(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】プロジェクト管理システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0631 20230101AFI20240805BHJP
【FI】
G06Q10/0631
(21)【出願番号】P 2022507257
(86)(22)【出願日】2021-03-10
(86)【国際出願番号】 JP2021009636
(87)【国際公開番号】W WO2021182531
(87)【国際公開日】2021-09-16
【審査請求日】2023-12-19
(31)【優先権主張番号】P 2020040573
(32)【優先日】2020-03-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】507024459
【氏名又は名称】株式会社マネジメントソリューションズ
(74)【代理人】
【識別番号】110004370
【氏名又は名称】弁理士法人片山特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】金子 啓
【審査官】田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-65105(JP,A)
【文献】特開2008-65790(JP,A)
【文献】特開2013-190989(JP,A)
【文献】中嶋 秀隆,改訂5版 PM プロジェクトマネジメント,改訂5版,日本,日本能率協会マネジメントセンター 長谷川 隆,2013年10月20日,p.235-243
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する実行担当者識別情報保持部と、
プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事
情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する影響事情識別情報保持部と、
影響事情識別情報で識別される影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスを識別するステータス識別情
報を保持するステータス識別情報保持部と、
影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する実行責任者識別情報保持部と、
プロジェクトのフェー
ズを識別するフェーズ識別情報を保持するフェーズ識別情報保持部と、
保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされ
たタイミングと、その影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者
である実行責任者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響
度と、その影響事
情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける影響事情状況情報入力受付部と、
受け付けた影響事情状況情報を保持する影響事情状況情報保持部と、
保持されている影響事情状況情報を出力する影響事情状況情報出力部と、
保持されている影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の認識数としたグラフをグラフィカ
ルに出力するグラフィカル出力
部と、
を有するプロジェクト管理システム。
【請求項2】
前記グラフィカル出力
部は、
受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の影響度別認識数としたグラフをグラフィカ
ルに出力する
第1グラフィカル出力手
段をさらに有する請求項1に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項3】
前記グラフィカル出力
部は、
受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報のいずれか一以上のステータス別件数としたグラフをグラフィカ
ルに出力する
第2グラフィカル出力手
段をさらに有する請求項1に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項4】
前記グラフィカル出力
部は、
グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれるフェーズ識別情報で識別されるフェーズ別に表示するフェーズ別グラフィカル出力手
段を有する請求項1から請求項3のいずれか一に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項5】
前記グラフィカル出力
部は、
グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれる実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に表示する実行責任者別グラフィカル出力手
段を有する請求項1から請求項4のいずれか一に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項6】
プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する実行担当者識別情報保持部と、
プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する影響事情識別情報保持部と、
影響事情識別情報で識別される影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスを識別するステータス識別情
報を保持するステータス識別情報保持部と、
影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する実行責任者識別情報保持部と、
プロジェクトのフェー
ズを識別するフェーズ識別情報を保持するフェーズ識別情報保持部と、
保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされ
たタイミングと、その影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響
度と、その影響事
情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける影響事情状況情報入力受付部と、
受け付けた影響事情状況情報を保持する影響事情状況情報保持部と、
保持されている影響事情状況情報を出力する影響事情状況情報出力部と、
保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報のステータス別件数を割合で示す円グラフを出力するグラフィカル出力
部と、
を有するプロジェクト管理システム。
【請求項7】
前記グラフィカル出力
部は、
保持されている影響事情状況情報の総数を全体として
、影響事情状況情報の影響度別件数
を割合で示す円グラフを出力する
第1円グラフ出力手
段をさらに有する請求項6に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項8】
前記グラフィカル出力
部は、
保持されている影響事情状況情報の総数を全体として
、影響事情状況情報の発生したフェーズである発生フェーズ別件数
を割合で示す円グラフを出力する
第2円グラフ出力手
段をさらに有する請求項6又は請求項7に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項9】
前記グラフィカル出力
部は、
保持されている影響事情状況情報の影響度を
、実行責任者識別情
報で識別される実行責任者別に円グラフで表示する
第1円グラフ表示出力手
段を有する請求項6から請求項8のいずれか一に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項10】
前記グラフィカル出力
部は、
保持されている影響事情状況情報の影響度を、ステータス識別情
報で識別されるステータス別に円グラフで表示する
第2円グラフ表示出力手
段を有する請求項6から請求項9のいずれか一に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項11】
プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する実行担当者識別情報保持
ステップと、
プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数
種保持する影響事情識別情
報保持ステップと、
影響事情識別情報で識別される影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスを識別するステータス識別情報を保持するステータス識別情報保持ステップと、
影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報
を保持する実行責任者識別情
報保持ステップと、
プロジェクトのフェー
ズを識別するフェーズ識別情報を定義して保持するフェーズ識別情報定義保持ステップと、
保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされ
たタイミングと、その影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者
である実行責任者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響
度と、その影響事
情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける影響事情状況情報入力受付ステップと、
受け付けた影響事情状況情報を保持する影響事情状況情報保持ステップと、
保持されている影響事情状況情報を出力する影響事情状況情報出力ステップと、
保持されている影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の認識数としたグラフをグラフィカ
ルに出力するグラフィカル出
力ステッ
プと、
を有す
るプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項12】
前記グラフィカル出力ステップは、受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の影響度別認識数としたグラフをグラフィカ
ルに出力する
第1グラフィカル出力
サブステッ
プをさらに有する請求項11に記載
のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項13】
前記グラフィカル出力ステップは、受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報のいずれか一以上のステータス別件数としたグラフをグラフィカ
ルに出力する
第2グラフィカル出力
サブステッ
プをさらに有する請求項11又は請求項12に記載
のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項14】
前記グラフィカル出力ステップは、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれるフェーズ識別情報で識別されるフェーズ別に表示するフェーズ別グラフィカル出力サブステッ
プを有する請求項11から請求項13のいずれか一に記載
のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項15】
前記グラフィカル出力ステップは、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれる実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に表示する実行責任者別グラフィカル出力サブステッ
プを有する請求項11から請求項14のいずれか一に記載
のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項16】
プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する実行担当者識別情報保持
ステップと、
プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数
種保持する影響事情識別情
報保持ステップと、
影響事情識別情報で識別される影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスを識別するステータス識別情報を保持するステータス識別情報保持ステップと、
影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報
を保持する実行責任者識別情
報保持ステップと、
プロジェクトのフェー
ズを識別するフェーズ識別情報を定義して保持するフェーズ識別情報定義保持ステップと、
保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされ
たタイミングと、その影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響
度と、その影響事
情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける影響事情状況情報入力受付ステップと、
受け付けた影響事情状況情報を保持する影響事情状況情報保持ステップと、
保持されている影響事情状況情報を出力する影響事情状況情報出力ステップと、
保持されている影響事情状況情報の総数を全体として
、影響事情状況情報のステータス別件数
を割合で示す円グラフを出力する円グラフ出力ステッ
プを有するプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項17】
前記円グラフ出力ステッ
プは、
保持されている影響事情状況情報の総数を全体として
、影響事情状況情報の影響度別件数
を割合で示す円グラフを出力する
第1円グラフ出力サブステッ
プをさらに有する請求項16に記載のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項18】
前記円グラフ出力ステッ
プは、
保持されている影響事情状況情報の総数を全体として
、影響事情状況情報の発生したフェーズである発生フェーズ別件数
を割合で示す円グラフを出力する
第2円グラフ出力サブステッ
プをさらに有する請求項16又は請求項17に記載のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項19】
前記円グラフ出力ステッ
プは、
保持されている影響事情状況情報の影響度を
、実行責任者識別情
報で識別される実行責任者別に円グラフで表示する
第1円グラフ表示出力サブステッ
プを有する請求項16から請求項18のいずれか一に記載のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項20】
前記円グラフ出力ステッ
プは、
保持されている影響事情状況情報の影響度を
、ステータス識別情
報で識別されるステータス別に円グラフで表示する
第2円グラフ表示出力サブステッ
プを有する請求項16から請求項19のいずれか一に記載のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項21】
プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する実行担当者識別情報保持
ステップと、
プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数
種保持する影響事情識別情
報保持ステップと、
影響事情識別情報で識別される影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスを識別するステータス識別情報を保持するステータス識別情報保持ステップと、
影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報
を保持する実行責任者識別情
報保持ステップと、
プロジェクトのフェー
ズを識別するフェーズ識別情報を定義して保持するフェーズ識別情報定義保持ステップと、
保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされ
たタイミングと、その影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響
度と、その影響事
情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける影響事情状況情報入力受付ステップと、
受け付けた影響事情状況情報を保持する影響事情状況情報保持ステップと、
保持されている影響事情状況情報を出力する影響事情状況情報出力ステップと、
保持されている影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の認識数としたグラフをグラフィカ
ルに出力するグラフィカル出
力ステッ
プと、
を有するコンピュー
タに読み取り実行可能に記述された動作方法プログラム。
【請求項22】
前記グラフィカル出力ステップは、受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の影響度別認識数としたグラフをグラフィカ
ルに出力する
第1グラフィカル出力
サブステッ
プをさらに有する請求項21に記載のコンピュー
タに読み取り実行可能に記述された動作方法プログラム。
【請求項23】
前記グラフィカル出力ステップは、受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報のいずれか一以上のステータス別件数としたグラフをグラフィカ
ルに出力する
第2グラフィカル出力
サブステッ
プをさらに有する請求項21又は請求項22に記載のコンピュー
タに読み取り実行可能に記述された動作方法プログラム。
【請求項24】
前記グラフィカル出力ステップは、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれるフェーズ識別情報で識別されるフェーズ別に表示するフェーズ別グラフィカル出力サブステッ
プを有する請求項21から請求項23のいずれか一に記載のコンピュー
タに読み取り実行可能に記述された動作方法プログラム。
【請求項25】
前記グラフィカル出力ステップは、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれる実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に表示する実行責任者別グラフィカル出力サブステッ
プを有する請求項21から請求項24のいずれか一に記載のコンピュー
タに読み取り実行可能に記述された動作方法プログラム。
【請求項26】
プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する実行担当者識別情報保持
ステップと、
プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数
種保持する影響事情識別情
報保持ステップと、
影響事情識別情報で識別される影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスを識別するステータス識別情報を保持するステータス識別情報保持ステップと、
影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報
を保持する実行責任者識別情
報保持ステップと、
プロジェクトのフェー
ズを識別するフェーズ識別情報を定義して保持するフェーズ識別情報定義保持ステップと、
保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされ
たタイミングと、その影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響
度と、その影響事
情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける影響事情状況情報入力受付ステップと、
受け付けた影響事情状況情報を保持する影響事情状況情報保持ステップと、
保持されている影響事情状況情報を出力する影響事情状況情報出力ステップと、
保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、各影響事情状況情報のステータス別件数をそれぞれの割合で示す円グラフを出力する円グラフ出力ステッ
プを有する
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項27】
前記円グラフ出力ステッ
プは、
保持されている影響事情状況情報の総数を全体として
、影響事情状況情報の影響度別件数
を割合で示す円グラフを出力する
第1円グラフ出力サブステッ
プをさらに有する請求項26に記載の
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項28】
前記円グラフ出力ステッ
プは、
保持されている影響事情状況情報の総数を全体として
、影響事情状況情報の発生したフェーズである発生フェーズ別件数
を割合で示す円グラフを出力する
第2円グラフ出力サブステッ
プをさらに有する請求項26又は請求項27に記載の
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項29】
前記円グラフ出力ステッ
プは、
保持されている影響事情状況情報の影響度を
、実行責任者識別情
報で識別される実行責任者別に円グラフで表示する
第1円グラフ表示出力サブステッ
プを有する請求項26から請求項28のいずれか一に記載の
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項30】
前記円グラフ出力ステッ
プは、
保持されている影響事情状況情報の影響度を
、ステータス識別情
報で識別されるステータス別に円グラフで表示する
第2円グラフ表示出力サブステッ
プを有する請求項26から請求項29のいずれか一に記載の
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項31】
プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持する工程識別情報保持部と、
プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持する影響事情状況情報保持部と、
保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付ける工程別影響事情状況情報入力受付部と、
工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力するグラフィカル出力部と、
を有するプロジェクト管理システム。
【請求項32】
前記グラフィカル出力部は、
工程別影響事情状況情報を工程と影響事情のマトリックスでグラフィカルに出力するマトリックス出力手段を有する請求項31に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項33】
時間情報を取得する時間情報取得部と、
取得した時間情報と、工程別影響事情状況情報とを関連付けた情報である時間工程別影響事情状況情報を取得する時間工程別影響事情状況情報取得部と、
をさらに有し、
グラフィカル出力部は、時間軸で影響事情の変化を示す時間軸影響事情変化出力手段を有する請求項31又は請求項32に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項34】
影響事情状況情報の影響事情の種類は、影響事情のプロジェクト又は工程の完遂に及ぼす影響の大きさの程度を表す情報を含む請求項31から請求項33のいずれか一に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項35】
影響事情状況情報の影響事情の種類は、影響事情のマイナス側への顕在化の可能性を示す情報を含む請求項31から請求項34のいずれか一に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項36】
影響事情状況情報保持部は、
影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行の障害となる課題を示す情報である課題情報を保持する課題情報保持手段を有する請求項31から請求項35のいずれか一に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項37】
影響事情状況情報保持部は、
影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために必須に処理しなければならない作業を示す情報である必須作業情報を保持する必須作業情報保持手段を有する請求項31から請求項36のいずれか一に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項38】
