(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-01
(45)【発行日】2024-08-09
(54)【発明の名称】表示装置及び表示パネル
(51)【国際特許分類】
G09F 9/30 20060101AFI20240802BHJP
G09F 9/00 20060101ALI20240802BHJP
G02F 1/1368 20060101ALI20240802BHJP
H10K 59/123 20230101ALI20240802BHJP
H10K 65/00 20230101ALI20240802BHJP
H10K 59/121 20230101ALI20240802BHJP
H10K 59/131 20230101ALI20240802BHJP
【FI】
G09F9/30 338
G09F9/00 366Z
G09F9/30 348A
G02F1/1368
H10K59/123
H10K65/00
H10K59/121
H10K59/131
(21)【出願番号】P 2023135999
(22)【出願日】2023-08-24
【審査請求日】2023-08-24
(31)【優先権主張番号】10-2022-0138474
(32)【優先日】2022-10-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094112
【氏名又は名称】岡部 讓
(74)【代理人】
【識別番号】100106183
【氏名又は名称】吉澤 弘司
(74)【代理人】
【識別番号】100114915
【氏名又は名称】三村 治彦
(74)【代理人】
【識別番号】100125139
【氏名又は名称】岡部 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100209808
【氏名又は名称】三宅 高志
(72)【発明者】
【氏名】全 城 佑
(72)【発明者】
【氏名】張 亨 旭
【審査官】小野 博之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2022/0310768(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第113113456(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111029381(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2021/0408164(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0310742(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0310746(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2022/0123094(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G09F 9/00-9/46
G02F 1/13-1/141
1/15-1/19
H10K 50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を表示することができる表示領域に含まれ、透過可能な第1の領域と、
前記表示領域に含まれ、前記第1の領域の外側に位置する一般領域と、
前記表示領域に含まれ、前記第1の領域と前記一般領域との間に位置する第2の領域と、
前記第1の領域に配置される第1の発光素子の第1のアノード電極と、
前記第2の領域に配置される第1のピクセル回路と、
前記第1のアノード電極と前記第1のピクセル回路を電気的に接続する第1のアノード延長ラインと、
前記第1のアノード延長ラインの少なくとも一部と接続される少なくとも1つの第1の補償ライン
と、
基板と、
前記基板上の第1の金属層と、
前記第1の金属層上の第1の平坦化層と、
前記第1の平坦化層上の第2の金属層と、
前記第2の金属層上の第2の平坦化層と、
前記第2の平坦化層上の透明導電性材料層と、
前記第1の金属層の下部に位置するアクティブ層とを含み、
前記第1のアノード延長ラインは、前記透明導電性材料層内に配置される第1の透明ラインを含み、
前記少なくとも1つの第1の補償ラインは、前記第2の金属層内に位置する金属ラインを含み、
選択的に、前記少なくとも1つの第1の補償ラインは、前記第1の金属層内に位置する金属ラインをさらに含み、
前記少なくとも1つの第1の補償ラインは、前記アクティブ層内に配置された半導体材料ラインをさらに含み、
前記半導体材料ラインは、前記表示領域内のトランジスタのチャネルを形成するための半導体材料と同じ半導体材料を導電性状態で含む、表示装置。
【請求項2】
前記第2の領域には、トランジスタが配置され、
前記第1の領域には、トランジスタが配置されない、請求項1に記載の表示装置。
【請求項3】
前記第1のアノード延長ラインの少なくとも一部は、前記第1の領域に配置され
、
選択的に、前記第1のアノード延長ラインは、第2の透明ラインをさらに含み、前記第2の透明ラインは、前記第1の透明ラインよりも前記第1のアノード電極により近くに位置する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの第1の補償ラインは、
金属ライ
ンを含み、前記半導体材料ラインは、導体化された半導体材料を含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項5】
画像を表示することができる表示領域に含まれ、透過可能な第1の領域と、
前記表示領域に含まれ、前記第1の領域の外側に位置する一般領域と、
前記表示領域に含まれ、前記第1の領域と前記一般領域との間に位置する第2の領域と、
前記第1の領域に配置される第1の発光素子の第1のアノード電極と、
前記第2の領域に配置される第1のピクセル回路と、
前記第1のアノード電極と前記第1のピクセル回路を電気的に接続する第1のアノード延長ラインと、
前記第1のアノード延長ラインの少なくとも一部と接続される少なくとも1つの第1の補償ラインと、
基板と、
前記基板上の第1の金属層と、
前記第1の金属層上の第1の平坦化層と、
前記第1の平坦化層上の第2の金属層と、
前記第2の金属層上の第2の平坦化層と、
前記第2の平坦化層上の透明導電性材料層と、
前記基板上の第1のバッファ層と、
前記第1のバッファ層上の第1のアクティブ層と、
前記第1のアクティブ層上の第2のバッファ層と、
前記第2のバッファ層上の第2のアクティブ層と、
前記第2のアクティブ層上のゲート絶縁膜と
を含み、
前記第1のアノード延長ラインは、前記透明導電性材料層内に配置される第1の透明ラインを含み、
前記少なくとも1つの第1の補償ラインは、前記第2の金属層内に位置する金属ラインを含み、
選択的に、前記少なくとも1つの第1の補償ラインは、前記第1の金属層内に位置する金属ラインをさらに含み、
前記第1の金属層は、前記ゲート絶縁膜上に位置し、
前記少なくとも1つの第1の補償ラインは、
前記第1のアクティブ層の第1の半導体材料が導体化された第1の半導体材料ライン、及び、前記第2のアクティブ層の第2の半導体材料が導体化された第2の半導体材料ラインのうち少なくとも1つをさらに含み、
選択的に、前記第1の半導体材料と前記第2の半導体材料とは、互いに異なる
、表示装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つの第1の補償ラインは、前記第1のアノード電極及び前記第1のアノード電極とは異なる1つ以上の他のアノード電極のうち少なくとも1つと重なる、請求項
1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記第1の領域に配置される第2のアノード電極と、
前記第2の領域に配置される第2のピクセル回路と、
前記第2のアノード電極と前記第2のピクセル回路を電気的に接続する第2のアノード延長ラインとをさらに含み、
前記第2のアノード延長ラインは、前記第1のアノード延長ラインよりも短い長さを有する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項8】
前記第2のアノード延長ラインの少なくとも一部と接続される少なくとも1つの第2の補償ラインをさらに含み、前記少なくとも1つの第2の補償ラインは、前記少なくとも1つの第1の補償ラインとは異なる抵抗を有し、
選択的に、前記第2の補償ラインは、前記第2のアノード延長ラインと並列に電気的に接続される、請求項
7に記載の表示装置。
【請求項9】
前記第2の領域に配置される第3のアノード電極と、
前記第2の領域に配置される第3のピクセル回路と、
前記第3のアノード電極と前記第3のピクセル回路を電気的に接続する第3のアノード延長ラインとをさらに含み、
前記第3のアノード延長ラインは、前記第1のアノード延長ラインよりも短い長さを有し、
選択的に、前記第3のアノード延長ラインには、補償ラインが並列に接続されない、請求項1に記載の表示装置。
【請求項10】
前記一般領域、前記第2の領域、及び前記第1の領域に共通に配置されるカソード電極をさらに含み、
前記カソード電極は、前記第1の領域内に位置する複数のカソードホールを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項11】
前記第1の領域と重なる第1の光学電子装置をさらに含み、
前記第1の光学電子装置は、前記第1の領域を透過する光を受光し、受光した光を用いて、定められた動作を行い、
前記第1の光学電子装置によって受光された光は、可視光線、赤外線、又は紫外線である、請求項1に記載の表示装置。
【請求項12】
前記表示領域に含まれる第3の領域をさらに含み、
前記第3の領域は、2つ以上の透過領域と非透過領域とを含み、
前記第1の領域には、2つ以上の発光素子が配置され、
前記第3の領域の前記非透過領域に2つ以上の発光素子が配置され、
前記第1の領域には、トランジスタが配置されず、
前記第3の領域には、トランジスタが配置されている、請求項1に記載の表示装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つの第1の補償ラインは、前記第1のアノード延長ラインと並列に電気的に接続される、請求項1に記載の表示装置。
【請求項14】
透過可能な光学領域を含み、1つ以上の画像を表示することができる表示領域と、
前記光学領域に
おいて平坦化層上に配置される発光素子と、
前記光学領域の外側に配置されるピクセル回路と、
前記発光素子と前記ピクセル回路を電気的に接続する延長ラインと、
前記延長ラインの少なくとも一部と接続される少なくとも1つの補償ラインとを含
み、
前記少なくとも1つの補償ラインが、前記延長ラインと電気的に並列に接続され、
前記平坦化層が、第1の平坦化層および第2の平坦化層を含み、かつ、
前記少なくとも1つの補償ラインが、前記第1の平坦化層と前記第2の平坦化層との間に配置された金属ラインを含む、表示パネル。
【請求項15】
前記光学領域には、トランジスタが配置されず、
前記延長ラインの少なくとも一部は、前記光学領域に配置され、
前記延長ラインは、透明ラインを含む、請求項
14に記載の表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、表示装置及び表示パネルに関し、より詳しくは、光学電子装置が前面に露出しない表示装置及び表示パネルに関する。
【背景技術】
【0002】
技術の発展に伴い、表示装置は、画像表示機能の他に、撮影機能及び各種の感知機能などを提供することができる。このために、表示装置は、カメラや感知センサなどの光学電子装置(受光装置又はセンサともいう)を備え得る。
【0003】
光学電子装置は、表示装置の前面からの光を受光する必要があるため、受光が有利なところに配置されなければならない。したがって、従来、表示装置の前面に、カメラ(カメラレンズ)及び感知センサが露出されるように配置するしかなかった。このため、表示パネルのベゼルが広くなったり、表示パネルの表示領域に、切り欠き部又は物理的な穴が形成され、そこにカメラ又は感知センサが設けられている。
【0004】
したがって、前面の光を受け取って、所定の機能を果たすカメラや感知センサなどの光学電子装置が、表示装置に備えられることによって、表示装置の前面部にベゼルが大きくなったり、表示装置の前面デザインに制約が生じる可能性がある。
【0005】
また、表示装置が光学電子装置を備える場合、光学電子装置を備えるための構造によって、予期しない画質の低下が生じることもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本明細書の実施形態は、表示装置の前面で光電子装置が露出することなく、光学電子装置が正常に光(例えば、可視光線、赤外線、又は紫外線など)を受光できる光透過の構造を有する表示パネル及び表示装置を提供することができる。
【0007】
本明細書の実施形態は、光学領域の透過率を改善するために、光学領域内の発光素子と、それを駆動するためのピクセル回路に対するユニークな配置構造を有する表示パネル及び表示装置を提供することができる。
【0008】
本明細書の実施形態は、光学領域の透過率を向上させるために、ピクセル回路と発光素子との間のユニークな接続構造を有する表示パネル及び表示装置を提供することができる。
【0009】
本明細書の実施形態は、画質を向上させるために、ピクセル回路と発光素子とを接続する接続構成間の抵抗偏差を補償することができる表示パネル及び表示装置を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本開示の実施形態による表示装置は、画像を表示することができる表示領域に含まれ、透過可能な第1の光学領域と、表示領域に含まれ、第1の領域の外側に位置する一般領域と、表示領域に含まれ、第1の光学領域と一般領域との間に位置する第1の光学ベゼル領域と、第1の光学領域に配置され、第1の発光素子の第1のアノード電極と、第1の光学ベゼル領域に配置される第1のピクセル回路と、第1のアノード電極と第1のピクセル回路を電気的に接続する第1のアノード延長ラインと、第1のアノード延長ラインの少なくとも一部と並列に接続される少なくとも1つの第1の補償ラインとを含むことができる。
【0011】
第1の光学ベゼル領域には、トランジスタが配置され、第1の光学領域には、トランジスタが配置されなくてもよい。
【0012】
第1のアノード延長ラインの少なくとも一部は、第1の光学領域に配置され、第1のアノード延長ラインは、第1の透明ラインを含むことができる。
【0013】
第1のアノード延長ラインは、第2の透明ラインをさらに含むことができる。第2の透明ラインは、第1の透明ラインよりも第1のアノード電極により近くに位置することができる。
【0014】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、金属ラインを含むか、又は金属ライン及び半導体材料ラインを含むことができる。半導体材料ラインは、導体化された半導体材料を含むことができる。例えば、半導体材料は、イオン注入工程(不純物ドーピング工程とも呼ばれる)などの導体化工程を介して導電性にすることができる。導体化工程を通じて導電性を有する半導体材料は、導体化された半導体材料と言える。導体化された半導体材料は、他の材料(例えば、本明細書に記載のようにイオン注入された変形の半導体材料)から作られるという点で、一般的な金属導電性ラインと区別することができる。
【0015】
表示装置は、第1の光学領域に配置される第2のアノード電極、第1の光学ベゼル領域に配置される第2のピクセル回路、及び第2のアノード電極と第2のピクセル回路を電気的に接続する第2のアノード延長ラインをさらに含むことができる。
【0016】
第2のアノード延長ラインは、第1のアノード延長ラインよりも短い長さを有することができる。
【0017】
表示装置は、第2のアノード延長ラインの少なくとも一部と並列に接続される少なくとも1つの第2の補償ラインをさらに含むことができる。少なくとも1つの第2の補償ラインは、少なくとも1つの第1の補償ラインとは異なる抵抗を有することができる。
【0018】
表示装置は、第1の光学ベゼル領域に配置される第3のアノード電極、第1の光学ベゼル領域に配置される第3のピクセル回路、及び第3のアノード電極と第3のピクセル回路を電気的に接続する第3のアノード延長ラインをさらに含むことができる。第3のアノード延長ラインは、第1のアノード延長ラインよりも短い長さを有することができる。
【0019】
第3のアノード延長ラインには、補償ラインが並列に接続されなくてもよい。
【0020】
本開示の実施形態による表示パネルは、透過可能な光学領域を含み、画像を表示することができる表示領域、光学領域(第1の光学領域又は第2の光学領域)に配置される第1の発光素子、光学領域の外側に配置される第1のピクセル回路、第1の発光素子と第1のピクセル回路を電気的に接続する第1のアノード延長ライン、及び第1のアノード延長ラインの少なくとも一部と接続される少なくとも1つの第1の補償ラインを含むことができる。
【0021】
表示パネルにおいて、光学領域には、トランジスタが配置されなくてもよい。
【0022】
第1のアノード延長ラインの少なくとも一部は、光学領域に配置され、第1のアノード延長ラインは、第1の透明ラインを含むことができる。
【0023】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、金属ラインを含むことができる。
【0024】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、金属ラインと半導体材料ラインとを含むことができる。ここで、半導体材料ラインは、導体化された半導体材料を含むことができる。
【発明の効果】
【0025】
本明細書の実施形態によれば、表示装置の前面で光学電子装置が露出することなく、光学電子装置が、正常に光(例えば、可視光線、赤外線、又は紫外線など)を受光できる光透過の構造を有する表示パネル及び表示装置を提供することができる。
【0026】
また、本明細書の実施形態によれば、透過可能な光学領域には、発光素子のみが配置され、光学領域内の発光素子を駆動するためのピクセル回路を、光学領域の外側領域(例えば、光学ベゼル領域、一般領域)に配置することで、光学領域の透過率をさらに向上させることができる。
【0027】
また、本明細書の実施形態によれば、透過可能な光学領域に配置された発光素子と、光学領域の外側領域(例えば、光学ベゼル領域、一般領域)に配置されたピクセル回路(ピクセル回路に含まれたトランジスタ)を透明材料のアノード延長ラインに接続することで、光学領域の透過率をさらに向上させることができる。
【0028】
また、本明細書の実施形態によれば、大きな抵抗を有するアノード延長ラインに、補償ラインを並列に接続することによって、アノード延長ライン間の抵抗偏差を補償することができ、これにより画質を改善することができる。
【0029】
また、本明細書の実施形態によれば、光学領域でのカソード電極に複数のカソードホールが形成され、光学領域の透過率をさらに向上させつつも、カソードホール形成工程によって、複数のカソードホールの周辺が損傷されるか、又は変化しないという効果がある。
【0030】
本明細書の効果は、前記の効果に限定されず、言及されていない他の効果は、以下の説明から当業者には明確に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【
図2】本開示の実施形態による表示装置のシステムの構成図である。
【
図3】本開示の実施形態による表示パネルの概略図である
【
図4】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、第1タイプの第1の光学領域とその周辺の一般領域とを概略的に示す。
【
図5】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、一般領域、第1の光学ベゼル領域、及び第1の光学領域のそれぞれに配置された発光素子と、発光素子を駆動するためのピクセル回路とを示す。
【
図6】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、一般領域、第1の光学ベゼル領域、及び第1の光学領域のそれぞれに配置された発光素子と、発光素子を駆動するためのピクセル回路とを示す。
【
図7】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、一般領域、第1の光学ベゼル領域、及び第1の光学領域の平面図である。
【
図8】本開示の実施形態による表示パネルの断面図であり、表示パネルの第1の光学ベゼル領域及び第1の光学領域の断面図である。
【
図9】本開示の実施形態による表示パネルの断面図であり、表示パネルの第1の光学ベゼル領域及び第1の光学領域の断面図である。
【
図10】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、発光素子とピクセル回路との間の接続構造を示す。
【
図11】
図10において、第1の光学領域内の第1の領域に配置された発光素子に関連する接続構造を概略的に示す。
【
図12】
図10において、第1の光学領域内の第2の領域に配置された発光素子に関連する接続構造を概略的に示す。
【
図13】
図10において、第1の光学ベゼル領域に配置された発光素子に関連する接続構造を概略的に示す。
【
図14】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、アノード延長ライン間の抵抗偏差を補償するための抵抗偏差補償構造を説明するためのダイアグラムである。
【
図15】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、アノード延長ライン間の抵抗偏差を補償するための抵抗偏差補償構造の例示を簡略に示すダイアグラムである。
【
図16】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、アノード延長ライン間の抵抗偏差を補償するための抵抗偏差補償構造のためのレイヤースタックを示す。
【
図17】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、アノード延長ライン間の抵抗偏差を補償するための抵抗偏差補償構造を説明するための平面図である。
【
図19a】
図15のケース1による抵抗偏差補償構造の別の断面図である。
【
図19b】
図15のケース1による抵抗偏差補償構造の別の断面図である。
【
図19c】
図15のケース1による抵抗偏差補償構造の別の断面図である。
【
図19d】
図15のケース1による抵抗偏差補償構造の別の断面図である。
【
図21a】
図15のケース2による抵抗偏差補償構造の別の断面図である。
【
図21b】
図15のケース2による抵抗偏差補償構造の別の断面図である。
【
図23a】
図15のケース3による抵抗偏差補償構造の別の断面図である。
【
図23b】
