(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-01
(45)【発行日】2024-08-09
(54)【発明の名称】ディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20240802BHJP
H04N 5/64 20060101ALI20240802BHJP
H04R 1/00 20060101ALI20240802BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20240802BHJP
H04R 7/04 20060101ALI20240802BHJP
G02F 1/1333 20060101ALN20240802BHJP
【FI】
G09F9/00 346D
G09F9/00 336E
G09F9/00 350Z
H04N5/64 541N
H04N5/64 571
H04R1/00 310F
H04R1/02 102Z
H04R7/04
G02F1/1333
(21)【出願番号】P 2023030682
(22)【出願日】2023-03-01
(62)【分割の表示】P 2021169341の分割
【原出願日】2021-10-15
【審査請求日】2023-03-01
(31)【優先権主張番号】10-2020-0138041
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(72)【発明者】
【氏名】丁 度 榮
(72)【発明者】
【氏名】朴 建 中
(72)【発明者】
【氏名】黄 硯 ▲ホ▼
(72)【発明者】
【氏名】全 顯 求
【審査官】村上 遼太
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0317000(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0100022(US,A1)
【文献】特開2020-109933(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0037164(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0182573(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0280807(US,A1)
【文献】国際公開第2019/131041(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/002779(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F9/00-9/46
H04N5/64-5/655
H04R1/00-1/08
1/12-1/14
1/42-1/46
7/00-7/26
31/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像を表示するディスプレイパネル、及
びプリント回路基板を含む駆動回路部を含むディスプレイデバイス
であって、前記駆動回路部が前記ディスプレイパネルと連結されるディスプレイデバイスと、
前記ディスプレイデバイスの背面に配置された第1カバーと、
前記第1カバーの背面に配置された第2カバーと、
前記第1カバー及び前記第2カバーの間に配置された少なくとも1つの第1結合部材と、
前記ディスプレイデバイスの前記背面に配置され、前記ディスプレイデバイスを振動させるように構成された振動装置と、
前記ディスプレイパネル及び前記第1カバーの間に配置された少なくとも1つの連結部材と、を含み、
前記第1カバーは、
前記ディスプレイデバイスの前記背面に配置された第1部と、
前記第1部の縁部に配置され、前記第1カバーの背面方向に突出されるように構成された補強部と、を含み、
前記プリント回路基板は、前記第1カバーの背面の一方の縁部に配置された、ディスプレイ装置。
【請求項2】
前記駆動回路部は、前記第1カバーの側面及び前記背面に沿って前記ディスプレイパネルの縁部から延長され、前記第1カバーの前記背面に固定または連結されるように構成された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第1結合部材は、所定の間隔で離隔されて第1カバーに配置された複数の結合部材を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1結合部材の接着層は、シリコーン系またはウレタン系の接着物質を含む、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項5】
前記第1カバーは
、
前記補強部の一方から前記ディスプレイ装置の前面に向かって湾曲した第
2部をさらに含み、
前記プリント回路基板は、前記補強部の背面に配置された、請求項1に記載のディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第1カバーは、前記第
1部の中間領域に形成された1つ以上の第2補強部をさらに含む、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの第1結合部材は、前記補強部と隣接する前記第
1部の背面及び前記プリント回路基板の間に配置された、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項8】
前記補強部は、
前記第1カバーの縁部から前記第
1部の背面方向に傾斜するように配置された傾斜面と、
前記傾斜面の一方から第
2部に水平に配置された平坦面と、を含み、
前記プリント回路基板は、前記平坦面の背面に配置された、請求項5に記載のディスプレイ装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの第1結合部材は、前記第
1部及び前記平坦面の間の高さの差以上の厚さを有する、請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項10】
前記プリント回路基板は、
前記補強部と重畳された第1連結領域と、
前記第
1部と重畳された第2連結領域と、を含み、
前記少なくとも1つの第1結合部材は、前記第
1部及び前記第2連結領域の間に配置された、請求項8に記載のディスプレイ装置。
【請求項11】
前記第2カバーは、接着部材によって前記プリント回路基板に配置された、請求項1~10のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項12】
前記接着部材は、前記プリント回路基板に配置された制御回路の高さよりも厚い厚さを有する、請求項11に記載のディスプレイ装置。
【請求項13】
前記ディスプレイデバイスの前面に配置された前面部材をさらに含み、
前記第2カバーは、前記前面部材の背面の一方の縁部に支持され、前記プリント回路基板を覆うように構成された、請求項1~10のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項14】
前記第2カバーは、
前記前面部材の背面に支持され、前記ディスプレイデバイスの側面及び前記第1カバーの側面を覆うように構成された第1領域と、
前記第1領域から前記第1カバーの前記背面に延長され、前記プリント回路基板を覆うように構成された第2領域と、を含む、請求項13に記載のディスプレイ装置。
【請求項15】
前記駆動回路部は、前記プリント回路基板に配置されたコネクタをさらに含み、
前記第2カバーは、第2結合部材によって前記コネクタに配置された、請求項1~10のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項16】
前記コネクタは、
前記プリント回路基板に配置された第1連結領域と、
前記第1連結領域から延長されて前記第1カバーに露出された第2連結領域と、を含み、
前記第2結合部材は、前記第2連結領域及び前記第2カバーの間に配置された、請求項15に記載のディスプレイ装置。
【請求項17】
前記第2連結領域及び前記第1カバーの間に配置された第3結合部材をさらに含む、請求項16に記載のディスプレイ装置。
【請求項18】
前記ディスプレイデバイスは、
前記ディスプレイデバイスの前記背面に配置されたバックライトと、
前記ディスプレイパネル及び前記バックライトの間に配置されるパネルガイドと、を含み、
前記駆動回路部は、前記ディスプレイパネル及び前記プリント回路基板の間に連結されたフレキシブル回路フィルムを含み、
前記フレキシブル回路フィルムは、前記パネルガイド及び前記第2カバーの間の領域に沿って配置された、請求項1~4のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項19】
前記ディスプレイパネル及び前記パネルガイドの間に配置された第1連結部材と、前記パネルガイド及び前記バックライトの間に配置された第2連結部材と、前記パネルガイド及び前記フレキシブル回路フィルムの間に配置された第3連結部材のうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項18に記載のディスプレイ装置。
【請求項20】
前記パネルガイドは、前記バックライトに対向する面に形成された溝を含み、
前記第2連結部材は、前記溝に収容された、請求項19に記載のディスプレイ装置。
【請求項21】
前記パネルガイドは、
前記ディスプレイパネルの縁部及び前記バックライトの縁部の間に配置された支持部と、
前記支持部から延長され、前記バックライトの側面を覆うように構成された側部とを含む、請求項18に記載のディスプレイ装置。
【請求項22】
前記第1カバーは、前記バックライトの前記側面及び前記パネルガイドの前記側部の間に配置された第
2部を含む、請求項21に記載のディスプレイ装置。
【請求項23】
前記第1カバーの前記第
2部及び前記バックライトの前記側面の間に配置された第4連結部材と、前記第1カバーの前記第
2部及び前記パネルガイドの前記側部の間に配置された第5連結部材とのうちの少なくとも1つをさらに含む、請求項22に記載のディスプレイ装置。
【請求項24】
前記第1カバーの背面は、第1背面領域及び第2背面領域と、前記第1背面領域に配置された第1ホールと、前記第2背面領域に配置された第2ホールとを含み、
前記振動装置は、
前記第1ホールに重畳されるように構成され、前記ディスプレイデバイスの前記背面に配置された第1振動装置と、
前記第2ホールに重畳されるように構成され、前記ディスプレイデバイスの前記背面に配置された第2振動装置とを含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項25】
前記第1振動装置は、前記第1カバーの中間領域に配置され、前記ディスプレイパネルの中間部分を振動させ、第1音域帯の第1音響を発生させ、
前記第2振動装置は、前記第1カバーの縁部に配置され、前記ディスプレイパネルの縁部を振動させ、第2音域帯の第2音響を発生させる、請求項24に記載のディスプレイ装置。
【請求項26】
前記第1振動装置は、第6連結部材によって前記第1カバーの前記背面に配置され、
前記第2振動装置は、第7連結部材によって前記第1カバーの前記背面に配置された、請求項24に記載のディスプレイ装置。
【請求項27】
前記第1振動装置は、コイル型振動装置であり、
前記第2振動装置は、フィルム型振動装置である、請求項24に記載のディスプレイ装置。
【請求項28】
前記第1カバーは、前記プリント回路基板の縁部に隣接して設けられた第1連結部をさらに含み、
前記第2カバーは、前記第1連結部と結合された第2連結部をさらに含む、請求項1~10のいずれか一項に記載のディスプレイ装置。
【請求項29】
前記第1連結部は、前記第1カバーの前記背面側に突出する突出部であり、
前記第2連結部は、ホールである、請求項28に記載のディスプレイ装置。
【請求項30】
前記第2カバーは、前記プリント回路基板を覆う領域から前記第1カバーの中心部に向かって延在する第3領域を含み、
前記第2連結部は、前記第3領域に設けられた、請求項28に記載のディスプレイ装置。
【請求項31】
前記第2カバーの前記第3領域及び前記第1カバーの間に配置された第8連結部材をさらに含む、請求項30に記載のディスプレイ装置。
【請求項32】
前記第8連結部材は、前記第1連結部及び前記第2連結部に隣接して配置された、請求項31に記載のディスプレイ装置。
【請求項33】
前記第8連結部材の接着層は、シリコーン系またはウレタン系の接着物質を含む、請求項31に記載のディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書はディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスプレイ装置は、テレビ、モニター、ノートパソコン、スマートフォン、タブレットコンピュータ、電子パッド、ウェアラブル機器、ウォッチフォン、携帯情報機器、ナビゲーション、または車両制御表示機器などの電子製品または家電製品に搭載して映像を表示する画面に使用される。
【0003】
ディスプレイ装置は、映像を表現するディスプレイパネル、および映像に関連した音響を出力するための音響装置を含むことができる。しかし、一般的なディスプレイ装置は、音響装置から出力する音響が、ディスプレイパネルの後方または下方ヘ伝播するので、壁または床(または底)のような周辺構造物から反射する音響間の干渉により音質が低下し、それにより、正確な音響伝達が難しいという問題があり、視聴者または使用者の没入感が低下するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書の発明者らは、前述した一般的なディスプレイ装置の問題点を認識し、ディスプレイパネルの前方で映像を視聴する時、音響の進行方向がディスプレイパネルの前方になることができ、音質を向上させることができるいくつかの実験を行った。複数の実験を経て、ディスプレイパネルの前方に伝播することができる音響を生成することができ、音質を向上させることができる新しい構造のディスプレイ装置を発明した。
【0005】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、ディスプレイパネルの前方に音響を出力することができるディスプレイ装置を提供することである。
【0006】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、音質が改善され、視聴者(または使用者)または聴取者の没入感を高めることができるディスプレイ装置を提供することを技術的課題とする。
【0007】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、振動装置の振動時にディスプレイ装置内で発生される不要な摩擦音を削除することができるディスプレイ装置を提供することを技術的課題とする。
【0008】
本明細書の一実施例に係る解決しようとする課題は、振動装置の振動による駆動回路部の損傷を防止し、または最小化することができるディスプレイ装置を提供することを技術的課題とする。
【0009】
