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特許7532692情報処理システム、プログラム、情報処理方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】情報処理システム、プログラム、情報処理方法
(51)【国際特許分類】
   A63F 13/53 20140101AFI20240805BHJP
   A63F 13/533 20140101ALI20240805BHJP
   A63F 13/79 20140101ALI20240805BHJP
   A63F 13/428 20140101ALI20240805BHJP
【FI】
A63F13/53
A63F13/533
A63F13/79
A63F13/428
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2024039727
(22)【出願日】2024-03-14
【審査請求日】2024-03-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512294021
【氏名又は名称】株式会社アカツキ
(74)【代理人】
【識別番号】110002790
【氏名又は名称】One ip弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】廣瀬 優太郎
【審査官】鈴木 崇雅
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-087239(JP,A)
【文献】特開2014-161527(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 13/00-98
A63F 9/24
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲームで利用される複数のゲーム媒体に関する情報を記憶する記憶部と、
前記ゲーム媒体のリストを出力するための設定条件の指定を受け付け、ユーザによる所定動作に対応付けて前記設定条件を登録する条件登録部と、
ユーザ端末を介して前記ユーザによる前記所定動作を検知した際に前記設定条件を読み出し、前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力するリスト出力部と、を備え
前記所定動作は、基本の入力操作とは異なるジェスチャー動作である情報処理システム。
【請求項2】
前記条件登録部は、複数の前記設定条件の指定を受け付け、
前記リスト出力部は、前記所定動作の回数又は継続時間に応じて、複数の前記設定条件のうちから前記ユーザが実行した所定動作に対応する一の前記設定条件を特定し、特定した一の前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記条件登録部は、複数の前記設定条件の指定と、前記設定条件ごとの所定動作の指定とを受け付け、
前記リスト出力部は、前記所定動作の種類に応じて、複数の前記設定条件のうちから前記ユーザが実行した所定動作に対応する一の前記設定条件を特定し、特定した一の前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記リスト出力部は、既定の設定に基づく前記ゲーム媒体の初期設定リストを出力し、該初期設定リストが表示された状態でボタンナビゲーションを介することなく前記ユーザによる前記所定動作を検知した際に、前記ユーザにより指定された前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力する請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記設定条件が、前記ゲーム媒体に関するソート条件であり、
前記リスト出力部は、前記所定動作を検知した際に、複数の前記ゲーム媒体を前記ユーザにより指定された前記ソート条件に基づいて並び替えることで生成した前記リストを出力する、請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記設定条件が、前記ゲーム媒体に関する絞り込み条件であり、
前記リスト出力部は、前記所定動作を検知した際に、複数の前記ゲーム媒体から前記ユーザにより指定された前記絞り込み条件を満たすゲーム媒体を抽出し、抽出された前記ゲーム媒体で構成された前記リストを出力する、請求項1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
【請求項7】
ゲームで利用される複数のゲーム媒体に関する情報を記憶することと、
前記ゲーム媒体のリストを出力するための設定条件の指定を受け付け、ユーザによる所定動作に対応付けて前記設定条件を登録することと、
ユーザ端末を介して前記ユーザによる前記所定動作を検知した際に前記設定条件を読み出し、前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力することと、をコンピュータに実行させるためのプログラムであり、
前記所定動作は、基本の入力操作とは異なるジェスチャー動作である、プログラム
【請求項8】
ゲームで利用される複数のゲーム媒体に関する情報を記憶することと、
前記ゲーム媒体のリストを出力するための設定条件の指定を受け付け、ユーザによる所定動作に対応付けて前記設定条件を登録することと、
ユーザ端末を介して前記ユーザによる前記所定動作を検知した際に前記設定条件を読み出し、前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力することと、をコンピュータが実行し、
前記所定動作は、基本の入力操作とは異なるジェスチャー動作である、情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム、プログラム、情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン等で提供されるゲームにおいて、複数のキャラクタ、アイテムなどのゲーム媒体の中から、ゲームに使用するゲーム媒体をプレイヤが選択操作する際に、ゲーム媒体の数が多くなると、ゲーム媒体の一覧の中から所望のゲーム媒体を探す作業が煩雑になる。そこで、効率よくゲーム媒体を探すことができる仕組みがあると便利である。例えば、特許文献1には、複数のキャラクタの中からパーティ編成を行う際に、ソート項目をプレイヤが設定できるようにしたゲームシステムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2017-12721号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ただし、特許文献1で開示されているようなゲームシステムでは、プレイヤが毎回ソート項目を設定しなければならず、利便性が高くなかった。また、ゲームのリリースから時が経過すると、ゲーム媒体を分類するための項目自体の数も増加する場合があり、ソート項目を設定する作業も煩雑になる。そのため、ゲーム媒体を検索(絞り込み)及び/又はソートする際の利便性をさらに向上させることが求められている。
【0005】
本開示における例示的な実施形態の目的は、ゲーム媒体の探索作業に関するユーザビリティを向上させることができる情報処理システム、プログラム、及び、情報処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係わる情報処理システムは、
ゲームで利用される複数のゲーム媒体に関する情報を記憶する記憶部と、
前記ゲーム媒体のリストを出力するための設定条件の指定を受け付け、ユーザによる所定動作に対応付けて前記設定条件を登録する条件登録部と、
ユーザ端末を介して前記ユーザによる前記所定動作を検知した際に前記設定条件を読み出し、前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力するリスト出力部と、を備える。
【0007】
情報処理システムが上記の特徴を有することで、ゲーム媒体の探索作業に関するユーザビリティを向上させることができる。
【0008】
本開示の一態様に係わるプログラムは、
ゲームで利用される複数のゲーム媒体に関する情報を記憶することと、
前記ゲーム媒体のリストを出力するための設定条件の指定を受け付け、ユーザによる所定動作に対応付けて前記設定条件を登録することと、
ユーザ端末を介して前記ユーザによる前記所定動作を検知した際に前記設定条件を読み出し、前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力することと、をコンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0009】
プログラムが上記の特徴を有することで、ゲーム媒体の探索作業に関するユーザビリティを向上させることができる。
【0010】
本開示の一様態に係わる情報処理方法は、
ゲームで利用される複数のゲーム媒体に関する情報を記憶することと、
前記ゲーム媒体のリストを出力するための設定条件の指定を受け付け、ユーザによる所定動作に対応付けて前記設定条件を登録することと、
ユーザ端末を介して前記ユーザによる前記所定動作を検知した際に前記設定条件を読み出し、前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力することと、をコンピュータが実行する。