図15のケース3による抵抗偏差補償構造の別の断面図である。
【
図24】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、アノード延長ライン間の抵抗偏差を補償するための抵抗偏差補償構造に活用される様々なコンタクトホールを重ねて示すダイアグラムである。
【
図25】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、第1タイプの第2の光学領域と、その周辺の一般領域とを概略的に示す。
【
図26】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、第2タイプの第2の光学領域と、その周辺の一般領域とを概略的に示す。
【
図27】本開示の実施形態による表示パネルにおいて、第2タイプの第2の光学領域OA2の平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本明細書の利点及び特徴、及びそれらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述される実施形態を参照することによって明らかになるであろう。しかしながら、本明細書は、以下に開示される実施形態に限定されるものではなく、様々な形態で実施されるべきであり、単に本実施形態は、本明細書の開示を完全にし、本明細書が属する技術分野における通常の知識を有する者に、発明の範囲を完全に知らせるために提供されるものであり、本明細書は、特許請求の範囲によって定義されるだけである。
【0033】
本明細書の実施形態を説明するための図面に開示された形状、サイズ、比率、角度、数などは、例示的なものであり、本明細書が示された事項に限定されない。明細書全体にわたって、同じ参照番号は、同じ構成要素を指す。なお、本明細書を説明するに至って、関連する公知技術の具体的な説明が、本明細書の要旨を不要に曖昧にすることがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書で言及される「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加されてもよい。構成要素を単数で表現した場合に、特に明示的な記載事項のない限り、複数を含む場合を含む。
【0034】
構成要素を解釈する際に、別途の明示的な記載がなくても、誤差範囲を含むものと解釈する。
【0035】
位置関係の説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~の隣に」などで、2つの部分の位置関係が説明される場合、「直ちに」又は「直接」が使用されない限り、2つの部分の間に1つ以上の他の部分が配置されてもよい。
【0036】
時間関係の説明である場合、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで、時間的先後関係が説明される場合、「直ちに」又は「直接」が使用されていない限り、連続的でない場合も含み得る。
【0037】
第1、第2などが、様々な構成要素を記述するために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語によって限定されない。これらの用語は、1つの構成要素のみを他の構成要素と区別するために使用されるものである。したがって、以下で言及される第1の構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2の構成要素であり得る。
【0038】
本明細書の様々な実施形態のそれぞれの特徴は、部分的又は全体的に互いに結合又は組み合わせ可能であり、技術的に様々な連動及び駆動が可能であり、各実施形態は、互いに独立して実施可能であってもよく、関連して一緒に実施してもよい。
【0039】
以下、添付の図面を参照して、本明細書の様々な実施形態を詳細に説明する。本実施形態を説明するに至って、前の実施形態と同じであるか、又は対応する構成要素の説明は省略する。以下、これを参照して、本実施形態について説明する。
【0040】
図1a、
図1b及び
図1cは、本開示の実施形態による表示装置100を示す。
【0041】
図1a、
図1b及び
図1cを参照すると、本開示の実施形態による表示装置100は、映像を表示する表示パネル110と、1つ以上の光学電子装置11、12とを含むことができる。
【0042】
表示パネル110は、映像(画像)が表示され得る表示領域DAと、映像が表示されない非表示領域NDAとを含むことができる。
【0043】
表示領域DAには、複数のサブピクセルが配置され、複数のサブピクセルを駆動するための様々な信号ラインが配置され得る。
【0044】
非表示領域NDAは、表示領域DAの外側領域であってもよい。非表示領域NDAには、各種信号ラインが配置されることができ、各種駆動回路が接続されることができる。非表示領域NDAは、曲げられ、前面から見えなくなるか、又はケース(図示せず)によって覆われる。非表示領域NDAは、ベゼル(Bezel)又はベゼル領域とも呼ばれる。
【0045】
図1a、
図1b及び
図1cを参照すると、本開示の実施形態による表示装置100において、1つ以上の光学電子装置11、12は、表示パネル110とは別に具備及び設置され、表示パネルの下部(視聴面の反対側)に位置する電子部品である。
【0046】
光は、表示パネル110の前面(視聴面)に入り、表示パネル110を透過して表示パネル110の下部(視聴面の反対側)に位置する1つ以上の光学電子装置11、12に伝達され得る。例えば、表示パネル110を透過する光は、可視光線、赤外線、又は紫外線を含むことができる。
【0047】
一つ以上の光学電子装置11、12は、表示パネル110を透過した光を受光し、受光した光に応じて、所定の機能を行う装置であってもよい。例えば、1つ以上の光学電子装置11、12は、カメラ(イメージセンサ)などの撮像装置、近接センサ、及び照度センサのような感知センサなどのうち1つ以上を含むことができる。ここで、例えば、感知センサは、赤外線センサであり得る。
【0048】
図1a、
図1b及び
図1cを参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110において、表示領域DAは、一般領域NAと、1つ以上の光学領域OA1、OA2とを含むことができる。一つ以上の光学領域OA1、OA2は、一つ以上の光学電子装置11、12と重なる領域であり得る。
【0049】
図1aの例示によれば、表示領域DAは、一般領域NAと第1の光学領域OA1とを含むことができる。ここで、第1の光学領域OA1(単に「第1の領域」とも呼ばれる)の少なくとも一部は、第1の光学電子装置11と重畳することができる。
【0050】
図1bの例示によれば、表示領域DAは、一般領域NA、第1の光学領域OA1、及び第2の光学領域OA2(単に「第3の領域」とも呼ばれる)を含むことができる。
図1bの例では、第1の光学領域OA1と第2の光学領域OA2との間には、一般領域NAが存在してもよい。ここで、第1の光学領域OA1の少なくとも一部は、第1の光学電子装置11と重なり、第2の光学領域OA2の少なくとも一部は、第2の光学電子装置12と重なり得る。
【0051】
図1cの例示によれば、表示領域DAは、一般領域NA、第1の光学領域OA1及び第2の光学領域OA2を含むことができる。
図1cの例示では、第1の光学領域OA1と第2の光学領域OA2との間には、一般領域NAが存在しない。即ち、第1の光学領域OA1と第2の光学領域OA2とは、互いに接している。ここで、第1の光学領域OA1の少なくとも一部は、第1の光学電子装置11と重なり、第2の光学領域OA2の少なくとも一部は、第2の光学電子装置12と重なり得る。
【0052】
一つ以上の光学領域OA1、OA2は、映像表示構造と光透過構造との両方が形成されていなければならない。すなわち、1つ以上の光学領域OA1、OA2は、表示領域DAの一部領域であるので、1つ以上の光学領域OA1、OA2には、映像表示のためのサブピクセルの発光領域が配置されなければならない。そして、1つ以上の光学領域OA1、OA2には、1つ以上の光学電子装置11、12に、光を透過させるための光透過構造が形成されなければならない。
【0053】
一つ以上の光学電子装置11、12は、光受信が必要な装置であるが、表示パネル110の後方(下、視聴面の反対側)に位置し、表示パネル110を透過した光を受光するようになる。一つ以上の光学電子装置11、12は、表示パネル110の前面(視聴面)に露出されない。したがって、ユーザが表示パネル110の前面を見るとき、光学電子装置11、12は、ユーザに見えない。
【0054】
例えば、第1の光学電子装置11は、カメラであってもよく、第2の光学電子装置12は、近接センサ、照度センサなどの感知センサであってもよい。例えば、感知センサは、赤外線を感知する赤外センサであり得る。逆に、第1の光学電子装置11が感知センサであってもよく、第2の光学電子装置12がカメラであってもよい。
【0055】
以下、説明の便宜上、第1の光学電子装置11がカメラであり、第2の光学電子装置12は、赤外線ベースの感知センサであることを例として説明する。ここで、カメラは、カメラレンズ又はイメージセンサであり得る。
【0056】
第1の光学電子装置11がカメラの場合、このカメラは、表示パネル110の後方(下部)に位置するが、表示パネル110の前面方向を撮影する前面カメラ(Front camera)であってもよい。したがって、ユーザは、表示パネル110の視聴面を見ながら、視聴面に見えないカメラに介して、撮影することができる。
【0057】
表示領域DAに含まれる一般領域NA及び1つ以上の光学領域OA1、OA2は、映像表示の可能な領域であるが、一般領域NAは、光透過構造が形成される必要のない領域であり、1つ以上の光学領域OA1、OA2は、光透過構造が形成されるべき領域である。
【0058】
したがって、1つ以上の光学領域OA1、OA2は、一定のレベル以上の透過率(全体透過率又は単位領域当たりの透過率)を有するべきであり、一般領域NAは、光透過性を有さないか、又は一定のレベル未満の低い透過率(全体透過率又は単位領域当たりの透過率)を有することができる。
【0059】
例えば、1つ以上の光学領域OA1、OA2と、一般領域NAとは、解像度、サブピクセル配置構造、単位面積当たりのサブピクセルの数、電極構造、ライン構造、電極配置構造、又はライン配置構造などが、互いに異なっていてもよい。
【0060】
例えば、1つ以上の光学領域OA1、OA2における単位面積当たりのサブピクセルの数は、一般領域NAにおける単位面積当たりのサブピクセルの数より小さくてもよい。すなわち、1つ以上の光学領域OA1、OA2の解像度は、一般領域NAの解像度より低くてもよい。ここで、単位面積当たりのサブピクセルの数は、解像度又はピクセル密度又はピクセル集積度と同じ意味であり得る。例えば、単位面積当たりのサブピクセルの数は、1インチ(inch)内のピクセルの数を意味するPPI(Pixels Per Inch)とも言える。
【0061】
例えば、第1の光学領域OA1内の単位面積当たりのサブピクセルの数は、一般領域NA内の単位面積当たりのサブピクセルの数より少なくてもよい。第2の光学領域OA2内の単位面積当たりのサブピクセルの数は、第1の光学領域OA1内の単位面積当たりのサブピクセルの数以上であっても、一般領域NA内の単位面積当たりのサブピクセルの数より少なくてもよい。
【0062】
一方、第1の光学領域OA1及び第2の光学領域OA2のうち少なくとも1つの透過率を高めるための1つの方法として、前述したように、ピクセル密集度差分設計方式を適用することができる。ピクセル密集度差分設計方式によれば、第1の光学領域OA1と第2の光学領域OA2のうちなくとも1つの単位面積当たりのサブピクセルの数が、一般領域NAの単位面積当たりのサブピクセルの数より少ないように、表示パネル110を設計することができる。
【0063】
しかしながら、場合によっては、これとは異なり、第1の光学領域OA1と第2の光学領域OA2のうち少なくとも1つの透過率を高めるための他の方法として、ピクセルサイズ差分設計方式を適用することができる。ピクセルサイズ差分設計方式によれば、第1の光学領域OA1及び第2の光学領域OA2のうち少なくとも1つの単位面積当たりのサブピクセルの数が、一般領域NAの単位面積当たりのサブピクセルの数と同一又は類似であるものの、第1の光学領域OA1及び第2の光学領域OA2のうち少なくとも1つに配置された各サブピクセルSPのサイズ(即ち、発光領域サイズ)が、一般領域NAに配置された各サブピクセルSPのサイズ(即ち、発光領域サイズ)より小さくなるように、表示パネル110を設計することができる。
【0064】
以下、説明の便宜のために、第1の光学領域OA1及び第2の光学領域OA2のうち少なくとも1つの透過率を高めるための2つの方法(ピクセル密集度差分設計方式、ピクセルサイズ差分設計方式)のうち、ピクセル密集度差分設計方式が適用されたものと仮定して説明する。したがって、以下では、単位面積当たりのサブピクセルの数が少ないことは、サブピクセルサイズが小さいことに対応する表現であり得、単位面積当たりのサブピクセルの数が多いことは、サブピクセルサイズが大きいことに対応する表現であり得る。
【0065】
第1の光学領域OA1は、円形、楕円形、四角形、六角形、又は八角形など、様々な形状を有することができる。第2の光学領域OA2は、円形、楕円形、四角形、六角形、又は八角形など、様々な形状を有することができる。第1の光学領域OA1及び第2の光学領域OA2は、同じ形状を有してもよく、異なる形状を有してもよい。
【0066】
図1cを参照すると、第1の光学領域OA1及び第2の光学領域OA2が接している場合、第1の光学領域OA1及び第2の光学領域OA2を含む全光学領域も、円形、楕円形、四角形、六角形、又は八角形など、様々な形状を有することができる。以下では、説明の便宜のために、第1の光学領域OA1及び第2の光学領域OA2はそれぞれ、円形を例に挙げる。
【0067】
本開示の実施形態による表示装置100において、外部に露出せず、表示パネル110の下部に隠れている第1の光学電子装置11が、カメラである場合、本開示の実施形態による表示装置100は、UDC(Under Display Camera)技術が適用されたディスプレイと言える。
【0068】
これによれば、本開示の実施形態による表示装置100の場合、表示パネル110にカメラ露出のためのノッチ(Notch)又はカメラホールが形成されなくてもよいため、表示領域DAの面積の減少は、発生しない。これにより、表示パネル110にカメラ露出のためのノッチ(Notch)又はカメラホールが形成されなくてもよいため、ベゼル領域のサイズを減少することができ、設計制約事項がなくなり、デザイン設計の自由度が高まり得る。
【0069】
本開示の実施形態による表示装置100では、1つ以上の光学電子装置11、12が、表示パネル110の後方に隠れて配置されているにもかかわらず、1つ以上の光学電子装置11、12は、正常に光を受け取って、所定の機能を正常に実行し得る。
【0070】
また、本開示の実施形態による表示装置100では、1つ以上の光学電子装置11、12が、表示パネル110の後方に隠れて配置され、表示領域DAと重なって配置されているにもかかわらず、表示領域DAにおいて、1つ以上の光学電子装置11、12と重なる1つ以上の光学領域OA1、OA2で、正常の映像表示が可能である。
【0071】
前述した第1の光学領域OA1は、透過可能な領域として設計されているため、第1の光学領域OA1における映像表示特性は、一般領域NAにおける映像表示特性と異なる場合がある。
【0072】
また、第1の光学領域OA1の設計時に、映像表示特性を改善するための設計をすると、第1の光学領域OA1の透過率が低下する可能性もある。
【0073】
したがって、本開示の実施形態は、第1の光学領域OA1と一般領域NAとの間の画質のばらつきが発生せず、第1の光学領域OA1における透過率を向上させることができる第1の光学領域OA1の構造を提示する。
【0074】
また、本開示の実施形態は、第1の光学領域OA1だけでなく、第2の光学領域OA2についても、第2の光学領域OA2における画質を向上させ、第2の光学領域OA2における透過率を向上させることができる第2の光学領域OA2の構造を提示する。
【0075】
なお、本開示の実施形態による表示装置100において、第1の光学領域OA1と第2の光学領域OA2とは、光透過可能領域である点では、同様であるが、活用例が異なっていてもよい。したがって、本開示の実施形態による表示装置100では、第1の光学領域OA1の構造と第2の光学領域OA2の構造とを異なるように設計することができる。
【0076】
図2は、本開示の実施形態による表示装置100のシステムの構成図である。
【0077】
図2を参照すると、表示装置100は、映像表示のための構成要素であって、表示パネル110とディスプレイ駆動回路とを含むことができる。
【0078】
ディスプレイ駆動回路は、表示パネル110を駆動するための回路であり、データ駆動回路220、ゲート駆動回路230、及びディスプレイコントローラ240などを含むことができる。
【0079】
表示パネル110は、映像が表示される表示領域DAと、映像が表示されない非表示領域NDAとを含むことができる。非表示領域NDAは、表示領域DAの外側領域であってもよく、ベゼル(Bezel)領域とも言える。非表示領域NDAの全部又は一部は、表示装置100の前面から見える領域であるか、曲げられて表示装置100の前面から見えない領域でもあり得る。
【0080】
表示パネル110は、基板SUBと、基板SUB上に配置された複数のサブピクセルSPとを含むことができる。さらに、表示パネル110は、複数のサブピクセルSPを駆動するために、様々な種類の信号ラインをさらに含むことができる。
【0081】
本開示の実施形態による表示装置100は、液晶表示装置などであってもよく、表示パネル110が自己発光する自発光表示装置であってもよい。本開示の実施形態による表示装置100が、自発光表示装置である場合、複数のサブピクセルSPのそれぞれは、発光素子を含むことができる。例えば、本開示の実施形態による表示装置100は、発光素子が有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)で構成された有機発光表示装置であってもよい。別の例として、本開示の実施形態による表示装置100は、発光素子が無機物ベースの発光ダイオードで構成された無機発光表示装置であってもよい。さらに別の例として、本開示の実施形態による表示装置100は、発光素子が自ら光を出す半導体結晶である量子ドット(Quantum Dot)で構成された量子ドット表示装置であってもよい。
【0082】
表示装置100のタイプによって、複数のサブピクセルSPのそれぞれの構造が変わり得る。例えば、表示装置100が、サブピクセルSPの光を自ら出す自発光表示装置である場合、各サブピクセルSPは、自ら光を出す発光素子、1つ以上のトランジスタ、及び1つ以上のキャパシタを含むことができる。
【0083】
例えば、いくつかの種類の信号ラインは、データ信号(データ電圧又は映像信号ともいう)を伝達する複数のデータラインDL及びゲート信号(スキャン信号ともいう)を伝達する複数のゲートラインGLなどを含むことができる。
【0084】
複数のデータラインDLと複数のゲートラインGLとは、互いに交差することができる。複数のデータラインDLのそれぞれは、第1の方向に延びながら配置されることができる。複数のゲートラインGLの各々は、第2の方向に延びながら配置されることができる。ここで、第1の方向は、列(Column)方向であり、第2の方向は、行(Row)方向であり得る。又は、第1の方向は、行方向であり、第2の方向は、列方向であってもよい。
【0085】
データ駆動回路220は、複数のデータラインDLを駆動するための回路であり、複数のデータラインDLに、データ信号を出力することができる。ゲート駆動回路230は、複数のゲートラインGLを駆動するための回路であり、複数のゲートラインGLに、ゲート信号を出力することができる。
【0086】
ディスプレイコントローラ240は、データ駆動回路220及びゲート駆動回路230を制御するための装置であって、複数のデータラインDLに対する駆動タイミングと、複数のゲートラインGLに対する駆動タイミングとを制御することができる。
【0087】
ディスプレイコントローラ240は、データ駆動回路220を制御するために、データ駆動制御信号DCSをデータ駆動回路220に供給し、ゲート駆動回路230を制御するために、ゲート駆動制御信号GCSをゲート駆動回路230に供給することができる。
【0088】
ディスプレイコントローラ240は、ホストシステム250から入力映像データを受信し、入力映像データに基づいて、映像データ(Data)をデータ駆動回路220に供給することができる。
【0089】
データ駆動回路220は、ディスプレイコントローラ240からデジタル形式の映像データ(Data)を受信し、受信した映像データ(Data)を、アナログ形式のデータ信号に変換して、複数のデータラインDLに出力することができる。
【0090】
ゲート駆動回路230は、各種のゲート駆動制御信号GCSとともに、ターンオンレベル電圧に対応する第1のゲート電圧、及び、ターンオフレベル電圧に対応する第2のゲート電圧を供給され、ゲート信号を生成し、生成されたゲート信号を、複数のゲートラインGLに供給することができる。
【0091】
例えば、データ駆動回路220は、テープオートメイテッドボンディング(TAB:Tape Automated Bonding)方式で、表示パネル110と接続されるか、チップオンガラス(COG:Chip On Glass)又はチップオンパネル(COP:Chip On Panel) 方式で、表示パネル110のボンディングパッドに接続されるか、チップオンフィルム(COF:Chip On Film)方式で構成されて、表示パネル110と連結され得る。
【0092】
ゲート駆動回路230は、テープオートメイテッドボンディング(TAB)方式で、表示パネル110と接続されるか、チップオンガラス(COG)又はチップオンパネル(COP)方式で、表示パネル110のボンディングパッド(Bonding Pad)に接続されるか、チップオンフィルム(COF)方式に従って、表示パネル110と接続されることができる。或いは、ゲート駆動回路230は、ゲートインパネル(GIP:Gate In Panel)タイプで、表示パネル110の非表示領域NDAに形成されてもよい。ゲート駆動回路230は、基板上に配置されてもよく、基板に接続されてもよい。すなわち、ゲート駆動回路230は、GIPタイプの場合、基板の非表示領域NDAに配置することができる。ゲート駆動回路230は、チップオンガラス(COG)タイプ、チップオンフィルム(COF)タイプなどであれば、基板に接続することができる。
【0093】
一方、データ駆動回路220及びゲート駆動回路230のうち少なくとも1つの駆動回路は、表示パネル110の表示領域DAに配置されてもよい。例えば、データ駆動回路220及びゲート駆動回路230のうち少なくとも1つの駆動回路は、サブピクセルSPと重ならないように配置されてもよく、サブピクセルSPと一部又は全体が重なるように配置されてもよい。
