現時点の充足状況を指し示すものとされる。
【0011】
充足状況は、QoSプロファイルか、代替的なQoSプロファイルか、又は最低の優先度の代替的なQoSプロファイルが充足不能であるというインジケーションかのいずれかである。
【0012】
3)NG-RANは、その時点の充足状況よりも高い優先度を有するQoSプロファイル及び代替的なQoSプロファイルを充足するように常に試行すべきである。
【0013】
SMFへの過度に頻繁なシグナリングを回避する目的で、NG-RANの実装は、例えば、現時点で充足されている値がQoSプロファイル又はより優先度の高い別の代替的なQoSプロファイルに適合することをSMFへ通知する前に、構成可能な時間インターバルを介して、ヒステリシスを適用可能であるものと想定されている。また、相異なる代替的なQoSプロファイル内のQoS値が互いに近すぎないことをポリシー制御機能(PCF)が保証していることも想定されている。
【0014】
4)NG-RANからの通知の受信に応じて、SMFは、PCFへの通知を行ってもよい。通知を行う場合、SMFは、現時点の充足状況をPCFへ指し示すものとされる。
【0015】
5)PCFから別段の指示がなければ、SMFは、RANを透過的に通過して送信される非アクセス層(NAS)シグナリングを用いて、通知制御が行われた後にQoSフローについてNG-RANがその時点で充足しているQoSパラメータの変更についてUEに通知する。
【0016】
[ハンドオーバ時の代替的なQoSプロファイルのサポート]
ハンドオーバの期間中に、利用可能であれば、代替的なQoSプロファイルの優先順位付きのリストが、QoSプロファイルに加えてQoSフローごとにターゲットNG-RANへ提供される。ターゲットNG-RANがQoSプロファイルに含まれるGFBR、PDB及びPERを保証できない場合、及び代替的なQoSプロファイルがターゲットNG-RANへ提供されターゲットNG-RANが代替的なQoSプロファイルをサポートする場合には、ターゲットNG-RANは、自身が充足できるGFBR、PDB及びPERの値が代替的なQoSプロファイルのいずれかに適合するかを、優先順位を考慮しつつチェックする。代替的なQoSプロファイルのうちの1つと、ターゲットNG-RANが充足できるGFBR、PDB及びPERの値との間の適合がある場合、ターゲットNG-RANは、QoSフローを受け入れてその代替的なQoSプロファイルへの参照をソースNG-RANに対して指し示すものとされる。
【0017】
どの代替的なQoSプロファイルにも整合しない場合、ターゲットNG-RANは、当該ターゲットNG-RANがQoSプロファイルに含まれているGFBR、PDB及びPERを保証できないQoSフローを拒否する。
【0018】
ハンドオーバが完了し、ターゲットNG-RANにより代替的なQoSプロファイルに基づいてQoSフローが受け入れられた後、ターゲットNG-RANは、そのQoSフローを、"GFBRをもはや保証することができない"という通知をその代替的なQoSプロファイルへの参照と共にSMFへ送信した場合と同じように取り扱うものとされる。
【0019】
ターゲットNG-RANにより代替的なQoSプロファイルに基づいてQoSフローが受け入れられた場合、適合する代替的なQoSプロファイルへの参照がターゲットNG-RANからアクセス及びモビリティ機能(AMF)へ提供され、AMFは、そのメッセージを、Xn及びN2ベースのハンドオーバ手続の期間中にSMFへ転送する。Xnが使用される場合、例えばそれは、3GPP技術規格(TS)38.423において定義されている通りの、NG-RANノード間のネットワークインタフェースを意味する。N2が使用される場合、例えばそれは、3GPP TS38.413において定義されている通りの、NG-RANと5GCとの間のNG-Cインタフェースを意味する。
【0020】
ハンドオーバが成功裏に完了した後、SMFは、代替的なQoSプロファイルへの参照を受信し且つその参照がQoSフローの前回通知された状態に対する変化を示す場合、そのQoSフローについて"GFBRをもはや保証することができない"という通知をPCFへ送信するものとされる。また、PCFから別段の指示がなければ、SMFは、RANを透過的に通過して送信されるNASシグナリングを用いて、QoSフローの新たな状態に対応するQoSパラメータについてUEに通知するものとされる。
【0021】
[マルチコネクティビティ動作]
セカンダリノード追加
セカンダリノード(SN)追加手続は、マスタノード(MN)により開始され、SNからUEへリソースを提供する目的でSNにてUEコンテキストを確立するために使用される。セカンダリセルグループ(SCG)の無線リソースを要するベアラについて、この手続は、少なくともSCGの初期のSCGサービングセルを追加するために使用される。また、この手続は、SNで終端されるマスタセルグループ(MCG)ベアラを構成するためにも使用され、その場合SCG構成は必要ではない。
図1は、以下の説明に係る3GPPの
図10.2.2-1のSN追加手続を示している。
【0022】
1.MNは、QoSフロー特性(例えば、QoSフローレベルのQoSパラメータ)、プロトコルデータユニット(PDU)セッションレベルのトランスポートネットワークレイヤ(TNL)アドレス情報、及びPDUセッションレベルのネットワークスライス情報を示す、1つ以上の固有のPDUセッション/QoSフローについて、リソースを割り当てるようにターゲットSNに要求を行うことを決定する。加えて、SCG無線リソースを要するベアラについて、MNは、UEケイパビリティの全体及びUEケイパビリティの調整結果を含む要求されるSCG構成情報を指し示す。この場合、MNは、SNがSCGセルを選択し構成するための最新の測定結果をも提供する。MNは、スプリットシグナリング無線ベアラ(SRB)動作のための無線リソースを割り当てるようにSNに要求してもよい。NG-RANのE-UTRA-NRデュアルコネクティビティ(NGEN-DC)及びNR-DCにおいて、MNは、SNで終端されるベアラがセットアップされない場合であっても、SNの決定に基づいてSRB3をセットアップすることが可能となるように、必要とされる全てのセキュリティ情報をSNへ常に提供する。
【0023】
MNとSNとの間のXn-Uリソースを要するMN終端型のベアラオプションについて、MNは、Xn-Uアップリンク(UL)TNLアドレス情報を提供する。SN終端型のベアラについて、MNは、利用可能なデータ無線ベアラ(DRB)アイデンティティ(ID)のリストを提供する。セカンダリNG-RAN(S-NG-RAN)ノードは、その情報を記憶し、SN終端型ベアラを確立する際にそれを使用するものとされる。Snは、要求を拒否してもよい。
【0024】
MNとSNとの間のXn-Uリソースを要するSN終端型のベアラオプションについて、MNは、ステップ1において、SCGリソースのセットアップが要求される対象のPDUセッション別のQoSフローのリストを提供し、SNはそれに応じてQoSフローをDRBへどのようにマッピングするかを決定する。
【0025】
スプリットベアラについては、MCGリソース及びSCGリソースは、MCG及びSCGにより併せて提供されるリソースの正確な合計だけそれぞれのQoSフロー向けのQoSが補償される程度の量を要求され、あるいはそれ以上でさえあり得る。MN終端型のスプリットベアラについて、MNの決定は、ステップ1において、SNへシグナリングされるQoSフローパラメータにより反映され、それはNG上で受信されるQoSフローパラメータとは相違し得る。
【0026】
特定のQoSフローについて、MNは、SCG及び/又はスプリットベアラの直接的な確立を要求してよく、即ちまずMCGベアラを確立することを要しない形である。また、全てのQoSフローがSN終端型のベアラへマッピング可能であること、即ちMN終端型ベアラへマッピングされるQoSフローが存在しないことも許容される。
【0027】
2.SN内の無線リソース管理(RRM)エンティティは、リソース要求を受け入れることができる場合、それぞれの無線リソースと、ベアラタイプのオプションに依存して、それぞれのトランスポートネットワークリソースとを割り当てる。SCG無線リソースを要するベアラについて、SNは、SN無線リソース構成の同期を行い得るように、UEによるランダムアクセスをトリガする。SNは、プライマリセカンダリセル(PSCell)及び他のSCGセカンダリセル(SCell)についての決定を行い、SN追加要求確認応答メッセージに含まれるSN無線リソース構成(RRC)構成メッセージ内で、MNへ新たなSCG無線リソース構成を提供する。MNとSNとの間のXn-Uリソースを要するベアラオプションのケースでは、SNは、それぞれのDRBについてのXn-U TNLアドレス情報、SN終端型ベアラについてのXn-U UL TNLアドレス情報、MN終端型ベアラについてのXn-U DL TNLアドレス情報を提供する。SN終端型ベアラについて、SNは、それぞれのPDUセッションについてのNG-U DL TNLアドレス情報及びセキュリティアルゴリズムを提供する。SCG無線リソースが要求された場合、SCG無線リソース構成が提供される。
【0028】
MN終端型ベアラのケースでは、ユーザプレーンデータの送信は、ステップ2の後に行われ得る。
【0029】
SN終端型ベアラのケースでは、データ転送及びSNステータスの移送は、ステップ2の後に行われ得る。
【0030】
セカンダリノード修正(MN/SNにより開始)
SN修正手続は、MNか又はSNかのいずれかによって開始され、現行のユーザプレーンリソース構成、例えばPDUセッション、QoSフロー若しくはDRBに関連する構成を修正するために、又は同じSN内のUEコンテキストの他の特性を修正するために使用され得る。また、例えばSRB3が使用されない場合に、SNからUEへMNを介してRRCメッセージを移送し、及びUEからSNへMNを介してその応答を返するためにも使用され得る。RRCメッセージは、NGEN-DC及びNR-DCでは例えばRRC再構成(RRCReconfiguration)などのNRメッセージであり、一方、NR-E-UTRAデュアルコネクティビティ(NE-DC)では例えばRRC接続再構成(RRCConnectionReconfiguration)などのE-UTRAメッセージである。
【0031】
SN修正手続は、必ずしもUEに対するシグナリングに関与しなくてよい。
【0032】
[MNにより開始されるSN修正]
MNは、ユーザプレーンリソース構成の追加、修正又は解放を含む、同じSN内のSCGの構成変更を開始するために本手続を使用する。MNは、同じMN内のハンドオーバをSNを維持しつつ実行するために、即ちNGEN-DCにおいて、SNの関与が必要である場合に、本手続を使用する。また、MNは、現行のSCG構成を問い合わせるために、例えばMNが開始したSN変更においてデルタ構成が適用される場合にも、本手続を使用する。また、MNは、S-RLF関連情報をSNへ提供するために、又はSN終端型ベアラについて使用される利用可能な追加的なDRB IDを提供するためにも、本手続を使用する。MNは、SCG SCellの追加、修正又は解放を開始するために、本手続を使用しなくてもよい。SNは、ユーザプレーンリソース構成の解放に関わる場合、又はSNを維持しつつ同じMN内のハンドオーバを実行するために使用する場合を除いて、上記要求を拒否してもよい。
図2は、3GPPの
図10.3.2-1の MN開始型のSN修正手続のための例示的なシグナリングフローを示しており、以下に説明される
【0033】
1.MNは、ユーザプレーンリソース構成関連の又は他のUEコンテキスト関連の情報、当てはまるならばデータ転送アドレス情報、PDUセッションレベルのネットワークスライス情報、及び要求されるSCG構成情報を含み得るSN修正要求(SN Modification Request)メッセージを送信する。SCG構成情報は、SNによる再構成のための基礎として使用されるべきUEケイパビリティ調整結果を含む。SNにおけるセキュリティ鍵更新が要求されるケースでは、新たなSNセキュリティ鍵が含められる。
【0034】
2.SNは、SN RRCメッセージ内の新たなSCG無線構成情報と、当てはまるならばデータ転送アドレス情報とを含み得るSN修正要求確認応答(SN Modification Request Acknowledge)メッセージで応答する。
