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特許7532642無線デバイスにおけるPDCCH監視の基地局構成のためのシステム及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】無線デバイスにおけるPDCCH監視の基地局構成のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/23 20230101AFI20240805BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240805BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240805BHJP
   H04W 16/14 20090101ALI20240805BHJP
【FI】
H04W72/23
H04W72/0453 110
H04W72/0446
H04W16/14
【請求項の数】 28
(21)【出願番号】P 2023507684
(86)(22)【出願日】2020-08-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-22
(86)【国際出願番号】 CN2020107234
(87)【国際公開番号】W WO2022027382
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-02-03
(73)【特許権者】
【識別番号】503260918
【氏名又は名称】アップル インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】Apple Inc.
【住所又は居所原語表記】One Apple Park Way,Cupertino, California 95014, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ヤオ チュンハイ
(72)【発明者】
【氏名】オテリ オゲネコメ
(72)【発明者】
【氏名】イェ チュンシュアン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ダウェイ
(72)【発明者】
【氏名】スン ハイトン
(72)【発明者】
【氏名】ヘ ホン
(72)【発明者】
【氏名】イェ シゲン
(72)【発明者】
【氏名】ゼン ウェイ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ウェイドン
(72)【発明者】
【氏名】チャン ユシュ
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Qualcomm Incorporated,NR using existing DL/UL NR waveform to support operation between 52.6 GHz and 71 GHz,3GPP TSG RAN WG1#101-e R1-2004500,フランス,3GPP,2020年05月16日
【文献】Qualcomm,Remaining Issues on PDCCH Enhancements for URLLC,3GPP TSG RAN WG1#100b_e R1-2002544,フランス,3GPP,2020年04月11日
【文献】vivo,PDCCH enhancements for URLLC,3GPP TSG RAN WG1#98 R1-1908158,フランス,3GPP,2019年08月17日
【文献】Qualcomm Incorporated,Cross-Carrier Scheduling with Different Numerologies,3GPP TSG RAN WG1#96 R1-1903026,フランス,3GPP,2019年02月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無認可スペクトル(NR-U)環境における5G新無線において動作するネットワーク機器において使用するための方法であって、
無線デバイスの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)探索空間監視構成を判定することであって、前記PDCCH探索空間監視構成が、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連するサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択された1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定し、監視限界が、複数のスロットを含むスロットグループのため及び前記スロットグループの持続時間にわたる適用のために、前記スロット及びコンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及び制御チャネル要素(CCEの数を含む、前記SCSの各々に関連付けられている、ことと、
前記監視構成を識別する監視構成情報を前記無線デバイスに送信することと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記監視限界が、CCごとのスロットグループごとに定義される、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記監視限界が、基準SCSに基づく、請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記監視構成情報が、前記スロットグループを有するスロットごとにPDCCH監視機会(MO)を指定する、請求項に記載の方法。
【請求項5】
PDCCH監視が、前記スロットグループ内の各スロットに対して最初のX個のシンボルで生じ、Xが整数である、請求項に記載の方法。
【請求項6】
PDCCH監視が、前記スロットグループ内の各スロットに対してX個の連続するシンボルのスパンで生じ、Xが整数である、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記監視構成情報が、前記スロットグループごとにPDCCH MOを指定する、請求項に記載の方法。
【請求項8】
PDCCH監視が、前記スロットグループ内の各スロットに対して最初のX個のシンボルで生じ、Xが整数である、請求項に記載の方法。
【請求項9】
PDCCH監視が、前記スロットグループ内の各スロットに対してX個の連続するシンボルのスパンで生じ、Xが整数である、請求項に記載の方法。
【請求項10】
PDCCH監視が、PDCCH MOが同時又は将来のいずれかにおいてシンボルのみに適用されるという点で因果的である、請求項に記載の方法。
【請求項11】
PDCCH監視が、PDCCH MOが前記スロットグループの先頭から始まる任意のシンボルに適用されるという点で非因果的である、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記監視限界を超えたことに応じて、ブラインド復号を必要とする候補又はチャネル推定を必要とする候補の一方又は両方のドロップを実行すること、を更に含む、請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記監視構成情報が、連続するMO間の最小間隔を有するPDCCH MOを指定する、請求項に記載の方法。
【請求項14】
前記監視構成情報が、均一又は不均一な分布を有するPDCCH MOを指定する、請求項に記載の方法。
【請求項15】
前記監視構成情報が、前記スロットグループ内のスロットの数、各スロットグループ内のMO分布、及び各スロットグループの前記監視限界を含み、前記監視構成情報が、ネットワークノードから準静的に通信される、請求項に記載の方法。
【請求項16】
前記監視構成情報が、前記スロットグループ内のスロットの数、各スロットグループ内のMO分布、及び各スロットグループの前記監視限界を含み、前記監視構成情報が、ネットワークノードから動的に通信される、請求項に記載の方法。
【請求項17】
前記監視構成情報の少なくとも一部が、レイヤ1(L-1)シグナリングを使用して通信される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記監視構成情報が、前記スロットグループの直後に続く次のスロットグループからのスロットグループ構成を示す、前記スロットグループ内のDCIシグナリングを含む、請求項に記載の方法。
【請求項19】
前記スロットグループが、前記スロットグループ内のスロット中に、又はスロットグループにわたって、前記無線デバイスのためのユーザデータ送信をスケジュールすることから独立している、請求項に記載の方法。
【請求項20】
前記監視構成情報が、前記PDCCH MOのうちの異なるPDCCH MOの開始の間のシンボルの最小数と、MOが生じるシンボルの数と、スロットグループサイズとに基づいて、PDCCH MOの位置を指定する、請求項に記載の方法。
【請求項21】
前記PDCCH MOのうちの異なるPDCCH MOの開始の間のシンボルの前記最小数と、MOが生じる前記シンボルの数との一方又は両方が、前記スロットグループのシンボル又は前記スロットグループ内のスロットに基づく、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記PDCCH MOのうちの異なるPDCCH MOの開始の間のシンボルの前記最小数と、MOが生じる前記シンボルの数との一方又は両方が、前記UEとの通信のために使用されるビームを用いて送信されるシンボルに基づく、請求項20に記載の方法。
【請求項23】
前記PDCCH MOのうちの異なるPDCCH MOの開始の間のシンボルの前記最小数が、特定のビーム対を用いて送信及び/又は受信されるシンボルの数に等しく、MOが生じる前記シンボルの数が、実際のビーム対に基づく、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
ネットワーク機器であって、
無線デバイスの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)探索空間監視構成を判定することであって、前記PDCCH探索空間監視構成が、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連するサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択された1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定し、監視限界が、複数のスロットを含むスロットグループのため及び前記スロットグループの持続時間にわたる適用のために、前記スロット及びコンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及び制御チャネル要素(CCEの数を含む前記SCSの各々に関連付けられている、ことと、
前記監視構成を識別する監視構成情報を前記無線デバイスに送信することと、
を含む動作を実行するように構成された1つ以上のプロセッサを備える、ネットワーク機器。
【請求項25】
前記1つ以上のプロセッサが、請求項23に記載の方法のうちの1つ以上を実行する、請求項24に記載のネットワーク機器。
【請求項26】
ネットワーク機器の1つ以上のプロセッサによって実行されると、前記ネットワーク機器に、請求項23に記載の方法のうちの1つ以上を実行させる、記憶された命令を有する、1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項27】
ベースバンドプロセッサであって、
無線デバイスの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)探索空間監視構成を判定することであって、前記PDCCH探索空間監視構成が、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連するサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択された1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定し、監視限界が、複数のスロットを含むスロットグループのため及びスロットグループの持続時間にわたる適用のために、前記スロット及びコンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及び制御チャネル要素(CCEの数を含む前記SCSの各々に関連付けられている、ことと、
前記監視構成を識別する監視構成情報を前記無線デバイスに送信することと、
を含む動作を実行するように構成されている、ベースバンドプロセッサ。
【請求項28】
前記1つ以上のプロセッサが、請求項23に記載の方法のうちの1つ以上を実行する、請求項27に記載のベースバンドプロセッサ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、無線技術に関し、より具体的には、新無線(NR)におけるユーザ機器(UE)によるPDCCH監視に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代モバイルネットワーク(Fifth generation mobile network、5G)は、データ伝送速度、信頼性、可用性などを改善することを目的とする無線規格である。この規格は、依然として開発中であるが、無線通信の様々な側面、例えば、NR及び52.6GHz超のスペクトルにおけるNRに関連する多くの詳細を含む。
【発明の概要】
【0003】
