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特許7532387自動車用のホイールハブ、ホイールスペーサディスク、及びホイールのリムを有する装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】自動車用のホイールハブ、ホイールスペーサディスク、及びホイールのリムを有する装置
(51)【国際特許分類】
   B60B 3/14 20060101AFI20240805BHJP
【FI】
B60B3/14
【請求項の数】 4
(21)【出願番号】P 2021545911
(86)(22)【出願日】2020-01-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-03-24
(86)【国際出願番号】 EP2020052257
(87)【国際公開番号】W WO2020160992
(87)【国際公開日】2020-08-13
【審査請求日】2021-08-05
(31)【優先権主張番号】202019100728.1
(32)【優先日】2019-02-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】506291944
【氏名又は名称】クラウス ヴォールファルト
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100153729
【弁理士】
【氏名又は名称】森本 有一
(74)【代理人】
【識別番号】100126848
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 昭雄
(72)【発明者】
【氏名】エトガー ジーモンヤン
【審査官】神田 泰貴
(56)【参考文献】
【文献】実開平04-129302(JP,U)
【文献】登録実用新案第3206534(JP,U)
【文献】登録実用新案第3175052(JP,U)
【文献】登録実用新案第3118486(JP,U)
【文献】登録実用新案第3062622(JP,U)
【文献】登録実用新案第3211544(JP,U)
【文献】登録実用新案第3098458(JP,U)
【文献】登録実用新案第3012991(JP,U)
【文献】独国特許発明第04312438(DE,C1)
【文献】特開平07-228101(JP,A)
【文献】実開昭53-082101(JP,U)
【文献】特開2014-047871(JP,A)
【文献】実開昭54-099201(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2006/0186727(US,A1)
【文献】西独国特許出願公開第03017116(DE,A1)
【文献】特表2012-512077(JP,A)
【文献】実開昭63-165201(JP,U)
【文献】特開昭58-093655(JP,A)
【文献】実開平07-005801(JP,U)
【文献】特開2005-138728(JP,A)
【文献】特表2015-529166(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60B 23/12
B60B 3/14
B60B 35/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車用のホイールハブ、ホイールスペーサディスク及びホイールのリムを有する装置であって、
-前記ホイールハブが少なくとも1つのセンタリング部材を有し、かつ前記リムを固定するための複数のスタッドボルトを有しており、
-前記ホイールスペーサディスクが、リムセンタリング部材を有し、前記ホイールハブの前記センタリング部材によって、前記ホイールハブに対してセンタリングされており、
-前記リムが、前記リムセンタリング部材によって、前記ホイールスペーサディスクに対してセンタリングされており、
-前記ホイールスペーサディスクの複数のホイールボルト開口部が、前記リムの複数のホイールボルト開口部に対して整合して方向づけされており、かつ前記ホイールハブの複数のスタッドボルトが、それぞれ少なくとも部分的に、前記ホイールスペーサディスクの複数のホイールボルト開口部内に配置されており、かつ
-前記リムと前記ホイールスペーサディスクとを前記ホイールハブ上に固定するために、複数のシャフトナットが設けられており、
-前記複数のシャフトナットが前記ホイールハブの複数のスタッドボルト上にそれぞれ螺合されており、
前記ホイールハブの複数のスタッドボルトのうちの少なくとも一つにスリーブが設けられており、前記スリーブが、前記ホイールスペーサディスクが前記ホイールハブに添接する面から前記ホイールスペーサディスクの前記ホイールボルト開口部内へ張り出しており、かつ前記ホイールスペーサディスクの前記ホイールボルト開口部の一周する壁に対するスタッドボルトの外表面の間隔を保証し、かつ
前記シャフトナットが、前記リムのホイールボルト開口部を通して突出しており、前記シャフトナットの突出した部分が、記ホイールスペーサディスクのホイールボルト開口部内へ入りこんでいる、
ことを特徴とする装置。
【請求項2】