【0035】
セカンダリノード変更有り及び/又は無しのマスタノード間ハンドオーバ
MN開始型SN変更有り及び/又は無しのマスタノード間ハンドオーバは、SNにあるUEコンテキストを維持し又は他のSNへ移動させつつ、UEコンテキストデータをソースMNからターゲットMNへ移送するために使用される。マスタノード間ハンドオーバの期間中に、ターゲットMNは、SNを維持するか若しくは変更するか、又はSNを解放するかを決定するが、これは、説明したように、RAT内のみのSN変更有り/無しのマスタノード間ハンドオーバにおいてサポートされており、例えばNGEN-DCからNR-DCへの遷移は無い。
【0036】
図3a及び
図3bは、MN開始型のSN変更手続を伴うか又は伴わないMN間ハンドオーバのためのシグナリングフローの例である3GPPの
図10.7.2-1を示しており、以下に説明される
【0037】
セカンダリノード変更無しのマスタノード間ハンドオーバについて、
図3に示されているソースSN及びターゲットSNは、同一のノードである。
【0038】
1.ソースMNは、MCG及びSCGの双方の構成を含むXnハンドオーバ準備(Xn Handover Preparation)手続を開始することにより、ハンドオーバ手続を始める。ソースMNは、ハンドオーバ要求(Handover Request)メッセージに、ソースSNのUE XnAP ID、SN ID、及びソースSN内のUEコンテキストを含める。
【0039】
ソースMNは、ステップ1の前に、ソースSNへSN修正要求(SN Modification Request)メッセージを送信して、現時点のSCG構成を要求し、データ転送関連情報の提供を可能にしてもよい。
【0040】
2.ターゲットMNは、ソースSNを維持すると決定した場合、ソースMNにより確立されたSN内のUEコンテキストへの参照としてSN UE XnAP IDを含むSN追加要求(SN Addition Request)をSNへ送信する。ターゲットMNは、ソースSNを変更すると決定した場合、ソースMNにより確立されたソースSN内のUEコンテキストを含むSN追加要求を(ターゲット)SNへ送信する。
【0041】
3.ターゲットSNは、SN追加要求確認応答(SN Addition Request Acknowledge)を返送する。ターゲットSNは、完全(full)な又は差分(delta)のRRC構成のインジケーションを含めてよい。
【0042】
4.ターゲットMNは、ハンドオーバを実行する目的で、UEへ送信されるべきMN RRC再構成(MN RRC reconfiguration)メッセージをハンドオーバ要求確認応答(Handover Request Acknowledge)メッセージに含め、ソースMNに転送アドレスをも提供し得る。ハンドオーバ手続の期間中にターゲットMNノードにおいてPDUセッション分割が行われる場合、各ノードに対応する1つよりも多くのデータ転送アドレスがハンドオーバ要求確認応答メッセージに含められるべきである。ターゲットMNは、ステップ2及びステップ3においてUEコンテキストをSN内で維持すべきであるとターゲットMN及びSNが決定した場合、ソースMNに対して、SN内のUEコンテキストが維持されることを指し示す。
【0043】
5a/5b.ソースMNは、MCGモビリティを指し示す原因(Cause)を含む、SN解放要求(SN Release Request)メッセージをソースSNへ送信する。ソースSNは、解放要求に対して確認応答を行う。ソースMNは、ターゲットMNからそのインジケーションを受信すると、ソースSNに対して、SN内のUEコンテキストが維持されることを指し示す。SN内で維持されるUEコンテキストとしての上記インジケーションが含められる場合、SNは、UEコンテキストを維持する。
【0044】
マルチ無線-デュアルコネクティビティ(MR-DC)において、送信は、MN又はSNにより取り扱われ得る。QoSフローが代替的なQoSプロファイルへ引き下げられると、無線リソースはそれ相応に扱われる必要がある。正確に扱われない場合、引き下げられたQoSフローは破棄されることになり、その結果、UEにおける無線リソースの損失、及びネットワークにおける性能の減少がもたらされかねない。
【発明の概要】
【0045】
ここでの実施形態の検討の一部として、発明者らが特定した問題がまず議論されるであろう。
【0046】
問題は、MR-DCにおける無線リソースについてのQoS及びQoSパラメータを、代替的なQoSプロファイル又はパラメータ、例えばダウングレードされたQoSレベル及びそれらのそれぞれのQoSパラメータへ引き下げる際にどのように取り扱うべきかが、現時点では明確でないことである。なぜなら、通知制御インジケーション(Notification Control Indication)の外側でマスタノード(MN)とセカンダリノード(SN)との間でそれについて協調し及び交換する手法が存在しない。その帰結として、QoSがダウングレードされたQoSレベルへ引き下げられた場合、又はMN若しくはSNが変更された場合に、MNは無線リソースについて最適な構成を提供不能となり得る。
【0047】
ここでの実施形態の目的は、MR-DCにおいてQoSを使用するワイヤレス通信ネットワークにおける改善された性能を提供することである。
【0048】
ここでの実施形態のある観点によれば、上記目的は、マルチ無線アクセス技術-デュアルコネクティビティ(MR-DC)においてユーザ機器(UE)に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のサービス品質(QoS)パラメータを扱うための、第1ネットワークノードにより実行される方法により達成される。上記第1ネットワークノードは、ワイヤレス通信ネットワーク内の第2ネットワークノードと共に上記MR-DCで動作する。
【0049】
上記第1ネットワークノードは、上記第2ネットワークノードへ第1インジケーションを送信する。上記第1インジケーションは、ダウングレードされたQoSレベルの第1セットと、上記第1ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示す。これが、上記MR-DCにおいて上記第2ネットワークノードから上記UEに提供されるべき上記第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを上記第2ネットワークノードが決定することを可能にする。上記決定は、ダウングレードされたQoSレベルの上記第1セット及び上記第1ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び上記第2ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づく。
【0050】
上記第1ネットワークノードは、上記第2ネットワークノードから第2インジケーションを受信する。上記第2インジケーションは、ダウングレードされたQoSレベルの上記第2セットと、上記第2ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示す。
【0051】
上記第1ネットワークノードは、上記MR-DCにおいて上記第1ネットワークノードから上記UEに提供されるべき上記第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定する。上記決定は、ダウングレードされたQoSレベルの上記第1セット及び上記第1ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの上記第2セット及び上記第2ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づく。
【0052】
ここでの実施形態のある観点によれば、上記目的は、マルチ無線アクセス技術-デュアルコネクティビティ(MR-DC)においてユーザ機器(UE)に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のサービス品質(QoS)パラメータを扱うための、第2ネットワークノードにより実行される方法により達成される。上記第2ネットワークノードは、ワイヤレス通信ネットワーク内の第1ネットワークノードと共に上記MR-DCで動作する。
【0053】
上記第2ネットワークノードは、上記第1ネットワークノードから第1インジケーションを受信する。上記第1インジケーションは、ダウングレードされたQoSレベルの第1セットと、上記第1ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示す。
【0054】
上記第2ネットワークノードは、上記第1ネットワークノードへ第2インジケーションを送信する。上記第2インジケーションは、ダウングレードされたQoSレベルの第2セットと、上記第2ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示す。
【0055】
これが、上記MR-DCにおいて上記第1ネットワークノードから上記UEに提供されるべき上記第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを上記第1ネットワークノードが決定することを可能にする。その決定は、ダウングレードされたQoSレベルの上記第1セット及び上記第1ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの上記第2セット及び上記第2ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づく。
【0056】
上記第2ネットワークノードは、上記MR-DCにおいて上記第2ネットワークノードから上記UEに提供されるべき上記第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定する。その決定は、ダウングレードされたQoSレベルの上記第1セット及び上記第1ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの上記第2セット及び上記第2ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づく。
【0057】
ここでの実施形態の他の観点によれば、上記目的は、マルチ無線アクセス技術-デュアルコネクティビティ(MR-DC)においてユーザ機器(UE)に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のサービス品質(QoS)パラメータを扱うように構成される第1ネットワークノードにより達成される。上記第1ネットワークノードは、ワイヤレス通信ネットワーク内の第2ネットワークノードと共に上記MR-DCで動作可能である。上記第1ネットワークノードは、さらに、
-上記第2ネットワークノードへ、ダウングレードされたQoSレベルの第1セットと、上記第1ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示すように適合される第1インジケーションであって、
ダウングレードされたQoSレベルの上記第1セット及び上記第1ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び上記第2ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づいて、上記MR-DCにおいて上記第2ネットワークノードから上記UEに提供されるべき上記第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを上記第2ネットワークノードが決定することを可能にするようにさらに適合される上記第1インジケーションを送信することと、
-上記第2ネットワークノードから、ダウングレードされたQoSレベルの上記第2セットと、上記第2ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示すように適合される第2インジケーションを受信することと、
