(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】柱状半導体装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
H01L 21/336 20060101AFI20240805BHJP
H01L 29/78 20060101ALI20240805BHJP
H01L 21/8238 20060101ALI20240805BHJP
H01L 27/092 20060101ALI20240805BHJP
【FI】
H01L29/78 301Y
H01L27/092 G
(21)【出願番号】P 2022504844
(86)(22)【出願日】2020-03-04
(86)【国際出願番号】 JP2020009179
(87)【国際公開番号】W WO2021176600
(87)【国際公開日】2021-09-10
【審査請求日】2022-10-24
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】311014428
【氏名又は名称】ユニサンティス エレクトロニクス シンガポール プライベート リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Unisantis Electronics Singapore Pte Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100141553
【氏名又は名称】鈴木 信彦
(72)【発明者】
【氏名】原田 望
【審査官】西村 治郎
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2015/019444(WO,A1)
【文献】国際公開第2015/132851(WO,A1)
【文献】特開2012-033631(JP,A)
【文献】国際公開第2009/096470(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 29/78
H01L 27/092
H01L 21/336
H01L 21/8238
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基板上に、その頂部上に第1の材料層を有した第1の半導体柱を形成する工程と、
前記第1の材料層と、前記第1の半導体柱の頂部と、の側面を囲んで、平面視において第2の材料層を形成する工程と、
前記第2の材料層の外周部に第3の材料層を形成する工程と、
前記第1の材料層と、前記第2の材料層と、を除去して、前記第1の半導体柱の頂部を囲んだ第1の凹部を形成する工程と、
前記第1の凹部内に、前記第1の凹部側面に接し、且つ上面位置が前記第1の凹部の上面位置より下にある単層または複数層の第1の半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体層上に、その上面位置が、前記第3の材料層の上面位置となる第4の材料層を形成する工程と、
前記第3の材料層を除去する工程と、
露出した前記第1の半導体層の表層を酸化して、第1の酸化層を形成する工程と、
前記第4の材料層と、前記第1の酸化層とをマスクにして、前記第1の半導体柱を囲んだ単層または複数層よりなる導体層をエッチングして第1のゲート導体層を形成する工程と、を有し、
前記第1の半導体層は、ソースまたはドレインとなり、前記第1の半導体柱と、前記第1のゲート導体層との間に、第1のゲート絶縁層を有する、
ことを特徴とする柱状半導体装置の製造方法。
【請求項2】
前記第1の半導体層の少なくとも表層は、前記第1の半導体柱より酸化速度が大きい材料である、
ことを特徴とする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項3】
前記第1の半導体層は、外側より第2の半導体層と、第3の半導体層よりなり、
前記第2の半導体層は、前記第1の半導体柱より酸化速度が大きい材料であり、
少なくとも前記第3の半導体層は、ドナーまたはアクセプタ不純物を含んでいる、
ことを特徴とする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項4】
前記第1の半導体柱を囲んでダミーゲート材料層を形成する工程と、
前記ダミーゲート材料層の上部に前記第2の材料層、前記第3の材料層を形成する工程と、前記第1の材料層、前記第2の材料層を除去して前記第1の凹部を形成し、そして、前記第1の半導体層、前記第4の材料層を形成した後に、前記ダミーゲート材料層を除去する工程と、
露出した前記第1の半導体層の表層に前記第1の酸化層を形成し、同時に露出した前記第1の半導体柱の表層に第2の酸化層を形成する工程と、
前記第1の半導体柱を囲んだ前記第1のゲート絶縁層と、前記導体層を形成する工程と、
前記第4の材料層と、前記第1の酸化層とをマスクにして、前記第1の半導体柱を囲んだ前記導体層をエッチングして前記第1のゲート導体層を形成する工程と、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項5】
前記第2の材料層を形成する前に、前記ダミーゲート材料層の上に、第1の絶縁層を形成する工程と、
前記第4の材料層と、前記第1の酸化層とをマスクにして、前記第1の半導体柱を囲んだ前記第1の絶縁層と、前記導体層をエッチングして前記第1のゲート導体層を形成する工程と、を有する、
ことを特徴とする請求項4に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記第1の材料層と、前記第1の半導体柱の頂部を露出させ、その下部の半導体柱側面を囲んで前記第1のゲート絶縁層と、前記導体層と、を形成する工程と、
前記導体層の上に、第2の絶縁層を形成する工程と、
前記第2の絶縁層の上に、前記第2の材料層を形成する工程と、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項7】
前記第2の絶縁層を形成した後に、前記第1の半導体層と、前記第4の材料層と、を形成する工程と、
前記第1の半導体層の側面を酸化して、
前記第
1の酸化層を形成する工程と、
前記
第4の材料層と、前記第
1の酸化層と、をマスクにして、前記第2の絶縁層と、前記導体層と、をエッチングして、前記第1のゲート導体層を形成する工程と、を有する、
ことを特徴とする請求項6に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記第4の材料層の上に、平面視において、前記第4の材料層に、少なくとも一部が重なった第1のマスク材料層を形成する工程と、
前記第1の酸化層、前記第4の材料層、前記第1のマスク材料層をマスクにして、前記導体層をエッチングして、前記第1のゲート導体層を形成する工程と、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記第1の半導体柱に隣接して、第2の半導体柱を形成する工程と、
前記第1の凹部を形成した、同じ工程により、前記第2の半導体柱の頂部を囲んで第2の凹部を形成する工程と、
前記第2の凹部内に、前記第1の半導体層を形成した、同じ工程により、前記第2の半導体柱の頂部を覆って、第4の半導体層と、前記第4の半導体層上に、その上面位置が、前記第4の材料層の上面位置となる第5の材料層を形成する工程と、