【0011】
情報処理方法が上記の特徴を有することで、ゲーム媒体の探索作業に関するユーザビリティを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1は、本開示の一実施形態に係わる情報処理システムの構成例を示す概略図である。
図2図2は、図1に示すサーバの機能上の構成例を示すブロック図である。
図3図3は、図1に示すプレイヤ端末の機能上の構成例を示すブロック図である。
図4図4は、条件登録画面の一例を示す模式図である。
図5図5は、登録された設定条件の一例を示す図である。
図6図6は、登録された設定条件の一例を示す図である。
図7図7は、設定条件(ソート条件)の読み出し操作を説明するための図である。
図8図8は、設定条件(ソート条件)の読み出し操作を説明するための図である。
図9図9は、設定条件(絞り込み条件)の読み出し操作を説明するための図である。
図10図10は、設定条件(絞り込み条件)の読み出し操作を説明するための図である。
図11図11は、設定条件の登録処理の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、設定条件によるリスト出力処理の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の一実施形態に係わる情報処理システム10を、図面を参照しつつ説明する。添付の各図面において、同一または類似の要素には同一または類似の参照符号及び名称が付され、実施形態の説明において同一または類似の要素に関する重複する説明は省略することがある。なお、各図面に示す内容は、あくまでも、本実施形態を説明するための例示であり、本実施形態を説明し易いように概略的に示す例示にすぎない。各図面の内容は、技術的に問題が生じない範囲内で改変したり、変更したりしてもよい。
【0014】
<システムの概要>
本実施形態に係わる情報処理システム10は、インターネット網などのネットワークNを介してゲームに関する各種サービスを、プレイヤ3(ユーザ)に提供するためのシステムである。
【0015】
図1に示すように、情報処理システム10は、少なくとも1つのサーバ20、及び、少なくとも1つのプレイヤ端末30、を主要構成として備える。これら主要構成は、ネットワークNを介して互いにアクセス可能に接続される。この情報処理システム10では、事業者1に配備されているサーバ20が、画像、動画、音声等によって構成されるゲームに関する情報処理を、プレイヤ3が保有するプレイヤ端末30に実行させることによって、プレイヤ端末30にゲームを提供する。
【0016】
情報処理システム10において提供するゲームは、少なくとも1つのゲーム媒体を使用して実行するゲームであればよく、提供されるゲームのカテゴリは特に限定されない。たとえば、情報処理システム10において提供するゲームのカテゴリは、対戦ゲーム、パズルゲーム、アクションゲーム、野球ゲーム、サッカーゲーム、その他スポーツゲーム、クイズゲーム、ピンボールゲーム、カードゲーム、リズムゲーム、RPG(ロールプレイングゲーム)、位置情報ゲーム、ボードゲーム、アドベンチャーゲーム、カジノゲーム、シミュレーションゲーム、ストラテジーゲーム、もしくは、レーシングゲーム等であってもよい。
【0017】
ここで、「ゲーム媒体」とは、プレイヤ3がゲーム内で使用する電子データの総称である。たとえば、カード、キャラクタ、アバター、武器、防具、その他のアイテム、及び、ゲーム内通貨などの消費媒体などが、ゲーム媒体に該当する。以下の説明では、説明を簡潔なものとするために、プレイヤ3が所定数のキャラクタを選択して編成したデッキを用いて実行するゲームを例示する。
【0018】
なお、情報処理システム10で提供するゲームには、例えば、所謂「インゲーム」と呼ばれる実際のゲームプレイに関する部分であって、キャラクタ、アイテムなどのゲーム媒体を操作してゲームを進行させるための「ゲーム進行パート」だけでなく、所謂「アウトゲーム」と呼ばれる、ゲーム内のキャラクタ及び/又はアイテム等のゲーム媒体をプレイヤに抽選で付与する所謂「ガチャ」などの「抽選パート」、ゲーム内で使用するキャラクタ等のゲーム媒体を選択する「準備処理(編成)パート」、キャラクタ及び/又はアイテム等を強化する「強化パート」等を含んでいてもよい。
【0019】
インゲーム及びアウトゲームで展開されるゲームシーンの中には、ゲーム媒体を選択したりゲーム媒体に関する情報を閲覧したりするために、複数のゲーム媒体のうちから所望のゲーム媒体を探索する作業を要する場合がある。このようなゲーム媒体の探索作業では、ゲーム媒体の数が多くなるほど作業に要する時間が長くなり、複雑化する傾向がある。ゲーム媒体については、ゲームシステムのアップデートに伴って順次に新たなゲーム媒体が追加されることもあれば、同じ名称(キャラクタ名、アイテム名)が付されていたとしても、属性、パラメータなどの特性が異なる複数のゲーム媒体が並存することもある。また、ゲーム媒体を分類するための属性、パラメータなどの項目が複数存在すること場合もあるし、新たな属性項目等が追加される場合もある。このようなケースではゲーム媒体の探索がより煩雑な作業となる。
【0020】
本実施形態の情報処理システム10は、ユーザが自ら設定したソート及び/又は絞り込みのための条件を、ユーザの所定動作に対応付けて保存する機能(条件登録部221)と、ユーザによる所定動作を検知して所定動作に対応付けられた設定条件に基づくゲーム媒体リストを出力する機能(リスト出力部222)と、を備える。情報処理システム10が備えるこのような機能によりゲーム媒体の探索作業に関するユーザビリティを向上させることができる。以下、情報処理システム10の各部の具体的な構成について、詳述する。
【0021】
<サーバ装置の構成>
サーバ20は、ゲームサービスを運営及び管理する際に利用する情報処理装置であって、前述のとおり、ゲームサービスを提供する事業者1に配備されている。情報処理装置としてのサーバ20は、たとえば、ワークステーションもしくはパーソナルコンピュータのような汎用コンピュータであってもよく、クラウド・コンピューティング技術により論理的に構築されていてもよい。
【0022】
サーバ20は、図2に示すように、各種データ及びアプリケーションプログラムを記憶する記憶部21と、サーバ20全体の制御を行う制御部22と、ネットワークNを介してプレイヤ端末30との間でデータを送受信するサーバ通信部23と、を有する。
【0023】
<記憶部(サーバ)>
記憶部21は、各種制御処理又は制御部22内の各機能を実行するためのプログラム、及び、ゲームサービスの提供に用いられる各種情報を記憶するサーバ20の記憶領域であり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、その他のストレージ等の1つあるいはそれらの任意の組み合わせによって構成される。また、記憶部21は、サーバ20が通信を行った際に、サーバ20の通信内容を一時的に記憶する機能を有していてもよい。
【0024】
サーバ20の記憶部21は、記憶する情報の種類に応じて区画された複数の領域を有していてもよい。例えば、記憶部21は、ゲーム情報記憶部211、及び、プレイヤ情報記憶部212を備えていてもよい。
【0025】
ゲーム情報記憶部211は、ゲームに関する基本的な情報を記憶し、格納している。ゲーム情報記憶部211に格納されるゲームに関する基本的な情報は、ゲームの種類に応じて適宜構成され、特に限定されない。たとえば、ゲーム情報記憶部211には、ゲーム単位ごとの設定情報、ゲーム媒体の設定情報、背景画像などのゲーム空間に関連する情報、イベント情報などの情報が格納されていてもよい。なお、「ゲーム単位」とは、ゲームの一つのまとまりを意味し、「ゲーム単位」は、クエスト、イベント、ミッション、コース、ストーリー、シナリオ、チャプター、ダンジョン、ステージ、戦闘、及び、対戦などの用語で換言することができる。複数のステージが設定されたゲームの場合、ゲーム単位ごとの設定情報は、各ゲーム単位を識別するための識別子であるステージIDと、該ステージIDに紐づけられた、ステージ名、敵キャラクタ情報、消費スタミナ情報、及び、背景画像などの仮想空間に関連する情報などを含んでいてもよい。
【0026】
ゲーム情報記憶部211に格納されるゲーム媒体の設定情報は、プレイヤ3と関連付けられていないゲーム媒体の初期設定に関する情報である。ゲーム情報記憶部211には、ゲーム媒体の設定情報として、キャラクタに関する設定情報、武器及び防具などのアイテムに関する設定情報、ゲーム内通貨などのゲーム内でプレイヤ3により消費される消費媒体に関する設定情報、などが記憶されていてもよい。このようなゲーム媒体の設定情報には、各ゲーム媒体を一意に特定するための識別子としてID(以下、ゲーム媒体IDと称する)が付与されていてもよく、ゲーム媒体IDに紐づけて各ゲーム媒体の属性情報及びパラメータ情報などの諸々の設定情報が、ゲーム情報記憶部211に記憶されていてもよい。
【0027】