-ダウングレードされたQoSレベルの上記第1セット及び上記第1ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの上記第2セット及び上記第2ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づいて、上記MR-DCにおいて上記第1ネットワークノードから上記UEに提供されるべき上記第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定することと、を行うように構成される。
【0058】
ここでの実施形態の他の観点によれば、上記目的は、マルチ無線アクセス技術-デュアルコネクティビティ(MR-DC)においてユーザ機器(UE)に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のサービス品質(QoS)パラメータを扱うように構成される第2ネットワークノードにより達成される。上記第2ネットワークノードは、ワイヤレス通信ネットワーク内の第1ネットワークノードと共に上記MR-DCで動作可能である。上記第2ネットワークノードは、さらに、
-上記第1ネットワークノードから、ダウングレードされたQoSレベルの第1セットと、上記第1ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示すように適合される第1インジケーションを受信することと、
-上記第1ネットワークノードへ、ダウングレードされたQoSレベルの第2セットと、上記第2ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示すように適合される第2インジケーションであって、
ダウングレードされたQoSレベルの上記第1セット及び上記第1ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの上記第2セット及び上記第2ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づいて、上記MR-DCにおいて上記第1ネットワークノードから上記UEに提供されるべき上記第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを上記第1ネットワークノードが決定することを可能にするように適合される上記第2インジケーションを送信することと、
-ダウングレードされたQoSレベルの上記第1セット及び上記第1ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの上記第2セット及び上記第2ネットワークノードにおいて現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づいて、上記MR-DCにおいて上記第2ネットワークノードから上記UEに提供されるべき上記第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定することと、を行うように適合される。
【0059】
さらに、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、上記装置により実行される通りの上述した方法のいずれかを遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムプロダクトが提供される。追加的に、少なくとも1つのプロセッサ上で実行された場合に、上記少なくとも1つのプロセッサに、上記装置により実行される通りの上述した方法のいずれかに従って当該方法を遂行させる命令群、を含むコンピュータプログラムプロダクトを記憶した、コンピュータ読取可能な記憶媒体がここで提供される。
【図面の簡単な説明】
【0060】
ここでの実施形態の例が、以下の添付図面への参照と共により詳細に説明される:
【0061】
【
図4】ワイヤレス通信ネットワークの実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図5】第1ネットワークノードにおける方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図6】第2ネットワークノードにおける方法の実施形態を示すフローチャートである。
【
図7a】第1ネットワークノードの実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図7b】第1ネットワークノードの実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図8a】第1ネットワークノードの実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図8b】第1ネットワークノードの実施形態を示す概略ブロック図である。
【
図9】中間的なネットワークを介してホストコンピュータへ接続される電気通信ネットワークを概略的に示している。
【
図10】部分的にワイヤレスな接続上で基地局を介してユーザ機器と通信するホストコンピュータの概略ブロック図である。
【
図11】ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図12】ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図13】ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【
図14】ホストコンピュータ、基地局及びユーザ機器を含む通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0062】
ここでのいくつかの例示的な実施形態により提供されることとして、代替的な又はダウングレードされたQoSレベルとしても言及される代替的なQoSプロファイルに関連する現時点でサポートされているQoSパラメータのインジケーションが、例えばXnデュアルコネクティビティメッセージを介してMNとSNとの間で交換される。MN及びSNは、第1及び第2ネットワークノードとしても言及される。そのようにして、例えばMN及びSNといった2つのネットワークノードは、互いのノード(例えば、各ノード)においてどのダウングレードされたQoSレベルがそれらのそれぞれのQoSパラメータと共にサポートされているのかを認識する。QoSパラメータは、例えば、GBR、PDB及びPERのうちの1つ以上であり得る。MN又はSNにおけるダウングレードされたQoSレベルの潜在的な代替的QoSパラメータのリストが、他方のノードによりどのQoSレベルをサポートすべきかの選択のために、MN又はSNによりSN又はMNへ送信され得る。
【0063】
例えば、MNといったネットワークノードは、例えばSN追加リクエストメッセージにおいて、現時点でサポートされているQoSレベル、及びサポートされるべきそれぞれのQoSパラメータを伴うダウングレードされたQoSレベルのリストを通信し得る。一例として、レベル1は、QoSプロファイルに近いより高いQoSパラメータを伴い、レベル2は、QoSプロファイルからかなり遠い中程度のQoSパラメータを伴い、レベル3は、QoSプロファイルから非常に遠いQoSパラメータのより小さい値を伴う。SNは、Xn受け入れメッセージにおいて、必ずしも最高のレベルでなくてもよい適切なレベルを選択し、それをSN確認応答メッセージにおいてMNへ通信し得る。
【0064】
ここでの実施形態は、MN及びSNによるMR-DC動作の期間中の、QoSレベルとしても言及されるQoSプロファイル及びそれらのそれぞれのQoSパラメータの改善された取り扱いを可能にする。MNとSNとの間の協調、並びに、ダウングレードされたQoSレベル及びそれらのパラメータへの潜在的なダウングレードを伴う現時点のQoSレベルのサポートが、例えばSN変更、SN修正、SN追加、及びMN間ハンドオーバといったMR-DC動作の期間中に保証される。
【0065】
図4は、ここでの実施形態が実装され得る、ワイヤレス通信ネットワーク100を描いた概略図である。ワイヤレス通信ネットワーク100は、1つ以上のRANと1つ以上のCNとを含む。ワイヤレス通信ネットワーク100は、さらに、あり得る若干の実装例を挙げるだけでも、Wi-Fi、LTE(Long Term Evolution)、LTEアドバンスト、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、GSM/EDGE(Global System for Mobile communications/enhanced Data rate for GSM Evolution)、又はUMB(Ultra Mobile Broadband)といった他の複数の異なる技術を使用してよい。
【0066】
第1ネットワークノード111及び第2ネットワークノード112といったネットワークノードは、ワイヤレス通信ネットワーク100において動作する。それぞれ第1及び第2ネットワークノード111、112は、例えば、セル1及びセル2という例えば複数のセルを提供し、それらセルを例えばUE120との通信のために使用し得る。それぞれ第1及び第2ネットワークノード111、112は、例えば使用される無線アクセス技術及び専門用語に依存して、基地局といった例えば無線アクセスネットワークノードである送受信ポイント、ノードBといった例えば無線基地局、進化型ノードB(eNB、eNodeB)、NRノードB(gNB)、基地送受信局、無線リモートユニット、アクセスポイント基地局、基地局ルータ、無線基地局の送信配置、スタンドアローンアクセスポイント、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント、アクセスポイントステーション(AP STA)、アクセスコントローラ、アクセスポイント若しくはデバイスツーデバイス(D2D)通信におけるピアとして動作するUE、又は、それぞれ第1及び第2ネットワークノード111、112によりサービスされるセル1及びセル2のいずれかの範囲内でUEと通信可能な任意の他のネットワークユニットであってよい。それぞれ第1及び第2ネットワークノード111、112は、例えば、MR-DCにおいてMNか又はSNかのいずれかとして動作し得る。
【0067】
UE120といった複数のユーザ機器がワイヤレス通信ネットワーク100内で動作する。UE120は、例えば第1ネットワークノード111若しくは第2ネットワークノード112である基地局や例えばRANである1つ以上のアクセスネットワーク(AN)を介して1つ以上のコアネットワーク(CN)と通信する、例えばNRデバイス、移動局、ワイヤレス端末、NB-IoTデバイス、eMTCデバイス、NR RedCapデバイス、CAT-Mデバイス、WiFiデバイス、LTEデバイス、ノンアクセスポイント(非AP)STA、又はSTAであってよい。当業者により理解されるされるべきこととして、UEは、任意のUE端末、ワイヤレス通信末、ユーザ機器、(D2D)端末、又は、例えばスマートフォン、ラップトップ、モバイルフォン、センサ、リレー、モバイルタブレット、若しくはセル内で通信するスモール基地局であってさえよいノードを意味する、非限定的な用語に関連する。
【0068】
CNノード130といった複数のCNノードがワイヤレス通信ネットワーク100において動作する。CNノードは、例えば、AMFノード又はSMFノードであり得る。
【0069】
ここでの方法は、ある観点において、第1ネットワークノード111により実行されてもよく、他の観点において、第2ネットワークノード112により実行されてもよい。代替手段として、例えば
図4に示したようなクラウド140に含まれる、分散ノード(DN)及び機能性が、それら方法を実行し又は部分的に実行するために使用されてもよい。
【0070】
