(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】アンカーボルト支持装置
(51)【国際特許分類】
E02D 27/00 20060101AFI20240805BHJP
【FI】
E02D27/00 B
(21)【出願番号】P 2019226163
(22)【出願日】2019-12-16
【審査請求日】2022-11-22
(31)【優先権主張番号】P 2019193334
(32)【優先日】2019-10-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】591142149
【氏名又は名称】松澤 庄次
(74)【代理人】
【識別番号】110001379
【氏名又は名称】弁理士法人大島特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松澤 庄次
【審査官】小倉 宏之
(56)【参考文献】
【文献】特開2006-161304(JP,A)
【文献】特開2004-052405(JP,A)
【文献】特開2008-013150(JP,A)
【文献】特開昭61-077508(JP,A)
【文献】特開平06-173374(JP,A)
【文献】特開2008-156822(JP,A)
【文献】登録実用新案第3009040(JP,U)
【文献】実開平04-077638(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02D 27/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
基礎地盤上にアンカーボルトを高さ調節可能に立設するためのアンカーボルト支持装置であって、
上下に延在するように前記基礎地盤上に立設されるべきポストアングル材と、
前記ポストアングル材のV溝面に沿って配置され、前記アンカーボルトを支持する調節ボルトと、
前記調節ボルトを、前記V溝面と協働して保持する締結具と、
前記調節ボルトに螺合し、前記ポストアングル材の上端に当接した下端を有する調節ナットとを有し、
前記アンカーボルト及び前記調節ボルトが平面視で互いにずれた位置に配置され、
前記調節ボルトは、本体部と、前記本体部の下端部の外周に、径方向外向きに突出する突出部とを有し、
前記突出部は、前記V溝面の隅部に向かって突出する1つの第1突出部、および/または、前記V
溝面の前記隅部を避けて前記径方向の相反する方向に突出する1対の第2突出部を含み、
前記調節ボルトは、前記突出部が前記V溝面に当接することによって回転規制されるアンカーボルト支持装置。
【請求項2】
前記突出部は、溶接ビードを含む請求項1に記載のアンカーボルト支持装置。
【請求項3】
前記突出部は、前記本体部の少なくとも一部を削るか、または潰すことによって形成された形状である請求項1に記載のアンカーボルト支持装置。
【請求項4】
前記締結具は、前記ポストアングル材に設けられた貫通孔に挿通され、かつ締結された両端を有するLボルトを含む請求項1~3のいずれか1項に記載のアンカーボルト支持装置。
【請求項5】
前記調節ボルトの上端が、前記アンカーボルトの下端を支持する、水平に延在する支持プレートに結合されている請求項1~4のいずれか1項に記載のアンカーボルト支持装置。
【請求項6】
前記締結具は、前記ポストアングル材に設けられた貫通孔に挿通され、かつ締結された両端を有するLボルトを含み、
前記ポストアングル材及び前記Lボルトは、前記調節ボルトを挿通させるための、上面視で略正方形状をなす挿通孔を画定し、
前記調節ボルトの前記本体部の中心からの前記突出部の最大突出高さは、前記本体部の半径の1.1~1.5倍である請求項1又は2に記載のアンカーボルト支持装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、基礎地盤上に立設してアンカーボルトを支持すると共に、アンカーボルトの上端ねじ部を突出する態様で建物の基礎コンクリート中に埋設されるアンカーボルトの支持装置に関する。
【背景技術】
【0002】
アンカーボルトの支持装置であって、立設されるアンカーボルトの高さ位置を調節可能にしたものが公知である(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載のアンカーボルト支持装置は、基礎地盤上に配置されるポストアングル材(支柱部材)と、ポストアングル材に上下動可能に結合されたアンカーボルトと、アンカーボルトをポストアングル材に対して変位させるための調節ボルト(連結支持部)及び調節ナット(高さ調整ナット)とを備えている。
【0003】
調節ナットは調節ボルトに螺合されて、その下面がポストアングル材の上端面に当接するように配置されている。作業者が調節ナットを調節ボルトに対して回転させると、調節ボルトは調節ナットに対して上下動する。これにより、ポストアングル材からの調節ボルトの突出高さが変更されて、アンカーボルトの高さ位置が調節される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のアンカーボルト支持装置では、作業者が調節ナットを回転させるときに、調節ボルトが共回りするため、高さ調節が容易ではないという問題がある。調節ボルトが共回りすると、調節ボルトに支持されたアンカーボルトもまた回転し、アンカーボルトの水平位置が変わってしまうことがある。
