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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-01
(45)【発行日】2024-08-09
(54)【発明の名称】システム、方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/231 20110101AFI20240802BHJP
   H04N 21/2187 20110101ALI20240802BHJP
   H04N 23/60 20230101ALI20240802BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20240802BHJP
【FI】
H04N21/231
H04N21/2187
H04N23/60 300
H04N7/18 U
【請求項の数】 25
(21)【出願番号】P 2023177777
(22)【出願日】2023-10-13
【審査請求日】2023-10-13
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515029558
【氏名又は名称】セーフィー株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 敦志
(72)【発明者】
【氏名】神田 舞
(72)【発明者】
【氏名】秦野 拓哉
(72)【発明者】
【氏名】冨田 直紀
(72)【発明者】
【氏名】ヨウ ロウセン
(72)【発明者】
【氏名】沖 総一朗
(72)【発明者】
【氏名】大場 悠介
(72)【発明者】
【氏名】池田 和志
(72)【発明者】
【氏名】鞆 翔太郎
(72)【発明者】
【氏名】渡部 可鈴
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 彰吾
(72)【発明者】
【氏名】前島 崇
(72)【発明者】
【氏名】石川 貴夫
(72)【発明者】
【氏名】光田 光弘
(72)【発明者】
【氏名】山谷 群
(72)【発明者】
【氏名】小熊 辰徳
【審査官】大西 宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-107655(JP,A)
【文献】特開2019-062267(JP,A)
【文献】特開2020-092295(JP,A)
【文献】特開2022-153838(JP,A)
【文献】特表2022-527682(JP,A)
【文献】特許第7279241(JP,B1)
【文献】米国特許出願公開第2014/0375818(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0195979(US,A1)
【文献】国際公開第2015/136796(WO,A1)
【文献】国際公開第2022/034814(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00 -21/858
H04N 23/40 -23/76
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムであって、
複数のカメラそれぞれについて、カメラを示す情報と、当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報と、を対応づけて登録し、
前記複数のカメラそれぞれについて、前記カメラを示す情報と前記モード情報との対応に基づいて、前記カメラの動作モードを判断し、
前記複数のカメラのうち動作モードが前記ローカルモードであると判断されたカメラについて、録画時に、前記映像を前記カメラの記憶部又は前記カメラと同じローカルネットワークに属する外部記憶装置に記録し、再生時に、前記映像を前記記憶部又は前記外部記憶装置から読み出す、
システム。
【請求項2】
カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムであって、
複数のカメラそれぞれについて、カメラを示す情報と、当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報と、を対応づけて登録し、
前記複数のカメラそれぞれについて、前記カメラを示す情報と前記モード情報との対応に基づいて、前記カメラの動作モードを判断し、
前記複数のカメラのうち動作モードが前記クラウドモードであると判断されたカメラについて、録画時に、前記映像をクラウドサーバに記録し、再生時に、前記映像を前記クラウドサーバから読み出す、
システム。
【請求項3】
前記複数のカメラのうち動作モードが前記ローカルモードであると判断されたカメラについて、前記情報端末が前記カメラと同じローカルネットワークに属する場合、再生時に、前記映像を、クラウドサーバを介さずに読み出す、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数のカメラのうち動作モードが前記ローカルモードであると判断されたカメラについて、前記情報端末が前記カメラと同じローカルネットワークに属さない場合、再生時に、前記映像を、クラウドサーバを介して読み出す、
請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記モード情報をクラウドサーバに記録し、
モードの判断を前記クラウドサーバで実行する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項6】
当該システムのユーザを認証するための認証情報をクラウドサーバに記録し、
前記ユーザの認証を前記クラウドサーバで実行する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項7】
前記カメラを外部システムと連携させるための外部システム情報をクラウドサーバに記録し、
前記カメラを前記外部システムと連携させるための処理を前記クラウドサーバで実行する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項8】
前記カメラが検出したイベントに関するイベント情報をクラウドサーバに記録する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項9】
前記映像と共にタイムラインを表示し、
前記イベント情報に基づき、前記イベントに対応するオブジェクトを前記タイムラインに表示する、
請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記タイムラインにおいて、表示可能な映像が存在する時間帯を識別可能に表示し、
前記オブジェクトは、前記時間帯であるか否かに関わらず表示する、
請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記複数のカメラそれぞれに対応するオブジェクトを表示する際に、前記ローカルモードのカメラに対応するオブジェクトと、前記クラウドモードのカメラに対応するオブジェクトとを、同一の画面上に表示する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項12】
前記画面において、前記ローカルモードのカメラに対応するオブジェクトと、前記クラウドモードのカメラに対応するオブジェクトと、を識別可能に表示する、
請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記複数のカメラそれぞれに対応するオブジェクトを表示する際に、前記ローカルモードのカメラに対応するオブジェクト、又は、前記クラウドモードのカメラに対応するオブジェクトの何れかを、絞り込んで表示する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項14】
前記映像の同時視聴ユーザ数をカウントし、
前記同時視聴ユーザ数が閾値に達した場合に、前記映像の視聴を制限する、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項15】
前記カウント及び前記制限は、前記カメラの動作モードが前記ローカルモードである場合に行う、
請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
