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特許7532653中継通信情報配置方法、装置及び電子機器
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】中継通信情報配置方法、装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04W 8/22 20090101AFI20240805BHJP
   H04W 88/04 20090101ALI20240805BHJP
   H04W 76/14 20180101ALI20240805BHJP
【FI】
H04W8/22
H04W88/04
H04W76/14
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023517921
(86)(22)【出願日】2021-09-28
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-10-24
(86)【国際出願番号】 CN2021121242
(87)【国際公開番号】W WO2022068793
(87)【国際公開日】2022-04-07
【審査請求日】2023-04-13
(31)【優先権主張番号】202011069824.6
(32)【優先日】2020-09-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001151
【氏名又は名称】あいわ弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】王 文
(72)【発明者】
【氏名】柯 小婉
(72)【発明者】
【氏名】謝 振華
【審査官】吉倉 大智
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2022/027233(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0350047(US,A1)
【文献】3GPP TR 23.752 v0.5.0 (2020-09): 3GPP TSG Service and System Aspects; Study on system enhancement for Proximity based Sevices(ProSe) in the 5G system (5GS)(Release 17),3GPP TR 23.752 v0.5.0 (2020-09),3GPP,2020年09月09日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中継通信情報配置方法であって、
端末がネットワーク側機器に中継通信方式を報告することと、
前記端末が、前記ネットワーク側機器によって送信される中継通信情報を受信することであって、前記中継通信情報が前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを含むこととを含み、
前記端末がネットワーク側機器に中継通信方式を報告することは、
前記端末が前記ネットワーク側機器に前記中継通信方式を運ぶ登録メッセージを送信することを含む、中継通信情報配置方法。
【請求項2】
前記端末が、ネットワーク側機器によって送信される中継通信情報を受信することは、
前記端末が前記ネットワーク側機器の配置更新コマンドを受信することを含み、前記配置更新コマンドは、前記中継通信情報を含む、請求項1に記載の中継通信情報配置方法。
【請求項3】
前記中継通信方式は、
層2の中継通信方式と、
層3の中継通信方式とのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の中継通信情報配置方法。
【請求項4】
前記端末によって報告される中継通信方式は、前記端末のサポートする中継通信方式及び/又は前記端末が使用する傾向がある中継通信方式を含む、請求項1に記載の中継通信情報配置方法。
【請求項5】
前記中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータは、
中継発見ポリシーと、
中継発見許可パラメータと、
中継接続確立ポリシーと、
中継接続確立許可パラメータとのうちの少なくとも一つを含む、請求項1に記載の中継通信情報配置方法。
【請求項6】
中継通信情報配置方法であって、
ネットワーク側機器が、端末によって報告される中継通信方式を受信することと、
前記ネットワーク側機器が前記端末に中継通信情報を送信することであって、前記中継通信情報が前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを含むこととを含み、
前記ネットワーク側機器は、アクセスと移動性管理機能エンティティAMFとポリシー制御機能エンティティPCFとを含み、前記ネットワーク側機器が、端末によって報告される中継通信方式を受信することは、
前記アクセスと移動性管理機能エンティティAMFが前記中継通信方式を運ぶ前記端末の登録メッセージを受信し、前記アクセスと移動性管理機能エンティティAMFが端末ポリシー制御作成要求又は端末ポリシー制御更新要求によって前記中継通信方式を前記ポリシー制御機能エンティティPCFに送信することを含む、中継通信情報配置方法。
【請求項7】
前記ネットワーク側機器が前記端末に中継通信情報を送信することは、
前記ポリシー制御機能エンティティPCFが前記端末によって報告される中継通信方式に基づいて前記中継通信方式に対応する中継通信情報を決定することと、
前記ポリシー制御機能エンティティPCFが前記端末に前記中継通信情報を含む配置更新コマンドを送信することとを含む、請求項6に記載の中継通信情報配置方法。
【請求項8】
前記中継通信方式は、
層2の中継通信方式と、
層3の中継通信方式とのうちの少なくとも一つを含み、
及び/又は、
前記中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータは、
中継発見ポリシーと、
中継発見許可パラメータと、
中継接続確立ポリシーと、
中継接続確立許可パラメータとのうちの少なくとも一つを含む、請求項6に記載の中継通信情報配置方法。
【請求項9】
前記端末によって報告される中継通信方式は、前記端末のサポートする中継通信方式及び/又は前記端末が使用する傾向がある中継通信方式を含む、請求項6に記載の中継通信情報配置方法。
【請求項10】
端末であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から5のいずれか1項に記載の中継通信情報配置方法のステップを実現する、端末。
【請求項11】
ネットワーク側機器であって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項6から9のいずれか1項に記載の中継通信情報配置方法のステップを実現する、ネットワーク側機器。
