(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-01
(45)【発行日】2024-08-09
(54)【発明の名称】物品を選別するためのシステム
(51)【国際特許分類】
B65G 47/46 20060101AFI20240802BHJP
B65G 21/12 20060101ALI20240802BHJP
【FI】
B65G47/46 H
B65G21/12 Z
(21)【出願番号】P 2022568666
(86)(22)【出願日】2021-05-08
(86)【国際出願番号】 CN2021092255
(87)【国際公開番号】W WO2021254018
(87)【国際公開日】2021-12-23
【審査請求日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】202010544395.7
(32)【優先日】2020-06-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】520208203
【氏名又は名称】ベイジン・ジンドン・チアンシ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110004222
【氏名又は名称】弁理士法人創光国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100166006
【氏名又は名称】泉 通博
(74)【代理人】
【識別番号】100167793
【氏名又は名称】鈴木 学
(74)【代理人】
【識別番号】100154070
【氏名又は名称】久恒 京範
(74)【代理人】
【識別番号】100153280
【氏名又は名称】寺川 賢祐
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ジャ
【審査官】福島 和幸
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-250823(JP,A)
【文献】特開2007-269478(JP,A)
【文献】特開昭62-103223(JP,A)
【文献】特開2017-176942(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 47/46
B65G 21/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動播種壁と交互式昇降機を含む物品を選別するためのシステムであって、
前記交互式昇降機は、受け取った物品を前記自動播種壁に搬送する
ように構成され、
前記自動播種壁は、前記交互式昇降機によって搬送された物品を指定されたグリッド開口部に搬送するため
の、直線状に分布した少なくとも1組の選別搬送コンポーネントを含み、
前記選別搬送コンポーネントは、支持部と回転部を含み、
前記支持部は、物品を支持及び搬送するように構成され、
前記回転部は、前記支持部のベースに接続されて、前記支持部を駆動して垂直方向を中心に回転させることにより、物品の収納位置に向かうように前記支持部が物品を搬送する方向を調整するように構成される、
物品を選別するためのシステム。
【請求項2】
前記支持部は、コンベヤベルトと水平駆動機構を含み、前記水平駆動機構は、前記コンベヤベルトを駆動して水平方向に運転させることにより、前記コンベヤベルトに位置する物品を搬送する
ように構成される請求項1に記載の
システム。
【請求項3】
前記支持部は、トレイをさらに含み、前記トレイの中央領域は、前記コンベヤベルトを露出させるためにくり抜かれ、前記トレイの上面は、前記コンベヤベルトの上面よりも高くない請求項2に記載の
システム。
【請求項4】
前記回転部は、軸線が垂直方向である回転軸と回転駆動機構を含み、前記回転軸は、一端が前記支持部のベースに固定的に接続され、他端が前記回転駆動機構に接続され、
前記回転駆動機構は、前記回転軸を駆動して垂直方向を中心に回転させる
ように構成される請求項1に記載の
システム。
【請求項5】
前記選別搬送コンポーネントは、2つの支持部を含み、前記回転部は、2つの前記回転軸を含み、2つの前記回転軸は、それぞれ2つの前記支持部のベースに固定的に接続され、
前記回転部は、同期伝動機構をさらに含み、前記回転駆動機構は、前記同期伝動機構を介して2つの前記回転軸を駆動して垂直方向を中心に同期回転させることにより、前記2つの支持部を駆動して垂直方向を中心に同期回転させる請求項4に記載の
システム。
【請求項6】
前記同期伝動機構は、同期コンベヤベルトと、前記同期コンベヤベルトと一致する2つのシンクロプーリと、を含み、各シンクロプーリは、それぞれ1つの前記回転軸に接続され、
前記回転駆動機構は、前記同期コンベヤベルトに接続され、前記同期コンベヤベルトを駆動して運転させることにより、前記2つのシンクロプーリ及び前記シンクロプーリに接続された回転軸を駆動して垂直方向を中心に回転させるように構成される請求項5に記載の