前記第1の半導体層を酸化して前記第1の酸化層を形成すると、同時に前記第4の半導体層を酸化して第3の酸化層を形成する工程と、
前記第1の酸化層、前記第4の材料層、前記第5の材料層、前記第3の酸化層をマスクに、前記導体層をエッチングして、前記第1のゲート導体層を形成する工程と、を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記第4の材料層と、前記第5の材料層と、の上に、平面視において、前記第4の材料層と、前記第5の材料層に、少なくとも一部が重なった第2のマスク材料層を形成する工程と、
前記第1の酸化層、前記第4の材料層、前記第3の酸化層、前記第5の材料層、前記第2のマスク材料層をマスクにして、前記導体層をエッチングして、前記第1のゲート導体層を形成する工程と、を有する、
ことを特徴とする請求項9に記載の柱状半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、柱状半導体装置、特にSGT(Surrounding Gate Transistor)を有する柱状半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、SGTを有する半導体装置の更なる高密度化と高性能化が求められている。
【0003】
プレナー型MOSトランジスタでは、P、NチャネルMOSトランジスタのチャネルは、ソース、ドレイン間の半導体基板の表面に沿う水平方向に形成されている。これに対し、SGTのチャネルは、半導体基板表面に対して垂直方向に形成されている(例えば、特許文献1、非特許文献1を参照)。
【0004】
図5に、NチャネルSGTの構造模式図を示す。P型又はi型(真性型)のSi柱115(以下、シリコン半導体柱を「Si柱」と称す。)の上下の位置に、一方がソースとして機能するときに、他方がドレインとして機能するN
+領域116a、116bが形成されている。ソース、ドレインN
+領域116a、116bの間のSi柱115がチャネル領域117となる。このチャネル領域117を囲むようにゲート絶縁層118が形成され、ゲート絶縁層118を囲むようにゲート導体層119が形成されている。SGTでは、ソース、ドレインN
+領域116a、116b、チャネル領域117、ゲート絶縁層118、ゲート導体層119が、単一のSi柱115に形成されている。このため、SGTの表面の占有面積は、見かけ上、プレナー型MOSトランジスタの単一のソース又はドレインN
+領域の占有面積に相当するものになる。そのため、SGTを有する回路チップでは、プレナー型MOSトランジスタを有する回路チップと比較して、更なるチップサイズの縮小化を実現することが可能である。
【0005】
図6に、SGTを用いたCMOSインバータ回路の断面図を示す(例えば、特許文献2、
図38(b)を参照)。このCMOSインバータ回路では、絶縁層基板120上にi層121(「i層」は、真性型Si層を示す。)が形成され、このi層121上にPチャネルSGTのためのSi柱SP1とNチャネルSGTのためのSi柱SP2とが形成されている。PチャネルSGTのドレインP
+領域122が、i層121と同層に、かつ、平面視においてSi柱SP1の下部を囲むように形成されている。また、NチャネルSGTのドレインN
+領域123が、i層121と同層に、かつ、平面視においてSi柱SP2の下部を囲むように形成されている。PチャネルSGTのソースP
+領域124がSi柱SP1の頂部に形成され、NチャネルSGTのソースN
+領域125がSi柱SP2の頂部に形成されている。Si柱SP1、SP2を囲み、
ドレインP
+領域122及び
ドレインN
+領域123の上表面上に延びるように、ゲート絶縁層126a、126bが形成され、ゲート絶縁層126a、126bを囲むように、PチャネルSGTのゲート導体層127aと、NチャネルSGTのゲート導体層127bと、が形成されている。これらゲート導体層127a、127bを囲むように、絶縁層であるサイドウォール窒化膜128a、128bが形成されている。これと同様に、Si柱SP1、SP2の頂部のP
+領域、N
+領域をそれぞれ囲むように、絶縁層であるサイドウォール窒化膜128c、128dが形成されている。PチャネルSGTのドレインP
+領域122とNチャネルSGTのドレインN
+領域123とはシリサイド層129bを介して接続されている。PチャネルSGTのソースP
+領域124上にシリサイド層129aが形成され、NチャネルSGTのソースN
+領域125上にシリサイド層129cが形成されている。さらに、ゲート導体層127a、127bの頂部にシリサイド層129d、129eが形成されている。
ドレインP
+領域122、
ソースP
+
領域124間にあるSi柱SP1のi層130aがPチャネルSGTのチャネルとして機能し、
ドレインN
+領域123、
ソースN
+
領域125間のSi柱SP2のi層130bがNチャネルSGTのチャネルとして機能する。絶縁層基板120、i層121及びSi柱SP1、SP2を覆うように、SiO
2層131が形成されている。さらに、このSiO
2層131を貫通するコンタクトホール132a、132b、132cが、Si柱SP1、SP2上、PチャネルSGTのドレインP
+領域122上、及びNチャネルSGTの
ドレインN
+領域123上に形成されている。コンタクトホール132aを介して、SiO
2層131上に形成された電源配線金属層Vdと、PチャネルSGTのソースP
+領域124及びシリサイド層129aと、が接続されている。コンタクトホール132bを介して、SiO
2層131上に形成された出力配線金属層Voと、PチャネルSGTのドレインP
+領域122、NチャネルSGTのドレインN
+領域123及びシリサイド層129bと、が接続されている。さらに、コンタクトホール132cを介して、SiO
2層131上に形成されたグランド配線金属層Vsと、NチャネルSGTのソースN
+領域125及びシリサイド層129cと、が接続されている。
PチャネルSGTのゲート導体層127aとNチャネルSGTのゲート導体層127bとは、互いに接続された状態で入力配線金属層(図示せず)に繋がっている。このCMOSインバータ回路では、PチャネルSGTとNチャネルSGTとが、それぞれSi柱SP1、SP2内に形成されている。このため、垂直方向から平面視した場合の回路面積が縮小される。この結果、従来例のプレナー型MOSトランジスタを有するCMOSインバータ回路と比較して、さらなる回路の縮小化が実現される。SGTを用いることにより、多くの回路の縮小化が図れる。そして、これらSGTを用いた回路の縮小化と、高性能化が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開平2ー188966号公報
【文献】米国特許出願公開第2010/0264484号明細書
【非特許文献】
【0007】
【文献】Hiroshi Takato, Kazumasa Sunouchi, Naoko Okabe, Akihiro Nitayama, Katsuhiko Hieda, Fumio Horiguchi, and Fujio Masuoka: IEEE Transaction on Electron Devices, Vol.38, No.3, pp.573-578 (1991)