PDCCH監視を実行するための方法及び装置が説明される。本開示の態様は、5G NR及び52.6GHz帯域超のスペクトルにおいて動作する5G NRに関する。いくつかの実施形態では、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルにおいて動作するネットワーク機器において使用するための方法は、無線デバイスの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)探索空間監視構成を判定することであって、PDCCH探索空間監視構成が、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連する異なるサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択された1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定し、コンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及びCCEの数を含むSCSの各々に関連付けられた監視限界が、CCごとのスロットごとに適用され、グループ内の異なるSCSの監視限界の実行に関連付けられたUE復号複雑度が等しい、ことと、監視構成を識別する監視構成情報を無線デバイスに送信することと、を含む。
【0004】
いくつかの実施形態では、ネットワーク機器は、無線デバイスの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)探索空間監視構成を判定することであって、PDCCH探索空間監視構成が、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連するサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択された1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定し、監視限界が、複数のスロットのスロットグループのため及びスロットグループの持続時間にわたる適用のために、コンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及びCCEの数を含むSCSの各々に関連付けられている、ことと、監視構成を識別する監視構成情報を無線デバイスに送信することと、を含む動作を実行するように構成された1つ以上のプロセッサを備える。
【0005】
いくつかの実施形態では、1つ以上の非一時的コンピュータ可読記憶媒体は、記憶された命令を有し、命令は、ネットワーク機器の1つ以上のプロセッサによって実行されると、ネットワーク機器に、無線デバイスの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)探索空間監視構成を判定することであって、PDCCH探索空間監視構成が、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連するサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択された1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定し、監視限界が、複数のスロットのスロットグループのため及びスロットグループの持続時間にわたる適用のために、コンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及びCCEの数を含むSCSの各々に関連付けられている、ことと、監視構成を識別する監視構成情報を無線デバイスに送信することと、を含む動作を実行させる。
【0006】
いくつかの実施形態では、ベースバンドプロセッサは、無線デバイスの物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)探索空間監視構成を判定することであって、PDCCH探索空間監視構成が、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連するサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択された1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定し、監視限界が、複数のスロットのスロットグループのため及びスロットグループの持続時間にわたる適用のために、コンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及びCCEの数を含むSCSの各々に関連付けられている、ことと、監視構成を識別する監視構成情報を無線デバイスに送信することと、を含む動作を実行するように構成されている。
【0007】
本開示は、例として示されるものであり、添付図面の図中のものに限定されるものではなくなく、添付図面の図中において、同様の参照符号は同様の要素を示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】いくつかの実施形態に係る、例示的な無線通信システムを示す図である。
図2】いくつかの実施形態に係る、アップリンク通信及びダウンリンク通信を示す図である。
図3】いくつかの実施形態に係る、UEの例示的なブロック図である。
図4】いくつかの実施形態に係る、BSの例示的なブロック図である。
図5】いくつかの実施形態に係る、セルラ通信回路の例示的なブロック図である。
図6】無線デバイスを構成するための構成プロセスの一実施形態のデータフロー図である。
図6】無線デバイスを構成するための構成プロセスの一実施形態のデータフロー図である。
図7】Xがスパン間の距離をシンボル単位で表し、Yがスパンの長さをシンボル単位で表している、スパンギャップの一例を示す図である。
図8A】CCごとのスロットごとの監視されるPDCCH候補の最大数、及びCCごとのスロットごとの非重複CCE(及びそれらの関連するチャネル推定)の最大数を示す図である。
図8B】CCごとのスロットごとの監視されるPDCCH候補の最大数、及びCCごとのスロットごとの非重複CCE(及びそれらの関連するチャネル推定)の最大数を示す図である。
図9A】CCごとのスロットごとの監視されるPDCCH候補の最大数、及びCCごとのスロットごとの非重複CCE(及びそれらの関連するチャネル推定)の最大数を示す図である。
図9B】CCごとのスロットごとの監視されるPDCCH候補の最大数、及びCCごとのスロットごとの非重複CCE(及びそれらの関連するチャネル推定)の最大数を示す図である。
図10A】SCSを用いてPDCCH監視をスケーリングする際の選択肢1及び2の下での、CCごとのスロットごとの監視されるPDCCH候補の最大数、及びCCごとのスロットごとの非重複CCE(及びそれらの関連するチャネル推定)の最大数を示す図である。
図10B】SCSを用いてPDCCH監視をスケーリングする際の選択肢1及び2の下での、CCごとのスロットごとの監視されるPDCCH候補の最大数、及びCCごとのスロットごとの非重複CCE(及びそれらの関連するチャネル推定)の最大数を示す図である。
図11】SCSに基づいてPDCCH監視をスケーリングする一例を示す図である。
図12】スロットグループ内の各スロットに対して、最初のX個のシンボル(Xは整数)内でPDCCH監視が生じる一例を示す図である。
図13】静的集約の一例を示す図である。
図14】動的集約の一例を示す図である。
図15】スパン内のMOの位置を示す図である。
図16】MOの位置の3つの例を示す図である。
図17】UEへの通信を可能にするビームを用いて送信されるシンボルに基づくMOの位置の一例を示す図である。
図18】UEを構成するためのプロセスの一実施形態のフロー図である。
図19】UEを構成するためのプロセスの別の実施形態のフロー図である。
図20】ネットワーク機器がUEを構成するプロセスの一実施形態のフロー図である。
図21】ネットワーク機器がUEを構成するプロセスの別の実施形態のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連するサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択された1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定する、無線デバイス(例えば、ユーザ機器(UE))用の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)探索空間監視構成を判定するための方法及び装置が説明される。一実施形態では、コンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及びCCEの数を含む、SCSの各々に関連付けられた監視限界は、CCごとのスロットごとに適用され、グループ内の異なるSCSの監視限界の実行に関連付けられたUE復号複雑度が等しい。一実施形態では、SCSの監視限界は、互いのスケーリングされたバージョンであり、シンボルサイズの減少(すなわち、サブキャリア間隔の増加)に基づいて増加する。一実施形態ではSCSの各々に関連付けられた監視限界は、複数のスロットのスロットグループのため及びスロットグループの持続時間にわたる適用のためのものである。
【0010】
しかしながら、本発明の実施形態は、これらの具体的な詳細を伴わずとも実践することができる点が、当業者には明らかとなるであろう。他の例では、本説明の理解を妨げることがないように、周知の構成要素、構造及び技術は、詳細には示されていない。
【0011】
本明細書中での「いくつかの実施形態」又は「実施形態」への言及は、その実施形態に関連して説明される特定の機構、構造、又は特性を、本発明の少なくとも1つの実施形態に含めることができることを意味する。本明細書の様々な箇所に出てくる、語句「いくつかの実施形態では」は、必ずしも全てが同じ実施形態に言及しているものではない。
【0012】
以下の説明及び請求項において、「結合している」及び「接続されている」と共にこれらの派生語が使用される場合がある。これらの言葉は、互いに同義語として意図されていないことを理解すべきである。「結合している」は、相互に物理的又は電気的に直接接触しているかもしれず、していないかもしれない2つ以上の要素が、互いに協働し、又は相互作用することを示すために使用される。「接続されている」は、相互に結合している2つ以上の要素間の通信の確立を示すために使用される。
【0013】
以下の図で示されるプロセスは、ハードウェア(例えば、回路機構、専用論理など)、ソフトウェア(汎用コンピュータシステム、又は専用機械上で実行されるものなど)、又は両方の組み合わせを含む、処理論理によって実行される。それらのプロセスは、幾つかの逐次動作の観点から以下で説明されるが、説明される動作の一部は、異なる順序で実行することができる点を理解するべきである。更には、一部の動作は、逐次的にではなく、並列して実行することができる。
【0014】
「サーバ」、「クライアント」、「デバイス」という用語は、サーバ、クライアント及び/又はデバイスに特定のフォームファクタよりも、一般的にデータ処理システムに言及することを意図している。
【0015】
52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連するサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択された1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定する、無線デバイス用の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)探索空間監視構成を判定するデバイスの方法及び装置が説明される。一実施形態では、コンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及びCCEの数を含む、SCSの各々に関連付けられた監視限界は、CCごとのスロットごとに適用され、グループ内の異なるSCSの監視限界の実行に関連付けられたユーザ機器(UE)復号複雑度が等しい。一実施形態では、SCSの監視限界は、互いのスケーリングされたバージョンであり、シンボルサイズの減少に基づいて増加する。一実施形態ではSCSの各々に関連付けられた監視限界は、複数のスロットのスロットグループのため及びスロットグループの持続時間にわたる適用のためのものである。
【0016】
5Gネットワーク用の周波数帯域は、周波数範囲1(FR1)及び周波数範囲2(FR2)の2つのセットに入る。FR1は、LTE周波数範囲を含む450MHz~6GHzの通信をカバーする。FR2は、24.25GHz~52.6GHzをカバーする。FR2は、ミリ波(mm波)スペクトルとして知られている。いくつかの実施形態では、UE及び基地局は、NR-Uとしても知られる、FR2超の無認可帯域中のNRを介して通信することができる。
【0017】
いくつかの実施形態では、5G NRは、52.6GHz帯域超のスペクトル(例えば、52.6GHz~71GHzなどの52.6GHz超の周波数)において、5Gネットワーク内に動作する。この帯域の無線波は、いわゆるミリ波帯域の波長を有し、この帯域の放射はミリ波として知られている。これらの周波数において動作するとき、5G NRは、無認可帯域及び/又は認可帯域におけるアップリンク動作とダウンリンク動作との両方を可能にし、例えば、限定はしないが、広帯域キャリア、フレキシブルヌメロロジ、動的TDD、ビームフォーミング、及び動的スケジューリング/HARQタイミングなどの特徴をサポートする。
【0018】
NRに関連して本開示で説明する態様は、コンテキストが別段に指示しない限り、52.6GHz帯域超のスペクトルにおけるNRにも適用され得ることを理解されたい。
【0019】
図1は、いくつかの実施形態に係る、簡略化された例示的な無線通信システムを示す。図1のシステムは、可能なシステムの単なる一例であり、本開示の特徴は、様々なシステムのうちのいずれかにおいて所望に応じて実装されてもよいことに留意されたい。
【0020】
図に示すように、例示的な無線通信システムは、基地局102Aを含み、基地局102Aは、伝達媒体を介して、1つ以上のユーザデバイス106A、106Bなど~106Nと通信する。ユーザデバイスの各々は、本明細書では、「ユーザ機器」(UE)と称され得る。したがって、ユーザデバイス106は、UE又はUEデバイスと称される。
【0021】
基地局(BS)102Aは、ベーストランシーバ局(base transceiver station、BTS)又はセルサイト(cellular base station、「セルラ基地局」)であってもよく、UE106A~106Nとの無線通信を可能にするハードウェアを含んでもよい。
【0022】
