IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ グァンドン オッポ モバイル テレコミュニケーションズ コーポレーション リミテッドの特許一覧

特許7531567無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器
<>
  • 特許-無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器 図1
  • 特許-無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器 図2
  • 特許-無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器 図3
  • 特許-無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器 図4
  • 特許-無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器 図5
  • 特許-無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器 図6
  • 特許-無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器 図7
  • 特許-無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器 図8
  • 特許-無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器 図9
  • 特許-無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器 図10
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-01
(45)【発行日】2024-08-09
(54)【発明の名称】無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/23 20230101AFI20240802BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240802BHJP
   H04W 74/08 20240101ALI20240802BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/0446
H04W74/08
【請求項の数】 20
(21)【出願番号】P 2022184114
(22)【出願日】2022-11-17
(62)【分割の表示】P 2020535220の分割
【原出願日】2017-12-29
(65)【公開番号】P2023018020
(43)【公開日】2023-02-07
【審査請求日】2022-12-07
(73)【特許権者】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 18 Haibin Road,Wusha, Chang’an,Dongguan, Guangdong 523860 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【審査官】倉本 敦史
(56)【参考文献】
【文献】特表2017-528985(JP,A)
【文献】Sharp,Indication of actually transmitted SS blocks,3GPP TSG RAN WG1 NR Ad-Hoc#2 Meeting R1-1711232,2017年06月17日,pp.1-4
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信方法であって、
ネットワーク機器が、同期信号ブロックのM個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域上のキャリアがアイドル状態であるかどうかをモニタリングすることであって、前記M個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックのL個の候補時間位置の少なくとも一部の候補時間位置であり、前記L個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックの単一の送信周期内のすべての候補時間位置である、ことと、
センシング結果に従って、前記ネットワーク機器が、前記M個の候補時間位置の少なくとも1つの候補時間位置で、前記同期信号ブロックを送信することと、
前記ネットワーク機器が、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、第2の指示情報を送信することであって、前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターン、または前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置の数を指示する、ことと、を含む、無線通信方法。
【請求項2】
前記ネットワーク機器が、同期信号ブロックのM個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域上のキャリアがアイドル状態であるかどうかをモニタリングすることは、
前記M個の候補時間位置における各候補時間位置の前に、N(Nは、Mより小さいか等しい正の整数である)個の候補時間位置の前に前記無認可周波数帯域上のキャリアがアイドル状態であることをセンシングするまで、または前記M個の候補時間位置における最後の候補時間位置の前に前記無認可周波数帯域上のキャリアに対するモニタリングが完了するまで、前記無認可周波数帯域上のキャリアがアイドル状態であるかどうかを順次にモニタリングすることであって、Nは、前記ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信することを期待する候補時間位置の数であることを含むことを特徴とする、
請求項1に記載の無線通信方法。
【請求項3】
前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターンを指示し、
前記少なくとも1つの候補時間位置は、配列順序に従って、それぞれ少なくとも1つの送信ビームに対応することを特徴とする、
請求項1または2に記載の無線通信方法。
【請求項4】
前記ネットワーク機器が、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、第2の指示情報を送信することは、
前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、前記ネットワーク機器が、前記無認可周波数帯域上のキャリアを介して前記第2の指示情報を送信することを含むことを特徴とする、
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項5】
前記ネットワーク機器が、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、第2の指示情報を送信することは、
前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、前記ネットワーク機器が、マスタセルに対応する認可された周波数帯域上のキャリアを使用して、前記第2の指示情報を送信することを含み、
前記無認可周波数帯域上のキャリアは、前記ネットワーク機器のセカンダリセルに対応する周波数帯域上のキャリアであることを特徴とする、
請求項1ないし3のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項6】
無線通信方法であって、
端末機器が、同期信号ブロックのM個の候補時間位置を決定することであって、前記M個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックのL個の候補時間位置の少なくとも一部の候補時間位置であり、前記L個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックの単一の送信周期内のすべての候補時間位置である、ことと、
前記同期信号ブロックを取得するために、前記端末機器が、前記M個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域上のキャリアで信号を受信することと、
前記端末機器が、少なくとも1つの候補時間位置の後にネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信することであって、前記少なくとも1つの候補時間位置は、前記ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを実際に送信した候補時間位置であり、前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターン、または前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置の数を含む、ことと、を含む、無線通信方法。
【請求項7】
前記端末機器が、前記M個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域上のキャリアで信号を受信することは、
前記無認可周波数帯域上のキャリアで、N(Nは、Mより小さいか等しい正の整数である)個の候補時間位置で同期信号ブロックを取得するまで、または前記M個の候補時間位置における最後の候補時間位置で同期信号ブロックの検出を実行するまで、前記M個の候補時間位置における各候補時間位置で順次に前記同期信号ブロックの検出を実行することであって、Nは、ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信することを期待する候補時間位置の数であることを含むことを特徴とする、
請求項6に記載の無線通信方法。
【請求項8】
前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターンを指示し、前記少なくとも1つの候補時間位置は、配列順序に従って、それぞれ少なくとも1つの送信ビームに対応し、
前記方法は、
前記端末機器が、前記同期信号ブロックを実際に送信する少なくとも1つの候補時間位置の時間順序に従って、前記少なくとも1つの候補時間位置における各候補時間位置で、ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信するために使用される送信ビームを決定することをさらに含むことを特徴とする、
請求項6または7に記載の無線通信方法。
【請求項9】