システム。
【請求項7】
前記自動播種壁は、補助ローラと、前記補助ローラを駆動して回転させる補助モータと、をさらに含み、
前記補助ローラは、選別搬送コンポーネントとグリッド開口部との間に設置され、補助モータの駆動によって前記物品を駆動して前記支持部から物品の収納位置に移動させる請求項1に記載の
システム。
【請求項8】
前記自動播種壁は、
前記自動播種壁の物品入力端に設置される、物品を緩衝し、前記物品を選別搬送コンポーネントに搬送する
ように構成される緩衝部をさらに含む請求項1に記載の
システム。
【請求項9】
前記自動播種壁は、搬送ブラケットと、前記搬送ブラケットの側面に設置されたグリッド開口部ブラケットと、をさらに含み、
前記搬送ブラケットは、多層構造であり、各層には、直線状に分布した1組の選別搬送コンポーネントが設置され、
前記グリッド開口部ブラケットは、多層構造であり、各層には、前記物品の収納位置として複数のグリッド開口部が設置される請求項1~8のいずれか一項に記載の
システム。
【請求項10】
前記交互式昇降機は、第1リフティングコンポーネントと、第2リフティングコンポーネントと、相対運動駆動コンポーネントを含み、
前記相対運動駆動コンポーネントは、前記第1リフティングコンポーネントと前記第2リフティングコンポーネントを、第1位置状態に相対的に移動させるか、又は第2位置状態に離反して移動させるように駆動し、
前記第1位置状態では、前記第1リフティングコンポーネントの第1支持部と前記第2リフティングコンポーネントの第2支持部は、上下に位置合わせして配置され、前記第2位置状態では、前記第1リフティングコンポーネントの第1支持部と前記第2リフティングコンポーネントの第2支持部の水平面への投影は、完全にずれている請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記交互式昇降機は、水平スライドレールと、水平スライドレールに沿って移動できる第1水平スライドブロックおよび第2水平スライドブロックと、をさらに含み、
前記相対運動駆動コンポーネントは、前記第1水平スライドブロックと前記第2水平スライドブロックを反対方向に沿って移動するように駆動することで、前記第1リフティングコンポーネントと前記第2リフティングコンポーネントを水平方向に対向移動させるか、又は離反移動させる請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記システムは、受け取った物品を前記交互式昇降機に搬送するための送り部をさらに含み、
前記送り部は、物品搬送コンポーネントと位置調整コンポーネントを含み、前記物品搬送コンポーネントは、水平方向に物品を搬送するために使用され、前記位置調整コンポーネントは、前記物品搬送コンポーネントが物品を搬送する方向が前記交互式昇降機と一致するように、前記物品搬送コンポーネントの水平位置を調整する
ように構成される請求項
11に記載のシステム。
【請求項13】
前記システムは、グリッド開口部を搬送するためのスタッカをさらに含み、
前記スタッカは、前記自動播種壁から物品が収容されたグリッド開口部を取り出して積み重ね、空きグリッド開口部を前記自動播種壁の指定された位置に移動する
ように構成され
る請求項
12に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
<関連出願の相互参照>
本特許出願は、2020年6月15日に提出された、出願番号が202010544395.7であり、発明の名称が「自動播種壁」である中国特許出願に基づく優先権を主張し、当該出願の全文を引用により本出願に組み込む。
【技術分野】
【0002】
本開示の実施例は、機械の分野に関し、特に、インテリジェント倉庫保管の分野に関し、具体的に、物品を選別するためのシステムに関する。
【0003】
物流業界における自動化技術の急速な発展に伴い、さまざまな選別装置及び搬送装置は、作業効率を効果的に向上させることができる。従来技術では、物品を選別するための装置には、ループソーターとリニアソーターの2種類があり、ここで、ループソーターは複数の搬送台車を装備する必要があり、リニアソーターは物品を前後に搬送する搬送台車が必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の実施例は、自動播種壁を提案する。
【0005】
第1態様では、本開示の実施例は、自動播種壁を提供し、当該自動播種壁は、直線状に分布した少なくとも1組の選別搬送コンポーネントを含み、ここで、選別搬送コンポーネントは、支持部と回転部を含み、支持部は、物品を支持及び搬送するために使用され、回転部は、支持部のベースに接続されて、支持部を駆動して垂直方向を中心に回転させることにより、物品の収納位置に向かうように支持部が物品を搬送する方向を調整するように構成される。
【0006】
