(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】着信プロンプト方法及び電子デバイス
(51)【国際特許分類】
H04M 1/72484 20210101AFI20240805BHJP
H04M 1/00 20060101ALI20240805BHJP
G06F 3/0481 20220101ALI20240805BHJP
【FI】
H04M1/72484
H04M1/00 K
G06F3/0481
(21)【出願番号】P 2023518901
(86)(22)【出願日】2021-09-01
(86)【国際出願番号】 CN2021116070
(87)【国際公開番号】W WO2022062864
(87)【国際公開日】2022-03-31
【審査請求日】2023-05-01
(31)【優先権主張番号】202011031963.X
(32)【優先日】2020-09-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ウ、シア
(72)【発明者】
【氏名】ジアン、ビンハン
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0042066(US,A1)
【文献】特表2020-518054(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 1/72484
H04M 1/00
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブル画面を有する電子デバイスに適用される着信プロンプト方法であって、前記フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスは、第1本体及び第2本体に分割され、前記フレキシブル画面の第1カメラ及び第1画面が前記第1本体上に配置されており、前記フレキシブル画面の第1イヤピース及び第2画面が前記第2本体上に配置されており、前記方法は、
前記電子デバイスが連絡先から通話要求を受信する段階;
前記フレキシブル画面が前記折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスが、前記通話要求
がビデオ通話要求であるか又は音声通話要求であるかによって、前記通話要求に対応する対象画面を決定する段階、ここで前記対象画面は、前記第1画面又は前記第2画面である;及び
前記電子デバイスが前記対象画面上に応答ボタンを表示し、ここで前記応答ボタンは、前記通話要求に応答するために使用される、及び前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を表示する、ここで前記プロンプト情報は、前記対象画面上に表示された前記応答ボタンを使用することにより前記通話要求に応答するようにユーザを促すために使用される、段階
を備える、方法。
【請求項2】
フレキシブル画面を有する電子デバイスに適用される着信プロンプト方法であって、前記フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスは、第1本体及び第2本体に分割され、前記フレキシブル画面の第1カメラ及び第1画面が前記第1本体上に配置されており、前記フレキシブル画面の第1イヤピース及び第2画面が前記第2本体上に配置されており、前記方法は、
前記電子デバイスが連絡先から通話要求を受信する段階;
前記フレキシブル画面が前記折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスが、前記通話要求に応答して、前記通話要求に対応する対象画面を決定する段階、ここで前記対象画面は、前記第1画面又は前記第2画面である;及び
前記電子デバイスが前記対象画面上に応答ボタンを表示し、ここで前記応答ボタンは、前記通話要求に応答するために使用される、及び前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を表示する、ここで前記プロンプト情報は、前記対象画面上に表示された前記応答ボタンを使用することにより前記通話要求に応答するようにユーザを促すために使用される、段階
を備え、
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は、
前記通話要求がビデオ通話要求であるとき、前記対象画面が前記第1画面であり、前記非対象画面が前記第2画面であると、前記電子デバイスが決定する段階;又は
前記通話要求が音声通話要求であるとき、前記対象画面が前記第2画面であり、前記非対象画面が前記第1画面であると、前記電子デバイスが決定する段階
を有する、
方法。
【請求項3】
前記プロンプト情報は、前記連絡先の名前、前記連絡先のプロフィール写真、前記通話要求の通話タイプ、及び予め設定されたプロンプトのうちの少なくとも1つを含み、前記プロンプトは、前記電子デバイスをフリップするように前記ユーザを促すために使用される、請求項1
又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記プロンプト情報は更に、拒否ボタンを含み、前記拒否ボタンは、前記通話要求を拒否するために使用される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階の後、前記方法は更に、
前記電子デバイスが前記対象画面上に拒否ボタンを表示する段階、ここで前記拒否ボタンは、前記通話要求を拒否するために使用される
を備える、請求項1
から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を前記表示する段階は、
前記対象画面が画面ロック状態にある場合、前記電子デバイスが前記非対象画面上に前記通話要求の前記プロンプト情報を表示する段階
を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記対象画面がロックされていない状態にある場合、前記方法は更に、
前記電子デバイスが前記非対象画面上に前記プロンプト情報を表示することを省略する段階
を備える、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を前記表示する段階は、
前記非対象画面が前記ユーザの方を向いている場合、前記電子デバイスが前記非対象画面上に前記通話要求の前記プロンプト情報を表示する段階
を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記対象画面が前記ユーザの方を向いている場合、前記方法は更に、
前記電子デバイスが前記非対象画面上に前記プロンプト情報を表示することを省略する段階
を備える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を前記表示する段階は、
前記電子デバイスが前記非対象画面上に前記プロンプト情報を全画面表示する段階;又は
前記電子デバイスが前記非対象画面上に第1通知メッセージを表示する段階、ここで前記第1通知メッセージは、前記プロンプト情報を含む
を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記電子デバイスが前記非対象画面上に第1通知メッセージを前記表示する段階は、
前記電子デバイスが前記非対象画面上で予め設定されたアプリケーションを実行するとき、前記電子デバイスが前記非対象画面上に前記第1通知メッセージを表示する段階
を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1通知メッセージは、前記応答ボタン及び拒否ボタンを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記通話要求は、音声通話要求であり、前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は、
前記電子デバイスが、予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続すべきかどうかを決定する段階;及び
前記電子デバイスが前記予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続されない場合、前記通話要求に対応する前記対象画面が前記第2画面であると、前記電子デバイスが決定する段階
を有する、請求項2から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記電子デバイスが前記予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続される場合、前記方法は更に、
前記電子デバイスが前記通話要求の前記プロンプト情報を表示することを省略する段階
を備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記通話要求は、ビデオ通話要求であり、前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は、
前記電子デバイスが、予め設定された画像入力デバイスに接続すべきかどうかを決定する段階;及び
前記電子デバイスが前記予め設定された画像入力デバイスに接続されない場合、前記通話要求に対応する前記対象画面が前記第1画面であると、前記電子デバイスが決定する段階
を有する、請求項2から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記電子デバイスが前記予め設定された画像入力デバイスに接続される場合、前記方法は更に、
前記電子デバイスが前記通話要求の前記プロンプト情報を表示することを省略する段階
を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
フレキシブル画面を有する電子デバイスに適用される着信プロンプト方法であって、前記フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスは、第1本体及び第2本体に分割され、前記フレキシブル画面の第1カメラ及び第1画面が前記第1本体上に配置されており、前記フレキシブル画面の第1イヤピース及び第2画面が前記第2本体上に配置されており、前記方法は、
前記電子デバイスが連絡先から通話要求を受信する段階;
前記フレキシブル画面が前記折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスが、前記通話要求に応答して、前記通話要求に対応する対象画面を決定する段階、ここで前記対象画面は、前記第1画面又は前記第2画面である;及び
前記電子デバイスが前記対象画面上に応答ボタンを表示し、ここで前記応答ボタンは、前記通話要求に応答するために使用される、及び前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を表示する、ここで前記プロンプト情報は、前記対象画面上に表示された前記応答ボタンを使用することにより前記通話要求に応答するようにユーザを促すために使用される、段階
を備え、
第2カメラが前記第2本体上に配置されており、前記通話要求は、ビデオ通話要求であり;及び
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は、
前記電子デバイスが、前記第1カメラのハードウェアパラメータ及び前記第2カメラのハードウェアパラメータに基づき、前記通話要求に対応する前記対象画面を決定する段階
を有する
方法。
【請求項18】
フレキシブル画面を有する電子デバイスに適用される着信プロンプト方法であって、前記フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスは、第1本体及び第2本体に分割され、前記フレキシブル画面の第1カメラ及び第1画面が前記第1本体上に配置されており、前記フレキシブル画面の第1イヤピース及び第2画面が前記第2本体上に配置されており、前記方法は、
前記電子デバイスが連絡先から通話要求を受信する段階;
前記フレキシブル画面が前記折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスが、前記通話要求に応答して、前記通話要求に対応する対象画面を決定する段階、ここで前記対象画面は、前記第1画面又は前記第2画面である;及び
前記電子デバイスが前記対象画面上に応答ボタンを表示し、ここで前記応答ボタンは、前記通話要求に応答するために使用される、及び前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を表示する、ここで前記プロンプト情報は、前記対象画面上に表示された前記応答ボタンを使用することにより前記通話要求に応答するようにユーザを促すために使用される、段階
を備え、
第2イヤピースが前記第1本体上に配置されており、前記通話要求は、音声通話要求であり;及び
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は、
前記電子デバイスが、前記第1イヤピースのハードウェアパラメータ及び前記第2イヤピースのハードウェアパラメータに基づき、前記通話要求に対応する前記対象画面を決定する段階
を有する
方法。
【請求項19】
前記電子デバイスにより
前記応答ボタン及び拒否ボタンが表示されるとき、誤操作の確率を低減する表示効果
を前記応答ボタン及び前記拒否ボタンに付与する偶発的タッチ回避モードが設定される、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
電子デバイスであって、
フレキシブル画面、ここで前記フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスは、第1本体及び第2本体に分割され、前記フレキシブル画面の第1カメラ及び第1画面が前記第1本体上に配置されており、前記フレキシブル画面の第1イヤピース及び第2画面が前記第2本体上に配置されており;
1つ又は複数のプロセッサ;
1つ又は複数のメモリ、ここでコンピュータ命令が前記1つ又は複数のメモリに記憶され、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、前記命令が前記電子デバイスにより実行されるとき、前記電子デバイスは、
連絡先から通話要求を受信する段階;
前記フレキシブル画面が前記折り畳まれた状態にあるとき、前記通話要求
がビデオ通話要求であるか又は音声通話要求であるかによって、前記通話要求に対応する対象画面を決定する段階、ここで前記対象画面は、前記第1画面又は前記第2画面である;及び
前記対象画面上に応答ボタンを表示し、ここで前記応答ボタンは、前記通話要求に応答するために使用される、及び非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を表示する、ここで前記プロンプト情報は、前記対象画面上に表示された前記応答ボタンを使用することにより前記通話要求に応答するようにユーザを促すために使用される、段階
を実行することができる
を備える、電子デバイス。
【請求項21】
電子デバイスであって、
フレキシブル画面、ここで前記フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスは、第1本体及び第2本体に分割され、前記フレキシブル画面の第1カメラ及び第1画面が前記第1本体上に配置されており、前記フレキシブル画面の第1イヤピース及び第2画面が前記第2本体上に配置されており;
1つ又は複数のプロセッサ;
1つ又は複数のメモリ、ここでコンピュータ命令が前記1つ又は複数のメモリに記憶され、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、前記命令が前記電子デバイスにより実行されるとき、前記電子デバイスは、
連絡先から通話要求を受信する段階;
前記フレキシブル画面が前記折り畳まれた状態にあるとき、前記通話要求に応答して、前記通話要求に対応する対象画面を決定する段階、ここで前記対象画面は、前記第1画面又は前記第2画面である;及び
前記対象画面上に応答ボタンを表示し、ここで前記応答ボタンは、前記通話要求に応答するために使用される、及び非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を表示する、ここで前記プロンプト情報は、前記対象画面上に表示された前記応答ボタンを使用することにより前記通話要求に応答するようにユーザを促すために使用される、段階
を実行することができる
を備え、
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は具体的に、
前記通話要求がビデオ通話要求であるとき、前記対象画面が前記第1画面であり、前記非対象画面が前記第2画面であると決定する段階;又は
前記通話要求が音声通話要求であるとき、前記対象画面が前記第2画面であり、前記非対象画面が前記第1画面であると決定する段階
を含む、
電子デバイス。
【請求項22】
前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階の後に、前記電子デバイスは更に、
前記対象画面上に拒否ボタンを表示する、ここで前記拒否ボタンは、前記通話要求を拒否するために使用される
ように構成されている、請求項20
又は21に記載の電子デバイス。