前記端末機器が、少なくとも1つの候補時間位置の後にネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信することは、
前記無認可周波数帯域上のキャリアで、前記端末機器が、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信することを含むことを特徴とする、
請求項6ないし8のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項10】
前記端末機器が、少なくとも1つの候補時間位置の後に、ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信することは、
マスタセルに対応する認可された周波数帯域上のキャリアで、前記端末機器が、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信することを含み、
前記無認可周波数帯域上のキャリアは、前記ネットワーク機器のセカンダリセルに対応する周波数帯域上のキャリアであることを特徴とする、
請求項6ないし8のいずれか一項に記載の無線通信方法。
【請求項11】
ネットワーク機器であって、
センシングユニットおよび送信ユニットを含み、
前記センシングユニットは、同期信号ブロックのM個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域上のキャリアがアイドル状態であるかどうかをモニタリングするように構成され、前記M個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックのL個の候補時間位置の少なくとも一部の候補時間位置であり、前記L個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックの単一の送信周期内のすべての候補時間位置であり、
前記送信ユニットは、センシング結果に従って、前記M個の候補時間位置の少なくとも1つの候補時間位置で、前記同期信号ブロックを送信するように構成され、
前記送信ユニットは、さらに、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、第2の指示情報を送信するように構成され、前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターン、または前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置の数を指示することを特徴とする、ネットワーク機器。
【請求項12】
前記センシングユニットは、さらに、
前記M個の候補時間位置における各候補時間位置の前に、N(Nは、Mより小さいか等しい正の整数である)個の候補時間位置の前に前記無認可周波数帯域上のキャリアがアイドル状態であることをセンシングするまで、または前記M個の候補時間位置における最後の候補時間位置の前に前記無認可周波数帯域上のキャリアに対するモニタリングが完了するまで、前記無認可周波数帯域上のキャリアがアイドル状態であるかどうかを順次にモニタリングするように構成され、Nは、前記ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信することを期待する候補時間位置の数であることを特徴とする、
請求項11に記載のネットワーク機器。
【請求項13】
前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターンを指示し、
前記少なくとも1つの候補時間位置は、配列順序に従って、それぞれ少なくとも1つの送信ビームに対応することを特徴とする、
請求項11または12に記載のネットワーク機器。
【請求項14】
前記送信ユニットは、さらに、
前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、前記無認可周波数帯域上のキャリアを介して前記第2の指示情報を送信するように構成されることを特徴とする、
請求項11ないし13のいずれか一項に記載のネットワーク機器。
【請求項15】
前記送信ユニットは、さらに、
マスタセルに対応する認可された周波数帯域上のキャリアを使用して、前記第2の指示情報を送信するように構成され、
前記無認可周波数帯域上のキャリアは、前記ネットワーク機器のセカンダリセルに対応する周波数帯域上のキャリアであることを特徴とする、
請求項11ないし13のいずれか一項に記載のネットワーク機器。
【請求項16】
端末機器であって、
処理ユニットおよび通信ユニットを含み、
前記処理ユニットは、同期信号ブロックのM個の候補時間位置を決定するように構成され、前記M個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックのL個の候補時間位置の少なくとも一部の候補時間位置であり、前記L個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックの単一の送信周期内のすべての候補時間位置であり、
前記通信ユニットは、前記同期信号ブロックを取得するために、前記M個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域上のキャリアで信号を受信するように構成され、
前記通信ユニットは、さらに、少なくとも1つの候補時間位置の後にネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信するように構成され、前記少なくとも1つの候補時間位置は、前記ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを実際に送信した候補時間位置であり、前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターン、または前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置の数を含むことを特徴とする、端末機器。
【請求項17】
前記通信ユニットは、さらに、
前記無認可周波数帯域上のキャリアで、N(Nは、Mより小さいか等しい正の整数である)個の候補時間位置で同期信号ブロックを取得するまで、または前記M個の候補時間位置における最後の候補時間位置で同期信号ブロックの検出を実行するまで、前記M個の候補時間位置における各候補時間位置で順次に前記同期信号ブロックの検出を実行するように構成され、Nは、ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信することを期待する候補時間位置の数であることを特徴とする、
請求項16に記載の端末機器。
【請求項18】
前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターンを指示し、前記少なくとも1つの候補時間位置は、配列順序に従って、それぞれ少なくとも1つの送信ビームに対応し、
前記処理ユニットは、さらに、
前記同期信号ブロックを実際に送信する少なくとも1つの候補時間位置の時間順序に従って、前記少なくとも1つの候補時間位置における各候補時間位置で、ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信するために使用される送信ビームを決定するように構成されることを特徴とする、
請求項16または17に記載の端末機器。
【請求項19】
前記通信ユニットは、さらに、
前記無認可周波数帯域上のキャリアで、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信するように構成されることを特徴とする、
請求項16ないし18のいずれか一項に記載の端末機器。
【請求項20】
前記通信ユニットは、さらに、
マスタセルに対応する認可された周波数帯域上のキャリアで、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信するように構成され、
前記無認可周波数帯域上のキャリアは、前記ネットワーク機器のセカンダリセルに対応する周波数帯域上のキャリアであることを特徴とする、
請求項16ないし18のいずれか一項に記載の端末機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願の実施例は、通信分野に関し、より具体的に、無線通信方法、ネットワーク機器および端末機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ニューラジオ(NR:New Radio)システムにおいて、ネットワーク機器は、端末機器に同期信号ブロック(SS BlockまたはSSB:synchronous Signal Block)を送信することができ、前記同期信号ブロックは、プライマリ同期信号(PSS:primary synchronous Signal)、セカンダリ同期信号(SSS:secondary synchronous Signal)および物理ブロードキャストチャネル(PBCH:Physical Broadcasting Channel)を含み得る。
【0003】
NRシステムにおいて、ネットワーク機器と端末機器は、無認可周波数帯域を介して通信することができる。
【0004】
NRシステムにおいて、無認可周波数帯域で、同期信号ブロックの伝送を行うことが解決しようとする課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願の実施例は、無線通信方法および機器を提供し、無認可周波数帯域上の同期信号ブロックの伝送を実現することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様によれば、無線通信方法を提供し、前記方法は、
同期信号ブロックの送信が行われる候補時間位置を取得するために使用されるために、ネットワーク機器が、同期信号ブロックのM個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域上のキャリアがアイドル状態であるかどうかをモニタリングすることであって、前記M個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックのL個の候補時間位置の少なくとも一部の候補時間位置であり、前記L個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックの単一の送信周期内のすべての候補時間位置であることを含む。
【0007】
したがって、本出願の実施例において、同期信号ブロックの送信が行われる候補時間位置を取得するために使用されるために、ネットワーク機器は、同期信号ブロックのL個の候補時間位置におけるM個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域上のキャリアがアイドル状態であるかどうかをセンシングし、同期信号ブロックを取得するように、端末機器は、前記M個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域上のキャリアで信号を受信することができ、固定の候補時間位置で同期信号ブロックの伝送を行う必要がなく、無認可周波数帯域上のキャリアで同期信号ブロックの伝送を行うことができる。
