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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-02
(45)【発行日】2024-08-13
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 20/32 20120101AFI20240805BHJP
【ＦＩ】
G06Q20/32 330
【請求項の数】
10
(21)【出願番号】P 2024091876
(22)【出願日】2024-06-06
【審査請求日】2024-06-06
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】519110124
【氏名又は名称】ＰａｙＰａｙ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100181124
【弁理士】
【氏名又は名称】沖田 壮男
(74)【代理人】
【識別番号】100194087
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 伸一
(72)【発明者】
【氏名】佐々木 篤
【審査官】大野 朋也
(56)【参考文献】
【文献】特開２０１７－１９９１９８（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２０１７－１３００９２（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２０１９－１０１７１６（ＪＰ，Ａ）
【文献】特開２０２１－１７４１６１（ＪＰ，Ａ）
【文献】米国特許出願公開第２０１７／００７６２８２（ＵＳ，Ａ１）
(58)【調査した分野】(Int.Cl.，ＤＢ名)
Ｇ０６Ｑ １０／００－９９／００
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者が電子決済サービスで提供されている電子決済で利用できる特典を獲得するための操作を行ったことを示す情報および前記利用者の識別情報を取得する取得部と、前記操作および前記利用者の識別情報に応じて、前記電子決済サービスで管理されている前記利用者の識別情報と設定されている支払方法を示す情報とが対応付けられた対応情報を参照し、前記特典を利用できる支払方法に設定されているか否かを判定する判定部と、
前記特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、前記支払方法が前記特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または前記特典を利用できる支払方法に設定を変更する処理を行う処理部と、
を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記処理部は、前記支払方法が前記特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理として、（１）から（５）のうちいずれかの処理を行う、（１）前記支払方法を前記特典が利用できる支払方法に設定するための情報を表示部に表示させる、
（２）前記支払方法の優先度の順位の設定を変更することを促す情報を表示部に表示させる、
（３）前記特典を利用できる支払方法を他の支払方法よりも優先的に利用することを設定するための情報を表示部に表示させる、
（４）前記支払方法を変更するための画面を表示する情報であるリンクを表示部に表示させる、
（５）前記電子決済サービスで管理されている前記利用者の識別情報と前記特典を利用できる支払方法の申し込みがされているか否かを示す情報とが対応付けられた情報において、前記利用者の識別情報に対して申し込みがされていることを示す情報が対応付けられていない場合に、前記申し込みの手続きを行うための情報を表示部に表示させる、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記促す処理（１）から（５）のいずれかの前記情報は、前記特典の詳細を示す画面に含まれる、
前記特典を獲得する操作を前記利用者が行ったことに応じて表示される特典画面に含まれる、または
前記特典画面の電子決済を行うための操作が行われた後に表示される画面に含まれる、
請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記特典の一覧が表示された画面において前記支払方法が限定された前記特典を獲得するための操作を前記利用者が行った場合、前記処理部は、前記支払方法が限定された特典の詳細を示す詳細画面を表示部に表示させ、
前記詳細画面における前記支払方法が限定された前記特典を獲得する操作を前記利用者が行った場合に、
前記判定部が、前記対応情報を参照し、前記特典を利用できる支払方法に設定されているか否かを判定する、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記特典の一覧が表示された画面において前記支払方法が限定された前記特典を獲得するための操作を前記利用者が行った場合、前記処理部は、
前記支払方法が限定された特典の詳細を示す詳細画面を表示部に表示させ、
前記詳細画面における前記支払方法が限定された前記特典を獲得する操作を前記利用者が行った場合に、
前記電子決済を行うか否かを問い合わせる情報を表示部に表示させ、
前記電子決済を行う操作がされた場合に、前記判定部が、前記対応情報を参照し、前記特典を利用できる支払方法に設定されているか否かを判定する、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記取得部は、前記電子決済サービスが利用可能な店舗のコード情報を前記利用者の端末装置が読み取って、前記利用者の端末装置から決済額、前記利用者の識別情報、および前記コード情報に含まれる前記店舗の識別情報を含む決済情報を取得し、または
前記利用者が提示した利用者のコード情報を前記店舗の端末装置が読み取って、前記店舗の端末装置から決済額、前記店舗の識別情報、および前記コード情報に含まれる前記利用者の識別情報を含む決済情報を取得し、
前記判定部が、前記決済情報に応じて、前記対応情報を参照し、前記特典を利用できる支払方法に設定されているか否かを判定する、
請求項１から５のうちいずれか１項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記取得部は、前記電子決済サービスが利用可能な店舗のコード情報を前記利用者の端末装置が読み取って、前記利用者の端末装置から決済額、前記利用者の識別情報、および前記コード情報に含まれる前記店舗の識別情報を含む決済情報を取得し、または
前記利用者が提示した利用者のコード情報を前記店舗の端末装置が読み取って、前記店舗の端末装置から決済額、前記店舗の識別情報、および前記コード情報に含まれる前記利用者の識別情報を含む決済情報を取得し、
前記処理部は、
前記利用者の識別情報と前記利用者が利用可能な複数の特典とが対応付けられた特典情報を参照し、前記複数の特典のうちから予め決定されたルールに基づいて前記決済情報で利用する特典を決定し、
前記判定部が、前記決済情報および決定した特典に応じて、前記対応情報を参照し、前記特典を利用できる支払方法に設定されているか否かを判定する、
請求項１から５のうちいずれか１項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記支払方法は、クレジットカードを利用した支払方法、電子決済サービスで利用できる商品券を利用した支払方法、またはチャージ残高を利用した支払方法である、請求項１から３のうちいずれか１項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
コンピュータが、利用者が電子決済サービスで提供されている電子決済で利用できる特典を獲得するための操作を行ったことを示す情報および前記利用者の識別情報を取得し、
前記操作および前記利用者の識別情報に応じて、前記電子決済サービスで管理されている前記利用者の識別情報と設定されている支払方法を示す情報とが対応付けられた対応情報を参照し、
前記特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、前記支払方法が前記特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または前記特典を利用できる支払方法に設定を変更する処理を行う、
情報処理方法。
【請求項10】
コンピュータに、利用者が電子決済サービスで提供されている電子決済で利用できる特典を獲得するための操作を行ったことを示す情報および前記利用者の識別情報を取得させ、
前記操作および前記利用者の識別情報に応じて、前記電子決済サービスで管理されている前記利用者の識別情報と設定されている支払方法を示す情報とが対応付けられた対応情報を参照し、
前記特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、前記支払方法が前記特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または前記特典を利用できる支払方法に設定を変更させる処理を行わせる、
プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、自装置において各ユーザを識別するためのユーザ識別情報と、自装置において各電子決済処理を識別する決済識別情報とを対応付けて記憶する記憶部と、前記決済識別情報をユーザ端末に送信する送信部と、店舗端末によって前記ユーザ端末から取得された前記決済識別情報を含む決済要求を取得すると、当該決済要求に含まれる当該決済識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記ユーザ識別情報に対応するユーザについて電子決済に関する処理を行う決済処理部と、前記決済識別情報を含む照会要求を特典付与装置から取得すると、当該決済識別情報に対応付けて前記記憶部に記憶されている前記ユーザ識別情報を前記特典付与装置に送信する送信部と、を備える済管理装置が開示されている（特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開２０２３－６１２３８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、特典の利用については考慮されていない。このため、特典の利用を支援することができないことがあった。
【0005】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、特典の利用を支援することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、利用者が電子決済サービスで提供されている電子決済で利用できる特典を獲得するための操作を行ったことを示す情報および前記利用者の識別情報を取得する取得部と、前記操作および前記利用者の識別情報に応じて、前記電子決済サービスで管理されている前記利用者の識別情報と設定されている支払方法を示す情報とが対応付けられた対応情報を参照し、前記特典を利用できる支払方法に設定されているか否かを判定する判定部と、前記特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、前記支払方法が前記特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または前記特典を利用できる支払方法に設定を変更する処理を行う処理部と、を備える情報処理装置である。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一態様によれば、特典の利用を支援することができる情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムを提供することができる。これにより、利用者の利便性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】電子決済サービスが実現されるための構成の一例を示す図である。
【図2】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図（その１）である。
【図3】電子決済の大まかな流れを例示したシーケンス図（その２）である。
【図4】決済サーバ１００の構成図である。
【図5】利用者情報１７２の内容の一例を示す図である。
【図6】特典情報１７３の一例を示す図である。
【図7】加盟店／店舗情報１７６の内容の一例を示す図である。
【図8】インターフェース画面ＩＭ１を示す図である。
【図9】インターフェース画面ＩＭ２を示す図である。
【図10】インターフェース画面ＩＭ３を示す図である。
【図11】インターフェース画面ＩＭ４を示す図である。
【図12】インターフェース画面ＩＭ５を示す図である。
【図13】インターフェース画面ＩＭ６を示す図である。
【図14】インターフェース画面ＩＭ７を示す図である。
【図15】表示部に表示される支払方法を設定するための情報の一例を示す図である。
【図16】インターフェース画面ＩＭ９を示す図である。
【図17】決済サーバ１００により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図18】クーポンの一覧画面を示す図である。
【図19】決済サーバ１００により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図20】決済サーバ１００により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照し、本発明の情報処理装置、情報処理方法、およびプログラムの実施形態について説明する。以下に登場する「サーバ」などの、利用者にサービスを提供したり内部解析を行ったりするための各種装置は、分散化された装置群によって実現されてよく、それぞれの装置を運用する事業者は異なってもよい。また装置のハードウェアの保有者（クラウドサーバの提供者）と実質的な運用を行う事業者も異なってよい。アプリケーションプログラムと決済サーバは、協働して電子決済サービスを提供する。以下の説明ではアプリケーションプログラムを決済アプリと称する。電子決済サービスは、店舗における商品やサービスの購買に係る決済をサポートするサービスである。店舗とは、例えば、現実空間に存在する物理的な店舗（実店舗）であるが、電子商取引の仮想店舗を含んでもよい。仮想店舗は、電子決済サービスの運営者とは異なる主体によって提供されるものを含んでもよい。その場合、仮想店舗における買い物の決済の際に、電子決済サービスのインターフェース画面に遷移するように制御される。電子決済サービスにおいて、店舗は、例えば加盟店（ブランド）に属するものとして扱われ、店舗において購買行動が行われた際の決済などの処理は、主として利用者と加盟店の間で行われる。これに代えて、決済などの処理が利用者と店舗との間で行われてもよい。
【0010】
［電子決済サービス］
図１は、電子決済サービスが実現される電子決済システムの構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ１００を中心として実現される。電子決済サービスを実現する電子決済システムは、例えば、一以上の利用者端末装置１０、一以上の第１店舗端末装置５０、一以上の第２店舗端末装置７０、および決済サーバ１００を備える。これらの装置は、例えばネットワークＮＷを介して通信する。ネットワークＮＷは、例えば、インターネット、ＬＡＮ（Local Area Network）、無線基地局、プロバイダ装置、クレジットカードなどの決済システムのネットワークなどを含む。電子決済システムまたは決済サーバ１００は「情報処理装置」の一例である。
図１は、電子決済サービスが実現される電子決済システムの構成の一例を示す図である。電子決済サービスは、決済サーバ１００を中心として実現される。電子決済サービスを実現する電子決済システムは、例えば、一以上の利用者端末装置１０、一以上の第１店舗端末装置５０、一以上の第２店舗端末装置７０、および決済サーバ１００を備える。これらの装置は、例えばネットワークＮＷを介して通信する。ネットワークＮＷは、例えば、インターネット、ＬＡＮ（Local Area Network）、無線基地局、プロバイダ装置、クレジットカードなどの決済システムのネットワークなどを含む。電子決済システムまたは決済サーバ１００は「情報処理装置」の一例である。
【0011】
電子決済システムに含まれる機能構成の一部または全部は、任意の形態で複数の装置に分散されてもよいし、任意の装置に統合されてもよい。例えば、決済サーバ１００の機能構成の一部または全部は、他の装置に含まれていてもよい。
【0012】
［利用者端末装置］
利用者端末装置１０は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置１０は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、ＣＰＵ（Central Processing Unit）等と称する。利用者端末装置１０では、ＣＰＵ等のプロセッサにより決済アプリ２０が実行されることで、決済サーバ１００と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ２０は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置１０にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
利用者端末装置１０は、例えば、スマートフォンやタブレット端末等の可搬型端末装置である。利用者端末装置１０は、少なくとも、光学読取機能、通信機能、表示機能、入力受付機能、プログラム実行機能を有するコンピュータ装置である。以下の説明では、これらの機能を実現するための構成をそれぞれカメラ、通信装置、タッチパネル、ＣＰＵ（Central Processing Unit）等と称する。利用者端末装置１０では、ＣＰＵ等のプロセッサにより決済アプリ２０が実行されることで、決済サーバ１００と連携して電子決済サービスを利用者に提供するように動作する。決済アプリ２０は、例えば、アプリケーションストアから利用者端末装置１０にインストールされ、カメラ、通信装置、タッチパネルなどを制御する。
【0013】
［第１店舗端末装置］
第１店舗端末装置５０は、例えば、店舗に設置される。第１店舗端末装置５０は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第１店舗端末装置５０は、いわゆるＰＯＳ（Point of Sale）装置を含み、ＰＯＳ装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像６０は、店舗に置かれ、ＱＲコード（登録商標）等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像６０は、店舗に置かれたディスプレイ（スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい）によって表示されてもよい。