【請求項23】
前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を前記表示する段階は具体的に、
前記対象画面が画面ロック状態にある場合、前記非対象画面上に前記通話要求の前記プロンプト情報を表示する段階
を含む、請求項20から22のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項24】
前記対象画面がロックされていない状態にある場合、前記電子デバイスは更に、
前記非対象画面上に前記プロンプト情報を表示することを省略する
ように構成されている、請求項23に記載の電子デバイス。
【請求項25】
前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を前記表示する段階は具体的に、
前記非対象画面が前記ユーザの方を向いている場合、前記非対象画面上に前記通話要求の前記プロンプト情報を表示する段階
を含む、請求項20から22のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項26】
前記対象画面が前記ユーザの方を向いている場合、前記電子デバイスは更に、
前記非対象画面上に前記プロンプト情報を表示することを省略する
ように構成されている、請求項25に記載の電子デバイス。
【請求項27】
前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を前記表示する段階は具体的に、
前記非対象画面上に前記プロンプト情報を全画面表示する段階;又は
前記非対象画面上に第1通知メッセージを表示する段階、ここで前記第1通知メッセージは、前記プロンプト情報を含む
を含む、請求項20から24のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項28】
前記電子デバイスが前記非対象画面上に第1通知メッセージを前記表示する段階は具体的に、
前記電子デバイスが前記非対象画面上で予め設定されたアプリケーションを実行するとき、前記非対象画面上に前記第1通知メッセージを表示する段階
を含む、請求項27に記載の電子デバイス。
【請求項29】
前記通話要求は、音声通話要求であり、前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は具体的に、
予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続すべきかどうかを決定する段階;及び
前記電子デバイスが前記予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続されない場合、前記通話要求に対応する前記対象画面が前記第2画面であると決定する段階
を含む、請求項21から24のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項30】
前記電子デバイスが前記予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続される場合、前記電子デバイスは更に、
前記通話要求の前記プロンプト情報を表示することを省略する
ように構成されている、請求項29に記載の電子デバイス。
【請求項31】
前記通話要求は、ビデオ通話要求であり、前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は具体的に、
予め設定された画像入力デバイスに接続すべきかどうかを決定する段階;及び
前記電子デバイスが前記予め設定された画像入力デバイスに接続されない場合、前記通話要求に対応する前記対象画面が前記第1画面であると決定する段階
を含む、請求項21から24のいずれか一項に記載の電子デバイス。
【請求項32】
前記電子デバイスが前記予め設定された画像入力デバイスに接続される場合、前記電子デバイスは更に、
前記通話要求の前記プロンプト情報を表示することを省略する
ように構成されている、請求項31に記載の電子デバイス。
【請求項33】
電子デバイスであって、
フレキシブル画面、ここで前記フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスは、第1本体及び第2本体に分割され、前記フレキシブル画面の第1カメラ及び第1画面が前記第1本体上に配置されており、前記フレキシブル画面の第1イヤピース及び第2画面が前記第2本体上に配置されており;
1つ又は複数のプロセッサ;
1つ又は複数のメモリ、ここでコンピュータ命令が前記1つ又は複数のメモリに記憶され、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、前記命令が前記電子デバイスにより実行されるとき、前記電子デバイスは、
連絡先から通話要求を受信する段階;
前記フレキシブル画面が前記折り畳まれた状態にあるとき、前記通話要求に応答して、前記通話要求に対応する対象画面を決定する段階、ここで前記対象画面は、前記第1画面又は前記第2画面である;及び
前記対象画面上に応答ボタンを表示し、ここで前記応答ボタンは、前記通話要求に応答するために使用される、及び非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を表示する、ここで前記プロンプト情報は、前記対象画面上に表示された前記応答ボタンを使用することにより前記通話要求に応答するようにユーザを促すために使用される、段階
を実行することができる
を備え、
第2カメラが前記第2本体上に配置されており、前記通話要求は、ビデオ通話要求であり;及び
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は具体的に、
前記第1カメラのハードウェアパラメータ及び前記第2カメラのハードウェアパラメータに基づき、前記通話要求に対応する前記対象画面を決定する段階
を含む
電子デバイス。
【請求項34】
電子デバイスであって、
フレキシブル画面、ここで前記フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスは、第1本体及び第2本体に分割され、前記フレキシブル画面の第1カメラ及び第1画面が前記第1本体上に配置されており、前記フレキシブル画面の第1イヤピース及び第2画面が前記第2本体上に配置されており;
1つ又は複数のプロセッサ;
1つ又は複数のメモリ、ここでコンピュータ命令が前記1つ又は複数のメモリに記憶され、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、前記命令が前記電子デバイスにより実行されるとき、前記電子デバイスは、
連絡先から通話要求を受信する段階;
前記フレキシブル画面が前記折り畳まれた状態にあるとき、前記通話要求に応答して、前記通話要求に対応する対象画面を決定する段階、ここで前記対象画面は、前記第1画面又は前記第2画面である;及び
前記対象画面上に応答ボタンを表示し、ここで前記応答ボタンは、前記通話要求に応答するために使用される、及び非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を表示する、ここで前記プロンプト情報は、前記対象画面上に表示された前記応答ボタンを使用することにより前記通話要求に応答するようにユーザを促すために使用される、段階
を実行することができる
を備え、
第2イヤピースが前記第1本体上に配置されており、前記通話要求は、音声通話要求であり;及び
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は具体的に、
前記第1イヤピースのハードウェアパラメータ及び前記第2イヤピースのハードウェアパラメータに基づき、前記通話要求に対応する前記対象画面を決定する段階
を含む
電子デバイス。
【請求項35】
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶し、前記命令が電子デバイス上で実行されるとき、前記電子デバイスは、請求項1から19のいずれか一項に記載の着信プロンプト方法を実行することができる、コンピュータ可読記憶媒体。
【請求項36】
電子デバイスに、請求項1から19のいずれか一項に記載の着信プロンプト方法を実行させるためのコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2020年9月27日に中国国家知識産権局に提出された「INCOMING CALL PROMPTING METHOD AND ELECTRONIC DEVICE」と題する中国特許出願第202011031963.X号の優先権を主張するものであり、その中国特許出願が参照によりここにそのまま組み込まれる。
【0002】
本願は、ターミナル技術の分野、特に着信プロンプト方法及び電子デバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、いくつかのメーカーは、携帯電話又はタブレットコンピュータなどの電子デバイスにフレキシブル画面を適用している。ユーザは、そのような電子デバイスを使用するとき、折り畳み線に沿って特定の角度だけディスプレイを折り畳むことができる。
図1に示すように、1つの折り畳み線がフレキシブル画面上に配置されているとき、フレキシブル画面は、折り畳まれた後、第1画面101及び第2画面102に分割され得る。フレキシブル画面の動作プロセスでは、第1画面101及び第2画面102は、同じ又は異なるコンテンツを表示することができる。
【0004】
通話シナリオでは、フレキシブル画面を備えた電子デバイス(例えば、携帯電話)が連絡先から通話要求を受信した場合、携帯電話は、連絡先の名前及び電話番号及び応答ボタン又は拒否ボタンなどの着信情報をフレキシブル画面上に提示して、通話要求に応答するようにユーザを促すことができる。例えば、第1画面101が位置付けられた携帯電話パネル上にイヤピース103が配置されているが、第2画面102が位置付けられた携帯電話パネル上にはイヤピースが配置されていない場合は、携帯電話は、デフォルトで第1画面101上に着信情報を表示して、ユーザが第1画面101及びイヤピース103を使用することにより現在の通話に応答するのを助けることができる。
【0005】
しかしながら、着信情報は第1画面101上に表示され続けるので、第1画面101がユーザの視線範囲内にないとき、携帯電話が連絡先の通話要求を受信した場合は、ユーザは第1画面101上の着信情報を見ることができず、その結果、連絡先からの通話要求を認識することができず、連絡先からの通話を逃す可能性がある。
【発明の概要】
【0006】
本願は、適切な画面を使用して連絡先からの通話要求を処理するようにフレキシブル画面上でユーザを誘導することにより不在着信を低減するための着信プロンプト方法及び電子デバイスを提供する。
【0007】
前述の目的を実現するために、以下の技術的解決手段が本願において使用される。
【0008】
第1態様によれば、本願は、着信プロンプト方法を提供する。この方法は、フレキシブル画面を有する電子デバイスに適用されてよい。フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、フレキシブル画面は、第1画面及び第2画面に分割される。この方法は具体的に、電子デバイスが連絡先から通話要求を受信することを含む。電子デバイスのフレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、電子デバイスは、通話要求に応答して、対応する対象画面を決定してよい。対象画面は、第1画面又は第2画面である。更に、電子デバイスは、対象画面上に応答ボタンを表示してよい。応答ボタンは、現在の通話要求に応答するために使用される。また、電子デバイスは、非対象画面上に現在の通話要求のプロンプト情報を表示してよい。プロンプト情報は、対象画面上に表示された応答ボタンを使用することにより通話要求に応答するようにユーザを促すために使用される。
【0009】
言い換えれば、電子デバイスのフレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、電子デバイスが連絡先から通話要求を受信した場合は、電子デバイスは、現在の通話要求を処理するために使用される着信情報、例えば、応答ボタンをフレキシブル画面の一方の画面(すなわち、対象画面)上に表示してよく、電子デバイスは、対象画面上で現在の通話要求に応答するようにユーザを促すために使用されるプロンプト情報をフレキシブル画面の他方の画面(すなわち、非対象画面)上に表示してよい。このように、ユーザは、着信情報を使用することにより対象画面上の連絡先の着信を認識することができ、更には、プロンプト情報を使用することにより非対象画面上の連絡先の着信を認識することができ、不在着信を低減する。
【0010】
ある考え得る実装では、電子デバイスのフレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、電子デバイスも、第1本体及び第2本体に分割される。例えば、第1カメラ及び第1画面は、第1本体の同じ側に配置されてよく、第1イヤピース及び第2画面は、第2本体の同じ側に配置されてよい。
【0011】
現在の通話要求がビデオ通話要求であるとき、ユーザは通常ビデオ通話中にカメラを使用する必要があり、且つ、カメラ(すなわち、第1カメラ)及び第1画面の両方が第1本体上に配置されているので、電子デバイスは、対象画面が第1画面であり、非対象画面が第2画面であると決定してよい。この場合は、第2画面上に表示されたプロンプト情報は、第1本体の第1画面及び第1カメラを使用して現在の通話要求に応答するようにユーザを誘導してよく、言い換えれば、現在の通話に適した画面及びハードウェアコンポーネントを使用して通話を行うようにユーザを誘導してよい。
【0012】
現在の通話要求が音声通話要求であるとき、ユーザは通常音声通話中にイヤピースを使用する必要があり、且つ、イヤピース(すなわち、第1イヤピース)及び第2画面の両方が第2本体上に配置されているので、電子デバイスは、対象画面が第2画面であり、非対象画面が第1画面であると決定してよい。この場合は、第1画面上に表示されたプロンプト情報は、第2本体の第2画面及び第1イヤピースを使用して現在の通話要求に応答するようにユーザを誘導してよく、言い換えれば、現在の通話に適した画面及びハードウェアコンポーネントを使用して通話を行うようにユーザを誘導してよい。
【0013】
ある考え得る実装では、プロンプト情報は、連絡先の名前、連絡先のプロフィール写真、通話要求の通話タイプ、及び予め設定されたプロンプトのうちの少なくとも1つを含んでよく、プロンプトは、電子デバイスをフリップするようにユーザを促すために使用されてよい。
【0014】
ある考え得る実装では、ユーザが通話要求を拒否するときにカメラ又はイヤピースなどのコンポーネントに依存しないので、プロンプト情報は更に、拒否ボタンを含んでよく、拒否ボタンは、通話要求を拒否するために使用される。この場合は、ユーザは代替的に、非対象画面上に表示された拒否ボタンを使用することにより現在の通話要求を拒否してもよい。
【0015】
ある考え得る実装では、電子デバイスは更に、対象画面上に応答ボタンを表示するとき、拒否ボタンを表示してよい。拒否ボタンは、通話要求を拒否するために使用される。言い換えれば、対象画面上に表示された着信情報は、応答ボタン及び拒否ボタンを含んでよい。当然ながら、対象画面上に表示された着信情報は更に、連絡先の名前及びプロフィール写真などのコントロールを含んでよい。
【0016】
ある考え得る実装では、電子デバイスが非対象画面上に通話要求のプロンプト情報を表示することは、対象画面が画面ロック状態にある場合、電子デバイスが非対象画面上に通話要求のプロンプト情報を表示することを含む。言い換えれば、フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、電子デバイスは更に、各画面の動作状況に基づき、現在の通話要求に対応する表示ポリシーを決定してよい。現在の通話要求に応答するのに適した対象画面が画面ロック状態にある場合は、それは、ユーザが対象画面を使用しないことを示す。したがって、非対象画面が画面ロック状態にあるのかロックされていない状態にあるのかに関わらず、プロンプト情報は、対象画面を使用することにより現在の通話要求に応答するようにユーザを促すために、非対象画面上に表示されてよい。
【0017】
それに応じて、対象画面がロックされていない状態にある場合は、それは、ユーザが対象画面を使用していることを示す。この場合は、電子デバイスにより対象画面上に表示された着信情報がユーザにより認識される確率が高い。したがって、電子デバイスは、非対象画面上にプロンプト情報を表示する必要がない。非対象画面は、通話要求が受信される前に存在していた状態、例えば、ロックされていない状態又は画面ロック状態を維持し続けてよい。このように、電子デバイスは、対象画面上に着信情報を表示するだけでよく、その結果、ユーザは、現在の着信を認識して、電子デバイスが非対象画面上にプロンプト情報を表示するときに増大する電力消費オーバーヘッドを低減することができる。
【0018】