基地局の通信領域(又は、カバレッジ領域)は、「セル」と称され得る。基地局102A及びUE106は、(例えば、WCDMA、又はTD-SCDMAエアインタフェースに関連付けられた)GSM、UMTS、LTE、LTEアドバンスト(LTE-Advanced、LTE-A)、5G新無線(5G New Radio、5G NR)、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)などの、無線通信技術又は電気通信規格とも称される様々な無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)のうちのいずれかを使用して、伝達媒体を介して通信するように構成され得る。基地局102AがLTEのコンテキストにおいて実装される場合、基地局102Aは、代替として、「eNodeB」又は「eNB」と称されることがあることに留意されたい。基地局102Aが5G NRのコンテキストにおいて実装される場合、基地局102Aは、代替として、「gNodeB」又は「gNB」と称されることがあることに留意されたい。
【0023】
図に示すように、基地局102Aはまた、ネットワーク100(例えば、様々な可能性の中でもとりわけ、セルラサービスプロバイダのコアネットワーク、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Network、PSTN)などの電気通信ネットワーク、及び/又はインターネット)と通信するように装備されてもよい。したがって、基地局102Aは、ユーザデバイス間の通信、及び/又は、ユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を容易にすることができる。特に、セルラ基地局102Aは、音声、SMS、及び/又はデータサービス等の様々な電気通信能力をUE106に提供することができる。
【0024】
同一の又は異なるセルラー通信規格に従って動作する基地局102及び他の同様の基地局(基地局102B・・・102Nなど)は、したがって、1つ以上のセルラー通信規格を介して、地理的エリアにわたってUE106A~106N及び同様のデバイスに連続性のある又はほぼ連続性のある重複するサービスを提供することができる、セルのネットワークとして提供され得る。
【0025】
したがって、図1に示すように、基地局102Aは、UE106A~106Nに対して「サービングセル」として機能することができ、各UE106はまた、信号を、「隣接セル」と称され得る(基地局102B~102N及び/又は任意の他の基地局によって提供され得る)1つ以上の他のセルから(可能な場合、それらの通信範囲内で)受信することが可能である。このようなセルはまた、ユーザデバイス間の通信、及び/又はユーザデバイスとネットワーク100との間の通信を容易にすることが可能である。このようなセルは、「マクロ」セル、「マイクロ」セル、「ピコ」セル、及び/又はサービスエリアサイズの様々な他の粒度を提供するセルを含んでもよい。例えば、図1に示す基地局102A~102Bは、マクロセルであってもよく、基地局102Nは、マイクロセルであってもよい。他の構成も可能である。
【0026】
いくつかの実施形態では、基地局102Aは、次世代基地局、例えば、5G新無線(5G NR)基地局、又は「gNB」であってよい。いくつかの実施形態では、gNBは、従来の進化型パケットコア(Evolved Packet Core、EPC)ネットワーク及び/又はNRコア(NR Core、NRC)ネットワークに接続され得る。加えて、gNBセルは、1つ以上の遷移及び受信点(Transition and Reception Point、TRP)を含むことができる。加えて、5G NRに従って動作することが可能であるUEは、1つ以上のgNB内の1つ以上のTRPに接続されてもよい。
【0027】
UE106は、複数の無線通信規格を使用して通信することが可能であり得ることに留意されたい。例えば、UE106は、少なくとも1つのセルラ通信プロトコル(例えば、GSM、(例えば、WCDMA又はTD-SCDMAエアインタフェースに関連付けられた)UMTS、LTE、LTE-A、5G NR、HSPA、3GPP2 CDMA2000(例えば、1xRTT、1xEV-DO、HRPD、eHRPD)など)に加えて、無線ネットワーキング(例えば、Wi-Fi)及び/又はピアツーピア無線通信プロトコル(例えば、Bluetooth、Wi-Fiピアツーピアなど)を使用して通信するように構成され得る。UE106は、加えて又は代替として、1つ以上のグローバルナビゲーション衛星システム(Global Navigational Satellite System、GNSS、例えば、GPS又はGLONASS)、1つ以上のモバイルテレビ放送規格(例えば、ATSC-M/H又はDVB-H)、及び/又は、所望であれば、任意の他の無線通信プロトコルを使用して通信するように構成され得る。(2つ以上の無線通信規格を含む)無線通信規格の他の組み合わせもまた、可能である。
【0028】
図2は、いくつかの実施形態に係る、アップリンク通信及びダウンリンク通信を介して基地局102と通信することができるUE106Aを示している。UEはそれぞれ、携帯電話、ハンドヘルドデバイス、コンピュータ、若しくはタブレットなどのセルラ通信能力を有するデバイス、又は実質上任意のタイプの無線デバイスであってもよい。
【0029】
UEは、メモリ内に記憶されたプログラム命令を実行するように構成されたプロセッサを含んでもよい。UEは、このような記憶された命令を実行することによって、本明細書に記載されている任意の方法実施形態を実行することができる。代替的に、又は追加的に、UEは、本明細書に記載されている任意の方法実施形態、又は本明細書に記載されている任意の方法実施形態の任意の部分を実行するように構成されたFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)等のプログラム可能ハードウェア要素を含んでもよい。
【0030】
UEは、1つ以上の無線通信プロトコル又は技術を使用して通信するための1つ以上のアンテナを含むことができる。いくつかの実施形態では、UEは、例えば、単一の共用無線機を使用するCDMA2000(1xRTT/1xEV-DO/HRPD/eHRPD)若しくはLTEを使用して、及び/又は、単一の共用無線機を使用するGSM若しくはLTEを使用して、通信するように構成することができる。共用無線機は、無線通信を実行するために、単一のアンテナに結合してもよく、又は(例えば、MIMOについて)複数のアンテナに結合してもよい。一般に、無線機は、ベースバンドプロセッサ、(例えば、フィルタ、ミキサ、発振器、増幅器などを含む)アナログRF信号処理回路、又は(例えば、デジタル変調及び他のデジタル処理のための)デジタル処理回路の任意の組み合わせを含み得る。類似して、無線機は、上記のハードウェアを使用して1つ以上の受信及び送信チェーンを実装してもよい。例えば、UE106は、上記の技術などの複数の無線通信技術間で、受信及び/又は送信チェーンの1つ以上の部分を共用し得る。
【0031】
いくつかの実施形態では、UEは、UEがそれを用いて通信するように構成されている各無線通信プロトコルに対して(例えば、別個のアンテナ及び他の無線機構成要素を含む)別個の送信及び/又は受信チェーンを含むことができる。更なる可能性として、UEは、複数の無線通信プロトコル間で共用される1つ以上の無線機、及び単一の無線通信プロトコルによってのみ使用される1つ以上の無線機を含むことができる。例えば、UEは、LTE若しくは5G NR(又は、LTE若しくは1xRTT、又はLTE若しくはGSM)のいずれかを使用して通信するための共用無線機、並びにWi-Fi及びBluetoothのそれぞれを使用して通信するための別個の無線機を含むことができる。他の構成も可能である。
【0032】
いくつかの実施形態では、UE及び基地局は、NR-Uとしても知られる、無認可帯域におけるNRを介して通信することができる。NR-Uは、セルラ事業者が無認可スペクトル(例えば、52GHz以上、又は52.6GHz~71GHzの周波数)を5Gネットワークに統合するための技術を定義するNRリリース16に含まれる動作モードである。この帯域の無線波は、いわゆるミリ波帯域の波長を有し、この帯域の放射はミリメートル波として知られている。NR-Uは、無認可帯域におけるアップリンク動作とダウンリンク動作の両方を可能にする。NR-Uは、新しい特徴、例えば、広帯域キャリア、フレキシブルヌメロロジ、動的TDD、ビームフォーミング、及び動的スケジューリング/HARQタイミングをサポートする。しかしながら、他のセクションで議論されるように、動的スケジューリングに関して問題が存在する。
【0033】
図3は、いくつかの実施形態に係る、通信デバイス106の例示的な簡略化されたブロック図を示す。図3の通信デバイスのブロック図は、可能な通信デバイスの単なる一例であることに留意されたい。実施形態によれば、通信デバイス106は、他のデバイスの中でもとりわけ、UEデバイス、モバイルデバイス若しくは移動局、無線デバイス若しくは無線局、デスクトップコンピュータ若しくはコンピューティングデバイス、モバイルコンピューティングデバイス(例えば、ラップトップ、ノートブック、又はポータブルコンピューティングデバイス)、タブレット、及び/又はデバイスの組み合わせであってもよい。図に示すように、通信デバイス106は、コア機能を行うように構成された構成要素のセット300を含んでもよい。例えば、構成要素のこのセットは、様々な目的のための部分を含み得るシステムオンチップ(System On Chip、SOC)として実装されてもよい。代替として、構成要素のこのセット300は、様々な目的での別個の構成要素又は構成要素のグループとして実装されてもよい。構成要素のセット300は、通信デバイス106の様々な他の回路に(例えば、直接又は間接的に通信可能に)結合されてもよい。
【0034】
例えば、通信デバイス106は、(例えば、NANDフラッシュ310を含む)様々なタイプのメモリと、(例えば、コンピュータシステム、ドック、充電ステーション、マイクロフォン、カメラ、キーボードなどの入力デバイス、スピーカなどの出力デバイスなどに接続するための)コネクタI/F320などの入出力インタフェースと、通信デバイス106と一体化されてもよく又は通信デバイス106の外部にあってもよいディスプレイ360と、5G NR、LTE、GSMなどのためのセルラ通信回路330と、近中距離無線通信回路329(例えば、Bluetooth(登録商標)及びWLAN回路)と、を含み得る。いくつかの実施形態では、通信デバイス106は、例えばイーサネットのためのネットワークインタフェースカードなどの有線通信回路(図示せず)を含み得る。
【0035】
セルラ通信回路330は、図に示すように、アンテナ335及び336などの1つ以上のアンテナに(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合し得る。近中距離無線通信回路329はまた、図に示すように、アンテナ337及び338などの1つ以上のアンテナに(例えば、通信可能に、直接又は間接的に)結合することができる。代替として、近中距離無線通信回路329は、アンテナ337及び338に(例えば、直接又は間接的に通信可能に)結合することに加えて又はこの代わりに、アンテナ335及び336に(例えば、直接又は間接的に通信可能に)結合していてもよい。近中距離無線通信回路329及び/又はセルラ通信回路330は、多重入出力(Multiple-Input Multiple Output)(MIMO)構成などにおける複数の空間ストリームを受信及び/又は送信するための複数の受信チェーン及び/又は複数の送信チェーンを含み得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、以下で更に説明するように、セルラ通信回路330は、複数のRATのための(例えば、通信可能に、直接又は間接的に含む及び/又は結合されている。専用プロセッサ及び/又は無線機)専用受信チェーン(例えば、LTEのための第1の受信チェーン、及び5G NRのための第2の受信チェーン)を含んでもよい。加えて、いくつかの実施形態では、セルラ通信回路330は、特定のRATに専用の無線機間で切り替えられ得る単一の送信チェーンを含み得る。例えば、第1の無線機は、第1のRAT、例えばLTEに専用であってもよく、専用受信チェーン、及び追加の無線機、例えば第2の無線機と共用される送信チェーンと通信してもよく、第2の無線機は、第2のRAT、例えば5G NRに専用であってもよく、専用受信チェーン及び共用される送信チェーンと通信してもよい。
【0037】
通信デバイス106はまた、1つ以上のユーザインタフェース要素を含む、及び/又は1つ以上のユーザインタフェース要素との使用のために構成され得る。ユーザインタフェース要素は、(タッチスクリーンディスプレイであってもよい)ディスプレイ360、(分離キーボードであってもよく、又はタッチスクリーンディスプレイの一部分として実装されてもよい)キーボード、マウス、マイクロフォン、及び/若しくはスピーカ、1つ以上のカメラ、1つ以上のボタン、並びに/又は情報をユーザに提供すること及び/又はユーザ入力を受信若しくは解釈することが可能である様々な他の要素のうちのいずれかなどの様々な要素のうちのいずれかを含んでもよい。
【0038】
通信デバイス106は、1つ以上のUICC(単数又は複数)(Universal Integrated Circuit Card、ユニバーサル集積回路カード(単数又は複数))カード345などの、SIM(Subscriber Identity Module、加入者識別モジュール)機能を含む1つ以上のスマートカード345を更に含んでもよい。
【0039】
図に示すように、SOC300は、通信デバイス106のためのプログラム命令を実行し得るプロセッサ(単数又は複数)302と、グラフィック処理を行って、表示信号をディスプレイ360に提供し得る表示回路304と、を含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)302は、メモリ管理ユニット(Memory Management Unit、MMU)340に結合されていてもよく、MMU340は、アドレスをプロセッサ(単数又は複数)302から受信し、これらのアドレスを、メモリ(例えば、メモリ306、読み出し専用メモリ(Read Only Memory、ROM)350、NANDフラッシュメモリ310)、並びに/又は、表示回路304、近距離無線通信回路229、セルラ通信回路330、コネクタI/F320、及び/若しくはディスプレイ360などの、他の回路若しくはデバイス内の位置に変換するように構成され得る。MMU340は、メモリ保護及びページテーブル変換又はセットアップを実行するように構成されていてもよい。いくつかの実施形態では、MMU340は、プロセッサ(単数又は複数)302の一部分として含まれていてもよい。