【請求項12】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令が端末のプロセッサにより実行される時、請求項1から5のいずれか1項に記載の中継通信情報配置方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項13】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がネットワーク側機器のプロセッサによって実行される時、請求項6から9のいずれか1項に記載の中継通信情報配置方法のステップを実現する、可読記憶媒体。
【請求項14】
プログラムであって、前記プログラムは、非一時的な可読記憶媒体に記憶されており、前記プログラムが端末のプロセッサにより実行される時、請求項1から5のいずれか1項に記載の中継通信情報配置方法のステップを実現する、プログラム。
【請求項15】
プログラムであって、前記プログラムは、非一時的な可読記憶媒体に記憶されており、前記プログラムがネットワーク側機器のプロセッサにより実行される時、請求項6から9のいずれか1項に記載の中継通信情報配置方法のステップを実現する、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2020年9月29日に中国で提出された中国特許出願番号No.202011069824.6の優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【0002】
本出願は、通信技術分野に関し、特に中継通信情報配置方法、装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
中継通信シナリオでは、層2の中継通信方式と層3の中継通信方式は、いずれも端末(User Equipment、UE)によりサポートされる可能性があり、この場合、ネットワーク側は、UEのために2セットの中継通信方式のポリシーパラメータを配置する必要がある。しかし、いくつかの特定の場合又は業務に対して、UEは、そのうちの一種をサポートすればよく又はそのうちの一種の中継通信方式を使用する傾向があればよく、二つの中継通信方式のうちの一方のポリシーパラメータは、UEにとって冗長であり、後期のポリシーパラメータの更新も、より多くのリソースを占有する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器が端末のために誤ったまたは冗長な中継通信ポリシー又はパラメータを配置することを回避できる中継通信情報配置方法、装置及び電子機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一の態様によれば、本出願の実施例は、中継通信情報配置方法を提供し、この中継通信情報配置方法は、
端末がネットワーク側機器に中継通信方式を報告することと、
前記端末が、前記ネットワーク側機器によって送信される中継通信情報を受信することであって、前記中継通信情報が前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを含むこととを含む。
【0006】
第二の態様によれば、本出願の実施例は、中継通信情報配置方法を提供し、この中継通信情報配置方法は、
ネットワーク側機器が、端末によって報告される中継通信方式を受信することと、
前記ネットワーク側機器が中継通信情報を前記端末に送信することであって、前記中継通信情報が前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを含むこととを含む。
【0007】
第三の態様によれば、本出願の実施例は、端末に用いられる中継通信情報配置装置を提供し、この中継通信情報配置装置は、
ネットワーク側機器に中継通信方式を報告するための報告モジュールと、
前記ネットワーク側機器によって送信される中継通信情報を受信するための受信モジュールであって、前記中継通信情報が前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを含む受信モジュールとを含む。
【0008】
第四の態様によれば、本出願の実施例は、ネットワーク側機器に用いられる中継通信情報配置装置を提供し、この中継通信情報配置装置は、
端末によって報告される中継通信方式を受信するための受信モジュールと、
中継通信情報を前記端末に送信するための送信モジュールであって、前記中継通信情報が前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを含む送信モジュールとを含む。
【0009】
第五の態様によれば、本出願の実施例は、電子機器をさらに提供し、この電子機器は、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶されており、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、以上に記載の方法のステップを実現する。
【0010】
第六の態様によれば、本出願の実施例は、可読記憶媒体を提供し、前記可読記憶媒体上にはプログラム又は命令が記憶されており、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、以上に記載の方法のステップを実現する。
【0011】
第七の態様によれば、本出願の実施例は、チップを提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、第一の態様又は第二の態様に記載の方法を実現するために用いられる。
【発明の効果】
【0012】
本出願の実施例では、端末は、自体がサポートする及び/又は使用する傾向がある中継通信方式をネットワーク側機器に報告できることで、ネットワーク側機器は、端末がサポートする及び/又は使用する傾向がある中継通信方式に基づいて、端末のために中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置し、端末のために誤ったまたは冗長な中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置することを回避する。
本出願の実施例の技術案をより明瞭に説明するために、以下は、本出願の実施例の記述において使用される必要のある図面を簡単に紹介する。自明なことに、以下の記述における図面は、ただ本出願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わない前提で、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】無線通信システムの概略図を示す。
図2】本出願の実施例の端末側の中継通信情報配置方法のフローチャートを示す。
図3】本出願の実施例ネットワーク側の中継通信情報配置方法のフローチャートを示す。
図4】本出願の実施例の中継通信情報配置方法のシグナリングインタラクション概略図を示す。
図5】本出願の実施例の中継通信情報配置方法のシグナリングインタラクション概略図を示す。
図6】本出願の実施例の中継通信情報配置方法のシグナリングインタラクション概略図を示す。
図7】本出願の実施例の端末側の中継通信情報配置装置の構造概略図を示す。
図8】本出願の実施例のネットワーク側の中継通信情報配置装置の構造概略図を示す。
図9】本出願の実施例の端末の構成概略図を示す。