ある考え得る実装では、電子デバイスが非対象画面上に通話要求のプロンプト情報を表示することは、非対象画面がユーザの方を向いている場合、電子デバイスが非対象画面上に現在の通話要求のプロンプト情報を表示することを含む。言い換えれば、フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、電子デバイスは更に、各画面の方向に基づき、現在の通話要求に対応する表示ポリシーを決定してよい。ユーザの方を向いている画面が非対象画面である場合は、それは、ユーザが非対象画面を使用することにより現在の通話を認識する確率が高いことを示す。この場合は、電子デバイスは、対象画面を使用することにより現在の通話要求に応答するようにユーザを促すために、非対象画面上にプロンプト情報を表示してよい。
【0019】
それに応じて、ユーザの方を向いている画面が対象画面である場合は、ユーザが対象画面上に表示された着信情報を使用することにより現在の通話を認識できる確率が高い。したがって、電子デバイスは、非対象画面上にプロンプト情報を表示する必要がなく、非対象画面は、通話要求が受信される前に存在していた状態、例えば、ロックされていない状態又は画面ロック状態を維持し続けて、電子デバイスが非対象画面上にプロンプト情報を表示するときに増大する電力消費オーバーヘッドを低減してよい。
【0020】
電子デバイスは、加速度センサ、ジャイロカメラ、赤外線センサ、光学式近接センサ、又はタッチ制御コンポーネントなどのセンサにより報告された検出データに基づき、現在ユーザの方を向いている特定の画面を識別してよい。例えば、電子デバイスが静止状態にあるとき、電子デバイスは、加速度センサにより検出された重力方向に基づき、上向きの画面がユーザの方を向いている画面であると決定してよい。
【0021】
ある考え得る実装では、電子デバイスが非対象画面上に通話要求のプロンプト情報を表示することは具体的に、電子デバイスが非対象画面上にプロンプト情報を全画面表示してよいこと;又は電子デバイスが非対象画面上に第1通知メッセージを表示してよいこと、ここで第1通知メッセージは、プロンプト情報を含む、を含む。例えば、非対象画面が画面ロック状態にあるとき、電子デバイスは、非対象画面上にプロンプト情報を全画面表示してよい。別の例として、非対象画面がロックされていない状態にある、又は予め設定されたアプリケーション(例えば、ゲームアプリケーション)が非対象画面上で実行されるとき、電子デバイスは、第1通知メッセージを使用することにより非対象画面上にプロンプト情報を表示して、非対象画面上で実行されているアプリケーション又はサービスへのユーザによる妨害を低減してよい。
【0022】
例えば、第1通知メッセージは、応答ボタン及び拒否ボタンを含んでよい。この場合は、予め設定されたアプリケーションが非対象画面上で実行されているとき、ユーザは、非対象画面上に表示された第1通知メッセージで現在の通話要求を直接処理してよい。
【0023】
ある考え得る実装では、現在の通話要求が音声通話要求であることを例として使用する。電子デバイスはまず、予め設定されたオーディオ出力デバイス(例えば、サウンドボックス)に接続すべきかどうかを決定してよい。電子デバイスが予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続されない場合は、現在の音声通話要求が、電子デバイス上のイヤピースなどのコンポーネントに依存する。この場合は、電子デバイスは、現在の音声通話要求に対応する対象画面が第2画面であると決定してよい。
【0024】
それに応じて、電子デバイスが予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続される場合は、ユーザは、オーディオ出力デバイスを使用して現在の音声通話要求に応答してよい。したがって、電子デバイスは、プロンプト情報を表示する必要がない。この場合は、電子デバイスは、任意の画面(例えば、第1画面及び/又は第2画面)上に現在の音声通話要求の着信情報を表示してよく、現在の音声通話要求のプロンプト情報を表示しない。
【0025】
ある考え得る実装では、現在の通話要求がビデオ通話要求であることを例として使用する。電子デバイスはまず、予め設定された画像入力デバイス(例えば、カメラ付きのテレビ)に接続すべきかどうかを決定してよい。電子デバイスが予め設定された画像入力デバイスに接続されない場合は、現在のビデオ通話要求が、電子デバイス上のカメラなどのコンポーネントに依存する。この場合は、電子デバイスは、現在のビデオ通話要求に対応する対象画面が第1画面であると決定してよい。
【0026】
それに応じて、電子デバイスが予め設定された画像入力デバイスに接続される場合は、ユーザは、画像入力デバイスを使用して現在のビデオ通話要求に応答してよい。したがって、電子デバイスは、プロンプト情報を表示する必要がない。この場合は、電子デバイスは、任意の画面(例えば、第1画面及び/又は第2画面)上に現在の音声通話要求の着信情報を表示してよく、現在の音声通話要求のプロンプト情報を表示しない。
【0027】
ある考え得る実装では、第2カメラが更に、電子デバイスの第2本体上に配置されてよい。現在の通話要求がビデオ通話要求であるとき、電子デバイスは、第1カメラのハードウェアパラメータ及び第2カメラのハードウェアパラメータに基づき、通話要求に対応する対象画面を決定してよい。例えば、電子デバイスは、レンズの数、レンズの解像度、又は画角などのパラメータに基づき、第1カメラ又は第2カメラを使用して現在のビデオ通話要求に応答すべきかどうかを決定してよい。第1カメラを使用して現在のビデオ通話要求に応答することが決定された場合は、対象画面が第1画面である;又は第2カメラを使用して現在のビデオ通話要求に応答することが決定された場合は、対象画面が第2画面である。
【0028】
ある考え得る実装では、第2イヤピースが更に、電子デバイスの第1本体上に配置されてよい。現在の通話要求が音声通話要求であるとき、電子デバイスは、第1イヤピースのハードウェアパラメータ及び第2イヤピースのハードウェアパラメータに基づき、通話要求に対応する対象画面を決定してよい。例えば、電子デバイスは、イヤピースのサンプリングレートなどのパラメータに基づき、第1イヤピース又は第2イヤピースを使用して現在の音声通話要求に応答すべきかどうかを決定してよい。第1イヤピースを使用して現在の音声通話要求に応答することが決定された場合は、対象画面が第2画面である;又は第2イヤピースを使用して現在の音声通話要求に応答することが決定された場合は、対象画面が第2画面である。
【0029】
ある考え得る実装では、電子デバイスにより対象画面又は非対象画面上に表示される応答ボタン及び拒否ボタンには、偶発的タッチ回避モードでの表示効果がある。例えば、非偶発的タッチ回避モードでは、電子デバイスは、応答ボタンをタップすることが応答操作であり、拒否ボタンをタップすることが拒否操作であるように設定してよい。偶発的タッチ回避モードでは、電子デバイスは、応答操作を予め設定された位置まで応答ボタンをスライドする操作として設定し、拒否操作を予め設定された位置まで拒否ボタンをスライドする操作として設定してよい、又は電子デバイスは、応答ボタン及び拒否ボタンのサイズを低減して、ユーザが応答ボタン及び拒否ボタンを誤って操作する可能性を低減してよい。
【0030】
第2態様によれば、本願は、フレキシブル画面、1つ又は複数のセンサ、1つ又は複数のプロセッサ、1つ又は複数のメモリ、及び1つ又は複数のコンピュータプログラムを含む、電子デバイスを提供する。プロセッサは、センサ、フレキシブル画面、及びメモリの各々に結合される。1つ又は複数のコンピュータプログラムは、メモリに記憶される。電子デバイスが実行されるとき、プロセッサは、メモリに記憶された1つ又は複数のコンピュータプログラムを実行し、その結果、電子デバイスは、前述の実装のいずれか1つに係る着信プロンプト方法を実行する。
【0031】
第3態様によれば、本願は、コンピュータ命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ命令が電子デバイス上で実行されるとき、電子デバイスは、第1態様の任意の実装に係る着信プロンプト方法を実行することができる。
【0032】
第4態様によれば、本願はコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品が電子デバイス上で実行されるとき、電子デバイスは、第1態様の任意の実装に係る着信プロンプト方法を実行することができる。
【0033】
電子デバイス、コンピュータ可読記憶媒体、及び前述の態様で提供したコンピュータプログラム製品は全て、以上に提供した対応する方法を実行するように構成されていることが理解され得る。したがって、電子デバイス、コンピュータ可読記憶媒体、及びコンピュータプログラム製品により実現され得る有益な効果については、以上に提供した対応する方法における有益な効果を参照されたい。ここでは、詳細を再度説明しない。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【
図1】従来技術でフレキシブル画面が着信情報を表示する適用シナリオを示す;
【0035】
【
図2】本願のある実施形態に係る電子デバイスの構造の概略
図1である;
【0036】
【
図3】本願のある実施形態に係る電子デバイスのフレキシブル画面の物理的形態の概略図である;
【0037】
【
図4】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図1である;
【0038】
【
図5】本願のある実施形態に係る電子デバイスのオペレーティングシステムのアーキテクチャの概略図である;
【0039】
【
図6】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図2である;
【0040】
【
図7】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図3である;
【0041】
【
図8】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図4である;
【0042】
【
図9】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図5である;
【0043】
【
図10】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図6である;
【0044】
【
図11】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図7である;
【0045】
【
図12】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図8である;
【0046】
【
図13】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図9である;
【0047】
【
図14】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図10である;
【0048】
【
図15】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図11である;
【0049】
【
図16】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図12である;
【0050】
【
図17】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図13である;
【0051】
【
図18】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図14である;
【0052】
【
図19】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図15である;
【0053】
【
図20】本願のある実施形態に係る着信プロンプト方法の適用シナリオの概略
図16である;及び
【0054】
【
図21】本願のある実施形態に係る電子デバイスの構造の概略
図2である。
【発明を実施するための形態】
【0055】
以下では、添付図面を参照しながら実施形態の実装について詳細に説明する。
【0056】
本願のある実施形態で提供する着信プロンプト方法は、フレキシブル画面を有する電子デバイス、例えば、携帯電話、タブレットコンピュータ、ノートブックコンピュータ、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、ハンドヘルドコンピュータ、ネットブック、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA(登録商標))、ウェアラブルデバイス、又は仮想現実デバイスに適用されてよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0057】
例えば、携帯電話は、電子デバイスである。
図2は、携帯電話の構造の概略図である。
【0058】
携帯電話は、プロセッサ110、外部メモリインタフェース120、内部メモリ121、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート130、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、センサモジュール180、及び同様のものを含んでよい。
【0059】
本願のこの実施形態に示す構造が携帯電話に対する特定の制限にはならないことが理解され得る。本願のいくつかの他の実施形態では、携帯電話が、図に示すより多い又はより少ないコンポーネントを含んでもよいし、いくつかのコンポーネントが組み合わされてもよいし、いくつかのコンポーネントが分割されてもよいし、複数の異なるコンポーネントの配置が使用されてもよい。図に示されるコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、又は、ソフトウェア及びハードウェアの組み合わせによって実装され得る。
【0060】
プロセッサ110は1つ又は複数の処理ユニットを含み得る。例えば、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサ(application processor、AP)、モデムプロセッサ、グラフィックス処理ユニット(graphics processing unit、GPU)、画像信号プロセッサ(image signal processor、ISP)、コントローラ、メモリ、ビデオコーデック、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、ベースバンドプロセッサ、及び/又はニューラルネットワーク処理ユニット(neural-network processing unit、NPU)を含んでよい。複数の異なる処理ユニットは、独立したコンポーネントであってもよいし、1つ又は複数のプロセッサに統合されてもよい。
【0061】
メモリは更に、プロセッサ110に配置され得、命令及びデータを記憶するように構成されている。いくつかの実施形態において、プロセッサ110におけるメモリはキャッシュである。メモリは、プロセッサ110により使用されたばかりの又は周期的に使用される命令又はデータを記憶してよい。プロセッサ110が命令又はデータを再び使用する必要がある場合は、プロセッサ110は、命令又はデータをメモリから直接呼び出し得る。この場合は、アクセスの繰り返しが回避され、プロセッサ110の待ち時間が低減し、システムの効率が改善する。
【0062】
携帯電話の無線通信機能が、アンテナ1、アンテナ2、モバイル通信モジュール150、無線通信モジュール160、モデムプロセッサ、ベースバンドプロセッサ、又は同様のものを使用することにより実装されてよい。
【0063】
アンテナ1及びアンテナ2は、電磁波信号を送信し且つ受信するように構成されている。
【0064】
モバイル通信モジュール150は、携帯電話に適用され、且つ、2G/3G/4G/5G、又は同様のものを含む、無線通信ソリューションを提供してよい。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110に配置され得る。いくつかの実施形態において、モバイル通信モジュール150の少なくともいくつかの機能モジュールは、プロセッサ110の少なくともいくつかのモジュールと同じデバイスに配置され得る。
【0065】
無線通信モジュール160は、携帯電話に適用され、且つ、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)(例えば、ワイヤレスフィデリティ(wireless fidelity、Wi-Fi(登録商標))ネットワーク)、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標)、BT)、全球測位衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near field communication、NFC)技術、赤外線(infrared、IR)技術、又は同様のものを含む、無線通信ソリューションを提供してよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、携帯電話のアンテナ1及びモバイル通信モジュール150が結合され、アンテナ2及び無線通信モジュール160が結合され、その結果、携帯電話は、無線通信技術を使用することによりネットワーク及び別のデバイスと通信してよい。
