(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-08-05
(45)【発行日】2024-08-14
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理装置、および、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06T 1/00 20060101AFI20240806BHJP
A63F 13/70 20140101ALI20240806BHJP
A63F 13/79 20140101ALI20240806BHJP
H04N 21/2668 20110101ALI20240806BHJP
H04N 21/239 20110101ALI20240806BHJP
H04N 21/835 20110101ALI20240806BHJP
【FI】
G06T1/00 200E
A63F13/70
A63F13/79
H04N21/2668
H04N21/239
H04N21/835
(21)【出願番号】P 2020035370
(22)【出願日】2020-03-02
【審査請求日】2023-02-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005496
【氏名又は名称】富士フイルムビジネスイノベーション株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100104880
【氏名又は名称】古部 次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100113310
【氏名又は名称】水戸 洋介
(72)【発明者】
【氏名】土屋 崇希
【審査官】中田 剛史
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-354497(JP,A)
【文献】特開2016-042239(JP,A)
【文献】特開2004-274188(JP,A)
【文献】特開2014-194624(JP,A)
【文献】特開2007-035006(JP,A)
【文献】特開2002-271771(JP,A)
【文献】特開2015-016104(JP,A)
【文献】特開2002-259275(JP,A)
【文献】特開2013-225366(JP,A)
【文献】特開2007-104276(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06T 1/00
A63F 13/70
A63F 13/79
H04N 21/2668
H04N 21/239
H04N 21/835
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末装置から送信されてきた動画についての処理を行う情報処理システムであり、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記端末装置から送信されてきた動画
であって、当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報である範囲情報が含まれ及び/又は付加され且つ当該動画を構成する部分毎に当該範囲情報が対応付けられている当該動画を取得し、
前記端末装置から送信されてきた前記動画に含まれ当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報であって当該端末装置から送信されてきた当該情報である
前記範囲情報を取得し、及び/又は、当該端末装置から送信されてきた当該動画に付加され当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報であって当該端末装置から送信されてきた当該情報である
前記範囲情報を取得し、
前記端末装置から前記動画とともに送信されてきた、当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す前記範囲情報を基に、動画を参照する参照者毎に、当該動画のうちの当該参照者による参照を許可する部分である許可部分を決定し、
前記参照者毎に、当該参照者に対応した前記許可部分が再生されるようにする制御情報を生成する、
情報処理システム。
【請求項2】
前記プロセッサは、参照者に対応した前記許可部分が再生されるようにし当該許可部分以外は再生されないようにする前記制御情報を生成する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記動画の前記許可部分が、参照者が参照する表示装置に表示され、
前記プロセッサは、前記許可部分が前記動画の一部分である場合、当該動画の一部が表示されないことを示す情報が前記表示装置に表示されるようにする制御情報をさらに生成する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記動画の前記許可部分が、参照者が参照する表示装置に表示され、
前記プロセッサは、前記動画のうちの前記許可部分以外の部分である非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合に前記表示装置にて予め定められた情報が表示されるようにする制御情報をさらに生成する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記プロセッサは、前記予め定められた情報が表示されるようにする前記制御情報として、動画の再生を行えないことを示す情報が前記表示装置に表示されるようにする制御情報を生成する請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記動画の前記許可部分が、参照者が参照する表示装置に表示され、
前記プロセッサは、前記動画のうちの前記許可部分以外の部分である非許可部分を再生する権限が参照者に無いことを示す情報である権限無し情報が前記表示装置に表示されるようにする制御情報である表示用制御情報をさらに生成する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記権限無し情報が前記表示装置に表示されるようにする前記表示用制御情報であって前記非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合に当該権限無し情報が当該表示装置に表示されるようにする当該表示用制御情報を生成する請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記動画の前記許可部分から当該動画の再生が開始されるようにする制御情報である再生用制御情報をさらに生成する請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項9】
参照者が参照する表示装置における動画の再生の制御が、前記再生用制御情報に基づき行われ、
前記動画のうちの前記許可部分以外の部分である非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合、前記再生用制御情報に基づく制御によって、前記許可部分から当該動画の再生が開始される請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記プロセッサは、参照者が参照する画面であって前記動画に対応する画像である動画対応画像が表示された当該画面を生成するとともに、当該画面の生成にあたり、当該動画の前記許可部分の長さに応じて当該動画対応画像を異ならせる請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記プロセッサは、前記動画の一部の時間帯が前記許可部分となっている動画に対応した前記動画対応画像を前記画面に表示するにあたっては当該動画対応画像を第1の表示形態で表示し、当該動画の全ての時間帯が前記許可部分となっている動画に対応した前記動画対応画像を当該画面に表示するにあたっては当該動画対応画像を当該第1の表示形態とは異なる第2の表示形態で表示するようにして、当該動画対応画像を参照する参照者が、当該動画対応画像を参照することで、動画の一部のみが参照可能か動画の全てが参照可能かどうかを把握できるようにする請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
端末装置から送信されてきた動画についての処理を行う情報処理装置であり、
プロセッサを備え、
前記プロセッサは、
前記端末装置から送信されてきた動画
であって、当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報である範囲情報が含まれ及び/又は付加され且つ当該動画を構成する部分毎に当該範囲情報が対応付けられている当該動画を取得し、
前記端末装置から送信されてきた前記動画に含まれ当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報であって当該端末装置から送信されてきた当該情報である
前記範囲情報を取得し、及び/又は、当該端末装置から送信されてきた当該動画に付加され当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報であって当該端末装置から送信されてきた当該情報である
前記範囲情報を取得し、
前記端末装置から前記動画とともに送信されてきた、当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す前記範囲情報を基に、動画を参照する参照者毎に、当該動画のうちの当該参照者による参照を許可する部分である許可部分を決定し、
前記参照者毎に、当該参照者に対応した前記許可部分が再生されるようにする制御情報を生成する、
情報処理装置。
【請求項13】
端末装置から送信されてきた動画についての処理を行う情報処理システム又は情報処理装置に設けられたコンピュータにより実行されるプログラムであり、
前記端末装置から送信されてきた動画
であって、当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報である範囲情報が含まれ及び/又は付加され且つ当該動画を構成する部分毎に当該範囲情報が対応付けられている当該動画を取得する機能と、
前記端末装置から送信されてきた前記動画に含まれ当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報であって当該端末装置から送信されてきた当該情報である
前記範囲情報を取得し、及び/又は、当該端末装置から送信されてきた当該動画に付加され当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報であって当該端末装置から送信されてきた当該情報である
