(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-01
(45)【発行日】2024-08-09
(54)【発明の名称】収穫機の刈取部
(51)【国際特許分類】
A01D 57/03 20060101AFI20240802BHJP
A01D 57/00 20060101ALI20240802BHJP
【FI】
A01D57/03
A01D57/00 F
(21)【出願番号】P 2021079190
(22)【出願日】2021-05-07
【審査請求日】2023-06-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000001052
【氏名又は名称】株式会社クボタ
(74)【代理人】
【識別番号】110001818
【氏名又は名称】弁理士法人R&C
(72)【発明者】
【氏名】加藤 勝秀
【審査官】田辺 義拓
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-063793(JP,A)
【文献】特開2021-006007(JP,A)
【文献】特開2001-120038(JP,A)
【文献】特開2021-069312(JP,A)
【文献】特開2019-198304(JP,A)
【文献】特開2016-082922(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 57/03
A01D 57/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右のリールフレームと、左右方向に沿って前記左右のリールフレームに亘って取り付けられた支持フレームと、前記支持フレームに左右方向で間隔を空けて取り付けられた複数のタインとが設けられ、左右方向に沿った軸芯周りに回転駆動されることにより圃場の作物を後方に向けて掻き込む掻き込みリールと、
前記掻き込みリールにより掻き込まれた作物を受け入れる刈取フレームと、
前記刈取フレームの左右の側壁部における前端部に設けられ、圃場の作物を分草する左右の分草具とが備えられ、
前記掻き込みリールの左右の横側部のうちの少なくとも一方に、前記掻き込みリールと一体で回転する掻き込み部材が設けられ、
前記掻き込み部材の少なくとも一部が、前記リールフレームに対して横外側に位置し、且つ、平面視で、前記掻き込み部材の移動軌跡が、前記掻き込み部材が設けられた側の前記分草具と重複する収穫機の刈取部。
【請求項2】
前記掻き込み部材が、前記掻き込みリールにおける前記リールフレームに対して横外側の部分に設けられている請求項1に記載の収穫機の刈取部。
【請求項3】
前記支持フレームがパイプ状に構成され、
前記支持フレームの横端部の開口部分に、左右方向に沿って挿入して固定可能及び抜き出し可能な支持軸が備えられ、
前記掻き込み部材が、前記支持軸に取り付けられている請求項2に記載の収穫機の刈取部。
【請求項4】
前記掻き込み部材が設けられた側の前記分草具から前記刈取フレームの左右中央部に向けて突出するように、前記掻き込み部材が設けられた側の前記分草具に取付可能及び取外可能で、作物の株元を前記刈取フレームの左右中央部に向けて案内可能な案内部材が備えられ、
平面視で、前記掻き込み部材の移動軌跡が、前記案内部材と重複する請求項1~3のうちのいずれか一項に記載の収穫機の刈取部。
【請求項5】
前記案内部材が、前記掻き込み部材が設けられた側の前記分草具の前端部に、取付可能である請求項4に記載の収穫機の刈取部。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、収穫した作物の全てを脱穀装置に送り込んで処理する収穫機において、圃場の作物を収穫する刈取部の構成に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に開示されているように、収穫機の一例であるコンバインでは、左右の分草具と掻き込みリールとを有する刈取部が設けられている。これにより、圃場の作物の株元付近が、分草具により分草され、圃場の作物の上部が、掻き込みリールのタインにより後方に向けて掻き込まれて、圃場の作物が刈取部により刈り取られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
圃場において例えば背の高い作物が存在する部分を分草具が通過した場合、分草具により作物の株元が刈取部の左右中央部に向けて案内されるのに対して、作物の上部が刈取部の外側に向けて倒れると、掻き込みリールの横側部のタインが作物を後方に掻き込めないという状態が発生する可能性がある。
【0005】