前記した本明細書の解決しようとする課題の他にも、異なる特徴および利点が、以下に記述されたり、そのような記述および説明から本明細書の発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本明細書の一実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するディスプレイパネル、及びディスプレイパネルと連結されたプリント回路基板を含む駆動回路部を含むディスプレイデバイスと、ディスプレイデバイスの背面に配置された第1カバーと、第1カバーとプリント回路基板との間に配置された第1結合部材と、およびディスプレイデバイスの背面に配置され、ディスプレイデバイスを振動させるように構成された振動装置とを含み、プリント回路基板は、第1カバーの背面の一の縁部に配置され得る。
【0011】
上で言及した課題の解決手段以外の本明細書の様々な実施に係る具体的な事項は、以下の記載内容および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0012】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネルの前方に音響を出力することができ、音質と音響性能および音圧特性が改善された音響を出力することができ、これにより、視聴者(または使用者)または聴取者の没入感を高めることができる。
【0013】
また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動装置の振動時に発生する不要な摩擦音を無くして、音質を向上させることができ、視聴者(または使用者)または聴取者の没入感を高めることができる。
【0014】
また、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、振動装置の振動による駆動回路部の損傷が防止されるか、最小化されることによって駆動回路部の信頼性が向上され得る。
【0015】
前記した本明細書の効果以外に、本明細書の他の特徴および利点は、以下に記述されたり、そのような記述および説明から、本明細書の発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明確に理解されるであろう
【0016】
上で言及した解決しようとする課題、課題の解決手段、効果の内容は、請求範囲の必須的な特徴を特定するものではなく、請求範囲の権利範囲は、発明の内容に記載された事項によって制限されない。
【図面の簡単な説明】
【0017】
以下に添付する図は、本明細書の実施例に係る理解を助けるためのもので、詳細な説明と一緒に実施例を提供する。ただし、本実施例の技術的特徴は、特定の図に限定されるものではなく、各図で開示される特徴は、互いに組み合わされて、新しい実施例として構成することができる。
【0018】
【
図1】本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【
図2】
図1に示したディスプレイ装置の第1カバーに配置された振動装置と第2カバーを示した図である。
【
図5】
図3に示した線II-II’の断面図である。
【
図7】第1カバーに配置された第1結合部材の様々な配置の実施例を示す図である。
【
図8】第1カバーに配置された第1結合部材の様々な配置の実施例を示す図である。
【
図9】第1カバーに配置された第1結合部材の様々な配置の実施例を示す図である。
【
図10】第1カバーとプリント回路基板の間に第1結合部材を配置する前と後の第1カバーとプリント回路基板の間の摩擦音を測定した結果を示したグラフである。
【
図11】本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の
図2に示した線II-II’の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本明細書の利点と特徴、そしてそれらを達成する方法は添付の図と共に詳細に後述されている一実施例を参照すると明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下で開示される実施例に限定されるものではなく、異なる多様な形状で実現されるものであり、単に本実施例は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、請求項の範疇によってのみ定義される。
【0020】
本明細書の実施例を説明するため、図に示した形状、大きさ、比率、角度、個数などは、例示的なものであって、本明細書が図に示した事項に限定されるものではない。明細書全体にわたって同一参照符号は同一の構成要素を指す。また、本明細書の実施例を説明するにおいて、関連された公知技術に対する具体的な説明が本明細書の要旨を不必要に曖昧にすると判断された場合、その詳細な説明は省略する。
【0021】
本明細書で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用されている場合、「だけ」が使用されていない限り、他の部分を追加することができる。構成要素を単数で表現した場合に特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0022】
構成要素を解釈するに当たり、別途の明示的な記載がなくても誤差の範囲を含むものと解釈する。
【0023】
位置関係についての説明である場合、例えば、「上に」、「上部に」、「下部に」、「横に」などで2つの部分の位置関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が位置することもできる。
【0024】
時間の関係についての説明である場合、例えば、「後に」、「に続いて」、「次に」、「前に」などで時間的前後関係が説明されている場合、「すぐに」または「直接」が使用されていない以上、連続的でない場合も含むことができる。
【0025】
第1、第2などが多様な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素はこれらの用語によって制限されない。これらの用語は、単に1つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であることもあり得る。
【0026】
「少なくとも1つ」の用語は、1つ以上の関連項目から提示可能なすべての組み合わせを含むものと理解されなければならない。例えば、「第1項目、第2項目、および第3項目のうちの少なくとも1つ」の意味は、第1項目、第2項目、または第3項目各々だけではなく、第1項目、第2項目、および第3項目のうちから2つ以上で提示され得るすべての項目の組み合わせを含むとすることができる。
【0027】
本明細書のいくつかの実施例のそれぞれの特徴が部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能で、技術的に様々な連動および駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立的に実施可能であり得、関連性の関係で一緒に実施することもできる。
【0028】
以下では、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置及びそれを含む車両の実施例を添付した図を参照して詳細に説明する。各図の構成要素に参照符号を付加することにおいて、同一の構成要素に対しては、たとえ他の図上に表示されていても、可能な限り同一の符号を有することができる。そして、添付した図に示された構成要素のスケールは、説明の便宜のために、実際と異なるスケールを有するので、図に示されたスケールに限定されない。
【0029】
図1は、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置を示す図である。
【0030】
図1を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、映像を表示するためのディスプレイデバイス200の振動によって音響(S1、S2)(またはディスプレイの振動音響(DVS1、DVS2))を出力することができる。例えば、ディスプレイ装置で、ディスプレイデバイス200は、振動装置(または振動発生装置)によって振動して音響(S1、S2)を発生することができる。したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイパネル30を音響発生のための振動板として使用して、画面の前方(FD)に音響(DVS)を出力することにより、これによって、正確な音響伝達が可能であり、音質が改善され、視聴者または使用者の没入感を高めることができる。
【0031】
図2は、
図1に示したディスプレイ装置の第1カバーに配置された振動装置と第2カバーを示した図である。
図3は、
図2に示した線I-I’の断面図である。
図4は、
図3に示したA部分の拡大図である。
図5は、
図3に示した線II-II’の断面図である。
図6は、
図5に示したB部分の拡大図である。
図7は、第1カバーに配置された第1結合部材の様々な配置の実施例を示す図である。
図8~
図9は、第1カバーに配置された第1結合部材の様々な配置の実施例を示す図である。
【0032】
図2~
図9を参照すると、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、前面部材100、ディスプレイデバイス200、第1カバー300、振動装置400、および第2カバー500を含むことができ、ディスプレイ装置の構成がこれに限定されるものではない。例えば、第1カバー300は、背面カバーであり、第2カバー500は、シールドカバーであり得、用語に限定されるものではない。
【0033】
前面部材100は、ディスプレイ装置の最前方構造物であり得る。例えば、前面部材100は、ディスプレイデバイス200の前面に配され、ディスプレイデバイス200を保護することができる。例えば、前面部材100は、ディスプレイデバイス200の前面を覆うことによって、外部からの衝撃からディスプレイデバイス200を保護することができる。また、前面部材100は、ディスプレイデバイス200の振動と共に振動することにより、音響(S)を発生させることができる。
【0034】
本明細書の一実施例として、前面部材100は、透明なプラスチック材質、ガラス材質、または強化ガラス材質からなることができる。本明細書の一実施例として、前面部材100は、サファイアガラス(Sapphire Glass)およびゴリラガラス(Gorilla Glass)のうちのいずれか一つ、またはこれらの積層構造を有することができる。本明細書の他の実施例として、前面部材100は、PET(polyethyleneterephthalate)などの透明プラスチック材料を含むことができる。前面部材100は、傷と透明度を考慮して、強化ガラスからなることができる。例えば、前面部材100は、前面構造物、前面ウィンドウ、カバーウィンドウ、ガラスウィンドウ、カバースクリーン、スクリーンカバー、またはウィンドウガラスなどであり得、これらの用語に限定されるものではない。
【0035】
本明細書の実施例によると、前面部材100は、ディスプレイデバイス200のディスプレイパネル210の表示領域を除いた残りの非表示領域を覆うことができる。本明細書の一実施例として、前面部材100は、ディスプレイパネル210の表示領域と重畳される透明領域と、ディスプレイパネル210の非表示領域と重畳する非透明領域(または遮光領域)を含むことができる。例えば、非透明領域は、ディスプレイパネル210の非表示領域だけでなく、ディスプレイ装置で映像が表示されない非表示領域を覆うことができる。
【0036】
本明細書の実施例によると、前面部材100は、ディスプレイデバイス200またはディスプレイパネル210の外形または外郭枠と対応する形状を有することができる。本明細書の一実施例として、前面部材100は、四角の形状または正方形の形状を含む多角形状を有し、または曲線形状を有する少なくとも一辺を含む非多角形状を有することができ、これに限定されるものではない。
【0037】
ディスプレイデバイス200は、前面部材10の背面(または後面)に配置され、映像を表示することができる。例えば、映像は、電子映像(electronic image)またはデジタル映像(digital image)などを含むことができる。例えば、ディスプレイデバイス200は、液晶ディスプレイデバイスであり得る、ディスプレイデバイス200の種類がこれに限定されるものではない。例えば、ディスプレイデバイス200は、発光ディスプレイデバイス、電気泳動ディスプレイデバイス、マイクロ発光ダイオードディスプレイデバイス、電子湿潤ディスプレイデバイス、または量子ドット発光ディスプレイデバイスなどのような、ディスプレイデバイスであり得る。
【0038】
本明細書の実施例によると、ディスプレイデバイス200の背面(または後面)は、中間部分(CP)および縁部(EP)を含むことができる。例えば、ディスプレイデバイス200の背面は、中間部分(CP)および縁部(EP)を挟んで平行な2つの縁部(EP1、EP2)を含むことができる。
【0039】
ディスプレイデバイス200の中間部分(CP)は、第1中間部分(CP1)および第2中間部分(CP2)を含むことができる。例えば、第1中間部分(CP1)は、中間部分(CP)の左側部分(または左側の中間部分)であり得、第2中間部分(CP2)は、中間部分(CP)の右側部分(または右側の中間部分)であり得る。第1中間部分(CP1)と第2中間部分(CP2)は、ディスプレイデバイス200の第1方向(X)(または横方向)を基準にすると、ディスプレイデバイス200の中間ライン(CL)を中心に左右対称であり得る。
【0040】
本明細書の実施例に係るディスプレイデバイス200は、ディスプレイパネル210、駆動回路部220、バックライト230、およびパネルガイド240を含むことができ、ディスプレイデバイス200の構成がこれに限定されるものではない。
【0041】
ディスプレイパネル210は、前面部材10の背面に配置され、映像を表示することができる。例えば、映像は、電子映像(electronic image)またはデジタル映像(digital image)などを含むことができる。例えば、ディスプレイパネル210は、液晶ディスプレイパネルであり得る、ディスプレイパネル210の種類がこれに限定されるものではない。例えば、ディスプレイパネル210は、発光ディスプレイパネル、電気泳動ディスプレイパネル、マイクロ発光ダイオードディスプレイパネル、プラズマディスプレイパネル、電子湿潤ディスプレイパネル、または量子ドット発光ディスプレイパネルなどのような、ディスプレイパネルであり得る。
【0042】
本明細書の実施例に係るディスプレイパネル210は、バックライト230から照射される光を利用して画像を表示することができる。また、ディスプレイパネル210は、前面部材10に対する使用者のタッチをセンシングするタッチセンサーの役割をすることができる。ディスプレイパネル210は、振動装置400の振動によって音響(S)を出力し、または使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生することができる。
【0043】