図10】本出願の実施例のネットワーク側機器の構成概略図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭且つ完全に記述する。明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を払わない前提で得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0015】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用されるデータは、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能である。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0016】
本明細書に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、様々な無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用される。CDMAシステムは、例えば、CDMA2000、汎用地面ラジオアクセス(Universal Terrestrial Radio Access、UTRA)などのラジオ技術を実現することができる。UTRAは、ブロードバンドCDMA(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMA)と他のCDMA変形を含む。TDMAシステムは、例えば、グローバル移動通信システム(Global System for Mobile Communication、GSM)のようなラジオ技術を実現することができる。OFDMAシステムは、例えば、ウルトラモバイルブロードバンド(Ultra Mobile Broadband、UMB)、進化型UTRA(Evolution-UTRA、E-UTRA)、IEEE 802.11(Wi-Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、Flash-OFDMなどのラジオ技術を実現することができる。UTRAとE-UTRAは、汎用移動電信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)の部分である。LTEとより高級のLTE(例えばLTE-A)は、E-UTRAを使用する新たなUMTSバージョンである。UTRA、E-UTRA、UMTS、LTE、LTE-A及びGSMは、名前が「第三世代のパートナープロジェクト」(3rd Generation Partnership Project、3GPP)の組織からの文献に記述されている。CDMA2000とUMBは、名前が「第三世代のパートナープロジェクト2」(3GPP2)の組織からの文献に記述されている。本明細書に記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。しかしながら、以下の記述では、例示の目的でNRシステムが記述されるとともに、以下のほとんどの記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用にも用いることができる。
【0017】
以下の記述は、請求項に記載された範囲、適用性又は配置を限定するのではなく、例を提供するものである。本開示の精神と範囲から逸脱することなく、議論される要素の機能とレイアウトを変更することができる。様々な例は、様々な規程またはアセンブリを適切に省略、代替、追加することができる。例えば、記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0018】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12を含む。ここで、端末11は、端末機器又はユーザ端末(User Equipment、UE)と呼ばれてもよく、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)又は車載機器などの端末側機器であってもよい。説明すべきこととして、本出願の実施例では端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、上記基地局は、5G及びそれ以降のバージョンの基地局(例えば、gNB、5G NR NBなど)、又は他の通信システムにおける基地局(例えば、eNB、WLANアクセスポイント、又は他のアクセスポイントなど)、又は位置サーバ(例えば、E-SMLC又はLMF(Location Manager Function))であってもよい。ここで、基地局は、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らない。説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、本出願の実施例は基地局の具体的なタイプと具体的な通信システムを限定するものではない。
【0019】
関連技術では、UEにおいて以下の情報を提供することで、UEが近接サービス(ProSe)UEのネットワークへの中継での役割を担うことをサポートする。
【0020】
(1)ProSe UEからネットワークへの中継(ProSe UE-to-Network Relay)の許可ポリシーであり、
ここで、UEは、ProSeのリモートUEの業務を公衆陸上移動体ネットワーク(Public Land Mobile Network、PLMN)へ中継することが許可される。
【0021】
(2)ProSe UEからネットワークへの中継のProSe中継発見ポリシー及び/又はパラメータである。
【0022】
UEを、移動体機器(ME)におけるポリシー制御機能(Policy Control Function、PCF)から配置できる又は汎用集積回路カード(Universal Integrated Circuit Card、UICC)において配置する時、UEからネットワークへの中継としてProSe中継発見を実行するパラメータを含み、
UE-to-Networkの中継と指示され、
ProSe UEからネットワークへの中継の発見パラメータ(ユーザ情報識別子IDと中継サービスコードを含む)である。
【0023】
ここで、層3の中継通信方式に対して、各ProSe中継サービスコードの中継業務は、プロトコルデータユニット(Protocol Data Unit、PDU)セッションパラメータ(PDUセッションタイプ、データネットワーク名称(data network name、DNN)、セッションとサービス連続性(session and service continuity、SSC)モード、単一ネットワークスライス選択補助情報(Single Network Slice Selection Assistance Information、S-NSSAI)、アクセスタイププリファレンス(Access Type Preference)を含む)を使用する。
【0024】