【文献】C.Y.Ting, V.J.Vivalda, and H.G.Schaefer:“Study of planarized sputter-deposited SiO2”J.Vac.Sci.Technol, 15(3), May/Jun (1978)
【文献】V.Probst, H.Schaber, A.Mitwalsky. and H.Kabza: "WSi2 and CoSi2 as diffusion sources for shallow-junction formation in silicon", J.Appl.Phys.Vol.70(2), No.15, pp.708-719(1991)
【文献】Tadashi Shibata, Susumu Kohyama and Hisakazu Iizuka: "A New Field Isolation Technology for High Density MOS LSI", Japanese Journal of Applied Physics, Vol.18, pp.263-267 (1979)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、回路の高密度化と高性能化が図れる、SGTを有する半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の観点に係る柱状半導体装置の製造方法は、
基板上に、その頂部上に第1の材料層を有した第1の半導体柱を形成する工程と、
前記第1の材料層と、前記第1の半導体柱の頂部と、の側面を囲んで、平面視において第2の材料層を形成する工程と、
前記第2の材料層の外周部に第3の材料層を形成する工程と、
前記第1の材料層と、前記第2の材料層と、を除去して、前記第1の半導体柱の頂部を囲んだ第1の凹部を形成する工程と、
前記第1の凹部内に、前記第1の凹部側面に接し、且つ上面位置が前記第1の凹部の上面位置より下にある単層または複数層の第1の半導体層を形成する工程と、
前記第1の半導体層上に、その上面位置が、前記第3の材料層の上面位置となる第4の材料層を形成する工程と、
前記第3の材料層を除去する工程と、
露出した前記第1の半導体層の表層を酸化して、第1の酸化層を形成する工程と、
前記第4の材料層と、前記第1の酸化層とをマスクにして、前記第1の半導体柱を囲んだ単層または複数層よりなる導体層をエッチングして第1のゲート導体層を形成する工程と、を有し、
前記第1の半導体層は、ソースまたはドレインとなり、前記第1の半導体柱と、前記第1のゲート導体層との間に、第1のゲート絶縁層を有する、
ことを特徴とする。
【0010】
前記第1の半導体層の少なくとも表層は、前記第1の半導体柱より酸化速度が大きい材料であることが望ましい。
【0011】
前記第1の半導体層は、外側より第2の半導体層と、第3の半導体層よりなり、
前記第2の半導体層は、前記第1の半導体柱より酸化速度が大きい材料であり、
少なくとも前記第3の半導体層は、ドナーまたはアクセプタ不純物を含むものとすることができる。
【0012】
前記柱状半導体装置の製造方法は、さらに、
前記第1の半導体柱を囲んでダミーゲート材料層を形成する工程と、
前記ダミーゲート材料層の上、または上部に前記第2の材料層、前記第3の材料層を形成する工程と、前記第1の材料層、前記第2の材料層を除去して前記第1の凹部を形成し、そして、前記第1の半導体層、前記第4の材料層を形成した後に、前記ダミーゲート材料層を除去する工程と、
露出した前記第1の半導体層の表層に前記第1の酸化層を形成し、同時に露出した前記第1の半導体柱の表層に第2の酸化層を形成する工程と、
前記第1の半導体柱を囲んだ前記第1のゲート絶縁層と、前記導体層を形成する工程と、
前記第4の材料層と、前記第1の酸化層とをマスクにして、前記第1の半導体柱を囲んだ前記導体層をエッチングして前記第1のゲート導体層を形成する工程と、を有することができる。
【0013】
前記柱状半導体装置の製造方法は、さらに、
前記第2の材料層を形成する前に、前記ダミーゲート材料層の上に、第1の絶縁層を形成する工程と
前記第4の材料層と、前記第1の酸化層とをマスクにして、前記第1の半導体柱を囲んだ前記第1の絶縁層と、前記導体層をエッチングして前記第1のゲート導体層を形成する工程と、を有することができる。
【0014】
柱状半導体装置の製造方法は、さらに、
前記第1の材料層と、前記第1の半導体柱頂部を露出させ、その下部の半導体柱側面を囲んで前記第1のゲート絶縁層と、前記導体層と、を形成する工程と、
前記導体層の上に、第2の絶縁層を形成する工程と、
前記第2の絶縁層の上に、前記第2の材料層を形成する工程と、を有することができる。
【0015】
前記第2の絶縁層を形成した後に、前記第1の半導体層と、前記第4の材料層と、を形成する工程と、
前記第1の半導体層の側面を酸化して、第3の酸化層を形成する工程と、
前記第1の材料層と、前記第3の材料層と、をマスクにして、前記第2の絶縁層と、前記導体層と、をエッチングして、前記第1のゲート導体層を形成する工程と、を有することができる。
【0016】
柱状半導体装置の製造方法は、さらに、
前記第4の材料層の上に、平面視において、前記第4の材料層に、少なくとも一部が重なった第1のマスク材料層を形成する工程と、
前記第1の酸化層、前記第4の材料層、前記第1のマスク材料層をマスクにして、前記導体層をエッチングして、前記第1のゲート導体層を形成する工程と、を有することができる。
【0017】
柱状半導体装置の製造方法は、さらに、
前記第1の半導体柱に隣接して、第2の半導体柱を形成する工程と、
前記第1の凹部を形成した、同じ工程により、前記第2の半導体柱の頂部を囲んで第2の凹部を形成する工程と、
前記第2の凹部内に、前記第1の半導体層を形成した、同じ工程により、前記第2の半導体柱頂部を覆って、第4の半導体層と、前記第4の半導体層上に、その上面位置が、前記第4の材料層の上面位置となる第5の材料層を形成する工程と、
前記第1の半導体層を酸化して前記第1の酸化層を形成すると、同時に前記第4の半導体層を酸化して第3の酸化層を形成する工程と、
前記第1の酸化層、前記第4の材料層、前記第5の材料層、前記第3の酸化層をマスクに、前記導体層をエッチングして、前記第1のゲート導体層を形成する工程と、を有する、
ことを特徴とする。
【0018】
さらに、前記第4の材料層と、前記第5の材料層と、の上に、平面視において、前記第4の材料層と、前記第5の材料層に、少なくとも一部が重なった第2のマスク材料層を形成する工程と、