【0040】
上記のように、通信デバイス106は、無線及び/又は有線通信回路を使用して通信するように構成され得る。通信デバイス106はまた、ユーザ機器装置及び基地局に対してPDCCH監視及びその関連構成を提供するように構成され得る。
【0041】
本明細書に記載されているように、通信デバイス106は、通信デバイス106及び基地局に対するPDCCH監視を実行するための上記の特徴を実装するためのハードウェア構成要素及びソフトウェア構成要素を含み得る。通信デバイス106のプロセッサ302は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実装するように構成され得る。代替として(又は加えて)、プロセッサ302は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として構成され得る。代替として(又は加えて)、通信デバイス106のプロセッサ302は、他の構成要素300、304、306、310、320、329、330、340、345、350、360のうちの任意の1つ以上と共に、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実装するように構成され得る。
【0042】
加えて、本明細書に記載されているように、プロセッサ302は、1つ以上の処理要素を含み得る。したがって、プロセッサ302は、プロセッサ302の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(Integrated Circuit、IC)を含み得る。加えて、各集積回路は、プロセッサ(単数又は複数)302の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0043】
更に、本明細書に記載されているように、セルラ通信回路330及び近距離無線通信回路329はそれぞれ、1つ以上の処理要素を含むことができる。換言すれば、1つ以上の処理要素は、セルラ通信回路330内に含められてもよく、同様に、1つ以上の処理要素は、近距離無線通信回路329内に含まれ得る。したがって、セルラ通信回路330は、セルラ通信回路330の機能を実行するように構成された1つ以上の集積回路(IC)を含んでもよい。加えて、各集積回路は、セルラ通信回路230の機能を実行するように構成された回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。同様に、近距離無線通信回路329は、近距離無線通信回路32の機能を実行するように構成された1つ以上のICを含んでもよい。加えて、各集積回路は、近距離無線離通信回路329の機能を実行するように構成された回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0044】
図4は、いくつかの実施形態に係る、基地局102の例示的なブロック図を示す。図4の基地局は、あり得る基地局の単なる一例に過ぎないことに留意されたい。図に示すように、基地局102は、基地局102のためのプログラム命令を実行することができるプロセッサ(単数又は複数)404を含んでもよい。プロセッサ(単数又は複数)404はまた、プロセッサ(単数又は複数)404からアドレスを受信して、それらのアドレスをメモリ(例えば、メモリ460及び読み出し専用メモリ(ROM)450)内の位置又は他の回路若しくはデバイスに変換するように構成されていてもよいメモリ管理ユニット(MMU)440に結合されてもよい。
【0045】
基地局102は、少なくとも1つのネットワークポート470を含んでもよい。ネットワークポート470は、電話網に結合し、図1及び図2における上記のように、電話網へのアクセスをUEデバイス106などの複数のデバイスに提供するように構成され得る。
【0046】
ネットワークポート470(又は追加のネットワークポート)はまた、又は代替として、例えば、セルラサービスプロバイダのコアネットワーク等のセルラネットワークに結合するように構成されていてもよい。コアネットワークは、モビリティ関連サービス及び/又は他のサービスを、UEデバイス106等の複数のデバイスに提供することができる。場合により、ネットワークポート470は、コアネットワークを介して電話網に結合することができ、及び/又はコアネットワークは、(例えば、セルラサービスプロバイダによってサービスを提供される他のUEデバイス間で)電話網を提供することができる。
【0047】
いくつかの実施形態では、基地局102は、次世代基地局、例えば、5G新無線(5G NR)基地局、又は「gNB」であってもよい。このような実施形態では、基地局102は、従来型進化型パケットコア(EPC)ネットワーク及び/又はNRコア(NRC)ネットワークに接続されてもよい。加えて、基地局102は、5G NRセルとみなされてもよく、1つ以上の遷移及び受信ポイント(TRP)を含んでもよい。加えて、5G NRに従って動作することが可能であるUEは、1つ以上のgNB内の1つ以上のTRPに接続されてもよい。いくつかの実施形態では、基地局は、5G NR-Uモードで、又は52.6GHz帯域超のスペクトルにおいて動作するモードにおいて動作することができる。
【0048】
基地局102は、少なくとも1つのアンテナ434、可能な場合、複数のアンテナを含んでもよい。少なくとも1つのアンテナ434は、無線送受信機として動作するように構成されてもよく、無線機430を介してUEデバイス106と通信するように更に構成されてもよい。アンテナ434は、通信チェーン432を介して無線機430と通信する。通信チェーン432は、受信チェーン、送信チェーン、又はその両方であってもよい。無線機430は、5G NR、5G NR-U、LTE、LTE-A、GSM、UMTS、CDMA2000、Wi-Fiなどを含むがこれらに限定されない、様々な無線通信規格を介して通信するように構成され得る。
【0049】
基地局102は、複数の無線通信規格を使用して無線通信するように構成することができる。場合によっては、基地局102は、複数の無線機を含むことができ、複数の無線機は、基地局102が複数の無線通信技術に従って通信することを可能にすることができる。例えば、1つの可能性として、基地局102は、LTEに従って通信を実行するためのLTE無線機、並びに5G NR及び5G NR-Uに従って通信を実行するための5G NR無線機を含み得る。そのような場合、基地局102は、LTE基地局及び5G NR基地局の両方として動作することが可能であり得る。別の可能性として、基地局102は、マルチモード無線機を含んでもよく、マルチモード無線機は、複数の無線通信技術(例えば、5G NR及びWi-Fi、LTE及びWi-Fi、LTE及びUMTS、LTE及びCDMA2000、UMTS及びGSMなど)のうちのいずれかに従って、通信を実行することが可能である。
【0050】
本明細書に以下に更に説明するように、BS102は、本明細書に記載の特徴を実装する、又はそれらの実装をサポートするためのハードウェア及びソフトウェア構成要素を含むことができる。基地局102のプロセッサ404は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の方法のうちの一部又は全部を実装する又はこれらの実装をサポートするように構成され得る。代替として、プロセッサ404は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として、又はこれらの組み合わせとして構成されてもよい。代替として(又は加えて)、BS102のプロセッサ404は、他の構成要素430、432、434、440、450、460、470のうちの1つ以上と共に、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全てを実装する又はこれらの実装をサポートするように構成され得る。
【0051】
加えて、本明細書に記載されているように、プロセッサ(単数又は複数)404は、1つ以上の処理要素から構成されてもよい。換言すれば、1つ以上の処理要素は、プロセッサ(単数又は複数)404内に含まれ得る。したがって、プロセッサ(単数又は複数)404は、プロセッサ(単数又は複数)404の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(IC)を含むことができる。加えて、各集積回路は、プロセッサ(単数又は複数)404の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含むことができる。
【0052】
更に、本明細書に記載されているように、無線機430は、1つ以上の処理要素から構成されてもよい。換言すれば、1つ以上の処理要素は、無線機430内に含まれ得る。したがって、無線機430は、無線機430の機能を実行するように構成されている1つ以上の集積回路(IC)を含むことができる。加えて、各集積回路は、無線機430の機能を実行するように構成されている回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0053】
図5は、いくつかの実施形態に係る、セルラ通信回路の例示的な簡略化されたブロック図を示す。図5のセルラ通信回路のブロック図は、考えられるセルラ通信回路の一例に過ぎないことに留意されたい。実施形態によると、セルラ通信回路330は、上述した通信デバイス106などの通信デバイスに含まれてもよい。上記のように、通信デバイス106は、他のデバイスの中でもとりわけ、ユーザ機器(UE)デバイス、モバイルデバイス若しくは移動局、無線デバイス若しくは無線基地局、デスクトップコンピュータ若しくはコンピューティングデバイス、モバイルコンピューティングデバイス(例えば、ラップトップ、ノートブック、若しくはポータブルコンピューティングデバイス)、タブレット、及び/又はデバイスの組み合わせであってもよい。
【0054】
セルラ通信回路330は、(図3に)示すように、アンテナ335a、335b及び336などの1つ以上のアンテナに、(例えば、通信可能に、直接的又は間接的に)結合することができる。いくつかの実施形態では、セルラ通信回路330は、複数のRATのための(例えば、専用プロセッサ及び/若しくは無線機を含む、かつ/又は専用プロセッサ及び/若しくは無線機に通信可能に、直接若しくは間接的に結合されている)専用受信チェーン(例えば、LTEのための第1の受信チェーン、及び5G NRのための第2の受信チェーン)を含み得る。例えば、図5に示すように、セルラ通信回路330は、モデム510及びモデム520を含み得る。モデム510は、第1のRAT、例えば、LTE又はLTE-Aなどに従った通信のために構成されてもよく、モデム520は、第2のRAT、例えば、5G NRなどに従った通信のために構成され得る。
【0055】
図に示すように、モデム510は、1つ以上のプロセッサ512、及びプロセッサ512と通信するメモリ516を含み得る。モデム510は、無線周波数(Radio Frequency、RF)フロントエンド530と通信してもよい。RFフロントエンド530は、無線信号を送信及び受信するための回路を含み得る。例えば、RFフロントエンド530は、受信回路(receive circuitry、RX)532及び送信回路(transmit circuitry、TX)534を含み得る。いくつかの実施形態では、受信回路532は、アンテナ335aを介して無線信号を受信するための回路を含み得るダウンリンク(downlink、DL)フロントエンド550と通信してもよい。
【0056】
類似して、モデム520は、1つ以上のプロセッサ522、及びプロセッサ522と通信するメモリ526を含み得る。モデム520は、RFフロントエンド540と通信してもよい。RFフロントエンド540は、無線信号を送信及び受信するための回路を含むことができる。例えば、RFフロントエンド540は、受信回路542及び送信回路544を含み得る。いくつかの実施形態では、受信回路542は、アンテナ335bを介して無線信号を受信するための回路を含み得るDLフロントエンド560と通信してもよい。
【0057】
いくつかの実施形態では、スイッチ570は、送信回路534をアップリンク(uplink、UL)フロントエンド572に結合し得る。加えて、スイッチ570は、送信回路544をULフロントエンド572に結合し得る。ULフロントエンド572は、アンテナ336を介して無線信号を送信するための回路を含み得る。したがって、セルラ通信回路330が(例えば、モデム510を介してサポートされるように)第1のRATに従って送信するための命令を受信したときに、スイッチ570は、モデム510が第1のRATに従って信号を(例えば、送信回路534及びULフロントエンド572を含む送信チェーンを介して)送信することを可能にする第1の状態に切り替えられてもよい。類似して、セルラ通信回路330が(例えば、モデム520を介してサポートされるように)第2のRATに従って送信するための命令を受信したときに、スイッチ570は、モデム520が第2のRATに従って信号を(例えば、送信回路544及びULフロントエンド572を含む送信チェーンを介して)送信することを可能にする第2の状態に切り替えられてもよい。
【0058】
本明細書に記載されているように、モデム510は上記の特徴、又はユーザ機器デバイス及び基地局に対する物理ダウンリンク共有チャネルスケジューリングリソースを判定するための、並びに本明細書に説明する様々な他の技法を実装するハードウェア及びソフトウェア構成要素を含み得る。プロセッサ512は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実施するように構成することができる。代替として(又は加えて)、プロセッサ512は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として構成されてもよい。代替として(又は加えて)、プロセッサ512は、他の構成要素530、532、534、550、570、572、335、及び336のうちの1つ以上と併せて、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実施するように構成することができる。
【0059】
