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特許7531630オンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置、制御方法、アセンブリ及び機構
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-01
(45)【発行日】2024-08-09
(54)【発明の名称】オンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置、制御方法、アセンブリ及び機構
(51)【国際特許分類】
   B65H 35/07 20060101AFI20240802BHJP
   H01M 10/058 20100101ALN20240802BHJP
   H01M 4/04 20060101ALN20240802BHJP
【FI】
B65H35/07 K
H01M10/058
H01M4/04 A
【請求項の数】 7
(21)【出願番号】P 2022578640
(86)(22)【出願日】2020-12-02
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-07-19
(86)【国際出願番号】 CN2020133456
(87)【国際公開番号】W WO2021253739
(87)【国際公開日】2021-12-23
【審査請求日】2023-02-15
(31)【優先権主張番号】202010560358.5
(32)【優先日】2020-06-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】521551445
【氏名又は名称】江蘇嘉拓新能源知能装備股▲フン▼有限公司
【住所又は居所原語表記】Yuqingxiao Building 1, No.588, Chengbei Road, Kunlun Street Liyang, Jiangsu 213300 China
(74)【代理人】
【識別番号】110003199
【氏名又は名称】弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】樊 振華
【審査官】宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第111063928(CN,A)
【文献】特開2011-147864(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65H 35/07
H01M 10/058
H01M 4/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
オンラインテープ貼付機構の転移テープ貼付アセンブリに適用される、オンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置であって、
中空通路(11)を有する転移テープ輪軸(1)と、前記転移テープ輪軸(1)の外部に転移テープ輪軸(1)の軸方向に沿って設けられるいくつかの転移テープ輪(2)とを備え、前記転移テープ輪(2)に内から外に向かって複数の真空孔及び複数の圧縮空気孔が開設され、前記転移テープ輪軸(1)はその両端の開口にそれぞれ真空ポート(31)及び圧縮空気ポート(32)が取り付けられ、前記転移テープ輪軸(1)の中空通路(11)内に軸内真空主配管(41)、軸内圧縮空気主配管(42)が設けられており、前記軸内真空主配管(41)及び軸内圧縮空気主配管(42)がそれぞれ前記真空ポート(31)及び圧縮空気ポート(32)の内端に連通され、軸内真空主配管(41)が真空マニホールド(51)を介して転移テープ輪(2)における真空孔に連通され、軸内圧縮空気主配管(42)が圧縮空気マニホールド(52)を介して転移テープ輪(2)における圧縮空気孔に連通され、
前記オンラインテープ貼付機構の転移テープ貼付アセンブリは、転移スイングアーム(6)と、前記転移スイングアーム(6)が揺動するように駆動可能なスイングアーム駆動装置とを備え、転移スイングアーム(6)には、前記オンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置、及び前記転移テープ輪軸(1)、転移テープ輪(2)が回動するように駆動するための回動駆動装置が設けられている、
ことを特徴とするオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置。
【請求項2】
