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特許7531533固定装置及びそれを用いる乗用装置、荷受装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-01
(45)【発行日】2024-08-09
(54)【発明の名称】固定装置及びそれを用いる乗用装置、荷受装置
(51)【国際特許分類】
   B62B 9/12 20060101AFI20240802BHJP
   B62B 3/02 20060101ALI20240802BHJP
   B62B 5/00 20060101ALI20240802BHJP
【FI】
B62B9/12 Z
B62B3/02 F
B62B5/00 L
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022009780
(22)【出願日】2022-01-26
(65)【公開番号】P2022115828
(43)【公開日】2022-08-09
【審査請求日】2022-01-26
(31)【優先権主張番号】202110120332.3
(32)【優先日】2021-01-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517042092
【氏名又は名称】ワンダーランド スイツァーランド アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】フ、シュピン
(72)【発明者】
【氏名】シャオ、シャオホン
【審査官】結城 健太郎
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-247219(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0187914(US,A1)
【文献】特開2005-231498(JP,A)
【文献】特開2019-98192(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第110962906(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第103863380(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62B 9/10, 3/02, 5/00, 7/14,
A47D 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
荷受装置を乗用装置に離脱可能に固定するための固定装置であって、
前記荷受装置及び前記乗用装置の一方に設けられる係合機構と、
前記荷受装置及び前記乗用装置の他方に設けられる係合座と、を含み、
前記係合機構が前記係合座に係合された場合、前記係合機構と前記係合座との間がロック又はロック解除可能であり、
前記係合機構内には、ロック解除保持機構が設けられ、
前記ロック解除保持機構は、前記係合機構に設けられたロック解除保持部材を含み、
前記ロック解除保持部材は、ロック接合孔と、ロック解除接合孔と、を含み、
前記ロック接合孔及び前記ロック解除接合孔は、ロック解除部材に対向する前記ロック解除保持部材の表面に位置し、且つ、前記ロック解除保持部材を離脱位置と接合位置との間で移動可能にさせ、
前記ロック解除保持機構は、前記係合機構と前記係合座との間がロック解除された場合、前記係合機構と前記係合座との間をロック解除状態に維持させることができる、
ことを特徴とする固定装置。
【請求項2】
前記係合機構には、ロック位置とロック解除位置との間で移動可能な第1ロック部材が設けられ、
前記係合座には、前記第1ロック部材にロック可能な第2ロック部材が設けられ、
前記第1ロック部材が前記ロック位置に位置する場合、前記第1ロック部材と前記第2ロック部材とがロックされることにより、前記係合機構が前記係合座から離脱することを阻止し、
前記第1ロック部材が前記ロック解除位置に位置する場合、前記第1ロック部材と前記第2ロック部材とがロック解除されることにより、前記係合機構が前記係合座から離脱することを許容する、
ことを特徴とする請求項1に記載の固定装置。
【請求項3】
前記係合機構は、前記係合機構に設けられる前記ロック解除部材を含み、
前記ロック解除部材は、前記係合機構の外部から操作されることにより第1位置から第2位置まで移動可能であり、
前記ロック解除部材が前記第1位置から前記第2位置まで移動された場合、前記ロック解除部材は、前記第1ロック部材をそれに応じて前記ロック位置から前記ロック解除位置まで移動するように駆動させることができる、
ことを特徴とする請求項2に記載の固定装置。
【請求項4】
前記ロック解除部材には、保持接合部が設けられ、
前記ロック解除保持部材の前記ロック接合孔及び前記ロック解除接合孔は、前記ロック解除保持部材が離脱位置に位置する場合、いずれも前記保持接合部に接合されず、
前記ロック解除保持部材の前記ロック接合孔及び前記ロック解除接合孔の一方は、前記ロック解除保持部材が接合位置に位置する場合、前記保持接合部に接合されることにより前記ロック解除部材を前記第1位置又は前記第2位置に制限する、
ことを特徴とする請求項3に記載の固定装置。
【請求項5】
前記ロック解除保持部材は、ボスをさらに含み、
前記ボスは、前記ロック解除保持部材が離脱位置に位置する場合、前記係合機構の外部まで延出し、
前記係合機構が前記係合座に係合される場合、前記係合座の壁が前記ボスを押圧することによって、前記ロック解除保持部材を前記接合位置まで移動させる、
ことを特徴とする請求項4に記載の固定装置。
【請求項6】
前記ボスに対応する前記係合座の内壁の位置には、凸リブが設けられ、
前記係合機構が前記係合座に係合される場合、前記凸リブが前記ボスを押圧することによって、前記ロック解除保持部材を前記接合位置まで移動させる、
ことを特徴とする請求項5に記載の固定装置。
【請求項7】
前記ロック接合孔と前記ロック解除接合孔との間は、第1切り欠きにより連通され、
前記第1切り欠きの幅は、前記ロック接合孔の直径及び前記ロック解除接合孔の直径より小さく、且つ前記保持接合部の直径より小さく設けられる、
ことを特徴とする請求項4に記載の固定装置。
【請求項8】
前記係合座は、開口を有する中空ハウジングであり、
前記第2ロック部材は、前記中空ハウジングに位置するロック孔であり、
前記第1ロック部材は、
前記係合機構の外部まで延出することにより前記係合座のロック孔にロックされ、又は、前記係合機構の内部まで後退することにより前記係合座のロック孔からロック解除可能になるロック突起と、
前記第1ロック部材の一端に位置する第1枢軸であって、前記係合機構に回転可能に設けられることにより、前記第1ロック部材を前記第1枢軸の回りに前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で回転可能にさせる第1枢軸と、
前記第1ロック部材の他端に位置する可動部と、を含み、
前記可動部は、前記ロック解除部材により駆動されることにより前記第1ロック部材を前記ロック位置から前記ロック解除位置まで回転させることで、前記ロック突起が前記係合機構の内部まで後退して前記係合座のロック孔からロック解除可能になる、
ことを特徴とする請求項3に記載の固定装置。
【請求項9】
前記ロック解除部材は、
前記ロック解除部材の一端に位置するとともに、前記係合機構の外部に露出される押圧部と、
前記ロック解除部材の中間部に位置する第2枢軸であって、前記係合機構に回転可能に設けられることにより、前記ロック解除部材を前記第2枢軸の回りに前記第1位置と前記第2位置との間で回転可能にさせる第2枢軸と、
