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特許7531233カラー光学検査装置及びこれを含むシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-01
(45)【発行日】2024-08-09
(54)【発明の名称】カラー光学検査装置及びこれを含むシステム
(51)【国際特許分類】
   G01N 21/956 20060101AFI20240802BHJP
【FI】
G01N21/956 B
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022088734
(22)【出願日】2022-05-31
(65)【公開番号】P2022184822
(43)【公開日】2022-12-13
【審査請求日】2022-05-31
(31)【優先権主張番号】10-2021-0069645
(32)【優先日】2021-05-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】522216385
【氏名又は名称】エーケーシー カンパニー,リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】タク ヒョン チン
(72)【発明者】
【氏名】ぺ チン ファン
(72)【発明者】
【氏名】ペ トン クク
(72)【発明者】
【氏名】キム サン ウク
(72)【発明者】
【氏名】ウィ チ ヨン
(72)【発明者】
【氏名】シン チャン ウォン
(72)【発明者】
【氏名】チュ トン チョル
(72)【発明者】
【氏名】イ サン フン
【審査官】井上 徹
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-204487(JP,A)
【文献】特開2002-168793(JP,A)
【文献】特開2013-152141(JP,A)
【文献】特開平10-150299(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0376006(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01N 21/84-G01N 21/958
G01B 11/00-G01B 11/30
H05K 3/30-H05K 13/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板の上部に設けられ、前記基板のビアホールに光を照射する光源部と、
前記光源部の一側面に設けられ、前記ビアホールから反射される光を集光するレンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリの上部に設けられ、前記レンズアセンブリで集光された光を検出してカラーイメージングを形成するセンサ部と、
前記センサ部から受信された前記カラーイメージングを介して前記ビアホールの不良の有無及び不良の種類を判断する判断部と、
を含み、
前記判断部は、前記カラーイメージングの色、彩度、及び明度を測定して色空間値を算出し、前記算出された前記色空間値から前記ビアホールの位置座標を算出し、前記各ビアホール位置に対して良品判定されたカラーイメージングと比較することで、前記ビアホールの不良の有無を判断する、
カラー光学検査装置。
【請求項2】
前記センサ部は、ピクセル分解能が1.0μm~1.5μmであるCCDセンサを含む、請求項1に記載のカラー光学検査装置。
【請求項3】
前記レンズアセンブリの内部には、前記光源部から照射される光の経路を変換するビームスプリッターが備えられる、請求項1に記載のカラー光学検査装置。
【請求項4】
前記ビームスプリッターは、前記光源部から照射される光は前記基板方向に反射させ、前記ビアホールから反射された光は前記センサ部方向に透過させる、請求項3に記載のカラー光学検査装置。
【請求項5】
基板が据置される光学検査ステージと、
前記光学検査ステージに設けられ、前記基板を検査する複数のカラー光学検査装置と、
を含み、
前記カラー光学検査装置は、
前記基板の上部に設けられ、前記基板のビアホールに光を照射する光源部と、
前記光源部の一側面に設けられ、前記ビアホールから反射される光を集光するレンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリの上部に設けられ、前記レンズアセンブリで集光された光を検出してカラーイメージングを形成するセンサ部と、