影響事情状況情報保持部は、
影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために変更が要求されている事項を示す情報である変更要求情報を保持する変更要求情報保持手段を有する請求項31から請求項37のいずれか一に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項39】
影響事情状況情報保持部は、
影響事情として、工程にて認識されるリスクを示す情報であるリスク情報を保持するリスク情報保持手段を有する請求項31から請求項38のいずれか一に記載のプロジェクト管理システム。
【請求項40】
プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持するステップである工程識別情報保持ステップと、
プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持するステップである影響事情状況情報保持ステップと、
保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付けるステップである工程別影響事情状況情報入力受付ステップと、
受け付けた工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力するステップであるグラフィカル出力ステップと、
を有す
るプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項41】
グラフィカル出力ステップは、
工程別影響事情状況情報を工程と影響事情のマトリックスでグラフィカルに出力するサブステップであるマトリックス出力サブステップを有する請求項40に記載
のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項42】
時間情報を取得するステップである間情報取得ステップと、
取得した時間情報と、工程別影響事情状況情報とを関連付けた情報である時間工程別影響事情状況情報を取得するステップである時間工程別影響事情状況情報取得ステップと、
をさらに有し、
グラフィカル出力ステップは、時間軸で影響事情の変化を示すステップである時間軸影響事情変化出力サブステップを有する請求項40又は請求項41に記載
のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項43】
影響事情状況情報の影響事情の種類は、影響事情のプロジェクト完遂に及ぼす影響の大きさの程度を表す情報を含む請求項40から請求項42のいずれか一に記載
のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項44】
影響事情状況情報の影響事情の種類は、影響事情の顕在化の可能性を示す情報を含む請求項40から請求項43のいずれか一に記載
のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項45】
影響事情状況情報保持ステップは、
影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行の障害となる課題を示す情報である課題情報を保持する課題情報保持サブステップを有する請求項40から請求項44のいずれか一に記載
のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項46】
影響事情状況情報保持ステップは、
影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために必須に処理しなければならない作業を示す情報である必須作業情報を保持する必須作業情報保持サブステップを有する請求項40から請求項45のいずれか一に記載
のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項47】
影響事情状況情報保持ステップは、
影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために変更が要求されている事項を示す情報である変更要求情報を保持する変更要求情報保持サブステップを有する請求項40から請求項46のいずれか一に記載
のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項48】
影響事情状況情報保持ステップは、
影響事情として、工程にて認識されるリスクを示す情報であるリスク情報を保持するリスク情報保持サブステップを有する請求項40から請求項47のいずれか一に記載
のプロジェクト管理システムの動作方法。
【請求項49】
プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持するステップである工程識別情報保持ステップと、
プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持するステップである影響事情状況情報保持ステップと、
保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付けるステップである工程別影響事情状況情報入力受付ステップと、
受け付けた工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力するステップであるグラフィカル出力ステップと、
を有する
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項50】
グラフィカル出力ステップは、
工程別影響事情状況情報を工程と影響事情のマトリックスでグラフィカルに出力するサブステップであるマトリックス出力サブステップを有する請求項49に記載の
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項51】
時間情報を取得するステップである間情報取得ステップと、
取得した時間情報と、工程別影響事情状況情報とを関連付けた情報である時間工程別影響事情状況情報を取得するステップである時間工程別影響事情状況情報取得ステップと、
をさらに有し、
グラフィカル出力ステップは、時間軸で影響事情の変化を示すステップである時間軸影響事情変化出力サブステップを有する請求項49又は請求項50に記載の
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項52】
影響事情状況情報の影響事情の種類は、影響事情のプロジェクト完遂に及ぼす影響の大きさの程度を表す情報を含む請求項49から請求項51のいずれか一に記載の
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項53】
影響事情状況情報の影響事情の種類は、影響事情の顕在化の可能性を示す情報を含む請求項49から請求項52のいずれか一に記載の
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項54】
影響事情状況情報保持ステップは、
影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行の障害となる課題を示す情報である課題情報を保持する課題情報保持サブステップを有する請求項49から請求項53のいずれか一に記載の
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項55】
影響事情状況情報保持ステップは、
影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために必須に処理しなければならない作業を示す情報である必須作業情報を保持する必須作業情報保持サブステップを有する請求項49から請求項54のいずれか一に記載の
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項56】
影響事情状況情報保持ステップは、
影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために変更が要求されている事項を示す情報である変更要求情報を保持する変更要求情報保持サブステップを有する請求項49から請求項55のいずれか一に記載の
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【請求項57】
影響事情状況情報保持ステップは、
影響事情として、工程にて認識されるリスクを示す情報であるリスク情報を保持するリスク情報保持サブステップを有する請求項49から請求項56のいずれか一に記載の
コンピュータに読み取り実行可能に記述された動作プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は,比較的大規模な単数又は複数のプロジェクトの運用および達成を外部からのプロのプロジェクト専門家に頼ることなく相対的に省人化して行う仕組みを提供したり,各種リソースを効率的かつ確実に活用するための情報の入力及び管理及びプロジェクト実行者に対する支援の仕組みを提供し,併せてプロジェクトにかかわるメンバーのプロジェクト達成能力を高めることができるシステムに関するものである。特に,それをグラフィカルに出力することで直感的に各種情報の把握並びにプロジェクトメンバーのすべき事項が理解できるとともにプロジェクトの将来の状況を把握できるように構成されている点が主な特徴点である。
【背景技術】
【0002】
プロジェクトに関する種々の情報を整理するためのシステムは,従来から存在していた。しかし,その内容は,いわば各担当者のメモをクラウド上で共有するという程度のものであったことから,各担当者の主観に基づいていること,及び各担当者の裁量に任せているという点において、プロジェクトに関する情報の質が高いとは言えず、プロジェクト担当者の夫々が今どのように行動すべきかを明確に把握するのが困難であり、プロジェクトの成功確率を引き上げるという機能はほとんど果たしているとは言えないものであった。また、プロジェクト担当者に対するフィードバックや、気づきを十分に与えるための構成を有しておらず、プロジェクト担当者らのプロジェクト遂行能力の成長に結びつけるのは困難であった。つまり、システムからプロジェクト成功のためあるいはタスク(TO DO)完遂のためのヒントを得る機会がないという点において,不十分であり、課題を抱えていた。これらの支援は経験を積んだ外部のプロのプロジェクトマネージャーに頼らざるを得なかった。
【0003】
そこで,上記の課題の一部を解決することを図るものとして,特許文献1が挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1は,プロジェクトの複数のリスクを管理するリスク管理ツールであって,リスクの影響度と発生確率およびリスク対策の重みをプロジェクトの進行と共に更新し,リスク対策の優先順位を作成することを特徴とするリスク管理システムである。
【0006】
しかし,特許文献1では,確かにリスクについては顕在化可能性と影響度などを考慮して算出することを意図した機能が開示されてはいるものの,プロジェクト全体で見た場合にはリスク情報の静的な整理のみに終始している。つまり、プロジェクトの進捗状況を踏まえての将来にわたる時系列を踏まえたリスクの状況予想がされておらずその点で不十分であった。つまり特許文献1に記載の発明では、リスク情報の静的な整理のみがなされ,将来を見渡したプロジェクトの全体に潜む課題やリスクがどのように変化するかを把握することが困難であった。従って、プロジェクト成功への貢献の度合いとしては,必ずしも大きいものではなかった。プロジェクト成功に導くためには,リスクの静的な情報整理も重要ではあるが,まず最初にリスクや課題の正確に把握するための仕組みが重要であり,正確な把握に基づいた将来に発生する、ないしは発生しない諸事情の状況管理,並びに進捗の遅延やリスクの顕在化が発生した場合のプロジェクトのタスクなどのダイナミックな修正及び修正に応じて予想される影響の把握を正確に行うことも重要である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は,そのような問題を踏まえて,課題・タスク・リスクの情報を一元的に管理するためのプロジェクト管理システムを提供するものである。特に,それをグラフィカルに出力することが主な特徴点である。
【0008】
具体的には,本発明は,プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持する工程識別情報保持部と、プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持する影響事情状況情報保持部と、保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付ける工程別影響事情状況情報入力受付部と、工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力するグラフィカル出力部とを有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0009】
また,本発明は,前記特徴に加えて,グラフィカル出力部は、工程と影響事情のマトリックスでグラフィカルに出力するマトリックス出力手段を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0010】
また,本発明は,前記特徴に加えて, 時間情報を取得する時間情報取得部と、
取得した時間情報と、工程別影響事情状況情報とを関連付けた情報である時間工程別影響事情状況情報を取得する時間工程別影響事情状況情報取得部と、
をさらに有し、
グラフィカル出力部は、時間軸で影響事情の変化を示す時間軸影響事情変化出力手段を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0011】
また,本発明は,前記特徴に加えて,影響事情状況情報の影響事情の種類は、影響事情のマイナス側への顕在化の可能性を示す情報を含むプロジェクト管理システムを提供する。
【0012】
また,本発明は,前記特徴に加えて,影響事情状況情報の影響事情の種類は、影響事情のマイナス側への顕在化の可能性を示す情報を含むプロジェクト管理システムを提供する。
【0013】
また,本発明は,前記特徴に加えて,影響事情状況情報保持部は、影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行の障害となる課題を示す情報である課題情報を保持する課題情報保持手段を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0014】
また,本発明は,前記特徴に加えて,影響事情状況情報保持部は、影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために必須に処理しなければならない作業を示す情報である必須作業情報を保持する必須作業情報保持手段を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0015】
また,本発明は,前記特徴に加えて,影響事情状況情報保持部は、影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために変更が要求されている事項を示す情報である変更要求情報を保持する変更要求情報保持手段を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0016】
また,本発明は,前記特徴に加えて,影響事情状況情報保持部は、影響事情として、工程にて認識されるリスクを示す情報であるリスク情報を保持するリスク情報保持手段を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0017】
また,本発明は,ステータスを識別するステータス識別情報を保持するステータス識別情報保持部と、プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する実行担当者識別情報保持部と、プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する影響事情識別情報保持部と、影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する実行責任者識別情報保持部と、プロジェクトのフェーズを識別するフェーズ識別情報を保持するフェーズ識別情報保持部と、保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける影響事情状況情報入力受付部と、受け付けた影響事情状況情報を保持する影響事情状況情報保持部と、保持されている影響事情状況情報を出力する影響事情状況情報出力部と、保持されている影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の認識数としたグラフをグラフィカルに出力するグラフィカル出力部とを有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0018】
さらに,前記特徴に加えて,受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の影響度別認識数としたグラフをグラフィカルに出力する第1グラフィカル出力部をさらに有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0019】
さらに,前記特徴に加えて,受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報のいずれか一以上のステータス別件数としたグラフをグラフィカルに出力する第2グラフィカル出力部をさらに有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0020】
さらに,前記特徴に加えて,前記グラフィカル出力部は、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれるフェーズ識別情報で識別されるフェーズ別に表示するフェーズ別グラフィカル出力手段を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0021】
さらに,前記特徴に加えて,前記グラフィカル出力部は、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれる実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に表示する実行責任者別グラフィカル出力手段を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0022】
さらに,前記特徴に加えて,保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報のステータス別件数を割合で示す円グラフを出力する円グラフ出力部をさらに有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0023】
さらに,前記特徴に加えて,保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報の影響度別件数を割合で示す円グラフを出力する第1円グラフ出力手段をさらに有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0024】
さらに,前記特徴に加えて,保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報の発生したフェーズである発生フェーズ別件数を割合で示す円グラフを出力する第2円グラフ出力手段をさらに有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0025】
さらに,前記特徴に加えて,保持されている影響事情状況情報の影響度を、実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に円グラフで表示する第1円グラフ表示出力手段を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0026】
さらに,前記特徴に加えて,保持されている影響事情状況情報の影響度を、ステータス識別情報で識別されるステータス別に円グラフで表示する第2円グラフ表示出力手段を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0027】
また,それらのプロジェクト管理システムの動作方法,及びコンピュータに読み取り実行可能に記述された動作方法プログラムをも提供する。
【0028】
<発明の効果>
以上により,そのような問題を踏まえて,課題・タスク・リスクの情報を一元的かつ実行担当者、影響事情状況情報、ステータス、実行責任者、フェーズなどのプロジェクトを構成する各要素ごとに区別して経時的にあるいは非経時的にグラフィカルかつ自由自在に表現出力することが出来る。これによって、直感的に各工程で生じている事象を将来の状況を含めて把握することができ、従来の静的な文字や数値ではプロジェクト実行者などに伝わりにくい事象を直感的かつ深い理解のもと把握しやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
[
図1] 実施形態1におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図2] 実施形態1におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図3] 実施形態1におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図4] 実施形態2におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図5] 実施形態2におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図6] 実施形態2におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図7] 実施形態3におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図8] 実施形態3におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図9] 実施形態3におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図10] 実施形態4におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図11] 実施形態4におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図12] 実施形態4におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図13] 実施形態5におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図14] 実施形態5におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図15] 実施形態5におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図16] 実施形態6におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図17] 実施形態6におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図18] 実施形態6におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図19] 実施形態7におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図20] 実施形態7におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図21] 実施形態7におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図22] プロジェクト管理の前提となる「プロジェクト登録」をする画面の一例を示す図
[
図23] プロジェクトに参画するメンバーの登録画面の一例を示す図
[
図24] ステータス識別情報(又はステータス識別情報で識別されるステータス)の一例を示す図
[
図25] ステータス登録の画面の一例を示す図
[
図26] 実行担当者の情報(実行担当者データベース)の一例を示す図
[
図27] 影響事情
状況情報の一例を示すもの
[
図28] 影響事情
状況情報のうちの「課題」に関する情報の一例を示すもの
[
図29] 影響事情
状況情報のうちの「リスク」に関する情報の一例を示すもの
[
図30] 影響事情
状況情報のうち,プロジェクト変更に関する情報の一例を示す図
[
図31] プロジェクトフェーズ登録
の画面の一例を示す図
[
図32] プロジェクトフェーズ登録の画面の一例を示す図
[
図33] プロジェクトのフェーズに関する情報の一例を示す図
[
図34] フェーズ間の関係を示す図
[