それぞれスリーブが、各スタッドボルト上へ取り付けられている、ことを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記ホイールボルト開口部の前記一周する壁からスタッドボルトの外表面までの間隔が、少なくとも前記シャフトナットの材厚に相当する、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記スリーブが、前記ホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って、2mmと5mmの間の厚みを有している、ことを特徴とする請求項1~3のうちいずれか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のホイールボルト開口部を有し、ホイールスペーサディスクに対してリムをセンタリングするためのリムセンタリング部材を有し、かつ、ホイールハブに対してホイールスペーサディスクをセンタリングするためのホイールハブセンタリング部材を有する、自動車用のホイールスペーサディスクに関する。本発明はさらに、ホイールハブ、ホイールスペーサディスク及び自動車用のリムを有する配置に関する。本発明はさらに、ホイールハブ、ホイールスペーサディスク及び自動車用のリムを有する他の配置にも関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
本発明の課題は、リムをホイールスペーサディスク上に、そしてリムをホイールスペーサディスクと共にホイールハブ上に取り付ける可能性に関して、ホイールスペーサディスクを改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0003】
課題を解決するために、本発明によれば、請求項1の特徴を有する自動車用のホイールスペーサディスク、請求項10に記載のホイールハブ、自動車用のホイールスペーサディスク及びリムを有する配置、及び請求項13に記載のホイールハブ、自動車用のホイールスペーサディスク及びリムを有する他の配置が設けられている。展開型が、下位請求項2から9、11から12及び14から16に記載されている。
【0004】
本発明によれば、複数のホイールボルト開口部、ホイールスペーサディスクに対してリムをセンタリングするためのリムセンタリング部材及びホイールスペーサディスクをハブに対してセンタリングするためのホイールハブセンタリング部材を有する自動車用のホイールスペーサディスクが設けられており、複数のホイールボルト開口部がそれぞれ、シャフトナットをそれぞれ部分的に収容するための段付き開口部として形成されており、段付き開口部の、より大きい直径を有するセクションがホイールスペーサディスクの、リムセンタリング部材が配置されている側に配置されている。
【0005】
スペーサーディスクとも称される、トラック拡張ディスクは、本発明の主旨において、自動車におけるトラック拡張及びそれに伴って自動車の車輪の間隔の拡大を行うために用いられるディスクである。ホイールスペーサディスクは、様々な形態を有することができる。リング形状のホイールスペーサディスクの形態が、特に効果的であって、その場合にホイールスペーサディスクの諸部材は、ホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿ってできる限り対称に配置されている。ホイールスペーサディスクの対称の形態は、理想的にはホイールスペーサディスクの中心長手軸に相当する、回転軸を中心とする質量分配に関して、特に有利であって、それによってホイールスペーサディスクが回転する際に可能な不釣り合いが回避される。
【0006】
好ましい実施形態において、ホイールスペーサディスクは中心開口部を有している。この中心開口部は、切り欠きであって、その切り欠きがホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿ってホイールスペーサディスクを通って延びており、かつ、ホイールハブのセンタリング部材が中心開口部内へ張り出し、あるいは中心開口部を通って張り出すことによって、ホイールハブのセンタリング部材を少なくとも部分的に収容することができる。中心開口部は、ホイールスペーサディスク上に、特に好ましくは中央に、配置されている。さらに中心開口部は、一周する壁を有しており、その壁がホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って、ホイールスペーサディスクの厚みに相当する高さを有している。ある形態において、ホイールスペーサディスクは、ホイールスペーサディスクの中心に配置された成形穴又は切り欠きを有することができ、それがホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って延びることができる。その場合に前記成形物の内側に、ホイールハブに対してホイールスペーサディスクをセンタリングするためのホイールハブセンタリング部材を配置することができ、かつ前記成形物の外側には、ホイールスペーサディスクに対してリムをセンタリングするためのリムセンタリング部材を配置することができる。
【0007】