前記センサ部から受信された前記カラーイメージングを介して前記ビアホールの不良の有無及び不良の種類を判断する判断部と、
を含み、
前記判断部は、前記カラーイメージングの色、彩度、及び明度を測定して色空間値を算出し、前記算出された前記色空間値から前記ビアホールの位置座標を算出し、前記各ビアホール位置に対して良品判定されたカラーイメージングと比較することで、前記ビアホールの不良の有無を判断する、
カラー光学検査システム。
【請求項6】
前記カラー光学検査装置は、前記基板を3等分して撮影するように3個が配置される、請求項5に記載のカラー光学検査システム。
【請求項7】
前記光学検査ステージは、
テーブルと、
前記テーブル上に設けられ、前記基板を第1方向に移送する第1移送部と、
前記基板の上部に設けられ、前記カラー光学検査装置が装着される検査装置装着部と、
を含む、請求項5に記載のカラー光学検査システム。
【請求項8】
前記検査装置装着部は、前記第1方向に対して垂直に交差する第2方向に沿って前記カラー光学検査装置を線型移送する第2移送部が備えられる、請求項7に記載のカラー光学検査システム。
【請求項9】
前記第2移送部は、前記カラー光学検査装置がそれぞれ装着されるように3個が設けられ、同時に駆動される、請求項8に記載のカラー光学検査システム。
【請求項10】
前記センサ部は、ピクセル分解能が1.0μm~1.5μmであるCCDセンサを含む、請求項5に記載のカラー光学検査システム。
【請求項11】
前記レンズアセンブリの内部には、前記光源部から照射される光の経路を変換するビームスプリッターが備えられる、請求項5に記載のカラー光学検査システム。
【請求項12】
前記ビームスプリッターは、前記光源部から照射される光は前記基板方向に反射させ、前記ビアホールから反射された光は前記センサ部方向に透過させる、請求項11に記載のカラー光学検査システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の実施形態は、カラー光学検査装置及びこれを含むシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
最近、電子製品の小型化及び高性能化により微細回路を検査するためのパラダイムの変化が生じている傾向である。通常、微細回路を検査するとき高倍率の光学検査装備で微細回路の表面を撮影し、撮影されたイメージを肉眼及びプログラムを介して検査する方法が主に使用されている。マイクロ単位の微細回路の表面を検査するためには、光学検査装備の光学的な性能が極めて重要である。しかし、高倍率、高分解能を有する光学検査装備は、F.O.V(Field ofView)が狭くて検査するのに長時間かかり、これは生産性を低下させる。また、高倍率、高分解能でイメージを処理すれば、イメージの容量が大きくなってイメージの処理時間が長くなるなど、様々な制約条件が伴うことになる。このような問題により従来における光学検査装備は、比較的に容量の小さい白黒(Mono)CCDが搭載されているカメラを用いている。しかし、白黒処理されたイメージは、本質的に様々な欠陥条件を検査するために限界が存在する。このような限界点から、光学的に高分解能を保持している状態でF.O.Vを広げて生産性を高め、カラーイメージを使用しながらもイメージの処理速度に支障のない光学検査装備及びシステムを開発する必要性が挙げられている。
【0003】
前述した背景技術は、発明者が本明細書の開示内容を導き出す過程で保持したり習得したものであり、必ず本出願前に一般公衆に公開された公知技術であるとは言えない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
実施形態の目的は、カラーイメージを用いて検査正確度を高めながらも処理速度も減らし得るカラー光学検査装置及びこれを含むシステムを提供することにある。
【0005】
実施形態で解決しようとする課題は、以上で言及した課題に制限されず、言及されない他の課題は、下記の記載によって当業者にとって明確に理解できるものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態に係るカラー光学検査装置及びこれを含むシステムを開示する。カラー光学検査装置は、基板の上部に設けられ、前記基板のビアホールに光を照射する光源部と、前記光源部の一側面に設けられ、前記ビアホールから反射される光を集光するレンズアセンブリと、前記レンズアセンブリの上部に設けられ、前記レンズアセンブリで集光された光を検出してカラーイメージングを形成するセンサ部と、前記センサ部から受信された前記カラーイメージングを介して不良の有無及び不良の種類を判断する判断部とを含んで構成される。