前記真空ポート(31)及び圧縮空気ポート(32)はいずれも回転継手であり、真空ポート(31)、軸内真空主配管(41)及び真空マニホールド(51)により転移テープ輪(2)における真空孔に真空を与えることが可能であり、圧縮空気ポート(32)、軸内圧縮空気主配管(42)及び圧縮空気マニホールド(52)により転移テープ輪(2)における圧縮空気孔に圧縮空気を与えて真空を破壊することが可能である、
ことを特徴とする請求項1に記載のオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置。
【請求項3】
前記転移テープ輪(2)の内部は環形空洞(21)を有し、前記真空孔及び圧縮空気孔はいずれも前記環形空洞(21)に連通され、前記真空マニホールド(51)及び圧縮空気マニホールド(52)はいずれも前記環形空洞(21)に連通され、前記真空ポート(31)の外部接続ポジションは管路を介して真空発生器に接続され、前記圧縮空気ポート(32)の外部接続ポジションは管路を介して圧縮空気バルブ系に接続される、
ことを特徴とする請求項1に記載のオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置。
【請求項4】
前記転移テープ輪(2)に開設された真空孔及び圧縮空気孔は軸方向に沿って中心対称に分布し、転移テープ輪軸(1)全体の静バランス及び動バランスを保証し、真空孔及び圧縮空気孔は通用する孔である
ことを特徴とする請求項1に記載のオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置。
【請求項5】
前記真空マニホールド(51)及び圧縮空気マニホールド(52)は転移テープ輪軸(1)の中空通路(11)内に取り付けられ、且つ中空通路(11)内に軸方向に沿って位置ずれて分布する、
ことを特徴とする請求項1に記載のオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置。
【請求項6】
前記軸内真空主配管(41)に沿って真空ポート(31)のアクセス方向からの、最後の1つの真空マニホールド(51)は二方マニホールド又は三方マニホールドであり、その他の真空マニホールド(51)は三方マニホールドであり、前記軸内圧縮空気主配管(42)に沿って圧縮空気ポート(32)のアクセス方向からの、最後の1つの圧縮空気マニホールド(52)は二方マニホールド又は三方マニホールドであり、その他の圧縮空気マニホールド(52)は三方マニホールドである、
ことを特徴とする請求項1に記載のオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置。
【請求項7】
移テープ輪(2)がテープ準備板(71)に押し下げられてテープの1回目の転移操作を行おうとすると、真空をオンにすることを含む真空オンステップと
移テープ輪(2)が持ち上げられたり、中間に滞留したりする時に、転移テープ輪(2)は真空機能を保持することを含む真空保持ステップと
材(9)が帯接続位置に到達すると、転移テープ輪(2)が立ち上がってテープの2回目の転移を行う時に、転移テープ輪(2)は、圧縮空気をオンにするとともに、転移テープ輪(2)の真空をオフにすることを含む真空オフステップと
を含むことを特徴とする請求項1~6のいずれか1項に記載のオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置に適用される真空制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はリチウム電池加工の分野に関し、特にオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置、制御方法、アセンブリ及び機構に関する。
【背景技術】
【0002】
リチウム電池の幅広い応用に伴い、リチウム電池の生産分野に関連する各種設備もますます多くなっている。社会のニーズに適応するために、電池生産企業の自動化の程度もますます高くなり、各種設備は無人化、知能化に入っている。
【0003】
リチウム電池の生産過程において、持続的な巻き取りを実現するために、隣接する2巻の箔材に対して帯接続を行う必要がある。従来技術において、箔材は、自動帯接続を完了した後に、その帯接続位置の強度が他の位置の強度よりも低く、後続の工程の時に帯接続位置で帯が破断する現象が発生しやすく、電池の加工品質に影響を与え、多大な人力や物力を費やしてメンテナンスを行う必要があり、生産コストが高くなる。また、個別の帯接続が必要とされる位置は、人工操作の方式を採用して帯接続を完成させているが、この時に、加工設備を停止させる必要があり、生産効率を大幅に低下させて、生産コストがさらに増加する。
