(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】コンベヤおよび前記コンベヤを備えるパッケージング装置
(51)【国際特許分類】
B65G 17/08 20060101AFI20240805BHJP
B65G 17/38 20060101ALI20240805BHJP
B65G 17/24 20060101ALI20240805BHJP
【FI】
B65G17/08
B65G17/38 E
B65G17/24 C
(21)【出願番号】P 2021549271
(86)(22)【出願日】2020-03-17
(86)【国際出願番号】 EP2020057301
(87)【国際公開番号】W WO2020187914
(87)【国際公開日】2020-09-24
【審査請求日】2023-03-15
(32)【優先日】2019-03-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】518304362
【氏名又は名称】クライオバック・エル・エル・シー
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベネデッティ,ジュリオ
(72)【発明者】
【氏名】ナジック,ハリス
【審査官】板澤 敏明
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2014/029855(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2010/0077705(US,A1)
【文献】特開昭64-043408(JP,A)
【文献】実開昭64-029325(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 17/00-17/48
B65G 47/80
B65G 47/22-47/32
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンベヤ(1)であって、
-支持フレーム(3)と、
-平面動作路(2a)上の前進方向(A)に沿って、少なくとも1つの物品(P)を移動させるように構成され、支持フレーム(3)によって担持されるコンベヤベルト(2)であって、前記コンベヤベルト(2)は、
-ベルト本体(13)と、
-ベルト本体(13)に結合され、ベルト本体(13)に対して回転するように構成された少なくとも1つの回転部(12)と、
を備え、
-回転部(12)は、前記物品(P)を受け入れるように構成された上面(15)を有し、
-回転部(12)は、前進方向(A)に沿った物品(P)の移動中に、ベルト本体(13)に対して、少なくとも2つの角度的にオフセットされた位置の間で回転するように構成され、
-回転部(12)は、前記上面(15)に対向する回転部(12)の底面(55)から出現する少なくとも1つの駆動ピース(26;26a,26b,26c,26d)を備える、コンベヤベルト(2)と、
-支持フレーム(3)によって担持される制御機構(100)であって、制御機構は、前記少なくとも1つの駆動ピース(26;26a,26b,26c,26d)に作用するように構成され、前記前進方向(A)に沿ったベルト本体(13)の変位に続いて、前記2つの角度的にオフセットされた位置の間で回転部(12)を回転させる、制御機構(100)と、
を備え、
制御機構(100)は、コンベヤベルト(2)の動作路(2a)に平行な平面上に展開し
、動作路に沿って延在する少なくとも1つのガイド(101;102,103)を備え、前記ガイド(101)は、前記前進方向(A)に沿ったベルト本体(13)の変位中
に動作路に沿って少なくとも1つの駆動ピース(26;26a,26b,26c,26d)を駆動して物品(P)を回転させるように構成され、
少なくとも1つのガイド(101;102,103)は、前進方向(A)に垂直な方向に
沿い、前進方向(A)に平
行な同じガイドの縦方向延長部(101
L)の0.75倍より大きい横方向延長部(101
T)を示すという事実によって特徴付けられる、コンベヤ(1)。
【請求項2】
少なくとも1つのガイド(101;102,103)の横方向延長部(101
T)と縦方向延長部(101
L)との比は、1.1~1.5の間に含まれる、請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項3】
制御機構(100)の少なくとも1つのガイド(101;102,103)は、前記駆動ピース(26)に作用し、前記前進方向(A)に沿ったベルト本体(13)の所定の変位に続いて、回転部(12)を90°またはその倍数まで回転させるように構成される、請求項1または2に記載のコンベヤ。
【請求項4】
回転部(12)は、前進方向(A)に対して垂
直な所定の横方向サイズを示し、
ガイド(101)の横方向延長部(101
T)は、回転部(12)の所定の横方向サイズの実質的に半分であるか、あるいは、
ガイド(101)の縦方向延長部(101
L)と、回転部(12)の横方向サイズとの比は、0.4~0.2の間に含まれ;
さらに、少なくとも1つのガイド(101;102,103)の動作経路が、少なくとも経路の路に対して、湾曲した輪郭を示す、請求項1から3のいずれか一項に記載のコンベヤ。
【請求項5】
制御機構(100)はさらに、コンベヤベルト(2)の動作路(2a)に平行な平面上に展開し、それぞれ
の動作路に沿って延在する少なくとも1つの補助ガイド(104;105,106)を備え、補助ガイド(104;105,106)は、前進方向(A)に対して平
行で、前進方向(A)に対して垂
直な同じガイドの横方向延長部(104
T)よりも大きい、縦方向延長部(104
L)を示し、
少なくとも駆動ピースは、
-回転部(12)の底面(55)から出現する少なくとも第1駆動ピース(26a)であって、少なくとも1つのガイド(101;102,103)は、前記前進方向(A)に沿ったベルト本体(13)の変位に続いて、
少なくとも1つのガイド(101;102,103)の動作経路に沿って第1駆動ピース(26a)を駆動し、物品(P)を回転させるように構成される、第1駆動ピース(26a)と、
-第1駆動ピース(26a)から少なくとも90°離れて配置され、回転部(12)の底面(55)から出現する少なくとも第2駆動ピース(26b)であって、前記少なくとも1つの補助ガイド(104;105,106)は、前記前進方向(A)に沿ったベルト本体(13)の変位中に、
前記少なくとも1つの補助ガイド(104;105,106)それぞれ
の動作経路に沿って第2駆動ピース(26b)を駆動し、物品(P)を回転させるように構成された、第2駆動ピース(26b)と、
を含む、請求項
4に記載のコンベヤ。
【請求項6】
制御機構(100)は、第1駆動ピース(26a)が前記少なくとも1つのガイド(101;102,103)に係合する前に、少なくとも1つの補助ガイド(104;105,106)が第2駆動ピース(26b)に係合するように構成される、請求項5に記載のコンベヤ。
【請求項7】
少なくとも1つの補助ガイド(104;105,106)の縦方向延長部(104
L)と、横方向延長部(104
T)との比は、1.5よりも大きく;および/または、
少なくとも1つの補助ガイド(104;105,106)の縦方向延長部(104
L)と、回転部(12)の横方向サイズとの比は、0.8~1.2の間に含まれ;
任意選択的には、少なくとも1つの補助ガイド(104;105,106)の縦方向延長部(104
L)は、回転部(12)の横方向サイズに等しい、
請求項5または6に記載のコンベヤ。
【請求項8】
少なくとも1つの補助ガイド(104;105,106)は、少なくとも1つのガイド(101;102,103)とは別個であり離間しており、
少なくとも1つの補助ガイド(104;105,106)は、前進方向(A)に垂直な方向と、前進方向(A)に平行な方向との両方で、少なくとも1つのガイド(101;102,103)から離間している、請求項5~7のいずれか一項に記載のコンベヤ。
【請求項9】
ベルト本体は、縦方向に隣接する2つの横方向半体を表し、少なくとも1つのガイド(101;102,103)は、ベルト本体(13)の2つの横方向半体のうちの一方の下に延在する一方、少なくとも1つの補助ガイド(104;105,106)は、ベルト本体(13)の2つの横方向半体のうちの他方の下に延在する、請求項5~8のいずれか一項に記載のコンベヤ。
【請求項10】
少なくとも1つの補助ガイド(104;105,106)のそれぞれ
の動作経路は、少なくとも前記経路の路に対して、湾曲した輪郭を画定し、
少なくとも1つのガイド(101;102,103)
の動作経路の湾曲した輪郭は、ベルト本体(13)の側縁に向かって配向された所定の凹面を有し;
少なくとも1つの補助ガイド(104;105,106)のそれぞれの動作経路の湾曲した輪郭は、ベルト本体(13)の同じ側縁に向けられたそれぞれの凹面を有する、
請求項5~9のいずれか一項に記載のコンベヤ。
【請求項11】
前記制御機構(100)の少なくとも1つのガイドは、
-第1動作経路に沿って延在する少なくとも1つの第1ガイド(102)と、
-第2動作経路に沿って延在する少なくとも第2ガイド(103)と、
を備え、
前記第1および第2ガイド(102,103)のおのおのは、同じ側に向けられた凹面を有する湾曲した輪郭を示し、
第1
ガイド(102)の第1動作経路および第2ガイド
(103)の第2動作経路は、共通の終点で接合し、前進方向(A)に対して垂直な方向に対して実質的に対称であり;
前記制御機構(100)の少なくとも1つの補助ガイドは、
-第1動作経路に沿って延在する少なくとも1つの第1補助ガイド(105)と、
-第2動作経路に沿って延在する少なくとも第2補助ガイド(106)と、
を備え、
第1補助ガイドの第1動作経路は、第2補助ガイドの第2動作経路と交差し、
回転部(12)は、一方が他方から90°離れて配置され、かつ回転部(12)の底面(55)から出現する4つの駆動ピース(26a,26b,26c,26d)を備え、
4つの駆動ピースのそれぞれは、
-第1ガイド(102)、
-第2ガイド(103)、
-第1補助ガイド(105)、
-第2補助ガイド(106)
のうちのガイドの1つと協働するように構成され、
ベルト本体(13)が前記前進方向(A)に沿って変位する間、第1および第2ガイド(102,103)は、第1および第2補助ガイド(105,106)とともに、回転部(12)の4つの駆動ピース(26a,26b,26c,26d)と協働して、この駆動ピースを回転させるように構成される、
請求項
5~10のいずれか一項に記載のコンベヤ。
【請求項12】
ベルト本体(13)は、回転部(12)の上面(15)と整列して位置する上面(14)を有し;
ベルト本体(13)は、回転部(12)を受け入れるように構成された開口部(16)を有し、ベルト本体開口部は、回転部(12)の周縁部として成形される、
請求項1~11のいずれか一項に記載のコンベヤ。
【請求項13】
フレーム(3)は、第1および第2対向縦方向端部(1a,1b)に沿って延在し、フレーム(3)は、コンベヤ(1)の前記第1および第2縦方向端部のおのおのにおいて旋回アセンブリ(7)を支持し、コンベヤベルト(2)は、2つの旋回アセンブリ(7)の周りに係合され、閉ループにしたがって構成され、それによってエンドレスコンベヤベルト(2)を形成し、
旋回アセンブリ(7)の少なくとも1つは、モータ(8)から回転力を受け取り、それをコンベヤベルト(2)の前進運動に変えるためにモータ(8)に接続され;
さらに、各旋回アセンブリ(7)は、
-コンベヤベルト(2)の底面(55)と係合する少なくとも1つのスプロケット(10)を動かす回転シャフト(9)と、
-コンベヤベルト(2)の中央ゾーンを支持するように設計および配置された1つまたは複数の中央支持ディスク(11)と、
を備える、
請求項1~12のいずれか一項に記載のコンベヤ。
【請求項14】
制御機構(100)は、
-コンベヤベルト(2)の動作路(2a)に平行なベースプレート(120)と、
-第1および第2ガイド、および/または第1および第2補助ガイドを形成する側面を有する、ベースプレート(120)から出現する縦方向に隣接する複数のブロック(122,123,124,125,126)と、
-1つの縦方向に隣接するブロックと協働し、制御機構(100)と相互作用するピース(26)の軌道を逸脱するように選択的に機能する1つまたは複数の作動要素(130,135)と、