ここで、関連するPDUセッションパラメータを含むかどうかは、UEからネットワークへの中継発見の解決方案の結論に依存する。例えば、PC5通信確立段階期間において、リモートUE及びUEからネットワークへの中継の間で、関連するPDUセッションパラメータを交渉すれば、これらのパラメータを必要としない。
【0025】
各ProSe中継サービスコードのProSe中継発見の安全関連内容を含む。
【0026】
(3)層3の中継通信方式のサービス品質(Quality of Service、QoS)マッピングルールである。
【0027】
ProSe UEからネットワークへの中継がどのようにNR Uu上のQoSフローの5QIとNR PC5上のProSe UE PQI値との間にマッピングされるかを決定するルールを含む。
【0028】
選択的に、UEからネットワークへの中継サービスのPC5上のQoSマッピングルールを含む。
【0029】
ここで、どのQoSマッピングルールを提供するかは、纏められたUE-to-Networkの中継のQoS処理方案に依存する。
【0030】
さらに、UEにおいて以下の情報を提供することで、UEがリモートUEの役割を担うことをサポートし、それによってProSe UEからネットワークへの中継を使用することができる。
【0031】
(1)リモートUEの許可ポリシーとして、
ProSe UEからネットワークへの中継によってコアネットワークにアクセスすることがUEに許可されるかどうかを指示する。
【0032】
(2)MEにおけるPCFから配置する又はUICCにおいて配置する時、ProSe中継発見用及び発見を実行した後にProSe UEをネットワークに接続して中継するためのポリシー及び/又はパラメータであり、
ProSe UEからネットワークへの中継の発見パラメータ(ユーザ情報識別子IDと中継サービスコードを含む)である。
【0033】
層3の中継通信方式に対して、各ProSe中継サービスコードの中継業務は、PDUセッションパラメータ(PDUセッションタイプ、DNN、SSCモード、S-NSSAI、Access Type Preferenceを含む)を使用する。
【0034】
ここで、関連するPDUセッションパラメータを含むかどうかは、UEからネットワークへの中継発見の解決方案の結論に依存する。例えば、PC5通信確立段階期間においてリモートUE及びUEからネットワークへの中継の間に関連するPDUセッションパラメータを交渉すれば、これらのパラメータを必要としない。
【0035】
各ProSe中継サービスコードのProSe中継発見の安全関連内容を含む。
【0036】
中継通信シナリオでは、層2の中継通信方式と層3の中継通信方式は、いずれも、UEによりサポートされる可能性があり、無論、UEがそのうちの一種の中継通信方式のみをサポートする可能性を排除しない。異なる中継通信方式に対して、UEが配置するポリシーとパラメータは異なる。例えば現在service codeにおいてDNN又はスライスの情報を体現する必要があり、これは、明らかに層3の中継通信方式に適用されるが、層2の中継通信方式に対して必要なものではなく、又は層3の中継通信方式に対して、UEはQoSマッピング関係を配置する必要があるが、層2の中継通信方式に対して前記配置が必要ではない。そのため、ネットワーク側に、UEがサポートできる中継通信方式を知らせる必要があり、ネットワーク側は、中継通信方式に基づいて、UEに配置するポリシーとパラメータを決定する。
【0037】
又はUEが二つの中継通信方式をサポートするが、UEは、業務の連続性、業務の安全及び支払いなどの場合が考慮された上で、UEは、そのうちのある中継通信方式を使用する傾向がある可能性があるため、ネットワーク側に、UEが使用する傾向がある中継通信方式を知らせる必要があり、ネットワーク側は、中継通信方式に基づいて、UEに配置するポリシーとパラメータを決定する。
【0038】
本出願の実施例は、中継通信情報配置方法を提供し、図2に示すように、
端末がネットワーク側機器に中継通信方式を報告するステップ101と、
前記端末が、前記ネットワーク側機器によって送信される中継通信情報を受信するステップ102であって、前記中継通信情報が前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを含むステップ102とを含む。
【0039】
本出願の実施例では、端末は、自体がサポートする及び/又は使用する傾向がある中継通信方式をネットワーク側機器に報告できることで、ネットワーク側機器は、端末がサポートする及び/又は使用する傾向がある中継通信方式に基づいて、端末のために中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置し、ネットワーク側が端末のサポートする中継通信方式を知らないため、端末のために誤ったまたは冗長な中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置すること、又はネットワーク側が端末がある中継通信方式を使用する傾向があることを知らない(UEが業務の安全の角度、業務の連続性の角度、支払いの角度などから、ある中継通信方式を選択する可能性がある)ため、端末のために誤ったまたは冗長な中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置することを回避する。
【0040】
いくつかの実施例では、前記端末がネットワーク側機器に中継通信方式を報告することは、
前記端末が前記ネットワーク側機器に前記中継通信方式を運ぶ登録メッセージを送信することと、
前記端末が前記ネットワーク側機器に前記中継通信方式を運ぶポリシー配置要求メッセージを送信することとのうちのいずれか一つを含む。
【0041】
いくつかの実施例では、前記端末が、ネットワーク側機器によって送信される中継通信情報を受信することは、
前記端末が前記ネットワーク側機器の配置更新コマンドを受信することを含み、前記配置更新コマンドは、前記中継通信情報を含む。
【0042】
いくつかの実施例では、前記中継通信方式は、
層2の中継通信方式と、
層3の中継通信方式とのうちの少なくとも一つを含む。
【0043】
いくつかの実施例では、前記端末によって報告される中継通信方式は、前記端末のサポートする中継通信方式及び/又は前記端末が使用する傾向がある中継通信方式を含む。
【0044】
いくつかの実施例では、前記中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータは、
中継発見ポリシーと、
中継発見許可パラメータと、
中継接続確立ポリシーと、
中継接続確立許可パラメータとのうちの少なくとも一つを含む。
【0045】
本出願の実施例は、中継通信情報配置方法を提供し、図3に示すように、この中継通信情報配置方法は、
ネットワーク側機器が、端末によって報告される中継通信方式を受信するステップ201と、
前記ネットワーク側機器が前記端末に中継通信情報を送信するステップ202であって、前記中継通信情報が前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを含むステップ202とを含む。
【0046】
