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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   B41J 29/00 20060101AFI20240805BHJP
【FI】
B41J29/00 T
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021050453
(22)【出願日】2021-03-24
(65)【公開番号】P2022148683
(43)【公開日】2022-10-06
【審査請求日】2023-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000947
【氏名又は名称】弁理士法人あーく事務所
(72)【発明者】
【氏名】万代 英伸
【審査官】大関 朋子
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-171308(JP,A)
【文献】特開2018-154045(JP,A)
【文献】特開2013-214017(JP,A)
【文献】特開2020-064184(JP,A)
【文献】特開2021-019273(JP,A)
【文献】特開2020-059125(JP,A)
【文献】特開2012-010137(JP,A)
【文献】特開2010-149414(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/00
B41J 29/42
G03G 21/16
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体と、前記筐体の前面に設けられた操作部とを備えた画像形成装置であって、
前記操作部の略中央に設けられ、画像を表示する表示部と、
前記操作部のうち、前記表示部の上縁に沿って設けられ、光を照射する光照射部と、
前記光照射部へ光を導く導光部と、
前記導光部へ光を照射する光源とを備え、
前記操作部は、前方側が低くなるように傾けて前記筐体に取り付けられ、
前記光照射部は、前記操作部よりも傾けた角度が大きくなるように、前記表示部の縁に沿う前方側が低くなるように傾けられ、前方側の端部が前記表示部の表面より低く、後方側の端部が前記表示部の表面より高くなっていること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置であって、
前記導光部は、前記光源から照射される光を前記光照射部に対し、前方側の端部よりも中央部で光量が大きくなるように導くこと
を特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の画像形成装置であって、
前記光照射部は、入射した光を拡散させる光フィルタとされ、前方側の端部が厚く、中央部が薄くなっていること
を特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3までのいずれか1つに記載の画像形成装置であって、
前記操作部の左右方向に沿って延び、前記操作部を支持する回転軸と、
前記回転軸と前記光照射部とを接続する接続部とを備え、
前記操作部は、前記回転軸を支点にして回動し、
前記接続部は、前記操作部に合わせて、前記光照射部を回動させる構成とされており、
前記光照射部は、前記操作部よりも、回動する角度が小さいこと
を特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体の前面に操作部が設けられた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像形成装置では、ユーザに対して様々な情報を視認させるため、表示部を有する操作パネル(表示パネル)を設けたものが普及している。また、画像形成装置においては、遠方のユーザに対して通知するために、光表現などを用いることがあり、光を発するLEDを搭載したものがある。ところで、表示装置においては、表示パネルの周囲にLEDなどの照明手段を配置したものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2009-276603号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の表示装置は、表示パネルと、表示パネルを照射する照明手段とを備える。また、表示装置は、環状に形成された部品実装領域と、部品実装領域の内側に形成された開口部とを有する回路基板を備えており、接続体によって、照明手段と回路基板とが接続されている。
【0005】
上述した表示装置では、単に表示パネルの周囲に照明手段が設けられているので、照明手段から出た光が表示パネル側に照射されて、表示パネルの視認性を悪くする虞がある。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、表示部の視認性を確保できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る画像形成装置は、筐体と、前記筐体の前面に設けられた操作部とを備えた画像形成装置であって、前記操作部の略中央に設けられ、画像を表示する表示部と、前記操作部のうち、前記表示部の上縁に沿って設けられ、光を照射する光照射部と、前記光照射部へ光を導く導光部と、前記導光部へ光を照射する光源とを備え、前記操作部は、前方側が低くなるように傾けて前記筐体に取り付けられ、前記光照射部は、前記操作部よりも傾けた角度が大きくなるように、前記表示部の縁に沿う前方側が低くなるように傾けられ、前方側の端部が前記表示部の表面より低く、後方側の端部が前記表示部の表面より高くなっていることを特徴とする。