【0008】
第1の態様を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、センシング結果に従って、前記ネットワーク機器は、前記M個の候補時間位置の少なくとも1つの候補時間位置で、前記同期信号ブロックを送信する。
【0009】
第1の態様を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記少なくとも1つの候補時間位置における各候補時間位置の前に、前記ネットワーク機器は、前記無認可周波数帯域のキャリアがアイドル状態であることをそれぞれセンシングする。
【0010】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記ネットワーク機器が、同期信号ブロックのM個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域のキャリアがアイドル状態であるかどうかをセンシングすることは、
前記M個の候補時間位置における各候補時間位置の前に、N(Nは、Mより小さいか等しい正の整数である)個の候補時間位置の前に前記無認可周波数帯域上のキャリアがアイドル状態であることをセンシングするまで、または前記M個の候補時間位置における最後の候補時間位置の前に前記無認可周波数帯域上のキャリアに対するモニタリングが完了するまで、前記無認可周波数帯域上のキャリアがアイドル状態であるかどうかを順次にモニタリングすることであって、Nは、前記ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信すると予想される候補時間位置の数であることを含む。
【0011】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記各候補時間位置の前にキャリアをモニタリングする場合、前記ネットワーク機器によってセンシングされた第1のビーム方向は第2のビーム方向と一致し、ここで、前記第2のビーム方向は、前記各候補時間位置で前記同期信号ブロックを送信するときに使用されると予想する送信ビーム方向である。
【0012】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記方法は、
前記ネットワーク機器が第1の指示情報を送信することであって、前記第1の指示情報は、前記M個の候補時間位置または前記Mを指示し、および/またはN(Nは、Mより小さいか等しい正の整数である)を指示し、ここで、Nは、前記ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信すると予想される候補時間位置の数であることをさらに含む。
【0013】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記ネットワーク機器が第1の指示情報を送信することは、
前記ネットワーク機器が、前記無認可周波数帯域上のキャリアを介して前記第1の指示情報を送信することを含む。
【0014】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記ネットワーク機器が第1の指示情報を送信することは、
前記ネットワーク機器が、認可された周波数帯域上のキャリアを介して前記第1の指示情報を送信することを含む。
【0015】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記ネットワーク機器が、認可された周波数帯域上のキャリアを介して前記第1の指示情報を送信することは、
前記ネットワーク機器が、マスタセルに対応する前記認可された周波数帯域上のキャリアを使用して、前記第1の指示情報を送信することを含み、
前記無認可周波数帯域のキャリアは、前記ネットワーク機器のセカンダリセルに対応する周波数帯域上のキャリアである。
【0016】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記第1の指示情報は、残存最小システム情報(RMSI)に搬送され、または、
前記第1の指示情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリングに搬送される。
【0017】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記方法は、
前記ネットワーク機器が、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、第2の指示情報を送信することをさらに含み、
前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターン、または前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置の数を指示する。
【0018】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記第2の指示情報は、前記M個の候補時間位置における各候補時間位置で前記同期信号ブロックを送信したかどうかを指示することにより、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターンを指示する。
【0019】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターンを指示し、
前記少なくとも1つの候補時間位置は、配列順序に従って、それぞれ少なくとも1つの送信ビームに対応する。
【0020】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記ネットワーク機器が、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、第2の指示情報を送信することは、
前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、前記ネットワーク機器が、前記無認可周波数帯域上のキャリアを介して前記第2の指示情報を送信することを含む。
【0021】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記ネットワーク機器が、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、第2の指示情報を送信することは、
前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、前記ネットワーク機器が、認可された周波数帯域のキャリアを介して前記第2の指示情報を送信することを含む。
【0022】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記ネットワーク機器が、認可された周波数帯域上のキャリアを介して前記第2の指示情報を送信することは、
前記ネットワーク機器が、マスタセルに対応する前記認可された周波数帯域上のキャリアを使用して、前記第2の指示情報を送信することを含み、
前記無認可周波数帯域上のキャリアは、前記ネットワーク機器のセカンダリセルに対応する周波数帯域上のキャリアである。
【0023】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置が複数である場合、複数の候補時間位置のうちの任意の2つの候補時間位置で前記同期信号ブロックを送信するときに、異なる送信ビームを使用する。
【0024】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記ネットワーク機器が、同期信号ブロックを送信するためのM個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域のキャリアがアイドル状態であるかどうかをモニタリングすることは、
前記ネットワーク機器が、前記同期ブロックの送信周期に応じて、前記M個の候補時間位置に基づき、前記無認可周波数帯域のキャリアで周期性的にセンシングすることを含む。
【0025】
第1の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第1の態様の可能な実現形態において、前記方法は、
前記ネットワーク機器が、前記M個の候補時間位置が前記同期信号ブロックによって占有されたと想定する方式で、前記同期信号ブロックではないチャネルまたは信号に対してレートマッチングを実行することをさらに含む。
【0026】
第2の態様によれば、無線通信方法を提供し、
端末機器が、同期信号ブロックのM個の候補時間位置を決定することであって、前記M個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックのL個の候補時間位置の少なくとも一部の候補時間位置であり、前記L個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックの単一の送信周期内のすべての候補時間位置であることと、
前記同期信号ブロックを取得するために、端末機器が、前記M個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域上のキャリアで信号を受信することとを含む。
【0027】
したがって、本出願の実施例において、同期信号ブロックの送信が行われる候補時間位置を取得するために使用されるために、ネットワーク機器は、同期信号ブロックのL個の候補時間位置におけるM個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域のキャリアがアイドル状態であるかどうかをセンシングし、同期信号ブロックを取得するように、端末機器は、前記M個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域のキャリアで信号を受信することができ、固定の候補時間位置で同期信号ブロックの伝送を行う必要がなく、無認可周波数帯域のキャリアで同期信号ブロックの伝送を行うことができる。
【0028】
第2の態様を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記端末機器が、前記M個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域のキャリアで信号を受信することは、