【0067】
携帯電話は、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ、又は同様のものを使用することにより表示機能を実装する。GPUは、画像処理のためのマイクロプロセッサであり、ディスプレイ194及びアプリケーションプロセッサに接続されている。GPUは、数学的及び幾何学的計算を実行するように構成されており、グラフィックスレンダリングを実行するように構成されている。プロセッサ110は、1つ又は複数のGPUを含み、表示情報を生成又は変更するためのプログラム命令を実行してよい。
【0068】
ディスプレイ194は、画像、ビデオ、又は同様のものを表示するように構成されている。ディスプレイ194は表示パネルを含む。表示パネルは、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)、有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)、アクティブマトリクス有機発光ダイオード(active-matrix organic light emitting diode、AMOLED)、フレキシブル発光ダイオード(flex light-emitting diode、FLED)、ミニLED、マイクロLED、マイクロOLED、量子ドット発光ダイオード(quantum dot light emitting diode、QLED)、又は同様のものであってよい。いくつかの実施形態では、携帯電話は、1つ又はN個のディスプレイ194を含んでよく、ここでNは1より大きい正の整数である。
【0069】
携帯電話は、ISP、カメラ193、ビデオコーデック、GPU、ディスプレイ194、アプリケーションプロセッサ、又は同様のものを使用することにより撮影機能を実装してよい。
【0070】
カメラ193は、静止画像又はビデオを撮像するように構成されている。オブジェクトの光学画像が、レンズを通じて生成され、感光素子に投影される。感光素子は、電荷結合素子(charge coupled device、CCD)又は相補型金属酸化物半導体(complementary metal-oxide-semiconductor、CMOS)フォトトランジスタであり得る。感光素子は、光信号を電気信号に変換し、次に電気信号をISPに送信して、電気信号をデジタル画像信号に変換する。ISPは、デジタル画像信号を処理のためにDSPに出力する。DSPは、デジタル画像信号をRGB、YUV、又は同様のものの形式の標準画像信号に変換する。いくつかの実施形態では、携帯電話は、1つ又はN個のカメラ193を含んでよく、ここでNは、1より大きい正の整数である。
【0071】
外部メモリインタフェース120は、携帯電話の記憶能力を拡張するために、外部記憶カード、例えば、マイクロSDカードに接続されるように構成されてよい。外部記憶カードは、データ記憶機能を実装するために、外部メモリインタフェース120を通じてプロセッサ110と通信する。例えば、音楽及びビデオなどのファイルは、外部記憶カードに記憶される。
【0072】
内部メモリ121は、コンピュータ実行可能プログラムコードを記憶するように構成され得る。実行可能プログラムコードは命令を含む。プロセッサ110は、内部メモリ121に記憶された命令を実行して、携帯電話の様々な機能アプリケーション及びデータ処理を実行する。内部メモリ121は、プログラム記憶領域及びデータ記憶領域を含み得る。プログラム記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能により必要とされるアプリケーション(例えば、音再生機能又は画像再生機能)、及び同様のものを記憶してよい。データ記憶領域は、携帯電話を使用するプロセスで作成されたデータ(例えば、オーディオデータ及びアドレスブック)及び同様のものを記憶してよい。また、内部メモリ121は、高速ランダムアクセスメモリを含んでよく、更には、不揮発性メモリ、例えば、少なくとも1つの磁気ディスク記憶デバイス、フラッシュ記憶デバイス、又はユニバーサルフラッシュストレージ(universal flash storage、UFS)を含んでよい。
【0073】
携帯電話は、オーディオモジュール170、スピーカ170A、レシーバ170B、マイクロフォン170C、ヘッドセットジャック170D、アプリケーションプロセッサ、又は同様のものを通じて、オーディオ機能、例えば、音楽の再生及び記録を実装してよい。
【0074】
オーディオモジュール170は、デジタルオーディオ情報を出力のためにアナログオーディオ信号に変換するように構成されており、更には、アナログオーディオ入力をデジタルオーディオ信号に変換するように構成されている。オーディオモジュール170は更に、オーディオ信号をエンコード及びデコードするように構成されてよい。いくつかの実施形態において、オーディオモジュール170は、プロセッサ110に配置され得るか、又は、オーディオモジュール170のいくつかの機能モジュールはプロセッサ110に配置され得る。
【0075】
「ホーン」とも称されるスピーカ170Aは、電気オーディオ信号を音信号に変換するように構成されている。携帯電話は、スピーカ170Aを使用することにより音楽を聞く又はハンズフリー通話を聞くことができる。
【0076】
「イヤピース」とも称されるレシーバ170Bは、電気オーディオ信号を音信号に変換するように構成されている。携帯電話を通じて通話に応答する又はスピーチ情報が受信されるとき、レシーバ170Bは、音声を聞くために人間の耳の近くに置かれてよい。
【0077】
「マイク(mike)」又は「マイク(mic)」とも称されるマイクロフォン170Cは、音信号を電気信号に変換するように構成されている。ユーザは、通話を行う又はオーディオ情報を送信するとき、ユーザの口を通じてマイクロフォン170Cの近くで音を発して、音信号をマイクロフォン170Cに入力してよい。携帯電話は、少なくとも1つのマイクロフォン170Cを備えてよい。いくつかの他の実施形態では、携帯電話は、音信号の収集及びノイズ低減機能の実装を行うために、2つのマイクロフォン170Cを備えてよい。いくつかの他の実施形態では、携帯電話は代替的に、指向性記録機能及び同様のものを実装するように、音信号の収集、ノイズ低減の実装、及び音源の識別を行うために、3つ、4つ、又はそれより多くのマイクロフォン170Cを備えてもよい。
【0078】
ヘッドセットジャック170Dは、有線ヘッドセットに接続されるように構成されている。ヘッドセットジャック170Dは、USBポート130であってもよいし、3.5mmのオープンモバイル端末プラットフォーム(open mobile terminal platform、OMTP)標準インタフェース又は米国セルラ通信工業会(cellular telecommunications industry association of the USA、CTIA)標準インタフェースであってもよい。
【0079】
センサモジュール180は、圧力センサ、ジャイロセンサ、気圧センサ、磁気センサ、加速度センサ、距離センサ、光学式近接センサ、指紋センサ、温度センサ、タッチセンサ、環境光センサ、及び骨伝導センサなどを含んでよい。
【0080】
当然ながら、携帯電話は更に、充電管理モジュール、電力管理モジュール、バッテリ、ボタン、インジケータ、1つ又は複数のSIMカードインタフェース、及び同様のものを含んでよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0081】
本願のこの実施形態では、携帯電話のディスプレイ194の表示パネルは具体的に、フレキシブル画面であってよい。
【0082】
図3において、(a)はフレキシブル画面を有する携帯電話の折り畳まれていない状態を示す。折り畳まれていない状態にあるフレキシブル画面301が、完全な表示領域として表示に使用されてよく、ユーザは、フレキシブル画面301上の1つ又は複数の折り畳み線に沿って携帯電話を折り畳んでよい。折り畳み線の位置は、予め設定されてもよいし、ユーザによりフレキシブル画面301からランダムに選択されてもよい。
【0083】
図3において、(b)は、フレキシブル画面を有する携帯電話の折り畳まれた状態を示す。ユーザがフレキシブル画面301上の折り畳み線に沿って画面を折り畳んだ後、フレキシブル画面301は、折り畳み線に沿って第1画面302及び第2画面303に分割されてよい。第1画面302及び第2画面303は、物理的に同じ画面又は2つの画面であってよい。ユーザが折り畳み線に沿ってフレキシブル画面301を折り畳んだ後、第1画面302及び第2画面303が互いに対向して配置されてもよいし、第1画面302及び第2画面303が互いに離れていてもよい。言い換えれば、ユーザは、フレキシブル画面301を内側に折り畳むように折り畳んでもよいし、フレキシブル画面301を外側に折り畳むように折り畳んでもよい。
【0084】
いくつかの実施形態では、ユーザが携帯電話のフレキシブル画面301を折り畳むとき、携帯電話全体がフレキシブル画面301と一緒に折り畳まれる。引き続き
図3の(b)に示すように、フレキシブル画面301が折り畳まれた状態にあるとき、携帯電話は、第1本体304及び第2本体305に分割される。例えば、カメラ311及び第1画面302は、第1本体304上に配置されてよく、カメラ311及び第1画面302は、第1本体304の同じ側に位置付けられ;及びイヤピース312及び第2画面303は、第2本体305上に配置されてよく、イヤピース312及び第2画面303は、第2本体305の同じ側に位置付けられる。
【0085】
第1画面302及び第2画面303が折り畳まれた後、ユーザは、第1本体304上の第1画面302及びカメラ311などのコンポーネントを独立して使用して、携帯電話により提供される様々な機能を実装してもよいし、第2本体305上の第2画面303及びイヤピース312などのコンポーネントを独立して使用して、携帯電話により提供される様々な機能を実装してもよい。当然ながら、スピーカ、距離センサ、光学式近接センサ、又は指紋センサなどのコンポーネントが更に、第1本体304又は第2本体305上に配置されてよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0086】
また、第1画面302及び第2画面303に加えて、携帯電話は更に、別の画面を含んでよい。例えば、ユーザが携帯電話のフレキシブル画面301を折り畳んだ後、折り曲げられた部分の画面(サイド画面と称される場合もある)が、独立した表示領域として使用されてもよい。この場合は、フレキシブル画面301は、3つの独立した表示領域、すなわち、第1画面302、第2画面303、及びサイド画面に分割される。サイド画面の表示が個別に制御されてもよいし、サイド画面がメイン画面と一緒に表示されても、サブ画面と一緒に表示されてもよい。これについては、本発明で限定されることはない。
【0087】
本願のこの実施形態では、携帯電話が連絡先から通話要求を受信するとき、携帯電話は、現在のフレキシブル画面の物理的形態及び携帯電話内のイヤピースなどのコンポーネントの位置を参照して、現在の通話要求の通話タイプに基づき、現在の通話要求に応答するのに適した対象画面を決定してよい。例えば、対象画面は、第1画面302、第2画面303、又はフレキシブル画面301全体であってよい。
【0088】
例えば、現在の通話要求の通話タイプがビデオ通話タイプであるとき、ビデオ通話中、ユーザは通常、携帯電話のカメラを使用して、ビデオ通話中に存在するビデオ画像を収集する必要がある。引き続き
図3の(b)に示すように、カメラ311が第1本体304上に配置されており、且つ、第1画面302が第1本体304上に配置されているので、携帯電話は、第1画面302を対象画面として決定してよい。
【0089】
別の例として、現在の通話要求の通話タイプが音声通話タイプであるとき、音声通話中、ユーザは通常、携帯電話のイヤピースを使用して、音声通話中に連絡先により送信された音声コンテンツを聞く必要がある。引き続き
図3の(b)に示すように、イヤピース312が第2本体305上に配置されており、且つ、第2画面303が第2本体305上に配置されているので、携帯電話は、第2画面303を対象画面として決定してよい。
【0090】
別の例として、連絡先により送信された通話要求を携帯電話が受信するとき、携帯電話はまず、現在のフレキシブル画面の物理的形態が折り畳まれた状態にあるのか折り畳まれていない状態にあるのかを更に決定してよい。現在のフレキシブル画面が折り畳まれていない状態にある場合は、現在の通話要求の通話タイプが音声通話タイプであるのかビデオ通話タイプであるのかに関わらず、携帯電話は、フレキシブル画面301全体を対象画面として決定してよい。
【0091】
現在の通話要求に一致する対象画面を携帯電話が決定した後、携帯電話は、現在の通話要求に関連する着信情報、プロンプト情報、及び同様のものを1つ又は複数の画面上に表示して、対象画面を使用することにより現在の通話要求に応答するようにユーザを誘導してよい。
【0092】
例えば、
図4に示すように、対象画面が第2画面303であるとき、携帯電話は、現在の通話要求(例えば、音声通話要求)における連絡先の名前401及び電話番号402、応答ボタン403、及び拒否ボタン404などの着信情報を第2画面303上に表示してよい。当然ながら、着信情報は更に、連絡先のプロフィール写真及び同様のものを含んでよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。また、携帯電話は、第2画面303上で現在の通話に応答するようにユーザを促すために使用されるプロンプト情報405を第1画面302(すなわち、非対象画面)上に表示してよい。
【0093】
この場合は、第2画面303がユーザの視線範囲内にあると、ユーザは、第2画面303上の着信情報を使用することにより現在の音声通話の通話要求を認識し、次に第2本体305上の第2画面303及びイヤピース312などのコンポーネントを使用することにより現在の音声通話に応答してよい。第1画面302がユーザの視線範囲内にある場合は、ユーザは、第1画面302上のプロンプト情報405を使用することにより現在の通話要求を認識し、プロンプト情報405の指導下で第2画面303(すなわち、対象画面)を使用して現在の通話に応答してよい。このように、着信シナリオでは、ユーザは、連絡先からの通話要求をフレキシブル画面から適時に認識することができ、更には、現在の通話に適した画面及びハードウェアコンポーネント(例えば、イヤピース又はカメラ)を使用することにより通話を行うことができ、ユーザが通話要求を認識せずに着信を逃すといったケースを低減し、着信シナリオでフレキシブル画面を備えた携帯電話を使用するユーザ体験を改善する。
【0094】
携帯電話100のソフトウェアシステムには、階層型アーキテクチャ、イベント駆動型アーキテクチャ、マイクロカーネルアーキテクチャ、マイクロサービスアーキテクチャ、又はクラウドアーキテクチャが使用されてよい。本願のこの実施形態では、階層型アーキテクチャを有するAndroid(登録商標)システムを例として使用して、携帯電話100のソフトウェア構造を説明する。
【0095】
図5は、本願のある実施形態に係る携帯電話100のソフトウェア構造のブロック図である。
【0096】
階層型アーキテクチャにおいて、ソフトウェアは複数の層に分割され、各層は明確な役割及びタスクを有する。層はソフトウェアインタフェースを通じて互いに通信する。いくつかの実施形態では、Androidシステムが4つの層に分割され、4つの層は、上から順にそれぞれアプリケーション層、アプリケーションフレームワーク層(フレームワーク層と称される場合がある)、システムライブラリ、及びカーネル層である。カーネル層の下には特定のハードウェアがある。
【0097】
アプリケーション層は一連のアプリケーションを含み得る。
【0098】
図5に示すように、アプリケーション層には、カメラ、ギャラリー、カレンダー、電話、マップ、ナビゲーション、ブルートゥース、音楽、ビデオ、及びメッセージなどのアプリケーションがインストールされてよい。
【0099】
本願のこの実施形態では、アプリケーション層は、通話アプリを含む。ユーザは、通話アプリを使用することにより、連絡先により送信された通話要求を受信してよい。例えば、通話要求は、音声通話要求又はビデオ通話要求であってよい。通話要求は、セルラネットワーク(例えば、4Gネットワーク又は5Gネットワーク)を通じて送信されてもよいし、Wi-Fiネットワークなどのインターネットを通じて送信されてもよい。当然ながら、ユーザが通話アプリを使用することにより連絡先に通話要求を更に送信してもよいし、通話アプリがチャット又はプロジェクションなどの別の機能を更に有してもよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0100】
アプリケーションフレームワーク層は、アプリケーション層におけるアプリケーションのためのアプリケーションプログラミングインタフェース(application programming interface、API)及びプログラミングフレームワークを提供する。アプリケーションフレームワーク層は、いくつかの事前定義された機能を含む。
【0101】