前記第1の酸化層、前記第4の材料層、前記第3の酸化層、前記第5の材料層、前記第2のマスク材料層をマスクにして、前記導体層をエッチングして、前記第1のゲート導体層を形成する工程と、を有することができる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、回路の高密度化と高性能化が図れる、SGTを有する半導体装置の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1A】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1B】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1C】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1D】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1E】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1F】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1G】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1H】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1I】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1J】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1K】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1L】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1M】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1N】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1O】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1P】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1Q】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図1R】第1実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図2A】第2実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図2B】第2実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図2C】第2実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図2D】第2実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図2E】第2実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図3A】第3実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図3B】第3実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図3C】第3実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図4】第4実施形態に係るSGTを有する半導体装置の製造方法を説明するためのCMOSインバータ回路の平面図と断面図である。
【
図5】従来のSGTを説明するための構造模式図である。
【
図6】従来のSGTを有するCMOSインバータ回路の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の実施形態に係る、SGTを有する半導体装置の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
【0023】
(第1実施形態)
図1A~
図1Rに、本発明の第1実施形態に係る、SGTを有するCMOSインバータ回路の製造方法を示す。(a)は、平面図であり、(b)は、(a)のX-X’線に沿った断面図を示し、(c)は、(a)のY-Y’線に沿った断面図を示す。
【0024】
図1Aに示すように、P型Si基板1(特許請求の範囲における基板の一例である)上にN層2を形成する。そして、N層2上にP
+層3a、N
+層3bを形成する。そして、P
+層3a、N
+層3bの上にP層4を形成する。そして、P層4上に、平面視において、円形であって、そして互いに重なったSiO
2層5a、SiN層6a、SiO
2層5A(SiO
2層5a、SiN層6a、SiO
2層5Aの3層は特許請求の範囲における第1の材料層の一例である)と、SiO
2層5b、SiN層6b、SiO
2層5Bと、を形成する。なお、P
+層3a、N
+層3bはSi層でなく、例えばSiGe、SiCなどのSiとは別の半導体層で形成されてもよい。また、SiO
2層5a、SiN層6a、SiO
2層5Aと、SiO
2層5b、SiN層6b、SiO
2層5Bは、後工程において、エッチングマスクとして、または、CMP(Chemical Mechanical Polishing)工程におけるストッパー層として用いられる。このため、SiO
2層5a、SiN層6a、SiO
2層5Aと、SiO
2層5b、SiN層6b、SiO
2層5Bと、の材料層は、エッチングマスク・ストッパ層としての役割ができるものであれば、SiO
2層、SiN層だけでなく、他の材料よりなる単層、または複数層より形成した材料層であってもよい。
【0025】
次に、
図1Bに示すように、SiO
2層5a、SiN層6a、SiO
2層5Aと、SiO
2層5b、SiN層6b、SiO
2層5Bと、をマスクにしてP層4をエッチングしてSi柱7a(特許請求の範囲における第1の半導体柱の一例である)、7b(特許請求の範囲における第2の半導体柱の一例である)を形成する。なお、このエッチングはP
+層3a、N
+層3bの表層に至ってもよい。
【0026】
次に、
図1Cに示すように、平面視において、Si柱7a、7bを囲み、互いに繋がったP層基板1の上部、N層2a、P
+層3aa、N
+層3bbよりなるSi柱台10をSi柱7a、7bの下に形成する。この工程において、例えばSiO
2層のCMP(Chemical Mechanical Polish)エッチングを用いることにより、SiO
2層5A、5Bは除去される。
【0027】
次に、
図1Dに示すように、Si柱台10と、Si柱7a、7bの底部と、の外周部にSiO
2層15を形成する。そして、Si柱7a、7bを囲んで、薄いSiO
2層11a、11bを形成する。そして、全体を覆ってポリSi
層(図示せず)を形成する。そして、CMPにより表面位置がSiN層6a、6bの表面位置になるようにエッチングする。そして、RIE(Reactive Ion Etching)法により、ポリSi層を、表面位置がSi柱7a、7bの頂部になるように、エッチングしてポリSi層16(特許請求の範囲におけるダミーゲート材料層の一例である)を形成する。そして、Si柱7a、7bの露出しているSiO
2層11a、11bを除去する。なお、薄いSiO
2層はALD(Atomic Layer Deposition)法などの他の方法により形成してもよい。なお、ポリSi層16は、あとの工程で除去され、この除去部分にゲート導体層を形成する。このためのポリSi層16はダミーゲート材料層の役割として用いる。なお、ポリSi層16は、例えばアモルファスSiなどの、ダミーゲート材料層の役割ができる他の材料層を用いてもよい。
