(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】プログラム、情報処理方法、サーバ、システム。
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20240805BHJP
H04M 11/00 20060101ALI20240805BHJP
G08G 1/00 20060101ALI20240805BHJP
【FI】
G06Q50/10
H04M11/00 302
G08G1/00 D
(21)【出願番号】P 2023085972
(22)【出願日】2023-05-25
【審査請求日】2023-06-08
(31)【優先権主張番号】P 2022087465
(32)【優先日】2022-05-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】514235341
【氏名又は名称】株式会社スマートドライブ
(72)【発明者】
【氏名】中村 圭佐
【審査官】平井 嗣人
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-190993(JP,A)
【文献】特開2011-002407(JP,A)
【文献】特開2008-170395(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
H04M 11/00
G08G 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1端末とアルコールチェックの被チェック者に関連づけられた第2端末とを含むシステムによるアルコールチェックに関する記録を行うための
、情報処理装置が実行する情報処理方法であって、
トークン発行要求情報を前記第1端末から受信することと、
前記トークン発行要求情報の受信に基づいて、トークン生成処理を実行することと、
前記トークン生成処理によって生成された第1トークン情報を前記第1端末に送信することと、
第2トークン情報を前記第2端末から受信することと、
前記第1トークン情報と前記第2トークン情報とに基づく判定処理を実行することと、
前記判定処理に基づいて、前記第1トークン情報と前記第2トークン情報とが合致又は対応する場合、アルコールチェックに関する情報を記録する記録処理を実行することと、
を含む情報処理方法。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記第1トークン情報と前記第2トークン情報とはトークン番号を含む、
情報処理方法。
【請求項3】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記第1トークン情報と前記第2トークン情報とが合致又は対応する場合、前記アルコールチェックの実施状況に関する情報を前記第2端末から受信することと、
前記記録処理において、前記アルコールチェックの実施状況に関する情報を記録することと、
を含む情報処理方法。
【請求項4】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記第1トークン情報と前記第2トークン情報とが合致又は対応しない場合、前記第2トークンが不正なトークンであることに関する情報を前記第2端末に送信することと、
を含む情報処理方法。
【請求項5】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記トークン生成処理は、前記第1トークン情報に有効期限を設定する処理を含み、
前記判定処理は、前記有効期限内であることを判定する処理を含む、
情報処理方法。
【請求項6】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記記録処理は、前記被チェック者が前記アルコールチェックを検査通過したことを記録する処理を含む、
情報処理方法。
【請求項7】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
設定期間内に所定数を超える前記第1トークン情報が生成された場合、前記第1トークン情報の生成を制限する、
情報処理方法。
【請求項8】
請求項7に記載の情報処理方法であって、
前記設定期間内に前記第1端末に紐づけられた1の第1ユーザに割り当てられた前記被チェック者数を超える前記第1トークン情報が生成された場合、前記第1トークン情報の生成を制限する、
情報処理方法。
【請求項9】
請求項7に記載の情報処理方法であって、
前記第1端末に紐づけられた1の第1ユーザについて設定された勤務時間帯に含まれない時間帯において前記第1トークン情報の生成を制限する、
情報処理方法。
【請求項10】
請求項1に記載の情報処理方法であって、
前記第1端末と前記第2端末との通話処理を実行することと、
前記通話処理後、前記トークン生成処理を実行することと、
を含む情報処理方法。
【請求項11】
請求項3に記載の情報処理方法であって、
前記アルコールチェックの実施状況に関する情報は、前記アルコールチェックが、前記第1端末に紐づけられた第1ユーザと前記被チェック者とが対面する対面方式により行われたことに関する情報を含み、
前記アルコールチェックが前記対面方式により行われた場合における前
記被チェック者の危険運転または事故に関する情報の集計を行うことを含む情報処理方法。
【請求項12】
請求項11に記載の情報処理方法であって、
前記第1トークン情報は、前記第1端末の表示部に表示される画像に関する画像情報、または、前記第1端末の通信部から出力される近距離無線通信用情報に関する情報を含み、
前記第2端末に対する前記第1トークン情報の入力が、前記表示部に表示される画像の読み取り、または、前記通信部から出力される近距離無線通信用情報の受信によって行われた場合に、前記アルコールチェックが前記対面方式により行われたことに関する情報を記録させることを含む情報処理方法。
【請求項13】
第1端末とアルコールチェックの被チェック者に関連づけられた第2端末とを含むシステムによるアルコールチェックに関する記録
を行うためのプログラムであって、
トークン発行要求情報を前記
第1端末から受信することと、
前記トークン発行要求情報の受信に基づいて、トークン生成処理を実行することと、
前記トークン生成処理によって生成された第1トークン情報を前記
第1端末に送信することと、
第2トークン情報を前記
第2端末から受信することと、
前記第1トークン情報と前記第2トークン情報とに基づく判定処理を実行することと、
前記判定処理に基づいて、前記第1トークン情報と前記第2トークン情報とが合致又は対応する場合、アルコールチェック記録処理を実行することと、
を
情報処理装置に実行させるためのプログラム。
【請求項14】
第1端末とアルコールチェックの被チェック者に関連づけられた第2端末とによるアルコールチェックに関する記録を記録するサーバであって、
トークン発行要求情報を前記
第1端末から受信する通信部と、
前記トークン発行要求情報の受信に基づいて、トークン生成処理を実行する処理部と、
を有し、
前記通信部は、
前記トークン生成処理によって生成された第1トークン情報を前記第1端末に送信し、
第2トークン情報を前記第2端末から受信し、
前記処理部は、
前記第1トークン情報と前記第2トークン情報とに基づく判定処理を実行し、
前記判定処理に基づいて、前記第1トークン情報と前記第2トークン情報とが合致又は対応する場合、アルコールチェックに関する情報を記録する記録処理を実行する、
サーバ。
【請求項15】
第1端末と
、アルコールチェックの被チェック者に関連づけられた第2端末と
、前記第1端末と前記第2端末とによるアルコールチェックに関する情報を記録するサーバとを含むシステム
であって、
前記
第1端末は、トークン発行要求情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記トークン発行要求情報の受信に基づいて、トークン生成処理を実行し、
前記トークン生成処理によって生成された第1トークン情報を前記第1端末に送信し、
前記第1端末は、前記第1トークン情報の受信に基づいて、前記第1トークン情報を表示し、
前記第2端末は、第2トークン情報の入力を受け付け、入力された前記第2トークン情報を前記サーバに送信し、
前記サーバは、
前記第2トークン情報の受信に基づいて、前記第1トークン情報と前記第2トークン情報とに基づく判定処理を実行し、
前記判定処理に基づいて、前記第1トークン情報と前記第2トークン情報とが合致又は対応する場合、アルコールチェックに関する情報を記録する記録処理を実行する、
システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルコールチェックの結果を記録するための情報処理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
車両のドライバーの飲酒運転を防止するため、車両の運行前等にドライバーのアルコールチェックを行いたいという社会的需要がある。例えば、特許文献1には、アルコールチェックの結果をドライバーに伝えることができるアルコールチェックシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アルコールチェックをドライバー自身が行う場合、虚偽申告を行う、身代わりを立てる等の不正行為を行う可能性がある。そのため、アルコールチェックを行う際には、例えば、安全運転管理者等の第三者が立ち合うことが望ましい。しかしながら、事業者が多数の車両やドライバーを管理する場合、「どの」ドライバーが、「誰の」立ち合いのもと、「いつ」アルコールチェックを行ったか、という記録を正確に行うことは煩雑かつ困難であった。
上記の課題を解決しうる一例として、例えば、スマートフォン等と連携可能な通信型アルコール検出器を用いることが挙げられる。しかしながら、通信型アルコール検出器は高価であり、通信のための設定等が必要になることから、容易に導入することができないという問題があった。
【0005】