【0006】
このような問題を鑑み、本発明は、アンカーボルト支持装置において、高さ調節時のアンカーボルトの回転を防止し、アンカーボルトの取り付けを容易にすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために本発明の一態様は、基礎地盤上にアンカーボルト(17)を高さ調節可能に立設するためのアンカーボルト支持装置(1)であって、上下に延在するように前記基礎地盤上に立設されるべきポストアングル材(5)と、前記ポストアングル材のV溝面(20)に沿って配置され、前記アンカーボルトを支持する調節ボルト(11)と、前記調節ボルトを、前記V溝面と協働して保持する締結具(9)と、前記調節ボルトに螺合し、前記ポストアングル材の上端に当接した下端を有する調節ナット(14)とを有し、前記調節ボルトは、本体部(12)と、前記本体部の下端部の外周に、径方向外向きに突出する突出部(13)とを有し、前記調節ボルトは、前記突出部が前記V溝面に当接することによって回転規制される。前記アンカーボルト及び前記調節ボルトが平面視で互いにずれた位置に配置される。前記突出部は、前記V溝面の隅部に向かって突出する1つの第1突出部、および/または、前記V溝面の前記隅部を避けて前記径方向の相反する方向に突出する1対の第2突出部を含む。
【0008】
この態様によれば、突出部がポストアングル材のV溝面に当接する。これにより、調節ナットを回転させたときに調節ボルトの回転が規制され、調節ナットと調節ボルトとの共回りが防止される。よって、調節ボルトは回転することなく上下に移動する。これにより、アンカーボルトの高さ調整を容易に行うことができる。
【0009】
また、上記の態様において、前記突出部は、溶接ビードを含むとよい。
【0010】
この態様によれば、突出部を容易に形成することができる。
【0011】
また、上記の態様において、前記突出部は、前記本体部の少なくとも一部を削るか、または潰すことによって形成された形状であるとよい。
【0012】
この態様によれば、調節ボルトの本体部及び突出部は同一部材から形成される。よって、突出部の強度を高めることができる。
【0013】
また、上記の態様において、前記締結具は、前記ポストアングル材に設けられた貫通孔(16)に挿通され、かつ締結された両端を有するLボルト(9)を含むとよい。
【0014】
この態様によれば、ポストアングル材に対して調節ボルトを容易に保持することができる。
【0015】
また、上記の態様において、前記調節ボルトの上端が、前記アンカーボルトの下端を支持する、水平に延在する支持プレート(15)に結合されているとよい。
【0016】
この態様によれば、支持プレートを介して、1つの調節ボルトによって複数のアンカーボルトを支持することができる。
【0017】
また、上記の態様において、前記ポストアングル材及び前記Lボルトは、前記調節ボルトを挿通させるための、上面視で略正方形状をなす挿通孔(10)を画定し、前記調節ボルトの前記本体部の中心からの前記突出部の最大突出高さは、前記本体部の半径の1.1~1.5倍であるとよい。
【0018】
この態様によれば、Lボルトによって、突出部が設けられた位置で調節ボルトを保持することができる。よって、調節ボルトの高さ調節可能な範囲がより広くなる。
【発明の効果】
【0019】
以上の構成によれば、高さ調節可能なアンカーボルト支持装置において、高さ調節時のアンカーボルトの回転を防止し、アンカーボルトの取り付けを容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図3】第1実施形態に係る、締結具を用いたポストアングル材への調節ボルトの保持構造を示す断面図
【
図4】別の実施例に係る、締結具を用いたポストアングル材への調節ボルトの保持構造を示す断面図
【
図5】更に別の実施例に係る、締結具を用いたポストアングル材への調節ボルトの保持構造を示す断面図
【
図6】更に別の実施例に係る、締結具を用いたポストアングル材への調節ボルトの保持構造を示す断面図
【
図7】更に別の実施例に係る、締結具を用いたポストアングル材への調節ボルトの保持構造を示す断面図
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係るアンカーボルト支持装置1の断面図である。捨てコンクリート2を打設した基礎地盤上には、連結支持部3が立設されている。
【0022】
連結支持部3は、ベース部4と、ベース部4に連結されて鉛直上方向に延びる4つのポストアングル材5とを含む。
【0023】
ベース部4は4本のアングル材6を組み合わせた矩形の枠形状をなす。ベース部4は基礎地盤上に水平をなすように配置され、ベース部4は4隅においてそれぞれアンカー部材7によって基礎地盤に結合されている。