【0004】
そのため、ある企業は、新しい解決案、例えば、特許出願番号が2020100154594である特許出願を提出しており、それは、箔材帯走行方向におけるオンラインテープ貼付機構の技術案を開示しており、この技術案において、オンラインで転移してテープ貼付する方法を採用して、高効率、高品質の自動化テープ貼付作業を実現し、準備テープ転移ローラは真空吸着及び真空破壊の制御という補助機能を有し、テープ転移の信頼性を高めることができ、オンラインのテープ貼付の基本機能は良好な効果を持ち、テープに気泡もしわもなく、テープ貼付の品質が良い。
【0005】
しかしながら、この技術案において、真空及び真空破壊を発生する真空及び真空破壊管路継手(真空発生器及び真空破壊制御の電磁弁を含む)はいずれも転移アセンブリのシャフトに取り付けられ、これにより、テープ転移アセンブリ全体、特に、転移アセンブリのシャフトの質量が大きくなり、さらに、テープ転移アセンブリのシャフトの回動過程におけるイナーシャが大きくなってしまい、テープ転移過程における起動、加速及び停止に悪影響を与え、準備テープ転移ローラは高速作業時に、動的制御効果がよくなく、さらにオンラインでテープ貼付する速度にも制限を与え、技術案全体にはより一層最適化する余地がさらに存在する。
【0006】
これに鑑みて、本発明の目的は、既存の技術的欠陥を解決するために、新しい技術案を提供することにある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来技術の不足を克服するために、本発明は、オンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置、制御方法、アセンブリ及び機構を提供することにより、従来技術に存在する転移テープ輪軸の回動慣性が大きくて、起動及び加速性能に影響を与え、テープ貼付の効率を低下させるなどの技術的欠陥を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明がその技術的問題を解決するために採用する技術案は、
中空通路を有する転移テープ輪軸と、前記転移テープ輪軸の外部に設けられるいくつかの転移テープ輪とを備え、前記転移テープ輪に内から外に向かって複数の真空孔及び複数の圧縮空気孔が開設され、前記転移テープ輪軸は、その両端の開口にそれぞれ真空ポート及び圧縮空気ポートが取り付けられ、前記転移テープ輪軸の中空通路内に軸内真空主配管、軸内圧縮空気主配管が設けられており、前記軸内真空主配管及び軸内圧縮空気主配管がそれぞれ軸端に位置する前記真空ポート及び圧縮空気ポートの内端に連通され、軸内真空主配管が真空マニホールドを介して転移テープ輪における真空孔に連通され、軸内圧縮空気主配管が圧縮空気マニホールドを介して転移テープ輪における圧縮空気孔に連通されるオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置である。
【0009】
上記技術案の改善として、前記真空ポート及び圧縮空気ポートはいずれも回転継手であり、真空ポート、軸内真空主配管及び真空マニホールドにより転移テープ輪における真空孔に真空又は真空破壊操作を与えることが可能であり、圧縮空気ポート、軸内圧縮空気主配管及び圧縮空気マニホールドにより転移テープ輪における圧縮空気孔に圧縮空気を与えることが可能である。
【0010】
上記技術案のさらなる改善として、前記転移テープ輪内部は環形空洞を有し、前記真空孔及び圧縮空気孔はいずれも前記環形空洞に連通され、前記真空マニホールド及び圧縮空気マニホールドはいずれも前記環形空洞に連通され、前記真空ポートの外部接続ポジションは管路を介して真空発生器に接続され、前記圧縮空気ポートの外部接続ポジションは管路を介して圧縮空気バルブ系に接続される。
【0011】
上記技術案のさらなる改善として、前記転移テープ輪に開設された真空孔及び圧縮空気孔は軸方向に沿って中心対称に分布し、転移テープ輪軸全体の静バランス及び動バランスを保証し、真空孔及び圧縮空気孔は通用する孔であってもよい。
【0012】
上記技術案のさらなる改善として、前記真空マニホールド及び圧縮空気マニホールドは転移テープ輪軸の中空通路内に取り付けられ、且つ中空通路内に軸方向に沿って位置ずれて分布する。
【0013】