前記範囲情報を取得する機能と、
前記端末装置から前記動画とともに送信されてきた、当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す前記範囲情報を基に、動画を参照する参照者毎に、当該動画のうちの当該参照者による参照を許可する部分である許可部分を決定する機能と、
前記参照者毎に、当該参照者に対応した前記許可部分が再生されるようにする制御情報を生成する機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム、情報処理装置、および、プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ゲームの途中のイベントが、条件対象が同一の複数のタグ付条件を満たしている場合、複数のタグ付条件に関連付けられた複数のタグのうち一つのタグを選択して再生用データに付与する処理が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
動画には、全ての参照者には開示しない方がよい内容が含まれることがあり、この場合、動画を参照する参照者に応じて、再生される内容を異ならせることが好ましくなる。
再生される内容を参照者に応じて異ならせるには、例えば、編集者が、動画の編集を行って、参照者毎の動画を予め生成し、複数の動画を予め用意しておく態様が考えられる。
本発明の目的は、参照者毎の動画を予め生成し複数の動画を予め用意する場合に比べ、動画の保存領域の削減を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、端末装置から送信されてきた動画についての処理を行う情報処理システムであり、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記端末装置から送信されてきた動画であって、当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報である範囲情報が含まれ及び/又は付加され且つ当該動画を構成する部分毎に当該範囲情報が対応付けられている当該動画を取得し、前記端末装置から送信されてきた前記動画に含まれ当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報であって当該端末装置から送信されてきた当該情報である前記範囲情報を取得し、及び/又は、当該端末装置から送信されてきた当該動画に付加され当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報であって当該端末装置から送信されてきた当該情報である前記範囲情報を取得し、前記端末装置から前記動画とともに送信されてきた、当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す前記範囲情報を基に、動画を参照する参照者毎に、当該動画のうちの当該参照者による参照を許可する部分である許可部分を決定し、前記参照者毎に、当該参照者に対応した前記許可部分が再生されるようにする制御情報を生成する、情報処理システムである。
請求項2に記載の発明は、前記プロセッサは、参照者に対応した前記許可部分が再生されるようにし当該許可部分以外は再生されないようにする前記制御情報を生成する請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項3に記載の発明は、前記動画の前記許可部分が、参照者が参照する表示装置に表示され、前記プロセッサは、前記許可部分が前記動画の一部分である場合、当該動画の一部が表示されないことを示す情報が前記表示装置に表示されるようにする制御情報をさらに生成する請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項4に記載の発明は、前記動画の前記許可部分が、参照者が参照する表示装置に表示され、前記プロセッサは、前記動画のうちの前記許可部分以外の部分である非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合に前記表示装置にて予め定められた情報が表示されるようにする制御情報をさらに生成する請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項5に記載の発明は、前記プロセッサは、前記予め定められた情報が表示されるようにする前記制御情報として、動画の再生を行えないことを示す情報が前記表示装置に表示されるようにする制御情報を生成する請求項4に記載の情報処理システムである。
請求項6に記載の発明は、前記動画の前記許可部分が、参照者が参照する表示装置に表示され、前記プロセッサは、前記動画のうちの前記許可部分以外の部分である非許可部分を再生する権限が参照者に無いことを示す情報である権限無し情報が前記表示装置に表示されるようにする制御情報である表示用制御情報をさらに生成する請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項7に記載の発明は、前記プロセッサは、前記権限無し情報が前記表示装置に表示されるようにする前記表示用制御情報であって前記非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合に当該権限無し情報が当該表示装置に表示されるようにする当該表示用制御情報を生成する請求項6に記載の情報処理システムである。
請求項8に記載の発明は、前記プロセッサは、前記動画の前記許可部分から当該動画の再生が開始されるようにする制御情報である再生用制御情報をさらに生成する請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項9に記載の発明は、参照者が参照する表示装置における動画の再生の制御が、前記再生用制御情報に基づき行われ、前記動画のうちの前記許可部分以外の部分である非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合、前記再生用制御情報に基づく制御によって、前記許可部分から当該動画の再生が開始される請求項8に記載の情報処理システムである。
請求項10に記載の発明は、前記プロセッサは、参照者が参照する画面であって前記動画に対応する画像である動画対応画像が表示された当該画面を生成するとともに、当該画面の生成にあたり、当該動画の前記許可部分の長さに応じて当該動画対応画像を異ならせる請求項1に記載の情報処理システムである。
請求項11に記載の発明は、前記プロセッサは、前記動画の一部の時間帯が前記許可部分となっている動画に対応した前記動画対応画像を前記画面に表示するにあたっては当該動画対応画像を第1の表示形態で表示し、当該動画の全ての時間帯が前記許可部分となっている動画に対応した前記動画対応画像を当該画面に表示するにあたっては当該動画対応画像を当該第1の表示形態とは異なる第2の表示形態で表示するようにして、当該動画対応画像を参照する参照者が、当該動画対応画像を参照することで、動画の一部のみが参照可能か動画の全てが参照可能かどうかを把握できるようにする請求項10に記載の情報処理システムである。
請求項12に記載の発明は、端末装置から送信されてきた動画についての処理を行う情報処理装置であり、プロセッサを備え、前記プロセッサは、前記端末装置から送信されてきた動画であって、当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報である範囲情報が含まれ及び/又は付加され且つ当該動画を構成する部分毎に当該範囲情報が対応付けられている当該動画を取得し、前記端末装置から送信されてきた前記動画に含まれ当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報であって当該端末装置から送信されてきた当該情報である前記範囲情報を取得し、及び/又は、当該端末装置から送信されてきた当該動画に付加され当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報であって当該端末装置から送信されてきた当該情報である前記範囲情報を取得し、前記端末装置から前記動画とともに送信されてきた、当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す前記範囲情報を基に、動画を参照する参照者毎に、当該動画のうちの当該参照者による参照を許可する部分である許可部分を決定し、前記参照者毎に、当該参照者に対応した前記許可部分が再生されるようにする制御情報を生成する、情報処理装置である。
請求項13に記載の発明は、端末装置から送信されてきた動画についての処理を行う情報処理システム又は情報処理装置に設けられたコンピュータにより実行されるプログラムであり、前記端末装置から送信されてきた動画であって、当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報である範囲情報が含まれ及び/又は付加され且つ当該動画を構成する部分毎に当該範囲情報が対応付けられている当該動画を取得する機能と、前記端末装置から送信されてきた前記動画に含まれ当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報であって当該端末装置から送信されてきた当該情報である前記範囲情報を取得し、及び/又は、当該端末装置から送信されてきた当該動画に付加され当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す情報であって当該端末装置から送信されてきた当該情報である前記範囲情報を取得する機能と、前記端末装置から前記動画とともに送信されてきた、当該動画の参照を許可する対象者の範囲を示す前記範囲情報を基に、動画を参照する参照者毎に、当該動画のうちの当該参照者による参照を許可する部分である許可部分を決定する機能と、前記参照者毎に、当該参照者に対応した前記許可部分が再生されるようにする制御情報を生成する機能と、をコンピュータに実現させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、参照者毎の動画を予め生成し複数の動画を予め用意する場合に比べ、動画の保存領域の削減を図れる。
請求項2の発明によれば、許可部分以外は再生されないようにする制御情報が生成されない場合に比べ、動画のうちの参照者による参照が許可されていない部分が再生されることを抑制できる。
請求項3の発明によれば、動画の一部が表示されないことを示す情報を表示装置に表示することが可能となる。