【0094】
データ駆動回路220は、表示パネル110の一側(例えば、上側又は下側)に接続されてもよい。駆動方式、パネル設計方式等に応じて、データ駆動回路220は、表示パネル110の両側(例えば、上側と下側)に全て接続されるか、表示パネル110の4側面のうち2以上の側面に接続されることもある。
【0095】
ゲート駆動回路230は、表示パネル110の一側(例えば、左側又は右側)に接続されてもよい。駆動方式、パネル設計方式等に応じて、ゲート駆動回路230は、表示パネル110の両側(例えば、左側と右側)に全て接続されるか、又は表示パネル110の4側面のうち2以上の側面に接続されることもある。
【0096】
ディスプレイコントローラ240は、データ駆動回路220とは別個の部品として構成することができ、又はデータ駆動回路220と統合して、集積回路として構成することができる。
【0097】
ディスプレイコントローラ240は、通常のディスプレイ技術で使用されるタイミングコントローラ(Timing Controller)であってもよく、タイミングコントローラを含めて、他の制御機能をさらに実行できる制御装置であってもよく、又はタイミングコントローラとは異なる制御装置であってもよく、又は制御装置内の回路であってもよい。ディスプレイコントローラ240は、IC(Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、又はプロセッサ(Processor)などの様々な回路や電子部品で実現することができる。
【0098】
ディスプレイコントローラ240は、プリント回路基板、フレキシブルプリント回路などに実装され、プリント回路基板、フレキシブルプリント回路などを介して、データ駆動回路220及びゲート駆動回路230と電気的に接続することができる。
【0099】
ディスプレイコントローラ240は、予め定められた1つ以上のインタフェースに従って、データ駆動回路220と信号を送受信することができる。例えば、インタフェースは、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)インタフェース、EPI(Embedded Clock Point-Point Interface)、SPI(Serial Peripheral Interface)などを含むことができる。
【0100】
本開示の実施形態による表示装置100は、映像表示機能だけでなく、タッチセンシング機能をさらに提供するために、タッチセンサと、タッチセンサをセンシングして、指やペンなどのタッチオブジェクトによって、タッチが発生したかを検出するか、タッチ位置を検出するタッチセンシング回路を含むことができる。
【0101】
タッチセンシング回路は、タッチセンサを駆動しセンシングして、タッチセンシングデータを生成し出力するタッチ駆動回路260と、タッチセンシングデータを用いて、タッチ発生を感知するか、タッチ位置を検出できるタッチコントローラ270などを含むことができる。
【0102】
タッチセンサは、複数のタッチ電極を含むことができる。タッチセンサは、複数のタッチ電極とタッチ駆動回路260を電気的に接続するための複数のタッチラインをさらに含むことができる。
【0103】
タッチセンサは、表示パネル110の外部に、タッチパネルの形態で存在してもよく、表示パネル110の内部に存在してもよい。タッチセンサが、タッチパネルの形態で表示パネル110の外部に存在する場合、タッチセンサは、外装型と呼ばれる。タッチセンサが外装型の場合、タッチパネルと表示パネル110とは、別々に作製され、組み立て過程で結合することができる。外装型のタッチパネルは、タッチパネル用基板及びタッチパネル用基板上の複数のタッチ電極などを含むことができる。
【0104】
タッチセンサは、表示パネル110の内部に存在する場合、表示パネル110の作製工程中に、ディスプレイ駆動に関連する信号ライン及び電極等とともに、基板SUB上にタッチセンサが形成され得る。
【0105】
タッチ駆動回路260は、複数のタッチ電極のうち少なくとも1つにタッチ駆動信号を供給し、複数のタッチ電極のうち少なくとも1つをセンシングして、タッチセンシングデータを生成することができる。
【0106】
タッチセンシング回路は、セルフキャパシタンス(Self-Capacitance)センシング方式、又は、ミューチュアル-キャパシタンス(Mutual-Capacitance)センシング方式で、タッチセンシングを行うことができる。
【0107】
タッチセンシング回路が、セルフキャパシタンスセンシング方式でタッチセンシングを行う場合、タッチセンシング回路は、各タッチ電極とタッチオブジェクト(例えば、指、ペンなど)との間のキャパシタンスに基づいて、タッチセンシングを行うことができる。セルフキャパシタンスセンシング方式によれば、複数のタッチ電極のそれぞれは、駆動タッチ電極の役割も、センシングタッチ電極の役割も果たすことができる。タッチ駆動回路260は、複数のタッチ電極の全部又は一部を駆動し、複数のタッチ電極の全部又は一部をセンシングすることができる。
【0108】
タッチセンシング回路が、ミューチュアルキャパシタンスセンシング方式でタッチセンシングを行う場合、タッチセンシング回路は、タッチ電極間のキャパシタンスに基づいて、タッチセンシングを行うことができる。ミューチュアルキャパシタンスセンシング方式によれば、複数のタッチ電極は、駆動タッチ電極とセンシングタッチ電極とに分けられる。タッチ駆動回路260は、駆動タッチ電極を駆動し、センシングタッチ電極をセンシングすることができる。
【0109】
タッチセンシング回路に含まれるタッチ駆動回路260及びタッチコントローラ270は、別々の装置として実現されてもよく、1つの装置として実現されてもよい。また、タッチ駆動回路260とデータ駆動回路220とは、別々の装置として実現されてもよく、1つの装置として実現されてもよい。
【0110】
表示装置100は、ディスプレイ駆動回路及び/又はタッチセンシング回路に、各種電源を供給する電源回路などをさらに含むことができる。
【0111】
本開示の実施形態による表示装置100は、スマートフォン、タブレット等の携帯端末であってもよく、多様なサイズのモニタやテレビ(TV)等であってもよく、これに限定されず、情報や映像を表出できる多様なタイプ、多様なサイズのディスプレイであり得る。
【0112】
前述のように、表示パネル110における表示領域DAは、一般領域NAと、1つ以上の光学領域OA1、OA2とを含むことができる。一般領域NA及び1つ以上の光学領域OA1、OA2は、映像表示が可能な領域である。しかしながら、一般領域NAは、光透過構造が形成される必要のない領域であり、1つ以上の光学領域OA1、OA2は、光透過構造が形成されるべき領域である。
【0113】
前述のように、表示パネル110において、表示領域DAは、一般領域NAとともに、1つ以上の光学領域OA1、OA2を含むことができるが、説明の便宜のために、表示領域DAが、第1の光学領域OA1と第2の光学領域OA2の両方を含む場合(
図1b、
図1c)を想定する。
【0114】
図3は、本開示の実施形態による表示パネル110の概略図である。
【0115】
図3を参照すると、表示パネル110の表示領域DAには、複数のサブピクセルSPが配置され得る。複数のサブピクセルSPは、表示領域DAに含まれた一般領域NA、第1の光学領域OA1及び第2の光学領域OA2に配置され得る。
【0116】
図3を参照すると、複数のサブピクセルSPのそれぞれは、発光素子ED、及び、発光素子EDを駆動するために構成されたピクセル回路SPCを含むことができる。
【0117】
図3を参照すると、ピクセル回路SPCは、発光素子EDを駆動するための駆動トランジスタDT、駆動トランジスタDTの第1のノードN1に、データ電圧Vdataを伝達するためのスキャントランジスタST、及び1フレームの間、一定の電圧を維持するためのストレージキャパシタCstなどを含むことができる。
【0118】
駆動トランジスタDTは、データ電圧が印加され得る第1のノードN1、発光素子EDと電気的に接続される第2のノードN2、及び駆動電圧ラインDVLから駆動電圧ELVDDが印加される第3のノードN3を含むことができる。駆動トランジスタDTにおいて、第1のノードN1は、ゲートノードであり、第2のノードN2は、ソースノード又はドレインノードであり、第3のノードN3は、ドレインノード又はソースノードであり得る。以下では、説明の便宜上、駆動トランジスタDTにおいて、第1のノードN1は、ゲートノードであり、第2のノードN2は、ソースノードであり、第3のノードN3は、ドレインノードである場合を例として挙げる。
【0119】
発光素子EDは、アノード電極AE、発光層EL及びカソード電極CEを含むことができる。アノード電極AEは、各サブピクセルSPに配置されるピクセル電極であり、各サブピクセルSPの駆動トランジスタDTの第2のノードN2と電気的に接続され得る。カソード電極CEは、複数のサブピクセルSPに共通に配置される共通電極であり、ベース電圧ELVSSが印加され得る。
【0120】
例えば、アノード電極AEは、ピクセル電極であり、カソード電極CEは、共通電極であり得る。逆に、アノード電極AEは、共通電極であり、カソード電極CEは、ピクセル電極であり得る。以下では、説明の便宜のために、アノード電極AEは、ピクセル電極であり、カソード電極CEは、共通電極であると仮定する。
【0121】
発光素子EDは、所定の発光領域EAを有することができ、発光素子EDの発光領域EAは、アノード電極AE、発光層EL及びカソード電極CEが重なる領域として定義することができる。
【0122】
例えば、発光素子EDは、有機発光ダイオード(OLED:Organic Light Emitting Diode)、無機発光ダイオード、又は量子ドット発光素子などであってもよい。発光素子EDが、有機発光ダイオードの場合、発光素子EDにおける発光層ELは、有機物が含まれた有機発光層ELを含むことができる。
【0123】
スキャントランジスタSTは、ゲートラインGLを介して印加されるゲート信号のスキャン信号SCANによって、オン‐オフが制御され、駆動トランジスタDTの第1のノードN1とデータラインDLとの間に電気的に接続することができる。
【0124】
ストレージキャパシタCstは、駆動トランジスタDTの第1のノードN1と第2のノードN2との間に電気的に接続され得る。
【0125】
ピクセル回路SPCは、
図3に示すように、2つのトランジスタDT、STと、1つのキャパシタCstとを含む2T(Transistor)1C(Capacitor)構造を有してもよく、場合によっては、1つ以上のトランジスタをさらに含んでもよく、又は1つ以上のキャパシタをさらに含んでもよい。
【0126】
ストレージキャパシタCstは、駆動トランジスタDTの第1のノードN1と、第2のノードN2との間に存在し得る内部キャパシタ(Internal Capacitor)である寄生キャパシタ(例えば、Cgs、Cgd)ではなく、駆動トランジスタDTの外部に、意図的に設計した外部キャパシタ(External Capacitor)であり得る。駆動トランジスタDT及びスキャントランジスタSTはそれぞれ、n型トランジスタでも、p型トランジスタでもよい。
【0127】
各サブピクセルSP内の回路素子(特に、有機物を含む有機発光ダイオードOLEDで構成された発光素子ED)は、外部の水分や酸素などに脆弱であるため、外部の水分や酸素が、回路素子(特に、発光素子ED)へ浸透するのを防止するための封止層ENCAPが、表示パネル110に配置され得る。封止層ENCAPは、発光素子EDを覆う形態で配置することができる。
【0128】
図4は、本開示の実施形態による表示パネル110において、第1タイプの第1の光学領域OA1と、その周辺の一般領域NAとを概略的に示す。
【0129】
図4を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110は、映像が表示される表示領域DA、及び、映像が表示されない非表示領域NDAを含むことができる。
【0130】
図4を参照すると、表示領域DAは、透過可能な第1の光学領域OA1と、その周辺の一般領域NAとを含むことができる。
【0131】
第1の光学領域OA1は、第1タイプの構造を有することができる。このように、第1の光学領域OA1が第1タイプの場合、第1の光学領域OA1の外側に第1の光学ベゼル領域OBA1(単に「第2の領域」とも呼ばれる)が配置され得る。本開示の実施形態では、第1の光学ベゼル領域OBA1は、一般領域NAの一部と見なすことができる。
【0132】
即ち、第1の光学領域OA1が第1タイプの場合、表示領域DAは、第1の光学領域OA1、第1の光学領域OA1の外側に位置する一般領域NA、及び第1の光学領域OA1と一般領域NAとの間の領域である第1の光学ベゼル領域OBA1を含むことができる。
【0133】
図4を参照すると、第1の光学領域OA1は、第1の光学電子装置11と重なる領域であり、第1の光学電子装置11の動作に必要な光が透過できる透過可能領域であり得る。
【0134】
ここで、第1の光学領域OA1を透過する光は、単一波長帯域の光を含んでもよく、様々な波長帯域の光を含んでもよい。例えば、第1の光学領域OA1を透過する光は、可視光線、赤外線、又は紫外線などのうち1つ以上の光を含むことができる。
【0135】
第1の光学電子装置11は、第1の光学領域OA1を透過する光を受光し、受光した光を用いて所定の動作を行うことができる。ここで、第1の光学電子装置11が、第1の光学領域OA1を介して受光する光は、可視光線、赤外線、又は紫外線などのうち少なくとも1つを含むことができる。
【0136】
例えば、第1の光学電子装置11がカメラの場合、第1の光学領域OA1を透過して、第1の光学電子装置11で利用される光は、可視光線を含むことができる。別の例として、第1の光学電子装置11が、赤外線ベースのセンサである場合、第1の光学領域OA1を透過して、第1の光学電子装置11で利用される光は、赤外線(赤外線光ともいう)を含むことができる。
【0137】
図4を参照すると、第1の光学ベゼル領域OBA1は、第1の光学領域OA1の外側に位置する領域であってもよい。一般領域NAは、第1の光学ベゼル領域OBA1の外側に位置する領域であってもよい。第1の光学ベゼル領域OBA1は、第1の光学領域OA1と一般領域NAとの間に配置され得る。
【0138】
例えば、第1の光学ベゼル領域OBA1は、第1の光学領域OA1の一部の境界の外側のみに配置されてもよく、第1の光学領域OA1の全境界の外側に配置されてもよい。
【0139】
第1の光学ベゼル領域OBA1が、第1の光学領域OA1の全境界の外側に配置される場合、第1の光学ベゼル領域OBA1は、第1の光学領域OA1を囲むリング形状を有することができる。
【0140】
例えば、第1の光学領域OA1は、円形、楕円形、多角形、又は不規則な形状などの様々な形状を有することができる。第1の光学ベゼル領域OBA1は、様々な形状を有する第1の光学領域OA1を囲む様々なリング形状(例えば、リング形状、楕円リング形状、多角形リング形状、又は不規則なリング形状など)を有することができる。
【0141】
図4を参照すると、表示領域DAは、複数の発光領域EAを含むことができる。第1の光学領域OA1、第1の光学ベゼル領域OBA1、及び一般領域NAは、表示領域DAに含まれる領域であるため、第1の光学領域OA1、第1の光学ベゼル領域OBA1及び一般領域NAはそれぞれ、複数の発光領域EAを含むことができる。
【0142】
例えば、複数の発光領域EAは、第1色の光を発光する第1色発光領域、第2色の光を発光する第2色発光領域、及び第3色の光を発光する第3色発光領域を含むことができる。
【0143】
第1色発光領域、第2色発光領域、及び第3色発光領域のうち少なくとも1つは、残りとは異なる面積を有し得る。
【0144】
第1色、第2色、及び第3色は、異なる色として様々な色であり得る。例えば、第1色、第2色、及び第3色は、赤色、緑色、及び青色を含むことができる。
【0145】
以下では、説明の便宜のために、第1色は、赤色であり、第2色は、緑色であり、第3色は、青色である場合を例に挙げる。しかし、これに限定されない。
【0146】
第1色は赤色、第2色は緑色、第3色は青色の場合、赤色発光領域EA_Rの面積、緑色発光領域EA_Gの面積、及び青色発光領域EA_Bの面積のうち、青色発光領域EA_Bの面積が最も大きくてもよい。
【0147】
赤色発光領域EA_Rに配置された発光素子EDは、赤色光を放出する発光層ELを含むことができる。緑色発光領域EA_Gに配置された発光素子EDは、緑色光を放出する発光層ELを含むことができる。青色発光領域EA_Bに配置された発光素子EDは、青色光を放出する発光層ELを含むことができる。
【0148】
赤色光を放出する発光層EL、緑色光を放出する発光層EL、及び青色光を放出する発光層ELのうち、青色光を放出する発光層ELに含まれる有機物が、材料的に最も劣化し易くなる可能性がある。
【0149】
青色発光領域EA_Bの面積が、最も大きく設計されることにより、青色発光領域EA_Bに配置された発光素子EDに供給される電流密度が、最も少ないことがある。したがって、青色発光領域EA_Bに配置された発光素子EDの劣化度が、赤色発光領域EA_Rに配置された発光素子EDの劣化度及び緑色発光領域EA_Gに配置された発光素子EDの劣化度に似ている可能性がある。
【0150】
したがって、赤色発光領域EA_Rに配置された発光素子ED、緑色発光領域EA_Gに配置された発光素子ED、及び青色発光領域EA_Bに配置された発光素子ED間の劣化のばらつきが、排除又は低減されるため、画質を向上させることができる。また、赤色発光領域EA_Rに配置された発光素子ED、緑色発光領域EA_Gに配置された発光素子ED、及び青色発光領域EA_Bに配置された発光素子ED間の劣化のばらつきが、排除又は低減されることで、赤色発光領域EA_Rに配置された発光素子ED、緑色発光領域EA_Gに配置された発光素子ED、及び青色発光領域EA_Bに配置された発光素子ED間の寿命のばらつきを減らす効果があり得る。
【0151】
図4を参照すると、第1の光学領域OA1は、透過可能領域であり、高い透過率を有するべきである。このために、カソード電極CEは、第1の光学領域OA1に複数のカソードホールCHを含むことができる。即ち、第1の光学領域OA1において、カソード電極CEは、複数のカソードホールCHを含むことができる。カソードホールCHは、サブピクセルの発光領域以外の領域に位置することができる。すなわち、カソードホールCHは、サブピクセルの発光領域間に位置することができる。
【0152】
図4を参照すると、カソード電極CEは、一般領域NAでは、カソードホールCHを含まない。すなわち、一般領域NAにおいて、カソード電極CEは、カソードホールCHを含まない。
【0153】
また、カソード電極CEは、第1の光学ベゼル領域OBA1では、カソードホールCHを含まない。即ち、第1の光学ベゼル領域OBA1において、カソード電極CEは、カソードホールCHを含まない。
【0154】
第1の光学領域OA1において、カソード電極CEに形成された複数のカソードホールCHを、複数の第1の透過領域TA1又は複数の開口部とも言える。ここで、
図4において、1つのカソードホールCHは、円形を有しているが、円形以外にも、楕円形、多角形、又は不規則な形状などの様々な形状を有してもよい。
【0155】
図4を参照すると、第2の光学領域OA2は、第1の光学領域OA1に隣接して配置することができ、第2の光学領域OA2における発光領域EAの配置については、後でより詳細に説明する。
【0156】
図5は、本開示の実施形態による表示パネル110において、一般領域NA、第1の光学ベゼル領域OBA1、及び第1の光学領域OA1に配置された発光素子ED1、ED2、ED3、ED4と、発光素子ED1、ED2、ED3、ED4を駆動するためのピクセル回路SPC1、SPC2、SPC3、SPC4を示す。
【0157】
ただし、ピクセル回路SPC1、SPC2、SPC3、SPC4のそれぞれは、
図3に示すように、トランジスタDT、ST及びストレージキャパシタCstなどを含むことができる。しかしながら、説明の便宜のために、ピクセル回路SPC1、SPC2、SPC3、SPC4は各々、駆動トランジスタDT1、DT2、DT3、DT4と略記されている。
【0158】
図5を参照すると、一般領域NA、第1の光学領域OA1、及び第1の光学ベゼル領域OBA1は、位置的な相違点だけでなく、構造的な相違点も有し得る。
【0159】
構造的な相違点として、第1の光学ベゼル領域OBA1及び一般領域NAには、ピクセル回路SPC1、SPC2、SPC3、SPC4が配置され得るが、第1の光学領域OA1には、ピクセル回路が配置されない。即ち、第1の光学ベゼル領域OBA1及び一般領域NAには、トランジスタDT1、DT2、DT3、DT4が配置され得るが、第1の光学領域OA1には、トランジスタが配置されない。
【0160】
ピクセル回路SPC1、SPC2、SPC3、SPC4に含まれるトランジスタとストレージキャパシタとは、透過率を減少することができる構成である。これにより、第1の光学領域OA1にピクセル回路SPC1、SPC2、SPC3、SPCが配置されないことにより、第1の光学領域OA1の透過率をさらに高めることができる。
【0161】
ピクセル回路SPC1、SPC2、SPC3、SPC4は、一般領域NA及び第1の光学ベゼル領域OBA1のみに配置されるが、発光素子ED1、ED2、ED3、ED4は、一般領域NA、第1の光学ベゼル領域OBA1、及び第1の光学領域OA1の全てに配置することができる。
【0162】
図5を参照すると、第1の光学領域OA1には、第1の発光素子ED1が配置されているが、第1の光学領域OA1には、第1の発光素子ED1を駆動するための第1のピクセル回路SPC1が配置されない。
【0163】
図5を参照すると、第1の光学領域OA1に配置された第1の発光素子ED1を駆動するための第1のピクセル回路SPC1は、第1の光学領域OA1に配置されず、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置され得る。
【0164】
以下、一般領域NA、第1の光学領域OA1、及び第1の光学ベゼル領域OBA1についてさらに詳細に説明する。
【0165】
図5を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110に含まれる複数の発光領域EAは、第1の発光領域EA1、第2の発光領域EA2、及び第3の発光領域EA3を含むことができる。ここで、第1の発光領域EA1は、第1の光学領域OA1に含まれてもよく、第2の発光領域EA2は、第1の光学ベゼル領域OBA1に含まれてもよく、第3の発光領域EA3は、一般領域NAに含まれてもよい。以下では、第1の発光領域EA1、第2の発光領域EA2、及び第3の発光領域EA3は、同じ色の発光領域であると仮定する。
【0166】
図5を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110は、第1の光学領域OA1に配置され、第1の発光領域EA1を有する第1の発光素子ED1、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置され、第2の発光領域EA2を有する第2の発光素子ED2、及び一般領域NAに配置され、第3の発光領域EA3を有する第3の発光素子ED3を含むことができる。