カメラで撮像した映像を情報端末で表示する方法であって、
複数のカメラそれぞれについて、カメラを示す情報と、当該カメラの動作モードが、ローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報と、を対応づけて登録することと、
前記複数のカメラそれぞれについて、前記カメラを示す情報と前記モード情報との対応に基づいて、前記カメラの動作モードを判断することと、
前記複数のカメラのうち動作モードが前記ローカルモードであると判断されたカメラについて、録画時に、前記映像を前記カメラの記憶部又は前記カメラと同じローカルネットワークに属する外部記憶装置に記録し、再生時に、前記映像を前記記憶部又は前記外部記憶装置から読み出すことと、を含む、
方法。
【請求項17】
カメラで撮像した映像を情報端末で表示する方法であって、
複数のカメラそれぞれについて、カメラを示す情報と、当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報と、を対応づけて登録することと、
前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断することと、
前記複数のカメラのうち動作モードが前記クラウドモードであると判断されたカメラについて、録画時に、前記映像をクラウドサーバに記録し、再生時に、前記映像を前記クラウドサーバから読み出すことと、を含む、
方法。
【請求項18】
カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムを構成する少なくとも1つのプロセッサを動作させるためのプログラムであって、前記少なくとも1つのプロセッサに、
複数のカメラそれぞれについて、カメラを示す情報と、当該カメラの動作モードが、ローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報と、を対応づけて登録することと、
前記複数のカメラそれぞれについて、前記カメラを示す情報と前記モード情報との対応に基づいて、前記カメラの動作モードを判断することと、
前記複数のカメラのうち動作モードが前記ローカルモードであると判断されたカメラについて、録画時に、前記映像を前記カメラの記憶部又は前記カメラと同じローカルネットワークに属する外部記憶装置に記録し、再生時に、前記映像を前記記憶部又は前記外部記憶装置から読み出すことと、を実行させる、
プログラム。
【請求項19】
カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムを構成する少なくとも1つのプロセッサを動作させるためのプログラムであって、前記少なとも1つのプロセッサに、
複数のカメラそれぞれについて、カメラを示す情報と、当該カメラの動作モードが、ローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報と、を対応づけて登録することと、
前記複数のカメラそれぞれについて、前記カメラを示す情報と前記モード情報との対応に基づいて、前記カメラの動作モードを判断することと、
前記複数のカメラのうち動作モードが前記クラウドモードであると判断されたカメラについて、録画時に、前記映像をクラウドサーバに記録し、再生時に、前記映像を前記クラウドサーバから読み出すことと、を実行させる、
プログラム。
【請求項20】
カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムであって、
カメラごとに、当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録し、
前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断し、
前記カメラの動作モードが前記ローカルモードであると判断した場合、録画時に、前記映像を前記カメラの記憶部又は前記カメラと同じローカルネットワークに属する外部記憶装置に記録し、再生時に、前記映像を前記記憶部又は前記外部記憶装置から読み出し、
前記カメラが検出したイベントに関するイベント情報をクラウドサーバに記録し、
前記映像と共にタイムラインを表示し、
前記イベント情報に基づき、前記イベントに対応するオブジェクトを前記タイムラインに表示し、
前記タイムラインにおいて、表示可能な映像が存在する時間帯を識別可能に表示し、
前記オブジェクトは、前記時間帯であるか否かに関わらず表示する、
システム。
【請求項21】
カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムであって、
カメラごとに、当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録し、
前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断し、
前記カメラの動作モードが前記クラウドモードであると判断した場合、録画時に、前記映像をクラウドサーバに記録し、再生時に、前記映像を前記クラウドサーバから読み出し、
前記カメラが検出したイベントに関するイベント情報をクラウドサーバに記録し、
前記映像と共にタイムラインを表示し、
前記イベント情報に基づき、前記イベントに対応するオブジェクトを前記タイムラインに表示し、
前記タイムラインにおいて、表示可能な映像が存在する時間帯を識別可能に表示し、
前記オブジェクトは、前記時間帯であるか否かに関わらず表示する、
システム。
【請求項22】
カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムであって、
カメラごとに、当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録し、
前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断し、
前記カメラの動作モードが前記ローカルモードであると判断した場合、録画時に、前記映像を前記カメラの記憶部又は前記カメラと同じローカルネットワークに属する外部記憶装置に記録し、再生時に、前記映像を前記記憶部又は前記外部記憶装置から読み出し、
複数のカメラのそれぞれに対応するオブジェクトを一覧表示する際に、動作モードが前記ローカルモードであるカメラに対応するオブジェクトと、動作モードがクラウドモードであるカメラに対応するオブジェクトとを、同一の画面上に表示し、
前記画面において、動作モードが前記ローカルモードであるカメラに対応するオブジェクトと、動作モードが前記クラウドモードであるカメラに対応するオブジェクトと、を識別可能に表示する、
システム。
【請求項23】
カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムであって、
カメラごとに、当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録し、
前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断し、
前記カメラの動作モードが前記クラウドモードであると判断した場合、録画時に、前記映像をクラウドサーバに記録し、再生時に、前記映像を前記クラウドサーバから読み出し、
複数のカメラのそれぞれに対応するオブジェクトを一覧表示する際に、動作モードが前記ローカルモードであるカメラに対応するオブジェクトと、動作モードがクラウドモードであるカメラに対応するオブジェクトとを、同一の画面上に表示し、
前記画面において、動作モードが前記ローカルモードであるカメラに対応するオブジェクトと、動作モードが前記クラウドモードであるカメラに対応するオブジェクトと、を識別可能に表示する、
システム。
【請求項24】
カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムであって、
カメラごとに、当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録し、
前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断し、
前記カメラの動作モードが前記ローカルモードであると判断した場合、録画時に、前記映像を前記カメラの記憶部又は前記カメラと同じローカルネットワークに属する外部記憶装置に記録し、再生時に、前記映像を前記記憶部又は前記外部記憶装置から読み出し、