加えて、本明細書に記載されているように、プロセッサ512は、1つ以上の処理要素を含み得る。したがって、プロセッサ512は、プロセッサ512の機能を実行するように構成された1つ以上の集積回路(IC)を含み得る。加えて、各集積回路は、プロセッサ512の機能を実行するように構成された回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含み得る。
【0060】
本明細書に記載されているように、モデム520は、ユーザ機器デバイス及び基地局に対する物理ダウンリンク共有チャネルスケジューリングリソースを判定するための上記の特徴、並びに本明細書に記載の様々な他の技術を実装するハードウェア及びソフトウェア構成要素を含み得る。プロセッサ522は、例えば、メモリ媒体(例えば、非一時的コンピュータ可読メモリ媒体)に記憶されたプログラム命令を実行することによって、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実装するように構成することができる。代替として(又は加えて)、プロセッサ522は、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などのプログラム可能ハードウェア要素として、又は特定用途向け集積回路(ASIC)として構成され得る。代替として(又は加えて)、プロセッサ522は、他の構成要素540、542、544、550、570、572、335、及び336のうちの1つ以上と共に、本明細書に記載の特徴のうちの一部又は全部を実装するように構成され得る。
【0061】
加えて、本明細書に記載されているように、プロセッサ522は、1つ以上の処理要素を含み得る。したがって、プロセッサ522は、プロセッサ522の機能を実行するように構成された1つ以上の集積回路(IC)を含んでもよい。加えて、各集積回路は、プロセッサ522の機能を実行するように構成された回路(例えば、第1の回路、第2の回路など)を含んでもよい。
【0062】
一実施形態では、ダウンリンク制御情報(DCI)を取得して、アップリンク送信及び/又はダウンリンク送信に関する情報をUEに提供するために、PDCCH監視がUEによって実行される。この情報には、例えば、限定はしないが、物理層リソース割り当て、電力制御コマンド、アップリンク及びダウンリンクの両方のためのHARQ情報、並びにアップリンク送信及びダウンリンク送信を容易にするための他の情報が含まれる。一実施形態では、PDCCH監視は、シンボルレベル監視である。
【0063】
図6は、無線デバイスを構成するための構成プロセスの一実施形態のデータフロー図である。図6を参照すると、gNB(又は他のネットワークノード)601は、例えばUE602などのUE(又は他の無線デバイス)のためのPDCCH探索空間監視構成を判定するための判定モジュール601Aを含み、PDCCH探索空間監視構成に従ってPDCCH探索空間監視を実行するようにUEを構成するための構成情報を生成する。送信モジュール601Bは、監視構成情報603(例えば、PDCCH探索空間監視を実行するように無線デバイスを構成するための構成情報)を送信する。
【0064】
UE602は、監視構成情報603を受信する受信モジュール602Aと、監視構成情報603に基づいてUE602を構成するUE構成モジュール602Bとを含む。そのような場合、UE構成モジュール602Bは、UEがPDCCH監視に関連する機能を実行することを可能にするための情報を含む、UE602を構成するために使用される情報を取得するために、監視構成情報603の必要な復号及び処理を実行する。
【0065】
UEは、スロットの最初の3つのOFDMシンボル上でPDCCH監視を実行するように構成され得る。これを、本明細書では構成1-1と呼ぶ。別の実施形態では、UEは、スロットの3つの連続するOFDMシンボルのPDCCH監視を実行するように構成され得る。これを、本明細書では構成1-2と呼ぶ。この構成では、UE能力シグナリングは、UEが、スロット中の任意の3つの連続するOFDMシンボルの単一のスパン内で監視されるように構成された探索空間においてC-RNTI又はCS-RNTIを用いてスクランブルされたPDCCHの受信をサポートするかどうかを示し、この構成は、1つの周波数範囲(例えば、5G NRの周波数範囲1(FR1))に対してのみ使用される。
【0066】
使用構成2と呼ばれる更に別のUE構成では、UEは、専用無線リソース制御(RRC)構成を有するタイプ1共通探索空間(CSS)、タイプ3 CSS、及びスロットの任意のOFDMシンボル上のUE探索空間(UE-SS)の機会を監視するPDCCH監視を実行するように構成され得る。1つの使用では、これは、2つの選択肢、すなわち、1)2つのDCI間にギャップが存在しない場合、又は2つのユニキャストDCI間のi番目の最小時間分離が、2シンボル/15kHz、4シンボル/30kHz、7シンボル/60kHz NCP、及び12シンボル/120kHzである場合、のうちの1つを示すためのUE能力シグナリングを有する任意選択的な特徴である。
【0067】
更に別の構成では、UEは、監視機会のためにPDCCH監視を実行し、この監視は、スパンギャップを有する使用構成2のためのスロットの任意のOFDMシンボルであり得る。図7は、Xがスパン間の距離をシンボル単位で表し、Yがスパンの長さをシンボル単位で表している、スパンギャップの一例を示している。NRにおいて以前に定義された構成では、PDCCH監視構成情報は、PDCCHの2つの連続する送信間の最小時間分離を有し、かつ2つのOFDMシンボルに対して最大2つのOFDMシンボルのスパン、又は4個及び7個のOFDMシンボルに対して最大3つのOFDMシンボルのスパンを有する、スロットの任意のシンボルにおいて、UEがPDCCH探索空間監視機会をサポートするかどうかを示す。一構成では、サポートされる値セット(X,Y)は、(7,3)である。別の構成では、(X,Y)のサポートされる値セットは、(4,3)及び(7,3)を含む。更に別の構成では、(X,Y)のサポートされる値セットは、(2,2)、(4,3)、及び(7,3)である。
【0068】
一構成では、同じスパン内にある監視機会のセットに対して、FDDのための監視機会のこのセットにわたってスケジュールされたCCごとに1つのダウンリンク(DL)DCI+1つのアップリンク(UL)DCIが存在し、TDDのための監視機会のこのセットにわたってスケジュールされたCCごとに1つのDL DCI+最大2つのUL DCIが存在する。更に、構成1-1のPDCCH監視機会を含む、スロットごとの全てのPDCCH監視機会に対するスパンの異なる開始シンボルインデックスの数は、フロア(14/X)以下であり、ここで、XはUEによって報告される値のうちの最小値を表す整数である。一構成では、セカンダリセル(SCell)において、構成1-1のPDCCH監視機会を含むスロットごとでのPDCCH監視機会の異なる開始シンボルインデックスの数は7以下であり、構成1-1のPDCCH監視機会を含む半スロットごとでのPDCCH監視機会の異なる開始シンボルインデックスの数は4以下である。
【0069】
上述したように、UEは、CCごとのスロットごとに、候補の所定の数のブラインド復号(例えば、監視されるPDCCH候補の最大数)及び所定の数の非重複CCE(及びそれらの関連するチャネル推定)を実行することを可能にするスケジューリング複雑度で構成される。NRリリース15において定義される1つの構成では、UEは、1スロットに等しいスケジューリング複雑度ユニットを有し(すなわち、監視限界は、コンポーネントキャリア(CC)ごとにスロットごとである)、ここでスケジューリング複雑度ユニットは、複雑度限界が有効である持続時間として定義される。図8A及び図8Bは、CCごとのスロットごとの監視されるPDCCH候補の最大数と、CCごとのスロットごとの非重複CCE(及びそれらの関連するチャネル推定値)の最大数とを示している。監視限界を超え、UEがオーバーブッキングを受けている場合、UEによりドロップアルゴリズムが使用されてスロットごとにドロップを実行して、UEに、スロットのための任意の追加のブラインド復号の実行及び任意の追加の非重複CCEの処理を停止させることができる。
【0070】
NRリリース16において定義される構成では、スケジューリング複雑度ユニットは、1スパンに等しい(すなわち、監視限界は、CCごとにスパンごとである)。この場合、監視限界は、全てのスパン構成に対して、監視スパンごとの非重複CCEの最大数及び監視スパンごとの監視されるPDCCH候補の最大数に対する、CCごとの限界を含む。図9A及び図9Bは、CCごとのスロットごとの監視されるPDCCH候補の最大数(ブラインド復号の数)と、CCごとのスロットごとの非重複CCE(及びそれらの関連するチャネル推定)の最大数とを示している。この構成では、スパンは、上述した構成の場合と同様に、(X,Y)に関して(2,2)、(4,3)、又は(7,3)として定義される。これらの限界は、NRリリース15において定義される構成のスパンベースの監視限界の約2倍である。例えば、スロットにわたって正規化される場合、(7,3)のスパン構成は、スロット内に2つのスパンを有し、限界は、2*56(又はNRリリース15において定義される構成の2倍)である。このケースでは、複雑度限界を超え、UEがオーバーブッキングを受けている場合、UEによりドロップアルゴリズムを使用して、スパンごとにドロップを実行して、UEに、任意の追加のブラインド復号の実行及び任意の追加の非重複CCEの処理を停止させることができる。
【0071】
52.6GHz超の送信では、サブキャリア間隔(SCS)は、位相雑音に対するロバスト性を提供するために増加される。一実施形態では、UE及びgNB(又は他のネットワークノード)によって通信システムにおける送信のためにサポートされるSCSは、1920kHzと共に120、240、480、及び960kHzを含むSCSのグループである。しかしながら、SCSのグループは、これらのSCSの全てより少なく含まれてもよく、他のSCSを含んでもよい。サブキャリア間隔のこの増加は、シンボル(例えば、OFDMシンボル)のサイズの減少をもたらす。例えば、120kHzのSCSを960kHzのSCSと比較すると、シンボルのサイズは8分の1に減少される。
【0072】
シンボルのサイズの減少は、少なくとも1つの問題を引き起こす。PDCCH監視手順が、5G NRにおいて使用されるものから変更されない場合、UEは、そのPDCCH処理能力を増加させるように要求され得る。以前の例では、UEは、120kHzを960kHzと比較する際に、最大8倍量のPDCCH処理を実行しなければならない。
【0073】
更に、シンボルのサイズが小さいために、PDCCH監視を実行するためのUEの複雑度が、より一層困難になる。これは、PDCCH監視が14シンボル未満の複数のPDCCH監視周期性をもたらす場合に特に顕著である。これは、上述した特徴グループ(FG)3-5、FG 3-5a、及びFG 3-5bの使用を妨げることになる。
【0074】
一実施形態では、UEは、52.6GHz超の(一実施形態では、例えば、120、240、480、及び960kHzを含む)5G新無線(NR)内のスペクトルに関連する異なるサブキャリア間隔(SCS)のグループ内のSCSに対するPDCCH監視を実行するように構成され、PDCCH探索空間監視は、これらのサブキャリア間隔(SCS)のうちの1つに対するPDCCH監視を含み、コンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及びCCEの数を含む、SCSの各々に関連付けられた監視限界は、CCごとのスロットごとに適用され、グループ内の異なるSCSに対する監視限界の実行に関連付けられたUE復号複雑度が等しい。すなわち、グループ内の異なるSCSに対する監視限界の実行に関連付けられたUE復号複雑度は、たとえコンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及びCCEの数の値が、SCS及びその関連付けられた持続時間の変化と共に変化しても、監視限界を適用することに関する全体的なUE複雑度がNRにおいて以前に定義された構成と比較して増加しないという点で等しい。換言すれば、同じ持続時間にわたって一定のままである。一実施形態では、監視限界の適用に関する全体的なUE複雑度は、NRと同じか又はそれ以上である。
【0075】
一実施形態では、グループ内の異なるSCSに対する監視限界の実行に関連付けられたUE復号複雑度は、SCSのこのグループ内のSCSに対してUEにより実行されるPDCCH監視がSCSに基づいてスケーリングされることによって維持される。換言すれば、CCごとのスロットごとの監視される候補(例えば、ブラインド復号(BD)を必要とする候補)の最大数、及びCCごとのスロットごとの非重複CCEの最大数(例えば、チャネル推定を必要とするCCEの数)は、図8A及び図8Bのμが0~2に等しいサブキャリア間隔構成のSCSと比較して、120、240、480、及び960kHzのSCSに対してスケーリングされる。
【0076】
一実施形態では、スケーリングは、全てのSCSにわたって均一である。例えば、PDCCH監視がスロット内の最初の3つのOFDMシンボルに限定される、本明細書で構成1-1と呼ばれる構成では、又はPDCCH監視が最大3つの連続するOFDMシンボルの任意のスパンにおいて生じ得る、本明細書で構成1-2と呼ばれる別の構成では、120、240、480、及び960kHzのSCSに対する、CCごとのスロットごとの監視される候補の最大数及びCCごとのスロットごとの非重複CCEの最大数に関する監視限界は、全て同じようにスケーリングされる。一実施形態では、120、240、480、960kHzのSCSに対する、CCごとのスロットごとの監視される候補の最大数及びCCごとのスロットごとの非重複CCEの最大数に関する監視限界は全て、それぞれ、20及び32である。この例は、図10A及び図10Bの選択肢1として表に示されている。したがって、スケジューリング複雑度から、スケジューリング複雑度ユニットは、CCごとのスロットごとのBD及びCCE限界を全てに対して同じに保持する。これは、UE複雑度の大幅な増加を必要とすることに留意されたい。
【0077】
別の実施形態では、新しいSCSを有する構成1-1又は1-2を使用して、スケーリングがSCSの変化と共に変化する。一実施形態では、スケーリングされたBD(ブラインド復号)限界及びCCE限界は、複雑度の増加(例えば、2倍)及びSCSの変化に基づく。一実施形態では、監視限界は、図10A及び図10Bの選択肢1のスケーリングされた限界に示される限界の2倍にスケーリングされ、図10A及び図10Bの選択肢2として示されている。この場合も、選択肢1と同様に、BD及びCCE監視限界は、CCごとにスロットごとである。