を備え、
前記作動要素または前記作動要素(130,135)のおのおのは、少なくとも、
-少なくとも1つの駆動ピース(26;26a,26b,26c,26d)の妨げられない通過を可能にするように構成された1つの下方位置と、
-少なくとも1つの駆動ピース(26;26a,26b,26c,26d)に接触し、駆動ピースをそれぞれのガイド上に向けるように構成された1つの上方位置と、
の間で、コンベヤベルト(2)の動作路(2a)に垂直な方向に沿って移動可能である、請求項11に記載のコンベヤ。
【請求項15】
制御機構(100)は、
-支持フレーム(3)に対して相対的に移動可能であり、少なくとも1つの駆動ピース(26;26a,26b,26c,26d)を前記第1および第2補助ガイドの1つの内に案内するように構成された少なくとも1つの摺動ブロック(140)と、
-任意選択的に、支持フレーム(3)に対して相対的に移動可能であり、少なくとも1つの駆動ピース(26;26a,26b,26c,26d)を別の補助ガイド内に案内するように構成された別の摺動ブロック(145)と、
を備え、
摺動ブロック(140)、または、前記摺動ブロック(140,145)のおのおのは、コンベヤベルト(2)の動作路(2a)に平行であり、少なくとも、
-摺動ブロックが少なくとも1つの駆動ピース(26;26a,26b,26c,26d)の妨げられない通過を可能にする1つの非作動位置と、
-摺動ブロックが少なくとも1つの駆動ピース(26;26a,26b,26c,26d)をそれぞれの補助ガイド内に導く1つの作動位置と、
の間で前進方向(A)に対して垂直であり、かつ水平方向に沿って移動可能である、請求項11または14に記載のコンベヤ。
【請求項16】
請求項1~15のいずれか一項に記載のコンベヤ(1)と、
密封フィルムを、パッケージされる物品に貼付するように構成された少なくとも1つの密封ステーション(201)と、
を備えるパッケージング装置(200)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンベヤおよび、動作経路に沿ってパッケージされる製品および/またはパッケージされた製品を輸送するために、上述のコンベヤを使用する、製品をパッケージするための装置に関する。本発明は、たとえば様々な種類の物品、特に食品タイプの製品の真空包装または制御雰囲気包装などの物品の輸送および包装に特定の用途を見出すことができる。
【背景技術】
【0002】
コンベヤは、製品をある位置から別の位置に移送するために使用されることができる。たとえば、パッケージングの分野では、製品をパッケージング機に輸送するため、および/または、パッケージされた製品をパッケージング機から移送するために、コンベヤが使用されることができる。場合によっては、物品を搬送することに加えて、パッケージング前、パッケージング中、またはパッケージング後に物品を再配向することが望ましい。
【0003】
米国特許出願公開第2009/0039592号明細書は、回転可能な機器を具備するテーブルを備える製品配向装置を開示している。テーブルはまた、実質的に同一の球状ローラのアレイを有し、各球状ローラは、製品とテーブル表面との接触に適合している。回転機器の回転により、製品はコンベヤベルト上で反対方向に回転される。これは、回転可能な機器の回転が、球状ローラの回転に変換され、これが製品の回転に変換されるためである。
【0004】
英国特許出願公開第2203402号明細書は、エンドレスコンベヤが、等距離の可撓性ターンテーブルのセットを支持する製造ラインにおいて紙シートのスタックを輸送するための装置を開示している。連続式ターンテーブルは、連続して入ってくるスタックを受け取り、ターンされたスタックがそれぞれのターンテーブルから剥がされる前に90°回転させる。
【0005】
米国特許第6,520,314号明細書は、パンの塊など、パッケージ化された焼かれた食品を前進させ、装填のためにパッケージを位置決めするためのパターニング装置を開示している。装置は、水平に配置された上部階を有するエンドレスコンベヤと、コンベヤに沿って間隔を置いて配置された一連のターナアセンブリとを含む。各ターナアセンブリは、1つまたは複数のパッケージを受け入れる。ターナアセンブリは、受け取ったパッケージを回転させながら、縦方向の搬送、および縦方向に対する横方向の移動も達成するように適合される。
【0006】
上記の装置は、故障の可能性が比較的高い。他の欠点は、そのような装置は非常に複雑であり、清掃が困難であり、信頼性が低く、製造に費用がかかり、面倒であることである。
【0007】
国際公開第2014/029855号は、ベルトに一体化された回転部を有するコンベヤベルトを開示している。回転部は複数のサブ要素を備え、そのおのおのは回転部の表面の一部を形成し、それによって、回転部は屈曲可能となり、ベルトの非直線経路に適合することができる。
【0008】
この最後の解決策は、製品を回転させるための効率的なシステムを提供し、オペレータがパッケージのいずれかを手動で回転させる必要性を排除するが、本出願人はさらなる改善領域を特定した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【文献】米国特許出願公開第2009/0039592号明細書
【文献】英国特許出願公開第2203402号明細書
【文献】米国特許第6,520,314号明細書
【文献】国際公開第2014/029855号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
特に、本発明の目的は、物品を回転させる能力を有するが、より高い動作信頼性によって特徴付けられるコンベヤを提供することである。
【0011】
本発明のさらなる目的は、組立が容易であり、同時に回転部を形成するサブ要素間の安定した接続を確実にするモジュール式回転部を有するコンベヤを提供することである。
【0012】
追加の目的は、回転部の制御された回転を引き起こすように設計された作動システムを備えたコンベヤを提供することであり、これはコンパクトな設計であり、高い作動力を必要とせずに回転部を回転させることができる。
【課題を解決するための手段】
【0013】
第1の態様は、
非直線経路に沿って配置されるように構成されたベルト本体(13)と、
ベルト本体(13)に結合され、ベルト本体(13)に対して回転するように構成された少なくとも1つの回転部(12)と、
を備え、
回転部(12)は、複数のサブ要素(17)を備え、前記サブ要素のおのおのは、隣接するサブ要素に回転可能に接続され、
-上面(17a)と、
-底面(17b)と、
-各サブ要素の上面と下面との間に延在する第1対向側部(17c)と、
-各サブ要素の上面と下面との間に延在する第2対向側部(17d)と、
を備え、
サブ要素(17)のおのおのはさらに、
-第1対向側部(17c)のおのおのにおける1つまたは複数の第1環状機構(19)と、
-各第2対向側部(17d)における1つまたは複数の第2環状機構(20)と、
を備え、
サブ要素の第1環状機構(19)は、第1環状機構(19)と、または隣接するサブ要素の第2環状機構(20)と嵌合して、2つの隣接するサブ要素の間に配置され回転軸線に沿って延在する結合座(21)を形成し、
少なくとも1つのピン(22)は、2つの隣接するサブ要素(17)を回転可能に接続するために、2つの隣接するサブ要素の間に形成された前記結合座(21)に挿入される、コンベヤベルト(2)に関するものである。
【0014】
前述の態様にしたがう第2の態様において、各サブ要素(17)は、それぞれの第1側部(17c)のおのおのから出現する複数の第1環状機構(19)と、同じサブ要素のそれぞれの第2側部(17d)のおのおのから出現する複数の第2環状機構(20)と、を備える。
【0015】
前述の態様のうちのいずれかにしたがう第3の態様において、前記サブ要素(17)のおのおのは、2つの第1対向側部(17c)および2つの第2対向側部(17d)によって画定される4つの側部を有し、前記サブ要素のおのおのについて、
-同じ第1側部(17c)から出現する第1環状機構(19)は、それぞれの回転軸線に沿って同軸に整列され、
-同じ第2側部(17d)から出現する第2環状機構(20)は、それぞれの回転軸線に沿って同軸に整列される。
【0016】
前述の態様のうちのいずれかにしたがう第4の態様において、同じ第2側部(17d)から出現する第2環状機構(20)は、隣接する第1側部(17c)から出現する第1環状機構(19)に対して垂直である。
【0017】
前述の態様のうちのいずれかにしたがう第5の態様において、前記サブ要素(17)のおのおのは、前記第1および第2側部(17c,17d)の少なくとも一方のための少なくとも1つのロック突起(25)を備え、前記ロック部(25)は、前記第1および第2側部(17c,17d)の少なくとも一方に平行に延在する。
【0018】
前述の態様の第6の態様において、前記ロック突起(25)は、第1または第2環状機構(19,20)によって画定される回転軸線に平行に延在する。
【0019】
前述の態様のうちのいずれかにしたがう第7の態様において、前記複数の各サブ要素(17)は、少なくとも1つの縦方向に隣接するサブ要素および少なくとも1つの横方向に隣接するサブ要素と結合される。
【0020】
前述の態様のうちのいずれかにしたがう第8の態様において、各サブ要素(17)は、少なくとも2つの軸線方向停止部(24)を備え、各軸線方向停止部(24)は、2つの隣接するサブ要素(17)の間に形成された結合座に挿入されるピン(22)の軸線方向当接を画定する。
【0021】
前述の態様にしたがう第9の態様において、各軸線方向停止部(24)は、第1環状機構のうちの1つによって、または第1側部によって、または1つの第1側部が第2側部のうちの1つと出会うサブ要素のコーナ領域によって構造的に担持される。
【0022】
前述の態様のうちのいずれかにしたがう第10の態様において、各サブ要素(17)は、網状構造を有する四辺角柱形中心体を含む。
【0023】
前述の態様にしたがう第11の態様において、中心体は、サブ要素(17)の底面(17b)および上面(17a)と流体連通する複数の貫通路を有する。
【0024】
前述の態様のうちのいずれかにしたがう第12の態様において、サブ要素の第1環状機構(19)は、隣接するサブ要素の第2環状機構(20)と嵌合して、2つの隣接するサブ要素間に配置され、回転軸線に沿って延在する結合座(21)を形成する。
【0025】
前述の態様のうちのいずれかにしたがう第13の態様において、前記サブ要素のおのおのにおいて、
-各第1側部(17c)から出現する第1環状機構(19)は、各第2側部(17d)から出現する第2環状機構(20)の数よりも1つ多く、
-各第1側部(17c)から出現する第1環状機構(19)は、第1対向側部(17c)から出現する第1環状機構(19)の数に等しく、
-各第2側部(17d)から出現する第2環状機構(20)は、第2対向側部(17d)から出現する第2環状機構(20)の数と等しい。
【0026】
前述の態様のうちのいずれかにしたがう第14の態様において、前記サブ要素(17)のおのおのが、前記第1対向側部(17c)のおのおのに1つずつ、2つのロック突起(25)を備え、各ロック突起(25)は、それぞれの第1側部(17c)に平行に、同じサブ要素(17)の他方のロック突起(25)の方向の反対方向にしたがって延在する。
【0027】
前述の態様の第15の態様において、前記突起(25)のおのおのは、同じ側部の第1環状機構(19)によって画定される回転軸線に平行に延在する。
【0028】
第14または第15の態様にしたがう第16の態様において、前記サブ要素(17)のおのおのにおいて、
-1つの第1側部(17c)から出現する第1環状機構(19)は、1つのそれぞれのロック突起(25)を担持する末端第1環状機構を備え、ロック突起(25)は、末端第1環状機構に対して横方向に、かつ同じ第1側部の第1環状機構から離れるように延在し、
-第1対向側部(17c)から出現する第1環状機構(19)は、1つのそれぞれのロック突起(25)を担持する他の末端第1環状機構を備え、ロック突起(25)は、他の末端第1環状機構に対して横方向に、かつ同じ第1側部の第1環状機構から離れるように延在し、
-前記ロック突起(25)は、互いに実質的に平行に、それぞれの末端第1環状機構から反対方向に延在する。
【0029】