図35] 影響事情状況情報の受付(影響事情が生じた際の登録画面)の一例を示す図
[
図36] 影響事情登録において,プルダウン等で選択する方式にする場合の「発生が予想される影響事情が受付可能なように事前登録」するための画面の一例
[
図37] グラフィカル出力の態様を選択する画面の一例を示す図
[
図38] 時間軸棒グラフ選択のための画面の一例を示す図
[
図39] 単純時間軸グラフ表示選択のための画面の一例を示す図
[
図40] 割合提示グラフの選択のための画面の一例を示す図
[
図41] 割合提示グラフを選択した場合において,割合提示要素の選択のための画面を示す図
[
図42] 円グラフと面積グラフの一例を示す図
[
図43] 実施形態
8におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図44] 実施形態
8における
プロジェクト管理システムのハードウェア構成の一例を示す図
[
図45] 実施形態
8におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図46] 実施形態
9におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図47] 実施形態
9におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図48] 実施形態
9におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図49] 実施形態
10におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図50] 実施形態
10におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図51] 実施形態
10におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す
図
[
図52] 実施形態
11におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図53] 実施形態
11におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図54] 実施形態
11におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図55] 実施形態
12におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図56] 実施形態
12におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図57] 実施形態
12におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図58] 実施形態
13におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図59] 実施形態
13におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図60] 実施形態
13におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図61] 実施形態
14におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図62] 実施形態
14におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図63] 実施形態
14におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図64] 実施形態
15におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図65] 実施形態
15におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図66] 実施形態
15におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図67] 実施形態
16におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図68] 実施形態
16におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図69] 実施形態
16におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図70] 実施形態
17におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図
[
図71] 実施形態
17におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図
[
図72] 実施形態
17におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図
[
図73] 折れ線グラフの一例を示す図(累積影響事情認識数と、累積影響事情解消数と、累積影響事情解消予定数と、各日の影響事情認識数)
[
図74] 円グラフの一例を示す
図
[
図75] 円グラフの一例を示す
図
[
図76] 円グラフの一例を示す
図
[
図77] 円グラフの一例を示す
図
[
図78] 棒グラフの一例を示す
図
[
図79] 棒グラフの一例を示す
図
【0030】
以下,本件発明の実施の形態について,添付図面を用いて説明する。なお,実施形態と請求項の相互の関係は以下の通りである。主として,
実施形態1の説明は請求項31・34・35,請求項40・43・44,及び請求項49・52・53に関し,
実施形態2の説明は請求項32,請求項41,及び請求項50に関し,
実施形態3の説明は請求項33,請求項42,及び請求項51に関し,
実施形態4の説明は請求36,請求項45,及び請求項54に関し,
実施形態5の説明は請求項37,請求項46,及び請求項55に関し,
実施形態6の説明は請求項38,請求項47,及び請求項56に関し,
実施形態7の説明は請求項39,請求項48,及び請求項57に関するものである。また,
実施形態8の説明は請求項1,請求項11,及び請求項21に関し,
実施形態9の説明は請求項2,請求項12,及び請求項22に関し,
実施形態10の説明は請求項3,請求項13,及び請求項23に関し,
実施形態11の説明は請求項4,請求項14,及び請求項24に関し,
実施形態12の説明は請求項5,請求項15,及び請求項25に関し,
実施形態13の説明は請求項6,請求項16,及び請求項26に関し,
実施形態14の説明は請求項7,請求項17,及び請求項27に関し,
実施形態15の説明は請求項8,請求項18,及び請求項28に関し,
実施形態16の説明は請求項9,請求項19,及び請求項29に関し,
実施形態17の説明は請求項10,請求項20,及び請求項30に関し,
本件発明は,これら実施形態に何ら限定されるべきものではなく,その要旨を逸脱しない範囲において,種々なる態様で実施し得る。
【0031】
<本発明を構成し得るハードウエアについて>
本件発明は,原則的に電子計算機を利用する発明であるが,ソフトウエアによって実現され,ハードウエアによっても実現され,ソフトウエアとハードウエアの協働によっても実現される。本件発明の各構成要件の全部又は一部を実現するハードウエアでは,コンピュータの基本的構成であるCPU,メモリ,バス,入出力装置,各種周辺機器,ユーザーインターフェーズなどによって構成される。各種周辺機器には,記憶装置,インターネット等インターフェーズ,インターネット等機器,ディスプレイ,キーボード,マウス,スピーカー,カメラ,ビデオ,テレビ,実験室又は工場などでの生産状態を把握するための各種センサ(流量センサ,温度センサ,重量センサ,液量センサ,赤外線センサ,出荷個数計数機,梱包個数計数機,異物検査装置,不良品計数機,放射線検査装置,表面状態検査装置,回路検査装置,人感センサー,作業者作業状況把握装置(映像,ID,PC作業量などで)等),CD装置,DVD装置,ブルーレイ装置,USBメモリ,USBメモリインターフェーズ,着脱可能タイプのハードディスク,一般的なハードディスク,プロジェクタ装置,SSD,電話,ファックス,コピー機,印刷装置,ムービー編集装置,各種センサー装置などが含まれる。 また,本システムは,必ずしも一つの筐体によって構成されている必要はなく,複数の筐体を通信で結合して構成されるものであってもよい。また,通信は,LANであってもWANWifi,ブルートゥース(登録商標),赤外線通信,超音波通信であってもよく,さらに,一部が国境を跨いで設置されていてもよい。さらに,複数の筐体のそれぞれが異なる主体によって運営されていてもよく,一の主体によって運営されていてもよい。本件発明のシステムの運用主体は,単数であるか複数であるかは問わない。また,本システムの他に第三者の利用する端末,さらに他の第三者の利用する端末を含むシステムとしても発明を構成することができる。また,これらの端末は国境を越えて設置されていてもよい。さらに,本システムや前記端末の他に第三者の関連情報や,関連人物の登録のために利用される装置,登録の内容を記録するためのデータベースに利用される装置などが用意されてもよい。これらは,本システムに備えてもよいし,本システム外に備えてこれらの情報を利用可能に本システムを構成してもよい。
【0032】
<本発明の自然法則の利用性の充足>
本発明は,コンピュータと通信設備とソフトウエアとの協働で機能するものである。従来,プロジェクト参加者が面談で行っていた処理を単にICTを用いて処理可能にしただけでなく,プロジェクトにまつわる多くの複雑な情報交換や手続きや認証,決済の効果をICTによって確定させたり,本来熟練しないと作成できないような必要事項がすべて満たされた有効な情報の蓄積,保持,交換をICTを介して支援したりするなど,ICTならではの処理が含まれているのでいわゆるビジネスモデル特許として成立するものである。また,各種識別情報やリスク情報,課題情報,タスク情報が各部で保持されたり,処理されたりしており,この観点からも本願発明はコンピュータなどのリソースを請求項や明細書に記載された事項と,それらの事項に関係する技術常識に基づいて判断すれば,本願発明は自然法則を利用したものであることとなる。
【0033】
<特許法で求められる自然法則の利用の意義>
特許法で求められる自然法則の利用とは,法目的に基づいて,発明が産業上利用性を有し,産業の発達に寄与するものでなければならないとの観点から,産業上有用に利用することができる発明であることを担保するために求められるものである。つまり,産業上有用であること,すなわち出願に際して宣言した発明の効果がその発明の実施によってある一定の確実性の下再現できることを求めるものである。この観点から自然法則利用性とは,発明の効果を発揮するための発明の構成である発明特定事項(発明構成要件)のそれぞれが発揮する機能が自然法則を利用して発揮されるものであればよい,と解釈される。さらに言えば,発明の効果とはその発明を利用する利用者に所定の有用性を提供できる可能性があればよいのであって,その有用性を利用者がどのように感じたり,考えたりするかという観点で見るべきではない。したがって,利用者が本システムによって得る効果が心理的な効果であったとしても,その効果自体は求められる自然法則の利用性の対象外の事象である。
【実施形態1】
【0034】
<実施形態1 概要 主に請求項31、34、35、並びに40,43、44さらに、49、52、53に関する:優先権基礎出願の部分>
本実施形態は、各工程(フェーズとしてこの言葉を使用する場合がある。本出願の全体を通して同様。)に対して影響を与える事情である工程別影響事情状況情報の入力を受付けてこの情報をグラフィカルに出力することを特徴とするものである。
【0035】
<実施形態1 構成>
本実施形態は,プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持した上,プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持し,保持されている影響事情状況情報とその影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報とを関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付け、工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力するプロジェクト管理システムを提供する。
つまり、
図1にあるように,実施形態1におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(0100)は,工程識別情報保持部(0101)と、影響事情状況情報保持部(0102)と、工程別影響事情状況情報入力受付部(0103)と、グラフィカル出力部A(0104)を有する。
【0036】
以下,本実施形態におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
【0037】
<実施形態1 構成の説明 工程識別情報保持部>
「工程識別情報保持部」は,プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持する機能を有する。前述の通り、「工程」はプロジェクト実行者によって種々に定義されるために、いわゆるフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)と言われるプロジェクトの大枠で見た場合の各段階をさす場合と、大枠で見た場合の各段階をさらに中分類又は小分類に細分化した要素(各フェーズ内での各プロジェクト実行メンバー又は各プロジェクト実行チームが実行しなければならないタスク、To Do)を指す場合とがあり、本出願においてはいずれであってもよいものとする。いずれにおいても本実施形態のようにグラフ出力をすることによって本願発明の効果を得ることが出来るからである。この工程識別情報はプロジェクト管理者等によってその概念が定義され(一般的プロジェクト運用常識内において)本システムに登録されることによって工程別識別情報として、保持される結果となる。事後的に工程識別情報は修正される場合がある。修正は、削除、変更、追加である。この作業のたびに修正されない他の工程との関係は矛盾をきたさないようになされなければならず、各工程の属性を定義することによって、本システムがその矛盾を自動的に取得するように構成することが出来る。つまり、各工程の成果物の出来タイミングとそれに関連する工程の作業ツールや加工対象資源との関係が矛盾をきたさないように調整、検査が行われる。これは工程データベースを構築し、工程矛盾調査部によって常時監視されるように構成することで実現する。このように工程間は有機的密接に結びついているために工程識別情報で識別される工程間には工程が相互に与える影響を示す相互干渉情報が関連付けられるように構成されることが好ましい。この相互干渉情報は相互干渉情報識別情報で識別されるとともに、この相互干渉情報識別情報は、その干渉が相互に与えられる工程識別情報と関連付けられて相互干渉情報識別情報保持部に保持されるように構成することが好ましい。そして相互干渉情報は、各工程の進捗に関する情報である進捗情報を変数としてその値(意味)が取得できるような関数として定義される。このような関数を相互干渉関数といい、相互干渉関数保持部に保持されるとともに、相互干渉関数と工程識別情報で識別される工程において受付けられる進捗情報と、に基づいて相互干渉情報取得部において相互干渉情報が具体的に取得できるように構成するのが好ましい。
【0038】
<実施形態1 構成の説明 影響事情状況情報保持部>
「影響事情状況情報保持部」は,プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持する機能を有する。ここでの影響事情の種類は、影響事情のプロジェクト又は工程の完遂に及ぼす影響の大きさの程度を表す情報を含むし,影響事情のマイナス側への顕在化の可能性を示す情報を含むように構成すると好ましい(以下同じ。)。なお、影響事情状況情報の例としては
図27に記載がある。影響事情状況情報は、各プロジェクトフェーズや工程において解決すべき「課題」、実行すべき「To Do 事項」、発生が懸念される「リスク」、将来発生しうるプロジェクトのフェーズ、工程、課題、To Doに関する「プロジェクト変更」などが該当し、その他に「複数のプロジェクトの統合(結合)」「プロジェクトの分割(切出)」「プロジェクトの発展的解消(後継プロジェクトの組成)」「プロジェクトのリストラクチャリング(選択と集中のためのプロジェクトフェーズの再構成 )」「プロジェクト間のフェーズの交換」「プロジェクトの部分の外部調達」などを挙げることが出来る。影響事情状況情報は、プロジェクトの進行途中において変更されてもよい。当初はプロジェクトのスタート前にプロジェクト管理者等によって定義されて登録される。なお、変更とは前述の通り、削除、変更、追加である。影響事情状況情報は、影響事情状況情報を識別する影響事情状況情報識別情報であってもよ。本願において影響事情状況情報にはその識別情報で置き換えられるものであってもよい。
【0039】
<実施形態1 構成の説明 部>
「工程別影響事情状況情報入力受付部」は,保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付ける機能を有する。本実施形態の特徴点は、だれが入力をしても均質に情報の入力ができるように構成されている点にある。均質に情報の入力をさせるために、個票という概念が利用される。個票の概念は、必要事項の入力の際に例えば、主語と述語を明確に誘導するためのイントロダクションがあり、そのイントロダクションに応じて入力することで均質さを担保するというものである。例えば新規の影響事情状況情報の入力に際しては入力者の特定などはもちろんとして、影響事情の種別を明確にさせるために、影響事情の種別を入力してください、などのイントロダクションを行う。さらにはこの種別入力がプルダウンメニューなどでなされるように構成されていることが好ましい。また、影響事情状況情報が人に起因する場合には、その人が誰であるか特定できるように誘導したり、その事情が資源などのリソースに起因するものであると前段の入力から特定される場合には、その資源を特定させるイントロダクションを行う。このように入力された情報に応じてダイナミックに次に出す入力事項の種別を切り替えてゆくようにすると詳細な情報の取得が可能となり好ましい。
具体的には「個票」という言葉は,情報を識別する単位ごとに準備されている情報入力フォーマットであり,画面上1枚に限定して解釈される言葉ではない。また,入力者,タイトル,ID,期限,達成内容,グループ名,予算,納入先,その他の項目への入力は各空欄が自由フォーマット入力の形式で図示しているが,自由フォーマットでなく,プルダウンメニューなどによって選択できる形式でもよいし,自由フォーマットのようで,実際には登録されている文字列しか受け付けないような入力形式でもよい。なお,入力された情報は,別途設けられている計時部からの時刻情報に基づいて入力時刻と関連付けて保持され,さらに入力された情報に対して改ざん防止のための措置が取られることが好ましい。改ざん防止ための措置とは,入力情報を書き換え不能に保持したり,入力情報のハッシュ値を取得してプロジェクトIDと関連付けて安全な領域に保持する等の処理である。また,プロジェクト入力の際には,入力端末に備えられているカメラなどからその入力者の顔画像を取得し,その権限を顔認識データと紐づけられた権限データベースにてチェックするように構成してもよい。その際には,入力者としてテキスト入力された値と権限データベースに紐づけられている入力者とが合致するかを判定するように構成してもよい。あるいは,権限データベースでのチェック内容に基づいて入力者は自動入力となるように構成してもよい。
【0040】
<実施形態1 構成の説明 グラフィカル出力部>
「グラフィカル出力部」は,工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力する機能を有する。グラフィカル出力部は二次元グラフの場合には一軸は時間軸(時間そのものでなくタイミングや時期、フェーズなどが軸となっていてもよい。)縦軸は影響事情状況情報の認識数や、その影響度(瞬間的影響度、将来的影響度のいずれであってもよい。)、であってもよいし、かかわったプロジェクト実行メンバーの数、追加的に発生するリソースの必要量(リソースには人的リソースや物的リソースが含まれる。)など各種の因子を採用可能である。その他にプロジェクトに関する情報で計数可能な情報であれば何をもってきてもよい。さらに、一軸として、時間軸を利用しないで円グラフとしたり、マトリックス図とすることも可能であり、グラフィカルな出力であれば、その種類は問わない。
これらの経時的変化等を過去から現在に至るまでグラフィカルに出力するほかに、外挿線を用いて将来予測を行い、将来にわたるグラフィカル出力をすることが出来る。この将来にわたる線は、入力者の予想情報に基づいて出力することができる他、これまでのプロジェクトの実績に基づいて出力することもできる。例えば、その影響事情状況情報を担当する担当者や担当責任者の過去のプロジェクト実行履歴に基づいて予測することもできるし、各種統計的手法(担当者のみでなくチーム実績、上司と部下の組合せの実績、プロジェクトを実施している社内の平均的統計処理実績、季節変動要因を考慮した実績、プロジェクトの種別によって統計処理した実績等)を用いて出力してもよい。なお、これにディープラーニング手法をミックスすることによってさらに精緻な予測ができる。日々進行するプロジェクトの情報によって将来予想を緻密に修正することが出来るからである。ここで出力する「影響度」の内容としては,フェーズ別,タスク別,課題別,チーム別というような項目別もできれば,プロジェク全体という形も考えられる。
【0041】
≪変形例 予測機能≫
更に,プロジェクト管理システムは,予測機能を備えることも考えられる。具体的には,未来時点での状況の予測(フェーズ別,タスク別,課題別,チーム別,プロジェクト全体),影響度情報を自チームについて入力(他チームや他フェーズへの,あるいはプロジェクト全体の影響などを予測)する機能を備えることが考えられる。
【0042】
<ハードウェア構成>
図2は本実施形態におけるハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成について,図を用いて説明する。
【0043】
この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット0210、CPU0201、不揮発性メモリ0203、メインメモリ0204、各種バス0202a-0202e、BIOS0207、各種インターフェーズ0205、0206、0208、リアルタイムクロック0209等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0044】
≪チップセット≫
「チップセット」は、コンピュータのマザーボードに実装され、CPUの外部バスと、メモリや周辺機器を接続する標準バスとの連絡機能、つまりブリッジ機能を集積した大規模集積回路(LSI)のセットである。2チップセット構成を採用する場合と、1チップセット構成を採用する場合とがある。CPUやメインメモリに近い側をノースブリッジ、遠い側で比較的低速な外部I/Oとのインタフェーズの側にサウスブリッジが設けられる。
(ノースブリッジ)
ノースブリッジには、CPUインターフェーズ、メモリコントローラ、グラフィックインターフェーズが含まれる。従来のノースブリッジの機能のほとんどをCPUに担わせてもよい。ノースブリッジは、メインメモリのメモリスロットとはメモリバスを介して接続し、グラフィックカードのグラフィックカードスロットとは、ハイスピードグラフィックバス(AGP、PCI Express)で接続される。
(サウスブリッジ)
サウスブリッジには、PCIインターフェーズ(PCIスロット)とはPCIバスを介して接続し、ATA(SATA)インターフェーズ、USBインターフェーズ、EthernetインターフェーズなどとのI/O機能やサウンド機能を担う。高速な動作が必要でない、あるいは不可能であるようなPS/2ポート、フロッピーディスクドライブ、シリアルポート、パラレルポート、ISAバスをサポートする回路を組み込むことは、チップセット自体の高速化の足かせとなるためサウスブリッジのチップから分離させ、スーパーI/Oチップと呼ばれる別のLSIに担当させることとしてもよい。CPU(MPU)と、周辺機器や各種制御部を繋ぐためにバスが用いられる。バスはチップセットによって連結される。メインメモリとの接続に利用されるメモリバスは、高速化を図るために、これに代えてチャネル構造を採用してもよい。バスとしてはシリアルバスかパラレルバスを採用できる。パラレルバスは、シリアルバスが1ビットずつデータを転送するのに対して、元データそのものや元データから切り出した複数ビットをひとかたまりにして、同時に複数本の通信路で伝送する。クロック信号の専用線がデータ線と平行して設け、受信側でのデータ復調の同期を行う。CPU(チップセット)と外部デバイスをつなぐバスとしても用いられ、GPIB、IDE/(パラレル)ATA、SCSI、PCIなどがある。高速化に限界があるため、PCIの改良版PCI ExpressやパラレルATAの改良版シリアルATAでは、データラインはシリアルバスでもよい。