請求項4の発明によれば、動画のうちの非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合に、表示装置にて予め定められた情報が表示されるようにすることができる。
請求項5の発明によれば、動画のうちの非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合に、動画の再生を行えないことを示す情報を表示装置に表示することが可能となる。
請求項6の発明によれば、動画のうちの許可部分以外の部分である非許可部分を再生する権限が参照者に無いことを示す情報である権限無し情報を表示装置に表示することが可能となる。
請求項7の発明によれば、非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合に、動画のうちの許可部分以外の部分である非許可部分を再生する権限が参照者に無いことを示す情報である権限無し情報を表示装置に表示することが可能となる。
請求項8の発明によれば、動画の許可部分から動画の再生が開始されるようにすることができる。
請求項9の発明によれば、動画のうちの許可部分以外の部分である非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合に、許可部分から動画の再生が開始されるようにすることができる。
請求項10の発明によれば、動画に対応する画像である動画対応画像が表示された画面を生成するにあたり、許可部分の長さに応じて動画対応画像を異ならせることができる。
請求項11の発明によれば、動画の一部の時間帯が許可部分となっている動画に対応した動画対応画像と、動画の全ての時間帯が許可部分となっている動画に対応した動画対応画像とを異ならせることができる。
請求項12の発明によれば、参照者毎の動画を予め生成し複数の動画を予め用意する場合に比べ、動画の保存領域の削減を図れる。
請求項13の発明によれば、参照者毎の動画を予め生成し複数の動画を予め用意する場合に比べ、動画の保存領域の削減を図れる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】情報処理システムの構成例を示した図である。
【
図2】動画ファイルの登録に関してコンテンツ管理サーバ等が実行する処理の流れを示したフローチャートである。
【
図3】動画ファイルの登録に関してコンテンツ管理サーバ等が実行する処理の流れを示したフローチャートである。
【
図7】アクセス権判定情報管理DBに格納された情報を示した図である。
【
図9】ファイルの一覧の表示処理が行われる際に実行される処理を示したフローチャートである。
【
図10】ファイルの一覧の表示処理が行われる際に実行される処理を示したフローチャートである。
【
図11】ファイル一覧の表示処理の具体例を説明する図である。
【
図12】ファイル一覧の表示処理の具体例を説明する図である。
【
図13】(A)、(B)は、クライアント端末の表示画面を説明する図である。
【
図14】動画ファイルの参照時に実行される処理の流れを示したフローチャートである。
【
図15】動画ファイルの参照時に実行される処理の流れを示したフローチャートである。
【
図16】動画ファイルの参照時に実行される処理の流れを示したフローチャートである。
【
図17】動画ファイルの参照時に実行される処理の流れを示したフローチャートである。
【
図18】(A)、(B)は、クライアント端末にて動画ファイルが参照される際の表示画面を示した図である。
【
図19】(A)、(B)は、動画ファイルの再生が自動で行われる場合における表示画面を示した図である。
【
図20】クライアント端末における他の表示例を示した図である。
【
図21】動画ファイルの登録が行われる際に実行される他の処理の一例を示したフローチャートである。
【
図22】動画ファイルの登録が行われる際に実行される他の処理の一例を示したフローチャートである。
【
図23】サムネイル画像、サムネイル動画の生成時に実行される処理の具体例を示した図である。
【
図24】動画情報管理DBに格納された格納先情報の一例を示した図である。
【
図25】ファイル一覧の表示処理が実行される際の処理の流れを示したフローチャートである。
【
図26】ファイルの一覧の表示処理の具体例を示した図である。
【
図27】X部門グループに属するユーザのクライアント端末の表示画面を示した図である。
【
図28】コンテンツ管理サーバ、動画分析サーバのハードウェア構成の一例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示した図である。
本実施形態の情報処理システム1には、クライアント端末10、コンテンツ管理サーバ20、動画分析サーバ30が設けられている。
クライアント端末10とコンテンツ管理サーバ20とは、インターネット回線などの通信回線を介して相互に接続される。また、コンテンツ管理サーバ20と動画分析サーバ30も、インターネット回線などの通信回線を介して相互に接続される。
【0009】
なお、本実施形態では、クライアント端末10が一台のみ表示されているが、クライアント端末10は、複数台設けてもよい。ここで、クライアント端末10は、PCやモバイル端末などにより構成される。
さらに、本実施形態では、コンテンツ管理サーバ20とは別に、動画分析サーバ30が設けられているが、動画分析サーバ30の機能を、コンテンツ管理サーバ20が有してもよい。
【0010】
図28は、コンテンツ管理サーバ20、動画分析サーバ30のハードウェア構成の一例を説明する図である。
コンテンツ管理サーバ20、動画分析サーバ30の各々は、装置全体の動作を制御する制御ユニット101と、管理データ等を記憶するハードディスクドライブ102と、LAN(=Local Area Network)ケーブル等を介した通信を実現するネットワークインターフェース103とを有している。
【0011】
制御ユニット101は、プロセッサの一例としてのCPU(=Central Processing Unit)111と、基本ソフトウェアやBIOS(=Basic Input Output System)等が記憶されたROM(=Read Only Memory)112と、ワークエリアとして用いられるRAM(=Random Access Memory)113とを有している。
CPU111はマルチコアでもよい。また、ROM112は、書き換え可能な不揮発性の半導体メモリでもよい。制御ユニット101は、いわゆるコンピュータである。
【0012】
ハードディスクドライブ102は、円盤状の基板表面に磁性体を塗布した不揮発性の記憶媒体にデータを読み書きする装置である。もっとも、不揮発性の記憶媒体は、半導体メモリや磁気テープでもよい。
この他、コンテンツ管理サーバ20、動画分析サーバ30は、必要に応じ、キーボード、マウス等の入力デバイス、液晶ディスプレイ等の表示デバイスも備える。
制御ユニット101と、ハードディスクドライブ102と、ネットワークインターフェース103は、バス104や不図示の信号線を通じて接続されている。
【0013】
ここで、CPU111によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で、コンテンツ管理サーバ20、動画分析サーバ30へ提供しうる。
また、CPU111によって実行されるプログラムは、インターネットなどの通信手段を用いて、コンテンツ管理サーバ20、動画分析サーバ30へ提供してもよい。
【0014】
なお、本実施形態において、プロセッサとは、広義的なプロセッサを指し、汎用的なプロセッサ(例えばCPU:Central Processing Unit、等)や、専用のプロセッサ(例えばGPU: Graphics Processing Unit、ASIC: Application Specific Integrated Circuit、FPGA: Field Programmable Gate Array、プログラマブル論理デバイス、等)を含むものである。
また、プロセッサの動作は、1つのプロセッサによって成すのみでなく、物理的に離れた位置に存在する複数のプロセッサが協働して成すものであってもよい。また、プロセッサの各動作の順序は、本実施形態において記載した順序のみに限定されるものではなく、変更してもよい。
【0015】
図1に示すように、情報処理装置の一例としてのコンテンツ管理サーバ20は、コンテンツ情報管理部21、動画再生制御部22、アクセス権判定情報管理部23、コンテンツ情報管理DB(データベース)24、動画情報管理DB(データベース)25、アクセス権判定情報管理DB(データベース)26を備える。
ここで、コンテンツ情報管理部21、動画再生制御部22、アクセス権判定情報管理部23は、プロセッサの一例であるCPU111(
図28参照)が、ROM112などに格納されたプログラムを実行することで実現される。
【0016】
言い換えると、本実施形態では、後述する各処理が、主に、コンテンツ管理サーバ20にて行われるが、この処理は、コンテンツ管理サーバ20に設けられた、プロセッサの一例であるCPU111により行われる。
また、コンテンツ情報管理DB24、動画情報管理DB25、アクセス権判定情報管理DB26は、コンテンツ管理サーバ20に設けられたハードディスクドライブ102により実現される。
【0017】
コンテンツ情報管理部21は、クライアント端末10から、コンテンツ(文書ファイル、動画ファイルなど)の登録、取得、更新、削除についてのリクエストを受け付け、コンテンツ情報管理DB24に格納された情報を取得したり更新したりする。
動画再生制御部22は、クライアント端末10における動画ファイルの再生を制御するための制御情報を生成する。
アクセス権判定情報管理部23は、動画ファイルの分析結果と、アクセス権判定情報管理DB26に格納された情報とから、動画ファイルにアクセス可能なユーザグループと再生可能な時間帯を判定する。
【0018】
コンテンツ情報管理DB24は、コンテンツの属性(名前、登録日時、更新日時など)やアクセス権情報を格納する。
動画情報管理DB25は、サムネイル画像とサムネイル画像の格納先に関する情報を管理する。
アクセス権判定情報管理DB26は、キーワードと、キーワードが抽出された再生時間帯にアクセス可能なユーザグループの情報とを格納する。
【0019】
〔動画ファイル登録〕
図2、
図3は、動画ファイルの登録に関してコンテンツ管理サーバ20等が実行する処理の流れを示したフローチャートである。
本実施形態では、まず、クライアント端末10が、コンテンツ管理サーバ20に、動画ファイルを登録するリクエスト(以下、「登録リクエスト」と称する)を送信する(ステップS101)。この登録リクエストには、ユーザが登録を希望する動画ファイルが含まれる。
【0020】
次いで、コンテンツ管理サーバ20が、この登録リクエストを取得する。