【0024】
ポストアングル材5はそれぞれ横断面がL字状をなす金属製の等辺アングルであり、2つの辺によって画定され、角部を形成するV溝面20を有している。ポストアングル材5はそれぞれL字形状の角部がベース部4の隅と整合し、且つ、ベース部4の4隅から鉛直上方向に延びるように配置されている。ポストアングル材5は下端においてそれぞれベース部4にボルト等によって結合されている。これにより、ポストアングル材5のV溝面20は上面視でベース部4の内側を向くように配置されている。ポストアングル材5の上端は平坦に形成されている。
【0025】
ポストアングル材5の各辺にはそれぞれ上端部分において厚さ方向に貫通する締結孔8が所定の高さの位置に1つずつ形成されている。但し、ポストアングル材5に設けられる締結孔8は複数の異なる高さの位置に設けられていてもよい。
【0026】
ポストアングル材5の各辺に設けられる締結孔8には、締結具であるLボルト9が締結されている。より詳細にはLボルト9の端部がそれぞれ締結孔8に挿通され、ナット21によって止められている。これにより、ポストアングル材5とLボルト9とによって、上面視で略正方形状をなし、上下に貫通する挿通孔10が画定されている。
【0027】
挿通孔10には、上下に延びる略円柱形の調節ボルト11の下端側が挿通されている。
図2に示すように、調節ボルト11は、表面がねじ切り加工された略円柱形の本体部12と、本体部12の下端部の外周から径方向外向きに突出する突出部13とを有する。本体部12は、少なくとも上端側にねじ部を有する。本体部12は、例えばスタッドボルト又は全ねじボルトであるとよい。
図1に示すように、突出部13は、ポストアングル材5の上端よりも下方に設けられる。突出部13は、本体部12のねじ部に設けられてもよい。
【0028】
図3に示すように、調節ボルト11の下端部分は外周面において挿通孔10の内壁に当接している。これにより、Lボルト9によって調節ボルト11が倒れることが防止される。アンカーボルト17(
図1参照)の高さ位置を調節するときには、作業者は、ナット21の締め付け具合を調節することによって、調節ボルト11をポストアングル材5に対して上下動可能にすることができる。
【0029】
本実施形態では、調節ボルト11には2つの突出部13が設けられている。突出部13はそれぞれ、本体部12の外面から径方向に相反する方向に突出している。突出部13の突出高さは、調節ボルト11がLボルト9とポストアングル材5との間の上面視で略正方形状をなす挿通孔10を通って上下に移動可能な程度の高さであるとよい。より具体的には、突出部13の、本体部12の中心からの最大突出高さは、本体部12の半径rに対して、1.1~1.5倍の範囲であるとよい。また、別の実施例では、
図4に示すように、調節ボルト11には3つの突出部13が設けられていてもよい。更に別の実施例では、
図5に示すように、調節ボルト11には1つの突出部13が設けられていてもよい。
【0030】
本実施形態では、
図2に示すように、突出部13は、調節ボルト11の軸線方向(上下方向)に沿って所定の長さにわたって延在している。突出部13は、本体部12の外周面に溶接された金属片によって構成されていてもよく、本体部12に対して形成された溶接ビードからできていてもよい。
【0031】
別の実施例では、
図6に示すように、突出部13は、調節ボルト11の本体部12を削ることによって形成されてもよい。この場合、調節ボルト11は、被削面23がポストアングル材5のV溝面20の内側に当接するように配置されるとよい。また、更に別の実施例では、
図7に示すように、突出部13は、調節ボルト11の本体部12を潰すことによって形成されてもよい。
【0032】
図1に示すように、調節ボルト11には調節ナット14が螺合されている。調節ナット14の下端は平坦に形成され、調節ナット14は、下端がポストアングル材5の上端に当接するように配置されている。これにより、調節ナット14は下側からポストアングル材5によって調節ボルト11の軸線に対して回転可能に支持されている。このとき、調節ナット14からの荷重がポストアングル材5に伝達可能となっているとよい。
【0033】
作業者がナット21の締め付け具合を調節して、調節ボルト11をポストアングル材5に対して上下動可能とした後に、調節ナット14を回転させると、調節ナット14に対して調節ボルト11が上下に螺進/螺退する。このように、作業者は調節ナット14の回転によって、調節ボルト11をポストアングル材5に対して上下に移動させることができる。
【0034】
調節ボルト11の上端には、支持プレート15が結合されている。
図8に示すように、支持プレート15はそれぞれ、三角形状、より好ましくは直角二等辺三角形状の平板から、3つの角を切断した形状をなす。支持プレート15の形状は、前記三角形の対称軸と同一の軸Aに関して線対称であるとよい。支持プレート15と調節ボルト11(