本出願の実施例では、端末は、自体がサポートする及び/又は使用する傾向がある中継通信方式をネットワーク側機器に報告できることで、ネットワーク側機器は、端末がサポートする及び/又は使用する傾向がある中継通信方式に基づいて、端末のために中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置し、ネットワーク側が端末のサポートする中継通信方式を知らないため、端末のために誤ったまたは冗長な中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置すること、又はネットワーク側が端末がある中継通信方式を使用する傾向があることを知らない(UEが業務の安全の角度、業務の連続性の角度、支払いの角度などから、ある中継通信方式を選択する可能性がある)ため、端末のために誤ったまたは冗長な中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置することを回避する。
【0047】
いくつかの実施例では、前記ネットワーク側機器は、アクセスと移動性管理機能エンティティAMFとポリシー制御機能エンティティPCFとを含み、前記ネットワーク側機器が、端末によって報告される中継通信方式を受信することは、
前記AMFが前記中継通信方式を運ぶ前記端末の登録メッセージを受信し、前記AMFが端末ポリシー制御作成要求又は端末ポリシー制御更新要求によって前記中継通信方式を前記PCFに送信することと、
前記AMFが前記中継通信方式を運ぶ前記端末のポリシー配置要求メッセージを受信し、前記AMFが端末ポリシー制御更新要求によって前記中継通信方式を前記PCFに送信することと、のうちのいずれか一つを含む。
【0048】
いくつかの実施例では、前記ネットワーク側機器が前記端末に中継通信情報を送信することは、
前記PCFが前記端末によって報告される中継通信方式に基づいて前記中継通信方式に対応する中継通信情報を決定することと、
前記PCFが前記端末に前記中継通信情報を含む配置更新コマンドを送信することとを含む。
【0049】
いくつかの実施例では、前記中継通信方式は、
層2の中継通信方式と、
層3の中継通信方式とのうちの少なくとも一つを含む。
【0050】
いくつかの実施例では、前記端末によって報告される中継通信方式は、前記端末のサポートする中継通信方式及び/又は前記端末が使用する傾向がある中継通信方式を含む。
【0051】
いくつかの実施例では、前記中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータは、
中継発見ポリシーと、
中継発見許可パラメータと、
中継接続確立ポリシーと、
中継接続確立許可パラメータとのうちの少なくとも一つを含む。
【0052】
本実施例では、図4に示すように、UEは、ネットワーク側機器に中継通信方式を報告し、ネットワーク側機器は、UEによって報告される中継通信方式に基づいて、中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを決定し、UEに提供する。
【0053】
ここで、登録プロセスにおいて、UEは、登録メッセージに中継通信方式を運ばせ、AMFは、中継通信方式をPCFにレポートし、PCFは、前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを決定し、UEに提供し、又はUEによってトリガーされるポリシー配置プロセスにおいて、UEは、ポリシー配置要求メッセージに中継通信方式を運ばせ、AMFは、中継通信方式をPCFにレポートし、PCFは、前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを決定し、UEに提供する。
【0054】
ここで、端末によって報告される中継通信方式は、UEがサポートできる中継通信方式と、UEが使用する傾向がある中継通信方式との二つの意味を体現する。前記中継通信方式は、層2の中継通信方式と、層3の中継通信方式と、層2と層3の中継通信方式とを含み、中継通信ポリシーと許可パラメータは、中継発見と中継接続確立などのポリシーとパラメータを含む。
【0055】
一具体実施例では、登録プロセスにおいて、UEは、登録要求メッセージに中継通信方式を運ばせ、AMFは、中継通信方式をPCFにレポートし、PCFは、前記中継通信方式に対応するポリシーと許可パラメータを決定し、UEに提供する。図5に示すように、UEは、中継通信方式が運ばれる登録要求メッセージをAMFに送信し、前記中継通信方式は、UEのサポートする中継通信方式又は使用する傾向がある中継通信方式を指示する。前記中継通信方式が層2の中継通信方式を含めば、UEが層2の中継通信方式をサポートすること又は層2の中継通信方式による傾向があることを表し、前記中継通信方式が層3の中継通信方法を含めば、UEが層3の中継通信方式をサポートすること又は層3の中継通信方式による傾向があることを表し、前記中継通信方式が層2と層3の中継通信方式を含めば、UEが上記二つの中継通信方式をいずれもサポートすること又は上記二つの中継通信方式による傾向があることを表す。
【0056】
その後、AMFは、UEによって報告される中継通信方式をPCFにレポートし、PCFは、UEによって報告される中継通信方式に基づいて、前記中継通信方式に対応するUEによって許可される中継通信ポリシーと許可パラメータを決定し、PCFは、配置更新プロセスによって、UEによって許可される中継通信ポリシーと許可パラメータをUEに配置する。
【0057】
別の具体的な実施例では、UEによってトリガーされるポリシー配置プロセスにおいて、UEは、ポリシー配置要求メッセージに中継通信方式を運ばせ、AMFは、中継通信方式をPCFにレポートし、PCFは、前記中継通信方式に対応するポリシーと許可パラメータを決定し、UEに提供する。
【0058】
図6に示すように、UEがUEの中継通信ポリシーとパラメータを更新する必要がある時、UEは、中継通信方式が運ばれるポリシー配置要求メッセージをAMFに送信し、前記中継通信方式は、UEのサポートする中継通信方式又は使用する傾向がある中継通信方式を指示する。前記中継通信方式が層2の中継通信方式を含めば、UEが層2の中継通信方式をサポートすること又は層2の中継通信方式による傾向があることを表し、前記中継通信方式が層3の中継通信方法を含めば、UEが層3の中継通信方式をサポートすること又は層3の中継通信方式による傾向があることを表し、前記中継通信方式が層2と層3の中継通信方式を含めば、UEが上記二つの中継通信方式をいずれもサポートすること又は上記二つの中継通信方式による傾向があることを表す。
【0059】
その後、AMFは、UEによって報告される中継通信方式をPCFにレポートし、PCFは、UEによって報告される中継通信方式に基づいて、前記中継通信方式に対応するUEによって許可される中継通信ポリシーと許可パラメータを決定し、PCFは、配置更新プロセスによって、UEによって許可される中継通信ポリシーと許可パラメータをUEに配置する。
【0060】
説明すべきこととして、本出願の実施例による中継通信情報配置方法の実行本体は、中継通信情報配置装置、又はこの中継通信情報配置装置における中継通信情報配置方法を実行してロードするためのモジュールであってもよい。本出願の実施例では中継通信情報配置装置が中継通信情報配置方法を実行してロードすることを例として、本出願の実施例による中継通信情報配置方法を説明する。