図5は、例えばMR-DCにおいてUE120に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを扱うための、第1ネットワークノード111により実行される例示的な方法を示している。第1ネットワークノード111は、ワイヤレス通信ネットワーク100内の第2ネットワークノード112と共にMR-DCで動作する。第1ネットワークノード111は、マスタノード又はセカンダリノードのうちのいずれか1つにより表され得る。即ち、第1ネットワークノード111は、例えばマスタノード又はセカンダリノードであり得る。第2ネットワークノード112は、第1ネットワークノード111がマスタノードである場合のセカンダリノード、又は第1ネットワークノード111がセカンダリノードである場合のマスタノード、のうちのいずれか1つにより表され得る。即ち、第2ネットワークノード112は、例えば、第1ネットワークノード111がマスタノードである場合のセカンダリノード、又は第1ネットワークノード111がセカンダリノードである場合のマスタノードであり得る。
【0071】
上記方法は、任意の適した順序で採用され得る、以下のアクション群のうちのいずれか1つ以上を含む。
図5において、オプション的なアクションは破線のボックスで提示されている。
【0072】
アクション501
ワイヤレス通信ネットワーク100において、第1ネットワークノード111といったネットワークノードにより、UE120といったUEへ無線リソースが提供され得る。それら無線リソースは、QoSの様々なレベルで提供されてよい。
【0073】
いくつかの実施形態において、第1ネットワークノード111は、現時点でサポートされるQoS及びその1つ以上のQoSパラメータを確立し得る。
【0074】
第1ネットワークノード111は、さらに、ダウングレードされたQoSレベルの第1セットと、第1ネットワークノード111において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを確立し得る。留意すべきこととして、ダウングレードされたQoSレベルは、代替的なQoSプロファイル、又は代替的なQoSレベルとしても言及され得る。
【0075】
上記1つ以上のQoSパラメータは、保証ビットレート(GBR)、パケット遅延バジェット(PDB)、及びパケットエラーレート(PER)のうちの1つ以上を含んでよい。
【0076】
アクション502
MR-DCにおいてUE120に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを扱う目的で、第1ネットワークノード111は、現時点でサポートされるダウングレードされたQoSレベルを第2ネットワークノード112へ通知する必要があり得る。
【0077】
第1ネットワークノード111は、第2ネットワークノード112へ第1インジケーションを送信する。第1インジケーションは、第1ネットワークノード111において現時点でサポートされている、ダウングレードされたQoSレベルの上記第1セットと、それらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示す。第1インジケーションは、MR-DCにおいて第2ネットワークノードからUE120に提供されるべき第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを第2ネットワークノード112が決定することを可能にする。上記1つ以上のQoSパラメータの決定は、ダウングレードされたQoSレベルの第1セット及び第1ネットワークノード111において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づく。ダウングレードされたQoSレベル及びそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータは、例えば、代替的なQoSプロファイル及びパラメータ、又は引き下げられたQoSプロファイル及びパラメータとして言及されてもよい。
【0078】
いくつかの実施形態において、第1インジケーションは、確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータをさらに示し、確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づいて、MR-DCにおいて第2ネットワークノード112からUE120に提供されるべき第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを第2ネットワークノード112が決定することを可能にする。利点は、第2ネットワークノード112がUE120に提供されるべき無線リソースについてのQoSパラメータを決定する際に、第1ネットワークノード111においてその時点で確立されているQoSの知識がその決定を改善することである。
【0079】
第1インジケーションは、Xnデュアルコネクティビティメッセージにおいて第2ネットワークノード112へ送信されてもよい。
【0080】
アクション503
MR-DCにおいてUE120に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを取り扱うために、第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるダウングレードされたQoSレベルの知識が必要とされ得る。
【0081】
第1ネットワークノード111は、第2ネットワークノード112から第2インジケーションを受信する。第2インジケーションは、第2ネットワークノード112において現時点でサポートされている、ダウングレードされたQoSレベルの第2セットと、それらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示す。
【0082】
第1ネットワークノード111においてUE120に提供されるべき無線リソースについてのQoSパラメータを決定する際に、第2ネットワークノード112においてその時点で確立されているQoSの知識がその決定を改善する。
【0083】
いくつかの実施形態において、第2インジケーションは、第2ネットワークノード112において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータをさらに示してもよい。これにより、第1ネットワークノード111が、第2ネットワークノード112において確立済みのその時点のQoSをも考慮することが可能となる。
【0084】
第2インジケーションは、Xnデュアルコネクティビティメッセージにおいて第2ネットワークノード112から受信されてもよい。
【0085】
アクション504
UE120に無線リソースを提供する際に、第1ネットワークノード111は、その無線リソース向けにどのQoSパラメータを適用すべきかについての決定を行う。
【0086】
第1ネットワークノード111は、MR-DCにおいて第1ネットワークノード111からUE120に提供されるべき第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定する。その決定は、ダウングレードされたQoSレベルの第1セット及び第1ネットワークノード111において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づく。ダウングレードされたQoSレベルの第1セット及び第2セットの双方とそれらのそれぞれのQoSパラメータを1つ以上のQoSパラメータの決定の基礎とすることにより、MR-DCにおいてUE120に提供される無線リソースが、第1ネットワークノード111と第2ネットワークノード112との間で協調される。それが利点である。
【0087】
いくつかの実施形態において、第1ネットワークノード111は、MR-DCにおいて第1ネットワークノード111からUE120に提供されるべき第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを、第2ネットワークノード112において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づいて決定する。第2ネットワークノード112において確立済みの現時点のQoSをも考慮することは、MR-DCにおいてUE120に無線リソースを提供する際のより良好な協調をもたらし得る。その決定は、第1ネットワークノード111において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づいてよい。
【0088】
図6は、例えばMR-DCにおいてUE120に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを扱うための、第2ネットワークノード112により実行される例示的な方法を示している。第2ネットワークノード112は、ワイヤレス通信ネットワーク100内の第1ネットワークノード111と共にMR-DCで動作する。第2ネットワークノード112は、マスタノード又はセカンダリノードのうちのいずれか1つにより表され得る。即ち、第2ネットワークノード112は、例えばマスタノード又はセカンダリノードであり得る。第1ネットワークノード111は、第2ネットワークノード112がマスタノードである場合のセカンダリノード、又は第2ネットワークノード112がセカンダリノードである場合のマスタノード、のうちのいずれか1つにより表され得る。即ち、第1ネットワークノード111は、例えば、第2ネットワークノード112がマスタノードである場合のセカンダリノード、又は第2ネットワークノード112がセカンダリノードである場合のマスタノードであり得る。
【0089】
上記方法は、任意の適した順序で採用され得る、以下のアクション群のうちのいずれか1つ以上を含む。
図6において、オプション的なアクションは破線のボックスで提示されている。
【0090】
アクション601
上述したように、ワイヤレス通信ネットワーク100において、UE120といったUEへ無線リソースが提供される。それら無線リソースは、QoSの様々なレベルで提供されてよい。
【0091】
いくつかの実施形態において、第2ネットワークノード112は、現時点でサポートされているQoS、その1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータを確立する。
【0092】
上記1つ以上のQoSパラメータは、GBR、PDB、及びPERのうちの1つ以上を含んでよい。
【0093】
アクション602
MR-DCにおいてUE120に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを扱う目的で、第2ネットワークノード112は、第1ネットワークノード111において現時点でサポートされているダウングレードされたQoSレベルを知得する必要があり得る。
【0094】
第2ネットワークノード112は、第1ネットワークノード111から第1インジケーションを受信する。第1インジケーションは、第1ネットワークノード111において現時点でサポートされている、ダウングレードされたQoSレベルの上記第1セットと、それらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示す。ダウングレードされたQoSレベル及びそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータは、例えば、代替的なQoSプロファイル及びパラメータ、又は引き下げられたQoSプロファイル及びパラメータとして言及されてもよい。
【0095】
いくつかの実施形態において、第1インジケーションは、第1ネットワークノード111において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータをさらに示す。これにより、第2ネットワークノード112が、第1ネットワークノード111において確立済みのその時点のQoSをも考慮することが可能となる。
【0096】
第1インジケーションは、Xnデュアルコネクティビティメッセージにおいて第1ネットワークノード111から受信されてもよい。
【0097】
アクション603
MR-DCにおいてUE120に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを第1ネットワークノード111が取り扱うために、第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるダウングレードされたQoSレベルの知識が必要とされ得る。
【0098】