【0045】
≪CPU≫
CPUはメインメモリ上にあるプログラムと呼ばれる命令列を順に読み込んで解釈・実行することで信号からなる情報を同じくメインメモリ上に出力する。CPUはコンピュータ内での演算を行なう中心として機能する。なお、CPUは演算の中心となるCPUコア部分と、その周辺部分とから構成され、CPU内部にレジスタ、キャッシュメモリや、キャッシュメモリとCPUコアとを接続する内部バス、DMAコントローラ、タイマー、ノースブリッジとの接続バスとのインターフェーズなどが含まれる。なお、CPUコアは一つのCPU(チップ)に複数備えられていてもよい。また,CPUに加えて,グラフィックインターフェーズ(GPU)若しくはFPUによって,処理を行っても良い。
【0046】
≪不揮発性メモリ≫
(HDD)
ハードディスクドライブの基本構造は、磁気ディスク、磁気ヘッド、および磁気ヘッドを搭載するアームから構成される。外部インターフェーズは、SATA(過去ではATA)を採用することができる。高機能なコントローラ、例えばSCSIを用いて、ハードディスクドライブ間の通信をサポートする。例えば、ファイルを別のハードディスクドライブにコピーする時、コントローラがセクタを読み取って別のハードディスクドライブに転送して書き込むといったことができる。この時ホストCPUのメモリにはアクセスしない。したがってCPUの負荷を増やさないで済む。
【0047】
≪メインメモリ≫
CPUが直接アクセスしてメインメモリ上の各種プログラムを実行する。メインメモリは揮発性のメモリでDRAMが用いられる。メインメモリ上のプログラムはプログラムの起動命令を受けて不揮発性メモリからメインメモリ上に展開される。その後もプログラム内で各種実行命令や、実行手順に従ってCPUがプログラムを実行する。
【0048】
≪オペレーティングシステム(OS)≫
オペレーティングシステムはコンピュータ上の資源をアプリケーションに利用させるための管理をしたり、各種デバイスドライバを管理したり、ハードウエアであるコンピュータ自身を管理するために用いられる。小型のコンピュータではオペレーティングシステムとしてファームウエアを用いることもある。
【0049】
≪BIOS≫
BIOSは、コンピュータのハードウエアを立上てオペレーティングシステムを稼働させるための手順をCPUに実行させるもので、最も典型的にはコンピュータの起動命令を受けるとCPUが最初に読取りに行くハードウエアである。ここには、ディスク(不揮発性メモリ)に格納されているオペレーティングシステムのアドレスが記載されており、CPUに展開されたBIOSによってオペレーティングシステムが順次メインメモリに展開されて稼働状態となる。なお、BIOSは、バスに接続されている各種デバイスの有無をチェックするチェック機能をも有している。チェックの結果はメインメモリ上に保存され、適宜オペレーティングシステムによって利用可能な状態となる。なお、外部装置などをチェックするようにBIOSを構成してもよい。
【0050】
以上については,他の実施形態でも同様である。
【0051】
図に示すように、本発明は基本的に汎用コンピュータプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信はバス線と繋がったインターフェーズを介して行われる。インターフェーズには、ディスプレイインターフェーズ、キーボード、通信バッファ等が考えられる。
【0052】
この図にあるように、プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持する「工程識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付ける「工程別影響事情状況情報入力受付プログラム」と、工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力する「グラフィカル出力プログラム」とが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0053】
<処理の流れ>
本実施形態の処理の流れとしては,工程識別情報保持ステップと、影響事情状況情報保持ステップと、工程別影響事情状況情報入力受付ステップと、グラフィカル出力ステップと、を有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。以下,各ステップにつき,説明する。
【0054】
「工程識別情報保持ステップ」とは,プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持する段階である。
【0055】
「影響事情状況情報保持ステップ」とは,プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持する段階である。
【0056】
「工程別影響事情状況情報入力受付ステップ」とは,保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付ける段階である。
【0057】
「出力ステップ」とは,受け付けた工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力する段階である。
【実施形態2】
【0058】
<実施形態2 概要 主に請求項32、41、50に関する>
【0059】
本実施形態は,前記説明した実施形態に加えて,グラフィカル出力部が、工程別影響事情状況情報を工程と影響事情のマトリックスでグラフィカルに出力する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。本実施形態は、実施形態1を基本とするものである。
【0060】
<実施形態2 機能的構成>
図4は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(0400)は,実施形態1と同じく工程識別情報保持部(0401)と、影響事情状況情報保持部(0402)と、工程別影響事情状況情報入力受付部(0403)と、グラフィカル出力部A(0404)を有し,さらに,グラフィカル出力部がマトリックス出力手段(0405)を有している点に特徴がある。既にマトリックス出力手段を除く機能については実施形態1で説明済みであるから,以下では,マトリックス出力手段のみの説明を行う。
【0061】
<実施形態2 構成の説明 マトリックス出力手段>
「マトリックス出力手段」とは,工程別影響事情状況情報を工程と影響事情のマトリックスでグラフィカルに出力する機能を有する。最も典型的な例としては、各工程に対して影響事情が横ぐしで通せる場合である。つまり、各工程に対して共通の影響事情がある場合にマトリックス出力手段にて一目把握が可能となる。例えば、各工程に対して課題の解決の割合や、ToDoの消化割合、リスクの発生数などをマトリックス内に表示するように構成することが出来る。これによってどの工程が目標達成に対して危険な状態にあるのか、あるいはどの工程が順調に進捗していて余裕があるのかなどを把握することが可能となる。従って、このマトリックスに基づいて工程間でリソースの融通をつけるなどの効率的なプロジェクトの進行が可能となる。なお、このように差配できるのは同時進行の工程に関してマトリックスを作成する場合である。一方、将来の工程に関しても、将来同時進行が考えられる工程間では同じように将来予想のマトリックスを作成して出力することが出来る。将来の工程も現在進行中の工程や、すでに完了した工程から影響を受けるために時々刻々とその影響事情が変化する場合がある。このような場合に将来に同時進行する予定の工程に関して串刺し要素を用いてマトリックス表示をすることが考えられる。
【0062】
<ハードウェア構成>
図5は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(0510)、CPU(0501)、不揮発性メモリ(0503)、メインメモリ(0504)、各種バス(0502a~0502e)、BIOS(0507)各種インターフェーズ(0505、0506、0508)、リアルタイムクロック(0509)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0063】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0064】
この図にあるように、プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持する「工程識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付ける「工程別影響事情状況情報入力受付プログラム」と、工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力する「グラフィカル出力プログラム」と、「グラフィカル出力プログラム」には工程別影響事情状況情報を工程と影響事情のマトリックスでグラフィカルに出力するマトリックス出力サブプログラムとが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0065】
<処理の流れ>
図6は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。工程識別情報保持ステップ(S0601)と、影響事情状況情報保持ステップ(S0602)と、工程別影響事情状況情報入力受付ステップ(S0603)と、グラフィカル出力ステップ(S0604)と、マトリックス出力サブステップ(S0605)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,マトリックス出力サブステップを除く各ステップは,実施形態1と同様である。以下では,マトリックス出力サブステップについて説明する。
【0066】
「マトリックス出力サブステップ」とは,工程別影響事情状況情報を工程と影響事情のマトリックスでグラフィカルに出力する段階である。
【実施形態3】
【0067】
<実施形態3 概要 主に請求項33、42、51に関する>
【0068】
本実施形態は,前記説明した実施形態に加えて,時間情報を取得し、取得した時間情報と工程別影響事情状況情報とを関連付けた情報である時間工程別影響事情状況情報を更に取得し、時間軸で影響事情の変化を示す機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。本実施形態は、実施形態1又は実施形態2を基本とするものである。
【0069】
<実施形態3 機能的構成>
図7は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(0700)は,実施形態1と同じく工程識別情報保持部(0701)と、影響事情状況情報保持部(0702)と、工程別影響事情状況情報入力受付部(0703)と、グラフィカル出力部A(0704)を有し,さらに,時間情報取得部(0705)と時間工程別影響事情状況情報取得部(0706)とグラフィカル出力部が時間軸影響事情変化出力手段(0707)を有している点に特徴がある。既に時間情報取得部と時間工程別影響事情状況情報取得部と時間軸影響事情変化出力手段を除く機能については実施形態1で説明済みであるから,以下では,時間情報取得部と時間工程別影響事情状況情報取得部と時間軸影響事情変化出力手段のみの説明を行う。
【0070】
<実施形態3 構成の説明 時間情報取得部>
「時間情報取得部」とは,時間情報を取得する機能を有する。時間情報の取得は、本システム内の計時部から取得するように構成してもよいし、インターネットを介して外部から取得するように構成することもできる。また内部の計時部から時間情報を取得する場合には、所定のインターバルで時間校正をインターネットを介して外部の時間更生装置から行うように構成してもよい。取得する時間情報は、年月日であっても時刻であっても、年月日時刻であってもよい。時刻の場合には最小単位は時分秒のいずれであってもよい。
【0071】
<実施形態3 構成の説明 時間工程別影響事情状況情報取得部>
「時間工程別影響事情状況情報取得部」とは,取得した時間情報と、工程別影響事情状況情報とを関連付けた情報である時間工程別影響事情状況情報を取得する機能を有する。
【0072】
<実施形態3 構成の説明 時間軸影響事情変化出力手段>
「時間軸影響事情変化出力手段」とは,時間軸で影響事情の変化を示す機能を有する。
【0073】
<ハードウェア構成>
図8は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(0810)、CPU(0801)、不揮発性メモリ(0803)、メインメモリ(0804)、各種バス(0802a~0802e)、BIOS(0807)各種インターフェーズ(0805、0806、0808)、リアルタイムクロック(0809)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0074】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0075】
この図にあるように、プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持する「工程識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付ける「工程別影響事情状況情報入力受付プログラム」と、工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力する「グラフィカル出力プログラム」と、時間情報を取得する「時間情報取得プログラム」と、取得した時間情報と工程別影響事情状況情報とを関連付けた情報である時間工程別影響事情状況情報を取得する「時間工程別影響事情状況情報取得プログラム」と「グラフィカル出力プログラム」には時間軸で影響事情の変化を示す「時間軸影響事情変化出力サブプログラム」とが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0076】
<処理の流れ>
図9は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。工程識別情報保持ステップ(S0901)と、影響事情状況情報保持ステップ(S0902)と、工程別影響事情状況情報入力受付ステップ(S0903)と、グラフィカル出力ステップ(S0904)と、時間情報取得ステップ(S0905)と時間工程別影響事情状況情報取得ステップ(S0906)と時間軸影響事情変化出力サブステップ(S0907)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,時間情報取得ステップと時間工程別影響事情状況情報取得ステップと時間軸影響事情変化出力サブステップを除く各ステップは,実施形態1と同様である。以下では,
時間情報取得ステップと、時間工程別影響事情状況情報取得ステップと、時間軸影響事情変化出力サブステップとについて説明する。
【0077】
「時間情報取得ステップ」とは,時間情報を取得する段階である。
【0078】
「時間工程別影響事情状況情報取得ステップ」とは,取得した時間情報と、工程別影響事情状況情報とを関連付けた情報である時間工程別影響事情状況情報を取得する段階である。
【0079】
「時間軸影響事情変化出力サブステップ」とは,グラフィカル出力ステップにて時間軸で影響事情の変化を示す段階である。
【実施形態4】
【0080】
<実施形態4 概要 主に請求項36、45、54に関する>
【0081】
本実施形態は,前記説明した実施形態に加えて,影響事情状況情報保持部が、影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行の障害となる課題を示す情報である課題情報を保持する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。本実施形態は、実施形態1から実施形態3のいずれか一の実施形態を基本とするものである。
【0082】
<実施形態4 機能的構成>
図10は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(1000)は,実施形態1と同じく工程識別情報保持部(1001)と、影響事情状況情報保持部(1002)と、工程別影響事情状況情報入力受付部(1003)と、グラフィカル出力部(1004)を有し,さらに,影響事情状況情報保持部が影響事情として工程にて認識される工程完全遂行の障害となる課題を示す情報である課題情報を保持する課題情報保持手段(1005)を有している点に特徴がある。既に課題情報保持手段を除く機能については実施形態1で説明済みであるから,以下では,課題情報保持手段のみの説明を行う。
【0083】
<実施形態4 構成の説明 課題情報保持手段>
「課題情報保持手段」とは,影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行の障害となる課題を示す情報である課題情報を保持する機能を有する。
図28は,影響事情
状況情報のうちの「課題」に関する情報の一例を示すものである。「課題」に関する情報とは,プロジェクトの目的を達成するために解決しなければならないと考えられる要素であり,逆に言えば,予定されている課題をすべて解決することによって自動的にプロジェクトの目的が達成されることになるものである。課題はフェーズごとに設定されていてもよいし、フェーズとは無関係にプロジェクト全体に設定されていてもよい。課題はこのようにプロジェクトを上位概念的に把握できる者が設定すべきものであり,課題の設定は所定の資格が入力IDで認証される者に認めるように本システムを設計すべきである。また,課題をシステム内で予め所定のカテゴリーに関連付けておき,プロジェクトの属性を課題の入力前に設定しておくことで必要な課題のカテゴリへの入力を促すように設計することも考えられる。
例えばプロジェクトの属性が雑誌の販売促進であれば,課題のカテゴリとしては,販促活動への予算の調達,販促活動で採用する販促形式の選定,選定された販促形式に適用最適化な媒体や,活動の選定,販促活動に際して雑誌制作サイドに対して提案する雑誌構成の企画案の立案,その企画案に対する雑誌制作サイドからの了解の取り付けなど,各種のものがある。あるいは,プロジェクトが新型車の開発であれば,課題は「電池の容量を所定容量以上とする」「1回充電当たりの走行距離を600Km以上とする」「満充電時間を15分以内にする」「高速道路のみならず一般道でも自動運転を可能とする」「車内騒音レベルを所定以下にする」「搭乗者の人数を5人以上とする」などを挙げることが出来る。また、課題には階層構造があってよく、上位の課題が「電池の容量を所定容量以上とする」である場合に、下位の課題が「全固体電池の電極の最適選択を行う」や、「適切な電解質を選択する」であってもよい。また、「電池の容量を所定容量以上とする」というテーマを課題でなくタスク(ToDo)とし、その課題を、「全固体電池の電極の最適選択を行う」や、「適切な電解質を選択する」とするようにプロジェクトを設計してもよい。
また、課題のそれに即した課題のカテゴリを準備しておき入力者が気づかなくてもフェイルセイフで情報の入力をさせるように設計することが好ましい。なお,入力は予め定められたフォーマットの前記した個票を利用して入力させるように構成することが好ましい。
【0084】
<実施形態4 ハードウェア構成>
図11は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(1110)、CPU(1101)、不揮発性メモリ(1103)、メインメモリ(1104)、各種バス(1102a~1102e)、BIOS(1107)各種インターフェーズ(1105、1106、1108)、リアルタイムクロック(1109)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0085】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0086】
この図にあるように、プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持する「工程識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付ける「工程別影響事情状況情報入力受付プログラム」と、工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力する「グラフィカル出力プログラム」と、「影響事情状況情報保持プログラム」には影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行の障害となる課題を示す情報である課題情報を保持する課題情報保持サブプログラムとが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0087】
<実施形態4 処理の流れ>
図12は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。工程識別情報保持ステップ(S1201)と、影響事情状況情報保持ステップ(S1202)と、工程別影響事情状況情報入力受付ステップ(S1203)と、グラフィカル出力ステップ(S1204)と、課題情報保持サブステップ(S1205)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,課題情報保持サブステップを除く各ステップは,実施形態1と同様である。以下では,課題情報保持サブステップについて説明する。
【0088】
「課題情報保持サブステップ」とは,影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行の障害となる課題を示す情報である課題情報を保持する段階である。
【実施形態5】
【0089】
<実施形態5 概要 主に請求項37、46,55に関する>
【0090】
本実施形態は,前記説明した実施形態に加えて,影響事情状況情報保持部が、影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために必須に処理しなければならない作業を示す情報である必須作業情報を保持する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。本実施形態は、実施形態1から実施形態4のいずれか一の実施形態を基本とする。
【0091】
<実施形態5 機能的構成>
図13は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(1300)は,実施形態1と同じく工程識別情報保持部(1301)と、影響事情状況情報保持部(1302)と、工程別影響事情状況情報入力受付部(1303)と、グラフィカル出力部(1304)を有し,さらに,影響事情状況情報保持部が影響事情として工程にて認識される工程完全遂行のために必須に処理しなければならない作業を示す情報である必須作業情報を保持する必須作業情報保持手段(1005)を有している点に特徴がある。既に必須作業情報保持手段を除く機能については実施形態1で説明済みであるから,以下では,必須作業情報保持手段のみの説明を行う。
【0092】
<実施形態5 構成の説明 必須作業情報保持手段>
「必須作業情報保持手段」とは,影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために必須に処理しなければならない作業を示す情報である必須作業情報を保持する機能を有する。
この「必須作業情報」は、主にプロジェクトの設計段階で登録されるものであり、プロジェクトの関係者の合意によって登録される。プロジェクトの各フェーズ(工程)単位で登録されてもよいし、その工程の下位工程にて登録されるものであってもよい。また必須作業は、課題の新規発生や、プロジェクトの変更などに応じて新規に発生するものであるからプロジェクトの進行中に新規に登録されるように構成することが好ましい。なお、影響事情状況情報として登録される情報は、すべてにおいて作成、入力、修正、承認が行われるようにシステムを構成することが好ましい。
【0093】
<実施形態5 ハードウェア構成>
図14は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(1410)、CPU(1401)、不揮発性メモリ(1403)、メインメモリ(1404)、各種バス(1402a~1402e)、BIOS(1407)各種インターフェーズ(1405、1406、1408)、リアルタイムクロック(1409)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0094】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0095】
この図にあるように、プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持する「工程識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付ける「工程別影響事情状況情報入力受付プログラム」と、工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力する「グラフィカル出力プログラム」と、「影響事情状況情報保持プログラム」には影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために必須に処理しなければならない作業を示す情報である必須作業情報を保持する必須作業情報保持サブプログラムとが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0096】