そして、動画分析サーバ30のコンテンツ情報管理部21が、登録リクエストに含まれる動画ファイルを取得する。
さらに、コンテンツ情報管理部21は、この動画ファイルを、動画分析サーバ30に送信し、また、動画分析サーバ30に、この動画ファイルの分析を依頼する(ステップS102)。
【0021】
動画分析サーバ30は、動画ファイルを受け取り、動画分析サーバ30では、動画分析部31がこの動画ファイルの分析を行う。そして、動画分析部31が得た分析結果が、コンテンツ管理サーバ20に送信される(ステップS103)。
分析結果が、コンテンツ管理サーバ20へ送信されると、コンテンツ情報管理部21が、この分析結果を受け取る。次いで、コンテンツ情報管理部21は、アクセス権判定情報管理部23に、この分析結果を通知する(ステップS104)。
【0022】
アクセス権判定情報管理部23は、この分析結果と、アクセス権判定情報管理DB26に格納されている情報とに基づき、登録の対象となっている動画ファイルにアクセス可能なユーザグループを把握(取得)する(ステップS105)。
次いで、アクセス権判定情報管理部23は、アクセス権についての判定を行い、判定結果をコンテンツ情報管理部21に通知する(ステップS106)。
【0023】
コンテンツ情報管理部21は、クライアント端末10からの登録リクエストについての情報と、アクセス権判定情報管理部23が得た、アクセス権についての判定結果とを、コンテンツ情報管理DB24に格納する(ステップS107)。
次いで、コンテンツ情報管理部21は、クライアント端末10に、動画ファイルの格納が完了した旨を通知する(ステップS108)。
【0024】
図4、
図5(登録処理の具体例を示した図)を参照して、動画ファイルの登録処理をより具体的に説明する。
本実施形態では、登録の対象となる動画ファイルに、
図4の符号4Aで示すように、メタデータが付加されており、本実施形態では、このメタデータが付加された動画ファイルが、クライアント端末10からコンテンツ管理サーバ20へ送信される。
その後、本実施形態では、ステップS103にて、動画ファイルの分析が行われるが、この分析によって、動画ファイルに付加された情報であるこのメタデータが取得される。
【0025】
より具体的には、本実施形態では、メタデータとして、動画ファイルに対し、動画ファイルの参照を許可する対象者の範囲を示す情報である範囲情報が付加されており、ステップS103の処理では、この範囲情報が取得される。
より具体的には、この例では、範囲情報として、「開示範囲B」(符号4A参照)や、「開示範囲C」(符号4A参照)という範囲情報が取得される。
【0026】
図6(動画ファイルに付加された情報を説明する図)を参照して、メタデータの取得について詳細に説明する。
図6(A)では、再生時間が10分、動画ファイル内の全ての時間帯で「開示範囲A」という範囲情報が表示された動画ファイル(開始時刻から終了時刻の全時間帯に亘って、「開示範囲A」という範囲情報が付加された動画ファイル)(以下、「動画ファイル1」と称する)を示している。
【0027】
この動画ファイル1が、コンテンツ管理サーバ20に登録される場合には、
図6(B)に示すように、動画ファイル1の範囲情報として、「開示範囲A」という情報が取得される。
さらに、本実施形態では、「開示範囲A」という範囲情報が、「再生時間00:00:00から00:10:00」の時間帯に対応付けられている旨の情報が取得される。
【0028】
図6(C)では、再生時間が7分であり、且つ、開始から2分までの時間帯で「開示範囲B」という範囲情報が表示され、2分から終了までの時間帯で「開示範囲C」という範囲情報が表示された動画ファイル(以下、「動画ファイル2」と称する)を示している。
【0029】
この動画ファイル2が、コンテンツ管理サーバ20に登録される場合には、
図6(D)に示すように、動画ファイル2の範囲情報として、「開示範囲B」、「範囲情報C」という情報が取得される。
さらに、「開示範囲B」という情報が、「再生時間00:00:00から00:02:00」の時間帯に対応付けられている旨の情報が取得される。
さらに、「開示範囲C」という範囲情報が、「再生時間00:02:00から00:07:00」の時間帯に対応付けられている旨の情報が取得される。
【0030】
図4に戻りさらに説明する。
図4における処理では、上記の動画ファイル2の登録が行われる場合を例示しており、ステップS103の処理では、範囲情報として、「開示範囲B」、「開示範囲C」が取得される。
さらに、ステップS103の処理では、「開示範囲B」という範囲情報が、「再生時間00:00:00から00:02:00」の時間帯に対応付けられている旨の情報が取得される。
また、ステップS103の処理では、「開示範囲C」という範囲情報が、「再生時間00:02:00から00:07:00」の時間帯に対応付けられている旨の情報が取得される。
【0031】
その後、本実施形態では、ステップS105にて、アクセス権判定情報管理部23が、動画ファイル2の分析結果(動画分析サーバ30により得られた分析結果)と、アクセス権判定情報管理DB26に格納されている情報に基づき、動画ファイル2にアクセス可能なユーザグループについての情報(以下、「ユーザグループ情報」と称する)を取得する。
【0032】
より具体的には、アクセス権判定情報管理部23は、動画ファイル2のうちの「開示範囲B」という範囲情報が付加されている部分にアクセス可能なユーザグループは、X部門グループであるという情報を取得する。
また、アクセス権判定情報管理部23は、動画ファイル2のうちの「開示範囲C」という範囲情報が付加されている部分にアクセス可能なユーザグループは、X部門グループ、Y部門グループであるという情報を取得する。
【0033】
図7は、アクセス権判定情報管理DB26に格納された情報を示した図である。
アクセス権判定情報管理DB26には、キーワード毎に(「範囲情報」毎に)、動画ファイルのうちの、キーワードが付加されている部分へのアクセス(参照)を許可するユーザグループが登録されている。
より具体的には、この例では、開示範囲Aに対応付けて、社員グループ(全社員)が登録され、開示範囲Bに対応付けて、X部門グループが登録され、開示範囲Cに対応付けて、X部門グループ、Y部門グループが登録されている。
【0034】
上記のステップS105(
図4参照)の処理(ユーザグループの取得処理)では、アクセス権判定情報管理部23は、このアクセス権判定情報管理DB26に格納された情報を参照し、動画ファイル2にアクセス可能なユーザグループの一つとして、X部門グループを取得する。
より具体的には、アクセス権判定情報管理部23は、動画ファイル2のうちの「開示範囲B」という範囲情報が対応付けられている部分にアクセス可能なユーザグループは、X部門グループであるという情報を取得する。
【0035】
また、アクセス権判定情報管理部23は、アクセス権判定情報管理DB26に格納された情報を参照し、動画ファイル2にアクセス可能なユーザグループとして、X部門グループ、Y部門グループを取得する。
より具体的には、アクセス権判定情報管理部23は、動画ファイル2のうちの「開示範囲C」という範囲情報が対応付けられている部分にアクセス可能なユーザグループは、X部門グループ、Y部門グループであるという情報を取得する。
【0036】
アクセス権判定情報管理部23は、このように、このアクセス権判定情報管理DB26に格納された情報を基に、「開示範囲B」という範囲情報が付加されている部分にアクセス可能なユーザグループが、X部門グループであると把握する。
また、アクセス権判定情報管理部23は、アクセス権判定情報管理DB26に格納された情報を基に、「開示範囲C」という範囲情報が付加されている部分にアクセス可能なユーザグループが、X部門グループ、Y部門グループであることを把握する。
【0037】
なお、本実施形態では、動画ファイルに付加された情報を取得したが、これに限らず、動画ファイルの内容を分析して、動画ファイルに含まれる情報を取得し、動画ファイルに含まれる情報を、範囲情報として取得してもよい。
より具体的には、例えば、動画ファイルの内容を分析し、動画ファイルに含まれる情報として、動画ファイルに登場する登場人物の情報を取得し、この登場人物の情報の各々を、範囲情報としてもよい。
【0038】
この場合、アクセス権判定情報管理DB26には、登場人物となりうる人物の各々の情報を予め登録しておき、また、登場人物毎に、アクセス可能なユーザグループを登録しておく。
そして、この場合、動画ファイルの内容を分析することにより得られる範囲情報(登場人物についての情報)と、アクセス権判定情報管理DB26に格納された、範囲情報およびユーザグループの情報とに基づき、動画ファイルのうちの、範囲情報が得られた部分にアクセス可能なユーザグループを把握する。
【0039】
次いで、本実施形態では、
図5のステップS106に示すように、アクセス権判定情報管理部23が、上記の処理により得られた情報を基にアクセス権判定を行い、各ユーザグループがアクセス可能な時間帯についての情報を得る。
具体的には、この例では、アクセス権判定情報管理部23は、符号5Aで示すように、X部門グループのユーザがアクセス可能な時間帯は、「再生時間00:00:00から00:07:00」であるとの情報を得る。
また、アクセス権判定情報管理部23は、Y部門グループのユーザがアクセス可能な時間帯は、「再生時間00:02:00から00:07:00」であるとの情報を得る。
【0040】
本実施形態では、この「再生時間00:00:00から00:07:00」や、「再生時間00:02:00から00:07:00」は、動画ファイルのうちの、参照者による参照を許可する部分である許可部分となる。
本実施形態では、ステップS106よりも前の処理により得られた情報に基づき、ステップS106にて、動画ファイルを参照する参照者毎に、動画ファイルのうちの参照者による参照を許可する部分である許可部分を決定する。
【0041】
より具体的に説明すると、本実施形態では、上記のように、動画ファイルに付加された情報として、動画ファイルの参照を許可する対象者の範囲を示す情報である範囲情報を取得する。
本実施形態では、取得したこの範囲情報と、動画ファイルを参照する参照者についての情報である参照者情報とに基づき、参照者毎の許可部分を決定する。
【0042】
より具体的には、本実施形態では、動画ファイルのうちの、範囲情報が対応付けられている部分である対応部分を、範囲情報毎に把握する。
具体的には、本実施形態では、上記のように、例えば、「開示範囲B」という範囲情報が対応付けられている対応部分として、「再生時間00:00:00から00:02:00」という対応部分を把握する。
また、本実施形態では、例えば、「開示範囲C」という範囲情報が対応付けられている対応部分として、「再生時間00:02:00から00:07:00」という対応部分を把握する。