前記無認可周波数帯域のキャリアで、N(Nは、Mより小さいか等しい正の整数である)個の候補時間位置で同期信号ブロックを取得するまで、または前記M個の候補時間位置における最後の候補時間位置で同期信号ブロックの検出を行うまで、前記M個の候補時間位置における各候補時間位置で順次に前記同期信号ブロックの検出を行うことであって、Nは、ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信すると予想される候補時間位置の数であることを含む。
【0029】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記方法は、
前記端末機器が、ネットワーク機器によって送信された第1の指示情報を受信することであって、前記第1の指示情報は、前記M個の候補時間位置または前記Mを指示し、および/またはN(Nは、Mより小さいか等しい正の整数である)を指示し、Nは、前記ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信すると予想される候補時間位置の数であることをさらに含む。
【0030】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記端末機器が、ネットワーク機器によって送信された第1の指示情報を受信することは、
前記端末機器が、前記無認可周波数帯域のキャリアで、前記ネットワーク機器によって送信された前記第1の指示情報を受信することを含む。
【0031】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記端末機器が、ネットワーク機器によって送信された第1の指示情報を受信することは、
前記端末機器が、認可された周波数帯域のキャリアで、前記ネットワーク機器によって送信された前記第1の指示情報を受信することを含む。
【0032】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記端末機器が、認可された周波数帯域のキャリアで、前記ネットワーク機器によって送信された前記第1の指示情報を受信することは、
前記端末機器が、マスタセルに対応する前記認可された周波数帯域のキャリアで、前記ネットワーク機器によって送信された前記第1の指示情報を受信することを含み、
前記無認可周波数帯域のキャリアは、前記ネットワーク機器のセカンダリセルに対応する周波数帯域のキャリアである。
【0033】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記第1の指示情報は、残存最小システム情報(RMSI)に搬送され、または、
前記第1の指示情報は、無線リソース制御(RRC)シグナリングに搬送される。
【0034】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記方法は、
前記端末機器が、少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信することであって、前記少なくとも1つの候補時間位置は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置であることをさらに含み、
前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターン、または前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置の数を含む。
【0035】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記第2の指示情報は、前記M個の候補時間位置における各候補時間位置で前記同期信号ブロックを送信したかどうかを指示することにより、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターンを指示する。
【0036】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターンを指示し、前記少なくとも1つの候補時間位置は、配列順序に従って、それぞれ少なくとも1つの送信ビームに対応し、
前記方法は、
前記端末機器が、前記同期信号ブロックを実際に送信する少なくとも1つの候補時間位置の時間順序に従って、前記少なくとも1つの候補時間位置における各候補時間位置で、ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信するために使用される送信ビームを決定することをさらに含む。
【0037】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記端末機器が、少なくとも1つの候補時間位置の後にネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信することは、
前記無認可周波数帯域のキャリアで、前記端末機器が、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信することを含む。
【0038】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記端末機器が、少なくとも1つの候補時間位置の後にネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信することは、
認可された周波数帯域のキャリアで、前記端末機器が、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信することを含む。
【0039】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、認可された周波数帯域のキャリアで、前記端末機器が、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信することは、
マスタセルに対応する前記認可された周波数帯域のキャリアで、前記端末機器が、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信することを含み、
前記無認可周波数帯域のキャリアは、前記ネットワーク機器のセカンダリセルに対応する周波数帯域のキャリアであることを含む。
【0040】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記端末機器が、前記M個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域のキャリアで信号を受信することは、
前記端末機器が、前記送信周期に応じて、前記M個の候補時間位置に基づき、無認可周波数帯域のキャリアで周期性的に信号を受信することを含む。
【0041】
第2の態様または上記のいずれかの可能な実現形態を参照すると、第2の態様の可能な実現形態において、前記方法は、
前記端末機器が、前記M個の候補時間位置が前記同期信号ブロックによって占有されたと想定する方式で、前記同期信号ブロックではないチャネルまたは信号に対してレートマッチングを実行することをさらに含む。
【0042】
第3の態様によれば、ネットワーク機器を提供し、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実施形態における方法を実行するように構成される。具体的に、前記ネットワーク機器は、上記の第1の態様または第1の態様の任意の可能な実施形態における方法を実行するように構成される機能モジュールを含む。
【0043】
第4の態様によれば、端末機器を提供し、上記の第2態様または第2態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するように構成される。具体的に、前記端末機器は、上記の第2の態様または第2の態様の任意の可能な実施形態における方法を実行するように構成される機能モジュールを含む。
【0044】
第5の態様によれば、プロセッサ、メモリおよびトランシーバを含むネットワーク機器を提供する。前記プロセッサ、前記メモリおよび前記トランシーバの間は、内部接続パスを介してお互いに通信し、制御および/またはデータ信号を転送するため、前記ネットワーク機器が上記の第1態様または第1態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにする。
【0045】
第6の態様によれば、プロセッサ、メモリおよびトランシーバを含む端末機器を提供する。前記プロセッサ、前記メモリおよび前記トランシーバの間は、内部接続パスを介してお互いに通信し、制御および/またはデータ信号を転送するため、前記ネットワーク機器が上記の第2態様または第2態様の任意の可能な実現形態における方法を実行するようにする。
【0046】
第7の態様によれば、コンピュータプログラムを記憶するために使用されるコンピュータ読み取り可能な媒体を提供し、前記コンピュータプログラムは、前記方法または任意の可能な実現形態における方法を実行するために使用される命令を含む。
【0047】
第8の態様によれば、コンピュータによって実行されると、コンピュータが前記方法または任意の可能な実現形態における方法を実行するようにする、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
本出願の実施例の技術的解決策をより明確に説明するために、実施例または先行技術の説明で使用される図面を以下に簡単に紹介する。明らかなこととして、以下の説明における図面は、本出願のいくつかの実施例にすぎず、当業者にとって、創造的な努力なしにこれらの図面に従って他の図面を得ることができる。
図1】本出願の実施例に係る無線通信システムの概略図である。
図2】本出願の実施例に係る同期信号ブロックの配置の例示的なフローチャートである。
図3】本出願の実施例に係る同期信号ブロックの配置の例示的なフローチャートである。
図4】本出願の実施例に係る無線通信方法の例示的なフローチャートである。
図5】本出願の実施例に係る候補時間位置とセンシング時間の時間関係図である。
図6】本出願の実施例に係る候補時間位置とセンシング時間の時間関係図である。
図7】本出願の実施例に係るネットワーク機器の例示的なブロック図である。
図8】本出願の実施例に係る端末機器の例示的なブロック図である。
図9】本出願の実施例に係るシステムチップの例示的なブロック図である。
図10】本出願の実施例に係る通信機器の例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0049】
本出願の実施例における技術的解決策は、例えば、グローバル移動通信システム(GSM:Global System of Mobile communication)、シンボル分割多元接続(CDMA:Code Division Multiple Access)システム、広帯域コード分割多重接続(WCDMA:Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS:General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD:Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD:Time Division Duplex)、ユニバーサル移動通信システム(UTMS:Universal Mobile Telecommunication System)、ワイマックス(WiMAX:Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システムまたは将来の5Gシステムなど、様々な通信システムに適用することができる。