上記技術案のさらなる改善として、前記軸内真空主配管に沿って真空ポートのアクセス方向からの、最後の1つの真空マニホールドは二方マニホールド又は三方マニホールドであり、その他の真空マニホールドは三方マニホールドであり、前記軸内圧縮空気主配管に沿って圧縮空気ポートのアクセス方向からの、最後の1つの圧縮空気マニホールドは二方マニホールド又は三方マニホールドであり、その他の圧縮空気マニホールドは三方マニホールドである。
【0014】
以下のようなオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置の真空制御方法である。
真空オンにおいて、転移テープ輪がテープ準備板に押し下げられてテープの1回目の転移操作を行おうとすると、真空をオンにし、
真空保持において、転移テープ輪が持ち上げられたり、中間に滞留したり、位置から逃げたりする時に、転移テープ輪は真空機能を保持し、
真空オフにおいて、箔材が帯接続位置に到達すると、転移テープ輪が立ち上がってテープの2回目の転移を行う時に、転移テープ輪は、圧縮空気をオンにするとともに、転移テープ輪の真空をオフにする。
【0015】
テープの箔帯などの製品への2回目の転移を完了させると、真空も圧縮空気もオフにする。
【0016】
以上のような繰り返しの作業制御ロジックである。
【0017】
本発明は、転移スイングアームと、前記転移スイングアームが揺動するように駆動可能なスイングアーム駆動装置とを備え、転移スイングアームに、上記のオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置、及び前記転移テープ輪軸、転移テープ輪が回動するように駆動するための回動駆動装置が設けられている、オンラインテープ貼付機構の転移テープ貼付アセンブリをさらに提供する。
【0018】
上記のオンラインテープ貼付機構の転移テープ貼付アセンブリに基づいて、本発明は、フレーム、及びフレームに取り付けられる巻出アセンブリ、テープ広げアセンブリ、テープ貼付アセンブリ、テープ準備アセンブリを備え、フレームに、前記のオンラインテープ貼付機構の転移テープ貼付アセンブリがさらに設けられている、オンラインテープ貼付機構をさらに提供する。
【0019】
上記技術案の改善として、前記転移スイングアームは、スイングアーム取付軸によりフレームに取り付けられ、前記テープ準備アセンブリは、テープ準備板、テープ押圧シリンダ及びテープ押圧ヘッドを備え、前記スイングアーム駆動装置は2段ストローク駆動シリンダであり、前記転移スイングアームは2段ストロークスイングアームである。
【発明の効果】
【0020】
本発明の有益効果は以下の通りである。本発明は、オンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置、制御方法、アセンブリ及び機構を提供し、このようなオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置、制御方法、アセンブリ及び機構は、中空の転移テープ輪軸の両端に真空ポート及び圧縮空気ポートを設けることで、真空ポート及び圧縮空気ポートを利用して真空発生器及び圧縮空気バルブ系に接続可能であり、真空発生器及び圧縮空気バルブ系は、このような取付構造により転移テープ輪軸の外部に取付可能であり、転移テープ輪軸の質量を効果的に低下させ、これにより、転移テープ輪軸の回動慣性が効果的に低下し、さらに、転移してテープ貼付する過程において、転移テープ輪軸及び転移テープ輪の起動、加速、減速及び停止の性能がより高くなり、回動、位置決めがより迅速になり、転移テープ輪の起動及び高速作業時の動態が制御可能になり、オンラインテープ貼付のマッチ可能なライン全体の接続速度をさらに向上させ、テープ貼付の効率及びテープ貼付の精度の向上に有利である。
【0021】
以上より、このようなオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置、制御方法、アセンブリ及び機構は、従来技術に存在する転移テープ輪軸の回動慣性が大きくて、起動及び加速性能に影響を与え、テープ貼付の効率を低下させるなどの技術的欠陥を解決する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
以下、図面及び実施例を参照しながら本発明をさらに説明する。
【0023】
図1】本発明に係るオンラインテープ貼付機構の組立模式図である。
図2】本発明に係るオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置の気路配置模式図である。
図3】本発明に係るテープの1回目の転移を行っている時の機構状態図である。