【0043】
さらに、本実施形態では、範囲情報により特定される範囲の各々と参照者情報により特定される参照者とに基づき、参照者が属する範囲を示す範囲情報を特定する。
より具体的には、本実施形態では、「開示範囲B」、「開示範囲C」という範囲情報が得られるが、これらの情報と、アクセス権判定情報管理DB26に格納されている情報とに基づき、各ユーザグループが属する範囲情報を特定する。
そして、本実施形態では、動画ファイルのうちの、特定したこの範囲情報が対応付けられている対応部分を許可部分として決定する。
【0044】
その後、本実施形態では、ステップS107(
図5参照)にて、コンテンツ情報管理部21が、ステップS106にて得られた判定結果と、クライアント端末10から送信されてきた登録リクエストについての情報とを、コンテンツ情報管理DB24に登録(格納)する。
判定結果が、コンテンツ情報管理DB24に登録されると、
図8(コンテンツ情報管理DB24を示した図)の符号8Eで示すように、X部門グループのユーザがアクセス可能な時間帯が、「再生時間00:00:00から00:07:00」であることを示す情報が登録される。
また、Y部門グループの社員がアクセス可能な時間帯が、「再生時間00:02:00から00:07:00」であることを示す情報が登録される。
【0045】
言い換えると、本実施形態では、判定結果が、コンテンツ情報管理DB24に登録されると、X部門グループのユーザの許可部分が、「再生時間00:00:00から00:07:00」であることを示す情報が登録される。
また、本実施形態では、判定結果が、コンテンツ情報管理DB24に登録されると、Y部門グループのユーザの許可部分が、「再生時間00:02:00から00:07:00」であることを示す情報が登録される。
【0046】
〔ファイル一覧〕
図9、
図10は、ファイルの一覧の表示処理が行われる際に実行される処理を示したフローチャートである。
図9、
図10を参照して、ファイルの一覧の表示がクライアント端末10にて行われる際に実行される処理を説明する。
ファイルの一覧(以下、「ファイル一覧」)がクライアント端末10に表示される場合、まず、例えば、ユーザからの指示に応じ、クライアント端末10が、コンテンツ管理サーバ20に、ファイル一覧のリクエストを送信する(ステップS201)。
【0047】
これに応じ、本実施形態では、コンテンツ情報管理部21が、ファイル一覧のリクエストを受け取り、そして、一覧に表示するコンテンツの情報を、コンテンツ情報管理DB24から取得する(ステップS202)。
次いで、コンテンツ情報管理部21は、一覧に表示するコンテンツに、動画ファイルがあるか否かを判断する(ステップS203)。
より具体的には、コンテンツ情報管理部21は、コンテンツ情報管理DB24から取得したコンテンツの情報に基づき、一覧に表示するコンテンツに、動画ファイルが含まれているか否かを判断する。
【0048】
そして、ステップS203にて、一覧に表示するコンテンツに、動画ファイルがあると判断されなかった場合、ステップS209の処理に進む。
一方、一覧に表示するコンテンツに、動画ファイルがあると判断された場合は、コンテンツ情報管理部21が、動画再生制御部22に対して、動画ファイルの各々についての情報を送信する(ステップS204)。
【0049】
動画再生制御部22は、送信されてきた、動画ファイルについての情報に基づき、動画ファイルの各々について、ユーザのアクセスレベルを判定する(ステップS205)。
より具体的には、動画再生制御部22は、動画ファイル毎に、ユーザのアクセスレベルが「一部」であるか否かを判断する(ステップS206)。
そして、ステップS206にて、アクセスレベルが「一部」ではないと判断された場合(アクセスレベルが「一部」である動画ファイルが存在しない場合)、ステップS209の処理に進む。
【0050】
一方、ステップS206にて、アクセスレベルが「一部」であると判断された場合(アクセスレベルが「一部」である動画ファイルが存在する場合)、動画再生制御部22は、コンテンツ情報管理部21に、アクセスレベルが「一部」であると判断された動画ファイルのアイコンを変更するよう通知する(ステップS207)。
【0051】
そして、コンテンツ情報管理部21は、これに応じ、アクセスレベルが「一部」であると判断された動画ファイルを表すアイコンを変更する(ステップS208)。
言い換えると、このアイコンは、動画ファイルに対応した画像である動画対応画像として捉えることができ、コンテンツ情報管理部21は、アクセスレベルが「一部」であると判断された動画ファイルを表す動画対応画像を、他の動画対応画像に変更する。
次いで、コンテンツ管理サーバ20は、クライアント端末10に、ファイル一覧の情報を送信する(ステップS209)。
【0052】
図11、12(ファイル一覧の表示処理の具体例を説明する図)を参照してより具体的に説明すると、本実施形態では、まず、ステップS201にて、上記のとおり、クライアント端末10が、コンテンツ管理サーバ20に、ファイル一覧のリクエストを送信する。
ここで、この例では、符号11Aで示すように、社員グループとY部門グループに所属するユーザが、フォルダAのファイル一覧を取得するリクエストを送信する場合を一例に説明する。
【0053】
この場合、ステップS202にて、コンテンツ情報管理部21が、ファイル一覧のリクエストを受け取り、一覧に表示するコンテンツの情報をコンテンツ情報管理DB24から取得する。
この例では、コンテンツ情報管理部21は、「親フォルダ」の属性が「フォルダA」となっているコンテンツの情報を、コンテンツ情報管理DB24(
図8参照)から取得する。
【0054】
その後、この例では、ステップS203にて、一覧に表示するコンテンツに動画ファイルが含まれていると判断され、ステップS204にて、コンテンツ情報管理部21が、動画再生制御部22に、この動画ファイルの各々の情報を送信する。
より具体的には、コンテンツ情報管理部21は、「親フォルダ」の属性が「フォルダA」となっている動画ファイル1、動画ファイル2の各々の情報を、動画再生制御部22に送信する。
【0055】
そして、本実施形態では、ステップS205にて、動画再生制御部22が、コンテンツ情報管理部21により送信されてきた情報に基づき、動画ファイル毎に、ユーザのアクセスレベルを判定する。
この例では、動画再生制御部22は、動画ファイル1、動画ファイル2のそれぞれについて、ユーザのアクセスレベルを判定する。
【0056】
具体的には、動画再生制御部22は、動画ファイル1と動画ファイル2の各々について、コンテンツ情報管理DB24(
図8参照)に格納されている、「アクセス可能なユーザグループ」についての情報と、ファイル一覧の表示を希望しているユーザ(社員グループとY部門グループに所属するユーザ)についての情報とに基づき、動画ファイル1、動画ファイル2の各々のアクセスレベルが「一部」であるか否かを判断する。
【0057】
そして、この場合、動画再生制御部22は、
図11の符号11Cで示すように、動画ファイル2のアクセスレベルが「一部」であると判定する。
より具体的には、この例では、
図8の符号8Xで示すように、Y部門グループに属するユーザは、動画ファイル2の一部しか参照できないようになっている。このため、動画再生制御部22は、動画ファイル2のアクセスレベルが「一部」であると判定する。
【0058】
そして、この場合、本実施形態では、ステップS207(
図12参照)にて、動画再生制御部22が、コンテンツ情報管理部21に、対象の動画ファイル(動画ファイル2)のアイコンを変更するよう通知する。
そして、この場合、ステップS208にて、コンテンツ情報管理部21が、動画ファイル2を表すアイコンを変更する。言い換えると、コンテンツ情報管理部21は、アクセスレベルが「一部」である動画ファイル2を表す動画対応画像を変更する。
【0059】
次いで、本実施形態では、ステップS209にて、コンテンツ管理サーバ20が、クライアント端末10にファイル一覧の情報を送信する。
そして、この場合、クライアント端末10では、
図12の符号12Aで示すように、動画ファイル2のアイコンの色が例えば、青で表示され、動画ファイル1のアイコンの色(例えば、赤)とは異なるようになる。
この場合、ユーザは、アイコンを参照することで、動画ファイル2の参照が一部制限されていることの把握を行える。
【0060】
図13(A)、(B)は、クライアント端末10の表示画面を説明する図である。より具体的には、ファイル一覧が表示された表示画面を示した図である。
本実施形態では、上記のように、ファイル一覧の表示を希望するユーザが、Y部門グループに所属するユーザの場合、動画ファイル2については、部分的なアクセスが可能と判断される。
この場合、
図13(B)に示すように、動画ファイル2については、動画ファイル1を表すアイコンとは異なるアイコンで表示される。
【0061】
一方で、一覧の表示を希望するユーザが、例えば、X部門グループに所属するユーザの場合、このユーザは、動画ファイル2については、部分的なアクセスではなく、全てにアクセスが可能である。
この場合は、
図13(A)に示すように、動画ファイル2については、動画ファイル1を表すアイコンと同じアイコンで表示される。
【0062】
ここで、本実施形態では、部分的なアクセスではなく、全てにアクセス可能であると判断された動画ファイルのアイコンについては、例えば、赤色で表示される。
動画ファイル1については、全社員(全ユーザ)が全ての部分にアクセス可能であり、アクセスの制限がないため、赤色で表示される。
【0063】
これに対し、動画ファイル2については、ファイル一覧の表示を希望するユーザが、Y部門グループに所属するユーザの場合、アクセスの制限があるため(動画ファイルの参照が許可された許可部分が一部であるため)、青色で表示される。
一方、ファイル一覧の表示を希望するユーザが、X部門グループに所属するユーザの場合、アクセスの制限が無いため(動画ファイルの全ての時間帯が許可部分となるため)、動画ファイル2については、赤色で表示される。
【0064】
本実施形態では、ファイルの一覧の表示を希望するリクエストがあると、クライアント端末10に表示される画面であって、コンテンツの一覧が表示された画面が、コンテンツ管理サーバ20にて生成される。
言い換えると、コンテンツ管理サーバ20では、参照者が参照する画面が生成され、また、コンテンツに動画ファイルが含まれている場合には、動画ファイルに対応する画像である動画対応画像の一例であるアイコンが表示された画面が生成される。
【0065】
本実施形態では、この画面の生成にあたり、動画ファイルの許可部分の長さに応じて動画対応画像を異ならせる。