複数のカメラのそれぞれに対応するオブジェクトを一覧表示する際に、動作モードが前記ローカルモードであるカメラに対応するオブジェクトと、動作モードがクラウドモードであるカメラに対応するオブジェクトとを、画面上に表示し、
前記画面において、動作モードが前記ローカルモードであるカメラに対応するオブジェクト、又は、動作モードが前記クラウドモードであるカメラに対応するオブジェクトの何れかを、絞り込んで表示する、
システム。
【請求項25】
カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムであって、
カメラごとに、当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録し、
前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断し、
前記カメラの動作モードが前記クラウドモードであると判断した場合、録画時に、前記映像をクラウドサーバに記録し、再生時に、前記映像を前記クラウドサーバから読み出し、
複数のカメラのそれぞれに対応するオブジェクトを一覧表示する際に、動作モードが前記ローカルモードであるカメラに対応するオブジェクトと、動作モードがクラウドモードであるカメラに対応するオブジェクトとを、画面上に表示し、
前記画面において、動作モードが前記ローカルモードであるカメラに対応するオブジェクト、又は、動作モードが前記クラウドモードであるカメラに対応するオブジェクトの何れかを、絞り込んで表示する、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステム、方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、クラウドカメラの利用が広まっている。クラウドカメラとは、カメラで撮像した映像をクラウド(サーバ)に記録し、その映像を例えばPC(Personal Computer)やスマートフォンなどの情報端末で表示するシステムである。
【0003】
従来のオンプレカメラ(撮像した映像をカメラ本体又は同一ネットワーク上の記憶装置に記憶させるもの)と比較したクラウドカメラのメリットとしては、映像のセキュリティが強化されると共に、ユーザはいつでも、どこでも、どんな端末からでも映像を視聴でき、利便性が高い点が挙げられる。また、クラウドカメラを用いた場合、クラウド上で映像を解析することにより、様々な現場のDXを推進するためのソリューション等を提供することも可能となる。例えば、特許文献1には、クラウドカメラを用いて店舗における不正返金を防止する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特許第7265072号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
クラウドカメラは、映像をクラウドにアップロードするので、ネットワーク帯域を消費する。そのため、クラウドカメラの設置台数が多くなると、ネットワーク帯域が圧迫され、その結果、他の情報端末において通信遅延が生じ得る。また、最悪の場合には、ネットワークがダウンするといった事態も生じ得る。
【0006】
また、クラウドカメラを提供する事業者は、クラウドの記憶容量に応じた月額課金等の料金体系を採ることが一般的である。そのため、クラウドカメラの設置台数が多くなると、月額のランニングコストが高くなり過ぎてしまうことがある。
【0007】
本発明の一態様は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その一目的は、カメラからサーバに映像をアップロードすることに伴うネットワーク帯域の消費を抑制する技術を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係るシステムは、カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムであって、カメラごとに、当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録し、前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断し、前記カメラの動作モードが前記ローカルモードであると判断した場合、録画時に、前記映像を前記カメラの記憶部又は前記カメラと同じネットワークに属する外部記憶装置に記録し、再生時に、前記映像を前記記憶部又は前記外部記憶装置から読み出す。
【0009】
本発明の一態様に係るシステムは、カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムであって、カメラごとに、当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録し、前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断し、前記カメラの動作モードが前記クラウドモードであると判断した場合、録画時に、前記映像をサーバに記録し、再生時に、前記映像を前記サーバから読み出す。
【0010】
本発明の一態様に係る方法は、カメラで撮像した映像を情報端末で表示する方法であって、カメラごとに、当該カメラの動作モードが、ローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録することと、前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断することと、前記カメラの動作モードが前記ローカルモードであると判断した場合、録画時に、前記映像を前記カメラの記憶部又は前記カメラと同じネットワークに属する外部記憶装置に記録し、再生時に、前記映像を前記記憶部又は前記外部記憶装置から読み出すことと、を含む。
【0011】
本発明の一態様に係る方法は、カメラで撮像した映像を情報端末で表示する方法であって、カメラごとに、ローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録することと、前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断することと、前記カメラの動作モードが前記クラウドモードであると判断した場合、録画時に、前記映像をサーバに記録し、再生時に、前記映像を前記サーバから読み出すことと、を含む。
【0012】
本発明の一態様に係るプログラムは、カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムを構成する少なくとも1つのプロセッサを動作させるためのプログラムであって、前記少なくとも1つのプロセッサに、カメラごとに、当該カメラの動作モードが、ローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録することと、前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断することと、前記カメラの動作モードが前記ローカルモードであると判断した場合、録画時に、前記映像を前記カメラの記憶部又は前記カメラと同じネットワークに属する外部記憶装置に記録し、再生時に、前記映像を前記記憶部又は前記外部記憶装置から読み出すことと、を実行させる。
【0013】
本発明の一態様に係るプログラムは、カメラで撮像した映像を情報端末で表示するシステムを構成する少なくとも1つのプロセッサを動作させるためのプログラムであって、前記少なくとも1つのプロセッサに、カメラごとに、当該カメラの動作モードが、ローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録することと、前記モード情報に基づいて、前記カメラの動作モードを判断することと、前記カメラの動作モードが前記クラウドモードであると判断した場合、録画時に、前記映像をサーバに記録し、再生時に、前記映像を前記サーバから読み出すことと、を実行させる。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一態様によれば、カメラからサーバに映像をアップロードすることに伴うネットワーク帯域の消費を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の一実施形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。