【0028】
次に、全体を覆ってSiO
2層(図示せず)を形成する。そして、RIE法により、このSiO
2層をエッチングして、
図1Eに示すように、Si柱7aの頂部と、SiO
2層5a、SiN層6aと、の側面を囲んだSiO
2層18a(特許請求の範囲における第2の材料層の一例である)と、Si柱7bの頂部と、SiO
2層5b、SiN層6bとの側面を囲んだSiO
2層18bと、を形成する。これにより、SiO
2層18a、18bはSi柱7a、7bに対して自己整合により形成される。この自己整合とは、平面視におけるSi柱7a、7bと、SiO
2層18a、18bとの位置関係が、リソグラフィ法におけるマスク合わせズレが生じなく、形成できることを意味している。なお、SiO
2層18a、18bは、平面視においてSi柱7a、7b頂部を囲んで、ほぼ等幅で形成される。すなわち、SiO
2層18a、18bは、RIE法によるエッチングにより等幅状に残ればよい。また、SiO
2層18a、18bの形成は、Si柱7a、7b頂部に対して自己整合で形成される方法であれば、他の方法によってもよい。例えば、SiO
2層18a、18bを、下からSiO
2層、SiN層で形成して、上のSiN層のみをRIE法により、SiO
2層5a、5b、SiN層6a、6bの側面に等幅で残し、残したSiN層をマスクに下のSiO
2層をエッチングして、SiO
2層18a、18b
と同じ役割をするSiO2層を形成してもよい。
【0029】
次に、全体を覆って酸化アルミ(AlO)層(図示せず)を形成する。そして、
図1Fに示すように、CMP法により上面位置がSiN層6a、6bの上面位置になるように研磨して、AlO層17(特許請求の範囲における第3の材料層の一例である)を形成する。そして、リソグラフィ法によりSiO
2層18b、SiN層6b上にレジスト層19を形成する。AlO層17、SiN層6a、6b、レジスト層19をマスクにしてSiO
2層18a、18bをエッチングして、凹部20aを形成する。凹部20aの形状は、SiO
2層18aの形状と同じであるので、凹部20aはSi柱7aと自己整合で形成される。なお、AlO層17は、SiN層6a、6bとをマスクにして、SiO
2層18a、18bを選択的にエッチングできれば、他の材料層を用いてもよい。また、レジスト層19は、単層または複数層の無機、または有機の材料層より構成させてもよい。
【0030】
そして、SiN層6a、SiO
2層5aを除去して、
図1Gに示すように、Si柱7aの頂部が露出した凹部20aa(特許請求の範囲における第1の凹部の一例である)を形成する。凹部20aaはSi柱7aと自己整合で形成される。なお、SiN層6a、SiO
2層5aの除去は、AlO層17の形成後、まずSiN層6aを除去し、その後、SiO
2層18aと一緒にSiO
2層5aを除去して、行ってもよい。Si柱7aの頂部全体が露出できる方法であれば、他の方法でもSiN層6a、SiO
2層18a、5aが除去されればよい。
【0031】
次に、エピタキシャル結晶成長法により、薄いシリコン・ゲルマニウム(SiGe)層(図示せず)と、アクセプタ不純物を含んだSiによるP
+層(図示せず)を、全体に堆積させる。そして、CMP法により上面位置がAlO層17の上面位置になるように研摩して、
図1Hに示すように、凹部20aa内にSiGe層22a、P
+層23a(SiGe層22aとP
+層23aとを合わせたものは特許請求の範囲における第1の半導体層の一例であり、また、SiGe層22aは特許請求の範囲における第2の半導体層の一例、P
+層23aは特許請求の範囲における第3の半導体層である)を形成する。なお、SiGe層22aは、ALD法などの結晶性の良い薄膜を制御よく形成できる方法を用いるのが望ましい。なお、SiGe層にはアクセプタ不純物を含ませても、含ませなくてもよい。SiGe層22a、P
+層23aはSi柱と自己整合で形成された凹部20aa内に形成されるので、Si柱7aに対して自己整合で形成される。
【0032】
次に、SiGe層22a、P
+層23aの表層をエッチングした後に、全体にSiO
2層(図示せず)を堆積する。そして、
図1Iに示すように、CMP法により上面位置がAlO層17の上面位置になるように研摩して、SiO
2層24a(特許請求の範囲における第4の材料層の一例である)を形成する。そして、凹部20aaを形成したのと同じ方法により、凹部20bb(特許請求の範囲における第2の凹部の一例である)を形成する。なお、SiO
2層24aは、例えばSiN層、または他の単層、または複数層よりなる材料層であってもよい。
【0033】
次に、
図1Jに示すように、SiGe層22a、P
+層23a、SiO
2層24aを形成したのと同じ方法により、凹部20
bb内に、Si柱7bの頂部を覆って、SiGe層22b、N
+層23b(SiGe層22b、N
+層23bを合わせたものは特許請求の範囲における第4の半導体層の一例である)、SiO
2層24b(特許請求の範囲における第5の材料層の一例である)を形成する。
【0034】
次に、
図1Kに示すように、AlO層
17、ポリSi層16、SiO
2層11a、11bを除去する。SiO
2層24a、24bの膜厚さをSiO
2層11a、11bの膜厚より大きくしておくことにより、SiO
2層24a、24bを、SiGe層22a、22b、P
+層23a、N
+層23bの上に残存させる。これにより、SiGe層22a、22b、P
+層23a、N
+層23bはSi柱7a、7bと自己整合で形成される。
【0035】
次に、
図1Lに示すように、露出しているSi柱7a、7bの側面と、露出しているSiGe層22a、22bを酸化して、SiO
2層26a(特許請求の範囲における第1の酸化層の一例である)、26b(特許請求の範囲における第3の酸化層の一例である)、27a(特許請求の範囲における第2の酸化層の一例である)、27bを形成する。SiGeはSiより酸化速度が大きいので、SiO
2層26a、26bの膜厚さは、SiO
2層27a、27bより大きい。なお、
図1Lでは露出部のSiGe層22a、22bの全てを酸化させてSiO
2層26a、26bを形成したが、P
+層23a、N
+層23bに接した部分を残してもよい。
【0036】
次に、
図1Mに示すように、SiO
2層27a、27bの全体と、SiO
2層26a、26bの表層をエッチンして除去する。SiO
2層26a、26bは表層
がP
+
層23a、N
+層23bを覆って残存する。
【0037】
次に、ALD法により、全体を覆って、ゲート絶縁層となるHfO
2層(図示せず)、ゲート導体層となるTiN層(図示せず)と、W層(図示せず)と、を堆積する。そして、
図1Nに示すように、CMP法により、W層、TiN層、HfO
2層を、上面位置がSiO
2層24a、24bの上面位置になるように研摩して、HfO
2層28、TiN層29、W層30(TiN層29、W層30は特許請求の範囲における導体層の一例である)を形成する。なお、HfO
2層28を堆積する前に、Si柱7a、7bの側面に薄い酸化膜を形成しておくのが望ましい。
【0038】
次に、
図1Oに示すように、RIE法によりW層30を、上面位置がSi柱7a、7bに繋がったSiO
2層26a、26b下面位置より下方までエッチングする。このエッチングでは、P
+層23a、N
+層23bの側面に重なってあるHfO