より具体的には、本実施形態では、上記の動画ファイル2のように、動画ファイルの一部の時間帯が許可部分となっている動画ファイルに対応した動画対応画像が表示された画面を生成するにあたっては、この動画対応画像を、上記のように、青色にするなど、第1の表示形態で表示する。
【0066】
一方で、動画ファイルの全ての時間帯が許可部分となっている動画ファイルに対応した動画対応画像が表示された画面を生成するにあたっては、この動画対応画像を、上記のように、赤色で表示するなど、第1の表示形態とは異なる第2の表示形態で表示する。
【0067】
なお、本実施形態では、色を異ならせることで、動画対応画像を異ならせる場合を説明したが、これに限らず、例えば、動画対応画像の形状を異ならせてもよい。また、例えば、動画対応画像の大きさを異ならせてもよい。
また、その他に、「一部の参照が制限されています」など、動画ファイルの一部の参照が制限されている旨を示す情報を、動画対応画像に対応付けて表示してもよい。
【0068】
〔動画ファイルの参照〕
図14~
図17は、動画ファイルの参照時に実行される処理の流れを示したフローチャートである。
これらの図を参照し、ユーザにより動画ファイルの参照が行われる際に実行される処理を説明する。言い換えると、クライアント端末10にて、コンテンツ管理サーバ20に登録された動画ファイルが参照される際に実行される処理を説明する。
【0069】
動画ファイルが参照される際には、まず、クライアント端末10が、コンテンツ管理サーバ20に、動画ファイルの参照リクエストを送信する(ステップS301)。
より具体的には、本実施形態では、例えば、
図13(B)に示した表示画面に表示された、動画ファイルを示すアイコンが選択されると、クライアント端末10が、コンテンツ管理サーバ20に、動画ファイルの参照リクエストを送信する。
【0070】
次いで、コンテンツ情報管理部21が、動画ファイルの参照リクエストを受け取り、参照リクエストがあった動画ファイルの情報を、コンテンツ情報管理DB24から取得する(ステップS302)。
その後、コンテンツ情報管理部21は、この動画ファイルの情報を、動画再生制御部22に送信する(ステップS303)。
次いで、動画再生制御部22は、コンテンツ情報管理部21から送信されてきた情報に基づき、ユーザのアクセスレベルを判定する(ステップS304)。
【0071】
そして、動画再生制御部22は、アクセスレベルが一部であるか否かを判定する(ステップS305)。
アクセスレベルが一部ではないと判定された場合、ステップS307の処理に進む。
一方、アクセスレベルが「一部」であると判定された場合は、動画再生制御部22は、動画ファイルの再生を制御するための制御情報を生成し、生成したこの制御情報を、コンテンツ情報管理部21に送信する(ステップS306)。
【0072】
そして、コンテンツ情報管理部21は、収集した情報(ステップS306の処理が行われた場合には、動画再生制御部22から送信されてきた制御情報を含む情報)に基づき、再生情報を生成する(ステップS307)。
そして、コンテンツ管理サーバ20は、クライアント端末10に、この再生情報を送信する(ステップS308)。これにより、クライアント端末10にて、ユーザが参照を希望する動画ファイルが再生される。
【0073】
図16、
図17を参照してより具体的に説明すると、本実施形態では、ステップS301にて、上記の通り、クライアント端末10が、コンテンツ管理サーバ20に、動画ファイルの参照リクエストを送信する。
図16にて示すこの例では、符号16Aで示すように、社員グループとY部門グループに所属するユーザが、動画ファイル2を選択し、動画ファイル2についての参照リクエストが、コンテンツ管理サーバ20に送信される場合を説明する。
【0074】
次いで、この場合、上記のとおり、ステップS302にて、コンテンツ情報管理部21が、この参照リクエストを受け取り、そして、ユーザが参照を希望している動画ファイル2の情報を、コンテンツ情報管理DB24から取得する。
次いで、ステップS303にて、コンテンツ情報管理部21は、動画再生制御部22に、この動画ファイル2の情報を送信する。
【0075】
次いで、ステップS304にて、動画再生制御部22が、動画ファイル2の情報と、動画ファイル2の参照を希望するユーザについての情報とに基づき、動画ファイル2のアクセスレベルを判定する。
より具体的には、動画再生制御部22は、動画ファイル2の情報と、ユーザの所属がY部門グループであることを示す情報とに基づき、動画ファイル2のアクセスレベルを判定する。
【0076】
具体的には、この場合、動画再生制御部22は、コンテンツ情報管理DB24(
図8参照)に登録されている情報と、ユーザの所属がY部門グループであることを示す情報とに基づき、動画ファイル2のアクセスレベルを判定する。
より具体的には、動画再生制御部22は、コンテンツ情報管理DB24(
図8参照)の最右欄に登録されている、アクセス可能なユーザグループの情報と、Y部門グループであることを示す情報とに基づき、動画ファイル2のアクセスレベルを判定する。
そして、本実施形態では、この場合、Y部門に所属するユーザは、動画ファイル2の一部(「00:02:00-00:07:00」)しか参照できないため、動画再生制御部22は、動画ファイル2のアクセスレベルが「一部」であると判定する。
【0077】
次いで、この場合、本実施形態では、ステップS306(
図17参照)にて、動画再生制御部22が、動画ファイル2の再生を制御するための制御情報を生成し、この制御情報を、コンテンツ情報管理部21に送信する。
具体的には、この場合、動画再生制御部22は、動画ファイル2の再生を制御するための制御情報として、次の制御情報を生成する。
「再生可能な時間帯:00:02:00-00:07:00」
【0078】
次いで、本実施形態では、ステップS307にて、コンテンツ情報管理部21が、生成された上記の制御情報を含めて、再生情報を生成する。
具体的には、この例では、コンテンツ情報管理部21は、例えば、次の2つの情報からなる再生情報を生成する。
「・動画ファイル2のファイルデータ
・再生可能な時間帯:00:02:00-00:07:00」
【0079】
これにより、本実施形態では、クライアント端末10では、動画ファイル2のうちの、時間帯「00:02:00-00:07:00」の部分が再生されるようになる。付言すると、参照が許可された許可部分である、動画ファイル2の一部が再生されるようになる。
本実施形態では、コンテンツ管理サーバ20にて、上記のように、動画ファイルを参照する参照者毎に、参照を許可する部分である許可部分を決定する。
そして、本実施形態では、上記のように、動画ファイルを参照する参照者毎に、参照者に対応した許可部分が再生されるようにする制御情報を生成する。
【0080】
言い換えると、本実施形態では、参照者に対応した許可部分が再生されるようにし許可部分以外の部分である非許可部分は再生されないようにする制御情報を、参照者毎に生成する。
そして、本実施形態では、この制御情報を含む再生情報が、クライアント端末10に送信される(ステップS308)。
この場合、クライアント端末10における動画ファイル2の再生は、この再生情報に含まれる制御情報に基づき行われ、この動画ファイル2の許可部分のみが再生される。
【0081】
図18(A)、(B)は、クライアント端末10にて動画ファイル2が参照される際の表示画面を示した図である。
上記のように、社員グループ、Y部門グループに所属するユーザが、動画ファイル2を参照する場合、クライアント端末10では、動画ファイル2の再生可能な時間帯は00:02:00-00:07:00となる。
この場合、クライアント端末10では、
図18(A)に示すように、一部の時間帯(00:00:00-00:02:00の時間帯)が参照できなくなる。
【0082】
言い換えると、本実施形態では、動画ファイル2の許可部分のみが、クライアント端末10の表示装置300(
図18(A)、(B)参照)に表示され、許可部分以外の部分である非許可部分の参照ができなくなる。
また、本実施形態では、この場合、動画ファイル2の一部が表示されないことを示す情報が表示装置300に表示される。
より具体的には、本実施形態では、動画ファイル2の一部が表示されないことを示す情報として、符号18Xで示すように、動画ファイルを再生する権限を有していない旨の情報が表示される。
【0083】
より詳細には、本実施形態では、許可部分が動画ファイルの一部分である場合、動画の一部が表示されないことを示す情報が表示装置300に表示されるようにする制御情報が、コンテンツ管理サーバ20にて生成される。
言い換えると、動画ファイルの再生を行えないことを示す情報が表示装置300に表示されるようにする制御情報が、コンテンツ管理サーバ20により生成される。
これにより、本実施形態では、クライアント端末10の表示装置300に、動画ファイルを再生する権限を有していない旨の情報など、動画ファイルの再生を行えないことを示す情報が表示される。
【0084】
図18(A)、(B)では、ユーザによる手動の指示に基づき動画ファイルの再生が行われる場合を例示している。
本実施形態では、動画ファイルの参照が不可能な時間帯では、
図18(A)に示すように、クライアント端末10に、メッセージが表示される。具体的には、この例では、再生する権限を有していない旨の情報が表示される。
【0085】
図18(A)、(B)にて示す例では、動画のうちの、許可部分以外の部分である非許可部分の再生の要求を、参照者が行えるようになっている。
具体的には、クライアント端末10をユーザが操作することで、非許可部分の再生の要求を参照者が行えるようになっている。
この場合、本実施形態では、非許可部分の再生の要求が参照者からあると、
図18(A)に示すように、動画ファイルを再生する権限を有していない旨の情報が表示される。
【0086】
より具体的には、本実施形態では、動画ファイルの非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合に表示装置300にて予め定められた情報が表示されるようにする表示用制御情報が、コンテンツ管理サーバ20によって生成される。
より具体的には、本実施形態では、動画ファイルを再生する権限を有していない旨の情報が表示装置300に表示されるようにする表示用制御情報が、コンテンツ管理サーバ20によって生成される。
言い換えると、非許可部分を再生する権限が参照者に無いことを示す情報が表示装置300に表示されるようにする表示用制御情報が、コンテンツ管理サーバ20によって生成される。
【0087】
なお、動画ファイルを再生する権限を有していない旨の情報は、クライアント端末10に常時表示されるようにしてもよいし、非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合に表示されるようにしてもよい。