第2ネットワークノード112は、第1ネットワークノード111へ第2インジケーションを送信する。第2インジケーションは、第2ネットワークノード112において現時点でサポートされている、ダウングレードされたQoSレベルの第2セットと、それらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示す。第2インジケーションは、MR-DCにおいて第1ネットワークノード111からUE120に提供されるべき第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを第1ネットワークノード111が決定することを可能にする。その決定は、ダウングレードされたQoSレベルの第1セット及び第1ネットワークノード111において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づく。
【0099】
第1ネットワークノード111においてUE120に提供されるべき無線リソースについてのQoSパラメータを決定する際に、第2ネットワークノード112においてその時点で確立されているQoSの知識がその決定を改善する。
【0100】
いくつかの実施形態において、第2インジケーションは、確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータをさらに示し、確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づいて、MR-DCにおいて第1ネットワークノード111からUE120に提供されるべき第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを第1ネットワークノード111が決定することを可能にする。
【0101】
第2インジケーションは、Xnデュアルコネクティビティメッセージにおいて第1ネットワークノード111へ送信されてもよい。
【0102】
アクション604
UE120に無線リソースを提供する際に、第2ネットワークノード112は、その無線リソース向けにどのQoSパラメータを適用すべきかについての決定を行う。
【0103】
第2ネットワークノード112は、MR-DCにおいて第2ネットワークノード112からUE120に提供されるべき第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定する。その決定は、ダウングレードされたQoSレベルの第1セット及び第1ネットワークノード111において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づく。ダウングレードされたQoSレベルの第1セット及び第2セットの双方とそれらのそれぞれのQoSパラメータを1つ以上のQoSパラメータの決定の基礎とすることにより、MR-DCにおいてUE120に提供される無線リソースが、第1ネットワークノード111と第2ネットワークノード112との間で協調される。それが利点である。
【0104】
いくつかの実施形態において、第2ネットワークノード112は、第1ネットワークノード111において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づいて、MR-DCにおいて第2ネットワークノード112からUE120に提供されるべき第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定する。第1ネットワークノード111において確立済みの現時点のQoSをも考慮することは、MR-DCにおいてUE120に無線リソースを提供する際のより良好な協調をもたらすことになる。その決定は、第2ネットワークノード112において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づいてよい。
【0105】
これより、以下の実施形態ににおいて上記方法がさらに説明され例示されるであろう。以下のそれら実施形態は、上述した通りの任意の適した実施形態と組み合わされてよい。
【0106】
代替的なQoSプロファイル又は引き下げられたQoSプロファイルは、代替的なQoSパラメータを伴うQoSプロファイル、又はダウングレードしたQoSレベル及びそれらのそれぞれのQoSパラメータに対応する。
【0107】
第1の実施例において、第1ネットワークノード111は、MN又はプライマリノードとして言及され、第2ネットワークノード112は、SN又はセカンダリノードとして言及される。
【0108】
例えば、第2ネットワークノード112などのSNの追加、修正又は変更の期間中に、第1ネットワークノード111などのMNは、例えばダウングレードしたQoSレベル及びそれらのそれぞれのQoSパラメータといった代替的なQoSプロファイルのリスト又は当該リストの一部を、第2ネットワークノード112などのSNへ送信する。
【0109】
これは、SNの追加、修正又は変更の期間中に、MNが代替的なQoSプロファイル及びそれらのそれぞれのQoSパラメータのリスト又は当該リストの一部をSNへ送信することを意味し得る。
【0110】
代替的なQoSプロファイルのリストは、初期のPDUセッション確立の期間中に5GCから通信されてもよい。第1ネットワークノード111などのMNは、さらに、例えば現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータといった現時点のQoSプロファイルを、第2ネットワークノード112などのSNへ送信してもよい。現時点の及び代替的なQoSプロファイルは、Xnメッセージを介して送信されてもよい。例えば、第1ネットワークノード111などのMNは、第2ネットワークノード112などのSNへSノード追加要求(S-NODE ADDITION REQUEST)メッセージを送信する際に、代替的なQoSプロファイルの少なくとも1つのレベルをサポートすること、又は代替的なQoSパラメータの特定の値を伴う代替的なQoSプロファイルの特定のレベルを下回らないことを、第2ネットワークノード112などのSNへ要求してもよい。
【0111】
代替的なQoSプロファイルのリスト又は当該リストの一部の受信に応じて、第2ネットワークノード112などのSNは、例えばダウングレードされたQoSレベル及びそれらのそれぞれのQoSパラメータなど、当該第2ネットワークノード112などのSNが引き下げられたQoSプロファイルについてサポートすると決定した代替的なQoSパラメータを、例えばあるインデックスとして、第1ネットワークノード111などのMNへ送信し得る。第2ネットワークノード112などのSNが代替的なQoSプロファイルの要求されたレベルのうちの少なくとも1つをサポートできず又は特定のレベルを下回る代替的なQoSプロファイルしかサポートしない場合には、第2ネットワークノード112などのSNは、例えば拒絶に関連する原因値を含むSノード追加要求拒否(S-NODE ADDITION REQUEST REJECT)メッセージを、第1ネットワークノード111などのMNへ送信し得る。
【0112】
第1ネットワークノード111などのMNは、必要であるならば、第2ネットワークノード112などのSNへあるメッセージを送信してもよい。そのメッセージは、現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータといったQoSプロファイル、並びに、そのQoSプロファイルについてサポート可能な例えばダウングレードされたQoSレベル及びそれらのそれぞれのQoSパラメータなどの代替的なQoSパラメータのセットが更新され又は削除されたことを示す。上記メッセージは、Xnメッセージを介して送信されてもよい。例えば、第1ネットワークノード111などのMNは、第2ネットワークノード112などのSNへSノード修正要求(S-NODE MODIFICATION REQUEST)メッセージを送信する際に、例えばダウングレードされたQoSレベル及びそれらのそれぞれのQoSパラメータなど、当該第2ネットワークノード112などのSN内の代替的なQoSパラメータを伴う既に引き下げられたQoSプロファイルの修正を、サポートされるべき新たな代替的なQoSパラメータを交換することにより要求してもよい。
【0113】
第2ネットワークノード112などのSNは、例えば第1ネットワークノード111などのMNを維持しつつ第2ネットワークノード112などのSNの追加、修正又は変更がなされる期間中に、サポートされ得る新たな代替的なQoSパラメータを含むXnメッセージを、第1ネットワークノード111などのMNノードから受信してもよい。当該メッセージを復号すると、セカンダリノードは、第1ネットワークノード111などのMNに対して、代替的なQoSパラメータを伴うQoSプロファイルを保証できること、例えば引き下げられたQoSプロファイルがサポート可能であり且つ当該第2ネットワークノード112といったSN内で代替的なQoSパラメータの1つのセットを選択するために十分なリソースが利用可能であることを確認するXnメッセージを返送し得る。
【0114】
第1ネットワークノード111などのMNから受信した新たな代替的なQoSプロファイルに第2ネットワークノード112などのSNによりサポートされるものが無い場合、第2ネットワークノード112などのSNは、例えば拒否に関連する原因値を含む拒否メッセージを、第1ネットワークノード111などのMNへ送信してもよい。
【0115】
第2ネットワークノード112などのSNは、引き下げられたQoSプロファイルのサポートされるレベルを修正するための要求が保証されたことをMNに通知するために、第1ネットワークノード111などのMNへ、例えばSノード修正要求確認応答(S-NODE MODIFICATION REQUEST ACKNOWLEDGE)メッセージを送信し得る。あるいは、第2ネットワークノード112などのSNは、その要求は失敗し代替的なQoSプロファイルは保証されないという、Sノード修正要求拒否(S-NODE MODIFICATION REQUEST REJECT)を、第1ネットワークノード111などのMNへ送信し得る。あるいは、第2ネットワークノード112などのSNは、引き下げられたQoSプロファイルとは別のどのQoSプロファイル候補をサポートしているかを示してもよい。
【0116】
UE120などのUEが、1つの第1ネットワークノード111などのMN、及び1つよりも多くの第2ネットワークノード112などのSNへ接続されている場合、第1ネットワークノード111などのMNと1つ以上の第2ネットワークノード112などのSNとの間で、又は第2ネットワークノード112など単に選択されたSNの間で、ノード間の代替的なQoSパラメータの交換が行われてもよい。
【0117】
第2の実施例において、第1ネットワークノードは、SN又はセカンダリノードとして言及され、第2ネットワークノードは、MN又はプライマリノードとして言及される。
【0118】
いくつかのケースでは、第1ネットワークノード111などのセカンダリノードが、QoSプロファイルのサポートされるレベル及びサポートされるべき代替的なQoSプロファイルについてXnメッセージを介して通知し又は第2ネットワークノード112などのMNを更新する形でイニシアティブをとってもよい。これは、例えば、第2ネットワークノード112などのMNが第1ネットワークノード111などのSNにその構成の新たな情報を提供することを要求する場合、又は、第2ネットワークノード112などのMNが変化し第1ネットワークノード111などのSNが同一のままである場合に行われてもよい。あるいは、それは、第1ネットワークノード111などのSNのカバレッジ下のUEの、第1ネットワークノード111などのSNのベアラがセットアップされ又は解放されたことに起因してQoSプロファイルを変更する必要があると第1ネットワークノード111などのSNが判定する都度行われてもよい。すると、第2ネットワークノード112などのMNは、第1ネットワークノード111などのSNにより提案された代替的なQoSプロファイルを、第1ネットワークノード111などのSNに対して確認応答を行うことにより確認(confirm)する。
【0119】