【0008】
本発明に係る画像形成装置では、前記導光部は、前記光源から照射される光を前記光照射部に対し、前方側の端部よりも中央部で光量が大きくなるように導く構成としてもよい。
【0009】
本発明に係る画像形成装置では、前記光照射部は、入射した光を拡散させる光フィルタとされ、前方側の端部が厚く、中央部が薄くなっている構成としてもよい。
【0010】
本発明に係る画像形成装置では、前記操作部の左右方向に沿って延び、前記操作部を支持する回転軸と、前記回転軸と前記光照射部とを接続する接続部とを備え、前記操作部は、前記回転軸を支点にして回動し、前記接続部は、前記操作部に合わせて、前記光照射部を回動させる構成とされており、前記光照射部は、前記操作部よりも、回動する角度が小さい構成としてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、光照射部を傾けることで、表示部に近い部分では、操作しているユーザに強い光が当たらないようにし、表示部から遠い部分では、光を照射しやすくして、視認性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を示す外観斜視図である。
図2図1に示す画像形成装置の概略構成図である。
図3】正面から見た操作部を示す要部拡大図である。
図4】側方から見た操作部を示す要部構成図である。
図5】本発明の第2実施形態に係る画像形成装置において、側方から見た操作部を示す要部構成図である。
図6】本発明の第3実施形態に係る画像形成装置において、側方から見た操作部を示す要部構成図である。
図7】回動した状態の操作部を示す要部構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
【0014】
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像形成装置を示す外観斜視図であって、図2は、図1に示す画像形成装置の概略構成図である。
【0015】
画像形成装置100は、スキャナ機能、複写機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能等を有する複合機であり、画像読取装置110によって読み取られた原稿の画像を外部に送信し(スキャナ機能に相当する)、読み取られた原稿の画像または外部から受信した画像をカラーもしくは単色で用紙に画像形成する(複写機能、プリンタ機能、およびファクシミリ機能に相当する)。
【0016】
画像読取装置110の上側には、画像読取装置110に対して開閉自在に支持された原稿搬送装置120(ADF)が設けられている。原稿搬送装置120が開かれると、画像読取装置110の上方が開放され、原稿(用紙)を手置きで置くことができるようになっている。また、原稿搬送装置120は、載置された原稿を画像読取装置110の上に自動で搬送する。画像読取装置110は、載置された原稿または原稿搬送装置120から搬送された原稿を読み取って画像データを生成する。
【0017】
画像形成装置100は、露光装置1、現像装置2、感光体ドラム3、クリーナ装置4、帯電器5、中間転写ベルト装置6、定着装置7、給紙トレイ81、手差しトレイ82、排紙トレイ91、および用紙搬送経路Sを備える構成とされており、外部から伝達された画像データに応じて、所定の用紙に対して多色および単色の画像を形成する。
【0018】
画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたものである。従って、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナ装置4は、各色に応じた4種類の潜像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれブラック、シアン、マゼンタ、イエローに設定され、これらによって4つの画像ステーションが構成されている。
【0019】
感光体ドラム3は、画像形成装置100の略中央に配置されている。帯電器5は、感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させる。露光装置1は、感光体ドラム3の表面を露光して静電潜像を形成する。現像装置2は、感光体ドラム3の表面の静電潜像を現像して、感光体ドラム3の表面にトナー像を形成する。上述した一連の動作によって、各感光体ドラム3の表面に各色のトナー像が形成される。クリーナ装置4は、現像および画像転写の後に感光体ドラム3の表面の残留トナーを除去および回収する。
【0020】
中間転写ベルト装置6は、感光体ドラム3の上側に配置され、中間転写ベルト61、中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、中間転写ローラ64、および中間転写ベルトクリーニング装置65を備えている。なお、中間転写ローラ64は、YMCK用の各色の画像ステーションに対応して4本設けられている。
【0021】
中間転写ベルト駆動ローラ62、中間転写ベルト従動ローラ63、および中間転写ローラ64は、中間転写ベルト61を張架して、中間転写ベルト61の表面を所定方向(図中矢符E方向)に移動させるように構成されている。
【0022】
中間転写ベルト61は、矢符Eの方向へ周回移動し、中間転写ベルトクリーニング装置65によって残留トナーを除去および回収され、各感光体ドラム3の表面に形成された各色のトナー像が順次転写して重ね合わされて、中間転写ベルト61の表面にカラーのトナー像が形成される。
【0023】