図2図1に示すシステムにおけるカメラの配置例を示す模式図である。
図3図1に示すシステムに含まれるカメラの構成を示すブロック図である。
図4図1に示すシステムに含まれる情報端末の構成を示すブロック図である。
図5図1に示すシステムに含まれるサーバの構成を示すブロック図である。
図6図1に示すシステムの動作であって、カメラの動作モードがローカルモードである場合に実現される動作の特徴を示す模式図である。
図7図1に示すシステムの動作であって、カメラの動作モードがクラウドモードである場合に実現される動作の特徴を示す模式図である。
図8図5に示すサーバがカメラの管理に用いるカメラ管理テーブルの具体例を示す表である。
図9図1に示すシステムの動作であって、初期設定時及び録画時の動作の詳細を示すシーケンス図である。
図10図1に示すシステムの動作であって、再生時の動作の詳細を示すシーケンス図である。
図11図1に示すシステムの動作であって、再生時の動作の詳細を示すシーケンス図である。
図12図4に示す情報端末に表示されるカメラ一覧画面の具体例を示す図である。
図13図4に示す情報端末に表示される再生画面の具体例を示す図である。
図14図4に示す情報端末に表示されるタイムライン画面の具体例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
(システムの構成)
本発明の一実施形態に係るシステム1(特許請求の範囲における「システム」の一例)の構成について、図1を参照して説明する。図1は、システムの構成を示すブロック図である。
【0017】
システム1は、カメラ11で撮像された映像を情報端末12に表示するためのシステムである。システム1は、図1に示すように、カメラ11と、情報端末12と、サーバ13と、を含んでいる。なお、サーバ13はクラウドで実現されてもよい。システム1には、複数台のカメラ11が含まれ得る。また、システム1には、複数台の情報端末12が含まれ得る。
【0018】
カメラ11及び情報端末12は、それぞれ、ルータ14及びインターネット15を介してサーバ13と通信可能に構成されている。カメラ11とルータ14との間の通信、及び、情報端末12とルータ14との間の通信は、それぞれ、WiFi(登録商標)などの無線通信であってもよいし、イーサネット(登録商標)などの有線通信であってもよい。
【0019】
同じLAN(Local Area Network)に属する、換言すれば、同じルータ14に接続されたカメラ11と情報端末12とは、サーバ13を介して通信すること、及び、サーバ13を介さずにP2P(Peer To Peer)通信することができる。同じLANに属さない、換言すれば、同じルータ14に接続されていないカメラ11と情報端末12とは、サーバ13を介して通信することができる。
【0020】
なお、カメラ11及び情報端末12は、それぞれ、第4世代移動通信システム(4G)や第5世代移動通信システム(5G)等の移動体通信網を用いることによって、ルータ14を経由せずにインターネット上のサーバ13と通信可能に構成されていてもよい。また、カメラ11及び情報端末12は、それぞれ、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信を行えるように構成されていてもよい。この場合、互いに近接して配置されたカメラ11と情報端末12とは、ルータ14を介さずに直接通信することができる。
【0021】
(カメラの配置例)
システム1におけるカメラ11の配置例について、図2を参照して説明する。図2は、カメラ11の配置例を示す模式図である。ここでは、カメラ11として、5台のカメラ11a~11eを考える。また、ルータ14として、別々のLANに属する3台のルータ14a~14cを考える。
【0022】
図2に例示したシステム1は、店舗内に設置された3台のカメラ11a~11cと、店舗外に設置された2台のカメラ11d~11eを含んでいる。カメラ11a~11cは、それぞれ、ルータ14aに接続されている。一方、カメラ11dは、ルータ14bに接続されている。また、カメラ11eは、ルータ14cに接続されている。
【0023】
図2に例示したように、情報端末12がルータ14aに接続されている場合、情報端末12は、カメラ11a~11cと同じLANに属することになる。したがって、情報端末12は、カメラ11a~11cのそれぞれと、サーバ13を介さずにP2P通信することができる。
【0024】
なお、情報端末12と同じLANに属するカメラ11は、動的に変化し得る。例えば、情報端末12がルータ14bに接続されている場合、情報端末12と同じLANに属するカメラ11はカメラ11dである。したがって、情報端末12は、カメラ11dとサーバ13を介さずにP2P通信することが可能になる。或いは、情報端末12がルータ14cに接続されている場合、情報端末12と同じLANに属するカメラ11はカメラ11eである。したがって、情報端末12は、カメラ11eとサーバ13を介さずにP2P通信することが可能になる。
【0025】
(カメラの構成例)
システム1に含まれるカメラ11の構成例について、図3を参照して説明する。図3は、カメラ11の構成例を示すブロック図である。
【0026】
カメラ11は、例えば図3に示すように、制御部111と、記憶部112と、通信部113と、撮像部114と、により構成することができる。このような構成を有するカメラ11としては、例えば、ネットワークカメラが挙げられる。
【0027】
記憶部112には、カメラ11を制御するためのプログラムが記憶されている。制御部111は、このプログラムに含まれる命令に従って、記憶部112、通信部113、及び撮像部114を制御する。制御部111の制御によって実現されるカメラ11の動作については、参照する図面を代えて後述する。
【0028】
制御部111としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は、これらの組み合わせ等を用いることができる。また、記憶部112としては、例えば、半導体RAM(Random Access Memory)、SDメモリカード等のフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせ等を用いることができる。通信部113としては、例えば、WiFiインタフェース、イーサネットインタフェース、4Gインタフェース、5Gインタフェース、Bluetoothインタフェース、又は、これらの組み合わせ等を用いることができる。また、撮像部114としては、例えば、可視光カメラ、赤外光カメラ、又は、これらの組み合わせ等を用いることができる。
【0029】
なお、カメラ11は、カメラ11に内蔵された記憶部112の代わりに、カメラ11と同じLANに属する外部記憶装置、例えば、NAS(Network Attached Storage)を利用することができる。
【0030】
(情報端末の構成例)
システム1に含まれる情報端末12の構成例について、図4を参照して説明する。図4は、情報端末12の構成例を示すブロック図である。
【0031】
情報端末12は、例えば図4に示すように、制御部121と、記憶部122と、通信部123と、入力部124と、表示部125と、により構成することができる。このような構成を有する情報端末12としては、例えば、ラップトップPC(Personal Computer)、タブレット型PC、スマートフォン等が挙げられる。なお、入力部124及び表示部125を含まないデスクトップPCを情報端末12として利用しても構わない。
【0032】
記憶部122には、情報端末12を制御するためのプログラムが記憶されている。制御部121は、このプログラムに含まれる命令に従って、記憶部122、通信部123、入力部124、及び表示部125を制御する。制御部121の制御によって実現される情報端末12の動作については、参照する図面を代えて後述する。
【0033】