図4】本発明に係るテープの2回目の転移を行っている時の機構状態図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の目的、特徴、効果を十分に理解するために、本発明の構想、具体的な構造、及び生じた技術効果について、実施例及び図面を参照しながら明確かつ完全に説明する。説明された実施例はすべての実施例ではなく、本発明の一部の実施例にすぎず、本発明の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わない前提で得られる他の実施例は、本発明の保護の範囲に属していることは明らかである。また、特許の中に係るすべての連結・接続関係とは、部材が直接つながることのみを意味しているわけではなく、具体的な実施状況に応じて、連結補助具を加えるまたは減らすことで、より優れた連結構造を構成することができることを意味している。図1~4を参照し、本発明創造における各技術特徴は、互いに矛盾せず衝突しないことを前提に相互に組み合わせることができる。
【0025】
中空通路11を有する転移テープ輪軸1と、前記転移テープ輪軸1の外部に設けられるいくつかの転移テープ輪2とを備えるオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置であり、前記転移テープ輪2に内から外に向かって複数の真空孔及び複数の圧縮空気孔が開設され、前記転移テープ輪軸1は、その両端の開口にそれぞれ真空ポート31及び圧縮空気ポート32が取り付けられ、前記転移テープ輪軸1の中空通路11内に軸内真空主配管41、軸内圧縮空気主配管42が設けられており、前記軸内真空主配管41及び軸内圧縮空気主配管42がそれぞれ軸端に位置する前記真空ポート31及び圧縮空気ポート32の内端に連通され、軸内真空主配管41が真空マニホールド51を介して転移テープ輪2における真空孔に連通され、軸内圧縮空気主配管42が圧縮空気マニホールド52を介して転移テープ輪2における圧縮空気孔に連通される。
【0026】
真空ポート31及び圧縮空気ポート32はそれぞれ転移テープ輪軸1の両端に取り付けられ、真空ポート31及び圧縮空気ポート32により、真空発生器、真空制御バルブ、圧縮空気発生装置、圧縮空気バルブ系などの他の装置をそれぞれ転移テープ輪軸1の外部に取付可能であり、転移テープ輪軸1及び転移テープ輪2の回動過程における慣性を効果的に低下させ、転移テープ輪軸1及び転移テープ輪2の起動、加速性能の向上に寄与し、テープ転移の効率を向上させ、制御については精度がより高く、速度がより速くなる。
【0027】
転移テープ輪2に真空孔及び圧縮空気孔を設けることで、転移テープ輪2の真空、真空破壊及び圧縮空気の輸送という機能を実現することができる。
【0028】
好ましくは、前記真空ポート31及び圧縮空気ポート32はいずれも回転継手であり、真空ポート31、軸内真空主配管41及び真空マニホールド51により転移テープ輪2における真空孔に真空又は真空破壊操作を与えることが可能であり、圧縮空気ポート32、軸内圧縮空気主配管42及び圧縮空気マニホールド52により転移テープ輪2における圧縮空気孔に圧縮空気を与えることが可能である。
【0029】
前記真空ポート31、軸内真空主配管41、真空マニホールド51は転移テープ輪2における真空孔と合わせてオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置の真空管路を構成し、前記圧縮空気ポート32、軸内圧縮空気主配管41、圧縮空気マニホールド51は転移テープ輪2における圧縮空気孔と合わせてオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置の圧縮空気管路を構成する。
【0030】
前記真空管路により転移テープ輪2における真空孔に真空及び真空破壊操作を与えることができ、前記圧縮空気管路により転移テープ輪2における圧縮空気孔に圧縮空気を噴くことができる。
【0031】
オンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置は、真空管路により転移テープ輪2における真空孔に対して真空及び真空破壊をオンにし、オンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置は、圧縮空気管路により転移テープ輪2における圧縮空気孔に圧縮空気を輸送する。
【0032】