第2ネットワークノード112などのMNは、第1ネットワークノード111などのSNにより提案された代替的なQoSプロファイルを拒否し、当該QoSプロファイルが保証されないことを第1ネットワークノード111などのSNに通知してもよい。例えば、第1ネットワークノード111などのSNは、提案された代替的なQoSプロファイルを報告するために、第2ネットワークノード112などのMNへ、Sノード修正必要(S-NODE MODIFICATION REQUIRED)メッセージを送信してもよい。上記Xnメッセージを復号すると、第2ネットワークノード112などのMNは、代替的なQoSプロファイルへのQoSプロファイルの引き下げの成功について第1ネットワークノード111などのSNへ通知するために、Sノード修正確認(S-NODE MODIFICATION CONFIRM)メッセージを送信してもよい。あるいは、第2ネットワークノード112などのMNは、SNにより開始されたノード修正が失敗したことを通知するために、Sノード修正拒絶(S-NODE MODIFICATION REFUSE)を第1ネットワークノード111などのSNへ送信してもよい。
【0120】
UE120などのUEが、1つの第2ネットワークノード112などのMN、及びより多くの第1ネットワークノード111などのSNへ接続されている場合、第2ネットワークノード112などのMNと1つ以上の第1ネットワークノード111などのSNとの間で、又は第1ネットワークノード111など単に選択されたSNの間で、ノード間の代替的なQoSパラメータの交換が行われてもよい。
【0121】
図7a及び
図7bは、第1ネットワークノード111内の配置の一例を示している。第1ネットワークノード111は、MR-DCにおいてUE120に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを取り扱うように構成される。第1ネットワークノード111は、ワイヤレス通信ネットワーク100内の第2ネットワークノード112と共にMR-DCで動作可能である。
【0122】
第1ネットワークノード111は、次のうちのいずれか1つにより表され得る:マスタノード、又はセカンダリノード。第2ネットワークノード112は、次のうちのいずれか1つにより表され得る:第1ネットワークノード111がマスタノードである場合のセカンダリノード、又は第1ネットワークノード111がセカンダリノードである場合のマスタノード。
【0123】
第1ネットワークノード111は互いに通信するように構成される入出力インタフェース700を備え得る。入出力インタフェースは、ワイヤレス受信機(図示せず)及びワイヤレス送信機(図示せず)を含み得る。
【0124】
第1ネットワークノード111は、さらに、例えば第1ネットワークノード111内のユニットである構成ユニット710の手段により、現時点でサポートされているQoS、その1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第1セット及び第1ネットワークノード111において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータを、第1ネットワークノード111において確立するように構成され得る。
【0125】
上記1つ以上のQoSパラメータは、GBR、PDB、及びPERのうちの1つ以上を含むように適合され得る。
【0126】
第1ネットワークノード111は、さらに、例えば第1ネットワークノード111内の送信ユニット720の手段により、第2ネットワークノード112へ第1インジケーションを送信するように構成される。第1インジケーションは、ダウングレードされたQoSレベルの上記第1セットと、第1ネットワークノード111において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示すように適合される。第1インジケーションは、さらに、MR-DCにおいて第2ネットワークノード112からUE120に提供されるべき第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを第2ネットワークノード112が決定することを可能にするように適合される。その決定は、ダウングレードされたQoSレベルの第1セット及び第1ネットワークノード111において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づく。
【0127】
第1インジケーションは、確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータを示すようにさらに適合されてもよく、確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づいて、MR-DCにおいて第2ネットワークノード112からUE120に提供されるべき第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを第2ネットワークノード112が決定することを可能にする。
【0128】
第1インジケーションは、Xnデュアルコネクティビティメッセージにおいて第2ネットワークノード112へ送信されるように適合されてもよい。
【0129】
第1ネットワークノード111は、さらに、例えば第1ネットワークノード111内の受信ユニット730の手段により、第2ネットワークノード112から第2インジケーションを受信するように構成される。第2インジケーションは、ダウングレードされたQoSレベルの第2セットと、第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示すように適合される。
【0130】
第2インジケーションは、第2ネットワークノード112において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータを示すようにさらに適合され得る。
【0131】
第2インジケーションは、Xnデュアルコネクティビティメッセージにおいて第2ネットワークノード112から受信されるように適合されてもよい。
【0132】
第1ネットワークノード111は、さらに、例えば第1ネットワークノード111内の決定ユニット740の手段により、MR-DCにおいて第1ネットワークノード111からUE120に提供されるべき第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定するように構成される。その決定は、ダウングレードされたQoSレベルの第1セット及び第1ネットワークノード111において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づく。
【0133】
第1ネットワークノード111は、さらに、例えば第1ネットワークノード111内の決定ユニット740の手段により、MR-DCにおいて第1ネットワークノード111からUE120に提供されるべき第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを、第2ネットワークノード112において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づいて決定するように構成されてもよい。
【0134】
上記実施形態は、ここでの実施形態の機能及びアクションを実行するためのコンピュータプログラムコードと共に、
図7aに示した第1ネットワークノード111内の処理回路のプロセッサ750といった個別のプロセッサ又は1つ以上のプロセッサを通じて実装され得る。また、上で言及したプログラムコードは、例えば、第1ネットワークノード111へロードされた場合にここでの実施形態を実行するためのコンピュータプログラムコードを担持するデータキャリアの形式の、コンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。あるそうした担体は、CD ROMディスクの形式であってもよい。但し、メモリスティックといった他のデータキャリアでも実現可能である。コンピュータプログラムコードは、さらに、サーバ上にあって第1ネットワークノード111へダウンロードされる純粋なプログラムコードとして提供されてもよい。
【0135】
第1ネットワークノード111は、さらに、1つ以上のメモリユニットを含む個別のメモリ760を備え得る。メモリ760は、第1ネットワークノード111内のプロセッサ750により実行可能な命令群を含む。
【0136】
上記メモリは、第1ネットワークノード111における実行にあたりここでの方法を遂行するための命令群、データ、設定、インジケーション、QoSレベル、QoSパラメータ、及びアプリケーションを記憶するために使用されるように配置される。
【0137】
いくつかの実施形態において、コンピュータプログラム770は、少なくとも1つのプロセッサ750により実行された場合に、第1ネットワークノード111の当該少なくとも1つのプロセッサ750に上記アクション群を実行させる。
【0138】
いくつかの実施形態において、それぞれの担体780がそれぞれのコンピュータプログラム770を含む。担体780は、電子信号、光信号、電磁信号、磁気信号、電気信号、無線信号、マイクロ波信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである。
【0139】
また、当業者により認識されるであろうこととして、以下で説明する第1ネットワークノード111内の機能モジュールは、アナログ回路及びデジタル回路の組み合わせ、並びに/又は、例えば第1ネットワークノード111内に記憶されるソフトウェア及び/若しくはファームウェアと共に構成される1つ以上のプロセッサへの言及であってよく、それらは、上述したプロセッサなどそれぞれの1つ以上のプロセッサにより実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、上記アクション群のうちのいずれかに従ってアクションを実行させる。それらプロセッサの1つ以上と共に、他のデジタルハードウェアが、単一の特定用途向け集積回路(ASIC)に含まれてもよく、又は、いくつかのプロセッサ及び多様なデジタルハードウェアが、個々にパッケージ化されるにせよSoC(system-on-a-chip)へと組み立てられるにせよ、いくつもの別個のコンポーネントへ分散されてもよい。
【0140】
図8a及び
図8bは、第2ネットワークノード112内の配置の一例を示している。第2ネットワークノード112は、例えば、MR-DCにおいてUE120に提供されるべきそれぞれ第1無線リソース及び第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを取り扱うように構成され、第2ネットワークノード112は、ワイヤレス通信ネットワーク100内の第1ネットワークノード111と共にMR-DCで動作可能である。
【0141】
第2ネットワークノード112は、次のうちのいずれか1つにより表され得る:マスタノード、又はセカンダリノード。第1ネットワークノード111は、次のうちのいずれか1つにより表され得る:第2ネットワークノード112がマスタノードである場合のセカンダリノード、又は第2ネットワークノード112がセカンダリノードである場合のマスタノード。
【0142】
第2ネットワークノード112は互いに通信するように構成される入出力インタフェース800を備え得る。入出力インタフェースは、ワイヤレス受信機(図示せず)及びワイヤレス送信機(図示せず)を含み得る。
【0143】
第2ネットワークノード112は、さらに、例えば第2ネットワークノード112内のユニットである確立ユニット810の手段により、現時点でサポートされているQoS、その1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータを、第2ネットワークノード112において確立するように構成され得る。
【0144】
上記1つ以上のQoSパラメータは、GBR、PDB、及びPERのうちの1つ以上を含むように適合され得る。
【0145】
第2ネットワークノード112は、さらに、例えば第2ネットワークノード112内の受信ユニット820の手段により、第1ネットワークノード111から第1インジケーションを受信するように構成される。第1インジケーションは、ダウングレードされたQoSレベルの上記第1セットと、第1ネットワークノード111において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示すように適合される。
