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特許7532456コンテナのスタッキング処理方法、装置、機器、記憶媒体及び製品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】コンテナのスタッキング処理方法、装置、機器、記憶媒体及び製品
(51)【国際特許分類】
   B65G 63/00 20060101AFI20240805BHJP
【FI】
B65G63/00 J
【請求項の数】 35
(21)【出願番号】P 2022131446
(22)【出願日】2022-08-22
(65)【公開番号】P2022166253
(43)【公開日】2022-11-01
【審査請求日】2022-08-22
(31)【優先権主張番号】202210110217.2
(32)【優先日】2022-01-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514322098
【氏名又は名称】ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing Baidu Netcom Science Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】2/F Baidu Campus, No.10, Shangdi 10th Street, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】弁理士法人ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】周 英敏
【審査官】内田 茉李
(56)【参考文献】
【文献】特開2018-150135(JP,A)
【文献】特開2021-102429(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0263591(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65G 63/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番である、前記ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することと、
少なくとも1つの前記ピッキング優先度に基づいて、前記ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定することと、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションによって生成された、スタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含むスタッキング状態を取得し、少なくとも1つの前記スタッキング状態を取得することと、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、少なくとも1つの前記スタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択することと、を含む、コンテナのスタッキング処理方法。
【請求項2】
前記ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することは、
ピッキングされたコンテナの履歴ピッキング順序を含む、前記ヤードの複数の履歴ピッキング情報を取得することと、
複数の前記履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング順序に基づいて少なくとも1つの前記ピッキング優先度を決定することと、を含む、請求項1に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項3】
複数の前記履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング順序に基づいて少なくとも1つの前記ピッキング優先度を決定することは、
複数の前記履歴ピッキング情報に対してクラスタリング処理を行い、ピッキング類似条件を満たす少なくとも1つの前記履歴ピッキング情報を含む、少なくとも1つの情報種別を取得することと、
前記情報種別のうちの少なくとも1つの履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング順序に基づいて、前記情報種別に対応するピッキング優先度を決定し、少なくとも1つの前記情報種別にそれぞれ対応する前記ピッキング優先度を取得することと、を含む、請求項2に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項4】
少なくとも1つの前記ピッキング優先度に基づいて、前記ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定することは、
前記ヤードに対応する少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナを取得することと、
少なくとも1つの前記ピッキング優先度から、前記スタッキング対象としてのコンテナの目標優先度を決定し、少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を取得することと、を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項5】
少なくとも1つの前記ピッキング優先度から、前記スタッキング対象としてのコンテナの目標優先度を決定することは、
前記スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に基づいて、前記スタッキング対象としてのコンテナのピッキング特徴を抽出することと、
前記スタッキング対象としてのコンテナの合致する目標優先度を決定するための、前記ピッキング特徴の前記ピッキング優先度のピッキング確率を確定し、前記ピッキング特徴の少なくとも1つの前記ピッキング優先度にそれぞれ対応するピッキング確率を取得することと、
少なくとも1つの前記ピッキング優先度にそれぞれ対応するピッキング確率から、最大ピッキング確率に対応するピッキング優先度を前記目標優先度と決定することと、を含み、
前記ピッキング特徴の前記ピッキング優先度のピッキング確率を確定することは、
少なくとも1つの前記ピッキング優先度にそれぞれ対応する優先度確率を決定することと、
前記ピッキング特徴に対応する特徴確率を決定することと、
前記ピッキング特徴の前記ピッキング優先度に対応する事前確率を決定することと、
前記優先度確率、前記特徴確率及び事前確率を、ナイーブベイズ公式に入力し、対応する事後確率を計算して取得することにより、前記事後確率が前記ピッキング確率であることを決定することと、を含む、請求項4に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項6】
前記ピッキング特徴に対応する特徴確率を決定することは、
複数の履歴ピッキング情報を決定することと、
前記履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング特徴を抽出し、複数の前記履歴ピッキング特徴を取得することと、
複数の前記履歴ピッキング特徴から前記ピッキング特徴と同じ履歴ピッキング特徴の特徴数を決定することと、
複数の前記履歴ピッキング情報の総量に対する前記ピッキング特徴と同じ前記履歴ピッキング特徴の前記特徴数の比を計算し、前記ピッキング特徴に対応する特徴確率を取得することと、を含む、請求項5に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項7】
前記スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に基づいて、前記スタッキング対象としてのコンテナのピッキング特徴を抽出することは、
優先度の確認に影響を与える少なくとも1つの目標因子を取得することと、
前記スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に基づいて、前記スタッキング対象としてのコンテナの少なくとも1つの目標因子にそれぞれ対応する特徴データを決定することと、
少なくとも1つの前記目標因子にそれぞれ対応する特徴データを特徴スティッチングして取得したピッキング特徴を決定することと、を含む請求項5に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項8】
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、少なくとも1つの前記スタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択することは、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、前記スタッキング状態に対してスタッキング評価処理を行い、少なくとも1つの前記スタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果を取得することと、
少なくとも1つの前記スタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果によって、状態分析結果が目標反転条件を満たすスタッキング状態を前記目標スタッキング状態と決定することと、を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項9】
少なくとも1つの前記スタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果によって、状態分析結果が目標反転条件を満たすスタッキング状態を前記目標スタッキング状態と決定することは、
少なくとも1つの前記スタッキング状態をトラバースし、現在のスタッキング状態及び前回の結果比較処理により決定された候補スタッキング状態を決定することと、
前記現在のスタッキング状態の状態分析結果と前記候補スタッキング状態の状態分析結果とに対して結果比較処理を行い、状態分析結果が目標反転条件を満たす新たな候補スタッキング状態を決定し、少なくとも1つの前記スタッキング状態をトラバースし、現在のスタッキング状態及び前回決定された候補スタッキング状態を決定するステップにリターンして、少なくとも1つの前記スタッキング状態のトラバースが終了するまで実行を続けることと、
最後にトラバースして取得した前記新たな候補スタッキング状態を前記目標スタッキング状態として取得することと、を含む、請求項8に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項10】
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、前記スタッキング状態に対してスタッキング評価処理を行い、少なくとも1つの前記スタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果を取得することは、
少なくとも1つの状態分析因子を決定することと、
前記スタッキング状態における少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を決定することと、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置及び目標優先度に基づいて、前記状態分析因子に対応する状態データを抽出し、少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する状態データを取得することと、
少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する状態データを前記スタッキング状態の状態分析結果と決定し、少なくとも1つの前記スタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果を取得することと、を含む、請求項9に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項11】
前記現在のスタッキング状態の状態分析結果と前記候補スタッキング状態の状態分析結果とに対して結果比較処理を行い、状態分析結果が目標反転条件を満たす新たな候補スタッキング状態を決定することは、
前記現在のスタッキング状態の状態分析結果における少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する第1の状態データ及び前記候補スタッキング状態の状態分析結果における少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する第2の状態データを決定することと、
少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する分析順序に応じて、1番目の状態分析因子から、現在状態分析因子を決定することと、
現在状態分析因子に対して、前記現在状態分析因子の前記現在のスタッキング状態での第1の状態データが前記候補スタッキング状態に対応する第2の状態データより小さいと決定すると、前記現在のスタッキング状態が前記新たな候補スタッキング状態であると決定することと、
前記現在状態分析因子の前記現在のスタッキング状態での第1の状態データが前記候補スタッキング状態に対応する第2の状態データより大きいと決定すると、前記候補スタッキング状態が前記新たな候補スタッキング状態であると決定することと、
前記現在状態分析因子の前記現在のスタッキング状態での第1の状態データが前記候補スタッキング状態に対応する第2の状態データに等しいと決定すると、少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する分析順序にしたがって、1番目の状態分析因子から、現在状態分析因子を決定することにリターンして、最後の状態分析因子の比較が終了するまで実行を続けることと、
最後の状態分析因子の前記現在のスタッキング状態での第1の状態データが前記候補スタッキング状態に対応する第2の状態データに等しいと決定すると、前記現在のスタッキング状態及び前記候補スタッキング状態がいずれも前記新たな候補スタッキング状態であると決定することと、を含む、請求項10に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つの状態分析因子が逆順序対、逆順序対差及び反転パラメータを含み、前記方法はさらに、
優先順位に応じて、前記逆順序対、前記逆順序対差及び前記反転パラメータにそれぞれ対応する分析順序を決定することを含む、請求項10に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項13】
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置及び目標優先度に基づいて、前記状態分析因子に対応する状態データを抽出し、少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する状態データを取得することは、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、前記スタッキング状態の目標逆順序対を決定することと、
前記スタッキング状態が前記目標逆順序対で対応する逆順序対の数を決定することと、
前記目標逆順序対における2つの目標優先度の差分値を計算し、前記目標逆順序対の逆順序対差分値を取得することと、
前記スタッキング状態における少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置に基づいて、少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に応じてシミュレーションピッキングを行う場合、実行する必要がある反転回数に基づいて、前記スタッキング状態の反転パラメータに対応する反転回数を取得することと、
前記逆順序対の数が前記逆順序対の状態データであり、前記逆順序対差分値が前記逆順序対差の状態データであり、及び前記反転回数が前記反転パラメータの状態データであることを決定することと、を含む、請求項12に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項14】
ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することは、
ユーザ機器が前記ヤードに送信したスタッキング処理要求に応答し、前記ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することを含み、
少なくとも1つの前記スタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択した後、さらに、
前記目標スタッキング状態を前記ユーザ機器に送信し、前記ユーザ機器が前記目標スタッキング状態を出力するように指示することを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項15】
ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することは、
ユーザがトリガした自動スタッキング要求に応答し、前記ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することを含み、
少なくとも1つの前記スタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択した後、さらに、