【0007】
一側面によると、前記センサ部は、ピクセル分解能が1.0μm~1.5μmであるCCDセンサを含むことができる。
【0008】
一側面によると、前記レンズアセンブリの内部には、前記光源部から照射される光の経路を変換するビームスプリッターが備えられることができる。
【0009】
一側面によると、前記ビームスプリッターは、前記光源部から照射される光は前記基板方向に反射させ、前記ビアホールから反射された光は前記センサ部方向に透過させることができる。
【0010】
カラー光学検査システムは、基板が据置される光学検査ステージと、前記光学検査ステージに設けられ、前記基板を検査する複数のカラー光学検査装置とを含み、前記カラー光学検査装置は、前記基板の上部に設けられ、前記基板のビアホールに光を照射する光源部と、前記光源部の一側面に設けられ、前記ビアホールから反射される光を集光するレンズアセンブリと、前記レンズアセンブリの上部に設けられ、前記レンズアセンブリで集光された光を検出してカラーイメージングを形成するセンサ部と、前記センサ部から受信された前記カラーイメージングを介して不良の有無及び不良の種類を判断する判断部とを含んで構成される。
【0011】
一側面によると、前記カラー光学検査装置は、前記基板を3等分して撮影するように3個が配置されることができる。
【0012】
一側面によると、前記光学検査ステージは、テーブルと、前記テーブル上に設けられ、前記基板を第1方向に移送する第1移送部と、前記基板の上部に設けられ、前記カラー光学検査装置が装着される検査装置装着部とを含むことができる。
【0013】
一側面によると、前記検査装置装着部は、前記第1方向に対して垂直に交差する第2方向に沿って前記カラー光学検査装置を線型移送する第2移送部が備えられることができる。
【0014】
一側面によると、前記第2移送部は、前記カラー光学検査装置がそれぞれ装着されるように3個が設けられ、同時に駆動されることができる。
【0015】
一側面によると、前記センサ部は、ピクセル分解能が1.0μm~1.5μmであるCCDセンサを含むことができる。
【0016】
一側面によると、前記レンズアセンブリの内部には、前記光源部から照射される光の経路を変換するビームスプリッターが備えられることができる。
【0017】
一側面によると、前記ビームスプリッターは、前記光源部から照射される光は前記基板方向に反射させ、前記ビアホールから反射された光は前記センサ部方向に透過させることができる。
【発明の効果】
【0018】
実施形態によると、カラー光学検査装置及びこれを含むシステムは、カラーイメージを撮影して検査の正確度を高め、検査速度も減らすことで生産性を高めることができる。
【0019】
一実施形態に係るカラー光学検査装置及びこれを含むシステムの効果は、以上で言及されたものなどに限定されず、言及されない更なる効果は、下記の記載によって当業者に明確に理解できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】一実施形態に係るカラー光学検査装置を示す図である。
図2図1に示す光源部の構成を概略的に示す図である。
図3図1に示す判断部から検出された不良タイプによる結果を示した写真である。
図4】一実施形態に係るカラー光学検査システムを示す図である。
図5図4に示すカラー光学検査装置が判断部に接続されていることを示す図である。
【0021】
本明細書において添付される次の図面は、本発明の好適な実施形態を例示するものであって、発明の詳細な説明と共に本発明の技術的な思想を更に理解させる役割を果たすため、本発明は、そのような図面に記載された事項のみに限定されて解釈されることはない。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、添付の図面を参照して実施形態について詳説する。しかし、本明細書で開示する特定の構造的又は機能的な説明は単に実施形態を説明するための目的として例示したものであり、実施形態は様々な異なる形態で実施され、本発明は本明細書で説明した実施形態に限定されるものではない。実施形態に対する全ての変更、均等物ないし代替物が権利範囲に含まれているものと理解されなければならない。
【0023】