第１店舗端末装置５０は、例えば、店舗に設置される。第１店舗端末装置５０は、少なくとも、商品価格取得機能、光学読取機能、プログラム実行機能、通信機能を有するコンピュータ装置である。第１店舗端末装置５０は、いわゆるＰＯＳ（Point of Sale）装置を含み、ＰＯＳ装置によって商品価格取得機能や光学読取機能を実現してもよい。店舗コード画像６０は、店舗に置かれ、ＱＲコード（登録商標）等のコード画像が紙やプラスチックの媒体に印刷されたものである。なお、店舗コード画像６０は、店舗に置かれたディスプレイ（スマートフォンなどの端末装置のディスプレイでもよい）によって表示されてもよい。
【0014】
［第２店舗端末装置］
第２店舗端末装置７０は、加盟店の運営者によって使用される。第２店舗端末装置７０は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第２店舗端末装置７０では、加盟店向けインターフェース７２が動作する。加盟店向けインターフェース７２は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース７２は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ１００に送信する。スマートフォンである第２店舗端末装置７０は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置１０が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
第２店舗端末装置７０は、加盟店の運営者によって使用される。第２店舗端末装置７０は、スマートフォンやタブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。第２店舗端末装置７０では、加盟店向けインターフェース７２が動作する。加盟店向けインターフェース７２は、加盟店向けアプリであってもよいし、ブラウザであってもよい。加盟店向けインターフェース７２は、加盟店の運営者によるクーポンの設定等を受け付け、決済サーバ１００に送信する。スマートフォンである第２店舗端末装置７０は、加盟店向けアプリを実行することで、店舗コード画像に相当するコード画像を表示したり、利用者端末装置１０が表示するコード画像を読み取ったりする機能を有する。
【0015】
[決済サーバ]
決済サーバ１００は、利用者端末装置１０または第１店舗端末装置５０から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第１店舗端末装置５０は、ＰＯＳ装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、ＰＯＳ装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ１００に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第１店舗端末装置５０から決済情報が送信されるものとする。
決済サーバ１００は、利用者端末装置１０または第１店舗端末装置５０から受信した決済情報に基づいて電子決済を実現する。第１店舗端末装置５０は、ＰＯＳ装置と加盟店サーバを含む場合があり、その場合、ＰＯＳ装置から加盟店サーバを介して決済情報が決済サーバ１００に送信される。以下の説明では、これを特に区別せず、第１店舗端末装置５０から決済情報が送信されるものとする。
【0016】
【0017】
図２に示すパターン１（以下、ユーザスキャンと称する）の場合、決済アプリ２０が起動した状態の利用者端末装置１０が、光学読取機能によって店舗コード画像６０をデコードする（Ｓ１）。店舗コード画像６０には、店舗ＵＲＬ（Uniform Resource Locator）の情報が含まれている。この店舗ＵＲＬは、電子決済サービスのドメインに対して店舗を識別可能な情報が付加されたものであり、決済サーバ１００において加盟店ＩＤや店舗ＩＤ等との対応付けがなされている（後述）。決済アプリ２０は、店舗ＵＲＬとアカウントＩＤを含む第１決済情報を決済サーバ１００に送信する（Ｓ２）。決済サーバ１００は、店舗ＵＲＬに対応する加盟店ＩＤ、店舗ＩＤから、店舗情報（後述）を検索して加盟店名と店舗名の情報を取得し（Ｓ３）、決済アプリ２０に送信する（Ｓ４）。利用者は、加盟店名や店舗名が表示された画面において、決済金額を利用者端末装置１０に入力する（Ｓ５）。そして、利用者端末装置１０は、少なくとも決済金額を含む第２決済情報を生成し、決済サーバ１００に送信する（Ｓ６）。決済サーバ１００は、受信した第２決済情報に基づいて電子決済を行う（Ｓ７）。そして、決済サーバ１００は、決済完了通知（決済完了画面を表示するための情報）を決済アプリ２０に送信し（Ｓ８）、決済アプリ２０は決済完了画面を表示する（Ｓ９）。なお、店舗コード画像６０が店舗に置かれたディスプレイによって表示される場合、店舗コード画像６０には、店舗ＵＲＬだけでなく決済金額の情報が含まれる場合がある。この場合、利用者が決済金額を入力する手順が省略され、第１決済情報に決済金額の情報が含められて決済サーバ１００に送信される。加盟店名や店舗名の情報は、決済完了画面に含めて表示されてよい。
【0018】
図３に示すパターン２（以下、ストアスキャンと称する）の場合、決済アプリ２０の起動時、決済アプリ２０において支払う操作が行われたとき、自動更新のタイミング（例えば１分おき）になったとき、およびその他のタイミングで、決済アプリ２０はワンタイムコードの発行要求を決済サーバ１００に送信する（Ｓ１１）。決済サーバ１００はワンタイムコードを生成し（Ｓ１２）、決済アプリ２０に送信する（Ｓ１３）。決済アプリ２０は、ワンタイムコードに基づいて生成した、ＱＲコードやバーコード等のコード画像を表示する（Ｓ１４）。利用者は利用者端末装置１０の表示面を第１店舗端末装置５０に翳し（提示し）、第１店舗端末装置５０は、光学読取機能によってコード画像をデコードし、ワンタイムコード等を取得する（Ｓ１５）。そして、第１店舗端末装置５０は、ワンタイムコード、決済金額、加盟店ＩＤ、店舗ＩＤ等を含む決済情報を生成し、決済サーバ１００に送信する（Ｓ１６）。決済金額の情報は、予めバーコード読み取りや手入力等によって取得されている。決済サーバ１００は、受信した情報に基づいて、ワンタイムコードに対応する利用者を特定し、電子決済を行う（Ｓ１７）。そして、決済サーバ１００は、決済完了通知を決済アプリ２０に送信し（Ｓ１８）、決済アプリ２０は決済完了画面を表示する（Ｓ１９）。
【0019】
なお、上記のいずれか一方のみのパターンで電子決済が行われてもよい。また、図２で説明した「アカウントＩＤ」は、利用者の識別情報として用いられ得る他の情報（例えば電話番号）であってもよい。また、ストアスキャンにおいてワンタイムコードの発行が省略され、決済アプリ２０は、利用者のアカウントＩＤに基づいて生成したコード画像を表示してもよい。その場合、決済サーバ１００は、ワンタイムコードに対応する利用者を特定するのに代えて、アカウントＩＤに対応する利用者を特定する。
【0020】
［決済サーバの機能構成］
図４は、決済サーバ１００の構成図である。決済サーバ１００は、例えば、通信部１１０と、コンテンツ提供部１２０と、決済処理部１３０と、情報管理部１４０と、判定部１５０と、情報処理部（処理部）１６０と、記憶部１７０とを備える。通信部１１０および記憶部１７０以外の構成要素は、例えば、ＣＰＵなどのハードウェアプロセッサがプログラム（ソフトウェア）を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、ＬＳＩ（Large Scale Integration）やＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）、ＳＯＣ（System On Chip）などのハードウェア（回路部；circuitryを含む）によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めＨＤＤ（Hard Disk Drive）やフラッシュメモリなどの記憶装置（非一過性の記憶媒体を備える記憶装置）に格納されていてもよいし、ＤＶＤやＣＤ－ＲＯＭなどの着脱可能な記憶媒体（非一過性の記憶媒体）に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
図４は、決済サーバ１００の構成図である。決済サーバ１００は、例えば、通信部１１０と、コンテンツ提供部１２０と、決済処理部１３０と、情報管理部１４０と、判定部１５０と、情報処理部（処理部）１６０と、記憶部１７０とを備える。通信部１１０および記憶部１７０以外の構成要素は、例えば、ＣＰＵなどのハードウェアプロセッサがプログラム（ソフトウェア）を実行することにより実現される。これらの構成要素のうち一部または全部は、ＬＳＩ（Large Scale Integration）やＡＳＩＣ（Application Specific Integrated Circuit）、ＦＰＧＡ（Field-Programmable Gate Array）、ＧＰＵ（Graphics Processing Unit）、ＳＯＣ（System On Chip）などのハードウェア（回路部；circuitryを含む）によって実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの協働によって実現されてもよい。プログラムは、予めＨＤＤ（Hard Disk Drive）やフラッシュメモリなどの記憶装置（非一過性の記憶媒体を備える記憶装置）に格納されていてもよいし、ＤＶＤやＣＤ－ＲＯＭなどの着脱可能な記憶媒体（非一過性の記憶媒体）に格納されており、記憶媒体がドライブ装置に装着されることで記憶装置にインストールされてもよい。