スタッキング機器を制御して少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナを前記目標スタッキング状態に応じてスタッキング処理を行い、スタッキングした後の少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナを取得することを含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項16】
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得することは、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナをそれぞれの目標優先度に応じて分類し、少なくとも1つの目標優先度にそれぞれ対応する目標コンテナを取得することと、
同じ目標優先度に属する目標コンテナにサブスタッキングシミュレーションを行い、前記目標優先度の少なくとも1つのサブ状態を取得し、少なくとも1つの目標優先度にそれぞれ対応する少なくとも1つのサブ状態を決定することと、
いずれかのスタッキングシミュレーション処理に対して、いずれか1つの目標優先度の少なくとも1つのサブ状態から目標サブ状態を決定し、順に少なくとも1つの目標優先度に対応する目標サブ状態を選択することと、
少なくとも1つの目標優先度の目標サブ状態を状態スティッチングし、前記スタッキングシミュレーション処理により生成されたスタッキング状態を取得することと、を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載のコンテナのスタッキング処理方法。
【請求項17】
ヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番である、前記ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することに用いられる第1の決定ユニットと、
少なくとも1つの前記ピッキング優先度に基づいて、前記ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定することに用いられる第2の決定ユニットと、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションによって生成された、スタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含むスタッキング状態を取得し、少なくとも1つの前記スタッキング状態を取得することに用いられるスタッキングシミュレーションユニットと、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、少なくとも1つの前記スタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択することに用いられる状態決定ユニットと、を含む、コンテナのスタッキング処理装置。
【請求項18】
前記第1の決定ユニットは、
ピッキングされたコンテナの履歴ピッキング順序を含む、前記ヤードの複数の履歴ピッキング情報を取得することに用いられる情報取得モジュールと、
複数の前記履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング順序に基づいて少なくとも1つの前記ピッキング優先度を決定することに用いられる優先度抽出モジュールと、を含む、請求項17に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項19】
前記優先度抽出モジュールは、
複数の前記履歴ピッキング情報に対してクラスタリング処理を行い、ピッキング類似条件を満たす少なくとも1つの前記履歴ピッキング情報を含む、少なくとも1つの情報種別を取得することに用いられる情報クラスタリングサブモジュールと、
前記情報種別のうちの少なくとも1つの履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング順序に基づいて、前記情報種別に対応するピッキング優先度を決定し、少なくとも1つの前記情報種別にそれぞれ対応する前記ピッキング優先度を取得することに用いられる優先度決定サブモジュールと、を含む、請求項18に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項20】
前記第2の決定ユニットは、
前記ヤードに対応する少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナを取得することに用いられる第1の取得モジュールと、
少なくとも1つの前記ピッキング優先度から、前記スタッキング対象としてのコンテナの目標優先度を決定し、少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を取得することに用いられる目標決定モジュールと、を含む、請求項18又は19に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項21】
前記目標決定モジュールは、
前記スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に基づいて、前記スタッキング対象としてのコンテナのピッキング特徴を抽出することに用いられる特徴抽出サブモジュールと、
前記スタッキング対象としてのコンテナの合致する目標優先度を決定するための、前記ピッキング特徴の前記ピッキング優先度のピッキング確率を確定し、前記ピッキング特徴の少なくとも1つの前記ピッキング優先度にそれぞれ対応するピッキング確率を取得することに用いられる確率決定サブモジュールと、
少なくとも1つの前記ピッキング優先度にそれぞれ対応するピッキング確率から、最大ピッキング確率に対応するピッキング優先度を前記目標優先度と決定することに用いられる目標決定サブモジュールと、を含み、
前記確率決定サブモジュールは具体的に、
少なくとも1つの前記ピッキング優先度にそれぞれ対応する優先度確率を決定することと、
前記ピッキング特徴に対応する特徴確率を決定することと、
前記ピッキング特徴の前記ピッキング優先度に対応する事前確率を決定することと、
前記優先度確率、前記特徴確率及び事前確率を、ナイーブベイズ公式に入力し、対応する事後確率を計算して取得することにより、前記事後確率が前記ピッキング確率であることを決定することとに用いられる、請求項20に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項22】
前記確率決定サブモジュールは具体的に、
前記履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング特徴を抽出し、複数の前記履歴ピッキング特徴を取得することと、
複数の前記履歴ピッキング特徴から前記ピッキング特徴と同じ履歴ピッキング特徴の特徴数を決定することと、
複数の前記履歴ピッキング情報の総量に対する前記ピッキング特徴と同じ前記履歴ピッキング特徴の前記特徴数の比を計算し、前記ピッキング特徴に対応する特徴確率を取得することとに用いられる、請求項21に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項23】
前記特徴抽出サブモジュールは具体的に、
優先度の確認に影響を与える少なくとも1つの目標因子を取得することと、
前記スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に基づいて、前記スタッキング対象としてのコンテナの少なくとも1つの目標因子にそれぞれ対応する特徴データを決定することと、
少なくとも1つの前記目標因子にそれぞれ対応する特徴データを特徴スティッチングして取得したピッキング特徴を決定することと、に用いられる、請求項21に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項24】
前記状態決定ユニットは、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、前記スタッキング状態に対してスタッキング評価処理を行い、少なくとも1つの前記スタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果を取得することに用いられるスタッキング評価モジュールと、
少なくとも1つの前記スタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果によって、状態分析結果が目標反転条件を満たすスタッキング状態を前記目標スタッキング状態と決定することに用いられる結果比較モジュールと、を含む、請求項17~19のいずれか1項に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項25】
前記結果比較モジュールは、
少なくとも1つの前記スタッキング状態をトラバースし、現在のスタッキング状態及び前回の結果比較処理により決定された候補スタッキング状態を決定することに用いられる状態選択サブモジュールと、
前記現在のスタッキング状態の状態分析結果と前記候補スタッキング状態の状態分析結果とに対して結果比較処理を行い、状態分析結果が目標反転条件を満たす新たな候補スタッキング状態を決定し、少なくとも1つの前記スタッキング状態をトラバースし、現在のスタッキング状態及び前回決定された候補スタッキング状態を決定するステップにリターンして、少なくとも1つの前記スタッキング状態のトラバースが終了するまで実行を続けることに用いられる結果比較サブモジュールと、
最後にトラバースして取得した前記新たな候補スタッキング状態を前記目標スタッキング状態として取得することに用いられる目標決定サブモジュールと、を含む、請求項24に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項26】
前記スタッキング評価モジュールは、
少なくとも1つの状態分析因子を決定することに用いられる因子決定サブモジュールと、
前記スタッキング状態における少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を決定することに用いられる順序決定サブモジュールと、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置及び目標優先度に基づいて、前記状態分析因子に対応する状態データを抽出し、少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する状態データを取得することに用いられるデータ抽出サブモジュールと、
少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する状態データを前記スタッキング状態の状態分析結果と決定し、少なくとも1つの前記スタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果を取得することに用いられる結果決定サブモジュールと、を含む、請求項25に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項27】
前記結果比較サブモジュールは具体的に、
前記現在のスタッキング状態の状態分析結果における少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する第1の状態データ及び前記候補スタッキング状態の状態分析結果における少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する第2の状態データを決定することと、
少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する分析順序に応じて、1番目の状態分析因子から、現在状態分析因子を決定することと、
現在状態分析因子に対して、前記現在状態分析因子の前記現在のスタッキング状態での第1の状態データが前記候補スタッキング状態に対応する第2の状態データより小さいと決定すると、前記現在のスタッキング状態が前記新たな候補スタッキング状態であると決定することと、
前記現在状態分析因子の前記現在のスタッキング状態での第1の状態データが前記候補スタッキング状態に対応する第2の状態データより大きいと決定すると、前記候補スタッキング状態が前記新たな候補スタッキング状態であると決定することと、
前記現在状態分析因子の前記現在のスタッキング状態での第1の状態データが前記候補スタッキング状態に対応する第2の状態データに等しいと決定すると、少なくとも1つの前記状態分析因子にそれぞれ対応する分析順序にしたがって、1番目の状態分析因子から、現在状態分析因子を決定することにリターンして、最後の状態分析因子の比較が終了するまで実行を続けることと、
最後の状態分析因子の前記現在のスタッキング状態での第1の状態データが前記候補スタッキング状態に対応する第2の状態データに等しいと決定すると、前記現在のスタッキング状態及び前記候補スタッキング状態がいずれも前記新たな候補スタッキング状態であると決定することと、に用いられる、請求項26に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項28】
前記少なくとも1つの状態分析因子が逆順序対、逆順序対差及び反転パラメータを含み、前記装置はさらに、
優先順位に応じて、前記逆順序対、前記逆順序対差及び前記反転パラメータにそれぞれ対応する分析順序を決定することに用いられる順序決定ユニットを含む、請求項26に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項29】
前記データ抽出サブモジュールは具体的に、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、前記スタッキング状態の目標逆順序対を決定することと、
前記スタッキング状態が前記目標逆順序対で対応する逆順序対の数を決定することと、
前記目標逆順序対における2つの目標優先度の差分値を計算し、前記目標逆順序対の逆順序対差分値を取得することと、
前記スタッキング状態における少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置に基づいて、少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に応じてシミュレーションピッキングを行う場合、実行する必要がある反転回数に基づいて、前記スタッキング状態の反転パラメータに対応する反転回数を取得することと、
前記逆順序対の数が前記逆順序対の状態データであり、前記逆順序対差分値が前記逆順序対差の状態データであり、及び前記反転回数が前記反転パラメータの状態データであることを決定することと、に用いられる、請求項28に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項30】
前記第1の決定ユニットは、
ユーザ機器が前記ヤードに送信したスタッキング処理要求に応答し、前記ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することに用いられる第1の応答モジュールを含み、
前記装置は、さらに、
前記目標スタッキング状態を前記ユーザ機器に送信し、前記ユーザ機器が前記目標スタッキング状態を出力するように指示することに用いられる目標送信ユニットを含む、請求項17~19のいずれか1項に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項31】
前記第1の決定ユニットは、
ユーザがトリガした自動スタッキング要求に応答し、前記ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することに用いられる第2の応答モジュールと、
スタッキング機器を制御して少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナを前記目標スタッキング状態に応じてスタッキング処理を行い、スタッキングした後の少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナを取得することに用いられる目標制御モジュールと、を含む、請求項17~19のいずれか1項に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項32】
前記スタッキングシミュレーションユニットは、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナをそれぞれの目標優先度に応じて分類し、少なくとも1つの目標優先度にそれぞれ対応する目標コンテナを取得することに用いられる優先度分類モジュールと、
同じ目標優先度に属する目標コンテナにサブスタッキングシミュレーションを行い、前記目標優先度の少なくとも1つのサブ状態を取得し、少なくとも1つの目標優先度にそれぞれ対応する少なくとも1つのサブ状態を決定することに用いられるサブ状態シミュレーションモジュールと、
いずれかのスタッキングシミュレーション処理に対して、いずれか1つの目標優先度の少なくとも1つのサブ状態から目標サブ状態を決定し、順に少なくとも1つの目標優先度に対応する目標サブ状態を選択することに用いられるサブ状態選択モジュールと、
少なくとも1つの目標優先度の目標サブ状態を状態スティッチングし、前記スタッキングシミュレーション処理により生成されたスタッキング状態を取得することに用いられるサブ状態スティッチングモジュールと、を含む、請求項17~19のいずれか1項に記載のコンテナのスタッキング処理装置。
【請求項33】
少なくとも1つのプロセッサ、及び
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリを含み、