前述の態様のいずれかにしたがう第17の態様において、前記複数の各サブ要素(17)は、第1結合モードまたは第2結合モードのいずれかにしたがって、少なくとも2つの隣接するサブ要素に結合され、
サブ要素が第1結合モードにある場合、前記サブ要素は、
-縦方向に隣接するサブ要素と結合され、サブ要素の第1環状機構(19)は、縦方向に隣接するサブ要素の第2環状機構(20)と嵌合して、サブ要素と、縦方向に隣接するサブ要素との間に延在する1つの横方向結合座を形成し、
-横方向に隣接するサブ要素と結合され、サブ要素の第2環状機構(20)は、横方向に隣接するサブ要素の第1環状機構(19)と嵌合して、サブ要素と、横方向に隣接するサブ要素との間に延在する1つの縦方向結合座を形成するか、
または、サブ要素が第2結合モードにある場合、前記サブ要素は、
-縦方向に隣接するサブ要素と結合され、サブ要素の第2環状機構(20)は、縦方向に隣接するサブ要素の第1環状機構(19)と嵌合して、サブ要素と、縦方向に隣接するサブ要素との間に延在する1つの横方向結合座を形成し、
-横方向に隣接するサブ要素と結合され、サブ要素の第1環状機構(19)は、横方向に隣接するサブ要素の第2環状機構(20)と嵌合して、サブ要素と、横方向に隣接するサブ要素との間に延在する1つの縦方向結合座を形成する。
【0030】
前述の態様にしたがう第18の態様において、前記少なくとも1つのピン(22)は、前記横方向結合座のおのおのに挿入される少なくとも1つの横方向ピンと、前記縦方向結合座のおのおのに挿入される少なくとも1つの縦方向ピンとを備える。
【0031】
態様第17または第18にしたがう第19の態様において、コンベヤベルトは、第1結合モードにある複数のサブ要素と、第2結合モードにある複数のサブ要素とを備え、第1結合モードにあるサブ要素は、第2結合モードにあるサブ要素と、縦方向および横方向に互い違いになっている。
【0032】
態様第17または第18または第19にしたがう第20の態様において、縦方向に整列されたサブ要素は、同軸線の縦方向結合座を表すサブ要素の線を形成し、横方向に整列されたサブ要素は、同軸線の横方向結合座を表すサブ要素の行を形成し、それにより、回転部(12)は、ベルト本体の非線形経路を曲げて追従することができる。
【0033】
第17~第20の前述の態様のいずれかにしたがう第21の態様において、第1結合モードにおいて配置された複数のサブ要素の各所与のサブ要素(17)は、
-所与のサブ要素に縦方向に隣接するさらなるサブ要素と、さらなるサブ要素に横方向に隣接する追加のサブ要素との間に画定された結合座(21)に挿入されたピン(22)の引き抜きに対する軸線方向ロックとして作用するそのロック突起(25)のうちの1つを有し、および/または、
第2結合モードにおいて配置された複数のサブ要素の各所与のサブ要素(17)は、
-所与のサブ要素に横方向に隣接するさらなるサブ要素と、さらなるサブ要素に縦方向に隣接する追加のサブ要素との間に画定された結合座に挿入されたピン(22)の引き抜きに対する軸線方向ロックとして作用するそのロック突起(25)のうちの1つを有する。
【0034】
前述の態様にしたがう第22の態様において、第1結合モードにおいて配置された各所与のサブ要素(17)の前記1つのロック突起(25)は、所与のサブ要素と縦方向に隣接するサブ要素が、同一平面上にあるか、または一方が他方に対して所定の鋭角傾斜された場合にのみ、ピン(22)の引き抜きに対する軸線方向ロックとして作用する一方、所与のサブ要素および縦方向に隣接するサブ要素が、他方に対して前記所定の鋭角よりも大きい角度で傾斜されている場合、ピン(22)の引き抜きを可能にするように構成され、
および/または、
第2結合モードにおいて配置された各所与のサブ要素の前記1つのロック突起(25)は、所与のサブ要素と横方向に隣接するサブ要素が、同一平面上にあるか、または所定の鋭角の一方を他方に対して傾斜された場合にのみ、ピン(22)の引き抜きに対する軸線方向ロックとして作用する一方、所与のサブ要素および横方向に隣接するサブ要素が、他方に対して前記所定の鋭角よりも大きい角度で傾斜されている場合、ピン(22)の引き抜きを可能にするように構成される。
【0035】
第12~第22の前述の態様のいずれかにしたがう第23の態様において、前記サブ要素(17)のおのおのは、中心対称構造を有し、任意選択的に、前記複数のサブ要素のすべてのサブ要素(17)は構造的に同一である。
【0036】
第1~第11の前述の態様のいずれかにしたがう第24の態様において、サブ要素の第1環状機構(19)は、隣接するサブ要素の第1環状機構(19)と嵌合して、2つの隣接するサブ要素間に配置され、回転軸線に沿って延在する結合座(21)を形成し、
サブ要素の第2環状機構(20)は、隣接するサブ要素の第2環状機構(20)と嵌合して、2つの隣接するサブ要素間に配置され、回転軸線に沿って延在する結合座(21)を形成する。
【0037】
前述の態様にしたがう第25の態様において、前記サブ要素のおのおのにおいて、
-1つの第1側部(17c)から出現する第1環状機構(19)は、第1対向側部(17c)から出現する第1環状機構(19)の数よりも1つ多く、
-1つの第2側部(17d)から出現する第2環状機構(20)は、他の第2対向側部(17d)から出現する第2環状機構(20)の数よりも1つ多い。
【0038】
前述の態様にしたがう第26の態様において、1つの第1側部(17c)から出現する第1環状機構(19)は、1つの隣接する第2側部(17d)から出現する第2環状機構(20)の数と等しい。
【0039】
第1~第11の前述の態様のいずれかにしたがう第27の態様において、前記サブ要素(17)のおのおのは、1つの第1側部(17c)用と、1つの隣接する第2側部(17d)用との2つのロック突起(25)を備え、各ロック突起(25)は、それぞれの第1および第2側部(17c,17d)に平行に、同じサブ要素(17)の他方のロック突起(25)の方向と交差する方向にしたがって延在する。
【0040】
前述の態様にしたがう第28の態様において、第1側部(17c)のロック突起(25)は、第1環状機構(19)によって画定される回転軸線に平行に延在する一方、第2側部(17d)のロック突起(25)は、第2環状機構(20)によって画定される回転軸線に平行に延在する。
【0041】
第27または第28の態様にしたがう第29の態様において、前記サブ要素(17)のおのおのにおいて、
-前記第1対向側部(17c)の1つから出現する第1環状機構(19)は、1つのそれぞれのロック突起(25)を担持する末端第1環状機構を備え、ロック突起(25)は、末端第1環状機構に対して横方向に、かつ同じ第1側部の第1環状機構から離れて延在し、
-第1環状機構(19)を担持する第1側部(17c)に隣接する、前記第2対向側部(17d)の1つから出現する第2環状機構(20)は、1つのそれぞれのロック突起(25)を担持する末端第2環状機構を備え、ロック機構(25)は、末端第2環状機構に対して横方向に、かつ同じ第1側部の第2環状機構から離れて延在し、
-前記ロック突起(25)は、互いに横方向に、任意選択で垂直に、それぞれの末端第1および第2環状機構から交差する方向に延在する。
【0042】
第27~第30の態様のいずれかにしたがう第30の態様において、前記2つのロック突起(25)は互いに接合して、2つの隣接する第1および第2側部のコーナに配置された単一部品を形成する。
【0043】
前述の態様のいずれかにしたがう第31の態様において、前記複数の各サブ要素(17)は、単一の結合モードにおいて少なくとも1つの隣接するサブ要素に結合され、前記複数のサブ要素は同じ向きを表す。
【0044】
第24~第31の態様のいずれかにしたがう第32の態様において、コンベヤベルトは、
-同軸線の縦方向の結合座を表すサブ要素の線を形成するために縦方向に整列された複数のサブ要素と、
-同軸線の横方向の結合座を表すサブ要素の行を形成するために横方向に整列された複数のサブ要素と
を備え、
回転部(12)は、ベルト本体の非直線経路を屈曲して追従可能である。
【0045】
第24~第32の前述の態様のいずれかにしたがう第33の態様において、複数のサブ要素の各所与のサブ要素(17)は、
-縦方向に隣接するサブ要素の間に画定された結合座(21)に挿入されたピン(22)の引き抜きに対する軸線方向ロックとして作用する1つのロック突起(25)と、
-横方向に隣接するサブ要素の間に画定された結合座(21)に挿入されたピン(22)の引き抜きに対して軸線方向ロックとして作用する1つのロック突起(25)と、
を有する。
【0046】
前述の態様にしたがう第34の態様において、各所与のサブ要素(17)の各ロック突起(25)は、所与のサブ要素および隣接するサブ要素が、同一平面上にあるかまたは、一方が他方に対して所定の鋭角傾斜された場合にのみ、それぞれのピン(22)の引き抜きに対して軸線方向ロックとして作用する一方、所与のサブ要素および隣接するサブ要素が、他方に対して前記所定の鋭角よりも大きい角度で傾斜されている場合、ピン(22)の引き抜きを可能にするように構成される。
【0047】
第24~第34の前述の態様のいずれかにしたがう第35の態様において、前記サブ要素(17)のおのおのは、対角対称構造を有し、特に、前記複数のサブ要素のすべてのサブ要素(17)は構造的に同一である。
【0048】
前述の態様のいずれかにしたがう第36の態様において、各回転部(12)は、複数の相互接続されたサブ要素(17)を取り囲む回転部(12)の周縁部を画定する複数の外周本体(18)を備える。
【0049】
前述の態様にしたがう第37の態様において、前記外周本体(18)のおのおのは、前記サブ要素(17)のうちの少なくとも1つと接続され、湾曲形状の径方向外側を表し、外周本体(18)は、並んで配置され、回転部(12)に円形形状の周縁部を提供する。
【0050】
前述の態様のいずれかにしたがう第38の態様において、ベルト本体(13)および回転部(12)は、搬送される物品を受け入れるように構成されたそれぞれの上面(14,15)を有し、回転部(12)の上面(15)は、ベルト本体(13)の上面(14)と整列して位置する。
【0051】
前述の態様のいずれかにしたがう第39の態様において、ベルト本体(13)は、回転部(12)を受け入れるように構成された開口部(16)を有し、ベルト本体開口部は、回転部(12)の周縁部として成形され、回転部(12)は、ベルト本体(13)の上面(14)に垂直な軸線の周りで回転可能である。
【0052】
前述の態様のいずれかにしたがう第40の態様において、回転部(12)は、回転部(12)の底部側から出現する1つまたは複数の駆動ピース(26)を備え、前記駆動ピース(26)は、任意選択的に、回転部(12)の外周本体(18)によって担持される。
【0053】
第41の態様において、
-閉鎖経路にしたがって配置され、それによってエンドレスコンベヤベルトを形成するコンベヤベルト(2)と、
-コンベヤベルト(2)の内側に係合する少なくとも1つの駆動ローラと、を備え、コンベヤベルト(2)および回転部(12)が、駆動ローラの周りに屈曲可能である、コンベヤ(1)が提供される。
【0054】
第42の態様において、前述の態様にしたがうコンベヤは、態様40のコンベヤベルト(2)を使用し、コンベヤ(1)はさらに、前記1つまたは複数の駆動ピース(26)に作用し、前記所定の経路に沿ったコンベヤベルト本体の変位に続いて、回転部(12)を90°またはその倍数まで回転させるように構成された制御機構(100)を備える。
【0055】
第43の態様において、
-支持フレーム(3)と、
-平面動作路(2a)上の前進方向(A)に沿って、少なくとも1つの物品(P)を移動させるように構成され、支持フレーム(3)によって担持されるコンベヤベルト(2)であって、前記コンベヤベルト(2)は、
ベルト本体(13)と、
ベルト本体(13)に結合され、ベルト本体(13)に対して回転するように構成された少なくとも1つの回転部(12)と、を備え、
回転部(12)は、前記物品(P)を受け入れるように構成された上面(15)を有し、回転部(12)は、前進方向(A)に沿った物品(P)の移動中に、ベルト本体(13)に対して、少なくとも2つの角度的にオフセットされた位置の間で回転するように構成され、
回転部(12)は、前記上面(15)に対向する回転部(12)の底面(55)から出現する少なくとも1つの駆動ピース(26)を備える、コンベヤベルト(2)と、