ディスプレイパネル210は、パネルボンディング部材(または透明粘着部材)を用いたボンディング工程を介して前面部材100の背面に配置され得る。パネルボンディング部材は、PSA(pressure sensitive adhesive)、OCA(optically clear adhesive)またはOCR(optically clear resin)を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0044】
本明細書の実施例によると、ディスプレイパネル210は、四角の形状または正方形の形状を含む多角形状を有し、または曲線形状を有する少なくとも一辺を含む非多角形状を有することができ、これに限定されるものではない。ディスプレイパネル210は、前面部材100と同一または異なる形状を有することができる。本明細書の一実施例として、前面部材100は、四角の形状を有することができ、ディスプレイパネル210は、前面部材100よりも小さい大きさを有する四角の形状を有することができる。本明細書の他の実施例として、前面部材100は、非多角形状を有することができ、ディスプレイパネル210は、前面部材100よりも小さい大きさを有する非多角形状または四角の形状を有することができる。
【0045】
ディスプレイパネル210は、第1および第2振動装置410、430の振動(または駆動)によって振動して、前方(FD)に音響(S1、S2)を出力する振動板であり得る。例えば、ディスプレイパネル210は、第1振動装置410の振動による第1音域帯の第1音響(S1)および第2振動装置430の振動による第2音域帯の第2音響(S2)を前方(FD)に同時または順次に出力することができる。第1音域帯と第2音域帯は、異なり得る。実施例によって、第1音域帯と第2音域帯は、同じこともあり、異なることもある。例えば、第2音域帯は、第1音域帯よりも高くなることある。本明細書の一実施例として、第1音域帯の第1音響(S1)は、ディスプレイパネル210の中間部分(CP)で前方(FD)に出力され得、第1音域帯の第1音響(S1)よりも高い第2音域帯の第2音響(S2)は、ディスプレイパネル210の縁部(EP)から前方(FD)に出力され得、これに限定されるものではない。
【0046】
本明細書の実施例に係るディスプレイパネル210は、第1基板211、第2基板212、第1偏光部材213、および第2偏光部材214を含むことができ、ディスプレイパネル210の構成がこれに限定されるものではない。
【0047】
第1基板211は、下部基板または薄膜トランジスタのアレイ基板であり得る。例えば、第1基板211は、複数のゲートラインと複数のデータラインによって交差する画素領域ごとに形成された複数の画素を有する画素アレイを含むことができる。複数の画素のそれぞれは、ゲートラインとデータラインに接続された薄膜トランジスタ、薄膜トランジスタに接続された画素電極、および画素電極に隣接するように形成されて共通電圧が供給される共通電極を含むことができる。
【0048】
第1基板211は、第1縁部に設けられたパッド部、および第2縁部に設けられたゲート駆動回路をさらに含むことができる。パッド部は、外部から供給される信号を画素アレイおよびゲート駆動回路に供給することができる。例えば、パッド部は、複数のデータリンクラインを介して複数のデータラインと連結された複数のデータパッド、およびゲート制御信号ラインを介してゲート駆動回路に連結された複数のゲート入力パッドを含むことができる。
【0049】
ゲート駆動回路は、複数のゲートラインと一対一で連結されるように、第1基板211の第2縁部に内蔵(または集積)され得る。例えば、ゲート駆動回路は、画素領域に設けられた薄膜トランジスタと同じ工程によって形成されるトランジスタを含むシフトレジスタであり得る。また、ゲート駆動回路は、第1基板211に内蔵されず、駆動回路部120に構成されることもできる。
【0050】
第2基板212は、上部基板またはカラーフィルタアレイ基板であり得る。例えば、第2基板212は、第1基板211に形成された各画素領域に重畳される開口領域を定義する画素定義パターン、および開口領域に形成されたカラーフィルター層を含むことができる。第2基板212は、シーラント(sealant)によって液晶層を挟んで第1基板211と対向しながら接着され得る。
【0051】
液晶層は、第1基板211および第2基板212の間に配置され得る。例えば、液晶層は、各画素ごとに画素電極に印加されるデータ電圧と共通電圧によって形成される電界によって液晶分子の配列方向が変化される液晶から構成され得る。
【0052】
第1偏光部材213は、第1基板211の背面に付着してバックライト230から入射される光を第1偏光軸に偏光させて第1基板211に照射する。第2偏光部材214は、第2基板212の上面に付着して第2基板212を透過して外部に放出される光を偏光させることができる。
【0053】
このような、ディスプレイパネル210は、各画素ごとに印加されるデータ電圧と共通電圧によって各画素ごとに形成される電界によって液晶層を駆動することにより、液晶層を透過する光によって画像を表示することができる。
【0054】
本明細書の実施例に係るディスプレイパネル210は、前面部材100に対する使用者のタッチをセンシングするためのタッチ電極層をさらに含むことができる。
【0055】
タッチ電極層は、使用者のタッチをセンシングするための複数のタッチ電極を含むことができる。複数のタッチ電極は、相互静電容量方式または自己(self)静電容量方式に基づいて使用者のタッチをセンシングするためのタッチセンサーの役割をすることができる。例えば、タッチ電極層は、複数のタッチ電極を含むタッチパネルで実現され得る。例えば、タッチパネルは、アドオン(add-on)方式のタッチパネルであるか、インセル(in-cell)方式であり得る。
【0056】
図5及び
図6を参照すると、駆動回路部220は、ディスプレイパネル210の第1縁部に設けられたパッド部に連結され、ディスプレイホストシステムから供給されるビデオデータに対応される映像をディスプレイパネル210の各画素に表示する。例えば、駆動回路部220は、ディスプレイパネル210の第1基板211の第1縁部に設けられたパッド部に連結され得る。例えば、駆動回路部220は、ディスプレイパネル210のタッチ電極層に配置された複数のタッチ電極を介して使用者のタッチをセンシングすることができる。
【0057】
本明細書の実施例によると、駆動回路部220は、第1カバー300に配置され得る。例えば、駆動回路部220は、ディスプレイパネル210の第1縁部から第1カバー300の側面と背面に沿って延在し、第1カバー300の背面に固定され得る。
【0058】
本明細書の実施例に係る駆動回路部220は、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221、少なくとも1つのデータ駆動集積回路222、プリント回路基板223、制御回路224、およびコネクタ225を含むことができ、駆動回路部220の構成がこれに限定されるものではない。コネクタ225は、使用者のコネクタであり得、用語に限定されるものではない。
【0059】
少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221は、ディスプレイパネル210の第1基板211の第1第1縁部に設けられたパッド部にフィルム付着工程によって付着され得る。少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221は、ディスプレイパネル210と、バックライト230のそれぞれの側面(または第1側面)を覆うようにベンディングされて第1カバー300の背面の一縁部(または第1背面の縁部)でプリント回路基板223と連結される。
【0060】
本明細書の実施例によると、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221は、第2カバー500と第1カバー300との間に沿って延長されて第1カバー300の第1背面の縁部に配置され得る。本明細書の一実施例として、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221の一部分は、第2カバー500と第1カバー300との間に配置され得る。例えば、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221は、パネルガイド240と第1カバー300との間に沿って延長されて第1カバー300の第1背面の縁部に配置され得る。例えば、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221の一部分は、パネルガイド240と第2カバー500との間に配置され得る。
【0061】
少なくとも1つのデータ駆動集積回路222は、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221に個別に実装される。データ駆動集積回路222は、制御回路224から提供される画素データとデータ制御信号を受信し、データ制御信号によって画素データをアナログ形式の画素ごとのデータ信号に変換して該当するデータラインに供給する。選択的に、少なくとも1つのデータ駆動集積回路222のそれぞれは、チップボンディング工程により、第1基板211の第1縁部に直接に実装されて複数のデータラインと連結することもでき、この場合、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221は、省略され得る。
【0062】
プリント回路基板223は、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221と共通して連結され得る。例えば、プリント回路基板223は、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221を介してディスプレイパネル210と連結され得る。例えば、プリント回路基板223は、異方性導電フィルムを媒介とするフィルム付着工程により少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221の他側と電気的に連結され、少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221のベンディングによって、第1カバー300の第1背面の縁部に配置され得る。第1カバー300の第1背面の縁部は、第1カバー300の背面のうちの少なくとも1つのフレキシブル回路フィルム221とプリント回路基板223が配置される領域であり得る。
【0063】
本明細書の実施例によると、プリント回路基板223は、第1カバー300の背面に配置され得る。例えば、プリント回路基板223は、第1カバー300の第1補強部351の背面に配置され得る。例えば、プリント回路基板223は、第1補強部351の第1-2補強部351bの背面に配置され得る。例えば、プリント回路基板223は、第1カバー300の第1補強部351と対応(または重畳)する第1連結領域223aと、第1カバー300の第1カバー部300aと対応(または重畳)する第2連結領域223bを含むことができる。例えば、第2連結領域223bは、第1連結領域223aから第1カバー部300a側に延長された領域であり得る。
【0064】
本明細書の実施例に係るプリント回路基板223は、第1結合部材(または基板固定部材または基板連結部材)600を介して、第1カバー300の背面に配置(または固定)され得る。例えば、第1結合部材600は、第1カバー300の背面とプリント回路基板223の第1面との間に配置され得る。例えば、
図7に示すように、1つの結合部材600aが第1カバー300に配置され得る。例えば、
図8及び
図9に示すように、多数の結合部材600a、600b、600cが所定の間隔で離隔されて第1カバー300に配置され得る。このように、第1結合部材600の個数と位置は、多様に変更され得る。
【0065】
本明細書の実施例によると、第1結合部材600は、第2振動装置430と対応しないように配置されるか、または第1結合部材600の一部または全体が第1結合部材600と対応するように配置され得る。例えば、第1結合部材600は、第1振動装置410と対応しないように配置され得る。例えば、第1結合部材600の一部または全体は、第1振動装置410と対応するように配置され得る。例えば、
図8及び
図9に示すように、第1結合部材600が分割されて配置される場合、分割された第1結合部材のうちの少なくとも1つ600a、600bの一部または全体は、第1振動装置410と対応して配置され得る。例えば、第1結合部材600が分割されて配置される場合、例えば
図8及び
図9は、
図7より光漏れが防止され得るので、ディスプレイ装置の信頼性が向上され得る。
【0066】
本明細書の実施例によると、第1結合部材600は、接着樹脂(または/および接着層)を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。本明細書の一実施例として、第1結合部材600の接着樹脂(または/および接着層)は、シリコーン系、アクリル系、またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第1結合部材600の接着樹脂(または/および接着層)は、振動装置400または/およびディスプレイデバイス200の振動に伴う第1カバー300の振動が、プリント回路基板223に伝達されることを防止し、または最小限に抑えるために、相対的硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するシリコーン系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0067】
このように、プリント回路基板223と第1カバー300との間に第1結合部材600が配置されることで、振動装置400および/またはディスプレイデバイス200の振動に伴う第1カバー300の振動が、プリント回路基板223に伝達されることを防止し、または最小限に抑えることができる。そして、プリント回路基板223と第1カバー300は、第1結合部材600によって互いに連結され得るか、または固定されるので、プリント回路基板223または/および第1カバー300が振動しても、プリント回路基板223と第1カバー300の衝突が防止され、摩擦による騒音が発生されることを防止することができる。また、プリント回路基板223の振動を最小限に抑えることができるので、プリント回路基板223の損傷を防止し、または最小限に抑えることができ、フレキシブル回路フィルム221とプリント回路基板223との間の剥離現象とデータ駆動集積回路222の損傷を防止し、または最小限に抑えることができる。
【0068】
制御回路224は、プリント回路基板223に配置(または実装)され得る。例えば、制御回路224は、プリント回路基板223の背面に配置され、第2カバー500によって覆われて保護され得る。例えば、制御回路224は、コネクタ225を介してディスプレイホストシステムから供給されるタイミング同期信号および映像データを受信することができる。例えば、タイミング同期信号は、垂直同期信号、水平同期信号、データイネーブル信号、メインクロック信号などを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0069】