本発明は、「どの」ドライバーが、「誰の」立ち合いのもと、「いつ」アルコールチェックを行ったかについての記録を正確かつ簡素に行うことが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、チェック者端末の第1ユーザと被チェック者端末の第2ユーザとのアルコールチェックに関する情報の情報処理方法は、トークン発行要求情報をチェック者端末から受信することと、トークン発行要求情報の受信に基づいて、トークン生成処理を実行することと、トークン生成処理によって生成された第1トークン情報をチェック者端末に送信することと、第2トークン情報を被チェック者端末から受信することと、第1トークン情報と第2トークン情報とに基づく判定処理を実行することと、判定処理に基づいて、第1トークン情報と第2トークン情報とが合致する場合、アルコールチェックに関する情報を記録する記録処理を実行することと、を含む。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る情報処理方法によれば、チェック者端末に送信した第1トークン情報と被チェック者端末から受信した第2トークン情報とが合致する場合にアルコールチェック記録処理を実行するようにできる。そのため、第1ユーザが提示した第1トークン情報を第2ユーザが取得したことを確認することができ、第1ユーザと第2ユーザとがアルコールチェックを行った記録を正確かつ簡素な方法で行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】実施形態に係るアルコールチェック記録システムのシステム構成の一例を示す図。
【
図2】第1実施例に係るサーバの記憶部に記憶される情報の一例を示すブロック図。
【
図3】第1実施例に係るチェック者登録データの一例を示す図。
【
図4】第1実施例に係るドライバー登録データの一例を示す図。
【
図5】第1実施例に係るトークンキャッシュデータの一例を示す図。
【
図6】第1実施例に係るアルコールチェック記録管理データベースの一例を示す図。
【
図7】第1実施例に係る情報処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図8】第1実施例に係るチェック者端末の表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【
図9】第1実施例に係るドライバー端末の表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【
図10】第1実施例に係るドライバー端末の表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【
図11】第1実施例に係るドライバー端末の表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【
図12】第2実施例に係る情報処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図13】第2実施例に係るチェック者端末の表示部に表示される表示画面の一例を示す図。
【
図14】第3実施例に係る情報処理の流れの一例を示すフローチャート。
【
図15】第3実施例に係るアルコールチェック記録処理の流れの一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための形態の一例について図面を参照して説明する。
なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付して、重複する説明を省略する場合がある。
また、これらの実施形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の範囲をそれらに限定する趣旨のものではない。
【0010】
[実施形態]
以下、本発明の情報処理技術を実現するための実施形態について説明する。
本実施形態に記載の内容は、他の各実施例や各変形例のいずれにも適用可能である。
【0011】
以下では、例えば、車両を運用する事業者が、車両を運行するドライバーと、ドライバーの安全管理を行うチェック者とを管理する例について説明する。そして、事業者または事業者と提携する組織が、ドライバーとチェック者とが実行したアルコールチェック結果を記録・管理するためのアルコールチェック記録システムを運用する例について説明する。
【0012】
図1は、本実施形態におけるアルコールチェック記録システム1のシステム構成の一例を示す図である。
システムとは、複数の情報処理装置を有して構成され、それらの情報処理装置が協働し処理を実行する仕組みである。
アルコールチェック記録システム1では、例えば、ネットワーク30(例えば、インターネット)を介して、サーバ10と、1以上のドライバー端末40と、1以上のチェック者端末20とが通信可能に接続される。なお、
図1では、ドライバー端末40と、チェック者端末20とは代表となる1つの構成要素のみを図示している。また、アルコールチェック記録システム1では、サーバ10を複数接続してもよい。
【0013】
サーバ10は、例えば、チェック者の識別情報と時刻情報とに基づくトークンを生成する機能を有する。また、サーバ10は、ドライバー端末40に入力されたトークンを取得し、生成したトークンとの整合性を確認し、整合性が取れた場合、アルコールチェックの結果を記録する機能を有する。
【0014】
図1に、サーバ10の機能構成の一例を示す。サーバ10は、例えば単一のサーバとして、あるいは機能ごとに別々のサーバから構成される分散サーバとして構成される。クラウドサーバと呼ばれるクラウド環境に作られた分散型の仮想サーバとしてサーバ10を構成することもできる。サーバ10は、
図1に示すように、例えば、処理部11と、記憶部12と、通信部17と、時計部19等を備えて構成される。
【0015】
処理部11は、記憶部12に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従ってサーバ10の各部を統括的に制御し、情報処理に係る各種の処理を行う処理装置であり、CPUやGPU、DSP等のプロセッサーやASIC等の集積回路を有して構成される。
【0016】
記憶部12は、ROMやEEPROM、フラッシュメモリ、RAM等の揮発性又は不揮発性のメモリや、ハードディスク装置等を有して構成される記憶装置である。記憶部12には、例えば、本実施形態にて行われる各処理に対応するプログラムやシステムプログラム等の各種プログラムや、車載端末40から受信した移動体情報及び各種プログラムによる処理結果等が記憶される。
【0017】
通信部17は、サーバ10内部で利用される情報を外部の装置との間でネットワークを介して送受信するための通信装置である。通信部17の通信方式としては、イーサネットやUSB(Universal Serial Bus)等所定の通信規格に準拠したケーブルを介して有線接続する形式や、Wi-Fi(登録商標)や5G(第5世代移動通信システム)等所定の通信規格に準拠した無線通信技術を用いて無線接続する形式、Bluetooth(登録商標)等の近距離無線通信を利用して接続する形式等、種々の方式を適用可能である。
【0018】
時計部19は、サーバ10の内蔵時計であり、例えば、水晶発振器を利用したクロックに基づいて取得した時刻情報(計時情報)を出力する。なお、時計部19は、NITZ(Network Identity and Time Zone)規格等に準じて、通信部17とネットワーク30とを介して時刻情報を取得するようにしてもよい。
【0019】
チェック者端末20は、例えば、ドライバーを管理する安全運転管理者、または安全運転管理者の代わりにアルコールチェック作業を行う人物(例えば、副安全運転管理者、管理者補助者、履行補助者等)が使用する装置である。チェック者端末20は、例えば、スマートフォンやタブレット端末、ラップトップ型パーソナルコンピュータ等により実現される。チェック者端末20は、例えば、サーバ10によって生成されたトークンの情報を受け、トークンの表示を行う。
【0020】
図1に、チェック者端末20の機能構成の一例を示す。チェック者端末20は、
図1に示すように、例えば、処理部21と、記憶部22と、操作部23と、表示部24と、音入力部25と、音出力部26と、通信部27と、撮像部28と、時計部29Aと、位置情報取得部29B等を備えて構成される。
【0021】
処理部21は、記憶部22に記憶されているシステムプログラム等の各種プログラムに従ってチェック者端末20の各部を統括的に制御し、情報処理に係る各種の処理を行う処理装置であり、CPUやGPU、DSP等のプロセッサーやASIC等の集積回路を有して構成される。
【0022】
記憶部22は、記憶部12と同様にROMやEEPROM、フラッシュメモリ、RAM等の揮発性又は不揮発性のメモリや、ハードディスク装置等を有して構成される記憶装置である。記憶部22には、例えば、本実施形態にて行われる各処理に対応するプログラムやシステムプログラム等の各種プログラムや、サーバ10等から受信した情報及び各種プログラムによる処理結果等が記憶される。
【0023】
操作部23は、キーボードやマウス等の、ユーザがサーバに対する各種の操作入力を行うための入力装置を有して構成される。操作部23からは、ユーザ操作に対応した操作信号が処理部21に出力される。
【0024】
表示部24は、LCD(Liquid Crystal Display)やOELD(Organic Electro-luminescence Display)等を有して構成される表示装置であり、処理部21から出力される表示信号に基づいた各種の表示を行う。
【0025】
なお、操作部23は、表示部24と一体的に構成された不図示のタッチパネルを有し、このタッチパネルは、ユーザ(管理者)とチェック者端末20との間の入力インターフェースとして機能するようにしてもよい。
【0026】
音入力部25は、マイクロフォンやA/Dコンバータ等を有して構成される音入力装置であり、処理部21へ入力される音入力信号に基づいた各種の音入力を行う。
【0027】
音出力部26は、D/Aコンバータやスピーカ等を有して構成される音出力装置であり、処理部21から出力される音出力信号に基づいた各種の音出力を行う。
【0028】
通信部27は、チェック者端末20内部で利用される情報を外部の装置との間でネットワーク30を介して送受信するための通信装置である。通信部27の構成は、例えば、通信部17と同様に構成可能であるため、その詳細説明は省略する。
【0029】
撮像部28は、カメラ等で構成される撮像装置であり、処理部21へ入力される画像データ(静止画像・動画像)の取得を行う。
【0030】
時計部29Aは、例えば、サーバ10の時計部19と同様に構成可能である。
【0031】
位置情報取得部29Bは、例えば、GNSS衛星(例えばGPS衛星)から到来する電波に基づいてチェック者端末20の位置情報(例えば、緯度経度情報)を取得する。すなわち、チェック者端末20を保有するユーザの位置情報を時系列的に取得することができる。なお、位置情報取得部29Bはかかる構成に限定されず、任意の位置情報取得方式を適用してよい。
【0032】
ドライバー端末40は、例えば、ドライバー(ユーザ)のアルコールチェック結果を受け付け、サーバ10に送信する処理を行う機能を有する。
【0033】
図1に、ドライバー端末40の機能構成の一例を示す。ドライバー端末40は、
図1に示すように、例えば、処理部41と、記憶部42と、操作部43と、表示部44と、音入力部45と、音出力部46と、通信部47と、撮像部48と、時計部49Aと、位置情報取得部49B等を備えて構成される。
【0034】