前記メモリには前記少なくとも1つのプロセッサにより実行できる命令が記憶され、前記命令は前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、前記少なくとも1つのプロセッサは請求項1~3のいずれか一項に記載の方法を実行することができる、電子機器。
【請求項34】
コンピュータ命令が記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記コンピュータ命令はコンピュータに請求項1~3のいずれか一項に記載の方法を実行させるために用いられる、
非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項35】
コンピュータプログラムを含み、当該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されるとき請求項1~3のいずれか一項に記載の方法のステップが実現される、
コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はデータ処理分野におけるビッグデータ分野に関し、特にコンテナのスタッキング処理方法、装置、機器、記憶媒体及び製品に関する。
【背景技術】
【0002】
輸出入貿易の増加に伴い、ポートコンテナの揚荷量がますます多くなる。ヤードはコンテナを積み付ける画定領域であってもよく、ヤードの長さ、幅、高さは積み付け需要に応じて設けられてもよい。ヤードにコンテナを積み付ける場合、一般的には、コンテナをヤードにランダムに放置し、各コンテナは場、位、列、層で構成されたピッキング順番を含んでもよい。ユーザが貨物証券に応じてヤードにおける目標コンテナをピッキングする場合、ヤードから対応する目標コンテナを検索する。実際の応用において、ヤードから目標コンテナを検索する場合、ヤードにおけるコンテナを何度も反転して目標コンテナを取得する必要があり、反転回数が多ければ多いほど、目標コンテナの取得時間が長くなり、コンテナのピッキング効率が低くなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示には、コンテナに用いられるスタッキング処理方法、装置、機器、記憶媒体及び製品が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の第1の態様によれば、
ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することであって、前記ピッキング優先度は前記ヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番である、決定することと、
少なくとも1つの前記ピッキング優先度に基づいて、前記ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定することと、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得し、少なくとも1つの前記スタッキング状態を取得することであって、前記スタッキング状態はスタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含む、取得することと、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、少なくとも1つの前記スタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択することと、を含む、コンテナのスタッキング処理方法が提供される。
【0005】
本開示の第2の態様によれば、
ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することであって、前記ピッキング優先度は前記ヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番である、決定することに用いられる第1の決定ユニットと、
少なくとも1つの前記ピッキング優先度に基づいて、前記ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定することに用いられる第2の決定ユニットと、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得し、少なくとも1つの前記スタッキング状態を取得することであって、前記スタッキング状態はスタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含む、取得することに用いられるスタッキングシミュレーションユニットと、
少なくとも1つの前記スタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、少なくとも1つの前記スタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択することに用いられる状態決定ユニットと、を含む、コンテナのスタッキング処理装置が提供される。
【0006】
本開示の第3の態様によれば、電子装置が提供され、
少なくとも1つのプロセッサ、及び
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリを含み、ここで、
前記メモリには前記少なくとも1つのプロセッサにより実行できる命令が記憶され、前記命令は前記少なくとも1つのプロセッサにより実行されることにより、前記少なくとも1つのプロセッサは第1の態様に記載の方法を実行させることができる。
【0007】
本開示の第4の態様によれば、コンピュータ命令が記憶された非一時的なコンピュータ可読媒体が提供され、ここで、前記コンピュータ命令は前記コンピュータに第1の態様に記載の方法を実行させるために用いられる。
【0008】
本開示の第5の態様によれば、コンピュータプログラム製品が提供され、前記コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムが可読記憶媒体に記憶され、電子装置の少なくとも1つのプロセッサが前記可読記憶媒体から前記コンピュータプログラムを読み込め、前記少なくとも1つのプロセッサが前記コンピュータプログラムを実行することにより電子機器が第1の態様に記載の方法を実行する。
【0009】
本開示の技術に基づいてコンテナをヤードにランダムにスタッキングする場合、貨物をピッキングするとき、貨物ピッキング効率が低すぎるという問題を解決し、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度、すなわち各スタッキングコンテナが実際に対応するピッキング順番を決定することにより、少なくとも1つのスタッキング状態において目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を確認し、目標スタッキング状態の取得を実現することができる。目標スタッキング状態を取得することにより、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナのシミュレーションスタッキング位置を決定することができ、ピッキング過程での反転回数を減少させ、スタッキング効率を向上させる。
【0010】
理解すべきこととして、本部分に記載の内容は本開示の実施例のキー又は重要な特徴を識別することを意図するものではなく、本開示の範囲を限定するものではない。本開示の他の特徴は、以下の明細書によりわかりやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面は本様態をよりよく理解するために用いられ、本開示を限定するものではない。ここで、
図1】本開示の第1の実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法の応用模式図である。
図2】本開示の第2の実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法のフローチャートである。
図3】本開示の実施例に係るスタッキング状態の取得方式の例示図である。
図4】本開示の第3の実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法のフローチャートである。
図5】本開示の第4の実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法のフローチャートである。
図6a】本開示の実施例に係るスタッキング状態の模式図である。
図6b】本開示の実施例に係る他のスタッキング状態の模式図である。
図6c】本開示の実施例に係るまた他のスタッキング状態の模式図である。
図7】本開示の第5の実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法のフローチャートである。
図8】本開示の第6の実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法のフローチャートである。
図9】本開示の第7の実施例に係るコンテナのスタッキング処理装置の構造模式図である。
図10】本開示の実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法を実現するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に図面を参照して本開示の例示的な実施例を説明し、ここで本開示の実施例の様々な詳細を含んで、理解することに役立ち、それらを例示的なものと考えるべきである。そこで、当業者であれば、ここで説明された実施例に対して様々な変更及び修正を行うことができ、本開示の範囲及び精神から逸脱することはない。同様に、明確かつ簡単に説明するために、以下の説明において公知の機能及び構造についての説明を省略する。
【0013】
本開示の技術案はポートのコンテナの積み降ろしシーンに応用することができ、コンテナのピッキング優先度を確認して、スタッキングシミュレーション方式を利用し、コンテナのスタッキング状態をコンテナのピッキング優先度に応じてピッキングシミュレーションを行い、最終的な目標スタッキング状態を取得し、コンテナのスタッキング効果の最大化を実現し、コンテナのスタッキング効率を向上させる。
【0014】
関連技術において、一般的に、コンテナはスタッキングされている場合にランダムにスタッキングされ、又はコンテナを貨物船から降ろした後に荷卸し順序に応じて順次ヤードに放置される。ユーザがコンテナをピッキングする場合、貨物証券に応じて、ヤードから対応する目標コンテナを検索する必要がある。実際の応用において、ヤードにおけるコンテナは場、位、列、層に応じて位置を位置決めることができる。ピッキング順番は実際に場、位、列、層の概念により正確に定義することができ、貨物をピッキングする場合、貨物証券に基づいてヤードに位置決めを行うことができ、及びヤードにおける位、列、層に対してターゲットコンテナの具体的な位置決めを行うことができる。かつ、目標コンテナの位置決める結果に基づいて、ヤードにおいて当該目標コンテナをピッキングする。ヤードからコンテナをピッキングする場合、ヤードにおけるコンテナを反転して取得する必要がある可能性があり、実際にコンテナをピッキングする場合に、反転回数が多いので、コンテナのピッキング効率が低くなる。
【0015】
上記技術的問題を解決するために、本開示の実施例においてヤードにおけるコンテナに対してスタッキングシミュレーション、及び実際のピッキング優先度の決定を行う。コンテナの実際にピッキングする優先度により、ヤードにおけるコンテナにおける反転回数が最も少ないスタッキング状態を取得し、かつこのスタッキング状態に応じてコンテナのスタッキングを行うことにより、コンテナがピッキングされる場合、反転回数が最小になり、コンテナのピッキング効率を向上させる。
【0016】
本開示には、コンテナのスタッキング処理方法、装置、機器、記憶媒体及び製品が提供され、データ処理分野におけるビッグデータ分野に応用され、これによりポートにおけるコンテナの揚荷効率を向上させることを達成する。
【0017】
本開示の技術案は、ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することができ、ピッキング優先度はヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番であってもよい。計画ピッキング順番はコンテナをピッキングすることの実際の順序であってもよい。少なくとも1つのピッキング優先度に基づいて、ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定することができる。スタッキング対象としてのコンテナに目標優先度の決定を行い、スタッキング対象としてのコンテナのピッキング順番を正確に確認することができる。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のスタッキングシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得し、少なくとも1つのスタッキング状態を取得する。スタッキング状態には、スタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含んでもよい。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度、すなわち各スタッキングコンテナが実際に対応するピッキング順番を決定することにより、少なくとも1つのスタッキング状態において目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を確認し、目標スタッキング状態の取得を実現することができる。目標スタッキング状態を取得することにより、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナのシミュレーションスタッキング位置を決定することができ、ピッキング過程での反転回数を減少させ、スタッキング効率を向上させる。
【0018】
以下、図面を参照して本開示の技術案を詳細に紹介する。
【0019】
理解を容易にするために、図1に示すように、図1は本開示の第1の実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法の応用例示図であり、実際の応用において、ポートには少なくとも1つのヤードDが含まれてもよい。いずれかのヤードに対応する少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに対して、本開示の実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法に従って目標スタッキング状態の確認を行い、ヤードのうちの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナの正確なスタッキングを実現することができる。ヤードを管理するユーザは、ユーザ機器1を介して、ヤードの情報、例えば、ヤード標識、サイズなどの情報をバックエンドサーバ2に伝送することができ、例えば、バックエンドサーバ2はクラウドサーバであることができる。ヤードの管理ユーザが選択したヤードがD1であると仮定すると、D1の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナJをバックエンドサーバ2に提供することができる。バックエンドサーバ2は、ヤードD1と、ヤードD1に対応する少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナ(例えば、コンテナ1、2、3とそれぞれ番号が付けられる)とを決定することができる。その後、バックエンドサーバ2はヤードD1の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナJの目標スタッキング状態を決定することができる。目標積層状態に応じてヤードD1に少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナをスタッキングし、図1に示すようなスタッキング状態は、それぞれコンテナ1がコンテナ2の左に位置すること、コンテナ3がコンテナ1の上に位置することである。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナの正確なスタッキングを実現し、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナの目標スタッキング状態が実際のピッキング優先度に対応し、さらにコンテナの貨物ピッキング効率を向上させる。
【0020】
図2に示すように、本開示の第2実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法のフローチャートであり、当該方法は以下のステップを含んでもよい。
【0021】
201:ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定する。ピッキング優先度はヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番である。
【0022】
好ましくは、計画ピッキング順番はコンテナに対して設定された順序であってもよい。ヤードは、複数のヤードのいずれか1つを含んでもよい。ヤードはヤード標識を使用して区別してもよく、異なるヤードのスタッキング標識が異なり、ヤードは対応するヤード情報があってもよい。ヤード情報は、ヤード位置、ヤード高さなどの情報を含んでもよい。
【0023】
ピッキング順番はヤードにおけるコンテナの対応するピッキング順番であってもよい。
【0024】
1つの可能な設計において、ヤードの管理ユーザによりヤードの少なくとも1つのピッキング優先度を設けることができ、例えば、同じコンテナ情報を有するコンテナのピッキング順番を同じピッキング優先度に設けることができる。少なくとも1つのピッキング優先度はランダムに指定されてもよく、かつ実際のピッキング順番により最適化され、それにより正確度がより高い少なくとも1つのピッキング優先度を取得する。