<実施形態5 処理の流れ>
図15は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。工程識別情報保持ステップ(S1501)と、影響事情状況情報保持ステップ(S1502)と、工程別影響事情状況情報入力受付ステップ(S1503)と、グラフィカル出力ステップ(S1504)と、必須作業情報保持サブステップ(S1505)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,必須作業情報保持サブステップを除く各ステップは,実施形態1と同様である。以下では,必須作業情報保持サブステップについて説明する。
【0097】
「必須作業情報保持サブステップ」とは,影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために必須に処理しなければならない作業を示す情報である必須作業情報を保持する段階である。
【実施形態6】
【0098】
<実施形態6 概要 主に請求項38、47、56に関する>
【0099】
本実施形態は,前記説明した実施形態に加えて,影響事情状況情報保持部が、影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために変更が要求されている事項を示す情報である変更要求情報を保持する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。なお、本実施形態は、実施形態1から実施形態5のいずれか一の実施形態を基本とする。
【0100】
<実施形態6 機能的構成>
図16は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(1600)は,実施形態1と同じく工程識別情報保持部(1601)と、影響事情状況情報保持部(1602)と、工程別影響事情状況情報入力受付部(1603)と、グラフィカル出力部(1604)を有し,さらに,影響事情状況情報保持部が影響事情として工程にて認識される工程完全遂行のために変更が要求されている事項を示す情報である変更要求情報を保持する変更要求情報保持手段(1605)を有している点に特徴がある。既に変更要求情報保持手段を除く機能については実施形態1で説明済みであるから,以下では,変更要求情報保持手段のみの説明を行う。
【0101】
<実施形態6 構成の説明 変更要求情報保持手段>
「変更要求情報保持手段」とは,工程にて認識される工程完全遂行のために変更が要求されている事項を示す情報である変更要求情報を保持する機能を有する。
変更要求情報とは、ToDoの変更、課題の変更、リスクの変更が代表的であるが、これらに限定されるものでない。例えばプロジェクトの完了時期の変更、プロジェクト遂行メンバーの変更など各種の変更が含まれていてもよい。
【0102】
<実施形態6 ハードウェア構成>
図17は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(1710)、CPU(1701)、不揮発性メモリ(1703)、メインメモリ(1704)、各種バス(1702a~1702e)、BIOS(1707)各種インターフェーズ(1705、1706、1708)、リアルタイムクロック(1709)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0103】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0104】
この図にあるように、プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持する「工程識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付ける「工程別影響事情状況情報入力受付プログラム」と、工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力する「グラフィカル出力プログラム」と、「影響事情状況情報保持プログラム」には影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために変更が要求されている事項を示す情報である変更要求情報を保持する変更要求情報保持サブプログラムとが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0105】
<実施形態6 処理の流れ>
図18は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。工程識別情報保持ステップ(S1801)と、影響事情状況情報保持ステップ(S1802)と、工程別影響事情状況情報入力受付ステップ(S1803)と、グラフィカル出力ステップ(S1804)と、変更要求情報保持サブステップ(S1805)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,変更要求情報保持サブステップを除く各ステップは,実施形態1と同様である。以下では,変更要求情報保持サブステップについて説明する。
【0106】
「変更要求情報保持サブステップ」とは,影響事情として、工程にて認識される工程完全遂行のために変更が要求されている事項を示す情報である変更要求情報を保持する段階である。
【実施形態7】
【0107】
<実施形態7 概要 主に請求項39、48、57に関する>
【0108】
本実施形態は,前記説明した実施形態に加えて,影響事情状況情報保持部が、影響事情として、工程にて認識されるリスクを示す情報であるリスク情報を保持する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。本実施形態は、実施形態1から実施形態6のいずれか一の実施形態を基本とする。
【0109】
<実施形態7 機能的構成>
図19は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(1900)は,実施形態1と同じく工程識別情報保持部(1901)と、影響事情状況情報保持部(1902)と、工程別影響事情状況情報入力受付部(1903)と、グラフィカル出力部(1904)を有し,さらに,影響事情状況情報保持部が影響事情として工程にて認識されるリスクを示す情報であるリスク情報を保持するリスク情報保持手段(1905)を有している点に特徴がある。既にリスク情報保持手段を除く機能については実施形態1で説明済みであるから,以下では,リスク情報保持手段のみの説明を行う。
【0110】
<実施形態7 構成の説明 リスク情報保持手段>
「リスク情報保持手段」とは,影響事情として、工程にて認識されるリスクを示す情報であるリスク情報を保持する機能を有する。
【0111】
<実施形態7 ハードウェア構成>
図20は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(2010)、CPU(2001)、不揮発性メモリ(2003)、メインメモリ(2004)、各種バス(2002a~2002e)、BIOS(2007)各種インターフェーズ(2005、2006、2008)、リアルタイムクロック(2009)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0112】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0113】
この図にあるように、プロジェクトの工程を識別する工程識別情報を保持する「工程識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの工程にて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を表す情報である影響事情状況情報を複数種保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報と、その影響事情状況情報で示される影響事情が認識された工程の工程識別情報と、を関連付けた情報である工程別影響事情状況情報の入力を受け付ける「工程別影響事情状況情報入力受付プログラム」と、工程別影響事情状況情報をグラフィカルに出力する「グラフィカル出力プログラム」と、「影響事情状況情報保持プログラム」には影響事情として、工程にて認識されるリスクを示す情報であるリスク情報を保持するリスク情報保持サブプログラムとが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0114】
<実施形態7 処理の流れ>
図21は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。工程識別情報保持ステップ(S2101)と、影響事情状況情報保持ステップ(S2102)と、工程別影響事情状況情報入力受付ステップ(S2103)と、グラフィカル出力ステップ(S2104)と、リスク情報保持サブステップ(S2105)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,リスク情報保持サブステップを除く各ステップは,実施形態1と同様である。以下では,リスク情報保持サブステップについて説明する。
【0115】
「リスク情報保持サブステップ」とは,影響事情として、工程にて認識されるリスクを示す情報であるリスク情報を保持する段階である。
【実施形態8】
【0116】
<実施形態8 概要 主に請求項1、11、21に関する>
<優先権主張出願によって追加された請求項に関する>
【0117】
本実施形態は,ステータスを識別するステータス識別情報、及びプロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持し、プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持し、加えて、影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報、及びプロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)を識別するフェーズ識別情報を保持した上で、影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、そのタイミングと、回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、影響事情のプロジェクトに与える影響度と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付け、受け付けた影響事情状況情報を保持し、保持されている影響事情状況情報を出力し、保持されている影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の認識数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力するプロジェクト管理システムを提供する。
【0118】
以下,本実施形態におけるプロジェクト管理システムについて,機能的構成,ハードウェア構成及び処理の流れについて,順に説明する。
【0119】
<実施形態8 機能的構成>
図43は,実施形態
8におけるプロジェクト管理システムの機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(4300)は,実行担当者識別情報保持部(4301)と、影響事情識別情報保持部(4302)と、ステータス識別情報保持部(4303)と、実行責任者識別情報保持部(4304)と、フェーズ識別情報保持部(4305)と、影響事情状況情報入力受付部(4306)と、影響事情状況情報保持部(4307)と、影響事情状況情報出力部(4308)と、グラフィカル出力部A(4309)とを有する。
【0120】
<実施形態8 全体像の説明>
図22は,プロジェクト管理の前提となる「プロジェクト登録」をする画面の一例を示す図である。例えば,「プロジェクト名」「プロジェクト説明」「プロジェクト責任者」などの入力をすることが考えられる。その中でも,プロジェクト責任者は,予め候補者を用意しておき,その候補者の中からプルダウン形式にて選択させることが考えられる。他方において,プロジェクト説明では,プロジェクトごとに内容がさまざまであるから,プルダウンではなく自由入力形式の方が望ましい。
【0121】
図23は,プロジェクトに参画するメンバーの登録画面の一例を示す図である。例えば,「プロジェクト選択」「フェーズ選択」「メンバー登録」「役割登録」「コミュニケーション手段登録」などを選択させることが考えられる。いずれも選択候補者を準備できるので,プルダウン形式による選択の方法が考えられる。
【0122】
このプロジェクトメンバーの候補者については,プロジェクトメンバー登録部にて「チームA」「チームB」「チームC」などのように登録をし,その中から実行責任者を登録するという具合に,チーム別登録手段を備えていてもいい。
【0123】
<実施形態8 構成の説明 実行担当者識別情報保持部>
「実行担当者識別情報保持部」は,プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する機能を有する。
【0124】
図26は,実行担当者の情報(実行担当者データベース)の一例を示す図である。図のように,例えば,「識別番号」(実行担当者識別情報)「顔写真」「氏名」「役職」「スキル」「経験」「経験したフェーズ」「影響事情の解決数」という項目を設けることが考えられる。そして,「識別番号」(実行担当者識別情報)として「IMP011」の「川名誠」のデータとして,役職「リーダー」,スキル「MICROSOFT,LINUX」,経験「15年年」,経験したフェーズ「要件定義,統合テスト,システムテスト」,影響事情解決数「270」というように紐づけておくことが考えられる。図でいうと,他には,「識別番号」として「IMP012」の「山口美香」のデータとして,役職「サブリーダー」,スキル「LINUX」,経験「12年」,経験したフェーズ「要件定義,統合テスト」,影響事情解決数「200」,次に,「識別番号」として「IMP013」の「吉田太」のデータとして,役職「担当」,スキル「LINUX」,経験「10年」,経験したフェーズ「実装」,影響事情解決数「55」,次に,「識別番号」として「IMP014」の「木村真由」のデータとして,役職「担当」,スキル「LINUX」,経験「5年」,経験したフェーズ「実装」,影響事情解決数「30」,次に,「識別番号」として「IMP015」の「石川淳」のデータとして,役職「担当」,スキル「LINUX」,経験「5年」,経験したフェーズ「実装」,影響事情解決数「28」という具合に,実行担当者の識別番号と紐づけられている。このような実行担当者データベースを実行担当者識別情報保持部ととらえてもよいし、このような実行担当者データベースとは別に実行担当者識別情報のみを保持する部を設けてこれを実行担当者識別情報保持部としてもよい。なお、人物に関するデータベースとしては実行担当者を選抜する母集団となる人物のデータベースとしてプロジェクトメンバー候補識別情報保持部を備えるように構成することが出来る。この部は、プロジェクト管理システムとは別個に設けられたプロジェクト設計情報サーバから選択して登録されるように構成されていてもよい。すなわちプロジェクト設計情報サーバには、プロジェクトメンバー候補識別情報保持部や、プロジェクトメンバー候補データベースを備えるように構成することが出来る。識別情報保持部実行担当者を選抜するにあたり、このプロジェクトメンバー候補識別情報保持部に保持されているプロジェクトメンバー候補識別情報からメンバーを選択することが出来るように構成することが出来る。この機能は本システムに備えら得る実行担当者登録部によって利用可能に構成することが出来る。つまり、実行担当者登録部にて各フェーズを担当する実行担当者をフェーズ識別情報と関連付けて選択し、登録するように構成することが出来る。なお、実行担当者登録部は、プロジェクトの属性を入力して保持するプロジェクト属性保持部(本システムに別途備えられると好ましい構成)に保持されているプロジェクト属性に応じて自動的に実行担当者を選抜し、登録するように構成することが出来る。一旦自動的に選抜した後に、その実行担当者のリーダーや責任者によって、実行担当者の登録が編集されるように構成すると、最初の実行担当者の確定までの処理を比較的低負荷で実行することが出来る。
【0125】
<実施形態8 構成の説明 ステータス識別情報保持部>
「ステータス識別情報保持部」は,ステータスを識別するステータス識別情報(例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報)を保持する機能を有する。
「ステータス識別情報」とは、発生している影響事情に対する解決の状況を示す情報である。
【0126】
図24は,ステータス識別情報(又はステータス識別情報で識別されるステータス)の一例を示す図である。図にあるように,例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報である。
【0127】
図25は,ステータス登録の画面の一例を示す図である。例えば,「ステータスを登録する影響事情」をプルダウン等で選択させて,その上で,「ステータス1」「ステータス2」「ステータス3」「ステータス4」「ステータス5」など(さらにステータス追加も可能)の各種のステータス入力欄があり,それらに入力するという具合である。ステータスは段階をおって進むことから,どのような進捗速度で進んでいるのか等を把握できるように,日付等も同時に保持することが望ましい。ステータス識別情報で識別されるステータスは、各影響事情状況情報に応じて共通でもよいし、特有であってもよい。基本的にはプロジェクトの設計段階で登録されるように構成される。このステータス識別情報で識別されるステータスは、プロジェクト管理システムとは別個に設けられたプロジェクト設計情報サーバから選択して登録されるように構成されていてもよい。すなわち、プロジェクト設計情報サーバのステータスデータベースに本プロジェクト管理システムのステータス登録部が接続可能に構成されており、図中のプルダウンメニューのボタン押下によって、そのステータスデータベースに登録されているステータスが選択可能に表示され、いずれかを選択することによって、そのステータスとそのステータスを識別するステータス識別情報が取得され本システムに登録され、保持されるように構成することが出来る。この場合ステータス識別情報とステータスを関連付けた情報を本システム内のステータス情報保持部に保持するように構成することが出来る。なお、保持された関連付けられている情報はステータス情報編集部によって編集可能に構成されていてもよい。またステータス識別情報に関連付けてステータスに関する説明事項や、定義情報が保持されていてもよい。さらにステータスを自動選択可能に本システムを構成する場合には(ステータス自動選択部)、そのステータスが選択されるために満たされるべき条件が関連付けられていてもよい。この満たされるべき条件とは、本システムに対して入力される各種情報が利用可能であり、例えば実行責任者からの該当する影響事情
状況情報に関連する報告やメールなどを自動解析してそこに含まれている文章を構文解析し、その結果が満たすべき条件などであってよい。
【0128】
<実施形態8 構成の説明 実行責任者識別情報保持部>
「実行責任者識別情報保持部」は,影響事
情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する機能を有する。
なお、「実行責任者」は「実行担当者」であり、回避策の実行を責務とする者であれば、リーダー的存在であるか、リーダーから支持を受けて作業をする者であるかは問わない。
実行責任者は原則的には、実行担当者でもある。従って、その者を識別する情報は実行担当者識別情報であり、実行担当者識別情報保持部に保持されている実行担当者識別情報から選択された識別情報が実行責任者を識別する実行責任者識別情報となる。なお、実行責任者識別情報は、必ずしもプロジェクトの当初から登録、保持されている必要はなく、保持されている影響事情状況情報に応じて新規に登録され、保持されるように構成することが出来る。これは、影響事情が認識された際に登録し、保持されることを意味する。もちろん当初から将来を見据えて登録し、保持することもできる。
<実施形態8 構成の説明 影響事情識別情報保持部>
「影響事情識別情報保持部」は,プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する機能を有する。
図27は,影響事情
状況情報の一例を示すものである。影響事情
状況情報の内容としては,例えば,課題,TODO,リスク,プロジェクト変更などの情報が挙げられる。ここで「課題」とは、プロジェクトの完成のために乗り越えなければならない事項を言う。課題はプロジェクトの目標やスペックなどによって特定されることが多い。なお、技術的なプロジェクトである場合には、成果物の技術体系(あらかじめ準備されている技術体系でも、プロジェクトの開始にあたって準備される技術体系でもよい。例えば成果物が自動車である場合には自動車を構成している各技術間の結びつきを表す情報が該当する)が準備されている場合には、成果物に求められるスペックを入力することでその課題が自動的に取得され保持されるように構成することができる。
「ToDo」とは、必ずしも未解決の課題とまでは認識されなくとも、プロジェクトの遂行にあたって実行しなければならない必須事項を言う。例えば、作業という概念が該当する。時間と人とお金を準備すれば必然的に達成される種類の処理である。
「リスク」とは、プロジェクトの遂行に悪影響を与える可能性がある事象を言い、少なくともリスクの登録時点ではいまだに顕在化していないものを言う。ただし、リスクが定量化された変数によって定義される場合には、すでに変数に一定の値が充てられているが未だにプロジェクトに悪影響を与えるレベルに達していない状態で登録されるものである。
「プロジェクト変更」とは、当初設計されたプロジェクトの構成要素の一部又は全部を変更する事態であり、このプロジェクトの構成要素は、影響事情識別情報で識別される影響事情である。
なお、これらの影響事情識別情報は、影響事情
状況情報と関連付けられて影響事情状況情報保持部に保持されるように構成されることが好ましい。また、影響事情
状況情報は、前述のプロジェクト設計情報サーバに影響事情
状況情報として保持されており、この影響事情
状況情報を本プロジェクト管理システムの影響事情
状況情報登録部によって登録し、その登録の結果自動的に影響事情識別情報を取得してこの取得された影響事情識別情報が本影響事情識別情報保持部に保持されるように構成することもできる。なお、影響事情
状況情報の選択は必ずしも人の選択によって行われる必要はなく、プロジェクトのフェーズを登録した場合に、その登録されたフェースに応じて自動的に選択されるように構成することもできる。一旦自動的に選択させてその後人が適切に修正するように構成することもできる。このように構成することによって登録の手間を省くことができ、プロジェクトの登録時間を短縮することが出来る。
図28は,影響事情
状況情報のうちの「課題」に関する情報の一例を示すものである。「課題」に関する情報とは,プロジェクトの目的を達成するために解決しなければならないと考えられる要素であり,逆に言えば,予定されている課題をすべて解決することによって自動的にプロジェクトの目的が達成されることになるものである。課題はこのようにプロジェクトを上位概念的に把握できる者が設定すべきものであり,課題の設定は所定の資格が入力IDで認証される者に認めるように本システムを設計すべきである。また,課題をシステム内で予め所定のカテゴリーに関連付けておき,プロジェクトの属性を課題の入力前に設定しておくことで必要な課題のカテゴリへの入力を促すように設計することも考えられる。
例えばプロジェクトの属性が雑誌の販売促進であれば,課題のカテゴリとしては,販促活動への予算の調達,販促活動で採用する販促形式の選定,選定された販促形式に適用最適化な媒体や,活動の選定,販促活動に際して雑誌制作サイドに対して提案する雑誌構成の企画案の立案,その企画案に対する雑誌制作サイドからの了解の取り付けなど,各種のものがある。あるいは,プロジェクトが新型車の開発であれば,それに即した課題のカテゴリを準備しておき入力者が気づかなくてもフェイルセイフで
情報の入力をさせるように設計することが好ましい。なお,入力は予め定められたフォーマットの個票を利用して入力させるように構成することが好ましい。
図29は,影響事情
状況情報のうちの「リスク」に関する情報の一例を示すものである。「リスク」に関する情報とは,顕在化しない限りプロジェクトの進行に影響を与えないが,顕在化することでプロジェクトに何らかの影響を及ぼす事象である。例えば大型施設の建設であれば,資材費の高騰,天災の発生,作業者確保の失敗,発注主の経営危機,法的問題(環境問題,公害,住民運動,スキャンダル)の発生,建設中の重大事故の発生,建設機材(例えばトンネルシールドマシーン,ダンプカー,トレーラー,掘削機等)の不足,政治的理由(ダム建設の中止,高速道路建設の中止等)による建設の中断・中止,人件費の高騰,為替に影響を受けるプロジェクトである場合の為替の大きな変動,などが考えられる。
図30は,影響事情
状況情報のうち,プロジェクト変更に関する情報の一例を示す図である。変更内容として,(1)シミュレーションノード数の変更「1億ノード」から「1.5億ノード」,(2)シミュレーション結果予測機能の追加,(3)シミュレーション処理最大時間の短縮「65秒」から「60秒」,(4)処理可能物理量の追加「温度,圧力,磁界」から「温度,圧力,磁界,電界」に変更するなどである。