制御部121としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は、これらの組み合わせ等を用いることができる。また、記憶部122としては、例えば、半導体RAM(Random Access Memory)、SDメモリカード等のフラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせ等を用いることができる。通信部123としては、例えば、WiFiインタフェース、イーサネットインタフェース、4Gインタフェース、5Gインタフェース、Bluetoothインタフェース、又は、これらの組み合わせ等を用いることができる。入力部124としては、例えば、キーボード、トラックパッド、又は、これらの組み合わせ等を用いることができる。表示部125としては、例えば、液晶パネルや有期ELパネル等の表示パネルを用いることができる。タッチセンサと表示パネルとが一体化されたタッチパネルを、入力部124及び表示部125として用いてもよい。
【0034】
(サーバの構成例)
システム1に含まれるサーバ13の構成例について、図5を参照して説明する。図5は、サーバ13の構成例を示すブロック図である。
【0035】
サーバ13は、例えば図5に示すように、制御部131と、記憶部132と、通信部133と、入出力インタフェース134と、により構成することができる。このような構成を有するサーバ13としては、例えば、デスクトップPC、ワークステーション等が挙げられる。なお、サーバ13はクラウドで実現されてもよい。
【0036】
記憶部132には、サーバ13を制御するためのプログラムが記憶されている。制御部131は、このプログラムに含まれる命令に従って、記憶部132、通信部133、及び入出力インタフェース134を制御する。制御部131の制御によって実現されるサーバ13の動作については、参照する図面を代えて後述する。
【0037】
制御部131としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、又は、これらの組み合わせ等を用いることができる。また、記憶部132としては、例えば、半導体RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又は、これらの組み合わせ等を用いることができる。通信部133としては、例えば、WiFiインタフェース、イーサネットインタフェース、又は、これらの組み合わせ等を用いることができる。入出力インタフェース134としては、例えば、USBインタフェースを用いることができる。
【0038】
(システムの特徴的な動作)
カメラ11は、2つの動作モードを有している。ひとつめの動作モードは、撮像部114により撮像された映像を、カメラ11の記憶部112(又はカメラ11と同じLANに属する外部記憶装置)に記録する動作モードである。本明細書においては、この動作モードのことを、「ローカルモード」と呼ぶ。ふたつめの動作モードは、撮像部114により撮像された映像を、サーバ13の記憶部132に記録する動作モードである。本明細書においては、この動作モードのことを、「クラウドモード」と呼ぶ。
【0039】
システム1の特徴的な動作について、図6及び図7を参照して説明する。図6は、カメラ11の動作モードがローカルモードである場合に実現されるシステム1の特徴的な動作を示す模式図である。図7は、カメラ11の動作モードがクラウドモードである場合に実現されるシステム1の特徴的な動作を示す模式図である。
【0040】
カメラ11と情報端末12とが同じLANに属している場合、上述したように、カメラ11と情報端末12とはサーバ13を介さずにP2P通信する。このため、カメラ11の動作モードがローカルモードであり、且つ、カメラ11と情報端末12とが同じLANに属している場合、システム1は、図6の(a)に示すように動作する。
【0041】
すなわち、録画時の動作として、カメラ11の撮像部114によって撮像された映像は、カメラ11の制御部111によってエンコードされ、カメラ11の記憶部112に記録される。また、再生時の動作として、カメラ11の記憶部112に記録された映像は、カメラ11の通信部113によって情報端末12に送信され、情報端末12の通信部123によって受信される。つまり、カメラ11の撮像部114によって撮像された映像は、サーバ13を経由することなく、カメラ11から情報端末12に転送される。そして、情報端末12の通信部123によって受信された映像は、情報端末12の制御部121によってデコードされ、情報端末12の表示部125に表示される。
【0042】
この場合、録画及び再生の双方において、カメラ11の撮像部114によって撮像された映像を伝送するために、インターネット15を利用したサーバ13との通信を行う必要がない。したがって、インターネット15を利用したサーバ13との通信に関して、録画及び再生の双方における通信帯域の消費を抑制することができる。
【0043】
カメラ11と情報端末12とが同じLANに属していない場合、上述したように、カメラ11と情報端末12とはサーバ13を介して通信する。このため、カメラ11の動作モードがローカルモードであり、且つ、カメラ11と情報端末12とが同じLANに属していない場合、システム1は、図6の(b)に示すように動作する。
【0044】
すなわち、録画時の動作として、カメラ11の撮像部114によって撮像された映像は、カメラ11の制御部111によってエンコードされ、カメラ11の記憶部112に記録される。また、再生時の動作として、カメラ11の記憶部112に記録された映像は、カメラ11の通信部113によってサーバ13に送信され、サーバ13の通信部133によって受信され、サーバ13の通信部133によって情報端末12に送信され、情報端末12の通信部123によって受信される。つまり、カメラ11の撮像部114によって撮像された映像は、サーバ13を経由して、カメラ11から情報端末12に転送される。そして、情報端末12の通信部123によって受信された映像は、情報端末12の制御部121によってデコードされ、情報端末12の表示部125に表示される。
【0045】
この場合、録画において、カメラ11の撮像部114によって撮像された映像を伝送するために、インターネット15を利用したサーバ13との通信を行う必要がない。したがって、インターネット15を利用したサーバ13との通信に関して、録画における通信帯域の消費を抑制することができる。
【0046】
なお、カメラ11は、カメラ11に内蔵された記憶部112の代わりに、カメラ11と同じLANに属する外部記憶装置を利用することができる。この場合、カメラ11は、録画時の動作として、カメラ11の制御部111によってエンコードされた映像を、記憶部112に記録する代わりに、外部記憶装置に記録することになる。また、カメラ11は、再生時の動作として、記憶部112に記録された映像を読み出す代わりに、外部記憶装置に記録された映像を読み出して、情報端末12又はサーバ13に送信することになる。カメラ11に内蔵された記憶部112の代わりに利用可能な外部記憶装置としては、例えば、NAS(Network Attached Storage)などが挙げられる。
【0047】
カメラ11の動作モードがクラウドモードである場合、カメラ11と情報端末12とが同じLANに属しているか否かに依らず、システム1は、図7に示すように動作する。
【0048】
すなわち、録画時の動作として、カメラ11の撮像部114によって撮像された映像は、カメラ11の制御部111によってエンコードされ、カメラ11の通信部113によってサーバ13に送信される。そして、カメラ11の通信部113によって送信された映像は、サーバ13の通信部133によって受信され、サーバ13の記憶部132に記録される。また、再生時の動作として、サーバ13の記憶部132に記録された映像は、サーバ13の通信部133によって情報端末12に送信され、情報端末12の通信部123によって受信される。そして、情報端末12の通信部123によって受信された映像は、情報端末12の制御部121によってデコードされ、情報端末12の表示部125に表示される。
【0049】
この場合、カメラ11の撮像部114によって撮像された映像をカメラ11の記憶部112に記録する必要がない。したがって、カメラ11の記憶部112に関して、記憶容量の消費を抑制することができる。
【0050】
(カメラ管理テーブルの具体例)
サーバ13がカメラ11の管理に用いるカメラ管理テーブルTの具体例について、図8を参照して説明する。図8は、カメラ管理テーブルTの構成を示す表である。
【0051】