自動車用のホイールスペーサディスクは、さらに、複数のホイールボルト開口部、特に5つのホイールボルト開口部を有しており、それらは段付き開口部として形成されている。特にホイールスペーサディスクは、段付き開口部として形成されていない他のホイールボルト開口部あるいはボルトなどを挿入するための開口部を有してないので、すべてのホイールボルト開口部は、シャフトナットを部分的に収容するための段付き開口部として形成されている。段付き開口部は、シャフトナットを少なくとも部分的に収容するために用いられる。その場合に段付き開口部は、一方で、シャフトナットを収容するための、より大きい直径を有し、他方ではホイールハブのスタッドボルトを収容するためのより小さい直径を有している。その場合に、段付き開口部のより大きい直径を有するセクションは、ホイールスペーサディスクの、ホイールスペーサディスクに対してリムをセンタリングするためのリムセンタリング部材も配置されている側に配置されており、段付き開口部のより小さい直径を有するセクションは、ホイールスペーサディスクの、リムセンタリング部材とは逆の側に配置されている。段付き開口部のより大きい直径を有するセクションがシャフトナットを少なくとも部分的に収容することができるようにするために、より大きい直径は少なくとも、シャフトナットのシャフトの直径と等しいか、あるいはそれより大きく形成された直径を有している。
【0008】
本発明の展開において、ホイールスペーサディスクは、ホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って、15mmより小さい、特に2mm、特に3mm、5mm、8mm又は10mm、特に2mmと15mmの間の厚みを有することができる。
【0009】
本発明の展開において、段付き開口部のより小さい直径を有するセクションは、ホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って、2mmと5mmの間にある厚みを有することができる。
【0010】
その場合に段付き開口部のより小さい直径を有するセクションは次のように、すなわち自動車用のホイールスペーサディスクをホイールハブの複数のスタッドボルト上で充分正確にセンタリングするために充分に安定的に設計され、かつホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って、ねじ込みプロセスの際にシャフトナットをそれぞれ部分的に収容することを妨げるような厚みも上回らないように、形成されている。特に好ましくは、段付き開口部のより小さい直径を有するセクションは、ホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って、2mmから5mmの厚みを有している。
【0011】
本発明の展開において、段付き開口部のより小さい直径を有するセクションは、段付き開口部のより大きい直径を有するセクションに対して、シャフトナットの2倍の材厚に相当する直径差を有することができる。
【0012】
シャフトナットをそれぞれ部分的に収容することを保証するためには、段付き開口部のより大きい直径を有するセクションの一周する壁と複数のスタッドボルトとの間に、少なくともシャフトナットの材厚に相当する間隔が前提となる。特に好ましくはこの間隔は、シャフトナットの材厚と少なくとも同じか、あるいはそれより大きい。より大きい直径を有するセクションの一周する壁と複数のスタッドボルトとの間の間隔は、段付き開口部のより小さい直径を有するセクションによって定められている。したがって段付き開口部のより小さい直径を有するセクションは、少なくとも段付き開口部のより大きい直径を有するセクションに対する直径差だけ、さらにホイールボルト開口部内へ延びており、その直径差は、シャフトナットの2倍の材厚に相当する。したがって取り付けプロセスの間、シャフトナットが段付き開口部内へ部分的に進入することは、阻止されない。
【0013】
本発明の展開において、リムセンタリング部材とホイールハブセンタリング部材は、ホイールスペーサディスクとそれぞれ一体的に形成することができる。
【0014】
好ましい実施形態において、リムセンタリング部材は、中心開口部を一周してホイールスペーサディスクから出るように延びている。その場合にリムセンタリング部材は、さらに、リムセンタリング面を有しており、そのリムセンタリング面はリムセンタリング部材上に配置されており、かつホイールスペーサディスクの中心長手軸から反対向きに配置されている。さらに、好ましい実施形態において、ホイールハブセンタリング部材は中心開口部を一周するように、かつホイールスペーサディスクの中心長手軸の側に配置されている。したがって好ましい実施形態において、リムセンタリング部材とホイールハブセンタリング部材は、ホイールスペーサディスクと同じ材料から形成されている。特に好ましくは、ホイールスペーサディスクはアルミニウムあるいはその他の比較的軽いが、丈夫な材料から形成されている。
【0015】
本発明の展開において、リムセンタリング部材とホイールハブセンタリング部材は、別体の構成部分として、特にリング形状の構成部分として形成することができる。
【0016】