【0021】
記憶部１７０は、ＨＤＤやフラッシュメモリ、ＲＡＭ（Random Access Memory）などである。記憶部１７０は、決済サーバ１００がネットワークを介してアクセス可能なＮＡＳ（Network Attached Storage）装置であってもよい。記憶部１７０には、特典情報１７３を含む利用者情報１７２、コンテンツ情報１７４、加盟店／店舗情報１７６などの情報が格納される。これらの情報の一部は、利用者端末装置１０の記憶部に記憶されていてもよい。
【0022】
通信部１１０は、ネットワークＮＷに接続するための通信インターフェースである。通信部１１０は、例えばネットワークインターフェースカードである。
【0023】
コンテンツ提供部１２０は、例えば、Ｗｅｂサーバの機能を有し、電子決済サービスの各種画面を表示するための情報（コンテンツ）を利用者端末装置１０に提供する。コンテンツ提供部１２０は、コンテンツ情報１７４から適宜、必要なコンテンツを読み出して利用者端末装置１０に提供する。利用者端末装置１０は、決済アプリ２０によってコンテンツが再生された状態で利用者による各種入力を受け付け、前述した決済情報などを決済サーバ１００に送信する。上記のコンテンツは、決済アプリ２０が生成してもよい。この場合、コンテンツ提供部１２０は、コンテンツの生成に必要な情報を決済アプリ２０に提供する。
【0024】
決済処理部１３０は、利用者端末装置１０または第１店舗端末装置５０により送信された決済情報に基づいて、決済処理を行う。決済処理部１３０は、利用者情報１７２を参照しながら決済処理を行う。
【0025】
［利用者情報］
図５は、利用者情報１７２の内容の一例を示す図である。利用者情報１７２は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報１７２は、例えば、利用者ＵＲＬ、アカウントＩＤ、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ＩＤ、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、クレジット払い設定、クレジット払い枠、クレジット払い利用額、クレジット払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。利用者ＵＲＬは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントＩＤは、決済サーバ１００によって利用者に発行されるものであり、利用者ＩＤは、利用者が任意に設定できる（設定しなくてもよい）ＩＤである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる（設定しなくてもよい）情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日（アカウントを作成した日）である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス（電子決済口座）のことをアカウントと称する。
図５は、利用者情報１７２の内容の一例を示す図である。利用者情報１７２は、利用者の登録情報の一例である。利用者情報１７２は、例えば、利用者ＵＲＬ、アカウントＩＤ、電話番号、パスワードの他、メールアドレス、利用者ＩＤ、氏名・住所・生年月日、登録日、チャージ残高、クレジット払い設定、クレジット払い枠、クレジット払い利用額、クレジット払い利用可能額、決済方法設定、銀行口座、クレジットカード番号、チャージ履歴情報、決済履歴情報などの情報が対応付けられたものである。利用者ＵＲＬは、利用者間の送金処理に使用される。電子決済サービスへの新規登録時には、電話番号およびパスワードの登録が必須となる。アカウントＩＤは、決済サーバ１００によって利用者に発行されるものであり、利用者ＩＤは、利用者が任意に設定できる（設定しなくてもよい）ＩＤである。メールアドレス、および氏名・住所・生年月日も同様に、利用者が任意に設定できる（設定しなくてもよい）情報である。登録日とは利用者が電子決済サービスに登録した日（アカウントを作成した日）である。以下、これらの情報が対応付けられた利用者のインスタンス（電子決済口座）のことをアカウントと称する。
【0026】
チャージ残高は、利用者が予めアカウントに送金することで設定された電子マネーの残高を示す情報である。送金の手段としては、指定業者（銀行）のＡＴＭ（Automatic Teller Machine）からの送金、登録された銀行口座からの送金などがある。クレジット払い設定は、クレジット払いによる電子決済を可能とするための設定が済んでいるか否かを示す情報であり、「済」と「未」のいずれかに設定される。クレジット払い枠は月ごとに利用可能なクレジット払いの限度額であり、クレジット払い利用額は、当月に既に利用されたクレジット払いの金額であり、クレジット払い利用可能額は、クレジット払い枠からクレジット払い利用額を差し引いて求められる、当月に利用可能なクレジット払いの金額である。図ではクレジット払い枠を一つだけ示しているが、実際には更に日ごとの上限額などが存在し、それらの低い方がクレジット払い枠に設定されてよい。決済方法設定は、その時点において利用者がチャージ残高による電子決済を行うのか、クレジット払いによる決済を行うのかを示す設定情報である。銀行口座とクレジットカード番号のそれぞれは、電子決済サービスに入金可能な銀行口座またはクレジットカード番号の情報（口座番号、カード番号）である。チャージ履歴情報は、利用者が予め電子決済サービスに送金してチャージ残高を増加させた履歴である。決済履歴情報は、利用者が行った決済の内訳（日時、購買行動が行われた店舗の店舗ＩＤ、決済金額、決済方法など）を、決済ごとに示す情報である。
【0027】
上記のクレジット払い設定「済」の場合、利用者がクレジットに入会していることを意味する。上記の決済方法の設定には、チャージ残高、クレジット払いの他、他の支払方法が設定されてもよい。他の支払方法とは、例えば、商品券や、ポイント、デビットカードなどである。
【0028】
利用者情報１７２は、特典情報１７３を含む。図６は、特典情報１７３の一例を示す図である。特典情報１７３は、例えば、利用者が利用可能な特典を示す情報である。特典は、例えばクーポンやバウチャーなどである。以下の説明では、特典はクーポンであるものとして説明する。
【0029】
特典情報１７３は、利用者ＩＤに対して、特典の適用条件および特典の内容が対応付けられた情報である。特典の適用条件は、例えば、特典が利用可能な加盟店や、特典を利用できる支払方法などである。支払方法は、例えばクレジットカードやチャージ残高、商品券、これらの組み合わせである。支払方法は、上記に限らず、デビットカードやポイントなど他の支払方法が含まれていいてもよい。
【0030】
［加盟店／店舗情報］
図７は、加盟店／店舗情報１７６の内容の一例を示す図である。加盟店／店舗情報１７６は、例えば、店舗ＵＲＬに対して加盟店ＩＤと店舗ＩＤが対応付けられた第１テーブル１７６Ａと、加盟店ＩＤに対して加盟店名と売上金（前述）が対応付けられた第２テーブル１７６Ｂと、店舗ＩＤに対して店舗名が対応付けられた第３テーブル１７６Ｃとを含む。加盟店／店舗情報１７６には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
図７は、加盟店／店舗情報１７６の内容の一例を示す図である。加盟店／店舗情報１７６は、例えば、店舗ＵＲＬに対して加盟店ＩＤと店舗ＩＤが対応付けられた第１テーブル１７６Ａと、加盟店ＩＤに対して加盟店名と売上金（前述）が対応付けられた第２テーブル１７６Ｂと、店舗ＩＤに対して店舗名が対応付けられた第３テーブル１７６Ｃとを含む。加盟店／店舗情報１７６には、これらの情報の他、加盟店または店舗のカテゴリ、店舗の所在地、決済パターン等の情報が含まれてもよい。
【0031】
情報管理部１４０は、他のサーバ装置や端末装置により提供された情報を取得する。情報管理部１４０は、利用者端末装置１０や第２店舗端末装置７０から取得した情報に基づいて、利用者情報１７２および加盟店／店舗情報１７６を管理する。情報管理部１４０は、利用者情報１７２および加盟店／店舗情報１７６について新規レコードの追加、編集、削除などを行う。
【0032】
［電子決済］
決済処理部１３０は、利用者端末装置１０または第１店舗端末装置５０から決済情報が取得されると、利用者情報１７２を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部１３０は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部１３０は、例えば、利用者ＩＤに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
決済処理部１３０は、利用者端末装置１０または第１店舗端末装置５０から決済情報が取得されると、利用者情報１７２を参照して当該利用者の「決済方法設定」を取得する。決済処理部１３０は、「決済方法設定」が「チャージ残高」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。決済処理部１３０は、例えば、利用者ＩＤに対応付けて管理しているチャージ残高を減少させ、加盟店の売上金の項目値を増加させることで、電子決済を行う。加盟店の売上金の項目値は、例えば、それ自体が電子マネーとして使用されるものでは無く、加盟店と電子決済サービスとの取り決めに応じたサイクルで、売上金の項目値に対応する金額が銀行口座に送金される。
【0033】