各々の構成要素は、例えば、チェック者端末20の処理部21~位置情報取得部29Bと同様に構成可能であるため、その詳細説明は省略する。
【0035】
ネットワーク30は、各装置間を、有線接続あるいは無線接続、あるいはその両方で接続する通信網である。
【0036】
[第1実施例]
第1実施例は、例えば、チェック者とドライバーとがアルコールチェックを行うとき、チェック者がトークンをドライバーに伝達する。そして、ドライバーがアルコールチェック結果を入力するとき、チェック者から伝達されたトークンを入力することでアルコールチェック結果を偽ることを防止する実施例である。
第1実施例に記載の内容は、他の各実施例や各変形例のいずれにも適用可能である。
【0037】
図2は、本実施例においてサーバ10の記憶部12に記憶される情報の一例である。
記憶部12には、例えば、チェック者登録データ121と、ドライバー登録データ123と、トークンキャッシュデータ125と、アルコールチェック記録管理データベース127とが記憶される。
【0038】
チェック者データ121は、アルコールチェック記録システム(アルコールチェック記録アプリケーション)におけるアルコールチェック立ち合いユーザ(立ち合い者アカウント)ごとの登録データであり、そのデータ構成の一例を
図3に示す。
チェック者データ121には、例えば、チェック者IDと、チェック者名と、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0039】
チェック者IDは、アルコールチェック記録システム(アルコールチェック記録アプリケーション)を利用するユーザ(アカウント)のうち、アルコールチェック立ち合い者を識別するための情報である。このチェック者IDは、好ましくはユーザごとに一意な値であり、例えば、サーバ10によってユーザごとに固有の値が設定されて記憶される。
【0040】
チェック者名は、アルコールチェック記録システムに立ち合い者として登録されるユーザの名称であり、例えば、ユーザやアルコールチェックを行う事業者がアルコールチェック記録アプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0041】
その他登録情報には、例えば、アルコールチェック記録アプリケーションの認証情報やチェック者によって保持される装置の端末ID等の各種の情報を含めるようにすることができる。
【0042】
ドライバー登録データ123は、アルコールチェック記録システムにおけるアルコールチェック記録対象者ごとの登録データであり、そのデータ構成の一例を
図4に示す。
ドライバー登録データ123には、例えば、ドライバーIDと、ドライバー名と、その他登録情報とが関連付けて記憶される。
【0043】
ドライバーIDは、アルコールチェック記録システム(アルコールチェック記録アプリケーション)を利用するユーザ(アカウント)のうち、アルコールチェック対象者を識別するための情報である。このドライバーIDは、好ましくはユーザごとに一意な値であり、例えば、サーバ10によってユーザごとに固有の値が設定されて記憶される。
【0044】
ドライバー名は、アルコールチェック記録システムにアルコールチェック記録対象者として登録されるユーザの名称であり、例えば、ユーザがアルコールチェック記録アプリケーションを利用する際に登録する名称が記憶される。
【0045】
その他登録情報には、例えば、アルコールチェック記録アプリケーションの認証情報やドライバーによって保持される装置の端末ID等の各種の情報を含めるようにすることができる。
【0046】
なお、本例とは異なり、サーバ10の記憶部12に、チェック者データ121とドライバー登録データ123とをまとめたアルコールチェック記録システムユーザ登録データを記憶させるようにしてもよい。この場合、アルコールチェック記録システムユーザ登録データには、例えば、ユーザ識別情報と、ユーザ名と、その他登録情報と、ユーザがチェック者であるかドライバーであるかの識別情報とを関連付けて記憶させるようにしてもよい。
【0047】
トークンキャッシュデータ125は、サーバ10がチェック者に対して発行するトークンを一時的に記録するためのキャッシュデータであり、そのデータ構成の一例を
図5に示す。
トークンキャッシュデータ125には、例えば、トークン番号と、トークン発行日時と、トークン発行チェック者IDとが関連付けて記憶される。
【0048】
トークン番号は、発行されたトークンを識別するための情報である。このトークン番号は、例えば、サーバ10によってトークンキャッシュデータ125内で固有の値が設定されて記憶される。
【0049】
トークン発行日時は、トークンが発行された日時に関する情報であり、例えば、サーバ10がトークンを発行した日時が記憶される。
【0050】
トークン発行チェック者IDは、トークン発行を要求したチェック者(アルコールチェック立ち合いユーザ)を識別するための情報であり、例えば、サーバ10にトークン発行を要求したチェック者端末20と紐づけられたチェック者IDが記憶される。
【0051】
なお、トークンキャッシュデータ125に、例えば、トークン番号と、トークン発行日時と、トークン発行チェック者IDとに加えて、トークン有効時間やトークン有効期限に関する情報を関連付けて記憶させるようにしてもよい。
【0052】
アルコールチェック記録管理データベース127は、アルコールチェック結果に関する情報を記憶・管理するためのデータベースであり、そのデータ構成の一例を
図6に示す。
アルコールチェック記録管理データベース127には、例えば、ドライバーごとの管理データとして、アルコールチェック記録管理データが記憶される。
【0053】
各々のアルコールチェック記録管理データには、例えば、ドライバーIDと、ドライバー名と、アルコールチェック記録データとが記憶される。
【0054】
ドライバーIDには、例えば、アルコールチェックを受けたドライバーのドライバーIDが記憶される。
ドライバー名には、例えば、アルコールチェックを受けたドライバーのドライバー名が記憶される。
【0055】
アルコールチェック記録データは、アルコールチェックの実施状況等に関する各種情報を記憶させるためのデータであり、例えば、チェック日時と、立ち合いチェック者IDと、チェック状況と、その他情報とが関連付けて記憶される。
【0056】
チェック日時は、アルコールチェックが行われた日時であり、例えば、ドライバー端末40によってアルコールチェック結果の記録が行われた日時が記憶される。
【0057】
立ち合いチェック者IDは、アルコールチェックにおいてこのドライバーの立ち合いを行ったチェック者を識別するための情報であり、例えば、トークンキャッシュデータ125に基づいて立ち合いが証明されたチェック者のチェック者IDが記憶される。
【0058】
チェック状況は、アルコールチェックが行われた状況を判別するための情報であり、例えば、車両運転前のアルコールチェックであれば「運転前」のフラグ情報が、車両運転前のアルコールチェックであれば「運転後」のフラグ情報が、例えば、ドライバー端末40によって設定され記憶される。
【0059】
その他情報には、例えば、アルコールチェック時にアルコール検出器によって検出されたアルコール濃度や、アルコールチェック実施時の立ち合い方法(例えば、対面や電話、ビデオ通話等)等が記憶される。
【0060】
チェック者端末20の記憶部22には、例えば、チェック者端末20のユーザのチェック者IDが記憶される。また、ドライバー端末40の記憶部42には、例えば、ドライバー端末40のユーザのドライバーIDが記憶される。
【0061】
以下、第1実施例における処理の手順例について説明する。
図7は、サーバ10、チェック者20、ドライバー端末40が協働して行う、アルコールチェック結果記録処理のフローチャートである。
【0062】
図7のフローチャートにおける各記号A,B,Sは、それぞれ、チェック者端末20、ドライバー端末40、サーバ10の各処理部が実行するステップを意味する。
また、以下説明するフローチャートは、あくまでも本実施例における情報処理の手順の一例を示すものに過ぎず、他のステップを追加したり、一部のステップを削除したり、一部のステップを他の装置の処理部において実行してもよい。
【0063】
まず、チェック者端末20の処理部21は、例えば、操作部23に対する操作入力に基づいて、トークン生成要求を受け付けた場合、通信部27を介してサーバ10にトークン生成要求情報を送信する(A110)。トークン生成要求情報には、例えば、チェック者端末20のチェック者IDを含めるようにしてもよい。
【0064】
チェック者端末20において、トークン生成要求は、例えば、チェック者端末20のユーザ(チェック者)と、ドライバー端末40のユーザ(ドライバー)とが対面でアルコールチェックを行い、アルコール検出器によるドライバーのアルコール濃度が基準値以下であり、かつ、チェック者の目視によるドライバーの酒気帯びが認められない場合、チェック者端末20のユーザによって行われるようにしてもよい。この場合、チェック者がアルコールチェックをパスしたと認証する場合、A110のステップが実行される。
【0065】
サーバ10の処理部11は、チェック者端末20からトークン生成要求情報を受信すると、トークン生成処理を実行する(S110)。
【0066】
トークン生成処理において、例えば、サーバ10の処理部11は、トークンキャッシュデータ125を参照し、トークンキャッシュデータ125に記憶されているトークン番号と重複しないトークン番号を、例えば、ランダムに生成する。なお、トークン番号は、例えば、設定された桁数(例えば、「6桁」)の数字列としてもよい。また、例えば、数字のほか、アルファベット、記号等も含めた文字列としてもよい。桁数または文字数も任意であってよい。
そして、サーバ10の処理部11は、生成したトークン番号と、時計部19によって取得した現在日時と、トークン生成要求情報を送信したチェック者端末20のチェック者IDとを関連付けてトークンキャッシュデータ125に追記する。
【0067】
なお、例えば、事業者等によってトークンの有効期間が設定される場合、サーバ10の処理部11は、トークン生成処理において、現在日時からトークンの有効期限(例えば、現在日時から10分間)を算出し、生成されたトークン番号と関連付けてトークンキャッシュデータ125に記憶させるようにしてもよい。
【0068】
すると、サーバ10の処理部11は、通信部17を介してチェック者端末20に、例えば、トークン番号を含むトークン情報を送信する(S120)。なお、トークンに有効期間が設定された場合、トークン情報にトークンの有効期限を含めるようにしてもよい。
【0069】
チェック者端末20の処理部21は、サーバ10からトークン情報を受信すると、受信したトークン情報を表示部24に表示させる(A120)。
【0070】