【0129】
<実施形態8 構成の説明 フェーズ識別情報保持部>
「フェーズ識別情報保持部」は,プロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」などを言い、これよりも下位の概念、即ち各フェーズを構成する要素である工程を言う場合もある。工程は複数に階層化されている場合もある。本件出願に係る権利行使をするに際して、その名称は問われない。本出願の全体を通じて同様とする。)を識別するフェーズ識別情報を保持する機能を有する。
【0130】
図32は,プロジェクトフェーズ登録の画面の一例を示す図である。
自由入力でもプルダウンでもいいが,選択・入力内容としては,「本フェーズ選択」「前フェーズ登録」「後フェーズ登録」「本フェーズ期間登録」「予想される影響事情登録」などの入力等が考えられる。
【0131】
図31は,プロジェクトフェーズ登録の画面の一例を示す図である。例えば,「プロジェクト各選択」をプルダウン等で選択させて,その上で,「フェーズ1」「フェーズ2」「フェーズ3」「フェーズ4」「フェーズ5」「フェーズ6」など(さらにフェーズ追加も可能)の各種のフェーズ入力欄があり,それらに入力するという具合である。フェーズは段階をおって進むことから,どのような進捗速度で進んでいるのか等を把握できるように,日付等も同時に保持することが望ましい。ここでの入力内容は,「定義登録」,「編集」,「承認」,「修正依頼」などを経ることが考えられる。
【0132】
図33は,プロジェクトのフェーズに関する情報の一例を示す図である。図にあるように,フェーズとは,例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」などである。
【0133】
図34は,フェーズ間の関係を示す図である。フェーズは,プロジェクト全体で見た場合の工程のことである。通常,段階的に「要件定義フェーズ」「外部設計フェーズ」「実装フェーズ」「結合テストフェーズ」「システムテストフェーズ」「システム運用・保守フェーズ」など階層的にフェーズが組まれている。そして,各フェーズは,一部同時並行していてもいいし,例えば「実装フェーズ」にて問題が見つかれば,その段階で既に完了していたはずである「要件定義フェーズ」に戻ることもあり得る。また,その中で「詳細確認」のためのボタンを設けても良く,その際には,「各フェーズの情報閲覧」「各フェーズの影響情報登録」「各フェーズのTODO登録修正」「各フェーズのリスク登録修正」などのメニューがあってもいい。
なお、フェーズの登録は、プロジェクト設計情報サーバに保持されているフェーズを選択することで登録されるように構成することが出来る。一例としては、プロジェクト設計情報サーバに各種のフェーズを登録し、保持するフェーズデータベースを有し、プロジェクト管理システムのフェーズ登録部がプロジェクト設計情報サーバに接続して各種のフェーズの中から当該プロジェクトに該当するフェーズを選択し、その選択に応じて自動的にフェーズ識別情報が取得され、このフェーズ識別情報保持部に保持されるように構成することが出来る。なお、フェーズ間の有機的連関性に関してはあらかじめ準備されたフェーズ連関性プログラムによって連関性を示す連関性情報(連関性識別情報)が複数のフェーズ識別情報と関連付けられて登録保持されるように構成してもよい。これは本プロジェクト管理システムにフェーズ連関情報保持部を設けて保持させることが出来る。この情報は、課題やリスク、ToDoなどの情報の状況に応じてプロジェクトの他のフェーズやプロジェクト全体に対する影響の度合を算出するために利用可能であり、グラフィック出力部での将来のプロジェクトの状態を予想し、出力するために用いることが出来る。
【0134】
<実施形態8 構成の説明 影響事情状況情報入力受付部>
「影響事情状況情報入力受付部」は,保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度(例えば大、中、小や、50%、80%など)と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける機能を有する。
【0135】
図35は,影響事情状況情報の受付(影響事情が生じた際の登録画面)の一例を示す図である。この図にあるように,「影響事情」を入力させ,次に,「影響事情が認識されたフェーズ」を入力させ,その次に「影響事情の回避実行責任者」を入力させ,その次に「影響事情がプロジェクトに与える影響度」を入力させ,その次に「影響度の解決状況を示すステータス」を入力させるという具合である。いずれも自由入力でもプルダウン選択でも構わないが,図にあるように,プルダウン形式における選択であると,登録内容の検索や、情報間の連関性の計算等が容易になるので便利である。なお、これらの入力は人によって行われる場合のみならず、自動的に入力されるように構成することも可能である。プロジェクトの進捗管理をするための日
時報告を担当者からプロジェクト管理システムに対してなさせて、この日
時報告から自動生成するように構成することもできる。この日
時報告は、日
時報告部の機能として担うことが出来る。なお、
ここでの入力内容は,「定義登録」,「編集」,「承認」,「修正依頼」などを経ることが考えられる。さらに、ここに影響事情の問題解消、即ちプロジェクトに対する何らかの悪影響を除去できるまでの予想期間を入力するように構成することが出来る。例えば問題解消まで3日間とか、1週間とか、2週間というように入力させたり、問題解消予定日として、2023年3月21日などと入力させたり、あるいは実働30時間と入力させたり、実働4日間と入力させるように構成する。これによって、後述するグラフィカル出力部Aにおいては、将来的に影響事情による問題が将来的にどのくらい解消するかを示すことが可能である。例えば
図73に示すように、横軸に日付などの時間軸を取り、各日に発生した影響事情を各日で件数を示す棒グラフで表示し、発生した影響事情の累積件数を折れ線グラフで表示するとともに、影響事情による問題の各日の解消件数の累積値の折れ線グラフを重ねて表示することによって、影響事情の折れ線グラフと、解消件数の折れ線グラフの差分値が残存する未解決の影響事情の件数であることを読み取れる。さらに将来の影響事情の問題の解消件数の累積の折れ線グラフを表示し、将来の影響事情の残存件数の累積の折れ線グラフと重ねて表示することで将来的にいつに影響事情の解消がどの程度なされるかを読み取ることができる。これは、将来の見通しを立てるために役に立つ情報となる。なお、将来の影響事情の累積件数の折れ線グラフは現在の影響事情の累積件数をそのまま反映して水平直線で表示してもよいし、現在までの実績や過去の実績の統計情報などに基づいて推定新規の影響事情の発生を仮定するとともに、同じ手法を用いて影響事情の問題の解消までに要する日数などを用いて影響事情の累積の件数を示す折れ線グラフと解消件数の累積の折れ線グラフを重ねて表示するように構成することもできる。
なお、上記の説明は影響事情の累積件数を示す折れ線グラフと、その解消件数の累積件数を示す折れ線グラフを重ねて表示する例を示したが、グラフ出力はこれに限定されるものでなく、影響事情の累積発生件数から同時期の影響事情の累積解消件数を減じて、未解消な影響事情の件数の累積件数の折れ線グラフを表示するように構成することもできる。さらに、過去分に関してもこれらに重ねてさらに影響事情の解消の予定の累積件数を折れ線グラフで重ねて表示し、解消の予定と、実際の解消の件数の乖離を把握するように構成することもできる。
【0136】
図36は,影響事情登録において,プルダウン等で選択する方式にする場合の「発生が予想される影響事情が受付可能なように事前登録」するための画面の一例である。例えば,「影響事情名」という名称を入力し,更に別名があれば入力を受け付ける。そして,影響事情が認識されると予想されるプロジェクトフェーズをプルダウン等で選択させて,予想される影響事情の情報を自由記入形式にて入力させるという具合である。
【0137】
<実施形態8 構成の説明 影響事情状況情報保持部>
「影響事情状況情報保持部」は,受け付けた影響事情状況情報を保持する機能を有する。保持されている影響事情状況情報は、データベース化されており、含まれる各種情報そのものや、情報種別によってソート可能であり、検索可能であるように影響事情状況情報保持部は構成されていることが好ましい。このように構成されることでグラフィック出力部は、各種のパラメータに関して各種の形態でグラフィック出力が可能となるからである。パラメータの具体例としてはプロジェクトのフェーズ、実行責任者、影響事情のプロジェクトに与える影響度、解決状況のステータスなどのいずれか一以上が考えられるが、これに限定されるものでなく、影響事情状況情報に関連付けられる各種報告書、各種日報、各種電子メールに含まれる文言、担当者や実行責任者、プロジェクトリーダーとの間で連絡掲示板や、SNSなどを介して交わされた文章、データ、キーワードなどでソートされ、検索可能に構成されていてもよい。例えば、キーワードとして、「危険」「遅延」「回復不能」「失敗」「謝罪」などが選択可能であってもよい。これらは本システムに備えられるキーワード辞書を保持するキーワード辞書保持部のキーワード(類義語整理がなされているもの)から選択してソートしたり、検索できるように構成することが出来る。
【0138】
<実施形態8 構成の説明 影響事情状況情報出力部>
「影響事情状況情報出力部」は,保持されている影響事情状況情報を出力する機能を有する。出力先は、ディスプレイやプリンター、複合機などの他にネットワークで接続されている他の端末や、プロジェクト設計情報サーバなどに出力されてもよい。プロジェクト設計情報サーバでは、受信した影響事情状況情報に基づいて新たに自身が有しているデータベースを更新したり、人工知能によってディープラーニングさせ、将来予想プログラムや将来予想部をブラッシュアップするように構成することもできる。この将来予想は、将来の影響事情状況情報の変化を予想し、プロジェクト管理システムに対して送信する機能を有しているのが好ましい。また、このプロジェクト設計情報サーバは、プロジェクト担当者支援プログラムを保持しており、これをプロジェクト管理システムに対して送信することでプロジェクト管理システムでは、保持している影響事情状況情報に応じて適切なアドバイスを実行責任者に対して与えるように構成することが出来る。このように支援情報を出力できるように構成した点が本システムの優れたところでもある。
【0139】
<実施形態8 構成の説明 グラフィカル出力部A>
「グラフィカル出力部A」は,保持されている影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の認識数等としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する機能を有する。
仮にタイミング(時間)軸を横軸とした場合には、縦軸には新規に認識される又は/及びこれまでに認識された累積の影響事情状況情報の認識数の他に、特定の影響度の影響事情状況情報数、プロジェクトの特定のグループやチームに関わる影響事情状況情報数、特定の実行責任者に関わる影響事情状況情報数、特定のフェーズにおける影響事情状況情報数、特定の解消ターム(影響事情状況が認識され、又は回避策が立案され、回避活動が開始された後に解消が事実上なされるか、解消が認定されるまでの期間を言う。確定したものであっても、将来予定でもよい。以下同じ)の影響事情状況情報数、ステータス別の影響事情状況情報数、回避策実行メンバー数が所定の範囲内の影響事情状況数、解消タームが予定より超過している影響事情状況情報数、のいずれか一以上であってよい。
【0140】
図37は,グラフィカル出力の態様を選択する画面の一例を示す図である。例えば「時間軸グラフ」「割合提示グラフ」の2種類があり,その「時間軸グラフ」の具体例として「棒グラフ」「折線グラフ」があり,「割合提示グラフ」の具体例として「円グラフ」「面積グラフ」があるという具合である。
【0141】
図38は,時間軸棒グラフ選択のための画面の一例を示す図である。この図にあるように,「単純時間軸」「影響度別認識数」「ステータス別認識数」「フェーズ別認識数」「実行責任者別認識数」などが選択対象として考えられ,それらを「棒グラフ」「折れ線グラフ」など出力形式を選択するという具合である。
【0142】
図39は,単純時間軸グラフ表示選択のための画面の一例を示す図である。この図にあるように,「認識発生日ごと認識数」「累積認識数」「未解決数」「解決数」「解決予定数」「期限切れ数」などが選択対象として考えられ,それらを「棒グラフ」「折れ線グラフ」など出力形式を選択するという具合である。
【0143】
図40は,割合提示グラフの選択のための画面の一例を示す図である。例えば,母集団選択影響事情状況情報選択として,「ALL」「フェーズ選択」「個別選択」などが考えられ,それらについて「円グラフ」や「面積グラフ」など出力形式を選択することができる。そして,この一例においては「フェーズ選択」「個別選択」については,予め登録されていることを想定した上で,プルダウン形式による入力を想定することができる。
【0144】
図41は,割合提示グラフを選択した場合において,割合提示要素の選択のための画面を示す図である。例えば,「影響度」「発生フェーズ」「実行責任者」「ステータス」などの選択対象が存在し,その中で「影響度」については,大・中・小などのものでもいいし,50%・80%などの「%」で示す構成にしてもいい。「発生フェーズ」については,要件定義,外部設計,実装,結合テスト,システムテスト,運用・保守などの要素が考えられる。「実行責任者」については,予め登録されている者の中から選択することが考えられる。「ステータス」については,新規・新規承認待ち・回避策対応中・軽減策対応中・転嫁先対応中・受容策対応中,是正中,完了直前などの選択肢が考えられる。
【0145】
図42は,円グラフと面積グラフの一例を示す図である。左図が円グラフ,右図が面積グラフである。面積グラフの場合には,厳密な差異というより,視覚的に何の要素が大きいのかということを把握することができる。
【0146】
さらに,プロジェクト管理システムは,タイミング情報取得部を有していてもいい。「タイミング情報取得部」は,影響事情やフェーズなどのタイミングに関するタイミング情報を取得する機能である。
【0147】
<実施形態8 ハードウェア構成>
図44は本実施形態におけるハードウェア構成の一例を示す図である。本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成について,図を用いて説明する。
【0148】
この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット4410、CPU4401、不揮発性メモリ4403、メインメモリ4404、各種バス4402a-4402e、BIOS4407、各種インターフェーズ4405、4406、4408、リアルタイムクロック4409等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0149】
この図にあるように、ステータスを識別するステータス識別情報(例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報)を保持する「ステータス識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する「実行担当者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する「影響事情識別情報保持プログラム」と、影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する「実行責任者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)を識別するフェーズ識別情報を保持する「フェーズ識別情報保持プログラム」と、保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度(例えば大、中、小や、50%、80%など)と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける「影響事情状況情報入力受付プログラム」と、受け付けた影響事情状況情報を保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を出力する「影響事情状況情報出力プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の認識数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する「グラフィカル出力プログラムA」とが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0150】
<実施形態8 処理の流れ>
図45は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。本実施形態の処理の流れとしては,ステータス識別情報保持ステップ(S4501)と、実行担当者識別情報保持ステップ(S4502)と、影響事情識別情報保持ステップ(S4503)と、実行責任者識別情報保持ステップ(S4504)と、フェーズ識別情報保持ステップ(S4505)と、影響事情状況情報入力受付ステップ(S4506)と、影響事情状況情報保持ステップ(S
4507)と、影響事情状況情報出力ステップ(S4508)と、グラフィカル出力ステップA(S4509)と、を有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。以下,各ステップにつき,説明する。
【0151】
「ステータス識別情報保持ステップ」とは,ステータスを識別するステータス識別情報(例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報)を保持する段階である。
【0152】
「実行担当者識別情報保持ステップ」とは,プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する段階である。
【0153】
「影響事情識別情報保持ステップ」とは,プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する段階である。
【0154】
「実行責任者識別情報保持ステップ」とは,影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する段階である。
【0155】
「フェーズ識別情報保持ステップ」とは,プロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)を識別するフェーズ識別情報を保持する段階である。
【0156】
「影響事情状況情報入力受付ステップ」とは,保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度(例えば大、中、小や、50%、80%など)と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける段階である。
【0157】
「影響事情状況情報保持ステップ」とは,受け付けた影響事情状況情報を保持する段階である。
【0158】
「影響事情状況情報出力ステップ」とは,保持されている影響事情状況情報を出力する段階である。
【0159】
「グラフィカル出力ステップA」とは,保持されている影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の認識数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する段階である。
【実施形態9】
【0160】
<実施形態9 概要 主に請求項2、12、22に関する>
【0161】
本実施形態は,前記説明した実施形態8の機能に加えて,グラフィカル出力部Aが、受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の影響度別認識数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0162】
<実施形態9 機能的構成>
図46は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(4600)は,ステータス識別情報保持部(4601)と、実行担当者識別情報保持部(4602)と、影響事情識別情報保持部(4603)と、実行責任者識別情報保持部(4604)と、フェーズ識別情報保持部(4605)と、影響事情状況情報入力受付部(4606)と、影響事情状況情報保持部(4607)と、影響事情状況情報出力部(4608)と、グラフィカル出力部A(4609)とを有し,さらに,グラフィカル出力手段B(4610)を有している点に特徴がある。既にグラフィカル出力手段Bを除く機能については実施形態8で説明済みであるから,以下では,グラフィカル出力部Bのみの説明を行う。
【0163】
<実施形態9 構成の説明 グラフィカル出力手段B>
「グラフィカル出力手段B(第1グラフィカル出力手段)」とは,受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の影響度別認識数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する機能を有する。
【0164】
<実施形態9 ハードウェア構成>
図47は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(4710)、CPU(4701)、不揮発性メモリ(4703)、メインメモリ(4704)、各種バス(4702a~4702e)、BIOS(4707)各種インターフェーズ(4705、4706、4708)、リアルタイムクロック(4709)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0165】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0166】
この図にあるように、ステータスを識別するステータス識別情報(例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報)を保持する「ステータス識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する「実行担当者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する「影響事情識別情報保持プログラム」と、影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する「実行責任者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)を識別するフェーズ識別情報を保持する「フェーズ識別情報保持プログラム」と、保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度(例えば大、中、小や、50%、80%など)と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける「影響事情状況情報入力受付プログラム」と、受け付けた影響事情状況情報を保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を出力する「影響事情状況情報出力プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の認識数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する「グラフィカル出力プログラムA」と、受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の影響度別認識数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する「グラフィカル出力サブプログラムB」とが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0167】
<実施形態9 処理の流れ>
図48は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。ステータス識別情報保持ステップ(S4801)と、実行担当者識別情報保持ステップ(S4802)と、影響事情識別情報保持ステップ(S4803)と、実行責任者識別情報保持ステップ(S4804)と、フェーズ識別情報保持ステップ(S4805)と、影響事情状況情報入力受付ステップ(S4806)と、影響事情状況情報保持ステップ(S4807)と、影響事情状況情報出力ステップ(S4808)と、グラフィカル出力ステップA(S4809)と、グラフィカル出力サブステップB(S4810)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,グラフィカル出力サブステップBを除く各ステップは,実施形態8と同様である。以下では,グラフィカル出力サブステップBについて説明する。
【0168】
「グラフィカル出力ステップB(第1グラフィカル出力サブステップ)」とは,受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の影響度別認識数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する段階である。