【0167】
図5を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110は、第1の発光素子ED1を駆動するように構成された第1のピクセル回路SPC1、第2の発光素子ED2を駆動するように構成された第2のピクセル回路SPC2、及び第3の発光素子ED3を駆動するように構成された第3のピクセル回路SPC3をさらに含むことができる。
【0168】
図5を参照すると、第1のピクセル回路SPC1は、第1の駆動トランジスタDT1を含むことができる。第2のピクセル回路SPC2は、第2の駆動トランジスタDT2を含むことができる。第3のピクセル回路SPC3は、第3の駆動トランジスタDT3を含むことができる。
【0169】
図5を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110において、第2のピクセル回路SPC2は、対応する第2の発光素子ED2が配置された第1の光学ベゼル領域OBA1に配置されてもよく、第3のピクセル回路SPC3は、対応する第3の発光素子ED3が配置された一般領域NAに配置されてもよい。
【0170】
図5を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110において、第1のピクセル回路SPC1は、対応する第1の発光素子ED1が配置された第1の光学領域OA1に配置されず、第1の光学領域OA1の外側に位置する第1の光学ベゼル領域OBA1に配置することができる。これにより、第1の光学領域OA1の透過率を高めることができる。
【0171】
図5を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110は、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置された第1のピクセル回路SPC1と、第1の光学領域OA1に配置された第1の発光素子ED1を、電気的に接続するアノード延長ラインAELをさらに含むことができる。
【0172】
アノード延長ラインAELは、第1のピクセル回路SPC1内の第1の駆動トランジスタDT1の第2のノードN2まで、第1の発光素子ED1のアノード電極AEを電気的に延長させることができる。
【0173】
前述のように、本開示の実施形態による表示パネル110において、第1の光学領域OA1に配置された第1の発光素子ED1を駆動するための第1のピクセル回路SPC1が、第1の光学領域OA1に配置されず、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置されてもよい。このような構造を、アノード延長構造(Anode Extension Structure)ともいう。したがって、第1の光学領域OA1の第1タイプを、アノード延長タイプとも呼ぶ。
【0174】
本開示の実施形態による表示パネル110が、アノード延長構造を有する場合、アノード延長ラインAELの全部又は一部は、第1の光学領域OA1に配置することができ、アノード延長ラインAELは、透明配線を含むことができる。これにより、第1のピクセル回路SPC1と、第1の発光素子ED1を接続するアノード延長ラインAELが、第1の光学領域OA1に配置されても、第1の光学領域OA1の透過率の低下を防ぐことができる。
【0175】
図5を参照すると、複数の発光領域EAは、第1の発光領域EA1と同じ色の光を放出し、第1の光学領域OA1に含まれる第4の発光領域EA4をさらに含むことができる。
【0176】
図5を参照すると、第4の発光領域EA4は、行方向又は列方向に第1の発光領域EA1に隣接して配置され得る。
【0177】
図5を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110は、第1の光学領域OA1に配置され、第4の発光領域EA4を有する第4の発光素子ED4及び第4の発光素子ED4を駆動するために構成された第4のピクセル回路SPC4をさらに含むことができる。
【0178】
図5を参照すると、第4のピクセル回路SPC4は、第4の駆動トランジスタDT4を含むことができる。説明の便宜上、第4のピクセル回路SPC4に含まれるスキャントランジスタST及びストレージキャパシタCstなどは、
図5から省略される。
【0179】
図5を参照すると、第4のピクセル回路SPC4は、第1の光学領域OA1に配置された第4の発光素子ED4を駆動するための回路であるが、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置されてもよい。
【0180】
図5を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110は、第4のピクセル回路SPC4と、第4の発光素子ED4を、電気的に接続するアノード延長ラインAELをさらに含むことができる。
【0181】
このようなアノード延長ラインAELの全部又は一部は、第1の光学領域OA1に配置することができ、アノード延長ラインAELは、透明配線を含むことができる。
【0182】
前述のように、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置された第1のピクセル回路SPC1は、第1の光学領域OA1に配置された1つの発光素子ED1を駆動することができる。このような回路部接続方式を、1対1(1:1)回路部接続方式という。
【0183】
これにより、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置されるピクセル回路SPCの数が、大幅に増加できる。第1の光学ベゼル領域OBA1の構造が複雑になり、第1の光学ベゼル領域OBA1の開口率(又は発光面積)が減少できる。
【0184】
アノード延長構造を有するにもかかわらず、第1の光学ベゼル領域OBA1の開口率(又は発光面積)を高めるために、本開示の実施形態による表示装置100は、1:N(Nは、2以上)回路部接続方法を持つことができる。
【0185】
1:N回路部接続方式によれば、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置された第1のピクセル回路SPC1が、第1の光学領域OA1に配置された2つ以上の発光素子EDを同時に駆動することができる。
【0186】
図6では、説明の便宜上、1:2回路部接続方式が適用された場合、即ち、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置された第1のピクセル回路SPC1が、第1の光学領域OA1に配置された2つ以上の発光素子ED1、ED4を同時に駆動する場合を例に挙げる。
【0187】
図6は、本開示の実施形態による表示パネル110において、一般領域NA、第1の光学ベゼル領域OBA1、及び第1の光学領域OA1に配置された発光素子ED1、ED2、ED3、ED4と、発光素子ED1、ED2、ED3、ED4を駆動するためのピクセル回路SPC1、SPC2、SPC3を示す。
【0188】
図6を参照すると、第1の光学領域OA1に配置された第4の発光素子ED4は、第1の光学領域OA1に配置された第1の発光素子ED1を駆動するための第1のピクセル回路SPC1によって駆動され得る。即ち、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置された第1のピクセル回路SPC1は、第1の光学領域OA1に配置された第1の発光素子ED1と第4の発光素子ED4とを共に駆動するための構成になり得る。
【0189】
これにより、表示パネル110は、アノード延長構造を有するにもかかわらず、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置されるピクセル回路SPCの数が減ることで、第1の光学ベゼル領域OBA1の開口部及び発光面積を高めることができる。
【0190】
図6では、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置された第1のピクセル回路SPC1によって共に駆動される第1の発光素子ED1と、第4の発光素子ED4とは、同色の光を放出する発光素子であり、行方向又は列方向に隣接する発光素子であり得る。
【0191】
図6を参照すると、アノード延長ラインAELは、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置された第1のピクセル回路SPC1を、第1の光学領域OA1に配置された第1の発光素子ED1と、第4の発光素子ED4とに接続することができる。
【0192】
図7は、本開示の実施形態による表示パネル110において、一般領域NA、第1の光学ベゼル領域OBA1、及び第1の光学領域OA1の平面図である。
【0193】
図7を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110において、一般領域NA、第1の光学ベゼル領域OBA1、及び第1の光学領域OA1のそれぞれに配置された複数の発光領域EAは、赤色発光領域EA_R、緑色発光領域EA_G、及び青色発光領域EA_Bを含むことができる。
【0194】
図7を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110において、カソード電極CEが、一般領域NA、第1の光学ベゼル領域OBA1、及び第1の光学領域OA1に共通に配置され得る。
【0195】
カソード電極CEは、複数のカソードホールCHを含むことができ、カソード電極CEの複数のカソードホールCHは、第1の光学領域OA1に配置され得る。
【0196】
一般領域NA及び第1の光学ベゼル領域OBA1は、光が透過できない領域であってもよく、第1の光学領域OA1は、光が透過可能な領域であってもよい。これにより、第1の光学領域OA1における透過率は、第1の光学ベゼル領域OBA1及び一般領域NAにおける透過率より高くなり得る。
【0197】
第1の光学領域OA1の全体が、光が透過可能な領域であり、第1の光学領域OA1内の複数のカソードホールCHが、光がよりよく透過可能な第1の透過領域TA1であり得る。即ち、第1の光学領域OA1における複数のカソードホールCHを除いた残りの領域は、光が透過可能な領域であり、第1の光学領域OA1内の複数のカソードホールCHの透過率は、第1の光学領域OA1における複数のカソードホールCHを除いた残りの領域の透過率より高くてもよい。
【0198】
これとは異なり、第1の光学領域OA1内の複数のカソードホールCHが、光を透過可能な第1の透過領域TA1であり、第1の光学領域OA1における複数のカソードホールCHを除いた残りの領域は、光が透過しない領域であり得る。
【0199】
図7を参照すると、第1の光学領域OA1における発光領域EAの位置的な配列、第1の光学ベゼル領域OBA1における発光領域EAの位置的な配列、及び一般領域NAにおける発光領域EAの配列は、互いに同じであってもよい。
【0200】
図7を参照すると、複数の発光領域EAは、第1の光学領域OA1に含まれる第1の発光領域EA1、第1の発光領域EA1と同じ色の光を放出し、第1の光学ベゼル領域OBA1に含まれる第2の発光領域EA2、及び第1の発光領域EA1と同じ色の光を放出し、一般領域NAに含まれる第3の発光領域EA3を含むことができる。
【0201】
図7を参照すると、複数の発光領域EAは、第1の発光領域EA1と同じ色の光を放出し、第1の光学領域OA1に含まれる第4の発光領域EA4をさらに含むことができる。
【0202】
図7を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110は、第1の光学領域OA1に配置される第1のアノード電極AE1、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置される第2のアノード電極AE2、一般領域NAに配置される第3のアノード電極AE3、及び第1の光学領域OA1に配置される第4のアノード電極AE4を含むことができる。
【0203】
本開示の実施形態による表示パネル110は、一般領域NA、第1の光学ベゼル領域OBA1、及び第1の光学領域OA1に共通に配置されるカソード電極CEをさらに含むことができる。
【0204】
本開示の実施形態による表示パネル110は、第1の光学領域OA1に配置される第1の発光層EL1、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置される第2の発光層EL2、一般領域NAに配置される第3の発光層EL3、及び第1の光学領域OA1に配置される第4の発光層EL4などを含むことができる。
【0205】
第1~第4の発光層EL4は、同じ色の光を放出する発光層であってもよい。この場合、第1~第4の発光層EL4は、個別に分離して配置してもよく、統合して1つで配置してもよい。
【0206】
図7を参照すると、第1のアノード電極AE1、第1の発光層EL1、及びカソード電極CEによって、第1の発光素子ED1を構成することができ、第2のアノード電極AE2、第2の発光層EL2、及びカソード電極CEによって、第2の発光素子ED2を構成することができ、第3のアノード電極AE3、第3の発光層EL3、及びカソード電極CEによって、第3の発光素子ED3を構成することができ、第4のアノード電極AE4、第4の発光層EL4、及びカソード電極CEによって、第4の発光素子ED4を構成することができる。
【0207】
以下では、
図7のX-Y線に沿った断面構造を、
図8及び
図9を用いてより詳細に説明する。
【0208】
図7のX-Y線が表示された部分は、第1の光学ベゼル領域OBA1と第1の光学領域OA1との境界を基準として、第1の光学ベゼル領域OBA1の一部と、第1の光学領域OA1の一部とを含む。
【0209】
図7のX-Y線が表示された部分は、第1の光学領域OA1に含まれる第1の発光領域EA1及び第4の発光領域EA4、そして第1の光学ベゼル領域OBA1に含まれる第2の発光領域EA2を含むことができる。第1の発光領域EA1、第4の発光領域EA4、及び第2の発光領域EA2は、同じ色の光を放出する発光領域EAの一例である。
【0210】
図8は、本開示の実施形態による表示パネル110の断面図であり、表示パネル110の第1の光学ベゼル領域OBA1及び第1の光学領域OA1の断面図である。ただし、
図8は、
図5と同様に、1:1回路部接続方式が適用された場合の断面図である。
【0211】
図8を参照すると、表示パネル110は、垂直構造から見ると、トランジスタ形成部(transistor forming part)、発光素子形成部(light emitting element forming part)、及び封止部(encapsulation part)を含むことができる。
【0212】
トランジスタ形成部(transistor forming part)は、基板SUB、基板SUB上の第1のバッファ層BUF1、及び第1のバッファ層BUF上に形成される各種のトランジスタDT1、DT2、ストレージキャパシタCst、及び様々な電極又は信号配線を含むことができる。
【0213】
基板SUBは、第1の基板SUB1と第2の基板SUB2とを含むことができ、第1の基板SUB1と第2の基板SUB2との間の中間膜INTLを含むことができる。ここで、例えば、中間膜INTLは、無機膜であり、水分浸透を遮断することができる。
【0214】
第1のバッファ層BUF1は、単一膜でも多重膜でもよい。第1のバッファ層BUF1が多重膜の場合、第1のバッファ層BUF1は、マルチバッファ層MBUF及びアクティブバッファ層ABUFを含むことができる。
【0215】
各種のトランジスタDT1、DT2、ストレージキャパシタCst、及び様々な電極又は信号配線が、第1のバッファ層BUF1上に形成できる。
【0216】
例えば、第1のバッファ層BUF1上に形成されたトランジスタDT1、DT2は、同じ材料で構成され、同じ層に位置することができる。これとは異なり、
図8に示すように、トランジスタDT1、DT2のうち、第1の駆動トランジスタDT1と第2の駆動トランジスタDT2とは、異なる材料で構成され、異なる層に配置されてもよい。
【0217】
図8を参照すると、第1の駆動トランジスタDT1は、第1の光学領域OA1に含まれる第1の発光素子ED1を駆動するための駆動トランジスタDTであり、第2の駆動トランジスタDT2は、第1の光学ベゼル領域OBA1に含まれる第2の発光素子ED2を駆動するための駆動トランジスタDTであり得る。
【0218】
言い換えれば、第1の駆動トランジスタDT1は、第1の光学領域OA1に含まれる第1の発光素子ED1を駆動するための第1のピクセル回路SPC1に含まれる駆動トランジスタであり、第2の駆動トランジスタDT2は、第1の光学ベゼル領域OBA1に含まれる第2の発光素子ED2を駆動するための第2のピクセル回路SPC2に含まれる駆動トランジスタであり得る。
【0219】
第1の駆動トランジスタDT1及び第2の駆動トランジスタDT2の形成に関して説明すると、以下の通りである。
【0220】
第1の駆動トランジスタDT1は、第1のアクティブ層ACT1、第1のゲート電極G1、第1のソース電極S1、及び第1のドレイン電極D1を含むことができる。
【0221】
第2の駆動トランジスタDT2は、第2のアクティブ層ACT2、第2のゲート電極G2、第2のソース電極S2、及び第2のドレイン電極D2を含むことができる。
【0222】
第2の駆動トランジスタDT2の第2のアクティブ層ACT2は、第1の駆動トランジスタDT1の第1のアクティブ層ACT1よりも高く位置することができる。
【0223】
第1の駆動トランジスタDT1の第1のアクティブ層ACT1の下には、第1のバッファ層BUF1が配置され、第2の駆動トランジスタDT2の第2のアクティブ層ACT2の下には、第2のバッファ層BUF2が配置され得る。
【0224】
即ち、第1の駆動トランジスタDT1の第1のアクティブ層ACT1は、第1のバッファ層BUF1上に位置し、第2の駆動トランジスタDT2の第2のアクティブ層ACT2は、第2のバッファ層BUF2上に位置することができる。ここで、第2のバッファ層BUF2は、第1のバッファ層BUF1よりも高く位置してもよい。
【0225】
第1の駆動トランジスタDT1の第1のアクティブ層ACT1は、第1のバッファ層BUF1上に配置され、第1の駆動トランジスタDT1の第1のアクティブ層ACT1上に、第1のゲート絶縁膜GI1が配置され得る。第1のゲート絶縁膜GI1上には、第1の駆動トランジスタDT1の第1のゲート電極G1が配置され、第1の駆動トランジスタDT1の第1のゲート電極G1上には、第1の層間絶縁膜ILD1が配置され得る。
【0226】
ここで、第1の駆動トランジスタDT1の第1のアクティブ層ACT1は、第1のゲート電極G1と重なる第1のチャネル領域、第1のチャネル領域の一方側に位置する第1のソース接続領域、及びチャネル領域の他方側に位置する第1のドレイン接続領域を含むことができる。
【0227】
第1の層間絶縁膜ILD1上には、第2のバッファ層BUF2が配置され得る。
【0228】
第2のバッファ層BUF2上に、第2の駆動トランジスタDT2の第2のアクティブ層ACT2が配置され、第2のアクティブ層ACT2上に、第2のゲート絶縁膜GI2が配置され得る。第2のゲート絶縁膜GI2上に、第2の駆動トランジスタDT2の第2のゲート電極G2が配置され、第2のゲート電極G2上に、第2の層間絶縁膜ILD2が配置され得る。
【0229】
ここで、第2の駆動トランジスタDT2の第2のアクティブ層ACT2は、第2のゲート電極G2と重なる第2のチャネル領域、第2のチャネル領域の一方側に位置する第2のソース接続領域、及びチャネル領域の他方側に位置する第2のドレイン接続領域を含むことができる。
【0230】
第1の駆動トランジスタDT1の第1のソース電極S1及び第1のドレイン電極D1は、第2の層間絶縁膜ILD2上に配置され得る。また、第2の駆動トランジスタDT2の第2のソース電極S2及び第2のドレイン電極D2は、第2の層間絶縁膜ILD2上に配置され得る。
【0231】
第1の駆動トランジスタDT1の第1のソース電極S1及び第1のドレイン電極D1は、第2の層間絶縁膜ILD2、第2のゲート絶縁膜GI2、第2のバッファ層BUF2、第1の層間絶縁膜ILD1、及び第1のゲート絶縁膜GI1の貫通孔を介して、第1のアクティブ層ACT1の第1のソース接続領域及び第1のドレイン接続領域とそれぞれ接続され得る。
【0232】
第2の駆動トランジスタDT2の第2のソース電極S2及び第2のドレイン電極D21は、第2の層間絶縁膜ILD2及び第2のゲート絶縁膜GI2の貫通孔を介して、第2のアクティブ層ACT2の第2のソース接続領域及び第2のドレイン接続領域とそれぞれ接続され得る。
【0233】
図8では、第2のピクセル回路SPC2に含まれる第1の駆動トランジスタDT1と、ストレージキャパシタCstのみが図示され、他のトランジスタは省略されている。また、
図8では、第1のピクセル回路SPC1に含まれる第1の駆動トランジスタDT1のみが示され、他のトランジスタとストレージキャパシタとは、省略されている。
【0234】
図8を参照すると、第2のピクセル回路SPC2に含まれるストレージキャパシタCstは、第1のキャパシタ電極PLT1と、第2のキャパシタ電極PLT2とを含むことができる。
【0235】
第1のキャパシタ電極PLT1は、第2の駆動トランジスタDT2の第2のゲート電極G2と電気的に接続され、第2のキャパシタ電極PLT2は、第2の駆動トランジスタDT2の第2のソース電極S2と電気的に接続できる。
【0236】
一方、
図8を参照すると、第2の駆動トランジスタDT2の第2のアクティブ層ACT2の下に、下部メタルBMLが配置され得る。下部メタルBMLは、第2のアクティブ層ACT2の全部又は一部と重なることができる。
【0237】
例えば、下部メタルBMLは、第2のゲート電極G2と電気的に接続できる。これとは別の例として、下部メタルBMLは、下部から流入される光を遮断するライトシールドとして機能することができる。この場合、下部メタルBMLは、第2のソース電極S2と電気的に接続されてもよい。
【0238】
第1の駆動トランジスタDT1は、第1の光学領域OA1に配置された第1の発光素子ED1を駆動するためのトランジスタであるが、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置されてもよい。
【0239】
第2の駆動トランジスタDT2は、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置された第2の発光素子ED2を駆動するためのトランジスタであり、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置されてもよい。
【0240】