例えば、チェック者端末20のユーザは、表示部24に表示されたトークン番号を口頭でドライバー端末40のユーザに伝達する。そして、ドライバー端末40の処理部41は、例えば、操作部43に対する操作入力に基づいて、トークン番号を受け付ける(B110)。
【0071】
すると、ドライバー端末40の処理部41は、通信部47を介してサーバ10に受け付けたトークン番号を含むトークン確認要求情報を送信する(B120)。
【0072】
サーバ10の処理部11は、ドライバー端末40からトークン確認要求情報を受信すると、確認を要求されたトークンが公正なものであるか否かを判定するトークン判定処理を実行する(S130)。
トークン判定処理において、サーバ10の処理部11は、例えば、トークンキャッシュデータ125を参照し、トークンキャッシュデータ125に記憶されているトークン番号と、トークン確認要求情報に含まれるトークン番号が一致するか否かを判定する。
【0073】
一致するトークン番号が存在する場合、サーバ10の処理部11は、トークン判定処理においてトークンを公正であると判定する(S130:YES)。そして、サーバ10の処理部11は、通信部17を介してドライバー端末40にアルコールチェック入力要求情報を送信する(S140)。
【0074】
なお、サーバ10の処理部11は、送信するアルコールチェック入力要求情報に、トークンキャッシュデータ125においてトークン番号と紐づけられたトークン発行日時を含めるようにしてもよい。また、サーバ10の処理部11は、送信するアルコールチェック入力要求情報に、トークンキャッシュデータ125においてトークン番号と紐づけられたトークン発行チェック者IDと対応するチェック者名を含めるようにしてもよい。
トークンに有効期間が設定された場合、サーバ10の処理部11は、送信するアルコールチェック入力要求情報に、トークンの有効期限を含めるようにしてもよい。
【0075】
また、トークン判定処理においては、トークンキャッシュデータ125に記憶されているトークン番号と、トークン確認要求情報に含まれるトークン番号とが一致するか否かを判定することとしているが、これに限られない。
【0076】
例えば、トークンは番号に限られず、文字や図柄等任意の情報又はそれらの組み合わせ等、任意の情報であってよい。
【0077】
また例えば、一致するか否かを判定することに限られず、対応するか否かを判定することとしてもよい。
対応するとは、例えば、トークンキャッシュデータ125に記憶されたトークン番号がn桁の数字(例えば、「123456」)であって、トークン確認要求情報に含まれるトークン番号はこのn桁の数字を逆にしたもの(例えば、「654321」)であるとか、又はトークンが文字情報である場合においては、対になる二つの言葉(例えば、「そもさん」と「せっぱ」等)である等、これら二つの情報が何らかの観点で対応しているものであることを意味する。
【0078】
ドライバー端末40の処理部41は、サーバ10からアルコールチェック入力要求情報を受信したと判定する場合(B130:YES)、例えば、操作部43に対する操作入力に基づいて、アルコールチェック状況に関する情報(例えば、アルコール検出器によって検出されたアルコール濃度や、アルコールチェック実施時の立ち合い方法等)を受け付ける。そして、ドライバー端末40の処理部41は、通信部47を介してサーバ10に、例えば、ドライバー端末40のドライバーIDと、受け付けたアルコールチェック状況に関する情報とを含むアルコールチェック情報を送信する(B140)。
なお、アルコールチェック入力要求情報にトークン発行日時やチェック者名、トークンの有効期限が含まれる場合、ドライバー端末40の処理部41は、受信したアルコールチェック入力要求情報を表示部44に表示させるようにしてもよい。
【0079】
サーバ10の処理部11は、ドライバー端末40からアルコールチェック情報を受信すると、アルコールチェック記録処理を実行する(S150)。
【0080】
アルコールチェック記録処理において、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック記録管理データベース127を参照し、アルコールチェック情報に含まれるドライバーIDと関連付けられたアルコールチェック記録データにデータを追記する。ここで、アルコールチェック記録データのチェック日時には、例えば、トークン番号と紐づけられたトークン発行日時を、立ち合いチェック者IDには、例えば、トークン番号と紐づけられたトークン発行チェック者IDを、チェック状況とその他情報とには、例えば、アルコールチェック情報に含まれるアルコールチェック状況に関する情報を、それぞれ記録するようにしてもよい。なお、チェック日時には、サーバ10がアルコールチェック情報を受信した日時を記憶させるようにしてもよい。また、チェック日時には、ドライバー端末40がアルコールチェック情報を送信した日時を記憶させるようにしてもよい。
【0081】
アルコールチェック記録データにデータを追記すると、サーバ10の処理部11は、トークンキャッシュデータ125から、トークン判定処理において公正と判定したトークン番号のレコードを消去する。
【0082】
なお、トークンに有効期間が設定された場合、サーバ10の処理部11は、ドライバー端末40からアルコールチェック情報を受信すると、トークン判定処理において公正と判定したトークンの有効期限内か否かを判定するようにしてもよい。そして、トークンの有効期限内である場合、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック記録処理を実行するようにしてもよい。
トークンの有効期限内ではない場合、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック記録処理を実行せず、トークンキャッシュデータ125から、トークン判定処理において公正と判定したトークン番号のレコードを消去するようにしてもよい。この場合、サーバ10の処理部11は、ドライバー端末40に、トークンの有効期限が切れたことを示すトークン期限切れ情報を送信するようにしてもよい。そして、ドライバー端末40の処理部41は、トークン期限切れ情報を受信すると、トークン期限切れ情報を表示部44に表示させるようにしてもよい。
【0083】
また、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック記録処理を実行すると、例えば、通信部17を介してチェック者端末20またはドライバー端末40、あるいはその両方に、アルコールチェック記録処理を行ったことを示すアルコールチェック記録情報を送信するようにしてもよい。
チェック者端末20の処理部21は、アルコールチェック記録情報をサーバ10から受信すると、受信したアルコールチェック記録情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
ドライバー端末40の処理部41は、アルコールチェック記録情報をサーバ10から受信すると、受信したアルコールチェック記録情報を表示部44に表示させるようにしてもよい。
【0084】
トークン判定処理においてトークンを公正でないと判定する場合(S130:NO)、サーバ10の処理部11は、通信部17を介してドライバー端末40に、例えば、確認を要求されたトークンが不正であることを示す不正トークン情報を送信する(S160)。
【0085】
ドライバー端末40の処理部41は、サーバ10からアルコールチェック入力要求情報を受信しないと判定する場合(B130:NO)、サーバ10から不正トークン情報を受信すると、受信した不正トークン情報を表示部44に表示させる(B150)。
【0086】
チェック者端末20の処理部21は、例えば、トークン情報を表示すると、操作部23に対する操作入力に基づいて、処理を終了するか否かを判定する(A190)。
処理を終了しないことが選択されたと判定する場合(A190:NO)、チェック者端末20の処理部21は、例えば、トークン生成要求の受け付け待機に処理を戻し、A110以降のステップを実行する。
処理を終了することが選択されたと判定する場合(A190:YES)、チェック者端末20の処理部21は、処理を終了させる。
【0087】
ドライバー端末40の処理部41は、例えば、アルコールチェック情報を送信すると、操作部43に対する操作入力に基づいて、処理を終了するか否かを判定する(B190)。
処理を終了しないことが選択されたと判定する場合(B190:NO)、ドライバー端末40の処理部41は、例えば、B110のステップに処理を戻し、以降のステップを実行する。
処理を終了することが選択されたと判定する場合(B190:YES)、ドライバー端末40の処理部41は、処理を終了させる。
【0088】
サーバ10の処理部11は、例えば、アルコールチェック記録処理を実行すると、処理を終了するか否かを判定する(S190)。
例えば、チェック者端末20において処理を終了することが選択されたことに基づいて、処理を終了することが選択されたと判定する場合(S190:YES)、サーバ10の処理部11は、処理を終了させる。
例えば、チェック者端末20またはドライバー端末40の処理が終了していないことに基づいて、処理を終了させないことが選択されたと判定する場合(S190:NO)、サーバ10の処理部11は、例えば、トークン生成要求情報の受信待機に処理を戻し、S110以降のステップを実行する。
なお、トークンに有効期間が設定された場合、サーバ10の処理部11は、適時トークンキャッシュデータ125を参照し、有効期限が過ぎているトークンのレコードを消去するようにしてもよい。
【0089】
なお、例えば、サーバ10が機能ごとに別々のサーバから構成される場合、トークン生成処理と、トークン判定処理と、アルコールチェック記録処理とをそれぞれ異なるサーバにおいて実行させるようにしてもよい。また、トークン生成処理およびトークン判定処理と、アルコールチェック記録処理とを異なるサーバにおいて実行させるようにしてもよい。また、トークン生成処理と、トークン判定処理およびアルコールチェック記録処理とを異なるサーバにおいて実行させるようにしてもよい。また、トークン生成処理およびアルコールチェック記録処理と、トークン判定処理とを異なるサーバにおいて実行させるようにしてもよい。
【0090】
図8は、チェック者端末20の表示部24に表示される、トークン情報表示画面の一例である。この例では、チェック者端末20の構成の一例として、スマートフォンの表示画面の例を示す。
【0091】
図8は、例えば、チェック者であるユーザ「X.X」が、例えば、ドライバーであるユーザ「A.A」と対面でのアルコールチェックを実行し、顔色や挙動、アルコール濃度等がアルコールチェック通過基準を満たしていると判断したことにより、アルコールチェック記録アプリケーションを用いてチェック者端末20によってトークン生成要求を行ったことにより表示されるトークン情報表示画面の一例である。