2層28、TiN層29と、SiO
2層24a、24bがエッチングマスクとなっている。これにより、平面視において、P
+層23a、N
+層23bの外周のTiN層29より外側のW層30がエッチングされる。なお、このRIEエッチングにより、露出したTiN層29、HfO
2層28の側面がエッチングされてもよい。
【0039】
次に、
図1Pに示すように、露出しているTiN層29、HfO
2層28をエッチングして除去する。このエッチングにより、平面視において、SiO
2層26a、26bの外周部に突起W層31a、31bが生じる。
【0040】
次に、RIE法によりSiO
2層24a、24b、26a、26bをマスクにして、W層30をエッチングする。これにより、突起W層31a、31bは除去される。そして、さらに、
図1Qに示すように、W層30、TiN層29を、W層の上面位置がSiO
2層26a、26bより下方になるまでエッチングする。そして、全体にSiN層(図示せず)を堆積する。そして、CMP法により、上面位置がSiO
2層24a、24bの上面位置になるように研摩する。そして、平面視においてSiO
2層24a、24bと一部重なったマスク材料層33(特許請求の範囲における第1のマスク材料層、第2のマスク材料層の一例である)を形成する。そして、マスク材料層33、SiO
2層24a、24b、26a、26bをマスクにして、TiN層29、W層30をエッチングして、Si柱7a、7bの外周を等幅で囲み、そして、Si柱7a、7bの外周
部で繋がったゲート導体層であるTiN層29a、W層30aを形成する。
【0041】
次に、
図1Rに示すように、全体にSiO
2層(図示せず)を堆積する。そして、CMP法により、上面位置がSiN層32の上面位置になるように研摩して、SiO
2層34を形成する。そして、そして、全体にSiO
2層35を堆積する。そして、P
+層23a上にコンタクトホール36aを、N
+層23b上にコンタクトホール36bを、ゲート配線W層30a上にコンタクトホール36cを、P
+層3aaとN
+層3bbの境界上にコンタクトホール36dを、形成する。そしてコンタクトホール36aを介してP
+層23aと接続した電源配線金属層Vddと、コンタクトホール36bを介してN
+層23bと接続したグランド配線金属層Vssと、コンタクトホール36cを介してゲート配線W層30aと接続した入力配線金属層Vinと、コンタクトホール36dを介してP
+層3aa、N
+層3bbと接続した出力配線金属層Voutを形成する。これにより、P層基板1a上にCMOSインバータ回路が形成される。
【0042】
なお、薄いSiGe層22aa、22bbは、P+層23aとSi柱7aとの接合ダイオード、そして、N+層23bと、Si柱7bとの接合ダイオードでの、接合抵抗が問題にならない膜厚、アクセプタまたはドナー不純物濃度を設定する。これら接合抵抗が問題にならない条件を満たし、且つSi柱7a、7bの酸化速度より大きい材料であれば、SiGe層22aa、22bbは、他の半導体材料層を用いてもよい。また、SiGe層22aaと、SiGe層22bbとは、それぞれ異なる半導体材料層であってもよい。半導体柱であるSi柱7a、7bの片方、または両方を、Si以外の半導体材料より形成する場合は、接合抵抗が問題にならない条件を満たし、且つ柱7a、7bの酸化速度より大きい材料であれば、SiGe層22aa、22bbは、他の半導体材料層を用いてもよい。
【0043】
また、本実施形態の説明では、ダミーゲート材料層となるポリSi層16を除去した後、ゲート導体層のエッチングマスクになるSiO2層26a、26bを形成した。これに対し、ポリSi層16を形成しないで、ゲート絶縁層のHfO2層、ゲート導体層のTiN層、W層を形成した後に、ゲート導体層のエッチングマスクになるSiO2層26a、26bを形成し、そして、SiO2層26a、26bをマスクにしてゲート導体層のTiN層、W層をエッチングしてもよい。この場合、SiO2層26a、26bはP+層23a、N+層23bの側面に形成される。
【0044】
また、
図1Eにおいては、ポリSi層16上に直接SiO
2層18a、18bを形成した。これに対し、ポリSi層16上にSiN層を形成してから、SiO
2層18a、18bを形成してもよい。そして、
図1Kで示したポリSi層
16を除去した工程で、SiGe層22a、22bの底部に繋がって、SiN層を残存させる。その後の酸化によって、SiGe層22a、22bの露出した側面だけにSiO
2層が形成される。このSiO
2層はTiN層29、W層30のエッチングに対してエッチングマスクとなる。そして、この残存したSiN層はP
+層23a、N
+層23bと、TiN層29a、W層30aとの電気的ショートを防ぐ絶縁層の役割を果す。このSiN層は他の絶縁材料層でもよい。
【0045】
また、
図1Rでは、P
+層23a、N
+層23bに面したSi柱7a、7bの頂部には、アクセプタ、またはドナー不純物を含んだ不純物層が形成されてない。これに対し、例えば、最終工程までの熱工程によって、P
+層23a、N
+層23bのアクセプタ、またはドナー不純物をSi柱7a、7bの頂部に拡散させて、不純物層を形成させてもよい。このSi柱7a、7b頂部の不純物層形成は、SiGe層22a、22bにアクセプタ、またはドナー不純物を含ませて、行ってもよい。
【0046】
また、
図1Qでは、SiO
2層24a、26
a、24b、26bをマスクにして、W層30をエッチングしたが、平面視において、TiN層29の外周を、SiO
2層26a、26bの外周より外側になるように形成して、TiN層29、W層30をエッチングしてもよい。また、TiN層29、W層30は、片方または両方を、複数の他の導体材料層より形成させてもよい。
【0047】
また、
図1Rでは、P
+層23a、N
+層23b上にSiO
2層24a、24bを、そのまま残して、これらの上にコンタクトホール36a、36bを形成したが、SiO
2層24a、24bを除去して、ここに金属、合金などの導体層を埋め込んだ後に、コンタクトホール36a、36bを形成してもよい。これにより、この場合は、コンタクトホールの底部は、この金属、合金などの導体層上面でもよい。
【0048】
また、
図1Lにおいて、Si柱7a、7bの側面にSiO
2層27a、27bを形成した。そして、
図1Mにおいて、これらSiO
2層27a、27bを除去した。これに対し、これらSiO
2層27a、27bを除去しないで、連続して、HfO
2層28、TiN層29、W層30を形成してもよい。
【0049】
本実施形態は以下の特徴がある。
1.P
+層23aと、Si柱7aとは、自己整合で形成されている。同じくN
+層23bとSi柱7bとは、自己整合で形成されている。そして、P
+層23a、N
+層23bは、Si柱7a、7bと自己整合で形成された凹部20a、20
bbの内部に形成されるため、Si柱7a、7b間の距離は、
図1EにおけるSiO
2層18aと、SiO
2層18bとが、接触しないまで短くすることができる。これにより、高密度のSGTを用いた回路が形成できる。そして、P
+層23a、N
+層23bは、Si柱7a、7bの頂部の全体を覆って形成されている。これにより、P
+層23a、N
+層23bと、Si柱7a、7bと、の接触面積を大きくできる。これらにより、高密度で且つ小さいダイオード接合抵抗のSGTを用いた回路が実現できる。
2.