例えば、キャラクタに関する設定情報には、プレイヤ3が取得可能でプレイヤ3による操作対象となるキャラクタ、ゲーム内でプレイヤ3の仲間となるキャラクタ、プレイヤ3と対戦する敵キャラクタなどの情報が含まれていてもよい。各キャラクタの情報には、キャラクタIDと紐づけられた、キャラクタ名、画像データ、パラメータ情報、分類情報、キャラクタが習得可能なスキル、入手方法、入手確率、キャラクタの特徴を説明するテキストデータ、他のキャラクタとの関係性を示す情報(例、同一デッキ内に編成されると何らかの相乗効果が生まれるなどの相性のよい他キャラクタを示す情報)などの情報が含まれていてもよい。キャラクタのパラメータ情報は、例えば、数値化された変数で表されるキャラクタの特性であって、ゲーム情報記憶部211におけるパラメータ情報には、攻撃力、防御力、体力、攻撃の命中率、スキルの発動率、クリティカルの発生率、及び、回避成功率などの各パラメータの初期値及び/又は最大値が含まれていてもよい。また、キャラクタの分類情報は、レアリティ、属性、タイプのように段階的又は並列的に区分けされたキャラクタの性質を示す情報である。各キャラクタは、分類情報として複数の属性を有していてもよい(例えば、各キャラクタが、火属性、水属性又は風属性というように分類される第1属性、善と悪とで分類される第2属性、パワー系、防御系、スピード系又は回復系というように分類される第3属性を有していてもよい)。アイテムに関する設定情報についても、上記のキャラクタに関する設定情報と同様に構成されていてもよい。
【0028】
プレイヤ情報記憶部212は、ゲームサービスを利用する各プレイヤ3に関連付けられた情報を記憶する。例えば、プレイヤ情報記憶部212には、プレイヤID(各プレイヤ3を特定するための識別子)と、プレイヤIDと紐づけられた、アカウント情報、プレイ履歴情報、所有ゲーム媒体の情報、デッキ情報、及び、フレンド関連情報などが含まれていてもよい。
【0029】
アカウント情報は、例えば、プレイヤ名、ゲームサービスへの登録日、プレイヤランク(プレイヤレベル)、及び、その他、プレイヤ3の操作によって登録された各種設定情報などを含んでいてもよい。プレイ履歴情報は、例えば、ログイン日時、ログイン回数、総プレイ時間、ゲーム単位ごとの実行回数、各ゲーム単位をクリアした際のデータ、キャラクタ及び/又はアイテムなどのゲーム媒体の獲得履歴、ポイント及び/又はゲーム内通貨などの消費媒体(有償及び/又は無償の消費媒体)の所持量、課金額、課金回数、及び、抽選の実行回数などのデータを含んでいてもよい。
【0030】
所有ゲーム媒体の情報は、各プレイヤ3が所有するゲーム媒体に関する情報である。例えば、所有ゲーム媒体の情報は、一のプレイヤ3が所有する各キャラクタを一意に特定できるように、プレイヤIDとキャラクタIDとを関連付けて構成される識別情報により管理されていてもよい。このような識別情報と対応付けて、各所有ゲーム媒体のパラメータ情報(例;攻撃力、防御力、体力、スピード等の各種のパラメータの現在値/最大値などの数値化されたキャラクタの特性)、分類情報(例;レアリティ、タイプ、属性等の段階的又は並列的に区分けされたキャラクタの性質を示す情報)、レベル及び/又は合成回数などの強化履歴を示す情報、取得履歴、使用状況(例;使用回数、選択確率のような使用度合いを示す情報、お気に入り登録の有無を示す情報など)、及び、使用可能なスキルに関する情報などが含まれていてもよい。各プレイヤ3が所有するアイテムに関しても、上記の所有キャラクタの情報と同様の情報が、プレイヤIDと対応付けられて、プレイヤ情報記憶部212に格納されていてもよい。
【0031】
デッキ情報は、各プレイヤ3が編成したデッキに関する情報であって、デッキを一意に特定するためのデッキID、デッキを構成するゲーム媒体を特定する情報、デッキの作成日時、及び、デッキの使用履歴などが含まれていてもよい。例えば、一のプレイヤ3が自身の所有キャラクタのうちから所定数のキャラクタを選択することで、デッキ情報が生成され、このデッキ情報がプレイヤIDと対応付けられてプレイヤ情報記憶部212に保存されてもよい。また、一のプレイヤ3が、自身の所有キャラクタのうちの少なくとも1つのキャラクタを選択するとともに、他のプレイヤ3が所有する少なくとも1つのサポートキャラを選択することで、デッキ情報が生成されてもよい。この場合、デッキ情報には、デッキを構成する所有キャラクタの情報のみならず、選択された他のプレイヤ3とそのサポートキャラとを特定する情報が含まれていてもよい。なお、デッキを構成するキャラクタ数は、特に限定されず、デッキに含まれる複数のキャラクタのうちの1つがリーダーとして設定されてもよい。各プレイヤ3が保存できるデッキの数も、特に限定されず、複数のデッキを保存できる場合は、複数のデッキのうちの1つのデッキがメインデッキとして設定されてもよい。
【0032】
フレンド関連情報には、プレイヤIDと対応付けて、登録済みのフレンドに関する情報、自身が実行した未成立状態のフレンド申請に関する情報、及び、他のプレイヤ3から受け取った未承認状態のフレンド申請に関する情報などが含まれていてもよい。登録済みのフレンドに関する情報には、例えば、フレンド登録されている他のプレイヤ3のIDが含まれていてもよく、フレンドのIDからフレンドのログイン状況、フレンドのプレイヤレベルなどのゲーム進捗状況、及び、フレンドが所有するゲーム媒体の情報(フレンドごとに設定されているサポートゲーム媒体の情報を含む)などが読み出し可能であってもよい。
【0033】
<制御部(サーバ)>
制御部22は、各部間のデータの受け渡しを行うとともに、サーバ20全体の制御を行う構成要素である。制御部22は、ゲームサービスの提供に必要な各種情報処理を実行する機能を有しており、制御部22の該機能は、CPU(Central Processing Unit)、及び/又は、GPU(Graphics Processing Unit)などの演算処理装置が所定のストレージに格納されたデータ及びプログラムを読み出し、メモリの作業領域で各種プログラムを実行することによって実現される。
【0034】
制御部22は、実行する情報処理の種類に応じた複数の機能部を有する。例えば、制御部22は、機能部として、ゲーム処理部220と、条件登録部221と、リスト出力部222と、操作情報受信部223と、を備えていてもよい。
【0035】
ゲーム処理部220は、ゲームプログラムに従ってゲーム(インゲーム)を進行させる処理を実行する機能を有する。ゲーム処理部220が進行するゲームでは、例えば、一のプレイヤ3が自身の所有ゲーム媒体のうちから選択した少なくとも1つのゲーム媒体を使用し、ゲーム処理部220が一のプレイヤ3による操作情報に基づいてゲームを進行させる。ゲーム処理部220が進行するゲームには、一のプレイヤ3のみによるシングルプレイによるゲームだけでなく、一のプレイヤ3が他のプレイヤ3(フレンドであってもよいし、フレンド登録されていない他のプレイヤ3であってもよい)と協力して実行するマルチプレイによるゲーム、及び/又は、一のプレイヤ3が他のプレイヤ3と対戦するゲームが含まれてもよい。
【0036】
条件登録部221は、ゲーム媒体のリストを出力するための設定条件の指定を受け付け、プレイヤ3(ユーザ)による所定動作に対応付けて指定された設定条件を登録する処理を実行する。条件登録部221が実行する情報処理により登録される設定条件は、プレイヤ3ごとにカスタマイズされて詳細に設定される、ゲーム媒体を並び替え(ソート)及び/又は絞り込む(検索又はフィルタリング)ための条件である。条件登録部221及び後述のリスト出力部222の機能は、ゲーム媒体リストの並び替えのみを目的として利用されてもよいし、ゲーム媒体リストの絞り込みのみを目的として利用されてもよいし、並び替え及び絞り込みの両方に適用されてもよい。
【0037】
本実施形態では、ゲーム媒体の並び替え及び/又は絞り込みに際して、ゲームサービスを提供する事業者1により全ユーザに対して予め一律に設定される既定の条件を「初期設定条件」と称し、ユーザごとにカスタマイズされた設定条件を「カスタマイズ条件」と称することとする。初期設定条件は、特に限定されず、例えば、プレイヤ3による入手順にゲーム媒体を並べる条件であってもよく、ゲーム媒体に付されている番号順のようにゲームシステムへの登録順にゲーム媒体を並べる条件であってもよく、ゲーム媒体に付されている名称(キャラクタ名、アイテム名等)の50音順又はアルファベット順にゲーム媒体を並べる条件であってもよい。
【0038】
ここで、ゲーム媒体リストとは、ゲームサービスでプレイヤ3が利用可能なゲーム媒体を列挙した一覧表である。条件登録部221及び後述のリスト出力部222の機能により提供されるゲーム媒体リストは、一のプレイヤ3が所有している所有ゲーム媒体のみを対象としたリストであってもよいし、所有ゲーム媒体に一のプレイヤ3がまだ保有していないゲーム媒体を加えた集合を対象としたリストであってもよいし、一のプレイヤ3が所有しているか否かに拘わらず全ゲーム媒体を対象としたリストであってもよい。以下の説明において、初期設定条件に基づいて出力されたゲーム媒体リストを「初期設定リスト」と称し、カスタマイズ条件に基づいて出力されたゲーム媒体リストを「カスタマイズリスト」と称する場合がある。
【0039】
ゲーム媒体リストが利用されるゲームシーンは特に限定されない。例えば、ゲーム媒体リストは、インゲームを実行する前の準備処理において利用されてもよい。この場合、編成パートに関わる処理を実行するサーバ20の準備処理部が、ゲーム媒体リストを含むゲーム媒体選択画面を生成し、プレイヤ端末30において表示させる。プレイヤ3は、表示されたゲーム媒体選択画面中のゲーム媒体リストを介してデッキに組み込むゲーム媒体を選択し、サーバ20の準備処理部がこのプレイヤ3によるゲーム媒体の選択入力を受け付けて、デッキ情報を生成する。上記のように準備処理で利用されるゲーム媒体リストは、所有ゲーム媒体のみを対象としてもよいし、所有ゲーム媒体に加えてフレンドのゲーム媒体のようにプレイヤ3自身が保有していないゲーム媒体を含む集合を対象としてもよい。