制御回路224は、タイミング同期信号に基づいて、ゲート駆動回路の駆動タイミングを制御するためのゲート制御信号および少なくとも1つのデータ駆動集積回路222の駆動タイミングを制御するためのデータ制御信号をそれぞれを生成することができる。例えば、ゲート制御信号は、少なくとも1つのゲートスタート信号、複数のゲートシフトクロックなどを含むことができる。データ制御信号は、ソーススタート信号、ソースシフトクロック、およびソース出力イネーブル信号などを含むことができる。
【0070】
コネクタ225は、ディスプレイホストシステムから音響信号を含む各種信号を受信し、受信した信号を制御回路224に提供することができる。
【0071】
本明細書の実施例によると、コネクタ225は、プリント回路基板223の先端(または一側)に配置(または実装)され得る。例えば、コネクタ225は、プリント回路基板223の第2連結領域223bの延長された先端(または一側)に設けられた連結領域223cに配置(または実装)され得る。
【0072】
本明細書の実施例によると、コネクタ225は、プリント回路基板223に対応(または重畳)される第1連結領域223aと、第1連結領域223aから延長されて露出されプリント回路基板223と対応(重畳)されない第2連結領域223bを含むことができる。例えば、第2連結領域223bは、第1カバー300の第1カバー部300aと重畳され得る。例えば、第2連結領域223bと第1カバー部300aとの間には、第3結合部材800(または連結固定部材)が配置され得る。
【0073】
第3結合部材800は、コネクタ225を第1カバー300に連結し、または固定されるようにすることで、コネクタ225が配置されたプリント回路基板223と第1カバー300との間の結合力を高めることができる。第3結合部材800は、接着樹脂(または/および接着層)を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第3結合部材800の接着樹脂(または/および接着層)は、シリコーン系、アクリル系、またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第3結合部材800の接着樹脂(または/および接着層)は、振動装置400および/またはディスプレイデバイス200の振動に伴う第1カバー300の振動がプリント回路基板223に伝達されることを防止し、または最小限に抑えるために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するシリコーン系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0074】
本明細書の実施例によると、駆動回路部220は、ディスプレイパネル210のタッチ電極層に連結されたタッチ駆動回路をさらに含むことができる。
【0075】
タッチ駆動回路は、タッチ電極層に配置された複数のタッチ電極のそれぞれを介して使用者のタッチをセンシングして、タッチローデータ(touch raw data)を生成し、生成されたタッチローデータに基づいて、使用者のタッチの座標情報をディスプレイホストシステムに提供することができる。
【0076】
ディスプレイホストシステムは、メインボード、マザーボードに実装された各種回路、各種記憶媒体、周辺機器、キーボード、および電源装置などを含むことができる。マザーボードに実装された各種回路は、各種情報を処理するための中央制御回路、中央制御回路の制御によってデータを処理する画像処理回路、および中央制御回路の制御によって音響を処理する音響処理回路などを含むことができる。ディスプレイホストシステムは、各種情報を処理するとともに、タイミング同期信号と映像データを生成して制御回路224に提供し、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む駆動信号を生成して制御回路224に提供する。例えば、音響信号は、映像データと同期されるか、または、映像データと同期されないことがあり得る。
【0077】
ディスプレイホストシステムは、タッチ駆動回路から提供される使用者のタッチの座標情報に対応するタッチ座標と連携されたアプリケーション(application program)を実行し、または使用者のタッチドローイングに基づいて使用者インターフェースを実現することができる。また、ディスプレイのホストシステムは、タッチ駆動回路から提供される使用者のタッチの座標情報に対応するハプティックフィードバック信号を含む駆動信号を生成することができる。
【0078】
図3及び
図4を参照すると、バックライト230は、ディスプレイパネル210の背面に配置され、ディスプレイパネル210の背面に光を照射することができる。例えば、バックライト230は、ディスプレイパネル210と第1カバー300との間に配置され、第1カバー300によって支持され得る。
【0079】
本明細書の実施例に係るバックライト230は、導光板231、光源部232、反射シート233、および光学シート部234を含むことができ、バックライト230の構成がこれに限定されるものではない。
る。
【0080】
導光板231は、ディスプレイパネル210と重畳されるように第1カバー300上に配置され、少なくとも1つの一側に設けられた入光面を含むことができる。例えば、導光板231は、光透過性プラスチックまたはガラス材質を含むことができる。導光板231は、光源部232から入光面を通して入射される光をディスプレイパネル210の方に進行(または出光)させることができる。例えば、導光板231は、光ガイド部材またはフラット光源などで表現することができるが、用語に限定されるものではない。
【0081】
光源部232は、導光板231に設けられた入光面に光を照射することができる。例えば、光源部232は、ディスプレイパネル210の第1縁部と重畳されるように第1カバー300に配置され得る。例えば、光源部232は、パネルガイド240と第1カバー300との間に配置され得る。例えば、光源部232は、光源用プリント回路基板に実装されて導光板231の入光面に光を照射する複数の発光ダイオード素子を含むことができる。
【0082】
反射シート233は、導光板231の背面を覆うように、第1カバー300に配置され得る。反射シート233は、導光板231から入射される光を導光板231の方に反射させることで、光の損失を最小化することができる。
【0083】
光学シート部234は、導光板231の前面上に配置されて導光板231から出光される光の輝度特性を向上させることができる。例えば、光学シート部234は、下部拡散シート、下部プリズムシート、および上部プリズムシートを含んでなることができ、これに用語に限定されるものではない。例えば、光学シート部234は、拡散シート、プリズムシート、二重輝度強化フィルム、およびレンチキュラーシートのうちの1つ以上の積層の組み合わせからなるか、または光の拡散と集光機能を有する一枚の複合シートからなることができる。
【0084】
パネルガイド240は、ディスプレイパネル210とバックライト230との間に配置され得る。例えば、パネルガイド240は、ディスプレイパネル210の背面の縁部(EP)とバックライト230の前面の縁部との間に配置され、ディスプレイパネル210の背面の縁部(EP)を支持することができる。例えば、パネルガイド240は、バックライト230の側面を覆うことができる。例えば、パネルガイド240は、第1カバー300の側面を覆って支持することができる。
【0085】
本明細書の実施例によると、パネルガイド240は、ディスプレイパネル210とバックライト230との間の間隔を維持し、ディスプレイパネル210とバックライト230との間に音伝達空間(STS)を設けることができる。
【0086】
本明細書の実施例によると、パネルガイド240は、ディスプレイパネル210の背面の縁部(EP)を除いた残りの中間部分(CP)と重畳される開口部を有する四角フレーム形状を有することができ、パネルガイド240の構成がこれに限定されるものではない。
【0087】
このように、パネルガイド240が開口部を有する四角フレーム形状を有することで、パネルガイド240は、開口部を挟んで互いに対向するディスプレイパネル210の最背面とバックライト230の最上面との間に音伝達空間(STS)を設けることにより、音伝達空間(STS)に伝達される音圧の漏洩(または損失)を防止し、または最小限に抑えることができる。音伝達空間(STS)は、バックライト230の振動によって発生される音圧発生空間、または音圧によるディスプレイパネル210の振動を円滑にするパネル振動空間の役割を兼ねることができる。
【0088】
本明細書の実施例によると、パネルガイド240は、第1連結部材(またはパネル連結部材)241を介してディスプレイパネル210の背面の縁部(EP)に配置され得る。例えば、パネルガイド240は、第2連結部材(またはユニット連結部材)242を介してバックライト230の前面の縁部に配置され得る。
【0089】
本明細書の実施例によると、第1連結部材241は、ディスプレイパネル210の背面の縁部(EP)とパネルガイド240との間に配置され、第2連結部材242は、バックライト230の前面の縁部とパネルガイド240との間に配置され得る。
【0090】
本明細書の実施例によると、第1連結部材241の前面は、ディスプレイパネル210の第1基板211または第1偏光部材213と連結され得、ディスプレイパネル210との接着力を向上させるために第1基板211の背面の縁部(EP)と直接に連結され得る。この場合、第1連結部材241は、第1基板211の背面の縁部(EP)に付着されて第1偏光部材213の側面を囲むことにより、第1偏光部材213で発生される側面の光漏れを防止することができる。
【0091】
第1連結部材241は、ディスプレイパネル210とパネルガイド240との間に音伝達空間(STS)を設けることができる。例えば、音伝達空間(STS)は、パネルガイド240に4辺密閉型または閉ループ形状で形成され得、これに限定されるものではない。
【0092】
本明細書の実施例によると、パネルガイド240は、第2連結部材242が挿入(または収容)されるホーム(溝)243をさらに含み、第2連結部材242は、ホーム243に挿入(または収容)され得る。例えば、ホーム243は、パネルガイド240の背面(またはバックライトの対向面)に形成され得る。例えば、第2連結部材242は、ホーム243に挿入(または収容)されても、バックライト230とパネルガイド240を連結することができる厚さ(または高さ)を有することができる。例えば、第2連結部材242は、ホーム243の厚さ(または高さ)と同じか、または誤差の範囲内で大きな厚さ(または高さ)を有することができる。このように、第2連結部材242がホーム243内に挿入されるか、または収容されることで、第2連結部材242による、ディスプレイ装置の厚さの増加を防止することができる。また、音伝達空間(STS)の高さを決定する変数から第2連結部材242を除外することができるので、音伝達空間(STS)の高さをパネルガイド240の厚さと第1連結部材241の厚さで決定することができ、これにより、音伝達空間(STS)の高さを正確に制御することができ、所望する音響を出力することができる。
【0093】
本明細書の実施例によると、第1および第2連結部材241、242は、アクリル系またはウレタン系の接着部材を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第1および第2連結部材241、242は、パネルガイド240の振動がディスプレイパネル210によく伝達されるように、相対的に接着力に優れ、硬度が高い特性を有するアクリル系の接着部材を含むことができる。この場合、第1および第2連結部材241、242は、アクリル系の接着層を有する両面フォーム接着パッドまたはアクリル系の接着樹脂硬化層を含むことができる。
【0094】
本明細書の実施例によると、パネルガイド240は、プラスチック材質、金属材質、またはプラスチック材質と金属材質の混合材質からなることができ、パネルガイド240の材質が、これに限定されるものではない。例えば、パネルガイド240は、振動装置400によって発生される振動をディスプレイパネル210の縁部(EP)に伝達する振動伝達部材の役割を兼ねることができる。したがって、パネルガイド240は、ディスプレイパネル210の剛性を維持しながら、振動装置400によって発生される振動を損失することなく、ディスプレイパネル210に伝達することができる。例えば、パネルガイド240は、ディスプレイパネル210の剛性を維持しながら、振動装置400によって発生される振動をディスプレイパネル210に伝達するために、金属材質を含むことができ、これに限定されるわけではない。
【0095】
本明細書の実施例に係るパネルガイド240は、支持部240a、および側部240bを含むことができる。例えば、パネルガイド240は、支持部240aと側部240bの結合構造によって、「┓」字または「┏」字形状の断面構造を有することができる。
【0096】
本明細書の実施例に係る支持部240aは、ディスプレイパネル210とバックライト230との間に配置され得る。例えば、支持部240aは、ディスプレイパネル210の背面の縁部(EP)とバックライト230の前面の縁部との間に配置され、ディスプレイパネル210の背面の縁部(EP)を支持することができる。
【0097】
本明細書の実施例によると、支持部240aは、ディスプレイパネル210の最背面とバックライト230の最上面との間に配置され得る。例えば、支持部240aは、ディスプレイパネル210とバックライト230との間の間隔を維持し、ディスプレイパネル210とバックライト230との間に音伝達空間(STS)を設けることができる。
【0098】
本明細書の実施例によると、支持部240aは、ディスプレイパネル210の背面の縁部(EP)を除いた残りの中間部分(CP)と重畳される開口部を有する四角フレーム形状を有することができ、支持部240aの構成がこれに限定されるものではない。
【0099】
本明細書の実施例によると、第1連結部材241は、支持部240aの前面に配置され、第2連結部材242は、支持部240aの背面に配置され得る。例えば、ホーム243は、支持部240aの背面に配置され得る。
【0100】
本明細書の実施例に係る側部240bは、支持部240aに連結されてバックライト230の側面を覆うことができる。例えば、側部240bは、第1カバー300の側面を覆うことができる。例えば、側部240bは、支持部240aから第1カバー300の側面の方にベンディングされて第1カバー300の側面を覆って支持することができる。例えば、側部240bには、第3連結部材244を介してフレキシブル回路フィルム221が配置され得る。例えば、第3連結部材244は、側部240bとフレキシブル回路フィルム221との間に配置され、フレキシブル回路フィルム221を側部240bに配置(または固定)させることができる。
【0101】
第1カバー300は、ディスプレイデバイス200の背面を支持し、ディスプレイデバイス200の背面を覆うことができる。また、第1カバー300は、振動装置400を支持することができる。第1カバー300は、振動板の役割を兼ねることができ、金属材質または金属合金材質を含むことができる。例えば、第1カバー300は、アルミニウム(Al)材質、マグネシウム(Mg)、マグネシウム(Mg)合金材質、マグネシウムリチウム(Mg-Li)合金材質およびアルミニウム(Al)合金材質のいずれか1つからなり得、これに限定されるものではない。