図8を参照すると、第1の駆動トランジスタDT1及び第2の駆動トランジスタDT2上に、第1の平坦化層PLN1が配置され得る。即ち、第1の平坦化層PLN1は、第1の駆動トランジスタDT1の第1のソース電極S1及び第1のドレイン電極D1と、第2の駆動トランジスタDT2の第2のソース電極S2及び第2のドレイン電極D2上に配置され得る。
【0241】
図8を参照すると、第1の平坦化層PLN1上に第1の中継電極RE1及び第2の中継電極RE2が配置され得る。
【0242】
ここで、第1の中継電極RE1は、第1の駆動トランジスタDT1の第1のソース電極S1と、第1の発光素子ED1の第1のアノード電極AE1との間の電気的な接続を中継する電極であってもよい。そして、第2の中継電極RE2は、第2の駆動トランジスタDT2の第2のソース電極S2と、第2の発光素子ED2の第2のアノード電極AE2との間の電気的な接続を中継する電極であってもよい。
【0243】
第1の中継電極RE1は、第1の平坦化層PLN1のホールを介して、第1の駆動トランジスタDT1の第1のソース電極S1と電気的に接続され得る。第2の中継電極RE2は、第1の平坦化層PLN1の他のホールを介して、第2の駆動トランジスタDT2の第2のソース電極S2と電気的に接続され得る。
【0244】
図8を参照すると、第1の中継電極RE1及び第2の中継電極RE2は、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置されてもよい。
【0245】
一方、
図8を参照すると、アノード延長ラインAELは、第1の中継電極RE1と連結されて、第1の光学ベゼル領域OBA1から第1の光学領域OA1に延長され得る。
【0246】
図8を参照すると、アノード延長ラインAELは、第1の中継電極RE1上に形成される金属層として透明材料で構成できる。
【0247】
図8を参照すると、第2の平坦化層PLN2は、第1の中継電極RE1、第2の中継電極RE2、及びアノード延長ラインAELを覆いながら配置され得る。
【0248】
図8を参照すると、発光素子形成部(light emitting element forming part)が、第2の平坦化層PNL2上に位置することができる。
【0249】
図8を参照すると、発光素子形成部は、第2の平坦化層PNL2上に形成された第1の発光素子ED1、第2の発光素子ED2、及び第4の発光素子ED4を含むことができる。
【0250】
図8を参照すると、第1の発光素子ED1及び第4の発光素子ED4は、第1の光学領域OA1に配置され、第2の発光素子ED2は、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置され得る。
【0251】
図8の例では、第1の発光素子ED1、第2の発光素子ED2、及び第4の発光素子ED4は、同じ色の光を放出する発光素子である。以下では、第1の発光素子ED1、第2の発光素子ED2、及び第4の発光素子ED4の各発光層ELは、別途に形成してもよいが、共通に形成されていると仮定する。
【0252】
図8を参照すると、第1の発光素子ED1は、第1のアノード電極AE1、発光層EL、及びカソード電極CEが重なる領域で構成することができる。第2の発光素子ED2は、第2のアノード電極AE2、発光層EL、及びカソード電極CEが重なる領域で構成することができる。第4の発光素子ED4は、第4のアノード電極AE4、発光層EL、及びカソード電極CEが重なる領域で構成することができる。
【0253】
図8を参照すると、第1のアノード電極AE1、第2のアノード電極AE2、及び第4のアノード電極AE4は、第2の平坦化層PLN2上に配置することができる。
【0254】
第2のアノード電極AE2は、第2の平坦化層PLN2のホールを介して、第2の中継電極RE2と接続され得る。
【0255】
第1のアノード電極AE1は、第2の平坦化層PLN2の他のホールを介して、第1の光学ベゼル領域OBA1から第1の光学領域OA1まで延びるアノード延長ラインAELと接続され得る。
【0256】
第4のアノード電極AE4は、第2の平坦化層PLN2のまた別のホールを介して、第1の光学ベゼル領域OBA1から第1の光学領域OA1まで延びる他のアノード延長ラインAELと接続できる。
【0257】
図8を参照すると、バンクBKは、第1のアノード電極AE1、第2のアノード電極AE2、及び第4のアノード電極AE4上に配置することができる。
【0258】
バンクBKは、複数のバンクホールを含むことができ、複数のバンクホールを介して、第1のアノード電極AE1、第2のアノード電極AE2、及び第4のアノード電極AE4のそれぞれの一部が露出する可能性がある。即ち、バンクBKに形成された複数のバンクホールは、第1のアノード電極AE1、第2のアノード電極AE2、及び第4のアノード電極AE4のそれぞれの一部と重なってもよい。
【0259】
図8を参照すると、発光層ELがバンクBK上に配置され得る。発光層ELは、複数のバンクホールを介して、第1のアノード電極AE1の一部、第2のアノード電極AE2の一部、及び第4のアノード電極AE4の一部と接触することができる。
【0260】
図8を参照すると、発光層ELとバンクBKとの間に、少なくとも1つのスペースSPCEが存在してもよい。
【0261】
図8を参照すると、カソード電極CEが発光層EL上に配置され得る。カソード電極CEは、複数のカソードホールCHを含むことができる。カソード電極CEに形成された複数のカソードホールCHは、第1の光学領域OA1に配置され得る。
【0262】
図8に例示される1つのカソードホールCHは、第1の発光領域EA1と第4の発光領域EA4との間に位置するカソードホールである。
【0263】
図8を参照すると、封止部(encapsulation part)がカソード電極CE上に配置され得る。封止部は、カソード電極CE上に形成された封止層ENCAPを含むことができる。
【0264】
図8を参照すると、封止層ENCAPは、封止層ENCAPの下に配置された発光素子ED1、ED2、ED4に、水分や酸素が浸透するのを防止する層であってもよい。特に、封止層ENCAPは、有機膜を含み得る発光層ELに水分又は酸素が浸透することを防止することができる。ここで、封止層ENCAPは、単一膜で構成されてもよく、多重膜で構成されてもよい。
【0265】
図8を参照すると、封止層ENCAPは、第1の封止層PAS1、第2の封止層PCL、及び第3の封止層PAS2を含むことができる。第1の封止層PAS1及び第3の封止層PAS2は、無機膜であってもよく、第2の封止層PCLは、有機膜であってもよい。
【0266】
第2の封止層PCLが、有機膜で構成されることにより、第2の封止層PCLは、平坦化層の役割を果たすこともできる。
【0267】
一方、本開示の実施形態による表示パネル110は、タッチセンサを内蔵することができる。この場合、本開示の実施形態による表示パネル110は、封止層ENCAP上に形成されたタッチセンサ部を含むことができる。
【0268】
図8を参照すると、タッチセンサ部は、タッチセンサメタルTSM及びブリッジメタルBRGを含むことができ、センサバッファ層S-BUF、センサ層間絶縁膜S-ILD、及びセンサ保護層S-PACなどの絶縁膜の構成をさらに含むことができる。
【0269】
センサバッファ層S-BUFは、封止層ENCAP上に配置することができる。ブリッジメタルBRGは、センサバッファ層S-BUF上に配置され、センサ層間絶縁膜S-ILDは、ブリッジメタルBRG上に配置され得る。
【0270】
タッチセンサメタルTSMは、センサ層間絶縁膜S-ILD上に配置することができる。タッチセンサメタルTSMの一部は、センサ層間絶縁膜S-ILDのホールを介して、当該ブリッジメタルBRGと接続されてもよい。
【0271】
図8を参照すると、タッチセンサメタルTSM及びブリッジメタルBRGは、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置することができる。タッチセンサメタルTSM及びブリッジメタルBRGは、第1の光学ベゼル領域OBA1の第2の発光領域EA2と重ならないように配置することができる。
【0272】
複数のタッチセンサメタルTSMは、1つのタッチ電極(又は1つのタッチ電極ライン)を構成することができ、メッシュの形態で配置され、電気的に接続することができる。タッチセンサメタルTSMの一部と、タッチセンサメタルTSMの他の一部は、ブリッジメタルBRGを介して電気的に接続され、1つのタッチ電極(又は1つのタッチ電極ライン)を構成することができる。
【0273】
センサ保護層S-PACは、タッチセンサメタルTSM及びブリッジメタルBRGを覆いながら配置することができる。
【0274】
一方、表示パネル110が、タッチセンサを内蔵するタイプの場合、表示領域DAにおいて、封止層ENCAP上に位置するタッチセンサメタルTSMの少なくとも一部が延びて、封止層ENCAPの外側傾斜面に沿って配置され、封止層ENCAPの外側傾斜面よりも外側に位置するパッドと電気的に接続することができる。ここで、パッドは、非表示領域NDAに配置されてもよく、タッチ駆動回路260が電気的に接続される金属パターンであってもよい。
【0275】
本開示の実施形態による表示パネル110は、第1のアノード電極AE1上に位置するものの、第1のアノード電極AE1の一部を露出させるバンクホールを有するバンクBK、及び、バンクBK上に位置するものの、バンクホールを介して露出された第1のアノード電極AE1の一部と接触する発光層ELをさらに含むことができる。
【0276】
バンクBKに形成されたバンクホールは、複数のカソードホールCHと重ならない場合がある。カソードホールCHがある点では、バンクBKは、陥没又は貫通していない。したがって、カソードホールCHがある点で、バンクBKの下に位置する第2の平坦化層PLN2及び第1の平坦化層PLN1はまた、陥没又は貫通していない。
【0277】
複数のカソードホールCHの下に位置するバンクBKの上面は、損傷を受けずに、平坦な状態であり得る。これは、カソード電極CEに、複数のカソードホールCHを形成する工程により、カソード電極CEの下に位置する絶縁層や金属パターン(電極や配線など)、又は発光層ELが、損傷していないことを意味し得る。
【0278】
カソード電極CEに複数のカソードホールCHを形成する工程について簡単に説明すると、次の通りである。複数のカソードホールCHが形成される位置に、特定のマスクパターンを蒸着しておき、その上にカソード電極材料を蒸着する。これにより、カソード電極材料は、特定のマスクパターンのない領域にのみ蒸着され、複数のカソードホールCHが形成されたカソード電極CEを形成することができる。例えば、特定のマスクパターンは、有機物を含むことができる。カソード電極材料は、マグネシウム-銀(Mg-Ag)合金を含むことができる。
【0279】
一方、複数のカソードホールCHを有するカソード電極CEが形成された後、表示パネル110は、特定のマスクパターンが完全に除去された状態であってもよく、特定のマスクパターンの全部又は一部が残っている状態であってもよい。
【0280】
本開示の実施形態による表示パネル110は、第1の光学領域OA1に配置された第1の発光素子ED1を駆動するために、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置された第1の駆動トランジスタDT1と、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置された第2の発光素子ED2を駆動するために、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置された第2の駆動トランジスタDT2とを含むことができる。
【0281】
本開示の実施形態による表示パネル110は、第1の駆動トランジスタDT1及び第2の駆動トランジスタDT2上に配置される第1の平坦化層PLN1、第1の平坦化層PLN1上に位置し、第1の平坦化層PLN1のホールを介して、第1の駆動トランジスタDT1の第1のソース電極S1と電気的に接続される第1の中継電極RE1、第1の平坦化層PLN1上に位置し、第1の平坦化層PLN1の他のホールを介して、第2の駆動トランジスタDT2の第2のソース電極S2と電気的に接続される第2の中継電極RE2、及び第1の中継電極RE1及び第2の中継電極RE2上に配置される第2の平坦化層PLN2をさらに含むことができる。
【0282】
本開示の実施形態による表示パネル110は、第1の中継電極RE1と第1のアノード電極AE1を接続し、第1の平坦化層PLN1上に位置するアノード延長ラインAELをさらに含むことができる。
【0283】
第2のアノード電極AE2は、第2の平坦化層PLN2のホールを介して、第2の中継電極RE2と電気的に接続され、第1のアノード電極AE1は、第2の平坦化層PLN2の他のホールを介して、アノード延長ラインAELと電気的に接続することができる。
【0284】
アノード延長ラインAELの全部又は一部は、第1の光学領域OA1に配置され、アノード延長ラインAELは、透明材料を含むことができる。
【0285】
第1のピクセル回路SPC1は、第1の発光素子ED1を駆動するための第1の駆動トランジスタDT1を含み、第2のピクセル回路SPC2は、第2の発光素子ED2を駆動するための第2の駆動トランジスタDT2を含むことができる。
【0286】
第1の駆動トランジスタDT1の第1のアクティブ層ACT1と、第2の駆動トランジスタDT2の第2のアクティブ層ACT2とは、異なる層であってもよい。
【0287】
本開示の実施形態による表示パネル110は、基板SUB、基板SUBと第1の駆動トランジスタDT1との間に配置される第1のバッファ層BUF1、及び第1の駆動トランジスタDT1と第2の駆動トランジスタDT2の間に配置される第2のバッファ層BUF2をさらに含むことができる。
【0288】
第1の駆動トランジスタDT1の第1のアクティブ層ACT1と、第2の駆動トランジスタDT2の第2のアクティブACT2とは、互いに異なる半導体材料を含むことができる。
【0289】
例えば、第2の駆動トランジスタDT2の第2のアクティブ層ACT2は、酸化物半導体材料を含むことができる。例えば、酸化物半導体材料は、IGZO(Indium gallium zinc oxide)、IGZTO(Indium gallium zinc tin oxide)、ZnO(zinc oxide)、CdO(cadmium oxide)、InO(indium oxide)、ZTO(zinc tin oxide)、 ZITO(zinc indium tin oxide)などを含むことができる。
【0290】
例えば、第1の駆動トランジスタDT1の第1のアクティブACT1は、第2の駆動トランジスタDT2の第2のアクティブ層ACT2とは異なる半導体材料を含むことができる。
【0291】
例えば、第1の駆動トランジスタDT1の第1のアクティブ層ACT1は、シリコンベースの半導体材料を含むことができる。例えば、シリコンベースの半導体材料は、低温ポリシリコン(LTPS:Low-Temperature Polycrystalline Silicon)などを含むことができる。
【0292】
本開示の実施形態による表示パネル110は、第1の発光素子ED1、第2の発光素子ED2、及び第3の発光素子ED3上の封止層ENCAP、及び封止層ENCAP上のタッチセンサメタルTSMをさらに含むことができる。
【0293】
タッチセンサメタルTSMは、一般領域NAと第1の光学ベゼル領域OBA1とに配置され得る。
【0294】
図8を参照すると、第1の光学領域OA1は、第1の光学電子装置11と重なることができる。第1の光学ベゼル領域OBA1は、第1の光学電子装置11と重ならない場合がある。場合によっては、第1の光学ベゼル領域OBA1の一部は、第1の光学電子装置11と重なってもよい。
【0295】
図8を参照すると、一般領域NAの断面構造は、第1の光学ベゼル領域OBA1の断面構造と同じであり得る。ただし、第1の光学領域OA1に配置された第1の発光素子ED1を駆動するために、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置される第1のピクセル回路SPC1は、一般領域NAに配置されない。
【0296】
図9は、本開示の実施形態による表示パネル110の断面図であり、表示パネル110の第1の光学ベゼル領域OBA1及び第1の光学領域OA1の断面図である。ただし、
図9は、
図6と同様に、1:2回路部接続方式を適用した場合の断面図である。
【0297】
図9の断面図は、
図8の断面図と基本的に同じである。ただし、
図8の断面図は、
図5のような1:1回路部接続方式が適用された場合であり、
図9の断面図は、
図6のような1:2回路部接続方式が適用された場合である点のみで、相違がある。したがって、以下では、
図9の断面構造を説明するにおいて、
図8の断面構造と異なる特徴を中心に説明する。
【0298】
図9を参照すると、第1の光学領域OA1に配置された第1の発光素子ED1と第4の発光素子ED4とは、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置された第1の駆動トランジスタDT1によって同時に駆動され得る。
【0299】
したがって、
図9に示すように、アノード延長ラインAELは、第1のアノード電極AE1と他の第4のアノード電極AE4と電気的にさらに接続されてもよい。即ち、アノード延長ラインAELは、第1の発光素子ED1の第1のアノード電極AE1と第4の発光素子ED4の第4のアノード電極AE4との両方に電気的に接続することができる。
【0300】
図9を参照すると、アノード延長ラインAELは、複数のカソードホールCHのうち第1の発光素子ED1と第4の発光素子ED4との間に位置するカソードホールCHと重なることができる。
【0301】
図9を参照すると、第1の発光素子ED1による第1の発光領域EA1と、第4の発光素子ED4による第4の発光領域EA4とは、同じ色の光を放出する発光領域であってもよい。
【0302】
図10は、本開示の実施形態による表示パネル110において、発光素子EDとピクセル回路SPCとの間の接続構造を示す。
図11は、
図10において、第1の光学領域OA1内の第1の領域Z1に配置された発光素子EDに関連する接続構造を概略的に示している。
図12は、
図10の第1の光学領域OA1内の第2の領域Z2に配置された発光素子EDに関連する接続構造を概略的に示しており、
図13は、
図10の第1の光学ベゼル領域OBA1内の第3の領域Z3に配置された発光素子EDに関連する接続構造を概略的に示している。
【0303】
図10を参照すると、第1の光学領域OA1には、複数の発光素子EDを配置することができる。第1の光学ベゼル領域OBA1には、複数の発光素子EDを含むことができる。
【0304】
図10を参照すると、第1の光学領域OA1は、任意の第1の領域Z1及び第2の領域Z2を含むことができる。第1の光学ベゼル領域OBA1は、任意の第3の領域Z3を含むことができる。
【0305】
図10及び
図11を参照すると、第1の光学領域OA1内の第1の領域Z1には、第1の発光素子群EDG1が配置されてもよい。第1の発光素子群EDG1は、N(Nは、2以上の自然数)個の発光素子ED_R1a、ED_R1b、ED_G1a、ED_G1b、ED_G1c、ED_G1d、ED_B1a、ED_B1bを含むことができる。
【0306】
第1の領域Z1に配置された第1の発光素子群EDG1を駆動するための第1のピクセル回路群SPCG1が、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置され得る。
【0307】
第1のピクセル回路群SPCG1は、M(Mは、1以上でN以下の自然数)個の第1のピクセル回路SPC_R1、SPC_G1、SPC_B1を含むことができる。
【0308】
図10及び
図12を参照すると、第1の光学領域OA1内の第2の領域Z2には、第2の発光素子群EDG2が配置されてもよい。第2の発光素子群EDG2は、N個の発光素子ED_R2a、ED_R2b、ED_G2a、ED_G2b、ED_G2c、ED_G2d、ED_B2a、ED_B2bを含むことができる。
【0309】
第2の領域Z2に配置された第2の発光素子群EDG2を駆動するための第2のピクセル回路群SPCG2が、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置され得る。
【0310】
第2のピクセル回路群SPCG2は、M個の第2のピクセル回路SPC_R2、SPC_G2、SPC_B2を含むことができる。
【0311】
図10及び
図13を参照すると、第1の光学ベゼル領域OBA1内の第3の領域Z3には、第3の発光素子群EDG3が配置されてもよい。第3の発光素子群EDG3は、N個の発光素子ED_R3a、ED_R3b、ED_G3a、ED_G3b、ED_G3c、ED_G3d、ED_B3a、ED_B3bを含むことができる。
【0312】
第3の領域Z3に配置された第3の発光素子群EDG3を駆動するための第3のピクセル回路群SPCG3が、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置され得る。
【0313】
第3のピクセル回路群SPCG3は、M個の第3のピクセル回路SPC_R3、SPC_G3、SPC_B3を含むことができる。
【0314】
第1~第3の領域Z1、Z2、Z3のそれぞれに配置されたN個の発光素子EDは、M(Mは、1以上でN以下の自然数)個のピクセル回路SPCによって駆動することができる。
【0315】
第1の領域Z1、第2の領域Z2、及び第3の領域Z3は、発光素子EDとピクセル回路SPCとの対応関係の観点からの単位領域であってもよい。Nは、単位領域に配置される発光素子EDの数であり、Mは、単位領域に配置される発光素子EDを駆動するためのピクセル回路SPCの数であり得る。
【0316】
例えば、
図10は、Nが8であり、Mが3である場合である。即ち、8個の発光素子EDが、第1~第3の領域Z1、Z2、Z3のそれぞれに配置され得、第1~第3の領域Z1、Z2、Z3のそれぞれに配置された8個の発光素子EDは、3つのピクセル回路SPCによって駆動できる。
【0317】
例えば、8個の発光素子EDは、2個の赤色発光領域にそれぞれ配置される2個の赤色発光素子、4個の緑色発光領域にそれぞれ配置される4個の緑色発光素子、及び2個の青色発光領域にそれぞれ配置される2個の青色発光素子を含むことができる。例えば、3個のピクセル回路SPCは、2個の赤色発光素子を駆動するための1つのピクセル回路、4個の緑色発光素子を駆動するための1つのピクセル回路、及び2個の青色発光素子を駆動するための1つのピクセル回路を含むことができる。
【0318】
図10及び
図11を参照すると、第1のピクセル回路群SPCG1は、第1の赤色ピクセル回路SPC_R1、第1の緑色ピクセル回路SPC_G1、第1の青色ピクセル回路SPC_B1を含むことができる。
【0319】
図10及び
図11を参照すると、第1の赤色ピクセル回路SPC_R1は、駆動トランジスタDT_R1を介して、第1の領域Z1に配置された第1の発光素子群EDG1に含まれる2つの第1の赤色発光素子ED_R1a、ED_R1bを駆動することができる。
【0320】