リムセンタリング部材とホイールハブセンタリング部材とを有する、ホイールスペーサディスクとは別体の構成部分を設けることができる。特に好ましくは、別体の構成部分はリング形状の構成部分として形成されており、かつホイールスペーサディスクの中心開口部内へ挿入可能である。そのためにホイールスペーサディスクの中心開口部は、ホイールハブのセンタリング部材よりも実質的に大きい直径を有している。このように、別体の構成部分は、ホイールスペーサディスクの中心開口部内へ入れることができる。たとえば別体の構成部分は、プラスチックから形成されたリングであって、そのリングが係止装置によってホイールスペーサディスクの中心開口部の一周する壁に固定可能である。このリングが、ホイールハブセンタリング部材とリムセンタリング部材とを有している。リムセンタリング部材は、別体の構成部分がホイールスペーサディスクの中心開口部内に係止された状態において、実質的に平行かつホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿ってホイールスペーサディスクから離れるように延びている。さらに、リングとして成形された別体の構成部分は、内側にホイールハブセンタリング部材を有している。ホイールハブセンタリング部材は、ホイールスペーサディスクの中心長手軸へ向くとともに、別体の構成部分に沿って実質的に平行かつホイールスペーサディスクの中心長手軸の方向に延びている。しかし、リムセンタリング部材は、ホイールスペーサディスクの中心長手軸から反対向きに配置されており、かつ別体の構成部分の外側に延びている。したがって別体の構成部分は、一方で、ホイールハブに対してホイールスペーサディスクをセンタリングするために用いられ、他方ではリムに対してホイールスペーサディスクをセンタリングするために用いられる。係止装置、リムセンタリング部材及びホイールハブセンタリング部材を有するこの別体の構成部分は、たとえばプラスチック、プラスチックに似た材料あるいはその他の適切な材料から形成されている。その場合に別体の構成部分は、ホイールスペーサディスクに対するリムのセンタリングとホイールハブに対するホイールスペーサディスクのセンタリングを保証するために、充分に安定していなければならない。
【0017】
本発明の展開において、リムセンタリング部材はホイールスペーサディスクの中心開口部の回りを一周するように配置することができ、かつホイールスペーサディスクからホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って出るように延びることができる。
【0018】
リムセンタリング部材は、ホイールスペーサディスクの中心開口部の回りを一周してこのホイールスペーサディスクから出るように延びている。その場合にリムセンタリング部材のリムセンタリング面は、ホイールスペーサディスクの中心長手軸に対して実質的に平行に方向づけされている。このリムセンタリング面は、リムセンタリング部材と同じ方向にホイールスペーサディスクからホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って出るように、ホイールスペーサディスクの中心長手軸の方向へ円錐状に延びることができる。したがってホイールスペーサディスクをリム上に載せる際の誤差を補償することができる。特にこれは、製造誤差について重要であって、その製造誤差はリムにおいても、ホイールスペーサディスクにおいても役割を果たすことがあり、かつリムセンタリング部材が中心長手軸へ向かって円錐状に延びることによって補償することができる。
【0019】
本発明の展開において、ホイールハブセンタリング部材は、中心開口部の回りを一周する壁として形成することができる。
【0020】
一周する壁は、ホイールスペーサディスクの中心長手軸に対して少なくとも実質的に平行に方向づけされているが、一実施形態において、一周する壁及びそれに伴ってホイールハブセンタリング部材は、中心長手軸へ向かい、かつリムセンタリング部材がホイールスペーサディスクから出るように延びるのと同じ方向において、やや円錐状に延びることができる。したがって許容誤差、特に、ホイールスペーサディスクをホイールハブ上へ、もしくはホイールハブのセンタリング部材上へ載せる際のホイールハブとホイールスペーサディスクの製造誤差を、補償することができる。したがって中心開口部の回りを一周する壁としてのホイールハブセンタリング部材は、ホイールセンタリングディスクの中心長手軸へ向かって、リムセンタリング部材がホイールスペーサディスクから出るように延びるのと同じ方向に、細くなっている。
【0021】
本発明によれば、ホイールハブ、本発明に係るホイールスペーサディスク及び自動車用のリムを有する配置が設けられており、その場合にホイールハブは少なくとも1つのセンタリング部材を有し、かつリムを固定するための複数のスタッドボルトを有し、ホイールスペーサディスクはホイールハブに対してセンタリングされており、リムはリムセンタリング部材によってホイールスペーサディスクに対してセンタリングされており、その場合にホイールスペーサディスクの複数のホイールボルト開口部がリムの複数のホイールボルト開口部に対して整合して方向づけされており、かつホイールハブの複数のスタッドボルトがそれぞれ少なくとも部分的に、ホイールスペーサディスクの複数のホイールボルト開口部内に配置されており、複数のシャフトナットがリムとホイールスペーサディスクをホイールハブに固定するために設けられており、複数のシャフトナットがホイールハブの複数のスタッドボルト上へそれぞれ螺合されており、シャフトナットがリムの複数のホイールボルト開口部を通って張り出しており、かつ複数のシャフトナットが段付き開口部の領域内で、少なくとも部分的に、ホイールスペーサディスクの段付き開口部のより大きい直径を有するセクション内へ張り出している。
【0022】