この画面では、画面上部にトークン生成要求を行ったユーザのチェック者名「X.X」と、ユーザのアイコンとが表示されるように構成されている。その下には、トークン生成処理によって生成されたトークンを表示するためのトークン表示領域TKR1が表示されるように構成されている。トークン表示領域TKR1には、生成されたトークンのトークン番号として、「319023」の番号が表示されている。
トークン表示領域TKR1の下には、トークン表示領域TKR1に表示されているトークン番号の有効時間が残り「58秒」であることが表示されている。すなわち、トークン番号「319023」のトークンは、58秒後に無効化されることがわかる。なお、トークンに有効期間が設定されていない場合、有効時間は表示しないようにしてもよい。
また、その下には、再度トークン生成要求情報を送信し、新たなトークンを生成させるための「再発行する」の文字で示されるトークン発行ボタンIB1が表示されるように構成されている。
【0092】
図9は、ドライバー端末40の表示部44に表示される、アルコールチェック結果登録画面の一例である。この例では、ドライバー端末40の構成の一例として、スマートフォンの表示画面の例を示す。
【0093】
図9は、例えば、ドライバーであるユーザ「A.A」がチェック者であるユーザ「X.X」と対面でのアルコールチェックを実施し、チェック者であるユーザ「X.X」からトークン番号を取得し、アルコールチェック記録アプリケーションを用いてアルコールチェック結果登録を選択したことにより表示されるアルコールチェック結果登録画面の一例である。
この画面では、画面上部にアルコールチェック結果を登録するユーザのドライバー名「A.A」と、ユーザのアイコンとが表示されるように構成されている。その下には、トークン入力処理においてトークン番号を入力するためのトークン入力領域TIR1が表示されるように構成されている。トークン入力領域TIR1には、入力されたトークンのトークン番号として「319023」の番号が表示されている。トークン番号の下には、入力されたトークン番号に基づいてトークン確認要求情報を送信するための「照会」の文字で示されるトークン照会ボタンCB1が表示されている。
【0094】
その下には、アルコールチェック状況に関する情報として、チェック状況(例えば、「運転前」と「運転後」)や立ち合い方法(例えば、「対面」と「電話」と「ビデオ通話」)とを選択・入力するためのアルコールチェック情報入力領域が表示されるように構成されている。アルコールチェック情報入力領域の下には、トークン入力領域TIR1とアルコールチェック情報入力領域に入力された内容に基づいて、アルコールチェック情報を送信するための「登録」の文字で示されるアルコールチェック結果登録ボタンRB1が表示されるように構成されている。この画面では、トークン入力領域TIR1に入力されたトークン番号が有効なトークンの番号であるか否か(トークンが公正であるか否か)判定されていないため、アルコールチェック結果登録ボタンRB1の表示態様は反転表示され、操作が無効化されている。
【0095】
例えば、トークン照会ボタンCB1がタップ操作されると、例えば、
図10のアルコールチェック結果登録画面に表示が遷移する。
この画面では、トークン入力領域TIR1に、トークン番号が有効である(トークンが公正である)とサーバ10によって判定されたトークン番号「319023」が反転表示されている。また、その下には、トークン番号「319023」のトークンを発行(生成)した日時が「2022年4月12日8時32分」であり、トークンを発行したチェック者がユーザ「X.X」であることが表示されている。
アルコールチェック情報入力領域では、チェック状況が「運転前」であり、立ち合い方法が「対面」であったことが選択されている。また、トークンが公正であると照会されたことにより、アルコールチェック結果登録ボタンRB1の表示態様は通常の態様に戻り、操作が有効化されている。
そして、例えば、アルコールチェック結果登録ボタンRB1がタップ操作されると、アルコールチェック情報が送信される。
【0096】
図11は、例えば、
図9において、トークン入力領域TIR1に有効ではないトークン番号(不正なトークンのトークン番号)が入力され、アルコールチェック結果登録ボタンRB1がタップ操作された場合のアルコールチェック結果登録画面の一例である。
この画面では、トークン入力領域TIR1には、入力されたトークン番号「319024」の下に、入力されたトークン番号が不正なトークンのトークン番号である(すなわち、トークンキャッシュデータ125に記載の存在しないトークン番号である)ことを示すメッセージと、トークン番号を再度チェック者に確認することを促すメッセージとが表示されている。
また、アルコールチェック結果登録ボタンRB1の表示態様は反転表示され、操作が無効化されている。そのため、アルコールチェック情報を送信することはできず、アルコールチェック記録処理も行われない。
【0097】
なお、本例とは異なり、トークン入力領域TIR1に設定された桁数のトークン番号(この例では「6桁」)が入力されると、自動的にトークン確認要求情報が送信され、トークンが照会されるようにしてもよい。
【0098】
[第1実施例の効果]
本実施例におけるプログラムは、チェック者端末20(限定ではなく、チェック者端末の一例)のチェック者(限定ではなく、第1ユーザの一例)とドライバー端末40(限定ではなく、被チェック者端末の一例)のドライバー(限定ではなく、第2ユーザの一例)とのアルコールチェックに関する情報を記録するサーバが、トークン生成要求情報(限定ではなく、トークン発行要求情報の一例)をチェック者端末20からサーバの通信部によって受信し、トークン発行要求情報の受信に基づいて、トークン生成処理を実行し、トークン生成処理によって生成されたトークン情報(限定ではなく、第1トークン情報の一例)を通信部によってチェック者端末20に送信し、トークン確認要求情報(限定ではなく、第2トークン情報の一例)をドライバー端末40から通信部によって受信し、トークン情報とトークン確認要求情報とに基づくトークン判定処理(限定ではなく、判定処理の一例)をサーバの処理部によって実行し、トークン判定処理に基づいて、トークン情報とトークン確認要求情報とが合致する場合、アルコールチェック記録処理(限定ではなく、アルコールチェックに関する情報を記録する記録処理の一例)をサーバの処理部によって実行する構成を示している。
このような構成により、サーバの処理部は、チェック者端末に送信した第1トークン情報と被チェック者端末から受信した第2トークン情報とが合致する場合にアルコールチェック結果記録処理を実行するようにできる。そのため、第1ユーザが提示した第1トークン情報を第2ユーザが取得したことを確認することができ、第1ユーザと第2ユーザとがアルコールチェックを行った記録を正確かつ簡素に実現することができる。
【0099】
また、本実施例におけるプログラムは、トークン情報(限定ではなく、第1トークン情報の一例)とトークン確認要求情報(限定ではなく、第2トークン情報の一例)とにトークン番号を含む構成を示している。
このような構成により、トークン番号を用いてトークン情報を第1ユーザから第2ユーザに平易に伝達することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0100】
また、本実施例は、第1トークン情報と第2トークン情報とが合致する場合、アルコールチェック情報(限定ではなく、アルコールチェックの実施状況に関する情報の一例)を被チェック者端末から通信部によって受信することと、アルコールチェック結果記録処理において、アルコールチェックの実施状況に関する情報を記録することとを含む構成を示している。
このような構成により、第1トークン情報と第2トークン情報とが合致する場合、アルコールチェックの実施状況に関する情報を受け付けるため、アルコールチェックを行った記録をより詳細に記録することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0101】
また、本実施例は、第1トークン情報と第2トークン情報とが合致しない場合、不正トークン情報(限定ではなく、第2トークンが不正なトークンであることに関する情報の一例)を通信部によって被チェック者端末に送信する構成を示している。
このような構成により、第2トークンが不正なトークンであることを第2ユーザに報知させることができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0102】
また、本実施例は、トークン生成処理は、第1トークン情報に有効期限を設定する処理を含み、判定処理は、有効期限内であることを判定する処理を含む構成を示している。
このような構成により、第1トークン情報の生成後、有効期限を超える場合、アルコールチェック結果記録処理を実行させないようにすることができ、アルコールチェックの記録の正確性を向上させることができる。
【0103】
また、本実施例は、記録処理は、ドライバー端末40のユーザ(限定ではなく、第1ユーザの一例)がアルコールチェックを検査通過したことを記録する処理を含む構成を示している。
このような構成により、記録処理において、第1ユーザがアルコールチェックを検査通過したことを記録させることができるようになり、アルコールチェックの記録の有用性を向上させることができる。
【0104】
[第1変形例(1)]
第1実施例では、チェック者であるユーザがチェック者端末20に表示されたトークン情報を口頭でドライバー端末のユーザに伝達する例について例示したが、これに限定されない。例えば、チェック者端末20の処理部21は、トークン情報を、例えば、電話やVoIP(Voice over Internet Protocol)アプリケーションを用いて音声で伝達するようにしてもよい。
すなわち、アルコールチェックにおいてチェック者とドライバーが対面以外の方法をとる場合においても本手法は適用可能である。
【0105】
なお、チェック者端末20の処理部21は、トークン情報を、例えば、SMS(Short Message Service)、IM(Instant Messenger)等によりテキスト情報としてドライバー端末40に伝達するようにしてもよい。
トークン情報をSMSやIM等のテキスト情報として伝達する場合、ドライバー端末40の処理部41は、トークン入力処理において、受信したテキスト情報を自動的に取得し、トークン確認要求情報を送信するようにしてもよい。
【0106】
また、例えば、サーバ10の処理部11は、トークン情報を、例えば、バーコードやQRコード(登録商標)等の画像情報にエンコードしてチェック者端末20に送信するようにしてもよい。そして、ドライバー端末40の処理部41は、トークン入力処理において、例えば、撮像部48を介して、チェック者端末20の表示部24に表示されたトークン情報を読み取るようにしてもよい。
【0107】