【0061】
本出願の実施例は、端末300に用いられる中継通信情報配置装置を提供し、図7に示すように、前記装置は、
ネットワーク側機器に中継通信方式を報告するための報告モジュール310と、
前記ネットワーク側機器によって送信される中継通信情報を受信するための受信モジュール320であって、前記中継通信情報が前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを含む受信モジュール320とを含む。
【0062】
本出願の実施例では、端末は、自体がサポートする及び/又は使用する傾向がある中継通信方式をネットワーク側機器に報告できることで、ネットワーク側機器は、端末がサポートする及び/又は使用する傾向がある中継通信方式に基づいて、端末のために中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置し、ネットワーク側が端末のサポートする中継通信方式を知らないため、端末のために誤ったまたは冗長な中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置すること、又はネットワーク側が端末がある中継通信方式を使用する傾向があることを知らない(UEが業務の安全の角度、業務の連続性の角度、支払いの角度などから、ある中継通信方式を選択する可能性がある)ため、端末のために誤ったまたは冗長な中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置することを回避する。
【0063】
いくつかの実施例では、前記報告モジュール310は、具体的に、
前記ネットワーク側機器に前記中継通信方式を運ぶ登録メッセージを送信することと、
前記ネットワーク側機器に前記中継通信方式を運ぶポリシー配置要求メッセージを送信することとのうちのいずれか一つを実行するために用いられる。
【0064】
いくつかの実施例では、前記受信モジュール320は、具体的に前記ネットワーク側機器の配置更新コマンドを受信するために用いられ、前記配置更新コマンドは、前記中継通信情報を含む。
【0065】
いくつかの実施例では、前記中継通信方式は、
層2の中継通信方式と、
層3の中継通信方式とのうちの少なくとも一つを含む。
【0066】
いくつかの実施例では、前記端末によって報告される中継通信方式は、前記端末のサポートする中継通信方式及び/又は前記端末が使用する傾向がある中継通信方式を含む。
【0067】
いくつかの実施例では、前記中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータは、
中継発見ポリシーと、
中継発見許可パラメータと、
中継接続確立ポリシーと、
中継接続確立許可パラメータとのうちの少なくとも一つを含む。
【0068】
本出願の実施例における中継通信情報配置装置は、装置であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置は、移動電子機器であってもよく、非移動電子機器であってもよい。例示的には、移動電子機器は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載電子機器、ウェアラブルデバイス、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ネットブック又はパーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)などであってもよく、非移動電子機器は、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0069】
本出願の実施例における中継通信情報配置装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0070】
説明すべきこととして、本出願の実施例による中継通信情報配置方法の実行本体は、中継通信情報配置装置、又はこの中継通信情報配置装置における中継通信情報配置方法を実行してロードするためのモジュールであってもよい。本出願の実施例では中継通信情報配置装置が中継通信情報配置方法を実行してロードすることを例として、本出願の実施例による中継通信情報配置方法を説明する。
【0071】
本出願の実施例は、ネットワーク側機器400に用いられる中継通信情報配置装置を提供し、図8に示すように、前記装置は、
端末によって報告される中継通信方式を受信するための受信モジュール410と、
中継通信情報を前記端末に送信するための送信モジュール420であって、前記中継通信情報が前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを含む送信モジュール420とを含む。
【0072】
本出願の実施例では、端末は、自体がサポートする及び/又は使用する傾向がある中継通信方式をネットワーク側機器に報告できることで、ネットワーク側機器は、端末がサポートする及び/又は使用する傾向がある中継通信方式に基づいて、端末のために中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置し、ネットワーク側が端末のサポートする中継通信方式を知らないため、端末のために誤ったまたは冗長な中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置すること、又はネットワーク側が端末がある中継通信方式を使用する傾向があることを知らない(UEが業務の安全の角度、業務の連続性の角度、支払いの角度などから、ある中継通信方式を選択する可能性がある)ため、端末のために誤ったまたは冗長な中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを配置することを回避する。
【0073】
いくつかの実施例では、前記中継通信方式は、
層2の中継通信方式と、
層3の中継通信方式とのうちの少なくとも一つを含む。
【0074】
いくつかの実施例では、前記端末によって報告される中継通信方式は、前記端末のサポートする中継通信方式及び/又は前記端末が使用する傾向がある中継通信方式を含む。
【0075】
いくつかの実施例では、前記中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータは、
中継発見ポリシーと、
中継発見許可パラメータと、
中継接続確立ポリシーと、
中継接続確立許可パラメータとのうちの少なくとも一つを含む。
【0076】
本出願の実施例における中継通信情報配置装置は、オペレーティングシステムを有する装置であってもよい。このオペレーティングシステムは、アンドロイド(Android)オペレーティングシステムであってもよく、iosオペレーティングシステムであってもよく、他の可能なオペレーティングシステムであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0077】