【0025】
202:少なくとも1つのピッキング優先度に基づいて、ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定する。
【0026】
ヤードのうちのいずれか1つのスタッキング対象としてのコンテナは少なくとも1つのピッキング優先度から目標優先度を決定してもよい。目標優先度は、スタッキング対象としてのコンテナの計画ピッキング順番であってもよい。
【0027】
スタッキング対象としてのコンテナの目標優先度は少なくとも1つのピッキング優先度から選択して取得してもよい。
【0028】
203:少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得し、少なくとも1つのスタッキング状態を取得する。
【0029】
ここで、スタッキング状態は、スタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含む。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに対してスタッキングシミュレーション処理を行う場合、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナのスタッキング位置を確認し、スタッキング位置が決定されるとき、コンテナを揚荷するとき、決定されたスタッキング位置に応じて揚荷することができる。スタッキング対象としてのコンテナのスタッキング位置はスタッキング対象としてのコンテナがヤードでの位、列、層が対応する三次元配列を指してもよい。
【0030】
204:少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、少なくとも1つのスタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択する。
【0031】
好ましくは、目標反転条件は反転回数が最小であることを含んでもよい。反転回数はコンテナをヤードからピッキングするとき、ピッキングされなかったコンテナの反転する必要がある回数を指してもよい。
【0032】
少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に基づいて、スタッキング状態に応じてスタッキングする少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナをピッキングし、各コンテナをピッキングするときの反転回数を取得することができる。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に基づいて、少なくとも1つのスタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択することは、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に基づいて、スタッキング状態に対して揚荷シミュレーションを行い、スタッキング状態に対応する反転回数を取得し、少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する反転回数を取得することと、反転回数が最小であるスタッキング状態を目標反転条件を満たす目標スタッキング状態と決定することと、を含んでも良い。
【0033】
本開示の実施例において、ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することができ、ピッキング優先度はヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番であってもよい。計画ピッキング順番はコンテナをピッキングすることの実際の順序であってもよい。少なくとも1つのピッキング優先度に基づいて、ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定することができる。スタッキング対象としてのコンテナに目標優先度の決定を行い、スタッキング対象としてのコンテナのピッキング順番を正確に確認することができる。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のスタッキングシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得し、少なくとも1つのスタッキング状態を取得する。スタッキング状態には、スタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含んでもよい。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度、すなわち各スタッキングコンテナが実際に対応するピッキング順番により、少なくとも1つのスタッキング状態において目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を確認し、目標スタッキング状態の取得を実現することができる。目標スタッキング状態を取得することにより、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナのシミュレーションスタッキング位置を決定することができ、ピッキング過程での反転回数を減少させ、スタッキング効率を向上させる。
【0034】
1つの実施例として、実際の応用において、スタッキング対象としてのコンテナの位置をランダムに決定する方式を採用してスタッキングシミュレーション処理を完成し、ランダムに生成されたスタッキング状態を取得することができる。スタッキング状態の取得効率を向上させるために、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに対して少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションにより生成されたスタッキング状態を取得することは、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を利用し、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに対して少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションに生成されたスタッキング状態を取得することを含んでもよい。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を利用してスタッキングシミュレーションを行い、同じ目標優先度を有するコンテナを一緒にスタッキングし、スタッキングされた後のコンテナをピッキングするときに集中にピッキングし、貨物ピッキング効率を向上させることができる。
【0035】
少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のスタッキングシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得することは具体的に、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナをそれぞれの目標優先度に応じて分類し、少なくとも1つの目標優先度にそれぞれ対応する目標コンテナを取得することと、
同じ目標優先度に属する目標コンテナにサブスタッキングシミュレーションを行い、目標優先度の少なくとも1つのサブ状態を取得し、少なくとも1つの目標優先度にそれぞれ対応する少なくとも1つのサブ状態を決定することと、
いずれかのスタッキングシミュレーション処理に対して、いずれか1つの目標優先度の少なくとも1つのサブ状態から目標サブ状態を決定し、順に少なくとも1つの目標優先度に対応する目標サブ状態を選択することと、
少なくとも1つの目標優先度の目標サブ状態を状態スティッチングし、スタッキングシミュレーションにより生成されたスタッキング状態を取得することと、を含む。
【0036】
本開示の実施例において、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を利用してスタッキングシミュレーションを行い、同じ目標優先度を有するコンテナを一緒にスタッキングし、スタッキングされた後のコンテナをピッキングするときに集中にピッキングすることができ、貨物ピッキング効率を向上させることができる。
【0037】
ここで、少なくとも1つの目標優先度の目標サブ状態を状態スティッチングし、スタッキングシミュレーション処理により生成されたスタッキング状態を取得することは、少なくとも1つの目標優先度に応じてそれぞれ対応する優先度順位のレベルに応じて、少なくとも1つの目標優先度の目標サブ状態を状態スティッチングし、スタッキングシミュレーション処理により生成されたスタッキング状態を取得することを含んでもよい。すなわち、優先度順位が高いものを先にスタッキングし、優先順位が低いものをその後スタッキングすることである。
【0038】
理解を容易にするために、第1の優先度にスタッキング対象としてのコンテナが4つ存在すると仮定し、いずれもAであると識別する。スタッキングシミュレーションの場合に、上記4つのコンテナを異なる積層方式に応じてスタッキングすることができ、4つのサブスタッキング状態を取得することができる。図3に示すのは、縦スタッキングサブ状態301、3つの縦スタッキングサブ状態と1つの横スタッキングサブ状態302、2つの縦スタッキングサブ状態と2つの横スタッキングサブ状態303及び横スタッキングサブ状態304である。
【0039】
第2の優先度にスタッキング対象としてのコンテナが3つ存在し、いずれもBであると識別する。スタッキングシミュレーションの場合に、3つの縦スタッキングサブ状態305、2つの縦スタッキングサブ状態と1つの横スタッキングサブ状態306、及び3つの横スタッキングサブ状態307を取得することができる。スタッキング状態をシミュレートするとき、1つの第1の優先度のサブ状態及び第2優先度のサブ状態を選択してもよい。図3にはAにおける301のスタッキングサブ状態とBにおける3つのスタッキングサブ状態のスタッキングスティッチングが示され、Aの他のスタッキングサブ状態とBの3つのスタッキングサブ状態のスタッキングスティッチングは示されない。図3において、サブ状態301とサブ状態305をスタッキングし、1つのスタッキング状態308を生成し、サブ状態301とサブ状態306をスタッキングしてスタッキング状態309を生成し、サブ状態301とサブ状態307をスタッキングして1つのスタッキング状態310を生成し、このように類推する。異なるスタッキング状態に対して、コンテナのスタッキング位置が異なってもよい。目標優先度が複数を含む場合、図3に示された目標優先度のコンテナに基づいてスタッキング可能なサブ状態の列挙説明を行い、各目標優先度にサブ状態のスタッキングシミュレーションを行い、その後順次に複数の目標優先度にサブ状態を選択しスティッチングし、スタッキング状態を取得する。
【0040】
1つの実施例として、ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することは、
ヤードの複数の履歴ピッキング情報を取得することであって、履歴ピッキング情報は、ピッキングされたコンテナの履歴ピッキング順序を含む、取得することと、
複数の履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング順序に基づいて少なくとも1つのピッキング優先度を決定することと、を含む。
【0041】
履歴ピッキング情報は、貨物タイプ、ピッキング会社、船舶が所属する輸送会社、貨物が急を要するか否か、ピッキング平均時間遅延、貨物証券定刻率などの輸送情報、及び履歴コンテナの実際のピッキング順番を含んでもよい。
【0042】
少なくとも1つのピッキング優先度は複数の履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング順序に基づいて決定されてよい。
【0043】
本開示の実施例において、ヤードの複数の履歴ピッキング情報により、少なくとも1つのピッキング優先度をピッキングすることができ、ピッキング優先度が複数の履歴ピッキング情報を統合した履歴ピッキング順序を実現することにより、少なくとも1つのピッキング優先度の分割をより正確にする。
【0044】
1つの可能な設計において、複数の履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング順序に基づいて少なくとも1つのピッキング優先度を決定することは、
複数の履歴ピッキング情報に対してクラスタリング処理を行い、少なくとも1つの情報種別を取得することであって、情報種別はピッキング類似条件を満たす少なくとも1つの履歴ピッキング情報を含む、取得することと、
情報種別のうちの少なくとも1つの履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング順序に基づいて、情報種別に対応するピッキング優先度を決定し、少なくとも1つの情報種別にそれぞれ対応するピッキング優先度を取得することと、を含む。
【0045】
複数の履歴ピッキング情報に対してクラスタリング処理を行い、少なくとも1つの情報種別を取得することは、複数の履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する輸送情報にクラスタリング処理を行い、輸送情報が情報類似性条件を満たす少なくとも1つの履歴ピッキング情報を同じ情報種別に決定することを含んでもよい。ここで、輸送情報が情報類似性条件を満たすことは輸送情報が同じであるか又は類似度が類似度閾値より高いことを指してもよい。
【0046】
本開示の実施例において、複数の履歴ピッキング情報に対してクラスタリング処理を行い、少なくとも1つの情報種別を取得することができる。各情報種別はピッキング類似条件を満たす少なくとも1つの履歴ピッキング情報を含む。ピッキング類似性の有無に応じてピッキング情報のクラスタリングを行うことにより、類似性を有する履歴ピッキング情報を同じ情報種別に分割する。さらに、情報種別のうちの少なくとも1つの履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング順序を利用して、情報種別に対応するピッキング優先度を決定し、少なくとも1つの情報種別にそれぞれ対応するピッキング優先度を取得する。情報種別に応じてピッキング優先度の決定を行うことにより、情報種別を優先度として決定する方式をより正確にし、情報種別の決定の正確度を向上させ、同じ情報種別に対応するピッキング優先度の正確な決定を実現することができる。
【0047】
図4に示すように、本開示の第3実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法のフローチャートであり、当該方法は以下のステップを含んでもよい。
【0048】
401:ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定し、ピッキング優先度はヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番である。
【0049】
説明すべきこととして、本開示の実施例において、一部のステップは前述の実施例における一部のステップと同じであり、説明の簡潔性のためにここでは説明を省略する。
【0050】
402:ヤードに対応する少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを取得する。
【0051】
ヤードに対応する少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを取得することは、ユーザ機器から送信された少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを受信することを含む。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナがコンテナ標識を使用して区別され、同時に少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナがそれぞれピッキング情報に関連付けられる。ピッキング情報は、輸送情報を含んでもよい。
【0052】
403:少なくとも1つのピッキング優先度から、スタッキング対象としてのコンテナの目標優先度を決定し、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を取得する。
【0053】
スタッキング対象としてのコンテナの目標優先度は、当該スタッキング対象としてのコンテナの計画ピッキング順番であってもよい。すなわち、目標優先度は、スタッキング対象としてのコンテナに対してコンテナ予測を行うピッキング順番であってもよい。
【0054】
404:少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得し、少なくとも1つのスタッキング状態を取得し、スタッキング状態はスタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含む。
【0055】
405:少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、少なくとも1つのスタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択する。
【0056】