第1の赤色ピクセル回路SPC_R1は、第1の赤色アノード延長ラインAEL_R1を介して、第1の光学領域OA1の第1の領域Z1に配置された第1の発光素子群EDG1に含まれる2つの第1の赤色発光素子ED_R1a、ED_R1bと電気的に接続することができる。
【0321】
図10及び
図11を参照すると、第1の緑色ピクセル回路SPC_G1は、駆動トランジスタDT_G1を介して、第1の領域Z1に配置された第1の発光素子群EDG1に含まれる4つの第1の緑色発光素子ED_G1a、ED_G1b、ED_G1c、ED_G1dを駆動することができる。
【0322】
第1の緑色ピクセル回路SPC_G1は、第1の緑色アノード延長ラインAEL_G1を介して、第1の光学領域OA1の第1の領域Z1に配置された4個の第1の緑色発光素子ED_G1a、ED_G1b、ED_G1c、ED_G1dと電気的に接続することができる。
【0323】
図10及び
図11を参照すると、第1の青色ピクセル回路SPC_B1は、駆動トランジスタDT_B1を介して、第1の領域Z1に配置された第1の発光素子群EDG1に含まれる2個の第1の青色発光素子ED_B1a、ED_B1bを駆動することができる。
【0324】
第1の青色ピクセル回路SPC_B1は、第1の青色アノード延長ラインAEL_B1を介して、第1の光学領域OA1の第1の領域Z1に配置された2個の第1の青色発光素子ED_B1a、ED_B1bと電気的に接続することができる。
【0325】
図10及び
図12を参照すると、第2のピクセル回路群SPCG2は、第2の赤色ピクセル回路SPC_R2、第2の緑色ピクセル回路SPC_G2、第2の青色ピクセル回路SPC_B2を含むことができる。
【0326】
図10及び
図12を参照すると、第2の赤色ピクセル回路SPC_R2は、駆動トランジスタDT_R2を介して、第2の領域Z2に配置された第2の発光素子群EDG2に含まれる2個の第2の赤色発光素子ED_R2a、ED_R2bを駆動することができる。
【0327】
第2の赤色ピクセル回路SPC_R2は、第2の赤色アノード延長ラインAEL_R2を介して、第1の光学領域OA1の第2の領域Z2に配置された2個の第2の赤色発光素子ED_R2a、ED_R2bと電気的に接続することができる。
【0328】
図10及び
図12を参照すると、第2の緑色ピクセル回路SPC_G2は、駆動トランジスタDT_G2を介して、第2の領域Z2に配置された第2の発光素子群EDG2に含まれる4個の第2の緑色発光素子ED_G2a、ED_G2b、ED_G2c、ED_G2dを駆動することができる。
【0329】
第2の緑色ピクセル回路SPC_G2は、第2の緑色アノード延長ラインAEL_G2を介して、第1の光学領域OA1の第2の領域Z2に配置された4個の第2の緑色発光素子ED_G2a、ED_G2b、ED_G2c、ED_G2dと電気的に接続することができる。
【0330】
図10及び
図12を参照すると、第2の青色ピクセル回路SPC_B2は、駆動トランジスタDT_B2を介して、第2の領域Z2に配置された第2の発光素子群EDG2に含まれる2個の第2の青色発光素子ED_B2a、ED_B2bを駆動することができる。
【0331】
第2の青色ピクセル回路SPC_B2は、第2の青色アノード延長ラインAEL_B2を介して、第1の光学領域OA1の第2の領域Z2に配置された2個の第2の青色発光素子ED_B2a、ED_B2bと電気的に接続することができる。
【0332】
図10及び
図13を参照すると、第3のピクセル回路群SPCG3は、第3の赤色ピクセル回路SPC_R3、第3の緑色ピクセル回路SPC_G3、第3の青色ピクセル回路SPC_B3を含むことができる。
【0333】
図10及び
図13を参照すると、第3の赤色ピクセル回路SPC_R3は、駆動トランジスタDT_R3を介して、第3の領域Z3に配置された第3の発光素子群EDG3に含まれる2個の第3の赤色発光素子ED_R3a、ED_R3bを駆動することができる。
【0334】
第3の赤色ピクセル回路SPC_R3は、第3の赤色アノード延長ラインAEL_R3を介して、第1の光学ベゼル領域OBA1の第3の領域Z3に配置された2個の第3の赤色発光素子ED_R3a、ED_R3bと電気的に接続することができる。
【0335】
図10及び
図13を参照すると、第3の緑色ピクセル回路SPC_G3は、駆動トランジスタDT_G3を介して、第3の領域Z3に配置された第3の発光素子群EDG3に含まれる4個の第3の緑色発光素子ED_G3a、ED_G3b、ED_G3c、ED_G3dを駆動することができる。
【0336】
第3の緑色ピクセル回路SPC_G3は、第3の緑色アノード延長ラインAEL_G3を介して、第1の光学ベゼル領域OBA1の第3の領域Z3に配置された4個の第3の緑色発光素子ED_G3a、ED_G3b、ED_G3c、ED_G3dと電気的に接続することができる。
【0337】
図10及び
図13を参照すると、第3の青色ピクセル回路SPC_B3は、駆動トランジスタDT_B3を介して、第3の領域Z3に配置された第3の発光素子群EDG3に含まれる2個の第3の青色発光素子ED_B3a、ED_B3bを駆動することができる。
【0338】
第3の青色ピクセル回路SPC_B3は、第3の青色アノード延長ラインAEL_B3を介して、第1の光学ベゼル領域OBA1の第3の領域Z3に配置された2個の第3の青色発光素子ED_B3a、ED_B3bと電気的に接続することができる。
【0339】
図10を参照すると、第1の発光素子群EDG1、第2の発光素子群EDG2、第3の発光素子群EDG3、第1のピクセル回路群SPCG1、第2のピクセル回路群SPCG2、及び第3のピクセル回路群SPCG3の各位置に応じて、第1の発光素子群EDG1と、第1のピクセル回路群SPCG1との間の接続のための第1のアノード延長ラインAEL1、第2の発光素子群EDG2と第2のピクセル回路群SPCG2との間の接続のための第2のアノード延長ラインAEL2、及び第3の発光素子群EDG3と第3のピクセル回路群SPCG3との間の接続のための第3のアノード延長ラインAEL3は、異なる長さを持つことができる。
【0340】
第1~第3のアノード延長ラインAEL1、AEL2、AEL3間の長さの偏差は、第1~第3のアノード延長ラインAEL1、AEL2、AEL3間の抵抗の偏差を引き起こす可能性がある。これにより、第1の発光素子群EDG1、第2の発光素子群EDG2、及び第3の発光素子群EDG3間の輝度の偏差が発生することがある。このような輝度の偏差は、画質の低下につながる可能性がある。
【0341】
したがって、本開示の実施形態による表示パネル110は、アノード延長ライン間の長さの偏差を有するにもかかわらず、アノード延長ライン間の抵抗の偏差の補償構造を有することができる。これにより、発光素子EDとピクセル回路SPCとの間の抵抗が、同じであるか、又は実質的に同じであり得る。
【0342】
以下では、本開示の実施形態による表示パネル110において、アノード延長ライン間の抵抗の偏差の補償構造について説明する。
【0343】
図14は、本開示の実施形態による表示パネル110において、アノード延長ラインAEL1、AEL2、AEL3間の抵抗の偏差を補償するための抵抗偏差補償構造を説明するダイアグラムである。
【0344】
図14を参照すると、抵抗偏差補償構造を説明するために、第1の光学領域OA1に配置される第1の発光素子ED1、第1の光学領域OA1に配置される第2の発光素子ED2、及び第1の光学領域OA1又は第1の光学ベゼル領域OBA1に配置される第3の発光素子ED3を例に挙げる。
【0345】
第1の発光素子ED1は、第1のピクセル回路SPC1によって駆動され、第2の発光素子ED2は、第2のピクセル回路SPC2によって駆動され、第3の発光素子ED3は、第3のピクセル回路SPC3によって駆動され得る。ここで、第1のピクセル回路SPC1、第2のピクセル回路SPC2、及び第3のピクセル回路SPC3は、全て第1の光学ベゼル領域OBA1に配置され得る。
【0346】
第1のピクセル回路SPC1と第1の発光素子ED1とは、第1のアノード延長ラインAEL1によって電気的に接続され、第2のピクセル回路SPC2と第2の発光素子ED2とは、第2のアノード延長ラインAEL2によって電気的に接続され、第3のピクセル回路SPC3と第3の発光素子ED3とは、第3のアノード延長ラインAEL3によって電気的に接続され得る。
【0347】
即ち、第1のアノード延長ラインAEL1は、第1の発光素子ED1の第1のアノード電極AE1を、第1のピクセル回路SPC1に接続することができ、第2のアノード延長ラインAEL2は、第2の発光素子ED2の第2のアノード電極AE2を、第2のピクセル回路SPC2に接続することができ、第3のアノード延長ラインAEL3は、第3の発光素子ED3の第3のアノード電極AE3を、第3のピクセル回路SPC3に電気的に接続することができる。
【0348】
図14を参照すると、第1の発光素子ED1の第1のアノード電極AE1は、第1の光学領域OA1に配置することができ、第2の発光素子ED2の第2のアノード電極AE2は、第1の光学領域OA1に配置することができ、第3の発光素子ED3の第3のアノード電極AE3は、第1の光学領域OA1又は第1の光学ベゼル領域OBA1に配置することができる。
【0349】
図14を参照すると、第1の発光素子ED1と第1のピクセル回路SPC1との間の位置関係、第2の発光素子ED2と第2のピクセル回路SPC2との間の位置関係、及び第3の発光素子ED3と第3のピクセル回路SPC3との間の位置関係により、第1のアノード延長ラインAEL1、第2のアノード延長ラインAEL2、及び第3のアノード延長ラインAEL3のうち、第1のアノード延長ラインAEL1の長さが最も長く、第3のアノード延長ラインAEL3の長さが、最も短くてもよい。そして、第2のアノード延長ラインAEL2の長さは、第1のアノード延長ラインAEL1の長さよりも短く、第3のアノード延長ラインAEL3の長さよりも長くてもよい。第1のアノード延長ラインAEL1、第2のアノード延長ラインAEL2、及び第3のアノード延長ラインAEL3は、同じ材料及び同じ線幅を有することができる。第1のアノード延長ラインAEL1、第2のアノード延長ラインAEL2、及び第3のアノード延長ラインAEL3の比抵抗は、同一又は類似であり得る。代替的又は追加的に、第1のアノード延長ラインAEL1、第2のアノード延長ラインAEL2、及び第3のアノード延長ラインAEL3の単位長さ当たりの抵抗は、同じであっても、少なくとも類似していてもよい。比抵抗は、アノード延長ラインAEL1、AEL2、AEL3の材料の固有の特性である。したがって、第1、第2及び第3のアノード延長ラインAEL1、AEL2、AEL3の材料及び線幅が同じである場合、第1、第2及び第3のアノード延長ラインAEL1、AEL2、AEL3の比抵抗及び単位長さ当たりの抵抗は、同じでも実質的に同じでもよい。比抵抗は、AEL材料AEL1、AEL2、AEL3の固有の特性である。すなわち、本願では、第1、第2及び第3のアノード延長ラインAEL1、AEL2、AEL3が全て同一物質(アノード電極物質又はアノード金属)であり、同一線幅を有することを条件とし、その差は、第1、第2及び第3のアノード延長ラインAEL1、AEL2、AEL3間の抵抗値は、第1、第2及び第3のアノード延長ラインAEL1、AEL2、AEL3の長さの差によるものと判断される。
【0350】
これにより、第1のアノード延長ラインAEL1、第2のアノード延長ラインAEL2、及び第3のアノード延長ラインAEL3のうち、第1のアノード延長ラインAEL1の抵抗が最も大きく、第3のアノード延長ラインAEL3の抵抗が、最も小さくてもよい。そして、第2のアノード延長ラインAEL2の抵抗は、第1のアノード延長ラインAEL1の抵抗より小さく、第3のアノード延長ラインAEL3の抵抗より大きくてもよい。
【0351】
いくつかの実施形態では、この問題は、延長線の長さに応じて、1つ以上の延長ライン(アノード延長ライン)の様々な属性のうち1つ以上を調整することによって解決される。ここで、いくつかの属性は、単位長さ当たりの抵抗、断面積(長さ方向に垂直な平面内の線を通る)及び/又は幅を含むことができる。
【0352】
言い換えれば、表示パネルは、光を透過する第1の領域を含み、映像を表示する表示領域、第1の領域に配置された第1の発光素子、第1の領域に配置された第2の発光素子、第1の領域の外部に配置された第1のピクセル回路、及び第1の領域の外部に配置された第2のピクセル回路を含むことができる。表示パネルは、第1の発光素子と第1のピクセル回路とを電気的に接続する第1の延長ラインと、第2の発光素子と第2のピクセル回路とを電気的に接続する第2の延長ラインとをさらに含むことができる。第1の延長ラインの総長は、第2の延長ラインの総長よりも大きく、第1の延長ラインの単位長さ当たりの平均抵抗(すなわち、全体線を考慮)は、第2の延長ラインの単位長さ当たりの平均抵抗より低くてもよい。単位長さ当たりの抵抗は、第1の延長ラインの総抵抗(すなわち、全長の)が、第2の延長ラインの総抵抗と同一であるように選択することができる。単位長さ当たりの抵抗差は、第1の延長ラインの断面積が、第2の延長ラインの断面積よりも大きいように、延長ラインを設計することによって達成することができる。例えば、第1の延長ラインの幅は、第2の延長ラインの幅より大きくてもよい。
【0353】
図14を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110は、抵抗偏差の補償のために、最も大きな抵抗を有する第1のアノード延長ラインAEL1の少なくとも一部と並列に接続された少なくとも1つの第1の補償ラインAUX1をさらに含むことができる。補償ラインは、前述のように、延長ライン自体の単位長さ当たりの抵抗を変化させることに加えて又は代替として提供することができる。
【0354】
第1のピクセル回路SPC1と第1のアノード電極AE1との間の接続経路の総抵抗は、並列に接続された第1のアノード延長ラインAEL1と少なくとも1つの第1の補償ラインAUX1の合成抵抗となる。第1のピクセル回路SPC1と、第1のアノード電極AE1との間の接続経路の総抵抗は、少なくとも1つの第1の補償ラインAUX1が並列に接続されていない第1のアノード延長ラインAEL1の抵抗よりも小さくてもよい。
【0355】
図14を参照すると、第1のアノード電極AE1は、第1の光学領域OA1に配置され、第1の光学領域OA1に配置された第1の発光素子ED1に含まれ得る。
【0356】
図14を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110は、抵抗偏差の補償のために、第2のアノード延長ラインAEL2の少なくとも一部と並列に接続された少なくとも1つの第2の補償ラインAUX2をさらに含むことができる。
【0357】
図14を参照すると、第2のアノード延長ラインAEL2の長さは、第1のアノード延長ラインAEL1の長さより短く、第2のアノード延長ラインAEL2の抵抗も、第1のアノード延長ラインAEL1の抵抗より小さくてもよい。
【0358】
したがって、少なくとも1つの第2の補償ラインAUX2は、少なくとも1つの第1の補償ラインAUX1とは異なる抵抗を有することができる。
【0359】
第2のアノード延長ラインAEL2と、少なくとも1つの第2の補償ラインAUX2との合成抵抗は、第1のアノード延長ラインAEL1と、少なくとも1つの第1の補償ラインAUX1との合成抵抗と同一であるか、又は実質的に同一であり得る。
【0360】
図14を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110では、抵抗偏差の補償のために、第3のアノード延長ラインAEL3には、補償ラインが並列に接続されなくてもよい。例えば、第3のアノード電極AE3が、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置される場合、第3のアノード延長ラインAEL3には、補償ラインが並列に接続されなくてもよい。
【0361】
第3のアノード延長ラインAEL3の抵抗は、第2のアノード延長ラインAEL2と少なくとも1つの第2の補償ラインAUX2の合成抵抗(並列抵抗)と、第1のアノード延長ラインAEL1と少なくとも1つの第1の補償ラインAUX1の合成抵抗(並列抵抗)と同じであるか、又は実質的に同じであり得る。
【0362】
図15は、本開示の実施形態による表示パネル110において、アノード延長ライン間の抵抗偏差を補償するための抵抗偏差補償構造の一例を簡単に示すダイアグラムである。
【0363】
図15を参照すると、少なくとも1つの第1の補償ラインAUX1は、金属ラインMTLを含むか、又は金属ラインMTL及び半導体材料ラインATL1、ATL2を含むことができる。ここで、半導体材料ラインATL1、ATL2は、導体化された半導体材料を含むことができる。導体化された半導体材料は、イオン注入工程を通じて、特定のドーパントがドープされた半導体材料であり得る。例えば、特定のドーパントは、III族元素(例えば、ホウ素(B))又はV族元素(例えば、リン(P))を含み得る。第1の半導体材料ラインATL1に含まれる第1の半導体材料は、酸化物半導体材料を含むことができ、第2の半導体材料ラインATL2に含まれる第2の半導体材料は、シリコン系半導体材料(例えば、LTPS)を含むことができる。あるいは、第1の半導体材料ラインATL1に含まれる第1の半導体材料は、シリコン系半導体材料(例えば、LTPS)を含み、第2の半導体材料ラインATL2に含まれる第2の半導体材料は、酸化物半導体材料を含むことができる。シリコン系半導体材料(例えば、LTPS)を導電するために使用されるドーパントは、酸化物半導体材料を導電するために使用されるドーパントとは異なってもよい。例えば、シリコン系半導体材料を導電する際に使用されるドーパントは、V族元素(例えば、リン(P))を含むことができ、酸化物半導体材料を導電する際に使用されるドーパントは、III族元素(例えば、ホウ素(B))を含むことができる。
【0364】
例えば、
図15に示すように、第1の補償ラインAUX1の構成は、3つのケース(Case 1, Case 2, Case 3)があってもよい。
【0365】
図15を参照すると、ケース1の場合、第1の補償ラインAUX1は、金属ラインMTLであり得る。
【0366】
図15を参照すると、ケース2の場合、第1の補償ラインAUX1は、金属ラインMTLと第1の半導体材料ラインATL1とを含むことができる。
【0367】
金属ラインMTLと第1の半導体材料ラインATL1とは、直列に接続されても、並列に接続されてもよい。
【0368】
金属ラインMTLと第1の半導体材料ラインATL1とは、直列に接続される場合、第1のアノード延長ラインAEL1の第1のライン区間が、直列に接続された金属ラインMTL及び第1の半導体材料ラインATL1と並列に接続されてもよい。
【0369】
金属ラインMTLと第1の半導体材料ラインATL1とは、並列に接続される場合、第1のアノード延長ラインAEL1の第1のライン区間と金属ラインMTLが並列に接続され、第1のアノード延長ラインAEL1の第1のライン区間と第1の半導体材料ラインATL1が並列に接続されてもよい。
【0370】
又は、金属ラインMTLと第1の半導体材料ラインATL1とは、第1のアノード延長ラインAEL1の異なる部分と並列に接続されてもよい。この場合、第1のアノード延長ラインAEL1の第1のライン区間と金属ラインMTLが並列に接続され、第1のアノード延長ラインAEL1の第2のライン区間と第1の半導体材料ラインATL1が、並列に接続されてもよい。ここで、第1のライン区間と第2のライン区間の第1のアノード延長ラインAEL1の互いに異なる部分であってもよい。
【0371】
図15を参照すると、ケース3の場合、第1の補償ラインAUX1は、金属ラインMTLと第2の半導体材料ラインATL2とを含むことができる。
【0372】
金属ラインMTLと第2の半導体材料ラインATL2とは、直列に接続されても、並列に接続されてもよい。
【0373】
金属ラインMTLと第2の半導体材料ラインATL2とは、直列に接続される場合、第1のアノード延長ラインAEL1の第1のライン区間は、直列に接続された金属ラインMTL及び第2の半導体材料ラインATL2と並列に接続されてもよい。
【0374】
金属ラインMTLと第2の半導体材料ラインATL2とは、並列に接続される場合、第1のアノード延長ラインAEL1の第1のライン区間と金属ラインMTLが並列に接続され、第1のアノード延長ラインAEL1の第1のライン区間と第2の半導体材料ラインATL2が、並列に接続されてもよい。
【0375】
又は、金属ラインMTLと第2の半導体材料ラインATL2とは、第1のアノード延長ラインAEL1の異なる部分と並列に接続されてもよい。この場合、第1のアノード延長ラインAEL1の第1のライン区間と金属ラインMTLが並列に接続され、第1のアノード延長ラインAEL1の第2のライン区間と第2の半導体材料ラインATL2が、並列に接続されてもよい。ここで、第1のライン区間と第2のライン区間の第1のアノード延長ラインAEL1の互いに異なる部分であってもよい。
【0376】
図15を参照すると、第1のアノード延長ラインAEL1の全部又は一部は、第1の光学領域OA1に配置することができる。
【0377】
図15を参照すると、少なくとも1つの第1の補償ラインAUX1の全部又は一部は、第1の光学領域OA1に配置することができる。場合によっては、少なくとも1つの第1の補償ラインAUX1の一部は、第1の光学ベゼル領域OBA1に配置することができる。
【0378】
図15を参照すると、第1の半導体材料ラインATL1に含まれる第1の半導体材料と、第2の半導体材料ラインATL2に含まれる第2の半導体材料とは、異なってもよい。例えば、第1の半導体材料は、酸化物半導体材料を含み、第2の半導体材料は、シリコン系半導体材料(例えば、LTPS(Low-temperature polycrystalline silicon))を含むことができる。逆に、例えば、第1の半導体材料は、シリコン系半導体材料(例えば、LTPS(Low-temperature polycrystalline silicon))を含み、第2の半導体材料は、酸化物半導体材料を含むことができる。
【0379】
以下では、
図15を参照して簡単に説明した抵抗偏差補償構造の垂直構造の例を説明するために、
図16を参照して、抵抗偏差構造を形成することに関連するレイヤースタック(Layer stack)について簡単に説明する。
【0380】
図16は、本開示の実施形態による表示パネル110において、アノード延長ライン間の抵抗偏差を補償するための抵抗偏差補償構造のためのレイヤースタックを示す。
【0381】
図16を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110は、複数の絶縁層を含むことができる。例えば、下から、基板SUB、第1のバッファ層BUF1、第1のゲート絶縁膜GI1、第1の層間絶縁膜ILD1、第2のバッファ層BUF2、第2のゲート絶縁膜GI2、第2の層間絶縁膜ILD2、第1の平坦化層PLN1、第2の平坦化層PLN2、第3の平坦化層PLN3、及び第4の平坦化層PLN4を順に配置することができる。
【0382】
参考として、
図8及び