選択的に、本出願の実施例は、電子機器をさらに提供し、プロセッサ、メモリと、メモリに記憶されており且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令を含み、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記中継通信情報配置方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0078】
注意すべきこととして、本出願の実施例における電子機器は、以上に記載の移動電子機器と非移動電子機器を含む。
【0079】
本実施例の電子機器は、端末であってもよい。図9は、本出願の各実施例を実現する端末のハードウェア構造概略図であり、この端末50は、無線周波数ユニット51、ネットワークモジュール52、オーディオ出力ユニット53、入力ユニット54、センサ55、表示ユニット56、ユーザ入力ユニット57、インターフェースユニット58、メモリ59、プロセッサ510、及び電源511などの部材を含むが、それらに限らない。当業者であれば理解できるように、図9に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよい。本出願の実施例では、端末は、携帯電話、タブレットパソコン、ノートパソコン、パームトップコンピュータ、車載端末、ウェアラブルデバイス、及び歩数計などを含むが、それらに限らない。
【0080】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、無線周波数ユニット51は、情報の送受信又は通話中の信号の送受信に用いられてもよい。具体的には、基地局からの下りリンクのデータを受信してから、プロセッサ510に処理させ、また、上りリンクのデータを基地局に送信する。一般的には、無線周波数ユニット51は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。なお、無線周波数ユニット51は、無線通信システムやネットワークを介して他の機器との通信を行うこともできる。
【0081】
メモリ59は、ソフトウェアプログラム及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ59は、主にプログラム記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよい。ここで、プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができ、データ記憶領域は、携帯電話の使用により作成されたデータ(例えば、オーディオデータ、電話帳など)などを記憶することができる。なお、メモリ59は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリ、例えば少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の揮発性ソリッドステートメモリデバイスを含んでもよい。
【0082】
プロセッサ510は、端末の制御センターであり、様々なインターフェースと線路によって端末全体の各部分に接続され、メモリ59内に記憶されたソフトウェアプログラム及び/又はモジュールを運行又は実行し、またメモリ59内に記憶されたデータを呼び出し、端末の様々な機能を実行し、データを処理することにより、端末全体をモニタリングする。プロセッサ510は、一つ又は少なくとも二つの処理ユニットを含んでもよく、好ましくは、プロセッサ510は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェース及びアプリケーションプログラムなどを処理するためのものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するためのものである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ510に統合されなくてもよい。
【0083】
端末50は、各部材に給電する電源511(例えば、電池)をさらに含んでもよく、好ましくは、電源511は、電源管理システムによってプロセッサ510にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
【0084】
また、端末50は、いくつかの示されていない機能モジュールを含み、ここでこれ以上説明しない。
【0085】
いくつかの実施例では、プロセッサ510は、具体的にネットワーク側機器に中継通信方式を報告し、前記ネットワーク側機器によって送信される中継通信情報を受信するために用いられ、前記中継通信情報は、前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを含む。
【0086】
いくつかの実施例では、プロセッサ510は、具体的に、
前記ネットワーク側機器に前記中継通信方式を運ぶ登録メッセージを送信することと、
前記ネットワーク側機器に前記中継通信方式を運ぶポリシー配置要求メッセージを送信することとのうちのいずれか一つを実行するために用いられる。
【0087】
いくつかの実施例では、プロセッサ510は、具体的に前記ネットワーク側機器の配置更新コマンドを受信するために用いられ、前記配置更新コマンドは、前記中継通信情報を含む。
【0088】
いくつかの実施例では、前記中継通信方式は、
層2の中継通信方式と、
層3の中継通信方式とのうちの少なくとも一つを含む。
【0089】
いくつかの実施例では、前記端末によって報告される中継通信方式は、前記端末のサポートする中継通信方式及び/又は前記端末が使用する傾向がある中継通信方式を含む。
【0090】
いくつかの実施例では、前記中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータは、
中継発見ポリシーと、
中継発見許可パラメータと、
中継接続確立ポリシーと、
中継接続確立許可パラメータとのうちの少なくとも一つを含む。
【0091】
本実施例の電子機器は、さらにネットワーク側機器であってもよい。図10に示すように、このネットワーク側機器600は、アンテナ61、無線周波数装置62、ベースバンド装置63を含む。アンテナ61と無線周波数装置62とが接続される。上りリンク方向において、無線周波数装置62は、アンテナ61を介して情報を受信し、受信した情報をベースバンド装置63に送信して処理させる。下りリンク方向において、ベースバンド装置63は、送信する情報を処理し、無線周波数装置62に送信し、無線周波数装置62は、受信した情報を処理した後にアンテナ61を介して送出する。
【0092】
上記無線周波数装置62は、ベースバンド装置63に位置してもよく、以上の実施例においてネットワーク側機器により実行される方法は、ベースバンド装置63に実現されてもよく、このベースバンド装置63は、プロセッサ64とメモリ65とを含む。
【0093】
ベースバンド装置63は、例えば少なくとも一つのベースバンドボードを含んでもよく、このベースバンドボード上に複数のチップが設置される。図10に示すように、そのうちの一つのチップは、例えばプロセッサ64であり、メモリ65と接続されて、メモリ65におけるプログラムを呼び出し、以上の方法の実施例に示すネットワーク側機器の操作を実行する。
【0094】