本開示の実施例において、少なくとも1つのピッキング優先度を決定した後、ヤードに対応する少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを取得することができる。少なくとも1つのピッキング優先度から、スタッキング対象としてのコンテナの目標優先度を決定し、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を取得する。各スタッキング対象としてのコンテナの目標優先度は少なくとも1つのピッキング優先度から決定され、スタッキング対象としてのコンテナへの優先度の正確な決定を実現し、目標優先度の決定正確度を向上させる。
【0057】
1つの実施例として、少なくとも1つのピッキング優先度から、スタッキング対象としてのコンテナの目標優先度を決定することは、
スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に基づいて、スタッキング対象としてのコンテナのピッキング特徴を抽出することと、
ピッキング特徴のピッキング優先度のピッキング確率を確定し、ピッキング特徴の少なくとも1つのピッキング優先度にそれぞれ対応するピッキング確率を取得することと、
少なくとも1つのピッキング優先度にそれぞれ対応するピッキング確率に基づいて、最大ピッキング確率に対応するピッキング優先度を目標優先度と決定することとを含む。
【0058】
1つの可能な実現方式として、ピッキング特徴のピッキング優先度のピッキング確率を確定することは、ナイーブベイズ公式を利用することにより、ピッキング特徴のピッキング優先度のピッキング確率を計算することを含む。他の可能な実現方式として、ピッキング特徴のピッキング優先度のピッキング確率を確定することは、ピッキング優先度における履歴ピッキング情報に対応する履歴ピッキング特徴を確定し、ピッキング特徴と履歴ピッキング特徴に特徴類似度計算を行い、当該ピッキング特徴の優先度に対応するピッキング確率を取得することをさらに含む。ここで、履歴ピッキング特徴はピッキング優先度のうちのいずれか1つの履歴ピッキング特徴又はピッキング優先度のうちの少なくとも1つの履歴ピッキング情報にそれぞれ対応するピッキング特徴の平均特徴であってもよい。
【0059】
本開示の実施例において、スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に基づいて、スタッキング対象としてのコンテナのピッキング特徴を抽出してもよい。ピッキング特徴はスタッキング対象としてのコンテナのピッキングに関連する指標を表すことができる。ピッキング特徴のピッキング優先度の対応するピッキング確率を確定することによって、ピッキング特徴の少なくとも1つのピッキング優先度にそれぞれ対応するピッキング確率を取得することができ、スタッキング対象としてのコンテナの少なくとも1つのピッキング優先度にそれぞれ対応するピッキング確率を取得することにより、最大ピッキング確率に対応するピッキング優先度を目標優先度と決定する。ピッキング確率によりスタッキング対象としてのコンテナが合致するピッキング優先度を正確に決定することができ、各スタッキング対象としてのコンテナの目標優先度の決定正確度を向上させる。
【0060】
いくつかの実施例において、ピッキング特徴のピッキング優先度のピッキング確率を確定することは、
少なくとも1つのピッキング優先度にそれぞれ対応する優先度確率を決定することと、
ピッキング特徴に対応する特徴確率を決定することと、
ピッキング特徴のピッキング優先度に対応する事前確率を決定することと、
優先度確率、特徴確率及び事前確率を、ナイーブベイズ公式に入力し、対応する事後確率を計算して取得することにより、事後確率をピッキング確率と決定することと、を含む。
【0061】
好ましくは、ピッキング特徴に対応する特徴確率は当該ピッキング特徴を有するコンテナの数が総数を占める確率であってもよい。ピッキング特徴はスタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に特徴抽出を行うことにより取得することができ、具体的に、ピッキング情報の異なるピッキング属性の記録である。
【0062】
優先度確率、特徴確率及び事前確率を、ナイーブベイズ公式に入力し、対応する事後確率を計算して取得することは、事後確率と優先度確率の積を計算し、第1のデータを取得し、第1のデータと特徴確率の商を計算し、事後確率を取得することを含む。事前確率をP(ピッキング特徴|ピッキング優先度)と表し、優先度確率をP(ピッキング優先度)と表し、特徴確率をP(特徴確率)と表すと仮定すると、事後確率は次のように表すことができる。
【0063】
P(ピッキング優先度|ピッキング特徴)=P(ピッキング特徴|ピッキング優先度)*P(ピッキング優先度)/P(特徴確率)。
【0064】
計算して取得した事後確率P(ピッキング優先度|ピッキング特徴)はピッキング確率である。
【0065】
本開示の実施例において、少なくとも1つのピッキング優先度にそれぞれ対応する優先度確率を計算することにより、各ピッキング優先度の可能性に確率の決定を行うことを実現する。さらにピッキング特徴に対応する特徴確率を決定し、対応する特徴の確率の決定を実現してもよい。及び、ピッキング特徴のピッキング優先度に対応する事前確率を決定し、すなわちあるピッキング特徴のあるピッキング優先度に対応する確率を決定し、優先度確率、特徴確率及び事前確率をナイーブベイズ公式に入力することにより、ピッキング特徴のあるピッキング優先度に対応する事後確率を計算して取得し、当該事後確率はピッキング確率であり、ピッキング特徴の異なるピッキング優先度での確率分布結果の取得を実現し、確率分布計算によりピッキング特徴を正確に取得することができ、同時にナイーブベイズ公式の計算複雑度が低く、ピッキング特徴のピッキング優先度のピッキング確率を迅速かつ正確に確定することができる。
【0066】
1つの可能な設計において、ピッキング特徴に対応する特徴確率を決定することは、
複数の履歴ピッキング情報を決定することと、
履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング特徴を抽出し、複数の履歴ピッキング特徴を取得することと、
複数の履歴ピッキング特徴からピッキング特徴と同じ履歴ピッキング特徴の特徴数を決定することと、
複数の履歴ピッキング情報の総量に対する特徴数の比を計算し、ピッキング特徴に対応する特徴確率を取得することと、を含む。
【0067】
特徴確率は、任意の履歴ピッキング情報があるピッキング特徴に属する確率であってもよい。
【0068】
本開示の実施例において、複数の履歴ピッキング情報を決定して、複数の履歴ピッキング情報がそれぞれに対応する履歴ピッキング確率をピッキングし、複数の履歴ピッキング特徴を取得する。複数の履歴ピッキング特徴からピッキング特徴と同じである履歴ピッキング特徴の数を決定することにより、ピッキング特徴を有する履歴ピッキング情報の数の決定を実現することができ、特徴数と複数の履歴情報の情報総量との比を利用し、ピッキング特徴に対応する特徴確率を取得することを実現する。迅速かつ正確に特徴確率の計算を完成することを実現する。
【0069】
1つの可能な設計において、少なくとも1つのピッキング優先度にそれぞれ対応する優先度確率を決定することは、
複数の履歴ピッキング情報に対してクラスタリング処理を行い、少なくとも1つの情報種別を取得することであって、情報種別はピッキング類似条件を満たす少なくとも1つの履歴ピッキング情報を含む、取得することと、
情報種別の少なくとも1つの履歴ピッキング情報の情報数に基づいて、当該情報数と複数の履歴ピッキング情報の情報総量との比率を計算し、当該情報種別に対応する優先度確率を取得することであって、各情報種別は1つのピッキング優先度に対応することと、
少なくとも1つの情報種別にそれぞれ対応するピッキング優先度の優先度確率を取得することと、を含んでもよい。
【0070】
本開示の実施例において、情報種別のうちの少なくとも1つの履歴ピッキング情報を利用して、履歴ピッキング情報に情報分類を行い、情報種別が実際にピッキング優先度に対応する。各情報種別のうちの少なくとも1つの履歴ピッキング情報の情報数を決定して、当該情報数と複数の履歴ピッキング情報の情報総量との比率を計算することによって、当該情報種別の優先度確率を取得し、少なくとの1つのピッキング優先度の特徴確率の正確な取得を実現する。大量の履歴ピッキング情報を優先度確率の計算ベースとし、正確なピッキング優先度にそれぞれ対応する優先度確率を取得することができる。
【0071】
1つの可能な実現方式として、スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に基づいて、スタッキング対象としてのコンテナのピッキング特徴を抽出することは、
優先度の確認に影響を与える少なくとも1つの目標因子を取得することと、
スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に基づいて、スタッキング対象としてのコンテナの少なくとも1つの目標因子にそれぞれ対応する特徴データを決定することと、
少なくとも1つの目標因子にそれぞれ対応する特徴データを特徴スティッチングして取得したピッキング特徴を決定することと、を含んでもよい。
【0072】
スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報は、貨物タイプ、ピッキング会社、船舶が所属する輸送会社、貨物が急を要するか否か、ピッキング平均時間遅延、貨物証券定刻率などの輸送情報を含んでもよい。目標優先度を決定する前に、スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報におけるピッキング順番は空値であり、スタッキング対象としてのコンテナの目標優先度を取得するときに、当該目標優先度をピッキング情報におけるピッキング順番とすることができる。
【0073】
少なくとも1つの目標因子はピッキング情報における優先度の確認に影響を与える輸送情報であってもよく、少なくとも1つの目標因子は、貨物タイプ、ピッキング会社、船舶が所属する輸送会社、貨物が急を要するか否か、ピッキング平均時間遅延、貨物証券定刻率のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0074】
スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報における輸送情報に基づいて、スタッキング対象としてのコンテナのピッキング特徴を抽出する。ここで、ピッキング特徴の具体的な取得ステップは、ピッキング情報における貨物タイプ、ピッキング会社、船舶が所属する輸送会社、貨物が急を要するか否か、ピッキング平均時間遅延及び貨物証券定刻率をそれぞれ対応する特徴データに変換し、貨物タイプ、ピッキング会社、船舶が所属する輸送会社、貨物が急を要するか否か、ピッキング平均時間遅延及び貨物証券定刻率にそれぞれ対応する特徴データをスティッチングし、ピッキング特徴を取得する。
【0075】
本開示の実施例において、少なくとも1つの目標因子を取得してもよく、目標因子はスタッキング対象としてのコンテナの優先度の確認に影響を与える。スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に対して、スタッキング対象としてのコンテナの少なくとも1つの目標因子にそれぞれ対応する特徴データを決定し、少なくとも1つの目標因子にそれぞれ対応する特徴データを取得し、当該少なくとも1つの目標因子にそれぞれ対応する特徴データはスタッキング対象としてのコンテナのピッキング特徴を構成することができる。少なくとも1つの目標因子により、スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報から優先度の確認への影響を与えるデータを決定し、ピッキング特徴の正確な抽出を実現することができる。
【0076】
図5に示すように、本開示の第4実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法のフローチャートであり、当該方法は以下のステップを含んでもよい。
【0077】
501:ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定し、ピッキング優先度はヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番である。
【0078】
説明すべきこととして、本開示の実施例において、一部のステップは前述の実施例における一部のステップと同じであり、説明の簡潔性のためにここでは説明を省略する。
【0079】
502:少なくとも1つのピッキング優先度に基づいて、ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定する。
【0080】
503:少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得し、少なくとも1つのスタッキング状態を取得し、スタッキング状態はスタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含む。
【0081】
504:少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、スタッキング状態に対してスタッキング評価処理を行い、少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果を取得する。
【0082】
少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度は少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナのそれぞれに予測されたピッキング順番である。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、スタッキング状態に対してスタッキング評価処理を行い、スタッキング状態の状態分析結果を取得することができ、少なくとも1つのスタッキング状態のスタッキング評価処理が終了するとき、少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果を取得することができる。
【0083】
505:少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果によって、状態分析結果が目標反転条件を満たすスタッキング状態を目標スタッキング状態と決定する。
【0084】
本開示の実施例において、少なくとも1つのスタッキング状態を決定した後、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、各スタッキング状態に対してスタッキング評価処理を行い、少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果を取得する。少なくとも1つのスタッキング状態のスタッキング評価を実現する。これによって、少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果によって、状態分析結果が目標反転条件を満たすスタッキング状態を目標スタッキング状態と決定する。目標反転条件により少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果に対して状態選択を行い、状態の正確な取得を実現する。
【0085】
1つの実施例として、少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果によって、状態分析結果が目標反転条件を満たすスタッキング状態を目標スタッキング状態と決定することは、
少なくとも1つのスタッキング状態をトラバースし、現在のスタッキング状態及び前回の結果比較処理により決定された候補スタッキング状態を決定することと、
現在のスタッキング状態の状態分析結果と候補スタッキング状態の状態分析結果とに対して結果比較処理を行い、状態分析結果が目標反転条件を満たす新たな候補スタッキング状態を決定し、少なくとも1つのスタッキング状態をトラバースし、現在のスタッキング状態及び前回決定された候補スタッキング状態を決定するステップにリターンして、少なくとも1つのスタッキング状態のトラバースが終了するまで実行を続けることと、
最後にトラバースして取得した新たな候補スタッキング状態を目標スタッキング状態として取得することと、を含む。
【0086】
本開示の実施例において、少なくとも1つのスタッキング状態をトラバースし、現在のスタッキング状態及び前回の結果比較処理により取得された候補スタッキング状態を決定するができる。毎回のトラバースにおいて、現在のスタッキング状態の状態分析結果と候補スタッキング状態の状態分析結果とに対して結果比較処理を行い、状態分析結果が目標反転条件を満たす新たな候補スタッキング状態を決定し、候補スタッキング状態への更新を実現する。少なくとも1つのスタッキング状態を不断にトラバースし、各スタッキング状態に目標反転条件の判断を行うことができ、少なくとも1つのスタッキング状態のトラバースが終了するまで停止する。最後のトラバースによって取得した新たな候補スタッキング状態を目標スタッキング状態として取得する。少なくとも1つのスタッキング状態を比較することにより、目標スタッキング状態を正確に取得し、目標スタッキング状態の取得効率及び正確度を向上させることができる。
【0087】
1つの可能な設計において、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、スタッキング状態に対してスタッキング評価処理を行い、少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果を取得することは、
少なくとも1つの状態分析因子を決定することと、
スタッキング状態における少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を決定することと、