【0040】
また、ゲーム媒体リストは、インゲームの実行過程で利用されてもよい。例えば、サーバ20のゲーム処理部220は、プレイヤ3からゲームで使用するゲーム媒体の選択又は変更の要求を受け付けるための入力ボタンを含むゲーム実行画面を生成してもよい。そして、当該ゲーム実行画面を介してゲーム媒体の選択又は変更の要求を受け付けた場合に、ゲーム処理部220は、ゲーム媒体リストを含むゲーム媒体選択画面をプレイヤ端末30に表示させてもよい。
【0041】
上記の他にも、ゲーム媒体リストは、ゲーム媒体の抽選(所謂ガチャ)を実行する際、又は、その他ゲームの進行に応じてプレイヤ3にゲーム媒体が付与される際など、まだプレイヤに付与されていないゲーム媒体をプレイヤ3に提示する場面において、利用されてもよい。例えば、キャラクタXが抽選対象となっているガチャイベントにおいて、プレイヤ3は、新しいキャラクタXが、自分が保有している他のキャラクタと比較した場合に各パラメータが上位に来るのか否かを確認したい場合がある。このような場面において、サーバ20は、ガチャイベントの広告画面又は抽選の実行要求を受け付ける抽選要求画面中などにおいて、イベント対象のキャラクタXを「手持ちキャラと比較する」ことを要求する入力ボタンを提示してもよい。このような画面を介してプレイヤ3による比較要求を受け付けた場合、サーバ20は、対象のキャラクタXとプレイヤ3の所有キャラクタとを含むゲーム媒体リストを提示する画面を生成してもよい。
【0042】
図7図10は、上記のようなゲーム媒体リストの利用場面において表示されるユーザインターフェース(以降、リスト表示画面5と称する)を模擬的に例示した図である。リスト表示画面5には、ゲーム媒体リストLが表示されるとともに、カスタマイズ条件を受け付ける工程に移行するためのボタンB1が設けられていてもよい。条件登録部221は、ボタンB1を介してプレイヤ3によるカスタマイズ条件の設定要求を受け付け、図4で例示するような詳細設定画面55をプレイヤ端末30に表示させる処理を実行してもよい。プレイヤ3により指定されるカスタマイズ条件の受け付けは、上記のように、リスト表示画面5から遷移して表示されるモーダルウィンドウとしての詳細設定画面55を介して実行されてもよい。カスタマイズ条件を受け付けるための詳細設定画面55は、アウトゲームのユーザインターフェースにおいて、リスト表示画面5を経由することなく表示可能であってもよい。
【0043】
カスタマイズ条件(設定条件)の指定を受け付ける処理において、条件登録部221は、一のカスタマイズ条件につき少なくとも1つの設定項目の指定を受け付ける。設定項目は、例えば、各ゲーム媒体に付されているパラメータ情報(攻撃力、防御力、体力、スピード等の各種の数値化されたパラメータ)、分類情報(レアリティ、タイプ、属性等の段階的又は並列的な区分)、強化履歴情報(レベル、合成回数など)、及び、使用状況情報(使用回数、選択確率、お気に入り登録情報など)などのデータ項目のうちから選択される。「設定項目の指定」とは、データ項目と、データ項目に対する条件内容と、を指定することを意味する。
【0044】
例えば、並び替えのためのカスタマイズ条件(以下、ソート条件と称する場合がある)を設定する際には、プレイヤ3が、データ項目のうちから「攻撃力」を選択し、攻撃力についての条件内容として、「攻撃力の初期値の高い順(降順)」、「攻撃力の初期値の低い順(昇順)」、「攻撃力の現在値の高い順」、「攻撃力の現在値の低い順」、「攻撃力の最大値の高い順」、「攻撃力の最大値の低い順」などのような2つ~6つの選択肢の中から条件内容を選択することで、1つの設定項目の指定が完了する。絞り込み(検索又はフィルタリング)のためのカスタマイズ条件の設定する際においても、上記と同様に、プレイヤ3がデータ項目と当該データ項目に対する条件内容とを指定することで、1つの設定項目の指定が完了する。絞り込みのためのカスタマイズ条件(以下絞り込み条件と称する場合がある)の設定において、攻撃力等のパラメータ及びレベルなどの数値化された変数で表されるデータ項目(数値範囲で特定可能なデータ項目)を設定項目として選択する場合には、当該データ項目に対する条件内容は、「(攻撃力)300以上」のようにプレイヤ3に数値範囲を入力させることで設定されてもよい。
【0045】
条件登録部221は、設定項目の指定を受け付ける際に、設定項目の候補となるデータ項目及び/又は条件内容を詳細設定画面55に提示してもよい。例えば、図4に例示するように、プルダウンにより設定項目に指定可能な候補データ項目を表示してもよい。設定項目の候補の表示方法は、図4に示す例に限定されず、ラジオボタン又はチェックボックスの表示形式で設定項目に指定可能な候補を提示してもよい。また、テキストボックスを利用して、プレイヤ3に自由に設定項目を入力させてもよい。
【0046】
ゲーム媒体リストの利便性を高める(すなわち、ユーザが所望するゲーム媒体を探索しやすくする)観点では、一のカスタマイズ条件において複数の設定項目の指定が可能であることが好ましく、指定可能な設定項目の数は特に限定されない。ソート条件を設定する場合には、設定項目の並び順に応じて設定項目の優先度が決定されてもよい。例えば、第1項目として「レアリティの高い順」を指定し、第2項目として「覚醒あり」を指定し、第3項目として「HPの高い順」を指定したソート条件の場合(図4で例示する第3条件)、第1項目が最も優先され、レアリティの高いゲーム媒体がリスト中の上位に配置される。同じ水準のレアリティを有するゲーム媒体については、優先度が2番目の第2項目に従って、これらのゲーム媒体のうち「覚醒あり」の性質を有するゲーム媒体が「覚醒なし」の性質を有するゲーム媒体よりもリスト中の上位に配置される。レアリティ及び覚醒に関する性質が同じ水準のゲーム媒体については、優先度が3番目の第3項目に従って、これらのゲーム媒体がリスト中でHPの高い順に並べられる。ソート条件における設定項目の優先度は、上記のように設定項目の並び順によって自動的に決定されてもよいし、プレイヤ3により指定可能であってもよい。
【0047】
絞り込み条件の設定において複数の設定項目が指定された場合には、これら複数の設定項目が「AND」の演算子により組み合わされてもよい。もしくは、「AND」、「OR」、「NOT」などの設定項目間を組み合わせるための演算子を、プレイヤ3による選択に基づいて設定可能としてもよい。
【0048】
条件登録部221は、カスタマイズ条件の指定を受け付ける際に、設定対象のカスタマイズ条件の種別をプレイヤ3に選択させてもよい。すなわち、プレイヤ3が、カスタマイズ条件を指定する前に、これから設定する条件が並び替えのためのソート条件であるか、もしくは、検索又はフィルタリングのための絞り込み条件であるか、を選択してもよい。条件登録部221は、プレイヤ3によるカスタマイズ条件の種別の選択に応じて、詳細設定画面55において提示する設定項目の候補を切り替える処理を実行してもよい。
【0049】
また、条件登録部221の機能により設定するカスタマイズ条件は、絞り込みのための設定項目と並び替えのための設定項目とが組み合わされた条件であってもよい。例えば、プレイヤ3が、絞り込みのための設定項目である「レアリティSランク以上」と、並び替えのための設定項目である「攻撃力の高い順」とを指定してカスタマイズ条件を設定したものとする。この場合、当該カスタマイズ条件に基づくリストでは、Sランク以上のレアリティを有するゲーム媒体が抽出され、抽出されたゲーム媒体が攻撃力の高い順に並べられる。このように絞り込み及び並び替えの両方を実行するためのカスタマイズ条件を設定する場合には、条件登録部221は、指定される設定項目の種別(設定項目が絞り込みのための項目であるか、もしくは、並び替えのための項目であるか)をプレイヤ3に選択させてもよい。
【0050】
上記のようにカスタマイズ条件が指定された後、条件登録部221は、指定されたカスタマイズ条件をプレイヤ3による所定動作に対応付けて登録する。ここで「所定動作」とは、カスタマイズ条件を読み出すための動作である(以降、読み出し動作と称する)。この読み出し動作は、プレイヤ端末30を利用して検知可能なプレイヤ3の動作であればよく、必ずしも限定されない。例えば、読み出し動作は、プレイヤ端末30のタッチパネルへの接触により入力される動作であってもよく、プレイヤ端末30を振る、タッチパネルへの接触を伴わない非接触型ジェスチャー(例;手のひらをかざす、指先を所定方向に向けるなど)などのようにカメラ及び/又はセンサを利用して検知される動作であってもよい。カスタマイズ条件に対応付ける読み出し動作は、上記のような動作のなかでも、ユーザインターフェースに表示するボタン又はアイコンなどのボタンナビゲーションを使用しない動作であることが好ましい。また、読み出し動作は、基本の入力操作とは異なるジェスチャー動作であることが好ましい。基本の入力操作としては、プレイヤ3が特定のゲーム媒体等を選択するための入力操作(例;シングルタップなど)、ゲーム媒体リストを閲覧する際の操作(例;上下方向へのスクロール操作、スクロールバーに対する操作など)が挙げられる。このような基本の入力操作とは異なるジェスチャー動作としては、例えば、長押し、画面の所定方向(左右方向、斜め方向など)に向けてのフリック、2本以上の指先をタップするようなマルチフィンガーアクション、非接触ジェスチャー動作などが挙げられる。
【0051】