図5に示すように、アプリケーションフレームワーク層は、アクティビティマネージャサービス(Activity Manager Service、AMS)、ウィンドウマネージャサービス(Window Manager Service、WMS)、電力マネージャサービス(Power Manager Service、PMS)、及び同様のものを含んでよい。当然ながら、アプリケーションフレームワーク層は更に、コンテンツプロバイダ、ビューシステム、リソースマネージャ、通知マネージャ、及び同様のものを含んでよいが、これらは
図5に示されていない。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0102】
本願のこの実施形態では、引き続き
図5に示すように、表示ポリシーサービス501が更にアプリケーションフレームワーク層に配置されている。表示ポリシーサービス501が、AMS又はWMSなどのアプリケーションフレームワーク層の元の機能モジュールに統合されてもよいし、表示ポリシーサービス501が、独立した機能モジュールとしてアプリケーションフレームワーク層に配置されてもよい。
【0103】
例えば、連絡先により送信された通話要求をアプリケーション層の通話アプリが受信するとき、通話アプリは、現在の通話要求に対応する発信者識別表示ポリシーを提供するように表示ポリシーサービス501に要求してよい。更に、表示ポリシーサービス501は、現在の発信者識別表示ポリシーに影響を及ぼす特定のパラメータを取得してよい。例えば、表示ポリシーサービス501は、基本的な表示システムから現在のフレキシブル画面の特定の物理的形態を取得してよい。例えば、フレキシブル画面は、折り畳まれていない状態又は折り畳まれた状態にある。別の例として、表示ポリシーサービス501は、PMSからフレキシブル画面の現在の動作状況を取得すること、例えば、フレキシブル画面がロックされていない状態にあるのか画面ロック状態にあるのかを知ることができる。
【0104】
更に、表示ポリシーサービス501は、取得されたパラメータに基づき、現在の通話要求に対応する発信者識別表示ポリシーを決定してよい。発信者識別表示ポリシーは、現在の通話要求の着信情報が表示される特定の現在の画面を示す、言い換えれば、現在の通話要求に対応する対象画面を定義するために使用されてよい。代替的に、発信者識別表示ポリシーは、現在の通話要求のプロンプト情報が表示される特定の現在の画面を示す、言い換えれば、現在の通話要求に対応する非対象画面を定義するために使用されてよい。通常、対象画面が位置付けられる携帯電話のフロントパネル上には、現在の通話要求に応答するために必要とされるハードウェアコンポーネントが配置されている。ユーザは、対象画面上で現在の通話要求に応答した後、関連するハードウェアコンポーネントをより便利に使用して通話を行ってよい。例えば、音声通話要求の場合は、対象画面が通常、イヤピースを含むパネル1上の画面であり;及びビデオ通話要求の場合は、対象画面が通常、カメラを含むパネル2上の画面である。
【0105】
続いて、表示ポリシーサービス501は、現在決定されている発信者識別表示ポリシーを通話アプリに報告してよく、その結果、通話アプリは、表示ポリシーサービス501により提供された発信者識別表示ポリシーに基づき、対応するインタフェースを呼び出して、連絡先の名前、応答ボタン、及び拒否ボタンなどの着信情報を対象画面上に表示することができ、現在の通話要求に応答するようにユーザを促すために使用されるプロンプト情報を非対象画面上に表示してよい。このように、複数の画面を含み且つフレキシブル画面を備えた携帯電話の場合は、着信シナリオにおいて、ユーザは、対象画面及び非対象画面の両方で現在の通話要求を感知してよく、最も適切な対象画面を使用して現在の通話に応答するようにユーザを誘導してよい。
【0106】
引き続き
図5に示すように、アプリケーションフレームワーク層の下のシステムライブラリ、カーネル層、及び同様のものが、基本的なシステムと称される場合がある。基本的なシステムは、表示サービスを提供するように構成された基本的な表示システムを含む。例えば、基本的な表示システムは、カーネル層のディスプレイドライバ、システムライブラリのサーフェースマネージャ、及び同様のものを含む。
【0107】
本願のこの実施形態では、基本的なシステムは更に、フレキシブル画面の物理的形態の変化を識別するように構成された状況監視サービス502を含む。状況監視サービス502は、基本的な表示システムに独立して配置されてもよいし、システムライブラリ及び/又はカーネル層に配置されてもよい。
【0108】
例えば、状況監視サービス502は、センササービス(sensor service)を呼び出して、ジャイロ及び加速度センサなどのセンサを起動して、検出を実行してよい。状況監視サービス502は、各センサにより報告された検出データに基づき、フレキシブル画面の第1画面及び第2画面の間の夾角を計算してよい。状況監視サービス502は、第1画面及び第2画面の間の夾角に基づき、フレキシブル画面の物理的形態が折り畳まれていない状態又は折り畳まれた状態であると決定してよい。
【0109】
例えば、第1画面及び第2画面の間の夾角が180°に等しいかそれに近いとき、状況監視サービス502は、現在のフレキシブル画面が折り畳まれていない状態にあると決定してよい;又は第1画面及び第2画面の間の夾角が0°に等しいかそれに近いとき、状況監視サービス502は、現在のフレキシブル画面が折り畳まれた状態にあると決定してよい。代替的に、フレキシブル画面の物理的形態は更に、サポート状態を含んでもよい。例えば、第1画面及び第2画面の間の夾角が予め設定された範囲(例えば、70°~150°)内にあるとき、フレキシブル画面がサポート状態にあると決定されてよい。代替的に、フレキシブル画面の物理的形態が2つの物理的形態、すなわち、折り畳まれた状態及び折り畳まれていない状態だけを含むように設定されてもよい。第1画面及び第2画面の間の夾角が180°に等しいかそれに近いとき、状況監視サービス502は、現在のフレキシブル画面が折り畳まれていない状態にあると決定してよい;又は第1画面及び第2画面の間の夾角が180°に等しくないかそれに近くないとき、状況監視サービス502は、現在のフレキシブル画面が折り畳まれた状態にあると決定してよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0110】
また、状況監視サービス502は、フレキシブル画面の決定された物理的形態を表示ポリシーサービス501に報告してよい。このように、着信シナリオでは、表示ポリシーサービス501は、状況監視サービス502により報告される現在のフレキシブル画面の物理的形態を参照して、現在の発信者識別表示ポリシーを決定してよい。表示ポリシーサービス501が発信者識別表示ポリシーを決定する具体的な方法については、後続の実施形態で詳細に説明するため、ここでは詳細に説明しない。
【0111】
システムライブラリは、サーフェースマネージャ(surface manager)、メディアライブラリ(Media Library)、3次元グラフィックス処理ライブラリ(例えば、OpenGL ES)、及び2Dグラフィックスエンジン(例えば、SGL)などの複数の機能モジュールを含んでよい。サーフェースマネージャは、表示サブシステムを管理し、複数のアプリケーションについて2D及び3D層の融合を提供するように構成されている。メディアライブラリは、複数の一般的なオーディオ及びビデオ形式、静止画像ファイル、及び同様のもののプレイバック及び記録をサポートする。メディアライブラリは、MPEG-4、H.264、MP3、AAC、AMR、JPG、及びPNGなどの、複数のオーディオ及びビデオエンコード形式をサポートしてよい。3次元グラフィックス処理ライブラリは、3次元グラフィックス描画、画像レンダリング、合成、及び層処理などを実装するように構成されている。2Dグラフィックスエンジンは、2D描画のための描画エンジンである。
【0112】
カーネル層はハードウェア及びソフトウェアの間の層である。カーネル層は、少なくともディスプレイドライバ、カメラドライバ、オーディオドライバ、センサドライバ、TPドライバ、イヤピースドライバ、及び同様のものを含む。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0113】
ハードウェア層は、
図5に示すフレキシブル画面、ジャイロ、加速度センサ、タッチパネル(フレキシブル画面に統合されてよい)、カメラ、及びイヤピースを含む。当然ながら、ハードウェア層は更に、図に示さない赤外線センサ、距離センサ、光学式近接センサ、及び同様のものを含んでよい。
【0114】
本願のこの実施形態では、携帯電話のフロントパネル上に配置されたフレキシブル画面が折り畳み可能である。例えば、ユーザがフレキシブル画面を折り畳んだ後、携帯電話は、第1本体及び第2本体に分割され、携帯電話のフロントパネル上のフレキシブル画面も、第1画面及び第2画面に分割される。また、携帯電話のフロントパネル上のカメラ及びイヤピースなどのコンポーネントも、第1本体及び第2本体に分配される。以下の実施形態では、第1画面及びカメラが携帯電話の第1本体上に配置されており、且つ、第2画面及びイヤピースが携帯電話の第2本体上に配置されている例を説明のために使用する。
【0115】
図6の(a)に示すように、携帯電話には、フレキシブル画面602、カメラ603、及びイヤピース604などのコンポーネントが配置されている。フレキシブル画面602が折り畳まれていない状態にあるとき、フレキシブル画面602全体が完全且つ独立した表示領域として表示に使用されてよい。フレキシブル画面602が折り畳まれた状態にあるとき、携帯電話は、第1本体601a及び第2本体601bに分割され、フレキシブル画面602は、第1画面602a及び第2画面602bに分割される。この場合は、第1画面602a及びカメラ603は、第1本体601aの同じ側に配置されており、第2画面602b及びイヤピース604は、第2本体601bの同じ側に配置されている。
【0116】
例えば、連絡先Samがユーザに通話要求を送信する。ユーザが携帯電話を使用することにより連絡先Samにより送信された通話要求1を受信した後、携帯電話は、アプリケーションフレームワーク層の表示ポリシーサービス501を使用することにより、現在の通話要求に対応する発信者識別表示ポリシーを決定してよい。
【0117】
例えば、携帯電話内の通話アプリは、通話要求1を受信した後、表示ポリシーサービス501に要求1を送信して、現在の通話要求1に対応する発信者識別表示ポリシーを提供するように表示ポリシーサービス501に要求してよい。いくつかの実施形態では、通話アプリは、要求1を使用して通話要求1の通話タイプ(例えば、音声通話タイプ又はビデオ通話タイプ)を搬送し、表示ポリシーサービス501に要求1を送信してよく、その結果、表示ポリシーサービス501は、現在の通話要求1の通話タイプを取得することができる。代替的に、携帯電話は更に、モデム(modem)を使用することにより通話要求1を受信してよい。更に、モデムは、連絡先の名前、ID、及び通話要求1の通話タイプなどの、携帯電話のオペレーティングシステム内の情報をブロードキャスト方式でブロードキャストしてよい。この場合は、表示ポリシーサービス501は、ブロードキャストを受信した後、ブロードキャストから現在の通話要求1の通話タイプを読み取ってよい。続いて、表示ポリシーサービス501は、現在の通話要求1の通話タイプに基づき、現在の通話要求1に対応する発信者識別表示ポリシーを決定してよい。
【0118】
例えば、表示ポリシーサービス501は、状況監視サービス502から現在のフレキシブル画面の特定の物理的形態を取得してよい。現在のフレキシブル画面が折り畳まれていない状態にある場合は、表示ポリシーサービス501は、現在の通話要求1に対応する発信者識別表示ポリシー1を決定してよい。発信者識別表示ポリシー1では、フレキシブル画面602全体を対象画面として使用して、現在の通話要求1の着信情報を表示してよい。具体的には、フレキシブル画面が折り畳まれていない状態にあるとき、それは、ユーザが現在フレキシブル画面602全体を使用することにより携帯電話を使用していることを総じて示す。したがって、携帯電話は、現在の通話要求1のタイプに関わらず、フレキシブル画面602全体に通話要求1の着信情報を表示してよい。
【0119】
更に、表示ポリシーサービス501は、決定された発信者識別表示ポリシー1を通話アプリに報告してよい。例えば、表示ポリシーサービス501は、通話アプリに発信者識別表示ポリシー1の識別子(例えば、001)を報告してよい。
図6の(b)に示すように、通話アプリは、発信者識別表示ポリシー1の識別子001を取得した後、識別子001に対応するインタフェース(例えば、API01)を呼び出して、フレキシブル画面602全体に通話要求1の着信情報を表示してよい。例えば、着信情報は、連絡先Samの名前605、連絡先Samのプロフィール写真606、応答ボタン607、及び拒否ボタン608を含んでよい。ユーザは、着信情報を使用することにより現在の通話要求1を認識し、通話要求1に対する応答又は拒否などの処理を実行してよい。当然ながら、着信情報は更に、通話アプリの名前及びハンズフリーボタンなどのコントロールを含んでよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0120】
いくつかの実施形態では、表示ポリシーサービス501は、現在の通話要求1に対応する発信者識別表示ポリシーを決定するとき、状況監視サービス502から現在のフレキシブル画面の特定の物理的形態を取得するだけでなく、アプリケーションフレームワーク層のPMSから現在のフレキシブル画面602の動作状況を取得してもよい。例えば、フレキシブル画面602の物理的形態が折り畳まれていない状態であり、且つ、フレキシブル画面602全体の動作状態がロックされていない状態である場合は、それは、ユーザが折り畳まれていないフレキシブル画面602を使用していることを示す。この場合は、表示ポリシーサービス501は、発信者識別表示ポリシー1において、着信情報を通知メッセージの形態で表示するように設定してよい。続いて、表示ポリシーサービス501が通話アプリに発信者識別表示ポリシー1を報告した後、
図7に示すように、携帯電話が通話要求1を受信する前にフレキシブル画面602がホーム画面701を表示している場合は、通話アプリは、発信者識別表示ポリシー1に応答して、ホーム画面701上に通知メッセージ702を表示するように携帯電話をトリガしてよい。通知メッセージ702は、現在の通話要求1の着信情報を含んでよい。当然ながら、フレキシブル画面602がロックされていない状態にあるとき、通話アプリは代替的に、フレキシブル画面602上に着信情報を全画面表示してもよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0121】
それに応じて、フレキシブル画面602の物理的形態が折り畳まれていない状態であり、且つ、フレキシブル画面602の動作状態が画面ロック状態である場合は、引き続き
図6の(b)に示すように、表示ポリシーサービス501は、フレキシブル画面602全体に着信インタフェースを表示するように通話アプリに指示してよい。着信情報は、着信インタフェースに位置付けられる。
【0122】
いくつかの他の実施形態では、
図8の(a)に示すように、現在のフレキシブル画面が折り畳まれた状態にある場合は、フレキシブル画面が折り畳まれた後に形成される第1画面602a(不図示)及び第2画面602bは通常、2つのディスプレイとして独立して動作する。この場合は、表示ポリシーサービス501は、現在の通話要求1の通話タイプに基づき、対応する発信者識別表示ポリシーを決定してよい。
【0123】
例えば、現在の通話要求1の通話タイプがビデオ通話タイプである場合は、表示ポリシーサービス501は、現在の通話要求1に対応する発信者識別表示ポリシー2を決定してよい。発信者識別表示ポリシー2では、ビデオ通話中、携帯電話は、カメラを使用してビデオ画像を収集する必要がある。携帯電話のカメラ603及び第1画面602aは、第1本体601a上に共同で配置されている。したがって、第1画面602aを対象画面として使用して、現在の通話要求1の着信情報を表示してよい。また、発信者識別表示ポリシー2では、第2画面602bを非対象画面として使用して、現在の通話要求1のプロンプト情報を表示して、第1画面602a上で現在の通話に応答するようにユーザを促してよい。
【0124】
更に、表示ポリシーサービス501は、決定された発信者識別表示ポリシー2を通話アプリに報告してよい。例えば、表示ポリシーサービス501は、通話アプリに発信者識別表示ポリシー2の識別子(例えば、002)を報告してよい。
図8の(b)に示すように、通話アプリは、発信者識別表示ポリシー2の識別子002を取得した後、識別子002に対応するインタフェース(例えば、API02)を呼び出して、第1画面602a上に現在の通話要求1の着信情報を表示してよい。着信情報は、連絡先Samの名前605、連絡先Samのプロフィール写真606、応答ボタン607、拒否ボタン608、及び同様のものを含んでよい。また、通話アプリは更に、API02を呼び出すことにより第2画面602b上に現在の通話要求1のプロンプト情報801を表示して、携帯電話をフリップするようにユーザを促すことで、第1本体601aの第1画面602a及びカメラ603を使用することにより現在の通話に応答してよい。
【0125】