【0102】
本明細書の実施例に係る第1カバー300は,第1カバー部(または背面部)300aおよび第2カバー部(または側面部)300bを含むことができる。例えば、第1カバー部300aは、ディスプレイデバイス200の背面を支持することができる。第2カバー部300bは、第1カバー部300aの縁部(EP)に連結され、ディスプレイデバイス200の縁部(EP)を支持することができる。第1カバー300の構成がこれに限定されるものではない。
【0103】
第1カバー300の第1カバー部300aは、ディスプレイデバイス200の背面を覆うように配置され、ディスプレイデバイス200を支持することができる。第1カバー部300aは、板状構造からなり、ディスプレイデバイス200のバックライト230を支持し、振動装置400と支持することができる。例えば、第1カバー部300aは、反射シート233の背面と直接に接触されることによって、振動装置400の振動によって発生される振動をバックライト230の反射シート233に伝達する役割を兼ねることができる。
【0104】
第1カバー300の第1カバー部300aは、ディスプレイデバイス200の中間部分(CP)と対応(または重畳)される中間領域(MA)およびディスプレイデバイス200の縁部(EP)と対応(または重畳)される縁領域(EA)を含むことができる。
【0105】
図2及び
図3を参照すると、本明細書の実施例に係る第1カバー300の第1カバー部300aの中間領域(MA)(または第1カバー領域)は、ディスプレイデバイス200の中間ライン(CL)を基準に、ディスプレイデバイス200の第1中間部分(CP1)と対応(または重畳)される第1中間領域(MA1)(または左側の中間領域)およびディスプレイデバイス200の第2中間部分(CP2)と対応(または重畳)される第2中間領域(MA2)(または右側の中間領域)を含むことができる
【0106】
第1カバー部300aの第1中間領域(MA1)と第2中間領域(MA2)のそれぞれは、第1振動装置410を支持するための第1支持領域(SA1)を含むことができる。例えば、第1支持領域(SA1)の中心部は、第2方向(Y)(または垂直方向)を基準に、ディスプレイデバイス200の水平線(または中間水平線)上に位置するか、第2方向(Y)に沿って水平線の上に位置するか、下に位置することができる。
【0107】
本明細書の実施例に係る第1カバー300の第1カバー部300aの縁領域(EA)(または第2カバー領域)は、ディスプレイデバイス200の中間ライン(CL)を基準に、ディスプレイデバイス200の第1縁部(EP1)と対応(または重畳)される第1縁領域(EA1)(または左側の縁領域)およびディスプレイデバイス200の第2縁部(EP2)と対応(または重畳)される第2縁領域(EA2)(または右側の縁領域)を含むことができる。
【0108】
第1カバー部300aの第1縁領域(EA1)と第2縁領域(EA2)のそれぞれは、第2振動装置430を支持するための第2支持領域(SA2)を含むことができる。例えば、第2支持領域(SA2)の中心部は、第2方向(Y)を基準に、ディスプレイデバイス200の水平線(または中間水平線)上に位置するか、第2方向(Y)に沿って水平線の上に位置するか、下に位置することができる。
【0109】
図4~
図6では、第1カバー部300aがバックライト230と密着された例を示したが、これに限定されず、第1カバー部300aは、バックライト230から所定の空間に離され得、離隔された空間には空気層が形成され得る。例えば、第1カバー部300aとバックライト230との間の離隔空間は、ディスプレイデバイス200の中間部分(CP)に配置され得る。
【0110】
図3及び
図4を参照すると、本明細書の実施例に係る第1カバー300は、第1ホール310および第2ホール320を含むことができる。例えば、第1ホール310および第2ホール320は、第1カバー部300aに設けられ得る。
【0111】
第1ホール310(または第1貫通ホールまたは第1背面カバーホール)は、第1振動装置400と重畳される第1カバー300の第1背面領域に配置され、第1ホール310を介してバックライト230の背面が露出されることができる。例えば、バックライト230の反射シート233が第1ホール310を介して露出されることができる。例えば、第1ホール310は、第1カバー部300aの中間領域(MA)に設けられ得る。第1ホール310は、第1カバー部300aの厚さ方向(Z)に沿って第1カバー部300aの中間領域(MA)にある第1カバー部300aの第1支持領域(SA1)を貫通するように形成され得る。
【0112】
本明細書の実施例によると、第1ホール310は、第1振動装置410が貫通する通路として、第1振動装置410が第1ホール310を介して収容され得る。例えば、第1ホール310は、バックライト230と第1振動装置410との間に第1ギャップ空間を設けることができる。例えば、第1ホール310は、バックライト230の反射シート233と第1振動装置410との間に第1ギャップ空間を設けることができる。例えば、第1ギャップ空間は、第1振動装置410の駆動に伴う振動空間、第1振動装置410の振動によって音圧が発生される音圧空間(または響き部)、または第1振動装置410の振動によって発生される音波がディスプレイデバイス200に直接に伝達される音波伝播経路(または音響エネルギー入射部)で表現され得、これに限定されるものではない。
【0113】
本明細書の実施例によると、第1ホール310が第1振動装置410の通路である場合、第1ホール310の大きさ(または幅)は、第1振動装置410の大きさよりも小さいことがあり得る。例えば、第1ホール310が第1ギャップ空間を設ける場合、第1ホール310の大きさは、第1振動装置410の大きさよりも小さいことがあり得る。例えば、第1ホール310は、第1振動装置410と同じ形状を有するか、または四角形状または円形状を有することができ、これに限定されるものではない。
【0114】
第2ホール320(または第2貫通ホールまたは第2背面カバーホール)は、第2振動装置430と重畳される第1カバー300の第2背面領域に配置され、第2ホール320を介してバックライト230の背面が露出されることができる。例えば、バックライト230の反射シート233が第2ホール320を介して露出されることができる。例えば、第2ホール320は、第1カバー部300aの縁領域(EA)に設けられ得る。第2ホール320は、第1カバー部300aの厚さ方向(Z)に沿って第1カバー部300aの縁領域(EA)にある第1カバー部300aの第2支持領域(SA2)を貫通するように形成され得る。
【0115】
本明細書の実施例によると、第2ホール320は、第2振動装置430が貫通する通路として、第2振動装置430が第2ホール320を介して収容され得る。例えば、第2ホール320は、バックライト230と第2振動装置430との間に第2ギャップ空間を設けることができる。例えば、第2ホール320は、バックライト230の反射シート233と第2振動装置430との間に第2ギャップ空間を設けることができる。例えば、第2ギャップ空間は、第2振動装置430の駆動に伴う振動空間、第2振動装置430の振動によって音圧が発生される音圧空間(または響き部)、または第2振動装置430の振動によって発生される音波がディスプレイデバイス200に直接に伝達される音波伝播経路(または音響エネルギー入射部)で表現され得、これに限定されるものではない。
【0116】
本明細書の実施例によると、第2ホール320が第2振動装置430の通路である場合、第2ホール320の大きさ(または幅)は、第2振動装置430の大きさよりも小さいことがあり得る。例えば、第2ホール320が第2ギャップ空間を設ける場合、第2ホール320の大きさは、第2振動装置430の大きさよりも小さいことがあり得る。例えば、第2ホール320は、第2振動装置430と同じ形状を有するか、または四角形状または円形状を有することができ、これに限定されるものではない。
【0117】
第1カバー300の第2カバー部300bは、第1カバー部300aの縁からディスプレイ装置の前面の方にベンディングされてバックライト230の側面を覆うことができる。例えば、第2カバー部300bは、第1カバー部300a上にバックライト収納空間を設け、バックライト収納空間に収納(または支持)されたバックライト230の側面を覆うことができる。例えば、第2カバー部300bは、振動装置400によって第1カバー部300aによって発生される振動をパネルガイド240に伝達する役割を兼ねることができる。
【0118】
本明細書の実施例によると、第2カバー部300bは、バックライト230とパネルガイド240との間に配置され得る。例えば、第2カバー部300bは、バックライト230の側面とパネルガイド240の側部240bとの間に配置され得る。
【0119】
本明細書の一実施例によると、第2カバー部300bは、第4連結部材330を媒介にしてバックライト230に連結され得る。例えば、第4連結部材330は、第2カバー部300bとバックライト230の側面との間に配置され得る。本明細書の一実施例として、第2カバー部300bは、第5連結部材340を媒介にしてパネルガイド240に連結され得る。例えば、第5連結部材340は、パネルガイド240の側部240bと第2カバー部300bとの間に配置され得る。
【0120】
本明細書の実施例によると、第4連結部材330は、アクリル系またはウレタン系の接着部材を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第4連結部材330は、パネルガイド240の振動がディスプレイパネル210によく伝達されるように、相対的に接着力に優れ、硬度が高い特性を有するアクリル系の接着部材を含むことができる。この場合、第4連結部材330は、アクリル系の接着層を有する両面フォーム接着パッドまたはアクリル系の接着樹脂硬化層を含むことができる。
【0121】
本明細書の実施例によると、第5連結部材340は、接着樹脂(または/および接着層)を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。本明細書の一実施例として、第5連結部材340の接着樹脂(または/および接着層)は、シリコーン系、アクリル系、またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第5連結部材340の接着樹脂(または/および接着層)は、振動装置400または/およびディスプレイデバイス200の振動に伴うパネルガイド240の振動が、駆動回路部220に伝達されることを防止し、または最小限に抑えるために、相対的硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するシリコーン系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0122】
本明細書の実施例に係る第1カバー300は、補強部350をさらに含むことができる。補強部350は、第1カバー300の剛性を増加させ、または補強することができる。例えば、第1カバー部300aから一定の高さで突出されることで、第1カバー300の剛性を増加させ、または補強することができる。例えば、補強部350は、第1カバー300のフォーミング部であり得る。フォーミング部で構成する場合、振動装置400の厚さ(または高さ)によるディスプレイ装置の厚さ(または高さ)の増加を最小にすることができるので、ディスプレイ装置をスリム化することができる。
【0123】
図3~
図6を参照すると、補強部350は、第1カバー部300aの縁領域(EA)に沿って形成された第1補強部351(または縁補強部)を含むことができる。
【0124】
本明細書の実施例によると、第1補強部351(または縁補強部)は、第1カバー部300aと第2カバー部300bが連結される領域に形成され得る。例えば、第1補強部351は、第1カバー部300aの先端または一側から傾斜した傾斜面を有するように、背面方向に突出され、第2カバー部300bが第1補強部351の先端または一側に連結され得る。
【0125】
本明細書の一実施例として、
図4を参照すると、第1補強部351は、第1カバー部300aの先端または一側から第1カバー部300aの背面方向に傾斜するように配置(または延長)された第1-1補強部(または傾斜面)351a、および第1-1補強部351aの先端または一側から第2カバー部300bに第1方向(X)に水平に配置(または延長)された第1-2補強部(または平坦面)351bを含むことができる。例えば、第1-2補強部351bの先端または一側は、第2カバー部300bに連結され得る。
【0126】
本明細書の実施例によると、
図4~
図6を参照すると、駆動回路部220のプリント回路基板223は、第1カバー300の第1補強部351の背面に配置され得る。例えば、第1結合部材600は、第1補強部351と隣接する第1カバー部300aの背面とプリント回路基板223との間に配置され得る。例えば、プリント回路基板223は、第1補強部351の第1-2補強部351bの背面に配置され得る。例えば、プリント回路基板223は、第1補強部351と対応(または重畳)する第1連結領域223aと、第1カバー部300aと対応(または重畳)する第2連結領域223bを含むことができる。
【0127】
このように、第1カバー300が、第1カバー部300aの先端または一側から第1カバー300の背面方向に突出された第1補強部351を含むことによって、第1補強部351の高さ(または深さ)に相当する段差(H)が、第1カバー部300aと第1補強部351との間に発生し、第1結合部材600は、段差(H)に相当する厚さ、または誤差を考慮して段差(H)よりも厚い厚さを有することができる。本明細書の実施例に係る第1結合部材600は、第1カバー部300aの背面とプリント回路基板223の第2連結領域223bとの間に配置され得る。
【0128】
図2および
図5を参照すると、補強部350は、第1方向(X)と平行になるように第1カバー部300aの中間領域(MA)に形成された少なくとも1つ以上の第2補強部353(または中間補強部)をさらに含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第2補強部353は、第1カバー部300aの背面方向に突出された形状であり得、これに限定されるものでない。例えば、少なくとも1つ以上の第2補強部353は、振動装置400を挟んで互いに並んで配置された第2-1補強部353aおよび第2-2補強部353bを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0129】
振動装置400は、ディスプレイデバイス200の背面に配置され、ディスプレイデバイス200を振動させることができる。実施例によって、振動装置400は、第1カバー300の背面に配置され、ディスプレイデバイス200を振動させることができる。例えば、振動装置400は、ディスプレイデバイス200によって支持されるか、または第1カバー300によって支持され得る。
【0130】
本明細書の実施例に係る振動装置400は、第1振動装置410および第2振動装置430を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第1振動装置410は、コイル型振動装置であり得、第2振動装置430は、フィルム型振動装置であり得、これに限定されるものではない。