-支持フレーム(3)によって担持される制御機構(100)であって、制御機構は、前記駆動ピース(26)に作用するように構成され、前記前進方向(A)に沿ったベルト本体(13)の変位に続いて、前記2つの角度的にオフセットされた位置の間で回転部(12)を回転させる、制御機構(100)と、
を備えるコンベヤ(1)が提供される。
【0056】
前述の態様にしたがう第44の態様において、制御機構(100)は、コンベヤベルト(2)の動作路(2a)に平行な平面上に展開し、所定の動作路に沿って延在する少なくとも1つのガイド(101)を備え、前記ガイド(101)は、前記前進方向(A)に沿ったベルト本体(13)の変位中に所定の動作路に沿って駆動ピース(26)を駆動して物品(P)を回転させるように構成される。
【0057】
第43または第44の態様にしたがう第45の態様において、ガイド(101)は、前進方向(A)に垂直な方向に沿って測定され、前進方向(A)に平行に測定された同じガイドの縦方向延長部(101L)の0.75倍より大きい横方向延長部(101T)を示す。
【0058】
前述の態様にしたがう第46の態様において、ガイド(101)の横方向延長部(101T)と縦方向延長部(101L)との比は、1.1以上であり、任意選択的には1.1と2との間に含まれ、より任意選択的には1.1と1.5との間に含まれる。
【0059】
第43~第46の前述の態様のいずれかにしたがう第47の態様において、制御機構(100)のガイド(101)は、前記駆動ピース(26)に作用し、前記前進方向(A)に沿ったベルト本体(13)の所定の変位に続いて、回転部(12)を90°またはその倍数まで回転させるように構成される。
【0060】
第43~第47の前述の態様のいずれかにしたがう第48の態様において、回転部(12)は、前進方向(A)に対して垂直に測定された所定の横方向サイズを示し、ガイド(101)の横方向延長部(101T)は、回転部(12)の所定の横方向サイズの実質的に半分である。
【0061】
前述の態様にしたがう第49の態様において、ガイド(101)の縦方向延長部(101L)と、回転部(12)の横方向サイズとの比は、0.6未満であり、任意選択的には0.5未満であり、より任意選択的には0.4~0.2の間に含まれる。
【0062】
第43~第49の前述の態様のいずれかにしたがう第50の態様において、ガイド(101)の動作経路が、少なくとも経路の路に対して、湾曲した輪郭を示し、任意選択的に放物線状の曲線を画定する。
【0063】
第43~第50の前述の態様のいずれかにしたがう第51の態様において、駆動ピース(26)は、回転部(12)の周縁部に配置される。
【0064】
第43~第51の態様のいずれかにしたがう第52の態様において、
-ガイド(101)は、第1および第2端部(101b,101c)の間に延在し、
-ガイド(101)の第1端部(101b)は、回転部(12)の周縁部の下に延在し、
-ガイド(101)の第2部(101c)は、回転部(12)の中央部分の下に延在し、
ガイド(101)は、駆動ピース(26)と協働し、前記前進方向に沿ったベルト本体(13)の変位に続いて、回転部(12)を90°またはその倍数まで回転させる。
【0065】
第43~第52の前述の態様のいずれかにしたがう第53の態様において、制御機構(100)は、コンベヤベルト(2)の動作路(2a)に平行な平面上に展開し、それぞれの所定の動作経路に沿って延在する少なくとも1つの補助ガイド(104)を備える。
【0066】
前述の態様にしたがう第54の態様において、補助ガイド(104)は、前進方向(A)に対して平行に測定され、前進方向(A)に対して垂直に測定される同じガイドの横方向延長部(104T)よりも大きい、縦方向延長部(104L)を示す。
【0067】
第53または第54の態様にしたがう第55の態様において、制御機構(100)は、
-回転部(12)の底面(55)から出現する少なくとも第1駆動ピース(26a)であって、ガイド(101)は、前記前進方向(A)に沿ったベルト本体(13)の変位に続いて、その所定の動作経路に沿って第1駆動ピース(26a)を駆動し、物品(P)を回転させるように構成された、少なくとも第1駆動ピース(26a)と、
-第1駆動ピース(26a)から少なくとも90°離れて配置され、回転部(12)の底面(55)から出現する少なくとも第2駆動ピース(26b)であって、前記補助ガイド(104)は、前記前進方向(A)に沿ったベルト本体(13)の変位中に、それぞれの所定の動作経路に沿って第2駆動ピース(26)を駆動し、物品(P)を回転させるように構成された、少なくとも第2駆動ピース(26b)と、
を含む。
【0068】
前述の態様にしたがう第56の態様において、制御機構は、第1駆動ピース(26)が前記ガイド(101)に係合する前に、補助ガイド(104)が第2駆動ピース(26b)に係合するように構成される。
【0069】
第54~第56の前述の態様のいずれかにしたがう第57の態様において、補助ガイド(104)の縦方向延長部(104L)と、横方向延長部(104T)との比は、1.5よりも大きく、任意選択的に2以上であり、より任意選択的に2~4の間に含まれる。
【0070】
第54~第57の前述の態様のいずれかにしたがう第58の態様において、補助ガイド(104)の縦方向延長部(104L)と、回転部(12)の横方向サイズとの比は、0.8~1.2の間に含まれ、任意選択的に、補助ガイド(104)の縦方向延長部(104L)は、回転部(12)の横方向サイズに等しい。
【0071】
第53~第58の前述の態様のいずれかにしたがう第59の態様において、補助ガイド(104)は、ガイド(101)とは別個であり離間している。
【0072】
第53~第59の前述の態様のいずれかにしたがう第60の態様において、補助ガイド(104)は、前進方向(A)に垂直な方向にガイド(101)から離間している。
【0073】
第53~第60の前述の態様のいずれかにしたがう第61の態様において、補助ガイド(104)は、前進方向(A)に垂直な方向および、前進方向(A)に平行な方向の両方でガイド(101)から離間している。
【0074】
第53~第61の前述の態様のいずれかにしたがう第62の態様において、ベルト本体は、縦方向に隣接する2つの横方向半体を表し、ガイド(101)は、ベルト本体(13)の2つの横方向半体のうちの一方の下に延在する一方、補助ガイド(104)は、ベルト本体(13)の2つの横方向半体のうちの他方の下に延在する。
【0075】
第53~第62の前述の態様のいずれかにしたがう第63の態様において、補助ガイド(104)のそれぞれの所定の動作経路は、少なくとも前記経路の路に対して、湾曲した輪郭を画定する。
【0076】
第43~第63の前述の態様のいずれかにしたがう第64の態様において、ガイド(101)の所定の動作経路の湾曲した輪郭、任意選択的に放物線状の曲線は、ベルト本体(13)の側縁に向かって配向された所定の凹面を有する。
【0077】
第63~第64の態様の前述の態様のいずれかにしたがう第65の態様において、補助ガイド(104)のそれぞれの動作経路の湾曲した輪郭は、ベルト本体(13)の同じ側縁に向けられたそれぞれの凹面を有する。
【0078】
第43~第65の前述の態様のいずれかにしたがう第66の態様において、前記制御機構(100)は、
-第1動作経路に沿って延在する少なくとも1つの第1ガイド(102)と、
-第2動作経路に沿って延在する少なくとも第2ガイド(103)と、
を備え、
前記第1および第2ガイド(102,103)のおのおのは、同じ側に向けられた凹面を有する湾曲した輪郭、任意選択的に実質的に放物線状の輪郭を示す。
【0079】
前述の態様にしたがう第67の態様において、第1および第2ガイド(102,103)の動作経路は、共通の終点で接合し、前進方向(A)に対して垂直な方向に対して実質的に対称である。
【0080】
第43~第67の前述の態様のいずれかにしたがう第68の態様において、制御機構は、
-第1動作経路に沿って延在する少なくとも1つの第1補助ガイド(105)と、
-第2動作経路に沿って延在する少なくとも第2補助ガイド(106)と、
を備え、
第1補助ガイドの第1動作経路は、第2補助ガイドの第2動作経路と交差する。
【0081】
前述の態様にしたがう第69の態様において、回転部(12)は、一方が他方から90°離れて配置され、かつ回転部(12)の底面(55)から出現する4つの駆動ピース(26a,26b,26c,26d)を備える。
【0082】
前述の態様にしたがう第70の態様において、各駆動ピースは、
-第1ガイド(102)と、
-第2ガイド(103)と、
-第1補助ガイド(105)と、
-第2補助ガイド(106)と、
のうちのガイドの1つと協働するように構成され、
ベルト本体(13)が前記前進方向(A)に沿って変位する間、第1および第2ガイド(102,103)は、第1および第2補助ガイド(105,106)とともに、回転部(12)の4つの駆動ピース(26a,26b,26c,26d)と協働して、この駆動ピースを回転させるように構成される。
【0083】
第43~第70の前述の態様のいずれかにしたがう第71の態様において、ベルト本体(13)は、回転部(12)の上面(15)と整列して位置する上面(14)を有する。
【0084】
第43~第71の前述の態様のいずれかにしたがう第72の態様において、ベルト本体(13)は、回転部(12)を受け入れるように構成された開口部(16)を有し、ベルト本体開口部は、回転部(12)の周縁部として成形される。
【0085】
第43~第72の前述の態様のいずれかにしたがう第73の態様において、フレーム(3)は、第1および第2対向縦方向端部(1a,1b)に沿って延在し、フレーム(3)は、コンベヤ(1)の前記第1および第2縦方向端部のおのおのにおいて旋回アセンブリ(7)を支持し、コンベヤベルト(2)は、2つの旋回アセンブリ(7)の周りに係合され、閉ループにしたがって構成され、それによってエンドレスコンベヤベルト(2)を形成する。
【0086】
前述の態様にしたがう第74の態様において、旋回アセンブリ(7)の少なくとも1つは、モータ(8)から回転力を受け取り、それをコンベヤベルト(2)の前進運動に変えるためにモータ(8)に接続される。
【0087】
第73または第74の態様の第75の態様において、各旋回アセンブリ(7)は、
-コンベヤベルト(2)の底面(55)と係合する少なくとも1つのスプロケット(10)を動かす回転シャフト(9)と、
-コンベヤベルト(2)の中央ゾーンを支持するように設計および配置された1つまたは複数の中央支持ディスク(11)と、
を備える。
【0088】
第43~第75の態様の前述の態様にいずれかにしたがう第76の態様において、回転部(12)は、ベルト本体(13)セグメントに係合され、それにより、このベルト本体セグメントが平面であるとき、関連付けられた回転部(12)も平面であるが、ベルト本体セグメントに垂直な回転軸線(R)にしたがって、ベルト本体(13)に対して相対的に回転することができる。
【0089】
第43~第76の前述の態様のいずれかにしたがう第77の態様において、制御機構(100)は、
-コンベヤベルト(2)の動作路(2a)に平行なベースプレート(120)と、
-第1および第2ガイド、および/または第1および第2補助ガイドを形成する側面を有する、ベースプレート(120)から出現する縦方向に隣接する複数のブロック(122,123,124,125,126)と、
-1つの縦方向に隣接するブロックと協働し、制御機構(100)と相互作用するピース(26)の軌道を逸脱するように選択的に機能する1つまたは複数の作動要素(130,135)と、
を備える。
【0090】
第43~第77の前述の態様のいずれかにしたがう第78の態様において、制御機構(100)は、
-ベルト本体の中心を通り、前進方向Aに平行に展開する線に対して対称な2つの第1ガイド(102)、
-ベルト本体の中心を通過し、前進方向(A)に平行に展開する線に対して対称な2つの第2ガイド(103)、
のうちの少なくとも1つを備える。
【0091】
第43~第78の前述の態様のいずれかにしたがう第79の態様において、制御機構(100)は、
-支持フレーム(3)に対して相対的に移動可能であり、駆動ピース(26)を前記2つの第1ガイド(102)のうちの1つに案内するように構成された第1作動要素(130)、
-支持フレーム(3)に対して相対的に移動可能であり、駆動ピース(26)を前記2つの第2ガイド(103)のうちの1つに案内するように構成された第2作動要素(135)、