取り付けた状態において、ホイールハブの添接面がホイールスペーサディスクのホイールハブ添接面と添接している。さらにホイールスペーサディスクのリム添接面がリムの添接面と添接している。ホイールハブのスタッドボルトは、所定の長さを有している。ホイールハブのスタッドボルトは、ホイールスペーサディスクのホイールボルト開口部を通り抜けて、少なくともリムのホイールボルト開口部内へ張り出している。したがってホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿ってホイールスペーサディスクの厚みが増加するにつれて、リムのホイールボルト開口部内へのスタッドボルトの張り出しが減少する。したがって特に好ましくは、シャフトナットのシャフト長さは、複数のスタッドボルト上でのシャフトナットの充分なねじ係合が保証されるように見積もられる。充分なねじ係合のために、シャフトナットは段付き開口部の領域内で、少なくとも部分的に、ホイールスペーサディスクの段付き開口部の、より大きい直径で形成されているセクション内へ張り出す。
【0023】
本発明の展開において、複数のシャフトナットのシャフト長さは、ホイールスペーサディスクの厚みに依存することができる。
【0024】
ホイールスペーサディスクの厚みが増大するにつれて、ホイールハブからリムまでの間隔が増大する。複数のスタッドボルトはホイールハブに固定されているので、これらのスタッドボルトは、厚みが増大するにつれてますますホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って、かつホイールハブから離れる方向に、ホイールスペーサディスクのホイールボルト開口部によって包囲される。それにもかかわらず、複数のスタッドボルト上のシャフトナットの充分なねじ係合が保証されるようにするために、シャフトナットのシャフト長さは、より長く、したがってホイールスペーサディスクの厚みに従って、形成される。
【0025】
本発明の展開において、段付き孔の段高さは、ホイールスペーサディスクの厚みに依存することができる。
【0026】
本発明によれば、ホイールハブ、本発明に係るホイールスペーサディスク及び自動車用のリムを有する配置が設けられており、ホイールハブが少なくとも1つのセンタリング部材を有し、かつリムを固定するための複数のスタッドボルトを有しており、ホイールスペーサディスクがホイールハブに対してセンタリングされており、リムがリムセンタリング部材によってホイールスペーサディスクに対してセンタリングされており、ホイールスペーサディスクの複数のホイールボルト開口部がリムの複数のホイールボルト開口部に対して整合して方向づけされており、かつホイールハブのスタッドボルトがそれぞれ、ホイールスペーサディスクのホイールボルト開口部内に少なくとも部分的に配置されており、リムとホイールスペーサディスクをホイールハブに固定するために複数のシャフトナットが設けられており、シャフトナットがホイールハブのスタッドボルト上にそれぞれ螺合されており、スタッドボルトがスリーブを有しており、スリーブが、ホイールハブの添接面からホイールスペーサディスクのホイールボルト開口部内へ張り出しており、かつホイールスペーサディスクのホイールボルト開口部の一周する壁からスタッドボルトの外表面までの間隔を保証し、かつ、シャフトナットがリムのホイールボルト開口部を通って張り出し、シャフトナットがホイールボルト開口部の領域内で、少なくとも部分的に、ホイールスペーサディスクのホイールボルト開口部内へ張り出している。
【0027】
一実施形態において、各スタッドボルトはスリーブを有することができる。その場合にスリーブは、プラスチックから、あるいはプラスチックに似た、あるいはまたはその他の適切な材料から、形成することができる。スリーブは、スタッドボルト上へ取り付けられ、かつホイールスペーサディスクの複数のホイールボルト開口部の一周する壁からの距離を定める。ホイールスペーサディスクのホイールボルト開口部の一周する壁からスタッドボルトの外表面までの距離によって、シャフトナットがホイールスペーサディスクのホイールボルト開口部内へ少なくとも部分的に張り出すことが、保証されている。スリーブは、スタッドボルト上へ取り付けることができる。
【0028】
本発明の展開において、複数のホイールボルト開口部の一周する壁に対する複数のスタッドボルトの外表面の間隔は、少なくとも複数のシャフトナットの材厚に相当することができる。
【0029】
シャフトナットがスタッドボルト上に螺合されている場合に、シャフトナットがホイールスペーサディスクのホイールボルト開口部内へ張り出すことができるようにするために、ねじ込みプロセスtの間、スタッドボルトの外表面とホイールボルト開口部の一周する壁との間の間隔が、少なくともシャフトナットの材厚と同じ大きさであることが、保証されなければならない。
【0030】
本発明の展開において、スリーブはそれぞれ、ホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って、2mmと5mmの間にある厚みを有することができる。
【0031】
特に好ましくは、スリーブはそれぞれホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って2mmから5mmの厚みを有する。この厚みは特に、ホイールスペーサディスクのホイールボルト開口部をスタッドボルト上で、かつそれに伴って、スタッドボルト上に取り付けられているスリーブにおいて、センタリングが成功するために、重要である。
【0032】