【0131】
本明細書の実施例によると、第1振動装置410は、アクチュエータ、エキサイター、またはトランスデューサなどで表現することができ、これに限定されるものではない。例えば、第2振動装置430は、フレキシブル音響発生器、フレキシブルアクチュエータ、フレキシブルスピーカー、フレキシブル圧電スピーカー、フィルムアクチュエータ、フィルム型圧電複合体アクチュエータ、フィルムスピーカー、フィルム型圧電スピーカー、またはフィルム型圧電複合体スピーカーなどで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0132】
第1振動装置410は、第1カバー300によって支持され、ディスプレイデバイス200を振動させることができる。例えば、第1振動装置410は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む駆動信号によって振動して、ディスプレイデバイス200を振動(または直接に振動)させることにより、ディスプレイデバイス200の振動に伴う第1音響(S1)を発生させ、または使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0133】
本明細書の実施例によると、第1振動装置410は、第1カバー300の背面に配置され得る。第1振動装置410の一部は、第1ホール310を介してディスプレイデバイス200の背面に接触(または直接に接触)され得る。例えば、第1振動装置410は、磁石、ボビン、およびボビンに巻かれたコイルを含む振動装置であり得、ボビンは、第1カバー300の第1ホール310を介してディスプレイデバイス200の背面に接触(または直接に接触)され得る。
【0134】
本明細書の実施例によると、第1振動装置410は、第1カバー300の第1背面領域に配置され、ディスプレイデバイス200の第1領域を振動させることができる。例えば、第1カバー300の第1背面領域は、ディスプレイデバイス200の中間部分(CP)または縁部(EP)と重畳され得、ディスプレイデバイス200の第1領域は、中間部分(CP)または縁部(EP)であり得る。
【0135】
本明細書の実施例に係る第1振動装置410は、第1カバー300の中間領域(MA)に配置され、ディスプレイデバイス200の中間部分(CP)を振動させ、ディスプレイデバイス200の中間部分(CP)で第1音域帯の第1音響(S1)を発生させることができる。本明細書の一実施例による第1音域帯の第1音響(S1)は、中低音域帯の周波数を有することができる。例えば、低音域帯は、200Hz以下であり得、必ずしもこれに限定されず、3kHz以下であり得る。
【0136】
図2及び
図3を参照すると、本明細書の実施例に係る第1振動装置410は、第1カバー300の第1カバー部300aの中間領域(MA)に配置(または結合)され得る。例えば、第1振動装置410は、第1カバー部300aの中間領域(MA)の第1支持領域(SA1)に配置(または結合)され得る。
【0137】
本明細書の実施例によると、第1振動装置410は、第6連結部材450を媒介にして、第1カバー300の背面に配置され得る。例えば、第6連結部材450は、第1ホール310周辺の第1カバー部300aと、第1カバー部300aと重畳される第1振動装置410の縁部401との間に配置されて、第1振動装置410を第1カバー300の背面に連結(または固定)させることができる。例えば、第6連結部材450は、接着層を有する両面テープまたは両面フォームテープを含むことができる。本明細書の一実施例による第6連結部材450の接着層は、シリコーン系、アクリル系、またはウレタン系の接着物質を含むことができる。例えば、第6連結部材450の接着層は、第1振動装置410の振動が第1カバー部300aに伝達されることを最小限に抑えるために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するシリコーン系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0138】
本明細書の実施例に係る第1振動装置410は、第1-1振動装置411および第1-2振動装置413を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0139】
第1-1振動装置411は、第1駆動信号によってディスプレイデバイス200の中間部分(CP)のうちの第1中間部分(CP1)を振動させて、第1音域帯の第1音響(S1)をディスプレイデバイス200の前方(FD)に出力することができる。第1-1振動装置411は、第1カバー部300aの中間領域(MA)のうちの第1中間領域(MA1)にある第1支持領域(SA1)に配置され得る。例えば、第1-1振動装置411は、第1カバー部300aの第1中間領域(MA1)のうちの第1支持領域(SA1)に形成された第1ホール310に配置(または結合)され得る。
【0140】
本明細書の実施例によると、第1-1振動装置411が第1駆動信号によって振動すると、第1-1振動装置411の振動によってバックライト230が振動して、バックライト230の振動によって音伝達空間(STS)に音圧が発生され、音伝達空間(STS)に発生される音圧によるディスプレイパネル210の第1中間部分(CP1)の振動によって発生される第1音域帯の第1音響(S1)が、ディスプレイパネル210の前方(FD)に出力され得る。したがって、第1-1振動装置411の振動によって発生される音波は、ディスプレイデバイス200に直接に伝達されることにより、第1音響(S1)の音圧特性と音質が向上し得る。
【0141】
第1-2振動装置413は、第2駆動信号によってディスプレイデバイス200の中間部分(CP)のうちの第2中間部分(CP2)を振動させて、第1音域帯の第1音響(S1)をディスプレイデバイス200の前方(FD)に出力することができる。第1-2振動装置413は、第1カバー部300aの中間領域(MA)のうちの第2中間領域(MA2)にある第1支持領域(SA1)に配置され得る。例えば、第1-2振動装置413は、第1カバー部300aの第2中間領域(MA2)のうちの第1支持領域(SA1)に形成された第1ホール310に配置(または結合)され得る。
【0142】
本明細書の実施例によると、第1-2振動装置413が第2駆動信号によって振動すると、第1-2振動装置413の振動によってバックライト230が振動して、バックライト230の振動によって音伝達空間(STS)に音圧が発生され、音伝達空間(STS)に発生される音圧によるディスプレイパネル210の第2中間部分(CP2)の振動によって発生される第1音域帯の第1音響(S1)が、ディスプレイパネル210の前方(FD)に出力され得る。したがって、第1-2振動装置413の振動によって発生される音波は、ディスプレイデバイス200に直接に伝達されることにより、第1音響(S1)の音圧特性と音質が向上され得る。
【0143】
本明細書の実施例によると、第1駆動信号と第2駆動信号は、互いに同一または異なり得る。例えば、第1駆動信号は、左側の中間音響信号、またはディスプレイデバイス200の第1中間部分(CP1)に対する第1ハプティックフィードバック信号を含むことができる。例えば、第2駆動信号は、右側の中間音響信号、またはディスプレイデバイス200の第2中間部分(CP2)に対する第2ハプティックフィードバック信号を含むことができる。
【0144】
したがって、本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、ディスプレイデバイス200を音響生成のための振動板として使用することにより、ディスプレイデバイス200の前方に音響を出力することができ、これにより、音質が改善され得、視聴者または使用者の没入感を高めることができる。
【0145】
図2及び
図3を参照すると、第2振動装置430は、ディスプレイデバイス200によって支持され、ディスプレイデバイス200を振動させることができる。例えば、第2振動装置430は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む駆動信号によって振動して、ディスプレイデバイス200を直接に振動させることにより、ディスプレイデバイス200の振動による第2音響(S2)を発生させ、または使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0146】
本明細書の実施例によると、第2振動装置430は、第1カバー300の第1カバー部300aのうちの縁領域(EA)の第2支持領域(SA2)に形成された第2ホール320に対応して、ディスプレイデバイス200の縁部(EP)に配置され得る。例えば、第2振動装置430は、圧電効果(piezoelectric effect)(または逆圧電特性)を有する圧電素子または圧電物質を含むことができる。本明細書の他の実施例としては、第2振動装置430は、複数の第1部分と複数の第1部分の間にある複数の第2部分を含むことができる。第1部分は、無機物質であり、第2部分は、有機材料であり得る。第1部分と第2部分が平面上で互いに連結された構造からなり得るので、第2振動装置430は、1つのフィルムで実現され得る。このように構成する場合、複数の圧電体を積層した構造と比較して、1つのフィルムに実現することができるので、薄い厚さの振動装置を実現することができる。これにより、振動装置の配置に起因するディスプレイ装置の厚さの増加を減らすことができる。
【0147】
本明細書の一実施例による複数の第1部分それぞれは、電界による圧電効果(piezoelectric effect)(または圧電特性)によって振動する無機物質または圧電物質を含むことができる。例えば、複数の第1部分のそれぞれは、電気活性部、無機物質部、圧電物質部、または振動部などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0148】
本明細書の実施例によると、複数の第1部分のそれぞれは、相対的高い振動の実現が可能なセラミック系の物質で構成されるか、またはペロブスカイト(perovskite)系の結晶構造を有する圧電セラミックスで構成され得る。ペロブスカイト結晶構造は、圧電および逆圧電効果を有し、配向性を有する構造であり得る。ペロブスカイト結晶構造は、ABO3の化学式で表され、Aは2価の金属元素からなり、Bは4価の金属元素からなることができる。本明細書の一実施例としては、ABO3の化学式で、AおよびBは、カチオンであり得、Oは、アニオンであり得る。例えば、ペロブスカイト結晶構造は、PbTiO3、PbZrO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0149】
ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁場によって中央イオン、例えば、PbTiO3の場合、Tiイオンの位置が変動して分極(polarization)が変化して圧電効果を発生することができる。例えば、ペロブスカイト結晶構造は、外部応力または磁場によって対称的な(symmetric)構造であるキュービック(cubic)形状から対称ではない(unsymmetric)構造の四角形(正方晶系、tetragonal)、直方形(直方晶系、orthorhombic)、および菱形(菱面体晶系、rhombohedral)などの形状に変わることにより、圧電効果を発生することができる。対称ではない構造を有する四角形(tetragonal)および菱形(rhombohedral)のモルフォトロピック相境界(Morphotropic Phase Boundary)で分極が高く、分極の再配列が容易なので、高い圧電特性を有することができる。
【0150】
本明細書の一実施例としては、複数の第1部分のそれぞれを構成する無機物質部は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、チタン(Ti)、亜鉛(Zn)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)のうち、1種以上を含むことができ、これに限定されるものではない。本明細書の他の実施例としては、複数の第1部分のそれぞれを構成する無機物質部は、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、およびチタン(Ti)を含むPZT(lead zirconate titanate)系物質、または鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、ニッケル(Ni)、およびニオブ(Nb)を含むPZNN(lead zirconate nickel niobate)系物質を含むことができ、これに限定されるものではない。また、無機物質部は、鉛(Pb)を含まないCaTiO3、BaTiO3、およびSrTiO3のうちの少なくとも1つを含むことができ、これに限定されるものではない。
【0151】
本明細書の一実施例に係る複数の第2部分のそれぞれは、第1部分と比較して、低いモジュラス(modulus)と粘弾性を有するので、脆性特性によって衝撃に脆弱な第1部分の信頼性を向上させることができる。例えば、第2振動装置430が耐衝撃性と高剛性を有するために、複数の第2部分のそれぞれは、相対的に高いダンピングベクトル(damping factor)(tanδ)と相対的に高い剛性(stiffness)特性を有する物質で構成され得る。例えば、複数の第2部分のそれぞれは、0.1~1[Gpa]のダンピングベクトル(tanδ)と0~10[Gpa]の剛性特性を有する物質で構成され得る。また、ダンピングベクトル(tanδ)と剛性特性は、損失係数とモジュラスの相関関係でも説明することができ、複数の第2部分のそれぞれは、0.01~1の損失係数と0.1~10[Gpa]のモジュラスを有する物質で構成され得る。
【0152】
複数の第2部分のそれぞれに構成される有機物質部は、第1部分の無機物質部と比較して柔軟な特性を有する有機物質または有機高分子(polymer)で構成され得る。例えば、複数の第2部分のそれぞれは、有機物質、有機高分子、有機圧電物質、または有機非圧電物質を含むことができる。例えば、複数の第2部分のそれぞれは、フレキシビリティを有する接着部、伸縮部、曲げ部、ダンピング部、または軟性部などで表現することができ、これに限定されるものではない。
【0153】
本明細書の一実施例に係る有機物質は、有機圧電物質および有機非圧電物質のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0154】
有機圧電物質を含む有機物質は、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができるので、第2振動装置430の全体の耐久性を向上させることができ、一定のレベルの圧電特性を提供することができる。本明細書の一実施例による有機圧電物質は、電気活性特性を有する有機物質であり得る。有機非圧電物質を含む有機物質部は、硬化性樹脂組成物及びこれを含む接着剤で構成することにより、無機物質部(または第1部分)に印加される衝撃を吸収することができるので、第2振動装置430の全体の耐久性を向上させることができる。本明細書の一実施例による有機非圧電物質は、エポキシ系高分子、アクリル系高分子、およびシリコーン系高分子のうちの少なくとも1つ以上を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0155】