【0050】
図1は、本出願の実施例を適用した無線通信システム100を示す。前記無線通信システム100は、ネットワーク機器110を含み得る。ネットワーク機器110は、端末機器と通信する機器であってもよい。ネットワーク機器110は、特定の地理的エリアに通信カバレッジを提供することができ、前記カバレッジエリア内に位置する端末機器(例えばUEなど)と通信することができる。代替的に、前記ネットワーク機器110は、GSMシステムまたはCDMAシステムの基地局(BTS:Base Transceiver Station)、またはWCDMAシステムの基地局(NB:NodeB)、またはLTEシステムの進化型基地局(eNBまたはeNodeB:Evolutional Node B)、またはクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN:Cloud Radio Access Network)無線コントローラであり得、または、前記ネットワーク機器は、リレーステーション、アクセスポイント、車載機器、ウェアラブル機器、将来の5Gネットワークのネットワーク側の機器、または将来進化する公衆陸上移動通信網(PLMN:Public Land Mobile Network)のネットワーク機器などであってもよい。
【0051】
前記無線通信システム100は、ネットワーク機器110のカバレッジエリア内に位置する少なくとも1つの端末機器120をさらに含む。端末機器120は、モバイルまたは固定であってもよい。代替的に、端末機器120は、アクセス端末、ユーザー機器(UE:User Equipment)、ユーザユニット、ユーザステーション、モバイルステーション、移動台、リモートステーション、リモート端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信デバイス、ユーザエージェント、またはユーザデバイスを指し得る。アクセス端末は、携帯電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP:Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL:Wireless Local Loop)ステーション、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)、無線通信機能を備えたハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイスまたは無線モデムに接続されたその他の処理デバイス、車載デバイス、ウェアラブルデバイスおよび5Gネットワークの端末機器または将来進化するPLMNの端末機器などであり得る。
【0052】
代替的に、端末機器120間では、装置対装置(D2D:Device to Device)通信を実行し得る。
【0053】
代替的に、5Gシステムまたはネットワークは、ニューラジオ(NR:New Radio)システムまたはネットワークとも呼ばれる。
【0054】
図1は、1つのネットワーク機器および2つの端末機器を例示的に示し、代替的に、前記無線通信システム100は、複数のネットワーク機器を含むことができ、各ネットワーク機器のカバレッジエリア内には、他の数の端末機器が含まれることができるが、本出願の実施例はこれらに限定されない。
【0055】
代替的に、前記無線通信システム100は、ネットワークコントローラ、モバイル管理エンティティなどの他のネットワークエンティティをさらに含むことができるが、本出願の実施例はこれにら限定されない。
【0056】
本明細書における「システム」および「ネットワーク」という用語は、本明細書で常に互換的に使用されることを理解されたい。本明細書における「および/または」という用語は、関連付けられたオブジェクトを説明する単なる関連付けであり、3種類の関係が存在することができることを示し、例えば、Aおよび/またはBは、Aが独立で存在する場合、AとBが同時に存在する場合、Bが独立で存在する場合など3つの場合を表す。さらに、本明細書における記号「/」は、一般的に、コンテキストオブジェクトが「または」の関係であることを示す。
【0057】
同期信号ブロック(SS BlockまたはSSB:synchronous Signal Block)は周期伝送を使用し、SS Block周期内において、特定の周波数点のSSバーストセット(SS burst set)は、5msの時間ウィンドウ内に制限されることができ、最大のSS Blockの数(即ち、同期信号ブロックの候補時間位置である)はLであり、ここで、
3GHz以内の周波数領域において、L=4であり、
3GHzから6GHzまでの周波数領域において、L=8であり、
6GHzから52.6GHzまでの周波数領域において、L=64である。
【0058】
ここで、5msの時間ウィンドウ内で、異なるサブキャリア間隔および異なる動作周波数帯域とって、SS Blockのタイムスロットの配置は図2に示されることができ、ここで、各行で満たされたブロックは、1つのタイムスロットであり得る。
【0059】
ここで、図2の第1の行は、サブキャリア間隔が15KHZ、L=4である場合、SS Blockのタイムスロットの配置をを示す。図2の第2の行は、サブキャリア間隔が15KHZ、L=8である場合、SS Blockのタイムスロットの配置をを示す。図2の第3の行は、サブキャリア間隔が30KHZ、L=4である場合、SS Blockのタイムスロットの配置をを示す。図2の第4の行は、サブキャリア間隔が30KHZ、L=8である場合、SS Blockのタイムスロットの配置をを示す。図2的第5の行は、サブキャリア間隔が240KHZ、L=64である場合、SS Blockのタイムスロットの配置をを示す。
【0060】
図3は、15KHZ、30KHZ、120KHZおよび240KHZであるサブキャリア間隔でのタイムスロットにおける同期信号ブロックのパターンの配置を示す。ここで、図3では、各ブロックは1つのシンボル(時間領域シンボル、シンボル位置または時間領域シンボル位置などに呼ばれることもできる)を表し、各行の最初のブロックは、1つのタイムスロットの最初のシンボルを表し、14個の連続するシンボルは1つのタイムスロットである。同じラインで満たされた4つの連続したシンボルは、同期信号ブロックの1つの候補時間位置と見なすことができる。
【0061】
ここで、図3の第1の行は、サブキャリア間隔が15KHZである場合、タイムスロットにおける同期信号ブロックのパターンの配置を示す。図3の第2のおよび第3の行は、サブキャリア間隔が30KHZである場合、タイムスロットにおける同期信号ブロックのパターンの配置を示す。図3の第4の行は、サブキャリア間隔が120KHZである場合、タイムスロットにおける同期信号ブロックのパターンの配置を示す。図3の第5の行は、サブキャリア間隔が240KHZである場合、タイムスロットにおける同期信号ブロックのパターンの配置を示す。
【0062】
図3に示されたように、15KHZおよび30KHZであるサブキャリア間隔では、14個のシンボルの最初に、ダウンリンク制御のための少なくとも1つまたは2つのシンボルを予約し、最後に、ガードインターバルまたはアップリンク制御などのための少なくとも2つのシンボルを予約する。
【0063】
120KHZのサブキャリア間隔では、14個のシンボルの最初に、ダウンリンク制御のための少なくとも2つのシンボルを予約し、最後に、ガードインターバルまたはアップリンク制御などのための少なくとも2つのシンボルを予約する。
【0064】
240KHZのサブキャリア間隔では、2つの連続したタイムスロットを跨り、最初のタイムスロットの最初に、ダウンリンク制御のための少なくとも4つのシンボルを予約し、2番目のタイムスロットの最後に、ガードインターバルまたはアップリンク制御などのための少なくとも4つのシンボルを予約する。
【0065】
認可された周波数帯域において、ネットワーク機器は、L個の候補時間位置において、ネットワーク機器が、どっちの候補時間位置または候補時間位置らで同期信号ブロックを端末機器に送信することを端末機器に事前に指示することができる。
【0066】
無認可周波数帯域において、搬送波感知多重アクセス/衝突検出方法(CSMA/CD:Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection)および搬送波感知多重アクセス/衝突回避(CSMA/CA:Carrier Sense multiple Access/Collision Avoidance)を使用することができる。送信ノードは、無線信号を送信する前に、リッスンビフォアトーク(LBT: listen before talk)メカニズムを使用して、チャネルモニタリングを実行し、チャネルがアイドル状態であるかどうかを判断することができる。
【0067】
無認可周波数帯域において、ネットワーク機器が端末機器に信号を送信する必要がある場合、無認可周波数帯域のキャリアをセンシングする必要があり、具体的に実現する場合、ネットワーク機器はセンシングする前に、乱数を生成することができ、生成された乱数に対応する時間範囲内で、キャリアがアイドル状態になるまでセンシングした場合、信号を送信することができる。
【0068】
したがって、無認可周波数帯域で、同期信号ブロックを送信するときに、ネットワーク機器がL個の候補時間位置において、ネットワーク機器が、どっちの候補時間位置または候補時間位置らで同期信号ブロックを端末機器に送信することを端末機器に事前に指示し、ここで、特定の候補時間位置は、特定の送信ビームに対応し、ネットワーク機器が、指定された候補時間位置を先取りすることができない場合、特定の送信ビームを使用して同期信号ブロックを送信することができず、端末機器は、前記ネットワーク機器によって事前に指定された候補時間位置で、前記特定送信ビームによって送信された同期信号ブロックを受信することができず、同期化、および特定のビームの測定などを実現することができない。したがって、本出願の実施例は、図4に示された方法200を提供して当該問題を解決することができる。
【0069】
図4は、本出願の実施例に係る無線通信方法200の例示的なフローチャートである。前記方法200は、以下のコンテンツの少なくとも一部を含む。
【0070】