カメラ管理テーブルTは、サーバ13の管理下にあるカメラ11のそれぞれについて、オーナユーザ情報、シェアユーザ情報、視聴中ユーザ情報、モード情報、録画プラン情報、及び外部システム情報を、そのカメラ11のカメラIDと関連付けて登録するためのテーブルである。カメラ管理テーブルTは、サーバ13の記憶部132に記憶される。
【0052】
オーナユーザ情報は、カメラ11のオーナユーザを示す情報であり、例えば、オーナユーザのユーザIDである。シェアユーザ情報は、カメラ11のシェアユーザを示す情報であり、例えば、シェアユーザのユーザIDのリストである。カメラ11により撮影された映像の視聴が許されるのは、そのカメラ11のオーナユーザ及びシェアユーザである。視聴中ユーザ情報は、カメラ11により撮影された映像を視聴中のユーザを示す情報であり、例えば、それらのユーザのユーザIDのリストである。
【0053】
モード情報は、カメラ11の動作モードを示す情報であり、ローカルモード又はクラウドモードの何れかである。なお、本実施例においては、これらモード情報としてローカルモード/クラウドモードの2種類を明示的に用いるが、その代わりに何れか1種類のみを明示的に用いて、そのモード情報が存在しない場合にはもう一方のモード情報が設定されているものとみなしてもよい。また、そもそもローカルモード/クラウドモードに対応する前のカメラ等について対応するモード情報が存在しない場合には、ローカルモード/クラウドモードのうち従来そのカメラが対応していたモードが設定されているものとみなしてもよい。録画プラン情報は、カメラ11の録画プランを示す情報であり、例えば、そのカメラ11により撮影された映像をサーバ13に保存する期間である。外部システム情報は、カメラ11と連携する外部システムを示す情報であり、例えば、それらの外部システムのシステムIDのリストである。連携先となる外部システムとしては、例えばPOSレジ、映像解析ソリューション、無人店舗システム、勤怠管理システム、物流システム、遠隔接客システム等である。録画プラン情報、及び、外部システム情報は、動作モードがクラウドモードであるカメラ11にのみ設定される。
【0054】
(初期設定時及び録画時における動作の詳細)
システム1の初期設定時及び録画時における動作の詳細について、図9を参照して説明する。図9は、システム1の初期設定時及び録画時における動作を示すシーケンス図である。
【0055】
情報端末12は、カメラ11の初期設定を指示するユーザ操作を検出すると、初期設定指示をカメラ11に送信する(S101)。カメラ11が情報端末12の近傍にある場合、初期設定指示は、近距離無線通信によって情報端末12からカメラ11に直接送信される。
【0056】
カメラ11は、初期設定指示を受信すると、初期設定要求をサーバ13に送信する(S102)。サーバ13は、初期設定要求を受信すると、初期設定処理を実行する(S103a)。この初期設定処理において、サーバ13は、カメラ11のオーナユーザを示すオーナユーザ情報、カメラ11のシェアユーザを示すシェアユーザ情報、カメラ11の動作モードを示すモード情報、カメラ11の録画プランを示す録画プラン情報、及び、カメラ11と連携する外部システムを示す外部システム情報を、そのカメラ11のカメラIDと関連付けて、記憶部132に記憶されたカメラ管理テーブルTに登録する。なお、これらの情報は、ユーザ操作に基づき情報端末12が設定したものであってもよい。この場合、その情報は、例えば、初期設定指示の一部として情報端末12からカメラ11に伝達され、更に、初期設定要求の一部としてカメラ11からサーバ13に伝達され得る。また、これらの情報は、その性能等に基づきカメラ11が設定したものであってもよい。この場合、その情報は、例えば、初期設定要求の一部としてカメラ11からサーバ13に伝達され得る。また、これらの情報は、システム1を提供する会社が予め設定したものであってもよい。この場合、その情報は、例えば、サーバ13に予め記憶され、初期設定要求に応じた処理としては、単にカメラ11がアクティベートされるのみとなる。
【0057】
初期設定処理を完了すると、サーバ13は、カメラ11の動作モードをカメラ管理テーブルTに登録されたモード情報に基づいて判断し、判断した動作モードを示す動作モード通知をカメラ11に送信する(S103b)。カメラ11は、動作モード通知を受信すると、動作モード通知の示す動作モードを記憶する(S104)。なお、この動作モードは、予めカメラ11の記憶部112に記憶されていてもよい。
【0058】
カメラ11は、録画処理(S105,S106,S107)を開始する。ステップS104において記憶した動作モードがローカルモードである場合、カメラ11は、撮像した映像を、エンコードして自身の記憶部112に記憶する(S105)。一方、ステップS104において記憶した動作モードがクラウドモードである場合、カメラ11は、撮像した映像を、エンコードしてサーバ13に送信する(S106)。サーバ13は、カメラ11から受信した映像を、自身の記憶部132に記憶する(S107)。
【0059】
なお、システム1は、図9に示すように、イベント記録処理(S108,S109)を実行するように構成されていてもよい。この場合、カメラ11は、予め定められたイベントを検出すると、検出したイベントに関する情報であるイベント情報を生成する。イベント情報は、例えば、検出したイベントの種別及び発生時刻を表す。そして、サーバ13は、生成したイベント情報を、サーバ13に送信する(S108)。サーバ13は、カメラ11から受信したイベント情報を、自身の記憶部132に記憶する(S109)。
【0060】
なお、図9においては、イベント記録処理(S108,S109)が録画処理(S105,S106,S107)とシリアルに実行される様子を示しているが、これに限定されるものではない。イベント記録処理(S108,S109)は録画処理(S105,S106,S107)とパラレルに実行されてもよい。すなわち、録画処理(S105,S106,S107)中にイベント記録処理(S108,S109)が実行されてもよい。
【0061】
(再生時における動作の詳細)
システム1の再生時における動作の詳細について、図10及び図11を参照して説明する。図10及び図11は、システム1の再生時における動作を示すシーケンス図である。
【0062】
情報端末12は、カメラ11により撮像された映像を表示するためのビューアがユーザにより起動されると、ユーザID及びパスワードを入力するユーザ操作を待ち受ける。そして、情報端末12は、ユーザID及びパスワードを入力するユーザ操作を検出すると、入力されたユーザID及びパスワードをサーバ13に送信する(S201)。
【0063】
サーバ13の記憶部132に記憶されたユーザ管理テーブルには、システム1の各ユーザを認証するための認証情報が予め登録されている。サーバ13は、情報端末12から受信したユーザID及びパスワードをユーザ管理テーブルに登録された認証情報と照らし合わせることによって、情報端末12のユーザを認証する(S202a)。認証に成功すると、サーバ13は、情報端末12のユーザに対応するカメラ11、すなわち、情報端末12のユーザがオーナユーザ又はシェアユーザであるカメラ11を、カメラ管理テーブルTに登録されたオーナユーザ情報及びシェアユーザ情報に基づいて特定する(S202b)。加えて、サーバ13は、特定したカメラ11それぞれの動作モードをカメラ管理テーブルTに登録されたモード情報に基づいて判断する(S202b)。そして、サーバ13は、カメラ一覧画面を生成し、生成したカメラ一覧画面を情報端末12に送信する(S202c)。
【0064】
カメラ一覧画面は、例えば、ステップS202bにおいて特定したカメラ11それぞれに対応するサムネイル画像を行列状に配置することにより構成される。また、カメラ一覧画面においては、動作モードがローカルモードであるカメラ11に対応するサムネイル画像と、動作モードがクラウドモードであるカメラ11に対応するサムネイル画像とが、識別可能に表示される。なお、カメラ一覧画面の具体例については、参照する図面を代えて後述する。
【0065】
情報端末12は、サーバ13から受信したカメラ一覧画面を表示したうえで、カメラを選択するユーザ操作を待ち受ける。そして、情報端末12は、カメラを選択するユーザ操作を検出すると、選択されたカメラを指定するカメラ指定情報をサーバ13に送信する(S203)。
【0066】