少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置及び目標優先度に基づいて、状態分析因子に対応する状態データを抽出し、少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する状態データを取得することと、
少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する状態データをスタッキング状態の状態分析結果と決定し、少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果を取得することと、を含む。
【0088】
任意の状態分析因子の状態データは少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置及び目標優先度に基づいて決定されてよい。具体的には少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置に基づいて当該少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに対してスタッキングシミュレーションを行い、スタッキングされた後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを取得してもよい。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に基づいて、実際にスタッキングされた後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを決定してピッキングシミュレーションを行い、当該状態分析因子に対応する状態データを取得する。
【0089】
本開示の実施例において、少なくとも1つの状態分析因子を決定することにより、スタッキング状態における少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を決定することができ、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置及び目標優先度に基づいて、状態分析因子に対応する状態データを抽出し、少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する状態データを取得する。シミュレーションスタッキング位置及び目標優先度がそれぞれスタッキング対象としてのコンテナのシミュレーション順序及び実際の順序であり、状態分析因子の状態データの正確な抽出に用いられ、状態データの取得正確度を向上させる。
【0090】
幾つかの実施例において、現在のスタッキング状態の状態分析結果と候補スタッキング状態の状態分析結果とに結果比較処理を行い、状態分析結果が目標反転条件を満たす新たな候補スタッキング状態を決定することは、
現在のスタッキング状態の状態分析結果における少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する第1の状態データ及び候補スタッキング状態の状態分析結果における少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する第2の状態データを決定することと、
少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する分析順序に応じて、1番目の状態分析因子から、現在状態分析因子を決定することと、
現在状態分析因子に対して、現在状態分析因子の現在スタッキング状態での第1の状態データが候補スタッキング状態に対応する第2の状態データより小さいと決定すると、現在スタッキング状態が新たな候補スタッキング状態であると決定することと、
現在状態分析因子の現在スタッキング状態での第1の状態データが候補スタッキング状態に対応する第2の状態データより大きいと決定すると、候補スタッキング状態が新たな候補スタッキング状態であると決定することと、
現在状態分析因子の現在スタッキング状態での第1の状態データが候補スタッキング状態に対応する第2の状態データに等しいと決定すると、少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する分析順序にしたがって、1番目の状態分析因子から、現在状態分析因子を決定することにリターンして、最後の状態分析因子の比較が終了するまで実行を続けることと、
最後の状態分析因子の現在スタッキング状態での第1の状態データが候補スタッキング状態に対応する第2の状態データに等しいと決定すると、現在スタッキング状態及び候補スタッキング状態がいずれも新たな候補スタッキング状態であると決定することと、を含む。
【0091】
本開示の実施例において、結果比較処理を行う場合に、現在のスタッキング状態の状態分析結果における少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する第1の状態データ及び候補スタッキング状態の状態分析結果における少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する第2の状態データを決定することができる。初歩的に少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する分析順序にしたがって、1番目の状態分析因子から、現在状態分析因子を決定し、分析対象の状態分析因子の決定を実現する。現在の状態分析因子の第1の状態データ及び第2の状態データの大きさを比較することにより、現在状態分析因子のデータを比較することを実現し、これにより正確な候補スタッキング状態を取得し、候補スタッキング状態への正確な取得を実現する。
【0092】
1つの可能な設計において、少なくとも1つの状態分析因子は逆順序対、逆順序対差及び反転パラメータを含む。方法は、
高いから低いまでの順序に応じて、逆順序対、逆順序対差、及び反転パラメータにそれぞれ対応する分析順序を決定することをさらに含む。
【0093】
分析順序は以下の通りと決定する。逆順序対が逆順序対差よりも高く、逆順序対差が反転パラメータより高い。
【0094】
逆順序対はいずれか1つのスタッキング対象としてのコンテナの目標優先度がそれが位置する優先度シーケンスの所在位置の後ろの他のスタッキング対象としてのコンテナの目標優先度よりも大きいことを指すことができる。例えば、312に2つの逆順序対が存在し、(3,1)(3,2)である。1の優先度が2より小さい場合、1のピッキング優先度が2の前に位置することを説明し、(1,2)が逆順序対ではないと説明する。
【0095】
本開示の実施例において、少なくとも1つの状態分析因子が逆順序対、逆順序対差及び反転パラメータを含むことを決定する。高いから低いまでの順序に応じて、逆順序対、逆順序対差及び反転パラメータにそれぞれ対応する分析順序を決定してもよい。逆順序対、逆順序対差及び反転パラメータにより少なくとも1つの状態分析因子に対する正確な定義を実現し、スタッキング状態の状態を正確に分析し、状態で結果を分析することを実現する。
【0096】
1つの可能な実現方式として、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置及び目標優先度に基づいて、状態分析因子に対応する状態データを抽出し、少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する状態データを取得することは、
少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、スタッキング状態の目標逆順序対を決定することと、
スタッキング状態が目標逆順序対で対応する逆順序対の数を決定することと、
目標逆順序対における2つの目標優先度の差分値を計算し、目標逆順序対の逆順序対差分値を取得することと、
スタッキング状態における少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置に基づいて、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に応じてシミュレーションピッキングを行う場合、実行する必要がある反転回数に基づいて、スタッキング状態の反転パラメータに対応する反転回数を取得することと、
逆順序対の数が逆順序対の状態データであり、逆順序対差分値が逆順序対差の状態データであり及び反転回数が反転パラメータの状態データであることを決定することと、を含む。
【0097】
ここで、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、スタッキング状態の目標逆順序対を決定することは、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に対応する優先度シーケンスに基づいて、少なくとも1つの第1の逆順序対を決定することと、スタッキング状態での少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に基づいて、スタッキング状態でスタッキングするときに取得された少なくとも1つの第2の逆順序対を決定することと、少なくとも1つの第1の逆順序対と少なくとも1つの第2の逆順序対との積集合を決定し、第3の逆順序対を取得することと、少なくとも1つの第2の逆順序対のうちの第3の逆順序対以外の目標逆順序対を取得することと、を含む。ここで、第3の逆順序対は空逆順序対であることができる場合に、いずれかの第1の逆順序対と少なくとも1つの第2の逆順序対とはいずれも同じではなく、いずれかの第2の逆順序対と少なくとも1つの第1の逆順序対とはいずれも同じではない。
【0098】
ここで、スタッキング状態での少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に基づいて、スタッキング状態でスタッキングするときに取得された少なくとも1つの第2の逆順序対を決定することは、スタッキング状態でのいずれか1列のコンテナに対して、当該列のコンテナのうちのいずれかの第1のコンテナの目標優先度と同じ列の下方に位置する各第2のコンテナの目標優先度とを比較し、下方の第2のコンテナの目標優先度が第1のコンテナの目標優先度より小さい場合、第1のコンテナの目標優先度と第2のコンテナの目標優先度が1つのセットの逆順序対であると決定し、順次に当該列のコンテナのうちの各コンテナを比較し、比較が終了するまで継続し、比較が終了した少なくとも1つの第2の逆順序対を取得することを含んでもよい。
【0099】
少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に基づいて、状態分析因子の状態データを決定する場合、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を取得順序に応じて順次に目標優先度をシーケンス標識とし、1つの優先度シーケンスを組み合わせて形成してもよい。形成された優先度シーケンスに基づいて、優先度順位が逆の逆順序対を抽出し、逆順序対の数を取得し、逆順序対の差異を計算して、優先度シーケンスに応じてピッキングシミュレーションを行い、反転回数を取得する。例えば、S1~S11個のスタッキング対象としてのコンテナを順次に取得すると仮定し、それぞれこの11個のスタッキング対象としてのコンテナに決定された目標優先度は「13124131225」であり、ピッキングするときにこの順序に応じてピッキングし、かつ実際の貨物証券の順序は「131」、「2413」、「1225」である。
【0100】
理解を容易にするために、少なくとも1つの状態分析因子が逆順序対、逆順序対差及び反転パラメータを含むことを例として、逆順序対の数、逆相対の差分値及び反転回数を決定することができる。
【0101】
結果比較処理を行う場合、まず現在のスタッキング状態の逆順序対の数と候補スタッキング状態の逆順序対の数を比較し、逆順序対の数が最も小さいものを新たな候補スタッキング状態と決定する。逆順序対の数が等しい場合、逆順序対差を比較し、逆順序対差分値が最も小さいものを新たな候補スタッキング状態と決定する。逆順序対差分値が等しい場合、反転パラメータを比較し、反転回数が最も小さいものを新たな候補スタッキング状態と決定する。そうでなければ両者はいずれも新たな候補スタッキング状態である。
【0102】
本開示の実施例において、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に基づいて、少なくとも1つの逆順序対及び逆順序対の数を決定し、スタッキング状態の逆順序対で対応する逆順序対の数を取得することができる。いずれかの逆順序対について逆順序対における2つの目標優先度の差分値を計算することができ、逆順序対の逆順序対差分値を取得し、少なくとも1つの逆順序対にそれぞれ対応する逆順序対差分値を取得する。同時に、さらに、スタッキング状態での少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置に基づいて、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に応じてシミュレーションピッキングを行う場合、実行する必要がある反転回数に基づいて、スタッキング状態の反転パラメータに対応する反転回数を取得してもよい。逆順序対の取得、逆順序対差分値の計算及び反転スシミュレーションにより反転回数を取得し、逆順序対の状態データ、逆順序対差に対応する状態データ及び反転パラメータに対応する状態データを正確に取得し、各状態分析因子の状態データの正確な取得を実現することができる。
【0103】
理解を容易にするために、スタッキング対象としてのコンテナが11個存在すると仮定する。この11個のスタッキング対象としてのコンテナのために予測された目標優先度は、13124131225であり、ここで、実際にピッキングするときに、131は同回のピッキング証券であり、2413は同回のピッキング証券であり、及び1225は同回のピッキング証券である。この11個のスタッキング対象としてのコンテナに対してスタッキングシミュレーションを行い、図3に示すスタッキング例において、4つのAコンテナ及び3つのBコンテナの積層方式を参照し、「1111」を4つのAコンテナのスタッキング方式に応じてサブ状態シミュレーション及び「222」を3つのBコンテナ方式に応じてスタッキングシミュレーションを行ってもよい。同様のスタッキングシミュレーション方式を採用し、「33」をスタッキングシミュレーションし、2つの縦方向サブ状態及び2つの横方向サブ状態を生成することができ、「4」及び「5」の2つのスタッキング対象としてのコンテナに1つのサブ状態のみが存在する。順次に「1111」、「222」、「33」、「4」及び「5」からそれぞれ1つのサブ状態を選択し、次に選択し取得された5つのサブ状態をスタッキングし、1つのスタッキング状態を生成する。実際の応用において、スタッキング状態は複数を含み、例えば、図6aに示すスタッキング状態、図6bに示すスタッキング状態である。
【0104】
図6aに示すスタッキング状態は前回の比較により生成された候補スタッキング状態であると仮定し、図6bは決定された現在のスタッキング状態である。上記予測された目標優先度に対応する優先度シーケンス13124131225を例とし、1番目の3の順序が2番目の1の前に位置し、(3,1)が1つの逆順序対であり、当該シーケンスにおいて、この「3」がさらに「241」における1と1つの逆順序対であり、「31225」における「1」と1つの逆順序対であり、また、「31225」における「31」とも1つの逆順序対であり、したがって、逆順序対(3,1)の数が4であり、三次元配列を採用して(3,1,4)として表すことができる。このように類推して、逆順序対(4,1,2)(3,2,2)などの少なくとも1つの第1の逆順序対が存在する。ここで、逆順序対(3,1)の差分値は2であり、逆順序対(4,1)の差分値は3である。
【0105】
同様のアルゴリズムで、図6a及び図6bの逆順序対数、逆順序対差分値及び反転回数をそれぞれ決定することができる。ここで、図6aはスタッキング状態の第2の逆順序対(5,4)を示す。図6aの第2の逆順序対(5,4)と元の優先度シーケンスの少なくとも1つの第1の逆順序対とは積集合が存在せず、したがって、図6aの目標逆順序対は(5,4)であり、逆順序対の数は1である。図6aの逆順序対の数が1でありかつ逆順序対差分値が1であり、「131」、「2413」、「1225」の順でピッキングすると仮定し、このとき、反転回数は2である。
【0106】
図6bに示されたスタッキング状態には第2の逆順序対(5,3)が存在する。図6bの第2の逆順序対(5,3)と元の優先度シーケンスの少なくとも1つの第1の逆順序対とは積集合が存在せず、したがって、図6bの目標逆順序対は(5,3)であり、逆順序対の数は2である。「131」、「2413」、「1225」の順序でピッキングすると仮定し、このとき、反転回数は3である。
【0107】
図6a及び図6bの逆順序対の数を比較し、図6aは図6bより小さく、このとき、図6aのスタッキング状態が新たな候補スタッキング状態であることを決定することができる。図6bのスタッキング状態は破棄される。実際の応用において、スタッキング状態は複数を含むことができ、複数のスタッキング状態に対するそれぞれの比較を経て、取得した最終の目標スタッキング状態は図6cに示すとおりである。図6cで上記11個のコンテナをスタッキングすると、1回反転することだけで、「131」、「2413」、「1225」のコンテナのピッキングを完成することができる。
【0108】
図7に示すように、本開示の第5実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法のフローチャートであり、当該方法は以下のステップを含んでもよい。
【0109】
701:ユーザ機器がヤードに送信したスタッキング処理要求に応答し、ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定する。