【0078】
図11は、SCSに基づいてPDCCH監視をスケーリングする一例を示している。図11を参照すると、OFDMシンボル1101は、120kHzにおける1つのスロットを表し、OFDMシンボル1102は、960kHzにおける8個のスロットの各々の最初の3つのシンボルにおけるPDCCH情報を表している。図11並びに図12図14図16及び図17では、960kHzの場合、各色の変化は異なるスロットであり、120kHzの場合、各色の変化は単一のシンボルであることに留意されたい。したがって、960kHzでの黄色スロットは、120kHzの場合のシンボルにマッピングされる。
【0079】
UEが選択肢1又は2に従ってPDCCH監視を実行するように構成されている別の実施形態では、UEは、最大X個のシンボル(又はそのスパンにわたって)PDCCH監視のみを実行し、ここでXは3以下の整数(例えば、1、2、3)である。したがって、監視機会(MO)は、最大3つのOFDMシンボルであり得、それによって、監視されることが可能にされたシンボルの最大数を低減する。
【0080】
別の実施形態では、UEは、PDCCH監視限界がスロットのグループ(すなわち、スロットグループ)にわたって定義されるPDCCH監視を実行するように構成される。換言すれば、スケジューリング複雑度ユニットは、適用されるそれらの持続時間がグループ内の全てのスロットの持続時間にわたるように、上述した1つのスロット又はスパンとは対照的に、スロットグループにわたって延びる。これは、本明細書ではスロットスケジューリング複雑度集約(slot scheduling complexity aggregation)と呼ばれ得る。したがって、CCごとのスロットごとにブラインド復号を実行すること、及び/又はCCごとのスロットごとに非重複CCEを処理することのUEによる停止は、スロットグループの持続時間中に限界を超えるまで行われない。
【0081】
いくつかの実施形態では、スロットグループは、DCIのアクションがいつ生じるかに対する限界を設定しない。例えば、スロットグループは、PDSCHがいつスケジューリングされるかを制御しない。また、いくつかの実施形態では、スロットグループ内で復号されたDCIは、スロットグループ外部のアクション(又は複数のアクション)をスケジュールすることができる。例えば、スロットグループ内で復号されたDCIは、クロススロットグループスケジューリングに基づいて、単一のPDSCH又は複数のPDSCHをスケジュールすることができる。更に、スロットグループの持続時間にわたって延びるように監視限界を設定することにより、複数のスロットにわたるPDCCH複雑度を定義することを可能にし、一方で、スロットグループ内(同じスロットグループスケジューリング)又はスロットグループにわたって(クロススロット/クロススロットグループスケジューリング)、単一又は複数のPUSCH/PDSCHインスタンスをスケジュールすることを可能にする。
【0082】
別の実施形態では、UEは、(BD及び非重複CCE限界が、120、240、480、960kHzのSCSに対して均一にスケーリングされる)前述の均一スケーリングPDCCH監視構成において見られるUEにおける複雑度の増加、及び複数のスロットにわたる複雑度限界の広がりを伴う(BD及びCCE限界がSCSに基づいてスケーリングされる)SCSベースのスケーリング実施形態において見られるスロットごとの複雑度限界を制限するために、スロットグループ内で定義される限界を用いて、PDCCH監視を実行するように構成される。これは、いくつかのスロットがいかなるビームも有し得ないビームベースのシステムにおけるシナリオにおいて有利であり得る。いくつかの実施形態では、そのスロットに対する複雑度限界は、上述されたNRにおいて以前に定義された他の構成と比較したとき、全体的な複雑度負荷を増加させることなく、スロットグループ内の別のスロットによって「使用」され得る。
【0083】
一実施形態では、これらのスロットグループ複雑度限界は、基準SCSに基づいて定義される。例えば、一実施形態では、UEによって適用される監視限界は、基準SCSの限界に等しく設定される。例えば、送信されたSCSが960kHzに等しく、基準SCS=120kHzであると仮定する。この場合、送信されるSCSのためのスケジューリング複雑度ユニットは、8スロットであり(すなわち、スロットグループサイズは8に等しい)、BD/CCE限界は、CCごとのスロットグループごとに定義され、かつ120kHzのSCEに関連付けられたBD/CCE限界である、基準SCSのための限界に基づく値に設定される。したがって、120kHzのブラインド復号(BD)限界は20に等しく、送信されたSCSが960kHzであるときにUEに適用される。したがって、一実施形態では、BD限界は、値(20N、N=1、2、3など)に設定され、CCE限界は、値(32N、N=1、2、3など)に設定される(例えば、N=1の場合、BD:20、CCE:32、N=2の場合、BD:40、CCE:64)。
【0084】
一実施形態では、UEは、スロットグループPDCCH監視機会(MO)を指定する構成情報で構成される。いくつかの実施形態では、情報は、PDCCH MOの位置を指定する。例えば、一実施形態では、情報は、スロットグループ内のスロットごとに定義されるPDCCH MOの位置を指定する。別の実施形態では、PDCCH MOの位置を指定する情報は、スロットグループ内のスロットごとではなく、スロットグループにわたって定義される。この場合、一実施形態では、スロットグループ内の各スロットに対して、PDCCH監視は、最初のX個のシンボル内で生じ、ここでXは整数である。図12は、この例を示している。図12を参照すると、120kHzのSCSのためのスロットの数がOFDMシンボル1201内に示され、OFDMシンボル1201内の情報が、960kHzのSCSのための1202における8個のスロット内に集約され、PDCCH情報は、各スロットの最初の2つのシンボル内に集約されている。一実施形態では、Xが構成される(例えば、gNBによって構成される)。別の実施形態では、Xは、SCS依存性である。一実施形態では、240kHzのSCSの場合、Xは3であり、480kHzのSCSの場合、Xは6であり、960kHzのSCSの場合、Xは12である。別の実施形態では、スロットグループ中の各スロットに対して、PDCCH監視は、スロット内のX個の連続するシンボルの任意のスパン上で生じ、ここでXは整数である。この例は、図12においてOFDMシンボル1203に示されており、ここでOFDMシンボル1201内の情報は、960kHzのSCSのための8個のスロットに集約され、PDCCH情報は、スロットの各々における2つのシンボル内にあるが、2つ以上のスロット内の異なる位置にある。一実施形態では、Xが構成される(例えば、gNBによって構成される)。別の実施形態では、Xは、SCS依存性である。一実施形態では、240kHzのSCSの場合、Xは3であり、480kHzのSCSの場合、Xは6であり、960kHzのSCSの場合、Xは12である。
【0085】
情報がPDCCH MOの位置を指定するいくつかの実施形態では、PDCCH監視機会は、スロットグループごとに定義される。この場合、一実施形態では、スロットグループ内の各スロットに対して、PDCCH監視は、最初のX個のシンボル内で生じ、ここでXは整数である。この例は、図12においてOFDMシンボル1204に示されており、OFDMシンボル1201内の情報は、960kHzのSCSのための8個のスロットに集約され、PDCCH情報は、第1のスロットの先頭にある。一実施形態では、Xが構成される(例えば、gNBによって構成される)。別の実施形態では、Xは、SCS依存性である。一実施形態では、240kHzのSCSの場合、Xは3であり、480kHzのSCSの場合、Xは6であり、960kHzのSCSの場合、Xは12である。別の実施形態では、スロットグループ中の各スロットに対して、PDCCH監視は、スロット内のX個の連続するシンボルの任意のスパン上で生じ、ここでXは整数である。この例は、図12においてOFDMシンボル1205に示されており、ここで、OFDMシンボル1201内の情報は、960kHzのSCSのための8個のスロットに集約され、PDCCH情報は、第3のスロット内で生じる。一実施形態では、Xが構成される(例えば、gNBによって構成される)。別の実施形態では、Xは、SCS依存性である。一実施形態では、240kHzのSCSの場合、Xは3であり、480kHzのSCSの場合、Xは6であり、960kHzのSCSの場合、Xは12である。
【0086】
一実施形態では、PDCCH監視は、因果的又は非因果的であり得る。因果的であるとき、PDCCH MOは、同時又は将来のいずれかにおいてシンボルのみに適用される。非因果的であるとき、PDCCH MOは、PDCCHスロットグループの先頭から始まる任意のシンボルに適用され得る。
【0087】
一実施形態では、UEがスロットグループにわたって広がる監視限界を有し、かつその限界に達してオーバーブッキングが生じる場合、UEは、ドロップを実行するための1つ以上のアルゴリズムを適用する。一実施形態では、オーバーブッキング及びドロップは、スロットグループごとに実行される。別の実施形態では、オーバーブッキング及びドロップは、スロットグループ内のスロットごとに実行される。そのような場合、オーバーブッキング及びドロップは、スロットごとの制限に基づいて、スロットグループ内のスロットごとに行われ得る。
【0088】
任意選択的に、一実施形態では、UEは、スロットグループ内のPDCCH MO間に最小間隔が存在するように構成される。一実施形態では、最小間隔は、各スロットにおいて少なくとも1つである。他の最小間隔が使用され得ることに留意されたい。
【0089】
任意選択的に、一実施形態では、UEは、スロットグループのスロット内にPDCCH MOの均一な分布が存在することに基づいて、PDCCH監視を実行するように構成される。別の実施形態では、UEは、スロットグループのスロット内にPDCCH MOの不均一な分布が存在することに基づいて、PDCCH監視を実行するように構成される。
【0090】
一実施形態では、スロットグループは、構成可能である。一実施形態では、スロットグループの構成は、準静的である。一実施形態では、これは、gNB又は別のネットワークノードによって制御される。スロットグループが準静的スロットグループ構成を有する一実施形態では、スロットグループ内のスロットの数、各スロットグループ内のMOの分布、及び/又は各スロットグループ上の限界が、UEに準静的に通信される。例えば、一実施形態では、そのような情報は、RRC構成によって通信され得る。
【0091】
一実施形態では、準静的スロットグループ構成では、各監視機会に対してスケジュールされるスロットの数は、準静的である。一実施形態において、複数の集約されたスロットに対するスケジューリングは、スケジューリングユニットによって実行される。図13は、静的集約の一例を示している。図13を参照すると、OFDMシンボル1301は、PDCCH情報がスロットの最初の24個のシンボルに現れる120kHzにおける1つのスロットを示し、OFDMシンボル1302は、情報が2つのスロットにわたって集約される960kHzにおける8個のスロットを示し、OFDMシンボル1303は、情報が7つのスロットにわたって集約される960kHzにおける8個のスロットを示している。OFDMシンボル1301は、基準を表している。OFDMシンボル1302は、OFDMシンボル1301に対して準静的集約を実行した結果を示し、これは、スロットグループ(Xは3に等しい)の先頭においてスロットグループごとに3つのシンボルをもたらし、ここでスロットグループは2つのスロットのサイズである。OFDMシンボル1303は、OFDMシンボル1301に対して準静的集約を実行した結果を示し、これは、スロットグループ(Xは9に等しい)の先頭においてスロットグループごとに9個のシンボルをもたらし、ここでスロットグループは8個のスロットのサイズである。
【0092】
スロットグループが準静的スロットグループ構成を有する一実施形態では、スロットグループは、重複せず、互いに隣接している。スロットグループが準静的スロットグループ構成を有する別の実施形態では、スロットグループは重複せず、互いに隣接していなくてもよい。これにより、有効なスロットグループが定義されないときに電力節約を可能にし得る。準静的スロットグループ構成を有するスロットグループの更に別の実施形態では、スロットグループは重複していてもよい。
【0093】
一実施形態では、準静的構成により、異なるスロットグループサイズが同時に構成されることを可能にする。例えば、時間t1において、スロットグループサイズは8であり、時間t2において、スロットグループサイズは16である。一実施形態では、スロットグループ構成は、サブキャリア間隔(SCS)に結び付けられる。
【0094】
一実施形態では、スロットグループの構成は、動的である。一実施形態では、これは、gNB又は別のネットワークノードによって制御される。スロットグループが動的スロットグループ構成を有する一実施形態では、スロットグループ内のスロットの数、各スロットグループ内のMOの分布、及び/又は各スロットグループ上の限界が、UEに動的に通信される。一実施形態では、この情報は、L-1シグナリングを介して通信される。しかしながら、代替実施形態では、情報は、別のタイプのシグナリング又は代替通信機構を使用する通信であり得る。一実施形態では、UEは、複数のスロットグループ構成を用いて構成され、L-1シグナリングは、スロットグループ構成間で動的に切り替えるために使用され、それによって、経時的に動的なスロットグループサイズの変更を可能にする。
一実施形態では、動的スロットグループ構成では、各監視機会に対してスケジュールされるスロットの数は、動的である。一実施形態において、複数の集約されたスロットに対するスケジューリングは、スケジューリングユニットによって実行される。図14は、動的集約の一例である。図14を参照すると、OFDMシンボル1401は、PDCCH情報がスロットの最初の24個のシンボルに現れて、基準を表す、120kHzにおける1つのスロットを示している。OFDMシンボル1402は、960kHzにおけるスロットが集約されていることを示し、ここで、4個のスロットが集約され、次いで1つのスロットが集約されて、次に3つのスロットが集約される。
【0095】