サーバ13は、情報端末12から受信したカメラ指定情報により指定されたカメラ11の動作モードを、カメラ管理テーブルTに登録されたモード情報に基づいて判断する(S204)。加えて、サーバ13は、情報端末12から受信したカメラ指定情報により指定されたカメラ11の同時視聴ユーザを、カメラ管理テーブルTに登録された視聴中ユーザ情報に基づいてカウントする(S204)。
【0067】
サーバ13は、ステップS204にてカウントした同時視聴ユーザ数が予め定められた閾値(予め定められた上限値)に達しているか否かを判定する。ステップS204にてカウントした同時視聴ユーザ数が予め定められた閾値に達している場合、サーバ13は、警告メッセージを情報端末12に送信する(S205)。情報端末12は、サーバ13から受信した警告メッセージを表示する(S206)。この場合、後述する再生処理(S207~S214)は、実行されないことになる。
【0068】
ステップS204にてカウントした同時視聴ユーザ数が予め定められた閾値に達していない場合、サーバ13は、情報端末12のユーザのユーザIDをカメラ管理テーブルTの視聴中ユーザ情報に加えたうえで、再生処理(S207~S214)を開始する。
【0069】
ステップS204にて判断した動作モードがローカルモードである場合、サーバ13は、映像要求を、カメラ指定情報により指定されたカメラ11に送信する(S207)。カメラ11は、映像要求をサーバ13から受信すると、情報端末12が同じLANに属しているか否かを判定する。情報端末12が同じLANに属している場合、カメラ11は、自身の記憶部112に記録された映像を、サーバ13を介さずに情報端末12に送信する(S208)。情報端末12は、カメラ11から受信した映像をデコードして表示する(S209)。一方、情報端末12が同じLANに属していない場合、カメラ11は、自身の記憶部112に記録された映像を、サーバ13に送信する(S210)。サーバ13は、カメラ11から受信した映像を、情報端末12に送信する(S211)。情報端末12は、サーバ13から受信した映像をデコードして表示する(S212)。
【0070】
ステップS204にて判断した動作モードがクラウドモードである場合、サーバ13は、自身の記憶部132に記録された映像を、情報端末12に送信する(S213)。情報端末12は、サーバ13から受信した映像をデコードして表示する(S214)。
【0071】
なお、システム1は、図11に示すように、タイムライン表示処理(S301,S302)を実行するように構成されていてもよい。この場合、サーバ13は、前述したイベント記録処理(S108,S109)において記録されたイベント情報に基づいてタイムライン画面を生成する(S301)。タイムライン画面は、例えば、イベント記録処理(S108,S109)において検出されたイベントのそれぞれに対応するオブジェクトを時間軸上に配置することにより構成される。そして、サーバ13は、生成したタイムライン画面を情報端末12に送信する(S301)。情報端末12は、サーバ13から受信したタイムライン画面を表示する(S302)。なお、タイムライン画面の具体例については、参照する図面を代えて後述する。
【0072】
なお、図10及び図11においては、タイムライン表示処理(S301,S302)が再生処理(S207~S214)とシリアルに実行される様子を示しているが、これに限定されるものではない。タイムライン表示処理(S301,S302)は再生処理(S207~S214)とパラレルに実行されてもよい。すなわち、再生処理(S207~S214)中にタイムライン表示処理(S301,S302)が実行されてもよい。
【0073】
また、システム1は、図11に示すように、連携情報表示処理(S303a,S303b,S304)を実行するように構成されていてもよい。この場合、サーバ13は、カメラ11と連携させる外部システムをカメラ管理テーブルTに登録された外部システム情報に基づいて特定し、特定した外部システムをカメラ11と連携させる(S303a)。そして、サーバ13は、カメラ11と外部システムの連携に関する連携情報を生成し、生成した連携情報を情報端末12に送信する(S303b)。情報端末12は、サーバ13から受信した連携情報を表示する(S304)。
【0074】
なお、図10及び図11においては、連携情報表示処理(S303a,S303b,S304)が再生処理(S207~S214)とシリアルに実行される様子を示しているが、これに限定されるものではない。連携情報表示処理(S303a,S303b,S304)は再生処理(S207~S214)とパラレルに実行されてもよい。すなわち、再生処理(S207~S214)中に連携情報表示処理(S303a,S303b,S304)が実行されてもよい。
【0075】
なお、ここでは、カメラ11の動作モードがローカルモードであるかクラウドモードであるかに依らずに、同時視聴ユーザ数が閾値に達した際の視聴制限を行う構成を示したが、これに限定されない。例えば、カメラ11の動作モードがローカルモードである場合に限って、同時視聴ユーザ数が閾値に達した際の視聴制限を行う構成を採用してもよい。この場合、カメラ11の同時視聴ユーザのカウントも、カメラ11の動作モードがローカルモードである場合に限って行えばよい。
【0076】
(カメラ選択画面の具体例)
情報端末12に表示されるカメラ選択画面の具体例について、図12を参照して説明する。図12は、カメラ選択画面の具体例を示す図である。カメラ選択画面は、例えば、図10に示すシーケンス図のステップS203において、情報端末12に表示される。
【0077】
カメラ選択画面は、上述したとおり、カメラ11それぞれに対応するサムネイル画像(特許請求の範囲における「オブジェクト」の一例)を行列状に配置することにより構成される。図12においては、店内に設置された4つのカメラ11、及び、屋外に設置された2つのカメラ1のそれぞれに対応するサムネイル画像101を含むカメラ選択画面100を例示している。
【0078】
また、カメラ選択画面においては、動作モードがローカルモードであるカメラ11に対応するサムネイル画像と、動作モードがクラウドモードであるカメラ11に対応するサムネイル画像とが、識別可能に表示される。図12に例示したカメラ選択画面100においては、各カメラ11に対応するサムネイル画像101に、そのカメラ11の動作モードがクラウドモードであるかローカルモードであるかを示すタグ102を重畳表示することによって、この識別を実現している。
【0079】
なお、この識別は、同一の画面に表示するサムネイル画像を、動作モードがローカルモードであるカメラ11に対応するサムネイル画像、又は、動作モードがクラウドモードであるカメラ11に対応するオブジェクトの何れかに絞り込むことによって実現してもよい。一例として、動作モードがローカルモードであるカメラ11に対応するサムネイル画像のみを表示するタブと、動作モードがクラウドモードであるカメラ11に対応するサムネイル画像のみを表示するタブと、を設け、ユーザが選択した方のタブのみを表示する態様などが考えられる。
【0080】
なお、カメラ選択画面100におけるカメラの選択は、例えば、何れかのサムネイル画像101をユーザがタップすることによって実現される。この場合、情報端末12は、あるカメラ11に対応するサムネイル画像101がタップされると、そのカメラ11が選択されたこを示すカメラ選択情報をサーバ13に送信することになる。
【0081】
(再生画面の具体例)
情報端末12に表示される再生画面の具体例について、図13を参照して説明する。図13は、再生画面の具体例を示す図である。再生画面は、例えば、図10に示すシーケンス図のステップS209、ステップS212、又はステップS214において、情報端末12に表示される。
【0082】
再生画面は、カメラ選択画面において選択されたカメラ11により撮像された映像を含む。図13においては、図12に示すカメラ選択画面100において選択された「店内1」のカメラ11により撮像された映像201を含む再生画面200を例示している。
【0083】
図11を参照して説明したように、再生処理(S207~S214)中にタイムライン表示処理(S301,S302)を実行することができる。この場合、再生画面は、タイムライン画面を含み得る。図13に例示した再生画面200は、タイムライン画面202を含んでいる。
【0084】
また、図11を参照して説明したように、再生処理(S207~S214)中に連携情報表示処理(S303a,S303b,S304)を実行することができる。この場合、再生画面は、連携情報を含み得る。図13に例示した再生画面200は、連携情報203を含んでいる。