本発明の他の利点と視点が、請求項から、かつ以下で図を用いて説明する、本発明の好ましい実施例の説明から、明らかにされる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1図1のホイールスペーサディスクを斜め上から示す斜視図である。
図2図1のホイールスペーサディスクを斜め下から示す斜視図である。
図3図1のホイールスペーサディスクを示す側面図である。
図4図1のホイールスペーサディスクを示す上面図である。
図5図1のホイールスペーサディスクを示す下面図である。
図6】ホイールハブ、リム及び図1のホイールスペーサディスクを有する配置を、部分的に破断して斜め上から示す斜視図である。
図7】ホイールハブ、リム及び図1のホイールスペーサディスクを有する、図6に示す配置を一部破断して示す側面図である。
図8】本発明の第2の実施形態に基づくホイールスペーサディスクを斜め下から示す斜視図である。
図9図8のホイールスペーサディスクを破断して示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1は、本発明の第1の実施形態に基づくホイールスペーサディスク10を斜め上から斜視図で示している。
【0035】
ホイールスペーサディスク10は、中心開口部102と5つのホイールボルト開口部104を有している。ホイールボルト開口部104は、それぞれ段付き開口部として形成されている。ホイールボルト開口部104は、より大きい直径を有する第1のセクション1040とより小さい直径を有する第2のセクション1042とを有している。さらに5つのホイールボルト開口部104が、ホイールスペーサディスク10の外径と中心開口部102の直径との間に位置する直径上に位置している。
【0036】
さらに、ホイールハブセンタリング部材106が設けられており、それが、図1に示すホイールスペーサディスク10の、図3に示す中心長手軸Aに沿って配置されている。ホイールハブセンタリング部材106も、リムセンタリング部材108も、少なくとも部分的に、中心開口部102の一周する壁から延びている。
【0037】
もっと正確には、ホイールハブセンタリング部材106が、中心開口部102の一周する壁から形成されており、かつホイールハブセンタリング面1060を有している。ホイールハブセンタリング面1060は、ホイールスペーサディスク10をホイールハブ20の図示されないセンタリング部材202上に取り付ける場合に、誤差、特に製造誤差を補償するために、やや円錐状に形成することができる。ホイールハブセンタリング面1060に、ホイールスペーサディスク10の中心長手軸Aに対して円錐状に延びる、ホイールハブセンタリング部材106の面1062が連続している。
【0038】
さらに、リム添接面100からリムセンタリング部材108が延びている。その場合にリムセンタリング部材108のリムセンタリング面1080が円錐状であるので、製造誤差を補償すること、及び図示されないリム30をホイールスペーサディスク10上にセンタリングすることが可能である。さらにリム添接面100から、リムセンタリング面1080に対して円錐状に延びる、リムセンタリング部材108の面1082が設けられている。
【0039】
図2は、本発明の第1の実施形態に基づくホイールスペーサディスク10を斜め下から斜視図で示している。図2は、図1においてすでに図示され、かつ説明された特徴を、大体において示している。図1に比較して、図2は、ホイールハブ添接面101を示しており、これは、取り付けられた状態において、図示されないホイールハブ20に添接する;これについては図6と7を参照。さらに図2において、中心開口部102、5つのホイールボルト開口部104、ホイールハブセンタリング面1060と面1062を有するホイールハブセンタリング部材106が認識される。
【0040】
図3は、本発明の第1の実施形態に基づくホイールスペーサディスク10の側面図を示している。図3は、図1と2においてすでに図示され、かつ説明されている特徴を大体において示している。リムセンタリング部材108、リム添接面100、ホイールハブ添接面101及び中心長手軸Aが示されている。さらに、リムセンタリング部材108のリムセンタリング面1080と面1082が見られる。
【0041】
図4は、本発明の第1の実施形態に基づくホイールスペーサディスク10の上面図を示している。図4は、図1から3においてすでに図示され、かつ説明されている特徴を大体において示している。リム添接面100、中心開口部102及び段付き開口部の形式の5つのホイールボルト開口部104が示されている。その場合にホイールボルト開口部104の、より小さい直径を有する第2のセクション1042に対する、より大きい直径を有する第1のセクション1040の直径差が見られる。上面図で示されるリムセンタリング部材108は、一周するリムセンタリング面1080も、リムセンタリング部材108の面1082も示している。
【0042】
図5は、本発明の第1の実施形態に基づくホイールスペーサディスク10の下面図を示している。図5は、図1から4においてすでに図示され、かつ説明されている特徴を、大体において示している。ホイールハブ添接面101、中心開口部102及び段付き開口部として形成されている5つのホイールボルト開口部104が示されている。その場合に、図に示す下面図において、ホイールボルト開口部104の、より小さい直径を有する第2のセクション1042のみが見られる。さらに、ホイールハブセンタリング面1060と面1062とを有するホイールハブセンタリング部材106が示されている。