実施形態で用いられる用語は、単に、説明を目的として使用されたものであり、限定しようとする意図として解釈されることはない。単数の表現は、文脈上、明白に異なる意味をもたない限り複数の表現を含む。本明細書において、「含む」又は「有する」等の用語は明細書上に記載した特徴、数字、ステップ、動作、構成要素、部品又はこれらを組み合わせたものが存在することを示すものであって、1つ又はそれ以上の他の特徴や数字、ステップ、動作、構成要素、部品、又はこれを組み合わせたものなどの存在又は付加の可能性を予め排除しないものとして理解しなければならない。
【0024】
異なるように定義さがれない限り、技術的であるか又は科学的な用語を含むここで用いる全ての用語は、本実施形態が属する技術分野で通常の知識を有する者によって一般的に理解されるものと同じ意味を有する。一般的に用いられる予め定義された用語は、関連技術の文脈上で有する意味と一致する意味を有するものと解釈すべきであって、本明細書で明白に定義しない限り、理想的又は過度に形式的な意味として解釈されることはない。
【0025】
また、添付図面を参照して説明することにおいて、図面符号に関係なく、同じ構成要素は同じ参照符号を付与し、これに対する重複する説明は省略することにする。実施形態の説明において、関連する公知技術に対する具体的な説明が実施形態の要旨を不要に曖昧にするものと判断される場合、その詳細な説明を省略する。
【0026】
また、実施形態の構成要素の説明において、第1,第2,A,B,(a),(b)などの用語を使用することがある。このような用語は、その構成要素を他の構成要素と区別するためのものにすぎず、その用語によって該当の構成要素の本質や順番又は順序などが限定されない。
【0027】
いずれか一つの実施形態に含まれている構成要素と、共通の機能を含む構成要素は、他の実施形態で同じ名称を用いて説明することにする。反対となる記載がない以上、いずれか一つの実施形態に記載した説明は、他の実施形態にも適用され、重複する範囲において具体的な説明は省略することにする。
【0028】
図面を参照して、カラー光学検査装置1及びこれを用いたシステム2について説明する。参考として、図1は、一実施形態に係るカラー光学検査装置1を示す図であり、図2は、図1に示す光源部10の構成を概略的に示す図であり、図3は、図1に示す判断部13から検出された不良タイプによる結果を示した写真であり、図4は、一実施形態に係るカラー光学検査システム2を示す図であり、図5は、図4に示すカラー光学検査装置1が判断部13に接続されている状態を示す図である。
【0029】
図1図2を参照すると、カラー光学検査装置1は、光源部10、レンズアセンブリ11、センサ部12、及び判断部13を含んで構成されている。
【0030】
基板Sは、金属層M上に樹脂層Fが積層され、樹脂層F上に保護膜層Bが積層され、保護膜層Bと樹脂層Fを貫通してビアホールVが形成されている。ビアホールVの底面Rは、金属層Mが露出されている。
【0031】
ここで、ビアホールVを形成したとき、底面Rに樹脂層Fが一部残存している場合、底面Rの表面の粗さが不均一である場合、金属層まで貫通される場合などの不良が生じる恐れがある。
【0032】
カラー光学検査装置1は、ビアホールVに対するカラーイメージを形成し、ビアホールVで発生する不良及び不良の種類を判断することができる。
【0033】
光源部10は、検査対象となる基板Sの上部に設けられ、基板Sに形成されたビアホールVに光を照射する。例えば、光源部10から出射される光は、可視光線帯域の白色光であってもよい。
【0034】
光源部10は、光照射部101、及びビームスプリッター102を含んで構成される。光照射部101は、基板Sの方向に光を照射するように備えられる。光照射部101の端部には、光量を調節するための絞り1011を含んでもよい。また、絞り1011の前方には偏光フィルタ1012が設けられ、絞り1011を通過した光を調節することができる。
【0035】
ビームスプリッター102は、光源部10から照射される光の経路を変換する。ビームスプリッター102は、例えば、2つのミラー102a,102bで構成されている。ここで、ビームスプリッター102は、基板Sの上部に備えられる第1ミラー102aと、光源部10から照射される光の経路上に備えられる第2ミラー102bにより構成される。第2ミラー102bは、光源部10から入射される光を第1ミラー102aに反射させ、第1ミラー102aは、入射される光を基板Sの上部に反射させ、ビアホールVに入射されるようにする。そして、第1ミラー102aは、ビアホールVから反射された光をセンサ部12の方向に透過させる。ここで、ビアホールVから反射された光は、ビアホールVの不良タイプに応じて光の反射角が変わる得る。
【0036】
ビームスプリッター102の配置構造及び個数は示すように限定されず、変動可能である。
【0037】