いくつかの実施例では、支持部は、コンベヤベルトと水平駆動機構を含み、水平駆動機構は、コンベヤベルトを駆動して水平方向に運転させて、コンベヤベルトに位置する物品を搬送するために使用される。
【0007】
いくつかの実施例では、支持部は、トレイをさらに含み、トレイ中央領域は、コンベヤベルトを露出させるためにくり抜かれ、トレイの上面は、コンベヤベルトの上面よりも高くない。
【0008】
いくつかの実施例では、回転部は、軸線が垂直方向である回転軸と回転駆動機構を含み、回転軸は、一端が支持部のベースに固定的に接続され、他端が回転駆動機構に接続され、回転駆動機構は、回転軸を駆動して垂直方向を中心に回転させるために使用される。
【0009】
いくつかの実施例では、選別搬送コンポーネントは、2つの支持部を含み、回転部は、2つの回転軸を含み、2つの回転軸は、それぞれ2つの支持部のベースに接続され、回転部は、同期伝動機構をさらに含み、回転駆動機構は、同期伝動機構を介して2つの回転軸を駆動して垂直方向を中心に同期回転させることにより、2つの支持部を駆動して垂直方向を中心に同期回転させる。
【0010】
いくつかの実施例では、同期伝動機構は、同期コンベヤベルトと、同期コンベヤベルトと一致する2つのシンクロプーリと、を含み、各シンクロプーリは、それぞれ1つの回転軸に接続され、回転駆動機構は、同期コンベヤベルトに接続され、同期コンベヤベルトを駆動して運転させることにより、2つのシンクロプーリ及びシンクロプーリに接続された回転軸を駆動して垂直方向を中心に回転させるように構成される。
【0011】
いくつかの実施例では、当該自動播種壁は、補助ローラと、補助ローラを回転駆動する補助モータと、をさらに含み、補助ローラは、選別搬送コンポーネントとグリッド開口部との間に設置され、補助モータの駆動によって物品を駆動して支持部から物品の収納位置に移動させる。
【0012】
いくつかの実施例では、当該自動播種壁は、自動播種壁の物品入力端に設置され、物品を緩衝し、物品を選別搬送コンポーネントに搬送するために使用される緩衝部をさらに含む。
【0013】
いくつかの実施例では、当該自動播種壁は、搬送ブラケットと、搬送ブラケットの側面に設置されたグリッド開口部ブラケットと、をさらに含み、搬送ブラケットは、多層構造であり、各層には、直線状に分布した1組の選別搬送コンポーネントが設置され、グリッド開口部ブラケットは、多層構造であり、各層には、物品の収納位置として複数のグリッド開口部が設置される。
【0014】
第2態様では、本開示の実施例は、物品を選別するためのシステムを提供し、当該システムは、上記の自動播種壁と交互式昇降機を含み、ここで、交互式昇降機は、受け取った物品を自動播種壁に搬送するために使用され、自動播種壁は、交互式昇降機によって搬送された物品を指定されたグリッド開口部に搬送するために使用される。
【0015】
いくつかの実施例では、当該システムは、受け取った物品を交互式昇降機に搬送するための送り部をさらに含み、送り部は、物品搬送コンポーネントと位置調整コンポーネントを含み、物品搬送コンポーネントは、水平方向に物品を搬送するために使用され、位置調整コンポーネントは、物品搬送コンポーネントが物品を搬送する方向が交互式昇降機と一致するように、物品搬送コンポーネントの水平位置を調整するために使用される。
【0016】
いくつかの実施例では、当該システムは、グリッド開口部を搬送するためのスタッカをさらに含み、それは、自動播種壁から物品が収容されたグリッド開口部を取り出して積み重ね、空きグリッド開口部を自動播種壁の指定された位置に移動するように構成される。
【0017】
本開示の実施例が提供する自動播種壁は、直線状に分布した複数の選別搬送コンポーネントを介して物品を指定された位置に搬送し、その後、支持部を回転させて、物品を対応する収納位置に搬送するため、小物の選別効率を向上させるのに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本開示の他の特徴、目的及び利点は、以下の図面を参照して行われる非限定的な実施例の詳細な説明を読むことにより、より明らかになる。
【0019】
【
図1】本開示の自動播種壁の第1実施例の全体構造の概略図である。
【
図2】本開示の自動播種壁の第1実施例の選別搬送コンポーネントの構造の概略図である。
【
図3】本開示の自動播種壁の第1実施例の選別搬送コンポーネントの底部構造の概略図である。
【
図4】本開示の自動播種壁の第2実施例の構造の概略図である。
【
図5】本開示の物品を選別するためのシステムの一実施例の構造の概略図である。
【
図6】本開示の物品を選別するためのシステムの実施例における交互式昇降機の構造の概略図である。
【
図7】本開示の物品を選別するためのシステムの実施例における送り部の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面と実施例を参照して本開示をさらに詳細に説明する。本明細書に記載された特定の実施例は、関連発明を説明するためにのみ使用され、本発明を限定するものではないことが理解され得る。なお、説明の便宜上、図面には、関連発明に関連する部分のみが示されている。