のうちの少なくとも1つを備える。
【0092】
前述の態様にしたがう第80の態様において、前記作動要素または前記作動要素(130,135)のおのおのは、少なくとも、
-駆動ピース(26)の妨げられない通過を可能にするように構成された1つの下方位置と、
-駆動ピースに接触し、駆動ピースをそれぞれのガイド上に向けるように構成された1つの上方位置と、
の間で、コンベヤベルト(2)の動作路(2a)に垂直な方向に沿って移動可能である。
【0093】
第43~第80の前述の態様のいずれかにしたがう第81の態様において、制御機構(100)は、
-支持フレーム(3)に対して相対的に移動可能であり、駆動ピース(26)を1つの補助ガイド内に案内するように構成された少なくとも1つの摺動ブロック(140)と、
-任意選択的に、支持フレーム(3)に対して相対的に移動可能であり、駆動ピース(26)を別の補助ガイド内に案内するように構成された別の摺動ブロック(145)と
を備える。
【0094】
前述の態様にしたがう第82の態様において、摺動ブロック(140)、または、前記摺動ブロック(140,145)のおのおのは、コンベヤベルト(2)の動作路(2a)に平行であり、少なくとも、
-摺動ブロックが駆動ピース(26)の妨げられない通過を可能にする1つの非作動位置と、
-摺動ブロックが駆動ピースをそれぞれの補助ガイド内に導く1つの作動位置と、
の間で前進方向(A)に対して垂直である、水平方向に沿って移動可能である。
【0095】
第43~第82の前述の態様のいずれかにしたがう第83の態様において、コンベヤベルト(2)は、第1から第40の前述の態様のいずれかにしたがうタイプのものである。
【0096】
第84の態様において、
-前述の態様のいずれかにしたがう少なくとも1つのコンベヤ(1)と、
-密封フィルムを、パッケージされる物品に貼付するように構成された少なくとも1つの密封ステーション(201)と、
を備えるパッケージング装置(200)が提供され、
前述の態様にしたがう第85の態様において、コンベヤ(1)は、
パッケージされる物品を密封ステーション(201)に搬送するか、または
密封ステーション(201)から出るパッケージを受け入れるように構成される。
【0097】
第84または第85の態様にしたがう第86の態様において、パッケージング装置(200)は、コンベヤ(1)の移動を、密封ステーション(201)によって実行される密封プロセスと同期させるように構成された制御ユニット(50)をさらに備える。
【0098】
本発明のいくつかの実施形態およびいくつかの態様は、添付の図面を参照して以下に説明されるが、添付の図面は、例示的な目的のために提供され、したがって限定的な目的ではない。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【
図1】本発明の態様にしたがって、コンベヤベルトを使用するコンベヤの斜視図である。
【
図2】コンベヤベルト無しで
図1のコンベヤを示す図である。
【
図3】異なる斜視角での
図2のコンベヤを示す図である。
【
図5】本発明の態様にしたがうエンドレスコンベヤベルトの斜視図である。
【
図7】
図5および
図6のコンベヤベルトの回転部の上面の詳細な斜視図である。
【
図8】
図5および
図6のコンベヤベルトの回転部の底面の詳細斜視図である。
【
図9】回転部の後続の回転段階中にコンベヤベルトの回転部によって運ばれる4つの駆動ピースによって得られる軌道を概略的に示す図である。
【
図10】回転部の後続の回転段階中にコンベヤベルトの回転部によって運ばれる4つの駆動ピースによって得られる軌道を概略的に示す図である。
【
図11】回転部の後続の回転段階中にコンベヤベルトの回転部によって運ばれる4つの駆動ピースによって得られる軌道を概略的に示す図である。
【
図12】回転部の後続の回転段階中にコンベヤベルトの回転部によって運ばれる4つの駆動ピースによって得られる軌道を概略的に示す図である。
【
図13】回転部の後続の回転段階中にコンベヤベルトの回転部によって運ばれる4つの駆動ピースによって得られる軌道を概略的に示す図である。
【
図14】
図7および
図8の回転部の一部を形成するサブ要素の上からの斜視図である。
【
図15】
図7および
図8の回転部の一部を形成するサブ要素の底からの斜視図である。
【
図16】
図7および
図8の回転部の一部を形成するサブ要素の上面図である。
【
図17】
図7および
図8の回転部の一部を形成する4つの相互接続されたサブ要素の下からの斜視図である。
【
図18】
図17の相互接続された4つのサブ要素の上面図である。
【
図19】
図17の相互接続された4つのサブ要素の斜視分解図である。
【
図19A】回転部の7つのサブ要素の取付段階を概略的に示す図である。
【
図19B】回転部の7つのサブ要素の取付段階を概略的に示す図である。
【
図19C】取付段階後の7つの相互接続されたサブ要素の斜視図である。
【
図19D】相互接続されたサブ要素の断面図である。
【
図20A】回転部の一部を形成するサブ要素のさらなる実施形態の斜視図である。
【
図20B】回転部の一部を形成するサブ要素のさらなる実施形態の斜視図である。
【
図20F】相互接続されたサブ要素の断面図である。
【
図21】本発明の態様にしたがってコンベヤを備えるパッケージング装置の概略上面図である。
【
図22】本発明の態様にしたがってコンベヤを備えるパッケージングステーションのさらなる実施形態の概略側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0100】
慣例
本詳細説明において、様々な図に例示される対応する部分には同一の符号を付して示されていることに留意されたい。図面は、非スケール表現によって本発明の目的を説明することができる。したがって、本発明の目的に関連する図に示されている部品および構成要素は、概略的な表現にのみ関係し得る。
【0101】
定義
パッケージング
本発明は、1つまたは複数のプラスチックフィルムのみから形成されたパッケージングに製品をパッケージするため、またはプラスチックフィルムがヒートシールされる支持体上に配置された製品をパッケージするための用途を見出すことができる。製品は食品であってもそうでなくてもよいことに留意されたい。本明細書で使用される場合、支持体は、製品が配置される実質的に平坦な要素、またはベース壁、側壁、および側壁から半径方向に出現する上部リムを有するタイプの容器のいずれかを意味し、容器は、製品が配置される容積を画定する。トレイまたは支持体は、長方形または円形、正方形、楕円形などの任意の他の適切な形状を有してもよく、パッケージングプロセスが行われている間に、たとえばパッケージング装置の熱成形ステーションで形成されてもよく、または事前に製造され、次いでパッケージング装置に供給されてもよい。
【0102】
製品
製品という用語は、任意の種類の物品または物品の複合体を指す。たとえば、製品は、食品タイプであってもよく、固体、液体またはゲル状態、すなわち前述の凝集状態のうちの2つ以上の形態であってもよい。食品部門では、製品は、肉、魚、チーズ、加工肉、様々な種類の調理済みおよび冷凍食品を含むことができる。
【0103】
制御ユニット
本明細書に記載され特許請求される装置は、装置によって実行される動作を制御するように設計された1つまたは複数の制御ユニットを含むことができる。制御ユニットは、明らかに、設計上の選択肢および動作上の必要性に応じて、1つのみであってもよく、または複数の別個の制御ユニットによって形成されてもよい。
【0104】
制御ユニットという用語は、デジタルプロセッサ(たとえば、CPU、GPU、GPGPUの間のグループで選択された少なくとも1つを含む)、メモリ(または複数のメモリ)、アナログ回路、または1つもしくは複数のデジタル処理ユニットと1つもしくは複数のアナログ回路との組合せのうちの少なくとも1つを備えることができる電子コンポーネントを意味する。制御ユニットは、いくつかのステップを実行するために「構成される」または「プログラムされる」ことができ、これは実際には、制御ユニットを構成またはプログラムすることを可能にする任意の手段によって行われることができる。たとえば、1つまたは複数のCPUおよび1つまたは複数のメモリを備える制御ユニットの場合、1つまたは複数のプログラムは、1つまたは複数のCPUに接続された適切なメモリバンクに記憶されることができ、1つまたは複数のプログラムは、1つまたは複数のCPUによって実行されると、制御ユニットに関連して説明した動作を実行するように制御ユニットをプログラムまたは構成する命令を含む。あるいは、制御ユニットがアナログ回路であるか、またはアナログ回路を含む場合、制御ユニット回路は、制御ユニットに関連するステップを実行するように電気信号を処理するために使用される構成回路を含むように設計されてもよい。制御ユニットは、たとえば、マイクロプロセッサタイプの1つまたは複数のデジタルユニット、または1つまたは複数のアナログユニット、またはデジタルユニットとアナログユニットとの適切な組合せを備えることができ、制御ユニットは、命令および命令セットを実行するために必要なすべての動作を調整するように構成されることができる。
【0105】
アクチュエータ
アクチュエータという用語は、たとえば制御ユニットの制御下で本体に動きを引き起こすことができる任意の機器を意味する。アクチュエータは、電気式、空気圧式、機械式、または別のタイプのものとすることができる。
【0106】
添付の図面を参照すると、参照番号1は、本発明の態様によるコンベヤを識別する。コンベヤ1は、フレーム3に取り付けられたコンベヤベルト2を備える。
図1から
図4の例示的な実施形態に示すように、フレーム3は、たとえば、複数の脚部4を備えてもよく、脚部は、その下端には地面に接触するように設計された足部5を有し、上端ではコンベヤ1の各縦方向側面で支持パネル6を支持する。フレーム3、具体的にはパネル6は、コンベヤ1の対向縦方向端部のおのおのにおいて旋回アセンブリ7を支持する。コンベヤベルト2は、2つの旋回アセンブリ7の周りに係合され、閉ループにしたがって構成され、それによってエンドレスコンベヤベルト2を形成する。図示される例では、2つの旋回アセンブリのみが示されているが、当業者には、コンベヤベルト2が辿る非直線経路の長さおよび形状に応じて3つ以上の旋回アセンブリ7が想定され得ることは明らかである。さらに、旋回アセンブリ7の少なくとも1つは、モータ8から回転力を受け取り、それをコンベヤベルト2の前進運動に変えるために、モータ8に接続されている。
図1~
図4に示す例では、各旋回アセンブリ7(特に
図2から
図4を参照)は、いくつかの回転要素、すなわち、コンベヤベルト2の底面55と係合する少なくとも1つのスプロケット10と、コンベヤベルトの中央ゾーンを支持するように設計および配置された1つまたは複数の中央支持ディスク11とを担持する旋回シャフト9を備える。しかしながら、旋回アセンブリ7がローラを備えてもよいことは排除されない。
【0107】
詳細には、コンベヤベルト2は、少なくとも1つの物品Pを受け取り、平面状の動作路2a上で前進方向Aに沿って移動させるように構成される(
図5参照)。
図1、
図5および
図6に示すように、コンベヤベルト2は、コンベヤベルト2のベルト本体13に結合された少なくとも1つの回転部12を備え、添付の図に示す例では、コンベヤベルト2は2つの回転部12を備える。各回転部12は、ベルト本体13に対して回転するように構成され、実際には、回転部12は、このベルト本体セグメントが平面であるときに、関連付けられた回転部12も平面であるが、ベルト本体セグメントに垂直な回転軸線Rにしたがって、ベルト本体に対して相対的に回転することができるように、ベルト本体セグメントに係合される。さらに、ベルト本体セグメント上面14および関連付けられた回転部12の上面15は両方とも、搬送される物品P(
図1参照)を受け入れるように構成され、相互に整列して配置され、したがって、回転部12を担持するベルト本体セグメントが平面であるとき、上面14、15は同一平面上にあり、言い換えれば、回転部12が存在するベルト本体13の各セグメントは、回転部12を受け入れるように構成された開口部16を有し、それによって前記回転部12の上面15は、それぞれのベルト本体セグメントの上面14と同一平面上にある。
【0108】
態様にしたがって、特に
図7、
図8および
図14~