トークン情報をテキスト情報や画像情報としてドライバー端末40に伝達することで、音声の聞き間違いといった人為的要因による伝達ミスを防ぐことができる。また、トークン入力処理における入力を自動化することで、より正確なトークン情報の伝達が可能となり、ドライバー端末40のユーザは簡易にシステムを利用することができる。
【0108】
なお、チェック者端末20の処理部21は、トークン情報を受信すると、例えば、NFC(Near Field Communication)を介してドライバー端末40にトークン情報を送信するようにしてもよい。そして、ドライバー端末40の処理部41は、例えば、NFC(Near Field Communication)を介してチェック者端末20からトークン情報を受信すると、受信したトークン情報に基づいて、トークン確認要求情報をサーバ10に送信するようにしてもよい。
【0109】
例えば、QRコードやNFCを介してチェック者端末20からドライバー端末40にトークン情報が送信された場合、チェック者端末20とドライバー端末40とは近接していると考えられる。そのため、QRコードやNFCを介してチェック者端末20からドライバー端末40にトークン情報が送信された場合、ドライバー端末40の処理部41は、アルコールチェック状況に関する情報として、「対面」を自動的に設定するようにしてもよい。
【0110】
また、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック記録処理において、トークン情報がQRコードやNFCを介して受け渡された場合、アルコールチェック記録データに端末が近接していたことを示す近接フラグを関連付けて記憶させるようにしてもよい。
近接フラグが付加されている記録時には、チェック者とドライバーとは実際に対面でのアルコールチェックを実施したと考えられる。
【0111】
アルコールチェック記録システムと車両運行管理システムとが連携可能である場合、または、アルコールチェック記録システムと車両運行管理システムとが一体である場合、サーバ10の処理部11は、例えば、アルコールチェック記録管理データベース127における近接フラグを参照し、近接フラグが付加されているアルコールチェック後の車両の事故率や危険運転回数と、近接フラグが付加されていないアルコールチェック後の車両の事故率や危険運転回数とを算出するようにしてもよい。そして、サーバ10の処理部11は、算出されたそれぞれの事故率や危険運転回数を、例えば、チェック者端末20に送信するようにしてもよい。
これにより、例えば、チェック者端末20のユーザは、対面におけるアルコールチェック後の事故率と、非対面におけるアルコールチェック後の事故率とを比較することができ、対面でのアルコールチェックの有効性を確認することができる。
【0112】
本変形例は、アルコールチェックの実施状況に関する情報は、「対面」のフラグ情報(限定ではなく、アルコールチェックが、第1ユーザと第2ユーザとが対面する対面方式により行われたことに関する情報の一例)を含み、アルコールチェックが対面方式により行われた場合における第2ユーザの危険運転または事故に関する情報の集計を、サーバの処理部によって行う構成を示している。
このような構成により、対面方式によりアルコールチェックを行った場合の危険運転または事故抑制効果を客観的に取得することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0113】
また、本変形例は、第1トークン情報は、チェック者端末の表示部に表示されるQRコード(限定ではなく、画像情報の一例)、または、NFC(限定ではなく、チェック者端末の通信部から出力される近距離無線通信用情報の一例)に関する情報を含み、被チェック者端末に対する第1トークン情報の入力が、表示部に表示される画像の読み取り、または、通信部から出力される近距離無線通信用情報の受信によって行われた場合に、アルコールチェックが対面方式により行われたことに関する情報をサーバの処理部によって記録させる構成を示している。
このような構成により、アルコールチェックが対面方式により行われたか否かを正確かつ簡易に判定することが可能となり、ユーザの利便性を向上させることができるとともに、アルコールチェックの記録の正確性を向上させることができる。
【0114】
[第1変形例(2)]
第1実施例では、トークンを識別する情報としてトークン番号を定めたが、これに限定されない。例えば、1以上の単語の組み合わせとしてもよい。
この場合、トークン生成処理において、サーバ10の処理部11は、トークンキャッシュデータ125に記憶されているトークン番号と重複しない1以上の単語の組み合わせを、例えば、ランダムに生成する。例えば、2語の組み合わせの場合、トークン番号は、例えば、「りんご‐ごりら」や「みかん‐きりん」等に生成することができる。なお、生成に用いる単語は、例えば、辞書データとしてサーバ10の記憶部12に記憶させるようにしてもよい。
【0115】
数字列に変えて単語列を用いることで、音声の伝達においてより確実かつ平易に伝達を行うことができる。
【0116】
なお、トークン番号にチェックディジットを付加するようにしてもよい。これにより、例えば、トークン入力処理において、ドライバー端末40の処理部41は、トークン番号が入力されるとサーバ10に照会することなくトークン番号の明らかな誤りを判別することができる。
【0117】
[第1変形例(3)]
第1実施例では、トークン番号は重複しないこととしたが、これに限定されない。例えば、アルコールチェック記録システムを用いる事業者が複数存在する場合、それぞれの事業者についてトークン番号が重複しなければ、同時期に同一のトークン番号が生成されるようにしてもよい。
【0118】
この場合、例えば事業者「A」が用いるトークンキャッシュデータと、例えば事業者「B」が用いるトークンキャッシュデータとを区別するようにしてもよい。これにより、サーバ10の処理部11は、トークン生成処理において、事業者「A」のチェック者端末20からトークン生成要求情報を受信した場合には事業者「A」が用いるトークンキャッシュデータに、事業者「B」のチェック者端末20からトークン生成要求情報を受信した場合には事業者「B」が用いるトークンキャッシュデータに、それぞれトークン番号とトークン発行日時とトークン発行チェック者IDと関連付けて記憶させるようにしてもよい。
そして、サーバ10の処理部11は、トークン判定処理において、事業者「A」のドライバー端末40からトークン確認要求情報を受信した場合には事業者「A」が用いるトークンキャッシュデータを、事業者「B」のドライバー端末40からトークン確認要求情報を受信した場合には事業者「B」が用いるトークンキャッシュデータを、それぞれ参照するようにしてもよい。
【0119】
[第1変形例(4)]
第1実施例では、トークン生成処理において、サーバ10の処理部11は、ランダムにトークン番号を生成することとしたが、これに限定されない。例えば、サーバ10の処理部11は、チェック者IDと、トークン発行日時とに基づくハッシュ値に基づいてトークン番号を生成するようにしてもよい。
【0120】
このような構成により、多数のトークンが短期間に生成される場合、ランダムに生成する場合に比べて生成されたトークン番号が重複する可能性を下げることができる。そのため、重複によりトークン番号の再生成が行われる可能性が下がり、トークン生成処理を高速化できる可能性が高まる。
【0121】
[第1変形例(5)]
第1実施例では、サーバ10の処理部11は、トークン判定処理において、トークンを公正であると判定した場合、ドライバー端末40からアルコールチェック情報を受信し、アルコールチェック記録処理を実行することとしたが、これに限定されない。例えば、サーバ10の処理部11は、トークンを公正でないと判定した場合においても、ドライバー端末40にアルコールチェック入力要求情報を送信するようにしてもよい。そして、サーバ10の処理部11は、ドライバー端末40からアルコールチェック情報を受信すると、アルコールチェック記録処理を実行するようにしてもよい。
【0122】
この場合、アルコールチェック記録処理において、サーバ10の処理部11は、例えば、トークン判定処理の結果に基づいて異なる態様でアルコールチェック記録管理データベース127に記録するようにしてもよい。
より具体的には、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック記録データのその他情報として、トークン判定処理においてトークンを公正であると判定した場合にはアルコールチェックの信頼度が高いことを示すフラグ情報を、トークン判定処理においてトークンを公正でないと判定した場合にはアルコールチェックの信頼度が低いことを示すフラグ情報を、それぞれ記録するようにしてもよい。
【0123】
[第1変形例(6)]
第1実施例では、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック情報を受信するとアルコールチェック記録処理を実行することとしたが、これに限定されない。例えば、サーバ10の処理部11は、トークン判定処理においてトークンが公正であると判定した場合、アルコールチェック記録処理を実行するようにしてもよい。すなわち、トークンの生成及びトークンの入力は、アルコールチェックの結果、異常が無かったことを前提に行われるものであり、異常がある場合にはこれらが行われず、チェック者が、ドライバーに運転をさせない措置をとるようにしてもよい。
【0124】
なお、例えば、サーバ10の処理部11は、トークン判定処理においてトークンが公正であると判定した場合、例えば、トークン確認要求情報を送信したドライバー端末40のドライバーIDとドライバー名とを含むアルコールチェック入力要求情報をチェック者端末20に送信するようにしてもよい。そして、チェック者端末20の処理部21は、アルコールチェック入力要求情報を受信すると、例えば、アルコールチェック状況を入力するための画面を表示部24に表示し、操作部23に対する操作入力に基づいて、アルコールチェック状況に関する情報を受け付ける。そして、チェック者端末20の処理部21は、通信部27を介してサーバ10に、例えば、ドライバー端末40のドライバーIDと、受け付けたアルコールチェック状況に関する情報とを含むアルコールチェック情報を送信するようにしてもよい。そして、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック情報を受信すると、アルコールチェック記録処理を実行するようにしてもよい。
【0125】
また、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック入力要求情報を送信しないようにしてもよい。この場合、サーバ10の処理部11は、トークン判定処理においてトークンが公正であると判定した場合、例えば、トークン確認要求情報を送信したドライバー端末40のドライバーIDと、トークン番号と紐づけられたトークン発行チェック者IDとを記憶部12に記憶させるようにしてもよい。