【0021】
なお、矛盾しない場合、本開示の実施例及び実施例の特徴は、互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照し、実施例と併せて本開示を詳細に説明する。
【0022】
図1、
図2及び
図3を参照すると、
図1は、本開示の自動播種壁の第1実施例の全体構造の概略図を示し、
図2は、本開示の自動播種壁の第1実施例の選別搬送コンポーネントの構造の概略図を示し、
図3は、本開示の自動播種壁の第1実施例の選別搬送コンポーネントの底部構造の概略図を示す。
【0023】
図1に示すように、本開示の自動播種壁は、直線状に分布した少なくとも1組の選別搬送コンポーネント100を含み、各選別搬送コンポーネント100はいずれも、支持部110と回転部120を含み、ここで、支持部110は、物品を支持及び搬送するために使用され、回転部120は、支持部のベース111に接続されて、支持部110を駆動して垂直方向を中心に回転させることにより、物品の収納位置に向かうように支持部110が物品を搬送する方向を調整するように構成される。
【0024】
一例として、被選別物品は、支持部110の搬送動作によって複数の選別搬送コンポーネント100を順次通過し、被選別物品が予め設定された位置に達すると、予め設定された位置に対応する選別搬送コンポーネント100の支持部110は、搬送動作を停止し、回転部120は、支持部110の搬送方向を被選別物品の収納位置に向けるように(通常は、自動播種壁の側面にあり、対応する予め設定された角度が90°である)、支持部110を駆動して予め設定された角度回転させ、その後、支持部110は、搬送動作を開始し、被選別物品を収納位置に搬送する。
【0025】
図2を参照すると、本実施例のいくつかのオプションの実現方法では、支持部110は、コンベヤベルト113と水平駆動機構112を含み、水平駆動機構112は、コンベヤベルト113に位置する物品を搬送するために、コンベヤベルトを駆動して水平方向に運転させるために使用される。
図2に示すように、水平駆動機構112は、モータを含み得、モータによるローラの回転によってコンベヤベルト113を駆動して運転させる。
【0026】
本実施例のいくつかの他のオプションの実現方法では、コンベヤベルト113は、分割構造を採用することができ、水平駆動機構112は、各分割コンベヤベルトを駆動して同期運転させるため、コンベヤベルト113の製造コストを削減することができる。
【0027】
図2を参照し続けると、本実施例のいくつかのオプションの実現方法では、支持部110は、トレイ114をさらに含み、トレイ114の中央領域は、コンベヤベルト113を露出させるためにくり抜かれ、トレイ114の上面がコンベヤベルト113の上面よりも高くないため、被選別物品がコンベヤベルト113から滑り落ちるのを防止することができる。
【0028】
次に、
図3を参照すると、本実施例のいくつかのオプションの実現方法では、回転部120は、軸線が垂直方向である回転軸121と、回転駆動機構122と、を含み、回転軸121は、一端が支持部110のベース111に固定的に接続され、他端が回転駆動機構122に接続され、回転駆動機構122は、回転軸121を駆動して垂直方向を中心に回転させるために使用される。例えば、回転駆動機構122は、エアシリンダ又は油圧シリンダであってもよく、ピストンロッドによって回転軸121を駆動して回転させる。さらに例えば、回転駆動機構122も、モータであってもよい。
【0029】
図3を参照し続けると、本実施例のいくつかのオプションの実現方法では、選別搬送コンポーネント100は、2つの支持部110を含み、回転部120は、2つの回転軸121を含み、2つの回転軸121は、それぞれ2つの支持部110のベース111に接続され、回転部120は、同期伝動機構123をさらに含み、回転駆動機構122は、同期伝動機構123を介して2つの回転軸121を駆動して垂直方向を中心に同期回転させることにより、2つの支持部110を駆動して垂直方向を中心に同期回転させる。本実現方法では、2つの支持部110は、同じ体積の大きな被選別物品を同時に支持することができるため、被選別物品が選別中に滑り落ちるのを避けることができる。
【0030】
さらに、本実現方法における同期伝動機構123は、同期コンベヤベルト125と、同期コンベヤベルトと一致する2つのシンクロプーリ124と、をさらに含み得、各シンクロプーリ124は、それぞれ1つの回転軸121に接続され、回転駆動機構122は、同期コンベヤベルト125に接続され、同期コンベヤベルト125を駆動して運転させることにより、2つのシンクロプーリ124及びシンクロプーリ124に接続された回転軸121を駆動して垂直方向を中心に回転させるように構成される。
【0031】