決済処理部１３０は、「設定情報」が「クレジット払い」に設定されている利用者に関して、以下のように電子決済を行う。クレジット払いとは、電子決済サービスの運営者とは別主体であるクレジットカード会社との連携による支払い手法であり、電子決済サービスの運営者が与信者となって、クレジット払い枠の範囲内でチャージ残高に依存しない電子決済を許容するものである。なおクレジット払いサービスを受けるために、電子決済サービスの運営者が提供するクレジットカードの取得が要求されてよい。クレジット払いで利用された金額は、一か月分まとめて翌月の支払日に、例えば銀行口座からの引き落としによって決済される。この場合、決済処理部１３０は、クレジット払い利用額に決済金額を加算し、クレジット払い利用可能額から同額を差し引くことで暫定決済を行い、締め日になると上記のように当月分の決済を翌月の支払い日に引き落とすための処理を行う、或いはクレジットカード会社の運営者に当該処理を依頼する。なお暫定決済の時点で決済金額がクレジット払い利用可能額を超える場合は、エラー通知が決済アプリ２０に返信される。
【0034】
判定部１５０は、電子決済サービスで管理されている利用者の識別情報と設定されている支払方法を示す情報とが対応付けられた利用者情報１７２（対応情報）を参照し、特典を利用できる支払方法に設定されているか否かを判定する。情報処理部１６０は、決済サーバ１００が保持する情報に関する各種処理を実行する。
【0035】
[特典一覧画面]
決済サーバ１００は、利用者の決済アプリ２０に対する所定の操作に応じて、インターフェース画面ＩＭ１を表示部に表示させる。図８は、インターフェース画面ＩＭ１を示す図である。インターフェース画面ＩＭ１は、電子決済サービスで提供されているクーポンの一覧画面である。インターフェース画面ＩＭ１は、例えば、クレジットカード限定のクーポンの表示に絞り込むためのボタンＢ１や、クレジットカード限定のクーポンの一覧画面を表示させるためのボタンＢ２、人気のブランドに関する情報や、クーポンの情報などを含む。ボタンＢ２は利用者に提案できる電子決済サービスで提供されているクレジットカード限定クーポンが所定数存在する場合に表示されるボタンである。
決済サーバ１００は、利用者の決済アプリ２０に対する所定の操作に応じて、インターフェース画面ＩＭ１を表示部に表示させる。図８は、インターフェース画面ＩＭ１を示す図である。インターフェース画面ＩＭ１は、電子決済サービスで提供されているクーポンの一覧画面である。インターフェース画面ＩＭ１は、例えば、クレジットカード限定のクーポンの表示に絞り込むためのボタンＢ１や、クレジットカード限定のクーポンの一覧画面を表示させるためのボタンＢ２、人気のブランドに関する情報や、クーポンの情報などを含む。ボタンＢ２は利用者に提案できる電子決済サービスで提供されているクレジットカード限定クーポンが所定数存在する場合に表示されるボタンである。
【0036】
クレジットカード限定クーポンとは、クレジットカードを利用した電子決済で適用されるクーポンである。この他に、チャージ残高を利用した電子決済で適用されるチャージ残高限定クーポンや、他の支払方法限定クーポンなどがあってもよい。以下の例では、クレジットカード限定クーポンに関する処理について説明するが、他の支払方法限定クーポンについても、同様の考え方で表示や利用者への提案、各種処理が実行される。
【0037】
[限定特典一覧画面]
上記のボタンＢ１またはボタンＢ２が操作されると、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ２を表示部に表示させる。図９は、インターフェース画面ＩＭ２を示す図である。インターフェース画面ＩＭ２は、クレジット限定クーポンの一覧画面である。一覧画面の各クーポンには、クーポンの内容や、クレジットカード限定クーポンであることを示す情報などが表示されている。
上記のボタンＢ１またはボタンＢ２が操作されると、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ２を表示部に表示させる。図９は、インターフェース画面ＩＭ２を示す図である。インターフェース画面ＩＭ２は、クレジット限定クーポンの一覧画面である。一覧画面の各クーポンには、クーポンの内容や、クレジットカード限定クーポンであることを示す情報などが表示されている。
【0038】
[特典獲得画面（１）]
利用者が一覧画面のクーポンのうち所定のクーポンを選択すると、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ３を表示部に表示させる。図１０は、インターフェース画面ＩＭ３を示す図である。インターフェース画面ＩＭ３は、クレジットカード限定クーポンを獲得したことを示す情報や、クレジットカードを確認するためのボタンＢ３などを含む。なお、インターフェース画面ＩＭ３の表示は省略され、後述する図１２のインターフェース画面ＩＭ５が表示されてもよい。
利用者が一覧画面のクーポンのうち所定のクーポンを選択すると、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ３を表示部に表示させる。図１０は、インターフェース画面ＩＭ３を示す図である。インターフェース画面ＩＭ３は、クレジットカード限定クーポンを獲得したことを示す情報や、クレジットカードを確認するためのボタンＢ３などを含む。なお、インターフェース画面ＩＭ３の表示は省略され、後述する図１２のインターフェース画面ＩＭ５が表示されてもよい。
【0039】
[支払方法申込画面]
ボタンＢ３が操作されると、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ４を表示部に表示させる。図１１は、インターフェース画面ＩＭ４を示す図である。インターフェース画面ＩＭ４は、電子決済サービスで利用できるクレジットカードに申し込むための画面である。上記のように、利用者がクレジットカード限定クーポンを獲得した後に、クレジットカードの利用が可能か確認するための操作を行った場合に、決済サーバ１００は、例えば、利用者情報１７２の利用者の情報を参照して、クレジットカードが登録されていない場合（利用者情報１７２においてクレジットカード番号が対応付けられていない、またはクレジット払い設定が「未」である場合）、インターフェース画面ＩＭ４を表示部に表示させる。クレジットカードが登録されている場合、クレジットカードが利用可能であることを示す情報や、後述する（１）から（４）のうちいずれかの処理が行われてもよい。ボタンＢ３などのインターフェース画面ＩＭ４を表示させるためのボタンは、後述する図１２から図１５のインターフェース画面のいずれかの画面に含まれていてもよい。
ボタンＢ３が操作されると、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ４を表示部に表示させる。図１１は、インターフェース画面ＩＭ４を示す図である。インターフェース画面ＩＭ４は、電子決済サービスで利用できるクレジットカードに申し込むための画面である。上記のように、利用者がクレジットカード限定クーポンを獲得した後に、クレジットカードの利用が可能か確認するための操作を行った場合に、決済サーバ１００は、例えば、利用者情報１７２の利用者の情報を参照して、クレジットカードが登録されていない場合（利用者情報１７２においてクレジットカード番号が対応付けられていない、またはクレジット払い設定が「未」である場合）、インターフェース画面ＩＭ４を表示部に表示させる。クレジットカードが登録されている場合、クレジットカードが利用可能であることを示す情報や、後述する（１）から（４）のうちいずれかの処理が行われてもよい。ボタンＢ３などのインターフェース画面ＩＭ４を表示させるためのボタンは、後述する図１２から図１５のインターフェース画面のいずれかの画面に含まれていてもよい。
【0040】
[特典詳細画面（２）]
前述した図１０のインターフェース画面ＩＭ３を閉じるための操作が行われた場合、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ５を表示部に表示させる。図１２は、インターフェース画面ＩＭ５を示す図である。インターフェース画面ＩＭ５は、クーポンの詳細を示す情報を含む。インターフェース画面ＩＭ５は、例えば、クーポンがクレジットカード限定クーポンであることや、クーポンの期限、クーポンの内容、クーポンを獲得するためのボタンＢ４などを含む。
前述した図１０のインターフェース画面ＩＭ３を閉じるための操作が行われた場合、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ５を表示部に表示させる。図１２は、インターフェース画面ＩＭ５を示す図である。インターフェース画面ＩＭ５は、クーポンの詳細を示す情報を含む。インターフェース画面ＩＭ５は、例えば、クーポンがクレジットカード限定クーポンであることや、クーポンの期限、クーポンの内容、クーポンを獲得するためのボタンＢ４などを含む。
【0041】
[支払画面（１）]
利用者がボタンＢ４を操作すると、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ６を表示部に表示させる。図１３は、インターフェース画面ＩＭ６を示す図である。インターフェース画面ＩＭ６は、インターフェース画面ＩＭ５に支払に進むためのボタンＢ５が重畳された画面である。
利用者がボタンＢ４を操作すると、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ６を表示部に表示させる。図１３は、インターフェース画面ＩＭ６を示す図である。インターフェース画面ＩＭ６は、インターフェース画面ＩＭ５に支払に進むためのボタンＢ５が重畳された画面である。