このように、フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、連絡先により送信されたビデオ通話要求を携帯電話が受信した場合は、ユーザは、第1画面602a上に表示された着信情報を使用することにより現在のビデオ通話要求を認識してよく、ユーザは、第2画面602b上に表示されたプロンプト情報801を使用することにより現在のビデオ通話要求を認識してもよい。また、ビデオ通話に必要とされるカメラ603は、着信情報を表示する第1画面602aが位置付けられる第1本体601a上に配置されているので、ユーザが第1画面602a上で現在のビデオ通話要求に応答した後、ユーザは、カメラ603を使用し続けてビデオ通話を行ってよく、その結果、ビデオ通話全体の応答及び通話プロセスが円滑になり、ユーザの使用体験が向上する。
【0126】
それに応じて、現在の通話要求1の通話タイプが音声通話タイプである場合は、表示ポリシーサービス501は、現在の通話要求1に対応する発信者識別表示ポリシー3を決定してよい。発信者識別表示ポリシー3では、音声通話中、携帯電話は、イヤピースを使用して音声コンテンツを聞く必要がある。携帯電話のイヤピース604及び第2画面602bは、第2本体601b上に共同で配置されている。したがって、第2画面602bを対象画面として使用して、現在の通話要求1の着信情報を表示してよい。また、発信者識別表示ポリシー3では、第1画面602aを非対象画面として使用して、現在の通話要求1のプロンプト情報を表示して、第2画面602b上で現在の通話に応答するようにユーザを促してよい。
【0127】
更に、表示ポリシーサービス501は、決定された発信者識別表示ポリシー3を通話アプリに報告してよい。例えば、表示ポリシーサービス501は、通話アプリに発信者識別表示ポリシー3の識別子(例えば、003)を報告してよい。
図9の(a)に示すように、携帯電話は、現在の音声通話タイプの通話要求1を受信する前、折り畳まれた状態にある。携帯電話が現在の音声通話タイプの通話要求1を受信した後、表示ポリシーサービス501により報告された発信者識別表示ポリシー3を通話アプリが受信した場合は、
図9の(b)に示すように、通話アプリは、第2画面602b上に現在の通話要求1の着信情報を表示してよい。着信情報は、連絡先Samの名前605、連絡先Samのプロフィール写真606、応答ボタン607、拒否ボタン608、及び同様のものを含んでよい。また、通話アプリは更に、第1画面602a上に現在の通話要求1のプロンプト情報901を表示して、携帯電話をフリップするようにユーザを促すことで、第2本体601b上の第2画面602b及びイヤピース604を使用することにより現在の通話に応答してよい。
【0128】
このように、フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、連絡先により送信された音声通話要求を携帯電話が受信した場合は、ユーザは、第2画面602b上に表示された着信情報を使用することにより現在の音声通話要求を認識してよく、ユーザは、第1画面602a上に表示されたプロンプト情報901を使用することにより現在の音声通話要求を認識してもよい。また、音声通話に必要とされるイヤピース604は、着信情報を表示する第2画面602bが位置付けられる第2本体601b上に配置されているので、ユーザが第2画面602b上で現在の音声通話要求に応答した後、ユーザは、イヤピース604を使用し続けて音声通話を行ってよく、その結果、音声通話全体の応答及び通話プロセスが円滑になり、ユーザの使用体験が向上する。
【0129】
いくつかの実施形態では、表示ポリシーサービス501は、現在の通話要求1に対応する発信者識別表示ポリシーを決定するとき、状況監視サービス502から現在のフレキシブル画面の特定の物理的形態を取得するだけでなく、アプリケーションフレームワーク層のPMSから現在のフレキシブル画面の動作状況を取得してもよい。フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、状況監視サービス502は、第1画面602aの動作状況及びフレキシブル画面の第2画面602bの動作状況を個別に取得してよい。
【0130】
フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあり、且つ、現在の通話要求1の通話タイプがビデオ通話タイプであることを引き続き例として使用する。現在のフレキシブル画面の第1画面602a及び第2画面602bが両方とも画面ロック状態にあることを表示ポリシーサービス501が知った場合は、引き続き
図8の(a)及び(b)に示すように、表示ポリシーサービス501は、発信者識別表示ポリシー2において、第1画面602aを使用して現在の通話要求1の着信情報を表示し、第2画面602bを使用して現在の通話要求1のプロンプト情報を表示するように設定してよい。
【0131】
なお、
図10の(a)に示すように、携帯電話により第2画面602b(又は第1画面602a)上に表示されたプロンプト情報は、現在の通話要求1を送信する連絡先に関する特定の情報、例えば、連絡先のプロフィール写真1001、連絡先の名前1002、及び通話タイプ1003を含んでよく、更には、「携帯電話を別の画面へとフリップして通話に応答してください」というプロンプト1004を含んでよい。代替的に、連絡先のプライバシーが公開されないよう保護するために、
図10の(b)に示すように、携帯電話により第2画面602b(又は第1画面602a)上に表示されたプロンプト情報は、プロンプト1004及び着信プロンプト1005だけを含んでもよい。代替的に、
図10の(c)に示すように、携帯電話により第2画面602b上に表示されたプロンプト情報は、プロンプト1004だけを含んでもよい。当然ながら、携帯電話は更に、第2画面602b(又は第1画面602a)上にプロンプト情報を表示するとき、予め設定されたアニメーション効果を表示して、新たな通話要求が受信された場合にユーザを促してよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0132】
いくつかの実施形態では、ユーザは、通話要求を拒否するとき、イヤピース604又はカメラ603などのボタンを使用する必要がない。この場合は、
図11に示すように、携帯電話により第2画面602b(又は第1画面602a)上に表示されたプロンプト情報は更に、拒否ボタン1006を含んでよい。ユーザが拒否ボタン1006をタップしたことが検出された場合は、通話アプリは、現在の通話要求を拒否し、現在の通話を終了してよい。
【0133】
フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあり、且つ、現在の通話要求1の通話タイプがビデオ通話タイプであることを引き続き例として使用する。この場合は、通話要求1に対応する発信者識別表示ポリシー2において、第1画面602aが対象画面であり、第2画面602bが非対象画面である。現在のフレキシブル画面において、第1画面602aがロックされていない状態にあり、且つ、第2画面602bが画面ロック状態にあることを表示ポリシーサービス501が知った場合は、それは、ユーザが第1画面602aを使用しており、第2画面602bを使用しないことを示す。例えば、
図12の(a)に示すように、現在の通話要求1が受信される前、携帯電話の第1画面602aは、ホーム画面1101を表示してよく、第2画面602bは、画面ロック状態(画面オフ状態と称される場合もある)にある。
【0134】
この場合は、表示ポリシーサービス501は、発信者識別表示ポリシー2において、第1画面602a(すなわち、対象画面)が現在の通話要求1の着信情報を表示するために使用され、第2画面602b(すなわち、非対象画面)が画面ロック状態のままであり続けてよく、プロンプト情報を表示する必要がないように設定してよい。続いて、
図12の(b)に示すように、通話アプリは、表示ポリシーサービス501により報告された発信者識別表示ポリシー2に基づき、第1画面602a上に最初に表示されたホーム画面1101を着信インタフェース1102にジャンプしてよく、着信インタフェース1102は、現在の通話要求1の着信情報を含む。ユーザが第1画面602aを使用しているので、ユーザは、第1画面602a上の着信情報を使用することにより現在の通話要求1を即座に認識してよい。また、現在のビデオ通話に必要とされるカメラ603は、第1画面602aが位置付けられる第1本体601a上に配置されている。したがって、ユーザは、第1画面602a上で現在の通話に応答した後、カメラ603を使用して現在の通話を行ってよい。この場合は、携帯電話は、第2画面602b上にプロンプト情報を表示して、第1画面602a上で通話に応答するようにユーザを促す必要がなく、それにより、携帯電話の電力消費オーバーヘッドを低減する。
【0135】
代替的に、携帯電話は更に、ロックされていない状態にある第1画面602a上に着信情報を表示するとき、通知メッセージの形態で着信情報を表示して、第1画面602a上で実行されているアプリケーション又はサービスへのユーザによる過度の妨害を回避してもよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0136】
フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあり、且つ、現在の通話要求1の通話タイプがビデオ通話要求であることを引き続き例として使用する。現在のフレキシブル画面の第1画面602aが画面ロック状態にあり、且つ、現在のフレキシブル画面の第2画面602bがロックされていない状態にあることを表示ポリシーサービス501が知った場合、言い換えれば、対象画面が画面ロック状態にあり、且つ、非対象画面がロックされていない状態にない場合は、それは、ユーザが第2画面602b(非対象画面)を使用しており、第1画面602a(対象画面)を使用しないことを示す。例えば、
図13の(a)に示すように、現在の通話要求1が受信される前、携帯電話の第1画面602aは、画面ロック状態にあり、携帯電話の第2画面602bは、ゲームアプリケーションのアプリケーションインタフェース1201を表示してよい。
【0137】
ビデオ通話に必要とされるカメラは、第1画面602aが位置付けられる第1本体601a上に配置されている、すなわち、第1画面602aは対象画面なので、表示ポリシーサービス501は、発信者識別表示ポリシー2において、第1画面602aを対象画面として使用して、現在の通話要求1の着信情報を表示し、第2画面602b上に現在の通話要求1のプロンプト情報を表示するように設定してよい。ユーザが第2画面602bを使用しているので、表示ポリシーサービス501は、発信者識別表示ポリシー2において、プロンプト情報が通知メッセージの形態で第2画面602b上に表示されるように設定して、第2画面602b上で実行されているアプリケーション又はサービスへのユーザによる妨害を低減してよい。
【0138】
続いて、
図13の(b)に示すように、通話アプリは、表示ポリシーサービス501により報告された発信者識別表示ポリシー2に基づき、第1画面602a上に現在の通話要求1の着信情報を表示し、第2画面602b上に表示されているアプリケーションインタフェース1201に通知メッセージ1202を表示してよい。通知メッセージ1202は、第1画面602aを使用して現在の通話に応答するようにユーザを促すために使用されるプロンプトメッセージを含む。例えば、プロンプトメッセージは、携帯電話を第1画面602aへとフリップして現在の通話要求1を処理するようにユーザを促してよい。
【0139】
いくつかの実施形態では、第2画面602b(すなわち、非対象画面)がロックされていない状態にある場合、表示ポリシーサービス501は更に、第2画面602b上で実行されている特定のアプリケーションを取得してよい。例えば、表示ポリシーサービス501は、アプリケーションフレームワーク層のAMSから、第2画面602b上で実行されているアプリケーションのパッケージ名を照会してよい。更に、表示ポリシーサービス501は、第2画面602b上で実行されているアプリケーションのパッケージ名に基づき、第2画面602b上で実行されているアプリケーションが没入感の高い体験を伴う予め設定されたアプリケーション、例えば、ゲームアプリ、ビデオアプリ、又はナビゲーションアプリであるかどうかを識別してよい。ゲームアプリなどの予め設定されたアプリケーションが第2画面602b上で実行されている場合は、第2画面602b上でユーザがアプリケーションを使用する没入感のある体験を改善するために、表示ポリシーサービス501は更に、発信者識別表示ポリシー2において、現在の通話要求1の応答ボタン及び拒否ボタンが通知メッセージ1202に表示されるように設定してよい。
【0140】
この場合は、
図14に示すように、通話アプリは、発信者識別表示ポリシー2に基づき第2画面602b上に通知メッセージ1202を表示してよい。通知メッセージ1202は、応答ボタン1301及び拒否ボタン1302を含む。この場合は、第2画面602bが現在のビデオ通話要求に対応する対象画面ではないが、ユーザは引き続き、通知メッセージ1202内の応答ボタン1301又は拒否ボタン1302を操作して、現在の通話要求1を処理してよく、第1画面602a上に表示された着信情報を使用することにより現在の通話要求1を処理するために携帯電話を第1画面602aへとフリップする必要がなく、第2画面602b上で実行されているアプリケーション又はサービスに対する現在の通話要求1により生成される妨害を回避する。
【0141】
例えば、引き続き
図14に示すように、通話アプリがアプリケーションインタフェース1201に通知メッセージ1202を表示した後、ユーザが通知メッセージ1202内の応答ボタン1301をタップしたことが検出された場合は、通話アプリは、現在のビデオ通話を音声通話に自動的に切り替えてよい。例えば、通話アプリは、スピーカを呼び出して、ハンズフリー方式で現在の音声通話に応答してよい。このように、ユーザが非対象画面上でゲームなどの特定のアプリケーションを実行するときに受信ビデオ通話により生成される妨害を低減することができ、ユーザの使用体験を改善することができる。当然ながら、ユーザが通知メッセージ1202内の応答ボタン1301をタップした後、通話アプリは、ビデオ通話の実装手順に基づき現在のビデオ通話を完了してもよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0142】
いくつかの他の実施形態では、連絡先により送信された音声通話要求を携帯電話が受信するとき、音声通話は、イヤピースに加えてスピーカを使用することにより応答され得るので、
図15に示すように、連絡先により送信された音声通話要求を携帯電話が受信するとき、予め設定されたアプリケーション(例えば、ゲームアプリ)が第1画面602a(又は第2画面602b)上で実行されていることを表示ポリシーサービス501が検出した場合は、それは、ユーザが第1画面602a(又は第2画面602b)を使用して、没入感のある機能体験をしていることを示す。この場合は、表示ポリシーサービス501は、ゲームアプリが実行される第1画面602a(又は第2画面602b)上に現在の音声通話要求の応答ボタン1401及び拒否ボタン1402を表示するように通話アプリに指示してよい。例えば、応答ボタン1401及び拒否ボタン1402は、通知メッセージ1403の形態でゲームアプリのアプリケーションインタフェースに表示されてよい。この場合は、ユーザが拒否ボタン1402をタップすると、携帯電話は、音声通話要求を拒否してよい。ユーザが応答ボタン1401をタップした場合は、携帯電話は、スピーカを使用することによりハンズフリー方式で現在の音声通話要求に応答してよい。
【0143】
言い換えれば、予め設定されたアプリケーション(例えば、ゲームアプリ)が実行されている第1画面602a(又は第2画面602b)が、現在の音声通話要求に対応する対象画面であるかどうかに関わらず、携帯電話がゲームアプリを実行しているときに音声通話要求を受信した場合は、携帯電話は、デフォルトでスピーカを使用することにより現在の音声通話要求に応答してよい。このように、音声通話要求は、イヤピースが配置されている携帯電話のフロントパネル上で応答されることに限定される必要はない。ユーザは、任意の画面上で没入感の高い体験を伴う予め設定されたアプリケーションを使用するときに現在の音声通話要求を処理して、ユーザの通話使用体験を改善することができる。
【0144】
いくつかの他の実施形態では、連絡先により送信された音声通話要求を携帯電話が受信するとき、携帯電話内の表示ポリシーサービス501は更に、携帯電話が現在オーディオ出力デバイスに接続されているかどうかを照会してよい。例えば、携帯電話は、オーディオ出力デバイス、例えば、有線ヘッドセット、ブルートゥーススピーカ、ブルートゥースヘッドセット、車載インフォテインメントシステム、Wi-Fiスピーカ、又はスマートウォッチに接続されてよい。この場合は、携帯電話による全てのオーディオ出力が、現在接続されているオーディオ出力デバイスにより再生されてよい。同様に、携帯電話により現在受信されている音声通話要求は、イヤピースが配置された携帯電話のフロントパネル上で応答されることに限定される必要はなく、ユーザは、携帯電話に接続されたオーディオ出力デバイスを使用することにより現在の音声通話の音声コンテンツを再生してよい。この場合は、携帯電話が現在オーディオ出力デバイスに接続されていることを表示ポリシーサービス501が照会を通じて発見すると、表示ポリシーサービス501は、第1画面602a及び/又は第2画面602b上に現在の音声通話要求の着信情報を表示するように通話アプリに指示してよい。着信情報は、応答ボタン及び拒否ボタンを含む。