本発明は、収穫機の刈取部において、圃場における分草具の付近の作物を掻き込みリールにより無駄なく後方に掻き込むことができるように構成することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の収穫機の刈取部は、左右のリールフレームと、左右方向に沿って前記左右のリールフレームに亘って取り付けられた支持フレームと、前記支持フレームに左右方向で間隔を空けて取り付けられた複数のタインとが設けられ、左右方向に沿った軸芯周りに回転駆動されることにより圃場の作物を後方に向けて掻き込む掻き込みリールと、前記掻き込みリールにより掻き込まれた作物を受け入れる刈取フレームと、前記刈取フレームの左右の側壁部における前端部に設けられ、圃場の作物を分草する左右の分草具とが備えられ、前記掻き込みリールの左右の横側部のうちの少なくとも一方に、前記掻き込みリールと一体で回転する掻き込み部材が設けられ、前記掻き込み部材の少なくとも一部が、前記リールフレームに対して横外側に位置し、且つ、平面視で、前記掻き込み部材の移動軌跡が、前記掻き込み部材が設けられた側の前記分草具と重複する。
【0007】
圃場において、例えば背の高い作物が存在する部分を分草具が通過した場合、分草具の付近の作物が刈取部の外側に向けて倒れたとする。
本発明によると、掻き込み部材が掻き込みリールの左右の横側部のうちの少なくとも一方に設けられ、平面視で、掻き込み部材の移動軌跡が、掻き込み部材が設けられた側の分草具と重複している。
これにより、分草具の付近の作物が刈取部の外側に向けて倒れたとしても、この作物に掻き込み部材が掛かり易くなるのであり、掻き込み部材は圃場における分草具の付近の作物を後方に無駄なく掻き込むことができるので、刈取部の刈取性能を向上させることができる。
【0008】
本発明において、前記掻き込み部材が、前記掻き込みリールにおける前記リールフレームに対して横外側の部分に設けられていると好適である。
【0009】
本発明によると、掻き込み部材が掻き込みリールに対して十分に横外側の位置に配置されるので、平面視で掻き込み部材の移動軌跡が掻き込み部材が設けられた側の分草具と重複する構成を、容易に得ることができる。
【0010】
本発明において、前記支持フレームがパイプ状に構成され、前記支持フレームの横端部の開口部分に、左右方向に沿って挿入して固定可能及び抜き出し可能な支持軸が備えられ、前記掻き込み部材が、前記支持軸に取り付けられていると好適である。
【0011】
掻き込みリールにおいて、タインを支持する支持フレームはパイプ状に構成されることが多い。
本発明によると、掻き込み部材が支持軸に取り付けられており、支持軸を支持フレームの横端部の開口部分に挿入して固定することにより、掻き込み部材を、掻き込みリールにおけるリールフレームに対して横外側の部分に容易に設けることができる。支持軸を支持フレームの横端部の開口部分から抜き出すことにより、掻き込み部材を、掻き込みリールから容易に取り外すことができる。これにより、掻き込み部材の取り付け及び取り外しの構造を、簡素に構成することができる。
【0012】
本発明において、前記掻き込み部材が設けられた側の前記分草具から前記刈取フレームの左右中央部に向けて突出するように、前記掻き込み部材が設けられた側の前記分草具に取付可能及び取外可能で、作物の株元を前記刈取フレームの左右中央部に向けて案内可能な案内部材が備えられ、平面視で、前記掻き込み部材の移動軌跡が、前記案内部材と重複すると好適である。
【0013】
本発明によると、案内部材が分草具に取り付けられることにより、案内部材は分草具の一部分となるのであり、案内部材によって分草具の付近の作物が刈取フレームの左右中央部に向けて案内され易くなり、分草具の付近の作物に掻き込み部材が掛かり易くなって、分草具の付近の作物を後方に無駄なく掻き込むことができる。
【0014】
本発明によると、案内部材は、掻き込み部材が設けられた側の分草具から刈取フレームの左右中央部に向けて突出するので、平面視で掻き込み部材の移動軌跡が案内部材(分草具)と重複する構成を、容易に得ることができる。案内部材が不要な場合には、案内部材を分草具から取り外せばよい。
【0015】
本発明において、前記案内部材が、前記掻き込み部材が設けられた側の前記分草具の前端部に、取付可能であると好適である。
【0016】
掻き込みリールの回転に伴って、掻き込み部材が、掻き込みリールの上部から下降しながら掻き込みリールの前部に移動し、掻き込みリールの前部から下降しながら掻き込みリールの後部に移動する前半領域において、案内部材と掻き込み部材の前半領域とが接近することになる。
これにより、分草具の付近の作物に掻き込み部材が掛かり易くなるのであり、掻き込み部材は圃場における分草具の付近の作物を後方に無駄なく掻き込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図2】刈取部の分草具及び掻き込みリールの付近の左側面図である。
【
図3】刈取部の左の分草具及び掻き込みリールの左部の付近の斜視図である。
【
図4】刈取部の左の分草具及び掻き込みリールの左部の付近の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