ステップ210において、ネットワーク機器は、同期信号ブロックのM個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域のキャリアがアイドル状態であるかどうかをセンシングし、前記M個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックのL個の候補時間位置の少なくとも一部の候補時間位置であり、前記L個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックの単一の送信周期内のすべての候補時間位置である。
【0071】
ここで、前記Mは1より大きいか等しい整数であり、Mが1より大きい場合、M個の候補時間位置は複数の連続した候補時間位置(即ち、候補時間位置間に他の候補時間位置がある間隔はないが、間隔がないこととは候補時間位置のシンボルのために使用されないことを表さない)であり得、例えば、サブキャリア間隔が15KHZ、L=4である場合、M個の候補時間位置は、1つのタイムスロットにおける2つの候補時間位置であってもよく、または2つのタイムスロットにおける前のタイムスロットの2番目の候補時間位置、および次のタイムスロットの最初の候補時間位置であってもよい。
【0072】
または、M個の候補時間位置は、複数の連続しない候補時間位置(即ち、候補時間位置間には他の候補時間位置がある間隔がある可能性がある)であり得、例えば、サブキャリア間隔が15KHZ、L=4である場合、M個の候補時間位置は、2つのタイムスロットにおける前のタイムスロットの最初の候補時間位置、および次のタイムスロットの最初の候補時間位置を含み得る。
【0073】
代替的に、ネットワーク機器は、前記M個の候補時間位置における各候補時間位置の前に、前記無認可周波数帯域のキャリアがアイドル状態であるかどうかを順次にモニタリングし、N(Nは、Mより小さいか等しい正の整数である)個の候補時間位置の前に前記無認可周波数帯域のキャリアがアイドル状態であることをセンシングするまで、または前記M個の候補時間位置における最後の候補時間位置まで、前記無認可周波数帯域のキャリアをモニタリングすることができ、ここで、Nは、前記ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信すると予想される候補時間位置の数である。
【0074】
例えば、図2および図3に示されたように、サブキャリア間隔が15KHZ、L=4である場合、M=2であると、候補時間位置が連続したかどうかに関係なく、隣接する候補時間位置のすべてに間隔のシンボルがあるため、M個の候補時間位置に対してキャリアセンシングを実行することができるときに、候補時間位置の時間順序に従って、各候補時間位置の前にキャリアセンシングをそれぞれ実行することができる。
【0075】
M個の候補時間位置における隣接する2つの候補時間位置間に間隔のシンボル(例えば、図3の第2、4および5行の、タイムスロットにある連続した候補時間位置など)がない場合、前記隣接する2つの候補時間位置の前の候補時間位置で同期信号ブロックの送信を実行すると、次の候補時間位置でキャリアのセンシングを実行する必要がない可能性があることを理解されたい。ここで、本出願の実施例によって言及された説明「ネットワーク機器は、前記M個の候補時間位置における各候補時間位置の前に、前記無認可周波数帯域のキャリアがアイドル状態であるかどうかを順次にモニタリングし、N(Nは、Mより小さいか等しい正の整数である)個の候補時間位置の前に前記無認可周波数帯域のキャリアがアイドル状態であることをセンシングするまで、または前記M個の候補時間位置における最後の候補時間位置まで、前記無認可周波数帯域のキャリアをモニタリングすることができる」は、普遍性を考慮した場合であり、隣接する2つの候補時間位置間に間隔のシンボルがない場合、且つ前の候補時間位置が同期信号ブロックを送信することにより、キャリアセンシングを実行する必要がない場合も、上記の説明の保護範囲内に含まれる。
【0076】
M個の候補時間位置における隣接する2つの候補時間位置(例えば、隣接するタイムスロット間の候補時間位置、または、図3に示されたタイムスロットにおけるシンボル間隔がある隣接する候補時間位置)間に間隔のシンボルがある場合、前記隣接する2つの候補時間位置における前の候補時間位置で同期信号ブロックの送信を行い、ネットワーク機器は、次の候補時間位置を同期信号ブロックに送信することを望むと、間隔のシンボルは間隔のシンボルで占有信号を送信することができることを理解されたい。
【0077】
ここで、ネットワーク機器が占有信号を送信するかどうかは、具体的な状況によって決められることができる。例えば、Mが連続した候補時間位置である場合、ネットワーク機器在が最初の候補時間位置で同期信号ブロックを送信することができると、ネットワーク機器がリソースを先取りする可能性が高いため、後続の時間位置の前に、キャリアのセンシングを行うことができる。例えば、ネットワーク機器が、2つの候補時間位置で同期信号ブロックを送信することを望み、ネットワーク機器が、M個の候補時間位置における最後から2番目の候補時間位置で最初の同期信号ブロックを送信する場合、ネットワーク機器は、最後から2番目の候補時間位置と最後の候補時間位置との間で占有信号を送信することにより、最後の候補時間位置で同期信号ブロックを送信することを保証することができる。
【0078】
代替的に、前記各候補時間位置の前にキャリアモニタリングを実行した場合、前記ネットワーク機器によってセンシングされた第1のビーム方向は第2のビーム方向と一致し、ここで、前記第2のビーム方向は、前記各候補時間位置で前記同期信号ブロックを送信する時に使用されると予想する送信ビーム方向である。
【0079】
具体的に、ネットワーク機器が特定の候補時間位置の前にキャリアモニタリングを実行するとき、前記候補時間位置で、ビーム方向Aを使用して同期信号ブロックをすることを望む場合、ビーム方向Aでキャリアのセンシングを実行することができる。
【0080】
代替的に、ネットワーク機器は、候補時間位置の前にセンシングする場合、先に乱数を生成することができ、前記乱数に対応する時間範囲はxミリ秒であり、図5に示されたように、候補時間位置に対して、xミリ秒早くセンシングすることができ、これは、xミリ秒終了後、ちょうど候補時間位置に到達することを意味する。または、図6に示されたように、候補時間位置に対して、x+yミリ秒早くセンシングし、センシング終了後、あとyミリ秒で候補時間位置に到達するため、前記yミリ秒で占有信号を送信することができる。
【0081】
代替的に、ステップ220において、センシング結果に従って、前記ネットワーク機器は、前記M個の候補時間位置の少なくとも1つの候補時間位置で、前記同期信号ブロックを送信する。
【0082】
ネットワーク機器がM個の候補時間位置の少なくとも1つの候補時間位置でキャリアがアイドル状態であることをセンシングした場合、前記少なくとも1つの候補時間位置で同期信号ブロックを送信することができることを理解されたい。M個の候補時間位置でキャリアがアイドル状態であることをセンシングしてない場合、今回の同期信号ブロックの送信周期で、同期信号ブロックを送信する必要がない。
【0083】
代替的に、前記少なくとも1つの候補時間位置における各候補時間位置の前に、前記ネットワーク機器は、前記無認可周波数帯域のキャリアがアイドル状態であることをそれぞれセンシングする。
【0084】
もちろん、以上に示されたように、前の候補時間位置で同期信号ブロックを送信した場合でも、2つの候補時間位置間のシンボルで占用シンボルを送信することができることにより、後の候補時間位置で同期信号ブロックを送信することができることを実現することができ、ここでは繰り返されない。
【0085】
代替的に、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置が複数である場合、複数の候補時間位置のうちの任意の2つの候補時間位置で前記同期信号ブロックを送信するときに、異なる送信ビームを使用する。
【0086】
代替的に、本出願の実施例によって言及されるNは、前記ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信すると予想される候補時間位置の数を表し、前記Nの値は、ネットワーク機器期望によって送信されたビーム数量と関係がある可能性がある。
【0087】
例えば、ネットワーク機器が、セル全体に対するカバレッジを実現することができるために、2つのビームを送信する必要があると仮定すると、Nは2であり得る。
【0088】
ステップ230において、端末機器は、同期信号ブロックの前記M個の候補時間位置を決定する。
【0089】
ステップ240において、端末機器は、前記M個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域のキャリアで信号を受信する。
【0090】
代替的に、前記無認可周波数帯域のキャリアで、N(Nは、Mより小さいか等しい正の整数である)個の候補時間位置で同期信号ブロックを取得するまで、または前記M個の候補時間位置における最後の候補時間位置で同期信号ブロックの検出を行うまで、前記M個の候補時間位置における各候補時間位置で順次に前記同期信号ブロックの検出を行う。
【0091】
代替的に、前記ネットワーク機器は、前記同期ブロックの送信周期に応じて、前記M個の候補時間位置に基づき、前記無認可周波数帯域のキャリアで周期性的にセンシングする。
【0092】
対応的に、前記端末機器は、前記送信周期に応じて、前記M個の候補時間位置に基づき、無認可周波数帯域のキャリアで周期性的に信号を受信する。
【0093】
代替的に、前記ネットワーク機器は、前記M個の候補時間位置が前記同期信号ブロックによって占有されたと想定する方式で、前記同期信号ブロックではないチャネルまたは信号に対してレートマッチングを実行する。
【0094】
対応的に、前記端末機器は、前記M個の候補時間位置が前記同期信号ブロックによって占有されたと想定する方式で、前記同期信号ブロックではないチャネルまたは信号に対してレートマッチングを実行する。
【0095】
具体的に、前記M個の候補時間位置が、無認可周波数帯域でプライマリ同期信号ブロックを送信するために使用されることができる可能な位置であるため、無認可周波数帯域で、ネットワーク機器および端末機器がレートマッチングする場合、前記M個の候補時間位置が前記同期信号ブロックに占有されたと想定して、他のチャネルまたは信号をレートマッチングすることができ、それにより、レートマッチングの正確性を実現することができる。
【0096】
代替的に、前記ネットワーク機器は第1の指示情報を送信し、前記第1の指示情報は、前記M個の候補時間位置または前記Mを指示し、および/またはN(Nは、Mより小さいか等しい正の整数である)を指示し、Nは、前記ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信すると予想される候補時間位置の数である。
【0097】