【0043】
図6は、ホイールハブ20、リム30及び本発明の第1の実施形態に基づくホイールスペーサディスク10を有する配置を斜め上から部分的に斜視図で示している。ホイールスペーサディスク10は、ホイールハブ20とリム30の間に位置し、かつホイールハブ20にも、リム30にも添接している。リム30は、複数のシャフトナット40によってホイールハブ20のスタッドボルト200に固定されているので、ホイールスペーサディスク10がリム30とホイールハブ20の間に挟持されている。図6の部分表示には、本来5つのシャフトナット40のうち3つのシャフトナット40と破断された1つのシャフトナット40が示されている。ホイールスペーサディスク10がホイールハブ20のセンタリング部材202に対してセンタリングされていることが、認識される。というのは、ホイールハブセンタリング面1060がホイールハブ20のセンタリング部材202に添接しているからである。リム30は、ホイールスペーサディスク10のリムセンタリング部材108においてホイールスペーサディスク10に対してセンタリングされている。というのは、リムセンタリング面1080がリム30のセンタリング面300に添接しているからである。
【0044】
図7は、ホイールハブ20、リム30及び本発明の第1の実施形態に基づくホイールスペーサディスク10を有する、図6に示す配置の一部を破断して側面図で示している。図7は、図6にすでに図示され、かつ説明されている特徴を、大体において示している。
【0045】
図8は、本発明の第2の実施形態に基づくホイールスペーサディスク400を斜め下から斜視図で示している。ホイールスペーサディスク400は、2つに分けて形成されており、ディスクリング402とディスクセンタリング部材404を有している。
【0046】
ディスクリング402には、全部で6つのホイールボルト開口部406、408が設けられており、4つのホイールボルト開口部406は、円形の横断面を有する段付き孔として、そして2つのホイールボルト開口部408は、湾曲した長孔の形式の段付き孔として形成されている。ホイールボルト開口部406、408は、リムとホイールハブの種々の穴形状が、同じ1つのホイールリング402に含まれるように、形成され、かつ配置されている。そのほかにおいて、段付き孔は、図1から8の第1の実施形態を用いて説明したように、形成されている。
【0047】
ディスクセンタリング部材404は、図8においては認識できない係止部材によって、ディスクリング402の中心開口部内に固定されており、かつホイールハブセンタリング面とリムセンタリング面とを有している。ディスクセンタリング部材404を交換することによって、様々なホイールハブ直径とリム開口部直径を有することができる。ディスクセンタリング部材404は、たとえばプラスチックからなることができる。
【0048】
図9は、図8のホイールスペーサディスク400を破断して側面図で示している。ディスクセンタリング部材404は、係止アーム414によってディスクリング402に固定されている。そのために係止アーム414の自由端部に設けられた係止突片が、ディスクリング402の中心開口部内の一周する溝内へ嵌入する。ディスクセンタリング部材404には、リムセンタリング面410とホイールハブセンタリング面412も認識される。 リムセンタリング面410もホイールハブセンタリング面412もやや円錐形状にすることができるので、リムとホイールハブの誤差を補償して、確実なセンタリングを保証するために、リムセンタリング面410とホイールハブセンタリング面412は図9の表示において上方へ向かって拡幅している。
なお、本発明の実施形態の態様として、以下に示すものがある。
[態様1]
自動車用のホイールスペーサディスクであって、
-複数のホイールボルト開口部を有し、
-ホイールスペーサディスクに対してリムをセンタリングするためのリムセンタリング部材を有し、かつ
-ホイールハブに対してホイールスペーサディスクをセンタリングするためのホイールハブセンタリング部材を有する、
ものにおいて、
前記複数のホイールボルト開口部がそれぞれ、シャフトナットをそれぞれ部分的に収容するための段付き開口部として形成されており、前記段付き開口部のより大きい直径を有するセクションが、前記ホイールスペーサディスクの、前記リムセンタリング部材が配置されている側に配置されている、
ことを特徴とするホイールスペーサディスク。
[態様2]
前記ホイールスペーサディスクが、前記ホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って、15mmより小さく、特に2mm、特に3mm、5mm、8mm又は10mm、特に2mmと15mmの間の厚みを有している、ことを特徴とする態様1に記載のホイールスペーサディスク。
[態様3]
前記段付き開口部の、より小さい直径を有するセクションが、ホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って、2mmと15mmの間の厚みを有している、ことを特徴とする態様1又は2に記載のホイールスペーサディスク。
[態様4]
前記段付き開口部の、より小さい直径を有するセクションが、前記段付き開口部の、より大きい直径を有するセクションに対して、前記シャフトナットの2倍の材厚に相当する、直径差を有している、ことを特徴とする態様1から3の少なくとも一態様に記載のホイールスペーサディスク。