スロットグループが動的スロットグループ構成を有するスロットグループの一実施形態では、スロットグループは、重複せず、互いに隣接している。スロットグループが動的スロットグループ構成を有する別の実施形態では、スロットグループは、重複せず、互いに隣接していなくてもよい。これにより、有効なスロットグループが定義されないときに電力節約を可能にし得る。準静的スロットグループ構成を有するスロットグループの更に別の実施形態では、スロットグループは重複していてもよい。
【0096】
一実施形態では、スロットグループの構成は、UEにシグナリングされる。一実施形態では、DCIシグナリングは、スロットグループ構成をシグナリングするために使用される。例えば、一実施形態では、スロットグループN-1において、DCIシグナリングは、スロットグループNのためのスロットグループ構成を示すために使用される。一実施形態では、シグナリングは、UE固有シグナリングである。例えば、UE固有シグナリングは、GC-PDCCHにおいてシグナリングされる。一実施形態では、UE固有シグナリングは、UE固有DCI内で送信される。
【0097】
一実施形態では、UEは、構成情報を受信し、ギャップを有するスロットグループ内の任意のOFDMシンボル上で生じるように設定され得るPDCCH MO上でPDCCH監視を実行するように構成される。これにより、(上述した最初のX個のシンボル又は任意のX個の連続するシンボルとは対照的に)スロットグループ内の任意のシンボルがPDCCH MOを含むことを可能にする。一実施形態では、これらのMOの位置は、ビーム対に対応するシンボルに基づく。
【0098】
一実施形態では、全てのPDCCH監視機会は、PDCCHの所定の数(例えば、2つ)の連続送信の間に最小時間分離を有するスロットグループの任意のOFDMシンボル内に配置され得る。図15は、スパン内のMOの位置を示している。図15を参照すると、Xは、異なるPDCCH MOの開始の間のOFDMシンボルの最小数であり、Yは、監視機会が生じるOFDMシンボルの数であり、Zは、スロットグループサイズである。一実施形態では、PDCCHの位置のシグナリングは、固定(構成)される。一実施形態では、PDCCHの位置のシグナリングは、L1によってシグナリングされる。しかしながら、代替シグナリングが使用されてもよい。
【0099】
一実施形態では、X及びYは、スロット/スロットグループの実際のシンボルに基づく。別の実施形態では、X及びYは、UEへの通信を可能にするビームを用いて送信されるシンボルに基づく。例えば、Xは、特定のビーム対を用いて送信/受信されるX個のシンボルを指し、Yは、実際のビーム対に基づく間隔を指す。
【0100】
(X,Y)が(2,2)、(4,3)、又は(7,3)のセットのうちの1つである上述のPDCCH監視とは異なり、一実施形態では、X、Y、及びZは、SCS及びスロットグループサイズ依存性である。
【0101】
一実施形態では、スロットグループ内のPDCCH MO間に最小間隔が存在する。例えば、一実施形態では、各スロット内に少なくとも1であるMOの最小値が存在する。PDCCH MOの分布は均一であっても不均一であってもよいことに留意されたい。
【0102】
図16は、MOの位置の3つの例を示している。例の各々は、960kHzのSCSに対するものである。図16を参照すると、OFDMシンボル1601は、Xが14に等しく、Yが3に等しく、Zが8に等しく、オフセットが0に等しい一例を示し、OFDMシンボル1602は、Xが14に等しく、Yが3に等しく、Zが8に等しく、オフセットが5に等しい一例を示し、OFDMシンボル1603は、Xが8に等しく、Yが3に等しく、Zが8に等しく、オフセットが0に等しい一例を示している。これらの例は、本明細書で説明する技法をX、Y、Z及びオフセットのこれらの特定の値に限定することを意味していないことに留意されたい。
【0103】
図17は、UEへの通信を可能にするビームを用いて送信されるシンボルに基づくMOの位置の一例を示している。図17を参照すると、OFDMシンボル1701は、Xが2に等しく、Yが1に等しく、Zが適用不能(N/A)、オフセットがN/Aであり、かつ各スロットグループ内の第1の有効ビームがPDCCH情報のための位置として使用され、OFDMシンボル1702は、Xが3に等しく、Yが2に等しく、Zが2に等しく、オフセットが0に等しく、かつ全ての後続シンボル中でPDCCH情報のための位置に使用される次のシンボルが前のスパンから(有効ビームで)3シンボル離れており、スパン長が2であり、スロットグループ長が2である例を示している。これらの例は、本明細書で説明する技法をX、Y、Z及びオフセットのこれらの特定の値に限定することを意味していないことに留意されたい。
【0104】
上記で説明した構成は、UEへの通信を可能にするビームを用いて送信されるシンボルに基づいてMOの位置を有することと併せて使用され得る。一実施形態では、UEは、UEへの通信を可能にするビームを用いて送信されるスケジューリングユニットの開始時に最大X(例えば、3)個のシンボル上でPDCCH監視を実行するように構成され、スケジューリングユニットサイズは可変である(例えば、8スロット)。別の実施形態では、UEは、スケジューリングユニットの開始時に最大3つのシンボル上でPDCCH監視を実行するように構成され、スケジューリングユニットサイズは、UEへの通信を可能にするビームを用いて送信されるシンボルの位置に基づく。更に別の実施形態では、UEは、UEへの通信を可能にするビームを用いて送信されるスケジューリングユニットの開始時に最大3つのシンボル上でPDCCH監視を実行するように構成され、スケジューリングユニットサイズは、UEへの通信を可能にするビームを用いて送信されるシンボルの位置に基づく。
【0105】
一実施形態では、UEは、UEへの通信を可能にするビームを用いて送信されるスケジューリングユニット内の最大3つのシンボルの任意のスパン上でPDCCH監視を実行するように構成され、スケジューリングユニットサイズは可変である(例えば、8スロット)。別の実施形態では、UEは、スケジューリングユニット内の最大3つのシンボルの任意のスパン上でPDCCH監視を実行するように構成され、スケジューリングユニットサイズは、UEへの通信を可能にするビームを用いて送信されるシンボルの位置に基づく。更に別の実施形態では、UEは、UEへの通信を可能にするビームを用いて送信されるスケジューリングユニット内の最大3つのシンボルの任意のスパン上でPDCCH監視を実行するように構成され、スケジューリングユニットサイズは、UEへの通信を可能にするビームを用いて送信されるシンボルの位置に基づく。
例示的なフロー図
【0106】
図18は、UEを構成するためのプロセスの一実施形態のフロー図である。プロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(例えば、チップ上で実行されるソフトウェア、汎用コンピュータシステム又は専用マシン上で実行されるソフトウェアなど)、ファームウェア、又はこれら3つの組み合わせを備える処理ロジックによって実行される。一実施形態では、プロセスにおける動作は、5G NR通信システムにおけるUEによって実行される。
【0107】
図18を参照すると、プロセスは、処理ロジックが監視構成情報を受信することによって開始し、実行すべきPDCCH探索空間監視を指定する監視構成情報が、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連するサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択される1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定し、コンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及びCCEの数を含むSCSの各々に関連付けられた監視限界が、CCごとのスロットごとに適用され、グループ内の異なるSCSの監視限界の実行に関連付けられたUE復号複雑度が等しい(処理ブロック1801)。一実施形態では、監視限界は、互いのスケーリングされたバージョンであり、シンボルサイズの減少に基づいて増加する。
【0108】
一実施形態では、監視限界は、互いのスケーリングされたバージョンであり、シンボルサイズの減少に基づいて増加する。一実施形態では、SCSの各増加に関連付けられたBD及びCCE限界は、整数スケーリング係数だけ異なり、ここで整数は2以上である。別の実施形態では、SCSの各増加に関連付けられたBD及びCCE限界は、非線形関係により異なる。
【0109】
一実施形態では、PDCCH探索空間監視は、X個のシンボルのスパンにわたって生じるように指定され、ここでXは整数である。
【0110】
【0111】
監視構成情報を受信したことに応じて、処理ロジックは、監視構成情報において指定されたPDCCH探索空間監視を含む、監視構成情報に従って各探索空間監視を実行するように、UEを構成する(処理ブロック1802)。
【0112】
PDCCH探索空間監視を実行している間、処理ロジックは、監視限界を超えたことに応じて、ブラインド復号を必要とする候補又はチャネル推定を必要とする候補の一方又は両方のドロップを、任意選択的に実行することができる(処理ブロック1803)。
【0113】
図19は、UEを構成するためのプロセスの別の実施形態のフロー図である。プロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(例えば、チップ上で実行されるソフトウェア、汎用コンピュータシステム又は専用マシン上で実行されるソフトウェアなど)、ファームウェア、又はこれら3つの組み合わせを備える処理ロジックによって実行される。一実施形態では、プロセスにおける動作は、5G NR通信システムにおけるUEによって実行される。
【0114】
図19を参照すると、プロセスは、処理ロジックが監視構成情報を受信することによって開始し、実行すべきPDCCH探索空間監視を指定する監視構成情報が、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連するサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択された1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定し、監視限界が、複数のスロットのスロットグループのため及びスロットグループの持続時間にわたる適用のために、コンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及びCCEの数を含むSCSの各々に関連付けられている(処理ブロック1901)。
【0115】
一実施形態では、監視限界は、CCごとにスロットグループごとに定義される。一実施形態では、監視限界は、基準SCSの限界に基づいて設定される。
【0116】
一実施形態では、監視構成情報は、スロットグループを有するスロットごとにPDCCH監視機会(MO)を指定する。一実施形態では、PDCCH監視は、スロットグループ内の各スロットに対して最初のX個のシンボルで生じ、ここでXは整数である。別の実施形態では、PDCCH監視は、スロットグループ内の各スロットに対してX個の連続するシンボルのスパンで生じ、ここでXは整数である。
【0117】
一実施形態では、監視構成情報は、スロットグループごとにPDCCH MOを指定する。一実施形態では、PDCCH監視は、スロットグループ内の各スロットに対して最初のX個のシンボルで生じ、ここでXは整数である。別の実施形態では、PDCCH監視は、スロットグループ内の各スロットに対してX個の連続するシンボルのスパンで生じ、ここでXは整数である。
【0118】
一実施形態では、PDCCH監視は、PDCCH MOが同時又は将来のいずれかにおいてシンボルのみに適用されるという点で因果的である。別の実施形態では、PDCCH監視は、PDCCH MOがスロットグループの先頭から始まる任意のシンボルに適用されるという点で非因果的である。
【0119】
一実施形態では、監視構成情報は、連続するMO間の最小間隔を有するPDCCH MOを指定する。一実施形態では、監視構成情報は、均一な分布又は不均一な分布を有するPDCCH MOを指定する。一実施形態では、監視構成情報は、スロットグループ内のスロットの数、各スロットグループ内のMO分布、及び各スロットグループの監視限界を含み、監視構成情報は、ネットワークノードから準静的に通信される。一実施形態では、監視構成情報は、スロットグループ内のスロットの数、各スロットグループ内のMO分布、及び各スロットグループの監視限界を含み、監視構成情報は、ネットワークノードから動的に通信される。一実施形態では、監視構成情報の少なくとも一部は、レイヤ1(L-1)シグナリングを使用して通信される。
【0120】
一実施形態では、監視構成情報は、スロットグループの直後に続く次のスロットグループからのスロットグループ構成を示す、スロットグループ内のDCIシグナリングを含む。
【0121】
一実施形態では、スロットグループは、スロットグループ内のスロット中に、又はスロットグループにわたって、無線デバイスのためのユーザデータ送信をスケジュールすることから独立している。
【0122】
一実施形態では、監視構成情報は、PDCCH MOのうちの異なるPDCCH MOの開始の間のシンボルの最小数と、MOが生じるシンボルの数と、スロットグループサイズとに基づいて、PDCCH MOの位置を指定する。
【0123】
一実施形態では、PDCCH MOのうちの異なるPDCCH MOの開始の間のシンボルの最小数と、MOが生じるシンボルの数との一方又は両方は、スロットグループのシンボル又はスロットグループ内のスロットに基づく。一実施形態では、PDCCH MOのうちの異なるPDCCH MOの開始の間のシンボルの最小数と、MOが生じるシンボルの数との一方又は両方は、UEとの通信のために使用されるビームを用いて送信されるシンボルに基づく。一実施形態では、PDCCH MOのうちの異なるPDCCH MOの開始の間のシンボルの最小数は、特定のビーム対を用いて送信及び/又は受信されるシンボルの数に等しく、MOが生じるシンボルの数は、実際のビーム対に基づく。
【0124】
監視構成情報を受信したことに応じて、処理ロジックは、監視構成情報において指定されたPDCCH探索空間監視を含む、監視構成情報に従って各探索空間監視を実行するように、UEを構成する(処理ブロック1902)。
【0125】