そして、サーバ10の処理部11は、チェック者端末20またはドライバー端末40から任意のタイミングでアルコールチェック情報を受信すると、アルコールチェック情報を送信した端末のドライバーIDまたはトークン発行チェック者IDが記憶されているか否かを判定する。そして、サーバ10の処理部11は、ドライバーIDまたはトークン発行チェック者IDが記憶されていると判定した場合、受信したアルコールチェック情報に基づいてアルコールチェック記録処理を実行するようにしてもよい。その後、サーバ10の処理部11は、トークン確認要求情報を送信したドライバー端末40のドライバーIDと、トークン番号と紐づけられたトークン発行チェック者IDとを記憶部12から消去するようにしてもよい。
【0126】
なお、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック入力要求情報を送信しない場合、トークン判定処理においてトークンが公正であると判定し、例えば、設定時間(例えば、「10分」)が経過する場合、チェック者端末20またはドライバー端末40、もしくはその両方にアルコールチェック情報を送信することを促すためのアルコールチェック情報要求情報を送信するようにしてもよい。また、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック入力要求情報を送信しない場合、トークン判定処理においてトークンが公正であると判定し、例えば、設定時間(例えば、「10分」)が経過する場合、チェック者端末20またはドライバー端末40、もしくはその両方にトークンの確認が失効したことを示すトークン失効情報を送信し、トークン確認要求情報を送信したドライバー端末40のドライバーIDと、トークン番号と紐づけられたトークン発行チェック者IDとを記憶部12から消去するようにしてもよい。
【0127】
[第1変形例(7)]
第1実施例では、トークンに有効期間を設定してもよいこととしたが、これに限定されない。例えば、トークンの有効期限とは別に、アルコールチェック情報の入力に対する有効期間(以下、「アルコールチェック入力期間」と称する)を設定するようにしてもよい。アルコールチェック入力期間は、トークン生成処理の時点を起点とする設定期間(例えば、「5分」)としてもよいし、トークン判定処理の時点を起点とする設定期間としてもよい。
この場合、例えば、サーバ10の処理部11は、ドライバー端末40からアルコールチェック情報を受信すると、アルコールチェック入力期間内か否かを判定する。そして、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック入力期間内であると判定した場合、アルコールチェック記録処理を実行するようにしてもよい。
【0128】
なお、アルコールチェック入力期間のみを設定し、トークンに有効期間を設定しないようにしてもよい。また、トークンに有効期間を設定し、アルコールチェック入力期間を設定しないようにしてもよい。
【0129】
[第1変形例(8)]
第1実施例では、車両を運用する事業者が、車両を運行するドライバーと、ドライバーの安全管理を行うチェック者とを管理し、事業者または事業者と提携する組織が、ドライバーとチェック者とが実行したアルコールチェック結果を記録・管理するためのアルコールチェック記録システムを運用する例について触れたが、かかる例においても様々なバリエーションが考えられる。
【0130】
例えば、事業者と連携する組織として、BPO(Business Process Outsourcing)を活用する等、外部の事業者に一部作業を委託する構造によってアルコールチェック記録システムを運用していく例を考える。
この構造下においてアルコールチェック対応を行う場合、例えば、安全運転管理者が被チェック者であるドライバーと音声通話またはビデオ通話などを通じてアルコールチェックの対応(ドライバーがアルコール検知器を用いてアルコールチェックを行う動作を安全運転管理者が確認する等)を行い、その後はドライバーがドライバー端末40にアルコール検知器による結果等を入力し、委託先事業者のオペレータにドライバーが架電し、受電したオペレータが入力された内容を確認することでアルコールチェック対応が完了する。
【0131】
しかしながらこの場合は、ドライバーによる入力ミスや未入力があった場合は、委託先事業者の責任となるか、受電や入力ログの調査により責任の所在を明らかにするためのコストが発生してしまう。
【0132】
このようなデメリットを考慮し、委託先事業者と連携してアルコールチェックを行う場合における変形例として、以下のようなフローで行うことが好ましい。
・安全運転管理者(または安全運転管理者からチェック作業を委託された人物)が被チェック者であるドライバーと音声通話またはビデオ通話などを通じてアルコールチェックの対応を行う
・ドライバーは委託先事業者のオペレータに架電する
・受電したオペレータは、サーバ10によってトークンを発行し、発行されたトークンをドライバーに伝達する
・トークンの伝達を受けたドライバーは、ドライバー端末40にトークン及びアルコールチェックの対応に関する情報(検知器の数値、酒気帯び有無等)を入力する
・ドライバー端末40は入力された情報をサーバ10に送信し記憶させる
【0133】
このようにすることにより、被チェック者であるドライバーに入力の責務を持たせることができ、BPO提供側のリスクを軽減することができるという効果を奏する。
【0134】
すなわち、第1変形例(8)においては、例えば、安全運転管理者又は安全運転管理者からチェック作業を委託された人物がアルコールチェックを行った後に、被チェック者はトークンを受け取るためにオペレータに連絡し、サーバ10にて発行されたトークンをオペレータは被チェック者に伝達する。そして、被チェック者がアルコールチェック結果を入力するとき、オペレータから伝達されたトークンを入力することで、アルコールチェック結果を偽ることを防止し、かつオペレータ側の委託先事業者のリスクを軽減することができる実施例である。
【0135】
[第2実施例]
第2実施例は、チェック者が、設定期間内(例えば、「直近1時間以内」)に発行可能(生成要求可能)なトークンの個数を制限する実施例である。
チェック者が複数のドライバーのアルコールチェックを担当する場合、一人一人のドライバーに対するアルコールチェックを適切に実行するためにはある程度の所要時間(例えば、「5分」)を要する。そのため、チェック者一人あたりの設定期間内におけるトークンの発行回数を無制限とすると、設定期間内にアルコールチェック所要時間に基づいて算出可能なアルコールチェック可能人数を大幅に超えてトークンの発行が可能となり、アルコールチェックを遺漏なく実施したか否かについての疑念が生じる可能性がある。
第2実施例に記載の内容は、他の各実施例や各変形例のいずれにも適用可能である。
【0136】
以下、第2実施例における処理の手順例について説明する。
図12は、サーバ10、チェック者20、ドライバー端末40が協働して行う、アルコールチェック結果記録処理のフローチャートである。
【0137】
サーバ10の処理部11は、チェック者端末20からトークン生成要求情報を受信すると、トークン生成可否判定処理を実行する(S210)。
トークン生成可否判定処理において、サーバ10の処理部11は、例えば、トークンキャッシュデータ125を参照し、トークン生成要求情報を行ったトークン発行チェック者IDにより設定期間内(例えば、「直近1時間以内」)に発行されたトークン数を算出する。そして、トークン数が設定数(例えば、「15」)以下であるか否かを判定する。
【0138】
なお、トークン生成可否判定処理において、サーバ10の処理部11は、トークン数が設定数より小さいか否かを判定するようにしてもよい。
【0139】
トークン数が設定数以下であると判定する場合(S210:YES)、サーバ10の処理部11は、S110以降のステップを実行する。
【0140】
トークン数が設定数より大きいと判定する場合(S210:NO)、サーバ10の処理部11は、例えば、S190のステップに処理を移す。
【0141】
サーバ10からトークン情報を受信したと判定する場合(A210:YES)、チェック者端末20の処理部21は、受信したトークン情報を表示部24に表示させる(A120)。
サーバ10からトークン情報を受信しないと判定する場合(A210:NO)、チェック者端末20の処理部21は、例えば、A190のステップに処理を移す。
【0142】
なお、トークン数が設定数より大きいと判定する場合(S210:NO)、サーバ10の処理部11は、トークンの発行数が設定数を超えたことを示すトークン発行上限超過情報をチェック者端末20に送信するようにしてもよい。そして、チェック者端末20の処理部21は、サーバ10からトークン発行上限超過情報を受信すると、トークン発行上限超過情報を表示部24に表示させるようにしてもよい。
また、トークン発行上限超過情報に、再度トークン発行が可能となるまでの期間や再度トークン発行が可能となる時間についての情報を含めるようにしてもよい。
【0143】
図13は、
図8と同様に、チェック者であるユーザ「X.X」が、アルコールチェック記録アプリケーションを用いてチェック者端末20によってトークン生成要求を行ったことにより表示されるトークン情報表示画面の別例である。
【0144】
この画面では、トークン表示領域TKR1には、トークン生成可否判定処理において設定期間内に発行されたトークン数が設定数より大きいと判定されたことにより、「発行上限を超えました」のメッセージが表示されている。
また、トークン発行ボタンIB1の表示態様は反転表示され、操作が無効化されている。
トークン発行ボタンIB1の下には、再度トークン発行ボタンIB1が有効化されるまでの時間があと「2分間」であることを示すタイマーが表示されるように構成されている。
【0145】
[第2実施例の効果]
本実施例は、設定期間内に設定数(限定ではなく、所定数の一例)を超える第1トークン情報が生成された場合、トークン生成処理を実行しない(限定ではなく、第1トークン情報の生成を制限する一例)構成を示している。
このような構成により、第1トークン情報が濫発的に生成されることを制限することができ、アルコールチェックの正確性をより向上させることができる。
【0146】
[第2変形例(1)]
第2実施例では、チェック者は、設定期間内に設定数を超えてトークンを発行できないこととしたが、これに限定されない。例えば、自動車の台数20台に対して1人の安全運転管理者または副安全運転管理者を定めることが求められていることに鑑み、1のチェック者IDについて1日あたり発行可能なトークン数の上限を40~60に定めてもよい。
この場合、例えば、設定期間を「0時~24時」、設定数を「40」とし、サーバ10の処理部11は、24時を回るとトークン数を「0」にリセットするようにしてもよい。