[態様5]
前記リムセンタリング部材と前記ホイールハブセンタリング部材が、それぞれホイールスペーサディスクと一体的に形成されている、ことを特徴とする態様1から4の少なくとも一態様に記載のホイールスペーサディスク。
[態様6]
前記リムセンタリング部材と前記ホイールハブセンタリング部材が、別体の構成部分として、特にリング形状の構成部分として、形成されている、ことを特徴とする態様1から4の少なくとも一態様に記載のホイールスペーサディスク。
[態様7]
前記リムセンタリング部材が、前記ホイールスペーサディスクの中心開口部の周まわりを一周して形成されており、かつ前記ホイールスペーサディスクから前記ホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って出るように延びている、ことを特徴とする態様1から6の少なくとも一態様に記載のホイールスペーサディスク。
[態様8]
前記ホイールハブセンタリング部材が、前記中心開口部の回りを一周する壁として形成されている、ことを特徴とする態様1から7の少なくとも一態様に記載のホイールスペーサディスク。
[態様9]
すべてのホイールボルト開口部が、前記シャフトナットを部分的に収容するための段付き開口部として形成されている、ことを特徴とする態様1から8の少なくとも一態様に記載のホイールスペーサディスク。
[態様10]
ホイールハブ、態様1から9の少なくとも一態様に記載のホイールスペーサディスク、及び自動車用のリムを有する配置であって、
-前記ホイールハブが、少なくとも1つのセンタリング部材を有し、かつリムを固定するための複数のスタッドボルトを有しており、
-前記ホイールスペーサディスクが、前記ホイールハブに対してセンタリングされており、
-前記リムが、前記リムセンタリング部材によって、前記ホイールスペーサディスクに対してセンタリングされており、
-前記ホイールスペーサディスクの複数のホイールボルト開口部が、前記リムの複数のホイールボルト開口部に対して整合して方向づけされており、かつ前記ホイールハブの複数のスタッドボルトが、それぞれ少なくとも部分的に、前記ホイールスペーサディスクの複数のホイールボルト開口部内に配置されており、
-前記リムと前記ホイールスペーサディスクとを前記ホイールハブ上に固定するために、複数のシャフトナットが設けられており、
-前記複数のシャフトナットが前記ホイールハブの複数のスタッドボルト上にそれぞれ螺合されている、
ものにおいて、
前記シャフトナットが、前記リムの複数のボルト開口部を通して張り出しており、かつ
前記複数のシャフトナットが、段付き開口部の領域内で少なくとも部分的に、前記ホイールスペーサディスクの段付き開口部の、より大きい直径を有するセクション内へ張り出している、
ことを特徴とする配置。
[態様11]
前記複数のシャフトナットのシャフト長さが、ホイールスペーサディスクの厚みに依存している、ことを特徴とする態様10に記載の配置。
[態様12]
段付き孔の段高さが、前記ホイールスペーサディスクの厚みに依存している、ことを特徴とする態様10又は11に記載の配置。
[態様13]
ホイールハブ、ホイールスペーサディスク及び自動車用のリムを有する配置であって、
-前記ホイールハブが少なくとも1つのセンタリング部材を有し、かつ前記リムを固定するための複数のスタッドボルトを有しており、
-前記ホイールスペーサディスクが、前記ホイールハブに対してセンタリングされており、
-前記リムが、リムセンタリング部材によって、前記ホイールスペーサディスクに対してセンタリングされており、
-前記ホイールスペーサディスクの複数のホイールボルト開口部が、前記リムの複数のホイールボルト開口部に対して整合して方向づけされており、かつ前記ホイールハブの複数のスタッドボルトが、それぞれ少なくとも部分的に、前記ホイールスペーサディスクの複数のホイールボルト開口部内に配置されており、かつ
-前記リムと前記ホイールスペーサディスクとを前記ホイールハブ上に固定するために、複数のシャフトナットが設けられており、
-前記複数のシャフトナットが前記ホイールハブの複数のスタッドボルト上にそれぞれ螺合されている、
ものにおいて、
スタッドボルトにスリーブが設けられており、前記スリーブが前記ホイールハブの添接面から前記ホイールスペーサディスクの前記ホイールボルト開口部内へ張り出しており、かつ前記ホイールスペーサディスクの前記ホイールボルト開口部の一周する壁に対するスタッドボルトの外表面の間隔を保証し、かつ
前記シャフトナットが、前記リムのホイールボルト開口部を通して張り出しており、前記シャフトナットが、前記ホイールボルト開口部の領域内で少なくとも部分的に、前記ホイールスペーサディスクのホイールボルト開口部内へ張り出している、
ことを特徴とする配置。
[態様14]
それぞれスリーブが、各スタッドボルト上へ取り付けられている、ことを特徴とする態様13に記載の配置。
[態様15]
前記ホイールボルト開口部の前記一周する壁からスタッドボルトの外表面までの間隔が、少なくとも前記シャフトナットの材厚に相当する、ことを特徴とする態様13又は14に記載の配置。
[態様16]
前記スリーブが、前記ホイールスペーサディスクの中心長手軸に沿って、2mmと5mmの間の厚みを有している、ことを特徴とする態様13、14又は15に記載の配置。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9