本明細書の一実施例としては、有機非圧電物質を含む有機物質部は、第2振動装置430に要求される高剛性の特性のためにエポキシ樹脂および無機物質部との付着性のために付着増進剤を含むことができる。例えば、付着増進剤は、リン酸(phosphate)系などであり得る。有機物質部は、熱硬化および光硬化のうちの少なくとも1つの硬化方法により硬化され得る。有機物質部の硬化時、溶剤の揮発による有機物質部の収縮によって第2振動装置430の厚さの均一性が低下されことを防止するために、無溶剤(solvent free)タイプのエポキシ樹脂が使用され得る。
【0156】
また、有機非圧電物質を含む有機物質部は、第2振動装置430の高剛性に加えて、ダンピング(damping)特性のために、補強剤をさらに含むことができる。例えば、補強剤は、コアシェルタイプ(core shell type)のMBS(Methylmethacrylate-Butadiene-styrene)などを挙げることができ、その含有量は5~40wt%であり得る。例えば、補強剤は、コアシェルタイプの弾性体として、シェル部分は、アクリル系高分子のようなエポキシ樹脂と高い結合力を有することにより、振動装置400の耐衝撃性またはダンピング特性を向上させることができる。
【0157】
本明細書の実施例によると、複数の第1部分と複数の第2部分は、互いに同じか異なる大きさ(または幅)を有することができ、第1方向(X)(または第2方向(Y))に沿って交互に繰り返して配置され得、ライン形状またはストライプ形状を含むことができる。例えば、複数の第1部分は、第1方向(X)と第2方向(Y)に沿って互いに離隔して多数配置され、複数の第2部分のそれぞれが隣接する第1部分の間のギャップを埋めるか、または第1部分のそれぞれを囲うように配置され得る。例えば、第1部分は、互いに同じ大きさを有しながら格子形状で配置され得、円形状、楕円形状、多角形状、またはドーナツ形状などの平面構造を有することができる。
【0158】
本明細書の実施例によると、第2振動装置430は、ディスプレイデバイス200の縁部(EP)の背面に配置され、ディスプレイデバイス200の縁部の背面に配置され、ディスプレイデバイス200の縁部(EP)を振動させることができる。第2振動装置430は、ディスプレイデバイス200の中間部分(CP)に発生される第1音域帯の第1音響(S1)と異なる第2音域帯の第2音響(S2)をディスプレイデバイス200の縁部(EP)で発生させることができる。本明細書の一実施例による第2音域帯の第2音響(S2)は、中高音域帯または高音域帯の周波数を有することができる。例えば、中音域帯は、200Hz~3kHzであり得、必ずしもこれに限定されず、3kHz~5kHzであり得る。高音域帯は、3kHz以上であり得、必ずしもこれに限定されず、5kHz以上であり得る。
【0159】
本明細書の実施例によると、第2振動装置430は、第7連結部材470を媒介にして、ディスプレイデバイス200の背面に配置され得る。例えば、第7連結部材470は、第2ホール320に対応されるディスプレイデバイス200の背面と第2振動装置430との間に配置されて、第2振動装置430をディスプレイデバイス200の背面に連結(または固定)させることができる。
【0160】
本明細書の実施例によると、第7連結部材470は、接着層を有する両面テープまたは両面フォームテープを含むことができる。本明細書の一実施例による第7連結部材470の接着層は、シリコーン系、アクリル系、またはウレタン系の接着物質を含むことができる。例えば、第7連結部材470の接着層は、第2振動装置430の振動がディスプレイデバイス200によく伝達されるように、相対的に接着力に優れ、硬度が高い特性を有するアクリル系の接着部材を含むことができる。この場合、第7連結部材470は、アクリル系の接着層を有する両面フォーム接着パッドまたはアクリル系の接着樹脂硬化層を含むことができる。
【0161】
本明細書の実施例に係る第2振動装置430は、第2-1振動装置431および第2-2振動装置433を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0162】
第2-1振動装置431は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む第3駆動信号によって振動して、ディスプレイデバイス200の縁部(EP)のうちの第1縁部(EP1)(または左側の縁部)を直接に振動させ、ディスプレイデバイス200の振動による第2音響(S2)を発生させたり、使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0163】
本明細書の実施例によると、第2-1振動装置431は、第3駆動信号によってディスプレイデバイス200の縁部(EP)のうちの第1縁部(EP1)を振動させて、第2音域帯の第2音響(S2)をディスプレイデバイス200の前方(FD)に出力することができる。例えば、第2-1振動装置431は、第1カバー部300aの縁領域(EA)のうちの第1縁領域(または左側の縁領域)(EA1)にある第2支持領域(SA2)に形成された第2ホール320に対応して、ディスプレイデバイス200の第1縁部(EP1)に配置(または結合)され得る。
【0164】
本明細書の実施例によると、第2-1振動装置431が第3駆動信号によって振動すると、第2-1振動装置431の振動によってバックライト230が振動して、バックライト230の振動によって音伝達空間(STS)に音圧が発生され、音伝達空間(STS)に発生される音圧によるディスプレイパネル210の第1縁部(EP1)の振動によって発生される第2音域帯の第2音響(S2)がディスプレイパネル210の前方(FD)に出力され得る。したがって、第2-1振動装置431の振動によって発生される音波は、ディスプレイデバイス200に直接に伝達されることにより、第2音響(S2)の音圧特性と音質が向上され得る。
【0165】
第2-2振動装置433は、音響信号またはハプティックフィードバック信号を含む第4駆動信号によって振動して、ディスプレイデバイス200の縁部(EP)のうちの第2縁部(EP2)(または右側の縁部)を直接に振動させ、ディスプレイデバイス200の振動による第2音響(S2)を発生させたり、使用者のタッチに応答するハプティックフィードバック(またはハプティック振動)を発生させることができる。
【0166】
本明細書の実施例によると、第2-2振動装置433は、第4駆動信号によって、ディスプレイデバイス200の縁部(EP)のうちの第2縁部(EP2)を振動させて、第2音域帯の第2音響(S2)をディスプレイデバイス200の前方(FD)に出力することができる。例えば、第2-2振動装置433は、第1カバー部300aの縁領域(EA)のうちの第2縁領域(または右側の縁領域)(EA2)の第2支持領域(SA2)に形成された第2ホール320に対応して、ディスプレイデバイス200の第2縁部(EP2)に配置(または結合)され得る。
【0167】
本明細書の実施例によると、第2-2振動装置433が第4駆動信号によって振動すると、第2-2振動装置433の振動によってバックライト230が振動して、バックライト230の振動によって音伝達空間(STS)に音圧が発生され、音伝達空間(STS)に発生される音圧によるディスプレイパネル210の第2縁部(EP2)の振動によって発生される第2音域帯の第2音響(S2)が、ディスプレイパネル210の前方(FD)に出力され得る。したがって、第2-2振動装置433の振動によって発生され音波は、ディスプレイデバイス200に直接に伝達されることにより、第2音響(S2)の音圧特性と音質が向上され得る。
【0168】
第3駆動信号と第4駆動信号は、互いに同一または異なり得る。例えば、第3駆動信号は、左側縁部の音響信号、またはディスプレイデバイス200の第1縁部(EP1)に対する第3ハプティックフィードバック信号を含むことができる。第4駆動信号は、右側縁部の音響信号、またはディスプレイデバイス200の第2縁部(EP2)に対する第4ハプティックフィードバック信号を含むことができる。
【0169】
図5および
図6を参照すると、第2カバー500は、前面部材100によって支持され、駆動回路部220を覆って保護することができる。例えば、第2カバー500は、駆動回路部220のフレキシブル回路フィルム221およびプリント回路基板223を覆うことができる。例えば、第2カバー500の一側は、前面部材100の背面に配置(または固定)され、第2カバー500の他側は、プリント回路基板223に配置(または固定)され得る。例えば、第2カバー500は、接着層を有する両面テープまたは両面フォームテープなどの接着部材を介してプリント回路基板223に配置され得る。例えば、第2カバー500がプリント回路基板223に配置された制御回路224との接触を防止するために、接着部材は、制御回路224の高さよりも厚い厚さを有することができる。
【0170】
本明細書の実施例によると、第2カバー500の他側は、プリント回路基板223に配置されたコネクタ225に配置(または固定)され得る。例えば、第2カバー500の他側は、コネクタ225の背面に配置され得る。例えば、第2カバー500の他側は、第2結合部材700(またはカバー固定部材またはカバー連結部材)を介してコネクタ225に配置され得る。例えば、第2結合部材700は、プリント回路基板223の背面と第2カバー500との間に配置され、プリント回路基板223と第2カバー500を連結させ、または固定させることができる。例えば、第2結合部材700は、接着層を有する両面テープまたは両面フォームテープを含むことができる。本明細書の一実施例による第2結合部材700の接着層は、シリコーン系、アクリル系、またはウレタン系の接着物質を含むことができる。例えば、第2結合部材700の接着層は、振動装置400の振動によるプリント回路基板223の震え(振動)が第2カバー500に伝達されることを最小限に抑えるために、相対的硬度が高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するシリコーン系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0171】
本明細書の実施例によると、第2カバー500は、第1シールド領域(または第1領域、または第1カバー領域)500aおよび第2シールド領域(または第2領域、または第2カバー領域)500bを含み、第2カバー500の構成がこれに限定されるものではない。
【0172】
本明細書の実施例によると、第1シールド領域500aは、前面部材100の背面に配置され、前面部材100に支持され得る。例えば、第1シールド領域500aは、駆動回路部220のフレキシブル回路フィルム221を覆い、パネルガイド240の側部240bと対向して配置され得る。これにより、フレキシブル回路フィルム221は、第2カバー500の第1シールド領域500aとパネルガイド240の側部240bとの間に配置され、第2カバー500の第1シールド領域500aによって覆われ保護され得る。
【0173】
本明細書の実施例によると、第2シールド領域500bは、第1シールド領域500aから第1カバー300の背面側に延長され得る。例えば、第2シールド領域500bは、第1カバー300の背面に配置されたフレキシブル回路フィルム221およびプリント回路基板223を覆うことができる。例えば、第2シールド領域500bの延長された先端または一側は、プリント回路基板223に固定され得る。例えば、第2シールド領域500bの延長された先端または一側は、プリント回路基板223に配置されたコネクタ225に配置(または固定)され得る。例えば、第2シールド領域500bの延長された先端または一側は、第2結合部材700を介してコネクタ225の背面に配置され得る。
【0174】
図10は、第1カバーとプリント回路基板との間に第1結合部材を配置する前と後の第1カバーとプリント回路基板との間の摩擦音を測定した結果を示したグラフである。
【0175】
図10で、横軸は周波数(frequency、Hz)を示し、縦軸は音圧レベル(Sound Pressure Level、dB)を示す。
図10において、実験例(点線)は、第1カバー300とプリント回路基板223との間に第1結合部材600を配置していない状態で、第1カバー300とプリント回路基板223との間の摩擦音を測定した結果であり、実施例(実線)は、第1カバー300とプリント回路基板223との間に、
図9に示すように、第1結合部材600を配置した状態で、第1カバー300とプリント回路基板223との間の摩擦音を測定した結果である。
【0176】
図10から分かるように、第1カバー300とプリント回路基板223との間に第1結合部材600を配置した場合(実施例)に測定された摩擦騒音が、第1カバー300とプリント回路基板223との間に第1結合部材600を配置していない場合(実験例)に測定された摩擦騒音よりも、測定周波数範囲の全領域で低いことが分かる。したがって、第1カバー300とプリント回路基板223との間に第1結合部材600を配置すると、第1カバー300とプリント回路基板223との間の騒音問題を改善することができる。
【0177】
図11は、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置の
図2に示した線II-II’の断面図である。
図12は、
図11に示したC部分の拡大図である。
【0178】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置は、
図1~
図6に示したディスプレイ装置において、第2カバー500の固定構造を変更したものである。以下の説明では、変更された構成およびそれに関連する構成を除いた残りの同一構成に対する重複説明は、簡略記述するか、または省略する。
【0179】
図11及び
図12を参照すると、本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置において、第1カバー300は、第2カバー500の結合(または固定)のための第1連結部360をさらに含むことができる。例えば、第1連結部360は、第1カバー300の第1カバー部300aに設けられ得る。例えば、第1連結部360は、第1カバー部300aの背面側に突出された突出部であり得る。例えば、第1連結部360は、プリント回路基板223の縁部と隣接して第1カバー300の第1カバー部300aに設けられ得る。例えば、第1連結部360は、第3結合部材800と隣接するように設けられ得る。第1連結部360の形成位置、形状、および個数などは、第2カバー500の第2連結部510と対応するように多様に変更可能である。
【0180】
本明細書の他の実施例に係るディスプレイ装置において、第2カバー500は、第1カバー300の第1連結部360との結合(または固定)のための第2連結部510をさらに含むことができる。このように、ディスプレイ装置が第1連結部360と第2連結部510を含む場合、第2結合部材700は、省略され得る。
【0181】