一例として、回転駆動機構122は、エアシリンダ又は油圧シリンダ及び一致するピストンロッドを含み得、ピストンロッドの一端は、同期コンベヤベルト124に固定的に接続され、同期コンベヤベルト124を駆動して運転させることができるため、2つのシンクロプーリ124及びシンクロプーリ124に接続された回転軸121を駆動して同期回転させることができるため、2つの支持部110の同期回転を実現することができる。本実現方法の別の特定の例では、同期コンベヤベルト124も、チェーンであってもよく、それに応じて、シンクロプーリ124は、スプロケットであってもよい。
【0032】
次に、
図4を参照すると、
図4は、本開示の自動播種壁の第2実施例の構造の概略図を示す。本実施例では、当該自動播種壁は、補助ローラ130と、補助ローラを回転駆動する補助モータ(図示せず)と、をさらに含み、補助ローラ130は、選別搬送コンポーネント100とグリッド開口部170との間に設置され、補助モータの駆動によって、物品を駆動して物品の収納位置に移動させる。
【0033】
本実施例では、被選別物品が複数の選別搬送コンポーネント110を介して指定された位置に達すると、支持部110は、回転駆動機構122の作用によって予め設定された角度回転し、次に支持部110は、グリッド開口部170に被選別物品を搬送し、被選別物品と支持部110との接触面積が小さくなるにつれて、被選別物品が受ける搬送力も徐々に小さくなり、このとき、補助モータが補助ローラ130を駆動して回転させることにより、被選別物品を駆動して支持部110からグリッド開口部170にスムーズに移動させることができる。
【0034】
本実施例のいくつかのオプションの実現方法では、当該自動播種壁は、自動播種壁の物品入力端に設置され、物品を緩衝し、物品を選別搬送コンポーネント110に搬送するために使用される緩衝部140をさらに含む。一例として、緩衝部140は、コンベヤベルト機構であってもよく、自動播種壁内の選別搬送コンポーネント100上での被選別物品が多すぎることによる生産事故(例えば、被選別物品が滑り落ちる)を回避するために、被選別物品を緩衝部140に一時的に保管することができ、選別搬送コンポーネント100上での被選別物品の数が予め設定された要件を満たすと、コンベヤベルト機構は、緩衝部140上での被選別物品を選別搬送コンポーネント100に搬送する。
【0035】
緩衝部140は、被選別物品を緩衝するための選別搬送コンポーネント100であってもよいことが理解され得る。
【0036】
本実施例のいくつかのオプションの実現方法では、当該自動播種壁は、搬送ブラケット150と、搬送ブラケット150の側面に設置されたグリッド開口部ブラケット160と、をさらに含み、搬送ブラケット150は、多層構造であり、各層には、直線状に分布した1組の選別搬送コンポーネント100が設置され、グリッド開口部ブラケット160は、多層構造であり、各層には、物品の収納位置として複数のグリッド開口部170が設置される。本実現方法では、各組の選別搬送コンポーネントは、1つの選別ラインを構成し、複数の選別ラインは、同時に動作するため、自動播種壁の選別効率を向上させるのに寄与する。
【0037】
次に、
図5を参照すると、本開示の実施例は、物品を選別するためのシステムを提供し、当該システムは、上記の自動播種壁10と交互式昇降機20と、を含み、ここで、交互式昇降機20は、受け取った物品を自動播種壁10に搬送するために使用され、自動播種壁10は、交互式昇降機20によって搬送された物品を指定されたグリッド開口部に搬送するために使用される。
【0038】
本実施例では、自動播種壁10は、多層構造であり、各層には、選別搬送コンポーネント100から成る1組の選別ラインがいずれも設置され、交互式昇降機20は、受け取った被選別物品を自動播種壁10内の指定された選別ラインに搬送するために、被選別物品を垂直方向に搬送するために使用される。例えば、交互式昇降機20は、被選別物品を自動播種壁10の指定された層の緩衝部140又は選別ラインの始点に位置する選別搬送コンポーネント100に搬送し、その後、複数の選別搬送コンポーネント100を介して、被選別物品を指定されたグリッド開口部170に搬送することができる。
【0039】
さらに
図6を参照すると、
図6は、本開示の物品を選別するためのシステムにおける交互式昇降機の構造の概略図を示す。本実施例のいくつかのオプションの実現方法では、当該交互式昇降機20は、第1リフティングコンポーネント210、第2リフティングコンポーネント220及び相対運動
駆動コンポーネント230を含み得、ここで、第1リフティングコンポーネント210は、第1垂直スライドレール(図示せず)、第1垂直スライドレールに沿ってスライドできる第1支持部211及び第1支持部211を駆動して第1垂直スライドレールに沿ってスライドさせるための第1駆動装置(図示せず)を含み、第2リフティングコンポーネント220は、第2垂直スライドレール222、第2垂直スライドレール222に沿ってスライドできる第2支持部221及び第2支持部221を駆動して第2垂直スライドレールに沿ってスライドさせるための第2駆動装置(図示せず)を含み、相対運動駆動コンポーネント230は、第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220を駆動して、第1位置状態に相対的に移動させるか、離反して第2位置状態に移動させるために使用され、第1位置状態では、第1支持部211と第2支持部221は、上下に位置合わせして配置され、第2位置状態では、第1支持部211と第2支持部221の水平面への投影は、完全にずれている。