言い換えると、表示用制御情報として、動作ファイルを再生する権限を有していない旨の情報(以下、「権限無し情報」と称する)が常時表示されるようにする表示用制御情報を生成してもよいし、非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合にこの権限無し情報が表示されるようにする表示用制御情報を生成してもよい。
非許可部分の再生の要求が参照者からあった場合に権限無し情報が表示されるようにする表示用制御情報を生成した場合、この要求が参照者から実際にあると、権限無し情報が表示される。
【0088】
また、本実施形態では、動画ファイルの参照が不可能な時間帯では、
図18(A)の符号18Cに示すように、動画ファイルの参照が可能な時間帯までスキップするかどうかを確認するためのメッセージが表示される。
言い換えると、本実施形態では、参照可能な時間帯からの再生を開始する指示をユーザから受け付けるための表示が行われる。
そして、本実施形態では、参照可能な時間帯からの再生を開始する指示がユーザからあると、
図18(B)に示すように、参照可能な時間帯からの再生が開始される。
【0089】
図19(A)、(B)は、動画ファイルの再生が自動で行われる場合における表示画面を示した図である。
動画ファイルの再生が自動で行われる場合、参照が不可能な時間帯では、
図19(A)に示すように、再生する権限が参照者に無いことを示す情報が表示される。
また、参照が不可能な時間帯では、
図19(A)に示すように、再生可能な時間帯から再生を行うことを示す情報が表示される。
【0090】
本実施形態では、
図19(A)に示す表示を予め定められた時間行った後、
図19(B)に示すように、再生可能な時間帯から再生を開始する。
言い換えると、ユーザが参照可能な許可部分からの再生を自動で開始する。
【0091】
より具体的には、動画ファイルの再生を自動で行う場合は、まず、動画ファイルの冒頭から動画ファイルの再生を開始する。
そして、本実施形態のように、例えば、冒頭に、再生が不可能な時間帯がある場合、
図19(A)に示すように、権限が参照者に無いことを示す情報、再生可能な時間帯から再生を行うことを示す情報が表示される。
次いで、
図19(B)に示すように、再生可能な時間帯からの再生が自動で開始される。
【0092】
図19(A)、(B)では、動画ファイルの再生が自動で行われる場合の処理例を示している。この処理例では、動画ファイルの参照を行えない時間帯となる度に、権限が参照者に無いことを示す情報と、再生可能な時間帯から再生を行うことを示す情報とが表示される。
そして、これらの表示を予め定められた一定の時間行った後、スキップを行い、再生可能な時間帯からの再生を開始する。
【0093】
付言すると、
図19(A)、(B)に示す処理例では、動画ファイルの許可部分からの動画ファイルの再生が開始されるようにする制御情報である再生用制御情報がコンテンツ管理サーバ20により生成される。
これにより、クライアント端末10では、許可部分からの動画ファイルの再生が自動で開始される。
【0094】
言い換えると、
図19(A)、(B)に示す処理例では、参照者が参照する表示装置300における動画ファイルの再生の制御が、再生用制御情報に基づき行われる。
上記のように、許可部分からの動画ファイルの再生が自動で開始されるようにする再生用制御情報が生成されている場合、この許可部分からの動画ファイルの再生が自動で開始される。
より具体的には、この場合、動画ファイルの非許可部分が再生されようとしても、この再生用制御情報に基づく制御によって、許可部分から動画ファイルの再生が自動で開始される。
【0095】
なお、X部門グループに所属するユーザが、動画ファイル2を見る場合は、動画ファイル2の再生可能な時間は00:00:00-00:07:00となる。
この場合、
図20(クライアント端末10における他の表示例を示した図)に示すように、X部門グループに属するユーザは、00:00:00-00:02:00の時間帯の参照も行えるようになり、X部門グループに属するユーザは、動画ファイル2の全ての時間帯の参照を行える。
【0096】
なお、
図19にて示した表示例では、
図19(A)、(B)に示すように、動画ファイルの参照を行えない時間帯について、この時間帯の存在が分かる表示となっていた。
これに限らず、例えば、参照を行えない時間帯が存在することを示す情報を表示しないようにし、ユーザによる参照が可能な時間帯のみを表示してもよい。
【0097】
〔サムネイル画像、サムネイル動画〕
図21、
図22は、動画ファイルの登録が行われる際に実行される他の処理の一例を示したフローチャートである。
なお、
図21のステップS401~ステップS407、ステップS409の処理は、上記のステップS101~ステップS108(
図2、3参照)と同様であり、ここでは、ステップS408の処理を中心に説明する。
【0098】
この処理では、上記と同様、まず、クライアント端末10が、コンテンツ管理サーバ20に、動画ファイルの登録リクエストを送信する(ステップS401)。
これに応じ、本実施形態では、コンテンツ管理サーバ20が、この登録リクエストを取得する。そして、コンテンツ情報管理部21が、登録リクエストに含まれる動画ファイルを、動画ファイル分析サーバ30に送信して、動画ファイルの分析を依頼する(ステップS402)。
【0099】
これに応じ、動画分析サーバ30は、動画ファイルを受け取り、動画分析部31がこの動画ファイルの分析を行う。そして、動画分析部31により得られた分析結果が、コンテンツ管理サーバ20に送信される(ステップS403)。
そして、コンテンツ情報管理部21が、この分析結果を受け取り、次いで、アクセス権判定情報管理部23に、この分析結果を通知する(ステップS404)。
【0100】
アクセス権判定情報管理部23は、分析結果と、アクセス権判定情報管理DB26に格納されている情報とに基づき、登録の対象となっている動画ファイルにアクセス可能なユーザグループについての情報を取得する(ステップS405)。
次いで、アクセス権判定情報管理部23は、アクセス権判定を行い、判定結果をコンテンツ情報管理部21に通知する(ステップS406)。
コンテンツ情報管理部21は、クライアント端末10からの登録リクエストの情報と、アクセス権の判定結果とを、コンテンツ情報管理DB24に格納する(ステップS407)。
【0101】
次いで、本実施形態では、コンテンツ情報管理部21が、アクセス権の判定結果に基づき、登録の対象となっている動画ファイルから、サムネイル画像とサムネイル動画を生成し、生成したこのサムネイル画像、サムネイル動画についての情報を、動画情報管理DB25に格納する(ステップS408)。
【0102】
言い換えると、コンテンツ情報管理部21は、登録の対象となっている動画ファイルの一部を表す画像の一例としてのサムネイル画像、および、登録の対象となっている動画ファイルの一部を表す動画の一例としてのサムネイル動画を生成する。
より具体的には、本実施形態では、後述するように、動画ファイルを参照する参照者毎に、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
【0103】
ここで、「サムネイル画像」とは、対象となっている動画ファイルの一部を表す画像を言い、例えば、この動画ファイルを構成する複数の画像から一部の画像を選択することにより生成する。
また、「サムネイル動画」とは、対象となっている動画ファイルの一部を表す動画を言い、例えば、この動画ファイルを構成する複数の画像から複数の画像を選択し且つこの複数の画像を連続的に並べることにより生成する。
なお、本実施形態では、サムネイル画像、サムネイル動画を生成するが、サムネイル画像、サムネイル動画の両方を生成することは必須ではなく、一方のみを生成してもよい。
【0104】
コンテンツ情報管理部21は、このようにサムネイル画像、サムネイル動画を生成し、また、生成したこのサムネイル画像、サムネイル動画の格納先についての情報(以下、「格納先情報」と称する)を動画情報管理DB25に格納する(ステップS408)。
次いで、コンテンツ情報管理部21は、クライアント端末10に、動画ファイルの格納が完了した旨を通知する(ステップS409)。
【0105】
図23は、サムネイル画像、サムネイル動画の生成時に実行される処理の具体例を示した図である。
本実施形態では、ステップS406にて、符号23Aで示すように、例えば、動画ファイル2についてのアクセス権の判定の結果として、次の情報が出力され、そして、ステップS407にて、この情報が、コンテンツ情報管理DB24に格納される。
「・X部門グループのアクセス可能時間帯:00:00:00-00:07:00」
「・Y部門グループのアクセス可能時間帯:00:02:00-00:07:00」
【0106】
より具体的には、
図23では、動画ファイル2の登録が行われる場合を例示しており、ステップS406では、動画ファイル2についてのアクセス権の判定の結果として、次の情報が出力され、そして、ステップS407にて、この情報が、コンテンツ情報管理DB24に格納される。
「・X部門グループのアクセス可能時間帯:00:00:00-00:07:00」
「・Y部門グループのアクセス可能時間帯:00:02:00-00:07:00」
【0107】
ステップS408では、コンテンツ情報管理部21は、登録の対象となっている動画ファイル2から、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
コンテンツ情報管理部21は、この生成にあたっては、上記のステップS406にて得られた、アクセス権の判定結果(コンテンツ情報管理DB24(
図8参照)に格納されている、アクセス権判定結果)に基づき、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
【0108】
より具体的には、この例では、コンテンツ情報管理部21は、X部門グループに所属するユーザに対応したサムネイル画像、サムネイル動画を生成するにあたっては、動画ファイル2のうち、X部門グループのアクセスが可能な時間帯「00:00:00-00:07:00」から、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
言い換えると、コンテンツ情報管理部21は、動画ファイル2のうち、X部門グループに対応した許可部分(動画ファイル2のうちの、X部門グループのユーザによる参照が許可された許可部分)から、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
【0109】