図19を参照すると、各回転可能部12は、複数のサブ要素17を備え、回転部12のサブ要素17のおのおのは、隣接するサブ要素17に回転可能に接続されていることに留意されたい。
図7および
図8において、仮想線Lは縦方向を表し、線Lに垂直な仮想線Tは横方向を表し、縦方向Lおよび横方向Tを参照すると、回転部12のサブ要素17のおのおのは、少なくとも1つの縦方向に隣接するサブ要素(すなわち、縦方向Lに隣接するサブ要素)、および横方向に隣接するサブ要素(すなわち、横方向に隣接するサブ要素)に回転可能に接続されていることが分かる。より詳細には、より中央のサブ要素17はおのおの、4つの他のサブ要素、すなわち、2つの縦方向に隣接するサブ要素および2つの横方向に隣接するサブ要素によって囲まれる一方、より周辺のサブ要素17は、
図7および
図8に明確に示されているように、2つまたは3つの隣接するサブ要素のみおよび外周本体18と接続される。
【0109】
各サブ要素17の構造をさらに詳細に説明すると、各サブ要素17は、上面17a、底面17b、各サブ要素の上面と底面との間に延在する第1対向側部17c、および各サブ要素の上面と底面との間に延在する第2対向側部17dを表すことに留意されたい(
図14から
図16、
図20A、および
図20Bを参照されたい)。1つの態様において、各サブ要素17は、サブ要素17の底面17bおよび上面17aと流体連通する多数の貫通路を有する網状構造を有する四辺角柱状中心体を含み、それによって、任意の種類の物品を支持すると同時に、液体を排出するための逃がし路を提供するように適合される。さらなる態様によれば、前記サブ要素17のおのおのは、中心対称構造を有し得る。さらに、可能な態様にしたがって、回転部12のすべてのサブ要素17は構造的に同一であり、単一の金型タイプを使用して容易に製造することができる。
【0110】
サブ要素17のおのおのは、第1対向側部17cのおのおのに1つまたは複数の第1環状機構19と、第2対向側部17dのおのおのに1つまたは複数の第2環状機構20とをさらに備え、
図14から
図20Fに示す実施形態では、各環状機構19、20は、それぞれの側部に直交して出現するリングである。
【0111】
図14~
図19Dに示す第1の実施形態において、サブ要素17の第1環状機構19は、隣接するサブ要素の第2環状20機構と嵌合し(
図17参照)、2つの結合された隣接するサブ要素間に結合座21を形成する。横方向に隣接する2つのサブ要素17の結合座21は、縦方向Lに平行な回転軸線A
Lに沿って延在する一方、縦方向に隣接する2つのサブ要素17の結合座は、横方向Tに平行な回転軸線A
Tに沿って延在し、少なくとも1つのピン22が、隣接する2つのサブ要素17の間に形成された結合座21に挿入され、同じ隣接する2つのサブ要素を回転可能に結合する。
【0112】
図面から分かるように、各サブ要素17は、それぞれの第1側部17cのおのおのから出現する複数の第1環状機構19(たとえば、3つ以上)と、同じサブ要素17のそれぞれの第2側部17dのおのおのから出現する複数の第2環状機構20(たとえば、2つ以上)とを備え、特に、第1環状機構19は、1つのサブ要素の第1環状機構を、隣接するサブ要素の第2環状機構と嵌合するときに、第2環状機構20が、第1環状機構19の間に画定された空間23に着座するように、第2環状機構20の数よりも1つ多い。図示される例では、各サブ要素17は、2つの第1対向側部17cおよび2つの第2対向側部17dによって画定される4つの側部を有し、この場合、同じ第1側部17cから出現する第1環状機構19は、それぞれの回転軸線ALまたはATに沿って同軸に整列される一方、同じ第2側部17dから出現する第2環状機構20は、それぞれの回転軸線ATまたはALに沿って同軸に整列され、特に、同じ第2側部17dから出現する第2環状機構20は、同じ側部と、隣接する第1側部17cに対して垂直に出現する第1環状機構19に対して垂直である。
【0113】
サブ要素の第1の実施形態について上述したように、隣接するサブ要素17は、一方のサブ要素の第1環状機構19を、隣接するサブ要素の第2環状機構20と嵌合させて、ピン22が挿入される結合座21を形成することによって相互に結合される。結合座21からのピン22の引き抜きを回避するために、各サブ要素17は、2つのロック突起25および2つの軸線方向停止部24を備え、実際には、各サブ要素は、本明細書で以下により詳細に説明するように、その第1対向側部17cのおのおのに対してロック突起25および軸線方向停止部24を担持する。
【0114】
各ロック突起25は、それぞれの第1側部17cに平行に、同じサブ要素内に存在し、第1対向側部17cに関連付けられた他方のロック突起25の方向とは反対の方向にしたがって延在する。特に、各突起25は、同じ側部の第1環状機構19によって画定される回転軸線A
LまたはA
Tに平行に延在し、
図14~
図16に見られるように、1つの第1側部17cから出現する第1環状機構19は、末端第1環状機構に対して横方向に、かつ同じ第1側部の第1環状機構から離れるように延在する、1つのそれぞれのロック突起25を担持する末端第1環状機構を備える。さらに、対向する第1側部から出現する第1環状機構19は、第1対向側部の末端第1環状機構に対して横方向に、かつ同じ第1の側部の第1環状機構から離れるように延在する、1つのそれぞれのロック突起25を担持する別の末端第1環状機構を備える。同じサブ要素17の2つのロック突起25は、実際には互いに実質的に平行に、それぞれの末端第1環状機構19から反対方向に延在する。
【0115】
突起25の動作を理解するために、同じ回転部12の各サブ要素17は、第1結合モードまたは第2結合モードにおいて少なくとも1つの縦方向に隣接するサブ要素および少なくとも1つの横方向に隣接するサブ要素と結合され、実際には、サブ要素17の半分は第1結合モードにある一方、サブ要素17の半分は第2結合モードにあり、第1結合モードにおけるサブ要素は、第2結合モードにおけるサブ要素によって縦方向および横方向に互い違いにされることに留意されたい。
【0116】
理解を容易にするために、
図17では、第1結合モードにおけるサブ要素17は、第2結合モードにおけるサブ要素17と比較して陰影が付けられている。
図17から分かるように、第1結合モードにおける各サブ要素は、以下の結合条件にしたがう。すなわち、
-縦方向に隣接するサブ要素と結合され、サブ要素の第1環状機構19は、縦方向に隣接するサブ要素の第2環状機構20と嵌合して、サブ要素と、縦方向に隣接するサブ要素との間に延在する1つの横方向結合座21T(すなわち、軸線A
Tが横方向Tに平行に向けられたシート21の1つ)を形成し、
-横方向に隣接するサブ要素と結合され、サブ要素の第2環状機構20は、横方向に隣接するサブ要素の第1環状機構19と嵌合して、サブ要素と、横方向に隣接するサブ要素との間に延在する1つの縦方向結合座21L(すなわち、軸線A
Lが縦方向Lに平行に向けられたシート21の1つ)を形成する。
【0117】
一方、第2結合モードにおける各サブ要素17は、以下の結合条件にしたがう。すなわち、
-縦方向に隣接するサブ要素と結合され、サブ要素の第2環状機構20は、縦方向に隣接するサブ要素17の第1環状機構19と嵌合して、サブ要素と、縦方向に隣接するサブ要素との間に延在する1つの横方向結合座21T(すなわち、軸線ATが横方向Tに平行に向けられたシート21の1つ)を形成し、
-横方向に隣接するサブ要素と結合され、サブ要素の第1環状機構は、横方向に隣接するサブ要素の第2環状機構と嵌合して、サブ要素と、横方向に隣接するサブ要素との間に延在する1つの縦方向結合座21L(すなわち、軸線ALが縦方向Lに平行に向けられたシート21の1つ)を形成する。
【0118】
少なくとも1つの横方向ピン22Tが、前記横方向結合座21Tのおのおのに挿入され、少なくとも1つの縦方向ピン22Lが、前記縦方向結合座21Lのおのおのに挿入される。
【0119】
上述した隣接するサブ要素17間の結合構造により、縦方向に整列されたサブ要素は、同軸の縦方向の結合座を提示するサブ要素17(
図6参照)の線Liを形成し、横方向に整列されたサブ要素は、同軸の横方向の結合座を提示するサブ要素の行Roを形成し、それにより、回転部は、ベルト本体の非線形経路を曲げて追従することができる。
【0120】
再び
図14~
図19Dを参照すると、第1結合モードにおいて配置された複数のサブ要素の各所与のサブ要素は、所与のサブ要素に縦方向に隣接するさらなるサブ要素と、さらなるサブ要素に横方向に隣接する追加のサブ要素との間に画定された、結合座に挿入されたピン22の引き抜きに対して軸線方向ロックとして作用する突起25のうちの1つを有することに留意されたい。
【0121】
一方、第2結合モードにおいて配置された複数のサブ要素の各所与のサブ要素は、所与のサブ要素に横方向に隣接するさらなるサブ要素と、さらなるサブ要素に縦方向に隣接する追加のサブ要素との間に画定された、結合座に挿入されたピン22の引き抜きに対して軸線方向ロックとして作用する突起25のうちの1つを有する。
【0122】
実際には、所与のサブ要素17によって運ばれる各突起25は、2つの他の隣接するサブ要素間で相互作用するピンの引き抜きを防止する。
【0123】
必要に応じてピン22を挿入および引き抜きできるようにするために、各所与のサブ要素の突起25は、関心のあるサブ要素が同一平面上にある場合(たとえば、
図18および
図19Cを参照)、または一方が他方に対して過度に傾斜されていない場合にのみ、ピンの引き抜きを防止する。より正確には、第1結合モードにおいて配置された各所与のサブ要素について、所与のサブ要素の1つの突起25は、所与のサブ要素および縦方向に隣接するサブ要素が同一平面上にあるか、または、一方が他方に対して所定の鋭角傾斜された場合にのみ、ピンの引き抜きに対して軸線方向ロックとして作用する(上述のように2つの隣接するサブ要素を接続する)ように構成され、所与のサブ要素および縦方向に隣接するサブ要素が、他方に対して前記所定の鋭角よりも大きい角度で傾斜されている場合、ピンの引き抜きを可能にする(
図19Aおよび
図19Bを参照)。同様に、第2結合モードにおいて配置された各所与のサブ要素について、所与のサブ要素の1つの突起25は、所与のサブ要素および横方向に隣接するサブ要素が同一平面上にあるか、または、一方が他方に対して所定の鋭角傾斜された場合にのみ、ピンの引き抜きに対して軸線方向ロックとして作用する(上述のように2つの隣接するサブ要素を接続する)ように構成され、所与のサブ要素および横方向に隣接するサブ要素が、他方に対して前記所定の鋭角よりも大きい角度で傾斜されている場合、ピンの引き抜きを可能にする(
図19Aおよび
図19Bを参照)。
【0124】
前述のように、各サブ要素はまた、各第1側部17cのための軸線方向停止部24を備え、実際には、軸線方向停止部は、第1環状機構のうちの1つによって、または第1側部によって、または1つの第1側部17cが第2側部17dのうちの1つと出会うサブ要素のコーナ領域によって構造的に支持されてもよく、いずれの場合でも、各軸線方向停止部24は、ピン22が挿入されたときに一方の端部が軸線方向停止部に当接し、対向端部が、隣接するサブ要素の突起25によって軸線方向にブロックされるように、2つの隣接するサブ要素の間に形成された結合座に挿入されたピンのための軸線方向当接部を画定する。
【0125】
図20A~
図20Fに示すサブ要素17の第2の実施形態では、サブ要素17の第1環状機構19は、隣接するサブ要素の第1環状機構19と嵌合して、2つの結合された隣接するサブ要素の間に結合座21を形成すると同時に、サブ要素17の第2環状機構20は、隣接するサブ要素の第2環状機構20と嵌合して、結合された2つの隣接するサブ要素の間に結合座21を形成する。横方向に隣接する2つのサブ要素17の結合座21は、縦方向Lに平行な回転軸線ALに沿って延在する一方、縦方向に隣接する2つのサブ要素17の結合座は、横方向Tに平行な回転軸線ATに沿って延在し、少なくとも1つのピン22が、隣接する2つのサブ要素17の間に形成された結合座21に挿入され、同じ隣接する2つのサブ要素を回転可能に結合する。
【0126】