【0040】
本実現方法では、被選別物品を支持するための第1支持部211及び第2支持部221は、それぞれ第1垂直スライドレール及び第2垂直スライドレール222に沿って垂直方向に移動することができるため、2つのリフティングコンポーネントの同時移動を実現することができるため、昇降機の占有するスペースを節約すると同時に、被選別物品の搬送効率を確保することができる。
【0041】
特定のシナリオでは、ある時点で、交互式昇降機20の第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220は、第1位置状態にあり、第1支持部211は、第1リフティングコンポーネント210の底部に留まって、被選別物品を受け取り、第2支持部221は、第2リフティングコンポーネント220の頂部に留まって、被選別物品を自動播種壁10の緩衝部140に搬送する。次に、被選別物品が支持される第1支持部211は、第1垂直スライドレールに沿って上に移動し、第2支持部221は、第2垂直スライドレール221に沿って下に移動する。このとき、相対運動駆動コンポーネント230は、第1支持部211と第2支持部221の水平面への投影が完全にずれるまで、第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220を駆動して離反して移動させることができるため、第1支持部211と第2支持部221との衝突を避けることができる。このとき、交互式昇降機20の第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220は、第2位置状態にある。第1支持部211と第2支持部221が垂直方向にずれた後、相対運動駆動コンポーネント230は、交互式昇降機20の第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220が第1位置状態に復帰するように、第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220を駆動して対向移動させ、この状態で、第1支持部211は、被選別物品を自動播種壁10の指定された層に搬送することができ、第2支持部221は、第2リフティングコンポーネント200の底部にある次の被選別物品を受け取ることができる。
【0042】
オプションで、第1支持部211は、第1搬送モータ(図示せず)と第1搬送ベルト(図示せず)を含み得、第1搬送モータは、第1搬送ベルトを駆動して水平方向に運転させることにより、第1搬送ベルト上の物品を指定された位置に搬送するために使用され、第2支持部221は、第2搬送モータ(図示せず)と第2搬送ベルト(図示せず)を含み得、第2搬送モータは、第2搬送ベルトを駆動して水平方向に運転させることにより、第2搬送ベルト上の物品を指定された位置に搬送するために使用される。
【0043】
第1リフティングコンポーネント210は、第1ブラケット(図示せず)を含み、第1垂直スライドレールは、第1ブラケットに固定され、第2リフティングコンポーネント220は、第2ブラケット(図示せず)を含み、第2垂直スライドレール222は、第2ブラケットに固定され、交互式昇降機20は、水平スライドレール及び水平スライドレールに沿って移動できる第1水平スライドブロックと第2水平スライドブロックをさらに含み得、第1ブラケットの一端は、第1水平スライドブロックに固定的に接続され、第2ブラケットの一端は、第2水平スライドブロックに固定的に接続され、相対運動駆動コンポーネント230は、駆動モータと伝動機構を含み、伝動機構は、それぞれ第1水平スライドブロックと第2水平スライドブロックに固定的に接続され、駆動モータは、伝動機構を介して第1水平スライドブロックと第2水平スライドブロックを駆動して水平スライドレールに沿って対向移動させるか、又は離反移動させる。このようにして、相対運動駆動コンポーネント230は、第1水平スライドブロックと第2水平スライドブロックを駆動して移動させることで、第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220を駆動して移動させることにより、第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220の移動の位置と状態を変更するという目的を達成することができる。
【0044】