前記ロック解除部材の他端に位置し、前記第1ロック部材に接触するとともに、前記第1ロック部材を前記ロック位置から前記ロック解除位置まで移動するように駆動可能な駆動部と、を含む、
ことを特徴とする請求項8に記載の固定装置。
【請求項10】
前記係合座は、開口を有する中空ハウジングであり、
前記第2ロック部材は、前記中空ハウジングに位置するロック孔であり、
前記第1ロック部材は、
前記第1ロック部材の一端に位置するとともに、前記係合機構の外部まで延出することにより前記係合座のロック孔にロックされ、又は、前記係合機構の内部まで後退することにより前記係合座のロック孔からロック解除されるロック突起と、
前記第1ロック部材の中間部に位置する第1枢軸であって、前記係合機構の回転穴に回転可能に設けられることにより、前記第1ロック部材を前記第1枢軸の回りにロック位置とロック解除位置との間で回転可能にさせる第1枢軸と、
前記ロック突起に対する前記第1ロック部材の他端に位置し、前記係合機構の外部に露出される押圧部と、を含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の固定装置。
【請求項11】
前記第1ロック部材には、保持突起が設けられ、
前記ロック解除保持機構は、前記係合機構の対応する位置に設けられるロック保持孔及びロック解除保持孔を含み、
前記保持突起は、前記第1ロック部材が前記ロック位置に位置する場合、前記ロック保持孔に位置することにより前記第1ロック部材を前記ロック位置に制限し、
前記保持突起は、前記第1ロック部材が前記ロック解除位置に位置する場合、前記ロック解除保持孔に位置することにより前記第1ロック部材を前記ロック解除位置に制限し、
前記ロック保持孔と前記ロック解除保持孔とは、第2切り欠きにより連通され、
前記第2切り欠きの幅は、前記ロック保持孔の直径及び前記ロック解除保持孔の直径より小さく、且つ前記保持突起の直径より小さく設けられる、
ことを特徴とする請求項10に記載の固定装置。
【請求項12】
前記係合機構の底部には、バネ位置決め部材が設けられ、
前記バネ位置決め部材には、位置決め弾性部材が接続され、
前記係合機構が前記係合座に係合され、且つ前記第1ロック部材と前記第2ロック部材とがロックされる場合、前記バネ位置決め部材は、前記係合機構内に引き込まれ、前記位置決め弾性部材は、圧縮され、
前記第1ロック部材と前記第2ロック部材とがロック解除された場合、前記位置決め弾性部材は、前記係合機構及び前記荷受装置を上方に突き上げることができる、
ことを特徴とする請求項2に記載の固定装置。
【請求項13】
乗用装置であって、
請求項1から請求項12のうちいずれか1項に記載の固定装置を用いる、
ことを特徴とする乗用装置。
【請求項14】
荷受装置であって、
請求項1から請求項12のうちいずれか1項に記載の固定装置を用いる、
ことを特徴とする荷受装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗用装置及び荷受装置に関し、より具体的には、荷受装置を乗用装置に離脱可能に固定する固定装置に関する。
【背景技術】
【0002】
日常生活において、例えば、ラック(Rack)、ベビーカー又は野菜を買うための小型カートなどの様々な乗用装置が使用される場合がある。乗用装置には、例えば、チャイルドシート、チャイルド用リクライニングシート又は野菜かごなどの人や物を載せるための荷受装置が取り付けられる。しかし、従来の乗用装置は、例えば、荷受装置及び乗用装置が固定されるので、両者を離脱させることができなくなったり、荷受装置が乗用装置に着脱可能に取り付けられるものの、取付けや取り外しが不便になったりする。例えば、ユーザが荷受装置を乗用装置から取り外す場合、ロックを解除するとともに荷受装置を取り外す必要があるので、操作が非常に不便になったりするなどの欠点がある(例えば、米国特許出願公開第2007/0187914号明細書を参照)



【0003】
このため、従来技術に存在する上記の問題を回避することを可能にするために、荷受装置を乗用装置に離脱(分離)可能に固定する固定装置を開発する必要がある。
【0004】
上記の従来技術における説明は、背景技術のみを提供するものであり、上記の従来技術が本発明の従来技術を構成することは認められておらず、また、上記の従来技術のいずれかの説明は、本発明のいずれかの部分として解釈されるべきではない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、荷受装置を乗用装置に離脱可能に固定する固定装置を提供することであり、ユーザがロック解除操作を1回行えば、ユーザが荷受装置を乗用装置から取り外さない場合でも、固定装置がロック解除状態に維持され、その後、ユーザが荷受装置を取り外す場合、ロック解除操作を繰り返し行う必要がない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ここに体現され且つ概説されるように、これら及び他の利点を実現するために、及び本発明の目的に基づき、荷受装置を乗用装置に離脱可能に固定するための固定装置を提供する。前記固定装置は、前記荷受装置及び前記乗用装置の一方に設けられる係合機構と、前記荷受装置及び前記乗用装置の他方に設けられる係合座と、を含み、ここで、前記係合機構が前記係合座に係合された場合、前記係合機構と前記係合座との間がロック又はロック解除可能であり、ここで、前記係合機構内には、ロック解除保持機構が設けられ、前記係合機構と前記係合座との間がロック解除された場合、前記ロック解除保持機構は、前記係合機構と前記係合座との間をロック解除状態に維持させることができる。
【0007】
一実施例において、前記係合機構には、ロック位置とロック解除位置との間で移動可能な第1ロック部材が設けられ、前記係合座には、前記第1ロック部材にロック可能な第2ロック部材が設けられ、前記第1ロック部材が前記ロック位置に位置する場合、前記第1ロック部材が前記第2ロック部材とロックされることにより、前記係合機構が前記係合座から離脱することを阻止し、前記第1ロック部材が前記ロック解除位置に位置する場合、前記第1ロック部材と前記第2ロック部材とがロック解除されることにより、前記係合機構が前記係合座から離脱することを許容する。
【0008】
一実施例において、前記係合機構は、前記係合機構に設けられるロック解除部材をさらに含み、前記ロック解除部材は、前記係合機構の外部から操作されることによって第1位置から第2位置まで移動することができ、且つ、前記ロック解除部材が前記第1位置から前記第2位置まで移動する場合、前記ロック解除部材は、前記第1ロック部材がそれに応じて前記ロック位置から前記ロック解除位置まで移動されるように駆動することができる。
【0009】
一実施例において、前記ロック解除部材には、保持接合部が設けられ、前記ロック解除保持機構は、前記係合機構内に位置するロック解除保持部材を含み、前記ロック解除保持部材は、ロック接合孔と、ロック解除接合孔と、を含み、前記ロック接合孔及び前記ロック解除接合孔は、前記ロック解除部材に対向する前記ロック解除保持部材の表面に位置し、且つ、前記ロック解除保持部材は、離脱位置と接合位置との間で移動することができ、ここで、前記ロック解除保持部材が離脱位置に位置する場合、前記ロック解除保持部材の前記ロック接合孔及び前記ロック解除接合孔は、いずれも前記保持接合部に接合されず、前記ロック解除保持部材が接合位置に位置する場合、前記ロック解除保持部材の前記ロック接合孔及び前記ロック解除接合孔の一方は、前記保持接合部に接合されることにより前記ロック解除部材を前記第1位置又は前記第2位置に制限する。
【0010】
一実施例において、前記ロック解除保持部材が離脱位置に位置する場合、前記ロック解除保持部材は、前記ロック解除部材から予め設定された距離を離れる。
【0011】