実施形態10
【実施形態10】
【0169】
<実施形態10 概要 主に請求項3、13、23に関する>
本実施形態は,前記説明した実施形態8の機能に加えて,グラフィカル出力部Aが、受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報のいずれか一以上のステータス別件数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0170】
<実施形態10 機能的構成>
図49は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(4900)は,ステータス識別情報保持部(4901)と、実行担当者識別情報保持部(4902)と、影響事情識別情報保持部(4903)と、実行責任者識別情報保持部(4904)と、フェーズ識別情報保持部(4905)と、影響事情状況情報入力受付部(4906)と、影響事情状況情報保持部(4907)と、影響事情状況情報出力部(4908)と、グラフィカル出力部A(4909)とを有し,さらに,グラフィカル出力
手段C(49
10)を有している点に特徴がある。既にグラフィカル出力
手段Cを除く機能については実施形態8で説明済みであるから,以下では,グラフィカル出力
手段Cのみの説明を行う。
【0171】
<実施形態10 構成の説明 グラフィカル出力手段C>
「グラフィカル出力手段C(第2グラフィカル出力手段)」とは,受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報のいずれか一以上のステータス別件数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する機能を有する。
【0172】
<実施形態10 ハードウェア構成>
図50は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(5010)、CPU(5001)、不揮発性メモリ(5003)、メインメモリ(5004)、各種バス(5002a~5002e)、BIOS(5007)各種インターフェーズ(5005、5006、5008)、リアルタイムクロック(5009)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0173】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0174】
この図にあるように、ステータスを識別するステータス識別情報(例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報)を保持する「ステータス識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する「実行担当者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する「影響事情識別情報保持プログラム」と、影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する「実行責任者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)を識別するフェーズ識別情報を保持する「フェーズ識別情報保持プログラム」と、保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度(例えば大、中、小や、50%、80%など)と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける「影響事情状況情報入力受付プログラム」と、受け付けた影響事情状況情報を保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を出力する「影響事情状況情報出力プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の認識数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する「グラフィカル出力プログラムA」と、受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報のいずれか一以上のステータス別件数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する「グラフィカル出力サブプログラムC」とが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0175】
<実施形態10 処理の流れ>
図51は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。ステータス識別情報保持ステップ(S5101)と、実行担当者識別情報保持ステップ(S5102)と、影響事情識別情報保持ステップ(S5103)と、実行責任者識別情報保持ステップ(S5104)と、フェーズ識別情報保持ステップ(S5105)と、影響事情状況情報入力受付ステップ(S5106)と、影響事情状況情報保持ステップ(S5107)と、影響事情状況情報出力ステップ(S5108)と、グラフィカル出力ステップA(S5109)と、グラフィカル出力
サブステップC(S5110)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,グラフィカル出力
サブステップCを除く各ステップは,実施形態8と同様である。以下では,グラフィカル出力
サブステップCについて説明する。
【0176】
「グラフィカル出力サブステップC(第2グラフィカル出力サブステップ)」とは,受け付けたフェーズ別影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報のいずれか一以上のステータス別件数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する段階である。
実施形態11
【実施形態11】
【0177】
<実施形態11 概要 主に請求項4、14、24に関する>
本実施形態は,前記説明した実施形態8の機能に加えて,グラフィカル出力部Aが、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれるフェーズ識別情報で識別されるフェーズ別に表示する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0178】
<実施形態11 機能的構成>
図52は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(5200)は,ステータス識別情報保持部(5201)と、実行担当者識別情報保持部(5202)と、影響事情識別情報保持部(5203)と、実行責任者識別情報保持部(5204)と、フェーズ識別情報保持部(5205)と、影響事情状況情報入力受付部(5206)と、影響事情状況情報保持部(5207)と、影響事情状況情報出力部(5208)と、グラフィカル出力部A(5209)とを有し,さらに,前記グラフィカル出力部がフェーズ別グラフィカル出力手段D(5210)を有している点に特徴がある。既にフェーズ別グラフィカル出力手段Dを除く機能については実施形態8で説明済みであるから,以下では,フェーズ別グラフィカル出力手段Dのみの説明を行う。
【0179】
<実施形態11 構成の説明 フェーズ別グラフィカル出力手段D>
「フェーズ別グラフィカル出力手段D」とは,グラフィカル出力部における、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれるフェーズ識別情報で識別されるフェーズ別に表示する機能を有する。
【0180】
<実施形態11 ハードウェア構成>
図53は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(5300)、CPU(5301)、不揮発性メモリ(5303)、メインメモリ(5304)、各種バス(5302a~5302e)、BIOS(5307)各種インターフェーズ(5305、5306、5308)、リアルタイムクロック(5309)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0181】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0182】
この図にあるように、ステータスを識別するステータス識別情報(例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報)を保持する「ステータス識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する「実行担当者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する「影響事情識別情報保持プログラム」と、影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する「実行責任者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)を識別するフェーズ識別情報を保持する「フェーズ識別情報保持プログラム」と、保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度(例えば大、中、小や、50%、80%など)と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける「影響事情状況情報入力受付プログラム」と、受け付けた影響事情状況情報を保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を出力する「影響事情状況情報出力プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の認識数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する「グラフィカル出力プログラムA」と、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれるフェーズ識別情報で識別されるフェーズ別に表示するする「フェーズ別グラフィカル出力サブプログラムD」とが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0183】
<実施形態11 処理の流れ>
図54は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。ステータス識別情報保持ステップ(S5401)と、実行担当者識別情報保持ステップ(S5402)と、影響事情識別情報保持ステップ(S5403)と、実行責任者識別情報保持ステップ(S5404)と、フェーズ識別情報保持ステップ(S5405)と、影響事情状況情報入力受付ステップ(S5406)と、影響事情状況情報保持ステップ(S5407)と、影響事情状況情報出力ステップ(S5408)と、グラフィカル出力ステップA(S5409)と、フェーズ別グラフィカル出力サブステップD(S5410)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,フェーズ別グラフィカル出力サブステップDを除く各ステップは,実施形態8と同様である。以下では,フェーズ別グラフィカル出力サブステップDについて説明する。
【0184】
「フェーズ別グラフィカル出力サブステップD」とは,グラフィカル出力ステップのうち、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれるフェーズ識別情報で識別されるフェーズ別に表示する段階である。
【実施形態12】
【0185】
<実施形態12 概要 主に請求項5、15、25に関する>
本実施形態は,前記説明した実施形態8の機能に加えて,グラフィカル出力部Aが、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれる実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に表示する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0186】
<実施形態12 機能的構成>
図55は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(5500)は,ステータス識別情報保持部(5501)と、実行担当者識別情報保持部(5502)と、影響事情識別情報保持部(5503)と、実行責任者識別情報保持部(5504)と、フェーズ識別情報保持部(5505)と、影響事情状況情報入力受付部(5506)と、影響事情状況情報保持部(5507)と、影響事情状況情報出力部(5508)と、グラフィカル出力部A(5509)とを有し,さらに,前記グラフィカル出力部が実行責任者別グラフィカル出力手段E(5510)を有している点に特徴がある。既に実行責任者別グラフィカル出力手段Eを除く機能については実施形態8で説明済みであるから,以下では,実行責任者別グラフィカル出力手段Eのみの説明を行う。
【0187】
<実施形態12 構成の説明 実行責任者別グラフィカル出力手段E>
「実行責任者別グラフィカル出力手段E」とは,前記グラフィカル出力部の中で、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれる実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に表示する機能を有する。
【0188】
<実施形態12 ハードウェア構成>
図56は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(5610)、CPU(5601)、不揮発性メモリ(5603)、メインメモリ(5604)、各種バス(5602a~5602e)、BIOS(5607)各種インターフェーズ(5605、5606、5608)、リアルタイムクロック(5609)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0189】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0190】
この図にあるように、ステータスを識別するステータス識別情報(例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報)を保持する「ステータス識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する「実行担当者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する「影響事情識別情報保持プログラム」と、影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する「実行責任者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)を識別するフェーズ識別情報を保持する「フェーズ識別情報保持プログラム」と、保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度(例えば大、中、小や、50%、80%など)と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける「影響事情状況情報入力受付プログラム」と、受け付けた影響事情状況情報を保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を出力する「影響事情状況情報出力プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を用いて一軸をタイミングとして、他の一軸を影響事情状況情報の認識数としたグラフをグラフィカル(折れ線グラフ、又は棒グラフ)に出力する「グラフィカル出力プログラムA」と、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれる実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に表示する「実行責任者別グラフィカル出力サブプログラムE」とが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0191】
<実施形態12 処理の流れ>
図57は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。ステータス識別情報保持ステップ(S5701)と、実行担当者識別情報保持ステップ(S5702)と、影響事情識別情報保持ステップ(S5703)と、実行責任者識別情報保持ステップ(S5704)と、フェーズ識別情報保持ステップ(S5705)と、影響事情状況情報入力受付ステップ(S5706)と、影響事情状況情報保持ステップ(S5707)と、影響事情状況情報出力ステップ(S5708)と、グラフィカル出力ステップA(S5709)と、実行責任者別グラフィカル出力サブステップE(S5710)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,実行責任者別グラフィカル出力サブステップEを除く各ステップは,実施形態8と同様である。以下では,実行責任者別グラフィカル出力サブステップEについて説明する。
【0192】
「実行責任者別グラフィカル出力サブステップE」とは,グラフィカル出力ステップのうちは、グラフィカル出力を影響事情状況情報に含まれる実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に表示する段階である。
【実施形態13】
【0193】
<実施形態13 概要 主に請求項6、16、26に関する独立請求項>
本実施形態は,保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報のステータス別件数を割合で示す円グラフを出力する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0194】
<実施形態13 機能的構成>
図58は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(5800)は,ステータス識別情報保持部(5801)と、実行担当者識別情報保持部(5802)と、影響事情識別情報保持部(5803)と、実行責任者識別情報保持部(5804)と、フェーズ識別情報保持部(5805)と、影響事情状況情報入力受付部(5806)と、影響事情状況情報保持部(5807)と、影響事情状況情報出力部(5808)と、グラフィカル出力部α(5809)とを有する。ここまでの構成は実施形態1から実施形態12に記載の発明の構成と実質的に同様である。従って、これらの構成に関する詳細な説明は実施形態1から実施形態12の記載をもって省略する。本実施形態では、さらに,円グラフでグラフィカルに出力するグラフィカル出力部αを有している点に特徴がある。なお、これまでに記載はないが、このグラフィカル出力部αは、実施形態1から実施形態12に追加的に構成要素として加えられてもよい。つまり、グラフィカル出力が棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフのいずれか一以上を選択可能に構成されているプロジェクト管理システムである。
【0195】
<実施形態13 構成の説明 グラフィカル出力部α>
「グラフィカル出力部α」とは,一例として保持されている影響事情状況の総数を全体として、影響事情状況情報のステータス別件数を割合で示す円グラフを出力する機能を有する。他の例としてはまず総数を所定のフェーズにおける、所定のステータスの、所定のプロジェクト実行チームの、所定の影響度の、所定の実行責任者の、所定のタイミングの、所定の解消タームの、影響事情状況の数とすることが出来る。そして、総数(母集団)が決められたら、その母集団内の構成割合を同じく、フェーズ別の、ステータス別の、プロジェクト実行チーム別の、影響度別の、実行責任者別の、タイミング別、解消ターム別に識別できるように表示する。
【0196】
図40は,割合提示グラフの選択のための画面の一例を示す図である。例えば,母集団選択影響事情状況情報選択として,「ALL」「フェーズ選択」「個別選択」などが考えられ,それらについて「円グラフ」や「面積グラフ」など出力形式を選択することができる。そして,この一例においては「フェーズ選択」「個別選択」については,予め登録されていることを想定した上で,プルダウン形式による入力を想定することができる。
図41は,割合提示グラフを選択した場合において,割合提示要素の選択のための画面を示す図である。例えば,「影響度」「発生フェーズ」「実行責任者」「ステータス」などの選択対象が存在し,その中で「影響度」については,大・中・小などのものでもいいし,50%・80%などの「%」で示す構成にしてもいい。「発生フェーズ」については,要件定義,外部設計,実装,結合テスト,システムテスト,運用・保守などの要素が考えられる。「実行責任者」については,予め登録されている者の中から選択することが考えられる。「ステータス」については,新規・新規承認待ち・回避策対応中・軽減策対応中・転嫁先対応中・受容策対応中,是正中,完了直前などの選択肢が考えられる。
図42は,円グラフと面積グラフの一例を示す図である。左図が円グラフ,右図が面積グラフである。面積グラフの場合には,厳密な差異というより,視覚的に何の要素が大きいのかということを把握することができる。
さらに,プロジェクト管理システムは,タイミング情報取得部を有していてもいい。「タイミング情報取得部」は,影響事情やフェーズなどのタイミングに関するタイミン
グ情報を取得する機能である。
【0197】
<実施形態13 ハードウェア構成>
図59は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(5910)、CPU(5901)、不揮発性メモリ(5903)、メインメモリ(5904)、各種バス(5902a~5902e)、BIOS(5907)各種インターフェーズ(5905、5906、5908)、リアルタイムクロック(5909)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0198】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0199】
この図にあるように、ステータスを識別するステータス識別情報(例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報)を保持する「ステータス識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する「実行担当者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する「影響事情識別情報保持プログラム」と、影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する「実行責任者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)を識別するフェーズ識別情報を保持する「フェーズ識別情報保持プログラム」と、保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度(例えば大、中、小や、50%、80%など)と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける「影響事情状況情報入力受付プログラム」と、受け付けた影響事情状況情報を保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を出力する「影響事情状況情報出力プログラム」と、保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報のステータス別件数を割合で示す円グラフを出力する「グラフィカル出力プログラムα」とが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0200】
<実施形態13 処理の流れ>
図60は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。ステータス識別情報保持ステップ(S6001)と、実行担当者識別情報保持ステップ(S6002)と、影響事情識別情報保持ステップ(S6003)と、実行責任者識別情報保持ステップ(S6004)と、フェーズ識別情報保持ステップ(S6005)と、影響事情状況情報入力受付ステップ(S6006)と、影響事情状況情報保持ステップ(S6007)と、影響事情状況情報出力ステップ(S6008)と、グラフィカル出力ステップα(S6009)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,
グラフィカル出力ステップαを除く各ステップは,実施形態8と同様である。以下では,
グラフィカル出力ステップαについて説明する。
【0201】