カスタマイズ条件に対応付ける読み出し動作は、事業者1により予め設定されていてもよい。この場合、ソート条件には「右から左へのフリック」、絞り込み条件には「左から右へのフリック」、並び替えと絞り込みとを両方実行する条件には「ダブルフィンガータップ」を対応付けるというように、カスタマイズ条件の種別に応じて読み出し動作が決められていてもよい。若しくは、条件登録部221は、カスタマイズ条件の指定を受け付ける際に、カスタマイズ条件への対応付けが可能な読み出し動作の候補をプレイヤ3に提示し、プレイヤ3にカスタマイズ条件に対応する読み出し動作を選択させてもよい。
【0052】
カスタマイズ条件の登録は、詳細設定画面55に表示する登録ボタンを介してプレイヤ3による登録要求を受け付けることで実行されてもよい。また、リスト表示画面5中に登録ボタンを表示してもよく、当該登録ボタンを介して、現在のリスト表示画面5に表示されているゲーム媒体リストに対応するカスタマイズ条件の登録要求を受け付けてもよい。この場合、プレイヤ3は、自身が設定したカスタマイズ条件に基づくゲーム媒体リストを出力させて、当該ゲーム媒体リストを確認した後で、設定したカスタマイズ条件を登録するか否かを決定することができる。
【0053】
登録要求を受け付けたのち、条件登録部221は、カスタマイズ条件に関する情報を、当該カスタマイズ条件を指定したプレイヤ3の識別情報(プレイヤID)に紐づけて保存する処理を行う。なお、プレイヤ3が、保存するカスタマイズ条件について、任意の名前を付けることが可能であってもよい。例えば、条件登録部221は、登録要求を受けた際に、名前を入力するための画面を表示させ、プレイヤ3から任意の文字の入力を受け付けてもよい。保存するカスタマイズ条件に関する情報は、プレイヤIDに紐づけて、プレイヤ情報記憶部212などの所定の記憶部に記憶される。カスタマイズ条件に関する情報の構成は、特に限定されない。例えば、カスタマイズ条件に関する情報は、条件名(保存名)、登録日、カスタマイズ条件を構成する設定項目、各設定項目の種別(並び替えのための項目か絞り込みのための項目かを示す分類)、カスタマイズ条件に対応付けられた読み出し動作、及び、複数の条件に同じ読み出し動作が対応付けられた場合の読み出しの優先度などの情報を含んでいてもよい。なお、図5は、並び替えのためのカスタマイズ条件に関するデータリストを例示し、図6は、絞り込みのためのカスタマイズ条件に関するデータリストを例示しているが、カスタマイズ条件に関する情報は、図5及び図6の例に限定されない。
【0054】
条件登録部221は、一のプレイヤ3から複数のカスタマイズ条件の指定を受け付けてもよい。つまり、一のプレイヤ3が複数のカスタマイズ条件を保存可能であってもよい。複数のカスタマイズ条件を保存する場合、条件登録部221は、プレイヤ3から複数のカスタマイズ条件の指定を受け付けるとともに、カスタマイズ条件ごとに読み出し動作の指定を受け付けてもよい。つまり、各カスタマイズ条件には、それぞれ異なる読み出し動作が対応付けられてもよい。
【0055】
若しくは、複数のカスタマイズ条件に対して同種の読み出し動作を対応付けることが可能であってもよい。この場合には、同じ読み出し動作が対応付けられる複数のカスタマイズ条件に対して、読み出しのための優先度が設定されてもよい。優先度は、読み出し動作が検知された際に、読み出すカスタマイズ条件の順番を特定するための情報であり、読み出し動作の実行回数に対応する。例えば、図5及び図6に示す条件No.1~3の場合、始めにダブルフィンガータップが検知された際には優先度に応じて条件No.1によるリストが表示される。条件No.1によるリストが表示された状態で再度ダブルフィンガータップが検知された際には、2番目の優先度の条件No.2によるリストが表示される。さらに、条件No.2によるリストが表示された状態で3回目のダブルフィンガータップが検知された際には、表示画面中のゲーム媒体リストを条件No.3によるリストに切り替える。4回目のダブルフィンガータップが検知された際には、最初の優先度の条件No.1に戻って表示されるリストを切り替える。4つ以上のカスタマイズ条件で同じ読み出し動作が対応付けられた場合も、上記と同様に優先度により条件の読み出し順が決定される。
【0056】
ダブルフィンガータップのような読み出し動作が、所定の閾値よりも短い間隔で連続して検知された場合には、順送りでリストを切り替えることなく、読み出し動作の連続回数に対応する優先度のカスタマイズ条件が読み出されてもよい。例えば、2連続のダブルフィンガータップが検知された場合、条件No.1のリストが表示されている状態でなくとも、2番目の優先度の条件No.2によるリストを表示する。読み出しのための優先度は、カスタマイズ条件の登録順、又は、詳細設定画面55におけるカスタマイズ条件の並び順などで自動的に決定されてもよいし、プレイヤ3が任意に設定可能であってもよい。
【0057】
なお、同じ種類の動作であっても、動作継続時間、動作速度、動作強度等の実行回数以外の方法で、動作の区別が可能な場合もある。例えば、長押し、非接触でディスプレイ上方に手をかざすなどのジェスチャーを読み出し動作として設定する場合には、各カスタマイズ条件に対して、条件を読み出すための動作継続時間を、設定してもよい。このような同種動作を区別するための要件についても、優先度と同様に、登録順等に応じて自動的に決定されてもよいし、プレイヤ3が任意に設定可能であってもよい。
【0058】
保存可能なカスタマイズ条件の上限数は、全プレイヤ3に対して一律に設定されていてもよいし、プレイヤ3ごとのステータスに応じて制限されてもよい。後者の場合、保存上限数を、プレイヤ情報記憶部212などの記憶部にプレイヤIDに紐づけて記憶させておいてもよい。条件登録部221は、カスタマイズ条件の登録要求を受けた際に、当該プレイヤの保存上限数及び既保存数を所定の記憶部から読み出し、追加の保存が可能かを判定する。既保存数が保存上限数以上である場合は、保存できない旨のメッセージをプレイヤ端末30に送る。保存上限数は、プレイヤのレベル、ログイン回数、アイテム保持状況、又は、キャラクタ保持数など各種パラメータに基づいて設定してもよい。また、所定のアイテムを使用すること、若しくは保有することによって、保存上限数を増やす処理を行ってもよい。
【0059】
リスト出力部222は、プレイヤ端末30を介してプレイヤ3による読み出し動作を検知した際に、検知した動作に対応付けられたカスタマイズ条件を読み出し、当該カスタマイズ条件に応じたゲーム媒体リストを出力する処理を実行する。カスタマイズ条件の読み出し処理は、図7図10で例示するようなリスト表示画面5がプレイヤ端末30に表示されている状態でのみ実行可能であってもよい。例えば、準備処理パート、ゲーム進行パート、抽選パート、強化パートなどの所定のゲームシーンにおいてプレイヤ3からゲーム媒体リストの表示要求を受けた場合、リスト出力部222は、図7で例示するような、カスタマイズ条件が反映されていないリストL1を含むリスト表示画面5を生成し、プレイヤ端末30に表示させる。ゲーム媒体リストを含まないゲームシーンからの切り替え直後に展開されるリスト表示画面5に表示されるリストL1は、初期設定リストであってもよいし、前回のゲーム媒体リストの出力時に使用されていた条件(以降、直前履歴条件と称する)に応じたリストであってもよい。
【0060】
プレイヤ3は、リストL1が不便で、カスタマイズ条件による並び替え及び/又は絞り込みを実行したい場合に、所望のカスタマイズ条件に対応する読み出し動作を実行する。図7は、リスト表示画面5のボタンナビゲーションが配置されていない領域において、ダブルフィンガータップが実行された様子を例示している。このようにリスト表示画面5がプレイヤ端末30に表示されている状態でプレイヤ3による読み出し動作が検知された場合、リスト出力部222は、実行された読み出し動作に対応するカスタマイズ条件をプレイヤ情報記憶部212などの所定の記憶部から読み出す。そして、リスト出力部222は、読み出したカスタマイズ条件によるゲーム媒体リストの並び替え処理及び/又は絞り込み処理を実行し、当該カスタマイズ条件に応じたカスタマイズリストL2を生成する。
【0061】
この際、読み出したカスタマイズ条件がソート条件である場合、リスト出力部222は、元のリストL1に含まれるゲーム媒体を当該ソート条件に基づいて並び替えることでカスタマイズリストL2を生成する。読み出したカスタマイズ条件が絞り込み条件である場合、リスト出力部222は、元のリストL1に含まれるゲーム媒体のうちから当該絞り込み条件を満たすゲーム媒体を抽出し、抽出したゲーム媒体を並べたカスタマイズリストL2を生成する。読み出したカスタマイズ条件が絞り込みのための設定項目及び並び替えのための設定項目の両方を含む場合、リスト出力部222は、元のリストL1に含まれるゲーム媒体のうちから絞り込みの設定項目で指定された条件を満たすゲーム媒体を抽出し、さらに、並び替えの設定項目で指定された条件で抽出したゲーム媒体を並び替えることで、カスタマイズリストL2を生成する。
【0062】
カスタマイズリストL2の生成後、リスト出力部222は、リスト表示画面5におけるリストL1をカスタマイズリストL2に切り替え、図8に示すようなカスタマイズリストL2を含むリスト表示画面5をプレイヤ端末30に表示させる。この際、プレイヤ3に対してどのような条件でカスタマイズリストL2が出力されたかを示すポップアップウィンドウPUWを、リスト表示画面5中に提示してもよい。なお、図8は、並び替えのためのカスタマイズ条件に基づいて出力されたカスタマイズリストL2を表示するリスト表示画面5を例示するものであり、図10は、絞り込みのためのカスタマイズ条件に基づいて出力されたカスタマイズリストL2を表示するリスト表示画面5を例示するものである。