【0145】
例えば、
図16の(a)に示すように、携帯電話のオーディオ出力デバイスは、サウンドボックスである。フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあり、且つ、第1画面602a及び第2画面602bの両方が画面ロック状態にあるとき、携帯電話は、第1画面602a及び第2画面602bの両方に現在の音声通話要求の着信情報を表示してよい。着信情報は、応答ボタン1501及び拒否ボタン1502を含む。このように、ユーザは、第1画面602a及び第2画面602bの両方で現在の音声通話要求を認識してよく、応答ボタン1501及び拒否ボタン1502を使用することにより現在の音声通話要求を処理してよい。当然ながら、携帯電話は代替的に、第1画面602a及び第2画面602bのうちの一方を選択して、着信情報を表示してもよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0146】
別の例として、携帯電話のオーディオ出力デバイスは引き続き、サウンドボックスである。フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあり、且つ、第1画面602a及び第2画面602bのうちの一方が画面ロック状態にあるとき、
図16の(b)に示すように、第1画面602aは画面ロック状態にあり、第2画面602bはロックされていない状態にあり、ゲームアプリが第2画面602b上で実行される。この場合は、携帯電話は、ロックされていない状態にある第2画面602b上に通知メッセージ1503の形態で着信情報を表示してよい。着信情報は、応答ボタン1501及び拒否ボタン1502を含む。ユーザが拒否ボタン1502をタップした場合は、携帯電話は、音声通話要求を拒否してよい。ユーザが応答ボタン1501をタップした場合は、携帯電話は、サウンドボックスを使用することにより、現在の音声通話において連絡先により送信された音声コンテンツを聞いてよい。また、携帯電話は、画面ロック状態にある第1画面602a上に着信情報又はプロンプト情報を表示する必要がなく、第1画面602aの画面ロック状態を維持し続けて、携帯電話の電力消費オーバーヘッドを低減してよい。
【0147】
いくつかの他の実施形態では、携帯電話に接続された電子デバイスがカメラを有するとき、携帯電話は、電子デバイスのカメラを使用することにより表示データを収集してよい。具体的には、携帯電話の画像入力デバイスは、電子デバイスである。この場合は、ビデオ通話タイプの通話要求は、携帯電話のフロントパネル上のカメラに依存しない場合がある。このように、携帯電話により受信されたビデオ通話要求は、カメラが配置されている携帯電話のフロントパネル上で応答されることに限定される必要はなく、ユーザは、携帯電話に接続された電子デバイスのカメラを使用することにより現在のビデオ通話のビデオ画像を収集してよい。
【0148】
例えば、
図17の(a)に示すように、携帯電話はテレビに接続されており、カメラ1701がテレビに配置されている。連絡先により送信されたビデオ通話要求を携帯電話が受信した後、第1画面602a及び第2画面602bの両方が画面ロック状態にある場合は、携帯電話は、第1画面602a及び第2画面602bの両方に現在のビデオ通話要求の着信情報を表示してよい。着信情報は、応答ボタン1501及び拒否ボタン1502を含む。このように、ユーザは、第1画面602a及び第2画面602bの両方で現在のビデオ通話要求を認識してよく、応答ボタン1501及び拒否ボタン1502を使用することにより現在の音声通話要求を処理してよい。ユーザが応答ボタン1501をタップしたことが検出された場合は、携帯電話は、テレビのカメラ1701を使用することにより現在のビデオ通話を完了してよい。当然ながら、携帯電話は代替的に、第1画面602a及び第2画面602bのうちの一方を選択して、着信情報を表示してもよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。いくつかの実施形態では、携帯電話は更に、テレビのディスプレイ、例えば、応答ボタン1501及び拒否ボタン1502上に現在のビデオ通話要求の着信情報を表示するようにテレビに指示してよい。
【0149】
別の例として、連絡先により送信されたビデオ通話要求を携帯電話が受信した後、第1画面602a及び第2画面602bのうちの一方が画面ロック状態にある場合は、
図17の(b)に示すように、第1画面602aは画面ロック状態にあり、第2画面602bはロックされていない状態にあり、ゲームアプリが第2画面602b上で実行される。この場合は、携帯電話は、ロックされていない状態にある第2画面602b上に通知メッセージ1503の形態で着信情報を表示してよい。着信情報は、応答ボタン1501及び拒否ボタン1502を含む。ユーザが拒否ボタン1502をタップした場合は、携帯電話は、音声通話要求を拒否してよい。ユーザが応答ボタン1501をタップした場合は、携帯電話は、テレビのカメラ1701を使用することにより現在のビデオ通話を完了してよい。また、携帯電話は、画面ロック状態にある第1画面602a上に着信情報又はプロンプト情報を表示する必要がなく、第1画面602aの画面ロック状態を維持し続けて、携帯電話の電力消費オーバーヘッドを低減してよい。
【0150】
いくつかの実施形態では、現在の発信者識別表示ポリシーにおいて、着信情報が対象画面上に表示され、プロンプト情報が非対象画面上に表示されるように表示ポリシーサービス501が設定するとき、ユーザは、携帯電話をフリップして現在の通話要求に対応する対象画面を見つけて、対象画面上で現在の通話要求に対する応答又は拒否などの操作を実行する必要があるかもしれない。フリッププロセスでは、ユーザは、応答ボタン又は拒否ボタンを誤って操作する場合がある。したがって、
図18に示すように、通話アプリが第1画面602a(又は第2画面602b)上の着信情報に応答ボタン1601及び拒否ボタン1602を表示するとき、応答ボタン1601及び拒否ボタン1602は、偶発的タッチ回避モードでの表示効果を発揮するように設定されてよい。例えば、通話アプリは、応答操作を予め設定された位置まで応答ボタン1601をスライドする操作に設定し、拒否操作を予め設定された位置まで拒否ボタン1602をスライドする操作として設定して、ユーザが誤って応答ボタン1601又は拒否ボタン1602をタッチし、現在の通話要求に対して応答又は拒否する確率を低減してよい。当然ながら、当業者は代替的に、応答ボタン1601及び拒否ボタン1602のサイズを低減することにより、偶発的タッチ回避モードでの表示効果を発揮するように応答ボタン1601及び拒否ボタン1602を設定してもよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0151】
いくつかの他の実施形態では、フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、表示ポリシーサービス501は更に、携帯電話の特定の方向を識別してよい。例えば、第1画面602a及び第2画面602bの両方が画面ロック状態にあるとき、携帯電話は、重力センサを使用することにより、携帯電話が静止状態にあるかどうかを検出してよい。携帯電話が静止状態にあるとき、携帯電話は更に、重力センサにより検出された重力方向を使用することにより、この場合に上向きの画面が第1画面602a又は第2画面602bであると決定してよい。
【0152】
例えば、第1画面602aは上向きの画面である。第1画面602aが現在の通話要求に対応する対象画面である場合は、携帯電話は、対応する着信情報を第1画面602a上に直接表示してよく、対応するプロンプト情報を第2画面602b上に表示する必要がなく、携帯電話の電力消費を低減する。第1画面602aが現在の通話要求に対応する対象画面ではない場合は、携帯電話は、第1画面602a上に現在の通話要求のプロンプト情報を表示し、第2画面602b上に現在の通話要求の着信情報を表示してよい。
【0153】
代替的に、第1画面602a及び/又は第2画面602bがロックされていない状態にあるとき、表示ポリシーサービス501は、加速度センサ、ジャイロカメラ、赤外線センサ、光学式近接センサ、又はタッチパネル(touch panel、TP)などのセンサにより報告された検出データに基づき、この場合にユーザの方を向いている画面が第1画面602a又は第2画面602bであると識別してもよい。
【0154】
第1画面602aがユーザの方を向いていることを例として使用する。この場合は、第1画面602a上の表示コンテンツがユーザの視線範囲内にある。
図19の(a)に示すように、現在の通話要求がビデオ通話要求である場合は、ビデオ通話要求に対応する対象画面が第1画面602aなので、表示ポリシーサービス501は、第1画面602a上に現在の通話要求の着信情報を表示するように通話アプリに指示してよく、ユーザは、第1画面602a上の着信情報を使用することにより現在の通話要求に対して応答又は拒否してよい。また、フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあり、且つ、第1画面602aがユーザの方を向いているとき、それは、第2画面602bがユーザの方を向いていない、すなわち、第2画面602b上のコンテンツがユーザの視線範囲内にないことを示す。この場合は、携帯電話は、携帯電話の電力消費オーバーヘッドを低減するために、第2画面602b(不図示)上に現在の通話要求のプロンプト情報を表示する必要がない。
【0155】
第1画面602aがユーザの方を向いていることを引き続き例として使用する。
図19の(b)に示すように、現在の通話要求が音声通話要求である場合は、音声通話要求に対応する対象画面が第2画面602bなので、表示ポリシーサービス501は、第1画面602a上に現在の通話要求のプロンプト情報を表示するように通話アプリに指示して、第2画面602bを使用することにより現在の通話要求に応答するために携帯電話をフリップするようにユーザを促してよい。また、携帯電話は、第2画面602b(不図示)上に現在の通話要求の着信情報を表示してよく、ユーザは、第2画面602b上の着信情報を使用することにより現在の通話要求に対して応答又は拒否してよい。
【0156】
同様に、第2画面602bがユーザの方を向いている場合は、第2画面602bが現在の通話要求に対応する対象画面であるとき、携帯電話は、対応する着信情報を第2画面602b上に直接表示してよく、対応するプロンプト情報を第1画面602a上に表示する必要がなく、携帯電話の電力消費オーバーヘッドを低減する。第2画面602bが現在の通話要求に対応する対象画面ではない場合は、携帯電話は、第2画面602b上に現在の通話要求のプロンプト情報を表示し、第1画面602a上に現在の通話要求の着信情報を表示してよい。
【0157】
本願のこの実施形態において第1画面602a(又は第2画面602b)がユーザの方を向いていることは、第1画面602a(又は第2画面602b)が基本的に平行な角度でユーザの方を向いていることを含んでもよいし、第1画面602a(又は第2画面602b)が特定の傾斜角度でユーザの方を向いていることを含んでもよいことが理解され得る。この場合は、携帯電話は、静止状態にあってもよいし、移動状態にあってもよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0158】
なお、この実施形態では、第1画面602a及びカメラ603が第1本体601a上に配置されており、且つ、第2画面602b及びイヤピース604が第2本体601b上に配置されていることを説明のための例として使用する。第1画面602a及びカメラ603が第1本体601a上に配置されているので、第1画面602aは、ビデオ通話要求の対象画面として使用されてよい。第2画面602b及びイヤピース604が第2本体601b上に配置されているので、第2画面602bは、音声通話要求の対象画面として使用されてよく、ユーザは、対象画面上で音声通話要求又はビデオ通話要求に対する応答又は拒否などの操作を実行してよい。
【0159】
この場合は、第1画面602a及びイヤピース604が第1本体601a上に配置されていると、第1画面602aが音声通話要求の対象画面として使用されてよく;及び第2画面602b及びカメラ603が第2本体601b上に配置されていると、第2画面602bがビデオ通話要求の対象画面として使用されてよい。ユーザは、対象画面上で現在の音声通話要求又はビデオ通話要求に応答した後、関連するハードウェアコンポーネントをより便利に使用して通話を行ってよい。
【0160】
いくつかの他の実施形態では、ビデオ通話(又は音声通話)に必要とされるコンポーネントが、複数の画面が位置付けられる携帯電話のフロントパネル上に配置されてよい。
図20に示すように、第1カメラ1801及び第1画面602aは、第1本体601a上に配置されており、第2カメラ1802及び第2画面602bは、第2本体601b上に配置されている。この場合は、連絡先により送信されたビデオ通話要求を携帯電話が受信するとき、携帯電話は、第1カメラ1801及び第2カメラ1802の撮影パラメータに基づき、現在のビデオ通話要求に対応する対象画面を決定してよい。例えば、第1カメラ1801内のレンズの数が第2カメラ1802内のレンズの数より多い場合は、携帯電話は、第1本体601a内の第1画面602aが現在のビデオ通話の対象画面であると決定してよい。別の例として、第2カメラ1802の解像度が第1カメラ1801の解像度より大きい場合は、携帯電話は、第2本体601b内の第2画面602bが現在のビデオ通話の対象画面であると決定してよい。言い換えれば、携帯電話のフロントパネル上の複数のハードウェアコンポーネントが全て現在の通話要求の要件を満たすとき、携帯電話は、これらのハードウェアコンポーネントのハードウェアパラメータに基づき、コンポーネント性能がより優れたハードウェアコンポーネントが位置付けられる携帯電話のフロントパネル上の画面を、現在の通話要求の対象画面として選択してよい。
【0161】
また、この実施形態では、携帯電話のフレキシブル画面が折り畳まれた後に第1画面602a及び第2画面602bに分割されることを説明のための例として使用する。フレキシブル画面は折り畳まれた後に3つ又はそれより多くの画面に更に分割され得ることが理解され得る。代替的に、携帯電話は、複数のフレキシブル画面を備えてもよい。代替的に、携帯電話は更に、フレキシブル画面に加えて、1つ又は複数の従来の折り畳めない画面を備えてもよい。携帯電話が複数の画面を含むとき、携帯電話は、この実施形態の方法で、表示のための着信シナリオにおいて対応する発信者識別表示ポリシーを設定してよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0162】
本願のある実施形態は、電子デバイスを開示する。
図21に示すように、電子デバイスは、フレキシブル画面2101、タッチパネル2106(フレキシブル画面2101及びタッチパネル2106は、タッチスクリーンに統合されてよい)、1つ又は複数のプロセッサ2102、1つ又は複数のメモリ2103、1つ又は複数のセンサ2107、1つ又は複数のアプリケーション(不図示)、及び1つ又は複数のコンピュータプログラム2104を含んでよい。前述のコンポーネントは、1つ又は複数の通信バス2105を通じて接続されてよい。1つ又は複数のコンピュータプログラム2104は、メモリ2103に記憶され、1つ又は複数のプロセッサ2102により実行されるように構成されており、1つ又は複数のコンピュータプログラム2104は、命令を含み、命令は、前述の実施形態における段階を実行するために使用されてよい。方法の実施形態における段階の関連コンテンツは全て、対応する物理コンポーネントの機能説明で引用されてよい。ここでは、詳細を再度説明しない。
【0163】
例えば、プロセッサ2102は具体的に、
図2に示すプロセッサ110であってよく、メモリ2103は具体的に、
図2に示す内部メモリ121であってよく、フレキシブル画面2101は具体的に、
図2に示すディスプレイ194上のフレキシブル画面であってよく、センサ2107は具体的に、
図2に示すセンサモジュール180内のジャイロセンサ、加速度センサ、光学式近接センサ、赤外線センサ、ホール効果センサ、又は同様のもののうちの1つ又は複数であってよい。これについては、本願のこの実施形態において限定しない。
【0164】
実装の説明に基づき、当業者は、便利で簡潔な説明を目的として、機能モジュールへの分割が説明のための例として使用されているに過ぎないことを明確に理解することができる。実際の適用では、要件に基づき、機能を複数の異なる機能モジュールに割り当てて実装することができる。言い換えれば、装置の内部構造を複数の異なる機能モジュールに分割して、以上に説明した機能の全て又はいくつかを実装する。システム、装置、及びユニットの具体的な動作プロセスについては、方法の実施形態における対応するプロセスを参照されたい。ここでは、詳細を再度説明しない。
【0165】
本願の実施形態における機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよいし、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してもよい、又は、2つ又はそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてもよいし、ソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてもよい。