図1参照)との結合部22は、軸A上に設けられているとよい。支持プレート15には、厚さ方向に貫通する2つの貫通孔16が設けられている。2つの貫通孔16は、軸Aに関して線対称の位置に設けられているとよい。
【0035】
図1に示すように、貫通孔16にはそれぞれ、上下に延びる長尺のアンカーボルト17の下端側が挿通されている。アンカーボルト17及び支持プレート15は、上下2つのナット18によって固定されている。これにより、アンカーボルト17は、下端側において支持プレート15に結合される。アンカーボルト17の上端側には、テンプレート19が装着されている。
【0036】
以下、アンカーボルト支持装置1の組み立て方法について説明する。まず、立設されたポストアングル材5の締結孔8に、Lボルト9の両端を挿通させ、ナット21で軽く締結する。次に、ポストアングル材5とLボルト9とによって画定された挿通孔10に、調節ナット14の螺合した調節ボルト11の下端側を上から挿通させ、ポストアングル材5の上端に調節ナット14の下端が当接するように配置する。このとき、作業者は調節ボルト11が倒れることを防止すべくLボルト9をポストアングル材5に締結するとよい。但し、そのとき、作業者はLボルト9を調節ボルト11が上下方向に移動可能となる程度の強さで締結するとよい。このとき、調節ボルト11は、少なくとも本体部12がLボルト9に当接し(
図1参照)、且つ、本体部12及び突出部13がポストアングル材5のV溝面20に当接している(
図1及び
図3参照)ことが好ましい。
【0037】
その後、調節ボルト11の上端に結合された支持プレート15が所望の高さに配置されるまで、調節ナット14を螺進/螺退させる。支持プレート15の高さが定まると、Lボルト9の両端を締結して調節ボルト11を固定するとよい。その後、支持プレート15の貫通孔16にアンカーボルト17を挿通させ、上下2つのナット18によってそれぞれ固定する。最後に、アンカーボルト17の上端側にテンプレート19を装着する。これにより、アンカーボルト支持装置1が組み立てられる。
【0038】
次に、アンカーボルト支持装置1の効果について説明する。作業者が調節ナット14を回転させると、調節ボルト11が回転し、少なくとも一方の突出部13がポストアングル材5のV溝面20に当接する。これにより、調節ボルト11の回転が規制され、調節ナット14と調節ボルト11との共回りが防止される。よって、調節ナット14の回転による調節ボルト11の回転が防止され、調節ボルト11が回転することなく上下に移動する。これにより、調節ボルト11の回転に応じて作業者はアンカーボルト17の高さ調節を容易に行うことができる。
【0039】
調節ボルト11が回転しないため、調節ボルト11の上端に取り付けられた支持プレート15の回転もまた防止される。よって、アンカーボルト17が挿通される貫通孔16の位置が回転移動することも防止される。よって、アンカーボルト17が所望の位置からずれて立設されることを防ぐことができ、アンカーボルト17を所望の位置に立設することが容易になる。
【0040】
突出部13が設けられていない場合には、作業者は高さ調節時において、Lボルト9の締結具合を、調節ボルト11の共回りが防止され、且つ、上下動可能である程度に調節する必要がある。一方、本実施形態においては、作業者はLボルト9の締結具合を調節ボルト11が倒れることを防止することのできる程度に調節すればよい。よって、Lボルト9の締結具合の調整が容易である。
【0041】
また、本実施形態では、突出部13は、調節ボルト11の軸線方向(上下方向)に沿って延在している。これにより、調節ボルト11の回転規制を効果的に行うことができる。
【0042】
また、本実施形態では、調節ボルト11の突出部13の突出高さは、調節ボルト11が挿通孔10を通って上下に移動可能な程度の高さである。これにより、Lボルト9によって、突出部13が設けられた位置で調節ボルト11を保持することができる。よって、調節ボルト11の高さ調節可能な範囲がより広くなる。
【0043】
また、本実施形態では、突出部13は溶接ビードである。これにより、突出部13を容易に形成することができる。
【0044】
また、本実施形態では、支持プレート15は、線対称の形状をなしている。これにより、支持プレート15にアンカーボルト17を固定したときに、軸Aに関して左右に加重が均等に加わる。よって、アンカーボルト支持装置1のバランスがよくなる。
【0045】
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、締結具は、ポストアングル材5の左右の縁部にその両端がそれぞれ固着され、貫通孔が設けられた締結板と、締結板の貫通孔に挿通されて締結ボルトをポストアングル材5に押し付ける締結ねじとであってもよい。また、調節ナット14の座面を安定させるために、ポストアングル材5と調節ナット14との間にワッシャを配置してもよい。
【符号の説明】
【0046】
1:アンカーボルト支持装置
5:ポストアングル材
9:Lボルト(締結具)
10:挿通孔
11:調節ボルト
12:本体部
13:突出部
14:調節ナット
15:支持プレート
16:貫通孔
17:アンカーボルト
20:V溝面