オプションで、第1リフティングコンポーネント210は、第1垂直スライドレールに沿って移動する第1垂直スライドブロック(図示せず)をさらに含み、第1支持部211は、第1垂直スライドブロックに固定的に接続され、第2リフティングコンポーネント220は、第2垂直スライドレール222に沿って移動する第2垂直スライドブロック(図示せず)をさらに含み、第2支持部221は、第2垂直スライドブロックに固定的に接続される。一例として、第1支持部211は、伝動機構のブラケットの側面を支持するために使用され、第1垂直スライドブロックに固定的に接続されてもよい。
【0045】
オプションで、第1垂直スライドレールと第2垂直スライドレール222は、親ねじであり、第1垂直スライドブロックと第2垂直スライドブロックは、親ねじナットであり、このとき、モータを親ねじに接続し、モータによって親ねじを回転駆動するだけで、第1支持部221又は第2支持部が垂直方向に上下に移動することを実現することができる。
【0046】
オプションで、第1リフティングコンポーネント210は、第1伝動ベルト(図示せず)をさらに含み、第1伝動ベルトは、第1垂直スライドブロックに固定的に接続され、第1駆動装置は、第1伝動ベルトに一致して接続され、第1垂直スライドブロックを駆動して垂直スライドレールに沿って移動させるために使用され、第2リフティングコンポーネント220は、第2伝動ベルト(図示せず)をさらに含み、第2伝動ベルトは、第2垂直スライドブロックに固定的に接続され、第2駆動装置は、第2伝動ベルトに一致して接続され、第2垂直スライドブロックを駆動して垂直スライドレールに沿って移動させるために使用される。一例として、第1駆動装置は、第1伝動ベルトと一致するプーリ及びモータを含み得、モータによってプーリを駆動して回転させることで、第1伝動ベルトを駆動して運転させることにより、第1支持部211が第1垂直スライドレールに沿って垂直方向に移動することを実現することができる。
【0047】
オプションで、伝動機構は、同期ベルトを採用して伝動し(図示せず)、同期ベルトの主動プーリと従動プーリは、それぞれ水平スライドレールの両端に設置され、同期ベルトは、主動プーリと従動プーリとの間の2つの辺に位置しており、それぞれ第1水平スライドブロックと第2水平スライドブロックに固定的に接続され、駆動モータは、主動プーリを駆動することで、第1水平スライドブロックと第2水平スライドブロックを駆動して同期移動させるように構成される。
【0048】
なお、同期ベルトの平行な2つの辺の運転方向は、逆であるため、駆動モータが主動プーリを駆動して回転させるとき、第1水平スライドブロックと第2水平スライドブロックの移動方向は、逆であるため、それらにそれぞれ固定的に接続された第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220を駆動して対向移動させるか、又は離反移動させることができる。
【0049】
オプションで、本実現方法における交互式昇降機20は、垂直方向にける第1支持部211の位置を検出するための第1位置センサー(図示せず)と、垂直方向における第2支持部221の位置を検出するための第2位置センサー(図示せず)と、水平方向における第1水平スライドブロックの位置を検出するための第3位置センサー(図示せず)と、水平方向における第2水平スライドブロックの位置を検出するための第3位置センサー(図示せず)と、をさらに含む。以上の位置センサーは、交互式昇降機20の動作状態をモニタリングして、交互式昇降機20が対応する動作を採るように制御するために使用される。
【0050】
一例として、位置センサーは、レーザーセンサー又はトラベルスイッチであってもよく、第1位置センサーと第2位置センサーは、第1支持部211と第2支持部221との間との間の距離が予め設定された距離よりも小さく、徐々に減少していることをそれぞれ検出した場合、第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220は、第1位置状態にあり、第1支持部211と第2支持部221は、対向移動していることを示し、このとき、相対運動駆動コンポーネント230によって第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220を駆動して離反移動させることができる。第1位置センサーと第2位置センサーは、第1支持部211と第2支持部221との間の距離が予め設定された距離よりも大きく、徐々に増加していることをそれぞれ検出した場合、第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220は、干渉領域を通過したことを示し、このとき、相対運動駆動コンポーネント230が第1リフティングコンポーネント210と第2リフティングコンポーネント220を駆動して対向移動させるように制御することができる。第3位置センサーと第4位置センサーは、第1支持部211と第2支持部221との間の水平距離が予め設定された閾値よりも小さいことをそれぞれ検出した場合、両者の垂直方向への投影間に重なる領域があることを示し、第3位置センサーと第4位置センサーは、第1支持部211と第2支持部221との間の水平距離が予め設定された閾値よりも大きいことをそれぞれ検出した場合、両者の垂直方向への投影が完全にずれていることを示す。