一実施例において、前記ロック解除保持部材は、ボスをさらに含み、前記ロック解除保持部材が離脱位置に位置する場合、前記ボスは、前記係合機構の外部まで延出し、前記係合機構が前記係合座に係合される場合、前記係合座の壁が前記ボスを押圧することにより前記ロック解除保持部材を前記接合位置まで移動させる。
【0012】
一実施例において、前記ボスに対応する前記係合座の内壁の位置には、凸リブが設けられ、前記係合機構が前記係合座に係合される場合、前記凸リブは、前記ボスを押圧することにより前記ロック解除保持部材を前記接合位置まで移動させる。
【0013】
一実施例において、前記ロック解除保持部材には、ロック解除保持弾性部材が接続され、前記ロック解除保持弾性部材は、前記ロック解除保持部材が前記離脱位置まで移動するように駆動する。
【0014】
一実施例において、ロック接合孔とロック解除接合孔との間は、第1切り欠きにより連通され、前記第1切り欠きの幅は、前記ロック接合孔の直径及び前記ロック解除接合孔の直径より小さく、且つ前記保持接合部の直径より小さく設けられる。
【0015】
一実施例において、少なくとも前記第1切り欠きが形成されている前記ロック解除保持部材の部分は、弾性を有することによって、前記ロック解除部材が外力により前記第1位置から前記第2位置まで移動する場合、前記ロック解除部材に設けられる前記保持接合部は、阻力に抗して前記ロック接合孔から前記第1切り欠きを介して前記ロック解除接合孔まで移動することができる。
【0016】
一実施例において、前記係合座は、開口を有する中空ハウジングであり、前記第2ロック部材は、前記中空ハウジングに位置するロック孔であり、前記第1ロック部材は、前記係合機構の外部まで延出することによって前記係合座のロック孔にロックされたり、前記係合機構の内部まで後退することによって前記係合座のロック孔からロック解除されたりすることができるロック突起と、前記第1ロック部材の一端に位置し、前記係合機構に回転可能に設けられることにより、前記第1ロック部材を前記第1枢軸の回りに前記ロック位置と前記ロック解除位置との間で回転させることができる第1枢軸と、前記第1ロック部材の他端に位置する可動部と、を含み、ここで、前記可動部は、前記ロック解除部材により駆動されて前記第1ロック部材を前記ロック位置から前記ロック解除位置まで回転させることにより、前記ロック突起が前記係合機構の内部まで後退されて前記係合座のロック孔からロック解除されることができる。
【0017】
一実施例において、前記ロック解除部材は、前記ロック解除部材の一端に位置し且つ前記係合機構の外部に露出される押圧部と、前記ロック解除部材の中間部に位置し、前記係合機構に回転可能に設けられることにより、前記ロック解除部材を前記第2枢軸の回りに前記第1位置と前記第2位置との間で回転させることができる第2枢軸と、前記ロック解除部材の他端に位置し、前記第1ロック部材に接触するとともに前記第1ロック部材が前記ロック位置から前記ロック解除位置まで移動されるように駆動することができる駆動部と、を含む。
【0018】
一実施例において、前記係合座は、開口を有する中空ハウジングであり、前記第2ロック部材は、前記中空ハウジングに位置するロック孔であり、前記第1ロック部材は、前記係合機構の外部まで延出することによって前記係合座のロック孔にロックされたり、前記係合機構の内部まで後退することによって前記係合座のロック孔からロック解除されたりすることができるロック突起と、前記第1ロック部材の中間部に位置し、前記係合機構の回転穴に回転可能に設けられることにより、前記第1ロック部材を前記第1枢軸の回りにロック位置とロック解除位置との間で回転させることができる第1枢軸と、前記第1ロック部材の他端に位置し且つ前記係合機構の外部に露出される押圧部と、を含む。
【0019】
一実施例において、前記第1ロック部材には、保持突起が設けられ、前記ロック解除保持機構は、前記係合機構の対応する位置に設けられるロック保持孔及びロック解除保持孔を含み、ここで、前記第1ロック部材が前記ロック位置に位置する場合、前記保持突起は、前記ロック保持孔に位置することにより、前記第1ロック部材を前記ロック位置に制限し、前記第1ロック部材が前記ロック解除位置に位置する場合、前記保持突起は、前記ロック解除保持孔に位置することにより、前記第1ロック部材を前記ロック解除位置に制限し、ここで、前記ロック保持孔と前記ロック解除保持孔は、第2切り欠きにより連通し、前記第2切り欠きの幅は、前記ロック保持孔の直径及び前記ロック解除保持孔の直径より小さく、且つ前記保持突起の直径より小さく設けられる。
【0020】
一実施例において、前記第2切り欠きが形成されている前記係合機構の部分は、弾性を有することにより、前記第1ロック部材が外力によって前記ロック位置から前記ロック解除位置まで移動する場合、前記保持突起は、阻力に抗して前記ロック保持孔から前記ロック解除保持孔まで移動することができる。
【0021】
一実施例において、前記係合座は、開口を有する中空ハウジングであり、前記係合機構は、固定部と、前記固定部から延出する係合部と、を有し、ここで、前記固定部は、前記係合機構を前記荷受装置に固定するためのものであり、前記係合部は、前記開口を介して前記中空ハウジングの内部に進入したり、前記中空ハウジングの内部から退出したりすることにより、前記係合機構と前記係合座との間の係合及び離脱を実現することができる。
【0022】
一実施例において、前記カートに固定される前記係合座又は前記係合機構は、複数であり、且つ、複数の前記係合座又は複数の前記係合機構は、それぞれ前記カートの異なる位置に固定されることにより、前記荷受装置は、前記カートの異なる位置に固定されることができる。
【0023】
一実施例において、前記係合機構の底部には、バネ位置決め部材が設けられ、前記バネ位置決め部材には、位置決め弾性部材が接続され、前記係合機構が前記係合座に係合され、且つ前記第1ロック部材と前記第2ロック部材とがロックされる場合、前記バネ位置決め部材は、前記係合機構内に引き込まれ、前記位置決め弾性部材は、圧縮され、前記第1ロック部材と前記第2ロック部材とがロック解除された場合、前記位置決め弾性部材は、前記係合機構及び前記荷受装置を上方に突き上げることができる。
【0024】
他の態様によれば、本発明は、前記固定装置を用いる乗用装置を提供する。
【0025】
別の態様によれば、本発明は、前記固定装置を用いる荷受装置を提供する。
【0026】
本発明の有益な効果は、本発明に係る固定装置によれば、荷受装置をカートにさらに安全に固定することができるとともに、ユーザがロック解除操作を1回行えば、ユーザが荷受装置を乗用装置から取り外さない場合でも、固定装置がロック解除状態に維持され、その後、ユーザが荷受装置を取り外す場合、ロック解除操作を繰り返し行う必要がないことにある。
【0027】
以下の図面を参照した本発明の詳細な説明から、本発明の前述及び他の目的、特徴、方面及び利点はより明らかになる。
【0028】
添付の図面は、本明細書に含まれて本発明のさらなる理解を提供するために用いられ、かつ本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、添付の図面は、本発明の実施例を示し、かつ以下の説明と併せて本発明の概念を説明するために用いられる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1A】本発明に係る固定装置によりカートに固定された後の荷受装置の斜視図である。
図1B】本発明に係る固定装置によりラックに固定される前の荷受装置の斜視図である。
図2図1Aにおけるカートから荷受装置が取り外された後の斜視図である。
図3図1Aにおける荷受装置の斜視図である。
図4図1Aにおける荷受装置のフレーム構造の斜視図である。
図5】本発明に係る固定装置によりカートに固定された荷受装置のフレーム構造の斜視図である。
図6】荷受装置のフレーム構造及びカートの分解斜視図である。