【0146】
第1インジケーションは、第1ネットワークノード111において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータを示すようにさらに適合されてもよい。
【0147】
第1インジケーションは、Xnデュアルコネクティビティメッセージにおいて第1ネットワークノード111から受信されるように適合されてもよい。
【0148】
第2ネットワークノード112は、さらに、例えば第2ネットワークノード112内の送信ユニット830の手段により、第1ネットワークノード111へ第2インジケーションを送信するように構成される。第2インジケーションは、ダウングレードされたQoSレベルの第2セットと、第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータとを示すように適合される。第2インジケーションは、さらに、MR-DCにおいて第1ネットワークノード111からUE120に提供されるべき第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを第1ネットワークノード111が決定することを可能にするように適合される。その決定は、ダウングレードされたQoSレベルの第1セット及び第1ネットワークノード111において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づく。
【0149】
第2インジケーションは、確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータを示すようにさらに適合されてもよく、確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づいて、MR-DCにおいて第1ネットワークノード111からUE120に提供されるべき第1無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを第1ネットワークノード111が決定することが可能となる。
【0150】
第2インジケーションは、Xnデュアルコネクティビティメッセージにおいて第1ネットワークノード111へ送信されるように適合されてもよい。
【0151】
第2ネットワークノード112は、さらに、例えば第2ネットワークノード112内の決定ユニット840の手段により、MR-DCにおいて第2ネットワークノード112からUE120に提供されるべき第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを決定するように構成される。その決定は、ダウングレードされたQoSレベルの第1セット及び第1ネットワークノード111において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータ、並びに、ダウングレードされたQoSレベルの第2セット及び第2ネットワークノード112において現時点でサポートされるそれらのそれぞれ1つ以上のQoSパラメータに基づく。
【0152】
第2ネットワークノード112は、さらに、例えば第2ネットワークノード112内の決定ユニット840手段により、MR-DCにおいて第2ネットワークノード112からUE120に提供されるべき第2無線リソースについての1つ以上のQoSパラメータを、第1ネットワークノード111において確立済みの現時点のQoS及びその1つ以上のQoSパラメータにさらに基づいて決定するように構成されてもよい。
【0153】
上記実施形態は、ここでの実施形態の機能及びアクションを実行するためのそれぞれのコンピュータプログラムコードと共に、
図8aに示した第2ネットワークノード112内の処理回路のプロセッサ850といった個別のプロセッサ又は1つ以上のプロセッサを通じて実装され得る。また、上で言及したプログラムコードは、例えば、第2ネットワークノード112へロードされた場合にここでの実施形態を実行するためのコンピュータプログラムコードを担持するデータキャリアの形式の、コンピュータプログラムプロダクトとして提供されてもよい。あるそうした担体は、CD ROMディスクの形式であってもよい。但し、メモリスティックといった他のデータキャリアでも実現可能である。コンピュータプログラムコードは、さらに、サーバ上にあって第2ネットワークノード112へダウンロードされる純粋なプログラムコードとして提供されてもよい。
【0154】
第2ネットワークノード112は、さらに、1つ以上のメモリユニットを含む個別のメモリ860を備え得る。メモリ860は、第2ネットワークノード112内のプロセッサ850により実行可能な命令群を含む。
【0155】
上記メモリは、第2ネットワークノード112における実行にあたりここでの方法を遂行するための命令群、データ、設定、インジケーション、QoSレベル、QoSパラメータ、及びアプリケーションを記憶するために使用されるように配置される。
【0156】
いくつかの実施形態において、コンピュータプログラム870は、少なくとも1つのプロセッサ850により実行された場合に、第2ネットワークノード112の当該少なくとも1つのプロセッサ850に上記アクション群を実行させる。
【0157】
いくつかの実施形態において、それぞれの担体880がそれぞれのコンピュータプログラム870を含む。担体880は、電子信号、光信号、電磁信号、磁気信号、電気信号、無線信号、マイクロ波信号、又はコンピュータ読取可能な記憶媒体のうちの1つである。
【0158】
また、当業者により認識されるであろうこととして、以下で説明する第2ネットワークノード112内の機能モジュールは、アナログ回路及びデジタル回路の組み合わせ、並びに/又は、例えば第2ネットワークノード112内に記憶されるソフトウェア及び/若しくはファームウェアと共に構成される1つ以上のプロセッサへの言及であってよく、それらは、上述したプロセッサなどそれぞれの1つ以上のプロセッサにより実行された場合に、当該少なくとも1つのプロセッサに、上記アクション群のうちのいずれかに従ってアクションを実行させる。それらプロセッサの1つ以上と共に、他のデジタルハードウェアが、単一の特定用途向け集積回路(ASIC)に含まれてもよく、又は、いくつかのプロセッサ及び多様なデジタルハードウェアが、個々にパッケージ化されるにせよSoC(system-on-a-chip)へと組み立てられるにせよ、いくつもの別個のコンポーネントへ分散されてもよい。
【0159】
[さらなる拡張及びバリエーション]
図9を参照すると、一実施形態によれば、通信システムは、例えばIoTネットワーク若しくはWLANや3GPP型のセルラーネットワークなどのワイヤレス通信ネットワーク100といった電気通信ネットワーク3210を含み、電気通信ネットワーク3210は、無線アクセスネットワークといったアクセスネットワーク3211とコアネットワーク3214とを含む。アクセスネットワーク3211は、ネットワークノード110、130、アクセスノード、AP STA、NB、eNB、gNG、又は他のタイプの無線アクセスポイントといった複数の基地局3212a、3212b、3212cを含み、その各々が対応するカバレッジエリア3213a、3213b、3213cを定義する。各基地局3212a、3212b、3212cは、有線又は無線接続3215上でコアネットワーク3214へ接続可能である。カバレッジエリア3213cに位置する非AP STA3291などの第1のユーザ機器(UE)(例えば、UE120)は、対応する基地局3212cへワイヤレスに接続され又は対応する基地局3212cによりページングされるように構成される。カバレッジエリア3212a内の非AP STAなどの第2のUE3292(例えば、ワイヤレスデバイス122)は、対応する基地局3212aへワイヤレスに接続可能である。この例では、複数のUE3291、3292が図示されているものの、開示される実施形態は、カバレッジエリア内に単一のUEがある状況、又は対応する基地局3212へ単一のUEが接続している状況へ等しく適用可能である。
【0160】
電気通信ネットワーク3210は、それ自体がホストコンピュータ3230へ接続され、ホストコンピュータ3230は、スタンドアローンのサーバのハードウェア及び/若しくはソフトウェア、クラウド実装のサーバ、分散型サーバで具現化されてもよく、又はサーバファーム内の処理リソースとして具現化されてもよい。ホストコンピュータ3230は、サービスプロバイダの所有下にあってもその制御下にあってもよく、又はサービスプロバイダにより若しくはサービスプロバイダのために運用されてもよい。電気通信ネットワーク3210とホストコンピュータ3230との間の接続3221、3222は、コアネットワーク3214からホストコンピュータ3230へ直接的に伸びていてもよく、オプションとしての中間ネットワーク3220を介してつながっていてもよい。中間ネットワーク3220は、パブリック、プライベート又はホステッドネットワークのうちの1つ又はそれらの複数の組合せであってもよく、中間ネットワーク3220は、もしあればバックボーンネットワーク又はインターネットであってもよく、具体的には、中間ネットワーク3220は、2つ以上のサブネットワーク(図示せず)を含んでもよい。
【0161】
図10の通信システムは、全体として、接続されるUE3291、3292のうちの1つとホストコンピュータ3230との間の接続性を可能にする。その接続性は、オーバーザトップ(OTT)接続3250として説明されてよい。ホストコンピュータ3230及び接続されるUE3291、3292は、アクセスネットワーク3211、コアネットワーク3214、任意の中間ネットワーク3220及びあり得るさらなる基盤(図示せず)を途中段階として用いて、OTT接続3250を介してデータ及び/又はシグナリングを通信するように構成される。OTT接続3250は、OTT接続3250の通過途上の参加している通信デバイスがアップリンク及びダウンリンクの通信のルーティングを意識しないという意味において、透過的であり得る。例えば、基地局3212は、ホストコンピュータ3230から発して接続UE3291へ転送(例えば、ハンドオーバ)されるべきデータを伴うインカミングのダウンリンク通信の過去のルーティングについて通知されなくてよく又はその通知を必要としない。同様に、基地局3212は、UE3291から発してホストコンピュータ3230へ向かうアウトゴーイングのアップリンク通信の将来のルーティングを認識することを必要としない。
【0162】
前の段落で議論したUE、基地局及びホストコンピュータの一実施形態に係る例示的な実装が、これより
図10を参照しながら説明される。通信システム3300において、ホストコンピュータ3310は、通信システム3300の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するように構成される通信インタフェース3316を含むハードウェア3315を備える。ホストコンピュータ3310は、さらに、記憶及び/又は処理のケイパビリティを有し得る処理回路3318を備える。具体的には、処理回路3318は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラマブルプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組合せ(図示せず)を含んでよい。ホストコンピュータ3310は、さらに、ホストコンピュータ3310内に記憶され又はホストコンピュータ3310によりアクセス可能なソフトウェア3311であって、処理回路3318により実行可能な当該ソフトウェア3311を備える。ソフトウェア3311は、ホストアプリケーション3312を含む。ホストアプリケーション3312は、UE3330及びホストコンピュータ3310で終端するOTT接続3350を介して接続しているUE3330といったリモートユーザへサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザへのサービスの提供中に、ホストアプリケーション3312は、OTT接続3350を用いて送信されるユーザデータを提供し得る。
【0163】