図9では、第3の平坦化層PLN3及び第4の平坦化層PLN4は、示されていないが、第2の平坦化層PLN2上に、第3の平坦化層PLN3及び第4の平坦化層PLN4をさらに配置することができる。
【0383】
図16を参照すると、本開示の実施形態による表示パネル110は、第1のアクティブ層1710、第2のアクティブ層1720、第1の金属層1730、第2の金属層1740、第1の透明導電性材料層1750、第2の透明導電性材料層1760、及びアノード電極材料層1770を含むことができる。
【0384】
第1のアクティブ層1710は、第1のバッファ層BUF1と第1のゲート絶縁膜GI1との間に配置され、第1の半導体材料を含むことができ、補償ラインAUXに含まれる第1の半導体材料ラインATL1を形成することができる層であり得る。
【0385】
第2のアクティブ層1720は、第2のバッファ層BUF2と第2のゲート絶縁膜GI2との間に配置され、第2の半導体材料を含むことができ、補償ラインAUXに含まれる第2の半導体材料ラインATL2を形成することができる層であり得る。
【0386】
第1の金属層1730は、第2の層間絶縁膜ILD2と第1の平坦化層PLN1との間に配置することができ、補償ラインAUXに含まれる金属ラインMTLを形成することができる層であり得る。例えば、第1の金属層1730は、トランジスタのソース-ドレイン電極が形成される第1のソース-ドレイン材料層であり得る。
【0387】
第2の金属層1740は、第1の平坦化層PLN1と第2の平坦化層PLN3との間に配置することができ、補償ラインAUXに含まれる金属ラインMTLを形成することができる層であり得る。例えば、第2の金属層1740は、トランジスタのソース-ドレイン電極が形成される第2のソース-ドレイン材料層であり得る。
【0388】
第1の透明導電性材料層1750は、第2の平坦化層PLN2と第3の平坦化層PLN3との間に配置することができ、アノード延長ラインAELを形成することができる層であり得る。例えば、第1の透明導電性材料層1750は、透明導電性酸化物を含むことができ、例えば、透明導電性酸化物は、IZO(Indium Zinc Oxide)、ITO(Indium Tin Oxide)、IGZO(Indium-Gallium-Zinc Oxide)、ZnO(Zinc Oxide)、AZO(Aluminum-doped Zinc Oxide)、GZO(Gallium-doped Zinc Oxide)、ATO(Antimony Tin Oxide)、FTO (Flourine-doped Transparent Oxides)などのうち1つ以上を含むことができる。
【0389】
第2の透明導電性材料層1760は、第3の平坦化層PLN3と第4の平坦化層PLN4との間に配置することができ、アノード延長ラインAELを形成することができる層であり得る。
【0390】
例えば、第1の透明導電性材料層1750は、透明導電性酸化物を含むことができ、例えば、透明導電性酸化物は、IZO(Indium Zinc Oxide)、ITO(Indium Tin Oxide)、IGZO(Indium-Gallium-Zinc Oxide) 、ZnO(Zinc Oxide)、AZO(Aluminum-doped Zinc Oxide)、GZO(Gallium-doped Zinc Oxide)、ATO(Antimony Tin Oxide)、FTO(Flourine-doped Transparent Oxides)などのうち1つ以上を含むことができる。
【0391】
アノード電極材料層1770は、第4の平坦化層PLN4上に配置することができる。
【0392】
以下では、抵抗偏差補償構造の垂直構造の例を説明するために、垂直構造に対応する平面構造を、
図17を参照して説明する。
【0393】
図17は、本開示の実施形態による表示パネル110において、アノード延長ライン間の抵抗偏差を補償するための抵抗偏差補償構造を説明するための平面図である。
【0394】
図17を参照すると、第1の光学ベゼル領域OBA1には、ピクセル回路群SPCGが配置され、ピクセル回路群SPCGは、赤色ピクセル回路SPC_R、緑色ピクセル回路SPC_G、及び青色ピクセル回路SPC_Bを含むことができる。ここで、「赤色ピクセル回路、緑色ピクセル回路、及び青色ピクセル回路」において、「赤色、緑色、青色」は、ピクセル回路を区別するための基材である。
【0395】
図17を参照すると、複数の赤色発光素子ED_R、複数の緑色発光素子ED_G、及び複数の青色発光素子ED_Bが、第1の光学領域OA1に配置され得る。ここで、「赤色発光素子、緑色発光素子、及び青色発光素子」において、「赤色、緑色、青色」は、ピクセル回路を区別するための基材である。
【0396】
図17を参照すると、赤色ピクセル回路SPC_Rは、赤色アノード延長ラインAEL_Rを介して、第1及び第2の赤色発光素子ED_R1、ED_R2のうち少なくとも1つに接続され得る。ここで、第1及び第2の赤色発光素子ED_R1、ED_R2は、赤色発光素子ED_Rのうち列方向(又は行方向)に隣接する赤色発光素子ED_Rであってもよい。
【0397】
例えば、赤色ピクセル回路SPC_Rは、赤色アノード延長ラインAEL_Rを介して、第1の赤色発光素子ED_R1に接続されてもよく、第1及び第2の赤色発光素子ED_R1、ED_R2に接続されてもよい。ここで、「赤色アノード電極ライン」における「赤色」は、他のアノード電極ラインと区別するための基材である。
【0398】
これにより、赤色ピクセル回路SPC_Rは、赤色アノード延長ラインAEL_Rを介して、第1の赤色発光素子ED_R1の第1の赤色アノード電極AE_R1と接続されてもよく、第1及び第2の赤色発光素子ED_R1、ED_R2の第1及び第2の赤色アノード電極AE_R1、AE_R2と接続されてもよい。ここで、「赤色アノード電極」における「赤色」は、他のアノード電極と区別するための基材である。
【0399】
図17を参照すると、赤色アノード延長ラインAEL_Rは、第1の赤色発光素子ED_R1の下に配置することができる。赤色アノード延長ラインAEL_Rは、第1の接続点で第1の赤色発光素子ED_R1と電気的に接続することができる。
【0400】
図17を参照すると、抵抗偏差を補償するための補償ラインAUXは、赤色アノード延長ラインAEL_Rの下に配置することができる。補償ラインAUXは、少なくとも2つのコンタクトホールCNTを介して、赤色アノード延長ラインAEL_Rと並列に接続されてもよい。例えば、補償ラインAUXは、第1の赤色発光素子ED_R1と重なってもよい。
【0401】
図17を参照すると、緑色ピクセル回路SPC_Gは、緑色アノード延長ラインAEL_Gを介して、第1~第4の緑色発光素子ED_G1、ED_G2、ED_G3、ED_G4のうち少なくとも1つと接続され得る。ここで、第1~第4の緑色発光素子ED_G1、ED_G2、ED_G3、ED_G4は、緑色発光素子ED_Gのうち列方向(又は行方向)に隣接する緑色発光素子ED_Gであってもよい。
【0402】
例えば、緑色ピクセル回路SPC_Gは、緑色アノード延長ラインAEL_Gを介して、第1の緑色発光素子ED_G1と接続されても、又は第1~第4の緑色発光素子ED_G1、ED_G2、ED_G3、ED_G4のうち2つ以上と接続されてもよい。ここで、「緑色アノード電極ライン」における「緑色」は、他のアノード電極ラインと区別するための基材である。
【0403】
これにより、緑色ピクセル回路SPC_Gは、緑色アノード延長ラインAEL_Gを介して、第1の緑色発光素子ED_G1の第1の緑色アノード電極AE_G1と接続されるか、又は第1~第4の緑色発光素子ED_G1、ED_G2、ED_G3、ED_G4の第1~第4の緑色アノード電極AE_G1、AE_G2、AE_G3、AE_G4のうち2つ以上と接続され得る。ここで、「緑色アノード電極」における「緑色」は、他のアノード電極と区別するための基材である。
【0404】
図17を参照すると、緑色アノード延長ラインAEL_Gは、第1の緑色発光素子ED_G1の下に配置することができる。緑色アノード延長ラインAEL_Gは、第1の接続点で第1の緑色発光素子ED_G1と電気的に接続することができる。
【0405】
図17を参照すると、抵抗偏差を補償するための補償ラインAUXは、緑色アノード延長ラインAEL_Gの下に配置することができる。補償ラインAUXは、少なくとも2つのコンタクトホールCNTを介して、緑色アノード延長ラインAEL_Gと並列に接続されてもよい。例えば、補償ラインAUXは、第1の緑色発光素子ED_G1と重なってもよい。
【0406】
図17を参照すると、青色ピクセル回路SPC_Bは、青色アノード延長ラインAEL_Bを介して、第1及び第2の青色発光素子ED_B1、ED_B2のうち少なくとも1つに接続され得る。ここで、第1及び第2の青色発光素子ED_B1、ED_B2は、青色発光素子ED_Bのうち列方向(又は行方向)に隣接する青色発光素子ED_Bであってもよい。
【0407】
例えば、青色ピクセル回路SPC_Bは、青色アノード延長ラインAEL_Bを介して、第1の青色発光素子ED_B1に接続されてもよく、第1及び第2の青色発光素子ED_B1、ED_B2に接続されてもよい。ここで、「青色アノード電極ライン」における「青色」は、他のアノード電極ラインと区別するための基材である。
【0408】
これにより、青色ピクセル回路SPC_Bは、青色アノード延長ラインAEL_Bを介して、第1の青色発光素子ED_B1の第1の青色アノード電極AE_B1と接続されるか、又は第1及び第2の青色発光素子ED_B1、ED_B2の第1及び第2の青色アノード電極AE_B1、AE_B2と接続され得る。ここで、「青色アノード電極」における「青色」は、他のアノード電極と区別するための基材である。
【0409】
図17を参照すると、青色アノード延長ラインAEL_Bは、第1の青色発光素子ED_B1の下に配置することができる。青色アノード延長ラインAEL_Bは、第1の接続点で第1の青色発光素子ED_B1と電気的に接続することができる。
【0410】
図17を参照すると、抵抗偏差を補償するための補償ラインAUXは、青色アノード延長ラインAEL_Bの下に配置することができる。補償ラインAUXは、少なくとも2つのコンタクトホールCNTを介して、青色アノード延長ラインAEL_Bと並列に接続されてもよい。例えば、補償ラインAUXは、第1の青色発光素子ED_B1と重なることができる。
【0411】
以下では、
図17のA-A’切断線に沿った垂直構造の様々な例を
図15のケース1、2及び3のそれぞれについて見てみる。
【0412】
【0413】
図18a、
図18b、
図18c、及び
図18dは、
図17の赤色ピクセル回路SPC_Rが、第1の赤色発光素子ED_R1を駆動する場合の断面図であり、
図19a、
図19b、
図19c、及び
図19dは、
図17の赤色ピクセル回路SPC_Rが、第1の赤色発光素子ED_R1及び第2の赤色発光素子ED_R2を駆動する場合の断面図である。
【0414】
以下では、説明の便宜上、
図17の赤色アノード延長ラインAEL_Rを、単にアノード延長ラインAEL_Rと記載し、
図17の第1及び第2の赤色アノード電極AE_R1、AE_R2を、第1及び第2の赤色アノード電極AE_R1、AE_R2と簡単に記載する。第1及び第2の赤色アノード電極AE_R1、AE_R2の間に、他のアノード電極AE_Bを配置することができる。
【0415】
図18a、
図18b、
図18c、及び
図18dを参照すると、アノード延長ラインAEL_Rの少なくとも一部は、第1の光学領域OA1に配置されてもよい。したがって、アノード延長ラインAEL_Rは、第1の透明導電性材料層1750内に配置された第1の透明ラインTL1を含むことができる。
【0416】
図18a、
図18b、
図18c、及び
図18dを参照すると、アノード延長ラインAEL_Rは、第2の透明導電性材料層1760内に配置された第2の透明ラインTL2をさらに含むことができる。
【0417】
図18a、
図18b、
図18c、及び
図18dを参照すると、第2の透明ラインTL2は、第1の透明ラインTL1よりも第1のアノード電極AE_R1により近くに位置することができる。即ち、第2の透明ラインTL2を有する層は、第1の透明ラインTL1を有する層よりも第1のアノード電極AE_R1を有する層に近くてもよい。本明細書では、「~に近く」という用語は、「表示装置の層の厚さ方向により近く」を意味すると理解することができる。
【0418】
図18a、
図18b、
図18c、及び
図18dを参照すると、第1の接続点CP_R1において、第2の透明ラインTL2は、第4の平坦化層PLN4のホールを介して、第1のアノード電極AE_R1と接続され得る。
【0419】
図18a、
図18b、
図18c、及び
図18dを参照すると、第2の透明ラインTL2は、第3の平坦化層PLN3のホールを介して、第1の透明ラインTL1と接続され得る。したがって、第2の透明ラインTL2は、アノード電極AE_R1と第1の透明ラインTL1との間のバッファ層又はバッファ接続部として機能し、アノード電極AE_R1と第1の透明ラインTL1との間の接続信頼度及び/又は品質を向上させる。
【0420】
図18a、
図18b、
図18c、及び
図18dを参照すると、少なくとも1つの補償ラインAUXは、第2の金属層1740内に位置する第2の金属ラインMTL2を含むことができる。1つ又はそれ以上の補償点CMPにおいて、第2の金属ラインMTL2は、第1の透明ラインTL1と並列に接続されてもよい。
【0421】
図18c及び
図18dを参照すると、少なくとも1つの補償ラインAUXは、第1の金属層1730内に位置する第1の金属ラインMTL1をさらに含むことができる。1つ又はそれ以上の補償点CMPにおいて、第1の金属ラインMTL1は、第2の金属ラインMTL2と並列に接続されてもよい。
【0422】
図18dを参照すると、金属ラインMTL1、MTL2のうち少なくとも1つは、残りとは異なる長さ又は異なる幅を有することができる。
【0423】
第1の金属ラインMTL1の2点が、第1の透明ラインTL1の2点に対応して接続されることにより、第1の金属ラインMTL1と、第1の透明ラインTL1とを並列に接続することができる。ここで、2点は、互いに離れている。2点の離隔距離は、抵抗偏差補償量によって異なってもよい。
【0424】
第2の金属ラインMTL2の2点が、第1の金属ラインMTL1の2点に対応して接続されることにより、第2の金属ラインMTL2と第1の金属ラインMTL1とは、並列に接続することができる。ここで、2点は、互いに離れている。2点の離隔距離は、抵抗偏差補償量によって異なってもよい。したがって、2点間に延びる補償ラインは、必要な補償量によって異なる長さを有してもよい。
【0425】
図18a、
図18b、
図18c、及び
図18dを参照すると、少なくとも1つの補償ラインAUXは、第1のアノード電極AE_R1又は第1のアノード電極AE_R1と異なるアノード電極AE_R2、AE_Bと重なることができる。
【0426】
前述のように、
図18a、
図18b、
図18c、及び
図18dは、
図17の赤色ピクセル回路SPC_Rが、第1の赤色発光素子ED_R1を駆動する場合の断面図であり、
図19a、
図19b、
図19c、及び
図19dは、
図17の赤色ピクセル回路SPC_Rが、第1の赤色発光素子ED_R1及び第2の赤色発光素子ED_R2を駆動する場合の断面図である。
【0427】
したがって、
図19a、
図19b、
図19c、及び
図19dを参照すると、第2の透明ラインTL2は、第1の接続点CP_R1で第1のアノード電極AE_R1に接続され、第2の接続点CP_R2で第2のアノード電極AE_R2に接続され得る。
【0428】
【0429】
図20a、
図20b、
図22a、及び
図22bは、
図17の赤色ピクセル回路SPC_Rが、第1の赤色発光素子ED_R1を駆動する場合の断面図であり、
図21a、
図21b、
図23a及び
図23bは、
図17の赤色ピクセル回路SPC_Rが、第1の赤色発光素子ED_R1及び第2の赤色発光素子ED_R2を駆動する場合の断面図である。
【0430】
【0431】
【0432】
図20a、
図20b、
図21a、
図21b、
図22a、
図22b、
図23a及び
図23bを参照すると、少なくとも1つの補償ラインAUXは、第1のアクティブ層1710の第1の半導体材料が導体化された第1の半導体材料ラインATL1、及び、第2のアクティブ層1720の第2の半導体材料が導体化された第2の半導体材料ラインATL2のうち少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0433】
第1の半導体材料と第2の半導体材料とは、互いに異なっていてもよい。例えば、第1の半導体材料は、酸化物半導体材料を含み、第2の半導体材料は、シリコン系半導体材料(例えば、LTPS(Low-temperature polycrystalline silicon))を含むことができる。逆に、例えば、第1の半導体材料は、シリコン系半導体材料(例えば、LTPS(Low-temperature polycrystalline silicon))を含み、第2の半導体材料は、酸化物半導体材料を含んでもよい。
【0434】
図20a及び
図20bを参照すると、第2の半導体材料ラインATL2は、第2の半導体材料を含むことができ、第1の金属層1730の下部に位置する第2のアクティブ層1720に配置することができる。
【0435】
例えば、第2のアクティブ層1720を構成する第2の半導体材料は、酸化物半導体材料を含むことができる。第2のアクティブ層1720を構成する第2の半導体材料は、あるピクセル回路SPCに含まれるトランジスタのアクティブ層(例えば、
図8の駆動トランジスタDT2のアクティブ層ACT2)に含まれてもよい。
【0436】
図20a及び
図20bを参照すると、第2の透明ラインTL2は、第1の接続点CP_R1で第1のアノード電極AE_R1と接続され得る。
【0437】
図21a及び
図21bを参照すると、第2の透明ラインTL2は、第1の接続点CP_R1で第1のアノード電極AE_R1と接続され、第2の接続点CP_R2で第2のアノード電極AE_R2と接続され得る。
【0438】
図22a及び
図22bを参照すると、第1の半導体材料ラインATL1は、第1の半導体材料を含むことができ、第1の金属層1730の下部に位置する第1のアクティブ層1710に配置することができる。
【0439】
例えば、第1のアクティブ層1710を構成する第1の半導体材料は、酸化物半導体材料とは異なるシリコン系の半導体材料を含むことができる。第1のアクティブ層1710を構成する第1の半導体材料は、あるピクセル回路SPCに含まれるトランジスタのアクティブ層(例えば、
図8の駆動トランジスタDT1のアクティブ層ACT1)に含まれてもよい。
【0440】
図22a及び
図22bを参照すると、第2の透明ラインTL2は、第1の接続点CP_R1で第1のアノード電極AE_R1と接続され得る。
【0441】
図23a及び
図23bを参照すると、第2の透明ラインTL2は、第1の接続点CP_R1で第1のアノード電極AE_R1に接続され、第2の接続点CP_R2で第2のアノード電極AE_R2に接続され得る。
【0442】
図20a及び
図20bを参照すると、1つ以上の補償点CMPにおいて、第1の透明ラインTL1は、第2の金属ラインMTL2と並列に接続され、第2の金属ラインMTL2は、第1の金属ラインMTL1と並列に接続され、第1の金属ラインMTL1は、第2の半導体材料ラインATL2と並列に接続され得る。
【0443】
図22a及び
図22bを参照すると、1つ以上の補償点CMPにおいて、第1の透明ラインTL1は、第2の金属ラインMTL2と並列に接続され、第2の金属ラインMTL2は、第1の金属ラインMTL1と並列に接続され、第1の金属ラインMTL1は、第2の半導体材料ラインATL2と並列に接続され得る。
【0444】
図18c及び
図18dを参照すると、少なくとも1つの補償ラインAUXは、第1の金属層1730内に位置する第1の金属ラインMTL1をさらに含むことができる。1つ以上の補償点CMPにおいて、第1の金属線MTL1は、第2の金属ラインMTL2と並列に接続され得る。
【0445】
図24は、本開示の実施形態による表示パネル110において、アノード延長ライン間の抵抗偏差を補償するための抵抗偏差補償構造に利用される様々なコンタクトホールを重ねて示すダイアグラムである。
【0446】
図24を参照すると、抵抗偏差補償構造を形成するために、様々な絶縁層(平坦化層)PLN1、PLN2、PLN3、PLN4、GI2/ILD2、GI1/ILD1/BUF2のうち少なくとも1つの絶縁層のホール(コンタクトホール)を利用することができる。
【0447】
図24を参照すると、第4の平坦化層PLN4は、第2の透明ラインTL2とアノード電極AEとの間の接続のために、コンタクトホールCNT_PLN4を含むことができる。
【0448】
図24を参照すると、第3の平坦化層PLN3は、第2の透明ラインTL2と第1の透明ラインTL1との間の接続のために、コンタクトホールCNT_PLN3を含むことができる。
【0449】
図24を参照すると、第2の平坦化層PLN2は、第1の透明ラインTL1と第2の金属ラインMTL2との間の接続のために、コンタクトホールCNT_PLN2を含むことができる。
【0450】
図24を参照すると、第1の平坦化層PLN1は、第2の金属ラインMTL2と第1の金属ラインMTL1との間の接続のために、コンタクトホールCNT_PLN1を含むことができる。
【0451】
図24を参照すると、第1の金属ラインMTL1と第2の半導体材料ラインATL2との間の接続のために、第2のゲート絶縁膜GI2及び第2の層間絶縁膜ILD2の両方を貫通するコンタクトホールCNT_Oを形成することができる。
【0452】
図24を参照すると、第1の金属ラインMTL1と第1の半導体材料ラインATL1との間の接続のために、第2のゲート絶縁膜GI2、第2の層間絶縁膜ILD2、第1のゲート絶縁膜GI1、第1の層間絶縁膜ILD1及び第2のバッファ層BUF2の全てを貫通するコンタクトホールCNT_Lを形成することができる。
【0453】
図24を参照すると、コンタクトホールを介して接続される点が、基板SUBに近いほど、コンタクトホールのサイズが大きくなる可能性がある。1つのコンタクトホールが複数の絶縁層を貫通して形成される場合、即ち、複数の絶縁層のそれぞれのホールが重畳されて、1つのコンタクトホールが形成される場合、基板に近い絶縁層のホール径が大きくなることがある。例えば、複数の絶縁層は、第4の平坦化層PLN4、第3の平坦化層PLN3、第2の平坦化層PLN2、第1の平坦化層PLN1、第2のゲート絶縁膜GI2、第2の層間絶縁膜ILD2、第1のゲート絶縁膜GI1、第1の層間絶縁膜ILD1、及び第2のバッファ層BUF2のうち少なくとも2つを含むことができる。
【0454】
以上では、第1の光学電子装置11と重なる第1の光学領域OA1の観点から、いくつかの特徴を見てみた。以下では、第2の光学電子装置12と重なる第2の光学領域OA2の観点から様々な特徴を見ていく。
【0455】
図25は、本開示の実施形態による表示パネル110において、第1タイプの第2の光学領域OA2とその周辺の一般領域NAとを概略的に示す。
【0456】