図1~
図4に、収穫機の一例である普通型のコンバインが示されており、
図1~
図4において、Fは前方向を示し、Bは後方向を示し、Uは上方向を示し、Dは下方向を示し、Rは右方向を示し、Lは左方向を示している。
【0019】
(コンバインの全体構成)
図1に示すように、クローラ型式の走行装置2により機体1が支持されて、機体1の左部に脱穀装置3が設けられ、機体1の右部にグレンタンク4が設けられており、作物の排出装置5がグレンタンク4の後部の下部に接続されている。フィーダ6が、脱穀装置3の前部に接続されて前方に向けて延出されており、刈取部7がフィーダ6の前部に連結されている。運転部8が、機体1の前部の右部に設けられている。
【0020】
機体1の前進に伴って、圃場の作物が刈取部7により刈り取られ、刈り取られた作物がフィーダ6により脱穀装置3に搬送され脱穀処理されて、脱穀処理された作物がグレンタンク4に供給されて貯留される。グレンタンク4が満杯になると、グレンタンク4の作物を排出装置5によって排出する。
【0021】
(刈取部の構成)
図1に示すように、刈取部7に、刈取フレーム9と、分草具10と、掻き込みリール11と、切断装置12と、横送りスクリュー13とが設けられている。
【0022】
刈取フレーム9は、刈取部7の骨格となるものであり、刈取部7の左右方向の全幅に亘って設けられて、刈取フレーム9の後部がフィーダ6に連結されている。刈取フレーム9の左右に側壁部14が設けられ、左右の側壁部14の前端部に、左右の分草具10が設けられている。
【0023】
バリカン型式の切断装置12が、刈取フレーム9の前部に設けられて、左右の側壁部14の間に配置されている。掻き込みリール11が、刈取フレーム9の上部に支持され、横送りスクリュー13が、刈取フレーム9の左右の側壁部14に亘って支持されている。
【0024】
以上の構成により、機体1の前進に伴って、圃場の作物が、左右の分草具10により分草され、掻き込みリール11により刈取フレーム9に向けて掻き込まれ、作物の株元が切断装置12により切断される。作物が刈取フレーム9に受け入れられると、作物は横送りスクリュー13により刈取フレーム9の左右中央部に向けて搬送され、横送りスクリュー13からフィーダ6に送り込まれる。
【0025】
(掻き込みリールの構成)
図1~
図4に示すように、掻き込みリール11に、左右のリールフレーム15と、左右方向に沿って左右のリールフレーム15に亘って取り付けられた支持フレーム16と、支持フレーム16に左右方向で間隔を空けて取り付けられた複数のタイン17とが設けられている。
【0026】
左右の支持アーム18が、刈取フレーム9の後部の右部及び左部に支持されて、前方に向けて延出されている。掻き込みリール11(リールフレーム15)の右部及び左部が、左右方向に沿った軸芯P1周りに回転可能に、左右の支持アーム18の前部に支持されており、掻き込みリール11(リールフレーム15)が
図1及び
図2の反時計方向に回転駆動される。
【0027】
支持フレーム16は、リールフレーム15の外端部に、左右方向に沿った軸芯周りに回転可能に支持されており、リールフレーム15の回転に伴って支持フレーム16を
図1及び
図2の時計方向に回転させる姿勢維持機構(図示せず)が設けられている。
【0028】
掻き込みリール11(リールフレーム15)が
図1及び
図2の反時計方向に回転駆動されるのに伴って、姿勢維持機構により支持フレーム16が
図1及び
図2の時計方向に回転することによって、タイン17は常に下方に向けて延出された姿勢に維持される。
これにより、掻き込みリール11の支持フレーム16及びタイン17により、圃場の作物が後方に向けて掻き込まれ、刈取フレーム9に受け入れられる。
【0029】
(掻き込み部材の構成)
図2,3,4に示すように、掻き込み部材19が、以下の説明のように、掻き込みリール11における左のリールフレーム15に対して横外側の部分に設けられている(掻き込み部材19が掻き込みリール11の左の横側部に設けられた状態に相当)。
【0030】
掻き込みリール11において、支持フレーム16は、断面丸形状のパイプ状に構成されており、支持フレーム16の左の横端部の開口部分16aが、左のリールフレーム15から左方に向けて露出している。
【0031】
支持フレーム16の開口部分16aに、左右方向に沿って挿入して固定可能及び抜き出し可能な支持軸20が設けられており、線材が折り曲げられて構成された掻き込み部材19が、支持軸20のブラケット20aにボルト21によって取り付けられている。
【0032】
図2,3,4に示す状態は、支持軸20が、支持フレーム16の開口部分16aに挿入され、ボルト22が支持フレーム16及び支持軸20に亘って固定された状態である。この状態で、掻き込み部材19が、側面視でタイン17よりも少し後方に位置して(
図2参照)、常に下方に向けて延出された姿勢に維持しながら、掻き込みリール11と一体で回転する。