【0042】
[支払画面（２）]
ボタンＢ５が操作されると、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ７を表示部に表示させる。図１４は、インターフェース画面ＩＭ７を示す図である。インターフェース画面ＩＭ７は、支払いに利用される支払画面である。インターフェース画面ＩＭ７は、例えば、利用者の識別情報がエンコードされたコード情報や、支払方法などを含む。コード情報が第１店舗端末装置５０によって読み取られることで、獲得したクレジットカード限定クーポンが適用されて電子決済が行われる。なお、図１４の例では、支払方法はクレジットカードに設定されている。ストアスキャンを行う場合は、インターフェース画面ＩＭ６のボタンＢ５が操作された後、利用者がユーザスキャンを行うための操作を行うとカメラが起動してユーザスキャンを行うことができる。
ボタンＢ５が操作されると、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ７を表示部に表示させる。図１４は、インターフェース画面ＩＭ７を示す図である。インターフェース画面ＩＭ７は、支払いに利用される支払画面である。インターフェース画面ＩＭ７は、例えば、利用者の識別情報がエンコードされたコード情報や、支払方法などを含む。コード情報が第１店舗端末装置５０によって読み取られることで、獲得したクレジットカード限定クーポンが適用されて電子決済が行われる。なお、図１４の例では、支払方法はクレジットカードに設定されている。ストアスキャンを行う場合は、インターフェース画面ＩＭ６のボタンＢ５が操作された後、利用者がユーザスキャンを行うための操作を行うとカメラが起動してユーザスキャンを行うことができる。
【0043】
上記のように、利用者は、電子決済サービスで利用可能なクレジットカード限定クーポンを獲得して電子決済をスムーズに行うことができる。クレジットカード限定クーポンが利用できる支払方法に設定されていない場合、以下の処理が行われてもよい。
【0044】
[支払方法の変更支援]
決済サーバ１００の情報管理部１４０は、利用者が電子決済サービスで提供されている電子決済で利用できる特典を獲得するための操作を行ったことを示す情報および利用者の識別情報（アカウントＩＤや利用者ＩＤなど）を取得する。決済サーバ１００の判定部１５０は、前記操作および利用者の識別情報に応じて、電子決済サービスで管理されている利用者の識別情報と設定されている支払方法を示す情報とが対応付けられた利用者情報１７２（対応情報）を参照し、特典を利用できる支払い方法に設定されているか否かを判定する。情報処理部１６０は、特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、支払方法が特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または特典を利用できる支払方法に設定を変更する処理を行う。例えば、促す処理の後に利用者の同意を得て、または利用者の同意を得て（或いは自動で）特典を利用できる支払方法に設定を変更して、特典を利用した支払方法で電子決済が行われる。
決済サーバ１００の情報管理部１４０は、利用者が電子決済サービスで提供されている電子決済で利用できる特典を獲得するための操作を行ったことを示す情報および利用者の識別情報（アカウントＩＤや利用者ＩＤなど）を取得する。決済サーバ１００の判定部１５０は、前記操作および利用者の識別情報に応じて、電子決済サービスで管理されている利用者の識別情報と設定されている支払方法を示す情報とが対応付けられた利用者情報１７２（対応情報）を参照し、特典を利用できる支払い方法に設定されているか否かを判定する。情報処理部１６０は、特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、支払方法が特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または特典を利用できる支払方法に設定を変更する処理を行う。例えば、促す処理の後に利用者の同意を得て、または利用者の同意を得て（或いは自動で）特典を利用できる支払方法に設定を変更して、特典を利用した支払方法で電子決済が行われる。
【0045】
決済サーバ１００の情報処理部１６０は、コンテンツ提供部１２０と連携して、支払方法が特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理として、（１）から（５）のうちいずれかの処理を行う。例えば、支払方法が特典を利用できる支払方法に設定されていない利用者に対して、この促す処理が実行される。また、この促す処理は、特典がクレジットカード限定クーポンである場合に実行され、他のクーポンの場合は実行されてなくてもよい。この場合、支払方法がクレジットカードに設定されていない利用者に対して実行される。
【0046】
（１）前記支払方法を前記特典が利用できる支払方法に設定するための情報を表示部に表示させる。図１５は、表示部に表示される支払方法を設定するための情報の一例を示す図である。インターフェース画面ＩＭ６において、ボタンＢ５が操作されると、決済サーバ１００は、インターフェース画面ＩＭ８を表示部に表示させる。インターフェース画面ＩＭ８は、例えば、支払方法をクレジットカードに変更するためのボタンＢ６（情報）を含む。ボタンＢ６が操作されると支払方法がクレジットカードに変更される。そして前述したインターフェース画面ＩＭ７利用して電子決済が行われる。
【0047】
（２）前記支払方法の優先度の順位の設定を変更することを促す情報を表示部に表示させる。優先度の順位を設定とは、優先して利用する支払方法を設定することである。例えば、ボタンＢ６に代えて、優先して利用する支払方法を設定するためのボタンが表示されてもよい。例えば、上記のボタンが操作されると、クレジットカード限定クーポン（または利用しようとしているクーポン）を適用可能な支払方法が最も優先順位が高くなるように設定される。この場合、クレジットカードの利用条件が満たされている場合は、クレジットカードが利用される。
【0048】
（３）前記特典を利用できる支払方法を他の支払方法よりも優先的に利用することを設定するための情報を表示部に表示させる。例えば、ボタンＢ６に代えて、特典を利用できる支払方法を他の支払方法よりも優先的に利用する支払方法を設定するためのボタンが表示されてもよい。この設定がされると、利用者への還元が最も大きいクーポンが利用可能な支払方法が自動で設定されて利用される。例えば、決済サーバ１００は、利用者が保有しているクーポンのうち対象の加盟店で利用可能なクーポンを特定し、その中で利用者にとって最もメリットが大きいクーポン（例えばポイント還元率が大きいなど）を特定する。決済サーバ１００は、特定したクーポンを利用可能な支払方法を自動で設定して電子決済を行う。
【0049】
（４）前記支払方法を変更するための画面を表示する情報であるリンクを表示部に表示させる。例えば、このリンクが操作されると、支払方法を利用者が設定できる画面や支払方法の優先順位を設定できる画面などが表示される。利用者は、この場面で支払方法や支払方法の優先順位を設定することができる。この場合、次回の電子決済においても、この設定が引き継がれてもよい。
【0050】
（５）前記電子決済サービスで管理されている前記利用者の識別情報と前記特典を利用できる支払方法の申し込みがされていか否かを示す情報（例えばクレジット払い設定が「済」または「未」の情報）とが対応付けられた利用者情報１７２において、前記利用者の識別情報に対して申し込みがされていることを示す情報が対応付けられていない場合に、前記申し込みの手続きを行うための情報を表示部に表示させる。決済サーバ１００は、例えば、利用者情報１７２において、利用者の識別情報に対してクレジットカード番号およびクレジットカード払い設定が「済」であることを示す情報が対応付けられていない場合、クレジットカードへの申し込みを促すインターフェース画面ＩＭ９を表示部に表示させる。
【0051】
図１６は、インターフェース画面ＩＭ９を示す図である。インターフェース画面ＩＭ９は、例えば、クレジットカードに申し込むための画面へのリンクボタンＢ７を含む。このリンクボタンＢ７が操作されると、決済サーバ１００は、例えば、前述した図１１のインターフェース画面ＩＭ４を表示部に表示させる。利用者がクレジットカードに入会していない場合は、図１５のインターフェース画面ＩＭ６のボタンＢ５に代えて、ボタンＢ７が表示されてもよい。また、利用者がクレジットカードに入会していない場合は、ボタンＢ７は、前述した図８から図１４のうち任意のインターフェース画面に表示されてもよい。
【0052】
上記のように決済サーバ１００は、支払方法が限定されたクーポンを利用者が利用できるように支援することができる。このため特典の利用を促進することができ、利用者の利便性が向上する。
【0053】
［支援に関する情報が表示されるタイミング］
上記の促す処理（１）から（５）のいずれかの情報は、（Ａ）から（Ｃ）のうちいずれかの画面に含まれる。促す処理の情報とは、例えば、支払方法を設定するためのボタンや、支払方法の優先順位を変更するためのボタン、支払方法をクーポンが利用可能な支払方法に設定するためのボタン、設定や変更を行うための画面へのリンク、クレジットカードに入会するためのボタンなどである。
上記の促す処理（１）から（５）のいずれかの情報は、（Ａ）から（Ｃ）のうちいずれかの画面に含まれる。促す処理の情報とは、例えば、支払方法を設定するためのボタンや、支払方法の優先順位を変更するためのボタン、支払方法をクーポンが利用可能な支払方法に設定するためのボタン、設定や変更を行うための画面へのリンク、クレジットカードに入会するためのボタンなどである。