図7】本発明の一実施例に係る固定装置の係合座を示す図である。
図8】第1ロック部材がロック位置に位置する場合における本発明の第1の好ましい実施例に係る係合機構の内部構造の状態を示す部分断面図である。
図9】第1ロック部材がロック解除位置に位置する場合における本発明の第1の好ましい実施例に係る係合機構の内部構造の状態を示す部分断面図である。
図10】本発明の第1の好ましい実施例に係る係合機構の内部構造を示す分解斜視図である。
図11】本発明の第1の好ましい実施例に係るロック解除部材の斜視図である。
図12】本発明の第1の好ましい実施例に係るロック解除保持部材の斜視図である。
図13】本発明の第1の好ましい実施例に係るロック解除保持部材のロック接合孔が保持接合部に接合される状態を示す部分断面図である。
図14】本発明の第1の好ましい実施例に係るロック解除保持部材のロック解除接合孔が保持接合部に接合される状態を示す部分断面図である。
図15】本発明の第1の好ましい実施例に係るロック解除保持部材が離脱位置に位置する状態を示す部分断面図である。
図16】本発明の第1の好ましい実施例に係るロック解除保持部材が接合位置に位置する状態を示す部分断面図である。
図17】本発明の第2の好ましい実施例に係る第1ロック部材の斜視図である。
図18】本発明の第2の好ましい実施例に係る係合機構の内部構造を示す斜視図である。
図19】第1ロック部材がロック位置に位置する場合における本発明の第2の好ましい実施例に係る係合機構の内部構造の状態を示す部分断面図である。
図20】第1ロック部材がロック解除位置に位置する場合における本発明の第2の好ましい実施例に係る係合機構の内部構造の状態を示す部分断面図である。
図21】バネ位置決め部材が係合機構内に位置することを示す斜視図である。
図22】バネ位置決め部材及び係合機構を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
【0031】
図1A及び図1Bに示すように、本発明は、荷受装置10を乗用装置に離脱可能に固定させる固定装置に関する。
【0032】
乗用装置は、例えば、カート20(図1Aを参照)、ラック30(図1Bを参照)又は野菜を買うための小型カートなどの様々なツールであってもよい。ここで、図1Bにおけるラック30は、子供が乗るための支持装置であり、例えば、ハイチェアフレーム体であってもよく、2本の脚部31、32及び2本の脚部31、32を接続させる接続部33を含む。2本の脚部31、32は、接続部33に対して回転することによって2本の脚部31、32の間の角度を変えることができる。接続部33は、2本の脚部31、32を任意の角度に保つことにより、接続部33の高さを調整することができる。ただし、説明を簡単にするため、以下では、図1Aにおけるカート20を例として乗用装置を説明する。
【0033】
荷受装置10は、カート20に取り付けられるとともに、人や荷物を載せるための載置構造であり、例えば、チャイルドシート、チャイルド用リクライニングシート又は収納かごなどであってもよい。荷受装置10は、固定装置によってカート20に離脱可能に固定されることで、固定装置がロックされた場合、荷受装置10がカート20から離脱できなくなることを確保する。これにより、荷受装置10に載置される人や荷物が落下することのないことを確保することができる。また、固定装置がロック解除された場合、荷受装置10は、カート20から容易に取り外されることができる。
【0034】
次に、本発明に係る固定装置を詳細に説明する。
【0035】
図2及び図3から最適に分かるように、本発明に係る固定装置は、荷受装置10及びカート20のそれぞれに固定される2つの部分、即ち係合機構100及び係合座200を含む。係合機構100が係合座200に離脱可能に係合されることにより、荷受装置10は、カート20に離脱可能に固定される。図面において、係合座200がカート20に固定され、且つ係合機構100が荷受装置10に固定されているという構成が示されているが、係合座200が荷受装置10に固定され、且つ係合機構100がカート20に固定されるという構成としてもよい。係合機構100が係合座200に離脱可能に係合されていれば、このような置換は、本発明の使用効果に影響を与えないと、理解すべきである。説明の便利のため、以下では、係合座200がカート20に固定され、且つ係合機構100が荷受装置10に固定される場合を例として説明する。
【0036】
なお、図1Bに示す実施例において、係合座200は、ラック30の接続部33に固定されることができる。これにより、荷受装置10に固定される係合機構100が係合座200に係合された場合、ラック30は、荷受装置10を安定的に支持することができる。
【0037】
また、本発明は、複数の係合座200を使用することができる。これらの係合座200は、それぞれカート20の複数の位置に固定される。例えば、図1A及び図2に示す実施例において、1組(2個)の係合座200は、カート20のハンドルフレーム21に固定され、他の組(2個)の係合座200は、カート20の前輪フレーム22に固定される。或いは、他の組(2個)の係合座200は、カート20の後輪フレーム23に固定されることもできる。複数の係合座200を使用するとともに、複数の係合座200をカート20の複数の位置に固定することにより、荷受装置10は、カート20の異なる位置に固定される。これにより、ユーザの異なるニーズを満足することができる。
【0038】
同様に、本発明は、複数の係合機構100を使用することができる。これらの係合機構100は、それぞれ荷受装置10における複数の位置に固定される。勿論、コストの観点から、図1A及び図3に示すように、通常、荷受装置10の両側にそれぞれ固定される1組(2個)の係合機構100を使用することにより、荷受装置10は、安定的に支持される。好ましくは、図4図6から最適に分かるように、係合機構100は、荷受装置10のフレーム構造11に固定される。
【0039】
以下、如何にして係合機構100が係合座200に離脱可能に係合されるかを説明する。
【0040】
係合機構100と係合座200との間の嵌合は、凹凸嵌合である。このような凹凸嵌合において、一方の凸部は、他方の凹部に挿入されたり、他方の凹部から退出したりすることにより、両方の間の係合及び離脱を実現することができる。
【0041】
図1A図7は、本発明の好ましい実施例に係る係合機構100及び係合座200を示す。係合座200は、開口201を有する中空ハウジング202(図7を参照)であり、凹凸嵌合における凹部を構成する。係合機構100は、固定部101及び係合部102(図3及び図4を参照)を有し、凹凸嵌合における凸部を構成する。ここで、固定部101は、係合機構100を荷受装置10に固定するためのものであり、係合部102は、開口201を介して中空ハウジング202の内部に進入することにより、図5に示すように、係合機構100と係合座200との係合を実現することができる。一方で、係合部102は、中空ハウジング202の内部から退出することにより、図6に示すように、係合機構100と係合座200との間の離脱を実現することもできる。固定部101及び係合部102は、一体的に成形されることができるが、個別に作製されてから組み立てられることもできる。係合機構100は、各部材を収容するためのハウジングを含む。前記ハウジングには、開口が設けられることにより、その内部に収容される一部の部材は、前記開口を介して外部に露出したり係合機構100以外の他の部材と作用したりする。
【0042】
係合座200及び係合機構100は、好ましい実施例以外の他の互いに係合及び離脱可能な凹凸嵌合構造を使用することもでき、例えば、係合座200は、凹溝を有し、係合機構100は、突出部を有し、前記突出部は、前記凹溝に挿入されたり、前記凹溝から退出したりすることにより、係合機構100と係合座200との間の係合及び離脱を実現することができることを理解すべきである。