【0033】
ボルト22を取り外すことにより、支持軸20を支持フレーム16の開口部分16aから左方に抜き出し可能である。支持軸20を支持フレーム16の開口部分16aから抜き出すことにより、掻き込み部材19を掻き込みリール11から取り外すことができる。
【0034】
(左の分草具及び案内部材と掻き込み部材との構成)
図2,3,4に示すように、左右の分草具10は、板材が折り曲げられて、平面視で三角形状に構成されており、掻き込みリール11の左右のリールフレーム15の下方に配置されている。
【0035】
平面視で三角系状の案内部材23が設けられており、案内部材23が左の分草具10の前端部にボルト24によって取り付けられている(案内部材23が、掻き込み部材19が設けられた側の分草具10の前端部に取付可能である状態に相当)。
【0036】
案内部材23は、左の分草具10に取り付けられていると、左の分草具10から刈取フレーム9の左右中央部に向けて突出しており、作物の株元を刈取フレーム9の左右中央部に向けて案内可能である。案内部材23が不要である場合には、ボルト24を取り外すことにより、案内部材23を左の分草具10から取り外すことができる。
【0037】
図3及び
図4に示すように、掻き込みリール11が回転駆動されると、平面視で掻き込み部材19は、掻き込みリール11の左のリールフレーム15と、左の分草具10及び側壁部14との間を通過する。
【0038】
掻き込みリール11が回転駆動された際、平面視で、掻き込み部材19の移動軌跡A1が、案内部材23と重複しており、掻き込み部材19が設けられた側である左の分草具10の後部において刈取フレーム9の左右中央側の部分と重複している。
【0039】
圃場において例えば背の高い作物が存在する部分を左の分草具10が通過した場合、左の分草具10における刈取フレーム9の左右中央側の部分の付近の作物が、刈取部7の外側に向けて倒れたとする。
【0040】
左の分草具10における刈取フレーム9の左右中央側の部分の付近の作物において、作物の株元が案内部材23及び左の分草具10により、刈取フレーム9の左右中央部に向けて案内され、この作物に掻き込み部材19が掛かり易くなる。
これにより、前述の作物は、掻き込み部材19により無駄なく後方に掻き込まれるのであり、掻き込み部材19が側面視でタイン17よりも少し後方に位置していることにより(
図2参照)、掻き込み部材19により上方に持ち上げられる。
【0041】
(発明の実施の第1別形態)
掻き込み部材19が、掻き込みリール11における右のリールフレーム15に対して横外側の部分に設けられてもよい。この場合、案内部材23は右の分草具10に取り付けられる。
【0042】
掻き込み部材19が、掻き込みリール11における左右のリールフレーム15に対して横外側の部分に設けられてもよい。この場合、案内部材23は左右の分草具10に取り付けられる。
【0043】
(発明の実施の第2別形態)
掻き込みリール11において、掻き込み部材19が全ての支持フレーム16に設けられなくてもよく、掻き込み部材19が設けられた支持フレーム16と、掻き込み部材19が設けられていない支持フレーム16とが、掻き込みリール11の回転方向に沿って交互に現出するように配置されてもよい。
【0044】
掻き込みリール11において、掻き込み部材19が1個の支持フレーム16又は2個の支持フレーム16に設けられてもよい。
掻き込みリール11において、掻き込み部材19が2個の支持フレーム16に設けられる場合、掻き込み部材19が、180度の位相がずれた位置に配置されるように構成すればよい。
【0045】
(発明の実施の第3別形態)
掻き込み部材19が、掻き込みリール11における左のリールフレーム15に対して掻き込みリール11の左右中央側の部分に設けられてもよい。この場合、案内部材23は左の分草具10に取り付けられる。
【0046】
掻き込み部材19が、掻き込みリール11における右のリールフレーム15に対して掻き込みリール11の左右中央側の部分に設けられてもよい。この場合、案内部材23は右の分草具10に取り付けられる。
【0047】
掻き込み部材19が、掻き込みリール11における左右のリールフレーム15に対して掻き込みリール11の左右中央側の部分に設けられてもよい。この場合、案内部材23は左右の分草具10に取り付けられる。
【0048】
以上の構成の場合、掻き込みリール11において、支持フレーム16の左右方向での端部に設けられたタイン17を、掻き込み部材としてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、収穫した作物の全てを脱穀装置に送り込んで処理する収穫機の刈取部に適用できる。
【符号の説明】
【0050】
9 刈取フレーム
10 分草具
11 掻き込みリール
14 側壁部
15 リールフレーム
16 支持フレーム
16a 開口部分
17 タイン
19 掻き込み部材
20 支持軸
23 案内部材
A1 移動軌跡
P1 軸芯