【0054】
（Ａ）上記の促す処理の情報は、前記特典画面の電子決済を行うための操作が行われた後に表示される画面に含まれる。上述した図１５のように、例えば、インターフェース画面ＩＭ６の支払を行うためのボタンＢ５が操作された場合に、促す処理の情報を含むインターフェース画面ＩＭ８またはＩＭ９が表示されてもよい。
【0055】
（Ｂ）上記の促す処理の情報は、特典の詳細を示す画面に含まれる。上述した図１２のように、例えば、インターフェース画面ＩＭ５のクーポンを獲得するためのボタンＢ４が操作された場合に、促す処理の情報を含むインターフェース画面ＩＭ８またはＩＭ９が表示されてもよい。
【0056】
（Ｃ）上記の促す処理の情報は、前記特典を獲得する操作を前記利用者が行ったことに応じて表示される特典画面に含まれる。上述した図９のように、例えば、インターフェース画面ＩＭ２のクーポンを獲得する操作がされたことに応じて表示される特典画面であるインターフェース画面ＩＭ３またはＩＭ５に、促す処理の情報が含まれてもよい。
【0057】
【0058】
例えば、以下のように表現することができる。前記特典の一覧が表示された画面（ＩＭ１やＩＭ２）において前記支払方法が限定された前記特典を獲得するための操作を前記利用者が行った場合、情報処理部１６０は、前記支払方法が限定された特典の詳細を示す詳細画面（ＩＭ５）を表示部に表示させる。記詳細画面における前記支払方法が限定された前記特典を獲得する操作（ボタンＢ４の操作）を利用者が行った場合に、判定部１５０が、利用者情報１７２（対応情報）を参照し、前記特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、情報処理部１６０が、前記支払方法が前記特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または前記特典を利用できる支払方法に設定を変更する。
【0059】
前記特典の一覧が表示された画面（ＩＭ１やＩＭ２）において前記支払方法が限定された前記特典を獲得するための操作を行った前記利用者が場合、情報処理部１６０は、前記支払方法が限定された特典の詳細を示す詳細画面（ＩＭ５）を表示部に表示させる。前記詳細画面における前記支払方法が限定された前記特典を獲得する操作（ボタンＢ４の操作）を利用者が行った場合に、前記電子決済を行うか否かを問い合わせる情報（ＩＭ６）を表示部に表示させ、前記電子決済を行う操作（ボタンＢ５の操作）がされた場合に、判定部１５０が、利用者情報１７２（対応情報）を参照し、前記特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、情報処理部１６０が、前記支払方法が前記特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または前記特典を利用できる支払方法に設定を変更する。
【0060】
［フローチャート］
図１７は、決済サーバ１００により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、決済サーバ１００は、クレジットカード限定クーポンを獲得する画面を経由して支払いボタンが操作されたか否か判定する（Ｓ１００）。クーポンを獲得する画面を経由した支払いボタンの操作とは、例えば、インターフェース画面ＩＭ１、インターフェース画面ＩＭ２、および（或いはまたは）インターフェース画面ＩＭ５を経由してインターフェース画面ＩＭ６のボタンＢ５が操作されたことである。
図１７は、決済サーバ１００により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。まず、決済サーバ１００は、クレジットカード限定クーポンを獲得する画面を経由して支払いボタンが操作されたか否か判定する（Ｓ１００）。クーポンを獲得する画面を経由した支払いボタンの操作とは、例えば、インターフェース画面ＩＭ１、インターフェース画面ＩＭ２、および（或いはまたは）インターフェース画面ＩＭ５を経由してインターフェース画面ＩＭ６のボタンＢ５が操作されたことである。
【0061】
クレジットカード限定クーポンを獲得する画面を経由して支払いボタンが操作された場合、決済サーバ１００は、クレジットカードに支払方法が設定されているか否かを判定する（Ｓ１０２）。例えば、利用者情報１７２が参照されて判定される。クレジットカードに設定されている場合、決済サーバ１００は、クレジットカード限定クーポンを適用してクレジットカードを利用した電子決済を実行する（Ｓ１０４）。例えばユーザスキャンまたはストアスキャンを実行する。
【0062】
クレジットカードに設定されていない場合、決済サーバ１００は、前述したように支払方法が特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理を実行する（Ｓ１０６）。これにより、本フローチャートの１ルーチンの処理が終了する。
【0063】
上記のように、決済サーバ１００は、支払方法が特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理を行うことにより、特典の利用を支援することができる。
【0064】
[他の例]
上記の例では、クーポンを適用できる支払方法に設定されていない利用者に対して促す処理などを行う例について説明したが、例えば、決済サーバ１００は、利用者が設定している支払方法に関われず、電子決済を実行する前にクーポンを適用可能な支払方法を利用することを示すインターフェース画面を表示部に表示してもよい。例えば、支払いに進むボタンＢ５が操作された場合に、上記のインターフェース画面が表示され、利用者がクーポンを適用可能な支払方法で支払いを行う操作を行った場合、クーポンを適用可能な支払方法で電子決済が行われてもよい。これにより、利用者は、容易にクーポンを利用することができる。
上記の例では、クーポンを適用できる支払方法に設定されていない利用者に対して促す処理などを行う例について説明したが、例えば、決済サーバ１００は、利用者が設定している支払方法に関われず、電子決済を実行する前にクーポンを適用可能な支払方法を利用することを示すインターフェース画面を表示部に表示してもよい。例えば、支払いに進むボタンＢ５が操作された場合に、上記のインターフェース画面が表示され、利用者がクーポンを適用可能な支払方法で支払いを行う操作を行った場合、クーポンを適用可能な支払方法で電子決済が行われてもよい。これにより、利用者は、容易にクーポンを利用することができる。
【0065】
［特典獲得後の電子決済］
上述した例では、クーポンを獲得する画面を経由して支払いが行われる例について説明したが、クーポンを獲得した後、支払いを行わずに、後にクーポンを利用する場合について説明する。
上述した例では、クーポンを獲得する画面を経由して支払いが行われる例について説明したが、クーポンを獲得した後、支払いを行わずに、後にクーポンを利用する場合について説明する。
【0066】
クーポンを獲得すると、利用者情報１７２の特典情報１７３の利用者の識別情報に獲得したクーポンが対応付けられる。そして、利用者の操作に応じて獲得したクーポンの一覧画面にクーポンが表示される。図１８は、クーポンの一覧画面を示す図である。クーポンの一覧画面には、これまでクーポンの利用で獲得できたポイントや、クレジットカード限定クーポンに絞り込むためのボタン、獲得しているクーポンなどが含まれる。クーポンに対応付けられた利用のためのボタンを操作して、ストアスキャンまたはユーザスキャンを実行してクーポンを利用した電子決済が行われる。
【0067】
決済サーバ１００は、前記電子決済サービスが利用可能な店舗のコード情報を前記利用者の端末装置が読み取って、前記利用者の端末装置から決済額、前記利用者の識別情報、および前記コード情報に含まれる前記店舗の識別情報を含む決済情報を取得し、または前記利用者が提示した利用者のコード情報を前記店舗の端末装置が読み取って、前記店舗の端末装置から決済額、前記店舗の識別情報、および前記コード情報に含まれる前記利用者の識別情報を含む決済情報を取得する。決済サーバ１００の判定部１５０が、前記決済情報に応じて、利用者情報１７２（対応情報）を参照し、前記特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、情報処理部１６０は、前記支払方法が前記特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または前記特典を利用できる支払方法に設定を変更する。
【0068】
決済サーバ１００の情報処理部１６０が、前記利用者の識別情報と前記利用者が利用可能な複数の特典とが対応付けられた特典情報１７３を参照し、前記複数の特典のうちから予め決定されたルールに基づいて前記決済情報で利用する特典を決定する。決済サーバ１００の判定部１５０が前記決済情報および決定した特典に応じて、前記対応情報を参照し、前記特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、情報処理部１６０が、前記支払方法が前記特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または前記特典を利用できる支払方法に設定を変更する。ルールとは、後述する図１９のＳ２０４の処理で用いられるルールである。以下、処理の流れについて説明する。
【0069】
［フローチャート（ユーザスキャン）］
図１９は、決済サーバ１００により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。決済サーバ１００は、ユーザスキャンがされたか否かを判定する（Ｓ２００）。ユーザスキャンがされた場合、決済サーバ１００は、加盟店で利用できるクーポンを利用者が保有しているか否かを判定する（Ｓ２０２）。加盟店で利用できるクーポンを利用者が保有していない場合、本フローチャートの１ルーチンの処理が終了する。