【0043】
係合機構100が係合座200に係合された後、両者が不用意に離脱することがないことを確保するために、両者の間がロック又はロック解除可能になるように、両者の間にロック部材を設ける必要がある。なお、本発明において、係合機構100が係合座200に挿入されるとともに、係合機構100が係合座200から自由に退出するという嵌合方式は、「係合」と呼ばれる。また、係合機構100及び係合座200がロック部材によって係合状態に保持されるとともに、係合機構100が係合座200から自由に退出することがないという嵌合方式は、「ロック」と呼ばれる。以下、係合機構100と係合座200との間のロック部材を詳細に説明する。
【0044】
本発明によれば、係合機構100には、ロック位置とロック解除位置との間で移動可能な第1ロック部材110が設けられる。係合座200には、第1ロック部材110にロック可能な第2ロック部材210が設けられる。第1ロック部材110がロック位置に位置する場合、第1ロック部材110と第2ロック部材210とがロックされることにより、係合機構100が係合座200から離脱することを阻止する。第1ロック部材110がロック解除位置に位置する場合、第1ロック部材110と第2ロック部材210とがロック解除されることにより、係合機構100が係合座200から離脱することを許容する。
【0045】
図7図10は、本発明の第1の好ましい実施例に係る第1ロック部材110及び第2ロック部材210を示す。ここで、図7図9に示すように、第2ロック部材210は、係合座200の中空ハウジング202に位置するロック孔である。第1ロック部材110は、係合機構100の外部まで延出することにより係合座200のロック孔にロックされたり、係合機構100の内部まで後退することにより係合座200のロック孔からロック解除されたりすることができるロック突起111を含む。
【0046】
また、第1ロック部材110には、ロック弾性部材112がさらに接続される。前記ロック弾性部材112は、第1ロック部材110がロック位置まで移動するように駆動させ、即ち、ロック突起111が係合機構100の外部まで延出することにより係合座200のロック孔にロックされるように駆動する。ロック弾性部材112は、バネ又は弾性ゴムなどの弾性力を有する部材を使用することができる。
【0047】
第1の好ましい実施例では、ユーザが荷受装置10をカート20に固定する場合、係合機構100は、係合座200に係合される。この過程において、係合座200の壁は、ロック突起111を押圧することにより、ロック突起111がロック弾性部材112の弾性力に抗して係合機構100内に引き込まれる。係合機構100が係合座200に完全に係合された場合、第1ロック部材110は、ロック弾性部材112の弾性力によってロック位置まで移動する傾向がある一方で、ロック突起111が係合座200における第2ロック部材210、即ちロック孔に整列する場合、ロック突起111は、係合座200の壁による押圧をそれ以上受けなくなるので、第1ロック部材110は、ロック位置まで移動する。ロック突起111は、係合座200におけるロック孔から延出するとともに、ロック孔にロックされることにより、係合機構100は、係合座200にロックされ、荷受装置10もそれに伴ってカート20にロックされる。
【0048】
なお、第1ロック部材110と第2ロック部材210との間には、第1の好ましい実施例以外の他のロック嵌合構造を使用することもできる。例えば、第2ロック部材210は、係合座200の内壁に位置するロック突起であり、第1ロック部材110における対応する位置には、前記ロック突起に係合可能なロック凹部が設けられる。或いは、第2ロック部材210は、係合座200の内壁に位置する正テーパー状突起であり、第1ロック部材110における対応する位置には、前記ロック突起に係合可能な逆テーパー状突起などが設置される。これらのロック嵌合構造において、同様にロック弾性部材112を設けることにより、第1ロック部材110が第2ロック部材210に近接して第2ロック部材210にロックされるように、第1ロック部材110を駆動させることができる。
【0049】
さらに、ロック位置とロック解除位置との間での第1ロック部材110の移動は、複数の方式で実現することができる。
【0050】
図8図10に示すように、本発明の第1の好ましい実施例に係る第1ロック部材110は、第1ロック部材110の一端に位置する第1枢軸113をさらに含む。前記第1枢軸113は、係合機構100に回転可能に設けられ、好ましくは、係合機構100の固定部101と係合部102との間に設けられることにより、第1ロック部材110を第1枢軸113の回りにロック位置とロック解除位置との間で回転させることができる。好ましくは,第1ロック部材110は、第1ロック部材110の他端に位置する可動部114をさらに含む。
【0051】
第1ロック部材110は、ロック弾性部材112によって常にロック位置に維持される。ユーザが可動部114に作用力を印加すると、第1ロック部材110は、ロック弾性部材112の弾性力を抵抗して第1枢軸113の回りにロック位置からロック解除位置へ回転する。これにより、ロック突起111は、係合機構100の内部まで後退して、係合座200の第2ロック部材210からロック解除されることができる。
【0052】
ユーザが第1ロック部材110の可動部114に作用力を印加することを容易にするために、係合機構100は、ロック解除部材130をさらに含む。前記ロック解除部材130は、係合機構100の外部から操作されて、好ましくは、係合機構100の外部から押圧操作されることによって第1位置と第2位置との間で移動することができる。また、ロック解除部材130は、第1ロック部材110に接触し、また、ロック解除部材130が第1位置から第2位置まで回転する場合、ロック解除部材130は、第1ロック部材110がロック位置からロック解除位置まで移動するように駆動させ;ロック解除部材130が第2位置に位置する場合、ロック解除部材130は、図9に示すように、第1ロック部材110をロック解除位置に維持させることができ;ロック解除部材130が第1位置に位置する場合、ロック解除部材130は、第1ロック部材110がロック位置からロック解除位置まで移動することを阻止することができないように、構成される。
【0053】
図8図11は、本発明の第1の好ましい実施例に係るロック解除部材130を示す。ここで、ロック解除部材130は、ユーザが容易に押圧することができるように、ロック解除部材130の一端に位置するとともに、係合機構100の外部に露出される押圧部131と、ロック解除部材130の中間部に位置し、係合機構100に回転可能に設けられ、好ましくは、係合機構100の固定部101と係合部102との間に設けられることにより、ロック解除部材130を第2枢軸132の回りに第1位置から第2位置まで回転させる第2枢軸132と、ロック解除部材130の他端に位置する駆動部133と、を含む。前記駆動部133は、第1ロック部材110の可動部114に接触し、また、ロック解除部材130が第1位置から第2位置まで回転する場合、駆動部133は、第1ロック部材110の可動部114を移動させることにより、第1ロック部材110がロック位置からまでロック解除位置まで移動するように駆動させ;ロック解除部材130が第2位置に位置する場合、駆動部133は、図9に示すように、第1ロック部材110をロック解除位置に維持させることができ;ロック解除部材130が第1位置に位置する場合、駆動部133は、第1ロック部材110がロック位置からロック解除位置まで移動することを阻止することができないように、構成される。なお、以上まで、ロック解除部材130と第1ロック部材110との間の作用方式の一実施例を説明したが、本発明は、これに限定されない。ロック解除部材130及び第1ロック部材110がいずれもその機能を実現可能な他の構造を使用することができることについては後述するので、ロック解除部材130と第1ロック部材110との間に他の作用方式も存在する。