【0063】
上記で例示したように、リスト出力部222は、初期設定リスト等が表示された状態でボタンナビゲーションを介することなくプレイヤ3による読み出し動作が検知された際に、カスタマイズリストを出力する処理を実行してもよい。なお、読み出し動作として、通常のゲームシーンで利用されない動作をカスタマイズ条件に対応付けた場合(シングルタップ、スクロール操作、キャラクタを操作するための入力操作等を除き、例えば、マルチフィンガーアクション、非接触ジェスチャー、ジャイロセンサ及び/又は加速度センサなどのタッチパネル以外の機能で検知される動作など)、リスト表示画面5が表示されていない状態でカスタマイズ条件の読み出し処理が実行可能であってもよい。例えば、インゲーム実行中のゲーム進行画面が表示された状態で、キャラクタ操作などのゲーム進行のための入力操作とは異なる読み出し動作が検知された際に、リスト出力部222は、当該読み出し動作をトリガーとして、ゲーム進行画面からカスタマイズリストL2を含むリスト表示画面5に切り替える処理を実行してもよい。この場合、リスト出力部222は、プレイヤ3の全所有ゲーム媒体を母集団として、カスタマイズ条件に基づく並び替え処理及び/又は絞り込み処理を実行してもよい。
【0064】
実行主体のプレイヤ3が複数のカスタマイズ条件を保存している場合、リスト出力部222は、読み出し動作の種類、実行回数、又は、その他動作実行時に取得可能な情報(動作継続時間、動作速度、動作強度など)に応じて、プレイヤ3に実行された読み出し動作に対応する1つのカスタマイズ条件を特定してもよい。例えば、カスタマイズ条件ごとにそれぞれ異なる読み出し動作が設定されていれば、リスト出力部222は、検知された読み出し動作の種類に応じて1つのカスタマイズ条件を特定し、特定した条件によるカスタマイズリストを出力する。複数のカスタマイズ条件に同種の読み出し動作が設定されていれば、リスト出力部222は、当該読み出し動作の回数に応じて、出力するカスタマイズリストを順送りで切り替えてもよい。また、読み出し動作が連続して複数回実行された場合には、リスト出力部222は、その連続回数に応じた順番のカスタマイズリストを出力してもよい。例えば、1回目の読み出し動作で第1番目のカスタマイズ条件によるリストが出力され、その後、プレイヤ3が2回連続で読み出し動作を実行したとする。この場合、計3回の読み出し動作が実行されたこととなるため、リスト出力部222は、リスト表示画面5を第1番目の条件によるカスタマイズリストから、第3番目の条件によるカスタマイズリストに切り替える。
【0065】
プレイヤ3の読み出し動作により特定されたカスタマイズ条件で並び替え処理及び/又は絞り込み処理を実行する際には、リスト出力部222は、カスタマイズ条件と共に、プレイヤ3によりリスト表示画面5を介して入力されている情報も加味して、カスタマイズリストを生成してもよい。
【0066】
例えば、リスト表示画面5には、ゲーム媒体リストに対して並び替え処理を実行するか、もしくは、絞り込み処理を実行するかについて、プレイヤ3に選択させるための選択ボタンB2が提示されていてもよい。並び替えのためのカスタマイズ条件、及び、絞り込みのためのカスタマイズ条件に対して同じ種類の読み出し動作が設定されている場合、この選択ボタンB2に基づいてリストを出力するための1つのカスタマイズ条件が特定されてもよい。例えば、ダブルフィンガータップの読み出し動作が、ソート条件である第1条件及び絞り込み条件である第2条件の両方に対応付けられているとする。この場合、プレイヤ3が、選択ボタンB2を介して「ソート」を選択している状態でダブルフィンガータップを実行すると、リスト出力部222は、検知された読み出し動作に関する情報と、選択ボタンB2への入力情報とを参照して、ソート条件である第1条件でカスタマイズリストL2を出力する(図8)。逆に、選択ボタンB2で「絞り込み」が選択されていれば、リスト出力部222は、絞り込み条件である第2条件でカスタマイズリストL2を出力する(図10)。なお、並び替えのためのカスタマイズ条件と、絞り込みのためのカスタマイズ条件とで、それぞれ異なる読み出し動作が設定されていれば、リスト出力部222は、選択ボタンB2に対する入力情報に依らずに、実行された読み出し動作の種類に対応する条件でカスタマイズリストを出力すればよい。
【0067】
また、リスト表示画面5には、プレイヤ3から簡易的に設定項目を受け付けるための簡易設定ウィンドウW1が提示されていてもよい。簡易設定ウィンドウW1では、詳細設定画面55で指定可能な設定項目の候補よりも少ない数のデータ項目が提示されてもよい。例えば、簡易設定ウィンドウW1では、属性、タイプ、レアリティなどの分類情報に関する設定項目のみが指定可能であってもよい。また、簡易設定ウィンドウW1では、お気に入り登録されているゲーム媒体をソート又は絞り込むためのラジオボタンなどが提示されていてもよく、キャラクタ名、アイテム名などのゲーム媒体の名前を指定してゲーム媒体を絞り込むためのテキストボックスなどが提示されてもよい。なお、簡易設定ウィンドウW1に提示する設定項目の候補は、上述の選択ボタンB2の入力情報に基づいて切り替え可能に設定されていてもよい。例えば、図7では、ソート用の簡易設定ウィンドウW1aを例示しており、図9では、絞り込み用の簡易設定ウィンドウW1bを例示している。
【0068】
リスト出力部222は、簡易設定ウィンドウW1に入力されている条件と、読み出し動作によって特定されるカスタマイズ条件とを組み合わせた条件で、並び替え処理及び/又は絞り込み処理を実行し、カスタマイズリストを出力してもよい。例えば、プレイヤ3が簡易設定ウィンドウW1を介して「攻撃タイプ」で絞り込む条件を指定したうえで、並び替えのためのカスタマイズ条件に対応する読み出し動作を実行したとする。この場合、リスト出力部222は、簡易設定ウィンドウW1で指定された条件で抽出されたゲーム媒体を、実行された読み出し動作に対応するカスタマイズ条件で並び替えることで、当該処理結果が反映されたカスタマイズリストを出力してもよい。また、カスタマイズリストが表示された後に、プレイヤ3が、追加の設定項目を、簡易設定ウィンドウW1を介して指定してもよい。例えば、読み出し動作の実行により図8に示すような第1条件によるカスタマイズリストL2が表示されたとする。このような状況で、プレイヤ3が簡易設定ウィンドウW1を介して、「水属性で絞り込む」、又は、「攻撃力の高い順」などのような追加の条件を指定してもよい。この場合、リスト出力部222は、第1条件を前提条件として、追加の条件も満たすように、カスタマイズリストL2をさらに並び替え又は絞り込むことで、改変されたカスタマイズリストL2を出力してもよい。
【0069】
上記のように、簡易設定ウィンドウW1で指定される条件とカスタマイズ条件とを組み合わせてもよく、カスタマイズ条件を、組み合わせ後の改変された条件で上書き保存してもよい。プレイヤ3が、組み合わせ条件で出力されたカスタマイズリストを有用であると感じた場合、現在表示されているリストの出力条件の保存を要求してもよい。条件登録部221は、このような保存要求を受けて、簡易設定ウィンドウW1で指定されている設定項目を、当該リストの出力で使用されたカスタマイズ条件に追加して、カスタマイズ条件を上書き保存する。ゲーム経験の浅いプレイヤ3にとっては、ソート及び/又はフィルタリングのための条件設定が煩雑に感じる場合もあるが、上記のようなカスタマイズ条件の読み出し機能と簡易設定ウィンドウW1とを併用した条件設定を可能とすることで、ユーザビリティのさらなる向上が期待できる。
【0070】
操作情報受信部223は、プレイヤ端末30より送信されたプレイヤ3の操作情報を受信する機能を有する。受信した操作情報は、各機能部(ゲーム処理部220、条件登録部221、リスト出力部222など)によりゲームプログラムが処理されるための指示情報として用いられる。例えば、カスタマイズ条件に対応するプレイヤ3の読み出し動作は、プレイヤ端末30のタッチパネル、カメラ、各種センサ等により検知され、検知された読み出し動作に関する操作情報がプレイヤ端末30から操作情報受信部223に送信される。操作情報受信部223は、受信した読み出し動作に関する操作情報をプレイヤ3からの指示情報としてリスト出力部222などに伝達する。
【0071】
<サーバ通信部>
サーバ通信部23は、ネットワークNを介して、プレイヤ端末30の端末通信部35に接続される。サーバ通信部23と、プレイヤ端末30の端末通信部35とは、互いに情報を送受信する。サーバ20では、サーバ通信部23を介してプレイヤ端末30から各種のコマンド(プロンプト、リクエストなど)を受信する。プレイヤ端末30から送信されてくる各種コマンドを基に、制御部22においてゲームプログラムによる処理を実行し、サーバ通信部23は、制御部22が生成したゲームプログラムの処理結果(例えば、ゲーム画像、ゲーム音声、及び、ゲーム媒体リスト等)をプレイヤ端末30に送信する。なお、制御部22の機能として例示したゲームプログラムの一部は、プレイヤ端末30に送信されてプレイヤ端末30上で実行されてもよい。
【0072】
<プレイヤ端末>