好ましくは、前記転移テープ輪2の内部は環形空洞21を有し、前記真空孔及び圧縮空気孔はいずれも前記環形空洞21に連通され、前記真空マニホールド51及び圧縮空気マニホールド52はいずれも前記環形空洞21に連通され、前記真空ポート31の外部接続ポジションは管路を介して真空発生器に接続され、前記圧縮空気ポート32の外部接続ポジションは管路を介して圧縮空気バルブ系に接続され、このような構造を採用すると、真空発生器、真空制御バルブ、圧縮空気発生装置、圧縮空気バルブ系などのいくつかの質量が大きな部品は、転移テープ輪軸1への取り付けが必要とされず、いずれも転移テープ輪軸1の外部に取付可能であり、転移テープ輪軸1の回動イナーシャを低下させる。
【0033】
好ましくは、前記転移テープ輪2に開設された真空孔及び圧縮空気孔は軸方向に沿って中心対称に分布し、転移テープ輪軸1全体の静バランス及び動バランスを保証し、具体的には、真空孔及び圧縮空気孔はいずれも転移テープ輪2の外周縁に系列になって均一に分布し、真空孔及び圧縮空気孔が中心対称の分布方式を採用するのは、転移テープ輪軸1及び転移テープ輪2の静バランス及び動バランスを大幅に向上させることができ、テープの1回目の転移及びテープの2回目の転移の安定性の向上に寄与し、テープ貼付の品質を間接的に向上させる。本実施例において、真空孔及び圧縮空気孔は通用する孔であってもよい。
【0034】
好ましくは、前記真空マニホールド51及び圧縮空気マニホールド52は転移テープ輪軸1の中空通路11内に取り付けられ、且つ中空通路11内に軸方向に沿って位置ずれて分布する。このような位置ずれて分布する取付構造は、一方で、転移テープ輪軸1の中空通路11内にすべての真空マニホールド51及び圧縮空気マニホールド52が収容可能であることを可能にし、他方で、転移テープ輪軸1の動バランス及び静バランスを向上させることもできる。
【0035】
好ましくは、前記軸内真空主配管41に沿って真空ポート31のアクセス方向からの、最後の1つの真空マニホールド51は二方マニホールド又は三方マニホールドであり、その他の真空マニホールド51は三方マニホールドであり、前記軸内圧縮空気主配管42に沿って圧縮空気ポート32のアクセス方向からの、最後の1つの圧縮空気マニホールド52は二方マニホールド又は三方マニホールドであり、その他の圧縮空気マニホールド52は三方マニホールドであり、具体的に実施すると、実施者は、具体的なニーズに応じて適切な真空マニホールド51及び圧縮空気マニホールド52を選択することができる。
【0036】
上記のオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置に基づいて、本発明は、前記制御方法は、
真空オンにおいて、転移テープ輪2がテープ準備板71に押し下げられてテープの1回目の転移操作を行おうとすると、真空をオンにし、
真空保持において、転移テープ輪2が持ち上げられたり、中間に滞留したり、位置から逃げたりする時に、転移テープ輪2は真空機能を保持し、
真空オフにおいて、箔材9が帯接続位置に到達すると、転移テープ輪2が立ち上がってテープの2回目の転移を行う時に、転移テープ輪2は、圧縮空気をオンにするとともに、転移テープ輪2の真空をオフにする、というオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置の真空制御方法をさらに提供する。
【0037】
テープの箔帯9などの製品への2回目の転移を完了させると、真空及び圧縮空気をいずれもオフにする。
【0038】
以上のような繰り返しの作業制御ロジックは、自動化されたテープのオンラインテープ貼付を実現することができる。
【0039】
上記のオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置に基づいて、本発明は、転移スイングアーム6と、前記転移スイングアーム6が揺動するように駆動可能なスイングアーム駆動装置とを備え、転移スイングアーム6に、前記のオンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置及び前記転移テープ輪軸1、転移テープ輪2が回動するように駆動するための回動駆動装置が設けられている、オンラインテープ貼付機構の転移テープ貼付アセンブリをさらに提供する。
【0040】
上記のオンラインテープ貼付機構の転移テープ貼付アセンブリに基づいて、本発明は、フレーム、及びフレームに取り付けられる巻出アセンブリ、テープ広げアセンブリ、テープ貼付アセンブリ、テープ準備アセンブリを備え、フレームには、前記のオンラインテープ貼付機構の転移テープ貼付アセンブリがさらに設けられている、オンラインテープ貼付機構をさらに提供する。
【0041】