【0054】
第1の好ましい実施例では、ユーザがカート20から荷受装置10を取り外しようとする場合、係合機構100を係合座200から離脱させる必要がある。この時、図8に示すように、ロック解除部材130は、第1位置に位置し、第1ロック部材110は、ロック位置に位置する。ユーザが矢印方向に沿ってロック解除部材130の押圧部131を押圧すると、押圧部131は、押圧力によって左側へ移動することで、ロック解除部材130は、第2枢軸132の回りに第1位置から第2位置まで移動する。これにより、駆動部133を右側へ移動させることで、第1ロック部材110の可動部114を右側へ移動させ、ロック突起111は、それに伴って右側へ移動して係合座200のロック孔からロック解除される。これにより、図9に示すように、第1ロック部材110をロック解除位置まで移動させる。このようにして、係合機構100は、係合座200から上方に向いて離脱することができ、荷受装置10もカート20から取り外されることができる。
【0055】
ユーザがそれ以上押圧しない場合、ロック解除部材130が第2位置から第1位置まで復帰できるようにするために、図8図10から最適に分かるように、ロック解除部材130には、復帰弾性部材134が接続されることができる。復帰弾性部材134は、バネ又は弾性ゴムなどの弾性力を有する部材を使用することができる。
【0056】
なお、本発明において、第1ロック部材110をロック位置からロック解除位置まで移動させるという実施形態は、上記の実施例に限定されるものではない。
【0057】
例えば、第1ロック部材110は、回転移動をすることに限定されず、水平移動を行うこともできる。例えば、第1ロック部材110と係合機構100の内壁との間にガイドレール機構を設けることにより、第1ロック部材110をロック位置とロック解除位置との間で水平に移動させることができる。
【0058】
また、例えば、ロック解除部材130は、同様に回転移動に限定されず、水平移動を行うこともできる。例えば、ロック解除部材130と係合機構100の内壁との間にガイドレール機構を設けることにより、ロック解除部材130を第1位置と第2位置との間で水平に移動させることができる。このようなロック解除部材130の水平移動によって、第1ロック部材110をロック位置とロック解除位置との間で移動させることができる。
【0059】
さらに、例えば、ロック解除部材130を別個に設けることなく、第1ロック部材110に係合機構100の外部まで延出することができる延出部分を設ける。これにより、ユーザは、前記延出部分により第1ロック部材110を操作することで、第1ロック部材110をロック位置とロック解除位置との間で移動させることができる。図17図20は、本発明の第2の好ましい実施例を示す。この好ましい実施例において、ロック解除部材を別個に設けることなく、言い換えれば、ロック解除部材は、第1ロック部材の一部として形成される。ここで、ロック突起111’は、第1ロック部材110’の一端に位置する。前記ロック突起110’は、同様に係合機構100の外部まで延出することによって係合座200のロック孔にロックされたり、係合機構100の内部まで後退することによって係合座200のロック孔からロック解除されたりすることができる。第1枢軸113’は、第1ロック部材110’の中間部に位置する。前記第1枢軸113’は、係合機構100の回転穴103(図16を参照)に回転可能に設けられることにより、第1ロック部材110’を第1枢軸113’の回りにロック位置とロック解除位置との間で回転させることができる。第1ロック部材110’の他端には、係合機構100の外部まで延出する押圧部131’が設けられる。前記押圧部131’は、ロック解除の作用を果たす。
【0060】
図19は、第1ロック部材110がロック位置に位置することを示す。ユーザが矢印方向に沿って第1ロック部材110’の押圧部131’を押圧すると、押圧部131’は、押圧力によって左側へ移動することで、第1ロック部材110’は、第1枢軸113’の回りにロック位置からロック解除位置まで回転される。これにより、ロック突起111’は、右側へ移動して係合座200のロック孔からロック解除されることで、図20に示すように、第1ロック部材110’をロック解除位置に位置させる。
【0061】
ユーザがそれ以上押圧しない場合、第1ロック部材110’がロック解除位置からロック位置まで復帰できるようにするために、図19図20及び図22から最適に分かるように、第1ロック部材110’には、復帰弾性部材134’が接続されることができる。復帰弾性部材134’は、バネ又は弾性ゴムなどの弾性力を有する部材を使用することができる。
【0062】
以下、本発明の重要な設計を説明する。
【0063】
ユーザがカート20から荷受装置10を取り外すことをさらに容易にするために、本発明は、特に、係合機構100にロック解除保持機構が設けられている。係合機構100と係合座200との間がロック解除された場合、ロック解除保持機構は、係合機構100と係合座200との間をロック解除状態に保持させることができる。具体的には、ユーザが上記の押圧部131を押圧することによって第1ロック部材110をロック解除位置まで移動させた後、ロック解除保持機構は、第1ロック部材110をロック解除位置に維持することができる。このような場合、ユーザがロック解除部材130の押圧部131をそれ以上押圧しなくても、第1ロック部材110と第2ロック部材210は、依然としてロック解除状態に保持される。このため、係合機構100が係合座200に位置するものの、両者がいつでも離脱可能であるので、ユーザは、直接に荷受装置10をカート20から取り外すことができる。これにより、ユーザが再度ロック解除操作をしたり、固定装置をロック解除するとともに荷受装置を取り外したりすることによる操作が不便になることを回避する。
【0064】
図10図12図16は、本発明の第1の好ましい実施例に係るロック解除保持機構を示す。前記ロック解除保持機構は、係合機構100内に位置するロック解除保持部材120を含む。ロック解除部材130には、保持接合部135が設けられる。前記ロック解除保持部材120は、ロック接合孔121及びロック解除接合孔122を含む。図12から最適に分かるように、ロック接合孔121及びロック解除接合孔122は、いずれもロック解除部材130に対向するロック解除保持部材120の表面に位置し、それぞれロック解除部材130が第1位置に位置する場合及び第2位置に位置する場合における保持接合部135の位置に対応する。
【0065】
保持接合部135は、ロック接合孔121及びロック解除接合孔122に係合できれば、突起や短柱などの様々な構造を使用することができる。
【0066】
ロック解除保持部材120は、離脱位置と接合位置との間で移動することができる。ここで、ロック解除保持部材120が離脱位置に位置する場合、ロック解除保持部材120のロック接合孔121及びロック解除接合孔122は、いずれも保持接合部135に接合されないので、この時、ロック解除部材130の移動は、ロック解除保持部材120により制限されない。
【0067】
ロック解除保持部材120が接合位置に位置する場合、ロック解除保持部材120のロック接合孔121は、保持接合部135に接合されることにより、図13に示すように、ロック解除部材130を第1位置に制限する。又は、ロック解除接合孔122は、保持接合部135に接合されることにより、図14に示すように、ロック解除部材130を第2位置に制限する。この2つの場合、ロック解除部材130の移動は、いずれもロック解除保持部材120により制限される。
【0068】