画像形成装置100は、転写ローラ10aを含む2次転写装置10をさらに備えている。転写ローラ10aは、中間転写ベルト61との間にニップ域が形成されており、用紙搬送経路Sを通じて搬送されて来た用紙をニップ域に挟み込んで搬送する。用紙は、ニップ域を通過する際に、中間転写ベルト61の表面のトナー像が転写される。
【0024】
給紙トレイ81は、画像形成に使用する用紙を蓄積しておくためのトレイであり、露光装置1の下側に設けられている。手差しトレイ82は、画像形成装置100の側面(図1では、右方向R側の側面)に設けられ、画像形成に使用する用紙を載置できるトレイである。また、排紙トレイ91は、画像形成装置100の上側に設けられており、画像形成済みの用紙を載置するためのトレイである。
【0025】
用紙搬送経路Sは、S字状に設けられた主経路S1と、主経路S1の途中で分岐して再合流する反転経路S2とを備え、主経路S1に沿って、ピックアップローラ11a、手差しピックアップローラ11b、レジスト前ローラ12a、レジストローラ13、2次転写装置10、定着装置7、および排紙ローラ12bが配置されている。反転経路S2は、定着装置7と排紙ローラ12bとの間から分岐し、反転搬送ローラ12cおよび反転搬送ローラ12dを経由してレジスト前ローラ12aとレジストローラ13との間に再合流する。
【0026】
ピックアップローラ11aは、給紙トレイ81の端部近傍に備えられ、給紙トレイ81から用紙を1枚ずつ用紙搬送経路Sに供給する呼び込みローラである。レジストローラ13は、給紙トレイ81から搬送されている用紙を一旦保持し、感光体ドラム3上のトナー像の先端と用紙の先端とを合わせるタイミングで用紙を転写ローラ10aに搬送する。レジスト前ローラ12aは、用紙の搬送を促進補助するための小型のローラである。
【0027】
定着装置7では、定着ローラ71に加圧ローラ72が押圧され、定着ローラ71を加熱する加熱部73を備えている。定着装置7では、未定着のトナー像が形成された用紙を受け取り、用紙を定着ローラ71と加圧ローラ72との間に挟み込んで搬送する。定着後の用紙は、排紙ローラ12bによって排紙トレイ91上に排出される。
【0028】
また、用紙の表面だけでなく、裏面に画像形成を行う場合は、用紙を排紙ローラ12bから反転経路S2へと逆方向に搬送して、用紙の表裏を反転させ、用紙をレジストローラ13へと再度導き、表面と同様にして裏面に画像形成を行い、用紙を排紙トレイ91へと搬出する。
【0029】
画像形成装置100の前面側の側面には、入力部133と表示部131とを備えた操作部130が設けられている。入力部133は、操作部130の枠部に設けられたボタンとされているが、これに限定されず、表示部131をタッチパネルとして、入力部133を兼ねていてもよい。
【0030】
図1に示すように、画像形成装置100では、上部に原稿搬送装置120が設けられ、原稿搬送装置120の下方に画像読取装置110が設けられている。また、画像読取装置110の下方であって、画像形成装置100の略中央に排紙トレイ91が設けられている。
【0031】
以下では説明のため、画像形成装置100の筐体における方向を、次のように呼ぶことがある。具体的に、高さ方向で上に向かう方向を上方向Uと呼び、高さ方向で下に向かう方向を下方向Dと呼ぶ。また、幅方向で左に向かう方向を左方向Lと呼び、幅方向で右に向かう方向を右方向Rと呼ぶ。また、奥行方向で前に向かう方向を前方向Fと呼び、奥行方向で後ろに向かう方向を後方向Bと呼ぶ。
【0032】
次に、画像形成装置100に設けられた操作部130について、図3を参照して説明する。
【0033】
図3は、正面から見た操作部を示す要部拡大図である。
【0034】
図3では、画像形成装置100のうち、操作部130だけを抽出して示している。図3に示すように、正面から見た操作部130は、略矩形状とされており、中央に画像を表示する表示部131が設けられている。また、操作部130には、表示部131の上縁に沿って光照射部132が設けられている。画像形成装置100では、光照射部132から照射する光を用いて、ユーザに対する通知などの光表現を行っている。
【0035】
図4は、側方から見た操作部を示す要部構成図である。
【0036】
図4では、図3と同様に、画像形成装置100のうち、操作部130だけを抽出して示している。操作部130は、前方向Fの端部に向かうに従って、下方向Dへ傾斜するように、画像形成装置100に取り付けられている。表示部131は、操作部130の正面に設けられており、表面を斜め前上方(図4では、左上方)から視認しやすくしている。つまり、操作部130を傾ける角度を調整することで、表示部131の角度も併せて設定される。
【0037】
また、操作部130には、光源135と導光部134とが設けられている。光源135が発された光は、導光部134によって光照射部132へ導かれる。導光部134は、光照射部132に対し、前方側(図4では、左側)の端部と後方側(図4では、右側)の端部との間の中央部に光を導く。このように、光照射部132の中央部に光を導くことで、中央部からの光を強くすることができる。光源135については、特に限定されておらず、例えば、単色の光を発するLEDであってもよいし、多色の光を発するLEDであってもよい。
【0038】
光照射部132は、操作部130よりも傾けた角度が大きくなるように、前方側を下方に傾けて操作部130に取り付けられており、前方側(図4では、左側)の端部が表示部131の表面(特に、後方向B側の端部)より低く、後方側(図4では、右側)の端部が表示部131の表面(特に、後方向B側の端部)より高くなっている。このように、光照射部132を傾けることで、表示部131に近い部分では、操作しているユーザに強い光が当たらないようにし、表示部131から遠い部分では、光を照射しやすくして、視認性を確保することができる。