【0147】
なお、トークンの発行が可能なトークン発行可能時間帯を設定できるようにしてもよい。例えば、チェック者の勤務時間を考慮して、1のチェック者IDについて、トークン発行可能時間帯を1日のうち8時間以内(例えば9:00~17:00の連続した時間帯)としてもよい。
この場合、例えば、サーバ10の処理部11は、チェック者端末20からトークン生成要求情報を受信すると、チェック者端末20のチェック者IDについて設定されたトークン発行可能時間帯を参照し、現在時刻がトークン発行可能時間帯内であるか否かを判定するようにしてもよい。そして、サーバ10の処理部11は、トークン発行可能時間帯内であると判定した場合、トークン生成処理を実行するようにしてもよい。
【0148】
本変形例は、設定期間内に1の第1ユーザに割り当てられた設定数(限定ではなく、第2ユーザ数の一例)を超える第1トークン情報が生成された場合、第1トークン情報の生成を制限する構成を示している。
このような構成により、第2ユーザ数を超えて第1トークン情報が生成されることを防止することが可能となり、アルコールチェックの妥当性を向上させることができる。
【0149】
また、本変形例は、トークン発行可能時間帯内(限定ではなく、1の第1ユーザについて設定された勤務時間帯の一例)に含まれない時間帯において第1トークン情報の生成を制限する構成を示している。
このような構成により、勤務時間帯に含まれない時間帯においてアルコールチェックに関する情報の記録を抑制することができ、アルコールチェックの妥当性を向上させることができる。
【0150】
[第2変形例(2)]
第2実施例では、チェック者は、設定期間内に設定数を超えてトークンを発行できないこととしたが、これに限定されない。例えば、サーバ10の処理部11は、設定期間(例えば、「8時間」)に設定数(例えば、「40」)を超えてトークン生成要求情報を受信すると、トークンを発行可能な頻度を低下させるようにしてもよい。
【0151】
この場合、例えば、サーバ10の処理部11は、設定期間内における設定数を超えていない場合、例えば、トークンの生成可能頻度を「2分間に1回」に設定し、設定数を超えている場合、例えば、トークンの生成可能頻度を「10分間に1回」に設定するようにしてもよい。
【0152】
このような構成により、トークンの生成が濫発されることを抑制するとともに、トークンが完全に発行されない状況を回避することができる。
【0153】
[第3実施例]
第3実施例は、例えば、アルコールチェック記録アプリケーションのVoIP機能を用いて、音声通話やビデオ通話を行いチェック者端末20のユーザとドライバー端末40のユーザとがアルコールチェックを実施する。すると、アルコールチェック実施後、自動的にトークンが生成される実施例である。
第3実施例に記載の内容は、他の各実施例や各変形例のいずれにも適用可能である。
【0154】
以下、第3実施例における処理の手順例について説明する。
図14は、サーバ10、チェック者20、ドライバー端末40が協働して行う、アルコールチェック結果記録処理のフローチャートである。
【0155】
ドライバー端末40の処理部41は、例えば、操作部43に対する操作入力に基づいて、アルコールチェックの立ち合い者となるユーザのチェック者IDを指定し、アルコールチェック処理を実行する(B310)。アルコールチェック処理において、ドライバー端末40の処理部41は、通信部47を介してサーバ10に、例えば、チェック者IDを含むアルコールチェック中継開始要求情報を送信する。
サーバ10の処理部11は、例えば、ドライバー端末40からアルコールチェック中継開始要求情報を受信すると、アルコールチェック中継処理を実行する(S310)。アルコールチェック中継処理において、サーバ10の処理部11は、例えば、アルコールチェック開始要求情報で指定されるチェック者端末20に、アルコールチェック中継要求情報を送信する。
チェック者端末20の処理部21は、例えば、サーバ10からアルコールチェック中継要求情報を受信すると、アルコールチェック処理を開始する(A310)。
アルコールチェック処理において、チェック者端末20の処理部21とドライバー端末40の処理部41とは、例えば、VoIP処理を実行し、音声または動画像、あるいはその両方によりチェック者端末20のユーザとドライバー端末40のユーザとの対話処理を実行する。
【0156】
例えば、アルコールチェック処理が終了すると、チェック者端末20の処理部21は、ドライバー端末40のユーザに対するアルコールチェックの通過を認めるか否かの判定用画面を表示部24に表示させる(A320)。
例えば、操作部23に対する操作入力に基づいて、アルコールチェックの通過が認められると判定する場合(A320:YES)、チェック者端末20の処理部21は、通信部27を介してサーバ10とドライバー端末40とにアルコールチェック記録要求情報を送信する(A330)。その後、チェック者端末20の処理部21は、アルコールチェック記録処理を実行する(A410)。
【0157】
チェック者端末20からアルコールチェック記録要求情報を受信したと判定する場合(B320:YES)、ドライバー端末40の処理部41は、アルコールチェック記録処理を実行する(B410)。
チェック者端末20からアルコールチェック記録要求情報を受信したと判定する場合(S320:YES)、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック記録処理を実行する(S410)。
【0158】
図15は、アルコールチェック記録処理のフローチャートの一例である。
A4110~A4120の各ステップは、例えば、
図7のA110~A120の各ステップと、B4110~B4150の各ステップは、例えば、
図7のB110~B150の各ステップと、S4110~S4160の各ステップは、例えば、
図7のS110~S160の各ステップと、それぞれ同様にして実行することが可能であるため、再度の説明は省略する。
【0159】
アルコールチェックの通過が認められないと判定する場合(A320:NO)、チェック者端末20の処理部21は、処理を終了させるか否かを判定する(A390)。
アルコールチェック記録要求情報を受信しないと判定する場合(B320:NO)、ドライバー端末40の処理部41は、処理を終了させるか否かを判定する(B390)。
アルコールチェック記録要求情報を受信しないと判定する場合(S320:NO)、サーバ10の処理部11は、処理を終了させるか否かを判定する(S390)。
これらの終了判定は、例えば、
図7のA190・B190・S190と同様に判定可能なため、詳細についての説明は省略する。
【0160】
[第3実施例の効果]
本実施例は、チェック者端末と被チェック者端末との対話処理(限定ではなく、通話処理の一例)をサーバの処理部によって実行することと、通話処理後、トークン生成処理を実行することとを含む構成を示している。
このような構成により、通話処理の終了後、自動的に第1トークン情報をチェック者端末に送信することができ、ユーザの利便性を向上させることができる、という効果が得られる。
【0161】
[第3変形例(1)]
第3実施例では、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック中継処理が終了すると、トークン生成処理を実行することとしたが、これに限定されない。例えば、サーバ10の処理部11は、チェック者端末20からアルコールチェック中継開始要求情報を受信すると、アルコールチェック中継処理に先立ち、または、アルコールチェック中継処理中に、トークン生成処理を実行するようにしてもよい。そして、アルコールチェック中継処理において、サーバ10の処理部11は、生成されたトークン番号を画像または音声でドライバー端末40に送信するようにしてもよい。この場合、トークン番号は、全桁を一度にドライバー端末40の表示部44に表示させる、または音出力させるようにしてもよいし、例えば、一定期間ごとに各桁の数字を表示または音出力させるようにしてもよい。
【0162】
例えば、チェック者端末20の操作部23に対する操作入力に基づいて、アルコールチェックの通過が認められないと判定する場合、チェック者端末20の処理部21は、通信部27を介してサーバ10にトークン無効化要求情報を送信するようにしてもよい。そして、サーバ10の処理部11は、トークン無効化要求情報を受信すると、トークンキャッシュデータ125を参照し、アルコールチェック中継処理に先立ち、または、アルコールチェック中継処理中に生成したトークンを消去し、無効化させるようにしてもよい。そのため、トークン入力処理は、アルコールチェック処理の終了後に実行されることが好ましい。
【0163】
なお、一定期間ごとにトークン番号の各桁の数字を表示または音出力させる場合、トークン判定処理において、サーバ10の処理部11は、トークン番号の各桁の数字と入力された数列の各数字とを順不同で正しいか否かを判定するようにしてもよい。
【0164】
また、トークンを識別する情報として単語の組み合わせを用いる場合、例えば、サーバ10の処理部11は、アルコールチェック中継処理中に、単語の組み合わせを一度に、または単語ごとに一定期間ごとにドライバー端末40に表示、または音出力させるようにしてもよい。そして、ドライバー端末40の処理部21は、トークン入力処理において、サーバ10からトークンを識別する情報として選択された単語群と、そうではない単語群とを取得し、表示させるようにしてもよい。そして、表示された単語群に対する選択結果に基づいて、トークン判定処理を実行するようにしてもよい。
【0165】
例えば、トークンを識別する情報が「りんご‐ごりら‐らっぱ」である場合、トークン入力処理において、ドライバー端末40の表示部44には、例えば、「りんご」・「ぱせり」・「みかん」・「らっぱ」・「ごりら」・「きりん」の単語群が表示される。そして、例えば、操作部43に対する操作入力に基づいて、「りんご」・「ごりら」・「らっぱ」の三単語が選択された場合、サーバ10の処理部11は、トークン判定処理においてトークンを公正であると判定するようにしてもよい。
なお、選択順序が「りんご‐ごりら‐らっぱ」と同じ順序である場合、サーバ10の処理部11は、トークン判定処理においてトークンを公正であると判定するようにしてもよいし、単語の選択順序によらず単語群が一致する場合、トークンを公正であると判定するようにしてもよい。
【0166】
なお、トークンを識別する情報は文字列や単語に限定されない。例えば、トークンを識別する情報として図形群(例えば、三角形・四角形・丸・バツ等のほか、「りんご」・「ぱせり」等に対応する図形)を用いるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0167】
1 アルコールチェック記録システム
10 サーバ
20 チェック者端末
30 ネットワーク
40 ドライバー端末