図3は、図1に示すプレイヤ端末30の機能ブロック図である。プレイヤ端末30は、プレイヤ3が所持し利用することができる情報処理装置(例えば、スマートフォン、携帯電話端末、タブレット端末、ゲーム専用端末、その他コンピュータ等)である。プレイヤ端末30は、サーバ20から送信されたゲームプログラムの処理結果をゲームアプリケーションまたはWebブラウザを介して出力(例えば、ゲーム画像出力、ゲーム音声出力等)することができる。プレイヤ端末30は、例えば、各種データ・プログラムを記憶する記憶部31と、プレイヤ端末30全体の制御を行う制御部32と、入力部33と、ゲーム画面及び操作画面等を表示する表示部34と、サーバ20との間で情報通信を行う端末通信部35と、を有する。
【0073】
<記憶部(プレイヤ端末)>
プレイヤ端末30の記憶部31は、各種制御処理又は制御部32内の各機能を実行するためのプログラム、入力データ等を記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、その他のストレージ等の1つあるいはそれらの任意の組み合わせによって構成される。また、記憶部31は、プレイヤ端末30が通信を行った際には、プレイヤ端末30の通信内容を一時的に記憶する。記憶部31は、プレイヤ設定記憶部311を備えていてもよい。
【0074】
プレイヤ設定記憶部311は、決済手段に関する情報及びアカウント情報などのプレイヤ設定情報を記憶する。このようなプレイヤ設定情報は、サーバ20のプレイヤ情報記憶部212に記憶させておいてもよい。
【0075】
<制御部(プレイヤ端末)>
制御部32は、ディスプレイ、カメラ及び各種センサなどのプレイヤ端末30の各部を制御するために必要な機能を有しており、制御部32の各機能は、CPU(Central Processing Unit)及び/又はGPU(Graphics Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。プレイヤ端末30の制御部32は、例えば、操作情報受付部321と、ゲーム動作部322と、処理結果受信部323と、を備えていてもよい。
【0076】
操作情報受付部321は、プレイヤ3によって後述の入力部33に入力されたゲームに関する操作情報を受け付ける処理を実行する。また、操作情報受付部321は、受け付けたゲームに関する操作情報をゲーム動作部322に出力する処理を実行する。操作情報受付部321は、ディスプレイ、カメラ、又は各種センサにより読み出し動作が検知された際に、その検知情報を受け付けて、読み出し動作が実行されたことを示す情報、実行された読み出し動作の種類などを特定する情報等を含む読み出し動作に関する操作情報を生成してもよい。そして、操作情報受付部321は、生成した読み出し動作に関する操作情報を、端末通信部35を介してサーバ20に送信してもよい。
【0077】
ゲーム動作部322は、ゲームアプリケーションを動作させるための処理を実行する。ゲーム動作部322は、記憶部31に記憶されたゲーム動作情報に含まれるゲームソフトウェアと、プレイヤによって後述の入力部33から入力されたゲームに関する操作情報に基づいてゲームを開始及び動作させる。ゲーム動作部322は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報に含まれる画像データからゲーム用の画像を生成し、生成した画像を表示部34に出力させるための制御処理を行う。同様にして、ゲーム動作部322は、ゲームの動作に伴い、ゲーム動作情報に含まれる音楽データ及び/又は音声データなどからゲーム用の音楽及び/又は音声を生成し、生成した音楽及び/又は音声をプレイヤ端末30から出力させるための制御処理を行う。
【0078】
なお、ここでは、ネイティブアプリがWebアプリの機能を一部実行する、すなわち、プレイヤ端末30のゲーム動作部322がサーバ20の機能を一部実行する構成について説明したが、プレイヤ端末30の制御部32はゲーム動作部322の機能を有していなくともよい。その場合、サーバ20のゲーム処理部220などが処理結果として全てのゲーム用画像、音声を生成するように構成されていてもよい。また、サーバ20の代わりに、プレイヤ端末30のゲーム動作部322が全てのゲーム用画像、音声を生成するように情報処理システム10を構成してもよい。
【0079】
制御部32がゲーム動作部322を有する場合、ゲーム動作部322が動作させるゲームにおける所定のパラメータはサーバ20にて管理される。例えば、ゲームにおけるレベル、及び、ゲーム内通貨といったパラメータが、サーバ20にて管理される。そのため、プレイヤ端末30のゲーム動作部322は、ゲームにおいてこれらの所定のパラメータの変化が伴う処理が発生する場合には、サーバ20との通信を行うことにより、サーバ20が管理するパラメータを更新させる。そして、ゲーム動作部322は、更新後のパラメータをサーバ20から受信し、この更新後のパラメータに基づいてゲームの動作を継続する。
【0080】
処理結果受信部323は、サーバ20の制御部22により生成及び送信された処理結果を受信し、その処理結果を表示部34に出力させる処理を実行する。なお、プレイヤ端末30の制御部32は、上述した操作情報受付部321、ゲーム動作部322、及び、処理結果受信部323以外の機能部を有していてもよい。
【0081】
<入力部>
入力部33は、プレイヤ3による入力操作を受け付けて、ゲームにおけるプレイヤ3の操作情報を生成する。プレイヤ3による入力操作としては、例えば、タッチパネルなどの表示面への接触による入力操作、プレイヤ端末30に備えられている物理ボタンを介した入力操作、キーボードを用いたテキストの入力操作、マイクを用いた音声の入力操作、プレイヤ端末30に内装されるジャイロセンサのようなセンサを利用してプレイヤ3がプレイヤ端末30を物理的に動かす(傾ける、振るなど)ことなどによる入力操作などが挙げられる。
【0082】
<表示部>
表示部34は、ゲームプログラムの処理結果が表示されるディスプレイであり、このディスプレイは、表示面への接触によりプレイヤ3の入力操作を受付可能なタッチパネルであってもよい。
【0083】
<端末通信部>
端末通信部35は、ネットワークNを介して、サーバ20のサーバ通信部23と接続されている。端末通信部35と、サーバ通信部23とは、互いに情報を送受信する。
【0084】
以下、カスタマイズ条件の登録に関わる処理の一例を、図11に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0085】
プレイヤ3は、初期設定条件等で出力されたリストL1が不便であると感じた場合に、リスト表示画面5においてボタンB1をタップするなどの入力操作により、詳細なリスト出力条件の設定要求をサーバ20に送信する(ステップS101)。サーバ20は、プレイヤ端末30からの詳細設定要求を受け付けて、詳細設定画面55をプレイヤ端末30に表示させる(ステップS102)。プレイヤ3は、詳細設定画面55を利用して、並び替え処理及び/又は絞り込み処理のための設定項目を選択入力し、条件登録部221は、その選択入力を受信して、プレイヤ3による設定項目の指定を受け付ける(ステップS103)。条件登録部221は、プレイヤ3による少なくとも1つの設定項目の指定を受け付ける。プレイヤ3が複数の設定項目の指定を希望する場合(ステップS104のYes)、所望の設定項目が指定し終えるまでステップS103の処理を繰り返す。
【0086】
カスタマイズ条件に対応付ける読み出し動作をプレイヤ3が指定可能な場合には、ステップS105において、プレイヤ3が読み出し動作を指定するか否かを選択してもよい。プレイヤ3が読み出し動作の指定を希望しない場合(ステップS105のNo)、条件登録部221は、プレイヤ3によって指定されたカスタマイズ条件を、既定の読み出し動作に対応付けて登録する(ステップS106)。一方、プレイヤ3が読み出し動作の選択を希望する場合(ステップS105のYes)、条件登録部221は、プレイヤ3に対して読み出し動作の候補を提示する。プレイヤ3が、提示された候補動作のうちからカスタマイズ条件に対応付ける動作を選択することで、条件登録部221は、プレイヤ3による読み出し動作の指定を受け付ける(ステップS107)。条件登録部221は、プレイヤ3により指定された読み出し動作を、ステップS103で設定されたカスタマイズ条件に対応付けて、当該カスタマイズ条件を登録する(ステップS108)。ステップS106及びステップS108の登録処理では、条件登録部221は、カスタマイズ条件をプレイヤIDに紐づけてプレイヤ情報記憶部212のような所定の記憶部に記憶させる。
【0087】
なお、プレイヤ3による読み出し動作の指定を不可とする場合には、設定項目の選択入力が完了されたのちに(ステップS104のNo)、ステップS106に移行して、条件登録部221がカスタマイズ条件に規定の読み出し動作を対応付けて登録する処理を実行してもよい。
【0088】
以下、カスタマイズリストの出力に関わる処理の一例を、図12に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0089】