図25を参照すると、表示領域DAは、第1の光学領域OA1に隣接する位置に、第2の光学領域OA2をさらに含むことができる。第2の光学領域OA2も、第1の光学領域OA1と同様に、第1タイプ(アノード延長タイプ)で構成することができる。
【0457】
この場合、表示領域DAは、第2の光学領域OA2と一般領域NAとの間の第2の光学ベゼル領域OBA2をさらに含むことができる。
【0458】
第1の光学領域OA1及び第2の光学領域OA2のそれぞれには、2つ以上の発光素子EDが配置され得る。
【0459】
第1の光学領域OA1及び第2の光学領域OA2のそれぞれには、トランジスタが配置されない。第2の光学領域OA2に配置された2つ以上の発光素子EDを駆動するためのピクセル回路SPCは、第2の光学ベゼル領域OBA2に配置されてもよい。
【0460】
図5~
図24を参照して説明した全ての内容は、第2の光学領域OA2と第2の光学ベゼル領域OBA2とに同様に適用することができる。ただし、第2の光学領域OA2の透過率(例えば、単位面積当たりの透過率)は、第1の光学領域OA1の透過率と異なっていてもよい。
【0461】
図26は、本開示の実施形態による表示パネル110において、第2タイプの第2の光学領域OA2とその周辺の一般領域NAとを概略的に示す。
【0462】
図26を参照すると、表示領域DAは、第2の光学領域OA2を含むことができる。第2の光学領域OA2が、第2タイプの構造を有する場合、第2の光学領域OA2は、複数の透過領域TA2と非透過領域NTAとを含むことができる。ここで、第2タイプは、ホールタイプとも呼ばれる。
【0463】
第2の光学領域OA2において、非透過領域NTAは、複数の透過領域TA2を除いた領域であってもよい。
【0464】
図26を参照すると、非透過領域NTAは、複数の発光領域EAを含むことができる。複数の発光領域EAのための複数の発光素子EDが、非透過領域NTAに配置されてもよい。
【0465】
また、複数の発光素子EDを駆動するための複数のピクセル回路SPCが、非透過領域NTAに配置され得る。即ち、第2の光学領域OA2には、複数のピクセル回路SPCが配置されてもよい。これは、第1の光学領域OA1に複数のピクセル回路SPCが配置されない点と異なる。
【0466】
したがって、第1の光学領域OA1には、トランジスタDT、ST及びストレージキャパシタCstが配置されず、第2の光学領域OA2には、トランジスタDT、ST及びストレージキャパシタCstが配置され得る。
【0467】
即ち、第1の光学領域OA1には、2つ以上の発光素子EDが配置され、第2の光学領域OA2の非透過領域NTAに、2以上の発光素子EDが配置され得る。これに対して、第1の光学領域OA1には、トランジスタが配置されず、第2の光学領域OA2には、トランジスタが配置されてもよい。
【0468】
図26を参照すると、第2の光学領域OA2における発光領域EAの配列は、一般領域NAにおける発光領域EAの配列と同じであってもよく、第1の光学領域OA1における発光領域EAの配置と同じであってもよい。
【0469】
また、
図26を参照すると、第2の光学領域OA2に含まれる複数の発光領域EAのそれぞれの面積は、一般領域NAに含まれる複数の発光領域EAのそれぞれの面積と同一であってもよく、所定の範囲内で異なっていてもよい。
【0470】
さらに、第2の光学領域OA2に含まれる複数の発光領域EAのそれぞれの面積は、第1の光学領域OA1に含まれる複数の発光領域EAのそれぞれの面積と同一であってもよく、所定の範囲内で異なっていてもよい。ここで、所定の範囲は、工程変動を考慮して設定された範囲の値であってもよい。
【0471】
第1の光学領域OA1の全部又は一部は、第1の光学電子装置11と重なってもよく、第2の光学領域OA2の全部又は一部は、第2の光学電子装置12と重なってもよい。
【0472】
第1の光学領域OA1の透過率と、第2の光学領域OA2の透過率とは、一般領域NAの透過率より高くてもよい。
【0473】
例えば、第1の光学電子装置11は、カメラであり、第2の光学電子装置12は、カメラとは異なるセンサであり得る。
【0474】
例えば、第1の光学電子装置11は、可視光線を受光して所定の動作を行う装置であってもよく、第2の光学電子装置12は、可視光線とは異なる光線(例えば、赤外線、紫外線)を受光して所定の動作を行う装置であってもよい。
【0475】
例えば、第1の光学電子装置11が、第2の光学電子装置12よりも多くの光量を必要とする装置である場合、第1の光学領域OA1の透過率は、第2の光学領域OA2の透過率以上であり得る。
【0476】
図27は、本開示の実施形態による表示パネル110において、第2タイプの第2の光学領域OA2の平面図である。
【0477】
図27を参照すると、第2の光学領域OA2が第2タイプの場合、第2の光学領域OA2は、非透過領域NTAと、非透過領域NTAを除いた第2の透過領域TA2とを含むことができる。
【0478】
非透過領域NTAは、複数の発光領域EAを含むことができる。
【0479】
複数の発光領域EAのそれぞれには、発光素子EDを配置することができる。
【0480】
発光素子EDを駆動するためのピクセル回路SPCは、非透過領域NTAに配置することができる。
【0481】
第2タイプの第2の光学領域OA2内では、発光素子EDとピクセル回路SPCとが一部重なることがある。
【0482】
第2タイプの第2の光学領域OA2の場合、データラインDLとゲートラインGLとは、第2の光学領域OA2を通過することができる。
図27では、ゲートラインGLは、省略されており、データラインDLの各々が、列方向に延びるとき、ゲートラインGLのそれぞれは、行方向に延びてもよい。
【0483】
データラインDLとゲートラインGLとは、第2の光学領域OA2内で第2の透過領域TA2を回避しながら配置することができる。すなわち、データラインDLと、ゲートラインGLとは、第2の透過領域TA2を横切らなくてもよい。
【0484】
データラインDLとゲートラインGLとは、第2の光学領域OA2に配置されたピクセル回路SPCに接続することができる。
【0485】
以上で説明した本開示の実施形態を簡単に説明すると、以下の通りである。
【0486】
本開示の実施形態による表示装置は、画像を表示することができる表示領域に含まれ、透過可能な第1の光学領域;表示領域に含まれ、第1の光学領域の外側に位置する一般領域;表示領域に含まれ、第1の光学領域と一般領域との間に位置する第1の光学ベゼル領域;第1の光学領域に配置され、第1の発光素子の第1のアノード電極;第1の光学ベゼル領域に配置される第1のピクセル回路;第1のアノード電極と第1のピクセル回路を電気的に接続する第1のアノード延長ライン;及び第1のアノード延長ラインの少なくとも一部と並列に接続される少なくとも1つの第1の補償ラインを含むことができる。
【0487】
第1の光学ベゼル領域には、トランジスタが配置され、第1の光学領域には、トランジスタが配置されなくてもよい。
【0488】
第1のアノード延長ラインの少なくとも一部は、第1の光学領域に配置され、第1のアノード延長ラインは、第1の透明ラインを含むことができる。
【0489】
第1のアノード延長ラインは、第2の透明ラインをさらに含み得る。第2の透明ラインは、第1の透明ラインよりも第1のアノード電極により近くに位置することができる。
【0490】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、金属ラインを含むか、又は金属ライン及び半導体材料ラインを含むことができる。半導体材料ラインは、導体化された半導体材料を含むことができる。
【0491】
表示装置は、基板、基板上の第1の金属層、第1の金属層上の第1の平坦化層、第1の平坦化層上の第2の金属層、第2の金属層上の第2の平坦化層、及び第2の平坦化層上の透明導電性材料層をさらに含むことができる。
【0492】
第1のアノード延長ラインは、透明導電性材料層内に配置される第1の透明ラインを含むことができる。
【0493】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、第2の金属層内に位置する金属ラインを含むことができる。
【0494】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、第1の金属層内に位置する金属ラインをさらに含み得る。
【0495】
表示装置は、第1の金属層の下部に位置するアクティブ層をさらに含むことができる。
【0496】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、アクティブ層の半導体材料が導体化された半導体材料ラインをさらに含むことができる。少なくとも1つの第1の補償ラインは、アクティブ層に配置された半導体材料ラインをさらに含み、半導体材料ラインは、導電状態で表示領域にトランジスタのチャネルを形成するための半導体材料と同じ半導体材料を含むことができる。
【0497】
表示装置は、基板上の第1のバッファ層、第1のバッファ層上の第1のアクティブ層、第1のアクティブ層上の第2のバッファ層、第2のバッファ層上の第2のアクティブ層、及び第2のアクティブ層上のゲート絶縁膜をさらに含むことができる。
【0498】
第1の金属層は、ゲート絶縁膜上に配置することができる。
【0499】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、第1のアクティブ層の第1の半導体材料が導体化された第1の半導体材料ライン、及び、第2のアクティブ層の第2の半導体材料が導体化された第2の半導体材料ラインのうち少なくとも1つをさらに含み得る。
【0500】
第4の半導体材料と第2の半導体材料とは、互いに異なっていてもよい。
【0501】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、第1のアノード電極又は第1のアノード電極と異なるアノード電極と重なり得る。
【0502】
表示装置は、第1の光学領域に配置される第2のアノード電極、第1の光学ベゼル領域に配置される第2のピクセル回路、及び第2のアノード電極と第2のピクセル回路を電気的に接続する第2のアノード延長ラインをさらに含むことができる。
【0503】
第2のアノード延長ラインは、第1のアノード延長ラインよりも短い長さを有することができる。
【0504】
表示装置は、第2のアノード延長ラインの少なくとも一部と並列に接続される少なくとも1つの第2の補償ラインをさらに含むことができる。少なくとも1つの第2の補償ラインは、少なくとも1つの第1の補償ラインとは異なる抵抗を有することができる。
【0505】
表示装置は、第1の光学ベゼル領域に配置される第3のアノード電極、第1の光学ベゼル領域に配置される第3のピクセル回路、及び第3のアノード電極と第3のピクセル回路を電気的に接続する第3のアノード延長ラインをさらに含み得る。第3のアノード延長ラインは、第1のアノード延長ラインよりも短い長さを有することができる。
【0506】
第3のアノード延長ラインには、補償ラインが並列に接続されなくてもよい。
【0507】
表示装置は、一般領域、第1の光学ベゼル領域、及び第1の光学領域に共通に配置されるカソード電極をさらに含むことができる。カソード電極は、第1の光学領域内に位置する複数のカソードホールを含むことができる。
【0508】
表示装置は、第1のアノード電極上に位置するが、第1のアノード電極の一部を露出させるバンクホールを有するバンク、及びバンク上に位置するが、バンクホールを介して露出した第1のアノード電極の一部と接触する発光層をさらに含むことができる。
【0509】
カソード電極は、発光層上に配置することができる。
【0510】
複数のカソードホールの下に位置するバンクの上面は、凹んでいるか、又はエッチングされずに、平らな状態であり得る。
【0511】
表示装置は、カソード電極上の封止層と、封止層上のタッチセンサメタルとをさらに含むことができる。
【0512】
タッチセンサメタルは、一般領域と第1の光学ベゼル領域に配置することができる。
【0513】
表示装置は、第1の光学領域と重なる第1の光学電子装置をさらに含むことができる。
【0514】
第1の光学電子装置は、第1の光学領域を透過する光を受光し、受光した光を用いて、所定の動作を実行することができる。ここで、第1の光学電子装置によって受光される光は、可視光線、赤外線、又は紫外線であり得る。
【0515】
表示装置は、表示領域に含まれる第2の光学領域をさらに含むことができる。第2の光学領域が第1タイプの場合、表示装置は、第2光学領域と一般領域との間の第2の光学ベゼル領域をさらに含むことができる。
【0516】
第1の光学領域及び第2の光学領域のそれぞれには、2つ以上の発光素子を配置することができる。第1の光学領域及び第2の光学領域のそれぞれには、トランジスタが配置されなくてもよい。
【0517】
表示装置は、表示領域に含まれる第2の光学領域をさらに含むことができる。第2の光学領域が第2タイプの場合、第2の光学領域は、2つ以上の透過領域と非透過領域とを含むことができる。
【0518】
第1の光学領域には、2つ以上の発光素子を配置することができる。第2の光学領域の非透過領域に、2つ以上の発光素子を配置することができる。
【0519】
第1の光学領域には、トランジスタが配置されなくてもよい。第2の光学領域には、トランジスタを配置することができる。
【0520】
本開示の実施形態による表示パネルは、透過可能な光学領域を含み、画像を表示することができる表示領域、光学領域(第1の光学領域又は第2の光学領域)に配置される発光素子、光学領域の外側に配置されるピクセル回路、発光素子とピクセル回路を電気的に接続する延長ライン、及び延長ラインの少なくとも一部に接続される少なくとも1つの補償ラインを含むことができる。ここで、延長ラインは、前記のアノード延長ラインと対応することができる。
【0521】
表示パネルにおいて、光学領域には、トランジスタが配置されなくてもよい。
【0522】
延長ラインの少なくとも一部は、光学領域に配置され、延長ラインは、透明ラインを含むことができる。
【0523】
少なくとも1つの補償ラインは、金属ラインを含むことができる。
【0524】
少なくとも1つの補償ラインは、金属ラインと半導体材料ラインとを含むことができる。ここで、半導体材料ラインは、導体化された半導体材料を含むことができる。
【0525】
本開示の実施形態は、画像を表示することができる表示領域に含まれ、透過可能な第1の領域;表示領域に含まれ、第1の光学領域の外側に位置する一般領域;表示領域に含まれ、第1の領域と一般領域との間に位置する第2の領域;第1の領域に配置される第1の発光素子の第1のアノード電極;第2の領域に配置される第1のピクセル回路;第1のアノード電極と第1のピクセル回路とを電気的に接続する第1のアノード延長ライン;及び第1のアノード延長ラインの少なくとも一部に接続される少なくとも1つの第1の補償ラインを含むことができる。
【0526】
第2の領域には、トランジスタが配置され、第1の領域には、トランジスタが配置されなくてもよい。
【0527】
第1のアノード延長ラインの少なくとも一部は、第1の領域に配置され、第1のアノード延長ラインは、第1の透明ラインを含むことができる。
【0528】
選択的に、第1のアノード延長ラインは、第2の透明ラインをさらに含み、第2の透明ラインは、第1の透明ラインよりも第1のアノード電極により近くに位置してもよい。
【0529】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、金属ライン、及び半導体材料ラインのうち少なくとも1つを含むことができる。半導体材料ラインは、導体化された半導体材料を含むことができる。
【0530】
表示装置は、基板;基板上の第1の金属層;第1の金属層上の第1の平坦化層;第1の平坦化層上の第2の金属層;第2の金属層上の第2の平坦化層;及び第2の平坦化層上の透明導電性材料層をさらに含むことができる。
【0531】
第1のアノード延長ラインは、透明導電性材料層内に配置される第1の透明ラインを含むことができる。
【0532】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、第2の金属層内に位置する金属ラインを含むことができる。
【0533】
選択的に、少なくとも1つの第1の補償ラインは、第1の金属層内に位置する金属ラインをさらに含むことができる。
【0534】
表示装置は、第1の金属層の下部に位置するアクティブ層をさらに含むことができる。
【0535】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、アクティブ層内に配置された半導体材料ラインをさらに含むことができる。
【0536】
半導体材料ラインは、表示領域内のトランジスタのチャネルを形成するための半導体材料と同じ半導体材料を導電性状態で含むことができる。
【0537】
表示装置は、基板上の第1のバッファ層;第1のバッファ層上の第1のアクティブ層;第1のアクティブ層上の第2のバッファ層;第2のバッファ層上の第2のアクティブ層;及び第2のアクティブ層上のゲート絶縁膜をさらに含むことができる。
【0538】
第1の金属層は、ゲート絶縁膜上に位置することができる。
【0539】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、第1のアクティブ層の第1の半導体材料が導体化された第1の半導体材料ラインと、第2のアクティブ層の第2の半導体材料が導体化された第2の半導体材料ラインのうち少なくとも1つをさらに含むことができる。
【0540】
選択的に、第1の半導体材料と第2の半導体材料とは、互いに異なっていてもよい。
【0541】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、第1のアノード電極及び第1のアノード電極とは異なる1つ以上の他のアノード電極のうち少なくとも1つと重なってもよい。
【0542】
表示装置は、第1の領域に配置される第のアノード電極;第2の領域に配置される第2のピクセル回路;及び第2のアノード電極と第2のピクセル回路とを電気的に接続する第2のアノード延長ラインをさらに含むことができる。
【0543】
第2のアノード延長ラインは、第1のアノード延長ラインよりも短い長さを有することができる。
【0544】
表示装置は、第2のアノード延長ラインの少なくとも一部に接続される少なくとも1つの第2の補償ラインをさらに含むことができる。
【0545】
少なくとも1つの第2の補償ラインは、少なくとも1つの第1の補償ラインとは異なる抵抗を有することができる。
【0546】
選択的に、第2の補償ラインは、第2のアノード延長ラインと並列に電気的に接続することができる。
【0547】
表示装置は、第2の領域に配置される第3のアノード電極;第2の領域に配置される第3のピクセル回路;第3のアノード電極と第3のピクセル回路とを電気的に接続する第3のアノード延長ラインをさらに含むことができる。
【0548】
第3のアノード延長ラインは、第1のアノード延長ラインよりも短い長さを有することができる。
【0549】
選択的に、第3のアノード延長ラインには、補償ラインが並列に接続されなくてもよい。
【0550】
表示装置は、一般領域、第2の領域、及び第1の領域に共通に配置されたカソード電極をさらに含むことができる。
【0551】
カソード電極は、第1の領域内に位置する複数のカソードホールを含むことができる。
【0552】
表示装置は、第1の領域と重なる第1の光学電子装置をさらに含むことができる。
【0553】
第1の光学電子装置は、第1の領域を透過する光を受光し、受光した光を用いて、所定の動作を実行することができる。第1の光学電子装置によって受光される光は、可視光線、赤外線、又は紫外線であり得る。
【0554】
表示装置は、表示領域に含まれる第3の領域をさらに含むことができる。
【0555】
第3の領域は、2つ以上の透過領域と非透過領域とを含むことができる。
【0556】
第1の領域には、2つ以上の発光素子が配置され、第3の領域の非透過領域に2つ以上の発光素子が配置され、第1の領域には、トランジスタが配置されず、第3の領域には、トランジスタが配置されてもよい。
【0557】
少なくとも1つの第1の補償ラインは、第1のアノード延長ラインと並列に電気的に接続することができる。
【0558】
本開示の実施形態による表示パネルは、透過可能な光学領域を含み、1つ以上の画像を表示することができる表示領域;光学領域に配置される発光素子;光学領域の外側に配置されるピクセル回路;発光素子とピクセル回路とを電気的に接続する延長ライン;及び延長ラインの少なくとも一部に接続される少なくとも1つの補償ラインを含むことができる。
【0559】
光学領域には、トランジスタは配置されず、延長ラインの少なくとも一部は、光学領域に配置され、延長ラインは、透明ラインを含むことができる。
【0560】
以上に説明した本明細書の実施形態によれば、表示装置の前面で光学電子装置が露出せずに、光学電子装置が、正常に光(例えば、可視光線、赤外線、又は紫外線など)を受光することができる光透過構造を有する表示パネル及び表示装置を提供することができる。
【0561】
また、本明細書の実施形態によれば、透過可能な光学領域には、発光素子のみが配置され、光学領域内の発光素子を駆動するためのピクセル回路を、光学領域の外側領域(例えば、光学ベゼル領域、一般領域)に配置することにより、光学領域の透過率をさらに向上させることができる。
【0562】
さらに、本明細書の実施形態によれば、透過可能な光学領域に配置された発光素子と、光学領域の外側領域(例えば、光学ベゼル領域、一般領域)に配置されたピクセル回路(ピクセル回路に含まれるトランジスタ)を、透明材料のアノード延長ラインに接続することで、光学領域の透過率をさらに向上させることができる。
【0563】
また、本明細書の実施形態によれば、大きな抵抗を有するアノード延長ラインに、補償ラインを並列に接続することによって、アノード延長ライン間の抵抗偏差を補償することができ、これにより画質を改善することができる。
【0564】
なお、本明細書の実施形態によれば、光学領域のカソード電極に複数のカソードホールが形成され、光学領域の透過率をさらに向上させつつも、カソードホール形成工程によって、複数のカソードホールの周辺が、損傷又は変化しないという効果がある。
【0565】
本明細書の効果は、前記の効果に限定されず、他の言及されていない効果は、本明細書の記載から当業者には明確に理解されるであろう。
【0566】
以上、添付図面を参照して、本明細書の実施形態をさらに詳細に説明したが、本明細書は、必ずしもこのような実施形態に限定されるものではなく、本明細書の技術思想から逸脱しない範囲内で、様々に変形実施することができる。したがって、本明細書に開示された実施形態は、本明細書の技術思想を限定するのではなく、説明するためのものであり、そのような実施形態によって、本明細書の技術思想の範囲を限定するものではない。したがって、以上で説明した実施形態は、すべての点で例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。
【符号の説明】
【0567】
100 表示装置
110 表示パネル