【0166】
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実装されて、独立した製品として販売又は使用されるとき、統合ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本願の実施形態の技術的解決手段は、本質的に、又は、従来技術に寄与する部分が、又は、技術的解決手段の全部又は一部が、ソフトウェア製品の形態で実装され得る。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に記憶され、本願の実施形態で説明する方法の段階の全て又はいくつかを実行するようにコンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスであってよい)又はプロセッサに命令するための複数の命令を含む。前述の記憶媒体は、プログラムコードを記憶できる任意の媒体、例えば、フラッシュメモリ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ、ランダムアクセスメモリ、磁気ディスク、又は光ディスクを含む。
【0167】
前述の説明は、本願の実施形態の特定の実装に過ぎず、本願の実施形態の保護範囲を限定することを意図するものではない。本願の実施形態で開示された技術的範囲内の変形又は置換はいずれも、本願の実施形態の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本願の実施形態の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲の対象になるものとする。
[他の考え得る項目]
(項目1)
フレキシブル画面を有する電子デバイスに適用される着信プロンプト方法であって、前記フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスは、第1本体及び第2本体に分割され、前記フレキシブル画面の第1カメラ及び第1画面が前記第1本体上に配置されており、前記フレキシブル画面の第1イヤピース及び第2画面が前記第2本体上に配置されており、前記方法は、
前記電子デバイスが連絡先から通話要求を受信する段階;
前記フレキシブル画面が前記折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスが、前記通話要求に応答して、前記通話要求に対応する対象画面を決定する段階、ここで前記対象画面は、前記第1画面又は前記第2画面である;及び
前記電子デバイスが前記対象画面上に応答ボタンを表示し、ここで前記応答ボタンは、前記通話要求に応答するために使用される、及び前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を表示する、ここで前記プロンプト情報は、前記対象画面上に表示された前記応答ボタンを使用することにより前記通話要求に応答するようにユーザを促すために使用される、段階
を備える、方法。
(項目2)
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は、
前記通話要求がビデオ通話要求であるとき、前記対象画面が前記第1画面であり、前記非対象画面が前記第2画面であると、前記電子デバイスが決定する段階;又は
前記通話要求が音声通話要求であるとき、前記対象画面が前記第2画面であり、前記非対象画面が前記第1画面であると、前記電子デバイスが決定する段階
を有する、項目1に記載の方法。
(項目3)
前記プロンプト情報は、前記連絡先の名前、前記連絡先のプロフィール写真、前記通話要求の通話タイプ、及び予め設定されたプロンプトのうちの少なくとも1つを含み、前記プロンプトは、前記電子デバイスをフリップするように前記ユーザを促すために使用される、項目1又は2に記載の方法。
(項目4)
前記プロンプト情報は更に、拒否ボタンを含み、前記拒否ボタンは、前記通話要求を拒否するために使用される、項目3に記載の方法。
(項目5)
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階の後、前記方法は更に、
前記電子デバイスが前記対象画面上に前記拒否ボタンを表示する段階、ここで前記拒否ボタンは、前記通話要求を拒否するために使用される
を備える、項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
(項目6)
前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を前記表示する段階は、
前記対象画面が画面ロック状態にある場合、前記電子デバイスが前記非対象画面上に前記通話要求の前記プロンプト情報を表示する段階
を有する、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目7)
前記対象画面がロックされていない状態にある場合、前記方法は更に、
前記電子デバイスが前記非対象画面上に前記プロンプト情報を表示することを省略する段階
を備える、項目6に記載の方法。
(項目8)
前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を前記表示する段階は、
前記非対象画面が前記ユーザの方を向いている場合、前記電子デバイスが前記非対象画面上に前記通話要求の前記プロンプト情報を表示する段階
を有する、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
(項目9)
前記対象画面が前記ユーザの方を向いている場合、前記方法は更に、
前記電子デバイスが前記非対象画面上に前記プロンプト情報を表示することを省略する段階
を備える、項目8に記載の方法。
(項目10)
前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を前記表示する段階は、
前記電子デバイスが前記非対象画面上に前記プロンプト情報を全画面表示する段階;又は
前記電子デバイスが前記非対象画面上に第1通知メッセージを表示する段階、ここで前記第1通知メッセージは、前記プロンプト情報を含む
を有する、項目1から9のいずれか一項に記載の方法。
(項目11)
前記電子デバイスが前記非対象画面上に第1通知メッセージを前記表示する段階は、
前記電子デバイスが前記非対象画面上で予め設定されたアプリケーションを実行するとき、前記電子デバイスが前記非対象画面上に前記第1通知メッセージを表示する段階
を含む、項目10に記載の方法。
(項目12)
前記第1通知メッセージは、前記応答ボタン及び前記拒否ボタンを含む、項目11に記載の方法。
(項目13)
前記通話要求は、音声通話要求であり、前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は、
前記電子デバイスが、予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続すべきかどうかを決定する段階;及び
前記電子デバイスが前記予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続されない場合、前記通話要求に対応する前記対象画面が前記第2画面であると、前記電子デバイスが決定する段階
を有する、項目2から12のいずれか一項に記載の方法。
(項目14)
前記電子デバイスが前記予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続される場合、前記方法は更に、
前記電子デバイスが前記通話要求の前記プロンプト情報を表示することを省略する段階
を備える、項目13に記載の方法。
(項目15)
前記通話要求は、ビデオ通話要求であり、前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は、
前記電子デバイスが、予め設定された画像入力デバイスに接続すべきかどうかを決定する段階;及び
前記電子デバイスが前記予め設定された画像入力デバイスに接続されない場合、前記通話要求に対応する前記対象画面が前記第1画面であると、前記電子デバイスが決定する段階
を有する、項目2から12のいずれか一項に記載の方法。
(項目16)
前記電子デバイスが前記予め設定された画像入力デバイスに接続される場合、前記方法は更に、
前記電子デバイスが前記通話要求の前記プロンプト情報を表示することを省略する段階
を備える、項目15に記載の方法。
(項目17)
第2カメラが前記第2本体上に配置されており、前記通話要求は、ビデオ通話要求であり;及び
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は、
前記電子デバイスが、前記第1カメラのハードウェアパラメータ及び前記第2カメラのハードウェアパラメータに基づき、前記通話要求に対応する前記対象画面を決定する段階
を有する
項目1から16のいずれか一項に記載の方法。
(項目18)
第2イヤピースが前記第1本体上に配置されており、前記通話要求は、音声通話要求であり;及び
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は、
前記電子デバイスが、前記第1イヤピースのハードウェアパラメータ及び前記第2イヤピースのハードウェアパラメータに基づき、前記通話要求に対応する前記対象画面を決定する段階
を有する
項目1から16のいずれか一項に記載の方法。
(項目19)
前記電子デバイスにより表示された前記応答ボタン及び前記拒否ボタンには、偶発的タッチ回避モードでの表示効果がある、項目1から18のいずれか一項に記載の方法。
(項目20)
電子デバイスであって、
フレキシブル画面、ここで前記フレキシブル画面が折り畳まれた状態にあるとき、前記電子デバイスは、第1本体及び第2本体に分割され、前記フレキシブル画面の第1カメラ及び第1画面が前記第1本体上に配置されており、前記フレキシブル画面の第1イヤピース及び第2画面が前記第2本体上に配置されており;
1つ又は複数のプロセッサ;
1つ又は複数のメモリ;
1つ又は複数のセンサ;及び
1つ又は複数のコンピュータプログラム、ここで前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、前記1つ又は複数のメモリに記憶され、前記1つ又は複数のコンピュータプログラムは、命令を含み、前記命令が前記電子デバイスにより実行されるとき、前記電子デバイスは、
連絡先から通話要求を受信する段階;
前記フレキシブル画面が前記折り畳まれた状態にあるとき、前記通話要求に応答して、前記通話要求に対応する対象画面を決定する段階、ここで前記対象画面は、前記第1画面又は前記第2画面である;及び
前記対象画面上に応答ボタンを表示し、ここで前記応答ボタンは、前記通話要求に応答するために使用される、及び非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を表示する、ここで前記プロンプト情報は、前記対象画面上に表示された前記応答ボタンを使用することにより前記通話要求に応答するようにユーザを促すために使用される、段階
を実行することができる
を備える、電子デバイス。
(項目21)
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は具体的に、
前記通話要求がビデオ通話要求であるとき、前記対象画面が前記第1画面であり、前記非対象画面が前記第2画面であると決定する段階;又は
前記通話要求が音声通話要求であるとき、前記対象画面が前記第2画面であり、前記非対象画面が前記第1画面であると決定する段階
を含む、項目20に記載の電子デバイス。
(項目22)
前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階の後に、前記電子デバイスは更に、
前記対象画面上に拒否ボタンを表示する、ここで前記拒否ボタンは、前記通話要求を拒否するために使用される
ように構成されている、項目20又は21に記載の電子デバイス。
(項目23)
前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を前記表示する段階は具体的に、
前記対象画面が画面ロック状態にある場合、前記非対象画面上に前記通話要求の前記プロンプト情報を表示する段階
を含む、項目20から22のいずれか一項に記載の電子デバイス。
(項目24)
前記対象画面がロックされていない状態にある場合、前記電子デバイスは更に、
前記非対象画面上に前記プロンプト情報を表示することを省略する
ように構成されている、項目23に記載の電子デバイス。
(項目25)
前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を前記表示する段階は具体的に、
前記非対象画面が前記ユーザの方を向いている場合、前記非対象画面上に前記通話要求の前記プロンプト情報を表示する段階
を含む、項目20から22のいずれか一項に記載の電子デバイス。
(項目26)
前記対象画面が前記ユーザの方を向いている場合、前記電子デバイスは更に、
前記非対象画面上に前記プロンプト情報を表示することを省略する
ように構成されている、項目25に記載の電子デバイス。
(項目27)
前記電子デバイスが非対象画面上に前記通話要求のプロンプト情報を前記表示する段階は具体的に、
前記非対象画面上に前記プロンプト情報を全画面表示する段階;又は
前記非対象画面上に第1通知メッセージを表示する段階、ここで前記第1通知メッセージは、前記プロンプト情報を含む
を含む、項目20から26のいずれか一項に記載の電子デバイス。
(項目28)
前記電子デバイスが前記非対象画面上に第1通知メッセージを前記表示する段階は具体的に、
前記電子デバイスが前記非対象画面上で予め設定されたアプリケーションを実行するとき、前記非対象画面上に前記第1通知メッセージを表示する段階
を含む、項目27に記載の電子デバイス。
(項目29)
前記通話要求は、音声通話要求であり、前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は具体的に、
予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続すべきかどうかを決定する段階;及び
前記電子デバイスが前記予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続されない場合、前記通話要求に対応する前記対象画面が前記第2画面であると決定する段階
を含む、項目21から28のいずれか一項に記載の電子デバイス。
(項目30)
前記電子デバイスが前記予め設定されたオーディオ出力デバイスに接続される場合、前記電子デバイスは更に、
前記通話要求の前記プロンプト情報を表示することを省略する
ように構成されている、項目29に記載の電子デバイス。
(項目31)
前記通話要求は、ビデオ通話要求であり、前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は具体的に、
予め設定された画像入力デバイスに接続すべきかどうかを決定する段階;及び
前記電子デバイスが前記予め設定された画像入力デバイスに接続されない場合、前記通話要求に対応する前記対象画面が前記第1画面であると決定する段階
を含む、項目21から28のいずれか一項に記載の電子デバイス。
(項目32)
前記電子デバイスが前記予め設定された画像入力デバイスに接続される場合、前記電子デバイスは更に、
前記通話要求の前記プロンプト情報を表示することを省略する
ように構成されている、項目31に記載の電子デバイス。
(項目33)
第2カメラが前記第2本体上に配置されており、前記通話要求は、ビデオ通話要求であり;及び
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は具体的に、
前記第1カメラのハードウェアパラメータ及び前記第2カメラのハードウェアパラメータに基づき、前記通話要求に対応する前記対象画面を決定する段階
を含む
項目20から32のいずれか一項に記載の電子デバイス。
(項目34)
第2イヤピースが前記第1本体上に配置されており、前記通話要求は、音声通話要求であり;及び
前記電子デバイスが前記通話要求に対応する対象画面を前記決定する段階は具体的に、
前記第1イヤピースのハードウェアパラメータ及び前記第2イヤピースのハードウェアパラメータに基づき、前記通話要求に対応する前記対象画面を決定する段階
を含む
項目20から32のいずれか一項に記載の電子デバイス。
(項目35)
コンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータ可読記憶媒体は、命令を記憶し、前記命令が電子デバイス上で実行されるとき、前記電子デバイスは、項目1から19のいずれか一項に記載の着信プロンプト方法を実行することができる、コンピュータ可読記憶媒体。
(項目36)
命令を含むコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータプログラム製品が電子デバイス上で実行されるとき、前記電子デバイスは、項目1から19のいずれか一項に記載の着信プロンプト方法を実行することができる、コンピュータプログラム製品。