具体的に、ネットワーク機器は、第1の指示情報を介して端末機器に前記M個の候補時間位置を指示することができるため、端末機器は、前記第1の指示情報に基づいて前記M個の候補時間位置を知り、前記M個の候補時間位置で同期信号ブロックの検出を行うことができる。
【0098】
または、ネットワーク機器が第1の指示情報を介して端末機器に前記Mを指示することができあるため、端末機器は前記第1の指示情報に基づいて前記Mを知ることができ、ここで、特定のMに対して、特定の時間領域における候補時間位置の占有は端末機器よってプリセットされることができる。
【0099】
または、ネットワーク機器が第1の指示情報を介して端末機器に前記Nを指示することができるため、端末機器は、前記第1の指示情報に基づいて前記Nを知ることができ、ここで、ネットワーク機器は、前記第1の指示情報を介してMおよびNを同時に指示し、またはM個の候補時間位置およびNを同時に指示することができる。
【0100】
代替的に、前記第1の指示情報は、残存最小システム情報(RMSI:Remaining Minimum System Information)に搬送されることができ、または、前記第1の指示情報は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングに搬送されることができる。もちろん、前記第1の指示情報は、他の信号またはチャネルに搬送されることができるが、本出願の実施例はこれらに対して特に限定しない。
【0101】
代替的に、前記ネットワーク機器は、前記無認可周波数帯域のキャリアを介して前記第1の指示情報を送信する。対応的に、前記端末機器は、前記無認可周波数帯域のキャリアで、前記ネットワーク機器によって送信された前記第1の指示情報を受信する。
【0102】
代替的に、前記ネットワーク機器は、認可された周波数帯域のキャリアを介して前記第1の指示情報を送信する。対応的に、前記端末機器は、認可された周波数帯域のキャリアで、前記ネットワーク機器によって送信された前記第1の指示情報を受信する。
【0103】
代替的に、前記ネットワーク機器は、マスタセルに対応する前記認可された周波数帯域のキャリアを使用して、前記第1の指示情報を送信し、ここで、前記無認可周波数帯域のキャリアは、前記ネットワーク機器のセカンダリセルに対応する周波数帯域のキャリアである。対応的に、前記端末機器は、マスタセルに対応する前記認可された周波数帯域のキャリアで、前記ネットワーク機器によって送信された前記第1の指示情報を受信する。
【0104】
代替的に、前記ネットワーク機器は、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、第2の指示情報を送信し、前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターン、または前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置の数を指示する。対応的に、前記端末機器は、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信する。
【0105】
具体的に、無認可周波数帯域の性能のため、ネットワーク機器は、キャリアをセンシングし、少なくとも1つの候補時間位置で同期信号ブロックを実際に送信した後こそ、実際に送信された同期信号ブロックの数または画像を知ることができ、ネットワーク機器は、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、端末機器に指示実際に送信された同期信号ブロックの数およびパターンを送信することができる。端末機器は、まず、M個の候補時間位置で受信した信号をキャッシュし、ネットワーク機器の指示を受信した後に、キャッシュされた信号から同期信号ブロックを取得する。
【0106】
代替的に、前記第2の指示情報は、指示前記M個の候補時間位置における各候補時間位置で前記同期信号ブロックを送信するかどうかを指示することにより、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターンを指示する。例えば、Mが4に等しい場合、端末機器は、ビットマッピングを通じて実際に送信するプライマリ同期信号ブロックの数を指示することができ、例えば、第2の指示情報のビット値が1100であることは、4つの候補時間位置における、最初および二番目の候補時間位置でプライマリ同期信号を送信し、3番目および4番目の候補時間位置では送信しないことを表す。
【0107】
代替的に、前記第2の指示情報は、前記同期信号ブロックを実際に送信する候補時間位置のパターンを指示し、前記少なくとも1つの候補時間位置は、配列順序に従って、それぞれ少なくとも1つの送信ビームに対応し、言い換えれば、前記少なくとも1つの候補時間位置における各候補時間位置は、前記少なくとも1つの候補時間位置における配列順序に従って、前記同期信号ブロックの1つの特定のビームに対応する。前記端末機器は、前記同期信号ブロックを実際に送信する少なくとも1つの候補時間位置の時間順序に従って、前記少なくとも1つの候補時間位置における各候補時間位置で、ネットワーク機器が前記同期信号ブロックを送信するために使用される送信ビームを決定する。
【0108】
具体的に、端末機器は、特定の場合では、受信した同期信号ブロックの送信ビームを知る必要があり、ネットワーク機器が少なくとも1つの候補時間位置で同期信号ブロックを送信する場合、時系列に従って、各候補時間位置をそれぞれ1つの送信ビームに対応し、送信ビームは候補時間位置に1つずつ対応し、それにより、端末機器は、受信した同期ブロックが位置する候補時間位置に従って、各同期信号ブロックの送信ビームを決定する。
【0109】
例えば、送信ビームA、B、CおよびDは、時間順序に従って配列された候補時間位置に対応する必要があり、ネットワーク機器によって実際に送信された同期信号ブロックの候補時間位置がLの2番目および3番目である場合、2番目の候補時間位置に対応する送信ビームはAであり、3番目の候補時間位置に対応する送信ビームはBである。
【0110】
代替的に、端末機器によって取得された同期信号ブロックの送信ビームは測定のためであり、例えば、モビリティ測定(例えば、無線リソース管理(RRM:Radio Resource Management)、無線リンクモニタリン(RLM:Radio link monitoring)、またはビーム管理に関する測定)をすることができる。
【0111】
ここで、各測定周期は少なくとも1つの送信周期を含み得、端末機器は、少なくとも1つの送信周期において同じ送信ビームを有する同期信号ブロックの測定結果を平均化することができる。
【0112】
代替的に、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、前記ネットワーク機器は、前記無認可周波数帯域のキャリアを介して前記第2の指示情報を送信する。対応的に、前記無認可周波数帯域のキャリアで、前記端末機器は、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信する。
【0113】
代替的に、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に、前記ネットワーク機器が、認可された周波数帯域のキャリアを介して前記第2の指示情報を送信する。対応的に、認可された周波数帯域のキャリアで、前記端末機器は、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信する。
【0114】
代替的に、前記ネットワーク機器は、マスタセルに対応する前記認可された周波数帯域のキャリアを使用して、前記第2の指示情報を送信し、ここで、前記無認可周波数帯域のキャリアは、前記ネットワーク機器のセカンダリセルに対応する周波数帯域のキャリアである。対応的に、マスタセルに対応する前記認可された周波数帯域のキャリアで、前記端末機器は、前記少なくとも1つの候補時間位置の後に前記ネットワーク機器によって送信された第2の指示情報を受信する。
【0115】
代替的に、前記第2の指示情報は物理層シグナリングに搬送されることができ、例えば、ダウンリンク制御情報(DCI:Downlink Control Information)に搬送されることができる。
【0116】
したがって、本出願の実施例において、ネットワーク機器は、同期信号ブロックのL個の候補時間位置におけるM個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域のキャリアがアイドル状態であるかどうかをセンシングし、センシング結果に従って、M個の候補時間位置の少なくとも1つの候補時間位置で同期信号ブロックの送信を行い、M個の候補時間位置の少なくとも1つの候補時間位置で送信される前記同期信号ブロックを取得するために、端末機器は、前記M個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域のキャリアで信号を受信することができ、固定の候補時間位置で同期信号ブロックの伝送を行う必要がなく、無認可周波数帯域のキャリアで同期信号ブロックの伝送を行うことができる。
【0117】
図7は、本出願の実施例に係るネットワーク機器300の例示的なブロック図である。前記ネットワーク機器300はセンシングユニット310を含み、および代替的に、送信ユニット320を含み、ここで
前記センシングユニット310は、同期信号ブロックのM個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域のキャリアがアイドル状態であるかどうかをモニタリングするように構成され、前記M個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックのL個の候補時間位置の少なくとも一部の候補時間位置であり、前記L個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックの単一の送信周期内のすべての候補時間位置であり、前記送信ユニット320は、センシング結果に従って、前記M個の候補時間位置の少なくとも1つの候補時間位置で、前記同期信号ブロックを送信するように構成される。
【0118】
前記ネットワーク機器300は、方法の実施例におけるネットワーク機器に対応することができ、方法の実施例におけるネットワーク機器によって実現される対応する動作を実現することができ、簡潔にするために、ここでは繰り返さないことを理解されたい。
【0119】
図8は、本出願の実施例に係る端末機器400の例示的なブロック図であり、前記端末機器400は処理ユニット410および通信ユニット420を含み、
前記処理ユニット410は、同期信号ブロックのM個の候補時間位置を決定するように構成され、前記M個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックのL個の候補時間位置の少なくとも一部の候補時間位置であり、前記L個の候補時間位置は、前記同期信号ブロックの単一の送信周期内のすべての候補時間位置であり、前記通信ユニット420は、前記同期信号ブロックを取得するために、前記M個の候補時間位置に基づいて、無認可周波数帯域のキャリアで信号を受信するように構成される。