【0085】
(タイムライン画面の具体例)
情報端末12に表示されるタイムライン画面の具体例について、図14を参照して説明する。図14は、タイムライン画面の具体例を示す図である。タイムライン画面は、例えば、図11に示すシーケンス図のステップS304において、情報端末12に表示される。図14(a)は、録画データが存在せず、イベント情報が存在する時間帯において表示されるタイムラインの具体例である。図14(b)は、録画データとイベント情報がともに存在する時間帯において表示されるタイムラインの具体例である。図14(c)は、録画データが存在し、イベント情報が存在しない時間帯において表示されるタイムラインの具体例である。
【0086】
タイムライン画面は、上述したとおり、カメラ11により検出されたイベントのそれぞれに対応するオブジェクトを時間軸上に配置することにより構成される。図14の(a)においては、オブジェクト202d,202e,202fを時間軸202a上に配置することにより構成されたタイムライン画面202を例示している。ここで、オブジェクト202dは、カメラ11に内蔵されたセンサが動きを検出したことを示すモーションイベントに対応するオブジェクトである。また、オブジェクト202eは、カメラ11に内蔵されたセンサが音を検出したことを示すサウンドイベントに対応するオブジェクトである。また、オブジェクト202fは、カメラ11が静止画を撮像したことを示すスナップショットイベントに対応するオブジェクトである。
【0087】
なお、タイムライン画面は、表示可能な映像が存在する時間帯(すなわち、録画が行われた時間帯)を示すオブジェクト、及び、表示中のフレームを撮像した時刻を示すインジケータを含んでいてもよい。図14の(b)においては、表示可能な映像が存在する時間帯を示すオブジェクト202b、及び、表示中のフレームを撮像した時刻を示すインジケータ202cを含むタイムライン画面202を例示している。
【0088】
ここで、カメラ11により検出されたイベントのそれぞれに対応するオブジェクト202d,202e,202fは、表示可能な映像が存在する時間帯であるか否かに依らず配置されている点に留意されたい。表示可能な映像が存在する時間帯に配置されたオブジェクト202d,202e,202fは、ユーザが映像の頭出しを行う際のリファレンスとして有用である。また、表示可能な映像が存在する時間帯に配置されたオブジェクト202d,202e,202fは、映像の視聴によらずカメラ11の周囲で行った出来事をユーザが把握するうえで有用である。
【0089】
なお、再生画面200に含まれるタイムライン画面202は、図14の(a)に示すように、イベントが発生した時刻のみを示すものであってもよいし、図14の(b)に示すように、イベントが発しした時刻と、録画が行われた時間帯を示すものであってもよいし、図14の(c)に示すように、録画が行われた時間帯のみを示すものであってもよい。図14の(c)に示すタイムライン画面202を再生画面200に含める場合には、図9に示すシーケンス図のイベント記録処理(S108,S109)、及び、図11のシーケンス図に示すタイムライン表示処理(S301,S302)を省略することができる。
【0090】
(付記事項1)
上述したカメラ11は、以下のように表現することもできる。
【0091】
すなわち、情報端末が表示する映像を撮像するカメラであって、
当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードでるかを示すモード情報を前記サーバから受信し、
前記モード情報がローカルモードを示す場合、録画時に、当該カメラの記憶部、又は、当該カメラと同じネットワークに属する外部記憶装置に前記映像を記録し、再生時に、前記記憶部又は前記外部記憶装置から前記映像を読み出すと共に、前記サーバを介して、又は、前記サーバを介さずに、前記情報端末に前記映像を送信し、
前記モード情報がクラウドモードを示す場合、録画時に、前記サーバに前記映像を送信する、
カメラ。
【0092】
また、このカメラは、以下のように構成されていてもよい。
【0093】
すなわち、前記モード情報がローカルモードを示し、且つ、当該カメラと前記情報端末とが同じネットワークに属している場合、前記サーバを介さずに、前記情報端末に前記映像を送信し、
前記モード情報がローカルモードを示し、且つ、当該カメラと前記情報端末とが同じネットワークに属していない場合、前記サーバを介して、前記情報端末に前記映像を送信する、
前々段落に記載のサーバ。
【0094】
また、上述した情報端末12は、以下のように表現することもできる。
【0095】
すなわち、カメラが撮像した映像を表示する情報端末であって、
当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードでるかを示すモード情報を前記サーバから受信し、
前記モード情報がローカルモードを示す場合、再生時に、前記サーバを介して、又は、前記サーバを介さずに、前記情報端末から前記映像を受信し、
前記動作モード情報がクラウドモードを示す場合、再生時に、前記サーバから前記映像を受信する、
情報端末。
【0096】
また、この情報端末は、以下のように構成されていてもよい。
【0097】
すなわち、前記モード情報がローカルモードを示し、且つ、前記カメラと当該情報端末とが同じネットワークに属している場合、再生時に、前記サーバを介さずに、前記カメラから前記映像を受信し、
前記モード情報がローカルモードを示し、且つ、前記カメラと当該情報端末とが同じネットワークに属していない場合、再生時に、前記サーバを介して、前記カメラから前記映像を受信する、
前々段落に記載の情報端末。
【0098】
また、上述したサーバ13は、以下のように表現することもできる。
【0099】
すなわち、複数のカメラが撮像した映像を情報端末が表示するシステムに含まれるサーバであって、
前記複数のカメラの各々について、当該カメラの動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードでるかを示すモード情報を登録し、
登録した前記モード情報がローカルモードを示すカメラについて、再生時に、当該カメラから受信した映像を前記情報端末に送信することが可能であり、
登録した前記モード情報がクラウドモードを示すカメラについて、録画時に、前記映像を当該カメラから受信すると共に、当該サーバの記憶部に前記映像を記録し、再生時に、前記記憶部から前記映像を読み出すと共に、前記情報端末に前記映像を送信する、
サーバ。
【0100】
また、このサーバは、以下のように構成されていてもよい。
【0101】
すなわち、登録した前記モード情報がローカルモードを示すカメラについて、当該カメラと前記情報端末とが同じネットワークに属していない場合、再生時に、当該カメラから受信した映像を前記情報端末に送信する、
前々段落に記載のサーバ。
【0102】
(付記事項2)
本発明は、上述した実施形態に限定されるものでなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、上述した実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても、本発明の技術的範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0103】
1 システム
11 カメラ
111 制御部
112 記憶部
113 通信部
114 撮像部
12 情報端末
121 制御部
122 記憶部
123 通信部
124 入力部
125 表示部
13 サーバ
131 制御部
132 記憶部
133 通信部
134 入出力インタフェース
【要約】
【課題】カメラからサーバに映像をアップロードすることに伴うネットワーク帯域の消費を抑制する。
【解決手段】システム(1)は、カメラ(11)の動作モードがローカルモードであるか、又は、クラウドモードであるかを示すモード情報を登録し、前記モード情報に基づいて、カメラ(11)の動作モードを判断し、カメラ(11)の動作モードがローカルモードであると判断した場合、録画時に、映像をカメラ(11)の記憶部(112)に記録し、再生時に、映像を記憶部(112)から読み出す。
【選択図】図1
図1
図2
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図14