図１９は、決済サーバ１００により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。決済サーバ１００は、ユーザスキャンがされたか否かを判定する（Ｓ２００）。ユーザスキャンがされた場合、決済サーバ１００は、加盟店で利用できるクーポンを利用者が保有しているか否かを判定する（Ｓ２０２）。加盟店で利用できるクーポンを利用者が保有していない場合、本フローチャートの１ルーチンの処理が終了する。
【0070】
加盟店で利用できるクーポンを利用者が保有している場合、決済サーバ１００は、適用するクーポンを決定する（Ｓ２０４）。適用するクーポンは、例えば、利用者にとって最もメリットがあるクーポンや利用期限が最も近いクーポンである。例えば、最もメリットがあるクーポンが複数ある場合は、利用期限が最も近いクーポンが適用されるクーポンに決定されてもよい。上記のようなルールやその他の予め定められたルールで適用されるクーポンが決定される。
【0071】
次に、決済サーバ１００は、適用するクーポンがクレジットカード限定クーポンであるか否かを判定する（Ｓ２０６）。クレジットカード限定クーポンでない場合、本フローチャートの１ルーチンの処理が終了する。この場合、例えば、予め設定されている支払方法で電子決済が行われたり、決定されたクーポンが利用できる支払方法への変更または変更の提案がされたりして、電子決済が行われる。
【0072】
クレジットカード限定クーポンである場合、決済サーバ１００は、支払方法がクレジットカードに設定されているか否かを判定する（Ｓ２０８）。支払方法がクレジットカードに設定されている場合、決済サーバ１００は、クレジットカードを利用して電子決済を実行する（Ｓ２１０）。支払方法がクレジットカードに設定されていない場合、所定の処理を行う（Ｓ２１２）。
【0073】
所定の処理とは、支払方法がクーポン（特典）を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、またはクーポン（特典）を利用できる支払方法に設定を変更する処理である。所定の処理とは、例えば、利用者がクレジットカードを電子決済サービスに登録していない場合は、クレジットカードの入会を提案するインターフェース画面を提供することや、利用者がクレジットカードを電子決済サービスに登録している場合は、支払方法をクレジットに設定するインターフェース画面を提供することである。また、利用者がクレジットカードを電子決済サービスに登録している場合は、クレジットカードの支払方法を優先的に利用することを設定するためのインターフェース画面や、クレジットカードの支払方法の優先順位を変更する設定を行うためのインターフェース画面などを提供することである。これにより、本フローチャートの１ルーチンの処理が終了する。
【0074】
上記のように、決済サーバ１００は、ユーザスキャンにおいて、特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、支払方法が特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または特典を利用できる支払方法に設定を変更することで、特典の利用を支援することができる。
【0075】
［フローチャート（ストアスキャン）］
図２０は、決済サーバ１００により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。決済サーバ１００は、ストアスキャンがされたか否かを判定する（Ｓ３００）。ストアスキャンがされた場合、決済サーバ１００は、加盟店で利用できるクーポンを利用者が保有しているか否かを判定する（Ｓ３０２）。加盟店で利用できるクーポンを利用者が保有していない場合、本フローチャートの１ルーチンの処理が終了する。
図２０は、決済サーバ１００により実行される処理の流れの一例を示すフローチャートである。決済サーバ１００は、ストアスキャンがされたか否かを判定する（Ｓ３００）。ストアスキャンがされた場合、決済サーバ１００は、加盟店で利用できるクーポンを利用者が保有しているか否かを判定する（Ｓ３０２）。加盟店で利用できるクーポンを利用者が保有していない場合、本フローチャートの１ルーチンの処理が終了する。
【0076】
加盟店で利用できるクーポンを利用者が保有している場合、決済サーバ１００は、適用するクーポンを決定する（Ｓ３０４）。適用するクーポンは、前述した図１９と同様に決定される。
【0077】
次に、決済サーバ１００は、適用するクーポンがクレジットカード限定クーポンであるか否かを判定する（Ｓ３０６）。クレジットカード限定クーポンでない場合、本フローチャートの１ルーチンの処理が終了する。この場合、例えば、予め設定されている支払方法で電子決済が行われたり、決定されたクーポンが利用できる支払方法への変更または変更の提案がされたりして、電子決済が行われる。
【0078】
クレジットカード限定クーポンである場合、決済サーバ１００は、クレジットカードを利用して電子決済を行う（Ｓ３０８）。クレジット限定クーポンである場合、決済サーバ１００は、例えば、利用者がクレジットカードを電子決済サービスに登録していない場合は、クレジットカードの入会を提案するインターフェース画面を提供してもよい。決済サーバ１００は、利用者がクレジットカードを電子決済サービスに登録している場合は、支払方法をクレジットに設定するかを問い合わせるインターフェース画面を提供してもよい。また、利用者がクレジットカードを電子決済サービスに登録している場合は、クレジットカードの支払方法を優先的に利用することを設定するためのインターフェース画面や、クレジットカードの支払方法の優先順位を変更する設定を行うためのインターフェース画面などが提供されてもよい。例えば、クレジットカード限定クーポンを利用者が利用できるようにストアスキャンの電子決済が一時中断されて、上記のインターフェース画面で利用者がクレジットカード限定クーポンを利用できるように支援がされてもよい。これにより、本フローチャートの１ルーチンの処理が終了する。
【0079】
上記のように、決済サーバ１００は、ストアスキャンにおいて、特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、支払方法が特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または特典を利用できる支払方法に設定を変更することで、特典の利用を支援することができる。
【0080】
上記の各フローチャートにおいて、クーポンがクレジット限定クーポンであるか否かを判定して、判定結果に応じた処理を行う例について説明したが、他の支払方法限定クーポンである場合は、上記の処理のクレジットカード限定クーポンを所望の支払方法限定クーポンに適宜読み替えて適用すればよい。
【0081】
以上説明した実施形態によれば、決済サーバ１００は、支払方法が特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または特典を利用できる支払方法に設定を変更することで、特典の利用を支援して、利用者の利便性を向上させることができる。
【0082】
以上、本発明を実施するための形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0083】
１０ 利用者端末装置
２０ 決済アプリ
１００ 決済サーバ
１２０ コンテンツ提供部
１３０ 決済処理部
１４０ 情報管理部（取得部）
１５０ 判定部
１６０ 情報処理部（処理部）
２０ 決済アプリ
１００ 決済サーバ
１２０ コンテンツ提供部
１３０ 決済処理部
１４０ 情報管理部（取得部）
１５０ 判定部
１６０ 情報処理部（処理部）
【要約】
【課題】特典の利用を支援すること。
【解決手段】利用者が電子決済サービスで提供されている電子決済で利用できる特典を獲得するための操作を行ったことを示す情報および前記利用者の識別情報を取得する取得部と、前記操作および前記利用者の識別情報に応じて、前記電子決済サービスで管理されている前記利用者の識別情報と設定されている支払方法を示す情報とが対応付けられた対応情報を参照し、前記特典を利用できる支払方法に設定されているか否かを判定する判定部と、前記特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、前記支払方法が前記特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または前記特典を利用できる支払方法に設定を変更する処理を行う処理部と、を備える情報処理装置。
【選択図】図１
【解決手段】利用者が電子決済サービスで提供されている電子決済で利用できる特典を獲得するための操作を行ったことを示す情報および前記利用者の識別情報を取得する取得部と、前記操作および前記利用者の識別情報に応じて、前記電子決済サービスで管理されている前記利用者の識別情報と設定されている支払方法を示す情報とが対応付けられた対応情報を参照し、前記特典を利用できる支払方法に設定されているか否かを判定する判定部と、前記特典を利用できる支払方法に設定されていないと判定した場合に、前記支払方法が前記特典を利用できる支払方法に設定されるように促す処理、または前記特典を利用できる支払方法に設定を変更する処理を行う処理部と、を備える情報処理装置。
【選択図】図１
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】