本発明は、複数の方式を利用してロック解除保持部材120が離脱位置と接合位置との間で移動することを実現することができる。例えば、ロック解除部材130と同様な部材を設けることができる。当該部材は、ロック解除保持部材120に連動するとともに係合機構100の外部に露出される部分を有することにより、係合機構100の外部から当該部材を操作することを容易にし、これにより、ロック解除保持部材120を離脱位置と接合位置との間で移動させることができる。さらに、例えば、ロック解除保持部材120に延出部分を更に設けることができる。当該延出部分は、係合機構100の外部まで延出することができるので、ユーザは、当該延出部分によりロック解除保持部材120を操作することにより、離脱位置と接合位置との間で移動させることができる。
【0069】
本発明の第1の好ましい実施例は、ロック解除保持部材120が離脱位置と接合位置との間で移動することを実現するという自動方式を提供する。前記自動方式は、係合機構100が係合座200に係合される過程及び係合座200から離脱する過程において、ロック解除保持部材120を自動的に移動させることができる。
【0070】
図10及び図12から最適に分かるように、ロック解除保持部材120は、係合機構100の外部まで延出することができるボス124を含む。図10図13及び図14から最適に分かるように、ロック解除保持部材120には、ロック解除保持部材120を離脱位置まで移動させるロック解除保持弾性部材125が接続される。ロック解除保持弾性部材125は、バネ又は弾性ゴムなどの弾性力を有する部材を使用することができる。
【0071】
第1の好ましい実施例では、ユーザが荷受装置10をカート20に取り付けていない場合、又はカート20から荷受装置10を取り外す場合、図15に示すように、係合機構100は、係合座200から離脱し、ロック解除保持部材120は、ロック解除保持弾性部材125によって離脱位置まで移動し、ボス124は、係合機構100の外部まで延出する。この時、ロック解除部材130の移動がロック解除保持部材120により制限されていないので、ロック解除部材130は、第1位置と第2位置との間で移動することができる。
【0072】
ユーザが荷受装置10をカート20に取り付ける場合、係合機構100が係合座200に係合される過程において、係合座200の壁は、ボス124を押圧することにより、ボス124が係合機構100に引き込まれ、これにより、図16に示すように、ロック解除保持部材120が接合位置まで移動され、ロック接合孔121が保持接合部135に接合される。
【0073】
なお、前述のように、ロック解除部材130は、第1ロック部材110に接触し、また、ロック解除部材130が第1位置に位置する時、ロック解除部材130は、第1ロック部材110がロック位置からロック解除位置まで移動することを阻止することができないように、設置される。このため、ユーザが荷受装置10をカート20に取り付ける過程において、ロック解除部材130がロック解除保持部材120によって第1位置に制限される場合でも、第1ロック部材110は、依然としてロック位置からロック解除位置まで移動することができる。具体的には、係合機構100が係合座200に係合される過程において、係合座200の壁は、第1ロック部材110のロック突起111を押圧することにより、ロック突起111をロック弾性部材112の弾性力に抗して係合機構100内に引き込ませ、これにより、第1ロック部材110をロック位置からロック解除位置まで移動させる。
【0074】
一方で、前述のように、ロック解除部材130及び第1ロック部材110は、ロック解除部材130が第2位置に位置する場合、ロック解除部材130は、第1ロック部材110をロック解除位置に維持することができるように、さらに設置される。このため、ユーザが荷受装置10をカート20から取り外そうとする場合、係合機構100と係合座200との間をロック解除する必要がある。ユーザは、ロック解除部材130を操作することにより、ロック解除部材130を第2位置まで移動させ、第1ロック部材110もロック解除部材130の移動に伴ってロック解除位置まで移動することができる。このような場合、ロック解除部材130がロック解除保持部材120により第2位置に制限されると、第1ロック部材110もロック解除位置に制限される。この機能によって、ユーザは、ロック解除部材130を一回操作するだけで、例えば、ロック解除部材130の押圧部131を一回押圧するだけで、係合機構100と係合座200とをロック解除するとともにロック解除状態に保持させることができ、その後、ユーザは、ロック解除部材130を操作する必要がなくなり、係合機構100が係合座200に係合されるものの、ユーザは、随時に荷受装置10をカート20から取り外すことができるので、さらにユーザの便宜を図る。
【0075】
より好ましくは、ボス124に対応する係合座200の内壁の位置には、凸リブ220が設けられる。係合機構100が係合座200に係合される場合、凸リブ220は、前記ボス124を押圧することにより、ロック解除保持部材120を接合位置まで移動させる。凸リブ220を設けることにより、ロック解除保持部材120の移動可能なストロークがより長くなる。これにより、ロック接合孔121及びロック解除接合孔122が保持接合部135に接合されることを確保することができる。
【0076】
このような自動方式を利用する場合、ロック解除保持部材120は、係合座200の壁とボス124との間の押圧力及びロック解除保持弾性部材125の作用力によって、離脱位置と接合位置との間で自動的に移動することができるので、ユーザが操作する必要がなくなる。これは、便利性を提供するものの、係合機構100が係合座200に完全に係合された場合、第1ロック部材110は、弾性部材112の弾性力によってロック位置まで復帰し、ロック解除保持部材120は、そのボス124が係合座200の壁により押圧されることにより接合位置まで移動することで、ロック解除保持部材120のロック接合孔121を保持接合部135に接合させるという問題をもたらす。この時、ロック解除部材130は、ロック解除保持部材120により第1位置に制限されるが、第2位置まで移動することができないので、第1ロック部材110がロック位置からロック解除位置まで移動されるように駆動することができなくなる。即ち、係合機構100と係合座200とがロック解除されることができない。
【0077】
上記の問題を解決するために、図12図14に示すように、第1切り欠き123によりロック接合孔121とロック解除接合孔122とを連通することにより、保持接合部135は、ロック接合孔121から第1切り欠き123を介してロック解除接合孔122まで移動することができる。また、第1切り欠き123の幅は、ロック接合孔121及びロック解除接合孔122の直径より小さく、且つ保持接合部135の直径より小さく設けられる。このように、保持接合部135が第1切り欠き123を介してロック接合孔121とロック解除接合孔122との間で容易に移動することを防止することにより、ロック解除保持部材120がロック解除部材130を第1位置又は第2位置に制限することができるという機能を確保する。
【0078】
少なくとも第1切り欠き123を形成するロック解除保持部材120の部分は、弾性を有することにより、保持接合部135は、対応する阻力に抗する場合のみにロック接合孔121から第1切り欠き123を介してロック解除接合孔122まで移動することができる。これにより、ロック解除部材130がユーザから印加される外力によって第1位置から第2位置まで移動する場合のみに、ロック解除部材130に設けられる保持接合部135は、ロック接合孔121から第1切り欠き123を介してロック解除接合孔122まで移動することができる。
【0079】