【0110】
ここで、ピッキング優先度はヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番であってもよい。
【0111】
本開示の実施例において、一部のステップは前述の実施例における一部のステップと同じであり、説明の簡潔性のためにここでは説明を省略する。
【0112】
702:少なくとも1つのピッキング優先度に基づいて、ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定する。
【0113】
703:少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得し、少なくとも1つのスタッキング状態を取得し、スタッキング状態はスタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含む。
【0114】
704:少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、少なくとも1つのスタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択する。
【0115】
705:目標スタッキング状態をユーザ機器に送信し、ユーザ機器が目標スタッキング状態を出力するように指示する。
【0116】
目標スタッキング状態をユーザ機器に送信することは、目標スタッキング状態に対応するスタッキング模式図を、ユーザ機器に送信することを含んでもよい。スタッキング模式図はユーザが当該スタッキング模式図に応じて少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナをスタッキングすることを指示することができる。
【0117】
本開示の実施例において、ユーザ機器がヤードについて送信されたスタッキング処理要求を受信して、当該スタッキング処理要求に応答して、ヤードにおける少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに対してスタッキングシミュレーションを行い、スタッキング効果が一番良い目標スタッキング状態を取得することができる。目標スタッキング状態をユーザ機器に送信し、ユーザ機器によって目標スタッキング状態を出力してもよい。ユーザは目標スタッキング状態を確認することにより、目標スタッキング状態に応じて少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナをスタッキングすることを実現することができ、それにより少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナのスタッキング状態が目標反転条件を満たさせ、スタッキング状態でのピッキング効率がより高いことを確保する。
【0118】
図8に示すように、本開示の第6実施例に係るコンテナのスタッキング処理方法のフローチャートであり、当該方法は以下のステップを含んでもよい。
【0119】
801:ユーザがトリガした自動スタッキング要求に応答し、ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定する。
【0120】
ここで、ピッキング優先度はヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番である。
【0121】
802:少なくとも1つのピッキング優先度に基づいて、ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定する。
【0122】
803:少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得し、少なくとも1つのスタッキング状態を取得し、スタッキング状態はスタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含む。
【0123】
804:少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、少なくとも1つのスタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択する。
【0124】
805:スタッキング機器を制御して少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを目標スタッキング状態に応じてスタッキング処理を行い、スタッキングした後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを取得する。
【0125】
好ましくは、スタッキング機器を制御して少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを目標スタッキング状態に応じてスタッキング処理を行い、スタッキングした後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを取得することは、目標スタッキング状態での少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置に基づいて、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するスタッキング順番を決定し、スタッキング対象としてのコンテナに対応するスタッキング順番及びシミュレーションスタッキング位置に基づいて、順次にスタッキング対象としてのコンテナのスタッキング命令を生成し、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するスタッキング命令を取得する。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナのスタッキング命令をスタッキング機器に順次送信することにより、スタッキング機器が受信したスタッキング命令に応答するように制御し、スタッキング命令に対応するスタッキング対象としてのコンテナをシミュレーションスタッキング位置に放置し、スタッキングした後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを取得する。
【0126】
本開示の実施例において、ユーザがトリガした自動スタッキング要求を受信して、当該自動スタッキング要求に応答し、ヤードのうちの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに対してスタッキングシミュレーションを行い、スタッキング効果が一番良い目標スタッキング状態を取得することができる。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナのスタッキングを自動的に完成することができ、スタッキング機器を制御することにより、少なくとも一つのスタッキング対象コンテナを目標スタッキング状態に応じてスタッキング処理し、スタッキングされた少なくとも一つのスタッキング対象としてのコンテナを取得することができる。目標スタッキング状態で、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに対して自動スタッキングシミュレーションを行うことができ、スタッキング効率を向上させる。同時に、目標積層効率に応じてスタッキング効果を最適化することができ、ヤードにおける少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを効率的で正確にスタッキングすることを実現することができる。
【0127】
図9に示すように、本開示の実施例に係る第7の実施例が提供するコンテナのスタッキング処理装置の構造模式図であり、当該スタッキング処理装置900は、
ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することであって、ピッキング優先度はヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番である、決定することに用いられる第1の決定ユニット901と、
少なくとも1つのピッキング優先度に基づいて、ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定することに用いられる第2の決定ユニット902と、
少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得し、少なくとも1つのスタッキング状態を取得することであって、スタッキング状態はスタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含む、取得することに用いられるスタッキングシミュレーションユニット903と、
少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、少なくとも1つのスタッキング状態から目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を選択することに用いられる状態決定ユニット904と、を含む。
【0128】
本開示の実施例において、ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することができ、ピッキング優先度はヤードにおけるコンテナに対して設定された計画ピッキング順番であってもよい。計画ピッキング順番はコンテナをピッキングすることの実際の順序であってもよい。少なくとも1つのピッキング優先度に基づいて、ヤードの少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を決定することができる。スタッキング対象としてのコンテナに目標優先度の決定を行い、スタッキング対象としてのコンテナのピッキング順番を正確に確認することができる。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナに少なくとも1回のスタッキングシミュレーション処理を行い、毎回のスタッキングシミュレーションによって生成されたスタッキング状態を取得し、少なくとも1つのスタッキング状態を取得する。スタッキング状態には、スタッキングシミュレーション処理後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を含んでもよい。少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度、すなわち各スタッキングコンテナが実際に対応するピッキング順番により、少なくとも1つのスタッキング状態において目標反転条件を満たす目標スタッキング状態を確認し、目標スタッキング状態の取得を実現することができる。目標スタッキング状態を取得することにより、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナのシミュレーションスタッキング位置を決定することができ、ピッキング過程での反転回数を減少させ、スタッキング効率を向上させる。
【0129】
1つの実施例として、第1の決定ユニットは、
ヤードの複数の履歴ピッキング情報を取得することであって、履歴ピッキング情報は、ピッキングされたコンテナの履歴ピッキング順序を含む、取得することに用いられる情報取得モジュールと、
複数の履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング順序に基づいて少なくとも1つのピッキング優先度を決定することに用いられる優先度抽出モジュールとを含む。
【0130】
いくつかの実施例において、優先度抽出モジュールは、
複数の履歴ピッキング情報に対してクラスタリング処理を行い、少なくとも1つの情報種別を取得することであって、情報種別はピッキング類似条件を満たす少なくとも1つの履歴ピッキング情報を含む、取得することに用いられる情報クラスタリングサブモジュールと、
情報種別のうちの少なくとも1つの履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング順序に基づいて、情報種別に対応するピッキング優先度を決定し、少なくとも1つの情報種別にそれぞれ対応するピッキング優先度を取得することに用いられる優先度決定サブモジュールと、を含む。
【0131】
1つの可能な実現方式として、第2の決定ユニットは、
ヤードに対応する少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを取得することに用いられる第1の取得モジュールと、
少なくとも1つのピッキング優先度から、スタッキング対象としてのコンテナの目標優先度を決定し、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度を取得することに用いられる目標決定モジュールと、を含む。
【0132】
1つの可能な設計において、目標決定モジュールは、
スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に基づいて、スタッキング対象としてのコンテナのピッキング特徴を抽出することに用いられる特徴抽出サブモジュールと、
ピッキング特徴のピッキング優先度のピッキング確率を確定し、ピッキング特徴の少なくとも1つのピッキング優先度にそれぞれ対応するピッキング確率を取得することに用いられる確率決定サブモジュールと、
少なくとも1つのピッキング優先度にそれぞれ対応するピッキング確率から、最大ピッキング確率に対応するピッキング優先度を目標優先度と決定することに用いられる目標決定サブモジュールと、を含む。
【0133】
いくつかの実施例において、確率決定サブモジュールは具体的に、
少なくとも1つのピッキング優先度にそれぞれ対応する優先度確率を決定することと、
ピッキング特徴に対応する特徴確率を決定することと、
ピッキング特徴のピッキング優先度に対応する事前確率を決定することと、
優先度確率、特徴確率及び事前確率を、ナイーブベイズ公式に入力し、対応する事後確率を計算して取得することにより、事後確率がピッキング確率であることを決定することと、に用いられる。
【0134】
いくつかの実施例において、確率決定サブモジュールは具体的に、
履歴ピッキング情報にそれぞれ対応する履歴ピッキング特徴を抽出し、複数の履歴ピッキング特徴を取得することと、
複数の履歴ピッキング特徴からピッキング特徴と同じ履歴ピッキング特徴の特徴数を決定することと、
複数の履歴ピッキング情報の総量に対する特徴数の比を計算し、ピッキング特徴に対応する特徴確率を取得することと、に用いられる。
【0135】
1つの実施例として、特徴抽出サブモジュールは具体的に、
優先度の確認に影響を与える少なくとも1つの目標因子を取得することと、
スタッキング対象としてのコンテナのピッキング情報に基づいて、スタッキング対象としてのコンテナの少なくとも1つの目標因子にそれぞれ対応する特徴データを決定することと、
少なくとも1つの目標因子にそれぞれ対応する特徴データを特徴スティッチングして取得したピッキング特徴を決定することと、に用いられる。
【0136】
他の1つの実施例として、状態決定ユニットは、
少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、スタッキング状態に対してスタッキング評価処理を行い、少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果を取得することに用いられるスタッキング評価モジュールと、
少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果によって、状態分析結果が目標反転条件を満たすスタッキング状態を目標スタッキング状態と決定することに用いられる結果比較モジュールと、を含む。
【0137】
いくつかの実施例において、結果比較モジュールは、
少なくとも1つのスタッキング状態をトラバースし、現在のスタッキング状態及び前回の結果比較処理により決定された候補スタッキング状態を決定することに用いられる状態選択サブモジュールと、
現在のスタッキング状態の状態分析結果と候補スタッキング状態の状態分析結果とに対して結果比較処理を行い、状態分析結果が目標反転条件を満たす新たな候補スタッキング状態を決定し、少なくとも1つのスタッキング状態をトラバースし、現在のスタッキング状態及び前回決定された候補スタッキング状態を決定するステップにリターンして、少なくとも1つのスタッキング状態のトラバースが終了するまで実行を続けることに用いられる結果比較サブモジュールと、
最後にトラバースして取得した新たな候補スタッキング状態を目標スタッキング状態として取得することに用いられる目標決定サブモジュールとを含む。
【0138】
1つの可能な実現方式として、スタッキング評価モジュールは、
少なくとも1つの状態分析因子を決定することに用いられる因子決定サブモジュールと、
スタッキング状態における少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置を決定することに用いられる順序決定サブモジュールと、
少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置及び目標優先度に基づいて、状態分析因子に対応する状態データを抽出し、少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する状態データを取得することに用いられるデータ抽出サブモジュールと、
少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する状態データをスタッキング状態の状態分析結果と決定し、少なくとも1つのスタッキング状態にそれぞれ対応する状態分析結果を取得することに用いられる結果決定サブモジュールと、を含む。
【0139】
いくつかの実施例において、結果比較サブモジュールは、具体的に、