レンズアセンブリ11は、光源部10の一側面に設けられ、ビアホールVで反射される光を集光する。レンズアセンブリ11は、光軸上に一列に配置されているレンズの束からなる。レンズアセンブリ11の一端部111は、ビームスプリッター102から反射された光を集めてビアホールVの中心において焦点を形成する。ビアホールVから反射された光は、再びレンズアセンブリ11の一端部111及びビームスプリッター102を透過し、センサ部12に到達する。ここで、レンズアセンブリ11の一端部111は、特定帯域の光を遮断するようにフィルタ部1111が備えられることができる。例えば、フィルタ部1111は、ダイクロイックフィルタ(dichroic filter)を用いてもよい。ダイクロイックフィルタは、紫外線及び赤外線を遮断して可視光線を透過させることでイメージングの感度を向上させ、フレア効果も減少させ得る。センサ部12は、フィルタ部1111を用いて紫外線及び赤外線帯域の除去された可視光線帯域の光を使用することで、より精密にビアホールVの不良の有無を検出することができる。
【0038】
また、レンズアセンブリ11は、レンズアセンブリ11の垂直方向距離を移動させることで焦点距離を制御するよう、レンズアセンブリ駆動部(図示せず)を含んでもよい。例えば、レンズアセンブリ駆動部(図示せず)は、レンズアセンブリ11の一側面に設けられ、レンズアセンブリ11に駆動力を提供してレンズアセンブリ11を垂直方向距離に移動させて焦点を合わせることができる。
【0039】
センサ部12は、レンズアセンブリ11で集光された光を検出し、カラーイメージングを形成する。ここで、センサ部12は、幅が約16、000個のピクセルである16Kの解像度を有することが好ましい。
【0040】
センサ部12は、ピクセル分解能が1.0μm~1.5μmであるCCDセンサ121を含んでもよい。センサ部12は、ピクセル分解能及びF.O.V(Field of View)を調節できるセンサ制御部123を含む。ここで、ピクセル分解能が低いほど検査精度は高くなるものの、検査速度は遅くなる。したがって、ピクセル分解能が1.5μmであるCCDセンサ121を使用することが好ましい。
【0041】
また、センサ部12は、カラーイメージングで出力するために下部に色フィルタ122を含んでもよい。
【0042】
判断部13は、センサ部12から受信されたカラーイメージングにより不良有無及び不良の種類を判断する。
【0043】
図3を参照すると、判断部13は、ピクセル分解能1.0μmの条件で良品判定されたカラーイメージングfを基準にして、ビアホールV不良の有無及び不良の種類を判断することができる。
【0044】
ビアホールVの不良タイプとして、未加工、過加工、Hole Shift、Transparent F/M(Foreign Material)、ビアホール底のレジン残留、ホールサイズ不良、及び真円度不良などが挙げられる。一例として、コンタミネーション(Contamination)は、ビアホールVの底が外部異質物により汚染された場合(a)であり、Hole Shiftは、ビアホールVが設定された位置からずれて形成された場合(b)であり、過加工は、ビアホールVの設定された深さを超過して形成された場合(c)であり、レジン残留は、ビアホールVの底にレジンが完全に除去されず、残余物が残っている場合(d)であり、Transparent F/Mは、透明性異質物が浸透した場合に発生した場合(e)である。
【0045】
このように、判断部13は、カラーイメージングの色空間値及びピクセルの内部ホールサイズを測定し、不良を判断できる不良判定アルゴリズムを適用することができる。例えば、判断部13は、ピクセル分解能1.5μmの条件において、1ピクセル内のホールサイズを測定し、良品判定されたカラーイメージングfと比較して未加工業、過加工、Hole shift、ホールサイズ不良、及び真円度不良などに対する不良の有無を判断することができる。
【0046】
また、判断部13は、カラーイメージングの色、彩度、及び明度を測定して色空間値を算出し、算出された色空間値からビアホールの位置座標を抽出し、各ビアホールの位置について良品判定されたカラーイメージングfと比較することで、Transparent F/M又はビアホール底のレジン残留に対する不良の有無を判断することができる。
【0047】
一方、カラー光学検査装置1及び光学検査ステージ20を含んで光学検査システム2を形成する。
【0048】
図4を参照すると、カラー光学検査システム2は、光学検査ステージ20及び複数のカラー光学検査装置1を含んで構成される。
【0049】