通信システム3300は、電気通信システムにおいて提供される基地局3320をさらに含み、基地局3320は、ホストコンピュータ3310及びUE3330と通信することを可能にするハードウェア3325を備える。ハードウェア3325は、通信システム3300の異なる通信デバイスのインタフェースとの有線又は無線の接続をセットアップし及び維持するための通信インタフェース3326、並びに、基地局3320によりサービスされるカバレッジエリア(図示せず)内に位置するUE3330との少なくとも無線接続3370をセットアップし及び維持するための無線インタフェース3327を含み得る。通信インタフェース3326は、ホストコンピュータ3310への接続3360を促進するように構成され得る。接続3360は、直接的なものであってもよく、又は、電気通信システムのコアネットワーク(
図10には示されていない)及び/若しくは電気通信システム外の1つ以上の中間ネットワークを通過してもよい。図示した実施形態において、基地局3320のハードウェア3325は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラム可能なプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組合せ(図示せず)を含み得る処理回路3328をさらに含む。基地局3320は、内部的に記憶され又は外部接続を介してアクセス可能なソフトウェア3321をさらに有する。
【0164】
通信システム3300は、既に言及したUE3330をさらに含む。そのハードウェア3335は、UE3330がその時点で位置するカバレッジエリアへサービスする基地局との無線接続3370をセットアップし及び維持するように構成される無線インタフェース3337を含み得る。UE3330のハードウェア3335は、命令群を実行するように適合される、1つ以上のプログラム可能なプロセッサ、特定用途向け集積回路、フィールドプログラマブルゲートアレイ又はそれらの組合せ(図示せず)を含み得る処理回3338をさらに含む。UE3330は、さらに、UE3330内に記憶され又はUE3330によりアクセス可能なソフトウェア3331であって、処理回路3338により実行可能な当該ソフトウェア3331を備える。ソフトウェア3331は、クライアントアプリケーション3332を含む。クライアントアプリケーション3332は、ホストコンピュータ3310のサポートと共に、人間の又は非人間のユーザへUE3330を介してサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ3310において、実行対象のホストアプリケーション3312は、実行対象のクライアントアプリケーション3332とUE3330及びホストコンピュータ3310で終端するOTT接続3350を介して通信し得る。ユーザへのサービス提供中に、クライアントアプリケーション3332は、ホストアプリケーション3312からリクエストデータを受信し、当該リクエストデータへの応答としてユーザデータを提供し得る。OTT接続3350は、リクエストデータ及びユーザデータの双方を移送し得る。クライアントアプリケーション3332は、自身が提供するユーザデータを生成するために、ユーザとインタラクションし得る。
【0165】
なお、
図10に示したホストコンピュータ3310、基地局3320及びUE3330は、それぞれ
図11のホストコンピュータ3230、基地局3212a、3212b、3212cのうちの1つ、及びUE3291、3292のうちの1つと同一であってもよい。言うなれば、これらエンティティの内部的な作用は
図10に示した通りであってよく、それとは独立して、周囲のネットワークトポロジーは
図9のそれであってよい。
【0166】
図10では、ホストコンピュータ3310とユーザ機器3330との間の基地局3320を介する通信を、いかなる中間的なデバイス及びそれらデバイスを介するメッセージの正確なルーティングへの明示的な言及も無く例示するために、OTT接続3350が抽象的に描かれている。ルーティングを決定するのはネットワーク基盤であってよく、ネットワーク基盤は、UE3330若しくはホストコンピュータ3310を動作させるサービスプロバイダ又はそれら双方からルーティングを隠蔽するように構成されてよい。OTT接続3350がアクティブである間、ネットワーク基盤は、(例えば、負荷分散の考慮又はネットワークの再構成に基づいて)ルーティングを動的に変更するための決定をさらに行ってよい。
【0167】
UE3330と基地局3320との間の無線接続3370は、本開示を通じて説明した実施形態の教示に従う。多様な実施形態の1つ以上が、OTT接続3350を用いてUE3330へ提供されるOTTサービスの性能を改善し、無線接続3370はその最後のセグメントを形成する。より正確には、これら実施形態の教示は、データレート、レイテンシ、電力消費といった当てはまるRANの作用を改善し、それにより例えば低減されたユーザの待ち時間、ファイルサイズに対する緩和された制限、及び/又はより良好な応答性若しくは長くなったバッテリ寿命といったOTTサービスへの対応する影響などの恩恵を提供し得る。
【0168】
データレート、レイテンシ及び1つ以上の実施形態により改善される他の要因を監視する目的で、測定手続が提供されてもよい。測定結果の変動に応じてホストコンピュータ3310とUE3330との間のOTT接続3350を再構成するためのオプションとしてのネットワークの機能性がさらに存在してもよい。上記測定手続及び/又はOTT接続3350を再構成するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ3310のソフトウェア3311若しくはUE3330のソフトウェア3331、又はそれらの双方において実装されてもよい。複数の実施形態において、通信デバイス内に又は通信デバイスに関連付けて、OTT接続3350が通過するセンサ(図示せず)が配備されてもよく、それらセンサは、上で例示した監視結果の数量の値を供給し又は他の物理量の値を供給することにより上記測定手続に参加してもよく、それらからソフトウェア3311、3331により監視対象の量が計算され又は推定され得る。OTT接続3350の再構成は、メッセージフォーマット、再送設定、好適なルーティングなどを含んでよく、その再構成は、基地局3320には影響しなくてもよく、基地局3320にとっては未知であるか又は感知不能であってもよい。そうした手続及び機能性は、当分野において既知であり又は実用されているかもしれない。ある実施形態において、測定は、ホストコンピュータ3310によるスループット、伝播時間及びレイテンシなどの測定を容易化する独自のUEシグナリングを包含してもよい。その測定は、ソフトウェア3311、3331がOTT接続3350を用いて具体的には空であり又は"ダミー"のメッセージであるメッセージを送信しつつ、伝播時間や誤りなどを監視する形で実装されてもよい。
【0169】
図11は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図9及び
図10を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、ネットワークノード110のような基地局、及びUE120のようなUEを含む。本開示を簡明にするために、
図11の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。本方法の第1アクション3410において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。第1アクション3410のオプションとしてのサブアクション3411において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。第2アクション3420において、ホストコンピュータは、ユーザデータを搬送するUEへの送信を開始する。オプションとしての第3アクション3430において、基地局は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータが開始した上記送信において搬送されたユーザデータをUEへ送信する。オプションとしての第4アクション3440において、UEは、ホストコンピュータにより実行されるホストアプリケーションに関連付けられるクライアントアプリケーションを実行する。
【0170】
図12は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図9及び
図10を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、APのような基地局、及び非APであるSTAのようなUEを含む。本開示を簡明にするために、
図12の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。本方法の第1アクション3510において、ホストコンピュータは、ユーザデータを提供する。オプションとしてのサブアクション(図示せず)において、ホストコンピュータは、ホストアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。第2アクション3520において、ホストコンピュータは、ユーザデータを搬送するUEへの送信を開始する。その送信は、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、基地局を通過し得る。オプションとしての第3アクション3530において、UEは、上記送信において搬送されるユーザデータを受信する。
【0171】
図13は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図9及び
図10を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、APのような基地局、及び非APであるSTAのようなUEを含む。本開示を簡明にするために、
図13の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。本方法のオプションとしての第1アクション3610において、UEは、ホストコンピュータにより提供される入力データを受信する。追加的に又は代替的に、オプションとしての第2アクション3620において、UEがユーザデータを提供する。第2ステップ3620のオプションとしてのサブアクション3621において、UEは、クライアントアプリケーションを実行することによりユーザデータを提供する。第1アクション3610のさらなるオプションとしてのサブアクション3611において、UEは、ホストコンピュータにより提供される入力データの受信へのリアクションにおいて、ユーザデータを提供するクライアントアプリケーションを実行する。ユーザデータの提供中に、実行されるクライアントアプリケーションは、ユーザから受け付けられるユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された具体的なやり方に関わらず、UEは、オプションとしての第3サブアクション3630において、ホストコンピュータへのユーザデータの送信を開始する。本方法の第4アクション3640において、ホストコンピュータは、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、UEから送信されるユーザデータを受信する。
【0172】
図14は、1つの実施形態に従った、通信システムにおいて実装される方法を示すフローチャートである。通信システムは、
図9及び
図10を参照しながら説明したものであり得る、ホストコンピュータ、APのような基地局、及び非APであるSTAのようなUEを含む。本開示を簡明にするために、
図14の図への参照のみが本セクションに含められるであろう。オプションとしての方法の第1アクション3710において、本開示を通じて説明される実施形態の教示に従って、基地局は、UEからのユーザデータを受信する。オプションとしての第2アクション3720において、基地局は、受信したユーザデータのホストコンピュータへの送信を開始する。第3アクション3730において、ホストコンピュータは、基地局により開始される上記送信において搬送されるユーザデータを受信する。