現在のスタッキング状態の状態分析結果における少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する第1の状態データ及び候補スタッキング状態の状態分析結果における少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する第2の状態データを決定することと、
少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する分析順序に応じて、1番目の状態分析因子から、現在状態分析因子を決定することと、
現在状態分析因子に対して、現在状態分析因子の現在スタッキング状態での第1の状態データが候補スタッキング状態に対応する第2の状態データより小さいと決定すると、現在スタッキング状態が新たな候補スタッキング状態であると決定することと、
現在状態分析因子の現在スタッキング状態での第1の状態データが候補スタッキング状態に対応する第2の状態データより大きいと決定すると、候補スタッキング状態が新たな候補スタッキング状態であると決定することと、
現在状態分析因子の現在スタッキング状態での第1の状態データが候補スタッキング状態に対応する第2の状態データに等しいと決定すると、少なくとも1つの状態分析因子にそれぞれ対応する分析順序にしたがって、1番目の状態分析因子から、現在状態分析因子を決定することにリターンして、最後の状態分析因子の比較が終了するまで実行を続けることと、
最後の状態分析因子の現在スタッキング状態での第1の状態データが候補スタッキング状態に対応する第2の状態データに等しいと決定すると、現在スタッキング状態及び候補スタッキング状態がいずれも新たな候補スタッキング状態であると決定することと、に用いられる。
【0140】
1つの実施例として、少なくとも1つの状態分析因子が逆順序対、逆順序対差及び反転パラメータを含み、装置はさらに、
高いから低いまでの順序に応じて、逆順序対、逆順序対差及び反転パラメータにそれぞれ対応する分析順序を決定することに用いられる順序決定ユニットを含む。
【0141】
他の1つの実施例として、データ抽出サブモジュールは具体的に、
少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度によって、スタッキング状態の目標逆順序対を決定することと、
スタッキング状態が目標逆順序対で対応する逆順序対の数を決定することと、
目標逆順序対における2つの目標優先度の差分値を計算し、目標逆順序対の逆順序対差分値を取得することと、
スタッキング状態での少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応するシミュレーションスタッキング位置に基づいて、少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナにそれぞれ対応する目標優先度に応じてシミュレーションピッキングを行う場合、実行する必要がある反転回数に基づいて、スタッキング状態の反転パラメータに対応する反転回数を取得することと、
逆順序対の数が逆順序対の状態データであり、逆順序対差分値が逆順序対差の状態データであり及び反転回数が反転パラメータの状態データであることを決定することと、に用いられる。
【0142】
いくつかの実施例において、第1の決定ユニットは、
ユーザ機器がヤードに送信したスタッキング処理要求に応答し、ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することに用いられる第1の応答モジュールを含む。
【0143】
装置は、さらに、
目標スタッキング状態をユーザ機器に送信し、ユーザ機器が目標スタッキング状態を出力するように指示することに用いられる目標送信ユニットを含む。
【0144】
1つの可能な設計において、第1の決定ユニットは、
ユーザがトリガした自動スタッキング要求に応答し、ヤードに対応する少なくとも1つのピッキング優先度を決定することに用いられる第2の応答モジュールと、
スタッキング機器を制御して少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを目標スタッキング状態に応じてスタッキング処理を行い、スタッキングした後の少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナを取得することに用いられる目標制御モジュールと、を含む。
【0145】
1つの実施例として、スタッキングシミュレーションユニットは、
少なくとも1つのスタッキング対象としてのコンテナをそれぞれの目標優先度に応じて分類し、少なくとも1つの目標優先度にそれぞれ対応する目標コンテナを取得することに用いられる優先度分類モジュールと、
同じ目標優先度に属する目標コンテナにサブスタッキングシミュレーションを行い、目標優先度の少なくとも1つのサブ状態を取得し、少なくとも1つの目標優先度にそれぞれ対応する少なくとも1つのサブ状態を決定することに用いられるサブ状態シミュレーションモジュールと、
いずれかのスタッキングシミュレーション処理に対して、いずれか1つの目標優先度の少なくとも1つのサブ状態から目標サブ状態を決定し、順に少なくとも1つの目標優先度に対応する目標サブ状態を選択することに用いられるサブ状態選択モジュールと、
少なくとも1つの目標優先度の目標サブ状態を状態スティッチングし、スタッキングシミュレーション処理により生成されたスタッキング状態を取得することに用いられるサブ状態スティッチングモジュールと、を含んでもよい。
【0146】
本開示の実施例におけるコンテナのスタッキング処理装置は、上記実施例におけるコンテナのスタッキング処理方法を実行することができ、各ユニット、モジュール、サブモジュールが実行する具体的な内容は上記実施例における説明を参照することができ、ここで説明を省略する。
【0147】
説明すべきこととして、本実施例におけるユーザはある特定のユーザを指すものではなく、ある特定のユーザの個人情報を反映することができない。本開示の技術案において、係るユーザ個人情報の収集、記憶、使用、加工、伝送、提供及び開示などの処理は、いずれも相関法律、規制の規定に適合し、かつ公序良俗に反するものではない。
【0148】
本開示の実施例によれば、本開示はさらに電子機器、可読記憶媒体及びコンピュータプログラム製品を提供する。
【0149】
本開示の実施例によれば、本開示にはさらにコンピュータプログラム製品が提供され、コンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含み、コンピュータプログラムが可読記憶媒体に記憶され、電子機器の少なくとも1つのプロセッサが可読記憶媒体からコンピュータプログラムを読み込め、少なくとも1つのプロセッサがコンピュータプログラムを実行することにより電子機器に上記いずれかの実施例に係るスキームを実行させる。
【0150】
図10は、本開示の実施例を実施するために使用されることができる例示的な電子機器1000の模式的なブロック図が示される。電子機器は様々な形式のデジタルコンピュータ、例えば、ラップトップ型コンピュータ、デスクトップコンピュータ、作業台、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、大型コンピュータ、及び他の適切なコンピュータを示すことを意図する。電子機器はさらに様々な形式の移動装置を示してもよく、例えば、パーソナルデジタル処理、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブル装置及び他の類似の算出装置である。本明細書に示されたパーツ、それらの接続及び関係、及びそれらの機能は例示に過ぎず、かつ本明細書に記載された及び/又は要求された本開示の実現を限定するものではない。
【0151】
図10に示すように、電子機器1000はコンピューティングユニット1001を含み、それはリードオンリーメモリ(ROM)1002に記憶されたコンピュータプログラム又は記憶ユニット1008からランダムアクセスメモリ(RAM)1003にロードされたコンピュータプログラムに基づいて、様々な適切な動作及び処理を実行する。RAM1003において、さらに電子機器1000の操作に必要な様々なプログラム及びデータを記憶してもよい。コンピューティングユニット1001、ROM1002、及びRAM1003は、バス1004により相互に接続される。バス1004には、さらに、入出力(I/O)インタフェース1005が接続される。
【0152】
電子機器1000における複数のパーツはI/Oインタフェース1005に接続され、以下を含む。例えばキーボード、マウスなどである入力ユニット1006、例えば様々なタイプのディスプレイ、スピーカなどである出力ユニット1007、例えば磁気ディスク、光ディスクなどである記憶ユニット1008、及び例えばネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバなどである通信ユニット1009を含む。通信ユニット1009は、電子機器1000がインターネットなどのコンピュータネットワーク及び/又は様々の電気通信網を介して他の機器と情報/データを交換することを許可する。
【0153】
コンピューティングユニット1001は、様々の処理及び算出能力を有する汎用及び/又は専用の処理コンポーネントであってもよい。コンピューティングユニット1001のいくつかの例示は、中央処理部(CPU)、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)、様々の種類の専用の人工知能(AI)算出チップ、様々の機械学習モデルアルゴリズムを動作するコンピューティングユニット、デジタル信号処理部(DSP)、任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなどを含むが、これらに限定されるものではない。コンピューティングユニット1001は上記説明された各方法及び処理例えばコンテナのスタッキング処理方法を実行する。例えば、いくつかの実施例において、コンテナのスタッキング処理方法はコンピュータプログラムとして実現され、それは機械可読媒体、例えば記憶ユニット1008に有形的に含まれる。いくつかの実施例において、コンピュータプログラムの一部又は全部はROM1002及び/又は通信ユニット1009を介して電子機器1000にロード及び/又はインストールされてもよい。コンピュータプログラムがRAM1003にロードされて、コンピューティングユニット1001により実行される場合、上記記載されたコンテナのスタッキング処理方法の1つ又は複数のステップを実行させることができる。代替的に、他の実施例において、コンピューティングユニット1001は他の任意の適切な方式(例えば、ファームウェアにより)によりコンテナのスタッキング処理方法を実行するように構成されてもよい。
【0154】
本明細書で説明したシステム及び技術の様々な実施形態はデジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、専用集積回路(ASIC)、専用標準製品(ASSP)、チップ上システムのシステム(SOC)、複雑プログラマブルロジック装置(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせにおいて実現してもよい。これらの様々な実施形態は以下を含んでもよい。1つ又は複数のコンピュータプログラムにおいて実行され、当該1つ又は複数のコンピュータプログラムは少なくとも1つのプログラム可能なプロセッサを含むプログラム可能なシステムで実行及び/又は解釈され、当該プログラム可能なプロセッサは専用又は汎用のプログラム可能なプロセッサであってもよく、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及び命令を受信して、データ及び命令を当該記憶システム、当該少なくとも1つの入力装置、及び当該少なくとも1つの出力装置に伝送してもよい。
【0155】
本開示の方法を実施するためのプログラムコードは1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述することができる。これらのプログラムコードは汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はコントローラに提供することができ、それによりプログラムコードはプロセッサ又はコントローラにより実行されるときにフローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/操作が実施される。プログラムコードは機器に完全に実行されもよく、部分的に機器で実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして、部分的に機器で実行され、かつ部分的に遠隔機器で実行され、又は完全に遠隔機器又はサーバで実行される。
【0156】
本開示のコンテキストにおいて、機械可読媒体は有形の媒体であってもよく、それは命令実行システム、装置又は機器が使用する又は命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用するプログラムを含むか又は記憶してもよい。機械可読媒体は機械可読信号媒体又は機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線の、又は半導体システム、装置又は機器、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含むがそれらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例は1つ以上の線に基づく電気的接続、携帯式コンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CD-ROM)、光記憶装置、磁気記憶装置、又は上記コンテンツの任意の適切な組み合わせを含む。
【0157】
ユーザとの対話を提供するために、コンピュータにここで説明されたシステム及び技術を実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)、及びキーボードとポインティング装置(例えば、マウス又はトラックボール)を有し、ユーザは当該キーボード及び当該ポインティング装置を介して入力をコンピュータに提供することができる。他の種類の装置はさらにユーザとの対話を提供するために用いられる。例えば、ユーザに提供されたフィードバックは任意の形式のセンシングフィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、かつ任意の形式(声入力、音声入力又は、触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信してもよい。
【0158】
ここで説明されたシステム及び技術をバックグラウンドパーツを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとする)、又はミドルウェアパーツを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドパーツを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザが当該グラフィカルユーザインタフェース又は当該ネットワークブラウザを介してここで説明されたシステム及び技術の実施形態と対話することができる)、又はこのようなバックグラウンドパーツ、ミドルウェアパーツ、又はフロントエンドパーツの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムに実施してもよい。任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によりシステムのパーツを互いに接続してもよい。通信ネットワークの例は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)及びインターネットを含む。
【0159】
コンピュータシステムはクライアント及びサーバを含んでもよい。クライアントとサーバとは一般的に離れており、かつ普通に通信ネットワークを介して対話を行う。クライアントとサーバとの関係は、対応するコンピュータで動作され、かつお互いにクライアント―サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって生成される。サーバはクラウドサーバであってもよく、クラウドコンピューティングサーバ又はクラウドホストとも呼ばれ、クラウドコンピューティングサービスシステムのうちの1つのホスト製品であり、それにより従来の物理ホストとVPSサービス(“Virtual Private Server”、又は「VPS」と略称する)において、存在する管理難度が大きく、サービス拡張性が弱いという欠陥を解決する。サーバは分散式システムのサーバであってもよく、又はブロックチェーンを結合したサーバであってもよい。
【0160】
理解すべきこととして、以上に示した様々な形式のフローを使用し、改めてソーティングし、ステップを追加するか又は削除してもよい。例えば、本開示に記載の各ステップは並列的に実行されてもよく、順に実行されてもよく、異なる順序で実行されてもよく、本開示に開示される技術案の所望の結果を実現することができれば、本明細書はここで限定されない。
【0161】
上記具体的な実施形態は、本開示の保護範囲を限定するものではない。当業者であれば理解すべきことは、設計要求及び他の要因に基づいて、様々な修正、組み合わせ、サブコンビネーション及び代替を行うことができることである。本開示の精神と原則内で行われた任意の修正、均等置換及び改善などは、いずれも本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6a
図6b
図6c
図7
図8
図9
図10