PDCCH探索空間監視を実行している間、処理ロジックは、監視限界を超えたことに応じて、ブラインド復号を必要とする候補又はチャネル推定を必要とする候補の一方又は両方のドロップを、任意選択的に実行することができる(処理ブロック1903)。
【0126】
図20は、ネットワーク機器がUEを構成するプロセスの一実施形態のフロー図である。プロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(例えば、チップ上で実行されるソフトウェア、汎用コンピュータシステム又は専用マシン上で実行されるソフトウェアなど)、ファームウェア、又はこれら3つの組み合わせを備える処理ロジックによって実行される。一実施形態では、プロセスにおける動作は、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルである5G新無線において動作するネットワーク機器によって実行される。
【0127】
図20を参照すると、プロセスは、処理ロジックが無線デバイスのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)探索空間監視構成を判定することによって開始し、PDCCH探索空間監視構成は、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連するサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択された1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定し、コンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及びCCEの数を含むSCSの各々に関連付けられた監視限界が、CCごとのスロットごとに適用され、グループ内の異なるSCSの監視限界の実行に関連付けられたUE復号複雑度が等しい(処理ブロック2001)。一実施形態では、監視限界は、互いのスケーリングされたバージョンであり、シンボルサイズの減少に基づいて増加する。
【0128】
一実施形態では、監視限界は、互いのスケーリングされたバージョンであり、シンボルサイズの減少に基づいて増加する。一実施形態では、SCSの各増加に関連付けられたBD及びCCE限界は、整数スケーリング係数だけ異なり、ここで整数は2以上である。別の実施形態では、SCSの各増加に関連付けられたBD及びCCE限界は、非線形関係により異なる。
【0129】
一実施形態では、PDCCH探索空間監視は、X個のシンボルのスパンにわたって生じるように指定され、ここでXは整数である。
【0130】
無線デバイスのためのPDCCH探索空間監視構成を判定した後、処理ロジックは、監視構成を識別する監視構成情報を無線デバイスに送信する(処理ブロック2002)。
【0131】
図21は、ネットワーク機器がUEを構成するプロセスの別の実施形態のフロー図である。プロセスは、ハードウェア(回路、専用ロジックなど)、ソフトウェア(例えば、チップ上で実行されるソフトウェア、汎用コンピュータシステム又は専用マシン上で実行されるソフトウェアなど)、ファームウェア、又はこれら3つの組み合わせを備える処理ロジックによって実行される。一実施形態では、プロセスにおける動作は、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルである5G新無線において動作するネットワーク機器によって実行される。
【0132】
図21を参照すると、プロセスは、処理ロジックが無線デバイスのための物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)探索空間監視構成を判定することによって開始し、PDCCH探索空間監視構成が、52.6GHz超の5G新無線(NR)におけるスペクトルに関連するサブキャリア間隔(SCS)のグループから選択された1つのサブキャリア間隔(SCS)に対するPDCCH監視を指定し、監視限界が、複数のスロットのスロットグループのため及びスロットグループの持続時間にわたる適用のために、コンポーネントキャリア(CC)ごとのブラインド復号(BD)の数及びCCEの数を含むSCSの各々に関連付けられている(処理ブロック2101)。
【0133】
一実施形態では、監視限界は、CCごとにスロットグループごとに定義される。一実施形態では、監視限界は、基準SCSの限界に基づいて設定される。
【0134】
一実施形態では、監視構成情報は、スロットグループを有するスロットごとにPDCCH監視機会(MO)を指定する。一実施形態では、PDCCH監視は、スロットグループ内の各スロットに対して最初のX個のシンボルで生じ、ここでXは整数である。別の実施形態では、PDCCH監視は、スロットグループ内の各スロットに対してX個の連続するシンボルのスパンで生じ、ここでXは整数である。
【0135】
一実施形態では、監視構成情報は、スロットグループごとにPDCCH MOを指定する。一実施形態では、PDCCH監視は、スロットグループ内の各スロットに対して最初のX個のシンボルで生じ、ここでXは整数である。別の実施形態では、PDCCH監視は、スロットグループ内の各スロットに対してX個の連続するシンボルのスパンで生じ、ここでXは整数である。
【0136】
一実施形態では、PDCCH監視は、PDCCH MOが同時又は将来のいずれかにおいてシンボルのみに適用されるという点で因果的である。別の実施形態では、PDCCH監視は、PDCCH MOがスロットグループの先頭から始まる任意のシンボルに適用されるという点で非因果的である。
【0137】
一実施形態では、監視構成情報は、連続するMO間の最小間隔を有するPDCCH MOを指定する。一実施形態では、監視構成情報は、均一な分布又は不均一な分布を有するPDCCH MOを指定する。一実施形態では、監視構成情報は、スロットグループ内のスロットの数、各スロットグループ内のMO分布、及び各スロットグループの監視限界を含み、監視構成情報は、ネットワークノードから準静的に通信される。一実施形態では、監視構成情報は、スロットグループ内のスロットの数、各スロットグループ内のMO分布、及び各スロットグループの監視限界を含み、監視構成情報は、ネットワークノードから動的に通信される。一実施形態では、監視構成情報の少なくとも一部は、レイヤ1(L-1)シグナリングを使用して通信される。
【0138】
一実施形態では、監視構成情報は、スロットグループの直後に続く次のスロットグループからのスロットグループ構成を示す、スロットグループ内のDCIシグナリングを含む。
【0139】
一実施形態では、スロットグループは、スロットグループ内のスロット中に、又はスロットグループにわたって、無線デバイスのためのユーザデータ送信をスケジュールすることから独立している。
【0140】
一実施形態では、監視構成情報は、PDCCH MOのうちの異なるPDCCH MOの開始の間のシンボルの最小数と、MOが生じるシンボルの数と、スロットグループサイズとに基づいて、PDCCH MOの位置を指定する。
【0141】
一実施形態では、PDCCH MOのうちの異なるPDCCH MOの開始の間のシンボルの最小数と、MOが生じるシンボルの数との一方又は両方は、スロットグループのシンボル又はスロットグループ内のスロットに基づく。一実施形態では、PDCCH MOのうちの異なるPDCCH MOの開始の間のシンボルの最小数と、MOが生じるシンボルの数との一方又は両方は、UEとの通信のために使用されるビームを用いて送信されるシンボルに基づく。一実施形態では、PDCCH MOのうちの異なるPDCCH MOの開始の間のシンボルの最小数は、特定のビーム対を用いて送信及び/又は受信されるシンボルの数に等しく、MOが生じるシンボルの数は、実際のビーム対に基づく。
【0142】
無線デバイスのためのPDCCH探索空間監視構成を判定した後、処理ロジックは、監視構成を識別する監視構成情報を無線デバイスに送信する(処理ブロック2102)。
【0143】
上述されたものの諸部分は、専用論理回路などの論理回路で、又はプログラムコード命令を実行する、マイクロコントローラ若しくは他の形態のプロセッシングコアで実行することができる。それゆえ、上記の考察によって教示される処理は、機械実行可能命令などのプログラムコードで実行することができ、このプログラムコードは、これらの命令を実行するマシンに特定の機能を実行させる。この関連では、「マシン」は、中間形態(又は「抽象」)命令を、プロセッサ固有命令に変換するマシン(例えば、「仮想マシン」(例えば、Java仮想マシン)、インタープリタ、共通言語ランタイム、高級言語仮想機械などの、抽象的実行環境)、並びに/あるいは、汎用プロセッサ及び/又は専用プロセッサなどの、命令を実行するように設計された、半導体チップ上に配置される電子回路(例えば、トランジスタで実装される「論理回路」)とすることができる。上記の考察によって教示されるプロセスはまた、プログラムコードを実行することなく、それらのプロセス(又は処理の一部分)を実行するよう設計された、電子回路によって(機械の代わりに、又は機械と組み合わせて)実行することもできる。
【0144】
本発明はまた、本明細書で説明される動作を実行するための装置にも関する。この装置は、必要とされる目的のために特別に構築することができ、又は、コンピュータ内に記憶されたコンピュータプログラムによって選択的に起動若しくは再構成されている汎用コンピュータも含み得る。そのようなコンピュータプログラムは、限定するものではないが、フロッピーディスク、光ディスク、CD-ROM、及び磁気光ディスクを含めた任意のタイプのディスク、読み出し専用メモリ(ROM)、RAM、EPROM、EEPROM、磁気若しくは光カード、又は電子命令の記憶に好適な任意のタイプの媒体などの、それぞれがコンピュータシステムバスに結合される、コンピュータ可読記憶媒体内に記憶することができる。
【0145】
機械読取可能な媒体は、機械(例えばコンピュータ)によって読取可能な型で情報を記憶又は転送するための任意の方式を含む。例えば、機械読取可能な媒体は、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光記憶媒体、フラッシュメモリデバイス等を含む。
【0146】
製造品を使用して、プログラムコードを記憶することができる。プログラムコードを記憶する製造品は、限定するものではないが、1つ以上のメモリ(例えば、1つ以上のフラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリ(スタティック、ダイナミック、若しくはその他のもの))、光ディスク、CD-ROM、DVD ROM、EPROM、EEPROM、磁気若しくは光カード、又は電子命令の記憶に適したその他の種類の機械可読媒体として具体化されてもよい。プログラムコードはまた、伝搬媒体中に具体化されるデータ信号によって(例えば、通信リンク(例えば、ネットワーク接続)を介して)、遠隔コンピュータ(例えば、サーバ)から要求側コンピュータ(例えば、クライアント)にダウンロードすることもできる。
【0147】
上記の「発明を実施するための形態」は、コンピュータメモリ内部のデータビット上での動作の、アルゴリズム及びシンボリックな表現の観点から提示されている。これらのアルゴリズムの説明及び表現は、データ処理技術の当業者によって、その作業内容の本質を他の当業者に最も効果的に伝えるために使用されるツールである。アルゴリズムとは、本明細書では、また概して、所望の結果をもたらす、自己矛盾のない動作のシーケンスであると考えられる。それらの動作は、物理量の物理的操作を必要とするものである。通常は、必須ではないが、これらの量は、記憶、転送、組み合わせ、比較、及び他の方式での操作が可能な、電気信号若しくは磁気信号の形態を取る。主として一般的な使用の理由から、これらの信号を、ビット、値、要素、記号、文字、用語、数字などと称することが、好都合な場合があることが判明している。
【0148】
しかしながら、これらの用語、及び同様の用語の全ては、適切な物理量と関連付けられるものであり、これらの量に適用される便宜的な標識にすぎない点に留意するべきである。特に具体的な記述がない限り、上記の論考から明らかであるように、説明全体を通して、「選択する」、「判定する」、「受信する」、「形成する」、「グループ化する」、「集約する」、「生成する」、「削除する」又は類似の用語を利用する論考は、コンピュータシステムのレジスタ若しくはメモリ内の物理(電子)量として表されるデータを操作して、コンピュータシステムメモリ又はレジスタ、あるいは他のそのような情報記憶装置、伝送デバイス、又は表示デバイス内の物理量として同様に表される他のデータへと変換する、コンピュータシステム又は同様の電子コンピューティングデバイスの、動作並びにプロセスを指すことが理解されよう。
【0149】
本明細書で提示されるプロセス及び表示は、いずれかの特定のコンピュータ若しくは他の装置に、固有に関連するものではない。様々な汎用システムを、本明細書での教示に従ったプログラムで使用することができ、又は、説明される動作を実行するための、より特殊化された装置を構築することが、好都合であると判明する場合もある。様々なこれらのシステムに関して必要とされる構造は、以下の説明から明らかであろう。更には、本発明は、いずれかの特定のプログラミング言語に関連して説明されるものではない。様々なプログラミング言語を使用して本明細書に述べられるような本発明の教示を実施することが可能であることが理解されるであろう。
【0150】
個人特定可能な情報の使用は、ユーザのプライバシーを維持するための業界又は政府の要件を満たす又は超えるとして一般に認識されているプライバシーポリシ及びプラクティスに従うべきであることに十分に理解されたい。特に、個人特定可能な情報データは、意図されない又は許可されていないアクセス又は使用のリスクを最小限に抑えるように管理及び取り扱いされるべきであり、許可された使用の性質はユーザに明確に示されるべきである。
【0151】
前述の説明は、本発明のいくつかの例示的な実施形態を説明しているにすぎない。当業者は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、種々の改変がなされ得ることを、このような議論、添付の図面及び特許請求の範囲から容易に認識する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8A
図8B
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21