ここで、カラー光学検査装置1は複数備えられる。例えば、カラー光学検査装置1は、第1カラー光学検査装置1a、第2カラー光学検査装置1b、及び第3カラー光学検査装置1cの3個が設けられ、各カラー光学検査装置1a,1b,1cは、基板Sを3等分して撮影するように配置されてもよい。
【0050】
光学検査ステージ20は、検査対象となる基板Sが据置され、基板Sに振動が加えられないように防止し、各カラー光学検査装置1a,1b,1cが基板S上部において動けるようにする役割を果たす。
【0051】
光学検査ステージ20は、テーブル201、第1移送部202、及び検査装置装着部203を含んで構成される。
【0052】
テーブル201は多孔質セラミック材質から構成され、平面から見ると、長方形の定盤形態を有する。また、テーブル201は、精密加工され平坦度が10μm~20μmレベルで形成されてもよい。また、テーブル201は、表面に複数の微細ホールが形成され、テーブル201の下部でエアを吸入してテーブル201の上部に据置された基板Sを固定させることができる。例えば、微細ホールは、10μm~15μmの直径で形成され、エアを吸入するとき、テーブル201の上部の基板Sに7kg~9kgの吸着力を加え、基板Sの反り(warpage)を制御することができる。
【0053】
第1移送部202は、テーブル201上に設けられ、基板Sを第1方向に移送する。例えば、第1移送部202は、テーブル201の長手方向に基板Sを移送させることができる。例えば、第1移送部202は、基板Sの一側面に連結され、テーブル201の長手方向である第1方向に沿って基板Sを線型移送させることができる。
【0054】
検査装置装着部203は基板Sの上部に設けられ、カラー光学検査装置1が装着される。検査装置装着部203は、テーブル201の表面で所定の距離上部に位置するよう設けられ、テーブルに横切って設けられてもよい。
【0055】
検査装置装着部203は、カラー光学検査装置1を移送する第2移送部204を含む。
【0056】
第2移送部204は、カラー光学検査装置1が装着され、カラー光学検査装置1を第1方向に対して垂直に交差する第2方向に沿って線型移送させることができる。ここで、第2移送部204は、カラー光学検査装置1がそれぞれ装着されるよう3個が設けられ、同時に駆動されてもよい。
【0057】
本実施形態において、基板Sを移送する方向に対してカラー光学検査装置1が垂直に交差して移送させながら検査することについて例示したが、これは説明の便宜のためのもので、基板S又はカラー光学検査装置1のいずれか一方にのみ移送しながら検査することも可能である。
【0058】
判断部13は、センサ部12から受信された前記カラーイメージングを介して不良の有無及び不良の種類を判断する。
【0059】
判断部13は、前処理部131,132,133を含む。前処理部131,132,133は、CPU、メモリ、入出力インターフェースなどを備えるコンピュータであってもよい。
【0060】
図5を参照すると、センサ部12の第1センサ部12a,第2センサ部12b,第3センサ部12cはそれぞれ外部の前処理部131,132,133と並列接続され、各前処理部131,132,133は、判断部13に接続されている。
【0061】
3個のカラー光学検査装置1は、基板Sを3個に分割して撮影し、それぞれ撮影されたカラーイメージングは、外部に接続された前処理部131、132、133に伝達される。前処理部131、132、133は、センサ部12からカラーイメージングデータを送受信して処理することができる。前処理部131、132、133が複数備えられることで、判断部13は、高解像度のカラーイメージングファイルを効率よく処理することができ、処理速度を改善することができる。前処理部131、132、133を経たカラーイメージングファイルは、最終的に判断部13に伝送され、判断部13は、受信されたカラーイメージングを通じて不良の有無及び不良の種類を判断することができる。
【0062】
本実施形態によれば、カラー光学検査装置1及びこれを含むシステム2は、ビアホールVのカラーイメージを撮影して検査の正確度を高めることができる。
【0063】
また、カラー光学検査装置1及びこれを含むシステム2は、微細ホールが形成された多孔質セラミック材質の光学検査ステージ20を用いて基板Sの振動を防止し、ビアホールV検査の精密度を高めることができる。
【0064】
また、カラー光学検査装置1及びこれを含むシステム2は、複数の前処理部131,132,133を備え、カラーイメージングの処理速度を高めてビアホールVの高容量のカラーイメージングを迅速に処理し、生産性を高めることができる。