【0051】
図5を参照し続け、さらに
図7を参照すると、
図7は、本開示の物品を選別するためのシステムにおける送り部の構造の概略図を示す。本実施例のいくつかのオプションの実現方法では、当該システムは、受け取った物品を交互式昇降機10に搬送するための送り部30をさらに含み、送り部30は、物品搬送コンポーネント310と位置調整コンポーネント320を含み、物品搬送コンポーネント310は、水平方向に物品を搬送するために使用され、位置調整コンポーネント320は、物品搬送コンポーネントが物品を搬送する方向が交互式昇降機20と一致するように、物品搬送コンポーネント310の水平位置を調整するために使用される。このようにして、送り部30から交互式昇降機20に搬送するプロセスで物品が装置から滑り落ちることを避けることができる。
【0052】
一例として、物品搬送コンポーネント310は、一体型のコンベヤベルト機構であってもよく、位置調整コンポーネント320は、モータ、スライドレール及びスライドブロックを含み得、コンベヤベルトが支持されたブラケットは、スライドブロックに固定的に接続され、調整コンポーネント320は、モータがスライドブロックを駆動してスライドレールに沿って移動させることにより、物品搬送コンポーネント310の横方向位置を変更し、物品搬送コンポーネント310の中心線を交互式昇降機20の支持部の中心線と位置合わせさせる。さらに例えば、物品搬送コンポーネント310は、直線配置された多段コンベヤベルト構造であってもよく、ここで、末端コンベヤベルトは、位置調整コンポーネント320のスライドブロックに固定的に接続され、調整コンポーネント320は、モータがスライドブロックを駆動してスライドレールに沿って移動させることにより、末端コンベヤベルトの横方向位置を変更し、末端コンベヤベルトの中心線を交互式昇降機20の支持部の中心線と位置合わせさせる。
【0053】
本実施例のいくつかのオプションの実現方法では、当該システムは、自動播種壁10から物品が収容されたグリッド開口部170を取り出して積み重ね、空きグリッド開口部を自動播種壁10の指定された位置に移動するように構成された、グリッド開口部を搬送するためのスタッカ40をさらに含む。このようにして、グリッド開口部の自動的な積み重ねと配置を実現することができ、選別システム全体の自動化の程度をさらに向上させることができる。
【0054】
本実現方法の具体例では、物品を選別する動作プロセスは、被選別物品を送り部30から交互式昇降機20に搬送し、その後、交互式昇降機20は、被選別物品を自動播種壁10の指定された層に搬送し、最後に自動播種壁は、被選別物品を指定されたグリッド開口部に搬送し、グリッド開口部内の物品の数が予め設定された数量の閾値に達した後、スタッカ40は、グリッド開口部を自動播種壁10の側面から搬出して積み重ねることである。ここで、送り部30は、物品搬送コンポーネント310の上方に情報取得装置(例えば、走査装置であってもよい)を設置することもでき、当該装置は、被選別物品の選別情報(例えば、被選別物品の包装上の2次元コードで特徴付けられた保存すべきグリッド開口部情報)を取得するために使用され、次に、物品を選別するためのシステムの制御システムは、選別情報に従って交互式昇降機20及び自動播種壁10の搬送経路を決定して、被選別物品を指定された位置に搬送する。
【0055】
以上の説明は、本開示の好ましい実施例、及び採用された技術原理の説明にすぎない。当業者は、本開示の実施例に係る発明の範囲は、上記技術的特徴の特定の組み合わせによって形成された技術的解決手段に限定されず、同時に、本発明の概念から逸脱することなく、上記技術的特徴又はその同等の特徴の任意の組み合わせによって形成された他の技術的解決手段、例えば、上記特徴と本開示の実施例に開示された(ただし、これに限定されない)同様の機能を有する技術的特徴と、を互いに置換することにより形成された技術的解決手段もカバーすべきであることを理解すべきである。
【符号の説明】
【0056】
10-自動播種壁
20-交互式昇降機
30-送り部
40-スタッカ
100-選別搬送コンポーネント
110-支持部
111-ベース
112-水平駆動機構
113-コンベヤベルト
114-トレイ
120-回転部
121-回転軸
122-回転駆動機構
123-同期伝動機構
124-シンクロプーリ
125-同期コンベヤベルト
130-補助ローラ
140-緩衝部
150-搬送ブラケット
160-グリッド開口部ブラケット
170-グリッド開口部
210-第1リフティングコンポーネント
211-第1支持部
220-第2リフティングコンポーネント
221-第2支持部
222-第2垂直スライドレール
230-相対運動駆動コンポーネント
310-物品搬送コンポーネント
320-位置調整コンポーネント