本明細書の実施例によると、第2カバー500は、プリント回路基板223を覆う第2シールド領域500bの先端または一側から第1カバー300の中心部に向かって延長された第3シールド領域500cを含み、第2連結部510は、第3シールド領域500cに設けられ得る。例えば、第2連結部510は、ホールであり得、第1連結部360を挿入し、または収容され得る構造を有することができる。
【0182】
本明細書の実施例によると、第3シールド領域500cは、第1延長部500c_1と第2延長部500c_2を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0183】
第1延長部500c_1は、第2シールド領域500bの延長された先端または一側から第1カバー部300aに向かって垂直にまたは第1カバー部300aの中心部に向かって傾斜を有するように配置され得る。
【0184】
第2延長部500c_2は、第1延長部500c_1から延長され、第1カバー部300aの背面に配置され得る。例えば、第2延長部500c_2は、第1延長部500c_1から第1カバー部300aに水平に延長され得る。例えば、第2連結部510は、第2延長部500c_2に設けられ得る。
【0185】
本明細書の実施例によると、第2カバー500の第3シールド領域500cと第1カバー300の第1カバー部300aとの間に第8連結部材520が配置され、第3シールド領域500cと第1カバー部300aとの間の結合力を増大させることができる。例えば、第8連結部材520は、第1連結部360と第2連結部510に隣接して配置されて、第1連結部360と第2連結部510との間の結合力を増大させることができる。例えば、第8連結部材520は、接着樹脂(または/および接着層)を有する両面テープまたは両面フォームパッドを含むことができ、これに限定されるものではない。本明細書の一実施例として、第8連結部材520の接着樹脂(または/および接着層)は、シリコーン系、アクリル系、またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。例えば、第8連結部材520の接着樹脂(または/および接着層)は、第1カバー300の振動がプリント回路基板223に伝達されることを防止し、または最小限に抑えるために、相対的に硬度の高い特性を有するアクリル系の接着物質よりは、相対的に軟性特性を有するシリコーン系またはウレタン系の接着物質を含むことができ、これに限定されるものではない。
【0186】
本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、多様な電子装置に適用することが可能である。本明細書の実施例に係るディスプレイ装置は、モバイルデバイス、映像電話器、スマートウォッチ(smart watch)、ウォッチフォン(watch phone)、ウェアラブル機器(wearable apparatus)、フォルダブル機器(foldable apparatus)、ローラブル機器(rollable apparatus)、ベンダブル機器(bendable apparatus)、フレキシブルデバイス(flexible apparatus)、カーブ・ド・機器(curved apparatus)、可変機器(variable apparatus)、スライディング機器(sliding apparatus)、電子手帳、電子ブック、PMP(portable multimedia player)、PDA(personal digital assistant)、MP3プレーヤー、モバイル医療機器、デスクトップPC(desktop PC)、ラップトップPC(laptop PC)、ネットブックコンピュータ(netbook computer)、ワークステーション、(workstation)、ナビゲーション、車両用ナビゲーション、車両用表示装置、車両用装置、劇場用装置、劇場用表示装置、テレビ、ウオールペーパー(wallpaper)機器、サイネージ(signage)機器、ゲーム機器、ノートパソコン、モニター、カメラ、ビデオカメラ、および家電機器などに適用することができる。また、本明細書の振動装置は、発光ダイオード照明装置、有機発光照明装置または無機発光照明装置に適用することができる。振動装置が照明装置に適用される場合、照明およびスピーカーの役割をすることができる。また、本明細書の振動装置がモバイルデバイスなどに適用される場合、スピーカー、レシーバー、およびハプティックのうちの1つ以上の役割をすることができるが、これに限定されるものではない。
【0187】
本明細書の実施例に係る装置および振動装置は、以下のように説明することができる。
【0188】
本明細書のいくつかの実施例に係る振動装置は、映像を表示するディスプレイパネル、及びディスプレイパネルと連結されたプリント回路基板を含む駆動回路部を含むディスプレイデバイス、ディスプレイデバイスの背面に配置された第1カバー、第1カバーと前記プリント回路基板との間に配置された第1結合部材、およびディスプレイデバイスの背面に配置され、ディスプレイデバイスを振動させるように構成された振動装置を含み、プリント回路基板は、第1カバーの背面の一の縁部に配置され、第1カバーとプリント回路基板との間に配置された第1結合部材を含むことができる。
【0189】
本明細書のいくつかの実施例によると、駆動回路部は、第1カバーの側面及び背面に沿って前記ディスプレイパネルの縁部から延長され、第1カバーの背面に固定または連結されるように構成され得る。
【0190】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1結合部材は、所定の間隔で離隔されて第1カバーに配置された複数の結合部材を含むことができる。
【0191】
本明細書のいくつかの実施例によると、複数の結合部材の接着層は、シリコーン系またはウレタン系の接着物質を含むことができる。
【0192】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、ディスプレイデバイスの背面に配置された第1カバー部、第1カバー部の縁部に配置され、第1カバーの背面方向に突出されるように構成された補強部、および補強部の一側からディスプレイ装置の前面に向かってベンディングされた第2カバー部を含み、プリント回路基板は、補強部の背面に配置され得る。
【0193】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、第1カバー部の中間領域に形成された1つ以上の第2補強部をさらに含むことができる。
【0194】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1結合部材は、補強部と隣接する第1カバーの背面とプリント回路基板との間に配置され得る。
【0195】
本明細書のいくつかの実施例によると、補強部は、第1カバーの縁部から第1カバーの背面方向に傾斜するように配置された傾斜面、および傾斜面の一側から第2カバー部に水平に配置された平坦面を含み、プリント回路基板は、平坦面の背面に配置され得る。
【0196】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1結合部材は、補強部と第1カバーとの間の高さの差と同じか厚い厚さを有することができる。
【0197】
本明細書のいくつかの実施例によると、プリント回路基板は、補強部と重畳された第1連結領域、および第1カバーと重畳された第2連結領域を含み、第1結合部材は、第1カバーと第2連結領域との間に配置され得る。
【0198】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、ディスプレイデバイスの前面に配置された前面部材、および前面部材の背面の一の縁部に支持され、プリント回路基板を覆うように構成された第2カバーをさらに含むことができる。
【0199】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2カバーは、接着部材を介して、プリント回路基板に配置され得る。
【0200】
本明細書のいくつかの実施例によると、接着部材は、プリント回路基板に配置された制御回路の高さよりも厚い厚さを有することができる。
【0201】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、前面部材の背面に支持され、ディスプレイデバイスの側面および第1カバーの側面を覆うように構成された第1領域、および第1領域から第1カバーの背面側に延長され、プリント回路基板を覆うように構成された第2領域を含むことができる。
【0202】
本明細書のいくつかの実施例によると、駆動回路部は、プリント回路基板に配置されたコネクタをさらに含み、第1カバーは、第2結合部材を介してコネクタに配置され得る。
【0203】
本明細書のいくつかの実施例によると、コネクタは、プリント回路基板に配置された第1連結領域、および第1連結領域から延長されて第1カバーに露出された第2連結領域を含み、第2結合部材は、第2連結領域と第2カバーとの間に配置され得る。
【0204】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2連結領域と第1カバーとの間に配置された第3結合部材をさらに含むことができる。
【0205】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、ディスプレイデバイスは、ディスプレイパネルの背面に配置されたバックライト、およびディスプレイパネルとバックライトとの間に配置されるパネルガイドを含み、駆動回路部は、ディスプレイパネルとプリント回路基板を連結するフレキシブル回路フィルムを含み、フレキシブル回路フィルムは、パネルガイドと第1カバーとの間に沿って配置され得る。
【0206】
本明細書のいくつかの実施例によると、ディスプレイパネルとパネルガイドとの間に配置された第1連結部材、パネルガイドとバックライトとの間に配置された第2連結部材、およびパネルガイドとフレキシブル回路フィルムとの間に配置された第3連結部材のうちの少なくとも1つ以上をさらに含むことができる。
【0207】
本明細書のいくつかの実施例によると、パネルガイドは、バックライトに対向する面に形成された溝を含み、第2連結部材は、溝に収容され得る。
【0208】
本明細書のいくつかの実施例によると、パネルガイドは、ディスプレイパネルの縁部とバックライトの縁部との間に配置された支持部、および支持部から延長され、バックライトの側面を覆うように構成された側部を含むことができる。
【0209】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、バックライトの側面とバックライトの側部との間に配置された第2カバー部を含むことができる。
【0210】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第1カバーの第2カバー部とバックライトの側面との間に配置された第4連結部材、および第1カバーの第2カバー部と側部との間に配置された第5連結部材のうちの少なくとも1つ以上をさらに含むことができる。
【0211】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーの背面は、第1背面領域および第2背面領域を含む、第1背面領域に配置された第1ホールと、第2背面領域に配置された第2ホールを含み、振動装置は、第1ホールに重畳されるように構成され、第1ディスプレイデバイスの背面に配置された第1振動装置、および第2ホールに重畳されるように構成され、ディスプレイデバイスの背面に配置された第2振動装置を含むことができる。
【0212】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、第1カバーの中間領域に配置され、ディスプレイデバイスの中間部分を振動させ、第1音域帯の第1音響を発生させ、第2振動装置は、第1カバーの縁部に配置され、ディスプレイデバイスの縁部を振動させ、第2音域帯の第2音響を発生さることができる。
【0213】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、第6連結部材を介して第1カバーの背面に配置され、第2振動装置は、第7連結部材を介して第1カバーの背面に配置され得る。
【0214】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1振動装置は、コイル型振動装置であり、第2振動装置は、フィルム型振動装置であり得る。
【0215】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1カバーは、プリント回路基板の縁部に隣接して設けられた第1連結部をさらに含み、第2カバーは、第1連結部と結合する第2連結部をさらに含むことができる。
【0216】
本明細書のいくつかの実施例によると、第1連結部は、第1カバーの背面側に突出された突出部であり、第2連結部は、ホールであり得る。
【0217】
本明細書のいくつかの実施例によると、第2カバーは、プリント回路基板を覆う領域から第1カバーの中心部に向かって延長された第3領域を含み、第2連結部は、第3領域に設けられ得る。
【0218】
本明細書のいくつかの実施例によると、振動装置は、第2カバーの第3領域と第1カバーとの間に配置された第8連結部材をさらに含む。
【0219】
本明細書のいくつかの実施例によると、第8連結部材は、第1連結部および第2連結部に隣接して配置され得る。
【0220】
本明細書のいくつかの実施例によると、第8連結部材の接着層は、シリコーン系またはウレタン系の接着物質を含むことができる。
【0221】
上述した本明細書の例で説明した特徴、構造、効果などは本明細書の少なくとも一例に含まれるが、必ずしも一例にのみ限定されるものではない。また、本明細書の少なくとも一例で例示した特徴、構造、効果などは本明細書が属する分野で通常の知識を有する者によって他の例でも組合せ又は変形されて実施可能である。したがって、このような組合せ及び変形に係る内容は本明細書の範囲に含まれるものと解釈すべきである。
【0222】
以上、添付した図を参照して、本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は、必ずこのような実施例に極限されるものではなく、本明細書の技術思想を逸脱しない範囲内で多様に変形実施することができる。したがって、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を限定するためのものではなく説明するためのものであり、このような実施例により、本明細書の技術思想の範囲が限定されるものではない。従って、以上で記述した実施例は、すべての面で例示的なものであり限定的ではないと理解されなければならない。本明細書の保護範囲は、特許請求の範囲によって解釈されなければならず、それと同等の範囲内にあるすべての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されなければならない。
【符号の説明】
【0223】
100:前面部材
200:ディスプレイデバイス
210:ディスプレイパネル
220:駆動回路部
230:バックライト
240:パネルガイド
300:第1カバー
400:振動装置
410:第1振動装置
430:第2振動装置
500:第2カバー
600:第1結合部材
700:第2結合部材
800:第3結合部材