「グラフィカル出力ステップα」とは,保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報のステータス別件数を割合で示す円グラフを出力する段階である。
実施形態14
【実施形態14】
【0202】
<実施形態14 概要 主に請求項7、17、27に関する>
本実施形態は,前記説明した実施形態13の機能に加えて,グラフィカル出力部αが、保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報の影響度別件数を割合で示す円グラフを出力する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0203】
<実施形態14 機能的構成>
図61は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(6100)は,ステータス識別情報保持部(6101)と、実行担当者識別情報保持部(6102)と、影響事情識別情報保持部(6103)と、実行責任者識別情報保持部(6104)と、フェーズ識別情報保持部(6105)と、影響事情状況情報入力受付部(6106)と、影響事情状況情報保持部(6107)と、影響事情状況情報出力部(6108)と、グラフィカル出力部α(6109)とを有し,さらに,円グラフ出力手段β(6110)を有している点に特徴がある。既に円グラフ出力手段βを除く機能については実施形態
13で説明済みであるから,以下では,円グラフ出力手段βのみの説明を行う。
【0204】
<実施形態14 構成の説明 円グラフ出力手段β>
「円グラフ出力手段β(第1円グラフ出力手段)」とは,保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、各影響事情状況情報の影響度別件数を割合で示す円グラフを出力する機能を有する。ここで影響度別とは、影響事情状況情報の総数を影響度の大きさに従って分けて、各影響度の割合を示す表示を言う。影響度は格付されている場合には格付別に表示するように構成し、数字で示されており、それによって示される影響度の種類が多種になる場合には所定の範囲の影響度で分けて表示するように構成してもよい。例えば影響度の大きさが1から50まである場合には1から10を影響度A、11から20を同B、21から30を同C、31から40を同D、441から50を同Eという具合である。
【0205】
<実施形態14 ハードウェア構成>
図62は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(6210)、CPU(6201)、不揮発性メモリ(6203)、メインメモリ(6204)、各種バス(6202a~6202e)、BIOS(6207)各種インターフェーズ(6205、6206、6208)、リアルタイムクロック(6209)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0206】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0207】
この図にあるように、ステータスを識別するステータス識別情報(例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報)を保持する「ステータス識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する「実行担当者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する「影響事情識別情報保持プログラム」と、影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する「実行責任者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)を識別するフェーズ識別情報を保持する「フェーズ識別情報保持プログラム」と、保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度(例えば大、中、小や、50%、80%など)と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける「影響事情状況情報入力受付プログラム」と、受け付けた影響事情状況情報を保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を出力する「影響事情状況情報出力プログラム」と、保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報のステータス別件数を割合で示す円グラフを出力する「グラフィカル出力プログラムα」と、保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報の影響度別件数を割合で示す円グラフを出力する「円グラフ出力サブプログラムβ」とが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0208】
<実施形態14 処理の流れ>
図63は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。ステータス識別情報保持ステップ(S6301)と、実行担当者識別情報保持ステップ(S6302)と、影響事情識別情報保持ステップ(S6303)と、実行責任者識別情報保持ステップ(S6304)と、フェーズ識別情報保持ステップ(S6305)と、影響事情状況情報入力受付ステップ(S6306)と、影響事情状況情報保持ステップ(S6307)と、影響事情状況情報出力ステップ(S6308)と、グラフィカル出力ステップα(S6309)と、円グラフ出力サブステップβ(S6310)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,円グラフ出力サブステップβを除く各ステップは,実施形態
13と同様である。以下では,円グラフ出力サブステップβについて説明する。
【0209】
「円グラフ出力サブステップβ(第1円グラフ出力サブステップ)」とは,保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報の影響度別件数を割合で示す円グラフを出力する段階である。
実施形態15
【実施形態15】
【0210】
<実施形態15 概要 主に請求項8、18、28に関する>
本実施形態は,前記説明した実施形態13の機能に加えて,グラフィカル出力部αが、保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報の発生したフェーズである発生フェーズ別件数を割合で示す円グラフを出力する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0211】
<実施形態15 機能的構成>
図64は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(6400)は,ステータス識別情報保持部(6401)と、実行担当者識別情報保持部(6402)と、影響事情識別情報保持部(6403)と、実行責任者識別情報保持部(6404)と、フェーズ識別情報保持部(6405)と、影響事情状況情報入力受付部(6406)と、影響事情状況情報保持部(6407)と、影響事情状況情報出力部(6408)と、グラフィカル出力部α(6409)とを有し,さらに,円グラフ出力手段γ(6410)を有している点に特徴がある。既に円グラフ出力手段γを除く機能については実施形態
13で説明済みであるから,以下では,円グラフ出力手段γのみの説明を行う。
【0212】
<実施形態15 構成の説明 円グラフ出力手段γ>
「円グラフ出力手段γ(第2円グラフ出力手段)」とは,保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報の発生したフェーズである発生フェーズ別件数を割合で示す円グラフを出力する機能を有する。前述の通り、フェーズとはプロジェクトの段階を示す語であり、最上位のプロジェクトの段階を指すか、その下位にあるプロジェクトの段階を指すか、さらにその下位にあるプロジェクトの段階を指すかは任意の設計事項である。ただし、フェーズを複数階層に分けてプロジェクトメンバーに提示することはプロジェクトの管理を効率的にするために好ましい。従って、本実施形態の円グラフも円の中心から見て最も外側に最上位層であるフェーズを示し、次に円の中心に近い側にその下位のフェーズを示すなどすることも全体像の把握に役に立つ。なお、フェーズは、プロジェクト管理システムを用いてプロジェクトの管理を開始する前にプロジェクトの管理責任者等によって定義されるものである。これはフェーズ定義部などによって行われるように構成することが出来る。フェーズ定義部は、本出願に係るすべての実施形態に備えられるように構成することが出来る。
【0213】
<実施形態15 ハードウェア構成>
図65は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(6510)、CPU(6501)、不揮発性メモリ(6503)、メインメモリ(6504)、各種バス(6502a~6502e)、BIOS(6507)各種インターフェーズ(6505、6506、6508)、リアルタイムクロック(6509)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0214】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0215】
この図にあるように、ステータスを識別するステータス識別情報(例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報)を保持する「ステータス識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する「実行担当者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する「影響事情識別情報保持プログラム」と、影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する「実行責任者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)を識別するフェーズ識別情報を保持する「フェーズ識別情報保持プログラム」と、保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度(例えば大、中、小や、50%、80%など)と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける「影響事情状況情報入力受付プログラム」と、受け付けた影響事情状況情報を保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を出力する「影響事情状況情報出力プログラム」と、保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報のステータス別件数を割合で示す円グラフを出力する「グラフィカル出力プログラムα」と、保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報の発生したフェーズである発生フェーズ別件数を割合で示す円グラフを出力する「円グラフ出力サブプログラムγ」とが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0216】
<実施形態15 処理の流れ>
図66は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。ステータス識別情報保持ステップ(S6601)と、実行担当者識別情報保持ステップ(S6602)と、影響事情識別情報保持ステップ(S6603)と、実行責任者識別情報保持ステップ(S6604)と、フェーズ識別情報保持ステップ(S6605)と、影響事情状況情報入力受付ステップ(S6606)と、影響事情状況情報保持ステップ(S6607)と、影響事情状況情報出力ステップ(S6608)と、グラフィカル出力ステップα(S6609)と、円グラフ出力サブステップγ(S6610)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,円グラフ出力サブステップγを除く各ステップは,実施形態
13と同様である。以下では,円グラフ出力サブステップγについて説明する。
【0217】
「円グラフ出力サブステップγ(第2円グラフ出力サブステップ)」とは,保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、各影響事情状況情報の発生したフェーズである発生フェーズ別件数をそれぞれの割合で示す円グラフを出力する段階である。
実施形態16
【実施形態16】
【0218】
<実施形態16 概要 主に請求項9、19、29に関する>
本実施形態は,前記説明した実施形態13の機能に加えて,グラフィカル出力部αが、保持されている影響事情状況情報の影響度を、実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に円グラフで表示する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0219】
<実施形態16 機能的構成>
図67は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(6700)は,ステータス識別情報保持部(6701)と、実行担当者識別情報保持部(6702)と、影響事情識別情報保持部(6703)と、実行責任者識別情報保持部(6704)と、フェーズ識別情報保持部(6705)と、影響事情状況情報入力受付部(6706)と、影響事情状況情報保持部(6707)と、影響事情状況情報出力部(6708)と、グラフィカル出力部α(6709)とを有し,さらに,円グラフ表示出力手段δ
(6710)を有している点に特徴がある。既に円グラフ表示出力手段δを除く機能については実施形態1
3で説明済みであるから,以下では,円グラフ表示出力手段δのみの説明を行う。
【0220】
<実施形態16 構成の説明 円グラフ表示出力手段δ>
「円グラフ表示出力手段δ(第1円グラフ表示出力手段)」とは,保持されている影響事情状況情報の影響度を、実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に円グラフで表示する機能を有する。
【0221】
<実施形態16 ハードウェア構成>
図68は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(6810)、CPU(6801)、不揮発性メモリ(6803)、メインメモリ(6804)、各種バス(6802a~6802e)、BIOS(6807)各種インターフェーズ(6805、6806、6808)、リアルタイムクロック(6809)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0222】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0223】
この図にあるように、ステータスを識別するステータス識別情報(例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報)を保持する「ステータス識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する「実行担当者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する「影響事情識別情報保持プログラム」と、影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する「実行責任者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)を識別するフェーズ識別情報を保持する「フェーズ識別情報保持プログラム」と、保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度(例えば大、中、小や、50%、80%など)と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける「影響事情状況情報入力受付プログラム」と、受け付けた影響事情状況情報を保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を出力する「影響事情状況情報出力プログラム」と、保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報のステータス別件数を割合で示す円グラフを出力する「グラフィカル出力プログラムα」と、保持されている影響事情状況情報の影響度を、実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に円グラフで表示する「円グラフ表示出力サブプログラムδ」とが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0224】
<実施形態16 処理の流れ>
図69は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。ステータス識別情報保持ステップ(S6901)と、実行担当者識別情報保持ステップ(S6902)と、影響事情識別情報保持ステップ(S6903)と、実行責任者識別情報保持ステップ(S6904)と、フェーズ識別情報保持ステップ(S6905)と、影響事情状況情報入力受付ステップ(S6906)と、影響事情状況情報保持ステップ(S6907)と、影響事情状況情報出力ステップ(S6908)と、グラフィカル出力ステップα(S6909)と、円グラフ表示出力サブステップδ(S6910)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,円グラフ表示出力サブステップδを除く各ステップは,実施形態8と同様である。以下では,円グラフ表示出力サブステップ
δについて説明する。
【0225】
「円グラフ表示出力サブステップδ(第1円グラフ表示出力サブステップ)」とは,保持されている影響事情状況情報の影響度を、実行責任者識別情報で識別される実行責任者別に円グラフで表示する段階である。
実施形態17
【実施形態17】
【0226】
<実施形態17 概要 主に請求項10、20、30に関する>
本実施形態は,前記説明した実施形態13の機能に加えて,グラフィカル出力部αが、保持されている影響事情状況情報の影響度を、ステータス識別情報で識別されるステータス別に円グラフで表示する機能を有するという特徴を有するプロジェクト管理システムを提供する。
【0227】
<実施形態17 機能的構成>
図70は,本実施形態の機能的構成を示す図である。本実施形態のプロジェクト管理システム(7000)は,ステータス識別情報保持部(7001)と、実行担当者識別情報保持部(7002)と、影響事情識別情報保持部(7003)と、実行責任者識別情報保持部(7004)と、フェーズ識別情報保持部(7005)と、影響事情状況情報入力受付部(7006)と、影響事情状況情報保持部(7007)と、影響事情状況情報出力部(7008)と、グラフィカル出力部α(7009)とを有し,さらに,円グラフ表示出力手段ε(7010)を有している点に特徴がある。既に円グラフ表示出力手段εを除く機能については実施形態
13で説明済みであるから,以下では,円グラフ表示出力手段εのみの説明を行う。
【0228】
<実施形態17 構成の説明 円グラフ表示出力手段ε>
「棒グラフ表示出力手段ε(第2円グラフ表示出力手段)」とは,保持されている影響事情状況情報の影響度をステータス識別情報別で識別されるステータス別に円グラフで表示する機能を有する。
【0229】
<実施形態17 ハードウェア構成>
図71は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムのハードウェア構成を示す図である。この図にあるように、コンピュータは、マザーボード上に構成される、チップセット(7110)、CPU(7101)、不揮発性メモリ(7103)、メインメモリ(7104)、各種バス(7102a~7102e)、BIOS(7107)各種インターフェーズ(7105、7106、7108)、リアルタイムクロック(7109)等からなる。これらはオペレーティングシステムやデバイスドライバー、各種プログラムなどと協働して動作する。本発明を構成する各種プログラムや各種データはこれらのハードウエア資源を効率的に利用して各種の処理を実行するように構成されている。
【0230】
ここに「主メモリ」は,各種処理を行うプログラムを「CPU」に実行させるために読み出すと同時に,そのプログラムの作業領域でもあるワーク領域を提供する。また,この「主メモリ」や「HDD」にはそれぞれ複数のアドレスが割り当てられており,「CPU」で実行されるプログラムは,そのアドレスを特定しアクセスすることで相互にデータのやりとりを行い,処理を行うことが可能になっている。
【0231】
この図にあるように、ステータスを識別するステータス識別情報(例えば新規、登録承認待、回避策対応中、軽減策対応中、転嫁策対応中、受容策対応中、是正中、完了直前、完了承認待、完了などを示す情報)を保持する「ステータス識別情報保持プログラム」と、プロジェクトの実行担当者を識別する実行担当者識別情報を保持する「実行担当者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズにて認識されるプロジェクトの進行に影響を与える事情である影響事情を識別する情報である影響事情識別情報を複数種保持する「影響事情識別情報保持プログラム」と、影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者である実行責任者を識別する実行責任者識別情報を保持する「実行責任者識別情報保持プログラム」と、プロジェクトのフェーズ(プロジェクトの段階を言う。例えば、「設計フェーズ、調達フェーズ、製造フェーズ、テストフェーズ、納品フェーズ」や「要件定義フェーズ、外部設計フェーズ、実装フェーズ、結合テストフェーズ、システムテストフェーズ、システム運用・保守フェーズ」など)を識別するフェーズ識別情報を保持する「フェーズ識別情報保持プログラム」と、保持されている影響事情識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情が認識されたフェーズのフェーズ識別情報と、その認識のされた日時などのタイミングと、その影響事情によるプロジェクトへの悪影響を回避するための回避策の実行責任を有する実行担当者の識別情報である実行責任者識別情報と、その影響事情識別情報で識別される影響事情のプロジェクトに与える影響度(例えば大、中、小や、50%、80%など)と、その影響事情に対する解決の状況を示す情報であるステータスのステータス識別情報と、を関連付けた情報である影響事情状況情報の入力を受け付ける「影響事情状況情報入力受付プログラム」と、受け付けた影響事情状況情報を保持する「影響事情状況情報保持プログラム」と、保持されている影響事情状況情報を出力する「影響事情状況情報出力プログラム」と、保持されている影響事情状況情報の総数を全体として、影響事情状況情報のステータス別件数を割合で示す円グラフを出力する「グラフィカル出力プログラムα」と、保持されている影響事情状況情報の影響度を、ステータス識別情報で識別されるステータス別に円グラフで表示する「円グラフ表示出力サブプログラムε」とが保持されており,一連のプログラムの実行命令に基づいて、これらのプログラムが主メモリに読み込まれ、動作開始命令に基づいてこれらのプログラムが実行される。なお,このコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェーズ(例えば、ディスプレイ、キーボード、通信等)がバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。
【0232】
<実施形態17 処理の流れ>
図72は,本実施形態におけるプロジェクト管理システムを利用した場合の処理の流れを示す図である。ステータス識別情報保持ステップ(S7201)と、実行担当者識別情報保持ステップ(S7202)と、影響事情識別情報保持ステップ(S7203)と、実行責任者識別情報保持ステップ(S7204)と、フェーズ識別情報保持ステップ(S7205)と、影響事情状況情報入力受付ステップ(S7206)と、影響事情状況情報保持ステップ(S7207)と、影響事情状況情報出力ステップ(S7208)と、グラフィカル出力ステップα(S7209)と、円グラフ表示出力サブステップε(S7210)とを有する計算機であるプロジェクト管理システムの動作方法である。なお,このうち,円グラフ表示出力サブステップεを除く各ステップは,実施形態8と同様である。以下では,円グラフ表示出力サブステップεについて説明する。
【0233】
「円グラフ表示出力サブステップε(第2円グラフ表示出力サブステップ)」とは,保持されている影響事情状況情報の影響度をステータス識別情報別で識別されるステータス別に円グラフで表示する段階である。
【符号の説明】
【0234】
CPU: 0201
システムバス:0202
不揮発性メモリ:0203
メインメモリ: 0204
プロジェクト管理システム: 0100
工程識別情報保持部: 0101
影響事情情報保持部: 0102
工程別影響事情情報入力受付部: 0103
グラフィカル出力部: 0104