図1Qに示すように、ゲート配線導体層であるW層30a、TiN層29aは、SiO
2層24a、26a、24b、26bと、マスク材料層33をエッチングマスクにして形成している。マスク材料層33はリソグラフィ法を用いて形成される。マスク材料層33の下のW層30aは、SiO
2層26aの下にあるW層30aと、SiO
2層26bの下にあるW層30
aと、を繋げるためのものである。このため、マスク材料層33は、平面視において、SiO
2層24a、24bに少なくとも一部が重なっていればよい。このため、マスク材料層33形成のためのリソグラフィ工程でのマスク合わせのズレはSGT回路の高密度化に対して妨げにならない。そして、SiO
2層26a、26bの下のゲート配線導体層であるW層30a、TiN層29aは、SiO
2層26a、26bと自己整合で形成されている。SiO
2層26a、26bの下のW層30a、TiN層29aは、P
+層
23a、
N
+
層23bと、Si柱7a、7bと、も自己整合で形成される。これにより、高密度のSGT回路が実現する。
3.本実施形態では、2つのSi柱7a、7bを用いたCMOSインバータ回路を例にして説明した。1つのSi柱7aに形成されたSGTにおいて、ゲート配線導体層であるTiN層29a、W層30aと、P
+層
23aと、が自己整合で形成されている。そして、小さいダイオード接合抵抗のP
+層23aが形成される。したがって、本発明は1つ、そして複数のSi柱に形成したSGTを用いた回路にも適用できる。これにより、SGTを用いた各種回路の高密度化、高性能化を図ることができる。
【0050】
(第2実施形態)
図2A~
図2Cに、本発明の第2実施形態に係る、SGTを有するCMOSインバータ回路の製造方法を示す。(a)は、平面図であり、(b)は、(a)のX-X’線に沿った断面図を示し、(c)は、(a)のY-Y’線に沿った断面図を示す。
【0051】
図1A~1Cで示した工程と同じ工程を行う。そして、
図2Aに示すように、Si柱7a、7bの外周部に、上面位置がP
+層3aa、N
+層3bbの上面位置より上になるように、SiO
2層15を形成する。そして、全体にHfO
2層(図示せず)、TiN層(図示せず)、W層(図示せず)を堆積する。そして、CMP法により、HfO
2層、TiN層、W層の上面位置がSiN層6a、6bの上面位置になるように研磨する。そして、RIE法により、HfO
2層、TiN層、W層を、上面位置がSi柱7a、7bの上部になるようにエッチングして、HfO
2層40、TiN層41、W層42を形成する。なお、HfO
2層を堆積する前に、Si柱7a、7bの側面に薄いSiO
2層を形成するのが望ましい。
【0052】
次に、
図2Bに示すように、Si柱7a、7bの外周部のHfO
2層40、TiN層41、W層42上に、SiN層43を形成する。そして、
図1E,
図1Fで示したのと同じ方法により、Si柱7a、7bの頂部、SiO
2層5a、5b、SiN層6a、6bの側面に、自己整合により、SiO
2層44a、44bと、その外周部にAlO層45を形成する。
【0053】
次に、
図1G~
図1Jで示した工程と同じ工程を行う。これにより、
図2Cに示すように、Si柱7aの頂部を覆ってSiGe層47a、P
+層48a、SiO
2層49aを形成する。同じく、Si柱7bの頂部を覆って、SiGe層47b、N
+層48b、SiO
2層49bを形成する。
【0054】
次に、
図2Dに示すように、AlO層45を除去する。そして、露出しているP
+層48a、N
+層48bの側面を酸化して、SiO
2層51a、51bを形成する。これにより、平面視において、SiO
2層51a(特許請求の範囲における第3の酸化層の一例である)、51bの内側のSiGe層47a、47bは酸化されなく残るので、Si柱7a、7bの頂部を覆い、且つ周辺部にSiGe層47aa、47bbが残存する。
【0055】
次に、平面視において、SiO
2層51a、51bの外周部にSiN層(図示せず)を形成する。そして、
図1Qで説明した工程と同じ工程により、
図2Eに示すように、マスク材料層33aの形成と、このマスク材料層33aの下のSiN層32aと、を形成する。そして、マスク材料層33a、SiO
2層49a、49b、51a、51bをマスクにSiN層43、W層42、TiN層41をエッチングして、SiN層43a、W層42a、TiN層41aを形成する。
【0056】
次に、
図1Rで示した工程と同じ工程を行うことによって、第1実施形態と同じく、P層基板1a上にSGTを用いたCMOSインバータ回路が形成される。
【0057】
本実施形態は以下の特徴がある。
1.第1実施形態では、
図1Dで示すように、ダミーゲート材料層であるポリSi層16を形成し、その後に、
図1Kで示すように、このポリSi層16を除去し、そして、
図1Nに示すように、ゲート導体層となるTiN層
29、W層30を形成している。ゲート導体層となるTiN層
29、W層30を、エッチングマスクになるSiO
2層26a、26b形成後に形成している。そして、Si柱7a、7b側面のSiO
2層27a、27bを除去と、同時にSiO
2層26a、26bがエッチングされる。このため、第1実施形態では、SiO
2層26a、26bの厚さは、このエッチング後も、エッチングマスクの役割を持つよう厚く残存させなければいけない。これに対し、本実施形態では、ダミーゲート材料層の形成は行わない。これにより、本実施形態では、第1実施形態と比べて、工程数の削減が図れる。
2.本
実施形態では、第1実施形態のような、Si柱7a、7bの側面のSiO
2層27a、27bのエッチングの工程はない。これにより、SiO
2層51a、51bの膜厚を薄く形成できる。これにより、第1実施形態と比べて、隣接したSi柱7a、7b間の距離を短くできる。これにより、SGT回路の高集積化が図れる。
3.第1実施形態では、
図1Rに示すように、垂直方向におけるSGTのソースであるP
+層23aと、ゲート導体層であるTiN層29aと、の距離はSiO
2層26aと、HfO
2層28との厚さとなる。SiO
2層26aはエッチングマスクとしての役割、HfO
2層28はゲート絶縁層としての役割を持つ。これに対し、本実施形態では、
図2Eに示すように、垂直方向におけるSGTのソースであるP
+層48aと、ゲート導体層であるTiN層41aと、の距離はSiN層43aの厚さだけで独立に定めることができる(SiGe層47aaは、アクセプタ不純物を含ませていればP
+層化できる。また、熱拡散でP
+層48aのアクセプタ不純物をSiGe層に拡散させれば、P
+層化できる)。上記のように、本実施形態では、第1実施形態と比べて、より容易にP
+層48a、ゲートTiN層41a間の距離を定められる。
【0058】
(第3実施形態)
図3A~
図3Cに、本発明の第3実施形態に係る、SGTを有するCMOSインバータ回路の製造方法を示す。(a)は、平面図であり、(b)は、(a)のX-X’線に沿った断面図を示し、(c)は、(a)のY-Y’線に沿った断面図を示す。
【0059】
図2A~
図2Cの工程で、SiGe層47a、47bを形成しないのを除いて、同じ工程を行う。これにより、
図3Aに示すように、Si柱7a、7bの頂部を覆って、P
+層48aa、N
+層48bbが形成される。P
+層48aa、N
+層48bbは、前述した実施形態と同じく、Si柱7a、7bに対して、自己整合で形成される。
【0060】
次に、
図3Bに示すように、P
+層48aa、
N
+
層48bbの側面を酸化してSiO
2層51aa、51bbを形成する。
【0061】
次に、
図2Eで示した工程と同じ工程を行う。これにより、
図3Cに示すように、P
+層48aa、N
+層48bbと自己整合のTiN層41a、W層42aが形成される。