プレイヤ3は、ゲーム進行パート、準備処理パート、抽選パート、強化パートなどのゲームシーンでゲーム媒体の選択又はゲーム媒体に関する情報の閲覧を所望する場合に、プレイヤ端末30を介して、ゲーム媒体リストの表示要求をサーバ20に送信する(ステップS201)。リスト出力部222は、プレイヤ端末30からの表示要求を受けて、初期設定条件又は直前履歴条件に応じたゲーム媒体リストを含むリスト表示画面5を、プレイヤ端末30に表示させる(ステップS202)。このリスト表示画面5が表示された状態で、プレイヤ3がカスタマイズ条件に対応付けられた読み出し動作を実行すると、プレイヤ端末30の入力部33(タッチパネル、カメラ、又は各種センサなど)は、プレイヤ3による読み出し動作を検知する(ステップS203)。読み出し動作が検知された場合、操作情報受付部321は、読み出し動作に関する操作情報を生成し、サーバ20に送信する。読み出し動作に関する操作情報には、読み出し動作が実行されたことを示す情報、実行された読み出し動作の種類、動作実行回数、動作継続時間、動作速度、又は、動作強度などを特定する情報などが含まれていてもよい。
【0090】
リスト出力部222は、読み出し動作に関する操作情報を受けて、検知された読み出し動作に対応するカスタマイズ条件を読み出し、当該カスタマイズ条件に応じたゲーム媒体リストを出力する(ステップS204)。このカスタマイズリストの表示後に、プレイヤ3が再度読み出し動作を実行した場合(ステップS205のYes)、ステップS203-S204に戻り、リスト出力部222は、検知された読み出し動作の種類、実行回数、又は継続時間等に応じて、1つのカスタマイズ条件を特定する。そして、リスト出力部222は、特定したカスタマイズ条件に基づいて、リスト表示画面5に提示するリストを切り替える処理を実行する。プレイヤ3のゲーム媒体リストに対する要望が、ステップS204で出力されたカスタマイズリストで充足される場合(ステップS205のNo)、プレイヤ3は、表示されたカスタマイズリストを使用して、ゲーム媒体の選択及び/又は閲覧を行う。
【0091】
<実施形態のまとめ>
本実施形態の情報処理システム10は、ゲームで利用される複数のゲーム媒体に関する情報を記憶する記憶部21と、ゲーム媒体のリストを出力するためのカスタマイズ条件(設定条件)の指定を受け付け、ユーザによる読み出し動作(所定動作)に対応付けてカスタマイズ条件を登録する条件登録部221と、ユーザ端末を介してユーザによる読み出し動作を検知した際にカスタマイズ条件を読み出し、カスタマイズ条件に応じたゲーム媒体のリストを出力するリスト出力部222と、を備える。
【0092】
情報処理システム10では、上記のように、並び替え及び/又は絞り込みのためのカスタマイズ条件に読み出し動作を対応付けておくことで、リストの表示要求時にその都度、詳細条件を設定するような煩わしい入力操作を必要とせずに、簡易で瞬時に完了する動作でゲーム媒体リストの並び替え及び/又は絞り込みを実行することができる。その結果、ゲーム媒体の探索作業に関するユーザビリティを向上させることができる。そのうえ、情報処理システム10では、並び替え及び/又は絞り込みのための条件を読み出す際に、リスト表示画面5のようなユーザインターフェース上に専用のボタンナビゲーションを配置しておく必要がなく、ユーザインターフェースの簡素化とUIに関するユーザビリティの向上とが期待できる。
【0093】
また、情報処理システム10では、複数のカスタマイズ条件を保存する場合、リスト出力部222が、読み出し動作の種類、実行回数、又は、継続時間などに応じて、実行された読み出し動作に対応する1つのカスタマイズ条件を特定し、特定したカスタマイズ条件でゲーム媒体のリストを出力する。並び替え及び/又は絞り込みのための複数の条件に対して、それぞれ専用のボタンナビゲーションを配置するとユーザインターフェースが煩雑化する恐れがあるが、情報処理システム10では、煩雑なボタンナビゲーションを必要とせずに、簡易で瞬時に完了する動作で複数のカスタマイズ条件の読み出しが可能である。したがって、ゲーム媒体の探索作業及びUIに関するユーザビリティがさらに向上する。
【0094】
上述した実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示に過ぎず、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良することができると共に、本発明にはその均等物が含まれることは言うまでもない。
【0095】
情報処理システム10は、上記の実施形態で説明した機能の他に、例えば、プレイヤ3に対してゲーム媒体リストの出力条件(ソート条件及び/又は絞り込み条件)を提案する機能を有していてもよい。このような条件提案機能は、プレイヤ3が過去に実行した出力条件をプレイヤ3に提示して、当該出力条件をカスタマイズ条件として保存するか否かをプレイヤ3に選択させてもよい。また、条件提案機能は、ゲーム経験が長い他のプレイヤ3、ランクが高い他のプレイヤ3等によって使用又は保存されている出力条件を提示して、当該出力条件をカスタマイズ条件として保存するか否かをプレイヤ3に選択させてもよい。
【0096】
本開示は、以下の構成を備える。
[項目1]
ゲームで利用される複数のゲーム媒体に関する情報を記憶する記憶部と、
前記ゲーム媒体のリストを出力するための設定条件の指定を受け付け、ユーザによる所定動作に対応付けて前記設定条件を登録する条件登録部と、
ユーザ端末を介して前記ユーザによる前記所定動作を検知した際に前記設定条件を読み出し、前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力するリスト出力部と、を備える情報処理システム。
[項目2]
前記条件登録部は、複数の前記設定条件の指定を受け付け、
前記リスト出力部は、前記所定動作の回数又は継続時間に応じて、複数の前記設定条件のうちから前記ユーザが実行した所定動作に対応する一の前記設定条件を特定し、特定した一の前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力する項目1に記載の情報処理システム。
[項目3]
前記条件登録部は、複数の前記設定条件の指定と、前記設定条件ごとの所定動作の指定とを受け付け、
前記リスト出力部は、前記所定動作の種類に応じて、複数の前記設定条件のうちから前記ユーザが実行した所定動作に対応する一の前記設定条件を特定し、特定した一の前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力する項目1に記載の情報処理システム。
[項目4]
前記リスト出力部は、既定の設定に基づく前記ゲーム媒体の初期設定リストを出力し、該初期設定リストが表示された状態でボタンナビゲーションを介することなく前記ユーザによる前記所定動作を検知した際に、前記ユーザにより指定された前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力する項目1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目5]
前記所定動作は、基本の入力操作とは異なるジェスチャー動作である項目1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目6]
前記設定条件が、前記ゲーム媒体に関するソート条件であり、
前記リスト出力部は、前記所定動作を検知した際に、複数の前記ゲーム媒体を前記ユーザにより指定された前記ソート条件に基づいて並び替えることで生成した前記リストを出力する、項目1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目7]
前記設定条件が、前記ゲーム媒体に関する絞り込み条件であり、
前記リスト出力部は、前記所定動作を検知した際に、複数の前記ゲーム媒体から前記ユーザにより指定された前記絞り込み条件を満たすゲーム媒体を抽出し、抽出された前記ゲーム媒体で構成された前記リストを出力する、項目1~3のいずれかに記載の情報処理システム。
[項目8]
ゲームで利用される複数のゲーム媒体に関する情報を記憶することと、
前記ゲーム媒体のリストを出力するための設定条件の指定を受け付け、ユーザによる所定動作に対応付けて前記設定条件を登録することと、
ユーザ端末を介して前記ユーザによる前記所定動作を検知した際に前記設定条件を読み出し、前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力することと、をコンピュータに実行させるためのプログラム。
[項目9]
ゲームで利用される複数のゲーム媒体に関する情報を記憶することと、
前記ゲーム媒体のリストを出力するための設定条件の指定を受け付け、ユーザによる所定動作に対応付けて前記設定条件を登録することと、
ユーザ端末を介して前記ユーザによる前記所定動作を検知した際に前記設定条件を読み出し、前記設定条件に応じた前記ゲーム媒体のリストを出力することと、をコンピュータが実行する情報処理方法。
【符号の説明】
【0097】
1 … 事業者
3 … プレイヤ
10 … 情報処理システム
20 … サーバ(情報処理装置)
30 … プレイヤ端末
【要約】
【課題】ゲーム媒体の探索作業に関するユーザビリティを向上させることができる情報処理システム、プログラム、及び、情報処理方法を提供すること。
【解決手段】ゲームで利用される複数のゲーム媒体に関する情報を記憶する記憶部と、ゲーム媒体のリストを出力するための設定条件の指定を受け付け、ユーザによる所定動作に対応付けて設定条件を登録する条件登録部と、ユーザ端末を介してユーザによる所定動作を検知した際に設定条件を読み出し、設定条件に応じたゲーム媒体のリストを出力するリスト出力部と、を備える情報処理システム。
【選択図】図7



図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12