【0065】
以上、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明したが、本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、当技術分野で通常の知識を有する者であれば、前記に基づいて様々な技術的な修正及び変形を適用することができる。例えば、説明された技術が説明された方法とは異なる順序に実行されたり、及び/又は説明されたシステム、構造、装置、回路などの構成要素が説明された方法とは異なる形態に結合又は組み合せわせられたり、他の構成要素又は均等物によって代替、置換されても適切な結果を達成することができる。
【0066】
従って、他の実現、他の実施形態及び特許請求の範囲と均等なものなども後述する請求の範囲の範囲に属する。
[構成1]
基板の上部に設けられ、前記基板のビアホールに光を照射する光源部と、
前記光源部の一側面に設けられ、前記ビアホールから反射される光を集光するレンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリの上部に設けられ、前記レンズアセンブリで集光された光を検出してカラーイメージングを形成するセンサ部と、
前記センサ部から受信された前記カラーイメージングを介して不良の有無及び不良の種類を判断する判断部と、
を含むカラー光学検査装置。
[構成2]
前記センサ部は、ピクセル分解能が1.0μm~1.5μmであるCCDセンサを含む、構成1に記載のカラー光学検査装置。
[構成3]
前記レンズアセンブリの内部には、前記光源部から照射される光の経路を変換するビームスプリッターが備えられる、構成1に記載のカラー光学検査装置。
[構成4]
前記ビームスプリッターは、前記光源部から照射される光は前記基板方向に反射させ、前記ビアホールから反射された光は前記センサ部方向に透過させる、構成3に記載のカラー光学検査装置。
[構成5]
基板が据置される光学検査ステージと、
前記光学検査ステージに設けられ、前記基板を検査する複数のカラー光学検査装置と、
を含み、
前記カラー光学検査装置は、
前記基板の上部に設けられ、前記基板のビアホールに光を照射する光源部と、
前記光源部の一側面に設けられ、前記ビアホールから反射される光を集光するレンズアセンブリと、
前記レンズアセンブリの上部に設けられ、前記レンズアセンブリで集光された光を検出してカラーイメージングを形成するセンサ部と、
前記センサ部から受信された前記カラーイメージングを介して不良の有無及び不良の種類を判断する判断部と、
を含む、カラー光学検査システム。
[構成6]
前記カラー光学検査装置は、前記基板を3等分して撮影するように3個が配置される、構成5に記載のカラー光学検査システム。
[構成7]
前記光学検査ステージは、
テーブルと、
前記テーブル上に設けられ、前記基板を第1方向に移送する第1移送部と、
前記基板の上部に設けられ、前記カラー光学検査装置が装着される検査装置装着部と、
を含む、構成5に記載のカラー光学検査システム。
[構成8]
前記検査装置装着部は、前記第1方向に対して垂直に交差する第2方向に沿って前記カラー光学検査装置を線型移送する第2移送部が備えられる、構成7に記載のカラー光学検査システム。
[構成9]
前記第2移送部は、前記カラー光学検査装置がそれぞれ装着されるように3個が設けられ、同時に駆動される、構成8に記載のカラー光学検査システム。
[構成10]
前記センサ部は、ピクセル分解能が1.0μm~1.5μmであるCCDセンサを含む、構成5に記載のカラー光学検査システム。
[構成11]
前記レンズアセンブリの内部には、前記光源部から照射される光の経路を変換するビームスプリッターが備えられる、構成5に記載のカラー光学検査システム。
[構成12]
前記ビームスプリッターは、前記光源部から照射される光は前記基板方向に反射させ、前記ビアホールから反射された光は前記センサ部方向に透過させる、構成11に記載のカラー光学検査システム。
【符号の説明】
【0067】
1 カラー光学検査装置
10 光源部
101 光照射部
1011 絞り
1012 偏光フィルタ
102 ビームスプリッター
11 レンズアセンブリ
111 レンズアセンブリの端部
1111 フィルタ部
12 センサ部
121 CCDセンサ
122 色フィルタ
123 センサ制御部
13 判断部
2 カラー光学検査システム
20 光学検査ステージ
201 テーブル
202 第1移送部
203 検査装置装着部
204 第2移送部
S 基板
V ビアホール
図1
図2
図3
図4
図5