好ましくは、前記転移スイングアーム6はスイングアーム取付軸61によりフレームに取り付けられ、前記テープ準備アセンブリはテープ準備板71、テープ押圧シリンダ72及びテープ押圧ヘッド73を備え、前記スイングアーム駆動装置は2段ストローク駆動シリンダであり、前記転移スイングアーム6は2段ストロークスイングアームである。
【0042】
具体的に上記技術案を実施する場合に、テープがテープ準備板71から転移テープ輪2に転移されるものはテープの1回目の転移過程であり、テープが転移テープ輪2から箔材9に転移される過程はテープの2回目の転移過程であり、オンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置の真空管路及び圧縮空気管路の制御ロジックは、
真空オンにおいて、転移テープ輪2がテープ準備板71に押し下げられてテープの1回目の転移操作を行おうとすると、真空をオンにし、
真空保持において、転移テープ輪2が持ち上げられたり、中間に滞留したり、位置から逃げたりする時に、転移テープ輪2の真空機能はずっと保持されており、
真空オフにおいて、箔材9などの製品が帯接続位置に到達すると、転移テープ輪2が立ち上がってテープの2回目の転移を行う時に、転移テープ輪2の真空をオフにするとともに、転移テープ輪2は圧縮空気をオンにして真空を破壊するものである。
【0043】
具体的に、真空オンの場合に、スイングアーム駆動装置は転移スイングアーム6が揺動するように駆動して、前記転移テープ輪2がテープ準備板71に押し下げられるようにさせ、テープが1回目の転移過程を行おうとすると、対応する真空発生器、真空制御バルブの連携操作で、真空ポート31は軸内軸内真空主配管41及び真空マニホールド51により転移テープ輪2の真空孔に対して真空を生成し、真空孔に生成された真空を利用してテープ準備板71に準備されたテープを吸着して転移テープ輪2に転移し、テープの1回目の転移を完了させ、具体的には、図3を参照し、転移テープ輪軸1及び転移テープ輪2はいずれも低い位置にあり、転移テープ輪2の下縁がテープ準備板71に当接し、
真空保持の場合に、スイングアーム駆動装置はスイングアーム6が上へ揺動するように駆動し、転移テープ輪軸1及び転移テープ輪2が上へ持ち上げられ、持ち上げられている過程において、中間での停頓、位置からの逃げなどの過程はいずれも転移テープ輪2における真空孔の真空機能が保持されており、テープがずっと転移テープ輪2に真空で吸着されており、より具体的には、テープは1回目の転移過程が行われてから2回目の転移が行われるまで、オンラインテープ貼付機構の転移テープ輪装置の真空機能がずっと保持されており、
真空オフの場合に、箔材9は対応する輸送装置の輸送作用で帯接続位置に輸送され、このとき、スイングアーム駆動装置は転移スイングアーム6が揺動するように駆動して、転移テープ輪2が立ち上がるようにさせ、転移テープ輪2はその表面に吸着されたテープを箔材9の帯接続位置に転移し、この過程はテープの2回目の転移過程であり、テープは2回目の転移が行われている時に、対応する真空発生器、真空制御バルブは連携して転移テープ輪における真空機能を遮断するとともに、対応する圧縮空気発生器及び圧縮空気バルブ系は連携して動作して転移テープ輪2における圧縮空気をオンにし、圧縮空気は外部から圧縮空気ポート32を介して軸内圧縮空気主配管42及び圧縮空気マニホールド52を通って転移テープ輪2における圧縮空気孔から噴き出され、圧縮空気を利用して真空を破壊し、これにより、テープは2回目の転移過程がスムーズに完了され、具体的には、図4を参照し、転移テープ輪軸1及び転移テープ輪2はいずれも高い位置に上げられ、箔材9は、フロントキャリアローラ82、リアキャリアローラ83及びテープ貼付バックロール81のガイドで帯接続テープ貼付位置に移動され、2回目の転移が行われている時に、転移テープ輪2は箔材9をテープ貼付バックロール81の下縁に当接させ、転移テープ輪2におけるテープを箔材9に転移するように連携する。
【0044】
テープは2回目の転移が完了されると、テープは箔材9に転移され、このとき、転移テープ輪2における真空及び圧縮空気がいずれもオフにされ、箔材9のオンラインテープ貼付過程が完了する。
【0045】
上記の操作を途切れなく繰り返すれば、テープを途切れなく箔材9に転移し、自動化操作を実現することができる。
【0046】
以上、本発明の好適な実施例を具体的に説明したが、本発明創造は前記実施例に限定されず、当業者は、本発明の精神から逸脱しない前提で、種々の均等な変形又は置き換えを行うことができ、これらの均等な変形又は置き換えはいずれも本発明の特許請求の範囲が限定した範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4