また、コンテンツ情報管理部21は、Y部門グループに所属するユーザに対応したサムネイル画像、サムネイル動画を生成するにあたり、動画ファイル2のうちの、Y部門グループのアクセスが可能な時間帯「00:02:00-00:07:00」から、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
言い換えると、コンテンツ情報管理部21は、動画ファイル2のうち、Y部門グループに対応した許可部分から、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
【0110】
本実施形態では、上記の通り、参照者毎に、動画ファイルのうちの参照者による参照を許可する部分である許可部分を決定する。
本実施形態では、参照者毎に、サムネイル画像、サムネイル動画を生成するにあたり、参照者に対応したこの許可部分から、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
また、本実施形態では、動画ファイルのうちの、許可部分以外の部分である非許可部分を、サムネイル画像、サムネイル動画に含めずに、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
【0111】
そして、本実施形態では、生成されたサムネイル画像、サムネイル動画が、ハードディスクドライブ102(
図28参照)に格納され、また、格納先情報が、ユーザグループに対応付けられたうえで、動画情報管理DB25に格納される。
【0112】
図24は、動画情報管理DB25に格納された格納先情報の一例を示した図である。
本実施形態では、動画ファイルの登録の要求があると、上記の通り、ユーザグループ毎に、サムネイル画像、サムネイル動画が生成される。
そして、本実施形態では、
図24の符号24Aに示すように、ユーザグループの各々に対応付けて、サムネイル画像の格納先を示す格納先情報、サムネイル動画の格納先を示す格納先情報が登録される。
【0113】
図25は、ファイル一覧の表示処理が実行される際の処理の流れを示したフローチャートである。
なお、
図25のステップS501~ステップS503、S506の処理は、上記のステップS201~ステップS203、S209(
図9、10参照)と同様であり、ここでは、ステップS504、S505の処理を中心に説明する。
【0114】
ファイルの一覧の表示処理は、まず、クライアント端末10が、コンテンツ管理サーバ20に、ファイル一覧のリクエストを送信する(ステップS501)。
これに応じ、本実施形態では、コンテンツ情報管理部21が、ファイル一覧のリクエストを受け取り、一覧に表示するコンテンツの情報をコンテンツ情報管理DB24から取得する(ステップS502)。
次いで、コンテンツ管理サーバ20では、一覧に表示するコンテンツに、動画ファイルがあるか否かを判断する(ステップS503)。
【0115】
そして、ステップS503にて、動画ファイルがあると判断されなかった場合、ステップS506の処理に進む。
一方、ステップS503にて、動画ファイルがあると判断された場合、コンテンツ情報管理部21が、動画ファイルの各々について、リクエストを行ったユーザに対応した、サムネイル画像の格納先情報、サムネイル動画の格納先情報を、動画情報管理DB25から取得する(ステップS504)。
【0116】
そして、コンテンツ情報管理部21は、動画ファイルの各々について、格納先情報により特定される格納先から、サムネイル画像、サムネイル動画を取得する(ステップS505)。
次いで、コンテンツ管理サーバ20は、クライアント端末10に、サムネイル画像、サムネイル動画を含んだファイル一覧についての情報を送信する(ステップS506)。
【0117】
図26は、ファイルの一覧の表示処理の具体例を示した図である。
この例では、ステップS501にて、例えば、社員グループとY部門グループに所属するユーザが、フォルダAのファイル一覧のリクエストを送信する。
この場合、ステップS502では、コンテンツ情報管理部21は、「親フォルダ」の属性が「フォルダA」となっているコンテンツの情報を、コンテンツ情報管理DB24(
図8参照)から取得する。
【0118】
次いで、ステップS503では、取得したコンテンツ(一覧に表示するコンテンツ)に、動画ファイルがあるか否かを判断する。
そして、取得したコンテンツに、動画ファイルがあると判断されなかった場合は、ステップS506の処理に進む。
【0119】
一方、取得したコンテンツに、動画ファイルがあると判断された場合は、ステップS504の処理に進む。
ステップS504では、コンテンツ情報管理部21が、リクエストを行ったユーザである、社員グループとY部門グループに所属するユーザに対応したサムネイル画像、サムネイル動画の格納先情報を、動画情報管理DB25から取得する。
【0120】
具体的には、この例では、コンテンツ情報管理部21は、動画ファイル1については、
図24の符号24Cで示す欄を参照して、サムネイル画像、サムネイル動画の格納先情報を、動画情報管理DB25から取得する。
また、コンテンツ情報管理部21は、動画ファイル2については、符号24Dで示す欄を参照して、サムネイル画像、サムネイル動画の格納先情報を、動画情報管理DB25から取得する。
【0121】
次いで、本実施形態では、コンテンツ情報管理部21が、ステップS504(
図26参照)の処理により取得された格納先情報に基づき、この格納先から、動画ファイル1、動画ファイル2の各々について、サムネイル画像、サムネイル動画を取得する(ステップS505)。
ついで、本実施形態では、ステップS506に示すように、コンテンツ管理サーバ20が、クライアント端末10に、サムネイル画像、サムネイル動画を含むファイルの一覧情報を送信する。
【0122】
これにより、本実施形態では、
図26の符号26Aに示すように、サムネイル画像(この表示例では、サムネイル動画は不図示)が表示される。
本実施形態では、動画ファイル2を表すサムネイル画像については、動画ファイル2のうちの、社員グループとY部門グループに所属するユーザによる参照が許可されている許可部分から生成されたものである。
このため、本実施形態では、サムネイル画像を通じて、社員グループとY部門グループに所属するユーザが、非許可部分を参照することが防止される。
【0123】
図27は、X部門グループに属するユーザのクライアント端末10の表示画面を示した図である。
X部門グループに属するユーザの場合、動画ファイル2については、全ての時間帯の参照が可能であるため、
図27に示すように、動画ファイル2については、通常のサムネイル画像が表示される。
【0124】
一方で、Y部門グループに属するユーザの場合、動画ファイル2については、参照が制限されている非許可部分が存在し、参照が許可された許可部分である、一部の時間帯に基づき生成されたサムネイル画像、サムネイル動画が表示される。
この場合、X部門グループに属するユーザと、Y部門グループに属するユーザとにおいて、動画ファイル2について表示される、サムネイル画像、サムネイル動画が互いに異なるものとなる。
【0125】
なお、本実施形態では、クライアント端末10に表示された、サムネイル画像や、サムネイル動画がユーザにより選択されると、
図16、
図17にて示した動画の再生処理が実行される。
この場合、例えば、Y部門グループに属するユーザにより動画ファイル2が選択され、動画ファイル2の再生が行われる場合には、動画ファイル2のうちの、時間帯「00:02:00-00:07:00」の部分が再生される。即ち、許可部分が再生される。
また、例えば、X部門グループに属するユーザにより動画ファイル2が選択され、動画ファイル2の再生が行われる場合には、動画ファイル2のうちの、時間帯「00:00:00-00:07:00」の部分が再生される。即ち、全時間帯が再生される。
【0126】
なお、本実施形態では、X部門グループに対応したサムネイル画像、サムネイル動画の生成にあたっては、コンテンツ情報管理部21は、許可部分のうちの特定の場面が、このサムネイル画像、サムネイル動画に含まれるように、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
より具体的には、コンテンツ情報管理部21は、例えば、許可部分の最初の場面が、このサムネイル画像、サムネイル動画に含まれるように、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
【0127】
より具体的には、X部門グループに属するユーザの場合、動画ファイル2の許可部分は、動画ファイル2の全時間帯となる。
この場合、コンテンツ情報管理部21は、この全時間帯のうちの最初の時間帯に存在する最初の場面が、このサムネイル画像やサムネイル動画に含まれるように、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
より具体的には、時間帯「00:00:00-00:07:00」の最初の場面が、このサムネイル画像やサムネイル動画に含まれるように、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
【0128】
また、Y部門グループのためのサムネイル画像、サムネイル動画の生成にあっても、コンテンツ情報管理部21は、許可部分の特定の場面が、このサムネイル画像やサムネイル動画に含まれるように、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
より具体的には、コンテンツ情報管理部21は、例えば、許可部分の最初の場面が、このサムネイル画像やサムネイル動画に含まれるように、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
【0129】
より具体的には、Y部門グループに属するユーザの場合、動画ファイル2の許可部分は、動画ファイル2のうちの、時間帯「00:02:00-00:07:00」の部分となる。
この場合、この時間帯「00:02:00-00:07:00」の最初の場面が、このサムネイル画像やサムネイル動画に含まれるように、サムネイル画像、サムネイル動画を生成する。
【0130】
また、その他に、許可部分のうちの他の部分からサムネイル画像、サムネイル動画を生成してもよく、例えば、許可部分から、一定の時間が経過する毎の画像を抽出し、この画像を連続させて、サムネイル動画を生成してもよい。
また、例えば、許可部分の最後の部分から、画像を抽出し、この画像に基づき、サムネイル画像やサムネイル動画を生成してもよい。
また、1つの動画に、許可部分が複数存在することも想定され、この場合、許可部分の各々から、少なくとも1つの画像を抽出し、この画像を連続させて、サムネイル動画を生成してもよい。
【符号の説明】
【0131】
1…情報処理システム、10…クライアント端末、20…コンテンツ管理サーバ、30…動画分析サーバ、111…CPU