【0039】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
【0040】
第2実施形態では、第1実施形態に対し、光照射部132の構造が異なっている。なお、第2実施形態は、図1ないし図4に示す第1実施形態と略同様の構成とされているので、説明を省略し、異なる点のみ説明する。
【0041】
図5は、本発明の第2実施形態に係る画像形成装置において、側方から見た操作部を示す要部構成図である。
【0042】
第2実施形態において、光照射部132は、部分によって厚みが異なる構造とされている。光照射部132は、入射した光を拡散させる光フィルタとされており、前方側の端部が厚く、中央部が薄くなっている。具体的に、光照射部132の裏面側には、厚みが薄くなるように凹んだ凹部132aが設けられている。光フィルタでは、厚みによって光の拡散具合が変わるので、薄くすると指向性が強く明るい光が照射され、厚くすると広範囲に広がる弱い光が照射される。このように、表示部131に近い側の光を弱くして、光が回り込むのを抑え、表示部131を見やすくすることができる。また、中央部では、光を強くして明るくすることができる。
【0043】
図4では、光照射部132の中央部だけに凹部132aを設けて厚みを薄くし、前方側の端部との厚みに差を設けたものを示しているが、後方側の端部についても、凹部132aを設けて厚みを薄くしてもよい。
【0044】
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
【0045】
第3実施形態では、第1実施形態に対し、操作部130の構造が異なっている。なお、第3実施形態は、図1ないし図5に示す第1実施形態および第2実施形態と略同様の構成とされているので、説明を省略し、異なる点のみ説明する。
【0046】
図6は、本発明の第3実施形態に係る画像形成装置において、側方から見た操作部を示す要部構成図であって、図7は、回動した状態の操作部を示す要部構成図である。
【0047】
第3実施形態では、第1実施形態に対し、操作部130を回動自在にしている点が異なる。具体的に、操作部130には、回転軸136、接続部137、および照射支持軸132bが設けられている。回転軸136は、画像形成装置100の左右方向に沿って延び、操作部130を支持している。操作部130は、回転軸136を支点にして回動する。照射支持軸132bは、画像形成装置100の左右方向に沿って延び、光照射部132を支持している。光照射部132は、照射支持軸132bを支点にして回動する。
【0048】
接続部137は、回転軸136と照射支持軸132bとを接続しており、操作部130に合わせて光照射部132を回動させる。本実施の形態では、回転軸136と照射支持軸132bとが離間して配置されており、接続部137は、回転軸136から照射支持軸132bまで延びたシャフトとされている。
【0049】
図6に示す構造において、接続部137は、操作部130の構造に応じて、複数に分割されていてる。また、接続部137は、回転軸136および照射支持軸132bとの接点において、歯車によって互いに噛み合う構成とされている。なお、これに限定されず、回転軸136の位置を変更してもよいし、接続部137が、回転軸136と照射支持軸132bとの間に設けられたギアとされていてもよい。
【0050】
操作部130は、正面が斜め前上方を向くように、画像形成装置100に取り付けられており、回転軸136を支点にして回動させることで、操作部130が向いている角度を変更することができる。このように、操作部130を回動させて、ユーザが視認しやすい角度に調整することができる。
【0051】
図6は、操作部130をできるだけ上方に向けた状態を示しており、光照射部132は、操作部130よりも前方へ傾いている。操作部130を上方寄りに向けた際、画像形成装置100を操作しているユーザが上方から表示部131を見下ろしている状態が想定されるが、この場合、光照射部132を上方に向けていると、光照射部132からの光がユーザに直接向かうので、表示部131の視認性を損なってしまう。そこで、表示部131に対し、光照射部132の向きをずらすことで、表示部131の視認性を確保することができる。
【0052】
図7は、操作部130をできるだけ前方に向けた状態を示しており、光照射部132は、操作部130よりも少しだけ前方へ傾いている。操作部130を前方寄りに向けた際、画像形成装置100からユーザが離れた遠方にいる状態が想定される。この場合、図6に示す状態から、光照射部132を操作部130と同じ角度傾けてしまうと、遠方にいるユーザに光が届かない角度になる虞がある。本実施の形態では、接続部137が回転軸136の動きを伝えることで、光照射部132は、操作部130に連動して回動するが、操作部130よりも回動する角度が小さい構成とされている。操作部130を回動させた際、光照射部132の角度を調整することで、光照射部132からの光を見易くしつつ、表示部131への光の回り込みを抑えることができる。
【0053】
なお、今回開示した実施の形態は全ての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施の形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれる。
【符号の説明】
【0054】
100 画像形成装置
130 操作部
131 表示部
132 光照射部
132a 凹部
132b 照射支持軸
133 入力部
134 導光部
135 光源
136 回転軸
137 接続部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7