図面から分かるように、各サブ要素17は、それぞれの第1側部17cのおのおのから出現する複数の第1環状機構19と、同じサブ要素17のそれぞれの第2側部17dのおのおのから出現する複数の第2環状機構20とを備える。特に、1つの第1側部17cから出現する第1環状機構19は、第1対向側部17cから出現する第1環状機構19の数よりも1つ多く、それにより、1つのサブ要素の第1環状機構を、隣接するサブ要素の第1環状機構と嵌合させると、1つのサブ要素の第1環状機構19が、隣接するサブ要素17の第1環状機構19の間に画定される空間23内に位置するようになり、さらに、1つの第2側部17dから出現する第2環状機構20は、他の対向する第2側部17dから出現する第2環状機構20の数よりも1つ多く、それにより、1つのサブ要素の第2環状機構を、隣接するサブ要素の第2環状機構と嵌合させると、前記1つのサブ要素の第2環状機構20が、隣接するサブ要素17の第1環状機構20の間に画定される空間23内に位置するようになる。
図20Aおよび
図20Bは、上述したように、サブ要素17の第1環状機構19の間および第2環状機構20の間に画定されたシート23を示す。
【0127】
詳細には、
図20A~
図20Fに示すように、1つの第1側部17cから出現する第1環状機構19は、1つの隣接する第2側部17dから出現する第2環状機構20と数が等しい。
【0128】
図20A~
図20Fに示される例では、各サブ要素17は、2つの第1対向側部17cおよび2つの第2対向側部17dによって画定される4つの側部を有し、この場合、同じ第1側部17cから出現する第1環状機構19は、それぞれの回転軸線ALまたはATに沿って同軸に整列される一方、同じ第2側部17dから出現する第2環状機構20は、それぞれの回転軸線ATまたはALに沿って同軸に整列され、特に、同じ第2側部17dから出現する第2環状機構20は、同じ側部と、隣接する第1側部17cに対して垂直に出現する第1環状機構19に対して垂直に延在する。
【0129】
サブ要素の第2の実施形態について上述したように、隣接するサブ要素17は、1つのサブ要素の第1環状機構19を、隣接するサブ要素の第1環状機構19と嵌合させて、1つのピン22が挿入される結合座21を形成することによって相互に結合され、同時に、1つのサブ要素の第2環状機構20は、隣接するサブ要素の第2環状機構20と結合して、別のピン22が挿入される別の結合座21を形成する。それぞれの結合座21からのピン22の引き抜きを回避するために、各サブ要素17は、2つのロック突起25および2つの軸線方向停止部24を備え、実際には、各サブ要素17は、1つの第1側部17cに関連付けられたロック突起25および軸線方向停止部24を運び、また、第1側部17cに隣接する第2側部17dに関連付けられたロック突起25および軸線方向停止部24を担持する。
【0130】
各ロック突起25は、それぞれの第1および第2側部17c、17dに平行に、同じサブ要素17の他方のロック突起25の方向と交差する方向にしたがって延在する。第1側部17cのロック突起25は、第1環状機構19によって画定される回転軸線に平行に延在する一方、第2側部17dのロック突起25は、第2環状機構20によって画定される回転軸線に平行に延在する。特に、2つのロック突起25は、隣接する側部の第1および第2環状機構19、20によって画定される回転軸線ALおよびATにそれぞれ平行に延在する
。
【0131】
たとえば
図20Aおよび
図20Bに示すように、前記サブ要素17のおのおのにおいて、前記第1対向側部17cの1つから出現する第1環状機構19は、末端第1環状機構に対して横方向に、かつ同じ第1側部の第1環状機構から離れるように延在するそれぞれのロック突起25を担持する末端第1環状機構を備え、さらに、前記第2対向側部17dの一方(すなわち、第1環状機構19を担持する第1側部17cに隣接する第2側部17d)から出現する第2環状機構20は、末端第2環状機構に対して横方向に、かつ同じ第2側部17dの第2環状機構から離れるように延在するそれぞれのロック突起25を担持する末端第2環状機構を備え、同じサブ要素17の2つのロック突起25は、互いに横方向に、任意選択的に垂直に延在し、それぞれの末端第1および第2環状機構から交差する方向に向けられる。
図20A~
図20Fに示すように、2つのロック突起25は、互いに接合されて、2つの隣接する第1および第2側部17c、17dのコーナに配置された単一のピースを画定し得る。
【0132】
突起25の動作を理解するために、同じ回転部12の各サブ要素17は、前記複数のサブ要素が同じ向きを表す単一の結合モードにおいて、少なくとも1つの縦方向に隣接するサブ要素と、および少なくとも1つの横方向に隣接するサブ要素と結合されることを表すことに留意されたい(
図20E)。所与のサブ要素17の第1環状機構19(第1側部17c)によって担持されたロック突起25は、その一方が所与のサブ要素にも隣接する2つの隣接するサブ要素17の第1環状機構の間に挿入されたピン22に作用するように構成され、同様に、同じ所与のサブ要素17の第2環状機構20(第2側部17d)によって運ばれたロック突起25は、1つが所与のサブ要素にも隣接する2つの隣接するサブ要素17の第2環状機構と協働するピン22に作用するように構成される。実際には、所与のサブ要素17によって担持される各突起25は、2つの他の隣接するサブ要素間で相互作用するピンの引き抜きを防止する。
【0133】
上述した隣接するサブ要素17間の結合構造により、縦方向に整列されたサブ要素は、同軸の縦方向結合座を表すサブ要素17(
図6参照)の線Liを形成し、横方向に整列されたサブ要素は、同軸の横方向結合座を表すサブ要素の行Roを形成し、それにより、回転部12は、ベルト本体の非線形経路を曲げて追従することができる。
【0134】
必要に応じて、それぞれのシート内のピン22の挿入および抽出を可能にするために、各所与のサブ要素の突起25は、関心のあるサブ要素が同一平面上にある場合(たとえば、
図20Eを参照)、または一方が他方に対して過度に傾斜されていない場合にのみピンの引き抜きを防止する一方、所与のサブ要素および隣接するサブ要素が、他方に対して前記所定の鋭角よりも大きい角度で傾斜されている場合(
図20Cおよび
図20Dを参照)、ピンの引き抜きを可能にする。
【0135】
前述したように、各サブ要素17はまた、1つの第1側部17cのための軸線方向停止部24と、隣接する第2側部17dのための軸線方向停止部24とを備え、特に、軸線方向停止部24は、2つのロック突起25と2つの軸線方向停止部24とを備える1つのサブ要素17の単一のコーナブロックを画定するために、ロック突起25を担持する同じ第1および第2側部に位置する。各軸線方向停止部24は、ピン22が挿入されると、1つの端部が、軸線方向停止部に当接し、対向端部が、近隣のサブ要素の突起25によって軸線方向にブロックされるように、2つの隣接するサブ要素間に形成された結合座に挿入されたピンの軸線方向当接部を画定する。
【0136】
詳細説明の冒頭で述べたように、サブ要素17は、外周本体18によって囲まれている(
図7および
図8を参照)。詳細には、各回転部12は、複数の相互接続されたサブ要素17を取り囲む回転部12の周縁部を画定する複数の外周本体18を備える。外周本体18のおのおのは、前記サブ要素17の少なくとも1つに接続され、湾曲形状の径方向外側18aを表す。外周本体18は、それらの外側が回転部を受け入れる開口部16として円形の周縁部を有する回転部を提供するように、並べて配置される。
【0137】
最後に、各回転部12は、回転部12の底面から出現する1つまたは複数の駆動ピース26(
図8では、例示的な回転部12は、一方が他方から90°離れて配置された4つの駆動ピース26を備える)を備える。駆動ピース26は、回転部の外周本体18によって担持される。駆動ピース26は、フレーム3に取り付けられた受動または能動制御機構と協働するように設計される。受動制御機構100は、
図2から
図4に示され、たとえば、駆動ピース26と協働し、コンベヤベルト2に与えられる動きの結果として駆動ピース26の動き、したがって回転部12の回転を引き起こすガイドを備えることができ、より詳細には、受動制御機構100は、前記駆動ピースに作用し、前記所定の経路に沿ったコンベヤベルト本体の所定の変位に続いて、回転部を90°またはその倍数まで回転させるように構成されることができる。あるいは、能動機構(図示せず)は、受動制御機構の代わりに使用されてもよく、駆動ピース26に作用して所望の角度の回転部12を回転させる1つまたは複数の空気圧、電気、または油圧式のアクチュエータを含んでもよい。
【0138】
ここで、以下では、回転部12の動きを引き起こすために使用可能な受動制御機構100の可能な実施形態が提供される。
【0139】
図2~
図4に示すように、制御機構100は、物品Pが前進方向Aに沿って動かされるコンベヤベルト2の動作路2aに平行な平面上に展開する少なくとも1つのガイド101を備える。ガイド101は、以下に説明するように、特に急勾配であり、所定の動作経路に沿って延在し、駆動ピース26は、勾配ガイド101の動作経路に沿って移動して、回転部12を回転させる。詳細には、ガイド101は、前記前進方向Aに沿ったベルト本体13の変位中に同じガイドによって課される所定の動作経路に沿って駆動ピース26を駆動するように構成され、それによって、回転部、したがって回転部によって担持される任意の物品Pの回転を生じさせ、ガイド101が急勾配であるとき、回転部の90°までの回転は、ピース26の比較的短い縦方向走行の結果として生じる。ガイド101の動作経路は、少なくとも経路の路に対して、2つの連続する直線路を接合する放物線状の曲線を示し、放物線状の曲線は、放物線状の曲線の両端を接合する理想的な直線が30°を超えて、たとえば45°を超えて傾斜されるという意味で急である一方、その放物線状の形状のおかげで、ガイド101は、回転部12に徐々に回転を課すために駆動ピース26の緩やかな動きを可能にする。上述したように、駆動ピース26は、回転部12の周縁部に位置している。この構成は、ガイド101が、前記前進方向Aに沿ったベルト本体13の所定の変位に続いて、回転部12を90°またはその倍数まで回転させることを可能にする。より詳細には、ガイド101は、第1端部101bと第2端部101cとの間に延在し、ガイド101の第1端部101bは、回転部12の周縁部の下に延在する一方、ガイド101の第2部101cは、回転部12の中央部の下に延在する(
図9参照)。
【0140】
サイズに関して、ガイド101は、前進方向Aに垂直な方向に沿って測定された、前進方向Aに平行に測定された同じガイドの縦方向延長部101
L>の75%より大きい、任意選択的に100%より大きい横方向延長部101
Tを示し(
図10参照)、特に、ガイド101の横方向延長部101
Tと縦方向延長部101
Lとの比は、0.75以上、より正確には1.1より大きく、任意選択的に1.1と2との間に含まれ、より任意選択的に1.1と1.5との間に含まれる。
図10は、ガイド101の横方向および縦方向の寸法、ならびに上述の比率をよりよく視覚化するために、ガイド101の動作経路を示し、参照符号101
L、101
Tが、
図10に概略的に報告されている。
【0141】
また、回転部12は、進行方向Aに対して垂直に測定された所定の横方向サイズを示し、ガイド101の横方向延長部101
Tは、回転部12の所定の横方向サイズの実質的に半分である(
図9から
図13に報告された概略図を参照)。詳細には、ガイド101の縦方向延長部101
Lと回転部12の横方向サイズとの間の比は、0.6未満であり、任意選択的には0.5未満であり、より任意選択的には0.4~0.2の間に含まれる。
【0142】
図9~
図13に示すように、制御機構100は、上述したような単一の勾配ガイド101、または、前進方向Aに平行な縦方向に沿って整列された第1および第2ガイド102,103(両方ともガイド101について上述した意味で比較的急勾配)のいずれかを備えてもよい。第1ガイド102は第1動作経路に沿って延在する一方、第2ガイド103はそれぞれの第2動作経路に沿って延在する。前記第1および第2ガイド102,103のおのおのは、勾配、縦方向延長部、横方向延長部、横方向延長部と縦方向延長部との間の比、および、各ガイド102,103の縦方向延長部または横方向延長部と、回転部12の横方向サイズとの比に関して、上述したガイド101と同様の構造および幾何学的形状を表す。
【0143】
図9~
図13に示すように、第1および第2ガイド102,103は、それぞれの凹部を画定するそれぞれの放物線状の輪郭を示し、第1および第2ガイド102,103の凹部は、一方が他方の実行中に延在するように互いに対向する。詳細には、第1および第2ガイド102,103の動作経路は、共通の終点に向かって収束し得る。より詳細には、第1および第2ガイド102,103は、進行方向Aと直交する方向に関して対称である。