【0062】
次に、
図1Rで示した工程と同じ工程を行うことによって、第1実施形態、第2実施形態と同じく、P層基板1a上にSGTを用いたCMOSインバータ回路が形成される。
【0063】
本実施形態は以下の特徴がある。
第1実施形態では、
図1Kで示したように、P
+層23a、N
+層23bの外側に、Si柱7a、7bの側面より酸化速度の大きいSiGe層22a、22bを形成した。これは
図1L,
図1Mで示したように、Si柱7a、7bの側面のSiO
2層27a、27bの除去後も、P
+層23a、
N
+
層23bの外側にSiO
2層26a、26bを残存させる必要があるためである。これに対して、本実施例では、Si柱7a、7bの側面を同時に酸化することなく、P
+層48aa、N
+層48bbの露出した側面のみを酸化してSiO
2層51aa、51bbを形成すればよい。このため、P
+層48aa、N
+層48bbは、酸化できる半導体材料層であればよい。これにより、第
2実施形態のような、薄いSiGe層47a、47bの形成を必要としない。これにより工程数の削減が図れる。
【0064】
(第4実施形態)
図4に、本発明の第4実施形態に係る、SGTを有するCMOSインバータ回路の製造方法を示す。(a)は、平面図であり、(b)は、(a)のX-X’線に沿った断面図を示し、(c)は、(a)のY-Y’線に沿った断面図を示す。
【0065】
第1実施形態において、
P
+
層にはSiよりなる半導体材料を用いて、N
+層にはSiGeよりなる半導体層を用いると、
図4に示すように、N
+層51bの外側には、第1実施形態で用いたSiGe層22bは形成しない。
【0066】
なお、N+層51bの形成においては、SiGeの堆積の初期段階のSiとGeの組成比を変えて、Si柱7bの酸化速度に対して、後工程において望ましい酸化層がN+層51bの外側に形成されるようにしてもよい。これは、N+層51bに少なくとも2つの元素よりなる化合物半導体材料を用いる場合においても同じである。
【0067】
本実施形態は以下の特徴がある。
本実施例では、N+層51bはSi柱7a、7bの側面より酸化速度の大きいSiGe材料より形成されているので、第1実施形態で示した追加のSiGe層22bを必要としない。これにより、第1実施形態と比べて、工程数の削減が図れる。なお、P+層51aにおいても、P+層51aがSi柱7a、7bの側面より酸化速度の大きい半導体材料層であれば、SiGe層のように半導体材料層を形成する必要がない。
【0068】
なお、上記各実施形態では、シリコンからなるSi柱を用いたが、シリコン以外の半導体材料を、その一部または全体に用いるSGTにも本発明の技術的思想を適用することができる。
【0069】
また、第1実施形態の説明は、Si柱7a、7bに、それぞれ1つのSGTを形成する場合について行ったが、1つの半導体柱に複数のSGTを形成する回路形成に本発明を適用できる。このことは、本発明に係るその他の実施形態にも適用することができる。
【0070】
また、上記各実施形態では、p層基板1の代わりに、絶縁基板を有するSOI(Silicon on Insulator)基板を用いることもできる。この場合、N層2はあっても、なくてもよい。
【0071】
また、上記各実施形態では、平面視において、Si柱7a、7bの形状が円形である場合について説明したが、楕円形、矩形であってもよいことは言うまでもない。
【0072】
また、第1実施形態では、ゲート導体層としてTiN層29aと、これに繋がったW層30aを用いたが、ゲート導体層の材料は他の金属層、合金層、低抵抗の半導体などの導体材料層であってもよい。また、ゲート導体層は、単層、または多層の導体層から形成してもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同じである。
【0073】
また、第1実施形態における、エッチングマスク材料層33はリソグラフィ用のレジスト層、または単層、または複数層の有機材料層、または無機材料を形成して用いてもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同じである。
【0074】
また、第1実施形態では、ゲート絶縁層としてHfO2層28を用いたが、HfO2に限定されず、単層または複数層の他の絶縁材料を使用してもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同じである。
【0075】
また、第1実施形態では、Si柱7a、7b側面が、P層基板1平面に対して、垂直になっている円柱の場合について説明したが、各実施形態の示す構造を実現するものであれば、台形、たる型などであってもよい。このことは、本発明に係るその他の実施形態においても同じである。
【0076】
また、SGTは、半導体柱の外周にゲート絶縁層が形成され、このゲート絶縁層の外周にゲート導体層が形成されている構造を有する。このゲート導体層とゲート絶縁層の間に電気的に浮遊した導体層を有するフラッシュメモリ素子もSGTの1形態であり、本発明の技術的思想が適用可能である。
【0077】
また、上記各実施形態では、半導体柱にSGTのみが形成されている場合について説明したが、本発明の技術的思想は、SGTとそれ以外の素子、例えばフォトダイオード、MRAM(Magnetic Random Access Memory)、PCM(Phase Change Memory)、ReRAM(Resistance-change Random Access Memory)などが組み込まれた半導体装置の製造方法にも適用できる。
【0078】
また、上記各実施形態での説明は、上下のソースとドレインとなる不純物領域が同じ極性をもつ不純物原子をもつSGTを用いて説明したが、異なる極性の不純物原子を持つトンネル形SGTについても、本発明は適用できる。同様に、ソースとドレインとの、片方または両方をショットキーダイオードにより形成したSGTについても、本発明は適用できる。
【0079】
なお、本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされているものである。また、上述した実施形態は、本発明の一実施例を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。上記実施例及び変形例は任意に組み合わせることができる。さらに、必要に応じて実施形態の構成要件の一部を除いても本発明の技術的思想の範囲内となる。
【産業上の利用可能性】
【0080】
本発明に係る、SGTを有する半導体装置の製造方法は、高密度,高性能のSGTを有する柱状半導体装置を実現するために有用である。
【符号の説明】
【0081】
1、1a P層基板
2、2a N層
3a、3aa、23a、48a、48aa、51a P+層
3b、3bb、23b、48b、48bb、51b N+層
4 P層
5a、5b、5A,5B、11a、11b、15、18a、18b、24a、24b、26a、26b、27a、27b、34、35、44a、44b、45、49a、49b、51a、51b、51aa、51bb、53a、53b SiO2層
6a、6b、32、32a、43 SiN層
7a、7b Si柱
10 Si柱台
16 ポリSi層
17、45 AlO層
19 レジスト層
20a、20aa、20bb 凹部
22a、22b、22aa、22bb、47a、47b、47aa、47bb SiGe層
28、40 HfO2層
29、29a、41 TiN層
30、30a、42 W層
31a、31b 突起W層
33、33a マスク材料層
36a、36b、36c、36d コンタクトホール
Vin 入力配線金属層
Vout 出力配線金属層
Vdd 電源配線金属層
Vss グランド配線金属層