ここで、ロック解除保持部材120は、全体が弾性を有する態様を使用することができ、第1切り欠き123が形成されている部分のみが弾性を有する態様を使用することもできる。即ち、ロック解除保持部材120は、少なくとも2つの部分から構成されてもよく、第1切り欠き123が形成される部分が弾性を具有し、他の部分が弾性を有しても有しなくてもよい。
【0080】
なお、ロック接合孔121とロック解除接合孔122との間が第1切り欠き123により連通するという好ましい態様は、主に、上述したロック解除保持部材120を離脱位置と接合位置との間で自動的に移動させる自動方式の実施例についてのものであるが(即ち、ロック解除保持部材120は、係合座200の壁とボス124との間の押圧力及びロック解除保持弾性部材125の作用力によって、離脱位置と接合位置との間で自動的に移動することができるので、ユーザが手動で操作する必要がなくなる。)、他の実施例においては、必ずしも当該態様を使用する必要がない。例えば、ロック解除保持部材120が離脱位置と接合位置との間で移動することを実現するために、ロック解除部材130と同様な部材を設けることができる。当該部材は、ロック解除保持部材120に連動するとともに係合機構100の外部に露出される部分を有することにより、係合機構100の外部から当該部材を操作することを容易にし、これにより、ロック解除保持部材120を離脱位置と接合位置との間で移動させることができる。さらに、例えば、ロック解除保持部材120には、係合機構100の外部まで延出することができる延出部分を設けることもでき、これにより、ユーザは、当該延出部分によりロック解除保持部材120を操作することにより、離脱位置と接合位置との間で移動させることができる。このようなユーザが手動で操作する他の実施例において、ロック解除保持部材120は、係合座200の壁とボス124との間の押圧力及びロック解除保持弾性部材125の作用力によって、離脱位置と接合位置との間で自動的に移動するわけではないので、ロック接合孔121とロック解除接合孔122との間に第1切り欠き123を形成する当該好ましい態様を使用する必要がない。
【0081】
図17図20は、本発明の第2の好ましい実施例に係るロック解除保持機構を示す。前記ロック解除保持機構は、第1ロック部材110’に設けられる保持突起115と、係合機構100の対応する位置に設けられるロック保持孔104及びロック解除保持孔105と、を含む。ここで、第1ロック部材110’がロック位置に位置する場合、保持突起115は、ロック保持孔104に位置することにより、図19に示すように、第1ロック部材110’をロック位置に制限する。第1ロック部材110がロック解除位置に位置する場合、保持突起115は、ロック解除保持孔105に位置することにより、図20に示すように、第1ロック部材110’をロック解除位置に制限する。
【0082】
第1ロック部材110’がロック位置とロック解除位置との間で移動可能にするために、図18から最適に分かるように、ロック保持孔104とロック解除保持孔105とは、第2切り欠き106により連通することで、保持突起115は、ロック保持孔104から第2切り欠き106を介してロック解除保持孔105まで移動することができる。また、第2切り欠き106の幅は、ロック保持孔104の直径及びロック解除保持孔105の直径より小さく、且つ保持突起115の直径より小さく設けられる。このようにして、保持突起115が第2切り欠き106を介してロック保持孔104とロック解除保持孔105との間で容易に移動することを防止することにより、ロック解除保持機構が第1ロック部材110’をロック位置又はロック解除位置に制限することができるという機能を確保する。
【0083】
同時に、第2切り欠き106が形成されている係合機構100の部分は、弾性を有し、例えば、弾性フィンガの部分を形成されることにより、保持突起115は、対応する阻力に抗する場合のみにロック保持孔104から第2切り欠き106を介してロック解除保持孔105まで移動することができる。これにより、第1ロック部材110’がユーザからの外力によってロック位置からロック解除位置まで移動する場合のみに、第1ロック部材110’に設けられる保持突起115は、ロック保持孔104から第2切り欠き106を介してロック解除保持孔105まで移動することができる。
【0084】
ここで、第2切り欠き106が形成されている係合機構100の部分が弾性を有することは、係合機構100が少なくとも2つの部分により構成され、第2切り欠き106が形成されている部分が弾性を有し、係合機構100のハウジングが弾性を有せず、他の部分が弾性を有しても有しなくてもよいことを意味する。
【0085】
図19図22に示すように、係合機構100の底部には、バネ位置決め部材140が設けられる。図19図20及び図22を参照すると、前記バネ位置決め部材140には、位置決め弾性部材141が接続されている。係合機構100が係合座200に係合され、且つ第1ロック部材110が第2ロック部材210にロックされる場合、図19に示すように、バネ位置決め部材140が係合機構100内に引き込まれて、位置決め弾性部材141が圧縮される。第1ロック部材110と第2ロック部材210とがロック解除された場合、位置決め弾性部材141は、図20に示すように、係合機構100及び荷受装置10を上方に突き上げることができるので、ユーザが荷受装置10をカート20から取り外すことをさらに容易にする。
【0086】
前述の実施例及び利点は、例示的なものだけであり、本発明に対する制限と見なすことはできない。本明細書の記述は例示的なものであり、特許請求の範囲を限定するものではない。当業者にとって、様々な代替案、改良及び修正は明らかである。本明細書に記述された例示的な実施例の特徴、構造、方法及び他の特性は様々な方式で組み合わせることができ、それにより、他の及び/又は置換可能な例示的な実施例を得る。
【0087】
本発明の特性を逸脱することなく、様々な形態で本発明の特徴を具現化することができるので、上記実施例は任意の前記の詳細な説明に限定されるものではなく、添付される特許請求に限定された範囲内に広く解釈されるべきである。したがって、特許請求の範囲又はその等価範囲内に属する全ての変更および修正はいずれも添付される特許請求に含まれることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0088】
10 荷受装置
11 フレーム構造
20 カート
21 ハンドルフレーム
22 前輪フレーム
23 後輪フレーム
30 ラック
31、32 脚部
33 接続部
100 係合機構
101 固定部
102 係合部
103 回転穴
104 ロック保持孔
105 ロック解除保持孔
106 第2切り欠き
110、110’ 第1ロック部材
111、111’ ロック突起
112、112’ ロック弾性部材
113、113’ 第1枢軸
114 可動部
115 保持突起
131’押圧部
120 ロック解除保持部材
121 ロック接合孔
122 ロック解除接合孔
123 第1切り欠き
124 ボス
125 ロック解除保持弾性部材
130 ロック解除部材
131 押圧部
132 第2枢軸
133 駆動部
134、134’ 復帰弾性部材
135 保持接合部
140 バネ位置決め部材
141 位置決め弾性部材
200 係合座
201 開口
202 中空ハウジング
210 第2ロック部材
220 凸リブ
図1A
図1B
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
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図14
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図17
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図22