【0144】
この場合、図示される実施形態のように、制御機構100は、2つの勾配ガイド、すなわち第1および第2ガイド102,103を備え、回転部12は、おのおのが回転部12の同じ回転中に前記第1および第2ガイド102,103のそれぞれと協働するように構成された2つの駆動ピース26を備える。
【0145】
制御機構100は、コンベヤベルト2の動作路2aに平行な平面上に展開し、それぞれの所定の動作経路に沿って延在する1つの補助ガイド104(ガイド101ならびに第1および第2ガイド102,103と比較して大幅に勾配が低い)をさらに備えてもよい。また、補助ガイド104は、それぞれの駆動ピース26と協働し、ガイド101とともに(またはケース2において第1および第2ガイド102,103とともに)、ベルト本体13の前記前進方向Aに沿った変位に続いて、コンベヤベルトの部12を回転させるように構成される。
【0146】
制御機構100は、専ら、(比較的急勾配の)1つのガイド101と、(ガイド101よりも著しく急勾配でない)1つの補助ガイド104とを備えてもよく、この構成では、回転部12は、以下に記載されるような異なる駆動ピース、すなわち、
-回転部12の底面55から出現する少なくとも第1駆動ピース26aであって、ガイド101は、前記前進方向Aに沿ったベルト本体13の変位に続いて、その所定の動作経路に沿って第1駆動ピース26aを駆動するように構成され、物品Pの回転を引き起こす、第1駆動ピース26aと、
-第1駆動ピース26aから少なくとも90°離れて配置された、回転部12の底面55から出現する少なくとも第2駆動ピース26bと、を備える。補助ガイド104は、ベルト本体13の前記前進方向Aに沿った変位に続いて、第2駆動ピース26bを、そのそれぞれの所定の動作経路に沿って駆動するように構成され、物品Pを回転させる。
【0147】
さらなる実施形態では、制御機構100は、第1および第2ガイド102,103(縦方向延長部よりも大きい横方向延長部を有する放物線状のガイド)および補助ガイド104または2つの別個の第1および第2補助ガイド105,106を備えてもよい。この構成では、回転部12は、おのおのが、軸線Rの周りで部12を回転させるために、それぞれのガイド(102,103,104または102,103,105,106)と協働するように構成された3つまたは4つの別個の離間した駆動ピース26を備えてもよい。
【0148】
図9~
図13に示すように、補助ガイド104は別個であり、ガイド101に対して離間している。特に、補助ガイド104は、前進方向Aに垂直な方向に関してガイド101から離間しており、詳細には、補助ガイド104は、前進方向Aに垂直な方向および前進方向Aに平行な方向に関してガイド101(または第1および第2ガイド102,103)から離間している。図示される例では、ガイド101(または、第1および第2ガイド102,103)は、ベルト本体13の横方向の半分の下に延在している一方、補助ガイド104は、ベルト本体13の他の横方向の半分の下に延在している。また、補助ガイド104は、少なくとも前記経路の路に対して、それぞれの凹部を有する湾曲した輪郭を有する所定の動作経路を示し、ガイド101の凹面、存在する場合には第1および第2ガイド102,103の凹面、ならびにガイド104の凹面はすべて、ベルト本体13の同じ側縁に向けられている。
【0149】
寸法に関して、補助ガイド104は、前進方向Aに平行に測定され、前進方向Aに垂直に測定された同じガイドの横方向延長部104
Tよりも大きい縦方向延長部104
Lを示す。詳細には、補助ガイド104の縦方向延長部104
Lと横方向延長部104
Tとの比は、1.5より大きく、任意選択的に2以上であり、より任意選択的に2~4の間に含まれる。特に、補助ガイド104の縦方向延長部104
Lと、回転部12の横方向サイズとの比は、0.8~1.2の間に含まれ、任意選択的に、補助ガイド104の縦方向延長部104
Lは、回転部12の横方向サイズに等しい(
図10参照)。
【0150】
図9~
図13に示すように、制御機構100は、単一の補助ガイド104の代わりに、以下のような2つの補助ガイド、すなわち、
-第1動作経路に沿って延在する少なくとも1つの第1補助ガイド105と、
-第1補助ガイドの第1動作経路と交差する、第2動作経路に沿って延在する少なくとも第2補助ガイド106と、を備える。
【0151】
前記第1および第2補助ガイド105,106のおのおのは、勾配(これは、ガイド101,102,103の勾配よりも著しく小さい)、縦方向の延び、横方向の延び、横方向の延びと縦方向の延びとの比、および、各補助ガイド105,106の縦方向の延びまたは横方向の延びと、回転部12の横方向サイズとの比に関して、上述の補助ガイド104と同様の構造および幾何学的形状を表す。
【0152】
図9~
図13に示すように、前記第1および第2補助ガイド105,106のおのおのは、それぞれの凹部を画定するそれぞれの湾曲した輪郭を示し、前記第1および第2補助ガイド105,106の凹部は互いに面している。詳細には、第1および第2補助ガイド105,106の動作経路は、前進方向Aに垂直な方向に関して対称である。
【0153】
図9~
図13に示す1つの実施形態では、制御機構は、回転部12の底面55から出現する一方が他方から90°離れて配置された4つの駆動ピース(26a,26b,26c,26d)を備えることができ、各駆動ピースは、
-第1ガイド102、
-第2ガイド103、
-第1補助ガイド105、
-第2補助ガイド106、
のうちの1つのガイドと協働するように構成される。
【0154】
第1および第2ガイド102,103は、第1および第2補助ガイド105,106とともに、前記前進方向Aに沿ったベルト本体13の変位に続いて、回転部12の4つの駆動ピース(26a,26b,26c,26d)と同時に協働するように構成され、この駆動ピースを回転させる。
【0155】
構造的な観点から、制御機構100の上述のガイドおよび補助ガイドのおのおのは、フレーム3の上部に支持され、コンベヤの動作路2aに平行にかつその下に延在するベースプレート120によって担持される適切なレースウェイによって画定されることができる。
【0156】
図2~
図4に示す例では、ガイド101または102,103、ならびに補助ガイド104または105および106を画定するレースウェイは、ベースプレート120から出現する縦方向に隣接する複数のブロックの側面によって形成される。実際には、隣接するブロックの内側または外側(内側はコンベヤの縦方向中心軸線に近い側である)は、本明細書で以下により詳細に説明するように、組み合わせて様々なガイドを形成する。特に、
図4を参照して示すように、左から右に移動すると、ベースプレート120は、2つの対向する摺動ブロック140,145(ピース26のための偏向器として機能する)を運び、続いて2つの固定された(ほぼ三角形の)対称的に対向する近位ブロック122を、続いて2つの固定された対称的に対向する中央ブロック123を、続いて2つの固定された対称的な対向末端ブロック124を担持する。ベースプレート120の縦方向の両端には、対称的に対向する2つの入口ガイドブロック125と、対称的に対向する2つの出口ガイドブロック126も存在する。最後に、中央ブロック123のおのおのに直接隣接して、以下に説明するようにピース26の軌道を選択的にずらすように機能するそれぞれの作動要素130,135が配置される。
【0157】
実際には、
図4および
図9~
図13を参照すると、ガイド102の軌道に沿って移動するピース26aは、入口ガイドブロック125(
図4の下側入口ガイドブロック125)の外側を通過し、ばねなどの機械的アクチュエータによって、または油圧、空気圧、もしくは電気アクチュエータによって作動され得る(したがって、垂直上方に移動させる)作動要素130によって捕捉される。作動要素130は、中央ブロック123(
図4の下側中央ブロック123)の内側輪郭上でピース26aを移動させ、次いで、2つの遠位ブロック124の間を真っ直ぐに進む。
【0158】
ピース26aに対して反時計回り方向に部分的に90°離れて配置され、第1補助ガイド105の軌道に沿って移動する同じ回転プレート12のピース26bは、摺動ブロック140の内側を通過し、摺動ブロック140は、その内側をブロック122の外側(
図4の上部ブロック122)に位置合わせするように、(機械式または空気圧式または電気式または油圧式アクチュエータによって)水平方向に変位される。次いで、ピン26bがブロック122および中央ブロック123の外側に移動して、ピース26bが直線軌道をとる出口ガイドブロック126(
図4の上側出口ガイドブロック126)の外側に到達する。
【0159】
ピース26aに対して時計回り方向に部分的に90°離れて配置され、第2ガイド103の軌道に沿って移動する同じ回転プレート12のピース26cは、ピース26a,26bがそれぞれ上述の軌道102,105に追従しようとしているときに、回転要素の前方に配置される(
図9および
図10を参照)。
図10に示す位置に到達するために、ピース26cは、2つの近位ブロック122の真っ直ぐな内部対向側の間を真っ直ぐに移動しなければならないことに留意されたい。次いで、中央ブロック123の外側に取り付けられたピース26cは、次いで、ピース26cが直線軌道をとる出口ガイドブロック126(
図4の下側出口ガイドブロック126)の外側に達する。
【0160】
最後に、ピース26aに対して180°角度的に離間され、第2補助ガイド106の軌道にしたがう同じ回転12のピース26dは、外側入口ガイドブロック125(
図4の上側入口ガイドブロック125)上を最初に摺動し、次いで作動要素135によって捕捉される。これは、ばねなどの機械的アクチュエータによって、または油圧、空気圧、もしくは電気アクチュエータによって作動され得る(したがって、選択的に垂直上方に移動され得る)。作動要素135は、中央ブロック123(
図4の上側中央ブロック123)の内側輪郭上でピース26dを移動させ、次いで、ピース26dは、2つの遠位ブロック124の間を真っ直ぐ移動しながら進む。
【0161】
上述の動作は、
図9~
図13から分かるように、回転部の90°の時計回りの角運動を引き起こす。しかしながら、2つの対向する摺動ブロック140,145として、対向する近位ブロック122、対向する中央ブロック123、対向する末端ブロック124、対向する入口ガイドブロック125、対向するガイドブロック126、および作動要素130,135は、対になって対称的に対向しているため、作動要素および摺動ブロックに対して適切に動作して、上述した軌道に対して対称的な軌道を、ピース26a,26b,26c,26dに課すことが可能であり、したがって、回転部の90°の反時計回りの動きをもたらす。
【0162】
さらなる態様にしたがって、上述のコンベヤと、密封ステーションとを備えるパッケージング装置が提供され、コンベヤは、パッケージされる物品を密封ステーションに搬送するように構成され、密封ステーションは、パッケージされる製品に密封フィルムを貼付するように構成される。制御ユニットは、コンベヤの移動を、密封ステーションによって実行される密封プロセスと同期させるように構成される。
【0163】
コンベヤ1の動作は、以下の通りである。
【0164】
モータ8が、コンベヤベルト2を動作させる。
図1に示すように、コンベヤベルト2の上部ストレッチの並進運動の結果として、受動制御機構100は、1つまたは複数の駆動ピース26に作用し、たとえば90°まで、回転部12の制御された回転を引き起こす。その特定の設計により、回転部は、サブ要素の行Roおよび線Li(
図6参照)を形成する横方向に整列されたサブ要素を有し、サブ要素は、ベルト本体の非線形経路を屈曲して追従することができることに留意されたい。たとえば、
図5を参照すると、各回転部12は、回転部を搬送するコンベヤのセグメントが、旋回アセンブリ7の1つの周りを回転するときに屈曲することができることに留意されたい。それに加えて、コンベヤベルト本体は、変形可能な材料で形成されるか、または、剛性材料のバンド(
図5の参照符号13aで概略的に識別され、コンベヤベルト幅と同一の幅Wと、サブ要素17によって形成される列または線のおのおのの幅に等しいコンベヤベルト運動の方向の延長Eとを有するを備えることができる。