このベースバンド装置63は、ネットワークインターフェース66をさらに含んでもよく、無線周波数装置62との情報のやり取りに用いられ、このインターフェースは、例えば共通公衆無線インターフェース(common public radio interface、CPRI)である。
【0095】
ここでのプロセッサは、一つのプロセッサであってもよく、複数の処理素子の総称であってもよく、例えばこのプロセッサは、CPUであってもよく、ASICであってもよく、又は以上のネットワーク側機器により実行される方法を実施するように配置される一つ又は複数の集積回路、例えば一つ又は複数のマイクロプロセッサDSP、又は、一つ又は複数のフィールドプログラマブルゲートアレイFPGAなどであってもよい。記憶素子は、一つのメモリであってもよく、複数の記憶素子の総称であってもよい。
【0096】
メモリ65は、揮発性メモリ又は非揮発性メモリであってもよく、又は揮発性と非揮発性メモリの両方を含んでもよい。ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-OnlyMemory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(ProgrammableROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(ErasablePROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(ElectricallyEPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。揮発性メモリは、ランダムアクセスメモリ(RandomAccessMemory、RAM)であってもよく、それは、外部キャッシュとして使用される。制限的でなく例示的な説明により、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(StaticRAM、SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DynamicRAM、DRAM)、同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(SynchronousDRAM、SDRAM)、ダブルデータレート同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(DoubleDataRateSDRAM、DDRSDRAM)、補強型同期ダイナミックランダムアクセスメモリ(EnhancedSDRAM、ESDRAM)、同期リンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SynchlinkDRAM、SLDRAM)とダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DirectRambusRAM、DRRAM)は、利用可能である。本出願に記述されたメモリ65は、これら及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むことを意図しているが、それらに限らない。
【0097】
いくつかの実施例では、プロセッサ64は、具体的に端末によって報告される中継通信方式を受信し、中継通信情報を前記端末に送信するために用いられ、前記中継通信情報は、前記中継通信方式に対応する中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータを含む。
【0098】
いくつかの実施例では、前記中継通信方式は、
層2の中継通信方式と、
層3の中継通信方式とのうちの少なくとも一つを含む。
【0099】
いくつかの実施例では、前記端末によって報告される中継通信方式は、前記端末のサポートする中継通信方式及び/又は前記端末が使用する傾向がある中継通信方式を含む。
【0100】
いくつかの実施例では、前記中継通信ポリシー及び/又は許可パラメータは、
中継発見ポリシーと、
中継発見許可パラメータと、
中継接続確立ポリシーと、
中継接続確立許可パラメータとのうちの少なくとも一つを含む。
【0101】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記中継通信情報配置方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0102】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の電子機器におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0103】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記中継通信情報配置方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0104】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、さらに、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0105】
本出願の実施例は、プログラム製品をさらに提供し、前記プログラム製品は、非一時的な可読記憶媒体に記憶されており、前記プログラム製品がプロセッサにより実行される時、上記中継通信情報配置方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0106】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、そして、明確にリストアップされていない他の要素をさらに含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「・・・を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、係る機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で、記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0107】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように、上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案は、実質には又は従来の技術に寄与した部分がソフトウェア製品の形式によって具現化されてもよい。このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶されており、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0108】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と請求項が保護する範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10