【0120】
前記端末機器400は、方法の実施例における端末機器に対応することができ、方法の実施例における端末機器によって実現される対応する動作を実現することができ、簡潔にするために、ここでは繰り返さないことを理解されたい。
【0121】
図9は、本出願の実施例のシステムチップ600の例示的なブロック図である。図9のシステムチップ600は、入力インターフェース601、出力インターフェース602、プロセッサ603、およびメモリ604を含み、前記プロセッサ603と前記メモリ604は、内部通信接続線を介して接続されてもよく、前記プロセッサ603は、前記メモリ604内のコードを実行するように構成される。
【0122】
代替的に、前記コードが実行されるとき、前記プロセッサ603は、方法の実施例における端末装置によって実行される方法を実現する。簡潔性のために、ここでは繰り返さない。
【0123】
代替的に、前記コードが実行されるとき、前記プロセッサ603は、方法の実施例におけるネットワーク機器によって実行される方法を実現する。簡潔性のために、ここでは繰り返さない。
【0124】
図10は、本出願の実施例の通信機器700の例示的なブロック図である。図10に示されるように、前記通信機器700は、プロセッサ710およびメモリ720を含む。ここで、前記メモリ720は、プログラムコードを記憶してもよく、前記プロセッサ710は、前記メモリ720に記憶されたプログラムコードを実行してもよい。
【0125】
代替的に、図10に示されるように、前記通信機器700はトランシーバ730を含むことができ、プロセッサ710は、トランシーバ730の外部通信を制御することができる。
【0126】
代替的に、前記プロセッサ710は、メモリ720に記憶されたプログラムコードを呼び出して、方法の実施例における端末機器の対応する動作を実行してもよく、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0127】
代替的に、前記プロセッサ710は、メモリ720に記憶されたプログラムコードを呼び出して、方法の実施例における端末機器の対応する動作を実行してもよく、簡潔にするために、ここでは繰り返さない。
【0128】
本出願の実施例におけるプロセッサは、信号の処理能力を備えた集積回路チップであり得ることを理解されたい。実現プロセスにおいて、上記の方法の実施例の各ステップは、プロセッサ内のハードウェアの集積論理回路またはソフトウェアの形の命令によって完了することができる。上記のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor)、特定用途向け集積回路(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA:Field Programmable Gate Array)または他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントなどであってもよい。本出願の実施例の公開された各方法、ステップおよび論理ブロック図を実現または実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、または前記プロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本出願の実施例と組み合わせて開示される方法のステップは、ハードウェア復号化プロセッサに直接に具現されて実行し、または復号化プロセッサ中のハードウェアおよびソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行して完了されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダムメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能な読み取り専用メモリまたは電気的に消去可能なプログラマブルメモリ、レジスタ等の当技術分野の熟知する記憶媒体に配置されてもよい。前記記憶媒体はメモリ内に配置され、プロセッサはメモリ内の情報を読み取り、そのハードウェアと組み合わせて前記方法のステップを完了する。
【0129】
本出願の実施例におけるメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよく、または揮発性と不揮発性メモリの両方を含んでもよいことが理解できるだろう。ここで、不揮発性メモリは、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM:Programmable ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM:Erasable PROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM:Electrically EPROM)またはフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、外部キャッシュとして使用されるランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)であってもよい。前記メモリは、例示的であるが制限的ではない説明を通じて、例えば、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM:Static RAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM:Dynamic RAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM:Synchronous DRAM)、ダブルデータレートの同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DDR SDRAM:Double Data Rate SDRAM)、拡張型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM:Enhanced SDRAM)、同期接続ダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM:Synchlink DRAM)およびダイレクトメモリバスランダムアクセスメモリ(DR RAM:Direct Rambus RAM)など、多くの形のRAMが利用可能である。本明細書で説明されるシステムおよび方法のメモリは、これらおよび任意の他の適切なタイプのメモリを含むことが意図されているが、これらに限定されないことに留意されたい。
【0130】
当業者は、本明細書で開示される実施例と組み合わせて説明された各例示のユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現することができることを理解するであろう。これらの機能がハードウェアの形態で実行されるかソフトウェアの形で実行されるかは、技術的解決策の特定のアプリケーションと設計上の制約条件に依存する。専門技術者は、特定のアプリケーションごとに対して、異なる方法を使用して説明された機能を実現することができるが、このような実現は本出願の範囲を超えると見なされるべきではない。
【0131】
説明の便宜上および簡潔にするために、上記に説明されたシステム、装置およびユニットの具体的な作業プロセスは、前述の方法の実施例中の対応するプロセスを参照することができ、ここでは繰り返さないことを当業者は明確に理解することができる。
【0132】
本出願で提供されるいくつかの実施例では、開示されたシステム、装置および方法は、他の方法で実現されることができることを理解されたい。例えば、上記で説明された装置の実施例は例示的なものに過ぎず、例えば、前記ユニットの分離は、論理機能の分離に過ぎず、実際の実現時には別の分離方法があり、例えば、複数のユニットまたはコンポーネントを別のシステムに統合または集積したり、または一部の特徴を無視したり、または実行しないことができる。なお、表示または議論された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェース、装置またはユニットを介した間接結合または通信接続であり得、電気的、機械的または他の形態であり得る。
【0133】
前記分離部材として説明されたユニットは、物理的に分離されている場合とされていない場合があり、ユニットとして表示された部材は、物理ユニットである場合もそうでない場合もあり、1箇所に配置される場合もあれば、複数のネットワークユニットに分散される場合もある。実際の必要に応じて、その中の一部または全部ユニットを選択して本実施例の技術案の目的を実現することができる。
【0134】
さらに、本出願の各実施例における各機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されてもよく、または各ユニットが物理的に別々に存在してもよく、2つまたは2つ以上のユニットを1つのユニットに統合してもよい。
【0135】
前記機能がソフトウェア機能ユニットの形で実現され、独立した製品として販売され、または使用される場合、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶することができる。このような理解に基づいて、本出願の技術的解決策は、本質的にまたは先行技術に対して寄与する部分または前記技術的解決策の一部は、ソフトウェア製品の形で具現されることができ、前記コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク機器等であり得る)に本出願の各実施例に記載の方法のステップの全部または一部を実行させるためのいくつかの命令を含む。前述した記憶媒体は、Uディスク、モバイルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM:Read-Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)、磁気ディスクまたは光ディスク等のプログラムコードを記憶することができる様々な媒体を含む。
【0136】
上記の内容は、本出願の具体的な実施形態に過ぎず、本出願の保護範囲はこれに限定されず、当業者が本出願に開示された技術的範囲内で容易に想到し得る変更または置換は、すべて本出願の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本出願の保護範囲は、特許請求の保護範囲を基準とするべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10